2024.11.27

「Detras de Lazona vol.30」

日時
11月27日 水曜日
観衆
78人
場所
POST DI AMISTAD(ディアナ道場)
■スクランブルwave(20分1本勝負)
〇尾﨑妹加&マコトユマ(12分57秒、体固め)宮崎有妃&櫻井裕子●
※マイカバスター


 まずは宮崎&櫻井の裕子ロケットタッグと、妹加&マコトユマのパワータッグによる対決。
 先発は櫻井と妹加。「宮崎さん、出てきてください、お前いらねえよ」という妹加に、「私行きます」と宮崎を制す櫻井。これを見て、妹加はコーナーに引っ込む。
これを宮崎は返り討ちにする。宮崎組はユマにコーナートレイン。櫻井は首四の字に取るが、妹加もリングへ入り、宮崎と乱闘を繰り広げる。レフェリーが制止。
続いて妹加、ユマが櫻井を捕らえると、コーナートレイン。
 櫻井とユマがエルボー合戦。櫻井がコブラツイスト。妹加がカットに入る。そのまま妹加がロープに飛ばして、妹加&ユマによるダブルのタックル。
ここからユマが逆エビ。櫻井がロープに手を伸ばす。
 続いて、ユマは「挙げるぞー!」と宣言してのボディスラム狙い。櫻井が切り返す。
宮崎にタッチ。宮崎がユマにストンピングを見舞う。「どうしたー?」と檄を飛ばす。
 5分経過。片ビザをつきながら反撃に転じるが、宮崎はきついニーを一撃。怒りのユマはエルボーを連打してコーナーに追い込む。宮崎の串刺しラリアットをかわしてドロップキック。さらにセカンドロープからのミサイルキック。ここで妹加登場。
宮崎とリング上で正式にコンタクトを果たす。まず、ラリアット合戦は互角。これが3度にわたって繰り広げられるも、どちらも倒れることなく、意地を見せる。
続いて、妹加のラリアットをかいくぐった宮崎が体を持ち上げると、コーナースタンガン。「裕子、布もってこい」と指示を出すも、ユマがカット。そして、その布を宮崎にかぶせる。目隠し状態となった宮崎に妹加がラリアット。布を外した宮崎は妹加を持ち上げるとえびす落とし。妹加はラリアットを見舞うが、二発目の際、宮崎も腕を出し、ともに互角。
宮崎は目つきからラリアットをお見舞い。櫻井にタッチ。櫻井がカウンターの顔面ブーツを連発。妹加も反撃のエルボーを放つも、櫻井はカウンターでビッグブーツを決める。さらにはリバースDDTで絞めていく。
 そして、櫻井がリング中央に陣取ると、宮崎はセカンドロープでセットして、“裕子ロケット”の姿勢となるも、ユマが宮崎をカット。妹加は櫻井にタックルからアルゼンチンバックブリーカー。
宮崎がカット。宮崎はラリアットでアシストすると、櫻井がビッグブーツを放つ。
 さらに櫻井が変形フェースバスターもカウント2。妹加はショートレンジのラリアット。そしてもう一発。櫻井をコーナー前にセットすると、セカンドロープからダイビングセントーン。カウント2で櫻井はキックアウトするも、今度はコーナーに乗せると、そのまま持ち上げてマイカバスター。
これで3カウントを決めた。前哨戦は妹加の貫禄勝ちとなる。試合後、宮崎と妹加は視殺戦。櫻井が割って入り、それ以上には進展せず。両者の意識はすでにタイトルマッチに向いている。
■Regina di WAVE次期挑戦者決定トーナメントNEXT~2回戦~(15分1本勝負)
渡辺智子(7分35秒、足四の字固め)YuuRI
※渡辺が準決勝進出

 NEXT2回戦は渡辺とYuuRIが激突。両者は過去、YuuRIが新人時代に対戦経験があるものの、「ぐちゃぐちゃにやられました」(YuuRI)と苦い思い出が残る。渡辺もそれ以来の対戦を「楽しみ」と期待を込める。
あれからYuuRIが実力を高めているだけに、過去の記憶を払拭できるか。
まずは握手を蹴り飛ばすYuuRI。渡辺も体制を整えて突っ込むが、YuuRIが懐に入らせず。今度は手四つから、渡辺がフィンガーホイップ。さらには高速ブレンバスター。そしてサソリ固めで絞っていく。
時間切れはキャリアの長い渡辺にとって敗退となるため、短期決戦に出る。サソリが長時間決まっていしまい、YuuRIは苦戦が続く。
渡辺は技を解くとボディスラムから背中へのキック。いつも以上に強さを前面に押し出す渡辺。今度はコーナーに飛ばすと、YuuRIは三転飛びドロップキックで返す。そして、串刺しエルボー、フライングネックブリーカーと畳みかける。2カウント。
フォールを返した渡辺はそのまま体を密着させ、YuuRIの腕をとる。再び締め上げられるYuuRIはなんとかロープまで自力で手を届かせる。
 スタンディングとなり、渡辺はエルボー。YuuRIはローキック。ここから両者による、エルボーとローキックの攻防となり、意地の張り合いが続く。
YuuRIはローキック3連発。しかし延髄蹴りは空を切る。ここでラリアットに来た渡辺のバックに回り、投げっぱなしジャーマン。渡辺もすぐさま、投げっぱなしジャーマンで返す。YuuRIは背中へのPK、ソバット、延髄蹴り、低空ドロップキックと続ける。
トップロープに上がると、渡辺が追いかけ、上段での殴り合い、渡辺を落とすと、YuuRIはリングへ戻って、619。さらにバズソーキックへとつないだ。
YuuRIはダイビングセントーンも自爆。ここで渡辺は起き上がりこぼしラリアット。
カバーをYuuRIはブリッジで返す。YuuRIはローキックで反撃を試みたが、右足をキャッチした渡辺はドラゴンスクリューからの足四の字固め。これには思わずYuuRIもタップするしかなかった。
強くて怖い渡辺の真骨頂を見た一戦。キャリアの差を実力で跳ね返し、準決勝へ堂々の進出。試合後、健闘したYuuRIに自ら握手を求めに行った。
■Regina di WAVE次期挑戦者決定トーナメントNEXT~2回戦~(15分1本勝負)
コグマ(14分6秒、片エビ固め)炎華
※コグマが準決勝進出

 続くNEXT2回戦。戦前からコグマは「クマをやらせる」、炎華は「絶対にしない」と宣言。果たしてその行方は…。
まずは握手の時点で「クマポーズ、一緒にお願いしますー!」と手を離さないコグマ。炎華はなんとか振りきる。まずは場内に「クマ」コールを要求。そして、クマポーズのコグマに、炎華はいきなりストンピング。場内は大ブーイング。コグマはロープに振られると、場外へ逃げてクマポーズ。
そのまま控室へ姿を消す。反対側の扉から「クマー」と現れるも、「何がクマじゃー」と炎華はロープに振るも、逆にドロップキックを食らう。
そしてキャメルクラッチに入ると、「みんなでー、強制クマー!」と強制クマを決める。しかも1方向では終わらず、それぞれの客席へ強制クマを見せつける。
「やだ、クマじゃない」という炎華だが、さらにそのままキャメルクラッチで絞られる。なんとか足を伸ばしてロープへ。コグマはストンピング。さらにジャンプして両足を投下、カウント2。
今度は磔からのクマポーズ。背後からドロップキックをぶつける。フットスタンプからボディプレスも2カウント。
 5分経過。
。ならばとボディプレスをさらに2連発。炎華はエルボー。両手を広げるコグマ。炎華は何発も打ち込むが、コグマは「いい加減にしろー!」と打ち返す。
コグマがコーナーに振ると、炎華がブーメランアタック、カサドーラ、コルバタとルチャ殺法。串刺しドロップキック。さらに側転エルボーからドロップキックを3連発。「もう一発」と宣言して4発目を打ち込むもカウント2。
コグマは「行くぞー!」とアピールしてトップロープへ。炎華が迎撃のパンチ。さらにドロップキックで場外へ落とす。ここで炎華はプランチャで場外ダイブ!
リングへ戻った炎華はミサイルキック、コーナーを変えてもう一発。2カウント。何度もカバーに行くがいずれもコグマは2で返す。炎華はエルボーを連打。コグマはブーメランアタック。炎華はカバーをブリッジで返す。コグマはスタナーからノーザンライトスープレックスも2。
「終わりだー!」とトップロープへ。センタープレスは自爆となり、すかさず炎華が、横入り式エビも2。カサドーラ。さらに後方回転エビで固めたが、これもコグマは2で返す。残り3分。
コグマは背後からスリーパーに取り、スイングスリーパーへ移行。ここからグラウンド式へ取る。ロープに逃れようとした炎華だが、反対側へと連れ戻すコグマ。それでも炎華は回転してロープをつかんだ。
残り1分。コグマはトップロープからリング中央へのセンターボディプレス。ついに粘るほのかに止めを刺した。
 最後はコグマから握手を求め、炎華は礼。コグマは準決勝にコマを進めた。
■Regina di WAVE次期挑戦者決定トーナメントNEXT~2回戦~(15分1本勝負)
狐伯(時間切れ引き分け)青木いつ希
※時間切れルールにより、キャリアの浅い狐伯が準決勝進出

 宿命の対決がNEXT2回戦で実現。まずは握手を求める
 お互いにらみ合うと、エルボー合戦。鈍い音が響きあう。一度、見合った後、今度は青木から打ち込む。
ともにゴツゴツとした鈍い音が響く。狐伯はロープの反動からのエルボー。これに対して、青木はエルボーを連発で決めると、狐伯も連発で返す。まさに意地の張り合い。
狐伯が低空コルバタを狙うと、青木は回転させず、両足をつかんで逆エビへ。
青木は串刺しエルボー、フェースバスター、ニードロップ。さらに顔面へのストンピング。狐伯が吠えて気合をこめるが、ネックロック。首を決めたままヒザを当てる。
そしてキャメルクラッチの姿勢でスリーパーで締め上げる。ここから思いきり、体をそらしていく。拷問技に耐え忍んだ狐伯はロープに足をかける。青木がコーナーに振ると、狐伯はブーメラン式ミサイルキックで返そうとするが、これは自爆。
青木はコーナーに追い詰め、足で踏みつけると全体重をかける。さらにスタンディングでのスリーパーにとるが、狐伯はヒジで脱出。しかし、青木はロケット式ニーで流れを引き戻す。
5分経過。青木は「やり返して来いよ、おい」と挑発。もう一度、スリーパーにとるも、狐伯はロープへ。青木はセンターに引き戻して再度スリーパーで絞める。ロープとなると、青木はストンピングの連打。狐伯はエルボーを打つ。ならばと青木もエルボー。
狐伯はエビ固めで丸め込むと、低空DDTから低空コルバタ、そしてロケットキックから低空ドロップキックと怒涛の攻め。トップロープからのミサイルキックで吹っ飛ばすも2カウント。青木もブロックバスターで反撃。背後へのニーを決めると、高速ブレンバスターも2カウント。
「狐伯、つぶれろー!」とセカンドロープからのボディプレスで飛んだが、狐伯は剣山で回避。
両者、ヒザをついた状態でのエルボー合戦。青木が立ち上がり、エルボーを連打。これに狐伯も立ち上がって、重い一発を返す。狐伯はそうまとう。ノーザンライトスープレックスと続ける。
これに対して、青木はDDT。フォールを2で返されると、再三にわたるスリーパーを決める。残り3分。狐伯は必死にロープをつかむ。
 青木はトップロープに上るが、狐伯はデッドリードライブで投げ捨てる。逆にトップロープに上るも、青木も迎撃へ。
両者が主導権を握る争いの中、狐伯がトップロープ上でスリーパー。青木を投げ捨てると、アストロシザース。カウント2。さらにエルボーからフォールも2。もう一度、エルボーを放ってカバーも2。残り1分。
ここで狐伯は直伝ダブルアームTを狙ったが、青木が腰を落とすと、バックに回り、投げっぱなしジャーマンからラリアット、2カウント。今度は珍しい左でのラリアット。狐伯はカサドーラで飛びつくも、回転途中、青木は投げっぱなしジャーマンで投げようとする。それでも狐伯が強引に丸め込む。2カウント。
青木はラリアットを決めたがカウント2のところでタイムアップ。この結果、青木は2017年4月、狐伯は2018年8月デビューということで狐伯に凱歌が上がった。
 狐伯の勝利の雄たけびに青木は「やかましいわー!」とやり返した。
■Regina di WAVE次期挑戦者決定トーナメントNEXT~2回戦~茨城が生んだ令和と昭和のアイドル対決・古河対牛久(15分1本勝負)
梅咲遥(11分20秒、ラ・マヒストラル)桜花由美

※梅咲が準決勝進出

 古河か、それとも牛久か? 思わぬところで勃発した茨城をめぐる戦い。サブタイトルにも「古河対牛久」と付けられる。
両者は向かい合うと、いきなり、ガンの飛ばし合い。梅咲が「牛久には大仏があるぞー」と言いながらエルボー。
桜花は「古河には今はないけど、城の跡(古河城跡)はあるんだよー!」とやり返す。「牛久は常磐線で一本なんだよ」(梅咲)。「古河も東北本線で一本なんだー!」(桜花)と郷土自慢をしながらのエルボー合戦。
梅咲は何かを考えながら、エルボーを振りかぶる。しかし、後が続かず、「もうねえよ、あるわけねえだろー」と開き直りエルボー。梅咲の突っ込みざまを桜花がビッグブーツ。
さらに「かわいいからってなんだー!」とヘアホイップから、串刺しの顔面踏みつけ攻撃。「何がアイドルだ」と力を込める。さらにサーフボードから髪をつかむ。
やたらと顔面攻撃に力を入れる昭和アイドルの桜花。ワキ固めの体制に入ると、グラウンドの羽折り固めに移行。ロープに逃れると、「ちょっとかわいいからって」と倒れこむ梅咲へ全体重で踏みつけて、さらにジャンプしてフットスタンプ式に降下。
「終わりだコラー!」と串刺し式ビッグブーツ。さらにランニングブーツ。2カウント。
梅咲はドロップキックから低空ドロップキックで流れを変える。さらにミサイルキックと畳みかける。ジャーマン狙いは桜花がヒジでカット。
桜花は「離せコラ」とコーナーに追い詰めてヒップブッシュ。「牛久のくせに生意気だー!」とコーナーにふると、ブーメラン式のミサイルキックを浴びる。バックの取り合いから梅咲が背後へのドロップキック。
桜花の飛び込みざまをパワースラムで投げ飛ばす。さらにトップロープから梅プレス。これを剣山で返した桜花はトップロープからサンマ狙い。
これを梅咲は迎撃するも、逆にぶら下がり式ブラディーEXにとらえる。ここでサンマドロップで飛ぶが、カウント2。
続いてフェイスロックへ。ロープブレイクとなるも、「ノー!」と拒否する桜花。
そしてランニング式の顔面ブーツからカウンター式ブーツも2。梅咲が持ちあげてブレーンバスターからカウンターエルボー。さらにランニングエルボーも2。
梅咲はジャーマン。2カウント。桜花がクロスアーム式DDTからかかと落とし。2カウント。
10分経過。桜花は続いてバックドロップ。2カウント。ネックハンギングボムを梅咲はエビで切り返す。
ビッグブーツを今度はスクールボーイで切り返す。さらにマヒストラルは2。
再度、マヒストラルは2。もう一回狙うとこれも2。今度はマヒストラルを決めるも、そのまま桜花が回転して返していくが、それでも梅咲も同じように回転していき、最後はガッチリ決めて3カウント。
この結果、梅咲が2回戦を突破した。
ここで2回戦がすべて終了し、今日、勝利した4選手がリングイン。チェーンを絡めた箱がリング中央に置かれ、準決勝の抽選へ。
この結果、12・1新宿は次のカードとなった。
・狐伯 対 コグマ
・渡辺 対 梅咲
最後の締めを担当するのはメインを制した梅咲。
「waveアミスタ大会、ありがとうございました。楽しんでいただけましたか。準決勝カードが決まったんですけど、12・1新宿大会で行いますが、みなさんチケットを持ってますか? 2024年もあと2カ月なので、会いに来てください。私たちもがんばります。(いきなり)これがwaveだー!」とタメをつけずにやったため、観客が手を上げられず。「もう一回」コールに、「『これが』と言ったらこぶしを突き上げてください」と前置き。今度こそ、「これがwaveだー!」で場内は一体となり、エンディングとなった。