2025.08.01

[PHASE2 Reboot 6th/NAMI☆1〜Aug.~25]

日時
8月1日 金曜日
観衆
135人
場所
新宿FACE
●大会挨拶
 8月1日は株式会社ZABUN創立記念日ということで、会長と桜花が挨拶。
二上会長「本日、ご来場ありがとうございます。本日、14周年です。
今日から(リングアナが)15年目突入と言ってましたけど、4月1日から15周年突入で、ややこしい感じで、8月1日から始めるけど、うちのパパは司法書士で、頭硬くて、期末は3月末と言うのを譲らない父で。設立記念日として、毎年8月1日は試合することを決めているんですが、見てください。今日、ガラガラです!
(場内拍手。二上会長がジャンボ鶴田さんばりの「オーッ!」をすると、場内から「オーッ!」の大合唱)こういう日、期待してていいですよ。人が少ない日はおもしろいんですよ」
桜花「みなさん、こんばんわ。株式会社ZABUNを立ち上げて、14周年、waveを立ち上げて18周年、たくさんのことがありました。こうやって継続できたのも、今日こんなに少ないですけど、応援してくださったみなさんがいたおかげです!」
二上会長「少ないじゃない。ガラガラ! マジびっくりした。昨日チケットの返券作業をしていて、明日、開催するのやめる?というくら
いのガラガラでしたけど、奇跡的に当日券が伸びました。 #waveproガラガラと書いてください」
桜花「今日、来たお客さん、ラッキーです。歴史的瞬間に立ち会えます」
二上会長「でも、よく見てください。いつものメンツですよ(笑)」
桜花「でも、今日は面白いと思いますよ。炎華の胸が痛む感じだと思います」
二上会長「笑うと胸が痛いらしいんですけど、我々いつも笑かしに行くので、ミーティングとかで、『やめてください』とか言われてます」
ここで胸骨骨折で欠場となった炎華が挨拶。
「みなさん、こんばんわ。この度はご心配と声迷惑をおかけして申し訳ありません。胸骨を骨折して、しばらくの間、欠場することになりました。私、強いので、早めに復帰する気持ちです。なので…(カメラに向かって拳を突き上げるが痛がる。『もう1回』コールに『オー!』を決める)こんな感じなので、しばらくお休みさせてください。すいません」
二上会長「すごいやろ、今日はお客さん、出来上がってるねん。こんな感じなので、しばらくお休みさせてください」

 また欠場中の郷田も手紙によるメッセージ。
「少し前から体調を崩してしまい、しばらく欠場させていただくことになりました。本当は会場に行ってご挨拶したいのですが、会場に行くことが難しくて文書の挨拶で申し訳ありません。少しの間だけ、お待ちいただければと思います」と読み上げられた。
 ということで最後は「それでは15年目、スタート!」という号令で幕を開けた。
■シークレットwave(15分1本勝負)
網倉理奈(8分43秒、カナディアンバックブリーカー)シン・広田さくら


 網倉の対戦相手はXと発表されていたが、出てきたのは何とシン・広田さくら! テーマ曲が流れた瞬間、どよめきと笑いに包まれる。
対戦相手の網倉も思わず笑顔と拍手で迎え入れる。
 広田はもちろん、生歌で客席を回って、リングイン。なぜか白の手袋姿での登場。
「本物だー。やばいめっちゃうれしい」と網倉も感動の様子。それに対して、広田は「ありがとう、先生になりそこねた女です。でも、
昨日ちょっと試合あって、2か月ぶりに試合あったけど、感覚戻ってないわ。あなたが私の感覚を取り戻してもらわらないと困るんで」と、網倉へ嘆願する。思わず、セコンドの狐伯が「圧がすごい」と感想を漏らす。これにはすぐに反応し、「あんなこと言う子じゃなかった。2か月の間に何があった?」と、ツッコミを入れる。
とにもかくにも、試合スタート。「広田」コールに手を振って答える。
 にらみ合いから、組み合い開始かと思えば、「無理無理無理、目つきもすごい、全然感覚戻ってないからダメ」と拒否。
 網倉は「来いよー!」と手を挙げる。「これかー。手四つみたいなの無理だわ。ただでさえ勝てる気しないのに」とこれにもイチャモン。
ロックアップに「も無理無理、技術いるー」とやはり拒否。そして、「待って、どうやって始めたらいいのわからない」と戸惑いを見せる。
 網倉がエルボー。「そうか、やられたらやり返すのか」と、エルボーを打ち返す。エルボー合戦に突入しそうになり、一度、姿勢を低くして防ごうとするも、立ったところにエルボーを食らう。その後、何度もエルボーを食らうも、広田が強引にフェースクラッシャーに捕らえる。
しかし、その次の動作が思い出せず、観客からはブーイングを浴びる。
「私に権力あったらオマエらどうなってると思うんだ」と逆切れ。それでも思い出せず、再びブーイング。「思い出せないな―」と悩む広田に網倉が寝そべる。「なに? なんだよオマエらー」と思い出せない広田は、「やってみろよじゃあ!」とレフェリーに指示。
レフェリーが高田純次を開始。一通りの見本を見せ、最後に剣山を食らうと、「オマエが代わりにやれっていうのかー」まで完コピを見せる。
ずっと見ていた広田に、網倉がスクールボーイ。カウント2で返して、我に返った広田は二発目となる、フェースクラッシャーからようやくプ
ロレスLOVEポーズを披露。
さらに、腕を取ってひねると、そのままコーナーからロープ渡り。やっといろいろ思い出しはじめた様子。ロープを渡る際に、手を振ると「先生!」の声が場内から飛ぶ。ロープジャンプにも成功すると、「もう一回」コールが起きる。二度目はやはり、失敗。網倉が場外へ落とそうとし、広田はエプロンへ。網倉の突進はロープを下げて、場外へ落とす。そして、プランチャにも成功。「広田」コールが起きる。
網倉が「何成功させちゃってるの。プロレスの感覚逆になくなってるわ」と疑問を投げかける。
 「私はこれを機にストロング広田になるわー」と言うも、コーナーから振り返りのボディアタックを狙うも足を踏み外してマットに転落。網倉が「やったー、これが広田さんだー。これで取り戻すぞー」とサイドスープレックスからのサマーソルトドロップは2。
網倉がスリーパー。広田がダウンしかけているのを見たレフェリーが、右腕を確かめると、そのまま挙げて意思表示。「選挙には落ちても試合には落ちないぞー!」と気合を込める。
網倉はダブルチョップ、2カウント。広田はカニはさみで網倉を倒すと、四つん這いの体勢となる。館内が騒ぐも、まだなにをやっていいのか思い出せず。仕方なく、レフェリーに「やれ!」と指示。「技でも何でもないよ。これ。これだよ、エイ!」とレフェリーが代理でカンチョーを打ち込む。
 さらに網倉も「広田さん、取り戻せー」とカンチョー。この後、網倉がカナディアンバックブリーカーで揺さぶりギブアップを奪った。広田のwave復帰戦は無事に(?)終了となった。
・バックステージ
広田 (リングの感触は)最高だよねえ。最高ですよね。でも、真剣にやったんですよ。戻ってきたら、真剣にふざけようと思って、いつも通りなんですけど、選挙をやったら選挙で、戻ってきたらおかえりと言われる素敵な世界もあるんですよねえ。(白い手袋は)これがないと落ち着かないので、効果を発揮しているというか、積極的使っていこうと思います。
(今度について)古巣というか、最近までともに戦ってきた同士というか、waveにご挨拶ということで出させていただきました。これからはフリーとしてやっていくんですが、waveとしてやってきた日々は消えませんので。いろんなつながりやご縁を大事にしていきたいと思っています。
(今後、政界について)次は頑張りましょうって本当にみんなに言われるんですけど、真剣にやったからこそ、真剣に悩みますよね。子どもも含めて。
プラスになったことはすごくあります。選挙に行く人っていうのは、愛知県は50%、二人に一人で。全国的にも政治に行かない、政治に興味ない。それは選挙に行っても、変わらないと思っている人がほとんどなので。そう思っている人たちの実態がわかって。広田に入れることで、日本を真剣に考えるというタイミングになればなっていうのが、サブタイトルが私の中にあって。今回、初めて選挙に行った人たちの声をたくさん聴いたので、私がやったことで、今回の参院選は落選しましたけど、私だけっていうことではなくて、特別な感じの参院選の風潮になりましたけど、私もその一端を担えたかなっていうのはうれしかったなって思います。
■スクランブルwave(20分1本勝負)
〇桜花由美&SAKI(14分47秒、エビ固め)紫雷美央●&YuuRI
※ビッグブーツ。


 美央がその妹と似ているという評判のYuuRIとタッグ結成。何やら、普通には終わりそうにない予感。
まずはその、美央とYuuRIが桜花を捕らえてトレイン攻撃。さらに美央が「行くぞ、ニセ姉妹ー!」とアピール。クロスラインを狙ったが、ダブルのフェースバスターで返される。桜花は試合前の挨拶時に盛り上がった、「オーッ!」のアピール。館内が一気に盛り上がりを見せる。
 何も知らない美央は「なに、今の一体感?」と驚く。続けて、桜花&SAKIによるトレイン攻撃から、桜花のランニングキック。さらに「オーッ!」をもう一発。
続いてSAKIも串刺しのヒザ打ちから「オーッ!」のアピール。桜花がボディスラム。
美央の体に全体重を乗せて踏んづけて「オーッ!」。「楽しい~」と感想をもらす。
続けて、サンマドロップ狙いは美央がカットに出る。これをぶら下がり式ブラディーEXに切り返し、今度はサンマドロップで急降下。
 そしてフェースロックで、顔面をかきむしる。さらに磔にすると、鼻フックに捕らえる。鼻フックのまま「オーッ!」。美央は「ひどすぎるよー」とぼやく。
桜花&SAKIがダブルのビッグブーツ。SAKIは美央の蹴りをキャッチすると、足首へのグーパンチから、「オーッ!」をかます。
 SAKIがカナディアン式に持ち上げると、そのまま美央が卍に捕らえる。さらに回転エビで丸め込んだが2カウント。SAKIが美央を転がすとカンパーナに捕らえる。YuuRIがカット。これで息を吹き返した美央が、YuuRIとダブルのだるま落としでSAKIを倒すと、サンドイッチ式のローキック。
ここでYuuRIにタッチ。コーナーに振って「オーッ!」からの串刺しエルボー。ランニングネックブリーカー。そしてもう一度、「オーッ!」ポーズ。「気持ちいいー」とご満悦のYuuRIはリングを1周する。
 続けて、ブレーンバスターを狙ったが、これはチョキパンチで返される。SAKIのアトミックドロップからビッグブーツは2。
 桜花がビッグブーツ。2カウント。スタンガンに決めると、さらにランニンブーツ。
YuuRIは串刺しブーツをかわすと、コーナーに桜花を追い詰め、顔面ウォッシュからの「オーッ!」。桜花もビッグブーツで切り返しての「オーッ!」。YuuRIが体を入れ替え正面のキックから「オーッ!」。
美央が串刺し式のビッグブーツから女郎蜘蛛。コーナーに上るもSAKIがカットに入り、デッドリードライブで投げる。
 美央と桜花によるエルボー合戦へ。桜花は「オーッ!」からのエルボー。美央も「オーッ!」からのエルボーで返す。桜花は「オーッ!」4連発からビッグブーツ。美央もドロップキック。
桜花は追走式ビッグブーツからチョークスラム。これに対して、美央がカニはさみで桜花の動きを止めると、YuuRIとダブルの619。さらに美央がランニングキックも2。
延髄蹴り、土蜘蛛も2カウント。しかし、美央とYuuRIの鉢合わせは同士討ち。桜花はダブルのフェースバスターからクロス式DDT、カカト落とし。
 SAKIも飛び出し、ダブルのブレーンバスターから、自ら走ってのビッグブーツも2でYuuRIがカットに出る。
美央のホイップからYuuRIがキックを狙う。しかし、これが美央に命中し、桜花はランニング式のビッグブーツ2連発から体重を乗せたエビ固めで勝負を決めた。
 終了後は、勝利の「オーッ!」ポーズで応えた。
■BAN×wave(30分勝負)
宮崎有妃vsチェリーvsコグマvs小橋マリカvs櫻井裕子vs梅咲遥
チェリー(11分43秒、レッドカード)コグマ
退場順=退場順①梅咲(レッドカード)、②櫻井(レッドカード)、③小橋(残り全員による体固め)④宮崎(コグマのスクールボーイをチェリーが加勢して3カウント)
※各選手に禁止事が1つ与えられる。1つ出すとイエローカード、2つ出すとレッドカードにより失格となる。



 おなじみ、それぞれの選手に禁止ごとルールが課せられる試合。一度目でイエロー、二度目でレッドカードが発せられて失格となる。梅咲はエルボー、櫻井は裕子ロケット、小橋はギャル、コグマはクマ、チェリーは若ぶる、宮崎はふざけるのがそれぞれ禁止された。
試合前、いきなり逆ピースによるギャルポーズを小橋は櫻井相手に決めるも早くもイエローカードが発せられる。レフェリーが「存在は認めてあげるから、こういうのはダメ」と注意勧告。小橋以外は、それぞれが逆ピーズポーズ。これには小橋が泣き始める。
試合開始。場内は「クマ」コールが起きるも、耳をふさぐコグマ。梅咲が「クマ―」ポーズで挑発するも「あー!」と苦しんで首を振る。
 櫻井も「クマ―」。じょじょに両腕を耳元へ持っていこうとするコグマだが、宮崎が必死に「手を下ろして!」とうながす。
だんだん、頭のほうに腕が向かうと、「手をパーに!」と宮崎が警告するも、ついに「クマ―!」をしてしまい、イエローカード。宮崎が「ダメって言ったじゃん」とコグマをコーナーに振り、トレイン攻撃。
最後に宮崎がコーナーへ走り込むが、転倒してしまい、コグマの胸元をわし掴み。レフェリーがふさけていないかチェックするが、マットを指さし、「ここが滑った」とごまかす。
再びコグマへのトレイン攻撃。最後に走った宮崎がまたも転倒したままコーナーに突っ込んでいき、コグマの胸元へ顔をうずめる。
レフェリーが払いのけようとすると、「邪魔しないで」と思わず本音が漏れる。レフェリーが確認しようとすると、またも「ここがー」とマットのせいにしてごまかす。
今度は櫻井がコーナーに振り、マットで足がこけそうになると、宮崎が身代わりにコーナーで受け止める。コグマがレフェリーの背後から股間にキック。
レフェリーがダウンしているスキに全員で横一列になって「クマー」ポーズ。その間に宮崎がコーナーに上る。
列の端にいた櫻井に、宮崎が裕子ロケットを決めて、気が付いたレフェリーがイエローカードが発令。
 梅咲が「裕子さんがかわいそうだろうがー」と宮崎にミサイルキック。「話せばわかる」と言うものの、聞く耳を持たず、再びミサイルキック。
 宮崎は梅咲をはずかし固めに捕らえようとするも、これを回転して防御した梅咲がエルボーを打ちかける。何とか、踏みとどまるも、再びはずかし固めを狙ったが、これを回転して逃れると、ついにエルボーを打ち込んでしまう。イエローカードが発令。
開き直って、低空ドロップキックを打ち込み、「てめえら見てんじゃねえぞ」とアピールして、さらに持ち上げようとする。これを切り返した宮崎が、「カメラの準備はできてるかー!」とみたび、恥ずかし固めを狙う。足のロックを必死に逃れようとして完成させないようにもがくも、コグマがロックをしてついに決まる。
 怒りの梅咲はそれぞれにエルボーで蹴散らす。これにはレッドカードが発令され、失格となった。
「落ち着いてください」とレフェリーがなだめる。
がカット。チェリーが「もっとけ」と櫻井に指示して、小橋へ「ヤングパ…」まだ言いかけたところで、「ババアパンチ」と言い直す。さらには「ババアキック」「ババアクラッシャー」と畳みかける。
 宮崎が「裕子、布持って来い!」と指示。しかし、レフェリーがイエローを見せつけると、「裕子がやれー」と、その座を譲る。櫻井は慣れない手つきで、布をかぶせてから「ミュージックスタート」の指示。
布に手をかざすと、小橋が脱出しようとする。この時、全員で小橋に覆いかぶさり、3カウント。小橋が失格。
 この間に宮崎が裕子ロケットの二発目を狙ったが、これは読まれて自爆となる。チェリーがコーナーに追い込み、「歳の数だけチョップ行くぞー」と3人がかりでチョップ。20数発でコグマが終了。チェリーも終わらせようとするも、「エーッ」の声。続いて30数発で櫻井も終了。ここでも終わらせようとするがもちろん、「エーッ」の声が蔓延する。一人で打ち続け、39発、45発で終わらせようとする。言うまでもなく、「エーッ」の声。結局、真実の51発を打ち込む。
コグマと櫻井がバックの取り合い。宮崎がコーナーで待ち構える。バックの取り合いとなり、二人めがけてミサイルキックを放つも、よけられて自爆。
 チェリーがコグマへのスリーパー。コグマもスリーパーで返す。宮崎が割って入り、櫻井へ抱き着くと、「コグマそのまま濃い―!」とミサイルキックを指示。コグマによる裕子ロケットがさく裂し、櫻井が失格。
コグマが宮崎のバックを取るが、その腕を取り、胸をもませる。ふざけているか、レフェリーがチェックに入るが「私は被害者です」「宮崎が持ってないか? 手を離しなさいよ」とやり取りがあり、宮崎は手を離したものの、コグマは胸を掴みまくり。そのまま、スクールボーイで丸め、チェリーもアシストして、3カウント。
宮崎が失格。
コグマはさらにチェリーの胸も掴みまくる。しかしチェリーは微動だにせず。レフェリーも「動じない、大人だ!」と感嘆の声を上げる。チェリーはコグマをレフェリーにぶつけると、その間に背後から「強制クマ―!」とクマポーズを成功させる。レフェリーが気が付き、レッドカードを発令。チェリーの老獪なテクニックが光り、6WAYの勝利をモノにした。
■anarchy wave(15分1本勝負)
夏すみれ(17分20秒、無効試合)花園桃花

 ゴングがなると二人とも動かない。まったく動かない。しばらくして足元を柔軟する夏。ここで動き出すかと思えば、ともにコーナーに控える。先に出た夏が手を挙げ手四つに行くかと思えば、花園も足を取りに行く。再びコーナーへ戻る両者。またも微動だにせず。
少し前傾姿勢でコーナーに控える花園。体を挙げるも再び戻す。リングアナが「うすぐ3分経ちます」「3分経過」とコールも、夏はコーナーで足をコンコンとさせるのみ。セコンドの網倉が花園に「なんかやればいいじゃん」と声掛けするが、「この試合がロックアップから始まると思ってる?」と返答する。「なんだと思う?」とセコンドに聞く。「ラリアット」「目つき」などの答えが飛ぶが、「惜しい。わかる人?」と今度は客席に問いかける。
「頭突き」「手を取り合うとか」の回答にも「惜しい」と言い返す。
 ここでついに二人が動く。「正解はでロックアップ!」という花園に場内から「ふつう」コールが起きる。ロープブレイクとなり、クリーンに別れる夏。
「次は何だと思う?」と花園が再び問う。「もういっぺん」「ウラカン」という回答にまたも「惜しい」とつぶやく。セコンドの宮崎が「顔面にエルボー!」と答えたがこれにも「惜しい!」と返答。
再び二人が動き出す。またも、ロックアップかと思われたが、これを蹴った夏が「ヘッドロックでしたー」と回答。
またも「ふつう」コールが渦巻く。そのコールの方向につばを吐きかける夏。花園が「オマエら、次何やると思う?」とまたも問題。「あーみん」と、セコンドの網倉に聞くと、「タックル」。
隣の櫻井は「投げる」という回答の中、いきなり夏が場外へ持っていく。「正解は場外でしたー」と回答を述べた夏がスライディングキック。両者場外へ。
花園がペットボトルの水を「行くぞー」と口に含むが、夏は最前列の観客をタテにする。「こいつがどうなってもいいのか」というとさすがに花園も吹くことができず。ペットボトルの取り合いとなり、水が観客に命中。さらに夏は水を含むとその観客に水を噴射。今度は、本部席側へ移動し、花園が二上会長をタテにする。「あかんて」という二上会長。
花園が「こいつに水かけられるか?」と言うが、夏は躊躇することなく、水を噴射。二上会長は「オーッ!」ポーズ。夏は「水なんていつでもかけてやるわー」と居直る。二上会長はさらに「オーッ!」を3連発。
リングに戻った夏は、体をこすりつけるように、全身で花園の顔面をこすりつけてから股間固めで息ができなくする。
夏は「ちゃんとやるぞー」とようやく、スタイル変更を示唆。「いい加減にしろー!」とコーナーに追い詰めてからリング中央でポーズを取り、ダンスを行なう。いつものブロンコバスターへの儀式から、突進すると、花園が夏の股間へクラッカー爆弾をヒットさせる。
夏がムチを持ち出すと、引っ張り合いとなる。この勢いでレフェリーに殴打。レフェリーがダウンしている間に花園がムチを取り上げ、夏へ何度も打ち込む。レフェリーが息を吹き返そうとしたときに打ち辞めると夏に手渡して「石黒さん、いたいー」と、レフェリーにアピール。場内の「あやまれ」コールに、「わたし、やってないもん~」と夏が泣き出す。これを見ていたレフェリーまでも「なんで僕がムチで打たれるんだ。ボクいたかったんだもん~」と泣き出すが、これを無視して二人はエルボー合戦。「オイ」と我に返る石黒レフェリー。エルボーの打ち合いから、両者が手を取り合い、腕相撲を始める。
残り時間3分。腕相撲は花園が勝つも、夏は強引に股間固め、2カウント。花園は夏の突進をかわすと、ロープをまたぐ形に。ロープを蹴ると、股間を痛打する状況となり、悶絶する夏。
花園は「おい、無秩序だから時間無制限にしろー」と本部席へアピール。
今度は花園が突進も、夏がよけ、やはりロープをまたぐことに。お互い、ロープをまたぐ状況となり、お互いにロープを挙げて股間をこすりあい。
 「やめなさい、女の子ー!」とレフェリーが注意をうながす。両者フラフラとなり、夏は悶絶したまま、前進すると、レフェリーの股間を蹴ってしまう。ダウンするレフェリーの股間へ花園もそのまま倒れ込む。なんと3人がダウン。
場内は「無秩序」コール。宮崎が「無秩序はこんなものか、私が花園の味方をするー。裕子―!」と櫻井を呼び込む。裕子ロケットは櫻井がヒット寸前で花園によけられる。今度は、YuuRIが背後から花園をカットし、「我々は夏の味方だー」と、美央が花園へ女郎蜘蛛。夏がさらにその上に乗り、「これが無秩序だー」とアピール。櫻井、宮崎がカット。
YuuRIもリングインし、3者がヘッドロックにとらえ、それぞれぶつけ合うと、全員が倒れる。意識を取り戻したレフェリーがカウントをたたくと、2カウントで6人が起き上がる。
「ありがとうございました、おかえりください」と夏がセコンド陣を外に出す。
 「無秩序だから、ダブル行くゾー」と夏が、石黒レフェリーをコーナーホイップ。これを花園がすかす。
夏がレフェリーをぶん投げると、花園はステッキでレフェリーを殴打。なんとステッキが粉々に砕け散る。
夏はレフェリーと、花園をともにコーナーに押し込み、「無秩序サイコー!」とブロンコバスターをヒットさせる。花園は回避すると、レフェリーだけが餌食に。花園はコーナー上から「無秩序サイコー!」とシャボン玉をあびせる。「幻想的ー!」の声が飛ぶも、ここでレフェリーが無効試合の判定を告げた。「延長」コールが飛ぶも、二上会長は「延長しません」と拒否。最後は両者が握手でクリーンに分かれたものの、こ無秩序な闘い、まだまだ続きそうな予感。
▼チャレンジwave(20分1本勝負)
尾崎妹加&〇本間多恵(17分26秒、タエロック)咲蘭●&香藤満月

 炎華の欠場により、代打として香藤が登場。タイトルマッチではなく、「チャレンジwave」としてのカードが組まれた。まず咲蘭のシュッポッポダンスに香藤は戸惑いの表情を見せる。いっぽうの王者組は本間引退まで王者のままでいると宣言。安定の強さを見せつけたいところだ。
先発は本間と咲蘭。「咲蘭」コールにイマイチ統一感がなく、本間も「すごいバラバラだけど、前の試合のなごりかな」と疑問を投げる。
 ロックアップ。咲蘭が切り返すと、本間はアームホイップ。咲蘭もアームホイップで返す。咲蘭は本間の手を踏みつけ、さらにエプロンに持っていくと、手の上に尻持ちをつく。
「起きろクソババア」の一言に本間がぶち切れる。髪をつかみ、コーナーに押し込む。
妹加がハンマーパンチ。「お姉さんって言ってみなさい」という妹加にも、「クソババア」と言い返す。これには妹加がコーナーで踏みつける。「お前だろ、こいつにこんなこと教えたのは」とかつてのコーチであった美央に口撃。美央も思わず謝る。
妹加はボディスラムで滞空時間長く持ち上げてから投げ下ろす。さらにもう一発、「くそババアじゃねえ」と投げ下ろす。「もう一回」コールが起きると、「最後のチャンスだ、お姉さんって言ってみろ」と投げを止めて問いかけるが「でも、くそババア」と言い直すことはなく、投げつけられる。咲蘭はレフェリーにも「ジジイ、どうにかしろ」と吐く。
妹加がキャメルクラッチに取り、本間がロープを往復しての低空ドロップキック。咲蘭が低空ドロップキックで反撃してから香藤へタッチ。ボディアタックからボディプレス。しかし、二発目は失敗。香藤が突進すると、本間がかわしてぶら下がり式腕ひしぎ。
さらにミサイルキック。続けて妹加がセントーンを2連発。妹加がタックルを放つも、香藤は倒れず互角の攻防に。
何度にも渡り、ぶつかり合う。6回にわたり、互角だったが、軌道を変えた妹加がタックルでぶっ倒すことに成功した。
続いて、妹加がラリアット。香藤がタックルで吹っ飛ばしてリベンジを果たす。続けてカナディアンバックブリーカーの体勢からコーナーへ宙づりにする。
香藤が背中への串刺しタックルを連発する。さらにブロンコバスターで畳みかける。
 続いて、咲蘭がドロップキック3連発。腕ひしぎを狙うも、妹加が右腕を持ち上げて前方に落とす。
さらにエルボーを落とすも2カウント。妹加がカナディアン式に持ち上げると、咲蘭が回転して背後に回ってスリーパー。
 10分経過。
咲蘭がボディアタック。2カウント。咲蘭が飛び付こうとするが、妹加がアルゼンチンバックブリーカーに切り返す。本間はカットに出てきた香藤へパロスペシャルを決める。
妹加のサイドスープレックスは2。続けて、本間が低空ドロップキックからワキ固め。ロープに逃れようとした足を取りに行ろうとたが、間に合わずロープに。本間が突進するも、香藤がタックルでカット。咲蘭がカサドーラ式フットスタンプ。さらに619。セカンドロープからのフットスタンプ。2カウント。
この勢いに乗って、トップロープからのフットスタンプを狙ったが失敗。本間が飛びつき腕ひしぎを決める。
香藤がボディプレスを本間の体に浴びせてカット。さらに香藤がセカンドロープからボディプレス。この間に咲蘭がトップロープからフットスタンプを決めたが2カウント。ダブルの連携を狙ったが、妹加のダブルラリアットでかわされる。本間&妹加が合体619。
15分経過。咲蘭が本間にエルボーを放つ。咲蘭に「もっと来いよ」と挑発。ここからエルボーの打ち合いとなる。「まだだー」と腕を広げる。咲蘭が吠えてエルボーを打つと、本間も連打で返す。さらに咲蘭が打ち込むと、本間も「なめんな―、クソガキー」と打ち返す。香藤が追走タックルで流れを変えると、咲蘭がヨーロピアンクラッチに決める。2カウント。
本間がDDT。2カウント。さらにワキ固めを決める。ここから足も取っての多恵ロックへと切り替えて、本間組の勝利となった。
本間が「泣いてんのかー」と問いかけると、咲蘭は「うるせ-くそババア」と返す。妹加は「咲蘭、今日はよかったじゃん。いつも、そんな感じで向かって来いよ、こっちは戦いなんだよー」と檄を飛ばす。
ここで、二上会長がマイク。本間に対して「もうすぐ引退ですよね。あと2月くらいですよね? waveで恒例行事がありまして。あの方、復活したことだし、広田先生と…」と言いかけたところで、「GAMIさん呼びましたか」と広田が登場。「先生」コールが起きる。すかさず、「いや、先生はなりそこなったらしいです」と二上会長。
続けて「8月11日、後楽園、広田とシングルマッチで。モシャスで。いいですか。製作日数間に合いますか?」と言えば広田は「ギリです」と返答。
 「あんたんおぼえときーよー」(広田)
  「モシャス、どえりゃ-、きれいに仕上げてきてよ」(本間)
 「でも、あんたんことやから、あんまりきれーにしあがらんな」(広田)
 このやり取りを見た二上会長が「面白いので、名古屋弁もプラスしていいですか?」と追加ルールを要求。
 「どえりゃー楽しみだわ」(本間)、「おぼえときゃーと言っとんだわ。あたし、ずっと愛知県におったでー。名古屋弁はしたっとったで。私のほうがでらうまいわ」(広田)「うちの家族応援しとったわなー」(本間)「ありがとねありがとねー」(広田)「ほなねー」(本間)
 ということで、本間対広田の名古屋弁によるモシャス戦が決定した。
・バックステージ
咲蘭 本当はベルト挑戦のはずだったんですけど、炎華がケガして、自分も悔しかったし、炎華のほうがもっともっとくやしいと思うけど、絶対自分が勝とうと思っていたのに、自分がまけて本当にくやしいです。もうちょっと成長を見せたかったです。
香藤 自分とのタイトルマッチで炎華がケガしてしまって急遽、このカードに入れていただいたんですけど、炎華の代わりになれることはないのですが、自分なりにこのカードに組まれた意味を考えて、このチームで勝ちを狙いに行くつもりで頑張りました。いつもとは違った一面を見せれたんじゃないかなと思います。
咲蘭 (妹加が「今日はよかった」と言われたことについて)うれしい気持ちです。正直、練習生の時から知っていただいているので、少しでも成長している姿を見せれたのかなとちょっとだけ思っています。(8・10後楽園で錬鉄がテーマ曲を歌うことについて)やっとwaveのファンの皆さんが全力でシュッポッポを言ってくれることが増えたので、生の錬鉄さんが来ていただいて、後楽園で歌っていただけることがうれしいです。自分もめちゃめちゃ楽しみにしています!
▼波女スクランブルwave(20分1本勝負)
〇狐伯&青木いつ希(19分51秒、エビ固め)関口翔&小林香萌
※直伝ダブルアームT。


 波女となった狐伯。名実ともにwaveの顔となった狐伯の第一戦がメイン登場となった。
先発は狐伯と小林。まずは、小林がヘッドロック。ロックをなかなか外さず。今度は狐伯がヘッドロックに取る。
 タックル合戦は小林が勝つ。今度はアームホイップ合戦。お互い互角の攻防を見せてルチャの風が吹く。
続けては、青木と関口。青木が腕を取ると、関口も取り返す。
 関口がエルボーを放つも、青木がタックルで返す。狐伯にタッチ。狐伯が突進するも、これを切り交わした関口はコーナーからサマーサルトドロップ。
青木が狐伯にダブルを指示。「ダブルといったら…アレ?」と、青木がタックル、狐伯がドロップキックで呼吸が合わず。青木が「ダブルといったらタックル。ドロップキック見たことないわ」と説明する青木。今度はコーナーに振るもトレインの連携も合わず。青木が「なんで、オマエが先に行くの? 後輩は後じゃん。先輩から行くのが先じゃん」と説明している間に、関口が二人へボディアタックからダブルのドロップキック。
続いて、小林がセントーンを連打しまくり。最後の一発には関口も飛び込む。小林と関口はダブルのフェースバスターからダブルのドロップキック。
 今度は、小林が狐伯を磔にする。さらに磔を四方向に向けて、披露する。
関口が狐伯をロープに絡める。狐伯はスタナーで脱出すると、関口はドロップキックで返す。コーナーに振ると、狐伯がブーメランドロップキックで打ち返す。
ここで青木が飛び出し、関口と狐伯を同士討ちにさせると、その上に関口を捕らえてフェースバスター、さらに二人の上にニーを投下する。
 10分経過。
青木は関口へ串刺しエルボーからフェースバスター。続けてのボディプレスは自爆。関口がエプロンに移動して、アームブリーカーからミサイルキック。
青木と関口のエルボー合戦。関口が連打を決める。青木が大外刈り狙いも関口がワキ固めに切り返す。狐伯がカット。
関口と小林がダブルの串刺しドロップキックから、サンドイッチ低空ドロップキック。青木が大外刈り。これに対して関口が延髄蹴りからフライングネックブリーカードロップ。続けて、小林がミサイルキック。狐伯が場外へ。トペ狙いは狐伯がかわして未遂に。
青木が小林をロープに振ると、そのまま小林が場外へ飛んでプランチャ。青木が関口をロープに振ると、エプロンに飛び出して、トペコンを決める。
狐伯もプランチャを決めると、小林もテーブルの上からプランチャを敢行する。
 リングへ戻った小林は青木にドロップキックからフィッシャーマン。カウント2。
15分経過。
 エルボー合戦から、青木がジャーマン。狐伯がドロップキック。
狐伯と小林に。小林がすねキック。足の踏みあいとなるが、小林が踏み勝つ。狐伯はパケーテに捕らえたが2カウント。
小林の丸め込みは2。狐伯がバックを取る。切り返した小林がラリアット。狐伯も正面からニーを放つ。ダブルダウン。
 小林が120%スクールボーイ狙い。これを切り替えしてのエビ固めは2カウント。
4者が入り乱れる中、狐伯が残り30秒で直伝ダブルアームTを決める。時間切れ寸前で決着となり、狐伯が波女となっての第1戦を白星で飾った。
締めのマイクは狐伯。
「改めまして2025年、CATCH THE WAVE2025、第17代波女狐伯でーす! 勝ったんですけど、次は8月10日、狐伯がRegina挑戦です。上谷沙弥、いま、女子プロレス界を盛り上げてくれるのに悪いんですが、狐伯が悪夢を見させてあげたいと思います。
しもべたちよ、跪つけ。永遠にさようなら」と最後は、上谷の決めセリフを言い放って、「これがwaveだー!」で大会はエンディングとなった。