2022.07.01

「NAMI☆1〜Jul.〜‘22」

◎前説
野中美智子リングアナウンサーが恒例の前説。今大会は、マスクをしていれば声援OKであることをアナウンス。「wave新宿大会スタートーーー!」と、観客とともにスタートさせた。
◎入場式
7・1新宿、7・2大阪、7・3名古屋の3大会で開催される「CATCH THE WAVE 2022」決勝リーグ戦。大会に先立ち、【Aブロック】野崎渚、米山香織、世羅りさ、SAKI【Bブロック】清水ひかり、青木いつ希、鈴季すず、梅咲遥がステージ上に整列。

改めて野中リングアナウンサーが以下のルール説明をおこなった。

【決勝リーグ概要】
決勝リーグ戦は、Aブロック、Bブロックにわかれておこなわれ、通常のプロレスルールによる15分1本勝負。場外カウントは10。勝ちは2点、あらゆる引き分けと負けは0点となる。7・1新宿、7・2大阪、7・3名古屋の3大会で開催され、同点となった場合は、名古屋大会で決勝戦がおこなわれる。Aブロック1位、Bブロック1位が7・17後楽園で優勝決定戦をおこない、勝者には波女の称号、レジーナへの挑戦権、100万円が贈呈される。
1、スクランブルwave(15分1本勝負)
△優宇&川畑梨瑚(時間切れ引き分け)高瀬みゆき&笹村あやめ△

決勝リーグに惜しくも進めなかった優宇、川畑梨瑚、高瀬みゆき、笹村あやめが第1試合に登場。高瀬は今大会からはじまる決勝リーグ戦のリザーバーでもあり、もし出場選手に何かあった場合はその選手の得点を引き継ぐこととなる。

先発は優宇vs笹村。優宇の巨体に苦戦する笹村。「あやめ」コールが沸き起こる。奮起した笹村がスライディング・ドロップキックを繰り出すとボディースラムの体勢。だが、優宇がボディープレスに切り返す。
優宇は川畑とのダブルのショルダータックルを見舞ったあと、川畑がボディースラムで続く。低空ドロップキックをお見舞い。

一方、笹村もショルダータックルを放って、高瀬にタッチ。高瀬は川畑の足を痛めつけていき、ダイヤル固めへ。カウント2。笹村がフォアアーム、ボディースラムで続く。これもカウント2。
再び高瀬がボディースラムからのギロチンドロップ。キックアウトされるとキャメルクラッチへ。耐えられるとスリーパーで捕獲する。

5分経過。川畑もミドルキック6連発で反撃。カウンターのドロップキック、低空ドロップキックを放ってようやく優宇とタッチとなる。
優宇は逆襲の高瀬&笹村にクロスボディーを放つと、高瀬を捕まえ逆水平チョップを連発。高瀬もスイングDDTからのスタナーを敢行する。

笹村が飛び出していき、まずは控えの川畑にスタナー、突っ込んでくる優宇にはブートをお見舞い。ならばと優宇もサイドバスター、セントーンでやり返す。そこから優宇の逆水平チョップ、笹村のフォアアームがラリーとなる。打撃戦を制した優宇が走るも、笹村がカウンターの背負い投げ。すぐに優宇が払い腰で返していく。
タッチを受けた川畑がフォアアームで追撃。笹村も大外刈りでやり返して、高瀬にタッチ。高瀬がドロップキック2連発で続き、ブーメラン式ドロップキック。串刺しラリアット、ジャンピング・エルボーアタックと波状攻撃。そして足4の字固めへ。

切り抜けた川畑がノーザンライト・スープレックス・ホールドを敢行。キックアウトされるとムーンサルト・プレスへ。寸前でかわした高瀬がもう一度、足4の字固め。これは優宇がカットに入る。
ならばと高瀬はカミカゼ、ギロチンドロップで仕留めにかかるもカウント2止まり。続くラリアットは、優宇がセントーンでカットする。ここで優宇&川畑が高瀬に串刺し攻撃。優宇のキャノンボールから川畑がムーンサルト・プレスにつなげる。カウント2。残り時間が少なくなるなか、高瀬vs川畑で一進一退。最後まで両者譲らずに時間切れを迎えた。
2、コミカルwave(15分1本勝負)
○旧姓・広田さくら&松本都(11分3秒、ふらふらドーン)中森華子&狐伯●

プロレスリングwaveを代表する“コミカル・レスラー“旧姓・広田さくらと、独特な都ワールドでコミカル・ブロックを荒らした松本都がタッグを結成。対する狐伯はPURE-Jの実力者・中森華子をパートナーに迎えての試合となった。
早速、先発でもめる広田と都。広田が「お前あれだろ? 狐伯とはじめてなんだろ?」と譲ると、都は「コミカルリーダーなのでコミカルリーダーの広田さんお願いしますよ。何もったいぶってるの?」と消極的。譲り合いが続くなか、中森&狐伯が襲いかかり試合が開始される。

そして、中森&狐伯が先制の串刺し攻撃を成功させると、読み合いの展開。どちらも譲らずにファーストコンタクトが終了。
続いて広田vs中森のマッチアップに。フォアアームの打ち合いから中森がサイドヘッドロック。広田がバックエルボーで脱出し、ファンにアピール。今度は広田がサイドヘッドロックへ。抵抗する中森。脱出してみせると、背後から広田がボ・ラギノール。

都が出て行くと、中森がキックのコンビネーション。ならばと都もY字バランスからのスクールボーイ。一方、中森もミドルキックで反撃。キックアウトされるとワキ固めへ。
狐伯が出て行き都にドロップキックを連発する。コーナーに登るも、都が追いかけコブラツイストへ。リング中央でも狙うが、これは狐伯が取り返す。

都はソバット、スタナーからのカカト落としを敢行。ここで広田&都はダブルを狙うが、失敗。狐伯へのロケットパンチからシャイニング・ウィザードの競演を狙うが、これも失敗。逆に狐伯が串刺しドロップキック2連発。ボディースラムを敢行する。カウント2。
広田もカニばさみで形勢逆転。ボ・ラギノール、619、シャイニング・ウィザードで反撃する。ならばと狐伯も切り返しのカサドーラ。キックアウトされるとロープに走るが、都が足止め。するとどちらが狐伯に攻撃するかでモメはじめる広田と都。シビレを切らした中森がガットショットで飛び込み試合を再開させる。

中森→狐伯のミサイルキックから狐伯が丸め込みを連発。いずれもカウント2。中森がダブルハンドのラリアット、ハイキックでアシストする。間髪容れずに狐伯が突っ込むが、広田が大逆転のふらふらドーンで3カウント!?
3、CATCH THE WAVE 2022決勝リーグ戦〜Bブロック(15分1本勝負)
○梅咲遥<1勝=2点>(10分48秒、ラ・マヒストラル)鈴季すず●<1敗=0点>

ヤングブロックを1位通過した鈴季すずと、敗者復活枠からの決勝リーグ進出となった梅咲遥が初戦で激突。公式戦での両者の対戦は、時間切れ引き分けに終わっている。

ゴングと同時に激しいエルボー合戦。すずがヘアーホイップを狙うが、梅咲が側転でかわしてドロップキック。すずも同じように切り返していく。
今度はすずがサイドヘッドロックで捕獲するも、梅咲がヘッドシザースで脱出。すずもネック・スプリングで切り抜け走るが、梅咲がドロップキック。ボディースラムでカバーする。カウント2。リバース・インディアンデスロックでギブアップを迫る梅咲。耐えられると弓矢固めに移行する。
梅咲の張り付けドロップキックが決まる。カウント2。エルボーで飛び込むも、ブリッジでかわしたすずがローキック。

再びエルボーの打ち合いとなり、すずがフロントキック。梅咲がサードロープにもたれかかると、場外助走からのフロントキックをお見舞い。さらにはミサイルキックでカウント2。
バックを取るも、梅咲が踏ん張る。逆に梅咲がブレーンバスターを敢行。低空ドロップキックでやり返す。さらにミサイルキックでカウント2。追い打ちをかける梅咲はブレーンバスターからコーナーに登るも、すずが復活。エルボー弾を放つすずに、梅咲がヘッドバット。だが、続く旋回式ボディープレスは自滅に…。
バックを取るすずだったが、梅咲が堪えてエルボー合戦となる。ここですずがヘッドバット。しかし両者ダウン。ほぼ同時に立ち上がり、すずがトラースキック、投げっぱなしジャーマン。梅咲もカウンターのブロックバスターでカウント2。アメジストクロスの体勢に入るも、踏ん張ったすずがエルボー弾。ジャーマンを狙うが、梅咲が首固めに切り返す。ラ・マヒストラルの体勢に入るが、すずも踏ん張る。もう一度、梅咲はラ・マヒストラル。これはニアロープ。一方、すずもグラン・マエストロ・デ・テキーラを狙うが、これを切り返した梅咲がカウント2。改めてラ・マヒストラルで丸めてついに3カウント!

初戦のすずに勝利した梅咲の次戦(7・2大阪)は清水ひかり戦。すずは青木いつ希戦を迎える。
◎バックステージ
梅咲「ありがとうございます。本当にいいスタートが切れたなと思います。すずさんは前からライバルとしてずっと意識してた相手だったんですけど、シングルをするのは本当に、1回、6月にアミスタでやってドローだったんですけど、今回、ちゃんと勝敗がつけることができて、自分が勝てて本当によかったです。1回、マヒストラル返されたときに、やばいと思ったんですけど、信じてもう1回出して勝てて、スリー取れてよかったなと思います。ありがとうございます。あと2日間、大阪、名古屋頑張っていきますので、みなさん応援よろしくお願いします」
4、CATCH THE WAVE 2022決勝リーグ戦〜Aブロック(15分1本勝負)
○SAKI<1勝=2点>(5分19秒、片エビ固め)米山香織●<1敗=0点>
※ランニング・ブレーンバスター


コミカルブロック1位の米山香織と、敗者復活枠からのエントリーとなったSAKIが対戦。

米山が「よーし、決勝リーグ頑張るぞー。さきっぽ、正々堂々とよろしくお願いしまぁす!」と握手を求めて、裏切りの逆さ押さえ込み。読んだSAKIがブレーンバスターでカウント2。もう一度、担ぐSAKIだったが、米山がボディープレスに切り返す。
SAKIは米山に串刺しニーを決めると、米山をコーナー最上段にセットしニーリフト。リバース・スプラッシュを狙うが、米山がかわしてモンゴリアン・チョップ。SAKIはビッグブーツで返していく。米山もSAKIのビッグブーツをかいくぐり、グルグルパンチ、クロスチョップ、セントーンでお返し。
SAKIは米山をロープにブラ下げヒザ蹴り。さらにランニング・ニーをお見舞い。米山もDDT、後頭部へのランニング・ニーでやり返すと、セカンドからの千豚♪を投下。カウント2。ならばと後方回転エビ固めを狙うが、SAKIも回避。SAKIがストレッチボムの体勢に入るも、丸め込みで切り返す米山。横十字固めもカウント2止まり。SAKIがカウンターのファルコンアロー。カバーにいくも、米山が切り返してカウント2。
SAKIのフロントキックをかわした米山。だがSAKIもヒザ蹴りから、ストレッチボムを敢行。キックアウトされるとランニング・ブレーンバスターで3カウント。

初戦を突破したSAKIは、7・2大阪で世羅りさ戦を迎え、米山は野崎渚との一戦となる。
◎バックステージ
SAKI「決勝リーグ、初戦! 幸先いいスタートをきることができました。15分という限られている時間だと私は思うので、米山さんも仕掛けてきましたけど、私も絶対負ける気なかったので、決められたのはよかったかなと思います。5分だったんですけど、疲れ果てるぐらい、私は濃密な5分でした。久しぶりに米山さんと、こんな形でシングルができてメッチャうれしく思います。勝てた、勝てた! 明日も、明後日も、地方で大変ですが、気を抜かず頑張って、波女ゲットします!」
5、CATCH THE WAVE 2022決勝リーグ戦〜Bブロック(15分1本勝負)
○青木いつ希<1勝=2点>(12分0秒、片エビ固め)清水ひかり●<1敗=0点>
※フロッグスプラッシュ


敗者復活で勝ち残った清水ひかりが、剛腕ブロック1位通過の青木いつ希と激突。デビューした団体は違えど、両者は2017年デビューの同期にあたる。

ロックアップで押し込んだのは青木。これはクリーンブレイク。サイドヘッドロックで捕獲する。バックエルボーで脱出した清水だったが、青木がショルダータックル。ならばとクロスボディーを放つ清水だったが、受け止める青木。ロープに走るも、清水がカウンターのキック、雷電ドロップにつなげる。そしてサッカーボールキックを見舞っていく。PKはカウント2。張り付けミドルキック、ドロップキックでカウント2。
青木も串刺し攻撃をかわして形勢逆転。ボディープレスはカウント2。清水もヘッドシザースホイップからPKF、PKにつなげる。キックアウトされるとスリーパーで捕獲。なんとか青木がロープ。

5分経過。エルボー合戦から清水が延髄斬り。ロープに走るも、青木が止めて大外刈り。後頭部へのランニング・ニー、ブレーンバスターホールドでカウント2。さらにはダブル・ニードロップ、セカンドからのボディープレスにつなげる。だがこれもカウント2。青木がエルボーを放って行くと、清水はローキックで応戦。ジャーマンを狙うが、清水が前方回転からのフットスタンプ。そして、ジャンピング・キックを放つと、側頭部を蹴り抜く清水。ダイビング・フットスタンプにつなげるも、カウント2止まり。ならばとスリーパーでギブアップを迫る。
青木がロープに逃れたところで残り5分のコール。青木の投げっぱなしジャーマン、清水のハイキックが決まる。さらに青木のスピアが決まり丸め込むが、清水が切り返す。カウント2。ヒヤリとした青木だったが、ラリアット、二段階式ジャーマンを敢行。カウント2止まり。ならばとフロッグスプラッシュでトドメ。

勝利した青木は貴重な勝ち点2をゲット。7・2大阪で鈴季すずと対戦予定。一方、清水は梅咲遥との対戦となる。
◎バックステージ
青木「シャー! 勝ちました…。やっぱりね、Twitterとかにも書いてたんですけど、同期っていうのはメチャメチャ、マジで個人的には同期ってマジで愛おしいんですけど、やっぱ負けたさなさが、ほかよりも億倍、5億倍とかあるので、今日、勝ったことは青木のすごい自信になるので。このまま青木は、波女まで一直線に突っ走っていきたいと思います。やってやるぜ!」
6、CATCH THE WAVE 2022決勝リーグ戦〜Aブロック(15分1本勝負)
○世羅りさ<1勝=2点>(12分49秒、片エビ固め)野崎渚●<1敗=0点>
※羅紗鋏


決勝リーグ初戦から注目のカードが実現。レジーナの野崎渚は蹴撃ブロック1位、世羅はハードコアブロック1位となっての決勝リーグ進出となった。

握手はなし。ゴングが鳴らされると。ゆっくりと間をつめてロックアップとなる。押し込んだのは世羅。クリーンブレークも、野崎がキックからサイドヘッドロック。ロープに飛ばして脱出した世羅がショルダータックルをお見舞いする。
野崎もカウンターのブレイジング・チョップでやり返すと、コーナーに押し込みブレイジングチョップを連発。世羅もポジションを入れ替え、チョップでお返しする。野崎もすぐにやり返し、おしゃれキック。エルボーの打ち合いから野崎が串刺しビッグブーツ。ハーフハッチでカウント2。スリーパーで捕獲する。
しのいだ世羅はセラリズムバスターを放つも、キックアウトされるとすぐにコンバインへ。耐えられるとコーナーに叩き付けていく世羅。そして串刺しダブルニー・アタック、リバーススプラッシュ式ダブルニードロップで追い打ち。ファルコンアローも敢行する。カウント2。さらにはダイビング・ダブルニードロップを投下するも、自滅。
野崎がランニング・ダブルニーアタック、ノアールランサーで反撃。キックアウトされるとスリーパーで捕獲する。顔面ブートからビッグブーツを放った野崎がミサイル発射。もう一度コーナーに登るも、世羅が追いかけ雪崩式の羅紗鋏。なんとか返す野崎。世羅がエアーズロックを放つが、野崎はカバーさせずノアールランサー・ハイ。カウント2。ダブルダウンとなる。
野崎がカウント9で試合を再開させる。残り5分から世羅がナックル。もう一発狙うが、かいくぐった野崎がドルミルへ。これはかろうじてロープ。
野崎はビールマンキック、ザキゴェでカウント2。引き込み式ビッグブーツを敢行。一方、世羅はクロスアーム式首固めで流れを変える。カウント2。走る世羅に野崎がカウンターの・ノアールランサー・ハイ。ならばと世羅はエアーズロックⅡ、羅紗鋏を狙うが、野崎がビッグブーツ、ノアールランサー・ハイでカウント2。仕留めにかかる野崎だったが、世羅がカウンターの羅紗鋏で3カウント!
世羅の次戦(7・2大阪)はSAKIとなり、野崎は米山との一戦を迎える。
◎エンディング
世羅「オイ×4、第17代レジーナに勝っちゃったぞー! どんな手を使おうが勝ちをもぎとる、これがね、プロミネンスの信念なんですよ。野崎渚、お前をぶっ倒したってことは、この世羅りさが、リーグA、勝ち上がるに決まってるだろ! 楽しみにしとけーっ! 勝っちゃったってことは、締めちゃっていいってことですよね? われわれ『レッツ・ゴー・プロミネンス』で締めているので、今日はみなさん声を出していいんでしょ? それならレッグ・ゴーって言ったら、全員でプロミネンス!って言って締めましょう。明日、明後日もまだまだリーグ戦続きます。われわれ死闘を繰り広げるんで、みなさん、見逃さないでください。今日はありがとうございました! レッツ・ゴー・プロミネンス!」
◎バックステージ
世羅「勝ちましたね、野崎渚に! 第17代レジーナ・チャンピオンでしょ? チャンピオンに勝っちゃいましたね。いや、これはもう決勝リーグ? Aの方は世羅りさ勝ち上がるよっていう、神の思し召しだと思ってるので、このまま私、全勝で勝ち上がらせていただいて、波女になって、100万もらって、もう1回、野崎渚とシングルをして、それはタイトルマッチで。勝ってベルトももらっちゃう未来まで見えちゃいました。ありがとうございます。今日は楽しかった」