2020.11.21

「KABUKI-CHO WEEK ENDER Nov.」

1、スクランブル5wave(時間無制限勝負)
○笹村あやめ(10分13秒、オーバー・ザ・トップロープ)SAKI●、高瀬みゆき●
※退場順=梅咲遥、佐藤綾子、SAKI&高瀬みゆき

第1試合は、佐藤綾子vs SAKI vs高瀬みゆきvs笹村あやめvs梅咲遥による5WAYマッチ。オーバー・ザ・トップロープルールに、負け抜け勝ち残りルールが採用された。

はじめに標的になったのはWWWD世界王者の佐藤。みな示し合わせたかのように佐藤に向かって同時にガットショット!
トレイン攻撃で早々に離脱させる。
続いてルミナス(高瀬&梅咲)がSAKI&笹村にドロップキック。しかし、復活した佐藤が背後から梅咲にスクールボーイ。カウント2。梅咲がティヘラで佐藤をロープ際へ。ここでオーバー・ザ・トップロープを巡る攻防となったが、みなセーフ。

リング上はSAKIvsルミナスとなり、SAKIがルミナスにフェースクラッシャー。そのまま高瀬にカンパーナを極める。救出した梅咲がSAKIにスクールボーイ。しかし、高瀬が梅咲に裏切りのスクールボーイ!? ルミナスに不穏な空気が流れ、エルボーの打ち合いに発展。佐藤が止めに入るが、これはルミナスのフェイントだった。
だが、佐藤もルミナスにドロップキックを放って、笹村VS佐藤へ。笹村がショルダータックルを決め、佐藤の上にSAKIを投下。その上にフットスタンプを放つ。SAKIも笹村にファルコンアローでカウント2。

続いて佐藤vsSAKIとなり、SAKIがブレーンバスターを敢行。佐藤もお盆攻撃で流れを変えると、丸め込みの応酬に。そこに梅咲がラ・マヒストラルを仕掛けるが、逆に押しつぶした佐藤が3カウント! しかし、すぐに他の選手が佐藤を押さえ込み、佐藤も退場となった。
リング上は高瀬、笹村、SAKIの3人に。高瀬はアクトレスガールズを強調し、SAKIとの共闘路線をアピールするが、逆に孤立。コーナーホイップされるも、SAKI&笹村にドロップキック。さらに高瀬のジャンピング・エルボーアタックが笹村に決まる。

するとズル賢い笹村は高瀬側に寝返り、SAKIにトレイン攻撃。笹村の大外刈り+高瀬のラリアットが決まる。ここで高瀬がSAKIにカミカゼ。だが、笹村がすかさずSAKIをカバーする。

裏切り行為がバレて笹村が孤立する展開に。高瀬のギロチンドロップはカウント2。エプロンに逃れる笹村。高瀬&SAKIがロープ越えのブレーンバスターを狙うが、笹村が逆に高瀬&SAKIをDDTで引きずり込み、オーバー・ザ・トップロープ勝ちを収めた。
2、ド・コミカルwave(時間無制限1本勝負)
○フェアリー日本橋&チェリー(場外戦中)宮崎有妃&旧姓・広田さくら●


ZABUNグループのOSAKA女子プロレスに所属していたフェアリー日本橋(現在はフリー)が12月13日をもって引退。今大会が“最後のwave”ということもあり、通常はフリー選手を上げない方針のwaveだが、今回は特別にフリーのチェリーをパートナーに抜擢し、さらにはwaveの名コミカルタッグチームの奇跡(宮崎有妃&旧姓・広田さくら)が対角に立つというスペシャルなカードでフェアリーを送り出すことに。

リングインした広田が早速マイクを握る。「この試合のタイトルはド・コミカルと銘されています。そして、フェアリーちゃんがwave最後、出てくれました。特別に最後だからチェリーさんもありがとう。そんな今日、本当にスペシャルです。おそらく最後。この最後の闘い、ド・コミカルで完全決着つけたいと思います! 時間無制限、反則OK、場外カウントなしのコミカルデスマッチルールだ!」と提案すると、セコンドの桜花社長がOKマーク。20分1本勝負から、時間無制限1本勝負に変更されてスタートとなった。

まずはフェアリーが恒例の自己紹介。チェリーも続く。しかし宮崎は無視してラリアット。回避したフェアリーが「お待ちになって。この試合はド・コミカルwave。この試合にラリアットは必要ありません」と魔法のステッキを持ち出す。宮崎を魔法で投げようとしたが、宮崎には効かない様子。するとフェアリーは「キレイな人にはよくかかる魔法なのになぁ…」と首をかしげる。もう一度、ステッキを振るも、それでも宮崎は微動だにしない。困ったフェアリーが「キレイで若い人にはよく効くのになぁ…」とつぶやくと、味方のチェリーが魔法にかかりまくって、受け身を取りまくる……。
試合を再開させた宮崎はガットショットからフェアリーを逆立ち状態に。広田がボ・ラギノールを連射。反撃するフェアリーはステッキで宮崎のスネをコツンと叩いて、その隙にチェリーと交代。

かわったチェリーは「カメラの準備をしろーーー!」と、自ら恥ずかし固めにかかりにいくが、宮崎はビッグヒップ。チェリーはもう一度挑むも、宮崎は「するか、ボケッ! 13年くらい前から賞味期限は切れてるんだよ!」とバッサリ。それでも諦めないチェリーは「ふざけんじゃねー! 私の恥ずかしがってる姿がみんな見たいんだよ!」と宮崎の足をガンガンと踏みまくる。そして「熟女が熟女にドーン!」を狙うが、宮崎がガード。逆に宮崎が「豊満熟女が熟女にドーン!」をチェリーに決める。
宮崎がルーティーンのように恥ずかし固めの体勢。思いとどまるも、フェアリーが魔法をかけると宮崎はついに恥ずかし固め! 嬉しそうに恥ずかしがるチェリーだったが、広田がカットする。

かわった広田は高田純次を狙うが、チェリーがガード。逆にチェリーが高田純次の体勢に入るが、広田も迎撃。そして「年齢制限ができて、お前にはやる資格はねーんだよ。フェアリー、ラスト高田純次やってみろ!」とフェアリーに振る。フェアリーは高田純次からチェリーとのダブルエルボードロップを成功させる。

続いてフェアリー&チェリーは「スピリチュアルパワー!」という怪しい動きの念を送り広田を壊しにかかる。だが、これは宮崎が身代わりとなる。ならばとフェアリーは単独のスピリチュアルパワーを送るが、チェリーに誤爆してしまう。
攻守が入れ替わり広田は犬神家で反撃。吸引されていくフェアリーだったがステッキで広田の股間を強打し回避。ひろまない広田は「最後にwaveに参戦本当にありがとう。思い出のあるヤツ上がって来い!」とさよならトレインを呼び込むが、誰も上がらず!? 仕方なくセコンドの笹村が「思い出はありませんが」と串刺し攻撃。リング上の選手だけでトレイン攻撃を成立させた。

続いてチェリー&フェアリーでダブルのブレーンバスターの体勢。これは広田が回避し、トペ・スイシーダを3回トライするも、3回とも失敗。そのまま場外戦となり、会場外へと消えていく4選手。場外カウントがないため、戸惑うTommyレフェリー。選手たちの戻りを待っていたが、本部席の二上美紀子会長が「次の試合に行きましょう」と大会を続行させた。
3、Regina di WAVE~WAVE認定シングル選手権試合~(30分1本勝負)
<王者>○野崎渚(17分43秒、変形三角締め)進垣リナ●<挑戦者>
※第15代王者が5度目の防衛に成功

第2試合がどこかで続行されているまま、リング上では第3試合がスタート。レジーナ・野崎渚の5度目の防衛戦の相手は、2AWの進垣リナ。野崎は11・1新木場でおこなわれたDUAL SHOCK WAVE3WAYトーナメントで、進垣のSBTロックⅡにまさかのギブアップ負けを喫している。現レジーナとしては一日も早く、進垣に雪辱を果たしておきたいところだ。
試合はリストロックの取り合い、ヘッドロックの取り合いと慎重な滑り出し。進垣がグラウンドに持ち込みヘッドシザース。脱出した野崎がグラウンドでヘッドロックを極める。なんとか進垣がロープ。

だが、野崎がリング中央に戻して首極め式のリバース・インディアンデスロック。耐えられるとケンカキックで追撃する。さらにおしゃれキックを狙うが、かわした進垣が場外戦を挑む。野崎がビッグブーツを放って先にリングに生還。
進垣は場外カウント18でなんとか戻る。野崎がハーフハッチで追い打ちをかけ、変形ネックロックへ。耐えられるとドルミルⅡの体勢。
これを進垣が切り返しヒザ十字で形勢逆転。なんとかしのいだ野崎は小刻みエルボー。進垣はアームブリーカーで応戦する。そしてワキ固めへ。低空ドロップキックからコーナーに向かうが、野崎が足止め。雪崩式ブレーンバスターにつなげる。起き上がれない進垣に、野崎がスリーパー。かろうじて進垣がロープに逃れる。
進垣はヒザへのレッグドロップで反撃。しかし野崎も下から三角締めへ。耐えられると、ノアールランサーハイを狙うが、これを進垣がヒザ十字で捕獲する。ニアロープに助けられる野崎。
進垣はダイビング・ボディーアタックで追撃にかかる。キックアウトした野崎がドルミルを狙うが、切り返した進垣が丸め込み技からヒザ十字へ。耐えた野崎が至近距離からのビッグブーツ、そしてノアールランサーを敢行。ノアールランサーハイでも決まらない。もう一発ハイを叩き込んだ野崎は、カバーにいくも、そこからあえての変形三角締めに移行し、ギブアップで雪辱を果たした。
◎野崎のマイク中、第2試合が……?
5度目の防衛に成功した野崎がマイク。「20代最後の日にV5達成しました! 進垣!」と呼びかけたところに、第2試合中の奇跡vsフェアリー&チェリーが雪崩込む。よくよく目をこらすと、広田が押す台車の上で、宮崎がフェアリーに恥ずかし固めを掛けている。遅れて現れたチェリーは包帯だらけ…。どうやらバックステージでかなりの死闘が繰り広げられていたようだ。
リングに戻った広田はフェアリーにロープ渡り。そんななか野崎は何事もなかったようにマイクを続けている。広田が転落するとフェアリーがすかさずスクールボーイ。これは宮崎がカット。すぐさま宮崎がムーンサルト・プレスを投下させる。だが、寸前でかわされ自滅に。
広田vsフェアリーへ。その間も、野崎のマイクは続き、野崎は進垣との再戦を約束したのだが、進垣は「野崎さん、私、集中できない…」と試合だけでなく、こちらもギブアップ状態。
そんな時、フェアリーが秘伝☆でんでんクラッチで広田を丸めて、40分を越える熱戦に終止符が打たれた……。
2、ド・コミカルwave(時間無制限1本勝負)
○フェアリー日本橋&チェリー(43分7秒、秘伝☆でんでんクラッチ)宮崎有妃&旧姓・広田さくら●


広田「フェアリー、本当に引退しちゃうんだね。私は直接育てたわけではないけれども、縁があって最後にwaveに出てもらって対戦することができました。完全決着、本当にありがとう! ささやかだけど、waveからフェアリーちゃんにいままでの感謝を込めてプレゼントがあるので受け取ってください。チェリーちゃんも本当にあとで病院行ってください」

フェアリーに花束が渡される。
フェアリー「ありがとうございます。まさか、こんなサプライズがあるとは思いませんでした、非常に言いにくいんですけども、最後のwave参戦とのことなんですが、昨日、私、二上会長と一緒にちゃんすに入ったんですけど、12月1日も参戦することになりました。なので、12月1日もラストフェアリーよろしくお願いします。このお花はハッピーバースデー(と野崎に渡す)」
野崎「ありがとうございました。整理がつかないんですけど…、ベルト防衛しました……(広田に向かって)『セコンド付いてくださいね』って言ってたんですけど、覚えてます?」

広田「あー、そうだったね」

野崎「いないなぁって思ったら…」

広田「試合中だったの」

野崎「どういうことですか?」

広田「試合してたから」

野崎「何してるんですか?」

広田「いま見てたでしょ、負けちゃったの」

野崎「NEXT頑張るって約束しましたよね!?」

広田「した、した。頑張るよ。試合中だったからしょうがない。それは頑張るけど、頑張るよ、頑張る、頑張る」
野崎「(激闘のすえに崩れまくっている広田の顔を見て)顔が…(苦笑)。そんな血を出しながら頑張った結果、負けちゃったら仕方ないですね。でも、今日でDUAL SHOCK WAVEのトーナメントが終わって、次、いよいよはじまりますよ、NEXT」

広田「あぁぁぁ…」

野崎「なんですか、その顔!」

広田「だってさ、みんなは挑戦とか言ってさ、私は勝ち抜いて優勝してから挑戦できるんでしょ?」

野崎「広田さんならできる!って何回も言ったじゃないですか! 大丈夫! 血を流しても頑張れるんだから」

広田「やる方の身にもなってよ! だって誰がでるかわからない…」

野崎「待ってください、待ってください。私、去年のNEXT、当時ベルト持ってた彩羽に勝つために自分のトーナメントだと思って、去年のNEXT優勝したんです。今度は広田さんの番です。もう一度、やりたいんです。後楽園で広田さんと! なんでこの気持ちがわからないんですか!」

広田「(観客は手拍子)えーぇぇぇ…(しぶる広田だったが)やる気が出て来たーーー!」

野崎「凄いよ、みんな、凄いよ!」

広田「えぇぇー、マジで? すげー大変じゃん、優勝すんの!」

野崎「大丈夫、広田さんならできます。頑張ってください。ということで、なんか凄い間リングにいる気がしますが、無事、30歳を笑顔で迎えられると思います。みなさん今日はありがとうございました」
◎バックステージ
野崎「20代最後の試合で、絶対ベルト防衛するんだって気合を入れてて、最後の最後よくわかんなくなっちゃいましたけど、とりあえず進垣の関節技…。最後マイクで言ったことで聞こえてました? …誰も聞こえてないじゃん(苦笑)。11月1日に進垣で関節技で敗れて、タップアウトって一番悔しい負け方をして。なぜ進垣に負けたのか、どうやったらよかったのかというのを、自分で指名してからずっとずっと毎日毎日進垣の試合や、他の選手の試合を見て研究してきたんですけど、その成果が出たかどうか。もうちょっと出来たら良かったなって思いもありましたけど、普段は使わない変型の三角締めで進垣から今度は逆にタップアウトを奪うことが出来てよかったと思います。そして20代最後の日に、プロレス15年目ですが、進垣のおかげで成長できたなとすごく今アナタに感謝しています」

——次はNEXTが始まるが?
野崎「そうですね。さっきも言った通り、去年のNEXTは彩羽が持ってたレジーナに挑戦するために、私のためのトーナメントという気持ちを持って挑んだので。今度は広田さんにそのときの私の気持ちを味わってもらいたいなって思ってます」
4、DUAL SHOCK WAVE ~優勝決勝戦~(時間無制限勝負)
桜花由美&桃野美桜vs Sareee&響vs門倉凛&青木いつ希
①○門倉凛&青木いつ希(12分28秒、エビ固め)桜花由美&桃野美桜●
②Sareee&○響(25分26秒、片エビ固め)門倉凛●&青木いつ希
※ダイビング・セントーン。ストダマが優勝

10・24新宿で開幕した「DUAL SHOCK WAVE2020」。今年はコロナの影響もあり3WAYのトーナメント形式でおこなわれ、決勝の舞台に進んだのはストダマ(Sareee&響)、BOSS to Mammy(桜花由美&桃野美桜)、門倉と青木(門倉凛&青木いつ希)の3チーム。なお優勝チームはボスマミが現在保持している、wave認定タッグ王座への挑戦が決定する(ボスマミが優勝した場合は、好きなチームを指名)。

試合前にルール発表。通常のプロレスルールの3WAYタッグでおこなわれ、負け抜け、勝ち残りとなることがアナウンスされた。
先発は桜花vs響vs門倉。3選手が様子を伺うなか、青木が割って入ると、Sareeeも同時にリング内へ。早々に青木をリング下に放り出し、ストダマが桜花にトレイン攻撃。ダブルの串刺しドロップキックを決める。響がカバーすると、桃野がカット。

そのままボスマミが連係へ。桃野が「担いで」「投げて」「高い高い」と波状攻撃。さらに桃野は桜花をフェースクラッシャーで響に叩き付ける。桜花のカバーは門倉がカットしカウント2。
門倉と青木も桜花にダブルを狙うが、桜花が門倉にビッグブーツ。門倉もエルボー弾で向かっていくが青木への誤爆もあり、不穏な空気。遮るように桜花が門倉と青木にフェースクラッシャーをお見舞いする。

続いて桜花vs響となり、桜花が串刺しビッグブーツ。美桜ロケットにつなげる。そこに門倉が「桜花、ふざけんじゃねーぞ!」とドロップキックで飛び込むも、寸前でかわされ響にヒット。

改めて門倉は桜花にDDTを放って青木と交代。青木は桜花にショルダータックル、響ともタックルで衝突を繰り返す。そして響のラリアットをかいくぐりショルダータックルを成功させた青木は、響&桜花をコーナーホイップ。門倉をハンマースルーで投下するが、寸前でかわされて門倉、自滅……。

すぐさま青木は桜花&響&門倉のいるコーナーに突進するが、桜花&響にかわされ、味方の門倉に誤爆してしまう。混戦模様のなか、響が門倉&青木&桜花に串刺しスピアを成功させる。
続いて桜花と響がブレーンバスターの掛け合い。「ど・ち・ら・に・し・よ・う・か・な?」と迷った末の青木は桜花の助っ人に付く。そして、桜花&青木でツープラトンのブレーンバスターを成功。しかし桜花はすぐに裏切り、青木にガットショット。ブレーンバスターで響の上に投下する。カウント2。

桜花は響にケンカキック、ビッグブーツで飛び込む。もう一度、ブレーンバスターを狙う桜花。青木が再び助けに入る。そしてダブルのクローズラインの体勢に入るが、響がかいくぐると、すかさずSareeeが飛び込んで行く。続けざまに響がスピアを敢行。そこにSareeeが青木にジャックナイフ! カウント2。ミサイルキックで追い打ちをかけるSareeeだったが、青木もキックアウト。

劣勢の青木がエルボー合戦を挑むと、ロープに走るSareee。桜花が追走してビッグブーツ、バックドロップでカウント2。青木がカットすると、桜花は青木にもカカト落とし。これはSareeeがカットする。
すかさず桃野が出ていき、Sareeeを踏み台にして、青木にドロップキック。Sareeeにもドロップキックを放つが、Sareeeがかわして桃野を羽交い締め。青木を呼び込むが、桃野がルーチャで切り返す。

桃野はSareeeを排除すると、ボスマミでの連係へ。桃野のブーメラン・ボディーアタックから、桜花がダイビング・サンマドロップを青木に敢行。さらに合体スワンダイブ式ボディープレスを敢行する。しかし、復活したSareeeがカット。ここでSareeeは青木に鎌固めを狙うが、桃野が妨害。どちらも譲らずSareee&桃野で同時に鎌固めを極める。これをしのいだ青木がSareee&桃野にダブルハンドのラリアットを決めて、門倉と交代。

門倉はロープ際のSareeeに低空ドロップキック。桃野にも狙うが、かわした桃野がそのままSareeeにドロップキック。門倉にもお見舞いする。すぐさまJKボムを狙うが、門倉も回避。桃野の片足ドロップキックが決まりカバーするも、Sareeeがフットスタンプで妨害する。そのままSareeeは桃野に投げっぱなしジャーマン。低空ドロップキックで追撃。門倉にはフィッシャーマンSHを敢行する。
響が出ていき、桃野をファイアーマンキャリー。門倉がドロップキックで飛び込むが、かわした響が門倉の上に桃野を投下する。すかさず響が門倉にセントーン。

ここでストダマが連係を試みる。桃野を門倉の上に投下したあと、響vs桃野がエルボー合戦。走る桃野に、響が追走してラリアット。

桜花が出ていき、響をコーナーホイップすると、桃野が串刺しドロップキック、桜花が串刺しビッグブーツで飛び込んで行く。桃野は「終わり!」とボスマミのファンタスティックフリップ。これは門倉がカットする。ここで桜花は門倉にネックハンギングボム。桃野がジャックナイフで飛び込むがカウント2。ならばと桃野は門倉にJKボムの体勢。だが、そこに青木ともつれた桜花が衝突。崩れたところを門倉が丸め込み、逆転の3カウントが入ってしまった。ボスマミは、ここで脱落。
試合は続行され、ストダマvs門倉と青木へ。響が門倉にバックフリップ。ラリアットはカウント2。ストダマが門倉にダブルのドロップキック。ボディースラムでカウント2。門倉もネックブリーカードロップでやり返し、青木と交代。

青木はSareeeにショルダータックルを連発していく。逆エビ固めへ。なんとかSareeeがロープ。フォアアームの打ち合いからSareeeがドロップキック。響がダブルスレッジハンマーから串刺し攻撃を狙うが、逆に青木が串刺し攻撃。ボディープレスでカウント2。セカンドからのフットスタンプを放つも、かわした響が串刺しスピア。さらに走り込んでのスピアを敢行。Sareeeが出ていき、ドロップキック4連発でカウント2。
青木もショルダータックルでやり返す。カウント1で返したSareeeがドロップキック。響のカニばさみからSareeeがサッカーボールキック。そしてロープ際に青木を追いやると、エプロンからの低空ドロップキックで挟み撃ち。さらに響のミサイルキック、Sareeeのミサイルキックが決まる。そこからSareeeがSTFへ。これは門倉が助けに入る。
ようやく攻勢に転じた青木がバックフリップ。大外刈りでカウント2。かわった門倉が低空ドロップキック。ミサイルキックでカウント2。フォアアームの打ち合いからSareeeが「そんなもんか、門倉!」と挑発する。奮起する門倉がドロップキックを放つと、Sareeeもお返し。そして低空ドロップキックを放って、フィッシャーマンSHへ。裏投げを狙うが門倉が回転エビ固めに切り返す。キックアウトしたSareeeも逆さ押さえ込みでカウント2。

門倉は横入り式エビ固めをローリングで仕掛けて行く。響がカットに入りカウント2。エルボーで飛び込む門倉。これをかいくぐったSareeeがジャーマンSH。響がラリアットで追撃する。コーナーに登るも、門倉が雪崩式フランケンに切り返す。すかさず青木がセカンドロープからのフットスタンプで飛び込むが、カウント2。続く門倉のダブルリスト・アームサルト、丸め込みもカウント2止まり。ならばと門倉はウラカンラナの体勢。これを響が切り返してカウント2。すぐさま門倉がトラースキック。逆打ちもカウント2止まり。
劣勢のストダマだったが響がカウンターのラリアットで形勢逆転。ショートレンジラリアット、走り込んでのラリアットと攻勢を強める。これは青木が助けに入る。間髪入れずに響はカミカゼからのダイビング・セントーンを投下。これも青木がカットする。ならばと最後はSareeeの裏投げ、響のダイビング・セントーンと畳みかけ、3カウントを奪い取った。
◎エンディング
二上美紀子会長からトロフィーと賞状が授与される。会長は12・27後楽園でのタイトル戦を発表。「もしも巻いたらそのままアメリカに渡ってもらっていいですよ」と付け加える。

響「勝ったぞー! 勝ちました。自分、二上“社長”が言ってた通り、SNSでこのタッグトーナメント制して、Sareeeさんアメリカ行っちゃうので、自分はもう勝ったら2人でベルト巻けたら十分なので、アメリカ行くときにでも返上しようかなと思ってたんです。でも、これは予定かもしれないですけど、決定事項です。そこの2人見てますか? おーい、勝ったぞぉ。次、当たるんで、もうちょっと練習しといたほうがいいんじゃないですか? アナタは体力、そしてもう一人はパワー。楽しみに待ってますので、どうぞよろしくお願い致します」

Sareee「(ボスマミがエプロンへ)えーっと、怒った顔で出て来られて困っているんですけど…、すみません、ちょっといいですか? 響! 響にね、今日勝ってもらいたいなと思って、思ってた通り結果出してくれてありがとう。私ごとなんですけど、今日、世志琥と次、SEAdLINNNGのベルトに2人に挑戦することが決まったんですけども、でも響が『Sareeeさんと一緒にプロレスやってると楽しい』とか『メチャクチャ自分、楽しいんです』とかね、言ってくれて本当に嬉しいし、そんな響とちょっと欲ばりかもしれないんですけど、響とも巻きたいと思ってる、このベルト。ストダマは過去でも、ない。いま現在進行形なので、自分たち勢いあるので油断してたら本当にそのベルト巻いちゃいますからね。12月27日、それまでせいぜいベルト磨いておいてください。私たちが取りに行くんで。おチビちゃんわかったかな?」
桃野「お前らに言われなくてもな、ベルトは毎日、歯磨きしてるから。なんか2人が返上するとか言ってますけど、そんな2人の記念?みたいなものにしようとしてる…この大事なベルトを。記念にしようとしているヤツらなんかにあげられません! まあ負けたのは…認める。こっち(桜花)が当たってきたから。美桜のせいでも何でもなくて。門倉と青木に負けたっていうことはちょっとダサイから、だから第1回目でストダマで負けてるよね、マミー。今度こそは頼むよ」

桜花「おい響、お前一つだけ間違ってる。この会社の社長はア・タ・シ。アイツは会長。それだけは間違って、本当にイラとしたから。私の方がエラいんや! 今日のnトーナメント、ストダマが優勝して、12月27日のタイトルマッチに挑戦してきてくれること、とても喜んでおります。絶対、負けない。最強で最高のBOSS to Mammy見せてやるからな。よろしくお願い致します」
続いてDUAL SHOCK WAVEに出場したチームで記念撮影。そのあと、再び二上会長がマイク。

二上会長「DUAL SHOCK WAVE終わりました。次はシングルのトーナメントNEXTが始まります。12月27日、DUAL SHOCKの挑戦が決まっているので、桜花、桃野、響、Sareeeちゃんの4人は出れません。それ以外のメンバーでいきたいと思います。みなさんよろしくお願いします」
これで終わりと思いきや、誕生日の野崎、進垣、Tommyを恒例の顔面ケーキでお祝い。
最後は野崎が「これがwaveだ!」で大会を締めくくった。
◎バックステージ
Sareee「響よく頑張った、今日。本当、響の成長、すごく隣で感じれて、それが優勝につながったと思うのでメチャクチャうれしいですね」

——3WAYという難しい形式だったが。
Sareee「3WAY、ただでさえ普通の3WAYでも苦手なのに、リングの中に9人? 9人じゃない。6人? 頭の中ゴチャゴチャだったんですけど、響が助けてくれたのでなんとか優勝できて、本当にうれしいです。12月27日にボスマミのベルト挑戦決まったんですけども、私は今日、いま世志琥と最強最高タッグっていうのを組んでいて、いろいろ複雑な思いもあるんですけど、でも響がいつも『Sareeeさんとプロレスやると楽しいんです』って笑顔で言ってくれて、すごく私も幸せな気持ちになるし、そんな響が一緒にベルトを巻きたいって思ってくれるんだったら、私は巻きたいと思う、そのベルトも。だから、27日、私と響でベルト巻いて、響が幸せそうな顔をしているのを見るのがとても楽しみなので、私も本気で取りにいきます」

響「27日、さっきマイクで言ったんですけど、Sareeeさんがアメリカに行ってしまうから返上するって言いましたけど、たしかに美桜さんが言った通り、記念品ではないと思っています、ベルトは。自分はプロレスラー人生1回もベルトを巻いたことはないです。ただはじめてのベルトはSareeeさんと巻いて、誰ともそれ以外の人とは考えてないので、そういう風に思ったんですけど、返上はたしかに記念品と思われるのはすごいイヤなので、そのまま守り抜いて(Sareeeさんに)アメリカまで持っていて、帰ってくるかわからないですけど、そのときにまたずーっと自分たちが持って、伝説のベルトにまでしていきたいなと思います。チョー楽しみです! しかもSareeeさんとのタッグは本当に楽しいです。プロレスってこれだ!って、いつも思わされます。だからこの勢いで必ずベルトを勝ち取りたいと思います。よろしくお願いします」

Sareee「ストダマは、ファンの皆様にとっても自分たちにとっても過去でも、思い出でも何でもないので、いまこうやって響がプロレスのリングに帰ってきて、一生懸命頑張ってて、私もいる。これはもう現在進行形でストダマも続いていると思うので、しっかりね、それを見せていこう。ありがとうございました」

響「ありがとうございました!」

——タッグ優勝という結果をSareeeさんと出したが。
響「そうですね。いや、でも当然の結果だと自分は思っています。自分が前にディアナのときもSareeeさんとはヤングのタッグトーナメントで優勝しています。なので自分たちの力は必ず、間違いではないので、それをファンのみなさんにもwaveのみなさんにもタッグベルトを持っているボスマミにも感じとってもらえたんじゃないかなと思います。自分たちの強さを。でも、まだまだこんなもんじゃないです。やっぱり3WAYタッグトーナメントだったので、自分たちもはじめての試みだったので、まだまだこんなもんじゃないと思っています。次は2対2、一騎打ちなので逃げどころもないし、休む暇もないし、追い込んで追い込んで、追い込みまくりたいと思います」