2023.06.25

『Sunday wave vol.41』

◎入場式
試合に先立ち全選手が入場。挨拶は網倉。
「ご来場ありがとうございます。CATCH THE WAVE大盛り上がりしているところです。
同期の狐伯との試合、私のケガで後日にしてくださって、自分にチャンスをもう一度いただきました。本当に本当に今日が…ってところでやってきた部分があるので、(少し涙声に)…本当にすごい頑張って、お互い譲れないと思うので、自分らしいプロレスを見せて頑張りますので、全試合の応援をよろしくお願いします」
■CATCH THE WAVE 2023〜ヤングブロック〜(10分1本勝負)
〈3勝1分=7点〉大空ちえ(8分17秒、ジャパニーズレッグロールクラッチホールド)鈴木ユラ〈2勝1敗1分=5点〉
※大空ちえがヤングブロック優勝。ユラは5点で公式戦終了。

 ともに2勝1分けの5点で迎えた最終戦。勝ったほうがもちろん、ブロック優勝となる。
 まずは腕の取り合いからグラウンドの探り合い。ユラがロープに振ってのミドルキック。
今度はちえがドロップキック。そしてロープへ張り付けてのパロスペシャルへ。さらに背後からのドロップキック。そしてヘアホイップを2連発。ボディスラムからのフォールは2。続けてエルボーを放とうとするが、ユラはその腕を取ると腕ひしぎ。ちえは堪えてロープへとたどり着く。ユラはロープに振るがショルダータックルで返される。ならばとあきらめないユラはコーナーにホイップ。背後からのローキック、低空ドロップキックとつなげる。
そしてエルボー合戦へ。ちえのエルボーでユラが倒れるが、即立ち上がり、再びエルボー合戦へ突入。エルボーを連打するちえだが、その腕を取ると腕ひしぎへ移行するユラ。これを一回転して逃れたちえだが、あきらめずにワキ固めに持っていく。これはガッチリと決まる。5分経過。ロープブレイクとなったが、ちえの腕を巻き付けてロープを蹴り上げる。
ちえもDDTでやり返すと、セカンドロープからのミサイルキック。さらにトップロープからの攻撃を目指すが、ユラはデッドリードライブで投げる。
ちえの突進をユラはボディスラムで返してカバーも2。そしてPKも2。ブレンバスターを狙ったが、ちえも腰を引いて踏ん張ると、逆にフィッシャーマンズスープレックスに持っていく。2カウント。
残り3分。ユラがエルボーに来たちえの腕を取っての腕ひしぎを決めたが、ロープに足がかかる。ならばとブレンバスター。足を踏み鳴らしてリズムを取り次の攻撃に備えると、ちえも延髄蹴りで反撃。
ジャーマンを狙うが、ユラはエルボーで阻止。ちえはユラの背後に回ると、ジャパニーズレッグロールクラッチに決めて、ヤングブロック優勝を果たした。
本部席の桜花社長が「大空選手、ヤングブロックに優勝した選手がPOPのベルトに挑戦
できるということでしたが、(王者の)大空選手が優勝しましたので、POPに挑戦してもらう選手を指名してください」と指示を出す。
ちえ「ヤングブロック優勝しました! まずは皆さん応援ありがとうございました。ヤングブロック、勝ち上がれてうれしいです。指名させていただきたいんですが、この後、うちのPURE-Jの興行が板橋グリーンホールであり、POPのタイトルマッチをすることになってまして、そこで防衛してから指名させていただく形でよろしいでしょうか」

桜花「わかりました。では今日、タイトルマッチで防衛してきてください。もし防衛できなかったら…(タイトル戦の)相手誰ですか?」

ちえ「JTOの柳川澄樺選手なんですけど」

桜花「わかりました。もし万が一、負けることがあったら、柳川選手に指名していただくことになります(場内・笑)。でも、それは阻止していただいて。ぜひ防衛してきてください」

ちえ「もちろん、絶対防衛して指名させていただきます!」
・バックステージ
ちえ「今日の対戦を終えて無事ヤングブロック勝ち上がることができました。強敵ばかりで厳しいところもあったんですけど、勝ち上がったので、POPの相手を指名させていただくことになっているのですが、この後PuRE-Jの板橋大会でタイトルマッチがあるので、絶対防衛するので、そのあと、指名させていただく形になりました。もちろん守り抜いて指名させていただくので、そこでまた必ずベルトを守り抜きたいと思っています。そしてこれが終わりではなく、ここがスタート地点だと思っているので、波女になるために気合を入れていきたいと思っています。みなさんの応援のおかげです。今後も引き続き、よろしくおねがいします」
■CATCH THE WAVE 2023〜Cブロック〜(15分1本勝負)
〈2勝1敗=4点〉清水ひかり(8分20秒、逆打ち)櫻井裕子〈2敗1分=1点〉

 Cブロックにはカラーズ所属の清水と櫻井がいるため、公式戦での同門対決が実現することとなった。先制を見せたのは清水。いきなりのハイキックを命中させる。
さらに稲妻レッグラリアットを繰り出し、トップロープへのぼるも、櫻井ものぼっていく。コーナー上での攻防は清水が振りほどき、トップロープからのヒップドロップへ。
これに対して、櫻井はタックルからコーナータックルでお返し。さらにランニングキックでフォールに行くもカウント2。櫻井はエルボーを連打し、コブラツイストへ。
清水は必死にロープに逃れた。清水はトラースキックで反撃に出ると、足4の字へ。櫻井も反転しようとするもそれを許さず。必死に体をロープに手繰り寄せて、ブレイクに。
清水はダメージのある右足の裏側を蹴り上げる。櫻井も立ち上がり、エルボーで反撃。
ともにエルボーの打ち合いへ突入。清水はローキックからトラースキック。勢いに乗った清水が突進したが、櫻井はこれを持ち上げてのボディスラム。
清水もトラースキックからの延髄蹴り。さらに背後に回り、逆打ち狙いに出るが、櫻井は回転させず、スタンディングのドラゴンスリーパーに持っていく。そして腰を落として
胴締め式に持っていく。清水は何とかロープへ。再びリング中央でリバースのネックロックに捕らえるも清水がロープへ。
櫻井は再びスタンディングのドラゴンスリーパーを決め、カウンターキックからフォールも2。
ブレンバスターホールドを続けたが、カウント2。ここで次の一手にロープの反動を利用したが、戻りざまを清水がブレンバスター。さらにバズソーキックもカウント2。
 ここで、トップロープからのフットスタンプを決めたが、これも櫻井は執念で返す。
清水は逆打ちを繰り出し、ようやく3カウントを奪った。これで得点を4に伸ばした清水は、残る最終戦7・2大阪にて笹村あやめ戦を残すのみ。この試合に勝利すれば単独優勝が決まる。
・バックステージ
清水「CATCH2023組まれて、カラーズで唯一一緒のブロックになった裕子、今まで何回もシングルしてきて、正直負ける気はしないけど、裕子はCATCH始まって3戦目かもしれないけど、もっともっと私は食らいつく裕子になってほしい。CATCHを裕子はどういうふうに思っているかわからないけど、たくさんのことが経験できるこの場でもっともっと成長しないと、このプロレス界で残っていけないと思っているから。それは私に自分にずっとずっと言い聞かせているし、今回のCATCHも去年のCATCHも、ずっとその気持ちでやっているから、私はこれを言うのはいいかどうかわからないけど、私は裕子とベストバウトを取れるくらいの試合をしたかった。もっともっと…もっとやり合いたかったですね。次、
あやめちゃん、私はあやめちゃんに勝ったことはない。試合もそんなにしたことがないけど、大切な2点を奪いに行きます。私が決勝に行きます」
■CATCH THE WAVE 2023〜Bブロック〜(15分1本勝負)
〈3勝1敗=6点〉SAKI(13分7秒、エビ固め)川畑梨瑚〈1勝3敗=2点〉
※ダイビングニードロップ。SAKIは6点で公式戦終了。川畑は2点で公式戦終了。

 Bブロックは世羅が6点を独走をするなか、SAKIと川畑も現在、2点で2戦を残しており、連勝すれば並ぶ可能性がある。両者にとって、絶対に落とせない1戦となった。
まずはミドルキックでSAKIの動きを止めた川畑。SAKIのビッグブーツもすかすと、スクールボーイに持っていく。カウント2。ここから激しいエルボー合戦が繰り広げられる。
SAKIが至近距離からのビッグブーツ。川畑もミドルキック。ともにリストを取り合ったまま、至近距離での打撃戦を交互に展開する。川畑はローキックからエルボー、ニーを顔面に突き上げる。そして、トップロープへ。
。SAKIが即座にビッグブーツで迎撃。リング内に倒れこんだ川畑にリバーススプラッシュをめがけたが、これは自爆。川畑もトップロープからのミサイルキック。
川畑が持ち上げようとするが、SAKIがパンチを打ち込み、腰を落として阻止。逆にSAKIが持ち上げると、水車落とし。そしてサソリ固めへ。長時間決まったが、川畑がロープまで這いつくばり、ロープをつかむ。SAKIはパンチを打ち込んでいくが、川畑もトラースキックでお返し。川畑のバズソーキックをSAKIがキャッチするも、ローキックを顔面に打ち込み、丸め込んでの回転エビ固めから投げっぱなしジャーマンを決める。
しかしハイキックは空振り。それでもローキックからストンピングを連打。SAKIもエルボーで反撃。川畑も応戦し、さらには背後から背中へのキック。
再びエルボー合戦となり、ともに打ち合いへ。川畑はトラースキックから再びジャーマン狙い。SAKIが堪える。川畑がハイキックを繰り出すがこれは空振り。逆にバックドロップで投げられる。
SAKIはロープ上に川畑を宙づりにすると、ランニング式のニーを背中へ打ち込み、ランニング式のキック。さらにはエプロンを走ってのニーを打ち込む。
 そしてリバーススプラッシュとつなぐ。カウント2。みちのくドライバー2も川畑はキックアウト。川畑は逆にSAKIを丸め込んでいくがカウント2。そしてジャーマンを再度狙うがこれはSAKIが阻止。SAKIはランニング式ブレンバスターからケンタッキーボム。
カウント2でクリアされると、「まだだー!」と叫んでもう一発、ランニング式ブレンバスターを放つ。そしてトップロープに上ると、ダイビングカワイルドニードロップを豪快に決め、ついに粘る川畑から3カウントを取った。これでSAKIも6点で世羅と並び、Bブロックの行方は7・2大阪にゆだねられることとなった。
■CATCH THE WAVE 2023〜Aブロック〜(15分1本勝負)
〈1敗2分=2点〉狐伯(時間切れ引き分け)網倉理奈〈2敗1分=1点〉

 開幕戦でぶつかるはずだった両者の公式戦。網倉の欠場からこの日に仕切り直しとなった。まずはゴングと同時に狐伯が突進してエルボーを打ち込んでいく。
さらにドロップキックからダブルアームの体勢へ。網倉はショルダースルーで持ち上げるもこれを狐伯が回転エビ固め。狐伯は低空ドロップキックで網倉を場外へ落とすと、エプロン上からのプランチャ。場外戦で反撃に転じた網倉は、リングへ戻るとセントーンからカウント2。
再びスタンディングとなり、エルボー合戦。網倉がダブルチョップから狐伯をコーナーホイップ。さらに狐伯をコーナーに追い詰めて顔面を踏みつける。狐伯も足にエルボーを連打。
そして立ち上がると、ストンピングを連打する。さらには顔面踏みつけのお返し。
そしてマウントパンチを打ち込んだが、網倉も体を入れ替え、両者マウント合戦。狐伯がフェイスロックで締め上げる。今度は髪の掴み合いから狐伯がコーナードロップキック。
さらにはコーナーでの低空ドロップキック。網倉もタックルで反撃。5分経過。
 
 網倉は逆エビに持っていくがロープブレイク。カナディアンの体勢で持ち上げるも、狐伯が着地。すかさずエルボーを放ち、再びエルボー合戦。今度は網倉が逆水平から、ロープに振ると見せかけラリアット。さらにダブルチョップを連打。
狐伯はカニばさみで、網倉を四つん這いに持っていくと、手を踏みつける。さらにグラウンド式でのコルバタ狙いも網倉は堪えて回させず、逆エビへ強引に持っていく。そこから逆片エビへ。かなり長い時間捕まったが、狐伯はなんとかロープへ逃げ込んだ。
10分経過。今度は網倉がカナディアンバックブリーカーで絞り上げたが、自ら技を解く。
続いてブレンバスターを狙うが、これは狐伯が切り返す。狐伯はヒザをついた状態でエルボーを連打して反撃。カウント2。
 残り3分。狐伯がエルボーを連打。コーナー最上段を狙うが、網倉ものぼっていく。狐伯はコーナーを抜け出し、投げ捨て式のパワーボム。
網倉は場外へ。狐伯が追いかけようとすると、狐伯の両足を取り、場外にいる網倉がエプロンへのパワーボムを連打。
 リングへ戻ると、再びカナディアンの体勢へ。
ここからコーナーへ宙づりにすると、コーナータックル。そしてサマーソルト。セカンドロープからのセントーンで勝負をかけたが自爆。狐伯は横十字固めからスクールボーイ、首固めにつなげたがいずれもカウント2。網倉もパワースラム。ここでフォールの奪い合いとなり、残り30秒。網倉はラリアット。
2カウント。狐伯は首固め、ブレンバスターと畳みかけたが、カウント3は入らず。ここで15分が経過し、フルタイムドロー。決着がつかず両者1点づつが加算された。
■CATCH THE WAVE 2023〜エリザベスブロック〜(15分1本勝負)
〈4勝=8点〉宮崎有妃(12分46秒、体固め)チェリー〈1勝3敗=2点〉
※直伝デスバレーボム。宮崎がエリザベスブロック全勝優勝。チェリーは2点で公式戦終了。


 昨日の千葉大会の時点でエリザベスブロックの優勝を果たしていた宮崎だが、残り1試合野も勝利し、全勝での決勝戦進出を宣言していたが果たしてその行方は…。
まずは握手で手が離れたと同時に「スキあり!」と宮崎の足をすくいにかかるチェリーだが、微動だにせず。
ここで正式にゴング。「宮崎さん、正々堂々と来い!」とチェリーは手を挙げる。手四つ合戦から始まり、腕の取り合いから宮崎がタックルで先制。チェリーがアームホイップからのコルバタ。そしてアームブリーカーから腕ひしぎを狙うも、宮崎は上になり、そのままフォール。カウント2。宮崎はグラウンドのネックロックから一回転。チェリーは太ももを爪で引っ掛ける。チェリーが腕固め。宮崎は必死にロープへ足を伸ばす。
チェリーは腕を取って足で踏みつける。さらに背中へのストンピング。ひじへエルボーを落とすと、ワキ固め。ここから羽根折り固めに移行。技をかけたまま、髪をかきむしる。さらに足も取って複合技へと移行するが、宮崎はロープに逃れる。
スタンディングでのストンピングで反撃を見せた宮崎はロープに振ると見せかけてDDT。
そしてミサイルキック。さらにトップロープへのぼろうとしたが、チェリーはパンチでエプロンへ落とす。宮崎の腕を取り、アームブリーカーを連発すると、たまらず宮崎は場外へ回避。
場外戦、チェリーは再度、腕を取るが、これはブレンバスターで投げられる。宮崎は鉄柱沿いのチェリーにラリアットで追い詰めようとするが、これはかわされて自爆。腕が鉄柱にぶつかり、さらなるダメージを腕に負う。
リング内へ戻ると、またも右腕を取って、執拗に攻めるチェリー。右腕へのフットスタンプ。そして腕固めで絞り上げる。再三に渡る腕への攻撃を見せるが、宮崎はかろうじてロープブレイクに救われる。
チェリーがコーナーへ振ろうとするが、これを切りかわしてのラリアット。二発目をすかしたチェリーはウラカンラナもカウント2。
チェリーがトップに上ると、宮崎はリング内から上り詰め、主導権を握ると、雪崩式ブレンバスター。フォールに行くもカウント2でチェリーもハネのける。セカンドロープに上った宮崎に裏拳を連打すると、コーナーへのぼり、雪崩式フランケンシュタイナーから
ビクトル式の腕ひしぎ。
これもやっと思いでロープに逃れたが、チェリーは腕を取ってぐるぐる回してからのどっこいしょ。ここでトップロープからチェリトーンボムを投下するもカウント2。
ら、もう一回腕ひしぎ。これをロープに逃れられると、背後からのスリーパーへ。宮崎がおんぶの状態で持ち上げ、コーナーにぶつけて回避するが、チェリーはそのままトップロープに上り、ウルトラコルバタ
再度、ウラカン狙いに行くも回転途中で堪えてのライガーボムで逆転。ここで宮崎はトップロープからのムーンサルトを狙いに行ったが自爆。チェリーは春夜恋で一気に勝負に出たが、宮崎は回転させず。
宮崎の外道クラッチもチェリーが抜け出して脱出。再び春夜恋にきたところを宮崎は「つかまえた!」とチェリーを背中に抱えた状態で立ち上がり、直伝デスバレー。ついにこれで決着となった。宮崎は公約通り、全勝優勝でエリザベスブロック優勝を決めた。
リングアナから宮崎のエリザベスブロック優勝を告げらると、「やったー!」と歓喜の声を上げる。そしてマイクを持ち、「エリザベスブロック、全勝したぞー! エリザベスのベルト? いいでしょう。もらいましょう。そのベルトを持って、待ってろよ志田光、待ってろよ、Regina。待ってろよ、野崎渚」とその先を見据えた。
・バックステージ
「(公約通り、全勝優勝を果たしましたが)今日の試合は私、あんまり関節とかが苦手で、
きっとチェリーは卑怯なことか、関節で攻めてくると思っていたので、どうにか、力だったら腕をやられていても負ける気はしなかったので、どうにか動くチェリーを捕まえてデスバレー一本で勝とうって思っていましたね。
(チェリー選手らしく、相当執拗な腕攻めを決められましたね)そう、本当に腕が痛くて、
でも、CATCHの初戦でも広田に結構腕を攻められて、あの時もそうだったんですけど、あの後、お酒飲むときにジョッキが右手で持つのが痛くて左手で持ち返るみたいな(笑)。
今日もね、祝杯を上げたいけど…左手かな(笑)。
(これでブロック優勝を果たしましたが、その先についての意気込みを聞かせてください)
私の中でエリザベスを取るとか、試合に勝ってReginaを巻くとか、そういうものは通過点。
その先にいる野崎のことしか考えていないので。ブロック優勝、波女…今は(他のブロック優勝は)朱崇花が決まっていているだけかな? 世羅もかなりいいところを行ってますよね。(他には大空ちえ選手が決定ですね)あー、そうかそうか。まあ、朱崇花も強敵で、世羅のブロックも強敵が多いので、誰が来ようと気合を入れて。でも、私は波女になると思っています。私がwaveに入団して結構立つんじゃないですかね? 5年くらい…もっと? 結構、これまで控え目に戦っていた気もします。若い子が盛り上げていけばいい、私とか広田は縁の下の力持ちでいればいいと、思っていましたが、今年は私が波女になって、wave最強の女になりたいと思っています」
■チャレンジwave~という名のメモリアル~(20分1本勝負)
〇旧姓・広田アイガーさくら&遠藤美月(8分12秒、体固め)田中きずな&炎華●
※FFD


 まずは遠藤のテーマに乗って遠藤が国旗とともに入場してきたのだが、入場途中でいきなりアイガーのテーマに切り替わり、場内に鳴り響く。
先に入場していたきずなと炎華が「えっ!?」と困惑の表情を見せる。その背後から姿を見せたのはアイガー…ではなくアイガーのコスプレをした広田。黒のゴミ袋製と思われる衣装を身をまとい、銀色の折り紙で作られた鎖を遠藤に手渡すと、二人で一緒に持ったままリングイン。きずなと炎華は恐怖に驚くばかり。リングアナは「旧姓・広田アイガーさくら」とコールした。
きずなと炎華は明らかにビビっている様子でともに先発に行きたがらない。両者ともに
コーナーに控える。いっぽうの遠藤と広田アイガーもなぜかともにコーナーに立つ。
「入りなさい!」とTommyレフェリー。広田アイガーが「あーあー」という叫び声ととおもに、握手の手を差し伸べるが、きずなも炎華もビビりまくってコーナーに逃げる。
なんとか遠藤と炎華が向き合い、試合が動き出す。炎華がドロップキック。きずなも飛び出し、ロープに振ってダブルのワキ固めを決めて連携を成立させる。ここでなぜか広田アイガーも出てきて、遠藤の上に乗りピラミッドを完成させる。恐怖のあまり技を解いてしまうきずなと炎華。
遠藤がきずな、炎華を交互にケンカキック。炎華をキャメルクラッチに捕らえる。ここで広田アイガーがリングに入ると、ロープの反動から顔を近づけるアイガームーブ。炎華は悲鳴を上げる。ここで遠藤は広田アイガーにスイッチ。ケンカキックを何発も繰りだし、オリジナルのアイガーポーズ。遠藤が「しないしない」と否定する。
そしてコーナーに突進した広田アイガーが自爆。炎華はカバーにいくが、蘇生すると慌てて逃げる。きずなへタッチ。きすなの背後に回った広田アイガーは憑依。気づかない様子のきずな。しばらくして正面を見ると、広田アイガーを発見し、悲鳴を上げる。
広田アイガーは「あ~あ~」とうなりながら、ボ・ラギノールや高田純次のゼスチャー。
どうやらそれがやりたいらしい。見るに見かねた遠藤が割って入り、「ダブル―!」と連携を指示。ダブルでのフェースバスターを決めてプロレスLOVEポーズ。
きずなは遠藤にドロップキック。コーナーに上ると、遠藤も突進するが、これを捕らえるとコーナーから1回転しての腕ひしぎに成功。広田アイガーがカットに出るが、炎華もドロップキックでアシスト。
きずなと炎華は遠藤を捕らえロープに振るも、逆にダブルのラリアットを浴びせられる。
ここで広田アイガーが登場。トップロープに上ったが、炎華のロープワークにバランスを崩し、コーナーに逆さ吊りに。チャンスとばかり、炎華が突進したが、ここで広田アイガーは「いないいないバア~」のポーズ。
悲鳴を上げる炎華だが、「ひ、広田さん??」と
ようやく本物と偽物の違いが把握できてきた様子。ここで遠藤が割って入り、炎華をボディスラムで寝かせてファンタスティックフリップの連携を見せようとする。しかし背後からきずなもカットに入る。その間に炎華が遠藤をコーナーホイップ。側転エルボーを決める。さらにはコーナーから降りてきた広田アイガーにも一発お見舞い。
そしてきずな&炎華でダブルのドロップキックを敢行。きずなのドロップキックから炎華のジャックナイフ固めで、フォールに行くがカウントは2。広田アイガーをアシストしようと、遠藤も再びリングへ入り、きずなへラリアット。炎華へボディスラム。
炎華が遠藤へジャーマンを狙いに行くが、広田アイガーがボ・ラギノールを背後から決めにかかる。しかし炎華がすかしたため、遠藤に命中。同士討ちの間に炎華は広田アイガーにスクールボーイ。カウント2。広田アイガーもシャイニングウイザードで反撃。
遠藤が背後から炎華を抱えると正面から広田アイガーがエクトプラズム。しかしこれは遠藤に誤爆。このスキに炎華がジャパニーズレッグロールクラッチを決めたがカウント2。この間に遠藤がコーナーでスタンバイ。広田アイガーのホイップからケンカキックをお見舞いする算段だったが、広田アイガーの背中へきずながドロップキック。
。その反動で遠藤の足が広田アイガーに決まる。しかし、このダメージでFFDが決まり、そのまま覆いかぶさってカウント3となった。
勝利した広田アイガーは最後もまた、「あ~あ~」と雄たけびを上げながら退場。二人がいなくなってしまったので、桜花社長の指示により、きず&炎華が最後を締めることとなった。

きずな&炎華「本日はご来場ありがとうございました」
きずな「今日、炎華と組めて、炎華はライバルで絶対負けたくない存在ですけど、やっぱり大切な同期なので組めて嬉しかったけど、負けちゃったね、でもこれから一緒にもっと成長していきたいなって思います」
炎華「自分今日負けてしまったんですけど、きずなが言ってくれた通り、きずなは大切な大切な同期なので、また一緒に戦いたいなって思います。自分たち敗者復活戦頑張ります」
 そして最後はきずは&炎華の音頭による「これがwaveだ!」でシメとなった。
・バックステージ
きずな「炎華はめけたくない存在ですけど、たった一人の大切な同期なので、これからも一緒に成長して行きたいと思っていますし…」
(ここで広田アイガーが乱入。コメント中の二人が悲鳴を上げる中、遠藤が引っ張り出しようやく退場)
きずな「これから先もライバルとしてまだ勝ったことはないので、勝ちたいという気持ちはもちろんなんですけど、一緒に組んだりもしていきたいし、二人で勝ちたいなあ、と思ってるんですけど、(炎華に)どうでしょうか?」
炎華「はい、同じ気持ちです。全部いいこと言われちゃったんですけど、とにかく自分も大切な大切な同期でデビュー戦も一緒にやって、ほぼ毎日一緒に会ってるのでこのタッグは練習していけば二人で勝てるし、勝ちたいです!」