2023.09.18

「Detras de Lazona vol.12」

・入場式
 試合に先立ち、YOUNGOH!OH!waveに出場する6選手が入場
 。
 リング中央に置かれたチェーンをぞれぞれが引き合い対戦カードが決定。各10分1本勝負での対戦となる。
 その結果、宝山対ななみ、きずな対しのせ、炎華対ゆづきとなった。
ななみが意気込み。
「ヤングの皆さんを代表してマイクを握らせていただいています。今日はYOUNG OH! OH!ということで、この中で一番年齢が若いのは私で、先日17歳になりました。この若さ、フレッシュさを出して宝山選手に10分間で3カウントを奪いたいと思います。私はこの中の、どの選手ともシングルをしたことがないので、今日は楽しみにしてきました。みなさん、楽しんでください」と語り、最後は「YOUNG OH! OH!」の掛け声でスタートした。
①スクランブルWAVE 20分1本勝負
◯狐伯&梅咲遥(13分58秒 ノーザンライトスープレックスホールド)ダーク・シルエタ&Himiko●


 前説で宮崎が「昨日はここでCMLLの大会があって、狐伯とシルエタがすごくいい試合をしたんですよ。今日またルチャの風が吹くと思うんで楽しみです」と語っていたように、前日、このアミスタにて両者がCMLL日本女子王座決定戦で対戦。シルエタが勝利し、新王者となったが、その翌日、再び顔を合わせることとなった。
シルエタは前夜巻いたばかりのベルトを巻いて登場。シルエタのパートナーはルチャ好きでアレナメヒコまで見に行ったことがあるというHimiko。
狐伯は「お願いします!」とシルエタと握手。Himikoが「ジョ、プリメラ(私、初めて)」と先発を買って出ようとするも、狐伯が出るのを見たシルエタが先陣を切る。この二人の顔合わせから開始。ロックアップからグラウンドで狐伯の腕攻め。狐伯はアームホイップ。両者とも見合って、互角の攻防を見せる。狐伯は梅咲、シルエタはHimikoにタッチ。
梅咲は狐伯も呼び込んで、コーナードロップキックを連発。ボディスラムからフォールもカウント2。そこから足を固めて髪をつかむ。さらにロープに張り付けて背中へのドロップキック。
狐伯にタッチ。ドロップキック。2カウント。さらにヘアホイップ。梅咲にタッチ。ストンピングを連打。Himikoもドロップキックからアームホイップ。シルエタへタッチ。シルエタと梅咲は初顔合わせ。シルエタが強烈なニーからトラースキック。2カウント。キャメルクラッチ。そしてメキシコ流のエビ固め。2カウント。梅咲もエルボー。シルエタは強烈なチョップ。
梅咲のエルボー。鈍い音が響く。シルエタはうなづいて、チョップでお返し。これも強烈な音となり、ともに激しい音を立てる打ち合いとなる。
梅咲はネックブリーカーからフットスタンプ。2カウント。「投げるぞー」アピールしてボディスラムを狙うも、逆に首固めに取られる。シルエタは正面からのチョップ。コーナーへホイップすると、梅咲がブーメラン式ミサイルキック。そしてブレンバスター。2カウント。
再び梅咲から狐伯へ。低空ドロップキックからコーナーへの低空ドロップキック。さらにドロップキック。狐伯&梅咲の合体攻撃をかわし、分断したシルエタだが、梅咲のミサイルキックを浴び、さらに狐伯のミサイルキックを受ける。シルエタも三角飛びドロップキックでやり返す。Himikoにタッチ。ドロップキックからコーナーエルボー、フェイスバスターを2連発。かわず落としから三角締め。シルエタも飛び出し、カットに来た梅咲に羽根折り固め。狐伯はなんとかもがいてロープに。
狐伯はHimikoの足をすくうと、低空DDT。低空ドロップキックとつなぐ。Himikoも首固め。逆さ押さえ込み。横入り式エビ固めと返していく。狐伯はブレンバスター。低空ドロップキック。そしてミサイルキック。カウント2でシルエタがカットに入る。

さらにブレンバスター。2でHimikoがキックアウトしたが、ノーザンライトスープレックスでトドメを刺し、3カウントを入れた。
 試合後、「おまえちゃんと押さえとけ」と狐伯。梅咲も「押さえていたぞ」と言い返す。最後は狐伯とシルエタが挑発しあって、それぞれがリングを降りた。
②ヤングWAVE 10分1本勝負
△宝山愛(10分00秒 時間切れ引き分け)
ななみ△


 ここからは「YOUNG OH! OH!」の開始。まずは入場式で挨拶をした17歳のななみ。続いて、宝山の入場。いつものように狐のお面をコールと同時に脱ぎ出す。
まずは握手からスタート。手四つからななみが腕を取る。宝山も取り返す。しばらく取り合いが続く。宝山がヘッドロック。アームホイップからドロップキック。コーナーに追い詰めてドロップキックを3連発。2カウント。
ななみは首投げからボディシザース。さらにサーフボード。宝山を足で宙に浮かす。ここからダイヤル固めへ。2カウントで返されると、ヘアホイップ。逆エビへ持っていく。さらに逆片エビ。ロープで離れると、コーナーへ振る。突進をかわした宝山がドロップキック。
そして逆エビから逆片エビと先ほどのお返し。ななみがロープに。宝山は背後からストンピング。背中へのドロップキック。2カウント。
ななみもエルボー。ここからエルボー合戦となった後、ななみはスリーパーにとらえる。そこからグラウンド式へ移行。宝山はなんとかロープに足をかけた。残り3分。
ななみはボディスラムからダイビングボディプレスに行ったがこれは失敗。宝山はドロップキック4連発。2カウント。飛びついてスリーパー。グラウンド式に持っていく。
ロープとなると、宝山はボディアタックからミサイルキック。ななみもタックルから裏投げ。ダブルダウン。宝山はマヒストラルもななみが返す。ななみもタックルからフォール。
宝山が丸め込み返す。どちらも決まらず、ここで10分時間切れのゴングがなった。
③ヤングWAVE 10分1本勝負
△田中きずな(10分00秒 時間切れ引き分け)△しのせ愛梨紗

 きずなとしのせによるシングルマッチ。どちらも父がプロレスラーという共通点を持つ。ロックアップ。きずなが押し込むとクリーンに分かれる。再びロックアップ。
しのせが押し込むとエルボー。ここからエルボー合戦。きずなが走るとしのせがタックル。ドロップキックからフォールするも、きずなはブリッジでを返す。そして同時にドロップキック。相打ちとなる。今度はきずながドロップキック。そしてマウント合戦にもつれ込む。
しのせはタックルを4連発。さらにボディスラム。カウント2。
 しのせがロープに振るがきずながネックブリーカーで返す。しのせがカウント2で返すと、すかさずワキ固めに捉える。一度は脱出したものの、きずなは再度、ワキ固めに捉える。しのせがロープに手を伸ばした。
きずなはドロップキック。ここからフォール合戦に移行。しのせはエルボーからセカンドロープに上り、フライングボディアタック。2カウント。今度はきずながセカンドロ-プに上り、しのせが防ぎに来たところを1回転しての腕ひしぎ。腕をロックするしのせ。なんとか完成をさせずにロープに足をかける。
きずなはミサイルキック。2カウント。再びエルボー合戦。しのせがタックル。2カウント。残り3分となり、きずなが回転エビ。2カウント。そしてドロップキックを3連打。2で返されても押さえ込み続ける。
しのせはタックルを4連発。カウント2で返してもフォールを連続する。
 両者立ち上がってのエルボー合戦。きずなはエルボーに来た腕をつかんでワキ固め。残り時間1分。しのせが足をロープにかける。きずながドロップキックを4連発から押さえ込んだところで、時間切れのゴングがなった。
 試合後も掴みかかる両者。互いに闘争心をあらわにした。
④ヤングWAVE 10分1本勝負
△炎華(10分00秒 時間切れ引き分け)ゆづき△

 ヤングWAVEの3本目はサニーの代打出場で急遽参戦することになったhotシュシュのゆづきが登場。
「お願いします」と握手を申し出る炎華にゆづきも応える。
 ロックアップするとゆづきは174㎝、炎華は150㎝と両者の体格の差が出る。炎華がエルボーをしてもゆづきは「聞かねえよ」と何度も振り払い、「もっと来いよ」と挑発。手四つをするべく、手を上に挙げるとリーチの差で全く届かず。「ジャンプしていいよ」というゆづきに炎華は足を踏みつける。
エルボー合戦からロープを狙う振ろうとする炎華。ゆづきはつかんで拒否。足を踏んでロープに飛ばしたが、タックルで飛ばされる。「なめんなー」とゆづきが吠える。そして、正面側の客席に向かって、「見せてやれよ、かわいい炎華ちゃん」と炎華をロープに張り付けて顔面を締め付ける。そして反対側の客席でも同じように張り付ける。
 ゆづきがロ-プに振ると、炎華がドロップキックで返す。炎華はさらにもう一発決めると、側転エルボーからドロップキック。2カウントで返されると即座にSTF。
続いて、炎華がボディスラムを狙うが、これは投げ返され、さらに踏みつけられて全体重を浴びせられる。5分経過。
 ゆづきは炎華をロープに立たせてラリアット。さらにもう一発。続けて持ち上げようとすると、炎華が回転エビで丸める。バックを取るが、ゆづきがラリアットで返す。2カウント。ゆづきはコーナーに振り、肩口からのタックル。残り3分。キャメルクラッチで絞り上げる。さらに逆エビ固め。そして片逆エビに移行する。ロープに近づくと、ゆづきはセンターへ戻す。ヒールホールドに移行したがロープ。残り1分。
 ゆづきは「やってやるよ」と叫ぶと、「カメラの準備をしろー!」と、セコンドのタニーマウスによる直伝・恥ずかし固めを決めにかかったが、これは未遂に終わる。炎華はスクールボーイ。炎華が走りこむと、ゆづきはラリアット。ここで時間切れ10分ドローとなった。
炎華がマイク。「今日、誰と当たるかわからないなかで、くじ引きで決まって、3つとも全部ドローでした。自分はいくら体格差があっても勝ちたかったので悔しいです。なので、もう一回、今から試合やらせていただけませんか。6人ドローでみんな悔しい気持ちでいっぱいなので、みんなで…」というと、ほかの5人もリングに上がってくる。二上会長に6人とも「お願いします」と頭を下げる。
二上会長は「やるの? Tommyさんやっていいんですかね。あの人が一番疲れてますよ、もう50後半ですよ」とTommyレフェリーの様子を気に掛ける。「やるの?やるの?」とTommyレフェリーが6人に聞くと、「やります」と全員が即答。ということで、赤コーナー、青コーナーに分かれて、6人タッグでの延長戦となった。Tommyレフェリーの体力回復のため、3分の休憩が挟まれた。
⑤ヤングWAVE 時間無制限1本勝負
◯炎華&しのせ愛梨紗&宝山愛
(9分10秒 回転足折り固め)
ゆづき&田中きずな●&ななみ


 ヤングWAVEの赤コーナー側と青コーナー側がそれぞれタッグを組む形で試合が行なわれることとなった。
先発は青コーナー側が誰が行くのか迷っている間に、赤コーナー側が奇襲。ゆづきをコーナーへ振ると、3人が入れ替わりでコーナードロップキック。しかし、3人目のしのせはすかされてタックルを浴びる。
宝山、炎華にもタックル。炎華とゆづきはエルボー合戦に突入。
炎華はコーナードロップキック。そのままコーナーに追い詰めると、足でゆづきの顔面を踏みつける。しのせも加勢し、ゆづきの腹を踏む。
「今度こそあげるぞー!」と炎華がボディスラムを狙う。これが無理だとわかると丸め込み。さらにドロップキックを決めた。
ここからしのせ対きずなへ。再び先ほどの試合を思い起こすかのようなエルボー合戦。しのせはコーナータックルからタックル3連発。2カウント。ロープに振ると、きずながネックブリーカー。ここからドロップキック3連発。2で返されると、エルボーを連打。しのせもタックルで返す。
続いて、宝山とななみへ。エルボー合戦から宝山がドロップキック。2カウント。ななみがバックに回るも宝山が回転エビ。ななみも裏投げを決める。
 ここできずなと炎華へ。炎華がドロップキック2連発。きずなもドロップキック。カウント2。エルボー合戦。きずながエルボーに来た腕を取るとワキ固め。三角締めを狙うが、炎華が上に乗り、フォール。コーナーに振った炎華が側転エルボー。
2発目は背中を蹴って防いだきずながドロップキック。きずながコーナーへ振り、ななみ、ゆづきを呼び込んでコーナーホイップを連続するもカウント2。きずながミサイルキック。2カウント。回転エビも2カウント。炎華が体を入れ替えると、きずなからジャパニーズレッグロールで3カウントを奪った。
炎華がマイク。「ちょっと危なかったところもあったけど、勝ちました。今日こうやって当日までカードがわからない状態で試合して、絶対に負けたくないと思って試合したのに最初ドローで…とにかく今、勝ててうれしいです。自分はYOUNG OH! OH!で勝って満足するのではなくて、先輩にもどんどん勝ちたいと改めて思いました。ありがとうございました」
そしてこのままシメとなり、炎華が「YOUNG OH! OH!」の音頭を取り、終了となった。