2023.10.14

『CHIBA WAVE Vol.12』

●入場式
 まずは試合に先立ちカード決定の抽選会を実施。例によってチェーンがリングに置かれる。
 チェーンの中央には試合順が書かれており、それによって対戦カードと試合形式、また赤・青コーナー分けが決定される。
今大会はすべての試合にルールが定められており、1試合目がハードコアルール、2試合目が悪徳レフェリールール(赤コーナー側の選手に対して、Tommyレフェリーがえこひいきをするルール)、3試合目がコミカルハードコアルール(waveが用意した凶器を使用)、4試合目が再びハードコアルールとなる。
抽選の結果、第1試合のハードコアが広田対くるみ、第2試合の悪徳レフェリールールが狐伯対きずな(赤コーナーはきずな)、第3試合のコミカルハードコアが藤田対チェリー、第4試合のハードコアが宮崎&炎華対世羅&もちとなった。
 抽選会が終わると、広田が早くも碁盤、ラダーを、またくるみも机をリング下から取り出し、ともに臨戦態勢を取った。
1,ハードコアルール(15分1本勝負)
柊くるみ(59秒、片エビ固め)旧姓広田さくら
※広田の要求により再試合に。



<▽再試合
ハードコアルール(15分1本勝負) 
旧姓広田さくら(59秒、回転エビ固め)柊くるみ
※ハードコアルールなのに、ハードコアをしていないことに不服を立てたくるみに対して、広田は「時間無制限、場外カウントなしルール」による再々試合を要求。これは却下され、すでに行われた2試合を含めた60分3本勝負にて、試合が続行。すでに1分58秒が消化されているため、残り時間58分2秒で3本目が続行。




 入場すると両者が指をさし合い挑発。ルールは場外、反則カウントなし、レフェリーが特に危険とみなした反則以外は認められるハードコアルール。すでに入場式の際、互いに取り出した凶器がリングに転がる中、まずは広田がイスをつかむと、くるみもイスを取り応戦の姿勢を取る。
しかし、イスで打ち合うかと思えばともに静かに置く。広田はいきなりのボ・ラギノール。くるみがお返しにラリアットを打ち込むと、そのままカウント3。なんと59秒での決着となった。
あわてて広田がマイクを握る。
 「おい、くるみ、オマエ、ハードコアコアファイターの名が泣いているぜ。(観客に)せっかく一本目でくるみと私の試合、期待しましたよね。オマエのハードコア魂はそんなもんなんだな」
 広田のアピールに控室へ戻りかけていたくるみが少しづつリングへ戻ってこようとする。
「もう一歩、もう一歩だ!よし!」と広田があおり続けると、くるみも「やってやるよ!」と答え、再び同ルールでの再試合となった。
試合再開。再びイスを取り合う両者。くるみがイスを振るが広田は回避。バックに回ると、ボ・ラギノールを打ち込みにいこうとするが、これをくるみはイスで防御。
このチャンスにパワーボム式に持ち上げたが、広田はここからウラカンラナ式に丸めこむ。これで3が入り、初戦と同じく59秒での決着となった。
「ありがとー、ハードコア勝ったぞー!」と控室へ帰ろうとする広田に観客席からブーイング。今度はくるみがあわててマイクをつかむ。
くるみ「待って待って、ハードコアできてないよ」
広田「いまイスでなんかやったやった」
くるみ「やってないよ、(リングの中に凶器を)いっぱい出しているだろ」
広田「全部使わなくてもいいじゃん。どうせメインでその人たちが(凶器を)やるよ」
くるみ「第一試合もハードコアだから」
広田「よし、わかった。私もプロレスラーとしてお客様の期待に応えるために、やりましょうよ。それなら完全決着、時間無制限1本勝負、場外カウントなしの完全決着ルールだー」
 この提案にはwave首脳陣がストップをかける。
桜花「ダメです、あかーん」
二上会長「先月あったやろ、ほんの2週間前に。なし!」
広田「何がだめなんですか? じゃあ24時間」
二上「明日はwaveだけでやるんよ、それで、なんで24時間が出てきた??」
広田「じゃあ5時間! 絶対プロレスラ―として負けるわけにはいかないんで」
二上「あなた生涯で9割負けてるよ」
広田「24時間ダメ、5時間でもダメ、うーん…60分くらい? 1時間くらい?」
二上「じゃあ、今、午後5時18分やから…6時18分までに終われる?」
広田「じゃあ終わらせますよ」
二上「お客さん付き合ってもらっていいですか? じゃあ、60分3本にして、すでに行なった2試合を1本目、2本目として、その二つの試合時間(59秒と59秒)をカウントして残り時間、58分2秒で」
広田「よーし、58分だな」
 急遽、60分3本勝負と変更になり、1対1の後の3本目が繰り広げられることとなった。
広田はくるみへ掴みかかると、さっそく場外へ落とされる。待ってましたとばかり、花道から控室の奥へと消えた広田はしばらくして戻ってくると、「車のカギと免許証だー!」とアピール。さっそく、くるみを連行して、そのまま館外へと消えた。
 心配して、外へ見に行ったセコンドの宮崎から「もう車乗ってる、発車しました」との報告が。二人がどこから消えてしまったため、凶器のアイテムを片付けつつ、2試合目へと移行になった。
2,悪徳レフェリールール(15分1本勝負)
狐伯(10分36秒、絞り)田中きずな
※赤コーナーである、田中きずなにTommyレフェリーがえこひいきする特別ルール。

 赤コーナーサイドのきずなにはTommyレフェリーがとにかくえひいきをするルール。
 まずは、きずながドロップキック4連発。さっそくフォールに行くと、レフェリーは高速カウントでカウントを取る。あわてて2でキックアウトする狐伯。
狐伯も反撃のドロップキック。しかしこれにはレフェリーが低速カウント。しかも「アゴ入ったぞ」と厳しめの反則チェックも。
続く、ヘアホイップにも「髪の毛髪の毛」と注意。狐伯がコーナーのきずなへ足で顔面を攻めると、高速の反則カウントを取られる。
狐伯の首投げから首4の字には「動け動け!」ときずなを鼓舞。さらに首4の字に対しても、「チョーク入ってない?」とツッコミを入れる。
 続けて狐伯が弓矢固めに持っていく。「チョーク入れない入れない」と顎をつかむ狐伯への厳しいチェックが続く。きずなが体を入れ替えてフォールで覆いかぶさると再び高速カウントを入れるがカウント2。
狐伯がドロップキックから逆エビに持っていく。ロープに逃れようとするきずなだが、狐伯は腕も捕らえる。きずなは体ごとロープへ持っていった。
 狐伯がコーナーに振るも、きずな切り返してコーナードロップキック。そして、立ち上がると、エルボーを乱打。これに対して、狐伯はきずなの足を踏んでからのエルボーを連発。
再びエルボーを狙った狐伯にきずなはワキ固めに切り返す。レフェリーは「まいっただろ?」
とアピールするも、狐伯は首を縦に振らず。そして足のつま先をロープにかけたが、「もっとしっかりしっかり」とブレイクにせず。足首までかけてようやく認められた。
狐伯はきずなの腕をロープに巻き付ける。「ロープ使うんじゃない」とレフェリーの制止を狐伯は無視。振りほどいたきずながドロップキックから狐伯の腕をつかむと腕固め。ここから腕ひしぎを狙ったがクラッチを切ることはできず。
きずなの低空ドロップキックをかわした狐伯がドロップキック。コーナーへもたれるきずなへ低空ドロップキックからブレンバスター。しかし、低速カウントでカウント2。さらに低空ドロップキックからのフォールも2。
狐伯のコーナーホイップをかわしたきずなはドロップキック。狐伯がコーナーへ飛ばし返すと、きずなはセカンドロープへ。狐伯が突進すると、きずなはぶら下がり式腕ひしぎ。レフェリーは低速で反則カウントを取る。ここからきずなは一回転しての腕ひしぎ。
 きずなはコーナーに振るが、狐伯がブーメラン式のミサイルキック。低速で2カウント。
さらにノーザンライト。これも低速カウントで2。もはや、フォール技は低速のカウントしか入らないと悟った狐伯は、腕決め式のヘッドシザース(狐伯いわく「絞り」)を決めて、
ギブアップを奪った。レフェリーのえこひいきルールも、さすがにギブアップ技はどうすることもできなかった。
3,コミカルハードコアルール(15分1本勝負)
チェリー(12分42秒、エビ固め)藤田あかね
※藤田が持ち上げたところをリングに散らばっていた凶器の上で丸め込む。
waveが用意した凶器を使える特別ルール。凶器の中身はハロウィンセット。


 waveが用意した凶器アイテムによるハードコアルール。まずは試合前、そのアイテムが花道に並べられる。10月ということでハロウィングッズがその凶器として選ばれた。
まずは試合が始まると、両者ともにリングを降り、グッズを取りに行く。チェリーはおもちゃの刀、藤田はおもちゃの斧を持ち合う。「容赦しねえぞ」「覚悟しとけよ」とともに舌戦を展開。
まずは二人とも、凶器を持ちながらの腕の取り合い。やはりマットに置いて相手に取られることを警戒しあっているようだ。
藤田は斧を口にくわえながら腕を取る場面も。その後、ともに刀と斧で足を払い合うなど、うまく試合の中に取り入れる。ここでチェリーが「まずは正々堂々戦え、その凶器を置け」
と指示。チェリーも置くという条件で、二人が一斉に凶器を置くことに。
しかし、チェリーは藤田が斧を置いた瞬間に刀で一撃。「だましたな」という藤田に、チェリーは「コミカルハードコア!コミカルハードコア!」と観客を先導しながら、ガムテープを持ち出してぐるぐる巻き。身動きの取れなくなった藤田を、キックで倒してフォールに行くもカウント2。
「目が回ってるって。無理無理」という藤田の言葉を無視して、ロープに振り、ロープワークをさせてスタミナを奪う作戦に。疲れてきたところで再びキックをしてフォール。
次にチェリーが「チェリーのイリュージョンタイム! ここにいる美女をこの刀で真っ二つにして、そこから生き返らそうと思います」とマジック(?)をスタート。おもちゃの刀でボディを切り刻みにかかる。
「痛い痛い」「我慢しろ。みんな切られて再生しているんだよ、我慢しろよ」とやり取りが続くが、結局切断に失敗。
「失敗したじゃねえか。人をインチキマジシャンみたいにしやがって」と逆切れのチェリー。
ロープへ飛ばすも、藤田のタックルで返される。ここで藤田は全身に力を込め、ガムテープを引きちぎる。そして今度は凶器の中から、レイを取り出して腕に巻いてからのエルボー。
コーナーに振るがチェリーに切り返され、コーナータックルを食らう。
 チェリーはコーナーに座り込む藤田に「ゲートボール!」とアピール。凶器の中から丸井カップを取り出すとボールに見立て、刀で打ち込み、藤田の股間を痛打する。「ホールインワン」とアピールすると、今度は凶器から紙コップを持ち込む。
そして山のように積み上げていき、「城ができたぞー!」と豪語。藤田をその城にぶつけようとしたが、逆にボディスラムで持ち上げられ、投げつけられる。
藤田はかぼちゃの首飾りを首に巻き付けてトップロープに上がる。これをチェリーが刀で防ぐと、バケツを取り出して藤田にかぶせる。その状態で刀で打ち込み、何度も連打する。
チェリーはレイを取り出すと、藤田に巻き付け、まさかの絞首刑へ。
 「Tommyさん、落ちてる落ちてる」とアピールするチェリー。
Tommyレフェリーが左腕を持ち上げて確認すると、藤田が腕に力を入れる。
「おい、オマエも巻け」とチェリーはレイの片方を藤田に渡してチェーンデスマッチの要領へ。二人とも手首にレイを巻く。
ここでパンチ合戦。チェリーの熟女でドーン!をかわしての藤田のエルボーが打ち勝つ。
藤田は飴を取り出すとバケツに入れて、飴シャワーをかぶる。リング上には飴が散らばる。
この散らばった飴の上にブレンバスター。思いのほか、ダメージがあったようで、チェリーだけでなく、技を繰り出した藤田も悶絶。「これは痛いぞ」とチェリーは藤田へボディへのパンチを決めると、口に飴を積みこんでから熟女でドーン!。カウント2。
ダウンする藤田のボディの上に飴を乗せるチェリー。トップロープに上ろうとすると、藤田が飴を投げつけて阻止。
 今度は藤田がセカンドロープにバケツを持ってのぼると、バケツ式のショルダータックル。バケツが割れる。
残り3分。凶器アイテムをリング中央にかき集めたあかねはチェリーを持ち上げたが、エビ固めで丸めこまれる。バケツが丸められたあかねの下敷きとなり、完全に破壊される。
このままカウント3が入り、凶器アイテムの上でフォールされた。
●メイン
1,ハードコアルール(60分3本勝負=3本目)
柊くるみ(47分13秒、エビ固め)旧姓広田さくら
※人でなしドライバー。2対1により柊くるみの勝利。
4、ハードコアルール(30分1本勝負)
〇宮崎有妃&炎華(25分22秒、体固め)世羅りさ&夏実もち●
※イゴバレーボム。


 抽選の結果、炎華が初のハードコアに登場。まずはハードコア仕様の宮崎といつものコスチューム姿の炎華が登場。リング下を降りた二人はラダーや、標識、机をリング下から取り出し、リングへ放り投げる。そしてブリブラダンスを披露する。炎華も宮崎を見ながら一緒に踊りを見せる。
続いて、世羅&もちが登場。ここで、いきなり宮崎が奇襲。しかし。その場にたたずむ炎華に「オマエも来い!」と指示。宮崎は世羅を場外へ落とすと、観客のペットボトルをぶつけ、客席になだれ込む。コーナーに立っている炎華に「オマエ、何やってんだよ、もちはどこだよ」ともちに襲い掛かるよう指示をする。もちに向かっていったが、簡単に場外へ落とされ、客席へ投げられる。
リングへ戻ると、宮崎は世羅をキャメルクラッチにとらえる。そしてコーナーに控える炎華に、「殴れ、ほら、イス」と指示。炎華はビビりながらイスを持つ。そして世羅の前に立つと、恐る恐る振りかざすと、やさしく突く。ノーダメージ。そんな時、場内が騒がしくなり、広田とくるみが外から帰ってくる。
リング上は二つの戦いが交差する。くるみが広田をコーナーへ振る。突進をかわした広田がフェースバスターからのプロレスLOVEポーズ。この時点で、広田対くるみは42分、タッグマッチは5分が経過。
ここで広田&宮崎の連携によるシーソー式ボ・ラギノールがくるみに命中すると、なぜか
広田がコーナーに控える。そして手を差し出すと「チェンジ!チェンジ!」とタッチを要求。広田はくるみとのシングルの最中なのだが、6人タッグのような状況となってきた。
宮崎は広田へタッチすると「炎華、ダブル行くぞー!」と指示。広田&炎華でクロスラインを狙うが、これをかわしたくるみがダブルラリアット。広田をコーナーにホイップすると、
世羅、もち、くるみとコーナーアタック3連発。
そして、世羅が「え? え?」とか言いながらも、広田をフォール。「え? 難しい。どっちがどうなるの」と、ワケがわからなくなる。宮崎がカット。世羅がくるみにタッチ。ここでくるみと広田の顔合わせに。「これでいいの」とレフェリー。
くるみが自らロープに飛ぶが、その足を炎華が引っ張る。これからそれぞれが場外へ戦場を移すなか、広田がプランチャを成功させる。
リング上は再び広田とくるみ。くるみが広田を抱えると、リング中央に置かれたイスの上に投げつける。くるみはコーナーの広田へサマーソルトドロップ狙い。標識で防ごうとする広田。これで一度はあきらめかけたが、標識を外した途端にサマーソルトドロップ。
ここでくるみは中央にイスの山を築く。パワーボムのように持ち上げるが、広田が切り返して丸め込みは2カウント。広田はボ・ラギノールからへなーらを狙ったが、くるみは体重を浴びせてそのまま乗っかる。カウント2。ここでくるみが人でなしドライバーをイスの上で決めてカウント3。これで正式に第1試合の3本目が47分13秒で決着。2対1でくるみの勝利となった。
そしてメインのタッグマッチはそのまま続行。広田とくるみがリングで戦っている間、4選手は場外戦を繰り広げていた。宮崎が場外に机をセット。世羅にイス攻撃でダメージを加え、机に横たわらせると、トップロープからの場外ダイブを決めた。机が真っ二つに割れる。
折れた机の片方を持つと、世羅に一撃。さらにもう一つの机でも攻撃を加えに行ったが、もちがカット。すかさず、宮崎へムチでのチョークを決める。息を吹き返した世羅が真っ二つに折れた机をそれぞれ手にして宮崎を殴打。
リングへ戻ると、世羅がラダーをコーナーへセットし、宮崎をぶつける。さらにイス攻撃。そのイスを宮崎の前に立てかけての新幹線アタックと立て続けに攻撃する。
 宮崎もヒザで反撃。炎華とタッチをしようとするもさすがにハードコアを目の当たりにして、「ちょっと、ごめんなさい」と応じることはできず。
宮崎はラダーを取ると、世羅の首に固定してイスを連打で打ち込み、ボディスラム。イスを世羅のボディの上に固定してからタッチ。炎華がトップロープに上るも、「あのイス、どかしてほしいです、あの~、危ないです」と攻撃を躊躇する。宮崎はイスをどかし、「行ける? これで」と確認。同意を得たところで、ファンタスティックフリップへ。しかし、これは自爆。「ごめーん」と謝る宮崎。
今度は、世羅がラダーをロープに立てかけ、炎華を捕まえる。館内からは悲鳴が聞こえる。ブレンバスターの体勢に入り、このままラダーへの投げ捨てを狙う。投げた瞬間、宮崎が自らラダーにカバー。炎華は宮崎にぶつかり、ラダーとの衝突は避けられた。
 「オマエ、過保護すぎるんだよ」と世羅。今度は標識を持ち出す。炎華のボディに標識を乗せてのニーを狙ったがこれは自爆。
炎華が標識を手に殴りにかかるが、振りかざした際、キャッチされる。さらに竹刀での一撃を食う。
もちにタッチ。もちがイスを炎華のボディの上にセットするが、宮崎が「ダメ、まだ早い」とイスを取り上げて阻止。炎華が逆転のコルバタからドロップキック。
しかし、側転エルボーは背中を蹴られる。もちはイスを取り出し、振りかざすと背後から宮崎がカット。イスの取り合いとなり、宮崎が炎華へコーナーへ上がるよう指示。イスを持った状態で「いいから来い」と、強く言い放つ。躊躇する炎華だが、意を決して飛ぶと、ついにイスを蹴ってのミサイルキックを決めた。炎華、初のハードコアだ。
 宮崎は、もちを宙づりにすると、顔面の前にイスを固定。「これがハードコアだ!」とラダーをイスめがけて投げつけた。
さらにムーンサルトを狙うが、世羅がカット。もちがムチで殴り掛かるところを炎華がドロップキックで阻止する。
宮崎がドロップキック。もちがバズーカを持ち出すと、炎華が背後からもちを押し出して宮崎と正面衝突させる。バズーカを奪った炎華はもちへ突こうとするもこれはかわされ、
背後の宮崎にヒット。
もちはバックドロップ。トップロープへ上がるが、宮崎が迎撃し、雪崩式ブレンバスター。
フォールに行くが、世羅が竹刀でカット。
 ここで宮崎は碁盤を取り出すも、もちがその上にDDT。すると、炎華が碁盤からジャンプしてのドロップキックで宮崎をアシスト。
世羅が入り、宮崎を碁盤に打ち付ける。碁盤を覆うような格好となった宮崎へ背中へのニー。もちもコーナースプラッシュと続く。
 さらにもちは碁盤を中央に置くと、パワーボムの体勢へ。これを宮崎はショルダースルーで跳ね返す。碁盤へモロにぶつかるもち。
 宮崎はえびす落としを碁盤の上に落下させる。カウント2。さらに今度は標識をもちに置いた上でのムーンサルト。炎華は世羅の足を引っ張り、中に入らせないようにしていたが、竹刀を伸ばしてカット。
 ならばと宮崎は直伝デスバレーを碁盤に直撃する、イゴバレーボムを決めてとうとう3カウント。25分にわたる熱戦にピリオドを打った。
「オマエ、一発でいいから殴らせろ」と、世羅は炎華を追いかける。必死に逃げ惑う炎華。
 世羅&もちが引き上げると、宮崎&炎華は勝利のブリブラダンスを披露した。
宮崎のマイク。
 「本日はwave、2AWスクエア大会ご来場ありがとうございます。くじ引きで対戦を決めるって初めてではないんですが、はっきり言えばみんな(ハードコアを)やりたくないです。でも、この普通のカードを決めるんだったら、ワクワクとかドキドキがあったほうがいいかなって。炎華なんでてハードコア、まだ早すぎるじゃないですか。1試合目の広田もどうなるかわからなかったし、シングルが途中で6人タッグみたいになってて。まあ、よかったんだけど、久しぶりに世羅とハードコア、炎華に対する心配事が多すぎて集中できなかったけど、まあ、きずなよりはよかったかな(笑)。もしきずなだったら心配しすぎて。でも、たまにはこういう大会も刺激がっていいんじゃないでしょうか。
明日も昼あります。wave5人しか出ない5つ巴戦、3回勝ったら勝利になります。5つ巴は3人に勝ったら勝ち、難しいけど、その順番も明日くじ引きなんですよ。私が一番だったら興行はすぐ終わると思ってます。私が一番として、最初と、次とその次との試合に勝ってしまったら、終わってしまうので。でも、私が最初に出て負けて混乱してしまいそうですが、とにかく目の前の敵に勝てばいいだけなんで、明日はやりたいと思います。…久々に血が出てクラクラする」
 こうして最後は宮崎による「これがwaveだー!」でエンディングを迎えた。