2024.02.04

『Valentine wave 2024』

日時
2月4日 日曜日
観衆
432人
場所
後楽園ホール
◆第1試合 ジェネレーションWAVE 30分1本勝負
◯青木いつ希&関口翔&高瀬みゆき(11分59秒、体固め)ZONES&Chi Chi●&リアラ
※セカンドコーナーからのダイビングボディプレス。
チェリー


オープニングは2017年デビュー組と2023年デビュー組による「遺恨なき」世代闘争。青木の大声シャウトにZONESも奇声を挙げて対抗。
まずは2017年組が連携を見せる。関口がリアラに低空ドロップキックからボディスラム。青木が「2017年ボディスラム―!」と叫んでからボディスラム。高瀬、関口もこれに続く。青木が「2017年スラム、バージョン2!」とリングを回ってから投げつける。高瀬も同様にタメを作る。ずっと技を食らい続けていたリアラはエルボーを連発して反撃。高瀬がチョップでやり返すも、リアラはフェースバスター。ZONESにタッチ。ZONESがフライングタックル。セカンドロープからのダイビングエルボー。ZONESがチョップ、高瀬も逆水平。見ごたえあるチョップ合戦に移行。ともに一歩も引かず打ち合いに。
高瀬がラリアット。ZONESがふらつくと、エプロンの関口がスタナーで加勢。高瀬が再びラリアット。高瀬が「集合―」と高瀬が声をかけ、3人が横並びになると、「2017年アタック!」と声をそろえてのボディプレス。
Chi Chiがカットに入る。青木がChi Chi&ZONESの二人をとらえ、かわず落とし&コンプリートショットでたたきつける。ZONESが突き上げ式エルボーからブロックバスター。
そしてラリアット。カウント2。
Chi Chiがキックからエルボーを連発。青木がエルボーで反撃。コーナーに上るも、ZONESがデッドリードライブ。Chi Chiがランニングキックから卍固め。
青木もエルボーで返す。さらに大外刈り、ラリアットとラッシュをかけるも2カウント。6人が入り乱れる。
2017年組がコーナートレイン。トレインの最後に青木が串刺しラリアット。そしてセカンドロープからのフライングボディプレスで3カウントが入った。
青木を中央に関口&高瀬が握りこぶしを作る。そして最後に3人で右手を突き上げた。
◆第2試合 ゴキゲンWAVE 30分1本勝負
桜花由美&◯櫻井裕子(11分59秒、ブレーンバスター•ホールド)米山香織●&チェリー

桜花のテーマが鳴り響くも、その後、旧テーマ「美衝撃~ビューティフルショック~」に切り替わる。桜花はその当時を思い起こすかのごとく、手を振りながらの登場。
先発は米山と櫻井。両者のコール合戦となり、Tommyレフェリーが櫻井の手を挙げる。「恥かかせやがってー」と米山がチェリーを呼び込み、クロスラインからのBBAポーズ。
さらに米山が鼻をつかんで振り回す。
櫻井がタックルでやり返し、桜花にタッチ。桜花がコーナーのランニングブーツ。米山がぐるぐるパンチやクロスチョップに行こうとするが、桜花がすべて防ぎアンクルホールド。
ならばとキック合戦となるが、リーチの差で桜花のキックのほうが命中する。今度は櫻井ともキック合戦。こちらもリーチ差で櫻井のほうが命中。桜花&櫻井がダブルのキックの連携。
米山は二人の手首を掴むと、ダブルのアームホイップでピンチ脱出。チェリーにタッチ。チェリーはトップロープからコルバタ。そして変形の足四の字。さらにフライングネックブリーカー。
しかし、突っ込んだところを桜花がスタンガン。ビッグブーツからのバックドロップ。ランニング式のビッグブーツも2。王かはネックハンギングボムを狙うが、チェリーが回転エビで返す。さらにコルバタ。桜花はクロスアーム式DDTからかかと落とし。そしてランニング式のビッグブーツ。
櫻井がコーナータックルからもう一発、タックル。コブラツイストに取るも、米山がカット。チェリーが回転式から入る腕ひしぎ、そしてワキ固めに移行。櫻井が必死にロープに逃れる。
チェリーはボディへのパンチ。米山も飛び出しダブルのネックブリーカー。そしてダブルのどっこいしょ。ここからチェリーのフットスタンプ、米山のセントーンの連携。米山がチョップも桜花がカットし、櫻井がボディスラムからのドラゴンスリーパー。ファイナルカット。
米山が丸め込みを連発。さらに羽交い絞めにする。チェリーが「絶対持っとけよ!」からの熟女でドーン!は誤爆。桜花のビッグブーツのアシストから櫻井のブレンバスターホールドで3カウント。
◆第3試合 シークレットWAVE 15分1本勝負
◯X=DASH・チサコ (8分30秒 片エビ固め)狐伯
※ホルモン・スプラッシュ 。

狐伯の相手はエックスと発表されるのみ。前回はその正体は松本都だったが、今日は果たして…。
まずは狐伯が入場。続いてはXの入場となり、聞き覚えのある曲が響き渡る。姿を見せたのはDASH・チサコ。まさかの大物Xに場内は湧き上がる。いつものようにイスを片手に登場し、リング中央に設置すると座ってのポージング。「イスなしですよね?」と二上会長に確認する狐伯。
まずは狐伯がブーメラン式アームホイップから低空ドロップキック。チサコもドロップキックでやり返す。
チサコがストンピングからヘアホイップ。コーナーでニーを狐伯の顔面へ当てる。
チサコが反対側のコーナーに振るが狐伯がブーメラン式ミサイルキックで返す。
さらにバッククラッカー。低空ドロップキックで場外へ落とす。
狐伯が客席へ放り投げようとするが、チサコが逆転。狐伯が客席へ突っ込まされる。そして場外マット上でボディスラム。エプロンからの場外フットスタンプ。
チサコが先にリングに戻りトップロープで待つ。狐伯が戻るとミサイルキック。
再度、別コーナーに上るも、狐伯が駆け上がり、雪崩式アームホイップ。今度は狐伯がトップロープ。チサコが迎撃にコーナーへ上がり、エルボー合戦。狐伯が打ち勝ち、ミサイルキック。そして串刺しドロップキックからブレンバスター。
チサコもスタンディングからのエルボー。狐伯も打ち返す。チサコはキックへ移行。狐伯は飛びつきのカサドーラ。さらに丸め込みに行くがカウント2。
チサコはロケットキックからフィッシャーマン。トップロープへ上り、ホルモンプラッシュで3カウントを奪った。
第4試合 エリザベストライアングルWAVE 20分1本勝負
◯渡辺智子(12分54秒、体固め)旧姓・広田さくら●
※もう1人は伊藤薫。伊藤のセカンドコーナーからのダイビング・フットスタンプ 。


エリザベスに執念を燃やす広田。この試合は、3人の選手が同時に試合を行い、初めにフォール、ギブアップを奪った選手が勝利となるルール。まずは広田が入場。続いて「渡辺智子選手の入場です」とコールされるも、伊藤がともに入場。渡辺も花道で後ろを振り返り、戸惑いを見せる。伊藤は渡辺とともに青コーナー側へ立つ。
広田は「違いますって、今出てきたらダメなんですよ」とダメ出し。「私の後に入場する予定だったんだよ」と渡辺も諭すも、「知らねえよ」と伊藤。
広田「コーナーは私が赤」渡辺「だから1対1対1なの」広田「ハンディキャップじゃないんですよ。1対2じゃないんですよ」と二人での説明が入るも、「もういいじゃん!」と伊藤が突っかかる。ストンピングからいきなりのフットスタンプ。渡辺がボディプレス。2カウント。さらに渡辺がブレンバスターも2。
気がつくと、伊藤が青コーナーでタッチロープを手に待機。「違うのよ」と渡辺。「いーじゃんこれで」と伊藤。ここで再びルール説明。広田「どんどんきてもらったほうが。チェンジとかじゃないんですよ。とりあえすタッチロープを置いて、リングの中に…」渡辺「何年やってんだよお前は」広田「みんなが敵なんですよ。だからチェンジとかじゃないんでしょ」伊藤「だっていとなべだから組んでいいのでは?」広田「最初から1対2じゃなくて、1対1対1で」
説明が続くも、伊藤は「余った人はどうしたらいいの?」と理解できない様子。「だからあなたたちは戦ってもいいですよ。お二人でぞうど」と広田がいとなべ対決を煽るが渡辺が広田を攻撃。いとなべのトレイン攻撃からのラリアットは同士討ちに。広田はダブルのフェースバスターからプロレスLOVEポーズ。
広田は伊藤に「わからずやめー、寝とけー」と高田純次に持ち込もうとするが、ジャンプする際、伊藤の腹に足がかかって飛べない。「いつもと何かが違うんだよなー」とお腹の厚みを確認。
「そうか! オマエにはもうジャンプしない」と、広田がコーナーへジャンプで飛び乗ろうとするも失敗。そして前方にこける。そしてトップロープへ自らたたきつけられると、場外転落。
「大丈夫wave? だから好きなのよ」と渡辺。気を取り直して広田はリングへ上がると、いとなべのクロスラインをかいくぐり、ダブルのネックハンギングを狙う。しかし、広田が飛んだだけ。いとなべがダブルのブレンバスター。広田は再び場外へ。ここでリング上は伊藤とわたなべの二人に。ついにいとなべ対決へ。
渡辺がラリアット。伊藤がこらえて、ラリアット返し。渡辺もこらえる。両者ラリアットは互角の相打ち。伊藤が裏投げの体勢も渡辺がエルボーで回避。渡辺が向かってきたところを裏投げ成功。フォールに行くと広田がカット。「なんで出てくるの」と伊藤。「みんな敵だからね、気を付けて」とTommyレフェリー。広田がボ・ラギノールを渡辺、伊藤に決める。
「やっと3WAYぽくなってきたぜー」と広田は腕をつかんでロ-プを渡ろうとするが渡辺が阻止。ブーイングが飛ぶ。
館内から「やらせてあげて」の声。「高田純次もロープ渡りもやらせないってオマエら、何しに来たんじゃー」と広田はエルボーを決めるが、威力がなく、渡辺のエルボーで返される。広田は大げさにリング中央に倒れこむ。館内から煽られると、渡辺が躊躇しながらも、とうとう高田純次へ。これを成功させると館内からは大拍手。
渡辺のバックドロップを広田が着地してボ・ラギノールを決めたが、伊藤が場外から足を引っ張る。さらに渡辺の足も引っ張り、二人とも場外へ。伊藤がリングへ入ると、場外めがけてスライディングキックを敢行。
リングへ戻ると伊藤がフットスタンプからのセントーン。渡辺がカット。
伊藤がセカンドロープからのフットスタンプ狙い。広田が反対側へ転げ逃げると、渡辺がセカンドロープでスタンバイ。広田はどちらのコーナー側にも行けず、中央へ立ち上がると、いとなべがサンドイッチラリアット。
さらに伊藤のフットスタンプ、渡辺がボディプレス。そして、伊藤がパワーボム。渡辺がセカンドからのダイビングボディプレス。渡辺がフォールに行くも伊藤がエルボーでカット。ここで伊藤が二人まとめてのダイビングフットスタンプ。
二人まとめてフォールして3カウント。…だが、ここで、「ウイナー渡辺智子」のコールが入る。広田に直接、覆いかぶさっていたのは渡辺だったため、渡辺の勝利が宣告された。
「直接勝敗にかかわっていたのは伊藤選手のフットスタンプですが押さえ込んでいたのは渡辺選手なので、渡辺選手の勝利となります」とリングアナからの説明が入った。
広田は大の字となり、セコンド陣が広田の体を持って引き上げた。
・インフォメーション
二上会長がリングへ上がり、2・14バレンタインデーの新木場大会詳細を発表。2月は宮崎と炎華が誕生日。誕生日の希望カードとして、炎華対YuuRi、宮崎有妃&伊藤竜二対世羅りさ&宮本裕向が発表された。
二上会長は「こちらは100パー、ハードコアですね、血が出ると思います。血が出るのを見るのが嫌な方、見に来てください」とPRした。
◆第5試合 DUALSHOCK WAVE〜WAVE認定タッグ選手権試合 30分1本勝負
《王者組》SAKI&︎世羅りさ(5分49秒、片エビ固め)田中きずな︎&炎華
※羅紗鋏 。第33代王者組が初防衛に失敗。SAKI&世羅りさ組が第34代王者となる。


カラミネンスが一騎打ちを経て、再結成となり、王者である田中きずな&炎華の前に再び立った。新王者にとって初防衛戦で強敵すぎる前王者組とのリターンマッチとなった。
かと思えば、いきなり、松本都のテーマ曲が流れ、まずは松本都が登場。場内を一周する間に、二上会長が足蹴にするも、関係なしとばかりにコーナーに立つ。そんな喧騒の中、次にSAKI&世羅が登場。ポージングを決めるも、間を割って松本都が中央に。カラミネンスとともに、「セコンド松本都」とコールされた。
一方、WAVEタッグ王者ベルトを腰に巻き、田中きずな&炎華が入場。12・24川崎の戴冠から1か月半、王者としての成長を見せられるか。
きずな&炎華は南側中央でお辞儀をしてからリングイン。そして「セコンドGAMI」とコールされた。
「気に入らんな、なんでコスチューム来てるんや?」と二上会長が松本都を挑発。「アルモニーがんばれ」という場内の声援に、二上会長も「アルモニーがんばれ」とかぶせる。
「交互に入場曲使おうよって言ってたのに、なぜこの入場曲になるの? なんでこんなやつ連れてきたかわからない」とSAKIが世羅ともめている間に、きずな&炎華が奇襲をかける。SAKIをとらえると、クロスラインから「せーのー!」エルボー。
きずなはワキ固め。炎華がボディアタック。SAKIがコーナーに振るもこれをかいくぐり、炎華がドロップキックから側転エルボー。SAKIもアトミックドロップ。世羅が入ると、誰のかわからないキャリーを持ち出し殴打を狙う。しかし背後から都が「私の!」とキャリーを奪う。世羅がコーナーへ振るが炎華がコルバタで返す。
きずながドロップキック4連発。さらにコーナーから回転式の腕ひしぎ。SAKIがカット。二上会長がキャリーをリングに入れて「世羅。壊せ!」とアピール。
。世羅は、まずキャリーで殴打してから、きずなの体の上にセット。コーナーからのスプラッシュニーを狙うが、きずながキャリーとともに逃げる。
ならばと、世羅がキャリーを破壊しようとするが、都が乱入し世羅にスタナー。SAKIにもスタナーを決めて、キャリーを奪還。炎華がミサイルキック。きずなも続く。
きずながHEATクラッチを狙うが2カウント。SAKIがきずなを羽交い絞め。「絶対に持っとけよ」とラリアット狙い。かいくぐられるも、同士討ちにならずSAKI&世羅は「セーフ」のポーズ。
カラミネンスはサンドイッチ式のエルボー&キックできずな、炎華をそれぞれ倒す。
そしてきずなへダブルのランニング式ブレンバスターも2。世羅が羅紗挟を決めて3カウントを奪った。
試合後、阿部由美子社長がリングに上がり認定証を授与。ベルトを手渡した。世羅が「世維になってる」と勝利者の箇所が「世維りさ」となっていることを指摘。苦笑する阿部由美子社長。
世羅がマイク。「どうも、世維りさです。ベルト取り返したぞー。カラミネンスで掲げていたやつね、3月17日、waveと昼夜で大阪でカラミネンス興行ございます。ここでベルトの防衛戦をやりたいんじゃー。大阪ですけど、すでに最前列完売、指定席残りわずかとなってます。完売を目指しているので、ここにいるみなさんお越しください」と大会をPRした。
・バックステージ
SAKI「なんかセコンドのくだりとか聞いていないんだけど…」
世羅「ごめん、言い忘れてたわ。昨日、思い出しちゃったのよ。GAMIさんがユーチューブでめちゃくちゃすごいセコンド用意するからなってって言ってたんだけど、忘れてたんだー。それで、あんなヤツしかいなかったんだけど、キャリーくらいは使い道あるかなって」
SAKI「使っちゃダメなんだけどね…」
とコメントの最中に都がキャリーを持って乱入。
都「私が来てくれて嬉しかったでしょ!」
世羅「キャリーが来たくらいにしか思わなかった。私は正々堂々とやろうと約束したけど、GAMIさんがこれをOKしますって。世羅の試合はキャリーを使っていいと、むしろ使えとOK言われたから。そこはわかってほしい」
SAKI「それでてめえのキャリー使わないのずるくない?」
世羅「それは終わっちゃうから、キャリー論争が。誰のキャリーも犠牲になっていないでしょ。松本都のキャリーだったら誰だっていいから。それでベルトを奪還したから。COLOR’Sとプロミネンスの合同興行で防衛戦やりましょう。176BOXのどこかに松本都をどこかにしばりつけた状態で防衛戦やるのでみなさん来てください!」
◆第6試合 Regina di WAVE〜WAVE認定シングル選手権試合 30分1本勝負
《王者組》△宮崎有妃(30分時間切れ引き分け)梅咲遥△《挑戦者/ZAN1 優勝者》
※第21代王者が初防衛に成功。

12・24川崎
でReginaを獲得した宮崎。その初防衛戦に立ちはだかったのがZAN1クイーンの梅咲。現在、ディアナ王者でもある梅咲だが二冠となるか、または宮崎の初防衛となるか。
まずは梅咲が宮崎の握手に警戒しながらも握手を返すが、はずかし固めの体勢へ。これを梅咲は回避。
手四つ合戦から宮崎がアームホイップ。コーナーでニーを顔面に当てる。リング中央でキャメルクラッチの体勢から梅咲のリボンを外し、自らの頭に取り付ける。セコンド・青木の「かわいい」の声に反応する宮崎。キャメルクラッチから逆片エビに移行して絞り上げる。ロープに逃れた梅咲へ、宮崎が全体重を浴びせて踏み潰し。そして腕へ体重を乗せての攻撃。「リボン返しなさいよ」とセコンドの高瀬がクレーム。
宮崎は腕固めからギロチンを落とす。
そして、再度、はずかし固めの体勢に行くが、これを梅咲が回避してエルボーを連打。宮崎はコーナーに押し込んでの串刺しラリアット。
3度目のはずかし固めも一回転して回避した梅咲はミサイルキック。丸め込みの応酬から、梅咲は場外へエスケープ。宮崎が追いかけるが宮崎は逃げ惑う。
「わかった、今日は辞めます、はずかし固め」と言い、リングに上がる。梅咲は「やらない? 本当?」と戸惑いながらもリングへ。「ごめんね、仲直りの握手をしよう」と宮崎。「リボン返そうか」とリボンを返却。ここで梅咲も信用したのか、握手を握り返そうとすると、やはりフェイント。はずかし固めを決めようとするが、これを梅咲は張り手で脱出すると、ドロップキック。
その後、エプロン上での攻防となり、エルボー合戦。梅咲は場外へ向けてのジャーマンの体勢へ。宮崎がロープをつかんで阻止。逆に宮崎がブレンバスターを狙うが、体を入れ替えて、梅咲がコルバタを決めると、そのまま宮崎は場外へ。
梅咲は宮崎をイスに座らせてのカウンターキック。宮崎もボディスラムからイスに座らせてのキックでお返し。
リングへ戻り、宮崎がミサイルキック。宮崎がコーナーにセットしようとするも、梅咲が立ち上がり、気が付けば、宮崎が宙づりの状態に。低空ドロップキック。そしてランニングネックブリーカー。さらにコルバタを狙うが宮崎は持ち上げるとライガ―ボム。トップロープからムーンサルトを狙うもこれは自爆。
梅咲は下半身への低空ドロップキックから足4の字へ。意表を突いた攻撃に宮崎の動きが止まる。長時間、足4の字が決まったが宮崎もなんとかロープへ。梅咲はロープに足を絡ませてのドロップキックからミサイルキック。さらに足へのフットスタンプを放つ。そして再度、足4の字を決めにかかる。自ら技を解くと、鉄柱に宮崎を持っていき、足を絡めにかかる。
再びリングへ戻り、宮崎はエルボー。梅咲もエルボーで返す。
20分経過。エルボー合戦から、宮崎は目つきで流れを変え、コーナーに押し込んでの串刺しラリアットを連打。場外へ落とす。
自らも場外へ降りると、梅咲をエプロンへ立たせて助走つきのラリアット。さらに2発目を狙ったが、梅咲がフロントスープレックスで回避。トップロープに上ると、プランチャを敢行。
かろうじて場外カウントギリギリに宮崎がリングへ生還すると、梅咲がトップロープに上がり、旋回式ボディプレス。続いて、ジャーマン狙いに行くが宮崎も腰を落とす。両者、エルボー合戦から梅咲がローリングエルボー。宮崎もラリアット。
両者ダウン。カウント9で両者立ち上がる。25分経過。梅咲がローリングエルボーからランニングエルボー。そしてジャーマンで投げるも2。
宮崎も投げっぱなしジャーマン。トップロープからのムーンサルトプレスも2。
そしてベンゾボム。これも梅咲は2で返す。残り時間3分。
梅咲がマックも2。マヒストラルに行くがこれも2。
宮崎が持ち上げ、直伝デスバレーを決める。これで防衛かとも思われたが、フォールに行かず、「カメラの準備をしろー!」と宣言。残り1分。はずかし固めがこのタイミングでついに成功。残り時間は30秒。
再度、宮崎は直伝デスバレーで切って落とす。トドメになるかと思われたが、梅咲はこれもカウント2で返す。ここでドロー。タイムアップのゴングとなった。
宮崎がマイクを持つ。
「わかるか、おまえのアブノーマルの試合っていうのは私にとってはノーマルで、普通の試合のほうがアブノーマルなんだよ! 梅咲ともう試合自体はこの子の二十歳のお祝いに、ワンマッチ興行をやったあの頃がもう3年前で、なんならその前から細々と恥ずかし固めの抗争、勝手にやってて。まさか後楽園のメインでベルトを賭けて闘うことができるってめちゃめちゃ良くないですか。いまの時代、3年も4年もかけてやり続け…、私たちの中ではストーリーがあったんだよ。私たちはそうやってともに成長してきて、2024年2月4日、これがゴールじゃないよ。だってなぜ、山に登るんですか。そこに山があるから、なぜ、はずかし固めをするんですか。…そこに梅咲遥がいるからだー。オマエがどんどん上り続けようが後ろを振り返れよ。私がいるからなー。次はCATCH THE WAVE2024、優勝してまた戦おうよ」
こうして両者が握手。梅咲がリングを降りた。
「次期挑戦者なんですけど、私は別に勝ち続けようとか、そのほうが私のベルトを持つのが長いとか関係なく、若い子にチャンスを挙げてメインのシングル、チャンピオンシップ、どれだけの重みかわかってほしくて決めてきました。どうにかしたいと思ってました。櫻井裕子、リング上がってこい! 網倉ケガして、清水もケガして、私の目にはSAKIちゃんしかCOLOR‘Sを背負ってないんじゃないかと思っています。(櫻井に)もっとやんなきゃいけないんじゃないのか。もっと頑張っていけないんじゃないのか。どう思いますか。
いつまでも、前座の試合でニコニコやってる裕子、それでいいんですか」
ここで本部席の二上会長にタイトル戦の了承を確認。
「ラスト1分ではずかし固めをしなければOKです」
と、二上会長は条件付きで了承。
「私はきれいな試合なんて臨んでないよ。キャリアとか強さとか、そんなの無駄なんだよ。裕子が頑張って、考えて、このベルトを腰に巻かなきゃいけない。COLOR’Sは4人でCOLOR’Sなんだから。わかるよね。3月大阪どうですか」
再び二上会長、「ラスト1分ではずかし固めをしなければ3・17大阪OKですよ」。
「普通そうですよね、このベルト、価値をあげるの、あなたの頑張りにかかっています。よろしくおねがいします」
「よろしくお願いします」と櫻井もコメントし、両者が握手。
「勝って防衛したかったけど、対戦相手は梅咲遥だからこうなってしまいました。本日は後楽園ホールご来場ありがとうございます。次の後楽園は5月5日、またみなさんの顔をしっかり見せてください。覚えておきますよー。3月17日、裕子とのチャンピオンシップもご来場ください」
こうして最後は宮崎の「これがwaveだー!」でエンディングとなった。
・バックステージ
宮崎「気が付いたら20分くらい経ってて、夢中になり過ぎて。本当は序盤ではずかし固めをやろうと思っていたんですけど、あんなギリギリでやっていなかったことを思いつくなんて思わなかったけど。でも梅咲遥ちゃんは18歳くらいの時からwaveに参戦してくれてて。昔はみなさん見てた通り、女の子だったんですよ、高い声だけが売りの。それがプロフェッショナルレスラーにしっかりなってて、言うなればたった3年じゃないですか。責任とか一杯背負ってきたんだなってすごく思います。だからこそ、ZAN1で一番人気にもなるし、やっぱりすごいなって思いました。でも本当に、同じ30分でも24歳の30分と45歳の30分は体のこたえ具合が違うんであの子のほうがぴんぴんしているんじゃないですか。勝てなかったけど、ベルトは防衛したんで、次は櫻井裕子、楽しみです」