2022.05.05

『CATCH THE WAVE 2022~開幕戦~』

◎CATCH THE WAVE2022入場式
「CATCH THE WAVE 2022」が後楽園ホールにて開幕。大会に先立ち、入場式がおこなわれ、出場選手たちがリングへ(試合のないコミカルブロックのハイビスカスみぃ、蹴撃ブロックの沙恵、剛腕ブロックの笹村あやめは欠席)。
今年の公式ルールを吉野希里リングアナウンサーが説明したあと、選手を代表し、狐伯、鈴季すず、川畑梨瑚、清水ひかりが選手宣誓をおこなった。
4人「宣誓! われわれ選手一同は、女子プロレスラー精神にのっとり清く、正しく、美しく、CATCH THE WAVE 2022を闘い抜くことを誓います。2022年5月5日 プロレスリングwave・狐伯、T-Hearts・川畑梨瑚、プロミネンス・鈴季すず、COLOR‘S・清水ひかり」
◎田中希沙がファンに入団を報告
続いて、二上美紀子会長が登壇。先日入団が発表された、田中稔と元・女子プロレスラーの府川唯未さんの長女・田中希沙を紹介した。

二上会長「まいど! 本日はゴールデンウイーク最終日、ご来場ありがとうございます。今日はCATCH THE WAVE初戦なんですけれども、その前に先日記者会見で発表させていただきました田中稔選手と、私の元・同僚の府川唯未さんの長女がウチに…なんと、なぜか? なぜかです(笑)。入団いたしました。で、本日、来ているので挨拶をしてもらいたいと思います。きーたん、どうぞ」

waveのテーマ曲に乗って希沙が登場。
希沙「こんにちは、はじめまして。このたびプロレスリングwaveに入団させていただくことになりました田中希沙です。デビューまで1年ありますが、いつかレジーナを巻けるような選手になれるように一生懸命、頑張ります。よろしくお願いします」

二上会長「はじめてですよ。こういうピュアな子が入って来たのは(観客からは笑いが起こる)。15年かかりましたよ。せっかくなのでマスクはずしてみなさんに顔バラしましょうか。あと1年後です。来年、高校卒業したらすぐにデビューできるように仕込みたいと思います。それまではサインもしませんし、写真も1ショットとかでもお願いしないでください。断れないと思うので、そういうお願いは。で、アタシそういうの見つけたらつまみ出しますからね。みなさん、するなら盗撮してください。盗撮は仕方ない。映り込んでしまってるんで。ということで、期待してください。よろしくお願いします」
続いて、現在撮影が進んでいる野崎渚主演映画の監督・片桐竜次さんを呼び込む。そして、野崎の後援会会長となったことを報告した。

片桐監督「『N-紫の天使-』という映画を担当しております、片桐竜次と言います。えー、4月18日に撮影があったんですが、夜、雨が降りまして、夜の撮影が中止になり、それで食事に行ったときになぜか話の流れで、渚の後援会会長というふうになったので、今日ここに立って、発表したいと思います。まったく違う新しい渚を見て、さらにファンになっていただければと思います。今日はよろしくお願いします」

さらに二上会長は売店情報として、木村花メモリアル興行のチケット販売、大谷晋二郎さんへの募金がおこなわれていることをアナウンスした。
1、ド・コミカルwave~The CHAOS~(時間無制限1本勝負)
宮崎有妃&旧姓・広田さくら(途中経過)志田光&松本都


現在、AEWを拠点に活躍する“世界の”志田光が一時帰国。今年は日本での活動も視野に入れている志田。プロレスリングwaveへの参戦は、2019年10月以来となる。そんな志田を迎え撃つのは、“waveが誇る名タッグチーム”の奇跡(宮崎有妃&旧姓・広田さくら)。志田のパートナーには、マッスルビーナスとしてともにデビューした松本都がラインアップされた。
リングインした広田が早速マイク。

広田「言いたいことはいっぱいあるよね。でも、まずは志田、ありがとう! このコミカルだけのために本当は来てくれたんだってね。ありがとう。今日、完全決着つけるから。世界の志田を埼玉の広田が破るから。今日は完全決着、だから時間無制限に加えてコミカルハードコアルールを採用する!」
きょルールが変更となると、志田は早速、竹刀攻撃。広田の額を的確にとらえていく。続くファルコンアローはカウント2。広田もボ・ラギノールを狙うが、かわしまくる志田。都が加わりマッスルビーナスでのダブルを予告するが、これは未遂。奇跡も連係を狙うが自滅が続く。
志田がサイドヘッドロックで捕獲すると、広田はバックエルボーで脱出。今度は広田がサイドヘッドロック、志田もバックエルボーで切り抜ける。難なくこなす姿に、広田は「AEW」コールを送る。
今度はロープワークの追走合戦。広田がボ・ラギノールを決めると、再び追走合戦となる。今度は志田がエルボー弾。すぐに広田がボ・ラギノールで返すと、志田もヒザ蹴りで応戦。これが打ち合いとなり、ダブルダウン。
宮崎vs都に移行。宮崎がショルダータックルを放って、エルボー合戦となる。続く張り手はカウント2。ならばと都はロケットパンチ。志田を呼び入れ、宮崎にハンマースルーで投下していく。自分は何もしない都に対して、怒った志田が都をコーナーブレーンバスター。宮崎がかわして場外戦となる。広田のトペ・スイシーダは失敗。そのままもつれて4選手がバックステージへと消えていった。

仕方なく二上会長が大会を進めるように指示を出し、第2試合がはじまることに…!?
2、5wave(20分1本勝負)
○米山香織(7分39秒、後方回転エビ固め)梅咲遥●
※残りの選手は、中森華子、世羅りさ、優宇

第2試合は、この日、公式戦のなかった選手たちによる5WAYマッチ。まずはロックアップとなるが、優宇が1人で押し込む。続く力比べでも優宇の怪力ぶりが際立つ。

その優宇に米山がサイドヘッドロック、梅咲、中森、世羅と連なっていく。脱出した優宇は順番にショルダータックルでお仕置き。

世羅が反撃にかかる。優宇にブレーンバスターを狙うと、他の選手も加わり、ブレーンバスターの掛け合いに。敢行したのは優宇組。

ならばと世羅は今度は中森にセラリズムバスター、リバース・スプラッシュ式ダブルニードロップを投下。エアーズロックでカウント2。

梅咲が出て行く。世羅にヘッドシザースホイップを放ってドロップキック。一方、世羅も梅咲に串刺しバックエルボー、串刺しランニング・ニーを狙うが、かわした梅咲がミサイル発射。カバーするも、優宇&米山がカットに入る。
さらに優宇&米山が合体ドロップキックを梅咲に決める。優宇がその上に米山を投下しようとしたが、梅咲が寸前でかわしていく。すかさず中森が米山にスリーパー。梅咲、世羅、優宇がスリーパーで順番にからみついていく。

そこに第1試合のメンバーが雪崩込む。まだ試合続行中のようだ。だが、リング上では第2試合もおこなわれている状況。

優宇が場外の4人にリングをローリングしてのプランチャ。
入れ替わるようにリングに戻った都が5WAYの選手にY字バランスからのカカト落とし。優宇が「オメーの試合じゃねーんだよ!」とダブルチョップ。すると都は志田と交代。優宇のキャノンボールが志田に決まる。すかさず宮崎が志田にムーンサルト・プレスを投下。だが、これは自滅。第1試合のメンバーは再び場外戦を繰り広げながらバックステージへ。
リング上は優宇vs中森の打撃戦。そこに梅咲が加わり、まずは世羅にドロップキック、優宇&中森にはネックブリーカードロップを決める。
場外に落ちた選手に梅咲がプランチャ・スイシーダを投下。仕留めにかかる梅咲は世羅を連れ戻そうとしたが、背後から忍び寄った米山が梅咲を後方回転エビ固めでクルリ! 試合を終わらせた。
3、Futureブロック(15分1本勝負)
○川畑梨瑚<1勝=2点>(9分39秒、片エビ固め)大空ちえ●<1敗=0点>
※ムーンサルト・プレス


第3試合からいよいよ公式戦がスタート。初戦となったのはFutureブロックの川畑梨瑚vs大空ちえ。梨瑚はCATCH THE WAVE初参戦、大空は昨年に続き2度目のエントリーとなる。
開始と同時に大空がドロップキック。読みかわした梨瑚がドロップキックを成功させる。すぐに大空は小刻みエルボーから走ろうとうする。捕まえた梨瑚が逆に走るも、これを大空がドロップキックで迎撃。さらにヘアーホイップをお見舞い。梨瑚もヘアーホイップでやり返し、串刺しドロップキック。逆エビ固めでギブアップを迫る。
大空が耐えきると、梨瑚はローキックで追撃していく。カウント2。大空も串刺しドロップキックで反撃にかかる。そして、ロープを使ったパロスペシャル。張り付けドロップキックにつなげる。カウント2。

梨瑚も形勢を入れ替えると619、ドロップキックをお見舞い。さらに走るも、大空がジャンピング・ショルダータックルで迎撃。キックアウトされるとワキ固めで捕獲する。梨瑚がなんとかロープ。
延髄斬りを狙う梨瑚だったが、かわした大空がオクラホマロール、首固め、スクールボーイへ。いずれもカウント2止まり。ラリアットを狙うが、梨瑚がかいくぐりジャーマンの体勢。これを大空が回転エビ固めに切り返す。カウント2。走る大空だったが、梨瑚がカウンターのトラースキック、ミサイルキックにつなげる。そしてランニング・ローキックでカウント2。もう一度走るも、大空がドロップキックで迎撃。フィッシャーマンSHへ。これもカウント2止まり。梨瑚もノーザンライトSHを敢行。キックアウトされるとムーンサルト・プレスにつなげて貴重な勝ち星をゲットした。
◎バックステージ
梨瑚「CATCH THE WAVE今年、初出場なんですけど、このままいいスタートきれたので、このままノンストップでFutureのブロック1位通過して本戦に、決勝に進みたいと思います!」

――意識するのは?

梨瑚「意識しているのは、鈴季すずですかね。前回、自分たちが1年未満のときにシングル一度したことがあるんですけど、そこで負けてるので、3年越しのリベンジ…じゃないですけど、鈴季すずから取りたいと思います」
4、Futureブロック公式戦(15分1本勝負)
△狐伯<1分=1点>(時間切れ引き分け)鈴季すず△<1分=1点>

狐伯の公式戦初戦は、復帰戦(4・1新宿)の相手となった鈴季すず。前回はすずのジャーマンSHに敗れている狐伯。早いうちにリベンジしておきたいところだ。なお、両者ともにCATCH THE WAVEは初出場となる。

ニラみ合う両者。ロックアップはすずが押していく。すぐに狐伯がドロップキック、ヘアーホイップ3連発を放って行く。続くドロップキックはカウント2。ここから狐伯は足攻めを展開。すずの足をロープに固定しピンポイントのドロップキックをお見舞いする。カウント2。
すずも狐伯の攻撃をブリッジでかわしてドロップキック。ロープ際の狐伯にランニング・キックをお見舞い。さらには場外から助走してのドロップキックで狐伯の顔面を蹴り抜く。カウント2。続く串刺しランニング・ニーもカウント2。追撃を試みるも、狐伯がカニばさみでかわして後頭部にドロップキック。
エルボー合戦となる。すずがカウンターのエルボー弾から、狐伯をロープに飛ばす。読んだ狐伯がヘッドシザースホイップ。コーナーに登るが、すずが妨害し、エプロンへと転落。さらに場外へのジャーマンを狙うすず。踏ん張った狐伯が回転エビ固めからのフットスタンプ。さらにエプロンからのドロップキックですずを場外へと落としていく。

遅れて戻ったすずに狐伯がドロップキックで追い打ちをかける。ボディースラム3連発を返されるとクロスフェースロックへ。
なんとかすずがロープ。狐伯はコーナーホイップしようとするが、すずはロープにしがみつく。ならばと狐伯はスワンダイブ・ミサイルキックを狙うが、かわしたすずが攻勢に。すずのミサイルキックが決まる。返されると投げっぱなしジャーマンを敢行。狐伯がパワースラムのように叩き付けると、すずもローリング・ネックブリーカードロップでやり返してダブルダウン。
エルボーを打ち合いながら立ち上がる両者。すずがヘッドバットから走るも、狐伯が三角飛び式のスクールボーイ。キックアウトされるも、すぐにクロスフェースロックへ。狐伯のスワンダイブはバランスを崩してすずをかすめる。カウント2。ロープに走る狐伯。すずがカウンターのトラースキック。ジャンピング延髄斬りでカウント2。ドルフィンバスターもカウント2止まり。もう一度、ジャーマンを狙うすずだったが、狐伯が踏ん張り、丸め込みの応酬に。最後まで決め手を欠き、時間切れを迎えた。
◎バックステージ
狐伯「勝ちたかったというか、今日は負けてないし! 負けたと思ってないし! あーー、またアイツと当たるチャンスはありますか?」

――本戦に行けば…。
狐伯「なんでもいいんですけど、とりあえずちゃんとしたので勝ちたいなと思います」
◎バックステージ
――前回は勝ったが、今日は引き分け。
すず「そうですね、前回は10分ちょっとで狐伯に勝ったんですけど、なんか(今日は)気合が違ったんじゃないかなと思って。復帰戦のときは緊張とかあったのかなと思ったけど、今回はアイツもいい形で来て、15分じゃ時間足りなかったのは悔しいですね。あー、悔しいな。まあでも、自分はCATCH THE WAVE初出場なので、これで波女になればCATCH THE WAVE史上初の最年少19歳の波女になれるんじゃないかと思ってるんで、これから取り戻していきます」

――他のブロックで気になる選手は?
すず「そうですね、メチャクチャいますよ。ハードコアブロックも、世羅もそうだし。同じハードコア・デスマッチユニットとしてプロミネンスとしてやっているので、ハードコアブロックの人も気になるし、あとはチャンピオン。レジーナですよ、レジーナ。野崎渚。1回も試合したことないので、勝ち上がって、やりたいなと思います」
5、剛腕ブロック公式戦(15分1本勝負)
○青木いつ希<1勝=2点>(7分9秒、片エビ固め)高瀬みゆき●<1敗=0点>
※ラリアット


前年度の波女・高瀬みゆきは剛腕ブロックにエントリー。公式戦初戦を青木いつ希との一戦で迎えた。
ゴングと同時に衝突を繰り返す高瀬と青木。そこからコーナーホイップする青木だったが、高瀬がブーメラン式のドロップキックに切り返し、串刺しラリアット、エルボーアタックでカウント2。
青木も串刺し攻撃をかわしてフェースクラッシャー。ボディープレスを放って行く。今度は高瀬の逆水平チョップ、青木のエルボーの打ち合いに。そこからチョップとエルボーを交互に放って行く高瀬。張り付けラリアットをお見舞いする。
青木も大外刈りでやり返す。キックアウトされると後頭部へのランニング・ダブルニーアタック。ブレーンバスターホールドにつなげる。カウント2。セカンドからのボディープレスもカウント2止まり。ジャーマンSHもカウント2。
5分経過。コーナーに登る青木だったが、高瀬が雪崩式ブレーンバスターで投げ落とし、ラリアットで追撃。カミカゼからギロチンドロップを投下する。カウント2。高瀬のダイビング攻撃が決まり、ラリアットの打ち合いとなる。続く高瀬のえびす落としはカウント2。走る高瀬だったが、青木がカウンターのラリアットで3カウント。昨年の波女が初戦から敗れるという波乱となった。
◎バックステージ
――昨年の波女から勝利となったが。
青木「ヨッシャ、勝った!×5。去年の優勝者から私が、私が勝ちました! 青木いつ希、剛腕ブロック、轟かせると書いて剛腕ブロックの青木がーーー、去年の優勝者に勝ったということは、今年の波はもう青木に向いているでしょ。この調子でCATCH THE WAVE 2022、突っ走って、今年は青木がこのwaveの波に乗りたいと思います。以上、ありがとうございました!」
◎奇跡、志田&都が乱入

第5試合終了後に、第1試合中の奇跡、志田&都が雪崩れ込む。
都がリングに入ると、イラつく高瀬がダブルチョップで腹いせ。
その後も、リング内外で激闘を繰り広げる奇跡と志田&都は、再びバックステージへと消えていった…。
6、ハードコアブロック公式戦(15分1本勝負)
○SAKI<1勝=2点>(12分12秒、片エビ固め)桜花由美●<1敗=0点>
※イスの上へのカワイルド・ニードロップ


3度目の波女を目指す桜花由美は今回、ハードコアブロックにエントリー。あまりハードコアの印象がない桜花とSAKI。ハードコアという分野でどのような実績を残せるのか? 両者の闘い方にも注目が集まる。
桜花はゴミ箱とダイソンの掃除機、SAKIはチェーン、イスを持参する。ゴングと同時に桜花がビッグブーツ。かわしたSAKIもビッグブーツ。続くブレーンバスターの掛け合いを制したのは桜花。フロントキックで追撃しカカト落としを敢行する。

早速、場外戦を挑んだ桜花がテーブル攻撃。リング下からはラダーを取り出す。イスでも殴打していくが、かわしたSAKIがイスで反撃。場外ボディースラムを敢行する。
リングに戻ったSAKIは、小玉スイカを持ち出す。その上へ桜花を叩き付けようとしたが、桜花が踏ん張り、逆にボディースラム。SAKIもコーナーへのブレーンバスターでやり返し、スイカでボーリングを試みる。1個目はマットに転がした瞬間、割れて失敗。だが、2個目は見事に命中させた。
あの手、この手のSAKIは桜花の顔にサメのマスクをかぶらせ、サーフボードストレッチ→カンパーナ。さらにコーナーポストを外すSAKI。だが、金具ムキ出しコーナーに投下されたのはSAKIだった。桜花が串刺しビッグブーツで反撃にかかる。
ロープに走る桜花に、SAKIがチェーンパンチ。イスに桜花を座らせビッグブーツをお見舞いする。さらにはチェーンでの絞首刑。
再び場外戦となり、SAKIが桜花をテーブルにセット。テーブルクラッシュを狙うが、桜花も回避する。ここでダイソンを持ち出す桜花。だが、SAKIのチェーンとバッティングし、早くも壊れてしまう。走るSAKIに桜花がネックハンギングボム。ゴミ箱を被せてダイソンでフルスイングしようとしたが、柄の部分がスッポ抜けて空振りに…。
このチャンスにSAKIもイスで反撃にかかる。イスの上へのランニング・ブレーンバスターはカウント2止まり。最後はカワイルド・ニードロップを投下させ3カウント。
◎バックステージ
SAKI「ハーーーッ! 勝ちました。ただなんで私がハードコアブロックなのって、たぶん思ったと思うんです。私も最初、蹴撃ブロックだと思ってたし、一番ビックリしたのはアタシです。だけど、アタシならできると思って、waveさんがそうしてくださったと思います。私がハードコアやると聞きつけて、師匠の堀田さんからこちらのチェーンを貸していただきました。私だけじゃない、いろんな思いが重なって、今日の初戦、勝利をつかめたと思います。このままビギナーズラックでハードコアブロック優勝したいと思います」
7、蹴撃ブロック公式戦(15分1本勝負)
○野崎渚<1勝=2点>(9分3秒、片エビ固め)清水ひかり●<1敗=0点>
※ノアールランサー・ハイ

レジーナとしてCATCH THE WAVE参戦を宣言し、「今年こそは!」と波女獲りに動く野崎渚の公式戦初戦は、COLOR‘Sの清水ひかり。清水とは、21年6・30新木場でおこなわれた「清水ひかりシングル五番勝負~第三戦~」で対戦。野崎がドルミルでレフェリーストップ勝ちを収めている。今回が2度目のシングルとなる。
まずはロックアップで野崎が押し込む。清水の串刺し攻撃を迎撃する野崎。コーナーに登るも、清水が食い下がる。
場外に野崎を落とした清水がプランチャ・スイシーダを投下。これで主導権を握った清水は野崎の背中にローキックを連発。正面からも放って行く。カウント2。続くダイビング・ヒップドロップ、ダイビング・フットスタンプはいずれもカウント2。悔しがる清水。スリーパーに移行する。かろうじて野崎がロープ。清水はミドルキックで追い打ち。ハイキックから走る。
これを野崎がカウンターのビッグブーツ。5分経過。清水へのダウンカウントが数えられる。野崎はランニング・ダブルニーアタック、ノアールランサーで追撃。キックアウトされるとドルミルへ。崩れると、ドルミルⅡに切り替える。かろうじて清水の足がロープにかかる。
仕留めにかかる野崎だったが、清水もキックで反撃。レッグラリアット、ひまわりでカウント2。

ならばと野崎はスリーパーへ。ザキゴエ、ノアールランサーでカウント2。引き込み式のフロントキックを狙った野崎だったが、清水が丸め込みに切り返す。すぐに走る清水に、野崎がカウンターのノーアルランサー・ハイ、引き込み式フロントキック、ノアールランサー・ハイと畳みかける。かろうじて返す清水だったが、野崎はダメ押しのノアールランサー・ハイを叩き込み、貫録勝ちを収めた。
◎エンディング&第1試合

野崎「CATCH THE WAVE2022開幕しました! 今日の初戦、正直チョー余裕で2点とれると思ってたんけど、清水。もういないか…清水、成長したんじゃない? 1年前にはじめてシングルマッチやったとき、彼女が私のチョップ一発でプレパラートのような心が割れてたように感じます。ただ、今日の清水はメチャクチャ熱かった。この先、リーグ戦どうなるかわからない。もしかしたら、もう1回シングルマッチやるかもしれない。それを楽しみにしています。そして、アタシ、レジーナ、チャンピオンとしてこの2022年のCATCH THE WAVE、必ず波女になります。そしてwaveの称号、完全制覇、グランドスラム、絶対達成します。その姿、7月17日、後楽園ホール、お前ら必ず見に来い、これは正式決定だ。いまノザキ様が決めた。ケッテー! これがwaveだ!」
エンディング曲が流れるなか、第1試合のメンバーが雪崩込む。リングアナウンサーがCATCH THE WAVEのスポンサー名を読み上げている中、試合は続く。
リングに戻った4人は、宮崎が志田にはずかし固め、広田が犬神家。都はコーナー上でY字バランスというカオスな状況。ちょうどスポンサー紹介が終わったところで、志田が魂のスリーカウントを宮崎に決めて、大会もジ・エンドとなった。試合結果は以下の通り。

1、ド・コミカルwave~The CHAOS~(時間無制限1本勝負)
○志田光&松本都(1時間45分12秒、片エビ固め)宮崎有妃●&旧姓・広田さくら
※魂のスリーカウント
◎バックステージ
野崎「(初戦勝利)リング上で言った通り、余裕で取れると思ってたので、まさかあんなに清水が頑張るとは。あんだけ頑張れるんだったら、ハートが弱いとか言わなきゃいいのにと思うくらいでした。とりあえず、2点取れてよかったです。

(いままで2019、2021決勝トーナメントで負けています)そうですね。本当に決勝、いいところまでいくのに、あと一歩が本当に取れなくて、波女、ぜんぜん私とってすごい壁なんだなって、悔しい思いと去年なんかとくに決勝トーナメント1回戦で負けているので、私には波女取れないんじゃないかなって諦めかけてたこともあったんですけど、でも悔しい気持ちは胸にずっとあるので、今年こその悔しさを晴らしたいと思います」

(意識する選手)ほかのブロック、ハードコアにSAKIちゃんがいるのは似合うんじゃないかとレジーナかけてやったので、あがってこれるかが気になります。

(他のブロックで意識する選手は?)そうですね…ほかのブロック。ハードコアにSAKIちゃんがいるっていうのは新鮮だなって思うのと、意外と似合うんじゃないかと思っています。つい最近、レジーナ懸けてやったので、そこからどれほどSAKIちゃんが上がってこれるかとか、気になりますね」
◎バックステージ
清水「悔しいですね…。野崎さんがキャッチに懸ける思いとか、ぜんぜん私とは違う物なんだろうなっていうのをひしひしと感じて、でも…でも、清水ひかりだって、キャッチで名を残してやろうという気持ちで挑んでいるので、このままでは終わらないです。まだ、まだあと2戦ありますからね。必ず勝って私がこのブロックから勝ち上がってみせます」