2023.04.08

『HAPPY BIRTHDAY WAVE~SAKURASAKU4.4&4.5&2.2~』

●前説
 試合前、いつものように野中リングアナの前説。広田がお花見に行った話を場外からしていると、その話題もそこそこに「広田さんマスク小さくないですか?広田さんの顔がでかいのか、マスクが小さいのか?」とツッコミ。さらに「今日、お誕生日で、モシャスでございますよ、17日ですよね?」と誕生日の日にちを狐伯と間違えるボケ(広田は12日生まれ)。それでもめげずに、「45歳ってすごいですよね、(私より)一回り上ですからね」とまとめた。
 また5・14 北沢で3興行行うこととなり、今日よりチケットが先行発売。そのPRも行った。
●入場式あいさつ
 まずは4月に誕生日を迎える、桜花、広田、狐伯がそれぞれあいさつ。
狐伯「こんばんは。本日は桜花さん、広田さん、狐伯のバースデーwaveだー! 狐伯は17日に22歳になります。イエーイ。今日は主役なので、もちろん自分がメインだと思います。メインで鈴木すずぶっ倒してもっと最強になります。22歳の狐伯も応援してください」
桜花「みなさんこんばんはー。54年4月4日午後4時44分生まれの44歳になりました桜花由美でーす。いま妊活で休業しておりましたが全く授かる気配がありません。まだまだいないので、9月10日に引退されてしまう遠藤美月選手とシングルマッチをやったことがないので、させていただきたい思い、5分間だけですが、一夜だけ復活することになりました。主役は私なので、私がメインだと思います。よろしくお願いしますー!」
広田「こんばんは。私は4月12日に晴れて45ちゃいとなりますー。新しいことが始まる春ですけど、子供たちも新1年生になりました。この前、めぐはぴっかぴっかの6歳と言ってまして『ママもぴっかぴかの45際だね』って。今日は、お久しぶりの清水が参戦してくれるということで、さらに久しぶりのモシャスwaveだって、ことで、ここwaveですからね、まじめでやったるでとかより感動とかより、コミカルがメインに決まってますよねー。この春ハッピーにスタートしましょうよ。それでは全5試合最後まで楽しんでいってくださいー」

 果たしてメインに選ばれたのはどの試合だ??
●1.スクランブルwave(20分1本勝負)
世羅りさ&〇青木いつ希(14分39秒、片エビ固め)宮崎有妃&田中きずな●
※セカンドロープからのフライングボディプレスから。

 第1試合は4・2新宿でデビューを果たしたばかりである田中きずなのデビュー第2戦。
パートナーは宮崎。第2戦で早くもタッグマッチを経験することになった。まずは小走りに走って入場のきずな。宮崎は歩いて後に続いた。
対戦相手である青木から握手を求められると、「お願いします」と答えるが「もっと! もっと!」と大きな声を要求される。その都度、少し大きな声を発していくと、青木は「よろしくおねがいしまーす!!」と最大級の大声で返した。
先発はきずなと青木。ロックアップからロープに追い込まれると、宮崎のアシストでエルボーを刻む。青木をコーナーに送り込み、宮崎のホイップできずなが突進するもカウンターキックで返される。これに宮崎は青木を捕らえ、「きずなよく見とけよ」とビッグヒップ。
これにはきずなコールが起きたが、思わず拒否のきずな。その後、きずなは青木にタックルを食らい、コーナーに連れていかれる。続いて世羅にスイッチ。きずなとの初顔合わせ。
世羅はグラウンドに持ち込み、キャメルクラッチへ。髪をかき分け、苦痛の顔をあえて見せる世羅。コーナーにいる青木からの「広島、絞れ絞れ!」の声には「うるさいなー!」とうるさがる。さらにカンパーナを繰り出す。何度も振り子のように振られるきずな。
再び青木へタッチ。「エルボー来い!」と胸を出す青木に何度も打つきずな。青木はボディスラムからフォール。カウントは2。エルボーを挟んでから、世羅にタッチ。
世羅がヒザを連発。そしてジャイアントスイングの体勢に入ると、「きずなを回すのか?」と館内がざわつく。ここで豪快にジャイアントスイングで回すと、きずなの悲鳴が響き渡る。10回転してからフォールに行くと、宮崎が必死でカット。
続けて世羅はコーナーアタックを狙うも、きずなはこれをすかすと、ドロップキックから宮崎にタッチ。世羅&青木はクロスラインへ行こうとしたが、宮崎はダブルラリアットで切り返す。さらにはミサイルキック。これで世羅を場外へ落とすと、客席までなだれ込んでの乱闘へ。会場後方に置かれていたラダーを手にした世羅は宮崎を殴打。
さらに、リングに持ち込む。そしてセカンドロープに立てかけると、きずなを捕らえ、ラダーの方向へのブレンバスターを狙う。さすがにこれには宮崎が「何やってんだー!」とカットして、ラダーを場外へ落とす。世羅は宮崎へコーナーホイップから新幹線アタックへ。
再び世羅から青木にスイッチ。コーナーエルボー、フェイスバスター、ボディプレスとつなげる。
そしてスタンディングとなり、青木と宮崎のエルボー合戦へ。青木がエルボーを連発、これに対して、宮崎はショートレンジのラリアット3連発。さらにラリアット合戦となり、互角に打ち合う。そして3度目で青木が打ち勝った。「終わりだ」と叫んだ青木はコーナーへ登ろうとするも、宮崎がこれに気づき、雪崩式ブレンバスターで投げ落とす。
宮崎はコーナーからムーンサルトを狙うがこれは失敗。ならばと目つきからのラリアット。ここできずなにタッチ。きずなはドロップキック3連発。青木はフラフラになるも倒れず。ならばとエルボーで倒しに行く。青木はあえて胸を張り、そこを目掛けてきずながエルボー。青木はラリアットを決めようとするが、宮崎がカットのラリアット。
きずなはドロップキックから、田中稔直伝の腕ひしぎに持ち込む。さらにはボディスラムを狙ったものの、これは持ち上げられず。ならばと逆さ抑え込みへと持っていくが、これはカウント2。世羅がカットに入るがこれを同士討ちに誘い込み、そこからスクールボーイもカウント2で返される。
青木はエルボーからロープにきずなを置いての背中へのニー。ここから逆エビへ。宮崎がカットするも、世羅もフォローに入る。宮崎と世羅が場外でやり合う間に青木は腰を落としての逆片エビ。きずなは必死にロープへ体を持っていく。それでも青木は絞り込んだが、きずなは踏ん張り、何とかロープへと逃れた。青木はボディスラムから、コーナーに上がる。「きずな、つぶれろー!」と叫んでのボディプレス。これできずなは3カウントを聞いた。
バックステージ
宮崎「(きずなが)初めてのタッグはもっと戸惑うと思ったんですけど、技よりも気持ちを見せられたんじゃないかと思います。世羅と青木という曲者二人でしたけど、お客さんはみんなきずなの見方だったよ」
きずな「(泣きながら)すいませんでした…。何もできなくて…。せっかく宮崎さんと組ませていただいたのに、何もできなくかったです…。もっと練習して…、何もできなくてすいませんでした」
宮崎「いーえ、大丈夫だよね、ドロップキックだけ出せればいいんだよ。あとはねえ、お父さんが教えてくれた腕十字も出したしね。お父さんとお母さんとは別に、一人の人間として見てもらいたいという気持ちはわかるけど、今があるのって、二人がそれぞれきずなと同じようにがんばってきて、得たものが、動きがすべてわかるというものが身近にいるというのはすごく恵まれているからね。そういうものも吸収しつつ、私たちが教えたものも吸収しつつ、もっといいレスラーになれると思うよ。まだ今日2戦目だし。でも、楽しかったですよ、私は今日は。とても緊張していたのはわかたけど、大声出して叫んでいたし、まだ赤ちゃんだから…、大丈夫だよ!」
●2、オレンジwave(15分1本勝負)
○網倉理奈(9分6秒、逆エビ固め)炎華⚫︎

 きずなと同じくデビュー2戦目となる炎華は憧れの存在であるという網倉とのシングルマッチ。
炎華はドロップキックからエルボーを殴打していくが、タックルで倒される。そして、早くもワー!プレスの洗礼を浴びる。
網倉は炎華をコーナーにぶつけると、顔面にヒザを当て、全体重を乗せていく。さらにはボディスラム。カウント2。
今度は逆エビで絞ると、炎華は必死の思いで、ロープに逃れる。続けざまに腰へヒップドロップの連発からキャメルクラッチと一転集中攻撃を繰り広げる。
ここで互いにスタンディングになると、炎華もエルボーを叩き込むが、一発のエルボーで返される。
 「炎華、がんばれ!」と檄を飛ばして胸を出す網倉。炎華は何発も網倉の胸元へエルボーを打つが一発で返される。再び胸を出されると何度も打ち込むが、やはり一発で返される。ならばとスクールボーイ。
してSTFに移行していく。意外な技に館内も沸いたが、網倉は体をねじりよせてロープブレイクへ。

 炎華はスペースローンウルフエルボーからドロップキックを連打。そして、果敢にもボディスラムで投げようとするが、これは逆に投げ返される。
今度は網倉がカナディアンの体勢に入り、持ち上げる。炎華は必死にこらえるも、網倉自ら技を解くとセントーン。これも辛うじて2カウント。ならばと、逆エビへ行こうと、炎華の両足を捕らえに行く。炎華はこれをエビ固めで切り返す。カウント2。これを機に丸め込みを狙おうと、続けて逆さ抑え込みに持っていこうとしたが、これは踏ん張られ、サイドスープレックスで返される。
そして、今度こそ網倉が逆エビを決める。炎華も頑張って耐えるが、さらに絞り上げるとギブアップするしかなかった。最後は網倉が「よくやった」と言わんばかりに何か激励をかわし、肩を貸して一緒に引き上げた。
炎華コメント
「負けちゃってすごい悔しんですけど、憧れの網倉さんと当たれてうれしかったです。網倉さんはすごく強くて元気で、網倉さんみたいになりたいと思ったし、次は絶対に勝てるように頑張りたいなって思いました」
● 3.HAPPY BIRTHDAY WAVE〜メモリアル三丁目の海坊主〜エキシビジョンマッチ(5分間)
桜花由美vs遠藤美月
※エキシビジョンのため、勝敗なし。

入場式でのあいさつでも語ったように、引退する遠藤と戦いたいという思いをかなえるべく、5分間限定で復帰した桜花。欠場する前の状況と何ら変わることなく、桜花のテーマに乗って登場。リングに入ると、観客席からの「桜花!」の声援には一つ一つ応え、足をたたいて気合を込める。
まずは握手で手を差し出すと、いきなりバックドロップで投げられそうになる。さらにワキ固めに持っていかれると、あわてて場外エスケープ。エキジビジョンでも、短期決戦に出る遠藤に、「遠藤、5分しかないんだぞ」と抗議。
慎重にリングへ戻ると手四つの体勢へ。スリーパーからバックに回る遠藤。ヘッドシザースに取るも、桜花はハンドスプリングで脱出。
そして、遠藤をコーナーに追い込み、ビッグブーツ。さらにはランニング式のビッグブーツ。残り3分。
遠藤も紅夜叉譲りのケンカキックからエルボーを落とす。さらにヘッドバッドを連打すると、桜花はカウンターの払い腰。カウント2で返す遠藤。
桜花はワキ固め、アームバーと攻めるが遠藤はロープへ逃れる。ならばとストンピングを連打。もう一度、ビッグブーツ。カウント2。
残り1分。遠藤はラリアット。桜花はタイガーを狙うが遠藤が腰を落としたため、DDTへ移行、さらにかかと落としを敢行した。残り30秒、ビッグブーツをダメ押しに決めるもカウント2。遠藤もバックドロップで桜花を投げ切る。残り10秒、遠藤は最後にDDTを繰り出すも、ここでタイムアップとなった。
試合後は桜花から手を差し出して両者が抱擁。桜花の引退前のシングルは5分という制限ではあったが、無事、その願いは叶うことができた。
バックステージ
桜花「遠藤さん、スタートから飛ばし過ぎです! もう秒殺狙われてるんじゃないかって(笑)」
遠藤「ちょっと狙ってたんだけどね(笑)」
桜花「ちょっと怖かったです。(久々のリングは?)リングを離れていると5分だけでもすごく疲れます」
遠藤「全然じゃねえかよ(笑)。すごい動いていたし」
桜花「遠藤さんとはシングルしたことがなくて、プライベートではシングル…サシ飲みしたことはあるんですけど、遠藤さんは9月10日に引退されてしまうことで、まだ何もないので、私誕生日だし、遠藤さん、5分間だけお付き合いくださいってことでお願いしました。先週のフェイスのときに遠藤さんの試合見てて、『あ、遠藤さんと試合したことないわ』って思ってお願いしました」
遠藤「エーッて思いました。最初、何で自分だろうって思いましたけどね」
桜花「それだけ自分の中で思い入れがあって」
遠藤「(桜花さんはブランクがありましたが…)でも全然。力もあるし、すごかったです」
桜花「(5分間は)長く感じましたね。やっぱりこれだけリングを離れていると、緊張するし、相手も何してくるかわからないし、怖いし…でも楽しかったです」
●HAPPY BIRTHDAY WAVE〜モシャス〜(30分1本勝負)
○旧姓・広田清水(11分7秒、首固め)旧姓・広田さくら⚫︎
※高田純次に来たところを丸め込む。


 広田の誕生日はモシャスwave。相手である清水ひかりはなんと広田のコスプレで本人と同時に登場。リングアナからは「旧姓・広田清水」とコールされた。
「ママ」という広田の子どもたちの声に手を振る広田と清水。ゴングが鳴ると、広田の動きに清水も合わせ、ともに同じ動きが繰り広げられる。思わず広田は、「まるで鏡と試合してるようだー!」。
今度は清水が左右にヒジを大きく振って、広田の走り方をマネしてのタックル。「なんだそれー」と突っ込む広田だが、「合ってるよー」と観客の声。
「お前が行けー」「お前だ」とのやり取りに「はい」と素直に従う清水がまたも左右にヒジを大きく振っての広田走りからタックル。
「こんな感じかー、マネされるのは」という広田に、清水は「強くなったな」と肩に手を置く。完コピを続ける清水は、「お待たせしましたー。いつもの広田さんのやります」とアピール。「そんなの、やらなくていいよ、無理しなくていいんだよー」と嫌がる広田を無視して、トップロープに上り、犬神家のチャレンジ。
それを見た広田も反対側のコーナーに上がると犬神家。そして簡単に倒立に持っていく。いっぽうの清水は三点倒立の体勢からなかなか足が挙げられない。倒立したまま、広田は「できないのか、私すげえだろー、ガハハハ」と自慢げに笑う。
あきらめた清水は、コーナーを使った二段式の蹴りで犬神家を蹴散らす。すると、今度はエアエルボーのポーズ。そして、ロープ渡りへ。しかし、二段目から最上段へ移るジャンプができず、ゆっくり上って成功。「私のすごさがわかったのか」と広田はロープを蹴る。
広田はボ・ラギノールを狙うがこれは空を切る。逆に清水が広田をロープに張り付けると、背後からボ・ラギノールを成功させた。広田は場外へ転落。ここで清水はトペ・スイシーダの姿勢に入るが、もちろん、ロープにつまづいて失敗。広田はすかさずリングへ戻り、「起きろー!」とコーナーに上ろうとするも、ずり落ちる。さらにスワンダイブもずっこける。清水も同じようにスワンダイブを失敗するが着地には成功。そして今度はともにロープへ走りこんでの追走式ボラギノール合戦が続く。これが互角に終わると、シャイニングウイザード合戦。ともに一発づつ放った後、クロスカウンター式に打ち合ってしまい、両者ダウン状態に。
ダウンカウントが進む中、二人はなんとか9で立ち上がる。
 清水の裏拳、延髄蹴りは失敗、広田のマヒストラルも失敗。清水はへなーら狙い。広田は裏拳を決めると清水がそのダメージでFFD。清水は高田純次をやり始めるが、その最中に剣山でカット。いつもは人にやらせるのに「それだけはやらせねえぞ」と今回だけは拒否。広田はボディスラムから本家・高田純次。しかし、高田純次のフィニッシュの流れになった瞬間、清水が首固めで丸め込むと、カウント3。旧姓・広田清水の勝利となった。

 最後はともに握手をし、ハグをかわす。意外なほどの清水の再現性の高さに広田も認める形となった。
バックステージ
広田「やっぱり、コスプレレスラーとして約26年やって45歳目前にしてはじめてされる側の気持ちがわかって、なんという屈辱、でもどこかに喜ぶ気持ちもあって、そんな複雑な心境でみんな戦っていたんだなって今回わかることができました。(広田清水の完成度は?)双子の子供が二人とも、『ママ―!』って。それがすべてじゃないですかね」
清水「(清水さんは広田さんのコスプレ完成度はどうでしたか?)これでいいのでしょうか…??」
広田「これ以上ないほど、完璧な広田だったよ」
清水「では、これからも自身を持って頑張っていきたいと思います。(モシャスで苦労した点は?)全部です。広田さんの魂が乗り移りました」
●HAPPY BIRTHDAY WAVE〜アオハル〜(30分1本勝負)
△狐伯(18分29秒、無効試合)鈴季すず△

 入場式で誕生日の3選手が気にしていたメインに選ばれたのは狐伯。
 ともに握手はかわさず。
まずはレスリングの攻防から開始。グラウンドで技術の探り合い。すずがネックロック。これを腕から外して逆にネックロックを決める狐伯。すずはロープに振ると、狐伯が拒否してコーナーへ飛ばす。そして再びレスリングの攻防となり、まったく互角の展開に。
立ち上がると、リング中央でのにらみ合い。そこからともにエルボーを打ち合い、エルボーのキャッチボール状態に。
すずがエルボーを連打すると、狐伯もその分お返し。狐伯はヒザを打ち込んだ後、エルボーからコーナーへ振る。
さらにヘアホイップ。串刺しエルボーを決めた後、ロープに振ってのドロップキック。そして連続フォールに持っていく。
フォールを返されると、すかさずフェイスロック。すずはなんとかロープに。狐伯はストンピングを落とすと、すずは足を取り場外戦へ戦場を移行。すずは「こいつが誕生日っていうから持ってきたぞー!」と巨大ステープラーとプロミネンスの大会チラシを手にするも、ドロップキックでかわされて未遂に。
狐伯はステージ上に持っていき、ともにエルボー合戦。そこから花道へ移動し、すずはブレンバスターを狙うが、ともに譲らず。狐伯が投げ勝つ。
狐伯は先にリングイン。そしてエルボーを落としていく。さらにトップロープからのミサイルキックへ。カウント2。
続けてフェイスロックを決めるも、すずは必死にロープブレイクへ。
すずはフルネルソンバスターで流れを変えに行く。ロープに持たれる狐伯へ背後からのニーを連発。ここでジャーマンを狙うが、これは狐伯が腰を落として阻止し、DDT。そしてフェイスロックを再度決めて絞り上げる。そして、コーナーに倒れこむすずへ串刺しの低空ドロップキック。
狐伯はトップロープへ登ろうとするが、すずは「させるかー」と立ち上がり、コーナー最上段へ。狐伯がヘッドバットで落とすも、すずは再び立ち上がり、逆に下から突き上げ式のヘッドバットで狐伯を止めると、雪崩式ブレンバスター。
狐伯はすぐに立ち上がりドロップキック。すずはすぐ立ち上がり、投げっぱなしのジャーマン。これに狐伯もすぐに立ち上がる、狐伯がブレンバスターで投げるとダブルダウン。
カウント8でともに立ち上がると、エルボー合戦。すずはジャーマンを狙うが狐伯は必死に防御。それでも強引に投げると、すずは着地。そして低空DDTからの低空ドロップキック。これにはすずも場外転落。ここで、狐伯がトップロープからのプランチャ。これはすずが寸前ですかして自爆。すずは狐伯を南側の客席へ連行。階段を上りきると、壁にたたきつける。最上段でエルボーの打ち合いへ。そして再びすずがステープラーとチラシを持ち出すが、これを狐伯が奪うと、逆に額へ打ち付ける。
狐伯はリング内へ。続けて、すずはラダーとイスを持ち込む。ラダーの仕様を阻止しようとするTommyレフェリーと取り合いになる間に背後から狐伯がイスを叩き込む。すずもイスで反撃。そして狐伯の肩にステープラーでチラシを打ち込む。思わず悲鳴を上げる狐伯。
これに怒った狐伯は、エルボーからイス攻撃を連発。すずもイスで対抗。両者取っ組み合いとなり、ともにエキサイト。再びイスで打ち合いとなり、収拾不能と判断したTommyレフェリーがここでゴングが打ち鳴らした。
「デスマッチじゃない!」とマウントの姿勢でパンチを繰り出す二人の間を止めに入るTommyレフェリー。リングアナから「ノーコンテスト」と正式裁定が館内に告げられた。

狐伯「こんなんで終われるわけねえだろ。もう一回やらせろ。こんな勝負のつかねえ試合は意味ねえんだよ、次の16日千葉。オマエのスケジュールは知らないけど、16日もう一回試合やらせろや、勝負つけようや」

 このアピールを聞いて、宮崎もリングイン。
宮崎「あのさあ、オマエもさあ(すず)、オマエ(セコンドの世羅)もだよ、ハードコアでもデスマッチでもないんだよ、オマエら頭おかしいな。通常ルールってことわかってくれる? ちょうど私もそろそろすずと試合したいと思ってた。16日、タッグでやってやるよ。すずともうひとり。世羅はさあ、千葉の大会でケガしすぎだよ、オマエ千葉は出禁だよ、2回もケガして、わかってるだろ。だったらプロミネンスもう一人。オマエじゃない、もう一人を連れて来いよ」
世羅「せっかく狐伯がハードコア、やるんでしょ。いいよ、うちの最終兵器、柊くるみ出してあげましょう」
宮崎「いいですよね?」
このカードは桜花もOKの合図。16日、ハードコアでの対決が決まった。
「オマエは来るなよ」と世羅に再確認の宮崎。すずは狐伯とにらみ合って引き上げた。
そして「ここから空気はガラリと変わりまして」(宮崎)と恒例のバースデー。
きずなと炎華がブルーシートを引き出す。そして試合を終えた遠藤、広田清水、網倉がケーキを持ってリングへ。桜花、広田、狐伯たちの恒例の誕生日ケーキ爆弾の儀式が行われた。

 ここで広田がお願い。
「いつもはここで顔面ケーキなんですけど、子供たちが泣きながら『辞めて』というので、私は今年で顔面ケーキを卒業させていただきます」
と、誕生日ケーキを持って来ていた広田清水へ、代わりに顔面ケーキの儀式を引き継いでもらうことに。清水も誕生日は4月22日ということもあって、一緒にバースデーを祝った。
最後に顔面ケーキを浴びた3人が抱負。
狐伯「まずは16日すずをぶっ倒します」
清水「ありがとうございます。今年30歳になります。自分が目指していた30歳とは全然違っていますが、これからも応援よろしくお願いします」
桜花「今年で44歳、妊活するには遅すぎるんですが、1パーセントの望みがあればそこに賭けてみようと…、もう少し妊活頑張ってみますので、復帰するときはよろしくお願いします」

 最後に巻き込まれた形の清水による「これがwaveだ」で大会は締めくくられた。
バックステージ
狐伯「すずとはキャッチぶりのシングルマッチ。復帰したときにも対戦して負けて、キャッチではドローで終わって。今回もこんな形でこれはドローなんですかね? 勝敗は決まらず、試合内容も納得いくものではなかったのでしっかり勝敗付けられるように、16日、本当はシングルがよかったけど、タッグ…ハードコアになるみたいなので、相手の得意とするものでも勝ちに行きたいと思います。(ハードコアは?)自分、初めにやったときも今回も、隣には宮崎さんがいてくださって。自分はハードコアよくわからないので、これから勉強します。でも、宮崎さんが隣にいるので怖さはありません。(22歳をこれから迎えての抱負は?)16歳からプロレスラーになって6年立ちますが、自分の中では今のところ成長したとは思っていないので、しっかり成長して、大人のプロレスラーになります」