2025.04.30
「Detras de Lazona vol.34」
日時
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4月30日 水曜日
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観衆
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55人
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場所
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アミスタ
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▼スクランブルwave(20分1本勝負)
〇宮崎有妃&シン・広田さくら(17分52秒、外道クラッチ)炎華●&梅咲遥
アミスタ大会は曲が鳴るとどのカードかわかる仕組み。
リングアナから前もって、その試合がシングルなのか、タッグなのかはあらかじめ伝えられる。まずはタッグマッチから試合開始。
最初に曲がかかったのがこのアミスタが本拠地とも言える梅咲のテーマ。4・27後楽園で復帰したばかりの梅咲がwaveに帰ってきた。
続いて炎華のテーマが鳴り響き、観客は拍手でお出迎え。4・27ディアナ後楽園で奪取したWWWDクリスタル王者のティアラに加え、髪を赤のリボンで縛っての登場。
いっぽう、赤コーナー側は奇跡のテーマが鳴り響く。第1試合は宮崎&広田対炎華&梅咲でのスタートとなった。
まずは炎華と広田が先発。「炎華」コールが会場を支配。新王者を祝福するように、炎華へのコールに包まれる。
広田が「そろそろ広田(コール)にチェンジしてもいいだろ」といちゃもん。続けて、「来月から始まるキャッチ。その直前ということで、ふざけられる試合は今日しかない。だから、今日はまともな試合が見れるとは思うなよ‼ あと、今日、この第1試合の意味、それは明日、子供たちが学校だからだ。言いたいことは以上だ!」
と言いたいことをすべて言い尽くす。
気を取り直して、広田はロックアップから、エルボースマッシュを連打。そのフォーム、どう見ても、里村とうり二つ。さらにデスバレーボム狙いは炎華が防御。ならばと、再度エルボースマッシュを連打していく。
思わず、宮崎が「広田、いいの? それ、里村の?」と疑問を呈する。
広田「引退したから、いんじゃないですか?」
宮崎「いいのかなあ?」
広田「大丈夫でしょう」
宮崎「ダメじゃない?」
広田「ダメすか?」
宮崎「いや…、あの? (引退式で)泣いたんだっけ?」
広田「結構、泣きましたね」
宮崎「まだダメだと思う」
広田「わかった、やりませんよ」
仕方なくあきらめた広田は、炎華をコーナーに押し込んで、今度は梅咲を呼び込む。梅咲が登場。広田は、「おかえり、梅咲~」と両手を挙げて、ハグの姿勢を取るも、蹴りを入れられる。そして、梅咲はコーナーの宮崎に対して「宮崎さん戻ってきました~」と腕を振ってアピール。
さらに「戻ってきたぞオラー!」と気合を込める。これを見た宮崎は「遥ちゃん、待ってたよ。おめでと~」と抱きつこうとするも、ストンピングで拒否。
宮崎はバックに回るが梅咲はこらえる。コーナーに振り、再びハグをしに突進するが、串刺しドロップキックで返される。
宮崎は「やさしくしてりゃあ、調子乗りやがって~」とはずかし固めの体勢へ持って行く。
ここで、炎華が飛び込んでくると、「さすがに復帰されたばかりですし、後輩の自分が代わりに受けます!」と身代わりを宣言。「まあいいけど…」と宮崎は納得し炎華をはずかし固めの体勢へ。
「ちょっと待って、やっぱりそんなおかしいと思う。先輩の私がやられるべきだと…。もうちょっと、うん。だめだと思うよ」と梅咲が自ら犠牲になろうとする。
しかし、炎華も「やっぱり無理です。そんなの先輩にやらせられないです。
自分、ハタチになった大人なので、体を大切にしてください」と前に出る。
梅咲「おまえも体大事にしたほうがいいよ」
炎華「でも無理無理無理…」
と、その後も、二人がそれぞれ自らを犠牲にしようと名乗りを上げる。
ここで、広田が拍手しながらコーナーから出てくる。「すごい絆だなあ。
美しいよ、わかった。おまえたちはやらなくていい。ここは私にまかしておきな」と広田が宮崎の前に出て、はずかし固めをやられに両腕を出す。
炎華、梅咲はそのコメントに思わず拍手。宮崎は仕方なく、広田をはずかし固めに捕らえる。
梅咲と炎華がそれぞれ広田の両脇に立つと、技の最中に、回転させて向きを変える。3方向に渡り、はずかし固めの完成形を披露。
宮崎は、「そんな盛り上がってないじゃん。どっちかががやられないと…。わかったよ、じゃあさあ、イリュージョン。寝て、寝るのです」と梅咲をマットに寝かせる。
「ちょっちょっちょっと、これは先輩にやらせるわけにはいえないので、自分が代わりにやります!」と再び、炎華が名乗りを上げて、自ら布の下へもぐる。
梅咲は「やっぱり違うよ、炎華ちゃん布かぶってる場合じゃないよ」と梅咲が自らもぐろうとする。この光景を見ていた広田が、「そうだよな。私にまかしておきな。私がやってやるよ」と最終的には布へもぐりこんだところで、ミュージックスタート。
宮崎が念を込めていると、中の広田が宙に浮く。その布を踏み台にした梅咲がフライングネックブリーカー。さらに宮崎をアキレス腱固めに捕らえる。
ここで布から脱出した広田が、二人の上へ布をかぶせる。「この二人へ私が布をかぶせたらどうなるかご覧ください」と意気込んだものの、しばらくして布を外したら、アキレス腱固めを決めたままで、何も変わらず。
宮崎は梅咲へ串刺しラリアット。続いて広田が「辛かっただろう、よく帰ってきたな、おかえりトレインだ、みんな上がれー!」とセコンドへ上がるよう指示。しかし、誰も上がらず。
「あれ? いつもいるじゃん。セコンド」と広田はあたりを見回す。宮崎が「みんな、次の試合でスタンバイしているから、よかったら私で…」と出てくる。
広田「ありがたいんですけど、それは、ただのダブルの攻撃では…」とやり合っている間に、梅咲と炎華がダブルのドロップキック。梅咲が広田へボディスラム狙い。これを切り返した広田がヘッドロック。梅咲がヘッドロックに取り返す。広田も取り返す。ロープに振ろうとする梅咲だが、広田は踏ん張る。「どうした梅咲?」と正面から張り手。「梅咲、思い出せよ…」と言おうとしたところで、張り手を食らう。背後から宮崎がカットに入り、広田のフェースバスター~プロレスLOVEポーズとつなぐ。
広田は「思い出せー」と檄を飛ばしながら、梅咲にヘッドロック。梅咲がヒジ打ちからのエアエルボーでようやく思い起こす。続けて、ブロックバスターホールド。2カウント。 炎華が飛び出し、側転エルボーを狙ったが、カンチョーの洗礼を浴びる。梅咲にもカニ挟みで倒してから、宮崎とともに、両者の上に座ると、頭部のリボン外し。そしてなぜか広田、宮崎ともにリボンを装着して自らの髪を束ねる。
広田は「あー、いいですね、似合ってますよ」と感想を述べながら、梅咲を炎華の上にはべらせると、上下にボ・ラギノール。さらに自らロープに走ってのダブルカンチョーを決める。
宮崎が炎華を逆立ちの状態にさせて捕らえる。梅咲に「先輩の私がってやつ? 違う?」と、身代わりに来ないのを確認してから、広田がカンチョーを連打。炎華がコルバタで脱出して側転エルボー。梅咲も宮崎にコルバタを決めると、炎華もコルバタを広田に決める。
炎華&梅咲のダブル狙いに、宮崎はダブルラリアットで返す。炎華にボディスラムから、広田との合体式シーソープレスを狙ったが、剣山で交わされ、さらに反動で宮崎のヒザを食う。
炎華はジャパニーズレッグロールからジャックナイフと固めたがカウント2。梅咲がセカンドロープからミサイルキック。炎華もトップロープからミサイルキックで宮崎を追い込むも2。
残り3分。宮崎がヒザ打ちから首固め。2カウント。炎華がサムギョプサルで丸め込んでいくが、これを外道クラッチで切り返した宮崎が3カウントを入れて勝負を決めた。
▼チャレンジwave(15分1本勝負)
〇SAKI(9分44秒、エビ固め)咲蘭●
※みちのくドライバーⅡ。
「シングルマッチ」とだけ、リングアナが紹介し、テーマ曲に乗って咲蘭が登場。おなじみの咲蘭ダンスを披露する。
続いてSAKIの曲が鳴ると、カードを把握した観客から「おーっ」と言う声が上がる。
まずは、バックの取り合いから、腕の取り合い。向き合うと、咲蘭がSAKIの足を踏みつける。
すると今度はSAKIも足を踏み返す。
ブーイングが一人の観客だけから飛ぶと、「やるならもっとやれよ」とSAKIが言い返す。今度は、咲蘭がSAKIの両手を踏むと、さらにジャンプしてのストンピングに行く。しかし、SAKIの手はグーの握りこぶしになっており、咲蘭が痛がる。
今度はSAKIのグーパンチを咲蘭がかわすと、ストンピングから、エプロンに出て、手を踏みつけ、さらにその上から尻餅をつく。リングに戻り、突き上げてのドロップキックは2。続けてトップロープに上るものの、SAKIが迎撃。
咲蘭が暴れて、これを防ぐとパンチを連打。SAKIがアトミックドロップで軽々と持ち上げる。さらに強引に2発目を決める。そして腕と足をつかんで変形のジャイアントスイングを狙うも、咲蘭は「やだやだやだ」と拒否。それでも強引に回す。
続いて、足を持ち上げるが、これも「嫌だ嫌だ嫌だ」と拒否。気にせず、逆エビに絞り上げる。
そしてリング中央に持って行き、逆片エビへ。咲蘭がロープに逃れる。SAKIが突進するも、咲蘭は619で切り返す。そして空中ギロチンドロップ、2カウント。
セカンドロープからフットスタンプ。2カウント。続けて、トップロープに上るも、フットスタンプは空振り。SAKIがボディスラム狙いも、咲蘭は背後に回ってのおんぶ式スリーパー。
SAKIがコーナーに背中を当てて脱出。咲蘭をコーナーへ水平に乗せると、ニーを当てる。立て続けにコーナースプラッシュ、2カウント。
ランニングブレーンバスターは咲蘭が切り返し不発。エルボー合戦。咲蘭が何度もエルボーを叩き込んだが、SAKIはキックで吹っ飛ばす。
咲蘭は首固めを連発。マヒストラルを決めたが、SAKIの足がロープサイドに。カサドーラ式フットスタンプを打ち込んだが、そのままエビ固めに切り返される。カウント2。
咲蘭がカバーを返した瞬間、足でロープに飛ばされる。戻ってきたところを、SAKIがみちのくドライバーⅡに取り3カウントを決めた。
▼wave of waves(15分1本勝負)
〇桜花由美(13分32秒、片エビ固め)郷田明日香●
※ビッグブーツ。
第3試合も「シングルマッチ」と発表。まずは藤滝が入場し、次に桜花が続く。wave同志による純血対決となった。
郷田が「お願いします!」と握手を求め、桜花もそれに応える。「郷田」コールが響く中、ロックアップ。郷田が押し切る。
桜花がヘッドロック。郷田がタックル。桜花は倒れず。それでもあきらめない郷田は5発目にしてついに倒すことに成功。続いてコーナーの桜花めがけて突進するが、キックで返される。再度、突進するもキックが飛び出す。桜花はコーナーホイップを切り返して串刺しエルボーからのエルボードロップ。2カウント。
続いてワキ固めに捕らえたがロープに。郷田の上に乗り、全体重を浴びせる。さらにボディスラムから逆エビで絞り上げる。スタンディングとなり、郷田がエルボーを打ちこみ、串刺しラリアットからタックル、2カウント。
桜花がヒザ打ちで返して、串刺し式のビッグブーツを決める。さらにランニングブーツ。2カウント。
バックドロップを狙うが、郷田がヒジを落とす。コーナーに振って突進すると、桜花は誘い込むように、ぶら下がりのブラディーEXで絞る。
さらにアームホイップから、クルスフィックス。ここから強引に足で絞め上げるが、郷田も何とかこらえてロープへ。
郷田はラリアット。続けて逆エビに捕らえると、ラリアットからタックルを4連打。さらに持ち上げようとするも、桜花が耐えて、背後からおんぶ式スリーパーで絞め上げる。ロープに逃れた郷田へ、背面へのビッグブーツを決めると、今度は正面からのビッグブーツ。郷田はラリアットで打ち返す。2カウント。桜花は突き上げ式のビッグブーツを2連発。さらにアームクロス式DDTを決め、ここからカカト落としを降下させる。これも郷田が2で返す。
最後に自らロープに走ってのビッグブーツで止めを刺した。
▼Future wave(20分1本勝負)
△狐伯&青木いつ希&関口翔(時間切れ引き分け)櫻井裕子&網倉理奈&TABATA△
メインは6人タッグ戦。テーマ曲は青赤交互に櫻井、関口、網倉、青木、タバタ、狐伯と続く。
青コーナー側、網倉が「オラ!」とタバタへ挨拶すれば、タバタは「こんちにわ」と日本語で返す。「スゲー、私よりしゃべれる」と網倉は思わず感心。
両コーナー、握手から開始。まずは網倉が狐伯へ「よろしくお願いしまーす!」と青木のお株を奪う絶叫挨拶。これに対して、青木は櫻井へ倍返しの絶叫。絶叫合戦はともに譲らず。
先発は狐伯とタバタ。腕の取り合い。タバタは1回転して取り返す。狐伯も同じく1回転して取り返す。
狐伯がタックルから、ボディスラム。青木が「ルチャやれ、ルチャー」と檄を飛ばす。
狐伯はエルボーを連打。タバタもアームホイップ。ここから互いにルチャムーブを繰り広げる。青木は「おー、ルチャだー!」と二人を称える。
続いて、青木と網倉。両者絶叫からロックアップ。青木はヘッドロックで絞り上げると網倉はヘッドシザースで返す。青木は前進して目の前で「ワーッ!」と絶叫。網倉も「ワーッ!」と大声返しで、両者、絶叫合戦に突入。それが済むとそれぞれ櫻井と関口へタッチ。
櫻井がビッグブーツ。関口が櫻井をコーナーに追い詰め、ストンピング。網倉が背後からカット。すると、櫻井の音頭により、イロトリドリをタバタを加えた形で行う。
もちろん、フィニッシュはカラーズポーズ。狐伯がカットに入ると大ブーイング。関口&青木が櫻井を捕らえて合体フェースバスターの連携から両サイドから挟み込んでの低空ドロップキック。3人で櫻井を捕らえ狐伯が飛び乗ると、「チームホカクドウwithうらじゃ(狐伯のテーマ曲)」とーズを取る。
続いて、関口が櫻井をコーナーに追いつめて踏みつける。櫻井はタックルで返す。タバタにタッチ。関口がタバタに串刺しエルボーから低空ドロップキック。
両者のエルボー合戦から、タバタがトラースキック、スタナー、低空ドロップキックと畳みかける。続いて櫻井&網倉のワー!プレスを狙ったが自爆。
それでも関口を捕らえて、網倉のチョップから、櫻井がビッグブーツ。今度こそダブルのワー!プレスを成功させる。関口は大外刈りからドラゴンスリーパーで反撃に移る。櫻井がショートレンジのビッグブーツを打つが、関口もフライングネックブリーカー。
青木が櫻井をコーナーに振り、トレイン攻撃から、狐伯を持ち上げてのボディスラムプレス。さらに自らのボディプレスも2。
櫻井はエルボーで反撃するが、青木も重い一発で打ち返す。
櫻井がコブラツイストから、グランドコブラへ移行。カウント2。続けて櫻井がビッグブーツ、網倉がワー!プレスと畳みかける。
青木がエルボー。網倉がチョップ。この打ち合いが続く。さらに「来いよー!」と網倉が胸を出す。青木は望むところだとばかりに振りかぶってのエルボーを5連打、これを耐え抜いた網倉は水平チョップの乱れ打ち。タックル合戦から、両者ぶつかり合うもどちらも倒れず。それも何発も続いたが、6発目にして青木が打ち勝つ。
網倉がローリングダブルチョップからセントーン。これに対して、青木がDDT。ここで青木から狐伯に。
狐伯が網倉の背後からニー。エルボーの連打から、ロケットニーを2連発。2カウント。
再びロケットニーからコーナーにのぼるも櫻井がカット。櫻井が網倉へ飛び乗って、おんぶ式ワー!プレスも2。網倉がダイビングセントーンを投下させたが、これをかわした狐伯がグラウンド卍に取る。ロープブレイク。
ロープにもたれた網倉の背後から狐伯、青木、関口がそれぞれニーを決めると、狐伯が低空ドロップキック。関口がミサイルキック。青木がダイビングボディプレス。さらには狐伯のフロッグスプラッシュも2カウント。
関口が低空ドロップキックでアシスト。これに対して、櫻井も関口をボディスラム。青木がアシストに飛び出し、ラリアットを狙ったが空振りで狐伯と同志打ち。網倉が狐伯にラリアット。網倉がタバタにタッチしてようやくローンバトルから脱出。狐伯がタバタをエプロンに振る。タバタは狐伯の突進をすかすと、ロープ超えのボディプレス。さらにジャベを決めるもロープ。狐伯がエビ固めで丸め込んだが、タバタも丸め込み返しのエビ合戦へ。いずれもカウント2。ここでタバタは回転マヒストラルを決めたが2。狐伯もカサドーラで切り返したが2。最後にタバタがフィッシャーマンを決めたところでタイムアップのドローとなった。
ノンストップの20分と言うこともあり、観客からの拍手は鳴りやまなかった。
狐伯がマイクをつかむ。
「(青木、関口へ)オマエら、危なかったよ。もうちょっと助けてほしかった…。キャッチ前の大会だから、もっとワチャワチャ楽しい戦いと思っていたんですけど、こんな(内容に)…。次の大会からキャッチが始まるので、いったん、みなさんリング上に上がってください。宮崎さんたちの合もうちょっと楽しそうでしたよね。ワーキャー言ってるのが控室にまで聞こえてたよね。もうちょっと自分たちも楽しく…キャッチの前は楽しく、『これからみんな頑張ろうぜ』って時だから、(へばっている選手を見て)そんな顔するんじゃない。
次は5・4後楽園。タバタ以外は出場ですよね。なので、みなさん自分の推しをしっかり応援しに会場へ来てください!タバタは自分の国に帰るまで、あと何試合できるかわからないけど、また日本に来てね(タバタ『アリガトウ』)。危なかったんですよ、タバタがキャッチ出なくてよかったです。ユー・アー・ストロング。あ、英語とは違うか」
と、狐伯とメインの出場メンバーのやり取りを経て、「これがwaveだ!」で締めくくりとなった。
〇宮崎有妃&シン・広田さくら(17分52秒、外道クラッチ)炎華●&梅咲遥
アミスタ大会は曲が鳴るとどのカードかわかる仕組み。
リングアナから前もって、その試合がシングルなのか、タッグなのかはあらかじめ伝えられる。まずはタッグマッチから試合開始。
最初に曲がかかったのがこのアミスタが本拠地とも言える梅咲のテーマ。4・27後楽園で復帰したばかりの梅咲がwaveに帰ってきた。
続いて炎華のテーマが鳴り響き、観客は拍手でお出迎え。4・27ディアナ後楽園で奪取したWWWDクリスタル王者のティアラに加え、髪を赤のリボンで縛っての登場。
いっぽう、赤コーナー側は奇跡のテーマが鳴り響く。第1試合は宮崎&広田対炎華&梅咲でのスタートとなった。
まずは炎華と広田が先発。「炎華」コールが会場を支配。新王者を祝福するように、炎華へのコールに包まれる。
広田が「そろそろ広田(コール)にチェンジしてもいいだろ」といちゃもん。続けて、「来月から始まるキャッチ。その直前ということで、ふざけられる試合は今日しかない。だから、今日はまともな試合が見れるとは思うなよ‼ あと、今日、この第1試合の意味、それは明日、子供たちが学校だからだ。言いたいことは以上だ!」
と言いたいことをすべて言い尽くす。
気を取り直して、広田はロックアップから、エルボースマッシュを連打。そのフォーム、どう見ても、里村とうり二つ。さらにデスバレーボム狙いは炎華が防御。ならばと、再度エルボースマッシュを連打していく。
思わず、宮崎が「広田、いいの? それ、里村の?」と疑問を呈する。
広田「引退したから、いんじゃないですか?」
宮崎「いいのかなあ?」
広田「大丈夫でしょう」
宮崎「ダメじゃない?」
広田「ダメすか?」
宮崎「いや…、あの? (引退式で)泣いたんだっけ?」
広田「結構、泣きましたね」
宮崎「まだダメだと思う」
広田「わかった、やりませんよ」
仕方なくあきらめた広田は、炎華をコーナーに押し込んで、今度は梅咲を呼び込む。梅咲が登場。広田は、「おかえり、梅咲~」と両手を挙げて、ハグの姿勢を取るも、蹴りを入れられる。そして、梅咲はコーナーの宮崎に対して「宮崎さん戻ってきました~」と腕を振ってアピール。
さらに「戻ってきたぞオラー!」と気合を込める。これを見た宮崎は「遥ちゃん、待ってたよ。おめでと~」と抱きつこうとするも、ストンピングで拒否。
宮崎はバックに回るが梅咲はこらえる。コーナーに振り、再びハグをしに突進するが、串刺しドロップキックで返される。
宮崎は「やさしくしてりゃあ、調子乗りやがって~」とはずかし固めの体勢へ持って行く。
ここで、炎華が飛び込んでくると、「さすがに復帰されたばかりですし、後輩の自分が代わりに受けます!」と身代わりを宣言。「まあいいけど…」と宮崎は納得し炎華をはずかし固めの体勢へ。
「ちょっと待って、やっぱりそんなおかしいと思う。先輩の私がやられるべきだと…。もうちょっと、うん。だめだと思うよ」と梅咲が自ら犠牲になろうとする。
しかし、炎華も「やっぱり無理です。そんなの先輩にやらせられないです。
自分、ハタチになった大人なので、体を大切にしてください」と前に出る。
梅咲「おまえも体大事にしたほうがいいよ」
炎華「でも無理無理無理…」
と、その後も、二人がそれぞれ自らを犠牲にしようと名乗りを上げる。
ここで、広田が拍手しながらコーナーから出てくる。「すごい絆だなあ。
美しいよ、わかった。おまえたちはやらなくていい。ここは私にまかしておきな」と広田が宮崎の前に出て、はずかし固めをやられに両腕を出す。
炎華、梅咲はそのコメントに思わず拍手。宮崎は仕方なく、広田をはずかし固めに捕らえる。
梅咲と炎華がそれぞれ広田の両脇に立つと、技の最中に、回転させて向きを変える。3方向に渡り、はずかし固めの完成形を披露。
宮崎は、「そんな盛り上がってないじゃん。どっちかががやられないと…。わかったよ、じゃあさあ、イリュージョン。寝て、寝るのです」と梅咲をマットに寝かせる。
「ちょっちょっちょっと、これは先輩にやらせるわけにはいえないので、自分が代わりにやります!」と再び、炎華が名乗りを上げて、自ら布の下へもぐる。
梅咲は「やっぱり違うよ、炎華ちゃん布かぶってる場合じゃないよ」と梅咲が自らもぐろうとする。この光景を見ていた広田が、「そうだよな。私にまかしておきな。私がやってやるよ」と最終的には布へもぐりこんだところで、ミュージックスタート。
宮崎が念を込めていると、中の広田が宙に浮く。その布を踏み台にした梅咲がフライングネックブリーカー。さらに宮崎をアキレス腱固めに捕らえる。
ここで布から脱出した広田が、二人の上へ布をかぶせる。「この二人へ私が布をかぶせたらどうなるかご覧ください」と意気込んだものの、しばらくして布を外したら、アキレス腱固めを決めたままで、何も変わらず。
宮崎は梅咲へ串刺しラリアット。続いて広田が「辛かっただろう、よく帰ってきたな、おかえりトレインだ、みんな上がれー!」とセコンドへ上がるよう指示。しかし、誰も上がらず。
「あれ? いつもいるじゃん。セコンド」と広田はあたりを見回す。宮崎が「みんな、次の試合でスタンバイしているから、よかったら私で…」と出てくる。
広田「ありがたいんですけど、それは、ただのダブルの攻撃では…」とやり合っている間に、梅咲と炎華がダブルのドロップキック。梅咲が広田へボディスラム狙い。これを切り返した広田がヘッドロック。梅咲がヘッドロックに取り返す。広田も取り返す。ロープに振ろうとする梅咲だが、広田は踏ん張る。「どうした梅咲?」と正面から張り手。「梅咲、思い出せよ…」と言おうとしたところで、張り手を食らう。背後から宮崎がカットに入り、広田のフェースバスター~プロレスLOVEポーズとつなぐ。
広田は「思い出せー」と檄を飛ばしながら、梅咲にヘッドロック。梅咲がヒジ打ちからのエアエルボーでようやく思い起こす。続けて、ブロックバスターホールド。2カウント。 炎華が飛び出し、側転エルボーを狙ったが、カンチョーの洗礼を浴びる。梅咲にもカニ挟みで倒してから、宮崎とともに、両者の上に座ると、頭部のリボン外し。そしてなぜか広田、宮崎ともにリボンを装着して自らの髪を束ねる。
広田は「あー、いいですね、似合ってますよ」と感想を述べながら、梅咲を炎華の上にはべらせると、上下にボ・ラギノール。さらに自らロープに走ってのダブルカンチョーを決める。
宮崎が炎華を逆立ちの状態にさせて捕らえる。梅咲に「先輩の私がってやつ? 違う?」と、身代わりに来ないのを確認してから、広田がカンチョーを連打。炎華がコルバタで脱出して側転エルボー。梅咲も宮崎にコルバタを決めると、炎華もコルバタを広田に決める。
炎華&梅咲のダブル狙いに、宮崎はダブルラリアットで返す。炎華にボディスラムから、広田との合体式シーソープレスを狙ったが、剣山で交わされ、さらに反動で宮崎のヒザを食う。
炎華はジャパニーズレッグロールからジャックナイフと固めたがカウント2。梅咲がセカンドロープからミサイルキック。炎華もトップロープからミサイルキックで宮崎を追い込むも2。
残り3分。宮崎がヒザ打ちから首固め。2カウント。炎華がサムギョプサルで丸め込んでいくが、これを外道クラッチで切り返した宮崎が3カウントを入れて勝負を決めた。
▼チャレンジwave(15分1本勝負)
〇SAKI(9分44秒、エビ固め)咲蘭●
※みちのくドライバーⅡ。
「シングルマッチ」とだけ、リングアナが紹介し、テーマ曲に乗って咲蘭が登場。おなじみの咲蘭ダンスを披露する。
続いてSAKIの曲が鳴ると、カードを把握した観客から「おーっ」と言う声が上がる。
まずは、バックの取り合いから、腕の取り合い。向き合うと、咲蘭がSAKIの足を踏みつける。
すると今度はSAKIも足を踏み返す。
ブーイングが一人の観客だけから飛ぶと、「やるならもっとやれよ」とSAKIが言い返す。今度は、咲蘭がSAKIの両手を踏むと、さらにジャンプしてのストンピングに行く。しかし、SAKIの手はグーの握りこぶしになっており、咲蘭が痛がる。
今度はSAKIのグーパンチを咲蘭がかわすと、ストンピングから、エプロンに出て、手を踏みつけ、さらにその上から尻餅をつく。リングに戻り、突き上げてのドロップキックは2。続けてトップロープに上るものの、SAKIが迎撃。
咲蘭が暴れて、これを防ぐとパンチを連打。SAKIがアトミックドロップで軽々と持ち上げる。さらに強引に2発目を決める。そして腕と足をつかんで変形のジャイアントスイングを狙うも、咲蘭は「やだやだやだ」と拒否。それでも強引に回す。
続いて、足を持ち上げるが、これも「嫌だ嫌だ嫌だ」と拒否。気にせず、逆エビに絞り上げる。
そしてリング中央に持って行き、逆片エビへ。咲蘭がロープに逃れる。SAKIが突進するも、咲蘭は619で切り返す。そして空中ギロチンドロップ、2カウント。
セカンドロープからフットスタンプ。2カウント。続けて、トップロープに上るも、フットスタンプは空振り。SAKIがボディスラム狙いも、咲蘭は背後に回ってのおんぶ式スリーパー。
SAKIがコーナーに背中を当てて脱出。咲蘭をコーナーへ水平に乗せると、ニーを当てる。立て続けにコーナースプラッシュ、2カウント。
ランニングブレーンバスターは咲蘭が切り返し不発。エルボー合戦。咲蘭が何度もエルボーを叩き込んだが、SAKIはキックで吹っ飛ばす。
咲蘭は首固めを連発。マヒストラルを決めたが、SAKIの足がロープサイドに。カサドーラ式フットスタンプを打ち込んだが、そのままエビ固めに切り返される。カウント2。
咲蘭がカバーを返した瞬間、足でロープに飛ばされる。戻ってきたところを、SAKIがみちのくドライバーⅡに取り3カウントを決めた。
▼wave of waves(15分1本勝負)
〇桜花由美(13分32秒、片エビ固め)郷田明日香●
※ビッグブーツ。
第3試合も「シングルマッチ」と発表。まずは藤滝が入場し、次に桜花が続く。wave同志による純血対決となった。
郷田が「お願いします!」と握手を求め、桜花もそれに応える。「郷田」コールが響く中、ロックアップ。郷田が押し切る。
桜花がヘッドロック。郷田がタックル。桜花は倒れず。それでもあきらめない郷田は5発目にしてついに倒すことに成功。続いてコーナーの桜花めがけて突進するが、キックで返される。再度、突進するもキックが飛び出す。桜花はコーナーホイップを切り返して串刺しエルボーからのエルボードロップ。2カウント。
続いてワキ固めに捕らえたがロープに。郷田の上に乗り、全体重を浴びせる。さらにボディスラムから逆エビで絞り上げる。スタンディングとなり、郷田がエルボーを打ちこみ、串刺しラリアットからタックル、2カウント。
桜花がヒザ打ちで返して、串刺し式のビッグブーツを決める。さらにランニングブーツ。2カウント。
バックドロップを狙うが、郷田がヒジを落とす。コーナーに振って突進すると、桜花は誘い込むように、ぶら下がりのブラディーEXで絞る。
さらにアームホイップから、クルスフィックス。ここから強引に足で絞め上げるが、郷田も何とかこらえてロープへ。
郷田はラリアット。続けて逆エビに捕らえると、ラリアットからタックルを4連打。さらに持ち上げようとするも、桜花が耐えて、背後からおんぶ式スリーパーで絞め上げる。ロープに逃れた郷田へ、背面へのビッグブーツを決めると、今度は正面からのビッグブーツ。郷田はラリアットで打ち返す。2カウント。桜花は突き上げ式のビッグブーツを2連発。さらにアームクロス式DDTを決め、ここからカカト落としを降下させる。これも郷田が2で返す。
最後に自らロープに走ってのビッグブーツで止めを刺した。
▼Future wave(20分1本勝負)
△狐伯&青木いつ希&関口翔(時間切れ引き分け)櫻井裕子&網倉理奈&TABATA△
メインは6人タッグ戦。テーマ曲は青赤交互に櫻井、関口、網倉、青木、タバタ、狐伯と続く。
青コーナー側、網倉が「オラ!」とタバタへ挨拶すれば、タバタは「こんちにわ」と日本語で返す。「スゲー、私よりしゃべれる」と網倉は思わず感心。
両コーナー、握手から開始。まずは網倉が狐伯へ「よろしくお願いしまーす!」と青木のお株を奪う絶叫挨拶。これに対して、青木は櫻井へ倍返しの絶叫。絶叫合戦はともに譲らず。
先発は狐伯とタバタ。腕の取り合い。タバタは1回転して取り返す。狐伯も同じく1回転して取り返す。
狐伯がタックルから、ボディスラム。青木が「ルチャやれ、ルチャー」と檄を飛ばす。
狐伯はエルボーを連打。タバタもアームホイップ。ここから互いにルチャムーブを繰り広げる。青木は「おー、ルチャだー!」と二人を称える。
続いて、青木と網倉。両者絶叫からロックアップ。青木はヘッドロックで絞り上げると網倉はヘッドシザースで返す。青木は前進して目の前で「ワーッ!」と絶叫。網倉も「ワーッ!」と大声返しで、両者、絶叫合戦に突入。それが済むとそれぞれ櫻井と関口へタッチ。
櫻井がビッグブーツ。関口が櫻井をコーナーに追い詰め、ストンピング。網倉が背後からカット。すると、櫻井の音頭により、イロトリドリをタバタを加えた形で行う。
もちろん、フィニッシュはカラーズポーズ。狐伯がカットに入ると大ブーイング。関口&青木が櫻井を捕らえて合体フェースバスターの連携から両サイドから挟み込んでの低空ドロップキック。3人で櫻井を捕らえ狐伯が飛び乗ると、「チームホカクドウwithうらじゃ(狐伯のテーマ曲)」とーズを取る。
続いて、関口が櫻井をコーナーに追いつめて踏みつける。櫻井はタックルで返す。タバタにタッチ。関口がタバタに串刺しエルボーから低空ドロップキック。
両者のエルボー合戦から、タバタがトラースキック、スタナー、低空ドロップキックと畳みかける。続いて櫻井&網倉のワー!プレスを狙ったが自爆。
それでも関口を捕らえて、網倉のチョップから、櫻井がビッグブーツ。今度こそダブルのワー!プレスを成功させる。関口は大外刈りからドラゴンスリーパーで反撃に移る。櫻井がショートレンジのビッグブーツを打つが、関口もフライングネックブリーカー。
青木が櫻井をコーナーに振り、トレイン攻撃から、狐伯を持ち上げてのボディスラムプレス。さらに自らのボディプレスも2。
櫻井はエルボーで反撃するが、青木も重い一発で打ち返す。
櫻井がコブラツイストから、グランドコブラへ移行。カウント2。続けて櫻井がビッグブーツ、網倉がワー!プレスと畳みかける。
青木がエルボー。網倉がチョップ。この打ち合いが続く。さらに「来いよー!」と網倉が胸を出す。青木は望むところだとばかりに振りかぶってのエルボーを5連打、これを耐え抜いた網倉は水平チョップの乱れ打ち。タックル合戦から、両者ぶつかり合うもどちらも倒れず。それも何発も続いたが、6発目にして青木が打ち勝つ。
網倉がローリングダブルチョップからセントーン。これに対して、青木がDDT。ここで青木から狐伯に。
狐伯が網倉の背後からニー。エルボーの連打から、ロケットニーを2連発。2カウント。
再びロケットニーからコーナーにのぼるも櫻井がカット。櫻井が網倉へ飛び乗って、おんぶ式ワー!プレスも2。網倉がダイビングセントーンを投下させたが、これをかわした狐伯がグラウンド卍に取る。ロープブレイク。
ロープにもたれた網倉の背後から狐伯、青木、関口がそれぞれニーを決めると、狐伯が低空ドロップキック。関口がミサイルキック。青木がダイビングボディプレス。さらには狐伯のフロッグスプラッシュも2カウント。
関口が低空ドロップキックでアシスト。これに対して、櫻井も関口をボディスラム。青木がアシストに飛び出し、ラリアットを狙ったが空振りで狐伯と同志打ち。網倉が狐伯にラリアット。網倉がタバタにタッチしてようやくローンバトルから脱出。狐伯がタバタをエプロンに振る。タバタは狐伯の突進をすかすと、ロープ超えのボディプレス。さらにジャベを決めるもロープ。狐伯がエビ固めで丸め込んだが、タバタも丸め込み返しのエビ合戦へ。いずれもカウント2。ここでタバタは回転マヒストラルを決めたが2。狐伯もカサドーラで切り返したが2。最後にタバタがフィッシャーマンを決めたところでタイムアップのドローとなった。
ノンストップの20分と言うこともあり、観客からの拍手は鳴りやまなかった。
狐伯がマイクをつかむ。
「(青木、関口へ)オマエら、危なかったよ。もうちょっと助けてほしかった…。キャッチ前の大会だから、もっとワチャワチャ楽しい戦いと思っていたんですけど、こんな(内容に)…。次の大会からキャッチが始まるので、いったん、みなさんリング上に上がってください。宮崎さんたちの合もうちょっと楽しそうでしたよね。ワーキャー言ってるのが控室にまで聞こえてたよね。もうちょっと自分たちも楽しく…キャッチの前は楽しく、『これからみんな頑張ろうぜ』って時だから、(へばっている選手を見て)そんな顔するんじゃない。
次は5・4後楽園。タバタ以外は出場ですよね。なので、みなさん自分の推しをしっかり応援しに会場へ来てください!タバタは自分の国に帰るまで、あと何試合できるかわからないけど、また日本に来てね(タバタ『アリガトウ』)。危なかったんですよ、タバタがキャッチ出なくてよかったです。ユー・アー・ストロング。あ、英語とは違うか」
と、狐伯とメインの出場メンバーのやり取りを経て、「これがwaveだ!」で締めくくりとなった。