2024.02.23

「Detras de Lazona vol.16」

1,コミカルチャレンジWAVE 15分1本勝負
◯旧姓・広田さくら (13分18秒、体固め)Chi Chi●
※ふらふらど〜ん

 まずは戦うバービー人形・ChiChiが広田とシングル対決する異色のカードからスタート。
広田の入場時、Chi Chiが軽くけん制をすると、広田が「コミカルチャレンジなのに、私が入場して入ろうとした時、おまえはそんな浅いツッコミでいいのか。もう戦いは始まっているんだぞ」と先制。これに対して、「コミカルのパイオニアがそんな弱虫でいいんですか?」とChi Chiも返す。「そんなん言ったことねえわ」と広田はその言葉を否定。
握手の際に広田は「ようこそ、いらっしゃいませ」と手を広げて謎の挨拶。セコンドの狐伯が「むずいよ」とツッコむ。
試合開始。広田が前転、さらに受け身。そしてポーズを取る。
そして、まだ何もしていないのに、「水をくれ」とセコンドに指示。「もういいですか?」とChi Chiも付き合いきれない様子。その態度を見た広田は、「おまえチャレンジしている意思はあるのか?」と再びツッコミ。「あります」「見せてみろ」とやり取りが続き、Chi Chiは「よろしくお願いしまーす」とスタートの握手をしようとする。「そっから? そっからやるの?」と戸惑いながらも、「ようこそいらっしゃいませ」とまたもカン高い声に手を広げる謎のポーズ。これにChi Chiも同じポーズで対抗する。
ここでようやく試合が動き出し、バックの取り合いから広田が首投げ。グラウンドへ持っていく。手四つから力比べ。広田が押し込むと、ブリッジで耐えるChi Chi。広田は上に乗るがChi Chiのブリッジは崩れず。ならばとChi Chiと反対の方向へ飛び、なぜか広田もブリッジしての手四つ合戦と言う不思議な光景に。
広田はコーナーへ振るも、スローテンポなタックルはすかされる。Chi Chiはギロチンを投下。Chi Chiがヘッドロック。広田は待ってましたとばかりにひじ打ちからエアエルボーのポージング。再びヘッドロック合戦。しかし、Chi Chiはひじ打ちではなく、ロープへ振ろうとする。これに広田は決してヘッドロックを離さず。再度、広田がヘッドロック。Chi Chiはまたもロープへ振ろうとするが、広田は意地になってヘッドロックを離さず。
広田は「わざとか? 違うのか? わかってんのか。わかってんな、いいのか、できるのか?」と是非を問いかける。そして黙って右腕を差し出す。Chi Chiは吸い込まれるように、ヘッドロックに決められる。しかし、バックからフォールの体勢へ持っていき、またも、エアエルボーはならず。そして、ブレンバスター。
Chi Chiのコーナータックルをすかした広田はフェイスバスターからのプロレスLOVEポーズ。しかし、ロープ渡りは封じられる。これには広田も「さっきからこれもやんない、あれもやんないで、何にチャレンジしているんだ!」と憤慨。そう諭してChi Chiの右腕を取るが、ロープ渡りは阻止される。
「見せ場ばかりつぶしやがって! チャレンジっていうから、私のできる限りのことを…」と広田がクレームを入れると、急にChi Chiが泣き出す。
Chi Chiを泣かせてしまった広田にブーイングが飛ぶ。「わかった! わかったよ」と取りやすいように右腕を差し出すと、Chi Chiがロープ渡り。しかし、リング中央のあたりで足を滑らせて失敗。「私のすごさがわかったかー!」と広田は、Chi Chiをロープに張り付けてのボ・ラギノール。これを連打で決めていく。さらにトップロープにのぼり、綱渡り式のボ・ラギノールを狙うが、コーナーからわずか一歩で転落。
Chi Chiはノーザンライトスープレックスから、ミサイルキック。さらにバックドロップを狙う。必然的に広田がヘッドロックの姿勢となり、「ここでかー! チャンスー!」と歓喜の声。条件反射的にChi Chiがひじ打ちからついにエアエルボーポーズを完成させる。しかし、ポーズの最中に、広田は背後からボ・ラギノール。さらにシャイニングウイザード。
Chi Chiはカウンターキック。広田はハンドスプリング式に立ち上がろうとするも失敗。すると、Chi Chiが走り込んで逆ボ・ラギノールを決める。しかしこのダメージがたたり、次の攻撃に移ろうとしたChi Chiに広田がFFDに決めるとそのまま3カウントが入った。
2,ヤングWAVE 15分1本勝負
◯田中きずな
(7分25秒、コーナからの回転式腕ひしぎ十字固め)香藤満月●

 続いてはwave初登場の香藤が登場。きずなとは同期の間柄である。
まず、きずながドロップキックからエルボー。
しかしヘアホイップが封じられると逆にヘアホイップで投げられる。そして香藤が吠えまくると、そのスキにきずながスクールボーイ。
きずなはエルボーを連打。しかし、香藤も一発のエルボーで打ち返す。
きずなは「上げるぞー!」と叫んでボディスラム狙いも、香藤に切り返される。それでもワキ固めへ。
 きずなは腕をロープに絡めて絞るも、香藤は追走式タックルからもう一発タックル、さらにボディプレスを浴びせる。
して逆エビ固め。さらに、「投げるぞー!」と叫んでボディスラムを連発からダメ押しのボディプレス。もう一発、ボディプレスを狙うと、きずなはこれをすかしてネックブリーカーで反撃。さらにワキ固めを狙ったが、これが取れないとわかると腕固めに移行。
きずながストンピングを連打。ここからコーナーへ振ろうとするも香藤に阻止される。
きずなはエルボーを連打するも、タックルで返される。
香藤はコーナータックルを狙うも、これはすかされ、きずながミサイルキック。再度、コーナーに上がって腕を取ると、回転式の腕ひしぎ。これで完全に香藤の腕が伸び、ギブアップを奪った。
3.スクランブルルチャ WAVE 20分1本勝負 ◯TABATA&笹村あやめ (10分59秒、プルポゲレーロ) 宮崎有妃&炎華●

 CMLLから参戦のTABATAはこれが日本デビュー戦。来日直前に素顔を明かし、リングネームを一新しての日本遠征となった。
先発は宮崎と笹村。まずは宮崎がタックル。笹村もタックルに行くが吹っ飛ばされる。笹村はアームホイップで投げようとするが逆に投げられる。ここで笹村がTABATAにタッチ。
TABATAは炎華の腕を捕らえるも、1回転して炎華は脱出。そしてアームホイップで投げる。
炎華が突進すると、TABATAはトラースキックから三点式のアームホイップへ。続けて笹村もアームホイップからボディスラム。炎華がエルボー。笹村も打ち返す。
笹村はボディスラムからキャメルクラッチ。TABATAもドロップキックで加勢し合体攻撃。アシストに来た宮をもTABATAが捕らえて卍固めに持っていった。
炎華はロープに手を伸ばすと、笹村はストンピングを連打。炎華もコルバタで投げ返す。さらに笹村のコーナーホイップにもブーメランアタック。宮崎がラリアットで笹村、TABATAをなぎ倒す。
笹村&TABATAはクロスラインに行こうとするが、これを中央突破した宮崎は、二人に向けてダブルラリアット。
しかし、宮崎の目つきを笹村が手刀で阻止。再びTABATA。宮崎へラリアットを連打するが通用せず。ならば、ドロップキックからコルバタ。
しかしコーナーホイップを狙ったが、これはラリアットで返される。宮崎はえびす落とし。炎華が側転エルボーからドロップキック。
STFへ。笹村がカット。TABATAはリバースゴリースペシャルで締め上げるも宮崎がカット。
炎華がジャパニーズレッグロ―ルクラッチを狙うが、背後から笹村が投げっぱなしジャーマン。このスキにTABATAがジャックナイフ固めからプルポゲレーロでつないでギブアップを奪った。TABATAが来日第1戦を白星で飾った。
ここで広田が登場し、「グラシアス、グラシアス」と勝利の手を挙げるTABATAを促すように、控室に帰らせると宮崎に対してマイクを持つ。
「宮崎さん、帰りそうだから呼び止めたんです。あなた、エリザベスの挑戦を視野に入れているとか聞いたんですけど、なんなんですか。Regina持っているからいいじゃないですか」と宮崎のエリザベス挑戦への発言に待ったをかける。
宮崎は「この間ディアナさんに出させていただいて、メインがエリザベス選手権だったんですよ。(Reginaの)ベルトは持ってるんだけど、私もエリザベスやろうって思った時は、ジャガーさん対神取さん(対宮崎)っていう恐ろしい試合だったんだけど、私たち頑張ってるよね。でも、waveで(エリザベスを)やりましょうって言ったの」とその真意を語る。
広田も「waveならそんな恐ろしくならなそうですね」と言えば、「それでメンバー探しとけって感じだったので。なので2本、ベルトを持てたらいいなって。あわよくば」と宮崎も返す。広田は「私0本。せめてエリザベスは私も欲しいんですよ。でもそこで勝手に話が進んでいるんであれば、やりましょうよ。私、1本もないから私にもチャンスを」と広田も一歩も引かない様子。宮崎もこれに呼応し、「そうだね、京子さん入れて3人で」とアイデアを出す。「勝手にこっちが盛り上がってたらGAMIさんが恐ろしいメンバー揃えちゃうんで、こっちで人数揃えたらいいんですよ。次だから3月…。ちょっと、桜花さーん」と桜花へ打診。桜花社長も、「じゃあ3月1日やりましょうよ。京子さんが開いていれば」と了承。「多分空いてるんでしょう」と広田はテキトーに言うものの、「勝手にスケジュールを決めてNGになったら困るんで聞いてみます」と桜花は即答を避けた。
4,スクランブルFUTURE WAVE 20分1本勝負
◯SAKI&柊くるみ(15分0秒、体固め)狐伯●&青木いつ希
※ランニング・ブレーンバスター

 この日出場する予定だった世羅が前日の試合で負傷したため、大事をとって欠場。代わりに同じプロミネンスのくるみが出場となった。
 「ずるいよー、世羅りさよー。世羅でよかったのに。」と試合前からブツブツ文句を言い続ける青木。そしていつもの挨拶シャウトをくるみ、SAKIに投げかける。
青木、狐伯は先発を巡ってじゃんけん。負けた青木が先発を勝って出ることに。まずは青木がくるみとのロックアップ。くるみが押し込む。ここからヘッドロック。青木がロープに飛ばすも、くるみがタックルで返す。狐伯は青木の肩をたたいて交代。
「よっしゃ行くぞー」と気合を込めてロックアップもくるみが弾き飛ばす。
ならばとエルボーを連打。くるみがタックルで打ち勝つ。「頼むからしっかりしろ―」と青木。狐伯は「あっ」と相手の気を反らしてのエルボー。しかしダブルの連携はくるみがタックルで返す。
SAKIにタッチ。SAKIが、「COLOR‘Sライン」と指示してクロスラインから今日は、SAKI&くるみによる色トリドリ。
SAKIはキャメルクラッチからカンパーナ。
くるみがコーナーへ押し込む。さらにボディスラムからフットスタンプ。ここでSAKIがフォールも2。そしてSAKIがチョキパンチ。グーパンチではなく、チョキでのアピールをするSAKIに、「そんなわけないだろ」と青木がツッコミ。
狐伯はドロップキックでやり返し、青木がニーを決める。くるみが飛び出してくると、SAKI&くるみを捕らえて、DDTとスタナーの一人合体攻撃。さらにコーナーエルボ―からのフェイスバスター。ボディプレスとつなげる。これに対して、SAKIはアトミックドロップからビッグブーツ。くるみが低空ドロップキックからサマーソルトドロップも2。
青木は大外刈りで流れを変えようとするが、くるみがこらえて後方へ投げ飛ばす。
青木がエルボー。くるみも返す。今度はタックルでぶちかますが互角。6回互角にぶつかったのち、7発目で青木が打ち勝った。そして今度こその大外刈り。続けて狐伯がミサイルキック。低空ドロップキックからのDDT。しかしブレンバスターはくるみに投げ返されると、そのままフットスタンプを浴びる。
タッチしたSAKIはそのままフォールに行くも2。SAKIはサソリ固め。狐伯がロープに逃れる。SAKIのビッグブーツを青木がをすかすとロープにもたれかけさせる。青木が背後からニー、さらに狐伯が低空ドロップキック。ノーザンサイトも決めた。
続いてダブルアームT狙いもSAKIがショルダースルーで返す。SAKIはコーナーへ振るが、狐伯はブーメラン式ミサイルキック。2カウント。SAKIがファルコンアローでお返しするも2。SAKI&くるみがトレイン式のラリアットからくるみのコーナーサマーソルトドロップ。SAKIがリバーススプラッシュも2。ランニングブレーンバスター狙いも狐伯がジャパニーズレッグロールへ切り返すが2。それでも再度、SAKIはランニング・ブレーンバスターに持っていき、3カウントを取った。
試合後、「世羅を殺せ」という狐伯に「世羅のせいやぞ」と青木。二上会長も「こんなはずやなかったのにね」と同調する。
そして二上会長からの報告。「先ほどのエリザベスの件ですが…」と切り出したときに、髪を上に束ねた広田が登場。
それを見て二上会長が即反応。「足立区あたりにこういうスナックのおばさん、いてるよ。
スナック『小路』とかいうとこでママが。あたりめ焼いてるおばちゃん。アンタ、お母さんそっくりになってきたで」と広田いじりをしたのち、「ちょっと大物のレスラーからの打診があったんですよ。とんでもないカードになりそうなので、先に言っておくね。なんとアジャ様が真剣にエリザベスに…」と話している最中に、広田が「今まで見向きもしなかったじゃないですか、なんで急に」と遮る。「じゃあ、宮崎さんとアジャさんと京子さんで…」「いや、広田で…」と広田、宮崎はそれぞれ譲り合い。ここで二上会長が状況を整理。「とりあえずそれは置いといて、一度、京子さん、広田、宮崎でやっていただいて、もし京子さんが防衛されたとしたら、次はアジャさん、京子さんになるので、(広田か宮崎の)どちらかが餌食になっていただいて」と二人にとっての驚愕プランを発表した。
そして、「3月1日(新宿FACE)は京子さん対宮崎対広田で、ディアナからオッケーもらいました(場内拍手)。そして、3月17日大阪大会、昼の部、世羅がもうその時は治っていると思うので、そこにすごい相手用意しました。カラミネンスの相手としてすっごい相手です。(SAKIに)覚悟しておいてください。もう一皮むけますよ」とすごい相手とのカードをにおわせた。
最後にSAKIがマイク。「世羅ポンが今日は大事を取って休みなんですけど、いつも困ったときに来てくれる、くるポンです(場内拍手)。家で考えていて、くるポンでも同じカラミネンスだなって。3月17日夜の部はカラミネンスの合同大会になっています。カラミネンスは昼のwave大会も全員出られ…」とまで言ったところで、「さあ」と二上会長。「えーっ!」と驚くSAKIだが、「カラミネンスもカードが決まっていますし、くるポンも入ると思いますし…」と気を取り直す。「(ファンに向かって)じゃあ、一緒に大阪でもひと皮向けましょう。みなさん来てくれますかー」と3月17日のwave、カラミネンス両大会のPRをして、最後は「これがwaveだー!」で締めくくった。