2019.09.01

「NAMI☆1〜Sep〜」

◎入場式
リニューアル後、初の所属選手だけの大会となった今回の「NAMI☆1(ナミイチ)」興行。今大会ではおニャン子世代の桜花由美、宮崎有妃、旧姓・広田さくらと、AKB世代の水波綾、野崎渚、HIRO’eにわかれ、シングルマッチ3本、3WAYマッチ、2VS1のハンディマッチ、6人タッグマッチの計6試合がおこなわれた。

また対抗戦とは別に同会場でおこなわれた人気投票、2ショット撮影回数、ポートレートの販売数、さらに大会終了後に、新宿歌舞伎町の女子プロレスバー「ちゃんす」に場所を移しカラオケ対決をおこない、個人の総合得点の一番高かった選手の願いが叶えられるという特別企画も実施された。
まずはwave選手が入場。選手を代表し、桜花由美社長が「みなさん、こんにちはー!(観客からこんにちは!の声)もっと元気よくよろしくお願いします。こんにちは!(こんにちは!)ありがとうございます。本日はwaveの6選手のみでおこなわれる大会です。waveの選手が一人3試合、闘い抜きます。こっちのAKB世代チーム、私たちおニャン子世代チーム、お客様はおニャン子世代が多いと思っています。どうですか? おニャン子世代だろ! わかってるぞ。これはチーム対抗戦なので、応援したいチームを思い切り応援してください。選手一同、3試合、気合入れて張り切って闘っていきますので、お客様も盛大に応援のほうよろしくお願い致します!」と挨拶。ナミイチ興行をスタートさせた。
1、waveOFwaves(10分1本勝負)
○宮崎有妃(2分3秒、体固め)野崎渚●


第1試合は、宮崎有妃VS野崎渚のKUSO ONNA NIGHT対決。野崎が先に入場したが、宮崎が奇襲しそのままゴングを迎えた。
野崎も串刺しビッグブーツで応戦するも、受け止めた宮崎がバックドロップでコーナーに投下。そしてムーンサルトプレスにつなげる。

これをキックアウトした野崎がドルミルⅡへ。
なんとか宮崎がブレイク。
走る野崎に宮崎がカウンターのラリアット。えびす落としを狙うが着地で逃れる野崎。すぐさまスクールボーイを狙う宮崎はロープの反動を利用したあと、そのまま押さえ込み3カウント!
2、waveOFwaves(10分1本勝負)
○桜花由美(8分30秒、エビ固め)HIRO’e●
※ビッグブーツ


第2試合は桜花由美VSHIRO’eのシングル対決。開始早々、HIRO’eがカサドーラからのエビ固め、スクールボーイ、回転エビ固めなどで仕掛ける。いずれもキックアウトされると走るHIRO’e。

桜花が払い腰で攻守を入れ替え、腕固めで捕獲する。耐えたHIRO’eがエルボー弾で向かっていく。桜花が「若いだけが人生じゃねーんだよ!」と叫べば、HIRO’eは「若いほうがみんな好きなんだよ!」と言い返す。ならばと桜花は「私にだって若いときはあったんだよ!」とクロスフェースへ。
これを耐えられるとキャメルクラッチに移行する。そして串刺しビッグブーツを狙うが、HIRO’eがかわして串刺しスピア。

攻勢に転じたHIRO’eは低空ウラカンラナからロングビーチへ。そしてミサイルキック、サクラ落としでカウント2。
桜花もエルボー弾でやり返し、キルスイッチ、カカト落としを敢行。ビッグブーツにつなげるもカウント2止まり。一方のHIRO’eも起死回生の裏カサドーラの体勢。あわやのシーンを作ったものの、なんとかキックアウトした桜花がネックハンギングボム、ビッグブーツと畳みかけて3カウント! これでおニャン子世代が2連勝。
3、waveOFwaves(10分1本勝負)
○水波綾(8分10秒、エビ固め)旧姓・広田さくら●
※ビッグブ
ーツ

最後のシングルマッチは同じ愛知県出身で、GAEA JAPAN時代では先輩・後輩の間柄であった旧姓・広田さくらVS水波綾の対戦。

開始早々、テンションの高い水波。それをかわすように広田がアームホイップ。リストロックの取りあいから水波がヒジへのエルボースタンプ。すると広田は「折れたー!」と主張。冷ややかな目を向ける水波に、広田は「なんだよ、その目は! あのときの輝いた目はどうしたんだ!」と投げかける。消極的になった水波に、今度は広田がヒジへのエルボースタンプ。水波も「折れたー!」とかぶせていくが、広田は「そんなわけねーだろ!」とロープ渡りへ。
水波は広田をロープから転落させると、マシンガンチョップでお仕置き。広田もフェースクラッシャーで応戦して走る。これを水波がパワースラム、レッグドロップに切り返す。さらに張り付けラリアットを狙うが、かわした広田が619。

広田の高田純次は自滅。広田は野崎を呼び込もうとするが、ここで偶然にも水波の鼻血に気付く。いままでの攻防からすると、そこまで激しいものはないだけにツッコミを入れる広田だったが、試合を続行させる。
広田の高田純次は自滅。広田は野崎を呼び込もうとするが、ここで偶然にも水波の鼻血に気付く。いままでの攻防からすると、そこまで激しいものはないだけにツッコミを入れる広田だったが、試合を続行させる。
裏投げを狙う水波。堪えられると張り付けラリアットからもう一発を狙うが、広田がふらふらドーン。カウント2。ときめきメモアリルからへなーらサンセットの体勢。だが持ち上がらずに下敷きに。カウント2。ならばとボ・ラギノールを突き刺す広田。これを水波が踏ん張り投げ返す。
すぐさまラリアットを叩き込むと、意表を突いたラ・マヒストラルで3カウント。AKB世代が初勝利を収めた。
◎公開抽選会
第3試合終了後、wave6選手がリングに上がり、このあとおこなわれる3WAYマッチと、2VS1のハンディキャップマッチのチェーン抽選会へ。その結果、第4試合は桜花由美VS野崎渚VSHIRO’eの3WAYに。そしてチェーンに封筒が付いていたHIRO’eにだけ2カウントフォールが適用されることがアナウンスされた。続く第5試合は、奇跡(宮崎&広田)VS水波のハンディマッチに決定。圧倒的に不利な水波には「お助けカード」が用意され、ピンチのときには使用できることが発表された。
4、3wave(15分1本勝負)
○桜花由美(7分41秒、エビ固め)HIRO’e●
※ビッグブーツ。もう1人は野崎渚

試合前、AKB世代のHIRO’eと野崎が「頑張りましょう」と握手をかわすと、負けん気の強い桜花はTommyレフェリーと握手。おニャン子世代の桜花が一人のため、3WAYとはいえ、2対1の状況となるのは必至だ。

案のじょう開始早々、孤立する桜花。だが2人にまとめてフェースクラッシャー。串刺し攻撃はうまいこと野崎を巻き込み競演してみせる。
戦況は野崎VS桜花へ。野崎はブレイジングチョップを連発。野崎&HIRO’eでツープラトンのブレーンバスターを狙うが、桜花が逆に敢行。ブラディーEXから桜花がケンカキックで追い打ちをかける。

ここでHIRO’eは野崎を裏切りカサドーラ。カウント1。桜花にもカサドーラでカウント1。桜花のブレーンバスターを首固めに切り返すHIRO’e。奮闘するもカウント1止まり。
野崎の串刺しビッグブーツ、桜花の串刺しビッグブーツがHIRO’eを捕らえる。桜花がカバーするも、野崎がカット。これでHIRO’eが戦線離脱。野崎VS桜花のビッグブーツ対決となり、相打ちを繰り返す両者。そしてダウン。
復活したHIRO’eが2人まとめてスピアでなぎ倒すも、カウント1。逆に桜花&野崎のダブルのビッグブーツを食らい失速してしまう。
野崎はHIRO’eにドルミルⅢ、耐えられるとランニング・ダブルニーアタックでカウント2。ザキゴエの体勢。これをHIRO’eがかわしてスクールボーイ、ヒロギョプサルでカウント1。ならばとカサドーラを狙うが野崎がフェースバスターへ。HIRO’eのサクラ落としもカウント1。走るHIRO’eに桜花がカウンターのビッグブーツ。
そして桜花は垂直落下ブレーンバスターで野崎を排除。HIRO’eにも垂直落下ブレーンバスターをお見舞いし、最後はビッグブーツでトドメを刺した。
5、ハンディwave(15分1本勝負)
○宮崎有妃&旧姓・広田さくら(11分18秒、外道クラッチ)水波綾●

第5試合は宮崎有妃&旧姓・広田さくらVS水波綾のハンディマッチ。水波には特別ルールとして困ったときの「お助けカード」が採用され、そのルールが一定時間認められることがアナウンスされた。

先に仕掛けたのは奇跡(宮崎&広田)の2人。広田がスパインバスターを決めると連係攻撃へ。そして宮崎の片足ドロップキックから広田がボ・ラギノールを決めると、水波が最初の「お助けカード」を要求。野中リングアナが読み上げたルールは「ハードコア」。曲が鳴っている間はハードコアルールが適用される、とのこと。
だが、このハードコアルールを使ったのは奇跡。宮崎はリング内にイスを持ち込み、水波を座らせる。普通であればここで顔面蹴りなどが来るところだが、宮崎は水波の目の前で広田に恥ずかし固め。ギブアップを迫るという作戦に出る。目の前で繰り広げられる光景を、首を横に振りながら耐える水波。奇跡らしいハードコア作戦に観客からは笑いが起きつつ、水波に「耐えろ!」の声が飛ぶ。さらに広田はリングロープを巻き上げるための金具を持ち出し、ナイフ・フィンガー・ゲーム。
なんとか水波が耐えきりハードコアルールが終了。すぐさま宮崎はビッグヒップ。水波を窒息地獄に陥れると、ここで水波から2枚目の「お助けカード」が要求される。今度のルールは「高速カウントルール」。ここでも宮崎が仕掛けていく。丸め込みを連発すると、高速カウントでカウント2。場外カウントも高速だったため、休む暇もない水波と宮崎。リングに戻るとエビ固めの応酬となり、カウント2が量産される。
その結果、選手はもちろん、Tommyレフェリーが一番ダメージを負うハメに。

続いて、広田が高田純次の体勢。野崎を呼ぶが、姿が見えなかったためセコンドに来ていたマーベラスのMariaが犠牲となる。これが不発に終わると、広田は「この役立たずが!」と切り捨て試合に戻る。ときめきメモリアルの連発から広田が宮崎とタッチ。

ときメモの嵐に水波がまたまた「お助けカード」を要求。3枚目は「技ごっちゃんルール」となり、水波のみ相手の技を使っていいルールが採用された。ようやく反撃に出た水波はビッグヒップで広田、宮崎にお返し。しかし広田への一撃はボ・ラギノールで迎撃されてしまう。

ならばと水波はハンマー式プレスで広田を宮崎に投下。ハイテンションの高田純次を宮崎に成功させると、すぐさま恥ずかし固めを狙うも、これは未遂。逆に宮崎がラリアット。もう一度走る宮崎に、水波がふらふらドーン。キックアウトされるとショートレンジラリアットを宮崎に放って行く。ラリアットで追い打ちをかける水波だったが、ここで広田が水波にときめきメモリアル。宮崎がスクールボーイで丸めていく。返されると、すぐさま外道クラッチにつなげて勝利を収めた。
6、おニャン子世代VSAKB世代対抗wave(30分1本勝負)
○水波綾&野崎渚&HIRO’e<AKB世代>(21分18秒、エビ固め)<おニャン子世代>桜花由美&宮崎有妃&旧姓・広田さくら●<おニャン子世代>
※ホットリミット

メインイベントは桜花由美&宮崎有妃&旧姓・広田さくらVS水波綾&野崎渚&HIRO’eの6人タッグマッチ。場外乱闘で幕を明けると、広田が捕まりトレイン攻撃。水波のギロチンドロップが決まり、「AKB」コールで自らを鼓舞する。

おニャン子世代も出ていき、その水波を踏みつけキメポーズ。水波はHIRO’eと交替。小刻みエルボーを放って行くHIRO’e。広田もフェースクラッシャーからの高田純次へ。HIRO’eがガードすると、「…ということはHIRO’e、お前がやるということか!?」と仰向けになる広田。HIRO’eが走ると広田がガットショットで迎撃。そして野崎を指名する。
しかし広田は、自分のかわりにリング中央に雑巾をセット。雑巾相手に高田純次をやるハメになった野崎。しぶしぶ応じた野崎に対して、広田は「雑巾でやるか、普通」と冷ややかな反応で精神的なダメージを負わせていく。

怒った野崎は「誰がやりたいか!」とブレイジングチョップで反撃開始。ケンカキックで追撃する。さらにおしゃれキックを狙うが、かわした広田がボ・ラギノール。すかさず桜花が串刺しビッグブーツを野崎にお見舞いする。

今度は桜花VS野崎でビッグブーツのラリーとなる。野崎はドルミルを狙うが、かわした桜花がカカト落とし。エビ固めの応酬から野崎が桜花にドルミルⅡ。逃げられるとリバースおしゃれキックをお見舞いする。HIRO’eとタッチ。
HIRO’eのブレーンバスターはカウント2。ミサイルを発射させたあと串刺し攻撃を狙うが、桜花がかわしてブラ下がりブラディーEXへ。ダイビング・サンマドロップでカウント2。ここでおニャン子世代は宮崎のハンマー式ボディープレスで桜花→広田を投下したが、広田のみHIRO’eが両足で迎撃。

形勢逆転に成功したHIRO’eがスピアを敢行。10分経過。ならばと宮崎がHIRO’eに恥ずかし固め。さらに3人クローズラインで水波&野崎を排除する。

宮崎VSHIRO’eとなり、HIRO’eがスピア。サクラ落としでカウント2。すぐに宮崎は桜花との合体DDTでお返しし、スーパーパワーボムを狙う。これをHIRO’eが雪崩式フランケンシュタイナーに切り返す。
続いて水波VS宮崎へ。ラリアットで衝突を繰り返す両者。そこから宮崎がときメモからの首固め、外道クラッチにつなげるが、野崎が寸前でカット。攻守が入れ替わり、水波のギロチンドロップ、裏投げが決まる。一方、宮崎もえびす落としからコーナーへ。これを水波が突き落とすと、今度は広田が水波をボ・ラギノールで場外へ。

この状況にファンは手拍子。ファンに乗せられた広田がトペ・スイシーダを発射させると、そのままおニャン子世代がAKB世代を連れてバックステージへと消えていく。
しばらくして会場に現れると、奇跡の顔が緑色に染められている。どうやらHIRO’e&水波が返り討ちにした模様。しかし、最後に現れた野崎だけが失敗。桜花のグリーンミストを食らってしまったようだ。
何事もなかったかのように試合が続行され、3対3でブレーンバスターの掛け合い。これはおニャン子世代が制す。すかさず広田がミサイル発射。ボ・ラギノールの連発からへなストラルの体勢。これは未遂に。
混戦模様となり、桜花のビッグブーツが広田に誤爆。広田のふらふらドーンが水波に決まる。カウント2。ヒヤリとした水波だったがホットリミットの体勢。これをサクラライトに切り返す広田。キックアウトした水波はHIRO’eのスピアを挟んで、ラリアットで飛び込む。返されると水波がダメ押しのホットリミットで熱戦に終止符を打った。
◎エンディング
水波「最後までのご観戦ありがとうございました。ちょっと自分から一つ。自分、彩羽が持ってるレジーナのベルト、挑戦したいです。こないだの名古屋、あんなこと言われて、黙ってられねー、こっちは!」

桜花「それは私だって同じだよ。全員制覇? ふざけんじゃねーよ。私だってな、挑戦したいんだよ」
宮崎「私ももちろん挑戦したいと思ってるよ。あんなメインでもどこでもとかいい子ぶってたくせに、試合終わったらあんな口叩いて。本当イライラしてます。アイツのワキの下までなめ回してやろうと思います。私の怒りはそっちのほうに向かってます」

HIRO’e「私だってね、まだ挑戦したいんですよ」

桜花「お前は1回やっただろ、挑戦。私たちはまだなんだよ」

広田「そんなこと言ったら私だって挑戦したい」

桜花「お前はこないだ終わったばっかりだろうよ。私たちは全員制覇と言われて、本当イラっとしてる。だから私も挑戦したい」

野崎「私は時期を見て挑戦したいと思います」
桜花「みんな、waveの選手はレジーナのベルトを取り返したいと思っています。なので全員制覇って言われて黙ってられません。水波も私も宮崎さんもまだ彩羽と対戦していません。なのでこの3人、誰が最初に挑戦しにいくかはあとで決めたいと思います。waveのベルトがwaveに戻ってきますようにみなさん応援よろしくお願いします!」

ここで、本大会でおこなわれた投票結果が野中リングアナウンサーから発表され、3位=桜花由美、2位=HIRO’e、1位=水波綾となった。ちなみに残りの3名は同票だったとのこと。
水波「わ、どうしよう。なんで桜花さん、涙目なんですか。すみません、ありがとうございます! どうしよう、ビックリしちゃった。私が1位なので締めちゃっていいんですね。私が締めたいと思いますが、今日はビッグウェーブはやりません。会場が満員になったらみなさんでビッグウェーブやりたいと思いますし、それは名古屋から言っててね、広田さん。ねっ! ということで今日はコール&レスポンスやって、これがwaveだー!で最後絞めたいと思います。今日の波は最高だったか? なんだっけ? この波に乗り遅れるなよ! また波に乗りに来てねー! よっしゃー、行くぞ、これがwaveだ! ありがとうございまーす!!」