2023.03.12

Brand New Wave

●入場式
WBCの東京ラウンドまっただの中、wave後楽園大会がスタート。
挨拶は桜花。
「久々に声の出せる後楽園ホール、みなさん声を出して応援してください。
今日はコミカルからバチバチなデンジャラスな試合まで全6試合あります。
ここでうれしい発表があります」
二上会長「まいど(大量の声)いいでねえ、もう一回行きましょう。まいど!
去年の2月、後楽園やりました。そのときは狐伯さん入団で沸いたのですが、
練習生をこの場で紹介したいと思います。練習生のみなさんどうぞ。(練習生が
入ってくる)2人と言ってましたが、じつは3人います。端から自己紹介どうぞ」
田中きずな「田中きずなです」
川上「川上明日菜(かわかみ・あすな)です」
炎華「炎華(ほのか)と申します」
二上会長「田中希沙はデビュー戦決定しております。炎華もデビュー戦決定しており
ます。4月2日、新宿FACE大会、田中希沙対ほのか。近年、新人同士のデビュー戦が
あまり組まれていなかった気がするので、大胆に組んでみます。がんばってね。
もうひとつ補足です。3人とも10代です。
これでTommyさん、私入れてwaveは10人、去年の6人から一気に増えました。
でも、実働で動いているのはゆかいなおばさん二人と狐伯だけです。10人います
が、3人しかプロレスやってません。こんな団体ですがこれからもよろしくお願いし
ます」
続けての発表。野崎がリングに上がり、映画の予告編がスクリーンで流れる。
野崎「『-N-紫の天使』という作品に初出演させていただきまして、その映画の公
開日が決まりました。高円寺になるのですが、映画館ですが、6月30日公開となり
ます。詳しい場所はまたリリースします」
二上会長「(野崎は)ムービースターです」
野崎「いつもそうやっていうんですけど、私演技初めてで、試合のシーンしか落ち着
いて
見れないので、あまりハードル上げて見ないでください」
野崎出演の映画に関しては追って詳細が明かされる。
1,アオハルwave(20分1本勝負)
○関口翔&川畑梨瑚(12分14秒、カケラホマ)鈴季すず&櫻井裕子●

先発は櫻井と関口。両者のコール合戦からスタート。久々に後楽園に声援が返ってき
た。しっかり二人によるレスリングの攻防を見せた後は、すずと梨瑚にスイッチ。
これもまたコール合戦。梨瑚がダンスを披露し声援を受ける。すずも即座に即席ダン
スを見せるがギクシャク感は否めず。それでも一応の声援を受けた。
続いて、櫻井と梨瑚。梨瑚をコーナーに追い詰め、すずと二人で顔面を踏みつける。
櫻井はボディスラム。しかし、梨瑚も負けてはおらず、ロープに櫻井を張り付けて反
撃開始。背後からの蹴りを3発見舞う。櫻井も追いかけ式のビッグブーツからタック
ルでやり返す。
梨瑚はソバットからかかと落とし。櫻井もビッグブーツからコブラツイストへ。その
ままフォールもカウント2。
ここで櫻井からすずにタッチ。低空のドロップキックからスピアーを狙うも、これは
梨瑚に阻止され、ならばとロープに宙づりにした状態で背後からドロップキック。続
けてトップロープに上ったものの、これは制止され、デッドリードライブを受ける。
ここで梨瑚がノーザンライト。さらにジャーマンを狙うも、これは不発に。それなら
とバズソーを決め、関口にタッチ。
関口がコーナーエルボーからフェースバスター。ここですずとのエルボー合戦へ。
これはすずが打ち勝つ。不利と見るや、梨瑚がカットに入り、関口がすくい投げ。
続けて連携を狙うも鉢合わせとなり、逆にすずと櫻井が連携のダブルドロップキッ
ク。
櫻井がタックルを何度も打ち込みフォール。そしてコーナーエルボーからタックル。
さらにフロントネックロックに決めるが関口はロープをつかむ。
関口はすくい投げからワキ固めで逆転の姿勢へ。これはすずがカットした後、櫻井が
フェイスバスターもカウント2。関口もバッククラッカーからSTO。
それでも櫻井はあきらめず、関口をつかむとブレンバスター。2カウントでキックア
ウトした関口はカケラホマで切り返すとそのままカウント3で逆転勝ちを収めた。
2、コミカルwave時間無制限1本勝負
△旧姓・広田さくら(1時間56分58秒、両者KO)高瀬みゆき△

前回の3・1新木場における広田対高瀬対梅咲の3WAY戦から発展してシングルでの
決着戦となった広田と高瀬。今回もまた、それぞれが特別ルールを持ち込むことと
なった。
まずは高瀬がマイクをつかむ。
「広田さん、ついに今日という日が来ましたね。私は今日、真剣に決着をつけに来た
んだー。
だから、私が提示するルールは時間無制限ルール。これで決着つけましょう」
広田「お前、時間無制限ということはこの後の、PURE-Jさん、出れなくなってもいい
のか」
高瀬「決着はすぐつきますので、大丈夫です」
とのやり取りが繰り広げられる。
そして高瀬は「完全決着ということで、時間無制限ルールでお願いします」とアピー
ル。
続けて広田は、「私のルールは場外カウントなしルールでお願いします。プロレスに
不可能はないですよね、waveのリングにダメなものはないですよね」と懇願。
二上会長は不安がよぎったのか、一本部席で一度はバツの合図をしたものの、広田の
嘆願により、小さく丸を作りGOサインを出した。
ということで、時間無制限、場外なしルールとなった。このルールが設けられたこと
で、早くも様々な期待が充満する館内。
広田は「サクバラの名に懸けて」と手を差し出すと、高瀬も握り返し、最初はクリー
ンな握手でスタート。
広田、高瀬のコールが二分するなか、互角のぶつかり合いが展開される。
まずは広田がボ・ラギノールを初ヒット。その後はヘッドロックから広田がエルボー
でカット。そしてコーナーに追い詰められた高瀬にエルボーを狙うも、これは楽勝で
すかされ、逆にセカンドロープからのフライングエルボーを決められる。
広田はすぐさまフェイスクラッシャー。そして腕を取り、ロープ渡りへ。真ん中まで
来ると、セカンドからトップロープ飛び乗り。これは一度成功するも、二度目にもト
ライし失敗。
それでも高瀬をロープに張り付けると二度目のボ・ラギノール
高瀬が悶絶して場外へ落ちると、広田はトペを狙うがこれはロープに絡まり不発に。
高瀬が「よっしゃあ、後楽園ホール!」と今度はコーナーに上がり、ポーズを取りま
くる。
いよいよ、初のプランチャが決まるかと思われたが、アピールの時間が長すぎて広田
がカット。高瀬も場外へ転落。
戦場が場外へ移ると、広田はカンチョーを連打。高瀬も逆水平を打ち込んで逆襲す
る。すると、再度、広田がカンチョーを決め、強引に流れを引き寄せる。そしてリン
グに高瀬を戻すと、トップロープからカンチョーのポーズ。手でカンチョーの形をつ
くるも、ジャンプした瞬間、股間をロープに打ちつけ未遂に。今度は高瀬が逆襲のミ
サイルキック。
そして今度こそのダイビングギロチンを決めるも、高瀬がフォールに行く瞬間にもカ
ンチョーを打ち込む。広田は蘇生すると、シャイニングウイザードを放つ。

ここで、広田は裏拳からのカンチョーというコンビネーション。これにダメージを受
けた高瀬は逆FFD。辛うじてカウントは2。
なんとか反撃に移りたい高瀬はセカンドロープからミサイルキック。そして足4の字
を決める。がっちりと決まるが、広田も反転し、高瀬が不利に。それでも、再びもと
に戻り、高瀬が優勢に。両者ゴロゴロと転ぶ中、広田はなんとかロープに逃れる。両
者、エプロン上に。しかし、それでも4の字が解けない。
ついには両者が技をかけた状態で場外転落。それでもまだ4の字の状態が続く。互い

場外でも反転し合おうとするが、そのまま技が解けず、入場ゲートのほうへ転がって
いく。
「ギブアップしろ」という高瀬に「誰がするか」という広田。そのまま入場ゲートか
ら二人の姿が消える。カーテン越しに「完全決着だ」と広田&高瀬の声が響く。そし
て、控室のほうまで二人の怒号が響く中、リング上は誰もいない状態に。ここで
Tommyレフェリーが次の試合へ行くことを要請し、二人の試合が続いたまま第3試合
へ突入。
3,Future wave15分1本勝負
〇狐伯(10分、片エビ固め)愛海●
※ダブルアームT


狐伯が希望して実現したシングル対決。狐伯のリベンジなるかが注目された。
まずは両者の握手からスタート。「狐伯」コールが鳴り響く。序盤はグラウンド、そ
してレスリングの展開が続く。流れを断ち切ったのは愛海のドロップキック。続け
て、「フォー!」からのモンキーフリップを狙ったが、これは失敗に。ならばと、も
う一度トライすると今度は成功し、「フォー!」からのフォール。カウント2で返
す。狐伯は突進してきた愛海に対してドロップキックで反撃。愛海はコーナーでの
バッククラッカー。そして逆エビへ持っていく。かなり苦しめられた狐伯だったが、
なんとかロープへと逃れる。
続けて、ストンピングを連打の愛海。狐伯を誘い込み場外へ落とすも、場外へのスラ
イディングキックは失敗。その間に狐伯はトップロープに上ってプランチャ。愛海よ
りも先にリングへ戻ると、ミサイルキック。一発で終わらず、逆のコーナーへ立つ。
しかし、愛海が立ち上がり、カットに入る。狐伯は最上段に上っている状態からヘッ
ドバット。愛海は倒れると、フライングボディプレスへ。カウントは2。
狐伯はバックからおんぶする形でスリーパーを狙うも、愛海は何度もコーナーに打ち
付ける。それでも狐伯は強引に決めグラウンド式へ持ち込む。愛海はなんとかロープ
へ。
再びスタンディングの展開となり、壮絶なエルボー合戦へ。狐伯が打ち勝つ。しか
し、愛海もショルダースルー。そしてジャンピングニーを2連発。
さらにダブルリストアームサルトから「フォー!」と叫んでのボディプレスを見せた
が自爆。それでもめげずにスクールボーイに丸め込んでカウント2。
これに対して、狐伯も低空ドロップキック2連発でやり返す。そして、再びグラウン
ドのスリーパーを狙う。何度もポジションを入れ替え、リング中央で決めるもロープ
ブレイクに。ここでダブルアームTへつなげると3カウント。ついに昨年8月、15
周年大会で敗れた愛海からのリベンジを果たした。
4、デンジャラスwave30分1本勝負
○宮崎有妃&網倉理奈&黒田哲広(19分16秒、片エビ固め)世羅りさ●&朱崇花&杉浦徹
※囲碁バレーボム


宮崎&網倉&黒田とともに金村キンタローがセコンドに登場。ともにブリブラダンス
を披露するという豪華な入場セレモニーが繰り広げられた。しかしそこに、なぜか試
合中の広田、高瀬も交じり、宮崎らに交じって、ブリブラダンス。
場するといきなり奇襲から試合が始まった。同時に広田と高瀬の戦いも再開。ふたり
はともに場外に戦場を移し、そのままどこかに消えた。
そして、8人はそれぞれ場外での戦いに。朱崇花は竹刀を振り回し、それぞれを殴打
し、杉浦は黒田を客席後方の柱に打ち付けた。
リング上は世羅と網倉。世羅が用意してきた有刺鉄線イスを持ち出すと、網倉に覆い
かぶさり、額に打ち付けると、流血がほとばしる。だらだらと血が流れだし、網倉の悲鳴が響く。
絶叫にむせぶ網倉に世羅はイスを固定する。さらにその上にダメ押しのイスを投げつ
けた。続く杉浦も網倉の額に攻撃目標を定める。額へのパンチを決めると、コーナー
に立てていたイスへ頭からぶつける。徹底して網倉の額への攻撃を続け、フォールに
入ると網倉はなんとかカウント2でクリア。
今度は朱崇花に交代。朱崇花がバットでフルスイング。網倉の悲鳴が聞こえると、観
客は「あーみん」コール。一度はスクーボーイで脱出をはかるが、再び朱崇花に捕ま
る展開に。
それでも朱崇花のニールキックをかわすと、ついにイスを手にすることに成功。しか
し、せっかく手にしたものの、「無理無理」と叫んで振り下ろせず。まだ葛藤がある
のか…。
ここでついに師匠格である宮崎が「網倉、殴れ!」と指示すると、ついに意を決し
て、イスを振り下ろした。初のイス攻撃が決まると、館内は大歓声。ここで黒田に
タッチ。

黒田はラダーを立てると、朱崇花に向かって、ラダープレス。朱崇花は2でキックア
ウト。
今度はラダー方向へのブレンバスターを狙うがこれは朱崇花が逆転して黒田がその餌
食に。
このチャンスに、世羅が朱崇花に指示をするが、これは言い合いとなり、連携に発展
せず。
朱崇花はニールキックを決めてから杉浦にタッチ。杉浦は黒田へミサイルキックか
ら、ラダーを立てかけ、その上からハンマーで打ち付ける。一度ではなく、何度も打
ち付けていく。
しかし、黒田はそのハンマーを奪うと、水平のバーにしてかわず落とし。
ここで黒田に代わり宮崎の登場。杉浦をコーナーに逆さ吊りに張り付けると、イスを
顔面にセッティングしてラダーで一撃。杉浦が場外転落。
させじと世羅が竹刀で宮崎をカット。ここで金村も場外での乱闘に加わり、杉浦を机
にセットする。ここで宮崎が「網倉、飛べー!」と指示。
網倉がトップロープに上がり、決死のダイブをすると、杉浦の机は真っ二つ。場内は
大「網倉」コールに包まれる。
リングでは机の破片を持った宮崎が杉浦に狙いを定めたが、これを奪われると逆に痛
打される。さらに杉浦はサポーターを外してからのローリングエルボー。
続いて、世羅が宮崎の背中へイス攻撃。さらに椅子をセッティングしての新幹線ア
タック。
しかしこれは世羅のヒザにもダメージが残る。
世羅はラダーをスタンバイ。宮崎をボディスラムで投げてから最上段へ向かうが、
「やめろー」と網倉が上る。さらにそれを追った朱崇花が背後から網倉を捕まえ背後
へ投げつける。
その間に宮崎も生還し、ラダーの上まで上がると、世羅へ雪崩式ブレンバスター。
宮崎はトップロープからのムーンサルトは不発。杉浦のカットから、朱崇花がライオ
ンサルト。そして世羅の羅紗鉄と立て続けに宮崎へ浴びせるもカウント2。
ここで朱崇花が場外の黒田らに向かい、場外へケブラーダ。その間に、リング上では
世羅が宮崎を再び捕らえ、イスの上へのダイビングニー。これを網倉が必死にカッ
ト。その網倉に世羅がイスをぶつける。

ここで、「あれ持ってこい」という世羅に、朱崇花は「あれとはなんだ」と応酬。そ
の間に
網倉がラダーを二人に投げ、ふたりまとめてラダーの上からセントーン。
この間に隠し兵器の碁盤を持ち込んだ宮崎だが、それにめがけて、世羅が投げっぱな
しジャーマン。これに宮崎もえびす落としでたたき返す。そして、世羅の上にイスを
次々と積み込むと、今度こそムーンサルトは成功。杉浦がカットに入るも、網倉が決
死のフォローに出る。このチャンスに、宮崎は再度、世羅をデスバレーボムを碁盤に
叩き込んで3カウントが決まった。
ここで引き揚げようとする二上会長が宮崎を呼び止める。「網倉よくがんばった。宮
崎が去年引退するとか言ってたのがあったんですが撤回というか、考え直しました。
なぜかというとある人とシングルしたいからです。ブッキングしときましたよ、有妃
ちゃん」

こういうと、スクリーンに葛西純の文字が。
二上会長「組みたい? 当たりたい?」
宮崎「もちろん戦いたいです」

こうして、4月2日、新宿FACEにてシングルかタッグとなるかはともかく葛西純の参
戦が決まった。

全員が引き揚げ、リング清掃となる間に、広田と高瀬の乱闘が再開される。広田はセ
コンド陣によって、人間モップと化す。さらに試合は続きそうな勢いだったが、狐伯
が二人を蹴散らし、清掃の邪魔をさせないようにする。二人は場外でもしばらく試合
が続け、広田が首投げで高瀬をフォールしたがこれは認められず。しばらくしてもみ
合いとなり、再び両者は姿を消した。
5,DUAL SHOCK WAVE~WAVE認定タッグ選手権30分1本勝負
<挑戦者組>〇青木いつ希&日高郁人(19分6秒、ジャパニーズ・オーシャン・
バックドロップキックホールド)SAKI&清水ひかり●<王者組>
※galaxyPunch!が13度目の防衛に失敗。チーム・ホカクドウが第31代王者とな
る。


青木対清水のシングル戦結果により決まった、ぎゃらぱんの次なる防衛戦はチーム・
ホカクドウ。過去、このwaveタッグのベルトは男子も腰に巻いたことがあるが果たし
て…。
いつものように「よろしくお願いしまーす!」の挨拶シャウトで口火を切る青木に、
日高はあとずさり。「こっち来い」とアピールする青木に日高は両者に大声ではなく
て王者組へ一礼。清水も青木に負けじと、甲高い声で「よろしくお願いしまーす!」
と返礼。青木は日高にも大声シャウトで「オッケー、まかしといてー」と先陣を切
る。ぎゃらぱんはSAKIが先発。
まずはSAKIをロープに追い込み、エルボーを連打の青木。タックルは互角の打ち合い
となる。その後、何度かにわたるタックル合戦が続く。
続いて清水と日高。日高はヘッドロック。清水は肘打ちからロープに飛ばそうとする
も、日高は髪をつかんで離さず。これにはブーイングが飛ぶ。
そして再び日高がヘッドロック。清水は再度、ロープを飛ばそうとチャレンジする
が、髪をつかむ日高。大ブーイングの館内。
清水はここでメキシコで学んだルチャムーブを繰り出して、流れを切り替えに行く。
ならばと、日高はフロントネックロックからグラウンドへ持ち込む。すかさずSAKIが
カットに入り、ダブルの攻撃へ。ぎゃらぱんの連携が出るも、日高もエルボーからボディスラムで清水の動きを止める。
日高は清水をコーナーに持ち込んで青木にタッチ。青木はここで「ダブル」の指示。
まずは日高をコーナーにホイップ、清水がこれをすかすと、青木との同士討ちに誘い
込む。清水はSAKIにタッチ。SAKIはビッグブーツの連打からブレンバスター。青木も
エルボーで返す。両者、エルボー合戦の中、SAKIがカウンターのビッグブーツ。青木
もブロックバスターで投げ返す。
一発。これに対してSAKIも日高のキックをかわし、コーナーへ横たわらせてのキック
から、コーナースプラッシュを狙うも逆に剣山を食らう。日高はすぐさまトラース
キック狙いで行くがこれをかわしたSAKIはリバースカンパーナへ。「50歳だぞ、て
めえー」とカットに出た青木がアピール。
ここで日高はヒールホールド。清水がカットに出るも、青木も「いいとこつぶしてん
じゃねー」と飛び出す。
SAKIは日高の足をすくって後頭部へのニー。両者ダウン。SAKIはなんとか清水へタッ
チ。
清水はサッカーボールキック、そしてコーナーからのコルバタへ。さらにフットスタ
ンプをセカンドから決めた。
ここで清水はキャプチュード狙いに行くも、逆にリバースDDTを食らう。そして日高
&青木でダブルのトラースキック。「終わりにするぞ」という日高はミドルキックを
狙うがこれは空を切る。清水はすかさずスクールボーイ。しかし日高もカウンターで
蹴りを決めると
ジャパニーズオーシャンサイクロンの体制へ。これはSAKIが慌てて阻止。清水は
ウラカンラナを放つ。ここで日高は青木にタッチ。
青木はダブルニーから、ブレンバスターホールドに。そしてセカンドロープからのボ
ディプレス。しかし青木の動きをSAKIが止めると、ぎゃらぱん連携から清水がブ
ロックバスター。日高をティヘラで場外へ落とすと、清水が前回の新木場に続いてトップロープからのトルニージョを慣行。
リングに戻った清水は青木へフットスタンプを狙うがこれは自爆。青木が大外狩りも
カウント2。ぎゃらぱんが再度、連携を狙うが、日高がフォローに入り、清水に延髄
蹴り。裏摩周を決めると、青木も続けてラリアット。指定の連携から、青木が昨年11月、豊田真奈美から教わったというジャパニーズオーシャンバックドロップキックホールドを決め、3カウントを取った。そして、ついにぎゃらぱんの連続防衛記録が途切れた瞬間だった。
青木はマイクを持ちながらも地声でアピール。
「勝ったぞー! 反則かもしれませんが、ルール的にはOKだから。第31代wave
タッグチャンピオンチームは社長と社員のチーム・ホカクドウだ! それから明日、
午後2時から中野ブロードウェイで青木が元気だったら『ホカクドウ』やってるか
ら、みんな来てやー!」
●控え室コメント
「社長、社長、(ここで広田と高瀬が乱闘で入ってくる)うるせえな、なんだあいつ
ら…」
広田「完全決着だ、おら!」
青木「いまインタビュー中、下がって下がって」
高瀬「ベルト取ったんだ」
青木「そう取ったの。はい、インタビュー中です。今。(二人が別の場所での戦いを
始めていなくなる)改めまして、社長と社員のチーム・ホカクドウ、waveの第31代
waveタッグチャンピオンになりました。ショーンキャプチャーに入って苦節3年で
す、ベルトを獲ってようやく会社へ貢献できました!」
日高「今日の試合は青木がよく頑張った!」
青木「いつも社長には迷惑をかけているので、このベルトを巻いて親孝行ならぬ、社
長孝行していきたいと思います。ぎゃらぱん!は最強のタッグチームだったので、
ぎゃらぱんより
防衛回数重ねましょう、35回だ!」
日高「ショーンキャプチャー、マスクマンは一人いますけど、父一人、子一人みたい
なもんなんで、青木がいま、いい形になって、花開こうとしているので、同じコー
ナーから見てやれるというのはいい機会をもらったと思います。だからといって慢心
せずに、毎日が昇段試験みたいなものだな。今まで映像で見ていたのがこれからコー
ナーから見ていくから。この機会に青木がステップアップしていくと思うのでぜひ注
目していてください」
青木「以上!チーム・ホカクドウでした!」
■Rejina di WAVE~WAVE認定シングル選手権30分1本勝負
<王者>志田光(13分18秒、片エビ固め)アイガー
※KATANA。第19代王者の志田が5度目の防衛に成功。

志田が5度目の防衛戦に迎えた相手は異色の挑戦者・アイガー。志田にとってはアメリカ遠征を前にしていた頃、つねに仙女のリングで広田、アイガーとの3WAY戦が組まれてきたという過去がある。その因縁を払しょくして、コミカルエースを封印することができるか。
いっぽうのアイガーは代理人である遠藤美月の引退により、その姿は消滅するといわ
れている。その期限を前にして、タイトルを奪取することができるか。

まずは志田の握手をアイガーが拒否。ニーを狙いに行く志田をアイガーがかわす。志
田はアイガーをコーナーへ追い込むと、くし刺し式のニー。
アイガーは志田の背後に回り、髪をつかんで引きずり倒す。そして憑依しようする
も、志田はこれを回避。するとアイガーはバックドロップ。そして再び憑依を狙う。
ここで広田と高瀬が姿を見せる。アイガーが志田の背後にいることに気づき、二人は
「志田、
後ろ後ろ!」と合図を送るがなかなか気づかない。二人の指示でようやくアイガーに
気づくと、志田は悲鳴を挙げて逃げる。そしてなぜか広田&高瀬も一緒になって逃げ
ていく。
さすがにこれを見かねたTommyレフェリーが「何やってんだ、お前ら。ちゃんと
して」と注意を与えると、3人とそしてなぜかアイガーも謝罪する。
今度はアイガーがコーナーへ上る。すると、広田も対角のコーナーで得意の犬神家。
すると、
高瀬も別のコーナーへ上がり、「プランチャ、飛ぶぞ」のポーズ。「志田」コールに
促され、志田もとりあえずトップロープに上がる。すると、3人はコーナーを降り、志田のみ取り残される。
おいてけぼりとなった志田。アイガーに延髄蹴りを決めたのはよいが、背後から広田がアイガーへボ・ラギノール。
この勢いでアイガーが白い粉を吹き出し、志田へ直
撃。そのままスクールボーイに決めたがカウント2。アイガーと広田は共闘し、ハイタッチをかわす。まるで、仙女での3WAY戦を見ているかのような光景となる。
志田はここで場外戦へ持ち込む。本部席のあるステージの上にアイガーを連れ込み、
ボディスラムから段差を生かし、床下からニーを当てていく。
しかしアイガーも本部席のRejinaベルトを持って志田を殴打。そのままベルトを持っ
てリングへ生還。思わぬダメージを負った志田がなんとかカウント19ギリギリでリ
ングへ戻る。志田はベルトを奪うと、アイガーへ一撃。
さらにベルトを持ったままで
魂のスリーカウントを放ったがカウントは2。志田は再び魂のスリーカウントを狙う
も、アイガーは、これを阻止すると呪落を決める。2カウント。志田は竹刀を持ち反
撃。ベルトと竹刀のぶつかり合いとなったが、志田が打撃戦を制し、ファルコンア
ロー。これをエビ固めで切り返すアイガー。
志田の目つきからの首固めも2で返され
ると、ベルトを肩に巻いた状態でのKATANAを繰り出す。これでついにアイガー
は3カウントを聞いた。
志田がマイクを持つ。
「はー…。今までの対戦相手で一番しんどかったかもしれない。怖かったー。みなさ
ん、
ごめんなさいね。このベルトを持ったまま、またアメリカに行かせてもらいます。そ
して5月といえば、Catch the WAVE始まりますよね、その優勝者と私が…」
ここまで言いかけたところで、試合途中で消えていたはずのも広田と高瀬が戦いなが
ら入ってくる。ここで両者はリングイン。高瀬がパワースラムからフォールにいく
が、メインの試合が終わった後、Tommyレフェリーが引き揚げたため、カウント
は入らず。あわてて宮崎や狐伯がTommyレフェリーを探しに控室へ。
その間、志田が代わりにフォールカウントを数えるもカウント2。Tommyレフェ
リーが慌てて姿を見せると、広田のへなーらがさく裂。カウント1。広田と高瀬がボ
ラギノールと
逆水平チョップ合戦で打ち合うが、傍観している志田に「何みとんじゃ!」と広田が
巻き込む。広田はカンチョー、高瀬も逆水平を決めるが、志田はダブルブレンバスターでやり返す。
再び広田対高瀬。広田は側転からボラギノールへ。高瀬もラリアットで反撃。そし
て、
広田が再びボラギノールを見せたところで両者が完全にノックダウン。カウント2で
なんとか立ち上がろうとした二人だったが、ともに力尽き、ついに両者KOの最低が下された。
ひと段落して志田がマイクを握る。
「何の話してたっけ? Catch the WAVEが5月4日より始まりますが…私は出ません!
すいません。アメリカでぶっ飛ばさなきゃいけないやつが待っているので。私は優勝者とこのベルトを賭けて向かい合いたいと思います。いやー、今日のアイガー戦で、コミカルエースを卒業しようとずっと思っていたんです。(一部から「えーっ」の
声)。微妙な「えーっ」だし。40パーセントくらいの人しか言ってないし。卒業しようかなと思ったんです!(大きな「えーっ」の声)。できないっすね。防衛戦もしたし。(二上会長に)私いつまでコミカルエースなんですか?」
二上会長「一生」
この言葉を受けて志田は「ありがとうございます!」と最後、「これがコミカルエースだ!」と叫んでエンディングとなった。
●控室コメント
志田「アイガーがもうすぐ消滅するというのを聞いて…やだね、ちょっと思入れがあ
るのが嫌だね。さんざん、いろんなところで試合してきて、アイガーに思い入れがあ
るというのはちょっと嫌だね。でもこうやって後楽園のメインで戦えて、これで成仏
してくれるんじゃないかなって。もう二度とやりたくないです(笑)。私がフリーにな
りたての頃、『コミカルエース』っていうあだ名?キャッチコピーをもらったんです
けど、waveに来るとこうなっちゃうんですよね。それがこの団体の魅力であり、出続
けてるところかもしれないんですけど…リングで宣言したからには世界のコミカル
エースでやっていきます。AEWでは一切出しません。このベルトをまたアメリカ
持って行って、いろんなところ旅して、Catch the WAVEはすごい大きなリーグ戦で私
も思い入れがあるので、その優勝者と対戦できるのは楽しみです。Catch the WAVE終
わるころには志田光、もっともっと大きくなって帰ってきて優勝者と対戦したいと思
います。簡単に倒せると思うなよ。世界のコミカルエース志田光、まだまだ高い壁と
して、上で待っています」