2021.05.18

「CATCH THE WAVE 2021~YOUNG BLOCK~」

◎オープニング
5・15新木場大会で開幕したCATCH THE WAVEヤングブロックの2日目。大会に先立ち、野中美智子リングアナウンサーが恒例の前説。今大会は特別に野崎渚も一緒におこなった。
開始時刻になると入場式がおこなわれ、ヤング8名がリングに勢揃い。
全対戦カードが発表されたあと、選手を代表し、今大会が初戦となるYappyが「みなさん、よーこそー。41歳のYappyだよ。何歳? 何歳? 何歳?(とエントリー選手たちに聞いてまわる)この赤ん坊たちに負けないよ! それではみなさま、最後まで応援よろしくお願いします!」とマイク。
1、CATCH THE WAVE2021~YOUNG BLOCK~B(10分間勝負)
大空ちえ<4点>(2—1)月山和香<1点>
①○月山(5分28秒、キャメルクラッチ)大空●
②○大空(6分12秒、羽折り固め)月山●
③○大空(8分5秒、フィッシャーマン・スープレックス・ホールド)月山●


初戦の柳川澄樺戦で2フォールを奪い、自身初の勝利をあげたPURE-Jの大空ちえが第1試合に登場。アクトレスガールズの月山和香と2戦目をおこなう。一方、月山は今大会が初日。5・15新木場では桜花由美を相手に同一ルールで試運転をおこない、善戦。桜花に「小波女になれる素質、持ってる」と言わしめた。
開始と同時にドロップキックの相打ちを繰り返す大空と月山。力比べから大空がリストロック。月山も取り返す。そして、大空が拝み渡りからのアームホイップ、フライングメイヤー、スリーパーで捕獲する。これは月山がロープ。

月山もスクールボーイ2連発。地獄突きからボディースラムでカウント1。ならばとキャメルクラッチで絞り上げる。

耐えた大空も小刻みエルボーで反撃。ドロップキック3連発につなげる。キックアウトされると、もう一発を狙うが、かわした月山がキャメルクラッチ。耐えられるとドロップキックでやり返す。カウント2。もう一度ドロップキックの体勢に入るが、これを払い落とした大空がドロップキック。カウント2。
コーナーに向かう大空だったが、これを阻止した月山がフォアアーム合戦を挑む。激しく打ち合い、月山がカバー。カウント2。すぐさま月山はキャメルクラッチに移行し、ギブアップを奪った。

試合が続行され、今度は大空がワキ固めへ。そこから羽折固めにつなげてギブアップを奪い返した。

続いて大空がフライングショルダーを連発。ワキ固めは月山もロープ。残り3分から月山が回転エビ固め。カウント2。大空もコーナーからの前方回転エビ固めへ。これもカウント2とまり。ならばとセカンドからのミサイルキックを投下。もう一発放って、フィッシャーマンSHにつなげて3カウント。

勝ち点を重ねたい大空はもう一度、フィッシャーマンSHを狙うも、これは月山が首固めに切り返す。月山もオクラホマロールを狙うが、そこから丸め込みの応酬に。いずれもカウント2。すぐさまボディースラムで叩き付ける。カウント2。

残り時間が少なくなるなか、大空がもう一度フィッシャーマンの体勢。これを切り返す月山。ならばと大空がボディースラムで叩きつけたところで10分間が終了した。これで大空は得点を4に伸ばし、Bブロック首位となった。
◎大空バックステージ
大空「この2戦目だったんですけど、1戦目も勝利して、2戦目も勝利できたのは非常に励みになります。この先もまだまだ手強い選手がいるんですけども、この調子で勝ち進んでいきたいと思います」
◎月山バックステージ
——初戦を落としたが。
月山「悔しいです。もっとできると思いましたー(涙)。悔しいです!」

——10分間でというルールだったが。
月山「10分間で、もっとスタミナがあると思ったし、もっとダメージ与えられると思ったし、悔しいです」
2、CATCH THE WAVE2021~YOUNG BLOCK~A(10分間勝負)
稲葉ともか<4点>(1−0)向後桃<2点>
①○稲葉(9分54秒、Tロック)向後●


公式戦初日を終え、Aブロック首位となったのはJUST TAP OUTの稲葉ともか。得意の蹴りを封印し、塚田しずくを相手に3ギブアップを奪い、勝ち点3を獲得している。対するは、アクトレスガールズの向後桃。向後は初戦で後輩・三浦亜美を相手に1フォール、1ギブアップの勝ち点2という状況だ。

試合はバックの取り合いから向後がグラウンドに持ち込む。主導権争いからリストロックの取り合いに。稲葉がヘッドロックで捕獲する。これを脱出した向後が串刺し攻撃をかわしてアームホイップ、低空ドロップキックを放って足攻めを展開。足4の字固めで捕獲する向後。逃げられるとアキレス腱固めに移行する。

これもなんとかブレイクした稲葉が小刻みエルボーから走る。だが、向後がドロップキックで迎撃。キックアウトされるとドロップキック2連発。カウント2。
思わぬ劣勢を強いられた稲葉だったが、カニばさみで流れを変えると、ヒザへのエルボードロップで反撃にかかる。そしてアンクルホールドへ。そしてレッグロック、ヒザへのエルボードロップと足攻めでやり返す。

残り3分となるなか、稲葉がリバース・インディアンデスロック。なんとか向後がロープ。すぐに走る稲葉に向後がカニばさみ、619を敢行。これをキャッチした稲葉がアンクルホールドで捕獲する。これも向後がロープ。
残り1分となり、稲葉が正拳突きをボディーと喉元にそれぞれお見舞い。キックアウトされるとヒザ十字へ。耐えられると、Tロックで捕獲し、ギリギリのところでギブアップを奪った。
◎バックステージ
——2勝目おめでとうございます。
稲葉「ありがとうございます。向後桃選手は、自分にはない手足の長さ。手足が長いんで、その長い手足をどう使ってくるのか、凄く楽しみだったんですけど、いやー、やっぱり足攻め、効きましたし、何より一番ドロップキックがすっごく効きましたね。あの長い足でドロップキックされてちょっと危なかったんですけど、足関節に関しては自分に勝てると思わないでほしいですね」

——勝ち点1しか取れなかったことは?
稲葉「そうですね。2、3点は取れるかなって思ってたんですけど、まあちょっと自分が甘くみてたかなって思うんですけど、まあ勝ちは勝ちですし、大事な1点取れたのでよかったと思います」
◎バックステージ
向後「なんか初戦で稲葉さんが塚田さんから3点取ってるので、ここで私が稲葉さんより多く点を取って、ひっくり返したかったんですけど…。私、初戦2点なので、逆に取られてしまって凄く悔しいです。本当に…」

——残り1試合。

向後「残り1試合ですね」

——かなり厳しくなったが。
向後「でも諦めてないんで、絶対残り1試合で私が大量得点して、ヤングで優勝したいと思います」
3、CATCH THE WAVE2021~YOUNG BLOCK~A(10分間勝負)
三浦亜美<4点>(2−0)塚田しずく<0点>
①○三浦(3分27秒、エビ固め)塚田●
※塚田の丸め込みを切り返して
②○三浦(6分32秒、コンバイン)塚田●


CATCH THE WAVE初参戦となったwave待望の新人・塚田しずくだが、初戦の稲葉ともか戦ではフォールを奪うことはできずに0点という厳しい状況。一方の三浦亜美(アクトレスガールズ)は、試合前の段階で2点を獲得しており、一つ前の試合で、稲葉が4点となったため、この試合では最低でも2点はゲットしたいところだ。

開始と同時に塚田がドロップキックで飛び込んで行く。これを払い落とした三浦が馬乗りに。塚田が形勢を入れ替えカウント2。スクールボーイはニアロープ。すぐに塚田はドロップキックで追い打ちをかけるも、ロープまで飛ばされた三浦がその反動を利用して豪快なショルダータックル、ボディースラムでやり返す。カウント2。
勢いに乗る三浦は串刺しボディーアタックで飛び込んで行くも、寸前でかわした塚田がドロップキックを連発。カウント2。痛苦ボディースラムを返されると、すぐに弓矢固めへ。耐えられるとヘアーホイップ2連発につなげる。

劣勢の三浦だったがボディースラムで反撃。逆エビ固めを狙うが、切り返した塚田が馬乗りエルボー。三浦もやり返す。さらに塚田がやり返し、丸め込みへ。切り返した三浦が力技で押さえ込んで、まずは3カウントを奪った。

試合は続き、三浦がボディースラム3連発。カウント2。串刺しボディーアタック、ショルダータックルでカウント2。逆エビ固めへ。なんとかロープ。三浦はリング中央に塚田を戻して、もう一度、逆エビ固めへ。これも塚田がブレイクする。走る三浦を塚田が足をすくってストンピング。ロープに走るも、三浦も追走式ボディーアタック。カウント2。
ならばと塚田は小刻みにエルボー。キックアウトした三浦も逆水平チョップで応戦していく。これはカウント2。そこからコンバインへとつなげると、これで塚田がギブアップ。

塚田はドロップキックで反撃にかかる。三浦にボディースラムに、塚田もボディースラムで応戦するが、カウント2止まり。エルボーの打ち合いから、塚田が腕固めへ。これは三浦がロープ。三浦のボディースラムもカウント2止まり。
ここで塚田はドロップキック5連発。だが、スタミナを消耗してしまった塚田に三浦がアルゼンチン・バックブリーカーで捕獲。なんとか耐えきった塚田がエルボーでやり返したところで10分が終了した。
◎バックステージ
——2勝目となったが。
三浦「やっぱり彼女はいま一番焦っているんじゃないかと思うんですよ。前回も3点取られて、0点だったので、ここから絶対私に負けたくないっていう気持ちでくると思ったので、手強かったです」

——トップ(稲葉)にならんだが。
三浦「やっと並べました。もう次は稲葉さんとのシングルなのでそれに向けて頑張りたいと思います」
◎バックステージ
——三浦戦を終えて。
塚田「本戦に上がりたかったので、1点でも3点取れたので、取りたかったんですけど、ぜんぜんダメでした…」

——腕を攻めていたが、練習した?
塚田「咄嗟で覚えてないです」

——残り1試合となるが。

塚田「まだ本戦に出たいというのは諦めてないんですけど、とりあえず1点をとって終われるように、成長したっていうのを見せられるヤングブロックにしたいと思っています」
4、CATCH THE WAVE2021~YOUNG BLOCK~B(10分間勝負)
Yappy<1点> (1−1)柳川澄樺<2点>
①○Yappy(6分38秒、片エビ固め)柳川●
※ファイナルカット
②○柳川(8分18秒、鎌固め)Yappy●

P’sParty所属のYappyはこの日が初日。すでに初戦を消化しているJUST TAP OUTの柳川澄樺との対戦となった。柳川は、初戦の大空戦に敗れはしているが、1点を獲得している状況だ。

まずはロックアップ。フィジカル的にまさるYappyが一気に押し込む。そして胸元にダブルチョップで、ご挨拶。
続いてリストロック、ヘッドロックの取り合いとなる。柳川がコーナーホイップ。突進するも、Yappyが強烈ヒップで迎撃する。さらにヒップバットから串刺しヒップアタックでカウント2。

エルボーの打ち合い挟んで、柳川が払い腰を2連発。カバーはカウント2。Yappyも柳川をコーナーにセットし、ボディーアタックでカウント2。起き上がれない柳川にヒップドロップで追い打ちをかける。
劣勢を強いられる柳川だったが、ヘッドバットからドロップキック2連発。カウント2。Yappyもハーフスラムバスターからヒップバット、ランニング・ヒップアタックで飛び込む。これは未遂となるも、すぐにブロンコバスターを敢行。ギロチンドロップを投下する。キックアウトされるも、速攻ファイナルカットにつなげて3カウント。

試合は続く。柳川もドロップキック2発で反撃にかかる。スピンキック、フェースクラッシャー、CRBへ。これはYappyがロープ。ならばと鎌固めで捕獲し、ギブアップを奪った。
1対1の状況のなか、Yappyがショルダータックル。柳川も串刺し式のコンテンポラリーキックでカウント2。走る柳川を担ぐYappy。だが柳川が回転エビ固めに切り返す。残り1分からYappyがボディーアタック。ヒップドロップでカウント2。焦るYappyだったが、柳川も粘り、時間を迎えた。
◎バックステージ
——ドローという結果だったが。
柳川「Yappy選手とははじめて対戦した相手だったんですけど、すごいパワーのある選手で一つひとつの技の重みが強くて返すのが精一杯なところがあって、自分なりにあんまり攻めきれなかったなというのがすごい悔やまれます。まだ次、最終戦、残っているのでそこで勝ち点を多くとって決勝にいける望みはあると思うので、しっかりと点数を稼いでいきたいと思います。ありがとうございました」
◎バックステージ
——初戦、引き分け。
Yappy「はい。ドローだったので、私勝ちそうと思ったのに。このリーグ戦で一番年上だから、私の力をみせたい。みんなYappyは年上だからプロレスやれるからみんなに見せて、次は絶対勝ちます。赤ん坊たちに負けないです」

——10分間という試合形式は?
Yappy「はじめてこのルールはやりました。大変ですね。たぶんみんなのパワーの試合ですね。たぶんYappyはみんなよりパワーがあるから、勝たなきゃならないです」
◎全試合終了後の大空バックステージ
——現在Bブロックは大空選手が4点でトップとなったが。
大空「このまま勝ち点取りまくって、優勝目指していきたいと思います。初勝利から今回も勝って、流れに乗っているので絶対優勝目指して頑張ります!」

——残りはYappy選手だが、試合を見てどう?
大空「試合を見てパワフルな感じなので、担がれないように、隙をみたら丸め込んでいきたいと思います」

——初勝利からリーグ戦優勝へ?
大空「そのまま優勝できれば自分の自信につながりますので、このまま優勝目指して突っ走りたいと思います」