2022.02.13

「Valentine wave 2022」

◎入場式
2022年初の後楽園ホール大会が開催され、wave所属選手(桜花由美、野崎渚、宮崎有妃、旧姓・広田さくら)、Tommyレフェリーがリングに上がり入場式をおこなった。

桜花「みなさん、こんにちは! 本日はご来場、誠にありがとうございます! 今年、2022年はwave旗揚げ15周年イヤーです。2人からはじまったwaveが15年続いているのも応援してくださる皆様のおかげだと思っております。本当にありがとうございます。今年はwaveはハチャメチャで楽しい感じの試合を見せていきますので、ぜひ皆様、楽しみにしていてください。そして、ここで発表があります。(結婚を疑われるが)違う×3、私じゃない。GAMIさんが発表するそうです。会長、お願いします」
二上会長「みなさん、ご来場ありがとうございます。えっとですね、悲しいお知らせが1つ、桜花の結婚ではありません。嬉しいお話が2つ。1つ目は私事なんですが、ヒザに人工関節を入れ、快調に歩いております。ありがとうございます×3。2つ目、これは非常に嬉しいお知らせです。プロレスリングwaveに新しい入団選手がいます。はい、行きますよ。みなさん、ちょっと『おお!』ってなるんで、『おお!』の準備しといてくださいね。はい、じゃあどうぞ!」
そこに現れたのは、Marvelousを退団した神童ミコト。姿を見せると、会場からは驚嘆の声。

二上会長「お前、泣くとこやぞ? 桜花さんの結婚より湧いてたよ。はい、じゃあちょっとしゃべっていいですか? 本人から挨拶をしていただきます。どうぞ!」

狐伯「はじめての方もいらっしゃるかとは思いますが、神童ミコト改め狐伯(コハク)として、このwaveのリングでプロレスを復帰します。えー、心機一転、狐伯として、コハクです。頑張っていきますので応援よろしくお願いします」
二上会長「はい、『おお!』やったでしょ? ちゃんとね。ありがとうございます。付け加えると、平和的にMarvelousさんとはお話ができております。なので心配しないでください。悪どいことはしてませんからね。しそうな顔して、やりませんからね、私は。以上です。これから新生wave、15周年に向かって…選手…7人になりました。着々と減っては増え、減っては増え…しております。2人からはじまったので大丈夫です。というわけで…。あっ、あと狐伯はちょっとリングから離れていたので、復帰戦は4月1日の新宿FACE大会で復帰となりますので、ぜひみなさん見に来てください。よろしくお願いします」
1、Future wave(10分1本勝負)
△川畑梨瑚(時間切れ引き分け)梅咲遥△

オープニングマッチは、川畑梨瑚と梅咲遥のシングル対決。現在、梅咲はW.W.W.D世界タッグ王座を保持しており、waveの桜花由美&旧姓・広田さくらにベルトを狙われているが、実績のなさを理由にタイトルマッチを保留にしている。

ゴングと同時に両者が飛び出していきドロップキック。相打ちでスタートとなる。フォアアームの打ち合い、読み合いの攻防から川畑がサッカーボールキック。
すぐに梅咲もドロップキックで返していき、ストンピング。ボディースラムからのカバーはカウント2。すぐさまリバース・インディアンデスロックから弓矢固めへ。耐えられると張り付けドロップキックをお見舞い。カウント2。

さらに梅咲はヘアーホイップを狙うが、側転で回避した川畑がヘアーホイップでやり返し、低空ドロップキック。続けざまにハイキックを狙う川畑だったが、これは梅咲も回避。今度は梅咲がロープに走るが、川畑がカウンターのソバット、低空ドロップキック、619。梅咲もすぐにドロップキックでやり返す。
ならばと川畑はミドルキックを連発していき、ロープに走るが、梅咲が低空ドロップキックで迎撃。変形足4の字固めへ。耐えられると、サードロープに足を固定しピンポイントのドロップキック。さらに足4の字固めでステップオーバー。ブレイクされるとミサイルキックで追撃する。

フォアアームのラリーの中、残り3分のコール。走ろうとする川畑の後ろ髪を掴んだ梅咲が低空ドロップキック2連発。ミサイルキックを発射させる。カウント2。すぐにダブルリスト・アームサルトを狙うが、踏ん張った川畑がトラースキック、延髄斬り。
追撃に走る川畑に梅咲がカウンターのブレーンバスターを放つ。今度は梅咲が走るも、川畑がカウンターのノーザンライト・スープレックス・ホールドへ。これもカウント2。コーナーに向かう川畑を阻止する梅咲。ここから丸め込みの応酬となるが、いずれもカウント2。焦る川畑はキックで仕留めにいく。キックアウトされるとムーンサルト・プレスを投下するが、ここで時間切れを迎えた。
2、スクランブル3wave(15分1本勝負)
○大空ちえ(10分30秒、リングアウト勝ち)優宇●、青木いつ希●

第2試合は、waveの準レギュラー陣による3WAYマッチ。優宇vs青木いつ希vs大空ちえというカードとなったが、優宇&青木はキロデシベルとしてタッグを組む仲。大空の苦戦が予想される中でのゴングとなった。
開始早々「ヨッシャ行くぞ、後楽園!」と意気込む青木。トライアングルの力比べから、やはり大空が孤立する展開となり、優宇&青木がダブルのショルダータックル。優宇→青木の大空へのボディープレスが決まる。カウント2。さらにキロデシベルのトレイン攻撃が決まるも、すぐさま青木が優宇を裏切りショルダータックルで飛び込んで行く。
ところが、優宇に弾き飛ばされ、謀反失敗。すかさず優宇は大空をボディースラムで青木の上に投下しお仕置きする。

優宇vs大空となり、優宇が逆水平チョップ、旋回式サイドバスター、セントーンを放つ。これを寸前でかわした大空がようやく反撃。ブラ下がり腕十字で捕獲したが、青木が横取りし、優宇の後頭部にダブルニードロップを投下する。
大空も割り込んでいき、ミサイルキックで青木を吹っ飛ばす。キックアウトされると変形ダブル・アームロックで捕獲する。続けざまにフィッシャーマンバスターを狙う大空だったが、踏ん張った青木が串刺しバックエルボー、フェースクラッシャー、ボディープレスと猛攻。これは優宇がカット。
優宇の逆水平チョップ、青木のフォアアームが打ち合いとなる。優宇がダブルチョップでなぎ倒し、ラストライドを狙うが、青木も踏ん張る。そこに大空が回転エビ固めで飛び込んで行く。優宇が踏ん張ると、青木が援護射撃し、大空のカバーはカウント2。

ここで青木は大空に「ドロップキック!」と指示。大空がロープに走ると、青木が裏切りカニばさみ。低空ドロップキックをお見舞い。セカンドからのボディープレスを投下する。これを寸前でかわす大空。
優宇も復活し、青木&大空をコーナー下へ。キャノンボールを投下する。大空へのカバーはカウント2。続くベアベアーズは青木がカットする。

すぐさま青木は優宇にラリアット。キックアウトされるともう一度走るが、大空が足をすくって場外戦となる。カウントが進むなか、激しいチョップ合戦を繰り広げる優宇と青木。2人がヒートアップしていく中で、大空が巻き込まれてヘロヘロ状態。一人でリングへと向かい、リングアウト勝ちとなった。
3、デンジャラスwave~ハードコアルール(20分1本勝負)
○世羅りさ&鈴季すず(19分55秒、片エビ固め)宮崎有妃●&ハイビスカスみぃ
※イスとラダーで挟んだ状態の宮崎にダイビング・ダブルニードロップ

元旦興行で宮崎有妃がハードコアマッチをおこなっているニュースを聞きつけ乱入した、いま話題のプロミネンス。目的はあくまでも宮崎とのハードコア戦だったが、まずは2・2新木場で宮崎&旧姓・広田さくら&ハイビスカスみぃ組と通常ルールで対戦。試合後にようやく宮崎とのハードコアの約束を取り付けた。
世羅りさはデスマッチ仕様の袴とサラシスタイルで登場。鈴季すずをパートナーにカッコよくリングに現れる。

一方、宮崎&みぃはブリブラダンスで登場する。踊り終わったあとに奇襲をしかけ、いきなり場外戦となる。これを返り討ちにしたのが世羅。有刺鉄線竹刀で宮崎の額をエグっていく。早くも宮崎は流血!
リングに戻った世羅。竹刀で宮崎の背中を2発、ぶっ叩いたあと、パイプ椅子を中央にセットし、ブレーンバスターの体勢。これは宮崎も回避する。逆に宮崎が世羅の額を椅子にセットするともう一つの椅子でフルスイング。そして脳天を座面でブチ抜いていく。これで世羅も額から出血…。
ここで宮崎&みぃは世羅にダブルのフラップジャック。低空ドロップキックで挟み撃ちにする。みぃが椅子で襲いかかるも、寸前でかわされ椅子がロープに直撃。その反動で、みぃは座面で顔面を痛打してしまう。
これを見たすずが「バカか!」と椅子で攻勢に転じる。エプロンにみぃをうつ伏せにセットすると、椅子を顔面にセットし、場外助走からのランニング・キック。
リング内に戦場を移し、再び世羅がキャメルクラッチの体勢で有刺鉄線竹刀。大騒ぎするみぃ。額からは出血が見られる。劣勢のみぃだったが、椅子上へのチンクラッシャーで流れを変え、ネックブリーカードロップ。
タッチを受けた宮崎が世羅→すずにラリアット。プロミネンスにまとめて!(DDTとスタナー)を敢行する。
世羅もセラリズムバスターを放って、すずと交代。すずは後頭部へのランニング・ニー、ドロップキックで追い打ちをかけ、ここで赤い鈴をぶちまける。だが、その上にボディースラムを決めたのは宮崎。
もう一発ボディースラムで叩きつけたあと、みぃとの連係を狙うが、これは自滅。襲いかかるすずに、宮崎がラリアット。さらに宮崎はすずを逆さ吊りにして顔面に椅子をセット。ラダーで射貫いていく。
再び場外戦となり、宮崎がテーブルをセット。すずを机上に乗せてのプランチャを狙うが、すずが椅子を投げつけ阻止。ならばと宮崎は机上パワーボムを狙うが、体重に耐えきれなくなったテーブルがミシミシと音を立てて割れていくというアクシデント…。

諦めた宮崎がテーブルの破片ですずの脳天をフルスイング。すずもドロップキックでやり返し、ダブルニードロップを投下する。

交代した世羅が有刺鉄線竹刀で襲いかかる。コーナーにラダーをセットすると、宮崎にカニばさみ。そして椅子を宮崎の前に置いて串刺しダブルニーを投下する。次の一手に出ようとする世羅だったが、ここでラダーが自然と倒れて世羅を直撃するという、まるでコントのような展開。
チャンスとばかりに攻勢に出た宮崎は世羅の首にラダーを引っかけ、椅子でフルスイング。さらに「みぃちゃん、ラダー!」とラダーを組み立てると、みぃは「飛ぶの?」と恐る恐るラダーに登る。宮崎は「今日はいつものじゃないよ。頼むよ!」と念を押すが、みぃはフリだと思ったのか、ダイビング・ボディープレスを豪快に自滅…。

再び流れがプロミネンスに移り、世羅が羅紗鋏。さらにイス上への羅紗鋏も放つが、カウント2止まり。残り30秒となり、慌てる世羅。宮崎の上にラダーと椅子を乗せると、ダイビング・ダブルニードロップでトドメを刺した。
◎バックステージ
世羅「時間足りないよ! 20分なんて!!」

すず「足りない、足りない」

世羅「我々のハードコアって、こんなんだったっけ…ってスゲー思って。waveさんって、笑いの神様でもいらっしゃるんですかっていう…。我々はカッコよく登場して、カッコよく勝って、カッコよく技とか決めたかたんだけど、宮崎さんの方みたらラダーが勝手に倒れてきて、一瞬何が起こったかホントにわからなくて」

すず「ドリフでしたね」

世羅「すずも、テーブルクラッシュやるのかなって見てたら、メキメキメキって」

すず「沈んでいって、そのまま床にズドンですよ! 痛ったあ…。いい意味で狂わされましたね」

世羅「ガシャーン、ウオー! ってなるところで、メキメキメキ、ワハハ! って笑い声が聞こえるぞ…みたいな。waveさんでハードコアをやるってこういうことなんだなって、あらためて思い知りました。なので次はそういった不測の事態もすべて考えた上でもう1回やりたい!」

すず「時間無制限でやりたいですね」

世羅「20分でもう時間ないないってやるのはしんどいわ! むしろ楽しくてドローになってもいいかくらいになっちゃったけど、ドローじゃ面白くないから最後は必死に勝ちにいかせてもらいました。ちょっとコミカルになっちゃったけどね。勝ったんだから、今後のwaveさんにちょっとワガママ言ってもよくないですか? 宮崎さんに勝ったんだぞっていうのを振りかざして、もう1回ハードコアやらせろって、あとで直訴しにいきます」

すず「もう1回やりましょう!」
◎バックステージ
宮崎「痛いでしょ?」

みぃ「スゴく痛いです…。あの世羅とかいう女、ムチャクチャしますね」

宮崎「有刺鉄線竹刀のトゲトゲ? 先端恐怖症でもないんだけど、さすがにゾッとしたね。止めようにもどこを持てばいいのかとビビっちゃって(苦笑)」

みぃ「でもちょっと時間が足りなかったっすね。あと5分長ければ私がやってやりましたよ!」

宮崎「あの重い碁盤を使わずに終わっちゃったよ」

みぃ「せっかく持ってきたのに! ちょっとリベンジしないと」

宮崎「私はいつもハードコアやった後はすごい爽やかな気分になって、いいことしたなと思っちゃうわけよ。河原で殴り合うみたいな」

みぃ「あー、友情芽生えちゃうみたいな」

宮崎「そんな気分なんだよ。もっかいやりたいね」

みぃ「せっかく今日は金村さんから名前もらって『ブリーフシスターズ』として継承したので」

宮崎「今知らない人もたくさんいるだろうけど、私たちからまたあのダンスも踊ってくれるようになるよ」

みぃ「自分たちのモノにしましょう。コレでは終わりません!」

宮崎「天下取ったる!」
4、DUAL SHOCK WAVE~WAVE認定タッグ選手権試合(30分1本勝負)
<挑戦者組>桜花由美&○旧姓・広田さくら(20分47秒、へなーらサンセット)SAKI&清水ひかり●<王者組>
※galaxyPunch!が4度目の防衛に失敗。桜花&広田が第27代王者組となる

ワールド女子プロレスディアナが管理するW.W.W.Dの3本のベルト(シングル、タッグ、エリザベス)の総取りを目論むプロレスリングwave。

現在、野崎渚がW.W.W.D世界シングル、宮崎有妃がW.W.W.D世界エリザベスを獲得。残すはタッグのベルトのみとなったが、現王者組の梅咲遥&高瀬みゆきは、桜花由美&旧姓・広田さくらの挑戦を実績のなさを理由に拒んでいる。なんとしてでもベルト挑戦への足がかりを作りたい桜花&広田は、まずはCOLOR‘Sに流出中のWAVE認定タッグ王座奪回に動くことに…。
一方、SAKI&清水ひかりのgalaxyPunch!(ギャラパン)も、桜花&広田の挑戦を拒否していたのだが、桜花が社長の強権を発動。強引にタイトルマッチを発表したため、4回目の防衛戦が決定した。
桜花のパワーハラスメントに納得のいかないSAKIは試合前から「おいハラス! 出てこい! ハラス×4」と挑発。試合はSAKIvs桜花でゴングとなった。ロックアックで組み合った瞬間、清水も出て行き一緒に押し込む。そして、ギャラパンの波状攻撃が決まる。
桜花&広田もダブルのフロントキックで反撃に出るも、これは桜花のみクリーンヒット。すぐさま桜花はブレーンバスターで広田を投下するが、SAKIにかわされ、再び桜花が捕まる展開。清水のミドルキック、SAKIのフロントキックが交互に決まる。そこからSAKIがダブルニードロップを投下。劣勢の桜花だったが、カウンターの払い腰でようやく攻勢。

タッチを受けた広田がボディースラム。だが、すぐに桜花と交代。桜花もボディースラムを放って広田に戻す。今度は広田がフライングメイヤー。再び桜花と交代。桜花もボディースラムを放って、もう一度タッチ。どんどん攻撃の手を緩める広田は、ちょっと蹴っただけでチェンジしようとする。これはさすがに拒まれる。仕方なく広田が拝み渡りへ。ロープ上でジャンプしてみせるが、2度目は失敗。
逆にSAKIがボディースラム2連発を放って清水と交代。だが、清水もちょっと蹴っただけでSAKIと代わろうとする。SAKIに断られるとボディースラムを放って、SAKIとタッチ。王者組も早いタッチワークで応戦する。そこから串刺しエルボーを狙う清水だったが、かわした広田がフェースクラッシャー。

桜花が出て行き清水にボディースラム。清水を踏みつけ、ダブルニードロップを投下する。続いて広田の串刺しボディーアタック、桜花の串刺しビッグブーツが決まる。カカト落としからのカバーはカウント2。すぐさま桜花がビッグブーツで追撃する。
2発目を狙うが、かいくぐった清水が丸め込む。キックアウトされるとサッカーボールキック。続くPKは桜花がキャッチ。抵抗する清水に桜花はビッグブーツで黙らせようとする。

だが、清水もPKFで流れを掴むと、カサドーラ・フットスタンプ。PKでカウント2。SAKIと交代。

SAKIは桜花にビッグブーツ、広田にも見舞っていく。桜花もバックドロップの体勢。踏ん張ったSAKIがストレッチボム。リバーススプラッシュを狙うが、桜花が迎撃し、バックドロップ。カウント2。走る桜花だったが、SAKIがカウンターのファルコンアロー。これもカウント2。
続いてブレーンバスターの掛け合いに。制したのはSAKI。ビッグブーツ2発につなげる。キックアウトされるとクロスフェースロックへ。耐えた桜花がDDT、カカト落としで反撃。返されるとビッグブーツ。これはカウント2止まり。

今度は広田がロープに走るも、清水がキックで妨害。ギャラパンがクローズラインを狙うが、突破した広田がまとめてDDT、そして2人に同時ボ・ラギノール。続けざまに広田はトペ・スイシーダを発射させる。

リング内に戻るとSAKIに夜叉ロックを極める広田。なんとか清水が救出し、今度はギャラパンが連係。トレイン攻撃が決まる。そしてSAKIがカンパーナ。これは桜花がカットに入る。
ならばとSAKIはリバーススプラッシュ、リバーススプラッシュ式セントーンで追い打ちをかける。続く清水はPK、サイドキック。いずれもカウント2止まり。続く延髄斬りは広田がかわしてボ・ラギノール、へな拳、ボ・ラギノールの猛攻から走るも、清水が掟破りのふらふらドーン。カウント2。すぐさま桜花が清水に垂直落下ブレーンバスターでアシストすると、SAKIも桜花にフロントキック。ならばと広田が変形のノーザンライト・スープレックスをSAKIにお見舞い。
改めて広田は清水にへなーらサンセットの体勢。これを清水が回転エビ固めに切り返す。カウント2。ここでSAKIが広田→桜花にビッグブーツ。清水がプランチャを放って広田と桜花の分断に成功。SAKIはリング上の広田にランニング・ブレーンバスターを放つと、間髪容れずに清水がダイビング・フットスタンプを投下。惜しくもカウント2。

追い込まれた広田だったが、丸め込みで勝負に出る。いずれもカウント2。清水の延髄斬りから広田がふらふらドーン。これはSAKIのカットが間に合う。すぐに走る清水だったが、桜花がカウンターのネックハンギングボム。広田がシャイニング・ウィザードにつなげる。カウント2。
ここでSAKIが桜花にブレーンバスターで排除にかかる。一方、広田はへなーらサンセットの体勢。踏ん張られると、復活した桜花がビッグブーツ。そこからへなーらサンセットの体勢に入るが、これも清水が回転エビ固めに切り返す。

清水のボディースラムからギャラパンが連係のフットスタンプ。ダブルインパクト式ヒップドロップを投下する。カウント2。一気に仕留めたいギャラパンだったが、SAKIのビッグブーツが清水に誤爆。すかさず広田がウラカンラナで丸め込む。返されると、桜花のビッグブーツ、広田のへな拳、桜花のタイガードライバーと波状攻撃。最後は広田のへなーらサンセットがズバリと決まり勝負あり。
◎試合後のマイク
桜花「ギャラパン! ギャラパン!! えー、1回もタイトルマッチにイエスとは口で言ってくれなかったけど、今日対戦してくれてよかった。ありがとうございます。アナタたちとタイトルマッチができて、そして、ベルトが獲れた。このベルトはアナタたちが上げてくれた価値のあるベルトです。そのベルトを、私と広田さんで価値を上げていきましょう!」

広田「そうしましょう! カッコいいチャンピオンだったぞぉ。あとは任せろ! お疲れ!! 次の目標、考えろ。なっ、拍手!(観客の温かい拍手に見送られてギャラパンは退場)実績作ったね×2。じゃあ早速、呼ぼうか。いたいたいたいた、いたいた。ちょっと、見なよ。実績が腰にあるから、実績が」

桜花「上がって、上がって。どうぞ、どうぞ」

試合を見ていた梅咲がリングに上がる。

広田「作りましたけど、実績」

マイクを探す梅咲。

広田「マイクなんてナシで地声で行けよ、お前。いいだろ、別に。(梅咲にマイクが手渡されると)おせーんだよ、渡すのが。早くしろ!」
梅咲「ちゃんとこの目で実績を作ったの見ました。でも、いまパートナーが横にいない状況で『じゃあタイトルマッチ』っていう風に勝手に言うなって言われてて、会社にもちゃんと確認しなきゃいけないので、いったん会社に伝えるみたいなので、大丈夫ですか?」

広田「そうやってすぐ会社、出すのな。すーぐ、会社が、会社がって言う!」

梅咲「でも、アンタだって会社通さなかったら怒るでしょ?」

桜花「会社を通さなくても、私が決定って言ったら決定だから。会社がアタシだから!」

梅咲「クソババア!」

広田「それはしょうがないよ、桜花さん。いまのは言われてもしょうがない。うん、しょうがない」

梅咲「ちゃんとでも会社に伝えます。すぐ」
広田「すぐだよ。こっちはハラスだからね。(桜花がハラスは自分のことだというような主張をする)アンタがハラスで私がメントなの? いま知ったわ。全部アナタのことなのかと思った。そうなんですか? どうも『ハラスです』『メントです』ってことなんですか、これから。わかりました、新しい風吹かせましょう。えー、実績作りましたので次のステップは見えてますので、あとは会社の許可と日程が決まるだけですね」

桜花「ウチはオッケーなんで」

広田「わかりました。私たち」

桜花「ハラス」

広田「メント頑張ります!」
◎バックステージ
桜花「ハラスでーす!」

広田「メントでーす!」

桜花&広田「ハラス・メントでーす!」

桜花「取れました。実績作りましたよ!」

広田「実績大変だったね!」

桜花「大変でしたね、イエスと言ってくれなくて、ハラスハラス言われたんですけど…。でも権限持ってるんで」

広田「持っちゃってるもんね。まあ社長がこうだし、私が会社だっていうブラックの名言ひとこといただきましたので。私はそのハラスの会社のもとで、メントしていくことを誓い、頑張っていこうと思います」

桜花「次はディアナのタッグベルトですね」

広田「それ取ったら二冠になっちゃうよ」

桜花「そうしたら周年まで防衛戦はやめましょう」

広田「もう防衛戦はやらなくていい。向こうがやりたいって言っても、コッチがヤダって言ったらやらない」

桜花「waveのベルトはもう私の権限があるから」

広田「いやー、スゴいねえ。鬼に金棒みたいな感じで、waveに戻ってきましたね。だからもっと温かく受け入れてほしい(苦笑)。まあ、ハラスっていうのがあるから暴力的な感じになってしまうけど…」

桜花「広田さんのせいですよ、ハラスハラス言うから(苦笑)」

広田「元はと言えば、アンタがハラス発言したからでしょ(苦笑)。アタシは上手いこと渡り歩いてるよ!」

桜花「(狐伯が入団したが?)15周年イヤー、また1人増えてスゴくいい戦力になると思うので、waveに期待してて下さい」

広田「泣きそうになりましたね。私も卒業してからプロレスに復帰したときの、あの上がる側の気持ちがスゴくわかって。あの迎え入れてくれた拍手を聞いて、狐伯がどんだけ安心したかがわかったので。ものすごく私は泣きそうになりました! 今の狐伯がここに立てるのも、マーベラスの選手のよき理解があるからだと思ってます。だから新しい1歩をみんなで応援してやりたいと思います」
5,Regina di WAVE~WAVE認定シングル選手権試合~(30分1本勝負)
<王者>○野崎渚(22分31秒、片エビ固め)高瀬みゆき●<挑戦者=2021年度波女>
※ノアールランサー・ハイ。第17代王者が2度目の防衛に成功


2021年のCatch the WAVEを制し波女となった高瀬みゆき。本来であれば8月の後楽園ホール大会で旧姓・広田レジーナさくらに挑戦する予定だったが、左肘内側側副靭帯を損傷し同大会を欠場。その高瀬のかわりに挑戦権をゲットしたのが野崎渚だった。

晴れて第17代レジーナとなった野崎だったが、高瀬を倒さないことには真のチャンピオンとは言えない…と、初防衛戦の相手に高瀬を指名。だが、高瀬の欠場が長引き、初防衛戦はNEXT優勝者の青木いつ希を相手に実施。昨年末に高瀬が復帰したことを受け、今年初となる後楽園ホール大会で、待望のタイトル戦をおこなうこととなった。
試合はロックアップの押し合い、サイドヘッドロック&リストロックの取り合いでスタートとなる。慎重な主導権争いから野崎が抜け出し顔面バーン! そこからボディーへのエルボー、ニーリフトを見舞っていき、キッチンシンク。カウント2。

エルボーの打ち合いから、野崎がビッグブーツ、ストンピングを浴びせていく。さらにフロントキック、おしゃれキックを放ってコーナーへ。
これは高瀬も追いかけ、雪崩式パワースラムへ。足4の字固めを狙うが、野崎も回避。ならばと高瀬はヒザへのレッグドロップ、エルボードロップと足攻めを展開。セカンドロープからのドロップキック、串刺しラリアット、ジャンピング・エルボーバットで追い打ちをかけた上で、ドラゴンスクリューからの変形リバース・インディアンデスロック、さらには足4の字固めへ。
このピンチをしのいだ野崎はブレイジング・チョップ。高瀬は逆水平チョップで応戦する。ここで野崎がザキゴェ。キックアウトされるとコーナーへ。高瀬が追いつき雪崩式ブレーンバスターの体勢。踏ん張った野崎がスリーパーで捕獲する。

振りほどいた野崎はミサイルキックからダブルニーアタック、ノアールランサーを敢行。キックアウトされるとスリーパーからドルミルに移行する。ニアロープに助けられる高瀬。すぐさま野崎はビールマンキックからのノアールランサーで追い打ちをかける。カウント2。
突っ込む野崎に高瀬がカウンターのラリアット。追走式ラリアット、正調ラリアットで飛び込んで行く。

野崎もビッグブーツから引き込み式ビッグブーツを敢行。もう一発狙うが、これは高瀬がショートレンジのラリアット3連発でやり返す。すぐにスピアータックルでカウント2。もう一度走るが、野崎がビッグブーツで迎撃。これを高瀬がカウント1で返してラリアット。野崎もカウント1で返す。
走る野崎に高瀬がドラゴンスクリュー。ヒザ裏へのレッグドロップを投下する。続けざまにラリアットを狙うが、高瀬をかわした野崎がスリーパーで捕獲。ドルミルに行こうとしたところを高瀬がヒザ十字に切り返す。これは野崎もロープに逃れる。
すぐさま高瀬がロープに走る。これを野崎がノアールランサー・ハイで迎撃。もう一発ノアールランサー・ハイ。カウント2。3発目のノアールランサー・ハイが決まるも、これもカウント2止まり。
一方、高瀬もえびす落としで反撃に出る。返されるとローリングストーンを狙うが、これは野崎が着地。ならばと高瀬はラリアット。ローリングストーンを成功させる。カウント2。セカンドからのギロチンドロップもカウント2止まり。奥の手となるダイビング・ギロチンドロップを投下するが、かわした野崎がコブラクラッチ・スープレックスでやり返す。カウント2。
続いて高瀬のラリアット、野崎のビッグブーツがラリーとなる。高瀬のラリアットはカウント2止まり。もう一発狙うが、かわした野崎がコブラクラッチ・スープレックス。ノアールランサーもカウント2止まり。仕留めにかかる野崎。
高瀬もラリアットで迎撃しようとしたが、ほんの少しだけ野崎のノアールランサー・ハイが早かった…。豪快に高瀬を吹っ飛ばし、熱戦に終止符が打たれた。
◎エンディング
野崎「高瀬! 高瀬とレジーナ防衛戦やるの、ずっと、ずっと、ずっと待ってました。すごく長く感じました。でも今日、こうして後楽園ホールっていう最高の舞台で、いままで試合したどんな試合よりも今日が一番熱くて、楽しかったです。でも、まだまだ終わりじゃないから、高瀬、もっともっと、もっともっと熱く試合していきましょう。これからもヨロシク」

野崎から握手を求めると、高瀬はその手を叩くように握りしめ、2 人は抱擁。

野崎「ということで17代レジーナ、青木、高瀬と防衛戦やって無事守ることができて、次の防衛戦、誰がいいかなって思ってるんだけど…」
すると宮崎&広田が強引にハイビスカスみぃを入れる。

野崎「みぃさん…やりますか?」

みぃ「あのー、大丈夫です」

野崎「上がってるじゃん。誰も上がってないのに。みぃさん、一番ノリじゃないですか!」

そこに世羅、すず、SAKIも上がる。さらに優宇、青木、狐伯の姿も…。
野崎「ハイハイハイハイハイ、メッチャいるじゃん×3! でも、この話の続きがあって、次の防衛戦、誰にしようかなと思ってたんだけど、やっぱり今年3カウント直接取られている人がいるんですよ。1月16日のwave大阪大会、彩羽と組んでgalaxyPunch!のタッグタイトルに挑戦したとき、SAKIちゃん! 私はアナタに負けました。この負けを返すにはレジーナしかないと思ってるんですけど、どうですか?」

SAKI「私、今日大切な宝物を失いました。でも、いまの私、自信しかありません。新しい宝物をCOLOR‘Sにいただきます。よろしくお願いします」
野崎「オッケー。じゃあ、次のレジーナ防衛戦の相手はSAKIちゃんに決定で。みなさん、楽しみにしていてください。上がってくれたみんな顔、忘れてないから。忘れてないからね。よーく覚えたから、アンタたちもやるからな、絶対。やるから。(狐伯を見つけ)おおおおお! 狐伯さん、アナタも上がってたんだね。オッケー、オッケー。4月1日復帰でしょ? 待ってるから。ということで、wave15周年イヤー1発目の後楽園ホール、ありがとうございました! みんな、みんな上がりましょう。時間がないので、このまま締めます。15周年イヤー1発目といっても、やっぱり後楽園ホール、オレンジ色が目立つのが正直凄く寂しいです。次回、wave後楽園は5月5日、なんとフルサイズです。フルサイズでやるので今日来たみなさん、友達5人以上、5人以上! 連れてくること。これは正式決定だ! いま野崎様が決めた、ケッテー! これがwaveだ!」