2023.07.17

『CATCH THE WAVE 2023~決勝戦~』

■Future wave(15分1本勝負)
櫻井裕子(9分27秒、片エビ固めHimiko
※フロントバスター


オープニングはCATCHでぞれぞれ存在感を見せた櫻井対Himikoのシングルマッチ。
「お願いします」とのHimikoの声が響き渡る中、試合開始。ロックアップからロープに押し込むHimiko。クリーンに分かれる。今度は櫻井がヘッドロック。Himikoも取り返す。
再び櫻井が奪い返すとロープに振る。タックルは櫻井の力勝ち。櫻井がコーナーエルボーからのタックル。
コブラツイストにとらえる。さらにグランドコブラは2。Himikoは首投げからクルスフィックスで絞りに行く。館内の拍手がこだまする中、櫻井の足がロープにかかった。
櫻井のビッグブーツ、Himikoのエルボー合戦からHimikoがドロップキック。さらにフェースバスター。カウント2。
Himikoのブレンバスターは櫻井が投げ返す。そしてスタンディングのドラゴンスリーパー。
さらに胴締めのグラウンド式へと移行する。Himikoは足をロープにかける。
 櫻井はエルボーに行くも、Himikoはかわず落とし。そこから腕ひしぎを狙うが、櫻井も必死に防御。そしてロープに逃れた。
Himikoはスクールボーイ、エビ固め、横十字固めと丸め込みの連発からドロップキック、ダブルアーム式フェースバスター。カウント2。櫻井はビッグブーツで流れを変え、フロントバスターで止めを刺した。
■サバイバルwave(30分1本勝負)
旧姓・広田さくら&梅咲遥vs米山香織&チェリーvs柊くるみ&網倉理奈vs笹村あやめ&清水ひかりvs関口翔&川畑梨瑚
①広田(9分45秒、回転エビ固め)網倉
②広田(10分18秒、回転エビ固め)米山
③広田(11分8秒、夜叉ロック)川畑
④笹村(15分16秒、横入り式エビ固め)広田
※負け抜け勝ち残りルール。笹村&清水組が優勝。
第2試合はタッグチームの5チームによる、勝ち残り負け抜け式のサバイバル戦。一番手は関口&川畑組が入場。いつものように華やかなダンスで盛り上げる。続いて、笹村&清水、くるみ&網倉とこのカードならではのチームが入場。そして、米山&チェリーのゴキゲンBBAの後、最後に、広田&梅咲組が続いた。
試合前、封筒をTommyレフェリーが引き、先発チームが決定。その結果、スタートは笹村&清水VSくるみ&網倉となった。この間、残りの3チームのうち、2チームはニュートラルコーナーで待機となるが、もう1チームはリング下で待機となり、こちらも抽選の結果、広田&梅咲は場外で待つこととなった。
先発は清水と網倉のCOLOR‘S対決。まずは清水が二段蹴り、ほかのチームがタッチを求める中、笹村が割って入り、「私だけを信じて」とアピール。二人で連携を決めた後、ここで清水が関口にタッチ。
関口と川畑が飛び込むがくるみ&網倉がパワースラムからのワー!プレス。関口がコーナーエルボーへ行ったところで、ニュートラルコーナーの米山とチェリーが強引にタッチ。くるみをカニ挟みで倒してから、チェリーがフットスタンプ、米山がセントーンの連続攻撃。ゴキゲンBBAポーズを決めると、背後から関口&川畑がカットに入りREDBLUEポーズを決めるが、さらに背後から広田&梅咲がダブルでボ・ラギノール。広田&梅咲もポーズを決めたが、ここで5チームが入り乱れ、収拾つかなくなる。
Tommyレフェリーがチェンジ権を確認し、米山とくるみの対決で再開。チェリーがアシストに入り、ダブルのどっこいしょ。さらに二人でコーナーへ上ったが、ここで川畑が米山の体を触ってチェンジ。くるみは川畑にタックル。しかしコーナーのサマーソルトは自爆。清水がくるみとタッチし、川畑との蹴り合戦。清水はコルバタからコーナーでの二段蹴り。
ヒップドロップも2。さらにロープに振ったところをボ・ラギノールで広田がカット。ここで笹村が飛び出し、清水を肩車で持ち上げ、合体式フットスタンプ。ここでロープへ振ったところを関口が川畑の体を触ってチェンジ。関口は清水&笹村にブーメランアタック。
清水もトラースキックに出るが、関口もSTO。清水はレッグラリアットから笹村にタッチ。いっぽう、関口も網倉へスイッチ。笹村と網倉のエルボーとチョップが交差する。ここで、広田が笹村と強引にタッチし、網倉の足をすくうと、回転ボ・ラギノール。
網倉が広田のバックにまわり、くるみがラリアット、網倉のセントーンと連続で決めた後、「みんなでやっちまおうか」の号令から広田に梅咲以外の全員によるコーナー攻撃。
その後、再び広田対網倉へ。広田はウラカンもくるみがカットに入り2。しかし、体勢は崩さず、そのままエビに固めると、今度はカウント3が入り、網倉&くるみが失格。このスキにチェリーが広田への春夜恋から米山がジャックナイフ固めに行くも、これも切り返してエビに丸め込み、米山からカウント3。さらに入り乱れる中、関口と川畑がドロップキック同士討ち。広田が川畑を夜叉ロックにとらえると、川畑がギブアップ。あっという間に3連勝を果たし、終わったものだと広田&梅咲は喜ぶが、まだ笹村&清水が残っていた。
梅咲は笹村へドロップキックからブレンバスターでフォールも2。クロスラインをかわした清水に笹村がアシストへ入り、広田&梅咲へドロップキック。清水がトップロープからのボディアタックを広田に決めると、梅咲には稲妻レッグラリアット。ロープへ持たれる梅咲に対して笹村は背後へのニーを決める。カウント2。笹村と梅咲がエルボー合戦。梅咲がドロップキックから広田にタッチ。ここで梅咲、さらに広田と合体式のボ・ラギノール2連発。場外へ落ちた笹村&清水に広田はプランチャ。これは珍しく成功する。
リングへ戻った広田は笹村へシャイニングウイザード。カウント2。へなーら狙いはロープを掴まれて耐えられる。「梅咲、私ごと投げろー!」と指示すると梅咲はバックへ回る。しかし、笹村はこれもこらえてロープにしがみついたため、広田のみ投げっぱなしジャーマンで投げられる。広田はFFDで梅咲の上に乗っかってしまう。この間に、笹村が広田を上から覆いかぶさり、ひっくり返してフォールに行き、そのまま3カウント。笹村&清水組の勝利となった。
 なおこの優勝の特典として、全試合後、二上会長からWAVE認定タッグ王座への挑戦権が8・1新宿で与えられることが発表された。
試合後、リング上に残っていた広田に対して、「宀」(ウ冠)のマークを持った優宇が登場。広田に対して、「この意味わかるよな、私の宀を返せ!」とアピール。「何急に?そんなの上手に作ってて」と広田が返すと、「自分で説明しろ、この流れを」と優宇も言い返す。
「あれでしょー。私があなたの優宇の『宇』の字を書くときに宀をいつも忘れるってことで、いくつもの団体を宀なしで回ってるらしいじゃん」と広田はこれまでの経過を説明。
さらに両者の舌戦はヒートアップ。「優宇の宇、宀なくしたら芋と一緒だから。もういじめの領域になってるんだから。特に仙女の控室。そう書いて貼ってあるんだから。どうやったら私の宀、返してくれる?」「わかったよ、スマン。私のつぶやきで発生したんだから、控室とか見えないところじゃなくてリング上で決着つけようか。そんなに宀にこだわるなら、waveを代表する宀、宮崎有妃がいるんだよ。でも、宮崎さんはいまそれどころじゃないんだよ。今日で決着つく。それが終わったら、宀、お前が芋になるか、宮崎さんが呂崎になるか勝負しようじゃねえか」と言い合っているところで、二上会長が消毒でリングイン。巻きを察した広田が「お前との宀コントラ宀、決着つけようじゃないか」とアピールし、この決着はCATCH後に持ち越されることになった。
■CATCH THE WAVE 2023決勝トーナメント〜準決勝〜(時間無制限1本勝負)
SAKI(16分46秒、体固め)青木いつ希
※ランニング式ブレンバスター。SAKIが決勝進出。


 今年の波女もいよいよ4名まで絞られた。まずは準決勝第1試合、SAKI対青木戦より開始。SAKIのセコンドにはCOLOR‘Sの3選手が就く。
ロックアップは互角。再びロックアップで組み合う。そして腕の取り合い。青木が蹴りを見舞うとそこからコーナーエルボー。
フェースバスターから後頭部へのダブルニードロップ。首投げから背後へのドロップキック。そしてストンピングを何発も打ち込む。
ロープブレイクからスタンディングに戻り、SAKIがエルボーを連打。さらにボディへのグーパンチ。ブレンバスターからコーナーに青木を宙づりにしてのニー。
さらに突っ込む青木にビッグブーツ。青木はエルボーで反撃。SAKIもビッグブーツ。青木もエルボーで打ち返す。
青木はエルボ―連打からSAKIをロープ際に誘い込み、背中へのニーからブレンバスターホールド。カウント2。さらに、セカンドロープからのボディプレスを決めるも2カウント。
青木はスリーパーにとらえるがSAKIは必死にもがいて、ロープブレイク。青木はコーナーラリアットからトップロープへのぼる。SAKIもコーナーへ上がり迎撃体勢へ。
コーナー上の青木に蹴りを見舞い雪崩式ブレンバスター。そしてロープに青木を水平式に乗せるとニーを連発。さらにローリング式ボディプレス。カウント2
青木は背後からスリーパー。チキンウイング式へ移行するがSAKIもこらえる。そのまま青木はスタンドからグラウンド式へ持ち込む。SAKIはなんとかロープへ。
。SAKIもアームホイップから走りこむが投げっぱなしジャーマンに返される。さらに青木はラリアット。カウント2。
この勢いに乗りたい青木はトップロープへ。フライングボディプレスを決めるがこれも2。ラリアットは空振り。SAKIは後頭部へのへランニングニーからバックフリップ。カウント2。ここでランニング式ブレンバスターを決めに行くが、そのまま青木が全体重を乗せて覆いかぶさって技を阻止してカウント2。SAKIが先に立ち上がり、ビッグブーツを連発。15分経過。突進するSAKIへ青木がラリアット。青木が突進するとSAKIはビッグブーツ。ファルコンアローも2。ケンタッキーボムを決めるがこれも2。そして再度、ランニング式ブレンバスターにとらえ、これで3カウントが入った。SAKIがまず決勝進出へコマを進めた。
■CATCH THE WAVE 2023決勝トーナメント〜準決勝〜(時間無制限1本勝負)
朱崇花(8分57秒、エビ固め)宮崎有妃
※直伝デスバレーボムを切り返す。朱崇花が決勝進出。


準決勝、もう一つの試合は宮崎対朱崇花。宮崎のセコンドには網倉が就く。
両者、握手するもしばらく離さず。手をつないだまま、宮崎が先制のエルボー。
しかし、朱崇花はロープに振らせず。宮崎は朱崇花のビッグブーツを空振りさせるとエプロンまで投げたが、朱崇花も即座にトップロープへ上がり、ミサイルキック。カウント2。
続けてムーンサルトを狙ったがこれは自爆。宮崎はセカンドロープに上ると、ミサイルキック。
再度、トップロープへ上ると、朱崇花がローリングからの掌底でカット。朱崇花はコーナー上の宮崎へ雪崩式フランケンからミサイルキック。反対側のコーナーへ上るが宮崎も蘇生。
トップロープに上って雪崩式ブレンバスターを決めた。カウント2。
宮崎が再びトップロープ狙いも朱崇花が場外へ落とす。朱崇花はケブラーダを狙うが宮崎が即座にエプロンまでかけ上がり、エプロン上でのデスバレー狙いに行ったが、朱崇花はコーナー上で耐え、宮崎に対して場外コルバタ。
そして今度こそケブラーダを狙いに行ったが自爆に終わる。宮崎は場外で朱崇花を抱え上げ、背中をエプロンに痛打させる。
両者ともリング内へ。宮崎はパワーボム狙いに行くが、持ち上げたところで1回転してエビ固めに捉える朱崇花。カウント2。宮崎はラリアットからムーンサルト。カウント2。
宮崎は再度持ち上げるがアームホイップで回避した朱崇花がフライングニールキック。
ダブルダウン状態となったが、宮崎は直伝デスバレー。カウント2。
「終わりだー」と叫んで持ち上げるが朱崇花は回避してスピンキック。宮崎もラリアット。カウント1。
外道クラッチもカウント2。宮崎はナイアガラ式に持ち上げ、そのままパイルドライバー式に落とす荒技を二度目の披露。しかしこれも2で返す朱崇花。ならばと直伝デスバレー狙いに行く。
しかし、これを横十字式のエビで切り返した朱崇花が逆転の3カウント。
宮崎の全勝優勝、そしてその先に見据えた志田光、野崎渚との戦いはこの瞬間、消えた。試合後、朱崇花のほうから宮崎の手を握りしめ、抱擁。敗れた宮崎は観客席四方へ礼をしてリングを降りた。
バックステージへ引き上げるゲートに立った瞬間、もう一度、礼をして控室へと消えた。
■3wave~キャリー最終章~世羅がそこにいる(20分1本勝負) 
世羅りさ(10分30秒、キャリー破壊)狐伯
※もう1人は高瀬。キャリーが破壊された選手が負け、破壊した選手が勝ちとなるルール。


 狐伯、高瀬はぞれぞれ自分のキャリーを持っての入場。最後に世羅も自らのキャリーを持って現れた。
「この試合は通常のプロレスルールでは決着がつかず、キャリーの壊された選手の負け、壊した選手の勝利となる」と、リングアナからアナウンスされると、それぞれ「聞いてないですー」と声を上げる。まさかのキャリー破壊で試合が決まるという前代未聞のルールが採用された。
まずは狐伯、高瀬が世羅のキャリーを狙うが世羅は自分のキャリーを持ったままロープワーク。狐伯、高瀬が足をすくうと、ダブルドロップキックでキャリーを狙ったが世羅はわが身でキャリーを守る。
再度、ダブルのドロップキックを狙うと、今度はキャリーを世羅が引いたため、同士討ちに。狐伯と高瀬がもめる間に、世羅が二人のキャリーを奪う。
二人は慌ててキャリーを引っ張る。左右から引っ張られた世羅は自らキャリーを手放すと、
その勢いで狐伯、高瀬は吹っ飛ばされる。
「よし、こいつからだ」と世羅は狐伯に狙いを定めてジャイアントスイング。続けて「こいつも回すぞー」とまさかのキャリーを回す。
その間に高瀬は狐伯からマヒストラルで3カウントを取るも、キャリーが壊れていないため試合続行。
「お前のキャリーケースどこだよ」という世羅に「そんなものはない」と高瀬。高瀬は世羅、狐伯のキャリーを手にすると、二人のキャリーを回す。目が回ってダウンする高瀬。世羅が高瀬のキャリーを持ち込むが高瀬が奪い返す。そして、高瀬はコーナーを上っていく世羅を捕らえると、コーナーからの投げっぱなしパワーボムを狙う。
その落とし先には狐伯のキャリーが設置されている。狐伯はこれに気づき、自分のキャリーと高瀬のキャリーをすり替える。間一髪、高瀬は自分のキャリーにすり替えられていることに気づき、投げ捨てパワーボムをあきらめる。
今度は世羅が高瀬、高瀬が世羅のキャリーを持つ。ともに殴り合うが、互いのを交換することに合意。しかし、一斉に転がし合うはずが、高瀬は転がさず両方のキャリーをゲット。その間にコーナーに上る高瀬。世羅は高瀬のキャリーを手にする。
これに高瀬は気づいて奪い返し、自らのキャリーを場外へ投げ捨てる。これを場外にいた狐伯がゲット。あわてて高瀬が追いかける。狐伯はエプロンから場外に設置した高瀬のキャリーへのフットスタンプを狙うが高瀬が阻止。場外で高瀬が水平チョップ乱れ打ち。二人がやり合う間に、世羅は二人のキャリーを持ってどこかに消える。しばらくすると、世羅は南側の中段通路に現れ、キャリーを階段から狐伯と高瀬のキャリーを投げ捨てていく。「壊れた?」と確認する世羅。
しかし、二つともにまだつぶれておらず。高瀬は狐伯を場外ボディスラムで投げると、二つのキャリーを持ってリングへ。高瀬は狐伯のキャリーをリング中央に置くとキャリーへのラリアットを狙ったが、狐伯が寸前で転がし、身代わりにラリアットを食らう。
高瀬は狐伯に突進するが、狐伯は高瀬のキャリーを盾にして阻止。狐伯は高瀬のキャリーを投げる。高瀬がキャッチするとドロップキックを狙うが自爆。突進する狐伯に高瀬は狐伯のキャリーを投げ付ける。しかしボディプレスを自爆させると、狐伯は低空ドロップキック。そしてロープ越しにもう一発。狐伯は高瀬のキャリーをリング中央にセットし、トップロープを狙うが高瀬がエルボーで阻止。
今度は高瀬が狐伯のキャリーをリング中央にセッティングするが、世羅が奪い取る。気が付かない高瀬は雪崩式ブレンバスターを敢行。しかし、キャリーはその場にないため、破壊されず。世羅はその間に反対側のコーナー下に狐伯のキャリーをセッティング。トップロープからのダブルニーを落とすと、キャリーが見事にクラッシュ。完全にキャリーが破壊され、世羅の勝利となった。
高瀬は無傷で返ってきた自らのキャリーを手には「どんまい」と狐伯を慰める。その後、世羅はダメ押しとばかりにもう一発ニーを落とし、完全に狐伯のキャリーは再起不能となった。
■プレミアム・チャレンジwave(20分1本勝負)
◯志田光&赤井沙希(13分1秒、片エビ固め)田中きずな●&炎華
※荒鷲ドライバー。



 入場ゲートから横一列で登場したきずなと炎華は拍手して場内を1周しながら入場。
 そして一方、引退を発表した赤井沙希が登場。続けて、Regina王者の志田と続いた。
赤井は志田に「お願いします」と握手。きずな、炎華が志田と赤井に握手を求めると、赤井は「フン!」と握手せず。「志田、出て来いよ」ときずな、炎華がアピール。
ここできずなと炎華が先制のドロップキックを二人へ決めて試合開始。さらにエルボーを二人に打ち込み、志田が場外へ落ちると、きずなと炎華で赤井へダブルのドロップキック。
炎華は赤井の長い黒髪を何重にも絞ってからのヘアホイップ。きずなにタッチ。きずなは「志田、出て来いよ」と再度アピール。赤井も志田にタッチ。
ロックアップをしようとするが、振り払う志田。
ならばと「来いよ」と手四つ狙いのきずな。志田も応える。力比べでは志田が押し込むがきずなはブリッジで耐える。志田がきずなのボディを足を踏んでもびくともせず。きずなは突進するが、志田は持ち上げるとバックブリーカー。
コーナーに持っていき、赤井にタッチ。赤井はカニばさみからきずなをヘッドシザース。志田もアシストに入った炎華を捕らえてドラゴンスリーパーを決める。
赤井はストンピングから志田にスイッチ。きずなはエルボーを連打するも、志田は倒れず。逆に志田がエルボーを打ち込み、さらにキャメルで絞る。
そこから逆エビへ。さらに逆片エビで絞り上げる。きずなは必死にロープへにじり寄っていく。ボディスラムからフォールもきずなはカウント1で返す。
赤井にタッチ。きずなはエルボーを連打。「もっと来い」と赤井。赤井はエルボーとキックのコンビネーション。再度エルボーを狙った赤井にきずなは腕を取りワキ固め。さらに腕ひしぎを狙ったが、これは抜けだされて、赤井は背後からのサッカーボールキック。
フォールに行くが、きずなは潜り抜けてドロップキック。もう一発打ち込み炎華へタッチ。炎華はドロップキック4連発からエルボーを連打。コーナーへの側転エルボーからドロップキックをもう一発決めるもカウント2。
赤井も腕を取りに行き、勢いを止めにかかるが炎華はロープへ。赤井は水面蹴りからバズソーキック。志田へタッチ。コーナーホイップからラリアットを狙うが、途中で止めてフェイントからの張り手。そしてコーナーに貼り付ける。
コーナー越しに首を決めた志田は、そのままトップロープに上り、エプロンの炎華へぶっこ抜きのブレンバスター狙い。ぶっこ抜きを決めようとするが、きずなが炎華の足を引っ張って投げさせない。炎華がこの間にリングへ戻ると、志田の背中へドロップキック。きずなにタッチ。きずながドロップキック。エルボーからのワキ固めを狙ったが、志田は腕を持っていかせず、きずなを持ち上げバックブリーカー。
志田はブレンバスターを狙うが、炎華がアシストに入り、きずな&炎華でのダブルでブレンバスター狙い。しかし、志田がダブルブレンバスター返し。赤井がランニングキックで炎華をカット。志田はコーナーに炎華を横づけにするときずなをブレンバスターで炎華にぶつける。志田は赤井にタッチ。赤井はトップロープからのボディアタックを狙ったが、これを自爆させると、きずな、炎華が連続で丸め込みを狙う。
志田は必死に防御するが、きずなの逆さ押さえ込みは決まったものの2カウント。炎華のアシストからきずなが腕ひしぎも志田はロープへ。きずな&炎華がロープに振ってダブルドロップキックも赤井が志田の体を持って失敗。
志田はきずなへアッパー、赤井がドロップキック。志田はきずなへブレンバスターも2。続けて、荒鷲ドライバーを決めてカウント3が入った。
■CATCH THE WAVE 2023決勝トーナメント〜決勝戦〜(時間無制限1本勝負)
朱崇花(11分36秒、体固め)SAKI
※紅花衣。朱崇花が第14代波女となる。

 いよいよ長いリーグ戦もこれが最後。決勝戦を迎えた。COLOR‘S3人がロープを挙げる中、SAKIが入場。続いて朱崇花も準決勝とは違ったコスチュームでの登場。
まずはビッグブーツの使い手同士、ビッグブーツ合戦でスタート。互いに打ち合った後、SAKIの一発がクリーンヒットしフォール。カウント2。
朱崇花は一度、場外へ降りて一呼吸入れる。リングへ戻ろうとすると、SAKIが突進してくる。
これをかわしてSAKIをエプロンへ落とすと目つきで動きを止め、そのまま場外へ落とすとケブラーダ狙い。SAKIが朱崇花の引っ張り阻止。個々から場外戦となり、互いにビッグブーツ合戦からSAKIがブレンバスター。
先にSAKIが生還し、カウント9で朱崇花がリングに入ると、SAKIはサソリ固め。さらにブルズアンへリート。そこからアトミックドロップを3連発で決める。ここからロープに振ると朱崇花はブーメラン式のムーンサルトアタック。
さらにコーナーへの側転エルボー。再びSAKIがロープに振るも、朱崇花はブーメランアタック。
朱崇花は再び目つきを決めるも、SAKIはファルコンアロー。カウント2。SAKIの突進に朱崇花はみちドラ2。朱崇花はムーンサルトに行くが、剣山で返すSAKI。ダブルダウン。
 両者カウント8で立ち上がり、朱崇花がドロップキック。
互いにエルボーを打ち合いから朱崇花は再びみちドラ2からのムーンサルト。これもカウント2でSAKIが返す。SAKIは追走式のラリアットからロープのリバウンドを利用してのブレンバスター。さらにケンタッキーボムもカウント2。
ここで、ランニング式ブレンバスター。そこからトップロープを狙うと、ダブルニーは失敗。両者ダウン。先に立ち上がった朱崇花が投げを見せようとするが阻止したSAKIが水面蹴りから後頭部へのニー。
今度はSAKIが朱崇花を持ち上げようとする。上がらないとみるや走りこんでの攻撃を狙うが、朱崇花がフライングニールキック。
しかしフォールをSAKIが切り返し逆にフォールに行くもカウント2。朱崇花はスピンキックから紅花衣でついに3カウント、最後の最後で朱崇花が逆転勝利。第14代の波女を手中に収めた。
終了後、CATCH THE WAVE表彰式へ。二上会長から発表される。(「」内は二上会長のコメント)
 ・技能賞 宮崎有妃(ボ・ラギノールスープレックス)
「二か月半、5・4後楽園から欠場者なく、終わることができました。初めてです。最後まで終わりました。ありがとうございます。公式戦、何試合やったか数えきれないくらいですが、最初の中でやった試合は意外と忘れがちなのですが、この技が技能賞で断トツ一位です。5・4後楽園、開幕戦での宮崎のボ・ラギノールスープレックス。あんなアホな技初めて見たよ。やった宮崎もすごいです。受け切った広田もすごいです」
・殊勲賞 青木いつ希
「今年は大金星的なものあまりなかったんですが敗者復活から決勝トーナメントへ行き、プレパラートからかなり強いハートの持ち主になりました。青木いつ希。うるさいだけの選手だったのが年々実力が付いてきました。すごいよ」
・敢闘賞 櫻井裕子
「完璧になったな、ってめっちゃ思った。金星一つもなかったです。勝ち星一つもなかったです。それ(賞金)でアイスクリームをいっぱい勝ってくださいね」
・ベストバウト 青木いつ希対笹村あやめ
「今年ベストバウト、いっぱいあるんですけど、全部見たのが私、野崎、ファンの人もいました。他にもファンの人、記者の人、いろんな方に聞きました。いろんな試合、10試合くらい出ました。消去法で消していくしかしかなくて、その中で、ドラマが2年連続続いて、しかもいい試合でした。6・1新宿の青木対笹村。ちなみにほかの候補が高瀬対SAKI。6・11櫻井対梅咲。6・24の青木対梅咲。私が個人的に大好きな試合は米ちゃん対チェリーちゃんです」
・二上会長が個人的に気に入ったベストパフォーマンス賞 
キャリーシリーズ 世羅りさ

・二上会長が個人的に気に入ったフォトジェニック賞 
6・11ふじさんメッセ大会の青木いつ希

「これは賞品とかないんで今度、マグロの美味しい店に行きましょう」
・3位 青木いつ希、宮崎有妃
・準優勝 SAKI
・優勝 朱崇花
そして冠スポンサーであるラフェスタ様より賞金100万円が贈呈されると、朱崇花は
賞金を手に喜びの表情。朱崇花がマイクを持つ。
「8年前、ここでデビューさせてもらって、いろんなことを言われたこともありましたけど、16歳の子供がここまでのプロレスラ―になることができました。デビューから応援してくださったファンの皆さん、育ててくださったwaveのみなさん、GAMIさん、桜花さん、育てていただいてありがとうございました。波女の称号も100万円も大事ですけど、
一番は志田光とのシングルをするためにここまで上がってきました」
 ここで志田がリングイン。二上会長とのやり取りが行なわれる。
「GAMIさんいつやりましょうか」「飛行機代が安い季節でお願いします。ということは必然的に8月ではないので9・1金曜日で」「金曜日AEWの放送があり、来れないんです、ごめんなさい」「10月1日、日曜日」「来れます!」
 こうして、10・1新宿でのタイトル戦が決定した。
志田が朱崇花に向かって話し出す。「朱崇花、AEWで当たった時は6人タッグでしたけど、今度は1対1で世界に届く試合しましょう。お前にできるかな」
 そう述べると、志田はトロフィーで朱崇花を殴打。なんとトロフィーが破壊され、粉々となる。リングを降りる前に志田は二上会長に土下座してからリングを降りた。
「朱崇花ちゃん、無駄にねえ、交通費かけるの嫌なんです。10何年使ってきたトロフィーボロボロ、それを、その100万円で弁償するか、志田に勝って志田を呼ばなくなる、どちらかです」(二上)「後者です」(朱崇花)「わかりました、全力で応援します」(二上)
 これでCATCHの幕は降りるかと思われたが最後にサプライズ発表。スクリーンに12・24カルッツ川崎大会の文字が躍り出る。
「大場所決めてきました。12月24日カルッツ川崎。次、朱崇花取ってくれると思うから
ケンちゃん出番ないと思います。初めてカルッツ川崎やるのでみなさん見に来てください。」(二上会長)
 こうしてCATCH THE WAVE2023 は閉幕となった。
・バックステージ
――16歳でデビューした故郷と言ってもいいwaveで、ついに初の波女。今のお気持ちはいかがですか?
朱崇花 wave在籍のときは、自分を作るので必死だったというか、プロレスラーとしてというよりかは一個人として形成ができていなかったから、プロレスラーとして何をすればいいかわからなかったし、プロレスラーとしてどう活動していいかわからなかった中で、毎試合毎試合、目の前の試合のやっていくことで夢中だったので、波女とか意識はしていたけど、撮れるモノではないという自分の中での思いだったから、(団体を)出て、フリーを経験して、戻ってきて、ずっと見ていた波女になれたことは一プロレスラー朱崇花として何かを乗り越えられたと思います。
ーーせっかく右手には100万円を手にしていますが、左側にはトロフィーが粉々の状態ですが…(笑)。
朱崇花 100万円を使ってどうにかしようとしてますけど(笑)、そんなの会社の経費でねえやってもらいたいですけど(笑)。でもお世話になったので、1万円くらい出してあげようかなって思います(笑)。
――改めて志田光戦への意気込みを聞かせてください。
朱崇花 志田光も私のデビューから思うと欠かせない人というか、朱崇花を形成してくれたレスラーというのは大前提で、何もできない私を腕相撲とかしたりしたのも覚えています。いま世界の志田光かもしれないけど、世界のBENNYとしても負けられないと思うのでAEWのスーパースターに勝って、レジーナを取り返したいと思います。
――決勝戦のSAKI戦もすごく好勝負でした。

朱崇花 SAKIさん、あまりちょこちょこ絡んでいるけど、じっくりと絡んだことはなかったから、あまりわからないかったですけど、ヤバいですね。決勝に上がってくるだけのセンスとパワーが持っているレスラーだなって思います。私もマイルド♡ワイルド☆カワイルドしたかったので、負けるわけにはいかなかったです。
――準決勝の宮崎戦を振り返ってください。
朱崇花 宮崎さんはもう私のデビューから数回のときに博多でシングル、それこそCATCHかな。そこで私自身、今でも脳裏に浮かんでくるくらいしょっぱい試合をしてしまって、そこから所属しているときは厳しく育てていただいたなあって思うんですけど、今になって、私に対して、天才って言ってくれる、本当に信頼に置けるレスラーの方だと思うので、準決勝の初戦からぶっ飛ばして行った結果、すべてを受け止めての勝利なので、最高です。
――100万円の使い道は豪遊すると言われていたが?
朱崇花 そうねー。飲み屋もいいけど海外もいいかな。これから考えます。