2023.11.18

『CHIBA WAVE Vol.13』

1,CHIBA・スクランブルwave(20分1本勝負)
〇VENY&狐伯(12分11秒、体固め)炎華●&高瀬みゆき
※スピンキック。

 炎華にとっては、タッグながらRegina王者のVENYとの遭遇というチャレンジマッチ。VENYはコーナーに控え、狐伯が「行きます!」と手を挙げると「下がれ!」とVENYが先発を買って出る構え。早くもチームワークに暗雲が立ち込める。
一方、青コーナー側は炎華が「行きます!」と手を上げる。これにより、VENYと炎華
でスタート。

 まずはロックアップ。炎華は押し込もうとするも、VENYは全く身動きせず。
それでも観客の拍手が後押しして、ふたたび炎華が押し込もうとするが、逆に放り投げられる。炎華はエルボーを連打。それもVENYに通用せず、エルボー一発で倒される。
狐伯にスイッチ。狐伯がエルボーから低空ドロップキック。さらにロープに振ってのドロップキック。VENYにタッチしようとするが、VENYは背を向ける。ならばと炎華を自軍のコーナーポストにぶつけて強引にチェンジ。
VENYはボディスラム。そして、「エルボーを打って来い」と胸を突き出す。炎華は
思い切りエルボーを連打するも通じず、逆にエルボー一発で返される。カウント2。
狐伯にスイッチ。狐伯は弓矢固めにいくが、高瀬がカット。ボディスラムからフォールも2。炎華がエルボーを連打してやり返す。狐伯もエルボーを打ち返す。
狐伯がコーナーに振ると、炎華がブーメランアタック。高瀬にタッチ。高瀬がドロップキック。コーナーのVENYにも一撃をくらわす。
狐伯もエルボーからドロップキック、低空ドロップキックで反撃。高瀬はブレンバスターで返し、さらにチョップを連打。続けてラリアットを連打も2。
高瀬がコーナーに振ると、狐伯はブーメラン式ミサイルキック。VENYにタッチ。VENYもミサイルキック。これに対して、高瀬が逆水平を放つ。VENYは目突きを決めようとするが、これを高瀬が手で食い止めると逆目つき。ラリアットを打ち込むがカウント2。さらに
カミカゼからのダイビングギロチンで畳みかけたが2。炎華にタッチ。ドロップキックを3連発、VENYは倒れない。4発目はVENYがかわして空を切る。
それでも高瀬がVENYの動きを止めてアシストすると、5発目のドロップキックを打ち込んでVENYを倒すことに成功。足掛け回転式のアームホイップはVENYが着地して決まらず。それでもコーナーに振り、側転エルボーを打ち込む。二発目も狙ったが反転され、VENYも同じ側転エルボーでお返しからのドロップキックも、スピンキックは空振り。このスキに炎華はトップロープからのウルトラコルバタ。さらにドロップキック。2カウント。
高瀬がスタナーでVENYの動きを止めてから炎華が横入り式エビ固め。カウント2。
ここで畳みかけたいところだったが、VENYがトラースキックで炎華の顎を捕らえる。
それでも高瀬がミサイルキックでVENYを迎撃してアシストすると、炎華がミサイルキック。そして後方式のカサドーラ。VENYはこれを2カウントで返すと、投げっぱなしの高角度ジャーマン。そして、今度こそスピンキックで顔面を捕らえて3カウントを奪った。

最後は狐伯とVENYが握手しかけたものの、VENYが背後からストンピングで一撃。ともに勝ち名乗りを挙げるという光景にはならず。狐伯はVENYを追いかけたものの、二人で手を挙げることはできずに終わった。
2,Regina di WAVE挑戦者決定トーナメント【NEXT】~2回戦~(10分1本勝負)
ZONES(時間切れ引き分け)櫻井裕子
※時間切れ引き分けにより、キャリアの短いZONESが3回戦進出。

第2試合からはトーナメントNEXTの公式戦。3回戦までは10分、決勝は時間無制限1本勝負。時間切れ引き分けの場合は、キャリアの短いほうがコマを進めることになる。
ということで、リングアナは選手名とともに、デビュー戦の日にちもコール。2023年デビューのZONESと2018年デビューの櫻井による2回戦での対決。櫻井はしゃあ、ZONESは炎華を破っての勝ち上がり。
まずはいきなりのタックル合戦で始まるが、ともに互角。ZONESが櫻井に対して「ここにいろ」と指示。今度はZONESが自らロープに飛んでのタックル。これも互角。その後、3回タックルの打ち合いとなったが、どちらも倒れず。
「お前が(タックルに)行けよ」とZONESが言えば、櫻井も「お前がここにいろ」と返し、
さらに打ち合ったが、それでもどちらも倒れない。後ろによろめいた櫻井がそのままロープの反動からの一発を放つとようやくZONESが吹っ飛び、櫻井が打ち勝った。
櫻井はボディスラムの3連発からフォールも2。そして首四の字にとらえる。ZONESは噛みつきで脱出すると弓矢固め。さらにロープに張り付けると「千葉のみなさん、はじめまして」と挨拶の後、噛みつき。レフェリーが止めに入る。櫻井も腕を絞ると腕に噛みつき返す。そして再びのタックル合戦も今度はZONESが打ち勝つ。櫻井がコブラツイストからのグランドコブラは2。スタンディングでナックル合戦、5分経過。
ZONESは逆水平、櫻井はキックと、ともに一歩も引かない打ち合いを展開。ZONESがチョップの連打から再びタックルで倒すと、逆エビ固め。櫻井がロープに逃れる。ZONESはロープに櫻井を張り付けた状態で背後からタックル。さらにコーナーに振ってのラリアット、ダイビングエルボーと畳みかけたが2。このチャンスにトップロープに上がったが、櫻井が抱え上げる。ZONESが暴れて脱出すると、背後からのスリーパーへ。櫻井がおんぶ式に抱えてコーナーにぶつける。
残り時間が少なくなり、櫻井はコーナータックルからリバースのネックロック。さらにランニングキックとラッシュををかけるも2。ZONESもブレンバスター。櫻井も負けじとブレンバスター。残り30秒となったところでカバーに入ったが2。ZONESがブロックバスター。残り10秒。カウント2で櫻井も返す。ZONESがラリアットを決めたところで10分ドローのタイムアップとなった。試合終了後、「勝った?」とレフェリーにZONESが勝利を確認。10分ドローにより、キャリアの少ないZONESが勝利したとわかるとようやく右手を上げる。ZONESが3回戦進出となり、宮崎対広田戦の勝者との対戦となった。
3,DUALSHOCK WAVE2023トーナメント~2回戦~(20分1本勝負)
SAKI&〇世羅りさ(19分58秒、片エビ固め)田中きずな●&Chi Chi
※羅紗鋏。カラミネンスが決勝進出。


続いては、DUAL SHOCK WAVE2023の2回戦。優勝チームは現・WAVEタッグ王者の青木&日高組への挑戦権が与えられる。こちらは20分1本勝負で時間切れドローの場合、
キャリアの少ないチームのほうが勝利となる。
2023年デビュー組のきずな&Chi Chiと2012年デビュー組のSAKI&世羅りさが対戦。
キャリアは実に11年差。まずは4人がリングに上がると、「人一倍気合が入ってますから!」となぜかやる気をアピールするSAKI。きずな、Chi Chiの握手に対して「しないよ、離れて」と拒否の世羅。
先発を決める際、SAKIが世羅に向かって「おまえは下がれ、おまえはここ(千葉2AWスクエア)で試合するとケガするから。カラミネンスがんばるぞー!」と気合を込めた理由を明らかにする。
ということで、先発はSAKIときずな。ロックアップからスタート。世羅は最前列席に座り「行け、SAKIー!」と檄を飛ばす。SAKIときずなによる腕の取り合いからChi Chiにタッチ。世羅に対して「そこで見とけ、オラー!」とSAKI。バックを取るChi Chi。SAKIも取り返す。きずなが割って入り二人で腕を取るが、世羅はカットに入らず。SAKIが「助けてー」と声かけるも、世羅は最前列席から動かず。きずな&Chi Chiがロープに振り、クロスライン狙いも、足でロックを振りほどくと、ダブルへのフェースバスター。自軍のコーナーへChi Chiを連れていき、ようやく世羅もコーナーに立ち、にタッチした。
世羅はコーナーに追い込んだChi Chiに全体重をかけると「世羅きらい…」と小さい声で絞り出す。世羅はヘアホイップしながら、「小さい声で言わないほうがいいと思う」と言えば、Chi Chiも大声で「世羅、嫌い!」と言い直す。世羅は「行ってくれー」とSAKIにタッチ。世羅は「SAKIは嫌い?」とChi Chiへ尋ねると、やはり小さい声で「嫌い…」とつぶやく。
SAKIはキャメルクラッチ。きずながカット。ここで世羅にタッチ。世羅は「オマエの嫌いな世羅だよー」と言いながらカニばさみで絞る。さらに背中へのニー。ブレンバスターを狙うが、Chi Chiが投げ返す。きずなにタッチ。きずなが勢いよく飛び出したが、世羅がキックで出鼻をくじくと、髪をつかむ。
「髪の毛はダメでしょうが」ときずなの味方をするSAKIが世羅にキックでカット。そのままSAKIにチェンジ。SAKIが逆エビにとらえる。きずながロープ。普通なら踏みつける場面ではあるが、SAKIは「これ以上、何もできない~」と世羅にスイッチ。きずなになんの遠慮もない世羅は全体重を乗せて踏みつける。さらにカンパーナにとらえる。SAKIもChi Chiに対してカンパーナ。世羅&SAKIによるカンパーナの競演が決まる。
再び、SAKIときずな。きずながエルボーの連打からドロップキック。さらに丸め込みを狙うとSAKIが回転させまいと踏ん張る。ここにChi Chiがキックでアシストして回転エビ固めを完成させる。カウント2。さらにフライングネックブリーカーを決めてから、Chi Chiへつなげる。
Chi Chiが顔面キック。これに対して、SAKIが「何だ金髪―」と言えば、Chi Chiも「おめーも金髪だろうが」と言い返しながらのエルボー合戦。Chi Chiはマウントを取ると髪をつかんで振り回す。これに対して、SAKIはボディへのパンチで流れを変える。レフェリーがのぞき込むと、チョキのアピール。
SAKIがコーナーにChi Chiを水平に乗せると、ニーで突き上げる。しかし、コーナースプラッシュは自爆。Chi Chiがサーフボードの体勢から背中を蹴り上げるも、SAKIがビッグブーツでお返し。
世羅にタッチ。世羅がコーナーエルボー。キックに来たChi Chiの足をつかむと、つま先へパンチを連打。Chi Chiが卍固めで世羅を捕らえるも、SAKIはきずなを卍にとらえる。Chi ChiはSAKIに自分も技を解くから、技を解くように要求する。
SAKIは仕方なく技を解くと、Chi Chiも技を振りほどく。Chi Chiがドロップキックからきずなへタッチ。きずながドロップキックを4連発。続けてエルボーを連打するも、世羅が捕まえるとコの字固め。Chi Chiがカット。
きずな&Chi Chiが世羅へダブルのドロップキック。きずなはボディスラムで世羅を投げると腕ひしぎ狙い。世羅がロックを外さないとわかると、ミサイルキックからワキ固め。SAKIが後頭部へのニーでカット。SAKIがコーナースプラッシュから世羅がコーナーニードロップ。カウントに行くが、Chi Chiがカット。
世羅が左右のエルボーに行くも、きずながうまくキャッチしてワキ固め。そして腕ひしぎのロックを振りほどいて、完全に決めたがSAKIがカット。
残り1分。世羅がコの字固め。そのままパワーボム式に持ち上げ、コーナーにぶつけると
新幹線アタック。カバーに入るがきずなはなんとか2で返す、残り30秒。世羅がセラリズムバスターも2で返す。残り時間10秒。最後の1発、羅紗鋏を決めて、フォールに行く
と、ついに3カウント。時間内の決着かどうかの瀬戸際だったが、19分58秒で勝負がついた。この結果、カラミネンスが決勝進出となった。
4,Regina di WAVE挑戦者決定トーナメント【NEXT】~2回戦~(10分1本勝負)
笹村あやめ(7分3秒、片エビ固め)チェリー
※ラリアット。笹村が決勝戦進出。


続いてのトーナメントNEXTは2004年デビューのチェリーと2017年デビューの笹村による対決。笹村は青木、チェリーは狐伯を破っての2回戦。まずは笹村の握手を振り払うチェリー。笹村の突進を足ですくうと、変形の足四の字。なんとかロープをつかんだ笹村だが、早くも足に
ダメージが残る。
チェリーは笹村の上半身をロープにぶら下げて、足を手で4の字式にロックしてのスピン。ここからまたも変形の足四の字へ。
これもなんとか笹村はロープへ。チェリーはさらに足攻めを狙うが、笹村もチェリーの足を払い、背中へのニーから低空ドロップキック。そしてブレンバスター。続けてダイビングフットスタンプを狙ったが、これは自爆。
チェリーがボディへのパンチから足と腕を同時にクラッチする複合技へ。身動きが取れない笹村だったが、これも辛うじてロープへ。笹村はエルボーからフェースバスターで反撃。
そして変形の鎌固め。さらに丸め込みからのフットスタンプ。チェリーはチョークで笹村の
動きを止め、レフェリーの腕を掴み、クロスライン。
ネックブリーカードロップもカウント2。そしてダブルリストアームサルトも2。これに対して、キューティースペシャル、ラリアットと畳みかける笹村。
チェリーはカニばさみ式の飛びつきエビ固めからアンクルホールド。さらにはエクスプロイダーも決めた。これを2で返した笹村はラリアットから、強引に丸め込んで3カウントを奪い、逆転勝利した。これで笹村は決勝進出が決定。
最後にチェリーへの礼を尽くし「絶対、優勝します!」とアピールした。
5,Regina di WAVE挑戦者決定トーナメント【NEXT】~1回戦~(10分1本勝負)
宮崎有妃(7分32秒、外道クラッチ)旧姓・広田さくら
※宮崎が3回戦進出。


メインはトーナメントNEXT1回戦でいきなりの奇跡対決。1995年デビューの宮崎と1996年デビューの広田。わずかキャリア1年、宮崎が上回る。
宮崎の入場時、いきなり突進する広田。CATCH公式戦で見せたようなトペの奇襲再び、と思わせたが、単に宮崎のリングインに合わせてロープを上げただけのフェイントだった。
試合開始。まずは鏡写しのような手四つ合戦。すぐに広田は我に返り「こんなんやってたら10分しかない試合が終わってしまうんですよ。今日はコミカルなしで行きませんか」と提案。宮崎も「わかった、行こう」と呼応し、なんとコミカルなしという異例の戦いとなった。
まずは広田がヘッドロックから投げを決めてグラウンドでフォールを狙うも、宮崎がヘッドシザースで切り返す。両者起き上がり、宮崎がヘッドロックから投げを決めてグラウンドでフォールを狙うも、広田がヘッドシザースで切り返す。
宮崎がコーナーに振るが、広田がこれを交わして背後からのフェースバスター。しかし続けてのプロレスLOVEポーズを決めようとするが、両手を広げることができず。「で…できない…」と苦しむ広田。
宮崎は蹴りから、ギロチンドロップを狙う。これをすかした広田が高田純次へ移行しようとするが、「そのまま寝て…、いや寝なくていいな。いや、でもいい位置だなあ」と再び、コミカルムーブに行けない状況に苦しむ。広田は「これだけやってもいい?」と、高田純次のみ許可してもらおうと提案。宮崎も了解したため、すぐさま高田純次へ。
しかし、最初のジャンプで宮崎は足をすくって外道クラッチ。カウント2で返すも、「あんた何やってんだ!」と広田は焦って抗議。それでも、宮崎の腕を取ると、ロープ渡り。しかも、コーナーにぶら下げてあったポーチを首に巻く。歩いている最中に、宮崎はロープを揺らし、未遂に終わらせる。
「何だ、これ?」とポーチを開けると、中には免許証と鍵が。「おい、10分しかないんだよ。車でどっか行ったら終わってしまうぞ」と免許証と鍵をセコンドに渡すと、えびす落としからムーンサルトを狙ったがこれは自爆。広田は即座に宮崎の背後へ回り、ボ・ラギノールのポーズに入るが、「できない…やっちゃいけないんだ」とまたも苦しむ。
心の葛藤と戦っている広田の背後から宮崎はボ・ラギノールを決め、そのままコーナーへ押し込む。神業・雪崩式ボ・ラギノールスープレックス狙いに行くが、持ち上げたところで、広田がウラカンラナで返す。カウント2。
5分経過。広田はへな拳からへなーらサンセットを完成させたが、カウント2。広田は再度へな拳。宮崎もラリアット。広田はFFD狙いで行くが、宮崎は身を翻しての逆FFD。カウント2。広田は宮崎のラリアットをふせぐとついにボ・ラギノールを決めてしまい、ここから逆・外道クラッチ。意表を突いたがカウント2で宮崎はクリア。
宮崎は再度ラリアットを決めると、ナイヤガラドライバー式のパイルドライバーを繰り出したがこれも2。残り3分。「デスバレー!」とアピールし、その体勢へ入ろうとしたところを、広田が空中で回転してのミステリオラナ。
すぐさま、背後から飛び込み式のボ・ラギノールを狙ったがこれはすかされて自爆。
すかさず宮崎が外道クラッチを決めると、これで3カウント。宮崎が3回戦進出となり、ZONESとの対決が決まった。
宮崎がマイクを握る。
「本日は千葉大会ご来場、誠にありがとうございます。catchの時も思ったけど、旧姓広田さくらというのは最強にして最大の敵だと思っています。私はこのNEXT、いろんな気持ちを抱えて、そして優勝を狙いに行きます。優勝して、またVENYと、もう一回シングルマッチがしたいです。(決勝の)笹村か、(次に対戦する)ZONESね。本気になったら私は実に怖いんで…」


ここで笹村がリングへ飛び込む。
「私だって本気でwaveのてっぺんを目指しているので、優勝します。(決勝は)ZONESよりも宮崎さんに上がって来てほしい。あなたに勝って優勝を狙っています」と決意表明。

「私は負けない。ぜひそれを見に来てください。千葉大会は来月も、17日で、いったん
今年は終わりになります。来月も来てください。ありがとうございました。私の最大の敵、
最大のライバル。広田。(広田を抱え起こす)最後はこれで締めたいと思います」
ここで、宮崎、広田による「これがwaveだー!」のコールで終了となった。
・バックステージ
 ――最大のライバル、広田選手との試合を制していかがでしたか。
「広田は皆さんご存じの通り、手ごわい中の手ごわい選手なので、申し訳ないけど、NEXTを見て、一番勝率が低いのは広田だと思っていました。開幕戦はきずなはケガしていたのもあって、私は初戦で(リーグ戦は)はなかったんですけど、みんなが勝ち上がって喜んでいたり、負けて悔しがったり泣いているのを見て、不安だったんですけど、今日、広田に乗せられて…あいつのテンポに乗せられて、車で乗せられそうになったので、危ない危ない、変なポーチ持っていたんで。気が付いてよかったよ。連れていかれるところだった。一番自分はキャリアが上なので、ドローでも負けなんで、良かったですね」
 ――最後に笹村あやめ選手がマイクでアピールをしてきましたが、それを聞いての気持ちは? また次の対戦相手であるZONES選手については?
「結構この業界にいるんで若手の勢いとかたくさん見てきたんですけど、あの代の子たちすごく実力をつけてきてベルトを手にするようになってきて、あの代は一番怖いですね、ああいう勢いがある子が向かってきたときに、笹村もうまい選手…私、あの代で笹村が一番うまい選手と思っています。次の相手はZONES…あの子もいろんな団体に愛されて力をつけてきている最中だけど、大丈夫でしょう、それでも私は勝つと思います。自分を信じて。自分をおごっているとアレしちゃうんで、キャリアの差を見せつけたいと思います」
 ――NEXTを優勝するとVENY選手とのRegina戦が待っていますが、それについての
思いを聞かせてください。
「この間の後楽園で、VENYの攻撃って一撃必殺のものとか、蹴りとかスピンキックも鞭のように飛んできたけど、VENYは天才だと思っています。天下を取るような選手の一人だと思っています。でも、今、いろんな気持ちを乗り越えた私のほうが強いと思います。人は悲しい気持ちを乗り越えると強くなると思います。私がベルトを獲る理由って“あの子”がいたからだけじゃないから…、いろんなものを乗り越えてVENYの前に立ちたいと思います」