2020.01.26

『大阪・波始め・KOU』

▼OSAKA・ヤングwave~KOU~(20分1本勝負)
○梅咲遥、マドレーヌ(12分17秒、ラ・マヒストラル)有田ひめか、松井珠紗●

 
 昼の試合で鼻を負傷したマドレーヌはテーピングを施して試合に臨む。
ボディーチェックの際、Tommyレフェリーから「なんだ、その顔?」とツッコまれ、リング下にいた旧姓・広田さくらを指差す。
 松井とマドレーヌの先発で試合開始。
コーナーに追いつめられ、太ももにかみつくマドレーヌ。
代わった梅咲遥はボディーシザースからドロップキック。
松井もドロップキックを返したところで有田にタッチ。
 有田は滞空時間の長いボディースラム2発からコーナースクワッシュ。
さらにボディースラムで叩きつけてからカバーにいく。
カウント2で返されると、逆片エビへ。
ロープに逃げた梅咲は、正面からエルボーを打ち込む。
有田もエルボーを返し、打ち合いに。
ロープに走った梅咲をショルダータックルでダウンさせると、梅咲はフライング・ネックブリーカードロップ。
代わったマドレーヌはドロップキックを連発。

そして前方回転エビで丸め込むもカウント2。さらに腕十字を狙うが、松井がカットに飛び込んできた。
有田に抱えられた松井がマドレーヌに蹴りを叩き込みダウンさせると、有田は松井をマドレーヌの上へボディースラムで叩きつけ、ボディープレス。

カウント2で返されるとジャンピング・ニー。松井もボディースラムからロープに走ってフットスタンプ3連発を見舞い、背中を踏みつけてからボディースラムへ。

しかし、マドレーヌもケサ固めで返していき、ドロップキックを決めて梅咲に交代する。
ドロップキック3連発からボディースラムを決めた梅咲。しかし松井もドロップキックからボディーアタック、アームロックと反撃。梅咲もドロップキック、ボディースラムと攻め込むも、松井はボディーアタック、ドロップキック、網打ち式スープレックス。

対する梅咲も丸め込みの応酬で松井のペースを乱し、セカンドロープからのドロップキックを決める。松井のヨーロピアンクラッチをカウント2で返した梅咲は、ラ・マヒストラルで丸め込んでカウント3を奪った。

▼OSAKA・から騒ぎwave(20分1本勝負)
○米山香織、林亜佑美(10分29秒、ぐるんちょ)Loen、久令愛●

 

 林亜佑美と久令愛が先発。

フィンガーロックにいこうとするところで米山香織が飛び込んできて、背後から久令愛に攻撃を仕掛ける。

するとLeonもリング内に。

久令愛が米山に、Leonが林に同時にドロップキックを決めると、米山を排除して林にダブルショルダータックル。代わったLeonは「わっしょい、わっしょい、うるせえんだよ!」と言いながらストンピングを叩き込み、逆水平、ボディースラムと攻め立てる。そしてサーフボードへ。
ロープに逃げた林だが、代わった久令愛にボディースラムで叩きつけられる。

林はロープに飛ばされながらもドロップキックを決めたところで米山にタッチ。
 米山がキャメルクラッチを決めたところで林が飛び込んできて加勢。

さらに米山はダブルレッグロックで動きを止めて、林にタッチ。林と久令愛はエルボーを打ち合うが、ショルダータックルでダウンさせた久令愛が、正面からのエルボー、首4の字で林を攻め込む。
 林はカサドーラでカウント3を狙うも、カウント2でクリアした久令愛はドロップキック。
代わったLeonは串刺しドロップキックを決め、ダブルアームスープレックス。そして逆エビで締めあげていく。
 林はダブルリストアームサルトでLeonを投げ飛ばし。代わった米山はモンゴリアンチョップを連発。

しかしLeonはバックブリーカーからバックスピンキックをカウンターで決めて久令愛にタッチ。

久令愛はドロップキック4連発。そして腕十字へ。
米山がロープから戻ってくるところを飛びつき腕十字で捕獲した久令愛。
米山のセントーン、さらにクロスラインもかわし、Loenのミサイルキックを呼び込むと、米山に対して回転足折り固め、ジャックナイフと丸め込みを連発
。これをカウント2で返した米山は後方回転エビ。しっかり腰を落としてカウント3を奪った。
▼OSAKA・wave of waves(15分1本勝負)
○桜花由美(12分28秒、体固め)旧姓・広田さくら●
※ビッグブーツ

 
 入場するやマイクをつかんだ広田。

「皆様、昼と夜と、ありがとうございます。昼もそうだったんですが、私は並々ならぬ覚悟でリングに立っております。なぜかというと、4月12日、新木場で大会があるんですが、その大会名は『バースデーWAVE』と銘打たれております。なぜならば、桜花さんと私の誕生日のWAVEであります。めでたいんですが、私がその日、リアルバースデーなんです」と言ったころで、対角線の桜花が拍手を送ってる。それを見た広田は、「拍手してるでしょ? っていうことは、余裕をかましてるんですよ。ほんとだったら私が、4月12日リアルで、私がメインにふさわしいと思うんですが、社長権限で自分がメインだって、たぶん思ってると思うんです。この大会まで、たぶんシングル(対決)はないので、今日、勝った方が4月12日のメイン、張りませんか? あともう一つ言いたいんですけど、去年の4月の『バースデーWAVE』、桜花さんと私やったんです。なのにポスターが、桜花さん(腕を大きく回して)こんなに大きくて、私は(手で小さい丸を作って)こんなだったんです。こんなのあります? ポスターの大きさも、今日、勝った方が大きくて、負けた方がちっちゃく。ポスターの大きさも懸けろ!」と要求。

それを桜花があっさりのんで、試合開始のゴングが鳴らされた。
試合開始のゴングと同時にコーナーを飛び出してビッグブーツを放った桜花だったが、広田はそれをかわしていきなりのボ・ラギノール。

そのまま丸め込んだがカウント2。

逆に桜花はカウンターでビッグブーツを決めた。カウント2で返した広田は、首固めから丸め込みを連発で仕掛けていくが、いずれもカウント2。いったん分かれたところで、互いに相手の髪をつかんで荒れ模様の展開に。

Tommyレフェリーに促されブレイクすると動きを止めて気持ちを落ち着かせる。


 広田は「そうだった……。ごめんなさいね。今年初めて(の大阪)なんだから、みんなハッピーにして帰そうって思ってたのに、ごめんさない。気持ちだけが前のめっちゃって」。そして気を取り直して、「楽しくやろう。楽しいWAVEっていうのを見せてあげようよ」と言うと試合再開。しかし、先ほどの言葉とは裏腹に大声を張り上げながら攻撃を仕掛けていく。

そしてロープ渡りでいつものペースに持ち込んでいくも、足を滑らせて転落。
そこへ桜花がビッグブーツを放っていったが、トップロープを引き下ろして桜花をリング下に転落させた広田はトペを狙う。

だが、セカンドロープに体が引っかかって失敗。とはいえ、これはいつもの広田の展開。


 リングに戻る際にコーナーに上がった桜花を肩に担いだ広田は、そのまま対角線のコーナーまで運ぶ。
 ブレイクしたところで桜花のボディーアタックを浴びた。カウント2で返された桜花はクロスフェースロックでギブアップを迫るが、髪をつかんだため反則カウントが数えられる。
なんとかロープに手を伸ばしてブレイクに持ち込んだ広田だが、背中を踏みつけられる。

ビッグブーツをかわした広田は、桜花をロープに貼り付けにしてボ・ラギノール。

タカダジュンジを両足を突き出されてカットされると、桜花にタカダジュンジをやらせるように仕向ける。大の字の広田を飛び越えてロープに走った桜花。
しかし広田はすぐに立ち上がってボディーに蹴りを叩き込み、「この技は今年から年齢制限つけたんだよ。ババアにやる資格はねえんだよ!」。そしてリングを囲んでいた若い子にやってもらうと提案。なぜかここで二上美紀子会長、旧姓忍者・乱丸までリングサイドに集まって来て立候補するが、広田は最終的に梅咲遥を指名。

リングに上がった梅咲はタカダジュンジを放つもかわされて自爆。

桜花と広田の2人から蹴られ、リング下に落とされた。
邪魔者を排除すると、広田は丸め込み、ビッグブーツをかわしてからのボ・ラギノール、シャイニング・ウィザード。

そしてコーナーで倒立して足を開いたり閉じたり。

ふらふらと近づきながらも広田を叩き落した桜花はビッグブーツを決め、バックに回ってタイガースープレックスを狙う。
それを切り返してテキーラサンライズを仕掛ける広田。

その展開が続く中で、最後は広田がテキーラサンライズを決める。続くラ・マヒストラルはカウント2で返されるも、裏拳を連発していく広田。

そしてコーナーに走る。しかし待っていたのは、桜花のふらふらドーン。

広田はなんとかカウント2で返した。
背を向けてコーナーに上る広田に投げ捨てジャーマンを放った桜花。

すぐに立ち上がった広田だったが、前のめりにダウン。

桜花は後頭部にカカト落としをぶち込む。さらにブレーンバスターを狙ったが、広田はそれを切り返しての丸め込む。

カウント2でかわされるとロープに走ったが、ビッグブーツをカウンターで浴びてマットに沈んだ。
勝利後、マイクを手にした桜花は、「広田さんが言い出したことですからね。まだ、どっちがメインにしようか決めてなかったし、ポスターもまだ作ってねえし。ってことは、広田さんにすっげえカード持ってきても、メインは、あ・た・し。そして、今年のポスターも、わたしはこーんなに(大きく)して、広田さんは(指で小さい丸を作って)こんなだから。“リアルバースデー”って入れてあげるよ。それでは皆さん、4月12日のポスターとカード、楽しみにしててください」と勝ち誇ってリングを下りた。
▼OSAKA・メモリアルwave~COUNTDOWN LONG BEACH 203日(15分1本勝負)
○中森華子(10分11秒、エビ固め)HIRO'e●

 
 握手を交わし、中森華子がコーナーに戻ろうと背を向けたところにドロップキックを放ったHIRO'e。

ここで試合開始のゴング。

攻撃の手を緩めずタックルを打っていったHIRO'eだが、中森は倒れない。

逆に中森もタックルを打ち込んでいくが、カウンターで迎え撃ったところで中森はダウン。

長浜は髪をつかんで投げ、顔面を踏みつけていく。

しかしフライング・ネックブリーカードロップで反撃に転じた中森は、背中、正面からとサッカーボールキックを叩き込み、HIRO'eをロープに貼り付けにしてエプロンからミドルキックをぶち込んでいった。さらに顔面をマットに叩きつけ、STFで締めあげる。
ロープに逃げれられても、コーナーに追いつめてのバックスピンキック。

しかしHIRO'eも串刺し式でスピアを突き刺すが、中森は強烈なローキックで反撃。

エルボーを返していったHIRO'eは、コードブレイカーから低空ドロップキック、ブレーンバスターと攻め立てるが、中森はヒザ蹴りでHIRO'eの攻撃を断ち切り、ミサイルキック、馬乗りになってのアームブリーカーでギブアップを迫る。
ロープブレイクに持ち込まれると、腕への蹴りから雪崩式のノド輪落とし、シャイニング・ウィザードとたたみかける。
 中森を強引に後方に投げ捨てたHIRO'eはミサイルキック2連発、スピア、投げしてジャーマンと攻め込むが、中森も投げ捨てジャーマンを返していく。
それでもHIRO'eはカウンターでスピアを決め、ジャーマンへ。カウント2で返されるとコーナーに上った。それを見て起き上がった中森は、雪崩式ブレーンバスターでマットに叩きつける。HIRO'eはカサドーラからバックドロップホールド。カウント2で返した中森は、HIRO'eの顔面を蹴り上げ、カウンターのミドルキックから鎮魂歌ドライバー。積極的に攻め込んできたHIRO'eを返り討ちにした。
▼OSAKA・スクランブルwave(20分1本勝負)
○宮崎有妃、高瀬みゆき(16分25秒、体固め)野崎渚、青木いつ希●
※直伝デスバレーボム

 
 執ようにレジーナをつけ狙うWAVEタッグ王者が、アクトレスのシングル王者とタッグを結成して、地元の若手を引き連れたレジーナと激突するメインイベント。
 リング中央でにらみ合う野崎と宮崎に「お願いします!」と握手を求めた青木いつ希と高瀬みゆきだが無視され、そのまま野崎と宮崎の先発で試合開始のゴング。
フィンガーロックでの力比べからいきなり場外乱闘をに引き込んだ宮崎。
 そのまま場外で野崎vs高瀬、宮崎vs青木の展開に。リングに戻ると、野崎にビッグヒップを決めた宮崎。

2度目のビッグヒップは青木がカットし、野崎が鎌固めで反撃。さらにダブルレッグロックからのサーフボードを狙うが、宮崎の上半身は上がらず顔面をマットに叩きつけるまでには至らず。
代わった青木はキャメルクラッチ。

背中にストンピングを落とし、ロープに貼り付けにして、背後からボディーアタック。

攻撃を浴びながらも、宮崎は正面からの蹴り、低空ドロップキックを叩き込んで高瀬にタッチした。


 勢い込んでリングに飛び込んできた高瀬は串刺しドロップキック、ドロップキックからエルボの打ち合いへ。

代わった野崎は高瀬に串刺しビッグブーツを乱射。
パワースラムで切り返した高瀬は、ブレーンバスターを狙うも背後に滑り下りられて、ドルミルに捕らえられる。

コーナーに押し込んで逃れた高瀬は、コーナー2段目に飛び乗ってのドロップキックから串刺しラリアット、コーナー2段目からのフォアアーム、カミカゼ、コーナー2段目からのギロチンドロップと畳みかける。
さらにミサイルキックを叩き込んだ高瀬だが、野崎はブレーンバスターで叩きつけると、カウンターのビッグブーツ。

そして高瀬が逆水平、野崎がビッグブーツの打ち合いに。ラリアットを叩き込んでくる高瀬にビッグブーツを返していく野崎。

片ヒザを着いた状態の高瀬にスライディングでビッグブーツを叩き込んだ野崎。カウンター、ショットガン式でビッグブーツを叩き込むが、宮崎とのタッチを許してしまう。野崎も青木にタッチ。
何発もタックルを打ち合う宮崎と青木。

ラリアットを決めた宮崎だが、青木はタックルで打ち勝ち、バックドロップを狙う。高瀬が飛び込んできて2人がかりでの攻撃を狙うが、野崎がミサイルキックで2人を同時に吹っ飛ばす。
青木のエルボーは宮崎にかわされて同士打ちになるも、強引にバックドロップを決めた青木。

しかしコーナーに上ったところ、高瀬に叩き落とされる。場外で野崎と青木を鉢合わせにした高瀬は、青木をリングに押し上げる。

串刺しエルボーバット2発からフェースクラッシャー、ダブルニースタンプを決めた青木は、コーナートップから急降下ダブルフットスタンプ。
試合後、マイクを手にした宮崎は、「野崎、屈辱的だったでしょ? これ、野崎のベルト、私が持って勝っちゃおうかな。オイ、いつでもこのベルト、獲ってやるから」と言って、手にしていたレジーナのベルトを大の字の野崎の上に放り投げた。
ベルトを手にして無言のまま引き揚げた野崎。その後ろ姿を目で追った宮崎は、「WAVE大阪大会、ZEN・KOUのKOU、ご来場ありがとうございました」と挨拶。そして、参加全選手をリングに呼び込み、「まあ、今私がアピールしたから、あんなふうになっちゃったけど、でも、いつでも。野崎がベルト巻いて、そのベルトに、野崎が持ってるベルトに、私が挑戦して勝つなんて、もうほんとに、ムチャクチャいい感じじゃないですか? あいつ、今いくつだ? 28とかそれぐらい? 私、15から知ってて、泣かしてたっていうか、練習つらくてピーピー泣いてて、その頃を知ってるんで、超えられるわけがないんですよね、私のこと。超えさせるわけにはいかないと思ってます。野崎が持ってるベルトだからこそ、やりがいがあるんですよね。ありがとうございました」とベルトに向けての心境を明かした。
なんとなくしんみりした雰囲気に、周りから「ハッピーに」の声が飛ぶ。それを聞いて気を取り直した宮崎は、「3月21日、世界館でやります。ぜひ皆さん、来てください」と次回大阪大会を予告して、最後は宮崎が音頭を取って、「これがWAVEだ!」の大合唱で2020年初の大阪大会は幕を閉じた。