2019.10.01

旧姓・広田さくら→WAVE乗っ取り自主興行 『母の微笑み vol1 』 ~旅立ち・志田よ永遠に~

日時
10月1日  火曜日
観衆
263人※超満員札止め
場所
1、ルチャサクリブレ(30分1本勝負)
下田美馬&○Leon(9分23秒、エビ固め)小林香萌●&本間多恵
※ミス・サクラカスでスタートするも、飛行機の時間が迫り下田美馬と交代


wave8・12後楽園に参戦したミル・サクラカスが再びメキシコから来日。ルチャスタイルに精通しているLeon、小林香萌、本間多恵とのタッグマッチで第1試合を盛りあげた。サクラカス&Leonは「スカイハイ」のテーマ曲で入場。

観客が「カス」コールを送るなか、サクラが「おい、そこの元坊主! 中途半端にのびたヤツだけど、お前やれ!」と小林を指名しゴング。サクラは軽快なステップ。そのまま何もせずにLeonとタッチする。
スタートからざわつく会場。試合がはじまりLeonのアームホイップ、小林のヘッドシザースホイップが交互に決まる。Leonが場外に落ちると、サクラが今度こそリングイン。Leonとのダブルの攻撃を狙うが、本間が阻止してサクラにパロスペシャル。逆に小林&本間がダブルのドロップキックをサクラに決める。

孤立するサクラに小林&本間がボディースラム。するとサクラは「ちょっと待て! もうすぐ飛行機の時間だ。私、帰らないといけない。(観客も対戦相手もあ然とすると)大丈夫、みんながそう言うと思って、私、スペシャルゲスト呼んである」と、スペシャルベストを呼び入れる。
流れたのは「魅魔 THE SENSATION」。CMLLに所属していた下田美馬だ。そしてサクラカスは本当にバックステージへと消えていった。

リングインした下田は早速、Leonとダブルのフロントハイキック。波状攻撃を仕掛けていく。小林も下田にドロップキックでお返し。トペ・スイシーダをお見舞いする。

リング上。小林組が同時の回転エビ固め。堪えた下田組が押さえ込む。カウント2。すると下田はレフェリーのカウントが遅いと詰め寄る。逆襲に転じた小林組がスクールボーイで丸めると、レフェリーがちょっと早めのカウント。再び下田がレフェリーに詰め寄るが、会場は笑いに包まれた。

試合再開。本間が下田にミサイル発射。カウント2。腕十字で捕獲する。
下田が脱出するとLeonが出ていき串刺しスピア、風車式バックブリーカー、noki−anバックブリーカーで反撃。これは小林がカット。そのまま小林はLeonにドロップキック、フィッシャーマンSHを敢行。さらにミサイルキックを放つがカウント2。

攻勢に転じたLeonがスピンキック。スピアを放つも、小林がかわしてラ・マヒストラル。しかし、これを切り返したLeonが逆転勝利を収めた。
2、WAVEの仲間に捧げるマッチ(30分1本勝負)
○男盛(7分39秒、ギブアップ勝ち)桜花由美●&野崎渚●
※男盛のバーミアンスタンプに耐えきれず

今大会のプロデューサーである旧姓・広田さくらが大切なwaveの仲間に捧げるマッチとしてマッチーメークしたのは、男盛。その姿を見るなり、逃げ腰となる桜花由美&野崎渚(ブラックヴィドウ)。とくに桜花は対戦を拒否。仕方なく野崎が先発する。
ロックアップから男盛があっさり押し込む。観客は野崎コール。男盛は野崎の頭を両足で挟むと、宮崎のビッグヒップのような体勢。なんとか回避する野崎。ならばと男盛は野崎の腕を太ももで挟んでいく。思わず野崎は悲鳴。かろうじて脱出すると、野崎が「お前、気持ち悪いんだよ! 気持ち悪いモノ、押しつけやがって! お前、そんなんだけど、小っさいな!」と罵声を浴びせる。
すると男盛は「キングオブコント2019」を制した、どぶろっくの「大きな●●●●をください〜」を歌いながら詰め寄る。野崎が逃げ込み場外戦へ。リングに戻るとブラックヴィドウで串刺しビッグブーツ。もう一度、野崎が串刺し攻撃で飛び込むが、男盛は再び両足で、野崎の頭を挟んで阻止。
続く桜花が男盛にクロスアームDDT、カカト落としでカウント2。一方、男盛はジャイアントスイングで反撃。目が回った男盛に野崎がビッグブーツ、おしゃれキック、顔面蹴りでカウント2。ダブルのキックで攻め込むがカウント2止まり。すぐに野崎はドルミルの体勢。逃げられると、今度は回転エビ固めを狙うが、堪える男盛。
倒そうとする桜花がビッグブーツで飛び込む。これも踏ん張る男盛。もう一度、突っ込む桜花だったが、男盛がファルコンアローで真下に叩き付け、野崎&桜花の顔の上へバーミアンスタンプ。カウントが入るも、その最中に2人がギブアップの意思表示。レフェリーが試合を止めた。
桜花「なにが大切なwaveの仲間に捧げるマッチだ! ふざけんじゃねーよ!! マジで広田さくら最悪! あとでボッコボコにする。ここでwaveのお知らせがあります。2020年1月1日、ここで新木場1stRINGで、元旦waveやっちゃうぞ。ありがとうございます。1月1日元旦、初詣とか忙しいかもしれません。税込価格4950円なんですが、50円を災害などの寄付に当てさせていただきたいので、5000円握りしめて、チケットをお買い求めください。このあとの広田が出てくると思いますが、みなさんボコボコにしてやりたいと思います!」
3、一番子供が懐いてるの誰だマッチ(30分1本勝負)
橋本千紘&松本都&神童ミコト(2−1)彩羽匠&チェリー&響
①○橋本(11分10秒、エビ固め)響●
※変形水車落とし。試合後、お兄ちゃんが橋本に、お姉ちゃんが響に行
ったためそれぞれ1ポイントを獲得。試合は橋本組が勝利

ママさんレスラーとして活躍する広田。会場に来た際、子供の面倒を見ている選手たちが6人タッグマッチで激突した。試合前、ルールが説明され、まずはプロレスルールで闘い勝ったチームに1ポイント。試合後に子供を呼び入れ、子供が最初に抱きついた人に1ポイントが加算されるというシステムに。合計ポイントの高かったチームが勝利となることがアナウンスされた。
ゴングと同時に彩羽と橋本がショルダータックルで激突。彩羽のミドルキック、サッカーボールキックが決まる。カウント1。

続いて響VS神童。エルボー合戦となり、神童がドロップキック。響がボディースラムでやり返す。続いてチェリーが神童にネックブリーカードロップ。大外刈りを仕掛けるも、神童が十字固めに切り返す。カウント2。

再び橋本が出ていき、チェリーにサマーソルトドロップ。ジャックハマーを敢行。チェリーもアキレス腱固めで捕獲。ロープに逃れた橋本が卍固めでお返しする。ここで都とタッチ。
都はお転婆ダッシュのトレインから3人でマンマミーヤ。だが、寸前でチェリーがかわして、馬乗りエルボーでお返しする。チェリーがアンクルホールドで捕獲すると、同時に彩羽が橋本にサソリ固め、響が神童に逆エビ固めを極める。

続いて彩羽VS都となり、彩羽がミドルキック。PK、低空ドロップキックで追撃。5分経過。シリアスな展開のなかバックを取った都は二人羽織のY字バランス。さらにY字バランスからのカカト落としを放って神童とタッチ。
神童が彩羽にドロップキックを連発。これはニアロープ。神童組でダブルの攻撃を狙うが、彩羽&チェリーが切り返していく。彩羽とのボディースラムの掛け合いは神童が制す。

彩羽は響と交代。響のヘッドバットに、神童は回転エビ固めで応戦。カウント2。エルボー合戦を挟んで、串刺し攻撃を狙う響。神童がドロップキックで迎撃し、橋本と交代する。
橋本は串刺しラリアットをお見舞い。響もスピアで応戦するが、橋本がガッチリ受け止める。押し相撲となり、両チーム総出の押し合いに。響組が制すると3人攻撃を狙うが、橋本がクロスボディーで迎撃する。
そこからトレイン攻撃につなげる橋本。すると、都が橋本の踏み台になろうとするが、橋本の体重に押しつぶされて失敗。混戦となるリング上。彩羽のスクリューキックから響が橋本を担ごうとする。踏ん張る橋本。
もう一度、彩羽がキックでアシストに入るも、響に誤爆してしまう。このチャンスに橋本がラリアット。変形水車落としにつなげて勝利を収めた。
すぐさま花道から広田の子ども達がリングへ。オモチャはお菓子などを持って子ども達の気を引こうとする選手たちだったが、圧倒された子ども達はフリーズ状態。
いったんはノーポイントのゴングが鳴らされたが、直後に響にお姉ちゃんが、橋本のもとにお兄ちゃんが歩いていったため、それぞれのチームに1ポイントを加算。結果、2対1で橋本組の勝利となった。
4、あなたの夢叶えますぺシャル(60分1本勝負)
○旧姓・広田さくら&長与千種(14分0秒、ジャックナイフエビ固め)水波綾●


広田さくらがGAEA JAPAN時代に作ったユニット「チーム・エキセントリック」が一夜復活。さりげなくリングマットもGAEAのものに変更される。ちなみにチーム・エキセントリックは班長が広田で、日直が長与千種という立場逆転の異色ユニットだ。
選手コール時に長与への紙テープが大量に飛ぶと、早速、広田が「おいおいおい紙テープの比率がおかしいだろ! お前ら久しぶりだな。これを見に来たんだろ? 日直、久しぶりだな。思いのたけを言って見ろ!(長与がしゃべろうとすると)お前のはどうでもいい。下っ端だろ、日直と班長だろ。おい、水波! いや、水村綾菜(本名)だ。お前がGAEAに入ったのはエキセントリックの試合を見たからだってな。夢が叶ったな。でも、このカードがやりたいと言ったお前、後悔するからな。ユー・アー・ノット・アイ」と噛みつき、試合へ。

先発をめぐって口論となるエキセントリック。すると広田は「紙テープの量、見たら出るべきだろ!」ともっともな理由で長与を送り出す。

まずは長与と水波で手四つの力比べ。シリアスな展開に広田が「私の興行だから!」とストップをかける。だが、長与も水波も無視してショルダータックル合戦。水波がカバーしカウント2。
再び割って入る広田。「言っただろ? 私が主役だから! いまの空気、広田いらないみたいな空気になってるから!! ダブル!(と日直に指示を出すも、戸惑う長与)思い出せ! 私たちのダブル!!」とカバディスタイルで競い合う3選手。会場が笑いに包まれる。

続いて水波が串刺し攻撃を狙うが、長与を投下して阻止する広田。ここで長与はスリーパーで落としかかるが、広田がここでチェンジを要求。広田はおいしいとこ取りのスリーパーを狙うが、水波が首投げで逆転。逆水平チョップを連発する。すると広田は「これを受けるのは私じゃない」と、長与と交代。
やりづらそうな水波だったが、長与にマシンガンチョップをお見舞い。そしていつもの串刺しラリアット。これは長与が迎撃してラリアットでお返し。ここで広田は「おい水村! エキセントリックはもっといっぱいいたよね。出て来い!」と呼ぶも、これはフェイント。視線を入場ゲートに移す水波をスクールボーイで丸め込む。カウント2。

落胆する観客に向かって「お前ら欲しがりすぎなんだよ!」と叫んで、広田はロープ渡りへ。張り付けチョップから、エキセントリックでほっぺにチュー。さらに広田のボ・ラギノールからダブルフェースバスターで追撃する。
戦況は再び長与VS水波に戻り、水波がエルボー連打。ラリアットでカバーする。これは広田がボ・ラギノールでカット。流れが変わり、エキセントリックでダブルのブロンコバスター(長与はエアーで敢行)。長与のニールキックからバックを取るが、広田がここでチェンジを要求。
嫌がる長与と強引に交代した広田がスクールボーイ、へなストラルへ。切り返す水波を長与が押さえ込むが、広田がジャックナイフで飛び込み3カウントが入った。
広田「おい日直、そして水村綾菜! そして、このGAEAマット!!(観客がどよめく)いま? いま気付いた? あのときから、広げたことなかったGAEAマットを今日のために広げました。そして、そのときから応援してくれてる人、今日は集まってくれてどうもありがとう。でもこれだけは言える。私たちもお前らも年を取ったぞ。そんなお前らにユー・アー・ノット・アイ!」

そこにセコンドのHIRO’eがリングへ。
HIRO’e「あの、今日の大会、wave選手全員出るって言ってましたよね?」

広田「全員参加って告知したんだよ。参加してんじゃん。参加してるよ」

HIRO’e「全部自分、セッティングとかしたんですけど」

広田「ありがとう、参加してるよ」

納得のいかないHIRO’eだったが、その背後から水波が裏投げ。
HIRO’eを黙らせると、最後は3人で懐かしのダンス!
◎『世津子の部屋』旧姓・広田さくらの母・世津子によるミニトーク
メインの前に広田の母・世津子さんがリングへ。「何も聞いてなくて、誰がしゃべるのかもわからなくて、エキセントリックもあるの知らなくて、誰が出てくるの?」と困惑した様子。

そこに里村明衣子が登場する。大興奮の世津子さんは里村のこと、娘のことをしゃべり倒す。やっと里村が広田のデビュー前の失態を披露したが、ここでタイムリミット。大物ゲストだったにもかかわらず、本家・徹子ばりのトークで「世津子の部屋」は終了した。
5、東京コミカルラストマッチ(無制限1本勝負)
○志田光(17分41秒、エビ固め)旧姓・広田さくら●
※魂のスリーカウント


AEW所属となり、10・15後楽園を最後に渡米する志田光。waveのコミカルエースとして活躍してきた志田の東京コミカルラストマッチとなった。広田が泣くのを堪えて組み合うと、志田がアームロック。腕が折れたフリをする広田。だが志田は付き合わず。ならばと広田は高田純次を狙うも、志田がガード。

広田は「ま、まさか渡米前にやるってことかぁぁぁ!」と志田に振るも、志田は無視して串刺しニー。ぶっ倒れる広田。再び観客は志田へ手拍子を贈るも、志田は無視。
すると広田は「ちょと待って! コミカルのパワーが足りない。助けてください!」と叫ぶ。

現れたのは広田の現パートナーの宮崎有妃。早速、志田にビッグヒップをお見舞いし、「カメラの準備をしろ!」と恥ずかし固めの体勢。これを拒絶する志田。宮崎が「人間っていうのはイヤなときに歯を食いしばってでもやらなきゃいけないことがあるだろうが!」と説得にかかるも、それでも志田は拒否。ならばと、宮崎は目突きからの恥ずかし固め。

しのいだ志田が竹刀で反撃にかかる。竹刀を奪った宮崎がヒザで折ろうとするが、折れない。今度は広田が竹刀で襲うも、かわされ自滅。ぶっ倒れた広田は「まだコミカルが足りない!」と再び叫ぶ。
ここで流れたのはボンジョヴィの曲。久々になにわ★凡女美ィーナス(ハイビスカスみぃ&救世忍者乱丸)が登場! 凡女美は何事もなかったように志田にマイクを渡し、歌わせる。
困惑気味の志田を排除し奇跡とボ凡女美が衝突。ダブルの攻撃でしかける凡女美。しかし自滅に。攻勢に転じた奇跡が串刺しときめきメモリアルでお返しする。さらにときメモの挟み撃ちを狙うが同士討ちに。すると4選手がノックアウト。

一人残された志田が「誰か助けて!」と叫ぶと、そこに朱里が現れる。
リングインした朱里は乱丸、みぃ、宮崎を蹴り飛ばすも、志田にもトレイン攻撃をお見舞い。そして「みんな上がってこーい!」とまわりの選手を呼び込みサヨナラトレインの体勢。

だが、これを無表情で迎撃していく志田。全員を上向けにセットすると、セントーン。そのまま場外へと雪崩込むと、広田がトペ発射。1回目は失敗したが、2回目に成功させる。志田を連れて戻った奇跡だったが、志田&朱里がキックで挟み撃ち。これは乱丸がカット。
広田のボ・ラギノールが乱丸、みぃ、宮崎、朱里に誤爆。4選手が吐血し戦線離脱。リング上は広田と志田になり、広田がガットショット。志田の延髄斬りもカウント2。スリーカウントで飛び込むも、かわされるとカミゴェ。ファルコンアローもカウント2止まり。魂のスリーカウントは広田がふらふらドーンでカウント2。志田は変形アラバマスラムからもう一度、魂のスリーカウントの体勢。
これを受け止めた広田が「志田、行ってらっしゃい」とときメモを狙うが、志田がガード。逆に「ありがとう!」と志田が掟破りのときめきメモリアル! そして、魂のスリーカウントでトドメを刺した。
●試合後のマイク
広田「志田、ついに高田純次をやらないで、お前は行ってしまうんだな。もうこの技あげるからさ。最後だからシングル…やばーい(と涙ぐむ)。私とか唯一の友達の乱丸さんとか40歳過ぎたそこそこ先輩2人をこんなに泣かして行くとは何事だよ。ありがとう。楽しかった。今日は志田が主役だから。(会場がざわつく)いま気付いた? 志田が主役の興行だから、ありがとう(とマイクを渡す)」
志田「コミカルエースという呼び名が付いてしまったのはここにいるみなさんのせいです。本当に私はそういうタイプで売っていくつもりはなかったんですけど、こんなに楽しいプロレスがあるんだなと教えていただきました。最後の最後まで一緒にプロレスができて、楽しかったです。こんなに泣いてるけど、またいつか当たるんでしょ? また試合するんでしょ? そのときはお二人の目を潰してやるんで。私の姿は見納めなんで目が潰れるんで。本当に、私、締めるんですか? おかしくない!?」
いきなり野中リングアナが割って入り、志田光、壮行セレモニーへ。

志田のお母さん、丸藤正道、田村欣子&タニーマウスからビデオメッセージが披露され、なぜか引退のようなリングコール。するとコミカルレスラーたちが志田を騎馬で見送った。
その後、会場が暗転。今大会に出場した全選手の名前がエンドロールで流れ、「ご来場ありがとうございました」の文字が映し出されると、会場は大きな拍手に包まれた。