2026.03.07

「YOUNG OH! OH! 2026」

日時
3月7日 土曜日
観衆
154人
場所
大阪・176BOX
・入場式

 2008年3月20日、大阪・世界館で初開催された「YOUNG OH! OH!」。キャリア7年、29歳未満を対象にした大会で、その第1回では松本浩代vs華名(現ASUKA)などが組まれた。
 ちなみに“元ネタ”である「ヤングおーおー」は在阪テレビ局である毎日放送が1969年3月からスタートした公開バラエティー番組。日曜夕方に大阪市内の演芸場、ホールから生放送。桂三枝(現6代目文枝)が司会を務め、笑福亭仁鶴や西川きよし・横山やすしといった関西の大御所芸人が出演。島田紳助・松本竜介、西川のりお・上方よしお、大平サブロー・シロー、明石家さんまなどをトップに押し上げるなどで看板番組となった(関東ではNETテレビ=現テレビ朝日や東京12チャンネル=現テレビ東京がネットしていた)。
その後、不定期開催されていた「YOUNG OH! OH!」だったが、2014年9月の第10回からは月1回に昇格。しかし、2016年12月をもって定期興行は休止されて単発開催に。前説で二上美紀子会長に「久しぶりの開催」と紹介されたが、2017年10月以来、実に約8年半ぶりとなる。それだけ各団体のヤング層が厚くなってきたことの表れでもある。
出場全14選手がリングに勢ぞろい。対戦カード(試合順)が発表されたのち、挨拶には咲蘭が指名された。
「こんにちは。ご来場いただき、ありがとうございます。自分は真白さんと1カ月ぶりにシングルをさせていただきます。この前、負けてしまったので、前回の負けをバネに頑張っていきたいと思います。本日は全5試合、頑張りますので、応援のほど、よろしくお願いします」と、途中、考えていた言葉を忘れて笑いを誘うシーンはあったものの、最後は会場一体となった「YOUNG OH! OH!」の勝どきで、8年半ぶりの大会は幕を開けた。
1.OSAKA・元・YOUNG WAVE「同期のさくら」(20分1本勝負)
狐伯&○花園桃花(15分26秒、エビ固め)網倉理奈●&櫻井裕子

 タッグ王座への次期挑戦を表明しているキッズクラブとAre You Ready!の両チーム。カードには冠されていないが、№1コンテンダーを決めるオープニングマッチとなった。
「任せて。秒殺する」と先発を買って出た花園桃花。試合開始のゴングが鳴るや勢いよくコーナーを飛び出すが、網倉理奈のラリアットを浴びてダウン。逆に秒殺される危機に。辛うじてカバーを返し、続くコーナー2段目からのセントーンを自爆させてロープに走ったが、エプロンから櫻井裕子に羽交い絞めにされた。それを見て反対側のロープに走った網倉。
しかし狐伯がエプロンから羽交い絞めにする。狐伯と櫻井が申し合わせて羽交い絞めを解こうとするが、桜井は花園を放さず。解放された網倉は花園に突進してリング中央にダウンさせると、2人で交互に花園ボディーを踏みつけ、さらに交互にボディースラムで叩きつけていった。
防戦一方の花園だったがタッチを成立させると、狐伯を肩車して2人がかりの攻撃を狙うも崩れてしまった。ならばとクロスラインを狙ったが、かわされてドングリー藤江レフェリーにヒットしてしまった。
なんとか対等に持ち込もうとするキッズクラブは、ロケット勝負に持ち込もうと提案。花園と網倉がコーナー2段目に上がってロケット発射の準備。合図に合わせて網倉は櫻井の背中にドロップキックを放ったが、狐伯は花園のキックを受けることなく突進して櫻井にドロップキックを決めた。
さらに狐伯は、セカンドロープに飛び乗ってのボディータックで2人まとめて押し潰し、一気に網倉を攻め立てていく。花園とのコンビネーションで網倉を攻め立ててブレーンバスターで叩きつけるも、網倉も丸め込みで狐伯のペースを乱して櫻井にタッチ。
狐伯をコブラツイストに捕らえた櫻井。狐伯がロープに逃れようと手を伸ばそうとすると、グラウンドに持ち込んでフォールを狙っていった。カウント2で逃げられると、低空ドロップキックで顔面を撃ち抜く。そしてエルボーの打ち合いに持ち込み、狐伯のドロップキック、ロケットニーに対し、櫻井はフロントキックを返していった。
花園vs網倉の顔合わせになったところで、序盤にも見られた互いにエプロンから相手を羽交い絞めするシーンに。またしても狐伯が正直に相手を離してしまったが、こんどは花園が網倉の突進をかわして同士打ちを狙い、網倉を丸め込んでいったがカウント2。
網倉の突進をかわした花園がバックに回って突き飛ばすと、網倉はレフェリーに激突。2人重なる形でロープを背に腰を落としたところでドロップキックを放っていった花園。しかし網倉がかわしたため、レフェリーにヒットしてしまった。
レフェリー不在の状態になりながらも、狐伯がミサイルキックでAre You Ready!の2人を吹っ飛ばす。さらに鉢合わせさせたが、花園が放ったドロップキックはかわされて狐伯に命中。花園はそんなことお構いなしに網倉に攻撃を集中させ、コーナートップからのフットスタンプを決めてカバーするが、レフェリーはダウンしたままでカウントは数えられず。
ようやく意識が回復したレフェリーを利用した攻撃を狙った花園だったが、網倉はうまく回避して逆にレフェリーのラリアットを花園にヒットさせた
一気に勝負を決めるべくコーナー2段目に上がった網倉だったが、狐伯が背後からクラッカーを爆発させる。
その音に驚いてセントーンを放ってしまった網倉。それをかわした花園が丸め込むと、カウント3が数えられた。
勝利した狐伯は、Are You Ready!より先に夜の部で行われるタッグタイトルマッチの勝利チームに挑戦することをぶち上げてから引き揚げていった。
2.OSAKA・YOUNG WAVE「Volume」(10分1本勝負)
△香藤満月(時間切れ引き分け)CoCo△

 体重差のある香藤満月に対してスピードで対抗しようとするCoCoだが、香藤はどっしり構えて跳ね返す。突進をかわそうとドロップダウンしたCoCoの背中を踏みつけ、ヒップドロップからキャメルクラッチで先手を取る。
そして覆いかぶさるようにして耳元で「ギブアップ!?」と大声で叫び、鼓膜へもダメージを与えていく。
スタンドに戻ってからも体重差を生かしてパワーで圧倒する香藤。対角線へ大きく放り投げ、コーナーへ押し込んでのスティンクフェイス、全体重をかけての踏みつけと攻め立てる。
リング下にエスケープしたCoCoに香藤ロールを放っていったが、かわされてセコンドに付いていた櫻井裕子が押し潰される形になった。
これでペースを奪ったCoCoは、香藤を鉄柱にぶつけてからリングに押し上げる。そしてミサイルキック、コーナーに駆け上がってロープの反動を利用してのリストロックホイップ、コーナーに追い込んでのダブルニー、リバーススプラッシュ、ショットガンドロップキックと一気に攻め立て、ストレッチマフラーでギブアップを迫った。しかしロープブレイクに持ち込まれる。
スタンドに戻ってのエルボーの打ち合いからフライング・クロスアタックを決めたCoCoは、ライオンサルトを決めたが、香藤はロープに走ったCoCoをベイダーアタックで吹っ飛ばして攻撃を断ち切る。そしてボディープレス、串刺しボディースクワッシュ、ドロップキックと、往年のクラッシャー・ブラックウェルを思わせる重量感あふれる攻撃で攻め立てていったがカウント3は奪えず。
さらにコーナー2段目からのボディープレスを放っていったがかわされて自爆。CoCoはすかさずラ・マヒストラルで丸め込んでいったが香藤はカウント2でクリア。丸め込みの連続で追い込むCoCoだが、香藤はカウント3を許さない。
その場跳びムーンサルトプレスをカウント2で返されたCoCoはスワントーンボムを放つも、かわされると読んで1回転して自爆は免れた。しかし立ち上がったところ、香藤の肩に担がれる。後方に滑り下りて丸め込もうとしたが、踏ん張った香藤はヒップドロップ。
カウント2で返されると何度も強引に押さえ込んでいったが、タイムアップのゴングが打ち鳴らされドローとなった。
3.OSAKA・YOUNG WAVE「Tecnico」(10分1本勝負)
○真白優希(8分13秒、特盛クラッチ)咲蘭●

 入場式で雪辱を宣言した咲蘭。互いに手四つの力比べを狙うが、相手の誘いには乗らず。真白優希が蹴りを叩き込んでそれを嫌う形に。
互いにアームドラッグを1本ずつ決め、真白が低空ドロップキックにつなげれば、咲蘭は真白の手を踏みつけて動きを止めにかかる。
真白が髪をつかんでの投げを放ち、スリーパーからクロスフェースロックにつなぐ。ロープブレイクに持ち込まれると、コーナーに張りつけにして背中にドロップキックを叩き込んでいった。
コーナーに飛ばされながらもセカンドロープに飛び乗ってのボディーアタックを決めてワキ固めで反撃に転じた咲蘭は、エルボーの打ち合いを繰り広げる。
ドロップキック主体で攻め込んでいく真白に対し、ティヘラの要領で相手に絡みついた咲蘭はヘッドロックとアームバーの複合技でギブアップを迫る。
ロープに逃げられると619、カサドーラ、フットスタンプ2連発からコーナートップに駆け上がっての急降下フットスタンプと、真白に休む間を与えない。
2度目のダイビング・フットスタンプをかわした真白は、ジャンピング・ハイキックから回し蹴りを放っていったが、それをかわした咲蘭は丸め込みの連続でフォールを狙う。だが真白はいずれもカウント2でクリア。
丸め込みの応酬となったが、真白が一瞬のスキをついて特盛クラッチを決めたところ、ドングリー藤江レフェリーの右手がマットを3回叩いて勝負あり。咲蘭は雪辱を果たせなかった。
4.OSAKA・YOUNG WAVE「PRIDE」(15分1本勝負)
○YUNA&スパイク・ニシムラ(14分16秒、Go
Straight)花穂ノ利、風南ユキ●


 当初、出場が予定されていた光芽ミリアがインフルエンザと診断され欠場。代わって花穂ノ利が参戦。SEAdLINNNGとセンダイガールズ、団体対抗戦の要素が含まれたタッグ対決。
4.OSAKA・YOUNG WAVE「PRIDE」(15分1本勝負)
○YUNA&スパイク・ニシムラ(14分16秒、Go Straight)花穂ノ利、風南ユキ●

 当初、出場が予定されていた光芽ミリアがインフルエンザと診断され欠場。代わって花穂ノ利が参戦。SEAdLINNNGとセンダイガールズ、団体対抗戦の要素が含まれたタッグ対決。
互いにショルダータックルを打ち込んでいき、こちらも一歩も引かない。最終的に打ち勝ったスパイクがグラウンドに持ち込んでフロントネックロックで締め上げる。
穂ノ利はそれを切り返してサイドヘッドロックを決めるも、スパイクは強引に抱え上げて低空ながらもバックドロップを決めた。
スパイクのフロントキックをかわした穂ノ利は、すくい投げ式のアームドラッグからショルダータックル。そしてタッチを受けた風南ユキとのダブルドロップキック。さらに風南はドロップキックを連発で叩き込んでいきスリーパーに捕らえるが
、スパイクはサイドヘッドロックに切り返し、力任せに締め上げていく。風南がロープを駆け上がってホイップを狙うが、踏ん張ったスパイクはバックブリーカーを決めていった。
サッカーボールキック2発を背中に浴びながらも、コーナー2段目からのドロップキックを返した風南は穂ノ利にタッチ。ショルダータックルでスパイクをダウンさせた穂ノ利に対し、スパイクはボディースラムを狙う。
穂ノ利はそれを阻止して逆のボディースラムを決める。さらにエルボーの打ち合いを繰り広げた。
利をコーナーに追い詰めてマシンガン式でラリアットを叩き込んでいったスパイクは、サッカーボールキックからスライディング・ラリアット。そしてワキ固めでギブアップを迫ったが、穂ノ利は体を入れ替えて切り返していくと、首固めで逆転フォールを狙う。しかし冷静なスパイクはカウント2で返すと、ロープに走った穂ノ利をフロントハイキックで迎撃して、YUNAにタッチした。
穂ノ利にドロップキック3連発を決めたYUNAに対し、穂ノ利はスピアを返す。そして腰を落としたYUNAに、走り込んでのニー。YUNAも穂ノ利が狙ってきたエルボーをかわしてワキ固めに切り返していった。
穂ノ利もバックフリップを決めて風南にタッチ。ドロップキック4連発でダウンさせた風南は、低空ドロップキックの追い打ちを決める。それでもYUNAは、サイドヘッドロックに捕らえて穂ノ利の動きを封じ、グラウンドでのフロントヘッドロックに捕らえていった。
ミサイルキックを決めたYUNAだったが、2発目を狙ったところをデッドリードライブで叩きつけられてしまう。すかさず穂ノ利がコーナー2段目からボディープレスを決めてアシスト。リングに飛び込んできたスパイクを穂ノ利がリング下に投げ捨てる。リング内が1対1になったところで風南にスリングブレイドを決めたYUNA。風南もサンセット式の回転エビから丸め込みの連続でフォールを狙う。
いずれもカウント2で返されていった風南が不用意に突進してきたところでバックに回ったYUNAは、風南が振り向いたところを首固めで丸め込む。カウント2で返したもののドロップキックを浴びたYUNA。しかしロープに走った風南を待ち受けてファイアーマンキャリーに担いだYUNAはそのまま回転して押さえ込むと、カウント3が数えられた。
5.POP選手権試合(20分1本勝負)
<王者>○炎華(13分25秒、タイムマシンにのって)美蘭●<挑戦者>
※第33代王者が5度目の防衛

 美蘭を挑戦者に迎えた5度目の防衛戦。両者のシングル対決は、美蘭がWWWDクリスタル王者時代に挑戦した2024年1月6日以来、2年2カ月ぶりとなる。
互いに「よろしくお願いします」と握手を交わして試合開始のゴング。まずは正面から組み合い、美蘭がリストロック。回転して切り返そうとする炎華だが、ミランは相手の動きを読んで自身も回転するなど、ロックを外させない。
2度目のコンタクトでは手四つでの力比べ。フィンガーロックを外さずに美蘭の股間をすり抜けてバックに回った炎華は、サーフボードストレッチへ。これでペースをつかみ、ダイナミックなフォームからのストンピングを浴びせていく。
さらにコーナーに押し込んで踏みつけていくも、美蘭は炎華を髪をつかんで対角線を走って投げ飛ばしていく。そして先ほどのお返しとばかり、炎華をコーナーに追い込んで踏みつけていった。
だが炎華も、ブレイクのあとに背中合わせになって逆さ押さえ込みへ。そのままフォールにはいかず、ロックを外して美蘭が上半身を起こしたところに低空ドロップキックと突き刺していった。
そしてこちらも先ほどのお返しとばかり、髪をつかんで大きく投げ飛ばしていった。
コーナーで腰を落とす美蘭にストンピングの雨を降らせた炎華は、ロープに張りつけにすると、背中にドロップキック。そしてキャメルクラッチに捕らえた。
コーナーに突進してきたところをかわした美蘭は、炎華のリストをつかんで大きくホイップ。起き上がろうとするところに低空ドロップキックを叩き込んで、ヘッドシザースとアームバーとの複合技に捕らえてギブアップを迫った。
ロープに逃れた炎華はエルボーの打ち合いに持ち込み、セカンドロープに飛び乗って振り返りざまのボディーアタックを決め、側転エルボーからのフェースクラッシャー、低空ドロップキックと得意の流れに持ち込み、STFでギブアップを迫ったがロープに逃げられてしまった。
それでもミサイルキック2連発で追撃。さらに3発目を狙ったものの、デッドリードライブでマットに叩きつけられた。
美蘭は619、カウンターの右ハイキックで反撃。炎華がカウンターのドロップキックを返したところでダブルノックダウン。カウント10寸前で上半身を起こした両者は、ヒザを着いた状態でエルボーを打ち合う。
両者一歩も引かず、スタンドに移ってからも互いにエルボーを叩き込んでいき、さらにドロップキックの打ち合いへ。
美蘭がフィッシャーマンズスープレックス、ラ・マヒストラル、レッグロールクラッチとフォールを狙うものの、炎華はいずれもカウント2でクリア。ここから丸め込み合戦となり、炎華がレッグロールクラッチを返されながらもタイムマシンにのってに移行してカウント3を奪った。
・エンディング

 勝負が決まっても、しばらく両者は仰向けにダウンしたまま。どちらからともなくダウンしたまま見つめ合い、先に上半身を起こした炎華がなにやら言葉をかける。
認定証とベルトを受け取った炎華は、マイクをつかむと「5度目の防衛成功したぞ!」と叫ぶ。そして「ファン時代からずっと仲良くしてくださった美蘭さんとこうやって、メインでシングルでタイトルマッチができて本当に、本当にうれしかったです。ありがとうございました」と感謝を述べた。
 さらに「私、美蘭さんに勝ったことなかったかもしれないです。今まで全部負けてきて、今日はようやく勝つことができました。この勝ちがまぐれだって思われたくないんですよね。美蘭さん、ディアナのクリスタル(王座)も持ってますよね? 私、欲張りなので、もう1回あなたに勝って、クリスタルチャンピオンに返り咲きたいなと思うんですけど、挑戦させていただけませんでしょうか? 今日、私に負けたので、断る権利はないと思います」と“上から目線で”挑戦を申し出た。
これに対し美蘭は、「今日、初めて炎華に、負けたことがなかった炎華に、絶対負けたくない炎華に負けてメチャクチャ悔しいよ! 今日勝ったぐらいで、クリスタルが獲れると思ってんの? そんな簡単に獲れるクリスタルじゃないんで、(タイトルマッチをする)日付決めさせてください。3・25、ディアナ「フューチャーサイト」で私の持つクリスタル懸けて、もう1度、シングルで決着つけさせてください」と日時を指定した。そして「お願いします」と言って両手で握手してきた炎華に対し、「今日の勝ち、まぐれにしてやるよ!」と返り討ちを宣言した。
その言葉を受けた炎華は、「私、WAVEのタッグのベルトも獲って、POPも防衛して、波に乗ってる自信があるし、今日の夜、絶対、タッグのベルトを防衛して、2冠チャンピオンのままでクリスタル獲って、3冠チャンピオンになってみせます!」と堂々の3冠王者をぶち上げた。
そして最後、美蘭と並んで、観客と一体となった「YOUNG OH! OH!」の大合唱で、8年半ぶりの伝統あるブランドの大会は幕を閉じた。