2020.03.01

『NAMI☆1~Mar.~’20』

◎オープニング
大会に先立ち、レジーナ・野崎渚が挨拶。

野崎「ハイ、みなさん、こんにちは! 新型コロナウイルスの影響でいろんなイベントごとが自粛している中の開催となりましたが、たくさん……じゃないか、ご来場ありがとうございます。本当にありがとうございます! そして、マスクの着用もありがとうございます。息苦しいと思いますが、引き続き、ご観戦時もマスクの着用のご協力よろしくお願い致します。本日はNAMI☆1(ナミイチ)です。動画10秒OKな日なので、選手のあんな動きや、こんな動きをバシバシ撮って、ハッシュタグ、#waveproを付けてSNSへの投稿よろしくお願いします。(広田が前説で言っていたことを伝えると)あ、ありがとうございます。いつも、いつも(苦笑)。そうですよね、そうですよね。何回でも言います。動画10秒OKです×3。それでは全5試合、熱い闘いをお見せ致します。みなさん、ご声援よろしくお願い致します!」
1、ヤングwave(10分1本勝負)
○響(6分26秒、ジャックナイフエビ固め)梅咲遥●


3月のNAMI☆1興行は、ディアナとマーベラスの未来エース対決でスタート。

2人とも元気よく「お願いします!」と握手をかわしてゴング。組み合ったあと、梅咲がコーナーに押し込みエルボー弾。続いてリストロック、トーホールド、ボディースラムを巡った主導権争いへ。
しかし、パワーでまさる響がボディースラムで叩き付けると、串刺しスピアを敢行。ここからエルボー合戦となる。

ロープに走る響。だが、梅咲が追走してのドロップキック、低空ドロップキック、ボディースラムでお返し。セカンドロープからのドロップキックで追撃。さらにミサイルキックを発射させる。カウント2。
残り5分。コーナーに登る響を落とした梅咲。ロープに走るが、響がカウンターのラリアット、ショートレンジラリアットでカバーするも、梅咲が切り返しカウント2。響のスピアも切り返す梅咲。丸め込みの応酬となるも、いずれもカウント2止まり。だが、最終的に響がジャックナイフエビ固めでクルリ! 意表を突いた丸め込みで引き出しの多さを見せつけた。
2、メモリアルwave COUNTDOWN LONG BEACH・168日(15分1本勝負)
○HIRO’e(10分52秒、ジャーマン・スープレックス・ホールド)有田ひめか●


8・16後楽園で引退するHIRO’eがアクトレスガールズの有田ひめかとカウントダウンマッチをおこなった。おそらくこれが2人にとって最後のシングル対決となる。

試合は、まずは有田が押し込みクリーンブレイク。グラウンドに持ち込んだHIRO’eがヘッドロック→フロントネックロックで捕獲する。
これを耐える有田に、HIRO’eがヘアホイップ。コーナー下に追い込み踏みつける。有田も反撃に転じると、逆エビ固めへ。ロープに逃れるHIRO’e。すかさず有田がランニング・ニーで追撃する。
HIRO’eもチャーシューで流れを変えると、低空ドロップキックをお見舞い。ブレーンバスターを放つとミサイル発射。さらに串刺し攻撃を狙うが、キャッチした有田がパワーボムの体勢。HIRO’eはウラカンラナに切り返そうとするも、踏ん張った有田が逆片エビ固めへ。さらにアルゼンチン・バックブリーカーで捕獲する有田。そして、後頭部へのランニング・ニー、正面からのランニング・ニーでカウント2。
有田のパワーに押され気味のHIRO’eだったが、有田のランニング・ニーを払って攻守を入れ替えると、ヒロギョプサルへ。カウント2。すぐに走るHIRO’eに有田がラリアット。ジャンピング・ニーでカウント2。

追撃にかかる有田に、スピアで突っ込むHIRO’e。これで流れを変えると、もう一発スピアを叩き込む。そしてバックドロップを敢行。キックアウトされるとジャーマンSHにつなげて、先輩の意地をみせつけた。
3、チャレンジwave(20分1本勝負)
○宮崎有妃&優宇(15分40秒、片エビ固め)関口翔&松井珠紗●
※ムーンサルト・プレス


林亜佑美の体調不良により、急きょアクトレスガールズの関口翔が参戦することになった第3試合。このところ豪快なパワー殺法でリングの板を浮かせまくっている宮崎有妃&優宇への特別ルールとして、リングの板を浮かせた場合、関口&松井組が勝利となるという、いかにもwaveらしいペナルティーが科せられた。

早々に宮崎を捕獲するアクトレスガールズ。宮崎をセカンドロープに乗せると、力を合わせてマットに叩き付ける。板はセーフ。すぐさまツープラトンのブレーンバスターを狙うアクトレスガールズ。これは優宇が助けに入り、逆に宮崎&優宇がブレーンバスターを敢行する。豪快な音が鳴り響くも、これもセーフ。
宮崎は「優宇ちゃん、そっとね」とチェンジ。優宇VS松井に移り、優宇が串刺しエルボー。松井はなんとか切り抜け、関口とタッチ。

戦況は優宇VS関口に移行する。関口がショルダータックルを放つが、倒れない優宇。攻勢に転じた優宇がエルボードロップを投下させる。豪快なバンプだったが、板はセーフ。
続いて宮崎が出ていき、関口に対してリップロック狙い。しかし「コロナ問題とかあるから、やめます」と作戦変更。関口はドロップキック6連発で宮崎にバンプを取らせる。カウント2。リング板もセーフ。

ならばと関口はワキ固め。耐えきった宮崎がラリアットで反撃にかかる。カウント2。ファイアーマンキャリーで担ぐも、関口がフロントネックロックへ。これを宮崎がブレーンバスターに切り返す。すぐにコーナーに向かうも、優宇が「試合序盤なので」と止めに入る。作戦変更の宮崎はビッグヒップを敢行。

かわった優宇は、関口にダブルチョップ。エルボー合戦を挟んで、逆水平チョップをお見舞いする。

一方、関口は2発目の逆水平チョップを両腕でガードし、フロントネックロックで捕獲。耐えられると、ロープに走る関口。これを優宇が旋回式サイドバスターに切り返す。すぐにセントーンを狙うが、関口もかわす。豪快に自滅する優宇だったが、板はセーフ。

ブーメランアタックで追撃する関口。かわった松井がドロップキックにつなげる。4発放つも、優宇は倒れず。ならばとクロスボディー!
これをキャッチした優宇が旋回式スラムで叩き付ける。ここで宮崎&優宇はサンドイッチ攻撃を狙うが、かわした松井が優宇にスイングDDT、ドロップキック、セカンドからのフットスタンプでカウント2。

しのいだ優宇も反撃に転じてキャノンボール。コーナーに向かうも、関口が足止め。アクトレスガールズは協力してのデッドリードライブ。それでもリング板はセーフ。
追撃にかかる松井に優宇が払い腰を放って宮崎と交代する。宮崎は松井に張り付けラリアット。ファイアーマンキャリーで担ぐも、松井が卍固めに切り返す。

しかし、宮崎も再び担ぎ直し、えびす落としでカウント2。ムーンサルト・プレスを投下するが、これは自滅。リング板はセーフだったが、すかさず松井が卍固め。低空ボディーアタック。セカンドからのクロスボディーでカウント2。

ならばと宮崎はビッグヒップから「カメラの準備はいいか!」と松井に恥ずかし固めの体勢。これは関口がカット。松井が19歳であることを知らされ、自粛する宮崎。

これで流れが変わり、アクトレスガールズが宮崎に変形バックドロップを敢行。すかさず松井がフィッシャーマンSH、ミサイルキックにつなげる。
すぐに立ち上がった宮崎がラリアットでカバーするも、これは関口がカット。宮崎&優宇はアクトレスガールズをサンドイッチで圧殺すると、松井を孤立させ、まずは優宇がセカンドからのボディープレスを投下。すぐさま宮崎がムーンサルト・プレスと畳みかけ、貫録勝ち!

試合後、Tommyレフェリーがリングを念入りにチェック。リング板が外れてないことを確認し、改めて宮崎&優宇の勝利を告げた。
4、スクランブルwave(20分1本勝負)
△野崎渚&彩羽匠(時間切れ引き分け)朱里&高瀬みゆき△

昨年の12・1新木場でおこなわれたNEXTトーナメント決勝後、野崎渚は「今度、闘うときはお互いチャンピオン同士で闘いましょう」と、高瀬みゆきと約束。その実現のため、野崎は2・23新木場で高瀬を次期挑戦者に指名したのだが……、高瀬は自身の持つAWG王座への挑戦を要求。野崎も一歩も引かなかったため、ひとまずBeginning3・15新木場で高瀬のAWG王座に野崎が挑戦し、wave3・21大阪で野崎のレジーナに高瀬が挑戦することとなった。野崎のパートナーは前レジーナの彩羽匠。そして、高瀬のパートナーはレジーナに興味を示す、売れっ子の朱里だ。

まずは高瀬が先発し、野崎を挑発。しかし彩羽が対峙し、緊張感のある読み合いの攻防。続いて、野崎VS朱里へ。朱里が腕を取りに行くと、慌てて野崎がロープ。これを妨害する高瀬に、野崎が怒りをブチまける。そして顔面バン!からの場外戦へ。
攻守が入れ替わり、朱里が野崎にサッカーボールキック。カウント2。高瀬が出ていくと2対2のブレーンバスターのかけあいとなる。野崎&彩羽が制すると、彩羽が続投。ローキック、低空ドロップキックにつなげる。
さらに串刺し攻撃を狙う彩羽だったが、かわした高瀬がチョップでお返し。彩羽も逆水平チョップで応戦する。ならばと高瀬は串刺しラリアット、セカンドロープからのジャンピング・エルボー弾でカウント2。すぐに走るも、バックを取った彩羽が攻守を入れかえ、ニールキック。パワーボムの体勢。
これを高瀬が水車落としに切り返す。そしてショートレンジのラリアット。一方、彩羽はキックのコンビネーションから走るも、高瀬がパワースラムに切り返し、朱里と交代。

朱里は彩羽にローキックを連発。10分経過。さらに野崎をバッククラッカーで排除すると、彩羽に串刺しラリアットを狙う。寸前でかわされると、ブラ下がり腕十字へ。さらに腕十字からの腕固めで捕獲。なんとか逃げる彩羽。

すぐにロープに走る朱里にカウンターのトラースキックを見舞った彩羽。ローキックの打ち合いとなり、朱里が攻勢。なんとか受け止めた彩羽がストンピングでやり返す。
続いて野崎が出ていき、朱里に串刺しビッグブーツ。変形串刺しビッグブーツ、張り付けビッグブーツと波状攻撃。さらに彩羽とおしゃれキックとローキックの競演で魅せる。
朱里もハーフハッチでやり返すと、今度は朱里のミドルキック、野崎のビッグブーツがラリーとなる。かわった高瀬が野崎にミサイル発射。そしてチョップとエルボーを交互に放っていき、張り付けラリアット。ショートレンジラリアットでカウント2。

残り3分から、野崎がドルミルⅡへ。これは朱里がカット。ビールマンキック、ビッグブーツで追撃する野崎。劣勢の高瀬だったが、朱里のキックを挟んで、ツイスターを敢行。すぐさまヘッドバットを放つと、朱里がチンクラッシャーでアシストする。すかさず高瀬がラリアットで飛び込んで行く。さらにはカミカゼ、セカンドからのギロチンドロップでカウント2。コーナーに向かうも、彩羽が足止め。
雪崩式を狙う野崎。彩羽が助っ人に加わり、合体式を敢行。間髪入れずに彩羽が低空ドロップキックを放つと、野崎が蒼魔刀へ。カウント2。ノアールランサーもカウント2止まり。ならばとノアールランサー・ハイを放ったが、ここで時間切れとなった。

試合後、野崎と高瀬はお互いのベルトを持ってにらみ合う。レジーナを巡り、動き出したタイトル戦線。今後に注目だ。
5、WWWD世界エリザベス選手権試合(60分1本勝負)
<王者>○旧姓・広田エリザベスさくら(15分1秒、サクラライト)桜花由美●<挑戦者>
※もう1人はKAORU。第3代王者が初防衛に成功


桜花由美の職権乱用とも言える強引な挑戦アピール(2・23新木場)により決まった今回のWWWD世界エリザベス選手権試合。王者の旧姓・広田エリザベスさくらにとってはこれが初防衛戦となる。“ザベス”バージョンのポートレートの販売、新調したガウンをもう少し使いたい、などの諸事情を抱えた広田はなんとしてでも勝ちたいところ。そんな広田が自分の味方をしてくれそうな挑戦者として、選んだのがマーベラスのKAORUだった。
試合前、広田はベルトとともに、「ザベス」の称号も一時、返還。そして、KAORUにスペシャルなアメを進呈する。さらには「KAORUさん、今回、ありがとうございます。いま、私があるのも、KAORUさんが基礎、基本、礼儀を教えていただいたから、いまがあると思います。今日はともに闘いましょう!」と褒めちぎる。
KAORUが気を許したところでガットショットをお見舞いする広田。開始早々、40歳オーバーのレスラーたちが必死になってスクールボーイを掛け合うシ烈な攻防が繰り広げられる。思わず広田は「求めているのは、こういうスピード感じゃないと思います」と、試合を止める。するとKAORUも「アンタ40代でしょ? 私とTommyさんなんて……」と抗議すると、広田は「最後まで言わなくていいです。私たちで頑張ってるんで、休んでいただいて」と広田VS桜花で試合を再開させる。

すると、KAORUは自コーナーに戻り、エナジー補給。だが、「足りない」と2本目をセコンドに要求。それでも年齢的に足りないのか、3本目も飲み干すKAORU。そして4本目はTommyレフェリーに進呈。それでも足りないKAORUは5本目を手に取り、Tommyレフェリーと半分にわけてようやく復活!
その間、新人レスラーのような攻防を繰り広げる広田と桜花。気付いた広田は「何、飲んでいるんですかっ! 私たちが新人のような攻防をやっている間に!!」と抗議するも、KAORUが年齢を持ち出すと、引き下がる広田。

改めてインディアンデスロックを桜花に極める広田。そこにビッグブーツで飛び込むKAORU。さらにKAORUは広田をハーフデスクで強打。ハーフデスクの上へのブレーンバスターを敢行。桜花にも狙うが、これは未遂。逆に桜花の串刺しビッグブーツが決まる。
桜花とKAORUの攻防の間に挟まれる広田。桜花&KAORUで広田にブレーンバスターを狙うが、DDTに切り返した広田がフェースクラッシャー。そして、2人の上を飛びこえ高田純次へ。

自滅に終わると、広田は高田純次をKAORU&桜花に譲るとみせかけて、年齢オーバーを理由に阻止。「ここにはババアしかいねーのかぁー!」と嘆くと、Tommyレフェリーも敵にまわしてしまう。
堂々と共闘路線を敷くKAORU&桜花。広田をロープに振るも、広田がトペ・レベルサ。ならばとKAORU&桜花はツープラトンのブレーンバスター。さらにKAORUが桜花をブレーンバスターで広田の上に投下する。すぐにコーナーに登るKAORU。

広田が追いかけ、パワーボムの体勢。叩き付ける前に横たわる桜花に躓いてしまう。それでも広田が攻勢を維持。KAORUにときめきメモリアルを狙うも「ちょっと待って、コロナ……。宮崎さん、どうしました?」とセコンドの宮崎に尋ねる。宮崎が自粛したことを伝えると、広田も自粛。そして、桜花&KAORUにもボ・ラギノールを決めてトペ・スイシーダで追撃する。

リングに戻った広田はロープ渡りからKAORU&桜花をまとめてホイップ。さらにボ・ラギノールを突き刺しジャックナイフでカウント2。
一方、KAORUもケンカキックを叩き込むと垂直落下ブレーンバスターで反撃。ここで桜花がKAORUを裏切りビッグブーツ、バックドロップでカウント2。ネックハンギングボムを狙うが、KAORUがウラカンラナに切り返す。これは広田がカット。広田も桜花にウラカンラナ。さらにKAORUには619→シャイニング・ウィザードを放つが、桜花がカット。
広田対桜花となり、広田のへなーらサンセット、桜花のタイガー・スープレックスの攻防となる。競り勝った広田がへなーらサンセットを敢行するも、KAORUがカット。KAORUのエクスカリバーは桜花がカット。桜花の垂直落下ブレーンバスターはKAORUがカットする。

今度はKAORUと桜花が言い争いながらのビッグブーツ合戦を展開。その背後から広田がKAORUにボ・ラギノール、桜花のビッグブーツを呼び込み、横取りカバーする。カウント2。広田のふらふらどーんもカウント2止まり。ここで桜花はKAORUに「(広田を)持ってろ!」と指示を出す。ビッグブーツで飛び込むも、寸前でかわされ、KAORUにヒット。このチャンスに広田がサクラライトで桜花から3カウントを奪った。
◎エンディング
桜花「おい広田! KAORU、なんで持ってなかった、お前は! お前が持ってたら勝てたのに、アタシ。ふざけんじゃねーよ!! 今日ベルト、巻く予定だったんだよ。うるせー、うるせー、うるせぇ! 今日、巻けなかったから、3月11日はマーベラスとの対抗戦あるし、次の段取り……。こっちの会場の流れが変わってくるわけ。3月20日、名古屋。そこでね、40代(レスラー)のスケジュールは押さえてあるから。もう押さえてあるから大丈夫。(マーベラス勢を押さえて)ちょっと待って、ちょっと待て! まずこっちが先だから、待ってろ! いま、いまはエリザベスなんで、ちょっと待ってろ!」

広田「わかりました。なんか、すごい……負けたくせにスゲー態度悪いし、すごいどんどん段取りしてくるんで、ちょー怖いんですけどぉ……わかりました。あのー、声も、顔も汚い桜花さんのためにみなさんにわかるように説明しますけど、えーっと、まず私のベルトの撮影とかが後回しになって決まったこと。3月20日の名古屋の大会でエリザベスをやるんですね。で、私、防衛させていただきましたので、私がチャンピオンということで、(桜花が)チャレンジャーですね。もう1人も用意している……?」

桜花「もう押さえてある!」

広田「そうなんですか。えっ、じゃあ、わかりました。やるのはいいんですけど、毎回、桜花さんが入ってくるってことですか? わかりました×2。そういうガツガツする40代が…わかりました、3月20日。それで3月11日のことがないがしろにされているんですけども…」
桜花「3月11日、マーベラス、早く選手、決めてくれません? ウチは5人しかいないので、5人早く決めてくれる? 早く決めて! マーベラス対wave、前回勝ち抜きだったけど、今回は勝ち抜かない5対5で、いいですか? 勝ち抜かない。みんなが1試合。5試合は確定です。それプラス、ヤングの試合を1個入れておこうかなと思うんで、早くメンバー決めてくれます? よろしくお願いします。まあウチ、この5人しかいないんで。すぐ決めてください」

広田「すみませんね、なんか本当に申し訳ありませんでした。すみません。すみません、ウチの社長が皆様に聞き取りにくい声なので、また私がちゃんと訳します。3月11日、まだメンバーは決まっていないんですけど、早めに決めていただくということで、ありがとうございました。マーベラスのみなさんでした! 3月11日、みなさんお楽しみに。ありがとうございました」

桜花「早く帰れ!」

広田「あの、アナタも出ていってもらっていいですか、見てください、ステージ上(スーツ姿の梅咲が待っている)。一輪の花。今日は(認定証の)代読としてスペシャルゲストがおりますので、とにかくマイクを1回置いてもらっていいですか?」

桜花「忘れてたわ(苦笑)」

広田「ここからは私のそういう撮影なんで」
改めて梅咲遥がリングに上がり、カミカミながらも認定証を代読。ベルトを授与した。

広田「改めましてザベス広田です。ありがとうございます! もう言いたいことは全部試合に込めました。本当に今日は来てくれてありがとー! ありがとうございます×2。うれしいので、もうみんな上がっていただいて、締めに入りたいと思います。本当にありがとう。体調悪くなった方、いらっしゃらないでしょうか? 大丈夫ですか。ありがとうございます。こういうタイミングで、waveがあり、このタイトルマッチがあり、みなさんが来てくれたということは、本当に意味があって、実りのある一日だと思います! とにかく私はザベスを防衛しましたので、これからもしばらくは20日の名古屋まで、ザベスでお願いします。それではみんなの応援あっての防衛だったと思います。(桜花が悪態をつく)口わるいー。それでは、恒例のコール&レスポンスで締めたいと思いまーす。みなさん用意はいいですかー! 今日のwaveも最高だったか! コロナに負けるんじゃないぞ! 手を洗えよ! うがいしろよ! プロレス見ろよ! いくぞ、これがwaveだーっ!」
◎バックステージ
野中リングアナ「見事、初防衛おめでとうございます」

広田「ありがとうございます」

野中リングアナ「どうでした試合?」

広田「でもね、はじめての防衛戦ということで、最初はそうでもなかったんですけど、やっぱりアレですよね。はじまるにつれて、時間が短くなってくるにつれて、緊張感が……。緊張もだし、チャンピオンとしての責任みたいな、そういうのとの闘いでしたね」

野中リングアナ「なるほど。試合前に言ってましたけど、広田さんに限りザベスも返還するということで、今後」

広田「そうですね、やっぱりチャンピオンベルト=ザベスだと思うので、潔くザベスも今日は返上して闘いました」

野中リングアナ「よかったですね。だとしたらザベスとトロフィーと、認定証とベルトという、4つもらえるのはなかなか」

広田「はい。だからコレ全部、丸腰にされたときに本当に寂しかったし、本当にまたこの手に戻したいと思ったので、今日の私の勝ちへのこだわりっていうのは、やっぱり試合振り返ったり、見直してもきっとみなさん感じてくれると思うんですけど。私の執念とかザベスへの思い、ベルトへの思いっていうのがやっぱり気持ちで取ったベルトとザベスだと思います」

野中リングアナ「桜花さんがえらくこのベルトに執着してるように見えるんですけど、その点はどう?」

広田「本当に理由というか、普通にベルトが欲しいという、キャッチ(Catch the WAVE)のレジーナのベルトのとき以上にものすごい執念を感じるんですよね、このベルトに関しては…。なぜ桜花さんがそこまでしてこのベルトにこだわってるのかっていうのが、私は最近恐怖を覚えるくらいです。でもそれを阻止しなきゃいけないというのが私の使命だと思うので。

ビックリしましたよね、別にベルト取ったわけでもないのに、勝手に防衛戦と、次の相手をもう選んでて、自分も出るという…。あの本当に職権乱用というか、ちょっと社長権限が過ぎると思うので、そのあたりもチャンピオンとして、問い正していきたいと思います」

野中リングアナ「いま話に出ましたけど、次回の防衛戦が決まったわけです。地元・名古屋で。まだ相手は桜花さんともう一人という状況なんですけど、意気込みをちょっと」

広田「はい。もし、今日、桜花さんが勝っていたら、きっとたぶんそれも防衛戦で桜花さんは勝手に開催するつもりだったんです。だとすると、あんまり強い相手は当ててこないと思うんですよ。そのへんは。頭脳戦だと思うんで。だから大したことないヤツがくるんじゃないかなと思っています。いっぱいいますよ、本当に大ベテランで、すごいキャリアと実力を備えた40代オーバーの選手もいれば、そーでもねーだろっていう人、確かにいますよ。だからそっちのほうを選んでるんじゃないかなと思うので、私に勝機はあるんじゃないかなと思います」

野中リングアナ「って言っても40代以上というのに権利があるわけですから、限られますもんね」

広田「はい。限られてきますね。大口が……、そうですね。消去法ですかね。出ないだろう、出ないだろう。いやこの人も出ないだろうってなったら残ってるのこういうヤツらじゃんっていう。たぶんこっちのヤツらがくると思うんで、そんなに相手は心配してないんで。私の2回目の防衛戦。名古屋で錦を飾りたいと思います」

野中リングアナ「じゃあ次回防衛戦も期待しています。最後に初防衛の気持ち誰に伝えたいですか」

広田「やっぱり産んでくれたお母さん、本当にありがとう。防衛したよ!」