2022.07.02

『大阪ラプソディーvol.55』

入場式
 出場全選手がリングに勢ぞろいしての入場式。カード発表後のあいさつは、メインで決勝リーグ戦を闘う青木いつ希。マイクをつかんだものの、それを通さず地声で「皆さん、こんにちは!」と叫ぶと、その後もマイクを使わず、「私は剛腕ブロック1位通過の青木いつ希です。今日は、大阪で私は鈴季すずと決勝リーグを闘います。今、一番波に乗ってるのは青木いつ希だと思いますので、このまま波女まで一直線でいきたいと思います。皆様、応援よろしくお願いします」と続けた。
そして決勝リーグ戦に出場する選手が退場して、第1試合の6人タッグの組み合わせを決める抽選会。チェーンを引き合い、広田、優宇、沙恵組vs川畑梨瑚、高瀬みゆき、孤伯組に決定した。
入れ替わりで欠場中の桜花由美と宮崎有妃がリングインしてあいさつした。
 宮崎「皆さん、こんばんは。本日はご来場ありがとうございます。6月11日のAMISTAD(ディアナ道場)大会で目の方を眼窩底骨折してしまい、(今は)全然、痛いとかなく、前にあいさつした時には目の調子はちょっと良くはなかったですが、今は全然、普通に見えてます。なので、次、13日に検査をしてOKだったら、17日の後楽園に出たいと思います。それまで、ほんとに元気なので、こないだ練習に指導の方で行った時も忘れてしまってて、リングに上がって他人の技を受けようとしたら、『あっ、無理しない方がいいですよ』って(言われて)。そのぐらい、(ケガのことを)忘れるぐらい元気です。なので、(検査の結果は)わからないですが、私は絶対、17日に復帰しようと思ってます。よろしくお願いします」
 桜花「皆さん、こんばんは。たくさんのご来場、ほんとにありがとうございます。5月15日の名古屋大会で骨折してしまって、5月22日の大阪大会には出られなかったんですけど、今回、松葉杖がなくても立てるまでに復活しました。一応まだ松葉杖は外せないですが、来週、全体重かけられるようになると思ってます。レントゲン撮って、松葉杖が来週外れて、7月17日の後楽園ホール大会には出たいと思ってるんですが、まだわからないので、一応目標は8月13日、14日の15周年(記念大会)に間に合わせるように、完全復帰を目指してますんで、ぜひ皆さん、待っててください。(もう)すぐ復帰します。よろしくお願いします」
 それぞれが復帰を宣言してオープニングとなった。
1、OSAKA・スクランブルwave(30分1本勝負)
○狐伯、高瀬みゆき、川畑梨瑚(10分46秒、Fly Fox)旧姓・広田さくら、優宇、沙恵●

 ボディーチェックの時点から旧姓・広田さくらと高瀬みゆきが互いを意識し合う。相手につかみかからんばかりの勢いで、それぞれのパートナーが2人を引き離す。一旦コーナーに戻されて、改めて広田と高瀬の先発で試合開始のゴング。まるで鎖から解き放たれたかのように、ともにスタートからエンジン全開。高瀬がドロップキックを決めて先制するが、広田もすぐにフェースクラッシャーを返してプロレスLOVEポーズ。だが高瀬が再びドロップキックを決めたところで孤伯と川畑梨瑚を呼び込んで、3人で広田を攻め込む。
広田がボ・ラギノール、高瀬がラリアットを交互に叩き込んでいく展開から、広田がボ・ラギノールを突き刺したところで両者ダウンとなりカウントが数えられる。ここで高瀬が川畑にタッチ。立ち上がった広田が川畑にフェースロックを決めたところで、こちらも優宇にタッチする。
 優宇が川畑をキャメルクラッチにとらえると、沙恵がロープを走って低空ドロップキックを決める。広田もロープに走るが、「絞れ、絞れ」と声をかけただけで攻撃せず。ロープブレイクに持ち込んだ川畑はスタンドに戻ると、優宇にソバットからトーラースキックを決めた。そして高瀬がミサイルキック、串刺しラリアット、コーナー2段目からのダイビング・フォーアームと続く。
 対する優宇は、高瀬がロープから返ってきたところを受け止めて、スピンしてのサイドバスターからセントーン。そして高瀬を引き起こして逆水平を叩き込んでいく。
優宇のバックに回って逆さ抑え込みを狙った高瀬だったが、優宇は踏ん張って決めさせず。逆に高瀬を背中合わせの状態で背負う形に。高瀬はそのまま後方に1回転する形で着地。すかさず優宇の首に腕をまわし、DDTで叩きつけた。そして後方から飛びつく形でのネックブリーカー。
 タッチを受けた孤伯はドロップキックを叩き込んでコーナーに上がるが、立ち上がった優宇が対角線のコーナーにぶち当たると、その反動でエプロンに控えていた2選手まで含めてリング下に転落。すかさずマットを転がってリングを下りた優宇は3人を捕まえて広田にトペを指示する。それを受けてロープに走った広田だったが、トペを放ったものの腹部がロープに引っかかって失敗。
リングに戻り、優宇を丸め込んでいった孤伯だがカウント2。すぐさまロープに走ったが、優宇は重量級のボディーアタックで小柄な孤伯を押し潰していった。タッチを受けた沙恵は、正面からフロントキックを叩き込んでいく。さらに串刺しでのビッグブーツ。しかし2度目は逆にコーナーに飛ばされて、エプロンに控えていた川畑が背後からハイキックを合わせる。ガクッと腰を落としたところに、孤伯が低空ドロップキック。
 孤伯がコーナーに上がったところで沙恵が叩き落とそうとするが、孤伯はエプロンの降り立つ形で沙恵の首をトップロープに叩きつけていく。そしてスワンダイブ式ミサイルキック。しかし沙恵も、ロープに走った孤伯を追いかける形でラリアットを叩き込み、走り込んでのフロントキックをお見舞い。そしてフィッシャーマンズズスープレックス。しかしカウント3は入らない。
ここで優宇が3人を強引にリング下に叩き落とす。今度こそと広田がトペを発射するもかわされて優宇にヒット。
 沙恵は孤伯にバックフリップを見舞うも、高瀬が背後からドロップキック。ふらふらとロープによろめいたところで川畑が、619をボディーに突き刺す。沙恵が前かがみなったところ、孤伯がエプロンからトップロープに飛び乗り、そのままダイブして回転エビ、さらにジャックナイフに固めていくFly Foxを決めてカウント3を奪った。
2、CATCH THE WAVE 2022決勝リーグ戦〜Aブロック〜(15分1本勝負)
○野崎渚<1勝1敗=2点>(8分20秒、レフェリーストップ)米山香織<2敗=0点>●
※フォルダブル

 互いに1敗同士。勝ち点2を上げないことには脱落となる。
 試合開始のゴングと同時に対角線を走ってノアールランサーを繰り出していった野崎渚だったが、米山香織はサッとかわすと押さえ込んでいく。あわや秒殺のシーンだったが、野崎はカウント2でクリア。ロープに走った米山にブレイジングチョップを浴びせる手カバー。米山もカウント2で返していった。米山をコーナーに詰めた野崎はブレイジングチョップを連発で叩き込む。しかし米山もリング中央でモンゴリアンチョップを返していく。ここからブレイジングチョップとモンゴリアンチョップの打ち合いになるが、ブレイジングチョップをかわした米山は、フェイントをかけてボディーにパンチを叩き込むも、野崎は串刺しビッグブーツからフロントネックチャンスリー。そしてスリーパーで動きを止めにかかる。
ロープに逃れた米山にビッグブーツを叩き、トップとセカンドロープの間から上半身を出した米山におしゃれキックを狙う。それをかわした米山は、野崎をリング下に突き落とすとエプロンを走ってニーアタック。そしてリングに戻るとダイビング・セントーン3連発。しかし野崎はカウント2で返して、スリーパーにとらえていった。
後方に1回転してスリーパーから逃れた米山は、リングに座り込んだ状態の野崎の背後からヒザを叩き込む。続けて正面からもう1発。コーナーに上がった米山に対し、雪崩式ブレーンバスターを決めた野崎がコーナーに上がる。今度は米山が雪崩式ダブルリストアームサルト。しかし野崎は、対角線を走ってくる米山をビッグブーツで迎撃。そしてチキンウイングとの複合技のスリーパーを決めてグラウンドに引き込みドルミルに移行するも、米山はサードロープに手を伸ばしてブレイクに持ち込んだ。
ミサイルキックから走り込んでのダブルニーアタック、ノアールランサーと畳み込む野崎。カミゴェ式のビッグブーツを挟んでノアールランサー3連発。さらにロープに走ったが、米山は野崎が返ってきたところに絡みついて丸め込む。その後も連続して丸め込んでいったものの、いずれもカウント2。
 丸め込みの連発。しかし野崎はレッグロールクラッチにきたところをはねのけ、ドルミルを決める。さらに米山の脚をクロスして引き寄せて動きを封じるファルダブルへ。そのまま絞め上げると米山は意識を失った。ここでTommyレフェリーが試合をストップした。
バックステージ
野崎「まぁ、負けなかったんでひとまず安心しております。ただ3連戦というリーグ戦のなかでなんで、明日、最終戦、SAKI……2点同士ですよね? 勝った方が(決勝に)いくって感じですよね。まだまだわかんないけど、明日も必ず勝って、7月17日の決勝戦に向けて必ず勝ちたいと思います」
3、CATCH THE WAVE 2022決勝リーグ戦〜Bブロック〜(15分1本勝負)
○清水ひかり<1勝1敗=2点>(9分57秒、片エビ固め)梅咲遥<1勝1敗=2点>●
※ひまわり

 正面から組み合いロープに押し込んだ梅咲遥が、エルボーを叩き込んでいく。回し蹴りはかわされた清水ひかりだったが、梅咲のボディーにサイドキックを叩き込み、レッグラリアット、セカンドロープからのフットスタンプで先制した。
梅咲はすれ違いざまにフライング・ネックブリーカードロップを決めると、清水の両脚を折りたたんでデスロックへ。変則的な足4の字の形にとらえると、そこからブリッジして締め上げていく。ロープに逃げられても、清水の右足をサードロープに絡めて痛めつけ、ボディースラムへ。そして足4の字で搾り上げギブアップを迫る。清水はサードロープに手を伸ばしてブレイクに持ち込んだ。
動きが止まった清水をブレーンバスターで叩きつけた梅咲は、正面からエルボーを打ち込んでいく。それに対して、清水はローキック。次第にエルボーの打ち合いとなり、ロープ際で腰を落とした清水に低空ドロップキックを見舞った梅咲。さらにミサイルキックを決めたがカウント2。ダブルリストアームサルトを阻止した清水だが、梅咲は腕をつかんだままでエルボーを何発も叩き込んでいく。歯を食いしばって耐えた清水はカウンターのレッグラリアットを決める。
梅咲のブレーンバスターを浴びながらも、投げっぱなしの変則的なパワースラムを決めた清水は、スリーパーでギブアップを狙う。梅咲は何とかサードロープ足を伸ばしてブレイクに持ち込んだ。清水のフットスタンプをかわした梅咲は丸め込みの連続。しかし、ラ・マヒストラルをすり抜けた清水は梅咲の立ち上がりざまにハイキックを決めると、続いてバズソーキック。カウント2で返されると、スピンしてからのバズソーキック(ひまわり)を叩き込んでカウント3を奪った。
 これで両者とも1勝1敗、勝ち点2で並んだ。
バックステージ
清水「2点ゲットしました。この2点、メチャメチャ貴重だと思うんですよね。今日、最後(メイン)まで見てたんですけど、明日で結果(決勝進出者決定)が出るのかでないかわからないぐらいですよね。明日も、明日、すずちゃんとの試合。バケモンだと思ってる。でも、清水ひかりもバケモンだ。必ず明日、すずちゃんに勝って、自分が決勝にいきます」
4、CATCH THE WAVE 2022決勝リーグ戦〜Aブロック〜(15分1本勝負)
△世羅りさ<1勝1分=2点>(時間切れ引き分け)SAKI<1勝1分=2点>△

 1勝同士。ここで勝ち点2を挙げれば、決戦戦へ大きく前進する闘い。
試合開始のゴングが鳴ると、どちらからともなく引き合うようにリング中央に駆け寄り、正面からエルボーの打ち合い。カウンタのビッグブーツを決めたSAKIに対し、スモールパッケージで丸め込んでいった世羅りさ。カウント2で返したSAKIはリング下にエスケープする。場外に追った世羅は一斗缶を持ち出すも、「今日はハードコアじゃない!」とレフェリーに制止にされてしまう。
リングに戻って逆片エビを狙うも、SAKIはステップオーバーする前にロープに手を伸ばす。SAKIのエルボーに対し、前腕部を振り回して叩きつけていく世羅。そして逆エビへ。そこからSAKIの両腕をつかんでカンパーナに移行する。続いて、エプロンに上半身を出したSAKIのノド元を踏みつける。しかしSAKIもカンパーナをお返し。そして顔面に蹴りを叩き込んでいった。
コーナーへの突進をかわしたSAKIは、世羅をトップロープの上に横たえると走り込んで下からヒザをボディーに突き上げていく。しかし世羅もリバーススプラッシュを自爆させると、抱え込み式逆エビから変則的な逆片エビへ。リング中央で締め上げていたが、強引にSAKIの体を担ぎ上げると、パワーボムの要領でコーナーマットに叩きつけた。

コーナーを背に座り込んだ体勢のSAKIに、走り込んでのダブルニーアタックを見舞った世羅。リバーススプラッシュ式でボディーにダブルニーを突き刺たが、立ち上がったSAKIはエルボーを叩き込んでいく。世羅も応戦してSAKIをロープに追い詰めると走り込んでいく。それをブーツで迎撃したSAKI。アトミックドロップは阻止されたものの、ロープに走った世羅を追いかけてキチンシンク。ガクッととヒザを着いたところへ走り込んでヒザを突き立てていき、サソリ固めへ。
 SAKIが仕掛けてきたブレーンバスターをファルコンアローに切り返した世羅。SAKIも世羅の体をいったんトップロープにひっかけてからのブレーンバスターで叩きつける。ここで両者ダウンとなってカウントが数えられる。カウント9で立ち上がった両者。
ビッグブーツからアトミックドロップを決めたSAKIは、ビッグブーツを何発も叩き込んでいく。リバーススプラッシュを浴びた世羅だが、続いて放ってきたコークスクリュー式のスプラッシュをかわすと、エビに丸め込んでいく。カウント2で返されるとゆりかもめへ。さらにSAKIの左足も絡めとって動きを封じて絞め上げていく。しかしSAKIはギブアップしない。
 エルボーを連続で叩き込むも、SAKIはビッグブーツを連続して叩き込んでいく。ここまでくると意地の張り合い。SAKIがカウンターのみちのくドライバーを決めれば、世羅はデスバレーボムを返していく。さらにエアレイドクラッシュを狙ったが、SAKIは後方にしべり下りる形で丸め込んでいく。ここから丸め込みの応酬となるも、いずれもカウント2どまり。
 世羅がエアレイドクラッシュを決めたものの強引だったため形が崩れた。そのためカウント3は数えられず。世羅がコーナートップからダイブしてのダブルニーを決めたところでタイムアップのゴングが打ち鳴らされた。
 ダメージが大きくしばらく起き上がれないSAKI。それを見て勝利をアピールする世羅だが、裁定は時間切れ引き分け。再戦を誓うも、Aブロックは野崎を含めた3人が得点2で並んだ。
バックステージ
世羅「ドローって1点も入んないんですよね? “ウワァー、マジかぁ”って感じです。でも明日勝てば優勝でしょ?」
--まだわからない。
世羅「まだわからない? あ、そっか、今日ドローだったからSAKIも(決勝進出のチャンスが)残ってるし、野崎さんも今日勝ってたし……まだわかんないじゃん。三つ巴の可能性はないのか……」
--Aブロックの公式戦が2試合とも引き分けになると、3人とも(決勝進出の可能性が)残るって感じですね。
--なるほど……。三つ巴戦もあり得るってことですね。いやぁ、勢いづいてたけど負けてないんで、今日負けたわけじゃないんで、勢いが下がったわけじゃないんで、明日は勝手、必ず決定戦にいきたいと思います」
バックステージ

SAKI「今日は世羅さんとのシングルマッチで。私、10周年の同期で、今年、こないだのハードコアマッチで初めてシングルして、今日はハードコアじゃないから自分のいいとこもいっぱい出せるかなと思ったんですけど、ドローに終わってしまったんで、またすぐ闘いたいです。その気持ちが大きいです。明日(の対戦相手は)野崎さんなんで、今年いっぱい当たってる分、野崎さんのことわかってるつもりなんで、波を返します」
5、CATCH THE WAVE 2022決勝リーグ戦〜Bブロック〜(15分1本勝負)
○鈴季すず<1勝1敗=2点>(13分20秒、ジャーマンスープレックス・ホールド)青木いつ希<1勝1敗=2点>●


 試合前、握手を求める青木いつ希だが、鈴季すずはコーナーから一歩も動かず拒否。歩み寄って強引に手を握っていった青木だった。
 バックの取り合いからグラウンドへ。スタンドに戻って腕の取り合い。サイドヘッドロックを決められた青木は、逆にサイドヘッドロックに切り返し、ショルダータックルでダウンさせる。互いに相手の顔面に蹴りを叩き込んだあたりから、青木が優位な展開に。串刺しエルボー、フェースクラッシャー、倒れ込み式のボディープレスと攻め立てる。
ドロップキックを返した鈴木は、コーナーで腰を落とした青木に串刺しのランニング・ニーアタック。そして正面からエルボー打ち合う展開に。鈴木は青木の髪をつかんでヒジを叩き込んでいく。キチンシンク、走り込んでのフロントキック、ミサイルキックと攻め込む鈴木に対し、青木はコーナーに上がった鈴季に下からエルボーを叩き込み、ブレーンバスターを狙うが、着地した鈴木が逆にブレーンバスターで叩きつける。
互いに1発ずつブレーンバスターを打ち合い、背後からのランニング・ダブルニーアタック、ボディへのダブルニードロップを決める。さらにコーナー2段目からのボディープレスを放っていった青木だが、それをかわした鈴木は青木のバックに回る。しかし青木は投げさせない。またしても互いに足を止めてのエルボーの打ち合いに。続いて髪をつかんでのエルボーの打ち合い。崩れ落ちた鈴季の髪をつかんで立ち上がらせた青木。「死ね!」と叫んでエルボーを打ち込んでいったが、鈴季はクロスカウンターでヒジを合わせて両者ダウン。
立ち上がった両者はまたしてもエルボーを打ち合う。鈴季のエルボー弾をかわして大外刈りを決めた青木はコーナー最上段へ。鈴季もセカンドロープに足をかけてエルボーを打ち合う。ここで鈴季はヘッドバットを見舞って雪崩式フランケンシュタイナー。キャッチしようとした青木だったが、そのままマットにたたきつけられた。
 腰を落とした状態の青木の背後から側頭部にバックキックを叩き込み、バックに回る。しかし青木は投げさせない。ならばとロープに走った鈴季だったが、待っていたのはラリアット。互いにロープに走ったところで、またしてもラリアットを決めた青木。そのままカバーしたがカウント2。
髪をつかんで鈴季を立ち上がらせた青木がバックに回る。そのまま後方に投げようとしたが、鈴季は必死に防御。互いバックキックを叩き込んだところで鈴季が投げ捨てジャーマンを決めた。阻止してフルネルソンバスター。カウント2で返されるとジャーマン。そのままブリッジで固めると、カウント3が数えられた。
 これでBブロックは4選手が勝ち点2で並ぶ大混戦となった。
勝利した鈴季はマイクをつかむ。
「鈴季すず、勝ちました! WAVEさんにレギュラー参戦させてもらってから2回目の大阪大会で、まさか勝つとは誰も思わなかったんじゃないかな? プロミネンス、最強ってことですよ。このまま『CATCH THE WAVE』決勝リーグ勝ち上がって、私が、最年少波女、最年少レージになってやるんで、皆さん、お楽しみに!」と優勝宣言。
 そして、「ま、勝ったんで、ここWAVEの大会ですけど、プロミネンスのいつもの締めで締めてもいいですか?」と問いかけ、「Let's Go、プロミネンス!」で“大阪キャッチ”の幕は降ろされた。
鈴季「イエーイ! WAVEさんに参戦させていただいてから2度目の大阪大会で何とか決勝リーグ、勝ったから2点、2点を獲ることができました。このまま明日の名古屋もぶっ放していって、私が最年少波女になる時を皆さん、乞うご期待!」