2022.01.23

「Detras de Lazona Vol.1」

◎オープニング
プロレスリングwaveが神奈川・川崎にあるPOST DI AMISTAD(ディアナ道場)で「Detras de Lazona Vol.1」を開催。これまで“遺恨なき対抗戦”と銘打ち、マーベラス、センダイガールズ、アクトレスガールズを荒らしてきたwave。今大会では2月12日に旗揚げするCOLOR‘Sとの全面対抗戦をおこなった。

まずは両団体による入場式がおこなわれ、桜花由美、宮崎有妃、旧姓・広田さくら、野崎渚のwave勢とSAKI、清水ひかり、網倉理奈、櫻井裕子のCOLOR’S勢がリングへ。

当日発表となった対抗戦ルールは、すべてシングルマッチの10分1本勝負。万が一、引き分けとなった場合は、会場の壁に貼られた封筒に書いてあるルールで勝敗を決することが発表された。封筒の中身は、「体重の軽い選手の勝利」「体重の重い選手の勝利」「キャリアの浅い選手の勝利」「キャリアの長い選手の勝利」の4パターン。時間切れの場合は、Tommyレフェリーが封筒を選び、それにより勝敗を決定する。
続いて、両団体から試合順が書かれた紙が提出され、カードは入場時にわかることがアナウンスされた。

SAKI「COLOR‘SキャプテンのSAKIです。ガールズ・プロレスリング・ユニットCOLOR’Sとしては、まだはじまったばかりなんですけれども、1月20日でCOLOR’Sとしては4年目を迎えることができました。(拍手が起こる)あー、ありがとうございます。旗揚げ大会、2月12日を前にこうして対抗戦をさせていただけること、ちょっと最初はモメちゃったんだけど、凄く光栄なことだと思っています。今日は勢いをつけて2月に進みたいので、COLOR’S一同頑張りますので、応援よろしくお願いします。頑張るぞー、(全員で)オーーー!」
広田「waveキャプテンの広田です! このたびは遺恨なき対抗戦となっておりますが、私、個人的にはメチャクチャ遺恨があります。なぜならば、負けたら解散と言ったらメチャクチャ怒られまして、それもすべてCOLOR‘Sのお前たちのせいだと思っている! なんか現実的に凄く怒られた。お前たちのせいだ! でも、私たちは怒られたことで仲間割れしたわけではない。私はちゃんと反省をした。だからこの4人にはいい絆がある。それにwaveは、対抗戦荒らしと言われた各団体、対抗戦して荒らしてきましたよね? 対抗戦は負ける気はしねーんだよ。(勝敗は)1勝2敗くらいかな…。勝ち負けはいいんだ、別に! やることに意義がある!(そう断言すると、いきなり円陣を組み)これがwaveだ!(とバラバラながらも結束を高める)。私たちの覚悟、受け取りましたか? 本日は覚悟を持って最後まで応援して楽しんでいってください」
1、10分1本勝負
○宮崎有妃(8分46秒、外道クラッチ)SAKI●

オープニングで発表されたように、今大会は入場時のテーマ曲で観客、選手同士もカードがわかる形式が取られることに…。COLOR‘Sの一番手は、wave認定タッグ王者のSAKI。一方、waveはW.W.W.D世界エリザベス王者の宮崎有妃が入場。

リング上で顔を合わせた両者。宮崎が「お前は最後だろ? リーダーが出てくると思わないじゃん!」と不満を漏らす。SAKIもファンの後押しを受け「最初が肝心」と言い返す。
試合はロックアップでスタート。組み合うも、SAKIが髪の毛をつかんでロープ際まで押し込んでいく。宮崎がロープに飛ばして脱出するも、SAKIはロープにしがみつきタイミングを外す。

ならばと宮崎は早速、はずかし固めへ。精神的なダメージを負わせたあと串刺しラリアットを狙うが、SAKIも寸前でかわす。
今度はSAKIがフロントキックで飛び込むが、宮崎が読んでファイアーマンズキャリー。これを着地するSAKIだったが、宮崎がスタナーを敢行。すぐにSAKIもフロントキックでやり返し、クロスフェースロックへ。耐えられるとビッグブーツで追撃する。キックアウトされるとリバーススプラッシュの体勢。

だが、これを両ヒザでブロックした宮崎がビッグヒップ。5分経過。もう一度、SAKIを起こしてビッグヒップで追い打ちをかける。さらにもう一度ビッグヒップ!?

仰向け状態のSAKI。それでも宮崎は「起きろSAKI! お前、キャプテンなんだろ!」と挑発していく。何がくるか予想がつくSAKIは「ヤダー!」とダダをこねる。仕方なくSAKIが起きるも、すぐに宮崎が「大チャンス!」とさらにビッグヒップ。尻攻めにあったSAKIは「もーヤです! 絶対ヤダ!」と、今度こそ起きようとしない。
ならばと宮崎が起こしにいくが、SAKIが首固め。キックアウトされるとロープに走るが、宮崎もカウンターのえびす落とし。

ここで残り3分のコール。ムーンサルト・プレスを狙う宮崎だったが、SAKIが追いかけパワーボムで叩きつける。宮崎のラリアット、SAKIのビッグブーツが交互にサク裂。さらに宮崎がショートレンジラリアット、SAKIもフロントキック2連発でやり返す。ここで宮崎はグリグリ目突きからの首固めへ。返されると外道クラッチの体勢。だが、SAKIも読んでいた。SAKIもグリグリ目突きでやり返し、丸め込みを狙うが、切り返した宮崎が外道クラッチでクルリ! waveが幸先いいスタートを切った。
2、10分1本勝負
○野崎渚(7分19秒、体固め)清水ひかり●
※ノアールランサー・ハイ

COLOR‘Sの2番手は、wave認定タッグ王者の清水ひかりが登場。waveからはRegina di WAVE保持者の野崎渚がリングに向かう。野崎は昼におこなわれたディアナ新木場大会で第15代WWWD世界シングル王座を獲得したばかり。2本のベルトを持っての堂々たる入場となった。
ゴングと同時に清水がドロップキックで奇襲を仕掛ける。すぐにロープに走るが、野崎がビッグブーツで迎撃してみせる。フォアアームのラリーから野崎が顔面バーン!につなげ、カウント2。ロープに飛ばすも、清水が側転で回避しクロスボディー。これもカウント2。
清水はPKF、PK、スリーパーへ。しのいだ野崎が畳みかける。串刺しビッグブーツ→ビッグブーツ→おしゃれキック→ビッグブーツと猛攻。キックアウトされるとスリーパーへ。
これを後方回転で脱出した清水がサッカーボールキックを連発。PKでカウント2。すぐに走るも、野崎もカウンターのビッグブーツ、ザキゴエ、ランニング・ダブルニーアタックとやり返す。キックアウトされるとノアールランサーを敢行。これも返されると、野崎はニヤリと不敵な笑み。仕留めにかかるが…。
清水がカウンターのジャンピング・ハイキック、延髄斬り、ハイキックと抵抗。返されるとブロックバスター・ホールドの構え。
これを着地した野崎がドラゴンスリーパー。そこからドルミルへ。これは惜しくもニアロープ。ならばと野崎は手つなぎ式のフロントキック、ビッグブーツ。寸前でかいくぐった清水がスクールボーイ。すぐさまミドルキックを放ってロープに走るが、野崎がカウンターのノアールランサー・ハイ。そしてダメ押しのノアールランサー・ハイで貫録勝ち。これでwaveが2連勝!
3、10分1本勝負
○網倉理奈(時間切れ)桜花由美●
※「体重の重い方の勝利」による


続いて第3試合へ。後がなくなったCOLOR‘Sの3番手は網倉理奈。waveからは桜花由美がラインアップされた。

網倉が大きな声で「よろしくお願いしまーす!」と握手を求めていく。しかし、桜花は応じる…と見せかけて拒否。
ゴングが鳴らされるとショルダータックルでぶつかり合う両者。これは互角の内容。ならばと走る網倉だったが、桜花が払い腰。そしてワキ固めへ。ブレイクされると桜花は網倉の腰に乗って、踏みまくる。そしてキャメルクラッチで鼻フック。さらにスリーパーで捕獲する。なんとか網倉がロープ。ならばとコーナーホイップする桜花。

これを振り返した網倉が串刺しボディーアタック、ショルダータックルで反撃を開始させる。ワープレスでカウント2。そして逆片エビ固めへ。なんとか桜花がロープ。すぐさま網倉は低空ドロップキック、セントーンで追い打ちをかける。串刺しボディーアタックで飛び込むが、かわした桜花が串刺しビッグブーツでやり返す。
5分経過。さらに桜花は串刺しビッグブーツをお見舞い。キックアウトされるとワキ固めに移行する。耐えられるとバックドロップを狙うが、踏ん張った網倉が逆水平チョップ。桜花はエルボーで返していく。

網倉はマシンガンチョップから走ろうとしたが、桜花が髪の毛をつかんで阻止。逆に走る桜花に、網倉がカウンターのローリング逆水平チョップ。そしてカナディアン・バックブリーカーで捕獲する。そのままコーナーに逆さ吊りにセットし、串刺しボディーアタック。サンセットフリップを投下する。返されるとコーナーに向かう網倉。
桜花が一本背負いで投げ落とし、ビッグブーツ。もう一発ビッグブーツを放ってバックを取る。しかし、網倉が「イヤだー!」と踏ん張り、ヒップドロップにつなげる。カウント2。残り時間が少なくなり、桜花はステップキックから走るも、網倉がパワースラム。カウント2。網倉のセカンドからのセントーンはカウント2。すぐにダイビング・セントーンを投下するも、桜花もかわし、カカト落としを放ったところで時間切れに……。
勝敗を決める抽選となり、Tommyレフェリーが引いたクジは「体重が重い選手の勝利」。事前の申告では桜花が62キロ、網倉が70キロとされていたが、実際に体重計に乗って、シビアな判定タイムに突入する。
リング上に体重計がセットされ、Tommyレフェリーがそれぞれの体重を確認。実際の体重はアナウンスされなかったが、網倉の手があげられ、COLOR‘Sが1本取り返した。
4、10分1本勝負
○櫻井裕子(時間切れ)旧姓・広田さくら●
※「キャリアの浅い方の勝利」による

必然的に最後のカードは、旧姓・広田さくらvs櫻井裕子に。これまで戦績はwaveの2勝1敗。広田が勝てばすんなりwaveの勝利。櫻井が勝てば引き分けに持ち込むことができるという大事な一戦となった。

お互いにクリーンな握手をかわしたが、櫻井が背を向けた瞬間、広田が奇襲のスクールボーイをしかける。櫻井が振り向き阻止。逆に櫻井がスクールボーイ2連発、首固めへ。いずれもカウント2。逆さ押さえ込みえを狙うが、これは広田がかわしていく。ここから丸め込みの応酬となり、いずれもカウント2。
続いて櫻井のドロップキックが決まる。さらにブレーンバスターを狙うが、広田も首固めに切り返す。そしてフェースクラッシャーからのプロレスLOVEポーズを決めるが、背後から櫻井が十字固めへ。カウント2。
するとスタミナ切れの広田が「このままだとTommyさんが疲れるから。ちょっと待って。あの、これ対抗戦であるのよ。お互いの気持ちがカラまわっちゃって、こういうことになるの。だから、ちょっと1回、対抗戦のことはおいといて、2月に旗揚げの、やるんだよね? すごい成長したけど、どれくらい成長してるか、じっくりプロレスやろう」と持ちかける。
改めて組み合い、広田がサイドヘッドロック。櫻井がヘッドシザースで脱出する。広田も首を抜いてインディアン・デスロック。そこから逆片エビ固めに移行する。弓矢固め、キャメルクラッチへ。5分経過。広田がボディーシザースで捕獲すると、櫻井はローリングでエスケープ。

続くコーナーホイップは、櫻井が振り替えして串刺しドロップキック、ボディースラムにつなげる。キックアウトされるとサイドヘッドロックへ。これをバックエルボーで脱出する広田。今度は広田がサイドヘッドロック。櫻井がバックエルボーで脱出する。
続いて広田は拝み渡りでロープジャンプを成功させる。だが、2度目は失敗。櫻井がバックエルボーで追い打ちをかけ、コブラツイストへ。

残り2分となり、丸め込みを連発する櫻井。ショルダータックルもカウント2止まり。ブレーンバスターを狙うが、DDTに切り返した広田がボ・ラギノール。ラ・へなストラルもカウント2止まり。すぐに走る広田だったが、櫻井がカウンターのボディースラム。さらにブレーンバスターを狙うが、広田も踏ん張り丸め込みの応酬となる。広田のへなーらサンセットも押し潰され、カウント2。その結果、どちらも決め手を欠き、時間切れを迎えた。
これで勝敗はTommyレフェリーによる抽選で決することとなり、「キャリアの浅い選手の勝利」に決定。キャリアの浅い櫻井が勝利となり、対抗戦は2勝2敗のイーブンとなった。しかし、納得のいかない様子のCOLOR‘S勢…。
◎試合後のマイク
広田「まぁ、まぁそんな顔しないで。上がって来なよ。対抗戦ってさ、やっぱり勝ち負けじゃないと思うんだよね! なんて言うんだろ…みんなで潰し合いとかじゃなくてさ、解散させるぞ!とかじゃなくてさ、やっぱり2つのチーム、それが力をあわせて闘い抜く、それを見てお客さんも頑張ろうって思える。対抗戦っていいもんですよね?(観客は拍手)結果、ドローってことになったけど、COLOR‘Sの勢い、伝わりましたよね! waveに上がってくれて、盛り上げてくれて、それがこういう形で旗揚げする。めでたいじゃないの。ねっ、ドンマイ、頑張ったよ、桜花さんも。ねっ!」

それでも納得のいかないCOLOR‘Sたち。

広田「揉めるなって! ねっ? 頑張ったからいいよ。納得いってないとかの問題じゃなくて。ドローなんで、いまからお客様と歓談タイムみたいにしようかなって思ったんですけど、なかなかないチャンスなんで」

SAKI「2人のおかげで勝ち取ってくれて、ドローです。でも2人が納得いってないみたいだから、私たちのせいでもあるんですが…ごめんね」

網倉「私はCOLOR‘Sで勝ちたいんです!」

櫻井「COLOR‘Sが勝ちたいんです!!」

広田「それはまぁ、旗揚げ戦で頑張ってもらって、やってもらえればねぇ。じゃあ、4対4の8人タッグでやりますか!」

観客は拍手。機運は高まったかのように思われたが、野崎が止めに入る。

野崎「ちょっと待ってください。ちょっと待って×3。アタシ勝ってるんで、別に…。私も、宮崎さんも。(コスチュームを付け始めていた宮崎に)外していいです。こっちは決着付いているので、ドロー同士のタッグでいいじゃないですか?」

広田「そんなのおかしいよねー!」

野崎「だいたい勝たないのが悪いんでしょ?」

桜花「そうだよ。お前が勝たないのが…。勝てよ、お前が勝ったら、勝ってたんだよ」

野崎「だから、ねぇ、聞いて。ドロー同士のタッグマッチで、いいですよね?」

広田「またやるのーー?」

網倉「いいでしょう!」

野崎「次、勝てばいいんですよ。それが正真正銘の決着戦じゃないんですか?」

網倉「わかりました。COLOR‘S勝ちます」

野崎「時間、時間は?」

網倉「どうでしょう、時間無制限というは?」

広田「バカじゃねーの! 無制限って。無制限ってことは制限がないってことだよ? 5分、5分! 十分×3! 十分だよ」

試合時間についても揉める広田とCOLOR‘S勢。

野崎「うるさーい! うるさい×4。ラチあかないから、私が決めていいですか?」

広田「ちょっと二冠になったからって…」

野崎「(苦笑)悪いですか? 二冠が悪いですか? 二冠になったんですよ!」

広田「あー、じゃあ“野崎様”が決めてくださいよぉ」

野崎「じゃあ私が決めさせていただきますよ。無制限…ではなく、5分…でもなく、15分! 15分で決めてください」

広田「リアルすぎてヤダー! スゲー、リアルー」

桜花「勝てばいんでしょ?」

広田「じゃあ5分で…」

野崎「5分で決めればいい」

広田「スゲー疲れているから、休憩それは5分ちょうだい」

野崎「5分好きですね。わかりました。5分間だけ休憩もらっていいですか? ちょっと唇青くなってきちゃったんで(笑)。化粧直しもしなきゃいけないので。ということで、5分後に15分1本勝負のタッグマッチ、いいですね? お客さん、いいですか? これは決定で。(普通に言ったことを広田に突っ込まれ苦笑い…)じゃあ、15分1本勝負のタッグマッチで完全決着。これは正式決定だ。いま野崎様が決めた、ケッテーーー!」
◎野崎&宮崎が急きょトークショー
急きょ決まった決着戦までの間、野崎渚と宮崎有妃がトークでつなぐことに。野崎は昼におこなわれたディアナ新木場大会でW.W.W.D世界シングル王者となったことをファンに報告。一方、W.W.W.D世界エリザベス王者の宮崎も、今後の防衛戦をどうするか…とほんわかトークを繰り広げた。
5、決着戦(15分1本勝負)
○桜花由美&旧姓・広田さくら(時間切れ)網倉理奈&櫻井裕子●
※「キャリアの長い方の勝利」による。対抗戦は3勝2敗でwaveが勝利

COLOR‘Sからの申し出により、対抗戦の決着戦として、桜花由美&旧姓・広田さくら&網倉理奈&櫻井裕子のタッグマッチが急きょ決定。
対抗戦らしい殺伐とした雰囲気のなか4選手が握手。桜花が先発を買って出て、網倉と対峙する。ロックアップで桜花が押し込んでいく。再び組むと、網倉が押し返し小刻みエルボー。桜花もやり返す。この攻防がラリーとなる。

続いてショルダータックルでぶつかり合い、4発目にして網倉が倒すことに成功。すぐにキャメルクラッチで捕獲し、鼻フックのお返し。広田が助けに入ったが、そのまま応援して戻る。
櫻井が出て行き、桜花にフライングメイヤーからの首4の字固めへ。桜花は櫻井の腿を引っ掻いて脱出。串刺しビッグブーツにつなげる。キックアウトされるとアームロックへ。

タッチを受けた広田がボディースラムで叩きつけて、すぐに桜花に戻す。桜花もタメの効いたボディースラムで叩きつけて、広田と交代。
広田はフライングメイヤーだけ放って、再びチェンジしようとするが、これは桜花が拒む。仕方なく広田が試合を続けヘアーホイップ。櫻井もスクールボーからの低空ドロップキック。ここからCOLOR‘Sが連係へ。トレイン攻撃につなげる。さらに網倉の低空ドロップキック、櫻井のエルボードロップ、ダブルのワープレスが決まる。
攻め込まれた広田だったが、網倉にフェースクラッシャーで反撃。今度はwaveがダブルのビッグブーツ。しかしリーチが違いすぎて、広田は当たらず。すぐに桜花がブレーンバスターで広田を投下しようとしたが、網倉にかわされ自滅に終わる。

ボロボロになりながらも広田が「そうえばさ、網倉って歌がうまいでしょ?」と話しかける。網倉は「いまじゃない!」とエルボー連打。それでも広田は「歌、ちょっと聞きたいじゃん」とゴリ押し。押し切られた網倉がミュージカルANNIEの名曲を歌い始める。美声を響かせたが、ワンフレーズが終わったところで広田が背後からスクールボーイ。カウント2。
タッチを受けた櫻井はCOLOR‘S勢で広田にダブルのショルダータックル。カウント2。ブレーンバスターを狙うが、広田が回避しボ・ラギノール。チェンジに行こうとする広田だったが阻まれる。逆にCOLOR‘Sがダブルのブレーンバスターにつなげる。慌ててカットに入る桜花。ならばとCOLOR’Sは桜花にダブルのクローズラインを狙うが、桜花がフロントキックで斬り込み、2人にまとめてフェースクラッシャー。
追撃モードの広田がロープに走るも、セコンドのSAKIが足をすくう。Tommyレフェリーが注意している間に、広田は宮崎を呼び込み奇跡の連係。だが、いずれも失敗に終わる。逆に櫻井が低空ドロップキックでカウント2。

ならばと広田はスイングDDTからの側転ボ・ラギノール。桜花がビッグブーツで続く。さらにもう一発ビッグブーツ。これもカウント2。
残り3分となり、エルボー合戦となる。桜花のフライング・フォアアームも返されると、ポキで捕獲。

これは網倉がカットに入る。反撃に出た櫻井が串刺しバックエルボー、ショルダータックルにつなげる。カウント2。コブラツイストへ。耐えられるとブレーンバスターでカウント2。
続く網倉がショルダータックル。セントーンにつなげる。サイドスープレックスからコーナーへ。これは広田が足止めに成功。投げ落とした桜花がビッグブーツを叩き込んだところで、時間切れを迎えた。
◎エンディング
決着戦も時間切れとなり、揉め出す桜花と広田。

桜花「お前が遊ぶからだろ?」

広田「遊んでないよ!」

桜花「遊んでただろ?」

広田「本気になるのが遅いんだよ」

桜花「どうすんだよ、コレ!」

広田「もぉぉぉー!」

桜花「5分で決めるって言ったのによぉ!」

広田「疲れただけじゃん」

ここでパンチ田原リングアナが2勝2敗1引き分けと、改めて対抗戦の引き分けをアナウンス。桜花を含めた選手たちから「やり損だよ!」との声が上がる。「やり損とか言うなよ! やり損は言っちゃダメだろ!」となだめる広田。

それでも収拾がつかず、結局、壁に貼られた封筒で勝敗を決めることに…!?

出てきてないのは「キャリアの長い選手」「体重の軽い選手」の2パターン。「軽くないから」と阻止しようとする網倉だったが、桜花が「大丈夫、大丈夫、4パターン入ってるから」とルールをリセットしてあることを告げると、仕方なく、勝敗を封筒にゆだねることとなった。
Tommyレフェリーが改めて封筒を引き、「キャリアの長い選手の勝利」を告げると、キャリア20年の桜花と、キャリア25年の広田が大はしゃぎ。対抗戦は3勝2敗でwaveの勝利となった。
広田「まずは勝ったからさ、実績だよ、実績。落ち着いて、まずは勝ちました。実績もね、残しました…ってことで、ベルト挑戦させてください(とSAKI&清水にアピールする)。だって勝った。アンタたち負けてるじゃん」

清水「2人には負けてない!」

広田「そんな屁理屈なんて通じません!」

桜花「やらせてよ」

清水「やだ!」

桜花「あっ、そんなこと言っていいの?」
広田「おい清水、お前な、生意気言ってるけどな、アイツ追い込んでやろうぜ」

桜花「追い込んでやろうぜ。ベルトやらないって言ったな? 追い込んでやる。2月2日に追い込んでやる。お前あいてんだろ? お前のカード、決めてやったわ。清水、お前のカードはな…清水vs彩羽匠」

「ヤッター!」とジャンプして大喜びの清水。

桜花「なに喜んでんだよ! 追い込んでやるよ!!」

広田「お前の生意気なところとか、匠に言ってやるからな」

清水「生意気だったことはない!」

桜花「そういうところが生意気なんだよ!」

清水「年下に『勝ったー、勝ったー!』とか言わないもん!」
桜花「素直だってことなんだよ」

広田「プロとして貪欲ってことだよ。キャリア何年たっても、貪欲なんだよ。勝ちに行くんだ、私たちは。それがプロだろうが!」

桜花「2人合わせて45年だぞ?」

広田「そうだ!(清水の後ろに隠れて指示を出すSAKI)おい、SAKI。おい、コソコソ言ってんじゃねーよ。船場吉兆か、お前は!」

清水「そんな古いネタ知らねーよ」

桜花「古くねーよ! SAKI、お前のカードも決めてやるからな」

SAKI「楽しみにしてますよね、ひかり。私たち、プロとして貪欲なんで、どんなカードでも待ってますよ!」

桜花「じゃあ楽しみにしとけよ」
広田「挑戦させてやるからな……? えっと、挑戦を受けさせてやるからなー、だ。誰も勝ててないけど、誰が締めるんだ?」

桜花「野崎様、とりあえず今日のコレを締めてくれ…」

野崎「むずっ。はい、まぁお疲れさまでした。タッグのとかありますけど、COLOR‘S 2月12日? 旗揚げ戦。まあ今日は本当に闘って思いました。本当に頑張ってください。私は応援してます。そもそも(タッグの)ベルトに挑戦どうこうっていうのは、今日私が手にしたW.W.W.Dシングルのベルト、そして宮崎さんの持ってるベルト。ディアナのベルトがいまwaveに2本あるので、その最後の1つのベルト、ディアナのタッグのベルトが欲しいから実績を作ってこいとルミナスに言われて、だからこそのタッグ挑戦っていう…何をやってるんだ?と思っている人がいると思うので、説明させていただきました。すべてはディアナのベルトを総取りすることが、いまの我々の目標なのでね、本当に実績作って頑張ってください。応援してます。総取りしましょう! ということで、今日はありがとうございました。今年1発目の対抗戦。ちょいちょいと我々やっていくと思うので、みなさん、次はどことやるか、楽しみにしていてください」

広田「ケッテー?」

野崎「はい? 私のタイミングでやらせてください! もう本当、ないよ…決定すること。もう言っちゃったよ…」

桜花「っていうか、今日みんな楽しんでくれたのかな?」

野崎「楽しんでくれました? 本当に? 本当に?(拍手が起こる)ということで、次は2月2日、宮崎さんのリアルバースデー大会となっております。2月2日、新木場大会、みなさんチケット買いましたか? まだですか?×2。まだの人、今日売っているので、まだの人はぜひ買って、2月2日見に来ること。これは正式決定だ。野崎様が決めた、ケッテー! これがwaveだーーーー!」