2022.08.14

「wave 15th Anniversary『CARNIVAL WAVE』~陽気が東に移動し、「木」となり~」

◎オープニング
大会に先立ち、今大会の主役でもある狐伯が登場。選手を代表し挨拶をおこなった。

狐伯「みなさん、こんにちは! 本日はご来場ありがとうございます。自分は8月8日に4周年を迎えることができました。いまプロレスをできていること、4周年を迎えられたこと、いま本当に幸せです。来年も、再来年も周年が迎えられるように頑張りたいと思います。いまwaveのエースの野崎さんが欠場中なので、今年は自分が引っ張っていけるように頑張りたいと思いますので、応援よろしくお願いします。今日、自分は3試合あります。全部勝つ気持ちだけなので、すべて自分がやりたいカードなので、自分が吸収して勝ちたいと思いますので応援よろしくお願いします」
◎トークショー
続いてトークショーがおこなわれ、今大会は試合のない桜花由美、宮崎有妃、旧姓・広田さくら、そして、ヤング終身名誉会長のチェリーが登壇。
広田が進行役を務め、娘さんの成長を感じさせる話を皮切りに、桜花の結婚、チェリーが年齢を聞かれたときの対処法で盛り上がるなか、宮崎&広田のヤング時代には「女子プロレス・オールスター戦」があったことなど、話題は多岐にわたった。
また若手と対峙するなかで、広田が「チェリーさんは出る杭を打っていく方でしょ?」と尋ねると、チェリーは「私が引いてとかじゃなくて、自ら壁をぶちやぶってほしいな…という思いでやっています。愛情ですから」とヤングへの思いを強調!? さらに「チェリーは結婚しないので、安心してください」と、桜花結婚のニュースに傷心しているファンに向けて、約束した。
そしてヤングといえば、サイレン。広田がお決まりのサイレンを轟かせ、大会をスタートさせた。
1、ヤングwave(15分1本勝負)
○清水ひかり(9分59秒、体固め)ななみ●
※ダイビング・フットスタンプ

第1試合に登場したのは昨日の8・13新宿で、wave認定タッグ王者に返り咲いた清水ひかり。ワールド女子プロレスディアナの新生・ななみと対戦した。両者のシングルはこれが初となる。
ロックアップからななみが押し込みクリーンブレイク。清水が側転でかわしてクロスボディー。カウント2。コーナーホイップから串刺しドロップキックにつなげる清水。ななみを張り付けるとミドルキック→ドロップキックでカウント2。

ななみも逆さ押さえ込みで形勢逆転。ダイヤル固めにつなげる。キックアウトされると逆片エビ固めへ。
このピンチをしのいだ清水がPKF、PKを敢行。カウント2。フォアアームの打ち合いから清水がローキック。カウンターのミドルキックを放つと、ななみの足を払ってPKへ。

これをかわしたななみがショルダータックル5連発。返されると逆片エビ固めへ。ロープを目指す清水だったが、ななみが中央に引きずり戻す。かろうじて清水がロープ。

清水もバイシクルキック、サッカーボールキックで反撃。続くPKはカウント2止まり。「終わり!」と仕留めにかかる清水だったが、逆にななみがボディースラム。セカンドからのダイビング・ボディープレスにつなげる。
これをキックアウトした清水がジャンピング・キックで反撃。これはアゴのあたりにクリーンヒット。続けてジャンピングPKFを放って行く清水だったが、これも返されるとダイビング・フットスタンプでトドメを刺した。
○高瀬みゆき&梅咲遥(17分43秒、体固め)櫻井裕子●&網倉理奈
※ローリングストーン

現・W.W.W.D世界女子タッグ王者組のルミナス(高瀬みゆき&梅咲遥)が第2試合に登場。COLOR‘Sの櫻井裕子&網倉理奈組との対戦となった。

クリーンな握手でスタート。試合は梅咲vs網倉でゴングとなる。ロックアップからハンマーロックの取り合いとなる。網倉がサイドヘッドロックにとらえると、梅咲がバックエルボーで脱出。ロープに飛ばすも、網倉がショルダータックル。COLOR‘Sトレインからダブルのワープレスで「We Are COLOR’S」を叫ぶ。
高瀬が救出に向かい、今度はルミナスが攻勢。トレイン攻撃につなげる。ダブルのボディースラムから「We Areルミナス!」を叫んでバックエルボーでファンにアピール。続いて梅咲が弓矢固めへ。耐えた網倉がローリング・ダブルチョップを放ち、櫻井と交代。

櫻井は首4の字固めで捕獲。串刺し攻撃を狙うが、梅咲がドロップキックで迎撃する。タッチを受けた高瀬が逆エビ固めへ。これは櫻井がロープ。ならばと高瀬はヘアーホイップで追撃し、櫻井をコーナー下で踏みつけていく。櫻井も高瀬を振り返してバックエルボーをお見舞いする。
網倉が出て行き、高瀬にフォアアームを連発。続くショルダータックルは互角の内容。高瀬が「もっと来いよ!」と言えば、網倉も「お前が行けよ!」と言い返す。だが結局は、網倉が走るハメに…。なんとか網倉が豪快にショルダータックルを決めるとワープレスを連発していく。そしてセントーンでカウント2。

高瀬もセカンドからのドロップキックで反撃。DDT、スタナーでカバーする。カウント2。続く梅咲がドロップキック。控えの櫻井を突きおとして分断に成功する。そしてヘッドシザースホイップからのドロップキック。フォアアームから走る梅咲だったが、網倉がサムソンクラッチへ。そこからヒップドロップを落としていく。さらにはカナディアン・バックブリーカーの体勢に入るも、梅咲が切り返す。カウント2。
ならばと網倉は梅咲をロープに飛ばすも、ルミナスでドロップキック、ツープラトンのブレーンバスターにつなげる。カウント2。コーナーに登る梅咲だったが、網倉が担ぎ下ろしてサイドスープレックス、サンセットフリップでカウント2。

続く櫻井がショルダータックルを連発していく。カウント2。そしてコブラツイストで捕獲。カットに入る高瀬だったが、網倉がカナディアン・バックブリーカーで足止めする。続く櫻井のショルダータックルはカウント2。フォアアームのラリーとなり、走る櫻井。梅咲がカウンターのブレーンバスターで形勢逆転。

高瀬が出て行き串刺しラリアット、ジャンピング・エルボーバットでカウント2。梅咲のネックブリーカーを挟んで、ルミナスが合体フェースバスター。ギロチン&フットスタンプの競演でみせる。高瀬のカミカゼからコーナーに登るも、櫻井が投げ落としてショルダータックル。キックアウトされるとドラゴンスリーパーへ。これは梅咲が救出。

反撃に転じた高瀬が走るも、網倉がカナディアン・バックブリーカーで止めてコーナーへ。トレイン攻撃につなげていく。鏡餅式のワープレスはカウント2。続けて櫻井がブレーンバスターを狙うが、高瀬も踏ん張る。ならばと櫻井がカウンターのボディースラム、ブレーンバスター・ホールドでカウント2。ロープに走るも、今度は高瀬がパワースラムに切り返す。これは網倉がセントーンでカット。だが、櫻井にもダメージが…。

続いて梅咲のドロップキックからルミナスがバッドボーイ。高瀬がラリアットで突っ込むも、カウント2。梅咲の旋回式ダイビング・ボディープレス、高瀬のギロチンドロップもカウント2止まり。

残り3分から、ルミナスが合体のアラバマスラムで網倉を排除。高瀬が櫻井にラリアットで仕留めにかかる。キックアウトされるとローリングストーンでジ・エンド。
3、COHAKU~Anniversary wave 4th~(30分1本勝負)
○愛海(9分23秒、ソラリーナ)狐伯●

2018年8月8日にデビューした狐伯。今年で4周年を迎え、waveの超新星としてますますの飛躍が期待されている。自ら望んだカードは、センダイガールズプロレスリングの愛海との一戦だった。キャリアは愛海の方が1年上だが、かつてセンダイガールズワールドジュニア王座を巡り争ったライバルでもある。
愛海が握手からの「フォーーー!」でご挨拶。狐伯が反撃にかかりドロップキック。カウント2。リバース・インディアン・デスロックで捕獲する。なんとか愛海がロープ。

今度は愛海が腕十字へ。腕攻めで主導権を握る。モンキーフリップからのドロップキック。コーナーに登るも、狐伯も駆け上がり、エルボー合戦となる。愛海がエルボーで落として、リバース・フランケン。場外戦となり愛海がボディースラムで叩き付ける。

リングに戻して愛海がドロップキック、ダブルリスト・アームサルトでカウント2。さらには「フォー!」からのダイビング・ボディープレスを投下する。返されるとボディースラムからの押さえ込みへ。これもキックアウトされると腕固めで捕獲する。
なんとか狐伯がロープ。走る愛海に、狐伯がカサドーラ。今度は狐伯がロープに走るも、愛海がカウンターのニーアタックで迎撃する。

追撃にかかる愛海だったが、狐伯が足を払いのけ、低空DDT。低空フランケン、低空ドロップキックと猛攻。さらにはミサイルキックでカウント2。

ヒザ立ちのエルボーの打ち合いとなり、愛海がロープに飛ばす。狐伯が切り返しのスワンダイブ式のエルボーアタック。形は崩れるもなんとか成功させる。すぐさま走る狐伯だったが、愛海がサムソンクラッチへ。狐伯も切り返していくが、愛海がソラリーナで3カウント。
試合後、狐伯がマイク。

狐伯「まだ元気です。負けてないです。まだ1回も負けてないです。負けてない…。4周年で愛海さんと試合できたことが自分は本当にいまうれしくて。愛海さんとまだまだ試合をさせていただきたいです。紆余曲折ありましたが、いまココに立てていることが本当に幸せです。あの…、もう急にいなくなったりしないので、ずっと見ててください。本日はありがとうございました。15周年3つめの大会は自分が締めさせていただきます。それでは、これがー、ヤング・オー!オー!」
◎バックステージ
狐伯「愛海選手は、自分は後輩なんですけど、ライバルだと思ってて、2年以上ぶりに試合ができて、メッチャうれしくて、負けたけどまだ試合をしたいと思います」

――4周年だったが。
狐伯「4周年って言っても半年やってなかったので、3.5周年なんですけど、プロレスラーとして周年を迎えられて本当にその気持ちがいっぱいです」

――メインを任されたが。

狐伯「メインで自分の周年で負けちゃって悔しいけど、それ以上にこれからって思えたので」

――5年目の目標は?
狐伯「waveでは野崎さんが欠場されているので、自分がもっともっと頑張っていきたい、waveを引っ張っていけるような頑張ります」