2024.12.18

『大師走・東24』

日時
12月18日 水曜日
観衆
180人
場所
新木場1stRING
■ジェネギャwave~平成vs令和~(30分1本勝負)
<平成熟女軍>〇桜花由美&米山香織&チェリー(13分41秒、体固め)香藤満月●&マコトユマ&さくらあや<令和ヤングチーム>
※ビッグブーツ。特別ルールを採用。平成熟女軍は通常の3カウント、令和ヤングチームは2カウントを取れば勝利となる。


・オープニングを飾るのは平成対令和の対戦。平成熟女軍は通常の3カウント、令和ヤングチームは2カウントを取れば勝利となる。
平成軍のテーマは「昭和かれすすき」。この曲に乗って昭和生まれの3人が入場する。まずは令和組が奇襲をかけ、3人が米山を捕らえる。ユマが米山にボディスラム。
1カウント。平成熟女軍は2カウントで敗退のため、あわてて米山がはね返す。さくらもボディスラム。これも1カウント。早くも米山はピンチに追い込まれる。
香藤が再びボディスラムを入ろうとするが、米山は首固めでなんとか脱出。2カウント。米山がぐるぐるパンチ。ここにユマがカットに入って、香藤とダブルでタックル、さらに香藤がボディプレス。1カウント。ユマにタッチ。
ユマがドロップキック3連発、1カウント。さらにミサイルキック。1カウント。米山がユマの股をくぐって、ジャンピングタッチに行こうとするが、ユマが足を引っ張り不成功に。
米山はボディアタックを狙ったが、ユマがキャッチして倒れない。すかさず、桜花が背中を蹴り、なんとか成功させる。チェリーが変形のアキレス腱固めにとらえると、さくらがカット。チェリーはカットに入ったさくらの手をつかんでユマにクロスライン。香藤もその上に乗っける。2カウント。
ユマがチェリーへエルボー連打で反撃に移る。さらにドロップキック。チェリーは1カウントでクリア。
すかさず、ユマは逆エビ固め。桜花がカットに入り、ユマを顔面かきむしりにすると、ブーイングが飛ぶ。桜花&チェリーがクロスライン。倒れたユマに桜花を乗っけてフォールも2。
チェリーはチョークに行くが、ユマが持ち上げてコーナーに背中を当てて、さくらにタッチ。さくらが串刺しニーから、背中へのPK。チェリーがボディへパンチ。エビ合戦となり、1カウントと2カウントで返しあう、珍しい光景に。
チェリーと米山がさくらにクロスライン。さくらの体を丸めて座り込み、「疲れるんだよ、こっちは」とボヤキ始める。桜花、米山も香藤とさくらの体をイス代わりに座り、「なんで私たちは3カウントで向こうは2カウントなの」と平成熟女軍で井戸端会議を始める
 しばらくして、「今、休んだから元気になりましたー」とチェリーは立ち上がると、座り込んでいる
さくらにロープワークで何往復もしてからの低空ドロップキック。2カウント。桜花へタッチ。
桜花はさくらへ串刺しの顔面ビッグブーツ。ブーイングに「うるせえ、おめーら」と反応する。
さらにランニングしての串刺しブーツ。これに対して、さくらはミドルキックを打ち込んで反撃。しかし、桜花は「もっと来い」とばかりに胸を張る。
さくらは再度、ミドルキック。桜花は倒れない。続けて、「クソババア!」と叫んでミドルキック。この言葉に敏感な桜花は即座に足を取って未遂に終わらせる。もう一度、さくらはミドルキックにこだわって蹴りを繰り出すと、これはクリーンヒット。桜花は1カウントで返す。ここで、ユマが割って入り、さく
らとダブルのドロップキック。1カウント。
続いて、さくらのミドルをカットした桜花が顔面突き上げ式のキック。2カウント。桜花の突っ込みざまにさくらはカウンターでキックを放つ。
香藤にタッチ。香藤は串刺し式タックルからドロップキック。1カウント。さらに追走式タックルからブロンコバスター。ここで止めとばかりに、ダイビングセントーンを狙ったがこれは失敗。決まっていたら2カウント必至だった。桜花はカウンターのビッグブーツ。2カウント。
コーナーで、米山&チェリーが合体攻撃前のゴキゲンBBAポーズ。ここまではいつもの光景だが、ここに桜花が加わり、「DXー!」とアピールし、「ゴキゲンBBA☆DX」ポーズが完成。しかし、合体技にはいかせないとばかりに、さくらがドロップキック。香藤、ユマもカットに入り、3人は分断され、チェリー&米山は場外へ。
桜花が孤立したチャンスに、ユマが一本背負いから香藤がダイビングボディプレス。桜花はそれでも、1カウントでクリア。香藤がパワーボム狙いで持ち上げるが、場外から蘇生したチェリーが、「熟女でドーン!」によるカット。桜花がこのスキにかかと落とし。香藤はタックル。1カウント。スクールボーイも1。
危ない展開の続いた桜花だが、カウンターのビッグブーツを決めて逆転の3カウントを取った。ハンディありの戦いの中、最後を制したのは平成熟女軍だった。
 試合後は平成熟女軍が「ゴキゲンBBA☆DX」ポーズを決めて、ご満悦だった。
■スクランブルwave(30分1本勝負)
青木いつ希&〇関口翔&YuuRI(14分4秒、カケラホマ)SAKI&世羅りさ&清水ひかり●


 おなじみ「炎のファイター」が流れ、久々にぎゃらぱんが新木場に帰ってきた。そこに世羅も加わり、「ぎゃらミネンス」が誕生。いつものように、南側通路でダンスを決め、世羅も中央に交じって、エプロンでポーズをとる。
関口が世羅へ「あいつ、靴忘れてるぞー」とアピール。シューズを忘れたらしく、頭を抱える世羅。
ぎゃらぱんに合わせて、相手側と握手を求める世羅だが、その相手が青木とあって、ビビっている模様。予想通り、青木の絶叫シャウトが響く。しかしながら、ダメージを受けたのは世羅だけでなく、自軍の関口もエプロンで倒れて悶絶。YuuRIも場外へ逃げ場を求める。
いっぽう、清水も対抗して高音で「よろしくお願いしますー!」と大声で対抗。声量は互角かも…。
先発は青木と清水。腕の取り合い、清水は一回転して回避。タックル合戦は青木が打ち勝つが、清水も跳ね起きで即立ち上がる。清水はロープを使ってルチャ式のアームホイップからドロップキック。
青木もタックルで対抗。続くYuuRIはドロップキックを二連発。ここで青木と関口も飛び出して、コーナートレインを開始。しかし、3番目となるYuuRIの攻撃を清水がかわして、SAKI&世羅もカットに入る。
清水がYuuRIを首投げ。「せーの、イナヅマー!」と清水にイナヅマを打たせる連携を見せようとするも、SAKIと世羅がサンドイッチ式にストンピングを見舞って倒してしまい、息が合わず。もう一回、やろうとするが、やはり世羅とSAKIが蹴りを見舞って、YuuRIが倒れてしまい、うまくいかず。
世羅とSAKIはストンピングを連打し、その場をごまかす。清水から世羅へスイッチ。
世羅がYuuRI、SAKIが関口にそれぞれカンパーナにとらえる釣り鐘連携を見せると、清水は青木を捕らえてパロスペシャル。カンパーナ&パロスペシャルというこの日ならではの完成形に。
世羅はYuuRIをコーナーに飛ばし、新幹線アタック狙いに行ったが自爆。YuuRIがフライングネックブリーカー。
世羅がエルボーでやり返すも、YuuRIはソバットから延髄蹴り。さらに大車輪を決める。
世羅はセラリズムバスターで反撃。コーナーに振ると、YuuRIはブーメラン式ミサイルキックを投下。
青木にタッチ。青木が串刺しボディプレスからフェースバスター、ボディプレスの3連打。
世羅はエルボー。青木もエルボー返し。世羅がもう一度、エルボー。青木も返す。
世羅は左右のエルボー。青木も打ち返すが、世羅がコーナーに追い詰めて、水平に乗せると、SAKIが水平ニーを決め、世羅が新幹線アタック。
SAKI&清水が青木を追い詰める。エプロンからSAKI&清水がエルボーの連打。青木がSAKIと清水をリングに連れ込むと、一人DDT&フェースバスターで二人を一度に攻撃する。
これに対してSAKIもエルボーを連打したが、青木は関口へタッチ。関口がSAKIへミサイルキック。2カウント。
青木&関口がダブルの連携を狙うと、SAKIは2人のボディへチョキパンチ。これに対して青木&関口がダブルの低空ドロップキック。SAKIが関口を持ち上げ、デスバレー気味に投げる。
続く清水が関口にPKF。セカンドロープからフットスタンプ。関口もコードブレーカーから低空ドロップキック。さらに変形の逆エビで絞り込んだが、YuuRIがカット。
青木が清水の背後からニーを打ち込む。清水がロープによろけると、関口&YuuRIがダブルの619。
関口がこのチャンスにリングへ飛び込んだが、カットに入ったSAKIがパワースラム。ここで清水がフットスタンプを降下させ、稲妻レッグラリアットを決める。
SAKIが世羅へ「絶対持っとけよ」は同士討ち。関口が青木へ「絶対持っとけよ」も同士討ち。清水がSAKIへ「絶対持っとけよ」もやはり、同士討ち。関口と清水はそろって「オー・ノー」のポーズ。
清水は関口へカサドーラ。ここからエビ固め合戦となるがともにカウント2でクリア。清水が逆打ち狙いに行くも、これを切り返した関口がカケラホマで3カウント。きっちり勝負を決めた。
■プレミアムwave 〜ワイルドスピード新木場MAX〜(20分1本勝負)
狐伯&星来芽依(時間切れ引き分け)コグマ&葉月

スターフォックスがwaveリング初登場。相手は同じくスターダムのタッグリーグ戦に参加していたコグマ&葉月のFWC。ブロックが別だったため、両チームの対決は実現していない。この顔合わせがwaveで実現!
まずは両チームが握手。「クマー、やるか?」というコグマの口を星来が封じる。先発は葉月と星来。
先手の取り合いとなり、ともにフォールを取らせない、次々とスピーディーな攻防が繰り広げられる。
両者が見合うと、客席から「スゲー!」と言う声が飛ぶ。狐伯とコグマ。狐伯の攻撃を防いだコグマは背後からクマポーズ狙い。これを狐伯が防ぐと、今度はおんぶ式クマ狙い。
これも狐伯が防いで揺り落とすと、コグマの両手へストンピング。コグマは低空ドロップキックを放ち、「強制クマ行くぞー!」と、と狐伯の背後を取ってのキャメルクラッチ。これをなんとか暴れて防ぐ狐伯だが、葉月も飛び出す。
ダブルを狙うFWCだが、星来がカットに入る。ここで狐伯&星来がダブルのアームホイップ。これに対抗して、コグマ&葉月もアームホイップ。続けて、4人全員がドロップキックを繰り出すも、空中で4者が相打ちとなる。全く互角の攻防に拍手が沸き起こる。
狐伯、星来はエプロンへ。FWCを呼び込むと、狐伯は葉月にエプロンから、星来はリングへ入り、コグマへダブルドロップキック。
星来はコグマへ串刺しラリアットから狐伯が串刺し低空ドロップキック。狐伯がノーザンライトスープレックスも2。星来が串刺しドロップキック5連発。さらにヘアホイップ。狐伯もヘアホイップから串刺し式に顔面を踏みつける。
狐伯がボディスラム。フォールを返されても、計3度に渡り、押さえ込む。さらに背後からドロップキック。
コグマは場外へ。即、リングに挙げると、そのままフォール。2カウント。続けて、コーナーに飛ばすが、コグマはブーメランタックで切り返す。
葉月、コグマが狐伯、星来を捕らえてダブルの顔面ウォッシュ。さらに葉月がセントーンからコグマのボディプレスと二段攻撃。そして、ダブルの低空ドロップキック。葉月は狐伯を磔に捕らえると、背後からドロップキック。
続いて、コグマがボディスラム。ここで、今度こそ、狐伯を強制クマに持って行く。完全に捕らえると、方角をそれぞれ変えて、4方向きっちりとアピールする。続いて葉月にタッチ。葉月がフェイスロック。星来がカットに入るも、狐伯と同士討ちにさせる。
星来がコーナーに振ると、狐伯がブーメランアタック。カットに入ってきたコグマともども、星来がダブルラリアット。
さらに星来一人でダブルのミサイルキックをFWCに決める。
星来がジャーマン狙いでバックを取るが、コグマがこらえる。両者ともにロープの反動を利用するが、コグマを狐伯が、星来を葉月が、それぞれエプロンからつかまえる。「せーので離せよ!」と互いに約束し合うも、「せーの」でコグマだけが解放される。正直者は狐伯だけだった…。
星来とコグマのエビ固め合戦はどちらもカウントを取らせず。そのまま両者、ローリング状態で回転し合う。
回転の最後に、星来がフォールも2カウント。
星来がブレンバスター。残り時間5分。コグマが星来へ追走エルボー。星来もコグマに追走ニー。
星来がコードブレーカー。コグマもフェースバスターで打ち返す。ここでコグマがフライングボディアタックで飛んだが、星来も飛んだため、空中で相打ちとなる。
ダブルダウン。両者立ち上がり、狐伯と葉月へそれぞれスイッチ。両者が飛び出すと、ともにエルボー合戦。
狐伯が打ち勝ったが、コグマがドロップキックで反撃。葉月にタッチ。葉月がセントーン。さらにフェースロックで固める。
残り3分。星来がカット。
葉月が串刺しタックル。星来がカットに入り、葉月の動きを止めると、狐伯がスタナー。
さらに低空ドロップキックを打ち込み、ブレーンバスターで投げる。狐伯&星来がクロスラインを決めに行ったが、背後から葉月が二人をバッティングさせる。
この間に、コグマがダブルのフェースバスターを決めた。ここで、場外へ落ちた狐伯めがけて、コグマがプランチャ投下を狙ったが、星来がカットし未遂に。
ーに上がると、もう一方のコーナーには星来も上がる。ここでダブルのプランチャが見事に決まった。残り1分。
リングへ戻った狐伯と葉月。狐伯がミサイルキックを敢行。残り時間が無くなる中、直伝ダブルアームTを決めに行こうとするが、葉月が切り返してのマヒストラル。
2カウントで狐伯がクリア。もう一度、直伝ダブルアームTに入り、今度は完璧に決まる。しかし、技が決まった瞬間、時間切れのゴングとなった。
・バックステージ
狐伯「夢中になりすぎた」
星来「初めてかも、20分の試合で、いつもは時間が足りないと思うのに今日は長く感じた、めっちゃ。なぜかはわからない。
向こうがスタミナ奪いすぎてさ、いつもの30倍くらい動いた気がする」
狐伯「狐伯は短いと思ったんだけど」
星来「本当に?」 
狐伯「楽しすぎた。ダメージがいっぱいあるはずなのに、もっとやりたいって思った。20分じゃ足りないね。
またやりたいね、って狐伯は思っているから、狐伯のパートナーよろしく」
星来「任せろ」
狐伯「狐伯、葉月さんと試合してみたくて、この前のフェイスでFWCと、スターダムさんのリーグ戦に出させてもらっていたんですけど、ブロックが違ったんで対戦できなくてやりたいなって思ってて。この前ね、コグマさんとNEXT当たった時に(セコンドの葉月に)言わせてもらって。そしたらなんと、すぐ組んでいただけて。言ってみるもんだって思いましたね。葉月さん、やっぱり想像通り、強すぎました。でも楽しすぎました」
 --今後、スターフォックスとしてやりたいことは?
星来「なんか芽衣さあ、同期狩りしたいね」
狐伯「あー。スターダムにはいっぱいいるもんね」
星来「しかもほかの団体にも2018年組って結構、多いと思うんだよね」
狐伯「waveに出ている人たちも、裕子だったり、いま欠場しているけど、あーみんだって18年だし、名前出てこないとかわいそうだからそれくらいにしておくわ。うちらの同期、もう一人いるしね。いろんな同期と対戦してうちらの世代を高めていきたいと思います!」
■POP選手権(30分1本勝負)
<王者>炎華vs Chi Chi<挑戦者>
※第33代王者初防衛成功


炎華にとっては、POP奪取以来、ようやく初防衛戦の機会が来た。挑戦者のChi Chiは同世代の中でも強敵中の強敵。じゃじゃ馬トーナメントでChi Chiに敗退している炎華にとっては、初防衛戦でリベンジを果たせるか。
まずは炎華が握手を求めるも、Chi Chiが張る。バックの取り合いから、炎華がへッドロック。このままグラウンドへ持ち込むが、Chi Chiがカニ挟みで技を解く。
炎華がドロップキック。髪をつかむがChi Chiもつかみ返す。Chi Chiがヘアホイップ。
これを炎華は側転で一回転して回避。逆にヘアホイップを決めるが、Chi Chiも一回転でクリア。
Chi Chiはトラースキック。コーナーへ振り、串刺し式ビッグブーツを連打。キャメルを決めると、髪をつかむ。炎華は自らの体をロープにまで持って行く。
Chi Chiはコーナーへ振ると、炎華がブーメランアタック。逆にコーナーに振られるも、炎華は高速式に前方回転して回避。そして側転エルボーを決める。
続けて、ボディスラムの姿勢に持って行く途中で、Chi Chiが卍固めで切り返す。ガッチリ決まったが炎華がロープへ逃れる。5分経過。
Chi Chiはランニング式ビッグブーツ。2カウント。
Chi Chiがトップロープへ上るも、炎華が迎撃のドロップキック。その場へうずくまったChi Chiへ炎華がデッドリードライブ。さらにドロップキックを打ち込むと、トップロープからミサイルキック。
ここで炎華はスワンダイブ式のドロップキック。思わぬ攻撃のダメージで、場外へ落ちたChi Chiへすかさずプランチャー。
リングへ戻り、炎華が突進すると、Chi Chiがトラースキック。炎華はドロップキック。さらにジャーマンの体勢へ。
Chi ChiはDDTで切り返す。さらにミサイルキックを投下するが、2カウント。
Chi Chiはバックドロップを決めようと、バックを取るが、炎華は腰を落とす。
Chi Chiはカウンターキック。炎華がスクールボーイで丸め込み、さらにジャックナイフ固めで固めたが2カウント。横入り式エビ固めも2カウント。
ここからエビ固め合戦となるも、どちらもカウント2で返す。Chi Chiはキャプチュード、炎華も投げっぱなしのノーザンライトスープレックスで投げ返す。ダブルダウン。
両者ビザをついた状態でエルボーの打ち合い。さらにスタンディングでも殴り合う。Chi Chiはリストロックのエルボーで何発も打ち込んでいく。炎華がドロップキック。
Chi Chiもビッグブーツ。さらに回し蹴りもカウント2。ブレーンバスターから、再びバックドロップで投げようとするが、炎華はカサドーラで丸め込んで切り返すと、ジャックナイフ固め。2カウント。
炎華はマヒストラルを狙ったが、Chi Chiは回転途中でフォールに行くが2カウント。ここで炎華はHIRO'eが得意にしていたサムギョプサルを繰り出して、3カウントを奪った。
これで、ようやく初防衛に成功。試合後、阿部社長からPOPのベルトと認定証が渡された。
・バックステージ
炎華「今回、7月にベルト取ってから初の防衛戦で、じゃじゃ馬ではChi Chiに負けていたし、煽りでも5か月も防衛戦しないで、やる気あるのかとか、ベルト大切にしているのかとかの言葉をもらって、自分は今回の防衛戦、このベルトの価値も上げたいし、若手も自分が引っ張っていける、そんな存在になりたくて、挑んだ試合で、結構、終盤、ボコボコにされて悔しかったんですけど、最終的にはこうやって、ベルトを守ることができて、まずはうれしいなって思います」
 --初防衛を果たして、次の目標は?
炎華「こうやって5か月開いちゃったんですけど、自分が誰とやりたいって発信すれば、GAMIさんは組んでくださる
と思うし、このベルトの価値を、自分が巻いているからには上げて、ジュニアの一番のベルトにしていきたいって思っているので、今後、もっといっぱい防衛戦をやりたいなって思います」
 --2024年を振り返って。
炎華「自分、今年1年は小波女になったり、同期ともいっぱい当たる機会をもらえたり、POPのチャンピオンになれたり、あとはいろんな団体に参戦させていただく機会も多くなってきて、自分としては今年1年、去年よりも経験値を積ませてもらったし、もっともっと上に行くための課題を見つけられた1年だったなって思います」
■DUALSHOCK WAVE~WAVE認定タッグ選手権試合(30分1本勝負)
<挑戦者組>宮崎有妃&〇櫻井裕子(15分12秒、クロスアーム式回転エビ固め)尾﨑妹加〇&本間多恵<王者組>
※第37代王者組初防衛に失敗。宮崎&櫻井組が第38代王者となる。


試合前、握手を求める本間&妹加。意外にも、櫻井はこれに呼応せず、宮崎に「宮崎さん、お願いします!」と宮崎とのみ握手。
「行きます!」と手を挙げて先発を名乗り出る櫻井。過去の前哨戦と同様、櫻井には目もくれず、「宮崎出て来いよ!」と挑発する妹加。
それを見た宮崎は、櫻井を制して先発を買って出る。ゴングと同時に飛び出した二人がダブルのラリアット。
これで収まらない両者、ともに引かず、ラリアットの相打ちが3連発。その後は互いにブロックし合うも、四たびラリアットを打ち合ってまたも相打ちに。宮崎が櫻井にタッチ。
櫻井がカウンターキック。妹加もタックルでお返し。本間にタッチすると、本間は串刺しエルボーから低空ドロップキック。
櫻井と本間が向かい合う。櫻井はビッグブーツ、本間がエルボーの打ち合いとなる。
櫻井はコブラツイストへ移行しようとするが、本間が切り返して足のジャベに捕らえる。ロープブレイク。
本間はロープに櫻井の足を絡ませて、低空ドロップキック。櫻井はビッグブーツで脱出すると、宮崎にタッチ。
本間へ串刺しラリアットを見舞った後、「裕子、布もってこい!」とおなじみ、赤い布を持ち込むよう指示。
櫻井が「タイトルマッチだから…」と制しようとしたが、「タイトルマッチ? かんけーねー!!」と絶叫すると、館内から期待の拍手。
赤い布を本間にかける。「最終戦、皆様にイリュージョンをお見せします。ミュージックスタート!」と音楽「オリーブの首飾り」のイントロが流れ始めたとき、いきなり妹加がカット。布を取り去る。
そこには片足を必死で挙げる本間の姿が。場内、大ブーイング。
我に返った本間は宮崎にコードブレーカー。宮崎もえびす落としで返す。早くも「裕子!」と裕子ロケットのスタンバイ。しかし、コーナーの宮崎を妹加がカットして場外へ落とす。またも大ブーイング。
本間はその宮崎めがけて場外ダイブのプランチャ。リングへ戻ると、本間がミサイルキック、2カウント。
本間の突進を宮崎がワキ固めで切り返す。妹加がカット。
宮崎はスタンガン式DDT。本間は回転エビで丸め込もうとするが、宮崎が立ったままこらえる。妹加が飛び出し、ラリアットを打ち込んで回転エビ固めに成功。妹加にタッチし、串刺しラリアット。宮崎も串刺しラリアットで対抗。そして、またもラリアット合戦となるが、ここは意地の張り合いで両者倒れない。2発目も相打ち。3度目と続くが、やはり、どちらも倒れない。
宮崎がパワー合戦から、目つきで流れを変える。走りこんだところを妹加が追走式ラリアット。
妹加がトップロープに上るも、櫻井がカット。動きの止まったところで、宮崎がセカンドロープまで上がり、雪崩式の技へ持って行こうとする。そこにから本間が背後から忍び寄ると、宮崎へバックドロップ。それでも雄たけびとともに蘇生すると、まだコーナーに上っている妹加を持ち上げると、パワーボム気味に叩き落す。
ここで宮崎がムーンサルトで豪快に飛ぶ。2カウント。
10分経過。
宮崎が串差しラリアットから再度、ラリアット。ここで櫻井がリング中央に立ち、裕子ロケットを点火させる。そして、発射したものの、櫻井がロケット砲で突進すると、ラリアットを食らう。
すかさず、宮崎が本間、妹加へダブルラリアット狙いも場外へ落とされる。リング内は櫻井が孤立。このチャンスに本間&妹加は合体619から、妹加がサイドスープレックス。さらに、マイカバスターの体勢に入ったものの、宮崎がカット。本間のミサイルキックは櫻井が間一髪、交わして妹加と同士討ち。
櫻井はビッグブーツからファイナルカット、2カウント。このチャンスに再び、裕子ロケットを点火し発射!
宮崎のミサイルキックの勢いで、櫻井が串刺しタックルに行く、正しい形の裕子ロケットが成功した。櫻井は一気に畳みかけ、変形フェースバスターは2カウント。ビッグブーツ、これも2。
しかし、妹加もタックルからオリンピックスラム。2カウント。
宮崎がカットに入ると、本間もそれを防ごうとコルバタ。これで宮崎は場外へ。
そして、妹加が「妹加ロケット!」と宣言し、本間が妹加の背中にミサイルキックを打ち込んだが、櫻井が身を交わして失敗。このチャンスに櫻井はクロスアーム式の回転エビ固めという新技を見せる。ついにこの技で3カウントが入り、宮崎&櫻井組が勝利。見事、新王者組に輝いた。
殊勲の櫻井に、宮崎が抱き着いて抱擁。櫻井はプロレス入りして初のベルト奪取。目には涙が光る。
阿部社長がベルトを手渡す。

宮崎がマイクを持つ。
「裕子、願いはかなう。それが本心だったら願いはかなう! 言ってやれ」
ここで櫻井にマイクをスイッチ。
「私たちが第38代wave認定タッグチャンピオンだー!宮崎さんが私をあきらめないでいてくれて、私もあきらめないでこのベルトが取れました。私たちがこのチャンピオンとして、これからwaveをもっともっともっと盛り上げていきます!」

ここで妹加がマイクを奪う。
「取られましたけど、盛り上げてくれるといいましたよね。すぐに取り返してやるよ。私たち挑戦させてもらいますので。
短い期間もしれないけど、ベルト磨いとけよ」
と早くもリターンマッチを要求。ちなみにwave次回大会は1月1日。
「私知ってるんですよ。1月1日、(waveに)出られないって」と櫻井は返す。
本間は「私は出れるよ」と突っ込むが、妹加は「(挑戦は)いつだっていいよ、長い間持ってたいんだろ、ま、そういうこと」と言うにとどめた。

 今日が、年内最終戦ということで、全員がリングにて記念撮影。
 
 最後のシメを務めるのは、新王者となった宮崎。
「裕子を信じていたら、チャンピオンになりました。今日は勝ったけど、次やったらどうなるかわからない。今日は運がよかった、それだけだと思います。今日は試合前で見れませんでしたが、炎華とChi Chiの試合、若い子の戦い、
プロレス界を盛り上げてくれると思いました。
裕子がここまで諦めなかったのは、私のことを、自分を、お客さんを信じたからだと思います。櫻井は私が育てたと思っていない。SAKIちゃんだって度立てたとは思っていない。お客さんが育てたんですよ。今日、試合前は泣きそう
だけど、最後はうれし涙でよかった」
と今日一日を回想。最後は「これがwaveだー!」で2024年の戦い納めとなった。
その後、リングに残った4人で抱擁。戦い終わって、最後はよき光景が見られた。
・バックステージ
宮崎「私が裕子をどうにかしようと思ってから、まさかね、Reginaのチャンピオンシップやるくらいの前かな、どうにかこの子を引き上げよう、引き上げようと、してきたけど、まさか、今年の最終戦で、タッグのベルトを巻くとは思っていませんでした。でも、裕子はいろんな葛藤をして、自分自身と見つめ合って、私と見つめ合って、
お客さんと見つめ合って、それで成長したんだと思います」
櫻井「プロレスを初めて6周年を迎えて、7年で初めて、この腰に巻けたのがwaveのこのベルトで、そして、隣に大好きな宮崎さんがいてくれて、本当に、本当に! うれしいです。ありがとうございます。あきらめないで、頑張ってよかった(涙ぐむ)」
 --櫻井さんにとって、宮崎さんはどんな存在ですか。
宮崎「怖いんじゃない? 怖い先輩よねえ(笑)」
櫻井「最初は怖かったです」
宮崎「そうだよねえ、そりゃそうだ!」
櫻井「でも、カラーズ4人の、特にあーみんがお世話になってて、すごく強くて、温かくて、後輩思いの先輩で、いっぱい試合させていただいて、すごく思って。一緒にタッグを組んで、見捨てないでほしいとかいろいろ言ったけど、それでも、絶対そんなことないとか、タッグでベルトに挑戦するときも、絶対にあきらめないって言ってくれたから頑張れました。ありがとうございます」
宮崎「裕子はこれでいいとか、いい言葉に見えて、この子を押さえつけている人っていっぱいいたと思うんですよ。なんていうか、牙をむかないというか。裕子はこれくらいで大丈夫というか。そんなプロレス界に入って、牙をむかずにやっていくなんて、心が弱い人なんて、簡単に淘汰されていく、この世界で、牙をむかずにプロレスをするなんて
もったいないって思っていました。今日の裕子の気迫、表情はいつもと全然違っていて、試合をコーナーで見ていて、表情がいつもと違うから、組んでいる私もテンションが上がるというか、わくわくするというか、この子何かやってくれるみたいな、そうやって思われるレスラーってすごいことだと思うよ。幸せだと思うよ。ベルトって大変だけど、取るのは簡単だと思っている。でも、持っているうちにチャンピオンとしての戦いをしなきゃいけない。チャンピオンシップをやるときは臨む気持じゃなくて受けて立つ気持ちでいなきゃいけない。これから裕子のチャンピオンロードがどうなるのか楽しみです。これからの裕子、今までも見ていると思うけど、もっともっと見てほしい、そう思います」
 --最後に宮崎さんにとっての2024年を振り返って。
宮崎「去年のクリスマスイブにRegina取って、今年の11月までチャンピオンでいたわけですけど、変なのと言ったら失礼なんですけど、アイアンマンとかいっぱいあるんですけど、シングルのベルトって初めてで、それも本当に自問自答しながら、チャンピオン像、自分の中のチャンピオン像ができていたかどうかはわからないんですけど、私の中にある強さを見せることと、コミカルな部分をどう調和していけばいいのかとか、どっちかがクドくなってもいけない
とか、毎回、いろんなことを考えながら戦っていました。私がチャンピオンシップやったのって、若い子ばかりだったんですけど、若い子のメインのシングルって、私と戦うことも怖いのに、その大会のシングルで戦うのってそれはそれで怖いと思うんですよ。それでその緊張とかいろんなものに勝って、すごくいい試合をして、すごくぶつかってきてくれて。
私も試合をしながら、たとえば炎華の成長を感じながらこんなことも怖がらずにできるようになったのかとか、試合をしながらうるっとしたんですけど、waveのなかの若手の底上げとか、あと、裕子とか、遥ちゃんは全然メインとかを普通にやってる子だからアレだけど、いろんな人の印象に残るチャンピオンシップになったと思います。上谷とは初めましてで、あの試合だったけど、私はあの試合に満足しているので、あれ以上のものはなかったと思います。上谷にとっても自分は忘れられない選手になったんじゃないかなって思います」