2025.10.12

『ITABASHI SURPRISE Oct.25』

日時
10月12日 日曜日
観衆
121人
場所
東京・TOKYO SQUARE In Itabashl
・オープニング
 まずは、出場全選手による入場式からスタート。選手を代表して、メインにてWAVE認定タッグ王座に挑戦する咲蘭が挨拶を務めたのだが…。
咲蘭「こんにちわ~、今日はご来場ありがとうございます。ひ~!(すでに泣き声)今日はSPiCEAPに、念願の炎華と対戦させていただいて、ラストwaveってことで本当にさびしいですけど…。(再び、泣き声になりながら)自分たちが取り返ように頑張ります…全5試合楽しんでいってください。(と言いながら)え~~~ん」
 最後まで、泣きながらも健気に挨拶を終えた。
1,チャレンジwave(15分1本勝負)
桜花由美(13分32秒、体固め)光芽ミリア
※ビッグブーツ

 シードリングの生え抜きである光芽ミリアがwaveに参戦。いきなり、桜花の胸を借りることとなった。桜花は入場と同時にまは挨拶代わりの「オーッ!」。
まずはロックアップから桜花がヘッドロックも、すぐさまミリアがヘッドシザースで切り返す。桜花は腕固め、ボディスラム、逆エビ固め。ここでミリアがロープをつかむも、桜花がまったく離す様子を見せることがなく、場内大ブーイング。
「オーッ!」からの串刺しビッグブーツ、さらにコーナー踏みつけでミリアの顔面を捕らえると、またも場内大ブーイング。桜花は観客をイジると、ぶら下がり式ブラディーEX。ミリアのエルボーには髪をつかんで押し倒す。
ミリアがドロップキックを4連発放って反撃開始。ミドルキック連打からフォールもカウント2。エルボーの打ち合いとなり、桜花はボディスラム。これに対して、ミリアも桜花をボディスラムで投げつける。すぐさまスリーパーへとらえるも、ロープブレイク。
続けて、串刺しローキックを連発し、スイングDDT。カウント2。桜花は串刺しブーツで切り返すと、「オーッ!」を挟んでのビッグブーツ。
カウント2。桜花は突き上げ式キックで、顔面を蹴り上げるも、ミリアが回転エビ固めで丸め込む。さらにバイシクルキック。カウント2。
残り時間3分。桜花はスタナーも、ミリアは、負けじとすぐさま立ち上がり、桜花の背中へサッカーボールキック。
桜花は腕を取ってのバックキックもカウント2。クロスアームDDTからカカト落としもカウント2。
大技ラッシュを続ける桜花はビッグブーツをミリアの顔面に叩き込んで3カウントを奪った。
試合後に桜花は握手を求めるも、ミリアが四つん這いのまま、エルボーをかます。
桜花はその心意気に、笑顔を見せてリングを降りた。
2,世羅・メモリアル狙い撃ちwave(12分21秒1本勝負)
世羅りさ&夏すみれ (12分21秒、耐え抜く)チェリー& 関口翔
※ルールに則り、狙い撃ち攻撃に耐えたことで世羅の勝利。


 
 引退を前にして、ヒザを負傷しながらも毎回、出場を続ける世羅。そんな世羅を思いやってか(?)特別な試合が組まれた。
試合に先立ち、特別ルールが発表される。開始から10分までは通常ルールも、10分経過と同時に山本リンダの「狙い撃ち」がかかり、ここらはオンリーギブアップルールへ突入。チェリーと関口は世羅のヒザを関節技で狙うことのみ攻撃OKとする。世羅は逆に12分21秒まで、計2分21秒間、耐え抜いたら勝ちとなる。なお、10分経過後、夏に試合の権利はなくなり「世羅のヒザを守るかリングサイドで踊っていてください」とリングアナからの説明がなされた。
ゴングと同時に、いきなりチェリーが世羅へのヒザ攻めを見せる。すかさず夏がカット。チェリーはそれでも足攻めを続け、アキレス腱固め。夏がこれもカットに入る。
ならばと、関口も飛び出し、チェリーと二人がかりで世羅のヒザを踏みつけて、場内大ブーイングに包まれる。
関口は世羅の足への低空ドロップキック。チェリーはあえて世羅をロープを走らせる。なんとか、スローながらもロープワークを続ける世羅を丸め込んで首固め。カウント2。
関口はストンピングを連打するも、世羅がスクールボーイで丸めるとピンチを脱してなんとか夏にタッチする。
夏は「本日はインイタ、お越しくださいまして誠にありがとうございます。10月31日、自分の自主興行がここインイタにてございます…」と、宣伝してからのブレーンバスターを狙うが、関口が逆に投げ返す。さらにワキ固め。
5分経過。関口の突進をかわし、夏が稲妻レッグラリアット。珍しく一発で決まり、館内がどよめく。続いて再び世羅が登場。まずは同士討ちを誘ってから、関口にダブルニードロップを狙うべく、コーナーに上り始める。
夏が「世羅さん、ダメです! 今、ヒザを壊すわけにはいかないです。自分のヒザ、使ってください!」と嘆願して、おんぶしようとするが、ニーを落とすべく前進しようとするも、重さに耐えられず崩れしまう。
 関口が世羅のヒザを蹴ろうとするが、夏が自らの身でカバーする。世羅はチェリーにボディへのナックルを連発し、関口にセラリズムバスターで大立ち回り。
ここでついに10分が経過し、「狙い撃ち」が流れ始める。この曲がなると、この先はオンリーギブアップルールに変更となる。関口は世羅のヒザへ低空ドロップキック、さらにアンクルホールドへ。
夏がカットに入ろうとするも、チェリーが夏へアンクルホールドを決めて制する。これを逃れた夏がなんとかカットし、チェリーとレフェリーを誤爆させてブロンコバスターを狙う。しかし、突進したところ、チェリーがかわして石黒レフェリーに誤爆。
しかし、この時、関口が裏十字固めで世羅がギブアップの意思表示をするも、レフェリーがブロンコバスターにより視界が遮られまったく見えておらず、そのまま試合続行。
ここで、関口と世羅が丸め込みの応酬となるが、ルール上、世羅だけのカウントが認められる中、12分21秒が経過。特別ルールにより最後まで耐え抜いた世羅の勝利となった。
3,Future wave(15分間勝負)
狐伯(2-1)YuuRI
①YuuRI(7分17秒、ラ・マヒストラル)狐伯
②狐伯(13分34秒、パケーテ)YuuRI
③狐伯(13分48秒、パケーテ)YuuRI
※時間内に多く勝利した選手の勝利となる。タイムはマラソンタイム。


 この試合は15分間戦い抜き、時間内に多く勝利した選手の勝利となる特殊ルールとなる。
YuuRIがドロップキックで先制も、狐伯が跳ね起きすると、ドロップキックをお返し。YuuRIも感化されて、跳ね起きに挑戦するが連続で失敗し、「キャンバスが悪いんだよ!誰が張ったんだよ!」とクレーム。狐伯から「オマエだろ」とツッコミが飛ぶ。
再びYuuRIがドロップキックから跳ね起きしようとするも、3回連続で失敗。狐伯に「手伝って!」と手を差し伸べ、補助付きでの跳ね起きに成功。しかし、即座にアームホイップで投げ飛ばされる。
狐伯がドロップキックから、これが見本だとばかりに跳ね起きを決めると、場内歓声。狐伯はボディスラムからトップロープに正座のような形で一瞬止まってからのローリング・セントーン。
続いて、クロスフェースロックでギブアップ狙いも、それを読んでいたYuuRIが場外エスケープ。ここでYuuRIのコンタクトが外れたらしく、狐伯が「コンタクト付ける時間取ってよいですか?」と尋ねるも、試合はそのまま続行される。
狐伯は足払いから低空DDT、グラウンドのヘッドシザースから低空ドロップキック。YuuRIはエルボーを放つと、そのままラ・マヒストラルで3カウント。これで1本奪取となった。
試合続行。狐伯が場外へ飛び出すと、YuuRIはエプロンを走ってサッカーボールキック、続けてその場からのウルトラタイガードロップを狙うが、かわされて自爆。
狐伯は逆にエプロンに乗ると、ダブルフットスタンプを投下、さらにコーナーからの場外プランチャと畳みかける。
リングへ戻り、狐伯がミサイルキックもカウント2。続けてエルボー連打も、YuuRIがハイキックで蹴り上げると、ブレーンバスター。狐伯はミサイルキックをかわすも両者ダウン状態となる。10分経過。
ヒザ立ちでのエルボーの打ち合いとなり、狐伯が強烈なエルボー。これに対して、YuuRIが飛びつき胴締めスリーパー。
さらに背中を蹴り飛ばし、ロープへもたれさせて619を狙うが、これを回避したした狐伯がスタンガン。
続いて、ロケット式のジャンピングニーを叩き込むがカウント2。YuuRIが丸め込みを狙うも、狐伯が丸め込み返し、パケーテで固めて3カウント。
これで1ー1のイーブンとなり、試合が続行。狐伯が続けざまにパケーテを決めて3カウント。これで2-1で狐伯の優勢となる。YuuRIは背中にサッカーボールキックを連打も、狐伯がブレーンバスター。
ここで残り時間30秒。狐伯がフロッグスプラッシュを狙ったものの、YuuRIが剣山で迎撃する。
残り時間の少ない中、YuuRIがミサイルキックを放ったが、ここで時間切れ引き分けとなり、2-1で狐伯の勝利となった。
4,宮崎・メモリアルwave(15分1本勝負)
⚪︎宮崎有妃&櫻井裕子(17分25秒、体固め)優宇&花園桃花⚫︎
※優宇ロケットでグロッキーの花園を押さえ込む



 宮崎のメモリアルにwave2年半ぶりの登場となる優宇が参戦。ともに引退まで2カ月を切った2人がタッグでの対決となった。
宮崎は櫻井との「キャプテンアームストロング」のテーマ曲に乗って登場。握手の場面でファンが花園に声援を送り、それに応え続けたために、なかなか試合が始まらず。
花園が優宇に「ダブル行こう!私についてきて!」と指示を出す。そしていきなり突進も、優宇は呆気に取られて見つめていたため、宮崎にキャッチされてはずかし固めをかけられる。
櫻井が花園の声援の方向へ向きを変えようとするも、優宇がここでカット。
宮崎がブレーンバスターで投げ飛ばす。花園がサードロープを飛び出すほどのダメージの与えよう。続けて、櫻井が逆エビ固め。さらに、宮崎が串刺しラリアットから踏みつけフォールもカウント2。
花園はまたしても、サードロープから飛び出す展開に。ここで櫻井が攻めようとしたところ、泣き出してしまうが、関係ないとばかりに蹴り飛ばす。
場内ブーイングが飛ぶ中、花園はなんとか優宇に交代。再び、「私に着いてきて!」と花園が優宇と一緒に突進しようとするも、また花園1人で突っ込み、宮崎からはずかし固めをかけられる展開となる。
優宇は「2年半ぶりのwaveなんだぞ!」と櫻井に串刺しラリアットから逆水平チョップ。櫻井もエルボー連打を返すが、優宇が逆水平で吹き飛ばす。これに対して、櫻井がコブラツイストからグラウンドコブラ。さらに低空ドロップキックでダメ押し。
宮崎と優宇へ。宮崎は「優宇ちゃん!」と串刺し攻撃を連発。優宇も串刺し攻撃からラリアットも、宮崎が受け止める。ここからラリアットの打ち合いに。相打ちを繰り返す中、宮崎が目突きからラリアットを狙うが、優宇が至近距離からのラリアット。
カットに来た櫻井をもラリアットで吹っ飛ばし、コーナーにもたれ込んだ二人をまとめて、キャノンボールを狙うが、花園が「優宇さん! ちょっとややこしいけど、優宇ロケットしましょう!わかりますよね?」とコーナーへ上る。
花園は優宇へミサイルキックを放つも、まったく微動だにせず。花園がそのまま落下。場外へ逃れた宮崎と櫻井に対して、優宇が花園を転がして、強制みたらし団子も、花園があっさり受け止められてその場に投げ捨てられる。
続いて、優宇がみたらし団子。これは二人とも倒れ込む。リングに戻った花園に宮崎が再びはずかし固め。その股間を櫻井が蹴り飛ばすまさかの連携がさく裂。思わず、花園が悶絶…。
続いて、宮崎が串刺し攻撃を狙うも、花園が反対側のコーナーからスイングDDTを狙う。しかし、阻止されて宮崎がデッドリードライブ。宮崎が直伝デスバレーボムを狙うべく持ち上げたが、花園が切り返してのエビ固めを狙う。
ここで宮崎は回転エビ、花園がそれを切り替えしてのエビ固め狙いと、シーソーの応酬となる中、花園だけ連続フォールされ続け、4度目の挑戦でようやくエビ固めに持ち込むことに成功。カウント2。
宮崎がエルボー狙い。これに、花園が「殴ろうとする~」と泣き出してしまったため、場内「あやまれ」コールがうずまく。宮崎は「本当にごめんね」と謝ろうとするが、花園が予想通り、裏切ってのエルボー。
 これをキャッチした宮崎は手に噛みつくと「噛んじゃった~」と得意げにアピール。、続いて、重爆ムーンサルトプレス。花園がかわして自爆となり、「よっしゃいきますよー!」を狙うも、宮崎がこらえてブレーンバスターで投げつけられる。
ここで宮崎&櫻井が裕子ロケットを狙う。宮崎のミサイルキックに押される形で櫻井が突進したが、優宇が立ちはだかり、まったく、びくともせず。3度にわたってチャレンジしたが、ついには受け止められて櫻井が場外に投げ捨てれる。
優宇がコーナーに座ると、「よっしゃいきますよー!」から宮崎にスローながらも、スイングDDTを成功させる。すかさず花園がデルフィンクラッチもカウント2。優宇のアシストから花園がダイビングフットスタンプもカウント2。
ここで花園が「トドメだ! 花園ロケットー!」を狙うも、優宇がミサイルキックでまったく動かず、あえなく失敗となり、倒れ込んだ花園をそのまま宮崎がフォールして3カウントが入った。
 宮崎と優宇はともに握手をかわす。二人が顔を合わせるのはこれが最後か、それとも…。
5,DUALSHOCK WAVE~WAVE認定タッグ選手権試合(30分1本勝負)
<王者組>尾﨑妹加&⚪︎本間多恵(19分40秒、体固め)咲蘭&炎華⚫︎<挑戦者組>
※第39代王者5度目の防衛に成功。試合後、王座を返上。アクセサリーとして明日の引退試合には持参。
  

 第39代王者組である本間&妹加が5度目の防衛戦。本間は10・13新宿での「乱丸フェスタ」で引退となるため、これが最後の防衛戦となる。「引退までこのベルトを持ち続けて返上する」と宣言している本間にとって、ここで防衛を果たせば、その念願は可能こととなる。その前に立ちはだかるのは、waveの未来である、炎華&咲蘭。ここで二人が王座を奪取すれば、waveの未来は一気に開けるが、果たしてどうなる?
試合前、咲蘭はすでに泣き出しており、本間は「綺麗な涙! でも、闘いだからね」と諭して、4者が握手を交わす。かと思えば、炎華&咲蘭がダブルドロップキックで奇襲。本間を捕らえて、ダブルドロップキック2連発。さらに交互での串刺しドロップキックを連発。もう一回、ダブルドロップキック。カウント2。
カバーを返されると、上に乗っていた炎華が4連続フォールで追い込む。本間は「ナメんな、クソガキ!」とコードブレーカーを繰り広げると、妹加とトレイン攻撃。
続けて、妹加がキャメルクラッチにとらえ、本間がロープ往復式の低空ドロップキックで合わせる。妹加の逆エビ固めを辛うじてロープへと逃れた炎華はコーナーでのラナからスペースローリング・エルボーで切り返す。
咲蘭と妹加。咲蘭がドロップキック3連発から一度、足踏みつけに移行するが、再び、ドロップキックを3発。続いて、前方回転エビ固めを狙うが、妹加が回転途中で押しつぶしてセントーン。カウント2。咲蘭はトップロープからのスワンダイブ式によるクロスボディーを決めると、フェースクラッシャー。カウント2。
さらにダイビングフットスタンプを投下するが、かわした妹加がアルゼンチンバックブリーカー。炎華がカット。
本間にタッチとともに、ミサイルキック。アームバーから「まだまだ!」と絞り上げていく。咲蘭がこれを逃れると、その場飛びのフットスタンプ。飛びつき式のキーロック。本間はなんとかロープに足を伸ばして逃れる。
咲蘭がミサイルキックからでんでんむしを狙うが、本間が逃れると、妹加がスパインバスター。本間がジャックナイフ固めで続いたが、これをキックアウトした咲蘭がドロップキック。
炎華がタッチとともに、ダイビングボディアタックからSTF。本間がカットに飛び出すと、炎華は2人相手のアームホイップで場外に落とし、場外プランチャ。
リングへ戻ると、ミサイルキック2連発、カウント2。これに対して、本間はDDTからフォールに入り、返されると同時にワキ固め。さらに反対の腕も取って羽根折り固めに持ち込み、続けてタエ☆ロックにまで持ち込もうとするが、なんとかロープに逃れる。
本間が低空ドロップキックからミサイルキックを敢行するもカウント2。15分経過。
炎華にダメージが残り、片ヒザを付いた状態となるが、あえて本間は「最後だぞ、炎華!こいよ!」と気合を込める。炎華が立ち上がってエルボーも、本間が強烈なエルボーを返す。炎華も負けじと再び立ち上がり、強烈なエルボーを連発も、本間は「もっと!」と両腕を挙げて、胸を突き出す。
炎華が吠えながらエルボーを打ち込む。さらに突進したが、本間がワキ固めで切り返す。すかさず咲蘭がカット。本間&妹加が合体攻撃を狙うも、咲蘭が丸め込みで分断する。ここで妹加のカットが本間に誤爆、炎華がジャパニーズレッグロールクラッチホールドで丸め込んだが、カウント2。
炎華は低空ドロップキック。続いて、咲蘭、炎華が二人でコーナー最上段へ上がると、ダイビングフットスタンプを2人がかりで投下する。
このピンチに、妹加がダブルラリアットを打ち込むと、本間と尾﨑が2人まとめての合体619。カウント2。
本間が「ありがとう、wave!」と叫んで特攻バスターを決め、ついに炎華が力尽き、3カウンが入る。炎華、咲蘭の大善戦により、最後の最後までどうなるかわからない熱戦だったが、最後は本間&妹加が執念の防衛を果たした。
そして、阿部由美子社長がリングへ。本間が翌13日引退のため、ここでベルトが返上となり、その儀式へ。まずは二人がベルトを返還する。
本間「4月1日にwaveさんの新宿で第39代の王者になって、同時に引退することを発表しまして。引退ロードと防衛ロードが一緒になりました。妹加にワガママを言って、第39代のまま引退したいと。最後まで闘って返上したいとお願いして、ホントにしんどかったけど、でも今日その2人で決めた、2人の約束を果たすことができて、本当に嬉しいです。ありがとうございます(場内拍手)」
妹加「(泣き声で)ついにこの日が来てしまいました…。本当はこのまま防衛し続けたいけど、明日が引退って決まってるから。返上という形にもっていけただけでも、私は嬉しいです。今までSPiCEAPでたくさんのベルトを巻いてきたけど、waveさんのタッグベルトは2回、多恵とだから巻けたと思ってるし、最後まで多恵らしく引退して下さい」
こうして二人は丸腰のまま、よく13日の引退試合へと突入すると思われたのだが、ここで二上会長がマイクを手にすると、思わぬサプライズが。

二上会長「明日、うちの試合は発表されてませんし、何もやりませんけど、引退試合、ベルトはアクセサリーとして持っていってもいいよ。アクセサリーとして」
妹加「コールは…?」
GAMI「コールは第39代でコールしていただいてもいいですよ、別に。アクセサリーやで。明日(二上会長か阿部由美子社長が)取りに行きましょう、それでいいですか?」
妹加「ご足労おかけしてすいません…それではお借りします!」
 二人が二上会長に向かい、深々とお辞儀。続いて本間が感謝のマイクへ。
本間「今日でwaveさんラストです。私はアクトレスガールズでの桜花さんとの試合で前歯を折ってます。でもフリーになってからの方が深く関わらせていただいて、引退ロードもGAMIさんが全部かなえてくれました。ありがとうございます。今日の試合も本当はなかったんですけど、自分が最後のwaveさんに出れないのがホントにイヤで、ムリヤリ今日のスケジュールを入れていただいて、wave所属のみなさんもスケジュールを合わせていただいて、引退前日に最後のwaveさんに出ることができました。本当にありがとうございます。最後なのでSPiCEAP、締めたいですが、よかったらみなさん上がってきていただいてもよろしいですか?」
 この呼びかけにより、選手たちがリングへ。
本間「ちびっこ2人、最後に闘ってくれてありがとう。すごく楽しかったです。私は明日引退してしまうけど、2人の未来がwaveの未来につながっていくと思います。応援してるので、あと口の悪さは直したほうがいいと思います。本当にウチらだったからよかったかもしれないけど、顔面ボコボコにされたりするかもしれないので、口はよくしておきましょう。あと咲蘭は関節をよくやってるので、自分の関節も教えて、咲蘭の今後の未来につながっていけばいいと思ってるので。練習あるときとか呼んでね。(練習を)見ます」
妹加「あなた達が最後にSPiCEAPと闘った2人。自信持って、これから個々でもいいし、2人タッグでもいい。私はまだできるので、成長して試合ができることを楽しみにしています」
本間「では締めます! 4人で一緒に言おう! せーの」
本間&妹加&炎華&咲蘭「これが、waveだー!」
▼バックステージ
本間「粋ですね、GAMIさん。危なかった、びっくりした…」
妹加「スゴかった、2人が」
本間「最初から最後まで取りたいという気持ちが伝わって。でもその気持ちが強ければ強いほど。4月から防衛して、その間にもいっぱい試合あったし、防衛戦やりながらトーナメントもあって。SPiCEAPのチャンピオンとしての価値を自分たちも上げあれて、周りの人たちもそれを見てくれて。クソババアって言われましたけど、最後にあの2人と闘えて、メチャクチャ痛かったけど、
スゴく楽しかった」
妹加「咲蘭が試合前からボロ泣きしてたけど、試合始まったらさっきの涙なんだったんだ…ってくらい。2人とも軽いんだけど、すごい勢いがあったし、私はいつも咲蘭と闘ってるんですけど、今日はすごかったし、先輩たちは受け止めてくれるので。いつもこの勢いで」
本間「関節技もメッチャ痛かったけど、自分の技を進化させようとしてて、助けにこようとしてる姿を見て、自分ができることがあれば伝えたいと思ったし、炎華の負けん気も強くて。今日の炎華が一番良かった」
妹加「日々成長してる」
本間「楽しみだよ、waveの未来が。私は明日引退しますけど…尾﨑妹加をよろしくお願いします。(waveの思い出は?)メチャクチャあるんですけど、前歯が飛んだことはもちろんですけど、妹加と約25時間試合したこともあるし、引退を控えてる宮崎さんとタイトル戦もメチャクチャやってるんじゃないかな。チャンピオンなんだけどイリュージョンをやったり、違った形でお客さんを惹きつけるのがwaveだっていうのを宮崎さんに教わったと言うか。ウチのオカンとGAMIさんが仲がいいんですけど、家族ともどもありがたく思ってます(笑)。いろんなところにいかせてもらって、39代のまま返上したんですけど、アクセサリーとして明日も貸していただけるということなので。最後まで39代王者のSPiCEAPとしてリングに立ち続けたいと思います。ホントにホントにありがとうございます!」
妹加「SPiCEAPはリング上では見れなくても永遠にSPiCEAPなので。仲良くSNSとかでちょこっと上がったりするかもよ?」
本間「引き続き、waveも妹加も応援してあげて下さい。waveさんありがとー!」