2023.06.01

PHASE2 Reboot 4th『NAMI☆1~Jun.~’23』

●前説
 前説は野中リングアナと欠場中の野崎が担当。6月14日、アミスタ川崎でのショウガールズとのコラボ大会をPR。CATCHTHEWAVEのチートデーとして開催される。ショウガールズは元アイドル・現役アイドル・グラビアアイドル・女優たちが「お笑いを本気で行う」というコンセプトであり、メンバーは8名。野中リングアナも所属する。waveも二上会長も含めて8名であり、どんなコラボが飛び出すか、期待されるところ。
 
 また、ショウガールズとしては、お笑いのネタ、漫才、コント、ダンスなどの披露する予定という。野崎は「なかなかこういうコラボやらないから楽しみ!」と言えば、野中リングアナは「ちなみに野崎さんよりメンバーは年上が多いです」と衝撃のカミングアウトも。
ここで野中リングアナが「今日は私、カードを考えてきました。宮崎有妃&旧姓・広田さくらVS狐伯&炎華&田中きずな組」と奇跡対新世代による2対3のハンディキャップ戦を発表した。こうして和気あいあいにPRが進むかと思われたが、ここで広田が通路から「お前ら―、さっきから聞いてたらヘラヘラしやがって。さっきのカードもう一回言ってみろ!」と、突然の乱入。

 「お前、算数できんのかよ、こっち二人でしょ、相手は何人だよ」という広田に、「3人と言っても、うち2人は今年デビューした2人ですよ。(広田に)何年目ですか?」と野中リングアナ。「そんな余裕ねーよ。でも、3人いてもさ、年齢の合計数、ウチらのほうが上じゃね?」と自ら墓穴を掘る広田に、「単純計算で80余裕で超えますよね」と野中リングアナ。

 好戦的な広田は、「あー、楽しかったで終わるってプロレス界甘くねえんですよ。コラボでもそこに戦いがあるので、それを見せようぜ」と提案。「じゃあやってやりますよ、こっちだって戦いますよ」と野中リングアナも応戦。「それじゃ対抗戦でいいじゃねえか」「いいですよ、やってやりますよ」「バチバチだからな」「じゃあ勝ったほう景品用意してくださいよ。金とか!」「そうか、金のにおいのするもんだな、わかった!」という、二人のやり取りが続く。

 こうして、楽しくコラボをやろうとしていた形が対抗戦というコンセプトに変化。まさかの状況となったが、wave×ショウガールズでどんなバチバチなものが生まれるか、展開が読めなくなってきた。6・14アミスタで何が生まれるか??
スクランブルwave(30分1本勝負)
〇宮崎有妃&炎華&櫻井裕子(14分10秒、体固め)旧姓・ 広田さくら●&清水ひかり&梅咲遥
※FFD

 第1試合は、本日、公式戦の組まれていない6選手によるタッグマッチ。
 先陣は「自分行きます」と手を挙げた炎華が「広田さんお願いします」と相手側に広田の先発を要求。
広田も「わかりました、やってあげましょう」とその要望に応えた。まずは一回転の受け身を見せる広田。これに炎華も一回転。ならばと不完全な側転を見せる広田。これに完璧なフォームで返す炎華。炎華はハンドスプリングを見せるが、広田は失敗に終わる。
炎華がドロップキック。しかし、二発目は広田がかわすと「そこのブスたち、よく見とけよー」とショウガールズが観戦している方角に炎華をロープで張り付けにし、顔面をかきむしり。さらに、「ついにこの日がやってきました。でも、これをやるべきかどうか、デビューして間もない。でも、やっていい年齢だ」と、炎華に初ボ・ラギノールを決めるかどうか、心の葛藤を見せる。
結局、「でもやらない」と未遂に終わる。代わりに高田純次を投入。しかし、これは珍しく成功してしまう。「成功だけど、失敗なんだよ、私の試合の何を見てるんだよ!」と技が成功しているのに、炎華にクレームを入れる。
ここで宮崎と櫻井も飛び出し、広田をコーナーへ追い詰めての連続攻撃。櫻井はタックルを決めるが、フェースクラッシャーからのプロレスLOVEポーズで返される。ここで清水と櫻井のカラーズ対決へ。清水がコルバタからのドロップキック。櫻井がコブラツイストで返す。さらにはブレンバスターへ。カウント2。
櫻井から炎華にスイッチ。櫻井が足をすくってから炎華が低空ドロップキック。清水も櫻井と炎華を同士討ちさせると、炎華をコーナーへ追い込む。清水、梅咲、広田とコーナー攻撃3連発から、トリプルでのフェイスバスター。そしてプロレスLOVEポーズも3人で決める。
清水から梅咲へタッチ。セカンドからのミサイルキック。カウント2で宮崎がカットに入る。ブレンバスターを狙うが、炎華も丸め込みで返す。梅咲が突進すると、宮崎がラリアットでカットに入る。炎華は側転エルボーからドロップキック。
ここで炎華は宮崎にタッチ。すかさず、梅咲にはずかし固めの体勢に入るが、必死に抵抗し阻止される。梅咲はブレンバスター狙いに行くが、再びはずかし固めに持っていこうとする宮崎。梅咲がこれを1回転して阻止。ここで、広田が割って入り、ボ・ラギノールでのフォローから梅咲&清水がダブルのドロップキック。コーナーに梅咲がのぼると櫻井がカットし身動きを取らせず。そのまま、宮崎が梅咲を抱え上げる。梅咲が振りほどいたがラリアットを決める。カットに入った清水にもラリアット。
梅咲へ再びはずかし固め狙いを定めたが、「わいせつな写真騒動とか収まってないので、はずかし固めはアカンですって」と説得に出る広田を蹴散らす。すると、梅咲が水吹き攻撃で回避。目が見えなくなった宮崎は、手探りで相手を捕らえてはずかし固めを開閉式に決める。決められたのは広田。「来いよ、カットに入れよ」という広田に清水、梅咲は全く反応せず。しばらくして、目が見えるようになった宮崎は相手が広田と気づいて「おめーじゃないぞー」と自ら技を解く
櫻井が割って入り、宮崎とともに、広田をダブルのブレンバスター。宮崎がムーンサルトを狙うべく、コーナーにのぼると、背後から広田&梅咲がダブルのボ・ラギノール。宮崎は勢い余って場外転落。ここで、梅咲がトップロープにのぼると、なんと広田が梅咲を背後からボ・ラギノールに決める。その勢いで梅咲が「発射!」とプランチャ。
リングに戻った宮崎に広田がシャイニングウイザード。ボ・ラギノールから夜叉ロックとつなぐも、櫻井と炎華がカット。宮崎はえびす落としで広田を放り投げるとラリアット。これに対して広田はウラカンラナ。カウント2。

 広田はへな拳とボ・ラギノールを連続で決めたが、宮崎が逆ボ・ラギノール。そして、そのままコーナーに上らせてのボ・ラギノールスープレックスを狙う。清水と梅咲が必死に阻止。櫻井がボディスラムから宮崎がムーンサルトもこれは自爆。すかさず広田がボ・ラギノール、梅咲が低空ドロップキックと畳みかけたが、宮崎がまさかのFFD。広田はそのままカウント3を入れられた。
■CATCH THE WAVE 2023〜ヤングブロック〜(10分1本勝負)
〈2勝1分=5点〉鈴木ユラ(8分21秒、エビ固め)Himiko〈1勝1敗=2点〉

 ヤングブロック公式戦は、ユラが1勝1分の3点と好スタート。Himikoも1勝の2点と
幸先は良い。得点を重ねるのはどちらか。
まずはグラウンドで互いに関節を取り合う。ユラがHimikoをロープに張り付けて、エプロンから蹴りの連打、そして背後からドロップキック。Himikoもエルボーで返す。ユラもキチンシンクで対抗し、打ち合いになる。Himikoはフェースバスターからのグラウンドでのクロスフェイスロック。
ユラは正面と背後からのサッカーボールキックを連発。カウント2。お返しのクロスフェイスロックから、コーナーに追い込んで追走式のエルボー。カウント1。続けてローキックを狙うが、足を捕らえたHimikoはアンクルホールド。ロープへ逃れるユラ。
Himikoはストンピングをダメージの残る右ヒザに当てる。ユラもワキ固めに取り返す。ユラは三角締めに捕らえるが関節技を警戒していたHimikoはすかさずロープへ。ユラはアームホイップからアームロック、腕ひしぎを狙うがHimikoがクラッチを外させず。それでも粘ってクラッチを外したが、その瞬間Himikoの足はロープへ。
ユラは右腕へのドロップキックからフォールも2。続けてブレンバスター。Himikoはバックに回るとクルスフィックスで締め上げる。かろうじてロープへ。ユラも腕ひしぎ十字固めを狙うが、Himikoはこの体勢で丸め込む。しかし、それでもそのままユラが腕を放さず、逆に丸め込み返して3カウントを取った。
・バックステージ
ユラ「今日はありがとうございました。いま3点持っててこれで勝って5点、でも最初の1試合めのドローの1点の差が大きいと思ってて、これでたとえば6対5とかになって負けてしまったらその悔しさがどこにも発散できないので、これからは1点の失点をこれ以上広げないように、勝っていって、点数を取っていきたいと思います」
■CATCH THE WAVE 2023〜ヤングブロック〜(10分1本勝負)
〈3敗1分=1点〉田中きずな(時間切れ引き分け)大空ちえ〈1分=1点〉

 大空ちえが初の公式戦。いっぽうのきずなは早くもこれが最終戦。現在、3連敗で0点ではあるが最終戦でデビューからの初勝利と、CATCHでの初得点となるか。
まずは腕の取り合いからきずながドロップキックを3連発。先制フォールは2カウント。
続けてアームバーにとらえる。これをカットしたちえはネックロック。アームホイップからロープに絡めてのパロ・スペシャル。反対側の客席にもきずなを持っていき、パロ・スペシャルを披露する。そして、ボディスラムからフォール、2カウント。ヘアホイップを連発。さらに踏みつけからボディシザースとつなぐ。
きずなも半身の体制からエルボーで反撃。そこから立ってさらに打ち込んでいく。しかし、一発のエルボーで返される。カウント2。ちえは首投げからサーフボード。さらに胴締めから回転してフォールも2。
きずなはちえをコーナーに振り返してドロップキックを2連発。カウント2。エルボー合戦から、ちえがさらに打ち込んでいく。きずなも負けじとエルボーを連打。ちえがエルボーに来たところをワキ固め。いいタイミングだったが、ちえはロープにエスケープ。残り時間は3分。
ちえはDDTから低空ドロップキック。カウント2。すかさずヒザ十字に決める。きずなはなんとか1回転してロープブレイクへ。ちえはロープにきずなのヒザを絡めての攻撃からセカンドロープにのぼり、フライングショルダータックル。カウント2。
きずなは首固め。スクールボーイと逆転フォールを狙う。さらに、逆さ抑え込みを狙うが、これは堪えられる。ならばとドロップキックからワキ固め。
さらに腕ひしぎを決めたところでロープに逃れられるちえもエルボーに行くが、再度のワキ固め。ちえは反転してこれを逃れ、フィッシャーマンズスープレックス。ここでドローのゴングとなった。
きずなはこれで全日程を終了。初勝利こそならなかったが、最後に引き分けで1点を獲得した。
・バックステージ
きずな「ずっとCATCH THE WAVEは小さい頃からずっと夢見てきたものだったし、憧れでした。出場させて頂けたのに1勝もできなくて。だから今回、最後が大空ちえ選手だったんですけど、大空選手はこのブロックの中で一番強敵だと自分の中で思っていました。最後だから絶対勝ちたいと思っていたけど、勝つことができなくて、1勝のまま終わってしまってすごい悔しいです」
■CATCH THE WAVE 2023〜Aブロック〜(15分1本勝負)
〈1勝1敗=2点〉愛海(6分24秒、片エビ固め)網倉理奈〈2敗=0点〉
※ダブルニーアタック

 開幕戦を欠場で出遅れた網倉だが、復帰後、1敗でスタートという状況。一方の愛海も1戦1敗という、状況は同じ中での公式戦となった。
戦前からSNSで「フォー!」「ワ―!」論争となっていた両者。まずは「フォー!」と叫びながら低空ドロップキックを放った愛海に対して、すかさず足を払って、ワー!プレスを敢行した網倉。挨拶代わりに「フォー!」「ワ―!」が交差する。
網倉は再びワー!プレス、セントーン。愛海もDDTからドロップキック。網倉が追走式のラリアットからボディプレス。さらにサイドスープレックスからダイビングセントーンと畳みかけたが、カウント2。
愛海が網倉の突進をパワースラムで切り返してからスリーパーに捕らえる。長時間決めてから、DDTへ移行。フォールに行くも網倉の足がロープに。
愛海はトップロープからのフォー!プレスを狙ったが失敗。網倉はタックルからブロンコバスター。網倉はコーナーに上がろうとするが、愛海は投げっぱなしジャーマンで阻止すると、ジャンピングニー。
網倉はラリアットで応戦もカウント2。愛海はフェイスバスターを決めると、ダブルニーアタックで飛びつき、そのまま3カウントを奪った。これで愛海はリーグ戦初白星の2点となった。
・バックステージ
愛海「リーグ戦、最初が朱崇花選手、自分は(センダイワールドの)シングルのベルトも懸かってて、負けたのは悔しかったですけど、これで2戦目、網倉選手に勝てました。 自分は夏生まれなので、絶対波女になるという気持ちが強いので、波女になるところを見ててください!」
まずは遠藤が先制のラリアット。さらにジャーマンと勝負に出るがカウント2。もう一発ラリアットをぶち込み、あくまで短期決戦に出るも、これも2カウント。
これに対して、
チェリーはボディへのグーパンチを決めて、遠藤の勢いを封じる作戦に出る。そして早くも熟女でドーンを連発で繰り出し、回転して足を取り、変形の足4の字へ。
その後、チェリーの突進を遠藤がカウンターキックで反撃すると、ヘッドバットから遠藤バットへ。トップロープに上ったが、チェリーはデッドリードライブで投げ飛ばす。
度はチェリーがトップロープへ上るが、遠藤も追いかけ、コーナーでのヘッドバッド合戦。チェリーが打ち勝ち、チェリトーンボムを落下させるが、カウント2。チェリーはカニばさみからのエビ固め、足を踏みつけてからのウラカンラナと丸め込みを続けるもいずれも2カウント。
さらに切り返しのエビ合戦となり、ともに2カウントでクリアしたが、ここで遠藤がハーフネルソンスープレックスを繰り出し、カウント3。ブロック優勝へ首の皮一枚を残した。
・バックステージ
今日は落とすわけにはいかなかったので必死でした。あとは宮崎さんがどうなるかですね。
ブロック優勝して波女になります!
■CATCH THE WAVE 2023〜Bブロック〜(15分1本勝負)
〈3勝=6点〉世羅りさ(7分31秒、リングアウト勝ち)関口翔〈1勝3敗=2点〉


 これまで相手のキャリーを奪っての揺さぶり作戦が功を奏し、2戦2勝、いずれもリングアウト勝ちと順調に星を重ねている世羅。関口はこれが最終戦。すでに2敗しているだけに、この試合を落とすわけにはいかない。
ゴングと同時に丸め込みの連発で最短フォールを狙った関口だが、かろうじてカウント2で返す世羅。しかし、意表を突かれて焦りの表情。

世羅はあわててキャリーを取りに控え室へ走ろうとするが、「キャリーだけはやめて」と足にしがみついて行かせない。正攻法ではダメだとわかると、世羅はカンパーナで関口を振ったあと、ダメージを与えてから「お待たせしました。行ってきます」と今度こそ、控え室へと向かおうとしたが、すぐに蘇生した関口は再び足にしがみつき、「キャリーだけはやめて」と行かせようとしない。
こいつ、手ごわいぞ」と世羅は、ストンピングで攻めながら「赤いキャリーで来てたな、見たぞ」と指摘。関口はこれに対して、ブーメランアタックからセカンドからのボディアタック。さらにワキ固めに決めて「キャリーを持てなくしてやる」と腕攻めに行く。
世羅はコーナーエルボーから新幹線アタックでやり返す。そしえエルボーへ移行しようとするが、関口がキャッチし、腕へのコードブレーカーから低空ドロップキック。「いてえ…」と場外に落ちた世羅はそのまま控室に行こうとするも、「キャリーだけはー!」とリング内に戻す関口。ドロップキックから再びワキ固め
腕ひしぎ狙いから三角の体勢へ。世羅が持ち上げようとするが、さらに絞って持ち上げさせず。世羅はなんとかロープへ。
STOからフォールも2。しかし世羅も一気に反撃を見せる。
エアーズロックⅡ、羅紗鉄、コーナーニースプラッシュ。カウント2。
ここで世羅は場外戦へと持ち込み、関口を観客席へと放り投げ、イスまみれにした後、控室へ。
そしてついに赤のキャリーを手に、姿を現す。関口は「辞めろ!」と何とかキャリーを奪い取ろうとする。場外での攻防が続く中、関口はキャリーにしがみつく。この間にカウントが進み、カウント9で世羅がリングに上がる。
関口は場外へ取り残され、またもリングアウト勝利。関口はキャリーに気を取られ、10カウントを場外で聞くハメになった。
世羅はこれで3連勝6点となり、Bブロックを突っ走る。最後は関口のキャリーを奪い取って、控え室へと引き上げた。
・バックステージ
世羅「いやあ、また勝ちましたね。3勝ってことは6点、独走状態じゃないですか。しかもまさかの今回もリングアウトで勝つという。みんな私のことを“キャリー世羅”だと思っているだろうけど、キャリーケースに気を取られ過ぎなんですよ。ちゃんとカウントに
気づかないと、ココ(頭)とココ(耳)です。ココ」
■CATCH THE WAVE 2023〜Bブロック〜(15分1本勝負)
〈2勝1敗=4点〉SAKI(12分48秒、片エビ固め)高瀬みゆき〈1勝2敗=2点〉
※ダイビングカワイルドニードロップ


 ともに1勝1敗で迎えたBブロックのリーグ戦。先の試合で世羅が3連勝を飾っただけに、この試合で勝たないとブロック優勝の可能性は消える中での対決。
握手と見せかけての首固めで短期勝負に出た高瀬は、さらにスクールボーイ。これも2で返したSAKIが逆に逆さ押さえ込み。高瀬は2でキックアウト。高瀬がDDT、これに対してSAKIはボディーへのグーパンチ。
レフェリーが反則かチェックしようとすると、グーではなく。チョキだったとアピール。再度、ボディへ打ち込み、チョキのポーズを取る。
「チョキよりパーだ!」高瀬は手を広げてチョップを連打。さらにセカンドからのミサイルキック。しかし、コーナー際での攻防で、攻守逆転。高瀬をコーナーポストへ乗せることに成功したSAKIはニーリフト。しかし、コーナースプラッシュは不発に終わると高瀬はパワースラムから変形のヘッドシザース。
これがロープブレイクになると、トップロープからのミサイルキック。さらにラリアット。そしてセカンドからのフライングエルボーとつなげたが、カウント2。
さらに高瀬のラッシュは続き、カミカゼ、そしてセカンドロープからのダイビングギロチンとつなぐ。高瀬はDDT。SAKIもカウンターのビッグブーツからブレンバスター。高瀬はもラリアットから負けじとブレンバスター。もう一発、SAKIもブレンバスターを決める。フォールに行くも2。SAKIはサソリの体勢へ持っていくが、高瀬はなんとかロープをつかんだ。
SAKIはストンピングから顔面キック。セカンドロープからローリング式のリバーススプラッシュ。さらにはブルーサンダーと攻勢をかけるがカウント2。ここからトップロープに上るが、高瀬も「させるか」と頭突きから雪崩式ブレンバスターで投げ返す。今度は高瀬がコーナーを上がるが、SAKIも迎撃。セカンドロープからの雪崩式ブレンバスターでお返しする。
高瀬もラリアットでやり返すとダブルダウン。先に高瀬が立ち上がり、至近距離からラリアット。これを3連発からスピアー。さらにえびす落としに決めたがカウント2。再び、高瀬がトップロープに上ると、SAKIもこれを追う。コーナー上で両者の打ち合いが続く。
ここでSAKIがトップロープ最上段にまで足をかけ、雪崩式ブレンバスター。さらに、ビッグブーツもカウント1。高瀬も意地を見せる。SAKIはみちのくドライバーⅡを繰り出すもこれも高瀬は2カウントで返す。S
SAKIはランニングブレンバスターを繰り出すと、トップロープからのダイビングカワイルドニードロップを落とし、ついに3カウントが入った。
・バックステージ
自分の中で高瀬みゆきとの対戦はタッグでもそうなんですけど、シングルでは特に思い入れがあって。高瀬は去年2位でおととし波女で。まずブロック優勝…、いや、ブロック優勝どころか、今年のCATCH、何よりも大きな自信を掴めたと思います。優勝します!」
■CATCH THE WAVE 2023〜Cブロック〜(15分1本勝負)
〈1勝1敗=2点〉青木いつ希(9分51秒、エビ固め)笹村あやめ〈1勝1敗=2点〉
※ラリアット


 青木と笹村の同期対決は昨年もCATCH公式戦で組まれたカード。昨年は笹村の勝利となっている。青木は1敗、笹村は1勝でともに公式2戦目を迎える。
いきなりのエルボー合戦から始まる激しい展開。笹村はフェースクラッシャーから低空ドロップキック。ネックロックで締め上げ、ヒザを当てていく。さらに首投げ式、前転式とネックロックの締めを止めない。
そこからは首4の字へ移行。反転し、マットへ顔を打ち付ける。そのままエビに取るが2カウント。
笹村はコーナーエルボーを狙うがこれは自爆。青木がフェースクラッシャーからボディプレスも2カウント。ブレンバスターの掛け合いではどちらも一歩も引かず投げられず。青木は振りかぶってエルボー。
笹村もお返し。ともに両手を広げて「打って来い」と胸を出す。青木が合計6発に渡る強烈なエルボーを撃ち込むと、大外刈りからのブレンバスターホールドへ。そしてニーを落とし、セカンドロープからダイビングボディプレスも2。
青木はジャーマン狙いも笹村がエビで丸め込み、スリーパーへ持ち込む。これを何とか抜け出した青木はエビ固め。投げっぱなしジャーマン。
即立ち上がった笹村はドロップキック。青木も即立ち上がりラリアット。ダブルダウン。両者立ち上がり、再びのエルボー合戦。ものすごい鈍い音が交差する。さらにこれが交互に繰り返される。
青木は再びエルボー。笹村もリストロックからのエルボーを何度も打ち込む。青木は倒れこんだが、それでもリストを取っていた笹村は起き上がらせ、またもエルボーを打ち込んだ。ここが勝機とばかりにザキゴエ。
カウント2。さらに狙いを定めるが、青木は突進して、逆転の塵輪。笹村も必死で2でハネ返す。
笹村はノーザンライトスープレックス、ブロックバスターホールドとつなげる。しかし笹村の突進を青木はカウンターのラリアットで吹っ飛ばす。
これが逆転の1発となって、カウント3を奪った。
・バックステージ
青木「2戦目ですけど、初戦が敗北から始まったので、全戦勝つつもりで、今日、2戦目同期の笹村あやめに勝ちました。負けたくないし、負けられない。そういう気持ちでやったんで。去年、笹村にはラリアットで負けたんですよ。自分、ラリアットをずっと大事に使っていて、人からラリアットで負けたのが悔しくて。ずっとラリアットで勝ってやるって狙っていたので、最高に気持ちいいですね。このまま全戦勝って優勝します!」
■CATCH THE WAVE 2023〜Aブロック〜(15分1本勝負)
〈4勝=8点〉朱崇花(14分12秒、体固め)狐伯〈1敗1分=1点〉
※紅花衣

 リーグ戦全勝宣言をしている朱崇花は、これが最終戦。狐伯から勝利すれば宣言通り、
全勝となる。狐伯は初戦でくるみと引き分け1点でスタート。これがまだ2戦目となる。
まずゴングと同時に狐伯がドロップキック。これは朱崇花がすかすと、タックルからあアームホイップ。しかし、ビッグブーツを空振りさせると、足への低空ドロップキックを放つ。朱崇花は場外転落。
すかさずプランチャを放つが、朱崇花はこれをキャッチして失敗に終わらせる。キャッチしたまま、エプロンへ狐伯の背中をぶつける。
リングへ戻った両者、朱崇花がトップロープにのぼると、狐伯が立ち上がり、デッドリードライブ。再び朱崇花を場外へ落とすと、今度こそプランチャを成功させる。先にリング内で待ち構えた狐伯だったが、朱崇花のドロップキックを食らうと、場外へエスケープ。
朱崇花も追いかけて戦場は場外へ。朱崇花は客席へ狐伯を投げつけ、さらに鉄柱へ。余裕を持ってリングへ戻った朱崇花に対し、狐伯はカウント9ギリギリで何とかリングへ生還した。朱崇花は倒れこむ狐伯へ仁王立ちで往復ビンタ。
髪をつかんで起こすと、抱え上げてリフトアップ。そして、「落としまーす、バイバーイ」と場外へ放り投げる。
このまま場外戦へ。朱崇花は客席に狐伯を放り投げたあと、カウンター席にのぼり、この位置からなんと、ラ・ケブラーダ。先にリングへ入り、コーナーに座って待ち構える。やっとの思いで、狐伯もリングへ戻ると、長距離のミサイルキック。「やり返せ、おい」と朱崇花は挑発。これに必死でエルボーを打ち込む狐伯。
朱崇花もエルボーを打ち返す。ボディスラムでたたきつけてフォール。カウント2。狐伯も再びエルボーを打ち込むが、一発のエルボーで返され、ダウンさせられる。朱崇花は首投げから背後へのキック。
カウント2。さらにはグラウンドのスリーパーへ持っていく。ここから胴締め式に移行するが、狐伯は必死に足をロープへ延ばす。
狐伯は股下をくぐってのドロップキック、朱崇花は張り手からのバズソーキック。これに狐伯もDDTで対抗。ダブルダウン。狐伯が先に立ち上がり、低空ドロップキックから串刺し式の顔面ドロップキック。ノーザンライトスープレックスもカウント2。朱崇花は狐伯を抱え上げるとバッククラッカー。カウント2。しかし、ムーンサルトは失敗。エルボーの打ち合いとなり、狐伯は激しく叫びながら打ち込む。
さらにヘッドバットから横十字固めを連発。いずれもカウント2。ならばと、カサドーラで丸めこもうとすると、そのまま投げっぱなしジャーマンで投げられる。朱崇花はカウンターキック。これを狐伯は十字固めに切り返し、ヨーロピアンクラッチも決めるが、カウント2。
朱崇花はすかさずスピンキックで狐伯の顔面を捕らえるが2カウントでクリア。朱崇花は旋回式のみちのくドライバーⅡ。さらにチョークスラムへ行くもカウント2。畳みかけるように、ムーンサルトプレスを敢行。そして「お疲れさまでした!」と勝利を確信したかのように、紅花衣を打ち込んで、ついに粘る狐伯から3カウントを奪った。
朱崇花「宣言通り、全勝でブロック優勝しちゃいました。私には、歌舞伎町のホストで100万円でシャンパンを入れなきゃいけないってのがあるんで。そして私を育てたwaveに恩返ししたいのもある。GAMIさん、私びいきでお願いします。wave所属していた時と変わらずマイクが苦手なので、これで示させていただきたいと思います」

 こう宣言した朱崇花は「これがwaveだ!」でシメを飾った。朱崇花はいち早くブロック優勝を成し遂げ、決勝トーナメントへコマを進めた。
・バックステージ
朱崇花「全勝ですよ、でもこれはわかっていたことなので。でも最後の狐伯、これはちょっと思いのほか、攻められちゃったから焦った部分もありましたけど、私にかなうわけも今のところないので、冷静に対処できました。今回のブロック戦で私が得たものはそんなにないから、もっと下の子は言葉悪いけど、殺す気で来てほしいし、それが私生活にも出ている気がするから。私はもっと刺激が欲しい。そういう思いがありますけど、波女になって、歌舞伎町で100万円持ってホストにシャンパンを入れる使命があるので。それをかなえるまで気を抜かず、その先にある志田光戦を視野に入れながら、残り頑張りたいと思います。決勝となると、そのブロックの猛者が来るわけですよね? 私ももっと気合入れてもっとセクシーに勝ちを目指さなきゃって思いですけど、気負いすぎると空回りしてしまうので、そこは気負いせずに行きたいと思います」