2023.11.25

「Detras de Lazona vol.14」

1,Futureスクランブルwave(30分1本勝負)
狐伯&梅咲遥&〇ななみ(10分18秒、ノーザンライトスープレックス・ホールド)田中きずな&炎華●Chi Chi

きずな&炎華にChi Chiが加わっての2023年組トリオが登場。3人が入場するだけで一気に華やかな雰囲気が館内に充満する。一方、狐伯のパートナーには梅咲、ななみという、こちらもまたフレッシュな面々が顔をそろえた。
まずは梅咲が握手を求めるきずな、炎華の手を思い切り張り手。これに対して、きずな組が奇襲をかけ試合開始。かわるがわるコーナーホイップを連発するきずな組だが、即座に反撃に合う。
炎華が狐伯にドロップキックも空を切る。今度は側転からのコルバタ、そしてドロップキック。コーナーへ持っていこうとするが、これは逆に振られるも、ブーメランアタックで切り返す。Chi Chiへタッチ。カウンターキックからコーナーランニングキックを狙ったがこれは自爆。それでも狐伯が突進するところをカウンターキックからのミサイルキック。2カウント。さらに卍固めを決める。狐伯は自力でロープへ。
Chi Chiは再度、ランニングキック。しかしブレンバスターは投げ返される。ここから狐伯が低空ドロップキック、低空DDT。梅咲にタッチ。梅咲がドロップキック。Chi Chiもエルボーを連打し、梅咲は「来いよ」と胸を出す。何度も打ち込んだが、一発のエルボーでダウンを奪いお返し。さらにコーナーに飛ばしてのドロップキック。Chi Chiもコーナーに飛ばし、カウンターキックからギロチンドロップ。
きずなにタッチ。Chi Chiとダブルのドロップキック。ワキ固めを決めるも、梅咲はロープ。再びChi Chiへ。Chi Chiはエルボーの連打で攻め続けるも、梅咲はネックブリーカーからフットスタンプ。そして、逆エビ固め。カットに入られると、ブレンバスター。2カウント。
梅咲からななみへ。ななみがタックル。続けてのコーナータックルは自爆。Chi Chiからきずなへスイッチ。きずながドロップキック3連発からエルボー連打。さらにネックブリーカー。そして、ミサイルキック。炎華にタッチ。ドロップキック×4。さらにDDTから低空ドロップキック。ななみもタックルで返すと、そのまま持ち上げるが回転エビで返される。続けて、炎華が首固めも2。ジャパニーズレッグロールはそのままエビ固めに固められる。
攻守交代。梅咲がブレンバスターでアシストすると、ななみがダイビングボディプレスも2。ダメ押しでノーザンライトスープレックスを決めて3カウントを決めた。
2,Old Fashioned wave(15分1本勝負)
○旧姓・広田さくら(13分35秒、夜叉ロック)Himiko●

 広田が入場。今日はセコンド業務として来場していた櫻井が先導しながらも、ロープ上げしないのを見て、「ありがとね、セコンドいるからね、ロープ上げしてくれるのかと思った。それは別なのね」とツッコミ。恐縮する櫻井。
 「お願いします!」と念願の広田戦に気合十分のHimiko。試合開始。まずは客席から広田コールとHimikoコールが二分する。しかし、突然、二人のコールが鳴りやむと、「急に止まんなよ、なんだよ、今の」と広田が客席にツッコミを入れる。
ロックアップ。タックルは互角でどちらも倒れず。ならばとHimikoがドロップキック。さらにアームホイップからのドロップキック。広田もアームホイップ。両者が足を取りながらフォールと互角の攻防を見せる。
 しかし、この攻防で息が切れる両者。広田が「今みたいな動きは一本目とかで、若い子たちがやるもんだから。いらなかったかな。無理せず、年相応のキャリアに乗っ取ったいぶし銀の間合いのプロレスをやろうよ」と提案。これにHimikoも了承。コーナーに置いてあった水を飲み、休憩を取るHimikoに、広田もコーナーで櫻井に水を要求するも、そこには何もなく、「あ、ないんだ、大丈夫大丈夫」とまたもツッコむ。
仕切り直し。手四つ合戦から広田がブリッジ。広田が体を起こすと、今度はHimikoがブリッジ。上に乗る広田だが、ブリッジは崩れず。再度、ブリッジに乗るも崩れず。館内は拍手に包まれる。ならばと広田はHimikoを飛び越えて、手四つのまま両者ともにブリッジ。ともにブリッジというシュールな光景に。
今度は広田が体を入れ替えてキャメルクラッチ。しばらくして、技を解いてフォールも2。両者ポージングを取る。
「大丈夫か」とHimikoを気遣う広田。バックを取り、そのままグラウンドに持ち込む。Himikoが上に乗りフォールも広田が返す。今度は、広田がバックからのフルネルソン、首投げからの首四の字。さらには腕で足をインディアンデスロックに固め、さらに、もう一方の腕で顎も決めにかかる複合技へ。Himikoはたまらずロープに逃れる。
 広田は腕を取ると、Himikoも取り返す。広田は腕を取られたまま、コーナーを自由自在に飛び移る。ここからロープ渡りに移行。セカンドロープからトップロープへのジャンプも成功。「もう一回」のコールに再度、チャレンジするが2度目は失敗し、「お前のせいだぞ!」と客席にいちゃもん。Himikoはボディスラムからのギロチン。カウント2。
Himikoがコーナーに振るが、タックルは自爆させるとフェースバスターから高田純次。しかし、剣山カットをされると、「高田純次が見破られるとは。Himiko、大丈夫か。お前が代わりにやるってことかー!」とアピール。Himikoはやる気満々のアピール。しかし最初の広田を飛び越えようとするところで、キックをされ、拒否に合う。「前にも言ったけどな、高田純次には年齢制限もあるんだー!」と拒否の理由を広田は赤裸々に話す。「自分も年だろー!」と、広田自身へのツッコミを入れるHimikoだが、「ふざけんなー!」と聞く耳もたず攻撃。Himikoは体を入れ替えると、アームホイップからの低空ドロップキック、ボディスラムからフォールも2。そしてクルスフィックス。体を入れ替えてフォールを狙う広田だが再度、回転してギブアップを狙う。広田の足のつま先がロープに届くがレフェリーは認めず。ここで深く入ってようやく認められる。
広田は足をすくって619からのシャイニングウィザード。しかし、へなーら狙いはかわされる。すぐさまボ・ラギノールを決めると、「ジャガー横田、見てろよ!」とアピールして、ジャガーばりにコーナーを利用してのかかと落とし。さらに「待っとけよ」と卍固め。次々とジャガー横田の得意技を繰り出す。これを強引に解かれると、Himikoはスクールボーイからコーナーエルボー。ブルドッキングヘッドロックも2。広田が足を引っかけてHimikoをこかすと夜叉ロック狙い。
これを振りほどき、横入り式のエビを連続して丸め込んでいったが、いずれも2。広田はへな拳を決めると、Himikoはそのまま逆FFDも2。
広田は再びボ・ラギノールから巴投げ、そして夜叉ロックへと絞り上げ、粘るHimikoからギブアップを奪った。
広田がマイク。リング下にいた梅咲、ななみを指さし、「ちょうど、いいや。ディアナの3人。梅咲、見てただろ、私がどれだけジャガーを意識してエリザベスを狙ってるか、今、(ジャガーが)乗り移っただろ。しっかり伝えとけよ」とアピール。「自分で伝えればいいだろ。直接、伝えればいいじゃないですか」と梅咲の正論すぎるツッコミに、「え? ラインとかで? お前が言っとけよ」と返すが、「エリザベス自分たち関係ないんで、おばさんたちでやっているんで…」と言い返される。
広田は「お前、20年後とか絶対、挑戦させないぞ! いいよ、いいよ。おばちゃんたちで興行を盛り上げるところ見せてやるよ。Himiko、お前負けたけど、今日よかったぞ。若い子たちだけじゃなく、おばちゃんたちもこうご期待!」と最後はベテランパワーをアピールしてリングを降りた。
3,Regina di WAVE挑戦者決定トーナメント【NEXT】~3回戦~(10分1本勝負)
宮崎有妃(9分32秒、体固め)ZONES
※ゴンゾ・ボム。宮崎が決勝進出。


 トーナメントNEXT、先に決勝へ進出している笹村の前に立つのは、宮崎かZONESか。
 まずは中央で両者が握手。ゴングが鳴ると、まずはZONESがにじり寄る。宮崎も呼応。手四つから両者ぶちかまし。宮崎が足をすくい、低空ドロップキックからヘッドロック。
タックルに行くが、これは互角に。今度はZONESから走ってのタックルも互角。ZONESがエルボーからもう一度、タックルにいくが、これは宮崎が打ち勝つ。ヘアホイップからコーナーでの顔面踏みつけ。さらにエプロンで髪をつかんでの攻撃。今度は宮崎が自ら走ってタックルに挑むが今度はZONESが打ち勝った。
ZONESがスリーパーからグラウンド式に移行するも宮崎はフォールで回避。宮崎はヘア投げから髪をつかんでのキャメルクラッチ。ロープブレイクとなると、ボディスラムからのギロチン。再びスリーパー。
ロープからスタンディングに戻ると、ZONESがエルボーを連打。そしてドロップキック。
5分経過。宮崎がヒザ打ちからボディスラム。セカンドロープからのミサイルキック。再度セカンドロープに座るが、ZONESが転落させる。エプロンでの攻防となり、宮崎がスタナーを狙うも外に追い出される。ここで両者場外へ。宮崎はイスを持つがZONESはストンピングで回避。そして場外ブレンバスターから横幕を破って宮崎の体へぐるぐる巻き。先にリングへ上がり、リングアウトを狙うが宮崎もカウント15でエプロンへ。ランニングキックで場外へ落とそうとするも、宮崎はうまく回避してリングイン。
ZONESはすかさずコーナータックルを2連発。さらに逆片エビに決めるも宮崎は自力で返す。ならばと突進するが宮崎はTommyレフェリーをタテにして制止。ここからえびす落としに持っていくがカウント2。残り1分。宮崎はラリアットを決めるもこれも2。ならばとここで奥の手であるナイヤガラ式パイルドライバー(仮)改め、ゴンソ・ボムを決め、これで3カウント。堂々の決勝進出となった。敗れたZONESのもとへ宮崎が駆け寄ると、アカンベーをして引き上げた。
この結果、決勝は12・1新宿にて宮崎対笹村戦となり、宮崎はリング上で「笹村、待ってろよ!」と吠えた。
4,DUALSHOCK WAVE2023トーナメント~決勝戦~(時間無制限1本勝負)
〇SAKI&世羅りさ(10分18秒、片エビ固め)米山香織●&新納刃
※ダイビング・カワイルド・ニードロップ。カラミネンスがDUALSHOCK WAVE2023優勝。


 DUALSHOCK WAVE2023はこれが決勝戦。トーナメント戦を通じて話題の中心となった2012年デビュー組“カラミネンス”SAKI&世羅りさ組が決勝にコマを進めた。一方、タッグとして安定のチームワークを誇る“よねやままどか”米山&新納組は納得の決勝進出となった。
まずは、SAKIがよねやまどかと握手。まったく握手する素振りのない世羅に、「本当にそういうとこ」とSAKI。「仲良くないじゃん」と米山が突っ込む。
先発は世羅と新納。新納がアームホイップを決めれば、世羅もいきなりのジャイアントスイング。一気に7回転決めた。しかし即座にニーを落とすも自爆。SAKIにタッチ。SAKIと米山。SAKIがダブルを指示。世羅が「何を?何を?」と戸惑いながらも、強引にクロスラインへ。これはかわされると、米山がボディアタック。これを二人がかりでキャッチするも、「投げる投げる」というSAKIに「どこに?」と世羅が戸惑う間に、背後から新納のキックを浴びる。よねやまどかはダブルのエルボーから低空ドロップキックの挟み撃ち。
世羅は米山の髪をつかんでSAKIへタッチ。SAKIは首投げからサーフボード。さらにダイヤル固め。これに対して、米山はモンゴリアンチョップ。SAKIもボディへのチョキパンチ。コーナーでストンピング。世羅にタッチ。世羅がコーナーストンピング。SAKIにも加勢をうながす。「やれよ、ワシにだけ厳しくないか?」と言う世羅に「クリーンファイト!」とコーナーに控えて加勢しないSAKI。そしてタッチ。
今度は「上げるぞー」と世羅がアピール。SAKIがジャイアントスイングをリクエストすると、拒む世羅に、「さっき回してたじゃん」「もう無理」とのやり取り。「じゃんけん」を提案するSAKIに負けてしまい、世羅はジャイアントスイングではなく、米山をカンパーナにとらえる。しかし、やり取りの間に、新納も割って入り、SAKIにカンパーナを決める。SAKIが決められているのを見て、慌てる世羅。新納が世羅をカット。
カラミネンスが連携に持ち込もうとするが、米山がダブルのアームホイップで脱出すると、新納がそれぞれにトラースキック。米山がSAKIと世羅をそれぞれコーナーに振るも、まとめてのタックルはかわされて自爆。米山から新納へタッチ。
カラミネンスはクロスラインを狙うも、新納は打ち破ってのダブルラリアット。世羅は左右のエルボーで反撃。新納がストンピングに出るも、その足を世羅がつかんでのパンチ。レフェリーがチェックに入ると、チョキとアピール。ここからセラリズムバスターは2。
SAKIにタッチ。SAKIは「負けてたまるか」とエルボーからのボディへのチョキパンチ。しかし突進を新納に捕らえられると、コーナーへ水平にセットされ、ランニングニーを食らう。2カウント。
米山にタッチ。米山は後頭部へのニー。足をすくうと、新納もエプロンからキックを見舞う。カットに来た世羅へ新納がエルボー。米山がセントーン、新納はその場飛びムーンサルトでカラミネンスへそれぞれプレス。さらに米山はダイビングセントーンも2。SAKIは後頭部へのニーからブレンバスター。世羅も新幹線アタックでフォローし、SAKIがコーナースプラッシュも2。
新納がカットに入るも、カウンターキックは米山と同士討ち。その間に新納を場外へ蹴散らすと、カラミネンスがダブルのランニング式ブレンバスター。最後の最後で好連携を見せ息もピッタリ。最後はSAKIがダイビング・カワイルド。ニードロップで3カウント。見事優勝を飾った。
3カウント後、まだ両者の間には微妙な距離。「これは?」とお金のポーズを取る世羅。賞金がないことがわかると悲しそうな表情。「ではベルトは?」と再びアピール。それもないとわかると地団駄を踏む。それでも桜花社長が賞状を読み上げると、一列に整列し、二人は深々頭を下げた。
その後、カラミネンスがマイクでやり取り。
SAKI「何で試合終わってすぐかけよってこなかったの。握手もしてくれないし、すぐお金お金って言うし。賞状、一枚しかないから私もらうよ」
世羅「えー!破こう、半分こしよう」
SAKI「そういうとこ直さないとベルト取れないと思います。今日、私勝ったから、次のタイトルマッチは握手から始めてよ」
世羅「(少し考えて)いーよー。カラミネンス、ベルト取るからにはもめてばかりじゃいけないと今日気づいた。優勝したからにはカラミネンスでベルトを巻いて、それぞれのユニットに持ち帰りましょう」
こうして、最後は二人で、「カラミネンス、絶対ベルト巻くぞ、これがwaveだ!」でエンディングとなった。