2023.07.02

『大阪ラプソディーDX〜KOU〜』

日時
7月2日 日曜日
観衆
112人
場所
野中リングアナの前説、オープニングコールに続き、恒例の選手入場式。
各選手が順にリングに上がる中、ラス前に姿を見せた宮崎有妃と旧姓・広田さくらは入場ゲートをくぐった時点から何やら言い争いを繰り広げる。最後に入場してきた青木が2人に「リングに上がれ」と注意して、なんとか全選手がそろった。
対戦カード発表ののち、あいさつに指名されたのは、おそらく今大会が引退前最後の大阪となる遠藤美月。
「WAVE大阪大会にお越しくださいまして、ありがとうございます。今、“波女”リーグ戦、すごく盛り上がってます。リーグ戦以外にも今日の前半の第1試合もまだまだ続いていますが……」と話始めるも、時折言葉に詰まり、「すいません、マイクが苦手なもんで、すいません」とことがを挟んだのち、「私は9月10日に引退するわけでございまして、WAVEさんに参戦させていただきリーグ戦頑張ってます。残り少ないですが、今日も含めて思いっきり闘いたいと思いますので、応援よろしくお願いします」とあいさつした。
入場式が終わって選手退場。しかし宮崎と広田はそのままリングにとどまり、またもや何やら言い争いを始める。そのままつかみ合いとなり、互いのパートナーである田中きずなと炎華はTシャツを脱いでコーナーに控えて、「ZEN」から続いていた試合になだれ込んでいった。宮崎が広田に串刺しラリアットを決めたところできずなにタッチ。
きずなはドロップキック4連発で広田を押さえ込むもカウント2。さらにワキ固めで絞り上げるが、それを逃れた広田はきずなのリストをつかみ、セカンドロープを利用して回転。そしてトップロープの上で前転、後転を披露すると、立ち上がってロープ渡りからジャンプしてのホイップ、そしてフェースクラッシャーを決めて炎華にタッチした。
炎華はドロップキック4連発をきずなに叩き込み、STFで締め上げていく。ロープに逃れたきずなは、飛びつき式のジャンピング・ネックブリーカードロップ3連発を返したところで宮崎にタッチ。
炎華をとらえた宮崎は恥ずかし固めを狙うが、慌てて飛び込んて来た広田が宮崎の顔面にタオルを巻きつけた。視界を遮られた宮崎は誰かわからぬまま広田をとらえて恥ずかし固めを決める。しかし広田の悲鳴を聞いて相手が誰かわかり、技を解いた。
宮崎にコルバタ、側転串刺しエルボーを決めた炎華は広田にタッチ。宮崎を場外戦に誘い込んだ広田は、そのまま入場ゲートの方に向かおうとする。慌ててリングを下りたきずなと炎華は2人の前に立ちはだかって、リングに戻るようお願い。広田が「お前の言うことを聞くのは今日だけだぞ」と言いながら、2人は渋々リングに戻る。
ここで宮崎がえびす落としを決め、ムーンサルトプレスを狙ってコーナーに上がった。しかし起き上がった広田がパワーボムに担ぎ上げた体勢でコーナーから引き離そうとするが失敗。「重いからだ」と文句を言ってる広田に対して宮崎は、セカンドロープからのドロップキックを叩きこんでいった。ここで「4時間経過」のアナウンス。
ムーンサルトプレスをかわした広田は裏拳からボ・ラギノール、そしてへなーらサンセットを狙うが腰砕けに。そのまま押し潰されてしまった。ならばと夜叉ロックを決めるも、きずながカット。ここでリング下に逃れた宮崎に、広田がトペを放つ。そのまま2人は入場ゲートの向こうへ姿を消していった。
2人の後姿をぼう然と見つめるきずなと炎華。
そのまま試合は続行となり、二上美紀子会長から「きずなと炎華は通常業務に戻ってセコンドについてください」とアナウンスされ、入場式で発表されていた第1試合が始まった。
■CATCH THE WAVE 2023~Aブロック~(15分1本勝負)
○柊くるみ<2勝1敗1分=5点>(8分16秒、エビ固め)愛海<1勝2敗1分=3点>●
※人でなしドライバー


 すでに全勝で突破した朱崇花にAブロック代表は決まっているなかで、残された最後の公式リーグ戦。握手を交わして試合開始のゴング。正面から組み合うと、柊くるみが力任せに後方に押し倒していく。サイドヘッドロックにとらえた愛美は、ロープに飛ばされるもドロップキックを叩き込む。しかし柊はショルダータックルでダウン愛海を倒す。
愛海は速い動きて応戦。柊を丸め込んでいく。カウント2で返して立ち上がろうとするところ、顔面にドロップキックを叩き込んでいった。そしてコーナーに上ったが、ここはデッドリードライブで叩きつけられてしまう。さらに柊のショルダータックルでコーナーまで吹っ飛とばされ、キャノンボールアタックを浴びた。
ダブルフットスタンプを見舞われて動きが止まった愛海だが、肩に担がれたところを逆に卍固めに決めていった。そしてそのまま押しつぶす形でグラウンドに移行。体勢が崩れると、馬乗りアームロックで締め上げていった。
ロープブレイクに持ち込まれると、ドロップキックからワキ固めで左腕を痛めつける。さらにフェースロックとの複合技に移行。これもロープに逃げられると、ミサイルキック2発。柊が仕掛けてきたブレーンバスターをDDTで切り返し、コーナートップへ。だが、ボディープレスはかわされてしまった。
エルボーを打ち込み、柊が突進してきたところをジャンピング・ニーアタック。しかし柊は、強引なスクラップバスターを決めて反撃に転じる。丸め込みでフォールを狙った愛海だが、柊はカウント3を許さず。逆にカウンターのラリアットを叩き込む。カウント2で返されると、柊を逆さに担ぎ上げ、人でなしドライバーでマットに好き刺す。そのまま押さえ込んでカウント3。柊が2点をもぎ取った。
・バックステージ
 柊「愛海戦、無事勝ちました。勝ったんですけど、途中ちょっと追いやられて、危ういところが何個かあったんですけど、まぁギリ勝つことができたんでよかったです。でもやっぱり、(すんなり)決勝まで行けなかったのが悔しいので、敗者復活戦のところで勝って、決勝に行きたいと思います」
■OSAKA・スクランブルwave~遠藤美月OSAKAフォーエバー(15分1本勝負)
網倉理奈、△櫻井裕子、遠藤美月(時間切れ引き分け)笹村あやめ、高瀬みゆき、孤伯△


 握手を交わして離れたところで、高瀬みゆき、笹村あやめ、孤伯が襲い掛かって試合開始。網倉理奈、櫻井裕子をリング下に落とし、まずは遠藤美月を捕まえる。孤伯、笹村、高瀬の順に串刺し攻撃を加えると、遠藤をロープに貼り付けにして、顔面に死を押し付けていく。
しかし網倉、櫻井がリングに戻ってきて、遠藤も加えたコブラツイスト三重奏で見せ場を作る。技を解くと、遠藤は笹村にフロントハイキック3連発。そしてエルボードロップを見舞ってから桜井にタッチする。
リングインすると、笹村にショルダータックルを連発していった櫻井。笹村もエルボーを返していくが、櫻井もコーナーに振られながらもショルダータックルを打ち込んでいく。タッチを受けた網倉は倒れこみ式のボディープレスを笹村に決めるが、2発目は笹村が足を突き出して阻止。ここで6選手がリングで入り乱れ、遠藤が笹村に、網倉が高瀬に、櫻井が孤伯に倒れこみ式のボディープレスを決めていく。
網倉のショルダータックルを浴びながらも、低空ドロップキックでヒザを撃ち抜いた笹村は、網倉の顔面にヒザを打ち込んでいく。タッチを受けた高瀬は、網倉に串刺しラリアットからコーナー2段目からジャンプしてのエルボーを決め、逆エビで締め上げる。何とか逃れた網倉は高瀬に逆水平の打ち合いを挑む。両手を後ろで組んで網倉の逆水平を受けた高瀬に対し、網倉は胸を突き出してチョップ受け止める。最後は網倉が、ロープに走った高瀬をパワースラムで叩きつけた。
ランニング・ヘッドバットを決めた遠藤は、高瀬をワキ固めで締め上げるが、3人を順にラリアットでなぎ倒す。しかし高瀬もラリアットをお返しし、カミカゼからコーナー2段目からのレッグドロップ。タッチを受けた孤伯はミサイルキックを決めると、網倉がカットに飛び込んできて遠藤のラリアット、チョークスラムを浴びる。
串刺し攻撃3連発を浴びた孤伯は、網倉が櫻井を背負ったままボディープレスを浴びる。櫻井はさらにブレーンバスターホールドを決めたがカウント2。
乱戦の中、高瀬がカミカゼ、梅咲がダブルフットスタンプ、孤伯がフロッグスプラッシュを櫻井に決めるが、櫻井はカウント3は許さない。
 遠藤が高瀬と孤伯を両腕でのラリアットでなぎ倒すと、櫻井が孤伯をドラゴンスリーパーで絞め上げる。しかし梅咲にカットされてギブアップは奪えない。孤伯は櫻井が攻め込んでくるところを首固めに切り返したのを機に丸め込みを連発するが、櫻井も意地でカウント2で返していく。
櫻井のカウンターのボディースラムもカウント2。ブレーンバスターで担ぎ上げて正面に落とすがカウント2。孤伯はカウンターのドロップキックからノーザンライトスープレックスホールド。カウント2で返されるとDDTを決める。
櫻井が狙ったブレーンバスターを首固めをカウント2で返された孤伯が、続いて丸め込みを仕掛けようとしたところでタイムアップのゴングが打ち鳴らされた。
 最後はノーサイド。遠藤を中心に握手を交わし、笑顔でリングを下りた。
■(ZEN-1から継続)OSAKA・wave of waves(時間無制限1本勝負)
○旧姓・広田さくら、炎華(4時間39分44秒、体固め)宮崎有妃、田中きずな●
※ふらふらどーん

 第2試合が終了してリング上で除菌作業してるところで、広田、宮崎がふらふらした足取りで入場ゲートから姿を現す。そのまま広田はコーナーで倒立。遅れてリングインした宮崎。
コーナーの広田に近づくと、広田は宮崎の頭部を足で挟み込んでコルバタにとらえる。立ち上がった宮崎は、ラリアットを決めてカバー。カウント2で返されると、きずなにタッチした。
きずなはドロップキック4連発を叩き込み、ワキ固めでギブアップを迫る。ロープに逃げられるとコーナー2段目に上った。だが、広田が立ち上がって攻撃を狙う。差し出した手をつかんだきずなは、そのまま前方に回転して腕十字を決めていった。ここは炎華が飛び込んできてカット。
ここで飛び込んできた宮崎が両腕でのラリアットで広田&炎華をなぎ倒すと、きずなが広田の頭部を狙って低空ドロップキックを連続で叩きこんでいく。カウント2で返されると、さらに攻撃を狙ってロープに走ったが、待っていたのはカウンターの裏拳。しかしhきずなはカウント3は許さず。
さらに裏拳を振り回す広田だったが、きずなはことごとくそれらをかわす。ここで飛び込んできた宮崎がえびす落としでアシスト。そしてきずなに「行け!」と叫び、自身は炎華のカットに回った。
ロープに走ったきずながだったが、広田のふらふらどーんを浴びて押し倒される。そのまま広田が覆いかぶさると、カウント3が数えられた。
■CATCH THE WAVE 2023 Cブロック優勝決定3WAYマッチ(時間無制限1本勝負)
○梅咲遥(10分42秒、2人まとめて体固め)清水ひかり●、青木いつ希●
※清水が青木にキューティースペシャルを決めたところ、梅咲が清水のブリッジを潰して2人をカバー

 試合前に二上美紀子会長から、ブロック優勝決定戦のルールが説明される。Cブロックは5点で3選手が並び、3WAYマッチで決めることになった。
試合開始のゴングが鳴らされると、青木いつ希が力比べに誘う。それに応じる形で、輪になって手四つのフィンガーロック。ここは力で青木が優位に立ったが、それが逆に清水ひかりと梅咲遥に手を組ませる流れに。それでも青木はショルダータックルで2人をダウンさせ、まずは清水に的を絞る。
清水が青木にドロップキックを叩き込むと、梅咲がボディープレスでカバー。カウント2で返すと、すぐさま清水がヒッププレスで押し潰していく。カットに飛び込んできた梅咲をかわして青木にヒットさせる形で優位に立った清水だが、青木はショルダータックルで清水をダウンさせ、突っ込んできた梅咲が清水をプレスする形でスライディング・レッグシザースを決め、梅咲の背中にダブルニードロップでのしかかる形で2人まとめて押し潰す。さらに青木は清水を逆エビでとらえたが、ロープに逃げられた。
青木は攻撃の手を休めない。フェースクラッシャーから倒れ込み式のボディープレス。しかし清水がカウンターのトラースキックからコーナーに詰めての串刺しジャンピング・キックで反撃に転じる。しかしここで梅咲が飛び込んできて清水にフライング・ネックブリーカードロップ。さらにロープ際で腰を落としているところに低空ドロップキックを突き刺していった。そしてミサイルキック。
梅咲が狙ってきたブレーンバスターをかわした清水は、コーナー2段目からのヒッププレス、コーナー2段目からのフットスタンプと攻め立て、ブレーンバスターを狙う。踏ん張っている梅咲のヒザ裏を払う形で青木が蹴りを叩き込むと、清水にDDTを決める形になった。青木は梅咲にブレーンバスターからダブルニードロップをボディーに突き刺すも、コーナー2段目からのダブルニードロップはかわされてしまう。
梅咲に低空ドロップキックを叩き込まれた青木はリング下にエスケープ。ここで清水が飛び込んできてティヘラで梅咲をリング下まで吹っ飛ばすと、コーナー最上段から場外へプランチャを放つ。続いてリング内に戻った梅咲にコーナー最上段からのフットスタンプを急降下。そしてスリーパーにとらえるが、青木にカットされた。
その青木とエルボーを打ち合うもダウン。ここで梅咲が飛び込んできたが、青木は投げ捨てジャーマンで叩きつける。ここで清水が梅咲にバズソーキック。そして青木が梅咲にラリアットを決めたがカウント2。続いて梅咲にもラリアットを決め、コーナー最上段からのボディープレスを放ったが清水にカットされてしまう。
清水のバックに回った青木はジャーマンを狙ったが、足をかけて阻止した清水は前方回転エビに切り返す。カウント2で返されると、ヒッププレス、バズソーキックを決めるがカウント3は奪えない。新じうがれっぐラリアットを決めれば、青木もカウンターでラリアットも叩き込むが決め手にはならず。
青木が突っ込んできたところでキューティースペシャルを決めた清水。カウントが数えられるも、梅咲が清水のブリッジを押し潰すと2人まとめてカバー。そのままカウント3が数えられて、梅咲がCブロックを制した。
・バックステージ
梅咲「Cブロック決勝、3WAYだったんですけど、どうにか、どうにか勝つことができて、ブロック優勝することができました。最後ほんとにもう、いろいろくらいすぎて意識がもうろうとしていたんですけど、気づいたらちゃんとフォール取れてました。メチャメチャうれしいです。今日は大阪で、明日またすぐ東京に戻って、CATCH決勝(トーナメント)始まりますけど、気を抜かずしっかり頑張って、ディアナのシングルのチャンピオンとして頑張っていきたいと思います。4回目のCATCH、今回は必ずもっともっと上に行けるように、そして後楽園での決勝に勝てるように頑張りたいと思ってます。ありがとうございました」
■CATCH THE WAVE 2023 Bブロック優勝決定戦(時間無制限1本勝負)
○SAKI(14分10秒、リングアウト勝ち)世羅りさ●
※SAKIがBブロック優勝


 ここまで全勝できていた世羅だったが、昼間のZENで高瀬みゆきにリングアウト負けを喫し、6点で足踏み。SAKIに並ばれて優勝決定戦に回ることになった。
序盤は静かながらも力のこもった立ち上がり。互いにリストロック、サイドヘッドロックを決めて絞り上げていく。簡単にロックを離さず、押しつぶしてグラウンドに持ち込んだりしていく中で、試合が動いたのは世羅がSAKIをリング下に放り投げ、場外戦を仕掛けてから。SAKIを観客席に投げつけていち早くリングに戻った世羅は、カウント7で生還してきたSAKIを逆エビにとらえる。そしてSAKIが得意とするラ・カンパーナを逆に決めていった。
これで優位に立った世良は、コーナーに追い詰めて攻撃を仕掛けていく。フロントハイキックで反撃の糸口を見い出したSAKIはアトミックドロップを狙うも、世羅は腰を落として決めさせない。ならばとSAKIはブレーンバスターで叩きつける。しかし世羅はコーナーを背にするSAKIにバックハンドエルボーを叩き込み、腰を落とすと対角線を走ってのジャンピング・ダブルニーアタックを決めた。
リバーススプラッシュ式のニードロップをかわしたSAKIは、側頭部にヒザを叩き込み、サソリ固めで追い込んでいく。そこからダブルレッグロック式カンパーナに移行して揺さぶる。
互いに相手の髪をつかんで立ち上がると、エルボーの打ち合い。互いに一歩も引かない。SAKIが至近距離からフロントハイキックを叩き込んで、ようやくエルボーの打ち合いは一段落。互いにロープに走った相手を追いかけてのキチンシンクを決め、世羅が強引なエアーズロックでSAKIをマットに叩きつけると、SAKIはブレーンバスターを返した。さらに世羅がファルコンアローを決めたところで「10分経過」のアナウンス。そのまま両者は倒れこみ、ダウンカウントが数えられる。
立ち上がると世羅がエルボー、SAKIがフロントハイキックを打ち合う展開に。強引にSAKIを担ぎ上げた世羅が羅紗鋏を決めて追い込んでくが、SAKIはカウント3を許さない。ならばとコーナー最上段に上がったが、SAKIが下からの蹴りでエプロンに転落させた。SAKIはトップロープ越しのブレーンバスターを狙うが、世羅はトップロープ越しにSAKIをリング下に引き落とすとする。何とかエプロンにダウンした状態でとどまったSAKI。ここで世羅はニードロップを放っていったが、かわされてしまう。そしてそのまま場外乱戦に。
SAKIが繰り出してきたフロントハイキックの蹴り足をつかんだ世羅は、ヒザにエルボーを落とす。そして不完全な羅紗鋏を場外マットの上に決めた。リングに戻ろうと世羅がエプロンに足をかけたところ、SAKIがバックから抱えて、そのまま背中からエプロンに打ちつけた。ちょうどエプロンに角に尾てい骨を叩きつける形になり、世羅はリング下に転落。
・バックステージ
SAKI「Bブロック優勝することができました。ありがとうございます。さっきもマイクて言った通り、このみんなが大事にしてるCATCH THE WAVEで、私が一番リベンジしたかった相手に当たることができて、リベンジすることができて、メチャメチャうれしく思ってます。でも、CATCHまだこれで終わってないので、決勝トーナメント改めて気を抜かずに、17日後楽園まで進んで、“波女”になって、レジーナ目指したいと思います。ありがとうございました!」
SAKIはマイクを手にすると、「Bブロック優勝したぞ!」と叫んだのち、「この1年、2年で一番リベンジしたかった相手と、CATCH THE WAVEで同じブロックになれて、たぶんまだ私のほうが負けてるよね。まだ終わらないから。ありがとうございました」と語った。
この結果、Aブロック=朱崇花、Bブロック=SAKI、Cブロック=梅咲、エリザベスブロック=宮崎有妃、ヤングブロック=大空ちえがそれぞれ優勝、決勝トーナメント進出を決めた。
 その後、二上会長から敗者復活戦の説明。
 優勝を逃した全選手が出場するが、まずはリーグ戦の点数のおさらい。
 ・1点=田中きずな、網倉理奈、櫻井裕子
 ・2点=旧姓・広田さくら、チェリー、川畑梨瑚、関口翔
 ・3点=炎華、孤伯、愛美、笹村あやめ
 ・4点=Himiko、米山香織、遠藤美月、高瀬みゆき、
 ・5点=鈴木ユラ、柊くるみ、青木いつ希、清水ひかり
 ・6点=世羅りさ

 ここで世羅が、「お騒がせしていると思うんですが、私、世羅りさ、このたび離婚というものをしてしまいまして、明日、ちょっと実家に帰らなきゃいけないんですよ。実家が広島で、帰って来いって無理に飛行機を押さえられて、明日の大会……すいません、辞退させてください」と辞退を申し出る。
 二上会長から、「敗者復活はいいんですけど、あんた(きょう)勝ってたらどうしてたん? 明日(決勝トーナメント)1回戦やで」と突っ込まれると、「いや、そこはWAVEさんなんで、(17日の後楽園)ホールで2試合とか……」と答えたが、二上会長は、「いやいや、それやったら(決勝まで勝ち上がると)ホールで3試合になります」と返され、「3試合やるつもりでした。ギャラも3倍いただくつもりでした」と答えた世羅。
 二上会長は「そうですか……。離婚はしょうがないですね。私は残念ながら結婚もしたことありませんし、離婚も経験がありません。しょうがないですね。そういう理由でしたら、広島にとっとと帰ってください」と事態を了承しながらも突き放した。
 続いて、「一番強そうな世羅りさが出ません。頑張りましょう」と伝え、敗者復活戦のルール説明。
19選手の中から3人勝ち残り。負け抜けで3人残った時点で、バトルロイヤルは終了。一番最後に負けた選手がリザーバーとなる。
 改めてメインで勝利したSAKIにマイクが渡された。
「この中で一番肌が焼けていて、一番海が似合う、一番夏が似合う女が今日、“波女”に一歩近づきました。私が狙うのは“波女”、そしてその先のレジーナ。まだまだ敗者復活戦とか、CATCH THE WAVE続きますけど、CATCH THE WAVE 2023から、決勝まで目を離さず、そしてその先のレジーナ戦まで目を離さず追い続けてください。今日はありがとうございました」とあいさつしたのち、観客と一体となっての「これがWAVEだ!」で、2023年のCATCH THE WAVE大阪大会の幕は閉じた。