2023.09.30

『CHIBA WAVE Vol.11』

1,CHIBA・Future wave(20分1本勝負)
○狐伯&青木いつ希(12分20秒、片エビ固め)櫻井裕子●&梅咲遥
※直伝WアームT。


まずはいつものように青木が大声シャウト。踏ん張って聞き入れる梅咲と櫻井。「今日もがんばろー!」と気合を入れる青木と狐伯だが、その間に奇襲を受ける。なだれ込むように試合開始。
それでも狐伯と青木が二人を分断する。狐伯がドロップキック、青木もタックルを同時に決める。狐伯が櫻井を捕まえるが、タックルで返される。櫻井がコーナーへ振ると、狐伯はブーメラン式アームホイップから低空ドロップキック。櫻井から梅咲へタッチ。梅咲はドロップキックからボディスラム。そして弓矢固め。狐伯を締め上げるが、エプロンから青木が梅咲のリボンを取ってカット。まさかのリボンを取られた梅咲はクレームを入れる。
梅咲は櫻井へタッチ。櫻井が狐伯をコーナーに追い詰め、ニーを当てる。さらにボディスラム。2カウント。首四の字で締め上げると、再び梅咲へ交代。狐伯が梅咲の足をすくうと、低空DDTからドロップキック。
青木にタッチ。コーナーエルボーからのフェースバスター、ボディプレスの連続攻撃。
梅咲もエルボーで返す。丸め込みからマヒストラルもカウント2。さらにフライングネックブリーカー。フットスタンプからミサイルキック。カウント2。櫻井へタッチ。櫻井はコーナータックルからタックルを3連発。さらにコブラツイストで締め上げ、そのままグランドコブラ。櫻井は青木をロープに振るが、飛ばされたところで狐伯が青木の体を触って、強引にタッチ。
タッチしたことに気づかない青木がロープにもたれかかる櫻井の背中へニーを決めるが、その背後から狐伯がドロップキック。さらにコーナーブロンコバスター、低空ドロップキック。カウント2。
そして、ジャーマンの狙い合いから、櫻井がリバースネックロック。カウンターキックから梅咲もアシストに入り、ドロップキック。櫻井&梅咲がダブルのブレンバスターからフォール。2カウント。
櫻井がブレンバスターを狙うが狐伯はDDTで切り返す。エルボーからノーザンライト。2カウント。ここで、ランニングニーを叩き込み、直伝WアームTで止めを刺した。
2,CHIBA・Future wave(15分1本勝負)
○関口翔(10分37秒、飛びつき腕十字固め)田中きずな●

まずはロックアップ。ここから互いに腕を取りあう。関口がアームロックを決める。きずなは重いエルボーで返す。関口も打ち返し、ボディスラム。そしてサーフボードへ。
今度はバックの取り合いから関口がボディスラム。2カウント。関口は腕と足を決めるストレッチ技を見せる。ロープに振ると、きずなはネックブリーカーで返す。そしてドロップキックを4連発。2カウント。今度はエルボーの打ち合いに。
関口はきずながエルボーに来たところを捕らえてワキ固め。きずながロープに逃れると、
今度は関口がエルボーに来たところをワキ固めで返す。きずながボディスラム。2カウント。
関口をコーナーに誘い込むと、腕をつかんで、一回転しての腕ひしぎ。関口がロープ。きずながミサイルキック。2カウント。関口はSTOで流れを引き寄せると、ワキ固め。ロープにきずなをもたれさせて背中へのドロップキックからカウンターのドロップキック。さらにセカンドロープからのミサイルキックも2。
関口がブレンバスターで投げようとしたところきずなは丸め込み、さらに逆さ押さえ込み。いずれも2で返されるが、今度は回転エビへ。関口も切り返し、エビ固め合戦。どちらも3カウントは奪えず。ここできずなが走りこんだところを関口は飛びつきの腕十字。
これがガッチリと決まり、関口の勝利となった。
3,CHIBA・チャレンジwave(15分1本勝負)
○SAKI(10分34秒、片エビ固め)炎華●
※パワーズラム。

続いては炎華がSAKIとのチャレンジマッチ。「お願いします」という炎華にSAKIも笑顔で呼応。まずは両者リングを回るが、炎華が早いステップを見せると、SAKIもそのスピードに合わせる。
バックの取り合いへ。足をすくったSAKIが髪をつかんでヘアホイップで投げるが、側転で炎華が阻止。
そこからSAKIの腕を取りコーナーで一回転してからドロップキック。ここでカサドーラで飛びつくも、SAKIは回転を許さず、そのままリバースのジャイアントスイング。2カウント。
SAKIがヘアホイップからコーナーに追い詰めると、顔面へのストンピングを狙うが、客席からブーイングが飛ぶ。SAKIは途中で動作を止めると、ヒザを当てようとする。
ここで思わず、レフェリーが「ヒザもダメ、足の裏もダメ」と注意。SAKIは仕方なく、サーフボードに捕らえて、宙に浮かせて持ち上げる。
今度はキャメルクラッチ。左右の髪をつかんで持ち上げ、「かわいい」とアピール。SAKIがエルボーを打ち込んでいく。炎華がコルバタで切り返す。すかさず、側転エルボーを狙ったが、これはヒザを当てられ阻まれる。SAKIがコーナーへ振ると、炎華はブーメランアタックで切り返す。2カウント。
ここからエルボー合戦へ移行。SAKIがボディへのパンチ。レフェリーがチェックすると、チョキをアピ―ル。さらにアトミックドロップキックからビッグブーツ。続いてのケンタッキーボム狙いは炎華が一回転してフォールの体勢へ。カウント2。炎華はコーナーへ上ると、ウルトラコルバタ。さらに側転エルボーからドロップキック。STFと続ける。
炎華がエルボーを連打。SAKIは再びボディへのパンチを決めると、今度はパー。炎華がバックに回ると、ジャパニーズレッグロールに決める。カウント2。
そしてバックの取り合いからSAKIがブレンバスターで強引に投げると、パワーズラムを浴びせて3カウントを奪った。
最後はSAKIが炎華へ握手と見せかけてストンピングを浴びせると、大ブーイングを浴びた。
CHIBA・スクランブルwave(時間無制限1本勝負)
宮崎有妃&旧姓・広田さくらvs米山香織&チェリー
※奇跡の要望により、時間無制限、場外カウントなしルールに変更。17:53試合開始。現在も続行中。


奇跡とゴキゲンBBAによる激突は、タッグの名人芸がこの日も見られるのか。いや、何かこの組み合わせは、普通ではすまされない予感がするが…。
ゴキゲンBBA、奇跡の順にリングイン。4人が顔をそろえると、広田がなぜか狐伯に耳打ち。何か用事を言いつけると、本部席の桜花社長とともに、一度控室に消える。そして、
売店にいた二上会長はきずなとともに外出中。
「これで、邪魔ものがいなくなったぞー!」と広田は急遽、「完全決着するぞー。時間無制限場外カウントなしルールに変更じゃー!」とリングアナに指示。この日のリングアナは2AWのリングアナとあって、何も事情を知らず、若干戸惑いながらも、「時間無制限、場外カウントなしルールに変更いたします」とアナウンス。広田が「よっしゃー!」と叫んでいるところに、桜花社長が控室から戻ってくる。さらに二上会長も「きずなにジュース買わされてたー。130円も払わされたんやで」と、外の自販機へ買い出しに行っていたことが判明。首脳陣がいない中での、ルール変更が行われていた。平謝りのリングアナに二上会長、「大丈夫大丈夫、これがwaveなんです」と許諾。
かくして、17時53分、時間無制限勝負の火ぶたが切って落とされた。
まずは、広田がチェリーを抱えて、宮崎がラリアットというダブルインパクト気味の連携を見せたところから試合スタート。奇跡がポージング。宮崎がチェリーをコーナーホイップして、広田がスローテンポで突っ込み、宮崎も続く。
これに対して、BBAはクロスラインを決めるとポージング。片膝をつく広田に、チェリーが飛び乗り、一回転しての腕ひしぎ。広田がもがいて、ようやくロープに手をかける。
 意外にも開始早々からスタートダッシュを見せる両陣営。
広田はチェリーの腕を捕らえて、コーナーで一回転すると、さらに自在に動き回り、ロープ最上段の中央で、前転から後転へ。そのままロープ渡り。ここまでは完璧な動きだったが、二段目から上段へ戻る動きの中で足がすべり、リング内へ転落。「昼間、アブドーラ小林とやってたからだよ」と疲れのせいにする。それでもめげずに、フェースバスターからの
プロレスLOVEポーズ。これに対して、チェリーもアキレス腱固めに取る。広田は必死にロープへ。
「終わらせてやるよ」とチェリーがボディへのパンチからネックブリーカー。米山にタッチ。米山がセントーン。宮崎がボディスラムでカットすると、奇跡がシーソー式ボ・ラギノール。さらに広田が619。2カウント。5分経過。
広田が宮崎へタッチ。宮崎がラリアット、米山もモンゴリアンを連打。米山がボディへのパンチからラリアット。ここで四者が入り乱れる展開に。
広田が米山の足を引っ張り、場外へ。チェリーも宮崎の足を引っ張る。気が付くと、BBAが場外へ。広田は猛然とダッシュしてのトペを狙ったが、足がロープに引っ掛かり失敗。ここで宮崎が「広田―、車のカギと免許証持ってこい」と指示。いったんは控室へ消える広田。しばらく1対2の戦いが続く。しばらくして、広田が戻ってくると、「取って来たぞー」とアピール。しかし、宮崎はBBAにつかまりっぱなし。ダブルのどっこいしょから、BBAのコンビネーション。まずは米山がダイビングセントーンを投下するが、これは宮崎がかわして自爆に。トップロープ上のチェリーをカットすると、米山めがけてのデッドリードライブで投げつける。
米山が宮崎と体を入れ替えてのDDTから背後からのニー。チェリーもコルバタからウルトラコルバタを決める。
宮崎もラリアットでお返し。宮崎はセカンドロープに上がるが、米山がカット。チェリーが飛び乗り、雪崩式フランケンを決めにかかったが、宮崎はそのまま回転エビで切り返す。そしてムーンサルトを狙うがこれは失敗。ここですかさずチェリーが飛びついてウラカンを狙うも2。
BBAは連携を狙うが宮崎はダブルラリアットで場外へ落とす。広田が今度はプランチャを成功させる。ここから場外戦は続き、四者そろって場外へ。そのまま会場の外へ出て、乱闘が繰り広げられ、誰も場内にはいなくなる。
「どうすんのー、だから言ったでしょう」とレフェリー。平謝りのリングアナ。
しばらくすると、セコンド陣が会場へ戻り、「4人が車に乗って、あっちの大通りに出ちゃった」と報告。どうやら広田の車に4人が乗り込んで、どこかへと消えていったらしい。
試合が続行したままということで、そのままメインへ突入することとなった。
5.CHIBA・especial Lucha wave~adiósシルエタ~(15分1本勝負)
ダーク・シルエタvs本間多恵vs清水ひかり 
※時間切れ引き分け。


この夏、waveに本格参戦を果たしていたシルエタも翌々日に帰国を控え、これがひとまずラストマッチ。本間、清水とも昨年メキシコへの参戦経験があり、ルチャの風が吹き荒れる一戦となりそうだ。本間は久々のwaveへの参戦。シルエタは狐伯との決定戦を制して獲得したCMLL日本女子王座を巻いて登場。
「ポルファボール」と本間、清水が握手を要求するもシルエタは拒否。手四つの展開からまずはシルエタを攻撃。
「握手しないからこうなります」と本間。ダブルの攻撃を狙うが、シルエタはダブルのネックブリーカーで返す。
本間が清水にアームホイップ。清水はコーナーを使って1回転してのアームホイップでお返し。メキシコで会得したムーブを見せる清水。
さらにシルエタにも3点式アームホイップを見せると、今度は本間とともに、ダブルのドロップキック。シルエタは場外へ。
ここで、本間&清水がトペを狙うもシルエタは回避。すると、ロープで一回転して、
ニコニコポーズを決める。これは昨年、二人がメキシコ遠征を果たした際に披露していたポーズだ。
シルエタを場外へ残したまま、本間、清水の攻防へ。
清水が本間をロープに張り付けると、エプロンでのキック。そして背後からドロップキック。2カウント。
本間もアームホイップからエルボー。清水の蹴りをキャッチすると、丸め込みからストレッチマフラー。さらにアキレス腱固めに取るがロープブレイク。今度はヒザを攻撃する本間、自らロープへ走るが、場外にいたシルエタが足を引っ張る。リングへ戻りまずは清水へドロップキック。
5分経過。シルエタが三点式ドロップキックからもう一発、ドロップキック。ここで清水もコルバタからドロップキック。さらにコーナーを使っての二段式キック。
本間がコーナーから呼び込むと、シルエタの腕をつかんでのぶら下がり腕ひしぎ。さらにミサイルキック。カウント2。シルエタも起き上がると、トラースキックでやり返す。続けてジャベを決めたが、清水がカット。ここで3人による丸め込み合戦となるもいずれも決まらず。
スタンディングへ戻り、チョップ合戦へ。それぞれが叩き合うも、なぜか最終的には本間が叩かれる。シルエタと清水が二人がにらみ合うものの、最後は本間がチョップを浴びる羽目に。
ここでシルエタと清水の腕をつかんだ本間がダブルのアームドラッグ。場外へ落ちた二人にプランチャを見せる。シルエタがリングへ戻ると、本間がトップロープからミサイルキック。2カウント。そして腕ひしぎを決める。これを清水がフットスタンプでカット。さらにシルエタへ稲妻レッグラリアット。2カウント。
清水がトップロープからフットスタンプも2カウント。ここでグラウンドでのジャベ。本間がカット。その後、3人による、フォール合戦が続く。そして再び本間と清水のエルボー合戦。
残り1分。清水がシルエタにトラースキック。シルエタが二人まとめてのスクールボーイでダブルフォールも2。
最後に清水がフィッシャーマンでシルエタをブリッジしたところで時間切れとなった。
清水がマイク。
「多恵さん、waveのリングで戦えてうれしい。シルエタ、もっと強くなったら…、何回言ってるんだこの言葉! もう一回やろう」
本間もマイクを持つ。「waveさんのリング、お久しぶりです。前の団体いたときに参戦してフリーになってからは初めてです。でも、ドローじゃん。トゥ・ビー・コンティニューだし、またwaveさんに呼んでもらえるという解釈でよろしいですよね? マイクをシルエタに渡します」
ここで二上会長会長から帰国するシルエタにプレゼントの贈呈。
「ノソトラス・トウー・プレゼント。お好み焼きセットです」
 これを見た瞬間、シルエタから笑顔がこぼれる。今回の来日でもっともハマったのが
お好み焼きだったという。さらにカレーの詰め合わせも一緒に渡された。「また日本へ来てください」と二上会長。
ここでシルエタが「みなさま、ありがとうございます。もう一回、日本お願いします」と日本語で挨拶。その後、清水が「waveは『これがwaveだ』でシメるの、フィニート」と説明し、最後はシルエタによる「これがwaveだー!」で終わりとなった。

そして、「ただいまを持ちまして試合終了となります。第4試合は続行中でございます。公式でわかり次第発表します」とアナウンスされたが…。
その後、売店も終わり、リングやマットなども片づけられ、観客が誰もいない状態で、会場の扉が開き、奇跡とゴキゲンBBAが帰ってきた!
もちろん、まだ試合は続行中。清算中だった二上会長は「これギャラ」と言って米山、チェリーにそれぞれ封筒を渡す。
ここで4人はリングへ。宮崎はチェリーにスクールボーイを決め、すでに着替えも済んでいたTommyレフェリーがあわててリングへ入り、カウントを叩くもカウント2。そのまま4人は試合をしながらも、控室でそれぞれの荷物を運ぶ。
広田は子供たちを引き連れて、そのまま会場外へ。3人も後に続く。「まだ試合は続くんですか」と苦笑いの桜花社長。広田の車に宮崎、チェリー、そして広田の子供たちを乗せて、そのまま去っていく。残された米山も慌てて車を追いかけ、千葉の街へと消えていった。
 試合はまだ続行中である。