2021.10.01

marvelous x プロレスリングwave Presents10・1後楽園大会試合結果

◎前説
waveとMarvelousが合同興行として後楽園ホール大会を開催。大会前の前説には、Marvelousから長与千種代表、waveから二上美紀子会長が登場し、注意事項などをアナウンスした。その中で二上会長は、ハロウィンwaveのプランとして、ダンプ松本&クレーン・ユウvs長与千種&ライオネス飛鳥の“コスプレマッチ”を考えていることを明かし、長与代表に直接承諾を得た。
◎オープニング
オープニングのタイトルコールは、waveの野中美智子リングアナウンサーが担当。続いて全選手による入場式がおこなわれ、出場全17選手のあと、大トリとして40周年を迎えるTommyレフェリーもリングに上がる。

選手を代表し、Tommyレフェリーが「みなさん、こんばんは! 足下が悪いなか、ご来場ありがとうございます。また配信をご覧のみなさん、ありがとうございます。皆様、最後まで大きな拍手よろしくお願いします!」と挨拶をおこなった。

なお、全カードのアナウンスは、Marvelousの坂口真樹子リングアナウンサーが務めた。
1、The Future(15分1本勝負)
△青木いつ希&門倉凛(時間切れ引き分け)Maria&宝山愛△

6月14日から腰の分離症及び神経痛のため欠場していたMariaが約3カ月半ぶりに復帰。青木いつ希&門倉凛vsMaria&宝山愛のカードで、wave×Marvelous初となる合同興行のオープニングを飾った。

門倉が先発を買って出るも、宝山は青木を指名。試合は青木vs宝山でスタートとなる。手四つの力比べと思いきや、宝山がレフェリーの目を盗んでフィンガーロック。その後も、ずる賢い攻めを見せる宝山だったが、徐々に捕まる展開に。劣勢の宝山だったが、ドロップキックを放ってMariaと交代。
門倉は串刺し攻撃で飛び込んで行く。Mariaがビッグブーツ迎撃し、正面ドロップキック。そしてワキ固めへ。門倉もしのいで、門倉と青木でダブルを狙うが、誤爆を誘ったMariaが2人にドロップキック&セントーン。

続く宝山もドロップキックの連発で追撃。門倉もボディースラムで叩きつけたあと足を踏みつけトーキック。DDTを放って青木とタッチ。

青木は宝山をコーナーホイップ。バックエルボー、フェースクラッシャー、ボディープレスを放つが、これは宝山がかわしていく。クロスボディーは青木がキャッチ。そしてボディープレスでカウント2。
今度はフォアアームのラリーとなる。すると宝山はピンチングフォーム式のヘッドバット。ドロップキックでカウント2。Mariaのビッグブーツを挟んでボディースラムで叩きつける。押さえ込みを連発する宝山。いずれもカウント2に終わるとドロップキックを放ってMariaと交代。

Mariaは青木にフロントキック。そして青木の腕を蹴り上げていく。ドロップキックを返されるとワキ固めへ。これはニアロープ。
走るMariaだったが、かわした青木が後頭部にダブル・ニーアタック、ブレーンバスター、ダブル・ニードロップ。返されると、もう一度ロープに走る青木だったが、Mariaが変形のコブラツイストに切り返す。青木も大外刈りを放って門倉と交代。
門倉は低空ドロップキックで追撃にかかる。カウント2。ストンピングを放って走る門倉にMariaが張り手。残り3分となり、Mariaが低空ドロップキック。フロントキックで追い打ちをかける。そして、ロープ越えのフットスタンプ、パントキックでカウント2。

残り1分。門倉がキャノンボールを投下。青木のセカンドからのボディープレスを挟んだあと、門倉のダイビング・フットスタンプが決まる。Mariaも門倉のキックをかわして首固めへ。ここで時間切れを迎えた。

試合後、にらみ合う門倉とMariaだったが、復帰を喜ぶ門倉が抱きしめると、Mariaは正座で一礼した。
2、Impact(15分1本勝負)
○勝俣瞬馬(11分12秒、体固め)井坂レオ●
※ファイアーバードスプラッシュ

Marvelous Impactの井坂レオはDDTの勝俣瞬馬と対戦。レフェリーチェックを受ける際、勝俣は礼儀正しく、Tommyレフェリーにお祝いの言葉。

そこからゴングへ。序盤はグラウンドの展開。続いてロープワークの読み合いとなり、井坂がティヘラ、プランチャ・スイシーダを放つ。「よっしゃ行くぞー!」と観客にアピールしている間に、勝俣が反撃のノータッチ・トペ・コンヒーロ!
追撃にかかる勝俣はボディースラム。セカンドロープからのフットスタンプを投下する。カウント2。バックエルボーはカウント2。

井坂もエルボースマッシュで反撃。勝俣が走ると、カウンターのドロップキック。串刺しバックエルボー。もう一度、串刺し攻撃を狙う。これを勝俣がショルダースルーでエプロンに逃す。すぐに井坂がナックル。スワンダイブ式フォアアームでカウント2。続くブレーンバスターもカウント2止まり。ならばとセカンドからのムーンサルト・プレスを放つが、当たりが浅い。
逆に攻勢に転じた勝俣がコーナーホイップ。そして、アウフグース、ととのえスプラッシュでカウント2。続くムーンサルトは井坂もかわす。

そしてエルボー合戦に。さらに交互に蹴り合ったあと、井坂がフェースバスター、ジャーマンSHでカウント2。ドラゴンSHの体勢。これをアームホイップに切り返した勝俣が突進するも、井坂がカウンターのヒザ蹴り。カナディアン・デストロイを敢行する。
このピンチをしのいだ勝俣がスクールボーイを連発。トラースキックでカウント2。ライトニングスパイラルもカウント2止まり。ならばと最後はファイアーバードスプラッシュでジ・エンド。
3、愛と欲望の日々(10分間)
○宮崎有妃(12ー9)ハイビスカスみぃ●


wave9・26新木場で、念願の彩羽匠とのタッグを実現させたハイビスカスみぃ。初タッグで勝利したことを理由に、みぃは「相互フォローLINE未満」のタッグ継続を主張。当然、宮崎が黙っているハズはなく、彩羽の正パートナーを巡り、時間無制限のシングルマッチが組まれることとなった。
リングに入った宮崎は「私たちの試合が時間無制限1本勝負ということはどういうことかわかってるんですよね? 無制限1本勝負ってことはそれを期待してのカードですよね? 無制限1本勝負ってことは場外カウントなしだ!」と、みぃを場外へと放り出すが、そこに現れたのは彩羽。

彩羽はマイクを取ると、「もしかして外、行こうとかしてます? そういうのスキじゃないです」とキッパリ。その言葉を聞いて、急いでリングに戻る2人。
宮崎「やっぱり無制限1本勝負ってワードは、ちょっとソワソワしちゃうんだよね。うずいちゃうんだよね。オッケー、わかった。こういうのはどうだ? 10分間勝負。それで多く取ったほうが勝ち。10分間は試合します。多くギブアップ、フォール、TKOも多いほうが勝ち。そういうのはどうでしょう?」

本部席の二上会長がオッケーを出し、改めてゴングが鳴らされた。
2人は時間をかけて手四つで組み合い、リストロック。早速、宮崎がギブアップを奪う。みぃも取り返し1本。再び宮崎が取り返し、みいも取り返す。どんどんギブアップによる点数が入って行く。

さらにみぃがヘッドロックでギブアップを奪う。その体勢からみぃの両肩を付けた宮崎が3カウントを2連続。さらにヘッドシザース、ヘッドロックでそれぞれギブアップを奪う。みぃもアームホイップからカバー合戦に。まずは宮崎がカバーし3カウント。みぃもカバーし返し、3カウント。
みぃはボディーシザースへ。宮崎がギブアップ。そこからダイヤル固めで3カウント。これを3連続で繰り出し、1ポイント差まで追いつくみぃ。

続いてみぃはカニばさみを狙うが、踏ん張る宮崎。攻勢に転じた宮崎がコーナーホイップ。みぃはコーナーに登って降りると、ラリアットをかいくぐりネックブリーカードロップ。そして場外の宮崎にプランチャ・スイシーダをお見舞いする。
リングに戻ったみぃがダイビング・ボディーアタックを放つが、届かない…。むしろ宮崎がえびす落としで3カウント。残り3分。ここでみぃはマイクを要求。

みぃ「宮崎さん、たぶん次の技をくらったら私は立てないと思います。最後に聞いてください。宮崎さんのこと尊敬してます。宮崎さんのこと大好きな先輩だと思っています。でも匠を思う気持ちは宮崎さんには負けません、どれだけ好きか、いまから歌うので、聞いていてください」
そう言うとみぃは、あみんの『待つわ』を歌いはじめ、最終的には宮崎もハモってデュエット状態。

何事もなかったかのように試合が再開され、みぃがカニばさみ。残り30秒から宮崎がはずかし固めの体勢。バギーを下ろして狙うが、みぃが踏ん張ると、さらにパンツも下ろしていく。その下にもう1枚履いていたため胸をなで下ろす観客とTommyレフェリー。けれども、そのまま宮崎がはずかし固めの体勢。足を開く前にみぃがギブアップし、終了のゴング。最終的に宮崎が12対9で勝利を収めた。

試合後、宮崎は「やっぱアンタすげーよ。この試合、私が勝ったかもしれないけど、勝ち負けじゃないんだよな。こういうのは。やっぱハイビスカスみぃは最高のライバルですよ。ありがとうございました」と、マイク。ノーサイドとなり、2人は抱擁!?
4、W.W.W.D世界エリザベス選手権試合(60分1本勝負)
<挑戦者>○桜花由美(7分20秒、エビ固め)旧姓・広田エリザベスさくら●<王者>
※ビッグブーツ。もう1人は渡辺智子。広田が初防衛に失敗、桜花が第6代王者となる

ディアナ9・20横浜でW.W.W.D世界エリザベス王座を奪回した旧姓・広田エリザベスさくらが、桜花由美、渡辺智子と初防衛戦をおこなった。

なかなか組み合わない3選手。広田が標的となり、渡辺&桜花がハンマーロック、ツープラトンのブレーンバスター。
渡辺vs桜花へ。トペ・レベルサからカバーする渡辺に、広田がボ・ラギノール。「ザベスは私のものだ!」と桜花に拝み渡り。

桜花もビッグブーツ、垂直落下ブレーンバスターを敢行。渡辺がカットし、桜花にラリアット。広田にもラリアットをお見舞いする。
桜花vs渡辺となり、エプロンの攻防。広田がその2人にボ・ラギノールで場外に突き落とし、トペ・スイシーダを放つ。

リングに戻り、広田が渡辺にスイングDDT。シャイニング・ウィザードでカウント2。桜花にはへなーらサンセット、渡辺にも狙うが、持ち上がらず潰される。カウント2。
桜花vs渡辺に。桜花がDDT、カカト落としから走るも、渡辺がラリアットで迎撃。コーナーに登る渡辺だったが、広田がボ・ラギノール。広田が桜花を横取りカバーするも、その上から渡辺がしあわせのパンケーキを投下する。カウント2.9。

ならばと広田は渡辺、桜花にボ・ラギノール。桜花も広田にバックドロップ。ネックハンギングボムを狙うが、ウラカンラナに切り返す広田。キックアウトした桜花がビッグブーツ。ロープに走るも、これは渡辺が妨害。
チャンスと見た広田がサクラライトを敢行。カウント2。すぐに走る広田だったが、桜花がカウンターのビッグブーツで3カウント。
◎バックステージ
――なかなか取れなかったベルトを手にして。
桜花「やっと取れました!」

――試合を振り返って。
桜花「まだ実感ないんですけど、久しぶりのベルトなんで。これが40以上の既婚者しか巻いてなかったんですよ。ジャガーさん、京子さん、広田さん…アタシ未婚で、既婚だけが取れるベルトみたいなジンクスは覆しました! 40以上になったら取りたいなと思ったベルトだったんで、やっと取れて本当にうれしいです」

――今後の展開は?

桜花「やっぱり40以上で、最近多くなってきたんで、もうちょっと若い40代とやりたいなと思います。いろんなところでやりたいなと思います」
5、Aim for the Ace(20分1本勝負)
△野崎渚(時間切れ引き分け)彩羽匠△

レジーナ・野崎渚と、Marvelousのエース・彩羽匠が激突。両者の対戦は、1年ぶりで今回が7度目。戦績は、2勝2敗2引き分けの五分となっている。両団体のエース対決に、野崎のレジーナが懸けられるかが注視されたが、9・26新木場で野崎は「初防衛戦はやりたい人がいる」と発言。そのことを受け、ノンタイトル戦でおこなわれた。
序盤は慎重な立ち上がりとなり、グラウンドの攻防はどちら譲らず。仕掛けた野崎が串刺しビッグブーツ、ハーフハッチも返されるとチンロックで捕獲する。そして顔面バーン!からキャメルクラッチへ。5分経過。そこからスリーパーで捕獲する。これは彩羽がロープ。

エプロンに繰り出した野崎がおしゃれキック、ビールマンキックで追い打ちをかける。そのまま場外戦となり、野崎が鉄柱に投下。劣勢の彩羽だったが、場外ブレーンバスターで形勢を入れ替え、リングに戻る。
彩羽は野崎にサッカーボールキック、逆片エビ固めへ。これは野崎がロープ。腰攻めのあと、キックのコンビネーション、サッカーボールキック。すぐにロープに走る彩羽だったが、捕まえた野崎がスリーパーへ。ドルミルに移行する。ニアロープに助けられる彩羽。
10分経過。野崎がビッグブーツを放てば、彩羽もフライング・ニールキックで応戦。これが鮮やかに決まり、両者ダウン状態。

先に仕掛けた彩羽がサッカーボールキックを前から、後ろからと打ち込んでいく。すぐに走る彩羽に野崎がカウンターのビッグブーツ、ノアールランサー。
一方、彩羽も投げっぱなしのジャーマンでやり返し、旋風脚。すぐにロープに向かう彩羽。野崎がカウンターのノアールランサー・ハイで迎撃してみせるとダブルダウン。

ヒザ立ちのエルボー合戦から野崎がザキゴェ。カウント2。気合を入れ直す野崎だったが、彩羽もエルボー、ローキックでカウント2。コーナーに登ると、すぐに野崎も追いかける。野崎の雪崩式ブレーンバスターが決まる。これはカウント2。
15分経過。コーナーに登る野崎に、今度は彩羽が足止め。ならばと野崎はコーナー上でフロントネックロック、スリーパーへ。場外へと崩れ落ちた彩羽にノアールランサーを狙うが、寸前でかわす彩羽。

場外で彩羽のエルボー、野崎のビッグブーツがラリーに。そして、野崎が場外DDT。両者ヒートアップし、カウント19でギリギリ生還。

攻勢の彩羽がローリング・エルボーからラリアット。野崎もフェイントを入れてスリーパー→コブラクラッチに移行。崩れると彩羽がザキゴェをかわしてパワーボム。

ならばと彩羽のランニング・スリーは野崎も回避する。そして野崎がカウンターのノアールランサー・ハイ、ノアールランサーを放ったところで時間切れを迎えた。
◎試合終了後
野崎「2勝2敗2分けの7度目のシングルマッチ。まさかのドロー…。増えたのは、ドローでした。あー悔しい、悔しい。20分では足りない。20分で足りないなんて、次はコレ(レジーナ)しかないと思ってるけど、でも、彩羽、闘うのもいいけど、私たち組むっていうのはどうかな?」

セコンドの宮崎とみぃがざわつく。

彩羽「野崎さん、組んでくれるんですか? 10月27日にMarvelous後楽園大会があるんですけど、そこでどうしようかなって思ったときに、ワンデータッグトーナメントなんかやっちゃおうかなって思ってたんですよ。もしよかったらそれに出ていただけませんか?」
野崎「いいね、いいね。そういうの。10月27日? 後楽園? ワンデー? 最高じゃないですか! ねぇ! やっぱアンタ言うこと違うわ。最高、最高ありがとう。やりましょう。お願いします」

タイミングよくテーマ曲が流れ、2人は恋人つなぎで退場。宮崎とみぃは納得いかない様子で付いて行った。
◎バックステージ
――その手のつなぎ方、恋人つなぎですよね?
彩羽「そうなんですか?」

――野崎選手は彩羽選手を横取りする感じになりましたが。
野崎「なんかキーキー言ってる人いましたね」

彩羽「お祝いしてくれてます」

野崎「でも、祝福してくれるかな?」
そこに宮崎&みぃが現れる。
みぃ「ねぇ!×4、どういうこと!?」

宮崎「おかしいよね!?」

みぃ「何2人で組むって」

野崎「決まったんで」

彩羽「10月27日にワンデー」

宮崎「違う、私と組むんだよね?」

みぃ「私でしょ?」

彩羽「いや、野崎さんでしょ…」

動揺する宮崎とみぃ。

宮崎「はじめて聞いたし」

みぃ「そうそう、ちょっとねぇ…」

宮崎「まあ、これはおいおい…(と引き下がる宮崎&みぃ)」


彩羽「まあそんな感じで、10月27日、考えてたんですよねってずっと。門倉凛にもフラれたし、ワンデータッグトーナメントどうしようと思ったときに、こんな激しい試合をしたあとに、言ってくれたら心、動くじゃないですか。タッグ組みたいじゃないですか! 試合の感想…流血、流血! 赤い血でつながりましたね」

野崎「ハハハハ! 糸じゃなくて?(プレッシャーあるのでは? 2人が組めば優勝候補になる)まぁ、たしかに」

彩羽「優勝するしかないですよね」

野崎「優勝当たりまえです。こんだけ闘って息が合わないわけないから」
6、少年と呼ばれたレスラーPresents Tommy40周年記念レスリング試合(40分1本勝負)
加藤園子&○永島千佳世(14分21秒、エビ固め)米山香織●&朱祟花
※フィッシャーマンバスター


メインイベントは40周年を迎えるTommyレフェリーがマッチメークした、加藤園子&永島千佳世vs米山香織&朱祟花のタッグマッチ。Tommyレフェリーが実現させたかった“そんちか(加藤&永島)”だったが、20周年、30周年といずれもスケジュールの都合が合わず断念。40周年の今年にようやく希望が叶う形に。とはいえ、合同興行のメインにwaveの選手もMarvelousの選手もいないという異例の光景となった。

ゴング前にそんちかが奇襲を仕掛ける。まずは朱崇花に連係攻撃でご挨拶。ロープに張り付けると、Tommyレフェリーを呼び込み記念撮影タイムに。
続いて加藤は、コーナーの朱崇花にTommyレフェリーをハンマースローするが、Tommyレフェリーと朱崇花は抱擁。今度は永島が朱崇花をコーナーホイップ。朱崇花がトンボを切って、張り手。ならばと永島がぶら下がり腕十字に捕らえていく。リリースすると、朱崇花の手を踏みつける永島。走る永島だったが、朱崇花がドロップキックで迎撃し、踏みつけ返す。

今度は米山&朱崇花で永島をロープに張り付け、Tommyレフェリーへのお祝いのチョップ40発を予告するが、20発放ったところで攻守が入れ替わり、そんちかが米山に逆水平チョップを20発お見舞いする。
加藤が出て行き、サッカーボールキック。米山がジャンピング・タッチで戻ろうとするが、加藤が足をつかんで阻止。大暴走、ダイビング・ギロチンドロップにつなげる。カウント2。さらにコーナーからの攻撃を狙うが、これは自滅。しかしすぐにフェースクラッシャー、後頭部へのギロチンドロップ。クロスフェースロックで捕獲する。

米山もモンゴリアン・チョップで反撃。ぐるぐるパンチを放って朱崇花と交代。朱崇花が走るも、永島がキックで足止めする。ここでそんちかはダブルを狙うも、朱崇花が2人まとめて投げ捨てる。そして朱崇花は張り手からスピンキック。かいくぐった加藤がハイキック。ロープに走るが、朱崇花もニールキックで迎撃してみせる。ならばと加藤も逆回し蹴り、ハリケーンドライバーでカウント2。
続いて永島がフロントキックで追撃にかかる。ティヘラを狙うが、朱崇花が着地。観客が驚嘆の声をもらす。それに答えるようにセクシーなダンスでアピールする朱崇花。ならばと永島はドラゴンスクリュー。そして朱崇花をマネしたダンスで観客の笑いを誘う。

改めて朱崇花&米山はダブルのフロントキックを放つが、米山の足は届いていない。さらに朱崇花は永島の上に米山を投下。ライオンサルトでカウント2。シットダウン・パワーボムもカウント2止まり。
10分経過。追撃に出る米山が後頭部にランニング・ニー。朱崇花のミサイルキックから場外に落として、朱崇花がコーナーからの場外ムーンサルト・アタック。リングに戻して、米山が「Tommyさん、40周年おめでとう!」とダイビング・千豚♪ これは加藤がカットに入る。
永島がコーナーに登るも、朱崇花がアストロシザースで投げ落とし、米山がダブルリストアームサルト。キックアウトされると米―ZOUを狙うが、これも未遂。逆に永島がフィッシャーマンバスターの体勢。これを米山が首固めに切り返す。キックアウトした永島が裏拳からのフィッシャーマンバスターへ。朱崇花が寸前でカット。その朱崇花が加藤にハイキック。加藤も投げっぱなしのドラゴンでやり返す。
続いて米山が永島にソバット。コーナーに向かうも、加藤が足止め。永島が雪崩式フランケンシュタイナーで攻守を入れ替える。さらに加藤のダイビング・ギロチンドロップを挟んで、永島がダイビング・フットスタンプを投下。これも朱崇花がカットに入るが、最後は永島がダメ押しのフィッシャーマンバスターで3カウント。
◎エンディング
永島「えー、本日はTommyさん、40周年おめでとうございます。数あるレスラーの中からそんちかを選んでくれて、正直ビックリしたと同時に、すごくうれしかったです。ありがとうございます。そうですね、たぶん、加藤と組んでるのってたぶんwaveのお客さんとかMarvelousのお客さん…Marvelousのお客さんは知ってる人もいるかもしれないけど、知らない人も多いのかと。みなさん、目に焼き付けてくれましたか?」
加藤「本日は…Tommyさん! 自分ビックリしました。waveさん、Marvelousさんの所属でもないのに、このリングの上にそんちかを選んでいただき、本当にありがとうございます。ファンのみなさんも本当にありがとうございます。えっと、私はOZアカデミーという団体でメッチャやりあっています。12月30日にですね、ここでやりますんで、すみませんちょっと告知させてもらってすみませんけど、ぜひ見に来てください。Tommyさん本当におめでとうございます。ありがとうございました。Marvelousさん、waveさん、ありがとうございました」
続いてTommyレフェリーをリング中央に残し、両団体の代表として桜花と彩羽が記念品を渡す。

桜花「Tommyさん、40周年おめでとうございます。こちら今日、出場選手全員とスタッフからTommyさんへのプレゼントです!」

彩羽「Tommyさん、40周年おめでとうございます。みんなからです。これからも自分たちのレフェリングよろしくお願いします」
Tommyレフェリー「本日は本当に本当にみんなのおかげで、本当にこういう大会ができました。ありがとうございました! ありがとうございます。来月55歳を迎えます。とりあえず還暦まで頑張りたいと思います。よろしくお願いします。本日はありがとうございました。これからもwave、Marvelousよろしくお願いします」
◎メインコメント①(そんちか)
永島「そうですね。まずこのオファーをいただいたときに、Tommyさんの思いっていうのをはじめて知って、20年、30年でオファーをくださってたみたいなんですけど、スケジュールがあわなくて、今回三度目の正直ということで自分たちもそれを聞いたとき…」

加藤「ビックリしたよね」

永島「ビックリして」

加藤「知らないよね。逆にね」

永島「Marvelousでも、waveでもない、所属でもないのにメインを務めさせていただいていいものなのか、正直迷って、『いいんですか!?』って本当に言ってしまったくらい。でもTommyさんのお願いだからってところで、めっちゃプレッシャーを感じつつやらせていただきました」

加藤「まずカード聞いたときに、永島&加藤、そんちかでTommyさんが『ぜひ!』とそれもまず一つビックリ、そしてメイン。思わず永島に『なんか聞いてるか?』と連絡しました。そしたら何も聞いてない、と。まあそうやってTommyさんの中では、20周年、30周年とオファーしてたんですっていうのも聞いて、そんなに私たちのことを思ってくれたんだっていうのが、やっぱりデビューのときからねTommyさんには。GAEAのデビュー戦のときからTommyさんにレフェリーをしていただいてたので、なんかそういう意味で、いろんな団体を股をかけているであろうTommyさんからオファーをいただくのは本当に光栄で、ぶっちゃけ泣きます。泣きました。今日このwaveさんでも、Marvelousさんでもない私たちをメインに上げてくださって、本当にありがとうございます。そして迎え入れてくださった選手もそうですけど、ファンのみなさん、ありがとうございます。やっぱり長年やってると、気づくことたくさんありますね」

永島「まさか、またこうやって組むとは思わなかったしね」

加藤「そうそうそうそう」

永島「加藤の25周年はね、記念の大会だからさ。ね。あってもさ、あってもって思うけど、まさかね。そのあとにね」

加藤「チャンスをいただけるとは」

永島「うん。だから自分たちの知らないところで、そんちかってどこかに、心の中にあるのかなって思ったら…」

加藤「それ嬉しいよね。本当にありがとうございました」
◎メインコメント②(Tommyさん)
――所属選手ではない選手たちをメインにするという冒険でもあったが。
Tommyレフェリー「はい。まさかメインになるとは思ってもなかったので、せめてセミくらいかなと思って、最後は全試合がメインイベントって言い張りました。リングアナウンサーさんが第1試合って言ってたら一緒ですよね(笑)。

――Tommyさんがそんちかにこだわった理由は?
Tommyレフェリー「GAEAのときにいい試合してくれてたんですよ。で、結局、お互いやめて別々の道を進み、いつかは組んでくれるんじゃないかなと思って、三度目の正直で今回やっとOK出ました」

――数あるレスラーの中で選んだのは?
Tommyレフェリー「フリーになりたてのころ、GAEAさんにはお世話になったし、このリングにたぶん2人で組んでたら絶対上がれないと思った。絶対ここのリングには。で、やっぱり上がって欲しいという気持ちが三度目の正直で叶ってくれました」

――期待通りの試合?
Tommyレフェリー「そうですね。絶対、遊ばれると思ったんですけどね、まあ今日はみんなが笑ってくれればそれでいいと思い、自分もリング上で笑いました」

――40周年を迎えてどのような心境?

Tommyレフェリー「えー、動けてるのかなって心配になりますね。まあカメラマンさんの邪魔にならないっていうのが一番あるんで、邪魔はしてないかなとか。そればっかり心配してます。

――次の目標は還暦まで?
Tommyレフェリー「そうですね。とりあえず、あと5年、頑張ってみます。で5年元気だったらもうちょっと考えます。これ以上ケガしない限り頑張ります」