2023.09.16

「Detras de Lazona vol.11」

1、エリザベス3WAY(15分1本勝負)
⚪︎宮崎有妃(10分32秒 外道クラッチ)チェリー●
※もう一人はHimiko


 まずはアミスタをホームリングとするHimikoが登場。チェリー、宮崎が続く。異色の組み合わせによる3wayマッチ。
 野中リングアナが「レフェリー、チェリー!」と言ってしまうハプニング。「私?
私?」と戸惑うチェリー。Himikoの握手にチェリーは振り払って拒否。宮崎は握手で応えた。
ゴングが鳴ると、チェリーがいきなり宮崎に対して、「あなた10月8日、神取さん対ジャガーさん対宮崎さんの試合が決まってるらしいじゃないですか」とクレーム。チェリーの呼びかけにHimikoも「私の師匠のジャガーさんのためにも、今日はやっちまいましょう」と結託。
いきなり2人がかかりで宮崎を攻め込む。チェリーがフライングネックブリーカー、Himikoがかわず落としを敢行する。宮崎も負けておらず、Himikoを捕らえて顔面へドロップキック。突進する宮崎をチェリーがかわす。宮崎はエプロンへ。
Himikoがタックルで場外へ落とした後、Himikoとチェリーの攻防へ。
Himikoがメキシカンストレッチからスクールボーイ。チェリーもどっこいしょで反撃。そして足四の字へ移行。
ここで宮崎が場外から戻ってくると、チェリーにギロチンを落とし、4の字をカット。宮崎がHimikoへのインディアンデスロックを狙うも、チェリーが宮崎にウラカンラナの姿勢で飛びつき、宙づり状態のまま、Himikoには鎌固めを決める。
さらにチェリーは技を解くと、トップロープからウルトラコルバタ。再びチェリーがHimikoへダブルを指示し、クロスライン。今度は宮崎がHimikoへダブルを指示。Himikoをコーナーホイップ。飛ばされたHimikoがコーナーへ走てタックル。しかし、1発では終わらず、2発、3発、さらに4連発すると、さすがに足がガクガクの状態に。
 「宮崎さん、疲れました」とHimiko。宮崎は「Himikoさん、ごめんね」と言いながらセカンドロープに上ると、ミサイルキックは空振り。チェリーの指示で、Himikoがトップロープに上がるが、宮崎との距離は離れており、「ちょっと遠い」とアピール。
 チェリーがここでHimikoへ裏切りのデッドリードライブ。すると、「Himikoさんに何するんだー!」と宮崎がBIGHIPP。
 「Himikoさんのためにやりましたよ」と言いつつ、Himikoを正面からコーナーに座らせて、チェリーの顔面を尻にぶつける。
思わず、お尻にめり込んでしまったチェリーは、「鼻がもげました」とダメージ大の様子。それでも、チェリー&Himikoでの熟女と熟女でドーン!を成功させると、ダブルのフェースバスター。

 Himikoはダブルアームの体勢に入るも宮崎はショルダースルー。チェリーが宮崎にウラカンで丸め込んだがカウント2。
 チェリー&Himikoがダブルを狙うも宮崎が逆転のダブルラリアット。さらにチェリーへラリアット。2発目を狙ったが、腕を取られる。チェリーは腕ひしぎへもっていこうとするが、宮崎は体を入れ替えると、外道クラッチで3カウントを入れた。
2、チャレンジwave(15分1本勝負)
⚪︎ダーク・シルエタ(7分24秒 La tapatia)炎華●


 wave初登場となるダーク・シルエタが炎華とシングルマッチ。オーバーマスクを付けてリングイン。いっぽうの炎華は和製ルチャドーラ的なスタイルを持つだけに、実際のルチャドーラとの初遭遇でどういった試合展開を見せるか。
「お願いします」の握手にシルエタは応えず。過去の来日とは違う、ダークな一面を見せる。
 まずは腕の取り合い。炎華はハンドスプリングで腕を取り返す。シルエタは一回転してトーホールド。ここから弓矢固め。これを炎華が反転してフォールも2。炎華はヘッドロック。
ロープに振ると、シルエタの動きを読んでティヘラ。互いに足の奪い合いからフォールを取り合うがともに互角。
シルエタは髪をつかんでヘアホイップからコーナーに持っていき、顔面を足で踏みつける。そして首投げから背中、正面への強烈な蹴り。カウント2。さらに羽根織り固めで身動きを取れなくしてから顔面を捕らえると、正面、さらに反対側とファンに対して「フォト!」と写真を要求。
コーナーホイップを炎華が逆転するとコーナードロップキック。さらに側転エルボーからのドロップキック。そしてドロップキックを4連発。
 シルエタはソバット、トラースキックを2連発。ここでコーナーに振ると、炎華はブーメラン式のボディアタックを決める。
それも、別のコーナーにもそれぞれ上がって合計3連発。そして立ち上がると、エルボー合戦。炎華がバックを取り、ジャパニーズレッグロールクラッチ。カウント2。炎華は続けざまにドロップキックを狙ったが、これは空振り。シルエタが低空ドロップキック。カウント2。ここでラ・タパティーア(吊り天井)を完璧に決めてギブアップ勝利を奪った。
3、Future wave(15分1本勝負)
⚪︎狐伯(8分19秒 ヨーロピアンクラッチ)AKARI●


 狐伯とAKARIのシングルという異色の組み合わせ。明日に控えたシルエタ戦の仮想対決ともいえる。まずは狐伯がアームホイップ2連発。AKARIも即座に投げ返す。足の奪い合からフォールも2。
今度はAKARIがドロップキック。グラウンドで首の取り合い。狐伯がネックロックに捕らえる。さらにはドロップキックからコーナーに押し込み、顔面に足を押し付ける。コーナーへの低空ドロップキック。ブレンバスター。2カウント。
AKARIをコーナーに振るも、トップロープに乗ったAKARIがそのまま両腕を取ってコーナー上でブラディーEX。倒れこむように、リング中央に座り込んだ狐伯へ背中へのドロップキック。エルボー合戦。切り返した狐伯がコブラツイスト。ここからグラウンドコブラにつないでフォール。2カウント。再びコブラツイストへもっていったが、AKARIはロープに足をかける。
AKARIが狐伯の足を払うとロープに持たれさせての619。ブレンバスター。カウント2。
 狐伯がエルボー。AKARIもエルボー。狐伯がエルボーで打ち勝ち、ここから低空ドロップキック。さらにはミサイルキック。ダメ押しのダブルリストアームソルトと畳みかける。いずれも2カウント。
狐伯はダブルアームを狙ったが、スクールボーイで丸め込まれ、マヒストラルで丸められる。カウント2。さらにエビ固め。
ソバット、二段蹴りとAKARIもラッシュをかけたが、狐伯は丸め込んでフォールを取りに行き、流れを変える。ここから一気にヨーロピアンへとつなぎ、狐伯が逆転勝利した。
試合後、ダーク・シルエタが狐伯を奇襲。マウントパンチを浴びせると、「明日、明日必ず勝つ。勝ってCMLLのベルトを巻いてメキシコへ帰る!」とスペイン語でアピールし、控室へ消えた。狐伯は「何言ってるのか、わからねえよ」と言い返し、リングを降りた。明日、同じ場所で行われるCMLL日本女子戦の戦いはここから始まっていた。
4.チャレンジwave(15分1本勝負)
⚪︎旧姓・広田さくら(13分38秒 夜叉ロック)田中きずな●


メインを務めたのは広田ときずなによるシングルマッチ。まずは広田が「おい、きずな! waveぽくない、ピリついた空気になってるが、わかってるな。私たちの役目はみんなを笑顔にして帰ること。わかってるな!」とアピール。
ゴング。しかし、開始早々、「ちょっと待って、いまゴングなりましたよね。ジャンプしました? してないですよね。え、しました? なんで? ジャンプって話題になったことあったじゃん。言ったばっかりじゃん、みんなを笑顔にするって。みんな見たかったでしょう? そうでしょうー? すいません、Tommyさん、もう一回」ときずなが試合開始時に見せるジャンプをしなかったことで、再度、試合開始を要請。Tommyレフェリーが改めてゴングをならそうとすると、広田はいきなりきずなへ奇襲をかける。「やらせねえからなー」と居直る広田にブーイングが飛び交う。「うるせー!」と客席に啖呵を切る。ここでフェースバスターからプロレスLOVEを決めようとするが、きずなは即座にドロップキックを打ち込み、「やらせねーよー!」。さらにはフライングネックブリーカー。
広田はきずなをボディスラムで持ち上げようとするが未遂に。「あれ、またちょっと太った?」という広田に「最近、また…」ときずなも認める。「ジャンプはしないわ、リバウンドもするわ…ちゃんとやれー」と広田は突っ込む。
今度は広田が吊り天井狙い。「みなさんには申し訳ないけど、これで終わりにしたいと思います」と宣言したものの、持ち上がらず。「そうだ、重かったんだ。Tommyさん手伝って」とレフェリーにアシストを依頼。しかし、アシストしようとしてもやはり未遂に。「重いよー」とTommy。
ここからスタンディングのエルボー合戦。きずなはものすごい勢いで連打する。広田もやり返そうとすると、きずなは腕を取る。
「ああ、どうすれば…」という広田に「回れ」の声。きずなの周りを回る広田。もちろん、腕は極まったまま。「そういう時は前回りするとよけれます」ときずながやさしくレクチャー。広田は言葉の通り、前転するもその勢いで後転もしてしまう。「違います。後ろ回りすると元に戻っちゃうので、前回りだけでよかったです」と再びきずなはレクチャー。「わかっとるわー」と広田は逆にきずなの腕を取ると、ロープ最上段に上がる。そしてロープ中断を見事にはねてアームホイップ。さらに619も成功させ、華麗なムーブを見せる。
ロープに張り付け状態のきずなに広田は「みなさまお待たせしました。こいつに大人の義をさせていただきたいと思います」と自ら後方のロープへ走り、きずなめがけてダッシュ。ついにボ・ラギノール敢行か? 「ぬおおおおおお」と叫びながら迫る広田だが、その直前でセコンドの宮崎の制止で止まる。
宮崎「私OKもらったの、お父さんから」、広田「じゃあカンチョーも」、宮崎「聞いてない。聞いてないよね」きずな「はい」広田「カンチョーだめですかね。また聞きますか。いや、だから、そういうのは、だれが悪いっていえばGAMIさんが悪いってなっちゃうじゃん、ちょっと待ってようか」宮崎「いいわ、持ってくるわ」という会話が繰り広げられて、宮崎が控室からきずなの携帯を持ってくる。
きずなが電話中。広田は「出ないことないでしょう。娘だもん」とひとまず待つことに。
「一応、メインイベント、時間も経過しているから。ストップとかないから」と言う広田だが、結局はつながらず。
宮崎が携帯を確認すると、「こいつ。かけてない」と驚愕の事実が判明。
「せめてかけろよー」という広田に、「違うんです、お父さん、忙しいかなって」ときずなは必死に抵抗する。
「じゃあ、せめて寝ろ、寝とけ。それで十分だ」と広田は寝ることを指示。
きずなが寝ると、ここで高田純次。しかし、フィニッシュの際に、剣山でカットされると、「見破られるとは―。ということは、お前がかわりにやると…」と、きずなを指さしたところで腕を捕まえられて、きずなの腕ひしぎ。広田は腕ひしぎを持ち上げようとするが、踏ん張られる。なんとかロープに逃れると、「広田、起きろこっちだー!」ときずなはドロップキックを合計8連発。フォールを返されると、再びドロップキック4連発。そして返されようが、何度もフォールへ行く。広田はどれもカウント3ギリギリでクリア。
きずなは広田を持ち上げようとするがダウン状態で持ち上がらず。レフェリーが「大丈夫か??」と確認する。きずなはトップロープに上り、「広田、起きろー!」とアピール。残り時間3分。広田が起きてこないので、きずなはトップロープを降りてエルボー。再び「起きろ」とアピールし、トップロープに座って待つと、なんとか広田が起きてきたところで、腕を取り回転式の腕ひしぎ。広田は必死にロープに。
きずなが走りこんだところをFFDが決まるも2カウント。広田はへなーら狙いでバックに回るが、これは踏ん張られる。ならばと、カンチョーを狙ったが、すべて右、左と腰をそらしてすべて防ぐことに成功。「ダメって言ったじゃないですか」ときずなは突っ込むも、ここでへな拳。再びバックに回った広田は、カンチョーのポーズ。しかし、お尻ではなく、腰の左右の部分を突く。ここから一気に夜叉ロックで止めを刺した。
広田がマイク。「余裕で勝利したんですけど、今日は久しぶりということで、遠藤さんの大会もあったので、うっかり、あの大会はwave興行と思われがちなんですけど…」とマイクをしている広田の周りをきずながまとわりつく。
 「なんか言いたいことあるのか」という広田に「あるんです、あるんです」ときずながマイクを握る。
「9月18日、アミスタでYOUNG OH! OH!があります。当日、くじ引きなので相手がわからないんですけど、誰と当たっても勝てるようにがんばるので、ぜひ見に来てください」と9・18アミスタ大会をPR。そして広田にマイクを返す。
「この状況で? なめんじゃねーよ。ここまで言ったら最後まで締めろよー」と広田は
最後をゆだねる。
きずなが再びマイクを持ち、「『これが』と言ったら、『waveだー!』でお願いします」といつもの決めゼリフの準備。そしてゆるい言い方で、「これがwaveだー!」を言い放った。
一度はwaveのテーマがなったものの、広田が「待って、そんなふんわりダメだって。メリハリ。メリハリ。音響も流しちゃだめだよ。みんなも練習かなって思ったから」と指摘して言い直しとなり、今度は力のこもった「これがwaveだー!」でシメとなった。
2023.09.10

遠藤美月引退・アイガー昇華記念大会『打ち上げ花火』

オープニング
 試合前、パンチ田原&中村裕之リングアナが挨拶。二人はLLPW時代、遠藤のコールを務めていた間柄。パンフレットはじめ、この日発売される遠藤美月&沖野小百合グッズを紹介した。そして、「#遠藤沖野引退」、または「#アイガー昇華」のハッシュタグで今日の大会をリポストしていただくように説明した。
1,アイガー昇華試合『永遠に』(30分1本勝負)
◯ アイガー&尾崎魔弓with沖野小百合(14分25秒、体固め)志田光&旧姓・広田さくら ●
※FFD


 2003年より自然発生したアイガーはデビュー20周年の節目となるこの2023年に昇華することとなった。
その対戦相手は、仁義なき戦いを繰り広げてきた広田&志田という、名物カードの二人。
まずは、広田のテーマが鳴り響くが、曲が終わるまでに姿を見せず。改めてまた最初から曲がかかるが、2曲目が終わっても入場せず、曲のエンディングに合わせてパンチ田原リングアナが広田ポージングをすると観客から大歓声。
この非常事態に二上会長が控室まで見に行く状況となる。そして3度目の曲がかかり、ようやく志田とともに姿を見せると、これまた大歓声に包まれた。
入場テーマに合わせて、広田がいつものポージングを見せると、志田も見様見真似でポーズを決める。アイガーにとって、広田、志田はなくてはならない存在。仙女のリングで、何年にも渡って対戦してきた関係性だ。
いっぽうの尾崎&アイガー組。過去、尾崎はアイガー&沖野の黎明期に抗争を繰り広げた間柄。また沖野は尾崎を憧れの存在としていた。恩讐を超えて、アイガー昇華試合でのタッグ結成にいたった。まずは尾崎の単独入場に続いて、アイガーの登場。先陣を切るのはもちろんチェーンを持った沖野。赤いコスチュームに身を包み、守護神の竹刀は赤に染めての登場となった。
レフェリーのTommyはLLPW時代を彷彿させる「トミー蘭」と紹介された。
 エプロンに立ち、アイガーのチェーンを預かる沖野。尾崎はアイガーの背中をたたいて先陣を任せる。いっぽう、広田と志田は先発をめぐって話し合う。観客の広田コールに合わせて広田が先発。
アイガーと広田がロックアップ。しかし、すぐに離れるとまた組み合う。組んで離れての繰り返しに観客も「オイ!オイ!」と後押し。
この繰り返しのあと、広田が志田にタッチ。志田とアイガーによるタックル合戦からまたもロックアップ合戦。やはり、組んで離れての繰り返しとなる。観客も「オイ!オイ!」とコール。アイガーが尾崎にタッチ。尾崎と志田の顔合わせもまさかの組んで離れてのロックアップ合戦に。もちろん、観客も「オイ!オイ!」と声を飛ばす。
「いい加減にしろ」と尾崎は広田に張り手。志田とアイガー。志田がロープに振ると、沖野が赤の竹刀で志田の背後を殴打して介入。志田が怒って、沖野をリングに連れ込む。ここで竹刀合戦に持ち込むべく、広田が志田のマイ竹刀を投げ飛ばすが、アイガーがキャッチ。
しかしなぜかアイガーは志田にその竹刀を渡す。
ここで志田と沖野による壮絶な竹刀合戦が繰り広げられるが、これはともに互角。ここでアイガーがフォローに入って沖野の竹刀がクリーンヒット。その勢いで沖野は、志田、広田にとどまらず、尾崎にもなぜか竹刀で殴打する。
アイガーは志田にヘッドバットを連打。尾崎にタッチ。再び尾崎と志田に。両者がナックル合戦。志田がブレンバスター。尾崎も裏拳で返すが、志田もニーを当てる。
 志田から広田へタッチ。広田と尾崎。裏拳対へな拳の打ち合いとなるも、どちらも当たらず空振り。ともにフラフラの状態となり、尾崎をロープにもたれさせた広田はランニング式のボ・ラギノール。これを連発で決める。さらに突進するが、その飛び込ざまを尾崎が裏拳。
続いてアイガーにタッチ。アイガーは手招きをする。広田は吸い寄せられるように、その方向へ。
するとアイガーは背後から憑依。志田が「広田、後ろ後ろ!」と指示しながらリングヘ入るが、その志田も憑依される。「いるって言ってるだろ!」と言いながらリングへ入った尾崎も憑依されると、場外の沖野を手招き。すると、沖野も憑依される。さらにセコンドの鋼、谷もも、宮崎、狐伯、AKARI、炎華、LEONと次々に憑依トレイン。
そして広田が後ろを向くと、それぞれの選手に「うわー!」と驚きの表情を見せ、最後にアイガーを見て「うわー!」と驚いた後、ハグを交わした。何度も憑依され、何度も悲鳴を挙げてきた広田だったが、最後はハグという感動的なラスト憑依となった。
この流れでアイガーと広田は意思疎通となり、志田をコーナーホイップへ振り、ハイタッチを交わす。まさかの連携を狙ったが、志田が反転して二人にドロップキックを放つと、逆さ状態でロープへ宙づりとなる。そこから尾崎が飛び込むと志田は尾崎にもドロップキック。尾崎までもが逆さ状態に。「尾崎さんまで何やってるんですか」と沖野が割って入り、我に返る尾崎。尾崎はチェーンで広田と志田を殴るが間違えてアイガーまで殴打。
ここで尾崎&沖野は広田へ合体のダブルブレンバスター。広田も逆転を狙い、試合権利のあるアイガーへウラカンを決める。カウント2。
広田はここでシャイニングウイザード。尾崎もオザキックを決める。さらに志田もランニングニー。沖野も竹刀攻撃で介入する。アイガーが呪落。さらにアイガー&尾崎でエクトプラズム&ミストの同時噴射。これを食らった広田がFFD状態に。アイガーもFFDとなり、掛け合いとなるが、沖野の竹刀による介入からアイガーが上に乗り、広田から3カウント。
最後は尾崎&沖野がアイガーの手を挙げた。
ここからアイガーの昇華セレモニーへと移行。プロフィールを読み上げられる。悲しみがエネルギーであるアイガーはその悲しみを食い尽くしたため、この日を持って昇華されることとなった。
その後、10カウントゴング。パンチ田原リングアナのラストアイガーコールで紙テープが舞った。
・バックステージ
尾崎「今までの集大成じゃないかな。私の知らない広田や志田やアイガーの世界があったんだなって、一緒に組んでたけど、ファンの目線で見てました(笑)」
沖野「楽しかったですね。リングに立つのは12年ぶりで、なつかしさと、あー。こんな感じだったなというので。尾崎さんとは初めて組ませていただくのがすごく楽しみで。でもちょっと怖かったりとか。この数日間は情緒が不安定でした。でも楽しかったです」
アイガー「……」
沖野「もう悲しみはないでしょう。今は抜け殻ですね」
尾崎「ぬいぐるみだね」
沖野「どうですか。今日の夜、抱き枕で」
尾崎「怖い怖い…」
沖野「(久しぶりにコスチュームを着てどうでしたか?)久しぶりなんだけど、久しぶりだけじゃないというのと、なんか楽しいだけの感情が。選手とは違う感じで出させてもらったんですけど、なつかしさもあって。セコンドだったら、またやりたいなと思うけど、やりません。見るほうに回ります(笑)」
2,シングルマッチ(15分1本勝負)
星ハム子(5分33秒、片エビ固め)愛海
※ダイビングボディプレス


 遠藤にとってはよく大会などで一緒になる機会が多かったというハム子と、アイガーが
仙女参戦時、いつも気に留めていた存在だった愛海とのシングルマッチ。
ハム子がコーナーに愛海を追い詰めると、「お尻だー」が決まる。その後はエルボー合戦。愛海はフライングクロスチョップで反撃を見せる。
さらにDDTからダブルリストアームサルト。さらにはトップロープからのフォー!プレスを狙ったが、これは失敗。
ここでハム子は腹バットを連発する。カウント2。愛海は卍固め。ハム子がロ-プに逃れると、ジャンピングニー。さらに突進するが、これをラリアットでかわす。
ハム子はブロックバスターで畳みかけ、トップロープからのフライングボディプレスで3カウントを奪った。
3,タッグマッチ(15分1本勝負)
青木いつ希&◯中森華子(8分9秒、片エビ固め)高瀬みゆき&KAZUKI ●
※シャイニングフラワー


 遠藤がとても世話になったというPURE-Jの中森とKAZUKI、さらにはフリー時代に対戦して、思い出に残る存在だった青木、高瀬によるタッグマッチ。
まずは、いつものように青木の大声シャウト。そして、「自分が行きます」と中森に先発を買って出る。いっぽう、KAZUKI、高瀬は手を取り合って意思統一。先発は青木と高瀬でスタート。まずはエルボーの打ち合い。高瀬がドロップキック。KAZUKIにタッチ。
KAZUKIはニーを連打。ボディプレスからフォール。カウント2。これに対して、青木&中森がダブルのブレンバスター。これに高瀬もダブルのフェースバスターでやり返す。
 そして青木をコーナーへ水平に乗せた状態で、KAZUKIがニーを落とす。高瀬がコーナーラリアットからフライングエルボー。
再び青木と高瀬が打撃戦。青木が大外刈りからのニードロップ。カニばさみでロープに倒して、背後からのニー。高速ブレンバスター。カウント2。中森にタッチ。
 中森がスピンキックからブレンバスター。ソバットからミドルキック。高瀬も逆水平。中森がコーナーに振るも、高瀬はブーメラン式のミサイルキック。
KAZUKIにタッチ。ニーの連打を決めるが、青木がラリアットでカット。中森のハイキックからシャイニングウイザード。カウント2。
 中森&青木が合体技を狙うもKAZUKIが封じると、その間に高瀬が中森へカミカゼからのダイビングギロチン。さらにKAZUKIもダイビングニーで追い打ち。
 ここで高瀬とKAZUKIがラリアットを同士討ちその間に中森がバズソーキック。
ここで高瀬もミサイルキックを放ったがこれも誤爆となったところに、中森がシャイニングフラワーでKAZUKIを決めてフォールした。
4,タッグマッチ(15分1本勝負)
橋本千紘&優宇(時間切れ引き分け)宮崎有妃&永島千佳世

遠藤がお気に入りというチーム200キロと、対するは往年の関係にある宮崎&永島のタッグという組み合わせ。
まずはチーム200キロが気合の雄たけび。ゴングと同時に宮崎と優宇のぶちかまし。リングが揺れるほどの迫力ある攻防に。宮崎はカニばさみから低空ドロップキック。永島にタッチ。ブレンバスターを果敢に優宇へ狙いに行くが、簡単にボディスラムで投げられる。
チーム200キロはダブルタックル。永島が場外へ吹っ飛ばされる。ここで優宇は、優宇ロールで永島めがけて場外へ転がっていく。リング内へ戻すと、起き上がりこぼし式の逆水平。永島も腕を引っ張って阻止しようとするが優宇はびくともせず、スパインバスター。永島はすかさずドロップキックを連打し反撃。宮崎へタッチ。宮崎がラリアットからスクールボーイ。優宇もラリアットで切り返す。
ならばと宮崎がBIGHIPP。優宇は一本背負いで切り返すと、橋本へタッチ。コーナーラリアットからブレンバスター狙い。これは阻止されるとコブラツイストへ。宮崎は強引に腰から投げ飛ばす。
 そして禁断の恥ずかし固めを狙いに行く。しかし橋本の脚力が強くて足が開かない。永島もアシストして強引に開脚しようとするが、それでも開かない。ここでパートナーの優宇も謝りながらもう片足を持って永島と二人がかりで開けると完成形へ。そして四方に向けて、それぞれ向きを変えポーズを決める。
怒りの橋本はブレンバスターでお返し。トップロープに上がるが、宮崎も迎撃で最上段へ上る。そして雪崩式ブレンバスターを決める。さらにムーンサルトに行くがこれは失敗。
 ラリアットは同士打ち。ここで見合った宮崎とは橋本は、それぞれ手に力を込める。さらに今度はお互いコマネチポーズ。
宮崎がラリアット。永島にタッチ。永島はランニング式キックを連打。橋本がエルボー。永島が腕ひしぎで切り返す。
10分経過。永島は腕固めへ移行。橋本がロープへ。
 ここでピンチと見た優宇がラリアットでアシストに入る。息を吹き返した橋本がタックルを決めると、優宇のセントーンから橋本のサマーソルトドロップ。カウント2。続けてコーナーサマーソルトを狙ったがこれは失敗。宮崎がえびし落としから永島がトップロープ。宮崎が優宇を持ち上げる。永島は優宇を踏みつけて飛び越え、橋本へフットスタンプへ行くがカウント2。裏投げも2で返される。優宇がボディアタックでアシストに入り、橋本がダイビングボディプレス。
橋本と優宇がそれぞれ、宮崎と永島をダブルでパワーボム式に持ち上げようとする。宮崎はショルダースルーで回避。永島は2橋本へ回転式の回転エビで丸め込んだがカウント2。
 残り時間が少なくなる中、橋本が永島にラリアット。2カウント。永島がエビで丸め込んだ後、裏拳も2。残り30秒。永島がウラカンを決め、ここからエビ固め合戦になったが時間切れとなった。
1,遠藤美月引退試合『たくさんの思い出をありがとう』(30分1本勝負)
◯瑞希&SAKI (13分24秒、キューティースペシャル)遠藤美月●&大向美智子


 いよいよ遠藤の引退試合。まずは先に瑞希&SAKIが入場。かつて、遠藤が二人にプロレスのイロハを教えたというつながりがある。
続いて、特別出場の大向美智子がかつてのテーマに乗って先に登場。最後を務めるのはもちろん、遠藤。アメリカ遠征以来のトレードマークとなった星条旗を背中に背負っての出陣となった。コーナーに両者がそろい踏みすると、遠藤と大向はともに肩をそろえる。
まだ試合が始まる前ではあるが、二人とも涙を浮かべている。遠藤と大向はタッグチームとして、「下剋上」をキーワードに上を目指したチームだった。
いっぽうの瑞希とSAKIも涙を見せ、4人とも泣いている状態で試合開始。先発は遠藤。SAKIは「いやだー、終わってしまうから試合したくない」とアピール。瑞希も同調し、二人ともエプロンに控える。結局、仕方なく瑞希とSAKI、二人ともにリングイン。
ここでいきなり、遠藤はセンチメンタルな気持ちを吹っ切るように二人へダブルラリアット。瑞希&SAKIもすぐに立ち上がり、遠藤の腕を取る。ここで大向を呼び込み、早くも4人で記念撮影のポージング。
遠藤は瑞希をコーナーに追い込んで、足を踏みつける。大向にタッチ。大向はヘア投げからフェースバスター。カウント2。
さらに背後からのキック。かかと落とし。そして「決めるぞー」アピール。B3ボム狙いに行くが、これは瑞希に回避される。SAKIへタッチ。SAKIが「来いおら―!」と手を広げて遠藤を挑発する。大向が遠藤にタッチ。
SAKIと遠藤がエルボー合戦。遠藤はキャメルクラッチへ。大向も正面からキックを入れる。しかしSAKIが脱出すると、遠藤を捕まえ、瑞希がSAKIを馬飛び式のブロンコバスター。5分経過。
SAKIが大向を呼び込む。大向がコーナーホイップ役となり、引退トレインの開始。SAKI、瑞希に次いで、セコンドが総出で遠藤に引退のはなむけ攻撃。この日の出場選手はもちろん、それ以外のセコンドたちも続いていく。
最後は大向が魂を込めたグーパンチ。瑞希、SAKIとともに3人でフォールするも2カウント。
 遠藤と瑞希で試合再開。瑞希がエルボー。遠藤はラリアット。再び瑞希がエルボー。
 SAKIのアシストから瑞希がブロンコバスター。遠藤は場外へ転落。瑞希がプランチャを敢行する。
再びリングに戻り、遠藤がケンカキック。瑞希も立ち上がるが遠藤はバックドロップ。
さらにハーフネルソンスープレックス。カウント2。BMクラッシュを狙うがこれは阻止される。SAKIがトップロープからの攻撃を見せようとするが、遠藤が持ち上げて回避。大向がSAKIへシャイニングウイザードでさらにフォロー。
遠藤は瑞希を持ち上げBMクラッシュ。カウント2。瑞希もエルボーで反撃。大向がエプロンから「瑞希コール」を先導。遠藤はラリアット。2カウント。
再び遠藤はBMを狙うが、瑞希はエビ固めで切り返す。
瑞希は渦飴。カウント2。ダイビングフットスタンプ。キューティースペシャルと畳みかけたが、いずれも2。
SAKIが大向をカットする間に瑞希がトップロープからのダイビングフットスタンプ。これを遠藤は2で返す。
遠藤コールが鳴り響くなか、瑞希がキューティースペシャルで3を奪った。
これにて引退試合が終了かと思われたが…。
SAKI「遠藤さん、お疲れさまでしたはまだ言いません。私はこのままで終わらせたくありません。今ここで私とシングルマッチをしてください。私も遠藤さんから3カウント取らないと終わることができません」
大向の肩を借りていた遠藤は了承。ここで異例の5分延長戦となった。
ロックアップからからロープブレイク。遠藤が串刺しラリアット。DDT。遠藤バット。カウント2。
SAKIもビッグブーツ。ランニング式のキック。これに対して遠藤も投げっぱなしハーフネルソン。カウント1。
ブレンバスター合戦では、SAKIが投げ勝つ。そして、ランニング式のニー。
さらにトップロープからのカワイルドニードロップ。しかし、あえてフォールに行かないSAKI。フォールに行くとついにすべての試合が終わってしまうことを懸念する。
ここで遠藤が拳を握り、マウントパンチ。まさかの行動にTommyレフェリーが止める。「L-1」などの格闘技戦経験のある遠藤が最後に見せた格闘技スタイルに館内もどよめく。ここからさらにマウント合戦へ移行。
SAKIも大向から放り投げられたオープンフィンガーグローブを手にして装着するとグーパンチ。これで時間切れ引き分け切れとなった。
試合後、SAKIが覆いかぶさると、Tommyレフェリーと、観客が3カウントを入れた。
そして4選手で抱擁をかわし全員で手を挙げた。
引退セレモニーへ。
まずは青木、優宇、高瀬、清水、チェリーらフリー勢、
星ハム子、咲蘭らアイスリボン勢&HOTシュシュ勢、
里村、橋本、愛海ら仙台勢、
ボリショイ、LEON、鋼、AKARI、谷らPURE-J勢
尾崎、
続いてジャパン女子OGから福岡、紅、キャロル、斎藤ら4期生、
そして外山ら遠藤の同期である5期生、
それから2期生と続く。
ここでサプライズゲストとして、ライオネス飛鳥がリングイン。サプライズの登場に遠藤の顔も硬直する。

飛鳥「33年間のプロレス生活お疲れさまでした。遠藤美月という名前は学生のころから知っていて、当時、団体の中に個人のFCがあって、ライオネス飛鳥FCの山梨の会員ナンバー1が遠藤でした。美月という名前が珍しくて、印象に残っていて、1番でうれしいなーと思っていたらデビューしたといういきさつがありました。33年間、いろんなことがあったと思いますが、これからの人生の糧にして、たくさんの人に囲まれて、第二の人生を活動してほしいと思います。第二の人生おめでとうございます」とコメントした。
沖野もリング上へ。沖野のセレモニーもともに行われる。
 waveより桜花、宮崎、広田、狐伯、きずな、炎華らが花束贈呈。宮崎が遠藤へ引退記念の恥ずかし固めをかける。
永島、カルロス天野らアイガー&沖野のライバル関係だった二人が両者とハグ。
続いて瑞希&SAKI、
LLPW勢より立野、穂積、イーグル、半田、北村、紅、キャロル、永島、大向、青野、和田部、神田、西、桑田、グラマーエンジェルス、おばっちらが続々リングへ上がる。
こうして贈呈セレモニーが終了。それぞれのプロフィールが読み上げられる。遠藤のプロフィールでは読み上げ中にパンチ田原リングアナが感極まる場面も。そして、最後に両者の挨拶へと移る。
沖野「お久しぶりです、沖野です。はじめましての方もありがとうございます。私は引退をできないと思っていました。でも今年の1月、遠藤さんから連絡が来て、それから本当に会いに来ました。2月4日です。その時に話をしたのですが、遠藤美月は引退をすると。遠藤、アイガーが引退するので、私が引退する時は、沖野と一緒でないとダメだと駄々をこねられました。一度は断ったのですが、愛媛まで来てくれて一緒に引退したいと。断れないなと、この場に立たせていただくことになりました。遠藤さんありがとうございました。デビュー前のエキジビジョンをしたのも遠藤さん、ケガをしたのも遠藤さん、最後に一緒に立っているのも遠藤さん、先輩後輩は変わらないけど、これから違った関係性を築いていけると思います。不器用な遠藤選手とアイガーとプロレスをしていけたのは一番いい思い出になっています。ありがとうございました。それと、(客席に向かって)唯一の同期がいるんですけど、私はいま47(歳)なので、かなりの付き合いですが、今でも付き合いがあります。素敵なメンバーと巡り合えて、感謝しかないです。これからもみなさんのおかげですし、選手、ファンの皆様のおかげです。ありがとうございました」
遠藤「お忙しい中、お集まりいただきまして、ありがとうございます。もう頭の中は真っ白です。考えても言葉が出ないです。本当に33年、プロレス一本やってきました。本当にプロレスラーになれるのか、という自分が「石の上の3年」という言葉があって、3年頑張ればなれるんじゃないかとしがみついてやってきて、気が付いたら33年という長い間、やってきました。プロレスに入って、こんなたくさんの方とやるようになって、それから先輩後輩、たくさんの方に支えていただきここまでやってきました。決して一人でできることではありませんでした。みなさんにたくさんの応援をありがとうと叫びたくて、waveさんの力を借りてこの大会を開催することができました。本当にありがとうございました。たくさんの思い出をありがとうございました」
挨拶が終わると、中村リングアナから沖野、続いて、遠藤のラストコールが行われ、紙テープがリングを舞う。
最後は騎馬で場内を一周してのフィナーレとなった。
遠藤「(まずは今引退試合を終えての実感は?)なんか自分のことには思えないなって。
きっと3日後くらいに思うんでしょうね。ジワッと。でも最後に後楽園でリングに立てて感謝です」
沖野「私はもともと12年ここ(リング)にいなくて実感はないんですけど、時間がたてば来るんだろうなって思います。遠藤さんの言葉がなかったらここにはいなかったので。GAMIさんの団体、waveの選手たち、みなさんのおかげです。昨日も夜遅くまで準備してくださって、特に関係のない私を含めてここまでやっていただいて、ありがとうございました」
遠藤「本当にみんなに支えられているなっていうのを感じました」
沖野「(今日、コスチュームで来たことについて)私はジャージでいいなと思ったんですけど、コスチュームを作ってくださるという方がいて、もっともらしい引退をさせていただきました。人の縁って素晴らしいなって思ったし、プロレスに出会えて人生で一番の宝物になるんだろうなって。プロレスがあったから今の私がこんなに素敵な人に巡りあえました」
遠藤「(最後に沖野が隣にいたことについて)赤い水着が似合ってた(笑)。横に立ってほしかったので、それが現実になって。今まで当たり前だった人が横にいて、改めて心強いなって思いました」
沖野「(アイガーとは何か話した?)もう消えるって言ってました(笑)」
遠藤「私は会わなかったです。いつもすれ違いで、最後まで…。(最後にメッセージを)
今まで応援していただいてありがとうございました。ちょっとした一声が本当に力になって、頑張ろうって思えてやってきました。なかなか人に伝えられないんですけど、力をもらえたっていうことを伝えたいです」
2023.09.01

PHASE2 Reboot 4th『NAMI☆1~Sep.~’23』

1、チャレンジwave(20分1本勝負)
SAKI&⚪︎櫻井裕子 (13分46秒、ブレンバスターホールド)田中きずな⚫︎&炎華



まずはきずな&炎華のタッグがCOLOR‘Sの二人に挑むチャレンジマッチ。
 先陣を切って、きずなと炎華がドロップキックを狙ったがこれは阻止され、コーナー攻撃を食らう。それでも、体を入れ替えきずな、炎華によるドロップキックから、「wave、イロトリドリ!」とCOLOR‘Sを意識した連携を見せる。最後の決めはダブルのワー!プレスからのピースサインを決めた。
櫻井はきずなをヘアホイップから顔面踏みつけ攻撃。ブーイングを浴びる。
 SAKIがきずなをコーナーへ追い詰めるも再びブーイング。SAKIはサーフボードに切り替える。さらにキャメルクラッチへ。今度は櫻井がきずなをロープに張り付け、SAKIも加勢。再三、ブーイングが飛び交う。
SAKIときずな。SAKIが「ごめんなさい!」と言いながらストンピング。SAKIのチョキパンチに対してきずなはグーを見せて「勝ったー!」のアピール。そして、ワキ固めから腕ひしぎへ。炎華にタッチ。ドロップキックの連打から、コルバタ。さらにSTFに決める。
そしてエルボー合戦。SAKIはボディスラムから櫻井へタッチ。櫻井がボディスラムから逆エビへ。きずながカット。櫻井が二人めがけて、ダブルショルダータックル。炎華はドロップキックから側転エルボーで反撃し、カウント2。
きずなへタッチ。きずなはドロップキックを素早いスピードで5連発。櫻井はコブラツイストに取り返す。そのままグランドコブラに持っていくが、カウント2。
 櫻井のコーナータックルはきずながかわし、ドロップキックからボディスラム。持ち上げようとするが、櫻井が逆転する。カウント2。
炎華のカットプレーからダブルのドロップキック。きずなはネックブリーカー。カウント2。さらに櫻井をコーナーに誘い込んでの一回転式腕ひしぎ。炎華もSAKIにボディアタック。
きずなと炎華がダブルのドロップキック。櫻井はきずなにリバースネックロックで切り返す。炎華がボディアタックを決めながら、きずなの回転エビという合体技も2。SAKIがカットから、ダブルのカウンターキック。櫻井がきずなへダイヤモンドカッターは2。ここから櫻井のブレンバスターホールドできずなに止めを刺した。
・バックステージ
きずな「SAKIさんとは何回か対戦させていただいて、桜井さんもそうですし、自分たちでできるものを考えて今日、対戦させていただいたんですけど、自分たちに足りないものは何かをすごく考えて。でも、本当に悔しい気持ちでいっぱいです」
炎華「(きずなと)何回か組んでいて、今日はいつも優しくしていただいているSAKIさんと櫻井さんと戦わせていただけることはうれしくて、いつもより連携を出せてうれしいんですけど、もっと二人で連携の練習をしたいです」
きずな「今日はいろんなことに挑戦してみたくて、イロトリドリもそうですし、SAKIさんのパンチのよけ方もそうですし、自分なりに考えてやったんですけど、最後3を取られて悔しい気持ちだけなので、炎華と上を目指していくためにも、もっともっと強くなりたいです」
2、メモリアルwave~遠藤引退ロード~(15分1本勝負)
◯高瀬みゆき (9分17秒、エビ固め)遠藤美月⚫︎
※BMクラッシュを切り返す

9・10後楽園で引退を迎える遠藤がラスト後楽園。そして引退試合を除き、遠藤としてのラスト出場となる。
まずは高瀬が気合を入れるべくコーナーへチョップの連打。最後に遠藤へビシバシ打ち込もうとする意思表示を見せる。試合開始。ロックアップから早くも高瀬が逆水平チョップ狙いに行くも、遠藤が回避。遠藤がケンカキック。さらにもう一発。カウント2。
遠藤は腕ひしぎに行くも、高瀬が体を上に浴びせる。遠藤は切り替えての腕固め。ヘッドバット連打から遠藤バットは自爆。頭突き合戦からワキ固め。
遠藤はチョップ封じに右腕へのストンピング攻撃。さらに腕固めで腕への一点集中攻撃。コーナーへ振ると、高瀬がブーメラン式ミサイルキックからのダイビングコーナーエルボーで反撃。
高瀬はDDTからまずは逆水平チョップを胸板に一発打ち込む。さらに、遠藤をロープに張り付けてチョップを連打。ついに苦痛にゆがむ遠藤。高瀬はラリアットからフォール。2カウント。さらにカミカゼベイベーからのギロチン。これもカウント2。
さらにトップロープを上るが、遠藤は迎撃すると、コーナー上でのヘッドバット。高瀬がひるんだスキに雪崩式ブレンバスターに取る。そしてラリアット。2カウント。
再度ラリアットを決めたが、これは1カウント。投げ捨てジャーマンから、「挙げるぞー」と叫んでBMクラッシュの体勢に。リング中央で決めたが、フォールの瞬間、高瀬が丸め込みに取り、逆転の3カウントを決めた。
試合後、両者が礼をかわす。高瀬がマイク。
「遠藤さん、お会いできて、関われるようになったのはまだ最近のことなのに、最後の引退ロード、シングルマッチ戦わせてくださって本当にありがとうございます。勝ったはずの私がヒザをついて、負けた遠藤さんがピンピンしてて、悔しいですけど、こうして戦うことができてすごくうれしいです。引退興行、最後の試合、楽しみにしております。今日、最後だと思いますので、みなさんに向けて遠藤さん(マイクを)お願いします!」
 遠藤がマイク。
「今日で引退前の遠藤美月の試合が終わりました。試合前からウルウルしていて。今日は高瀬さんに引っ張っていただき、試合することができました。ありがとうございます。高瀬さんのチョップがあんなに痛いとは思いませんでした。涙がちょちょぎれました。でも最後、受けられてよかったな、一生忘れない痛さだったと思います。ありがとうございました」
 遠藤は一例をしてリングを降りた。
・バックステージ
遠藤「今日、会場に来てからなんかおかしくて。ウルウルしてて。何だか知らないけど、涙が出てくるという。今日、すごく良いプロレスができて(遠藤美月最後の引退ロードが)終わったんですけど、やっぱり33年というのは長いもので、ちょっと寂しいですね。(waveは)遠藤美月が出る機会がなくて、自分を呼び起こしてくれた団体なので、すごく感謝しています。引退試合は思いっきり自分のプロレスをしたいと思います」
3、コミカルwave(15分1本勝負)
◯朱崇花 (1分23秒、片エビ固め)旧姓•広田さくら⚫︎
※トラースキック
▼再試合
◯朱崇花(52秒、片エビ固め)旧姓•広田さくら
※トラースキック⚫︎
▼再々試合
◯朱崇花(5分48秒、片エビ固め)旧姓•広田さくら⚫︎
※ムーンサルトプレス

今後は改名するにあたり、朱崇花とのして試合はwaveではこれが最後。その相手である広田は朱崇花のテーマに乗り、朱崇花そのもののコスプレ姿で登場。ロープにくぐる仕草から股を開いてのポージング、そして、お尻をフリフリするダンスまで完コピを見せる。
コーナーに控える姿ももちろん、朱崇花になりきる。リングアナのコールは「旧姓・広田朱崇花」と紹介された。
まずは四方に向かって朱崇花ウォークの広田。手四つ合戦から低姿勢となり、お尻フリフリダンスを見せている間に朱崇花は低空のトラースキック。そのままフォールすると、なんとカウント3。
「ちょっと朱崇花、冗談でしょ。アンタはいいの? って話だよ、ケツしか振ってないじゃないの? それでいいの? いいって言った時のGAMIさんの顔見た? ギャラもらえると思ってるの?」
ということで再試合に突入。
またも手四つ合戦。広田はまたもお尻をフリフリ。再び朱崇花がトラースキックを狙うも空振り、広田はボ・ラギノールで返す。しかし、得意げにお尻フリフリダンスをしていると、またもトラースキックを浴びて3カウント。
今度こそ引き揚げようとする朱崇花。
「ちょっとちょっとちょっと朱崇花! 集合、ちょっと。いま、ちょっとやらかしたみたい。見て、(二上会長が)めっちゃ怒ってる。ねえ、アンタがダメなんだからね。そんなんやったら終わるにきまってるじゃん。やんなよ」
というわけで再々試合へ。
朱崇花コールの中、今度は腰を振る広田。これに対して、朱崇花は本物のダンス。そして、二段目のロープを使って、サルトモルタルを披露。広田も「私だって、できるわよ!」と強がるが、コーナーの二段目に乗ると、できそうにもなく躊躇する。背後から朱崇花が蹴り。
広田は場外へ転落。朱崇花はトペを狙うが、広田が場外から必死に抵抗の意思表示をすると、飛ぶ意思をなくす。そこで、気を取り直して腰振りダンスを披露している間に広田はリングインして背後からボ・ラギノール。
「私だってできるわよ。いつも朱崇花がやってるヤツ、やってやる」とコーナーに振ってなぜか鼻くそをほじりながら突進するが、身をかわした朱崇花が投げっぱなしジャーマン。「(入院中の)桜花さん、見といて」とタイガーの体勢。広田が阻止するとクロスアーム式DDTからのかかと落としという桜花ムーブを見せる。
朱崇花は高角度式のパワーボムを狙うが、広田はウラカンで返すと、足が上がり切らない形での強引なトラースキック。広田は腰を振りながらトップロープに上る。ムーンサルトの体勢へ。しかし、そこからは躊躇して飛べない。再度、トライしようとするも、また躊躇。
ここでセコンドにいたSAKIと櫻井を呼び込んで、二人の補助付きによるスローモーション・ムーンサルト。朱崇花はカウント1で返すと、強烈なトラースキック。さらにみちのくドライバー2を決める。ここから一気にムーンサルトを決めて3カウントを奪った。
試合後、朱崇花は本物の尻フリダンス。そして広田の背後を思い切り蹴り上げ、リングを後にした。
4、スクランブルwave(30分1本勝負)
青木いつ希&◯笹村あやめ&関口翔 (14分4秒、ブロックバスターホールド)宮崎有妃&梅咲遥&Himiko⚫︎


宮崎対2017年組の第2ラウンド。気合の大声シャウトで青木は宮崎と握手。笹村と関口は「うるさい」とばかりエプロンへ回避。
それでも、青木は「2017年組、いくぞー!おー!」と気合を入れる。青木が「よっしゃいくぞ、新宿―!」とアピール。Himikoとのスタートだったが、関口、笹村が割って入ったのをきっかけに、6人が入り乱れる。乱戦のさなか、「お前は敵だー」と間違えて、宮崎は梅咲を恥ずかし固めの体勢へ。必死にHimikoが「味方です、味方ですー」とアピールし混乱を収拾する。
ここから笹村、関口、青木が続けてHimikoへボディスラムで投げつける。さらに青木のボディプレス。カウント2。
 青木が「トリプルー!」と指示。3人がかりでHimikoをロープに張り付けて客席へアピール。
青木がHimikoをコーナーホイップ。Himikoが反撃のドロップキック。梅咲にタッチ。梅咲もドロップキック。青木へネックブリーカードロップからのフットスタンプ。
その後、エルボー合戦。青木がエルボー連打で優位に立つと、梅咲もドロップキックで反撃。青木が宮崎、Himikoを蹴散らす間に、笹村&関口が梅咲へダブルのドロップキック。
 青木から関口へスイッチ。関口がミサイルキック。カウント2。ワキ固めへ。さらにドロップキック。カウント2。
梅咲もドロップキックから低空ドロップキック。2カウント。宮崎へタッチ。宮崎がタックル。関口がカニばさみで倒そうとする。宮崎は「倒れるかー!」と耐えきる。ドロップキックにも宮崎は倒れない。ならばと関口がボディアタックを敢行するも、宮崎はキャッチ。関口が低空ドロップキックでスキを付いてから青木にタッチ。
関口、笹村がカニばさみ、これを再び宮崎が耐えるも、背後から青木のパンチで倒す。青木と笹村、二人のアシストから関口がミサイルキック。
 笹村にタッチ。宮崎へおしゃれキック。宮崎は目つきで反撃を試みるも、笹村が手刀でカット。笹村がヒザカックンからのフェースバスター。トップロープからの攻撃は宮崎がカット。宮崎はトップロープに上がると、雪崩式ブレンバスター。10分経過。ムーンサルトは自爆。笹村が突進するが、これをえびす落としで返す。
 宮崎は倒れている笹村へ目つき。一瞬で終わらず、そのまま両指を目の付近に食い込ませて起き上がらせる。
そしてHimikoとダブルのブレンバスター。Himikoへタッチ。
Himikoはコーナーエルボーからフェースバスター。さらにかわず落とし。グラウンド卍関へ移行したが、これは関口がカット。
 Himikoがダブルアーム狙い。青木がカット。ここで青木&関口のダブルの大外刈りから
笹村のブレンバスターホールド。カウント2。宮崎は関口&青木のダブル攻撃をかわしてダブルラリアットを叩き込む。
 リング上は笹村とHimiko。首固め、逆さ押さえ込みと丸め込みを続けたHimikoだが、ブレンバスターで投げられる。それでもフォールを切り返しての首固め。ここで青木のラリアット、関口のラリアットでのフォローから、笹村のブロックバスターホールドでHimikoを畳みかけてカウント3が入った。
宮崎がマイク。
「2017年組と千葉でも試合で、今日も試合で、楽しいけど、やかましくて面倒くさいやつらばかりだな。で、千葉大会を見に来た人はわかってると思いますけど、今年のキャッチ、(宮崎が)エリザベスブロック優勝したんですよ。それでエリザベスに挑戦できる権利をもらったんですけど、ディアナからオファーがないんです。遥ちゃん、待ってたんだよ。でもこの間、初めて口に出したんだよ。CATCHが終わってどれくらいたったと思います?」
続いて、梅咲の返答。
「宮崎さんが『エリザべスしたいよー』と伝えたら『ホールでやる?』みたいなことを言われました。(『いつ?』の問いに)10月8日です。もし、何かあったら(試合が入らなかったら)ディアナに怒ってもらって(館内・笑)」
 再び宮崎がマイクを握る。
「(挑戦者の)もう一人がまだ…広田が空いてると思うし。言いたいことはね、私は権利を得てるから、やっとエリザベス挑戦できます。ジャガー横田の持つエリザベスのベルト、waveに持って帰ります。10月8日、頼むよ、コスチューム持って行って、試合入ってなくて、遥ちゃんに行ってワーッ!って怒って帰るの嫌だからね。必ず信じてます」
 果たして10・8ディアナ後楽園大会で宮崎はエリザベス王座への挑戦を果たせるのか? この先に注目だ。
・インフォメーションコーナー
 二上会長会長がリングイン。まずは、9月18日のアミスタ大会について。YOUNG OH! OH!での開催となった。現時点での決定メンバーは田中きずな、炎華、サニー(Evo女)、ななみ(ディアナ)、篠瀬ありさ(アイスリボン=wave初参戦)、宝山愛(マーベラス)。また、10・28帝京科学大学での学園祭があり、そこでの学園祭プロレスが決まったことを発表。本大会の出場メンバーの半分以上は出るとのこと。立ち見は無料だが、協賛していただくことで、チケットが2枚もらえて着席できるとのこと。以上の発表がなされた。
5、喧嘩wave(15分1本勝負)
◯日高郁人(13分38秒、ショーンキャプチャー)清水ひかり⚫︎



このところ、清水による日高への挑発が続いていたが、ついにシングル戦が実現。8・26千葉大会では、清水は「首を洗って来い!」という日高へのメッセージを青木へ伝えていたが果たして…。清水はセコンドに高瀬、関口、笹村ら2017年組を引き連れ、刀を手にして登場。
「お前何年デビューなんだよ、そっちでいいのか」と日高のセコンドに就く青木を挑発。2017年組Tシャツを青木に指し出すも、青木は受け取らず。「社長、ガウンもらいます」と日高のセコンドに徹する。「本当にいいのかー」とセコンドの高瀬も青木を挑発。
試合開始、ドロップキックも日高は倒れない。逆に、エルボーの連打から低空ドロップキックを決め、早くも「ショーンキャプチャー」ポーズを見せる。そのスキを清水が背後からドロップキック。場外へ転落した日高へ、「親父刈りだー」とセコンド総出で襲い掛かる。
しかし日高も反撃。清水を新宿フェイスの壁にぶつけ、「頭蓋骨破壊してやるからな」とバックステージへ消えての乱闘となる。
その後、二人が場内へ戻ると、清水がヘッドロックに捕らえ直していた。そして客席後方にて、「覚悟―!」とうなってからの刀攻撃を決めた。先にリングへ戻る清水。リングアウトのカウントが進むが日高も19ギリギリで戻る。
日高の突進を清水はウルトラコルバタ。そして、二段式キックからのダイビングフットスタンプ。2カウント。再び刀を抜きだすと、「首もらったー!」とアピール。しかし、日高は刀をトラースキックでハネ返すと、レフェリーに差し出す。
日高はボディスラムからサマーソルト。5分経過。「首切るんだろ!」と挑発しながら、コーナーに右足を絡めて、身動きが取れなくしてからのドラゴンスクリュー。清水の足にダメージが残る。
再びショーンキャプチャーのポーズ。ここから技を決めに入ろうとしたが、「足が…」と清水は足のダメージからダウンして未遂に。
「今の怪しいだろ」と青木。しかし、日高は「清水、大丈夫か?」と手を差し伸べようとする。清水はこの瞬間、首固めで丸め込み、さらにコルバタで旋回する。日高が場外へ落ちると、プランチャを決めた。
清水はリング内へ戻るとダイビングフットスタンプ。さらに稲妻レッグラリアット。2で辛うじて返す日高。「本物の稲妻を振らせてやる、凶器!」と再び、凶器を手に持つ。あわてて、レフェリーが止めるが、背後から日高がタックル。そのはずみで、凶器がレフェリーに突き刺さる。
レフェリー不在の間に、清水の凶器での腹部への攻撃から、セコンドが総出で襲い掛かる。しかし、関口のドロップキックは同士討ちとなり、笹村もアイルビーバックを狙ったが、逆にアイルビーバックからのニールキックを食らい、セコンドが蹴散らされる。
凶器を持つ清水には低空ドロップキックをお見舞いし、日高は三度び、ショーンキャプチャーポーズ。今度こそ決まるかと思われたが、その瞬間、青木がリングに入り、「ちょっと待ってください、同期が憎しみに狂っているのを見てられない!」とストップをかける。「いつ希、いいの」という清水の言葉を遮り、「日高さん、こんな争いはやめましょう。同期に決めるならこのたった一人の社員、妹のような青木に技をかけてからやれー!」と訴える。日高は有無を言わずショーンキャプチャー。
清水が「ありがとう」青木に握手してからのバズソーキック。スクールボーイ、コルバタと続けたが、カウント2。続けてウラカン狙いに行ったが、この瞬間、日高は逆転のショーンキャプチャーでついにギブアップを奪った。試合後、青木は日高に張り手。
 清水がマイク。
「日高、なかなかやるじゃねえか。GAMIさん、DUAL SHOCK WAVEやりましょう。そろそろやりませんか」と問いかける。
「お前、キャラ変わりすぎやぞ。清水やぞ。すごいねえ。やるのはいいんですけど、あなたのパートナーはSAKIですか? 笹村ですか? まさか…日高?」という二上会長に「(日高へ)やりてえか? まあやるということで」と清水が返す。「パートナー問題をごまかしたね、アンタ。じゃあ近々やりましょう」と二上会長は清水の案にGOサインを出した。
「日高、お前の強さは十分わかったよ。だからタッグの価値はお前の力でもっともっと上げてほしい。できるよなああああああ! 覚えとけ、次あった時がお前の命日だ」と清水は最後まで力強い言葉を忘れなかった。
6、Future wave(15分1本勝負)
◯岩田美香 (9分56秒、片エビ固め)孤伯⚫︎
※雷音


 メインは狐伯対岩田。まずは握手から試合開始。腕の取り合いから狐伯がネックロック。
ヘッドロック合戦へ。岩田がヘッドシザース。狐伯がバックに回り、そこからドロップキック。岩田のローキック。狐伯もアームホイップ。岩田もローキックで返す。
岩田のニーから狐伯は場外へ。岩田はエプロンからのランニング式ローキック。場外でもエルボーを見舞う。狐伯をリングに入れた岩田はニーからのフォール。カウント2。
背中へのサッカーボールキック。カウント2。狐伯は足をすくい、流れを変えるとドロップキック。エルボー合戦へ。狐伯はエルボー連打。岩田もローキックで返す。
ここから再度、背中へのサッカーボールキック。カウント2。岩田が逆エビに決める。続けてトップロープからボディプレスを狙ったが、これは自爆。狐伯がDDT。ブレンバスターと続けるが2。低空ドロップキックを挟んで、トップロープからのミサイルキックもカウント2。その後、ダブルリストアームサルトでも決まらず。
岩田がトラースキックでやり返す。狐伯も首固め、カサドーラで丸め込んでいく。これをクリアした岩田がローキックからバズソーのコンビネーション、さらに低空式のランニングキックも2。ここで一気に雷音を決めて3カウントを入れた。
狐伯は試合後、岩田の足を踏みつけ、悔しさをあらわにする。岩田も、ニーを決め、互いに闘争心は消えていなかった。
 狐伯がマイクを握る。
「前の大会、8月26日千葉大会でwave17周年目、メインで真霜選手と試合して今日2試合目の大会でメイン、男・岩田美香選手と試合して、2試合連続男子はちょっと…(館内・笑)。でも岩田選手は前の時もそんなに当たったこともなくて今回、自分の希望で当たらせていただいて、手が届きそうな気がしました。なので、勝つ未来が想像できたと思います」
 こうして狐伯の締めによるエンディングとなった。
バックステージ
「楽しかったです、久しぶりに。正直、真霜さんの時は正直、負けちゃう、負けちゃう、でもどうにかして攻撃しようって思っていたんですけど、今日の試合はなめていたわけじゃまったくないんですけど、リスペクトを込めて、勝ちたいという気持ちで戦って、勝てる未来が少しは見えたと思うので、今まで知らなかった分、これからどんどん知って男・岩田美香に勝ちたいと思います。(男と感じたのは?)顔面です(笑)。パワーも蹴りも鋭くて、力が重かったです。(なぜ岩田との試合を望んだか)まずは全然試合で対戦したことがなくて、デビューしたころは仙女さんにレギュラー出場させていただいていたと思うんですけど、そのときもそんなに対戦したことがなくて、それで岩田さんと試合してみたいと思って、GAMIさんに言ったら『じゃあ今度のこの日、対戦相手でいいよ』って言ってもらってという感じです。(17周年の連敗スタートは)悪い連敗ではないなと思っています。対戦する人が全部先輩なんですけど、自分のレベルアップのものになってるんじゃないかなって思っています!」
2023.08.26

『CHIBA WAVE Vol.10~17年目へGO!』

・前説
 試合前、二上会長がリングイン。「本日、waveが旗揚げ16周年を迎えることができました。16年前、30代だった私と20代だった桜花の二人で立ち上げました。20周年まであと4年、頑張りたいと思います。あ、20年で終わるわけではないですよ(笑)」とあいさつ。
 また9・18アミスタ大会はYOUNG OH! OH!による開催、また、10・16狐伯の地元である岡山での大会開催が発表された。というわけで、8・26旗揚げ記念日による大会の開始となった。
・入場式
 16周年ということで、所属6選手のみが入場。代表して桜花があいさつ。「みなさんこんばんわ。本日は千葉大会ご来場ありがとうございます。16年前の今日、プロレスリング
waveが産声を上げていま、16歳になりました。それからたくさんの選手が入団して、巣立って、山あり、谷あり、谷あり、谷ありだっだんですけど、応援してくださるみなさんのおかげでwaveは16年突っ走っていくことができました。本当にありがとうございます。今日、復帰2戦目、今日がラストということで、私は今日、きずなと最初でとりあえず欠場前、最後のシングルマッチをして、いっぱい暴れて、そしてまた手術をして妊活して戻って来たいと思いますので、今日は私を応援してくださいね。きずなを応援したいと思いますけど、今日は私の応援をお願いします(笑)。今日、選手一同、熱い試合をしますので、熱いご声援をお願いします」
1.CHIBA・3wave(15分1本勝負)
◯梅咲遥(6分44秒、スクールボーイ)炎華●
※もう一人は網倉理奈


 16周年記念日のオープニングは3WAYマッチ。網倉が静寂を破るように「炎華―!」と叫びながら、3人での手四つ。網倉が優位に立つと、炎華をコーナーに持ち上げて座らせ、「炎華ちゃん、見てて」と指示。
網倉は梅咲との対決を希望し、ロックアップにとるが炎華も背後から助太刀。しかし、網倉は二人を同士討ちにさせてダブルへのタックル。
炎華へエルボーを狙うが、悲鳴を挙げられて躊躇。その間に炎華がドロップキック。網倉もボディスラムからワー!プレス。さらにボディプレスへ。
網倉は炎華へインディアンデスロックの体勢に入るが、梅咲がドロップキックでカットに入る。しかし、網倉が倒れると、インディアンが締まってしまう。
炎華の悲鳴が響く。梅咲が網倉をロープに振り、炎華がボディアタック。網倉がキャッチすると、梅咲が背中へドロップキックを打ち、技を成功させる。
ここで、梅咲と炎華のエルボー合戦。網倉も割って入る。真ん中に炎華を挟んだ形で二人のエルボー合戦。そしてコーナーに二人が追い詰められると、炎華が梅咲と網倉、交互にドロップキック。
炎華は梅咲にSTFへ。これを網倉がカット。炎華がバックに回り、梅咲にジャパニーズレッグロールクラッチ。カウント2。網倉が梅咲にパワースラム。技を放ったスキに炎華が網倉にスクールボーイ。カウント2で返されると、またそのスキをついて、梅咲が逆に炎華をスクールボーイで丸め込んで勝利した。
2、CHIBA・wave of waves〜桜花由美限定復帰 Vol.2〜(15分1本勝負)
◯桜花由美(10分14秒、体固め)田中きずな●
※ビッグブーツ。

 桜花が炎華戦に続いて、プレミア出場。もちろん、きずなとはこれが初顔合わせとなる。
きずなの握手には握手で答える桜花。ロックアップから、きずながエルボー連打。
ドロップキックへ。合計4発打つも桜花は倒れない。ボディスラムで投げようとするが、逆に桜花に抱え投げられる。カウント2。桜花はーコーナーに振り、ランニングキック。
顔面への踏みつけ攻撃からコーナーに立たせてのランニングキック。カウント2。
きずなもバックドロップを切り返してフォール。さらにワキ固めに取る。桜花はロープへ。
続いてエルボーの打ち合い。きずなは打たれても立ち上がり、連打で放つと桜花も「いてー」と胸を押さえる。さらにきずなは腕固め。桜花がこれを回避すると、きずなはネックブリーカードロップからセカンドロープへ上り、ぶら下がり式腕ひしぎを決める。
ここから腕ひしぎを狙うも桜花の腕のロックは解けず。5分経過。
 再びボディスラムを狙うが桜花が腰を落とす、それでも粘って持ち上げることに成功するとトップロープからのミサイルキック。カウント2。
さらにドロップキックを連打。フォールに行くもカウント2。そしてスイングDDTからもう一度、腕ひしぎ狙い。桜花が体を上に乗せて回避。きずなの飛び込ざまをビッグブーツからぶら下がり式のブラディーEX。
さらにアームホイップからクルスフィックス。きずなは必死にロープに逃れる。後頭部へのビッグブーツからフォールも、ブリッジで返すきずな。
ならばと、バックドロップは回転エビで切り返し、ブレンバスターも首固めで返して決めさせない。きずなは自ら飛び込んでの回転エビも2。
ここできずなは「クソババ―!」と叫んで、ドロップキックを決めるが、桜花はすかさず、「何だクソガキー!」と言い返して、ビッグブーツ。ここからランニング式ビッグブーツで畳みかけ、さらにダメ押しでもう一発決めて、3カウントが入った。最後は桜花がきずなを呼び寄せて抱擁をかわした。桜花の2連戦はこれにて終了。再び欠場期間に入る。
3、CHIBA・アイガーメモリアルwave(15分1本勝負)
◯SAKI(11分19秒、体固め)アイガー●
※チェーンでグルグル巻きの状態から。

 これがおそらく最後の対決となるアイガーとSAKI。SAKIにとって、遠藤は思い入れのある存在であるが、盟友のアイガーもやはり、それだけの存在のようだ。
レフェリーが握手を促しても、「嫌だー」と拒否。「握手したら始まっちゃうし、始まったら終わっちゃうし。嫌だ嫌だ」と泣き出すSAKIに、Tommyレフェリーももらい泣き。
すると、アイガーも泣き出す。ここで「はよ始めろや」と二上会長のマイク。ここで二人が向き合うと、正面を向いたアイガーにSAKIが驚いて悲鳴を挙げる。
ようやくゴング。アイガーの突進をSAKIがカニ挟みで返す。倒れこんだ先にセコンドの櫻井がおり、アイガーにビビる。
今度はアイガーがSAKIをカニ挟み。なぜかSAKIにも驚く櫻井。アイガーはヘア投げからコーナーに追い詰める。SAKIがボディへのパンチ(チョキのアピール)。続けてスリーパーに決めようとするが、アイガーの手が伸びる。
アイガーはSAKIの顔面をなでなで。さらに噛みつき。
SAKIはダウンと見せかけ、ストンピングを顔面に当てていく。「顔はやめろ」とゼスチュアでアピールするアイガー。SAKIはさらにビッグブーツ。
頭からマットに突き刺さり、両足を広げた状態で逆さ立ちのアイガー。エプロンへ降りたアイガーへ再びビッグブーツ。なんとか右足一本だけロープに残して、場外へ宙ぶらりんのアイガー。SAKIが場外からランニングキックをするとアイガーは完全に場外転落。
その後も場外でアイガーがSAKIを呼び寄せると憑依。すると、SAKIは櫻井を呼び寄せる。まさかの櫻井もアイガーの背後に回り逆憑依。観客の「後ろ!」の声に、SAKIが振り向くとアイガーがしゃがみこみ、そこには櫻井が。なぜか思わず驚くSAKIと櫻井。
リング内へ。アイガーがゆっくりと手拍子。SAKIは後ろから頭にチョップ。そして死んだふり。これが2度目も続いたが、3度目はアイガーが手拍子の途中で振り向いて阻止。アイガーがコーナーラリアット。SAKIがコーナーに上がったアイガーへフェイスバスター。アイガーは1回転して着地からのラリアット。
カウント2でSAKIは返すが、3のアピール。
SAKIはアイガーの裏投げを阻止すると、ビッグブーツを放つ。しかし、「フォール乗りたくない。終わっちゃう」と葛藤を見せる。ブレンバスターからランニングニーと畳みこむ。
またも、「フォール乗りたくない」と足をじたばた。「もっと成長を見てほしいし」とSAKI。トップロープへ上るかどうか迷いを見せるも、観客が拍手で後押し。意を決してダイビングニードロップ。
それでもフォールへ行くか葛藤を見せる。その間に、アイガーはチェーンを手にする。SAKIもその反対側を持ち、「一緒に帰ろう。握手もしてないから始まってもいないし、終わりたくないから一緒に帰ろう」とアイガーを連れて帰ろうとする。ここで、アイガーは自らチェーンを体に巻き付けると、そのままSAKIの体にも巻き付けていく。
そのままジタバタするSAKIだが、アイガーが自ら倒れこむような姿勢を見せ、結果的にSAKIが上に乗りフォールの体勢へ。これでカウント3が入り、SAKIにとって最後のアイガー戦がこれでフィニッシュとなった。試合後、チェーンを手にするSAKIは泣きの表情。最後はチェーンでアイガーを引っ張り、一緒に引き上げた。
4、CHIBA・スクランブルwave(30分1本勝負)
青木いつ希&○清水ひかり&笹村あやめ(18分24秒、片エビ固め)宮崎有妃&旧姓・広田さくら●&チェリー
※ダイビングフットスタンプ。

 ベテラン組対2017年デビュー組の同期トリオという図式の6人タッグ戦。先陣を切って青木の大声シャウトからの握手。これに宮崎が応える。
清水の普通の握手にはチェリーが振り払う。誰も広田には握手へ行かず、「わしにはないんかー」。「行くぞ、17年、オー!」と2017年組は団結ポーズ。
試合開始。まず腕をくねくねさせる広田。笹村は入っていけず。これは動揺作戦。背後から宮崎、チェリーが笹村を襲い、3人での攻撃。しかし、広田の攻撃を笹村がすかすと、2017年組がコーナーへの連続攻撃を見せる。笹村は広田にボディスラム。清水にタッチ。広田へ全速力での往復フットスタンプ。しかし広田もフェースクラッシャーからプロレスLOVEポーズで反撃。
チェリーにタッチ。チェリーがヘアホイップ。清水が反撃しての二段蹴りからブロンコバスター。続いて、ニールキックを狙うが、足を持ったチェリーが中腰の清水へ跳び箱式に飛んで蹴り上げると、「フクロだー!」と合図し、3人がかりでストンピングのフクロ攻撃。
チェリーの足をすくった清水がカウンターキックから青木へタッチ。青木はチェリーへフェースバスターからボディプレス。チェリーもボディへのパンチから独特の入り方によるヒザ十字でやり返す。
ここで宮崎も飛び込んで、清水をコブラにとらえるが、広田だけは笹村からコブラを食らう状態に。
青木はチェリーへのパンチ。チェリーはバックに回り、リバースDDT。
 宮崎と青木。青木がラリアット。宮崎は倒れず。今度は宮崎のラリアットに青木が倒れず。次は青木がラリアットで打ち勝つ。青木はニーを連発。
さらにセカンドロープからのボディプレスを宮崎がすかすと、青木の体を逆さに取り、広田がボ・ラギノールの乱れ打ち。ここでチェリーも割って入り、「おい、今日、大切な日(設立記念日)にwaveのタッグベルト忘れてきたらしいな。どうなってんだよ、チャンピオンよ、謝れ」と問いかける。
「この度は大事な日にベルトを忘れてしまい…」と青木が反省の弁を述べてる間に宮崎がラリアット。不意をつかれた青木だったが、その後、宮崎の足をすくうと、背中へのニー。笹村へタッチ。
笹村がエプロンでのおしゃれキック。コーナーを上ろうとすると、宮崎も上っていくが、笹村が投げようとするも宮崎は着地。宮崎はえびす落とし。さらに目つきを一瞬ではなく、持続して行ない、目に食い込ませる。
さらに宮崎&広田でダブルのブレンバスター。広田が回転式ボ・ラギノール。フォールに入るも、青木がカット。広田は腕を取るも、笹村が腕を取り返してのコーナーエルボーからブレンバスター。清水へタッチ。青木&笹村がダブルの大外刈りから清水を持ち上げて3人による合体フットスタンプ。カウント2。
 広田が背後に回って清水へボ・ラギノール。そして宮崎も入り、チェリーが相手をセットした形でのシーソー式ボ・ラギノールを清水、青木へと連発。しかし、笹村は体を入れ替えチェリーに命中。このダメージで5人が場外へ落ちると、広田は花道奥まで下がっての助走式トペを狙う。しかし、これはロープに腰が引っ掛かり、不発。すると、清水がすかさずプランチャ。リング内は清水と広田。稲妻レッグラリアット。カウント2。
清水はトラースキックを2連発。宮崎のカットから広田が619。そしてシャイニングウイザード。笹村がドロップキックでカット。6人が入れり乱れるが、チェリーが広田へ「しっかり持っとけよ」と指示。清水をフルネルソンでしっかり持ったところで、チェリーは熟女でドーン!を成功。しっかり持ったことで、思わず館内から歓声が上がる。今度は宮崎が広田へ「絶対、絶対持っとけよ」とラリアットを狙ったが、これは同士討ちに。ここで2017年組は広田に狙いを定め、青木がラリアットから清水の逆打ち。さらに青木がボディプレス、清水がダイビングフットスタンプをラリーを決めて、3カウントが入った。
清水がマイクを握る。「2017年組最高―! と言いたいところだけど、いつ希、今日何忘れたの? ベルト大事にしろよ。してないよね、だって今日も日高いないじゃん。さっき(後楽園の)アイスリボンにいたみたい。隠し撮りしてたもん。しかもぶっさいくな写真を(SNSに)載せて。いつ希、私は9月1日まで待てない。早く来い、伝えとけ!」と清水は9・1のシングルまで待てない様子。そして、先に引き上げる。
続いて青木もマイク。「本日は本当に申し訳ありません。決して大事にしてないわけでなく…(大声で)申し訳ございませんでしたーーー!(土下座) あと日高さんの名誉のために、隠し撮りではないということだけは、言っておきます。ちゃんと後楽園でバックステージのほうに帰ってきたときに撮ったのを、ひかりさんは気づいていなかったみたいで。51歳なので、盛れてないとかはわからないので、それだけは許してやってください!」
こうして2017年組が帰った後、宮崎がマイク。
「言いたいことがあってちょっと残っていたんですけど。私、catchでエリザベスブロック優勝したんですけど、挑戦ってどうなってますかね。梅咲、いた! どうなってるの? 今日でもいいし、電話でもいいんだけど、挑戦の件、それ会社に伝えてください。よろしくお願いします。ジャガーさんチャンピオンなので、私、挑戦して3WAYなので、もう一人はそちらで選んでね。必ずね、待ってるんで。よろしくね(「伝えます」と梅咲)。エリザベス、今年中にはできると思うんで、ベルト持って帰るの待っててださい」
5、CHIBA・スペシャルチャレンジwave(30分1本勝負)
◯真霜拳號(17分28秒、真剣狩)狐伯●

 メインは狐伯対真霜のスペシャルシングル戦。いきなり狐伯は入場と同時にドロップキック。真霜が場外転落。すかさずプランチャを敢行。
奇襲攻撃が成功した。リングへ戻るとドロップキック。ロープに振ろうとするが真霜は拒否。エルボーの連打から足を踏みつける。
狐伯は攻める姿勢を崩さずドロップキック。ブレンバスターを狙うが、これは持ち上げられず。ならばとドロップキックを連打。
コーナーに座り込む真霜にドロップキック。狐伯がトップロープ。真霜が気づいてカットに行こうとするが、狐伯がエルボーを連打。
そしてミサイルキック。カウント2。狐伯はさらにエルボー連打。「効かねえなんだよ」という真霜へめげずにエルボーを打ち付ける。狐伯がリングへ入ると真霜は外へ、真霜がリングに入ると狐伯は場外へ。心理戦が続く。
「リング上がれないの? カッコ悪い」と狐伯もアピール。狐伯は自ら場外へ行き、エプロンから助走をつけてのドロップキック。そして場外の客席へ放り投げる。
しかし真霜も反撃し、逆に客席へなだれ込ませる。リングに入ると、狐伯はエルボーを連打するが真霜には通用せず。真霜は全体重を乗せて踏みつける。そして落差の高いサイドスープレックス。
さらに背後からのスリーパー。狐伯はエルボーで反撃。「もっと来い」と手を広げる真霜。
真霜は蹴りを連打。バックを取るが、狐伯も腰を踏ん張り、逆に丸め込む。カウント2。さらにDDTへ。しかし真霜もボディスラムで投げつける。さらにもう一度、叩きつける。
狐伯もボディスラムで投げ返そうとするも、真霜が投げ勝つ。真霜の突進をかわした狐伯だが、場外へ引きづられる。それでもエプロンからドロップキック。そして場内へ戻ると、ブレンバスターで投げることに成功。カウント2。
さらにダブルアームスープレックスを狙うもショルダースルーで返される。「どうした、元気ねえなー」と真霜が挑発。真霜のパンチが降り注ぐ。
それでも狐伯は立ち上がり、エルボーを打ちこむ。何度も連発していくと、真霜も効いた様子。真霜はニーをボディへ決めると、バックドロップ。カウント2で狐伯が返す。真霜はさらにブレンバスターで投げようとしたが、DDTで切り返してフォール。カウント2。
 真霜はダブルアームDDTからニーを痛打していく。再度、バックに回った真霜はスリーパー。ここから、グラウンド式の真剣狩にとらえるとレフェリーがストップをかけた。
敗れたものの、試合後も真霜に掴みかかる狐伯の闘争心は消えてなかった。
真霜が戻った後、マイクを持つ。「真霜拳號、もう絶対やりたくない。もう嫌です。力試し、できました。狐伯のほうが強かったです。結果が全てです。自分のほうがみんなの目に移りましたよね。(館内拍手)拍手してるみんなは頭がおかしいです。(館内・笑)これからもっともっと強くなっていく狐伯が見たいってことですよね?(館内拍手)真霜拳號が自分を忘れたころにもう一度、やってやります」
最後はリアル16周年ということで所属選手が全員リングに上がる。「去年、自分が入って今年きずなと炎華がデビューして、これから野崎さんも復帰されて、17年目もっともっと盛りあがっていくので、みなさんずっとずっと自分たちを見ていてください」という言葉とともに、「これがwaveだー17年目、GO!(『電車でGO!』が元ネタ)」で締めた。
2023.08.13

『Sunday wave vol.42』

■入場式
 試合に先立ち、限定復帰の桜花を含めた出場全選手が入場。選手を代表してEvolution女子の3選手が挨拶した。
<b>■ wave of waves〜桜花由美限定復帰 Vol.1〜(15分1本勝負)
桜花由美(14分53秒、体固め)炎華
※かかと落とし


テーマに合わせて一周どころかステージまで上がって入場の炎華。いっぽう、久しぶりに、新木場1stRINGに桜花のテーマ曲が鳴り響く。
黒と銀ラメのガウンでステージの前に仁王立ち。曲に合わせて歩を進める。そしてコールを受けて手を挙げながらリングを一回りする光景まですべて、桜花の入場には、何ひとつ変わりがなかった。
炎華の「お願いします!」の声に桜花はガッチリ握手で受け答えて試合開始。観客による拍手の響く中、ロックアップ。炎華が力負け。桜花はタックル。そしてアームホイップ合戦。足を救ってフォールの取り合い。
炎華がアームホイップからドロップキック、桜花はロープを掴んでロープへ振らせず。
桜花がエルボー。髪を掴んでヘアホイップ。スリーパーへ。
さらにグラウンドの展開から、炎華の上に乗り、全体重を浴びせてフォール。カウント2。
炎華もエビ固めで丸め込んでからドロップキック。しかし、1発では倒れない。ならばと、2発、3発、4発打っても倒れない。今度はエルボーを打つ炎華。ドロップキックは空振り。桜花はバックドロップ狙いに行くが、体を入れ替え、炎華がフォール。カウント2。
炎華はフライングボディアタック狙い。桜花はこれをキャッチしたが、そこからうまくDDTに移行。桜花をコーナーに振ると、側転エルボーを狙いに行ったが、これは失敗。桜花が至近距離からのビッグブーツを連発する。
そして「よっしゃ、一発行くぞー!」のアピールをしてから、コーナーに振ったが、これはかわされドロップキックを浴びる。炎華はこの勢いに乗り、コーナーに追い詰めると、側転エルボーからドロップキックでついに桜花から受け身を取らせることに成功。
カウント2。炎華がボディスラムの体勢に入るが、桜花が逆転して投げつける。コーナーに振り、ビッグブーツ。さらにコーナーへ走ってランニング式のビッグブーツ。カウント2。桜花はエルボー、炎華も打ち返す。10分経過。
炎華は何度もエルボーに倒れながらも立ち上がって打っていく。桜花はエルボーからランニング式のダブルチョップ。ブレンバスターを狙いに行くが、炎華が首固めで切り返す。続けてジャックナイフを決める。いずれもカウント2。
さらにコルバタからドロップキック。カウント2。ボディスラムからSTFへ。炎華はチャンスとばかりに突進したが、これを桜花がスタンガンでロープにぶつけてかわすと、ランニング式のビッグブーツから、正面からのビッグブーツ。カウント2。
さらに正面からもう1発ビッグブーツ。ダメ押しでチョークスラムを決めにかかったが、これは炎華がエビ固めで切り返す。桜花のバックドロップの体勢も、ジャパニーズレッグロールで切り返したが、惜しくも2。桜花はビッグブーツ。タイガー狙うが耐えられると、クロスアーム式DDTからカカト落としで試合を決めた。
●バックステージ
 ――久しぶりのリングいかがでしたか。
「めっちゃ緊張した。めっちゃ緊張しましたー。楽しかったですー。もっと人を蹴りたかったです。蹴り足りなかったです(笑)。」
 ――炎華選手は初めての対戦でしたけど、いかがでしたか。
「練習とか一緒にやってて、この子すごく覚えがいいなーとか思ってたんですけど、実際、試合してみると、頭使うんだなーって。まだまだですけど、この子、ちゃんとやっていけばもっともっといい選手になるなって思いました」
 ――桜花さんは久々の試合となったわけですが、動きはいかがでしたか。
「欠場に入ってから太りまして、まあ、体が重くてびっくりしました。5キロ以上太ったので、ちょっと戻したんですけど、まだ体が重くて。今度26日もう1試合あるので、そこまでに欠場前に戻したいと思いました」
 ――ではその26日、田中きずな戦へ向けての意気込みをお願いします。
「きずなは関節技重視で来ると思うんですけど、私も負けないように関節技を出していきたいと思います!」
◼ノーテーマ3waves(15分1本勝負)
朱崇花vs青木いつ希vsチェリー
(11分10秒、オーバー・ザ・トップロープ)
※3者ともにステージ上に出たため失格


3人が入場した時、チェリーが「(朱崇花に)そこの波女、(青木に)タッグのチャンピオン、私、圧倒的に不利じゃないですか? 可愛さと若さで勝ってるかもしれないけど。だったらオーバー・ザ・トップルールの採用はどうですかね? (朱崇花に)お前何年目だ? 私は20年目だ、先輩の言うことは絶対なんだよ」とアピール。青木は「お客様は納得してるのか?」と問いかけると、館内は拍手に包まれる。本部席の桜花社長と音響室の二上会長からGOサインが出たことで、急遽、オーバー・ザ・トップロープルールが採用されることとなった。
朱崇花はエプロンに下がり、青木とチェリーでスタート。チェリーコールのなか「うるせい、こらかかってこいー!」と気合を込める青木。
チェリーと青木による手四つの攻防に、「お前も来いよ」と朱崇花を挑発する青木。朱崇花が加わろうとすると、青木の背後からチェリーがスクールボーイ。カウント2。青木はフェースバスターからボディプレス。その青木を朱崇花は持ち上げて、チェリーに投げつけてフォールに持っていく。朱崇花はその青木に対しても、パラダイスロックに決めて動けなくする。
チェリーが「お前何年選手だ?」と朱崇花に食ってかかる。チェリーが朱崇花をコーナーに振ると、チェリーがコーナータックル。青木もコーナーラリアット。
しかしここでチェリーが裏切り、青木をスクールボーイでフォール。カウント2で返す青木。すると、再び同じ展開に。またもカウント2で青木は返す。
「もう一回」コールを起こすチェリー。しかし青木は3度目のスクールボーイには行かせず、チェリーへ大外刈り。この間に、朱崇花がニールキックで青木をフォール。2カウント。青木は朱崇花の足を払うと、背中へのニーからブレンバスターホールド。これも2カウント。
青木はトップロープを上るも、朱崇花も立ち上がって追いかけ、デッドリードライブで投げ捨てる。これに青木も立ち上がり、バックに回ると、投げっぱなしジャーマン。
朱崇花はトラースキックで青木を倒す。しかし、トップロープに登っている間にチェリーが青木をがフォール。青木が返す。チェリーが続けて熟女でドーン!を決めようとしたが、青木がしゃがんだことで、Tommyレフェリーに誤爆。レフェリー不在となった間に、3者がもみ合ってエプロンへ。気が付けば、3人でのバックの取り合いに。ここで真ん中のチェリーが「よーし、私ごと刈れだー!」と青木に指示。
青木が二人まとめて投げようとするが、これはさすがに無理。朱崇花がこの間に張り手を見舞い、2人をリング下へ落としたが、Tommyレフェリーがダウン状態のため、オーバー・ザ・トップロープが認められず。朱崇花は立て続けに場外ケブラーダを狙ったが二人が逃げたため自爆。2人がリングへ戻り、場外の朱崇花を指して、「Tommyさんオーバー・ザですよ」とアピールするがTommyレフェリーがダウンして目撃していなかったため認められず。
その後、青木とチェリーの攻め合いとなり、チェリーがサードロープから場外へ。その間に朱崇花がリングへ生還。青木がロープに振ると、朱崇花はブーメランアタックで戻ってこようとしたが、青木が外へ押し出し、エプロンに。ここに青木も引きずりこまれ、エプロンでの落とし合いになる。南側での落とし合いから朱崇花は北側へ移動。青木も「朱崇花―!」と大声で追いかける。戦場は北側エプロンへ。
朱崇花はエルボー。青木も打ち返す。ここでチェリーが「チャンス!」と場外から戻ってリングへ入ってきたが、簡単にエプロンに落とされる。そのままチェリーは入場の花道まで押し出されたが、Tommyレフェリーの判定はなんとセーフに。まだ床についていないという判断のようだ。
こうなると、3人が花道へ移動し、花道での乱闘へ発展。3人でもみ合う間に、チェリーが花道とステージの間にあった隙間に挟まってしまう。しかし、これもまた足は床に着いていないため、試合は続行。身動きできないチェリーを無視して、青木と朱崇花の攻防へ。青木がラリアットで朱崇花を打ち込むと、勢い余って二人ともステージ上へ。
挟まった状態のチェリーも押される形で上半身だけステージの上に。ここでTommyレフェリーがゴングの要請。ステージ上は場外とみなされ、3人ともオーバー・ザ・トップロープの判定。なんと3人同時に失格という前代未聞の決着となった。隙間にハマったままのチェリーはセコンドの桜花が引きずり出していた。
■メモリアルwave~遠藤美月引退ロード~SPEED OR POWER(15分1本勝負)
狐伯(9分54秒、エビ固め)遠藤美月
※BMクラッシュを切り返す


まずは、狐伯がフットワークを生かして、遠藤の四方を回る。なかなか組み合わず。そして、レスリング勝負から開始。緊張感漂う攻防を打ち破ったのは、狐伯の背後からのドロップキック。
これに遠藤もタックルからバックフリップで応戦。カウント2。そこから逆片エビも狐伯はロープブレイク。
遠藤はキャメルクラッチにとらえるがこれも狐伯は耐えてロープに逃れた。遠藤の突進をドロップキックでかわす狐伯。
続けてエルボー連打に行くが、これを遠藤もヘッドバットでかわす。狐伯はDDTから低空ドロップキック。さらにブレンバスター。カウント2。ここからミサイルキックと繋げる。
そして、ライガ―ボムの体勢に入るが、これを遠藤はショルダースルー。遠藤はもう一度、逆片エビに取ったが、ロープに。狐伯は飛びつき式のカサドーラ。
遠藤はラリアット。二発目も狙ったが、狐伯はこれをかわしてのDDTからヒザ打ち。遠藤はもう一発ラリアット。
そしてBMクラッシュへ担ぎ上げる。しかし、持ち上げた瞬間、狐伯が間一髪、体を入れ替えてエビ固めに丸めこむ。
これで3が入り、逆転フォールを奪った狐伯は、「ありがとうございました!」とこれまでの礼を込めて遠藤へ頭を下げた。
●バックステージ
 ――残り1か月となりましたが、今どんな気持ちですか?
「最近になって試合が終わるとジーンとくるものがあって、最後なんだなって思います。
1試合1試合悔いのない試合をするだけなんで、まさか今日も狐伯ちゃんとあたるとは思ってないかったので、組んでいただいてうれしかったです。ここ最近、シングルのメイン(の試合を)見る機会があって、この試合が、自分にはできるのかなーって。計32年やってきて、こんな試合できたのかなーって反省ばかりしています」
 ――
■チャレンジwave〜テクニカル〜(15分1本勝負)
旧姓・広田さくら(14分45秒、夜叉ロック)サニー

いよいよEvolution女子、通称・Evo女がここからwave初登場。まずは先陣を切って、サニーが広田と対戦。サニーの「お願いします!」に広田は「初めまして」で返礼。「サニー」コールには「ありがとうございます」と観客席に礼を送るサニー。
ここで観客が「広田、●●!」(●●は聞き取れず)とコールを送ると、広田が「何言ってんだ? ちゃんと言え!」とクレーム。ようやく組みかかろうとした瞬間に、セコンドの桜花がまさかのくしゃみ。絶妙すぎるタイミングに広田は「なんだ、控室帰れー!」と桜花にクレーム。
そして、「ごめんね、こんなことばかりで」とサニーに平謝り。気を取り直して、ロックアップ。まずは広田がロープに押し込んでのエルボー連打。今度はサニーがロープへ振るふりをしてのエルボー連打でお返し。
さらにドロップキック。カウント2。これに対して、広田はヘッドロック。サニーもヘッドロックに取ると広田はヒジ打ちでボディへ打ち込んでからのエアエルボー・ポーズ。「テクニカルと言うのは技だけじゃないからな。今日はそれらを学んでいけ!」と広田がサニーへアドバイスすると、広田のヘッドロックにサニーもヒジ打ち。
さらにエアエルボー・ポーズと完コピを果たす。「堂々とやってんじゃねえー! 少しは恥じらえ」と広田はツッコミ。今度は広田がサニーをコーナーへ振り、スローでのランニング式エルボーを狙うが、これは簡単によけられる。サニーはスイングDDTからブレンバスターを狙うが、広田はこらえると、逆にボディスラムの体勢へ。持ち上げてから、しばらく溜めてから、滞空時間の長いボディスラム。「おー」と感心する場内に「ボディスラムくらいできるわー!」。
そしてサニーへ「お前、年齢は非公開だけど10代じゃなさそうだなー」と尋ねると、足を払って、背を向けさせると、背後からのボ・ラギノールを敢行。カウント2。今度は腕の取り合いからグラウンドへ。広田がグラウンドヘッドロック。
サニーがヘッドシザースも広田はハンドスプリングで回避。ここから再びグラウンドへ。サニーがフォールに行くも2カウント。広田は弓矢固めからキャメルクラッチに取る。サニーがロープを掴むも、その手を叩く広田。もちろん、ロープは認められた。広田はグラウンドのフルネルソン、身動きを取れなくするが、サニーはなんとかロープに。
広田はわざと腕を取らせると、コーナーを自在に動き、トップロープ上での前転、後転も成功。さらにロープ渡りからアームホイップ。テクニシャンぶりを存分に見せつける。
スタンディングへ戻ると、サニーはエルボー。「効かねえだろ!」と広田もお返し。再度エルボーを食らうも「笑わせるんじゃねえぞ」と効いているものの、やせ我慢してやり返す。
そして、「私事ですが、昨日、デビュー27周年を迎えまして。28年間練習してないドロップキック!」と宣言すると、そのまったく練習していなかったドロップキックが4連発で決まる。しかし、28年何も練習してなかったため、ダメージが薄く、サニーは倒れない。
逆にサニーのドロップキックに広田は吹っ飛ぶ。そして広田がダウンすると、サニーはまさかの高田順次。そしてその完成形はローリングして決めた。
広田はフェースバスターからプロレスLOVEポーズ。これに対してサニーは逆さ押さえ込みからスクールボーイ。いずれも2カウント。広田はボ・ラギノールから延髄蹴り。へなーらを狙ったが、サニーは切り返してエビに丸める。ここからエビ合戦に。いずれも2カウント。広田はへな拳を決めると、ここで夜叉ロック。残り時間ギリギリでギブアップ勝ちを収めた。
■チャレンジwave〜パワー〜(15分1本勝負)
宮崎有妃(9分21秒、首固め)ZONES
※目つきからのスモールパッケージホールド

Evo女二人目として、ZONESが貫禄の入場。waveでは初となる筋肉タイム。続いて宮崎の登場。二人が向き合った瞬間、台風の影響で、外の雨足が強くなる。
屋根に雨が当たる音が大きくなり、宮崎も天を見上げてから握手。試合開始。手四つから、バックの取り合い。
ZONESが取り返す。ロープからのタックルは1発目は宮崎の勝ち。2回目は互角に。3度4度と互角だったが5発目で宮崎が再びZONESを倒した。これに対してZONESがチョップを連打。宮崎はラリアットで返す。そしてグラウンドヘッドロック。
体を入れ替え、ZONESがマウントパンチ。宮崎も取り返すと、立ち上がりZONESの髪を掴む。ヘアホイップを決めると、ZONESもヘアホイップでやり返してから噛みつき。そして逆エビ固め。宮崎は苦しみながらもロープへ。
ZONESは勢いよく、ボディスラムを狙ったが、「舐めんじゃねえぞ」と宮崎に逆に投げられる。ZONESは立ち上がりざまにラリアット。今度はラリアット合戦となる。両者互角の打ち合いが続いた後、ZONESは宮崎を持ち上げてバックフリップ。さらにラリアットを打ち込んだ。
ZONESはコーナーへ振ってのラリアットからエルボー。カウント2。「あげるぞー!」のアピールから持ち上げようとするが宮崎がヒザ蹴からラリアット。ラリアットは空振りとなりZONESがスクールボーイ。カウント2。
続けてブレンバスターを決めると、さらにトップロープへ上る。ミサイルキックを敢行したが、これも2。
ZONESは投げの体勢に入るが、宮崎がショルダースルーで返し、ここからエビ固め合戦。いずれもカウント3は決まらず。しかし、両者が立ち上がった瞬間、宮崎が目つきからのスモールパッケージを決めると、不意を突かれたZONESはそのまま丸めこまれて勝負あり。
敗れたZONESは「お前ふざけんなよ!」と食ってかかる。宮崎へのリベンジの思いを残してリングを去った。
■チャレンジwave〜Future〜(20分1本勝負)
〇SAKI&清水ひかり(15分10秒、体固め)田中きずな●&Chi Chi
※ランニング式ブレンバスター


全6試合中のメインに組まれたのはきずな&Chi Chiの新世代タッグ。
「エイエイ、オー!」と気合を入れるきずな&Chi Chiに対してギャラパンは握手と見せかけての奇襲。きずなといChi Chiも即座に応戦しやり返す。しかし、ギャラパンがフェースバスターで新世代タッグを倒すと、ポーズを決める。
その間に背後からきずな&Chi Chiがスクールボーイで丸め込んでドロップキックに。ここから試合は清水ときずなの展開に。
清水がエルボーの連打から背中へのローキックを思い切り打ち込む。思わずSAKIが「ブー、かわいそう」となぜか清水にブーイング。清水からSAKIへタッチ。
きずなはSAKIへエルボー。SAKIはボディへのパンチでお返し。レフェリーがパンチか確認するとチョキのポーズ。再び清水へスイッチ。清水がヘアホイップを2連発。
「ひーちやん、クリーンファイト!」とSAKI。再びSAKIへタッチ。SAKIは首投げならサーフボード。きずなの体を空中まで足で持ち上げると、清水もブーイングのポーズ。Chi Chiも「クリーンファイト!」とアピール。SAKIはここから逆エビ固めに移行させる。きずなはかろうじてロープに。
ここで清水へスイッチ。清水はロープにきずなを擦り付ける。これもまたブーイング。顔面へキックを見舞うと、またまたブーイング。
きずなはドロップキックで反撃し、Chi Chiへタッチ。Chi Chiがエルボー連打。ドロップキック。カウント2。これに対して清水は首投げから「お前もだ!」と背中へのキック。2カウント。
Chi Chiは卍固め。ここからエビ固めに丸め込むも2。清水もレッグラリアットで返す。SAKIへタッチ。SAKIがコーナーへChi Chiを水平に浮かべてのニー。きずながカット。
Chi ChiときずなをSAKIが同士討ちにさせる。ここからSAKIが二人まとめてダブルのフェースバスター。さらにChi Chiをサソリ固めに。Chi Chiはもがきながらロープへ逃れた。
SAKIの突進をきずながカット。ここでChi Chiがドロップキックからノーザンライトスープレックス。カウント2。きずなへタッチ。きすながドロップキック。
これにSAKIがビッグブーツ。その後、互いにエルボーを打ち合う。その都度、きずなは倒されるが、何度倒されてもエルボーを打ち返す。きずなはドロップキックからワキ固め。清水がカット。ここで清水のブロンコバスターとさきロールによるギャラパンの合体技に。SAKIがカンパーナに行くもChi Chiがカット。
きずな&Chi ChiによるダブルのドロップキックをSAKI&清水がかわし、二人を落として場外へ。ここで清水がプランチャを放ったが、これは二人が間一髪かわす。先に新世代タッグはリングへ入り、SAKIもリングへ。Chi Chiがトップロープからミサイルキック。さらにきずながネックブリーカーの連続攻撃。SAKIはなんとかカウント2で返す。
ならばと、きずなが腕ひしぎ。これをSAKIはエビ固めで丸め込んでカウントを取るも2。今度はきずなが回転エビで回ろうとするが、SAKIが必死に防御。すると、Chi Chiがキックでカットに入ってきずなが丸め込むが2。きずなはボディスラム。カウント2。
エルボーの連打にSAKIもやり返す。きずながコーナーに上ると、追いかけてきたSAKIの腕を捕らえて一回転しての腕ひしぎ。これはがっちり決まったが清水がカット。きずな、Chi Chiがダブルを狙うべく突進すると、清水がトップロープから二人まとめてダイビングボディアタック。ここできずなにギャラパンが合体フットスタンプを決めると、SAKIのコーナースプラッシュ。そして、ランニング式のブレンバスターでトドメを刺した。
マイクを取ったのはなんとChi Chi。「田中きずな選手、今度シングルしたいです」と
きずなへアピール。両者は握手をかわした。
続けて清水がマイクを取る。「ギャラパンが勝ったぞー! この間はあやめちゃんと組んだけど、やっぱり私の足方はSAKIさんだー! Waveでタッグといえばやっぱりギャラパンってことになってるんじゃないかなー。(場外にいた青木に)いつ希、今日も今日とて、
日高はどこだよ、今日何しているんだよー」「たぶん、高円寺のジム…」「暇してるじゃないかよー! 連れて来いよ。伝言を頼む。首を洗って…来い!」
何か言葉の違いに観客がざわつくが青木は日高への伝言を了承した。最後はギャラパンによる締めで大会は締めくくりとなった。
2023.08.06

刈谷プロレス祭り『KARIYA WAVE Vol.3 』

日時
8月6日 日曜日
観衆
202人
場所
愛知県・刈谷市産業振興センター あいおいホール
taisenn
1、KARIYA・スクランブルwave(20分1本勝負)
網倉理奈&◯櫻井裕子(12分52秒 ブレーンバスター・ボールド)田中きずな●&梅咲遥
taisenn
2、KARIYA・ wave of waves[The FUTURE] (15分1本勝負)
◯狐伯(9分29秒 片エビ固め)炎華●
※ミサイルキック
taisenn
3、KARIYA・アイガーメモリアルwave(20分1本勝負)
◯旧姓・広田さくら&チェリー(14分37秒 ウラカン・ラナ)アイガー●&小仲=ペールワン
taisenn
4、KARIYA・ゴキゲンwave(15分1本勝負)
◯清水ひかり(11分35秒 キューティー・スペシャル)米山香織●
taisenn
5、KARIYA・デンジャラスwave(30分1本勝負)
◯宮崎有妃&藤田あかね(19分53秒 片エビ固め)世羅りさ&青木いつ希●
※囲碁バレーボム
2023.08.01

PHASE2 Reboot 4th『NAMI☆1~Aug.~’23』

●桜花挨拶
 試合に先立ち、桜花社長が挨拶。
「みなさん、こんばんわー。本日、8月1日、株式会社設立12周年、13期目に入りました。ありがとうございます。こうして会社を運営できるのは応援してくださる皆様のおかげだと思っています。8月は周年ごとがいろいろありまして、プロレスでは私、広田さん、狐伯が周年となっています。8月26日、こちらはwave旗揚げ16周年記念日となります。17年目スタートと言うちっちゃい大会を2AWさんでやろうと思っています。ぜひみなさんお越しください」
■wave of waves[The FUTURE] (15分1本勝負)
狐伯(10分56秒、体固め)田中きずな
※コーナーからのミサイルキック。


 きずなが憧れである狐伯とのシングル戦。きずなは水色を基調としたニューコスチュームで登場。こちらも憧れの存在であった栗原あゆみさんからいただいたものだという。まずは握手からスタート。
狐伯は手拍子をしならがリングを周回。ロックアップからクリーンブレーク。再びロックアップからエルボーを連打してきずなが打つも、狐伯も髪をつかむ。それでもさらに打ち込むが狐伯がドロップキック。
狐伯はヘア投げから、コーナーに押し込み、顔面ストンピング。きずなもエルボーを打ち返す。狐伯はロープ際にきずなを貼り付けて背中へのドロップキック。さらに逆エビから逆片エビに移行。きずなは必死にロープをつかんだ。
きずなはエルボーを連打していくも狐伯は一発でお返し。それでも立ち上がり、エルボーを連打。
狐伯もエルボーを打ち返してきたところへワキ固めで返そうとするが、これを読んでいて、エビ固めで丸め込む。2カウント。狐伯が突進するがきずなはクロスチョップ。2カウント。
きずなはドロップキックを連打。なんと合計8連発にわたった。カウント2で狐伯が返すも、それでもあきらめずに何度もフォールに行く。ボディスラムの投げ合いではきずなが投げ勝ち、さらにワキ固め。狐伯がロープに逃れた。
 きずなはドロップキック。狐伯が水面蹴りも、きずなは足を払ってフォールから腕ひしぎを狙う。狐伯は必死に防御すると丸め込みで返す。
カウント2。きずなはエルボー連打。セカンドロープに上がるとぶら下がり式腕ひしぎから一回転してリングで腕ひしぎを決めた。さらに丸め込み、逆さ押さえ込みにいくが、狐伯も至近距離からのニーを叩き込んでお返し。狐伯はトップロープからミサイルキック。これは失敗。きずなは回転エビを狙うも狐伯が腰を落とす。そのままフォールとなるもカウント2。
狐伯はノーザンサイトスープレックス。これも2。10分経過。狐伯は至近距離からの低空ドロップキック。これも2できずなは返す。もう一回ノーザンを繰り出すもこれも2。粘りを見せたきずなだったが、ここで狐伯はトップロープからのミサイルキックを決めてカウント3が入った。
<狐伯コメント>
狐伯 (セコンドから)時間ないぞって聞こえたから焦りました。きずなとは毎回、一緒に練習をしていて、自分が練習を教えているほうなんですけど、最後、危なかったので、ちょっと恥ずかしかったかなという試合内容だったと思います。
 ――きずな選手は狐伯選手にあこがれているということですが。
狐伯 みたいなんですけどね。だったらもうちょっと成長してほしいです。でも、きずはないろんなところで「憧れです」って言ってくれているみたいで。炎華に比べたら運動神経もないけど、努力は誰よりもやってる人だと思うので、もうちょっと自分と同じ練習を…教えるだけでなく、自分も追い込まれたいほうなので、もっと一緒に同じくらいまでいけるようになってほしいですね。

<きずなコメント>
きずな 本当に狐伯さんがいなかったら私はプロレスラーになれていないので。ずっとダメダメだった自分を見放さないで一から教えてくださって。今日、狐伯さんと対戦させていただけることが今までの何よりも…デビュー戦よりもタイトルマッチよりも緊張していて、すごい不安だったんですけど、同じリングで戦えていることがうれしいんですけど、でも何もできず、ダメダメでまだまだだなって思いましたけど、いつか狐伯さんのようになって追いついて、狐伯さんの隣に立てるようになりたいなって思いました。
 ――コスチュームが変わったことについてはどうですか。
きずな 私がプロレスラーになりたいと思ったきかっけが栗原あゆみささんなんですけど、
栗原さんからコスチュームをいただきまして、一番大切なときに使わせていただきたいなって思ったので、狐伯さんとの試合で使わせていただきました。
■真夏のホラーwave(20分1本勝負)
名無し(7分52秒、体固め)アイガー
※もう一人は宮崎有妃(赤鬼)

 誰もその正体を知らない、名無しが初登場。顔面は包帯でぐるぐる巻きにされており、入場するとコーナーに座った。
さらにアイガーに続いて、節分をイメージして、赤鬼に扮した宮崎が入場。その姿は完璧に赤鬼そのもの。そして、リングコールは「赤鬼」と紹介された。「うわーーー」と吠える赤鬼。
名無しはうなだれたまま、まったく反応せず。レフェリーが「シェイクハンド」とうながすが、だれも反応せず。
仕方なしに、試合開始のゴングを要請した。
3人とも微動だにしないリング上。レフェリーが思わず「Hurry!」と要請する。
ここで静寂を打ち破るように、「うわーーー」と赤鬼が吠えると、3人がそれぞれ、場外に落ち、それぞれ客席をかき分ける。名無しは四つん這いで行進、しばらくそれぞれが徘徊したのち、赤鬼がアイガーを捕らえてリングに入れるとタックル。
さらに名無しにも一発決める。赤鬼は「鬼が一番強いんだー」とアピール。
ここでアイガーが赤鬼を呼び込むと、憑依。赤鬼は「いねえじゃねーかー」とその存在に気づかず。ここで、名無しが二人に襲い掛かると赤鬼が脱出。今度はアイガーが名無しに憑依するものの、全く気にしない名無し。
逆に名無しを正面から見たアイガーが失神。ここで赤鬼が名無しにタックルを決める。すると、名無しは赤の鮮血を口から吐く。名無しは反撃とばかり、鎌を手に赤鬼、アイガーを追いかける。
赤鬼は「やべー怖いぞー」とアイガーともども場外へ逃げ惑う。そして赤鬼&アイガーは客席に座って、客の振り。名無しは探すが、アイガーの前に来ても気がつかず。赤鬼をにらむがこれにも気がつかない。
と思わせておいて、赤鬼を捕まえる。これには赤鬼、アイガーもリングに逃げる。ここでアイガーが赤鬼へラリアット。名無しは鎌でカットに入る。さすがにビビる赤鬼、アイガー。
赤鬼はアイガーへタックルからアームホイップへ。名無しにもブレンバスター狙い。アイガーも助太刀に入る。しかし、名無しがこれに耐えると、ダブルのチョークスラムで逆に投げ捨てる。さらに、二人へまとめてのインディアンデスロック。
そこからブリッジをして鎌固めへ移行。必死に逃れる二人。ここでアイガーが持ち出したチェーンを赤鬼が引っ張ると、二人でぐるぐる巻きにして、名無しを捕獲。
その間に赤鬼がアイガーへラリアット。名無しはチェーンでぐるぐる巻きにされたまま、前方に倒れこむと、そのままアイガーに覆いかぶさった形となり、そのうえに赤鬼が踏みつぶしてカウント3。
しかし、勝者は赤鬼ではなく、名無しとコールされる。「赤鬼さん、足乗せただけ」とレフェリーは赤鬼の勝利を認めず。「勝ったぞ」とレフェリーは名無しを起こそうとするが、微動だにせず。しばらくして、ようやく立ち上がった名無しはリングを降りると、セコンドの狐伯やきずなを追いかける。そのまま追いかけて控室へと消えた。
●インフォメ―ション
 リング上が除菌中につき、その間にインフォメーションコーナーへ。二上会長と桜花がリングイン。「あほな試合でしたね~もう狙い通りでしたね、メイン以外はあほな試合をそろえております。第1試合、『デビュー戦より緊張してます』ってなんや(笑)。お前の話や」と二上会長が除菌作業中のきずなへツッコミ。「栗原あゆみのコスチュームを着てましたねえ」(桜花)「炎華ちゃんみたいなオマージュと違ってね。引退試合のやったっけ?」と二上会長が話を続けたが、除菌中のきずなから「邪魔をしないでください」と突っ込まれる。
 ここで二つほど発表ごと。まずは桜花社長から。「私いま妊活中なのですが、あまりうまいってません。ちょっと女性特有の病気があって、手術しようということになり…手術したほうが妊活うまいくいくんじゃないかと。それで、いま妊活を欠場中なので、スポーツもできるとういうことで一時、復帰しようと思います。8・13新木場大会と8・26の2AWの2大会、復帰したいと思います」と2大会のみ限定復帰を発表した。対戦カードは、桜花の欠場中にデビューしたということで、13日に炎華、26日は田中きずなとそれぞれシングルでの対決が発表された。
さらに、8・262AW大会の決定カードとして、狐伯対真霜拳號とのシングルマッチ。「(対戦相手は)強い人がええっていうから狐伯にプレゼントしたんです」と二上会長。また、9・1新宿では狐伯対岩田美香戦も合わせて発表された。さらに10・1新宿の参戦選手として、「ちょっと偉い人が頑張ったんですよ」(二上)とスターダムから飯田沙耶が電撃発表された。「これはすごいことですよ、waveのリングにスターダムに上がるんですよ。ホメてよみんな~(館内拍手)。これは私の頑張りもあるんですけど、ジャンボの縁でつながったので、今度お肉をおごろうと思います」(二上)とサプライズ発表で締めた。
■Summer wave〜浴衣バトル〜(20分1本勝負)
〇関口翔&川畑梨瑚(12分7秒、浴衣脱衣)炎華&高瀬みゆき●
※浴衣を着用しての試合で、両袖から両腕が脱げた時点でその選手が負けとなる特別ルール。

waveの夏といえば、やはり浴衣は欠かせない。ということで、今年も恒例の浴衣waveの開催となった。まずは、青の関口、赤の川畑と、それぞれのカラーに合わせた浴衣を着用。そしてリングでのダンスを浴衣で決めた。
。リングアナが「浴衣の袖から両腕が抜けたら負けになる特別ルールを採用」を発表した。
スタートは高瀬と川畑。「かぶってるんですけど。赤といえば高瀬でしょ」「赤といえば川畑梨瑚でしょ」「お前、いろんなものがあるなかで何でそれを選んだんだよ、インスタの広告で出てきたんだろ」「そっちこそ、ネットの広告で出てきたんでしょ」「柄も一緒だし。まあいい。プロレスのリングで勝負だ!」と両者の舌戦を経てようやく臨戦態勢へ。
まずはともに下までびっしり浴衣を着ているため、高瀬も川畑も足を挙げるもキックは放てない。再度、川畑はキックを狙ったが可動域が短く、まったく届かず。
いっぽうの高瀬はエルボーから浴衣をめくってのドロップキック。炎華へタッチ。
炎華は半ズボン式の浴衣のため、ドロップキックを自由自在に放つ。ロープに振っても小幅でしか進めない川畑にドロップキックの洗礼。
川畑は意を決して、足をめくるとローキック。そして関口へタッチ。関口は首投げからの「炎華、脱がすぞー」と宣言してサーフボード。ここから脱がせにかかろうとするが、「これは重罪だぞ」という高瀬に「こっちは試合やってんだ」と関口も応戦。
炎華をキャメルに取って脱がせにかかった関口に「何脱がしてんだよー」と怒りのエルボーで反撃の炎華。今度は川畑とふたりがかりで炎華を脱がせにかかるが、高瀬がカット。そして、ダブルのドロップキック。
炎華はコーナーへのドロップキックも関口も背負い投げからの川畑のミドルキック。
関口はカケラホマを決め3カウントが入ったが「この試合は3カウントでは決着がつきません」と試合続行。
川畑がコーナーに炎華を追い詰める。さらに、カカト落としを連発。しかし、フォールを潜り抜けた炎華はドロップキック。高瀬にタッチ。高瀬は逆水平。これに川畑もミドルキック。
「来いよ!」と胸をつき出す高瀬にミドルキック。川畑は浴衣を着たまま、「来いよ」とアピール。「何で脱がないんだよー」と高瀬は片袖から腕をめくり出して逆水平を連打。
さらにラリアット。炎華にタッチ。炎華はドロップキックからSTF。関口がカット。炎華はボディアタック狙い。川畑と関口は倒れない。
ならばと、高瀬が押し込んで技を決め、再び「脱がすぞー」と浴衣を脱がしにかかったが、これは未遂に。
炎華がバックから川畑の袖を脱がしにかかる。関口がカットし、コーナーエルボーからフェースバスター。ボディスラムからワキ固め。そして腕ひしぎ。炎華はロープへ。
関口は炎華の腕を取りながら片腕の袖をずらすも、炎華も関口の片袖を腕を取って、ずらす。これで4人とも片腕が袖からずれた状態に。炎華から高瀬へ。
高瀬はDDTからスタナー。関口も逆さ抑え込み狙い。高瀬がネックロック。炎華が脱がせにかかるが川畑がカット。関口、川畑がドロップキックを放つ。ここで体を入れ替え、高瀬と炎華がコーナーへの連続攻撃。高瀬は関口にダイビングエルボー。
しかし関口もSTOから強引に高瀬のもう片袖を脱がしにかかるが、高瀬が脱出し、ダイヤル固めに回す。しかし関口が腕を取りぐるぐる回している間に、なんと高瀬の袖が脱げるアクシデント。これにより、関口&川畑組の勝利となった。
■プライドwave〜ウカンムリを取り戻せ!(15分1本勝負)
優于宀(10分53秒、体固め) 旧姓・広田さくら
※逆FFD。優干は宀を奪回。


 7.17後楽園で優宇が乱入し、アピールしたことで勃発した宀抗争。サブタイトルはずばり「〜ウカンムリを取り戻せ!」。その当事者である広田とのシングルが組まれた。そして後楽園で渡された宀マークを手に広田が入場。
優于宀は広田が手にしている宀マークが折れているのを見て「骨折してるじゃねーか」とクレーム。広田は「私が持っていたら子供たちが遊ぶにきまってるだろ」」と手荒に扱う。さらに、「お前ちょっとイキッてるけど、ちょっと前まで体調悪かったらしいじゃねーか」「治ったからここにいるんじゃねーか」「でもちょっと痩せた? ガリガリじゃーん」とやり合い、広田は「ガリガリ」コールを強要する。
「ガリガリとか言いすぎなんだよー!」と優于宀は叫びながらスパインバスターからのセントーン。
そして起き上がりこぼしチョップからのダブルチョップ。広田はフェースクラッシャーからのプロレスLOVEポーズ。腕を取り、ロープ渡り。優于宀の突進をかわすと、ロープに張り付ける。
そして背後からのボ・ラギノールを敢行。さらに高田純次を狙うが、優于宀のボディに足を引っかけて失敗。合計3度に渡り、失敗し「お前、腹が出すぎなんだよー」とクレーム。優于宀は「馬鹿にしやがって」とコーナータックルから腕ひしぎ。
広田はめちゃくちゃに暴れながらロープへ。

 そして今度は左腕へのエルボーを落とす。両腕が破壊された広田は両腕をぶらぶらする。「これは宀の呪いだー!」と叫ぶ。たしかに腕が宀の形となっていた。場内は「宀」コールが起きる。
広田はなんとか両腕に力を入れて宀の形から解き放たれ、呪いに打ち勝ち、ボ・ラギノールポーズを決めるもこれは空振り。優于宀も低空ドロップキックからのコーナーサマーソルトを狙うもこれは失敗。優于宀は場外へ。ここで広田は優于宀にプランチャ。これは自爆となるも、セコンド陣がうまくキャッチ。すると、すかさず優于宀は優于宀ロールを決めた。
 優于宀は広田をリングに戻してセカンドからのセントーン狙い。「え? お前もやるってことかー」と腕を優于宀に突き出し、ロープ渡りをリクエスト。優于宀は「絶対無理だ―」とセコンドに手伝わせる。足が震えながらも、前進する優于宀。しかしジャンプしての着地は失敗。「へったくそ」と広田。
広田はウラカンラナ。2カウント。優宇はラリアット。これも2。広田は背後からボ・ラギノールを狙うも、優于宀が踏ん張って広田は一回転。優于宀はコーナーサマーソルトから今度こそダイビングボディプレス。広田はこれを執念でカウント2で返す。高角度のパワーボムは広田が回転して持ち上げさせず。スタンディングの優于宀へボ・ラギノールを3連発。ここで反撃に転じようとした広田だったが、優于宀の逆FFDが決まり決着となった。
そして宀は見事、優宇に返還された。二上会長からここで提案がなされる。「優宇ちゃん、おめでとうございます。
広田のまだれとか、どうでもいいんですよ。別に広田から外していただきたいのがあるので、お願いしてもいいですか。ナカグロ。旧姓ナカグロ広田さくら、これ、全角なんですよ。バナー作るのが一列で間に合わないんですよ。
(広田が拒否の姿勢を見せると)じゃあ、旧姓取る? ナカグロ取る? 広田取る? さくら取る? (広田がしぶしぶ、ナカグロを選択すると)じゃあナカグロでしょ。(優宇に)今度スケジュール合うときにナカグロ取りに来てください。で、あなた負けるとまた宀取られるからね」。広田も「プロレスやるならそれくらいのリスクをしょってこい」と挑発すると、「何だって賭けてやるよ」と優宇が応戦。こうしてナカグロコントラ宀が後日、行われることとなった。
■DUALSHOCK WAVE~WAVE認定タッグ選手権試合(30分1本勝負)
<王者組>〇青木いつ希&日高郁人(18分28秒、塵輪・弐)清水ひかり&笹村あやめ●<挑戦者組>
※第31代王者組が初防衛に成功。

 7・17後楽園での挑戦権を手にした清水&笹村。
その後、2連勝を飾り、「ブラックシュガー」というタッグチーム名も付けられた。王者組はチームホカクドウの日高&青木組。
SAKI&清水のぎゃらぱんからベルトを奪ったという経緯がある。これが初防衛戦となる。
まずは青木が恒例の握手シャウト。清水はこれに応じ、笹村は拒否。青木は日高にもシャウトで握手した。「おい、日高、お前、wave出なさすぎだぞ、お前が出ないからいつまでも挑戦できなかったじゃねーか」といきなり清水は日高を挑発。
「(二上)会長に言ってくれ。俺はホカクドウ(中野ブロードウェイの店舗)でヒマしていたんだよ」「waveは出たいと言ったら出れる団体なんだよ」とやり取りが繰り広げられる。
先発は日高と笹村。まずは手四つからグラウンド。両者ともに互角の攻防。日高は投げを打ち、腕を取るも、笹村は一回転して腕を取り返す。今度は青木と清水。
「よっしゃ行くぞ、おらー」と青木。ロックアップから、青木がタックル。清水も即座に立ち上がる。
青木の突進をかわしてボディアタック狙い。青木がこれをキャッチして前に落とすとダブルニー。
青木は日高にタッチ。ストンピングを連打。ボディスラム、サマーソルトドロップ。カウントは2。再び青木にタッチ。清水はエルボー。青木は髪をつかんでのエルボー。清水もエルボー。再び青木もエルボーで返す。
そして逆エビ固め。清水はなんとかロープへ。
 青木は背後へダブルニーからのブレンバスターホールド。2カウント。日高へタッチ。
日高は背中へのストンピング。そしてベンジュラムバックブリーカー。2カウント。ボディスラムを狙ったが、清水が着地すると水面蹴りからジャンピングキック。
笹村にタッチ。日高の足を払い、背中へのニーからドロップキック。ブレンバスターは日高がボディへのパンチでカット。再度、ブレンバスターを狙うがこれも投げられず。ならばと、笹村がコーナーに上り、日高の首を取り、スイング式からのブレンバスター。
今度はバックの取り合いから笹村がフットスタンプ。日高もバックドロップで反撃。両者ダウン。笹村が清水にタッチ。清水は四つん這いでタッチを求めに行く日高を利用しての跳び箱式ドロップキックを青木に決めてから、日高へのウルトラコルバタ。さらにコーナーへ振っての二段式蹴り。セカンドロープに上ってのブロンコバスター。
再びトップロープに上るもこれは日高がカット。それでも稲妻レッグラリアットを決めたがカウント2。清水はボディスラムを狙うが上がらず。ならばと続いてトラースキックに行くが青木がカット。青木は日高に「日高、持ってろ!」と指示。日高は清水をフルネルソン。しかし、突進してきた青木に清水がドロップキック。日高へアームホイップも、そのまま飛びつきのカサドーラを狙ったところ、日高が持ち上げ、青木を呼び込んで合体式のフェースバスター。
青木は大外刈り。そして、トップロープからのボディプレスは2。しかし持ち上げたところを清水も卍固めで切り返す。これを青木はスクールボーイ。カウント2。清水の突進をかわした青木はジャーマン。2カウント。
清水は飛びつきのコルバタに持って行くが2。再び青木は日高に「日高、持ってろ!」と指示。日高は清水をフルネルソン。しかし、青木の狙ったラリアットは同士討ち。清水は延髄蹴りから笹村にタッチ。CATCHを思い起こすかのような、青木と笹村による両者のエルボー合戦。激しい殴り合いが続く。笹村はタックルからブレンバスター。清水のPKから合体式フットスタンプ。カウント2。
15分経過。日高がニールキック、ドロップキックで二人を蹴散らす。日高は笹村にエルボー、青木もラリアットで続く。青木がトップロープからボディプレス。フォールへ行くと、清水がカット。
青木がジャーマン狙いも笹村が一回転からその場式のフットスタンプ。投げっぱなしジャーマン。ブロックバスターホールド。カウント2でクリアされると、押さえ込みを連発も2。さらにラリアット。しかし、ここで青木は笹村の両腕を取り、塵輪・弐を決め、逆転勝利。王者組の王座防衛となった。
笹村は「次は負けねえからな、絶対絶対絶対絶対負けないからね!」と吠えると、青木も
「私だって絶対絶対絶対絶対負けないからね!」と吠え返す。
そして清水は「おい、日高! いつだってやってやるよ」と仰天アピールして、挑戦者組はリングを降りた。
 青木は「チームホカクドウが勝ったぞー! 社長、チームホカクドウ、連携が壊滅的すぎる。あんなにも合わないのは師匠と弟子の関係としてどうかと思う。第二回の防衛戦までに連携を磨くぞー!」と決意表明してエンディングとなった。
<チームホカクドウのコメント>
日高 清水こら、おい、お前ふざけてるぞ。
青木 清水ひかりは私たちから取られていますから。
日高 許さねえぞ。おい!
青木 許さねえと言えば、笹村もだよおい! 笹村と言えば同期のライバル、清水もそう、でも笹村には人一倍負けたくないからな。何回でもベルト賭けてやってやるよ。でも、今度も絶対絶対絶対絶対負けねえからな! 
日高 許さないと言えば、俺のこと、何回も呼び捨てにしたり。そういうところじゃねえのか、連携誤爆したりするのは。
青木 (さえぎって)以上! チームホカクドウでした!ありがとうございました!(先に退席)
日高 おい、減俸だぞ、おい…。
2023.07.22

『CHIBA WAVE Vol.9』

taisenn
1、CHIBA・イケメンwave(15分1本勝負)
○関口翔(8分43秒 カケラホマ)狐伯●
taisenn
2、CHIBA・スクランブルwave(20分1本勝負)
△田中きずな&SAKI(時間切れドロー)中森華子&大空ちえ△
taisenn
3、CHIBA・スクランブルwave(20分1本勝負)
笹村あやめ&○清水ひかり(10分17秒 ひかりんぐ)米山香織●&朱崇花
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4、CHIBA・Future wave(15分1本勝負)
○高瀬みゆき(12分47秒 極楽固め)炎華●
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5、CHIBA・スクランブルwave〜部首争奪バトル〜(20分1本勝負)
○旧姓・広田さくら&梅咲遥(19分27秒 ウラカン・ラナ)宮崎有妃&優宇●
2023.07.17

『CATCH THE WAVE 2023~決勝戦~』

■Future wave(15分1本勝負)
櫻井裕子(9分27秒、片エビ固めHimiko
※フロントバスター


オープニングはCATCHでぞれぞれ存在感を見せた櫻井対Himikoのシングルマッチ。
「お願いします」とのHimikoの声が響き渡る中、試合開始。ロックアップからロープに押し込むHimiko。クリーンに分かれる。今度は櫻井がヘッドロック。Himikoも取り返す。
再び櫻井が奪い返すとロープに振る。タックルは櫻井の力勝ち。櫻井がコーナーエルボーからのタックル。
コブラツイストにとらえる。さらにグランドコブラは2。Himikoは首投げからクルスフィックスで絞りに行く。館内の拍手がこだまする中、櫻井の足がロープにかかった。
櫻井のビッグブーツ、Himikoのエルボー合戦からHimikoがドロップキック。さらにフェースバスター。カウント2。
Himikoのブレンバスターは櫻井が投げ返す。そしてスタンディングのドラゴンスリーパー。
さらに胴締めのグラウンド式へと移行する。Himikoは足をロープにかける。
 櫻井はエルボーに行くも、Himikoはかわず落とし。そこから腕ひしぎを狙うが、櫻井も必死に防御。そしてロープに逃れた。
Himikoはスクールボーイ、エビ固め、横十字固めと丸め込みの連発からドロップキック、ダブルアーム式フェースバスター。カウント2。櫻井はビッグブーツで流れを変え、フロントバスターで止めを刺した。
■サバイバルwave(30分1本勝負)
旧姓・広田さくら&梅咲遥vs米山香織&チェリーvs柊くるみ&網倉理奈vs笹村あやめ&清水ひかりvs関口翔&川畑梨瑚
①広田(9分45秒、回転エビ固め)網倉
②広田(10分18秒、回転エビ固め)米山
③広田(11分8秒、夜叉ロック)川畑
④笹村(15分16秒、横入り式エビ固め)広田
※負け抜け勝ち残りルール。笹村&清水組が優勝。
第2試合はタッグチームの5チームによる、勝ち残り負け抜け式のサバイバル戦。一番手は関口&川畑組が入場。いつものように華やかなダンスで盛り上げる。続いて、笹村&清水、くるみ&網倉とこのカードならではのチームが入場。そして、米山&チェリーのゴキゲンBBAの後、最後に、広田&梅咲組が続いた。
試合前、封筒をTommyレフェリーが引き、先発チームが決定。その結果、スタートは笹村&清水VSくるみ&網倉となった。この間、残りの3チームのうち、2チームはニュートラルコーナーで待機となるが、もう1チームはリング下で待機となり、こちらも抽選の結果、広田&梅咲は場外で待つこととなった。
先発は清水と網倉のCOLOR‘S対決。まずは清水が二段蹴り、ほかのチームがタッチを求める中、笹村が割って入り、「私だけを信じて」とアピール。二人で連携を決めた後、ここで清水が関口にタッチ。
関口と川畑が飛び込むがくるみ&網倉がパワースラムからのワー!プレス。関口がコーナーエルボーへ行ったところで、ニュートラルコーナーの米山とチェリーが強引にタッチ。くるみをカニ挟みで倒してから、チェリーがフットスタンプ、米山がセントーンの連続攻撃。ゴキゲンBBAポーズを決めると、背後から関口&川畑がカットに入りREDBLUEポーズを決めるが、さらに背後から広田&梅咲がダブルでボ・ラギノール。広田&梅咲もポーズを決めたが、ここで5チームが入り乱れ、収拾つかなくなる。
Tommyレフェリーがチェンジ権を確認し、米山とくるみの対決で再開。チェリーがアシストに入り、ダブルのどっこいしょ。さらに二人でコーナーへ上ったが、ここで川畑が米山の体を触ってチェンジ。くるみは川畑にタックル。しかしコーナーのサマーソルトは自爆。清水がくるみとタッチし、川畑との蹴り合戦。清水はコルバタからコーナーでの二段蹴り。
ヒップドロップも2。さらにロープに振ったところをボ・ラギノールで広田がカット。ここで笹村が飛び出し、清水を肩車で持ち上げ、合体式フットスタンプ。ここでロープへ振ったところを関口が川畑の体を触ってチェンジ。関口は清水&笹村にブーメランアタック。
清水もトラースキックに出るが、関口もSTO。清水はレッグラリアットから笹村にタッチ。いっぽう、関口も網倉へスイッチ。笹村と網倉のエルボーとチョップが交差する。ここで、広田が笹村と強引にタッチし、網倉の足をすくうと、回転ボ・ラギノール。
網倉が広田のバックにまわり、くるみがラリアット、網倉のセントーンと連続で決めた後、「みんなでやっちまおうか」の号令から広田に梅咲以外の全員によるコーナー攻撃。
その後、再び広田対網倉へ。広田はウラカンもくるみがカットに入り2。しかし、体勢は崩さず、そのままエビに固めると、今度はカウント3が入り、網倉&くるみが失格。このスキにチェリーが広田への春夜恋から米山がジャックナイフ固めに行くも、これも切り返してエビに丸め込み、米山からカウント3。さらに入り乱れる中、関口と川畑がドロップキック同士討ち。広田が川畑を夜叉ロックにとらえると、川畑がギブアップ。あっという間に3連勝を果たし、終わったものだと広田&梅咲は喜ぶが、まだ笹村&清水が残っていた。
梅咲は笹村へドロップキックからブレンバスターでフォールも2。クロスラインをかわした清水に笹村がアシストへ入り、広田&梅咲へドロップキック。清水がトップロープからのボディアタックを広田に決めると、梅咲には稲妻レッグラリアット。ロープへ持たれる梅咲に対して笹村は背後へのニーを決める。カウント2。笹村と梅咲がエルボー合戦。梅咲がドロップキックから広田にタッチ。ここで梅咲、さらに広田と合体式のボ・ラギノール2連発。場外へ落ちた笹村&清水に広田はプランチャ。これは珍しく成功する。
リングへ戻った広田は笹村へシャイニングウイザード。カウント2。へなーら狙いはロープを掴まれて耐えられる。「梅咲、私ごと投げろー!」と指示すると梅咲はバックへ回る。しかし、笹村はこれもこらえてロープにしがみついたため、広田のみ投げっぱなしジャーマンで投げられる。広田はFFDで梅咲の上に乗っかってしまう。この間に、笹村が広田を上から覆いかぶさり、ひっくり返してフォールに行き、そのまま3カウント。笹村&清水組の勝利となった。
 なおこの優勝の特典として、全試合後、二上会長からWAVE認定タッグ王座への挑戦権が8・1新宿で与えられることが発表された。
試合後、リング上に残っていた広田に対して、「宀」(ウ冠)のマークを持った優宇が登場。広田に対して、「この意味わかるよな、私の宀を返せ!」とアピール。「何急に?そんなの上手に作ってて」と広田が返すと、「自分で説明しろ、この流れを」と優宇も言い返す。
「あれでしょー。私があなたの優宇の『宇』の字を書くときに宀をいつも忘れるってことで、いくつもの団体を宀なしで回ってるらしいじゃん」と広田はこれまでの経過を説明。
さらに両者の舌戦はヒートアップ。「優宇の宇、宀なくしたら芋と一緒だから。もういじめの領域になってるんだから。特に仙女の控室。そう書いて貼ってあるんだから。どうやったら私の宀、返してくれる?」「わかったよ、スマン。私のつぶやきで発生したんだから、控室とか見えないところじゃなくてリング上で決着つけようか。そんなに宀にこだわるなら、waveを代表する宀、宮崎有妃がいるんだよ。でも、宮崎さんはいまそれどころじゃないんだよ。今日で決着つく。それが終わったら、宀、お前が芋になるか、宮崎さんが呂崎になるか勝負しようじゃねえか」と言い合っているところで、二上会長が消毒でリングイン。巻きを察した広田が「お前との宀コントラ宀、決着つけようじゃないか」とアピールし、この決着はCATCH後に持ち越されることになった。
■CATCH THE WAVE 2023決勝トーナメント〜準決勝〜(時間無制限1本勝負)
SAKI(16分46秒、体固め)青木いつ希
※ランニング式ブレンバスター。SAKIが決勝進出。


 今年の波女もいよいよ4名まで絞られた。まずは準決勝第1試合、SAKI対青木戦より開始。SAKIのセコンドにはCOLOR‘Sの3選手が就く。
ロックアップは互角。再びロックアップで組み合う。そして腕の取り合い。青木が蹴りを見舞うとそこからコーナーエルボー。
フェースバスターから後頭部へのダブルニードロップ。首投げから背後へのドロップキック。そしてストンピングを何発も打ち込む。
ロープブレイクからスタンディングに戻り、SAKIがエルボーを連打。さらにボディへのグーパンチ。ブレンバスターからコーナーに青木を宙づりにしてのニー。
さらに突っ込む青木にビッグブーツ。青木はエルボーで反撃。SAKIもビッグブーツ。青木もエルボーで打ち返す。
青木はエルボ―連打からSAKIをロープ際に誘い込み、背中へのニーからブレンバスターホールド。カウント2。さらに、セカンドロープからのボディプレスを決めるも2カウント。
青木はスリーパーにとらえるがSAKIは必死にもがいて、ロープブレイク。青木はコーナーラリアットからトップロープへのぼる。SAKIもコーナーへ上がり迎撃体勢へ。
コーナー上の青木に蹴りを見舞い雪崩式ブレンバスター。そしてロープに青木を水平式に乗せるとニーを連発。さらにローリング式ボディプレス。カウント2
青木は背後からスリーパー。チキンウイング式へ移行するがSAKIもこらえる。そのまま青木はスタンドからグラウンド式へ持ち込む。SAKIはなんとかロープへ。
。SAKIもアームホイップから走りこむが投げっぱなしジャーマンに返される。さらに青木はラリアット。カウント2。
この勢いに乗りたい青木はトップロープへ。フライングボディプレスを決めるがこれも2。ラリアットは空振り。SAKIは後頭部へのへランニングニーからバックフリップ。カウント2。ここでランニング式ブレンバスターを決めに行くが、そのまま青木が全体重を乗せて覆いかぶさって技を阻止してカウント2。SAKIが先に立ち上がり、ビッグブーツを連発。15分経過。突進するSAKIへ青木がラリアット。青木が突進するとSAKIはビッグブーツ。ファルコンアローも2。ケンタッキーボムを決めるがこれも2。そして再度、ランニング式ブレンバスターにとらえ、これで3カウントが入った。SAKIがまず決勝進出へコマを進めた。
■CATCH THE WAVE 2023決勝トーナメント〜準決勝〜(時間無制限1本勝負)
朱崇花(8分57秒、エビ固め)宮崎有妃
※直伝デスバレーボムを切り返す。朱崇花が決勝進出。


準決勝、もう一つの試合は宮崎対朱崇花。宮崎のセコンドには網倉が就く。
両者、握手するもしばらく離さず。手をつないだまま、宮崎が先制のエルボー。
しかし、朱崇花はロープに振らせず。宮崎は朱崇花のビッグブーツを空振りさせるとエプロンまで投げたが、朱崇花も即座にトップロープへ上がり、ミサイルキック。カウント2。
続けてムーンサルトを狙ったがこれは自爆。宮崎はセカンドロープに上ると、ミサイルキック。
再度、トップロープへ上ると、朱崇花がローリングからの掌底でカット。朱崇花はコーナー上の宮崎へ雪崩式フランケンからミサイルキック。反対側のコーナーへ上るが宮崎も蘇生。
トップロープに上って雪崩式ブレンバスターを決めた。カウント2。
宮崎が再びトップロープ狙いも朱崇花が場外へ落とす。朱崇花はケブラーダを狙うが宮崎が即座にエプロンまでかけ上がり、エプロン上でのデスバレー狙いに行ったが、朱崇花はコーナー上で耐え、宮崎に対して場外コルバタ。
そして今度こそケブラーダを狙いに行ったが自爆に終わる。宮崎は場外で朱崇花を抱え上げ、背中をエプロンに痛打させる。
両者ともリング内へ。宮崎はパワーボム狙いに行くが、持ち上げたところで1回転してエビ固めに捉える朱崇花。カウント2。宮崎はラリアットからムーンサルト。カウント2。
宮崎は再度持ち上げるがアームホイップで回避した朱崇花がフライングニールキック。
ダブルダウン状態となったが、宮崎は直伝デスバレー。カウント2。
「終わりだー」と叫んで持ち上げるが朱崇花は回避してスピンキック。宮崎もラリアット。カウント1。
外道クラッチもカウント2。宮崎はナイアガラ式に持ち上げ、そのままパイルドライバー式に落とす荒技を二度目の披露。しかしこれも2で返す朱崇花。ならばと直伝デスバレー狙いに行く。
しかし、これを横十字式のエビで切り返した朱崇花が逆転の3カウント。
宮崎の全勝優勝、そしてその先に見据えた志田光、野崎渚との戦いはこの瞬間、消えた。試合後、朱崇花のほうから宮崎の手を握りしめ、抱擁。敗れた宮崎は観客席四方へ礼をしてリングを降りた。
バックステージへ引き上げるゲートに立った瞬間、もう一度、礼をして控室へと消えた。
■3wave~キャリー最終章~世羅がそこにいる(20分1本勝負) 
世羅りさ(10分30秒、キャリー破壊)狐伯
※もう1人は高瀬。キャリーが破壊された選手が負け、破壊した選手が勝ちとなるルール。


 狐伯、高瀬はぞれぞれ自分のキャリーを持っての入場。最後に世羅も自らのキャリーを持って現れた。
「この試合は通常のプロレスルールでは決着がつかず、キャリーの壊された選手の負け、壊した選手の勝利となる」と、リングアナからアナウンスされると、それぞれ「聞いてないですー」と声を上げる。まさかのキャリー破壊で試合が決まるという前代未聞のルールが採用された。
まずは狐伯、高瀬が世羅のキャリーを狙うが世羅は自分のキャリーを持ったままロープワーク。狐伯、高瀬が足をすくうと、ダブルドロップキックでキャリーを狙ったが世羅はわが身でキャリーを守る。
再度、ダブルのドロップキックを狙うと、今度はキャリーを世羅が引いたため、同士討ちに。狐伯と高瀬がもめる間に、世羅が二人のキャリーを奪う。
二人は慌ててキャリーを引っ張る。左右から引っ張られた世羅は自らキャリーを手放すと、
その勢いで狐伯、高瀬は吹っ飛ばされる。
「よし、こいつからだ」と世羅は狐伯に狙いを定めてジャイアントスイング。続けて「こいつも回すぞー」とまさかのキャリーを回す。
その間に高瀬は狐伯からマヒストラルで3カウントを取るも、キャリーが壊れていないため試合続行。
「お前のキャリーケースどこだよ」という世羅に「そんなものはない」と高瀬。高瀬は世羅、狐伯のキャリーを手にすると、二人のキャリーを回す。目が回ってダウンする高瀬。世羅が高瀬のキャリーを持ち込むが高瀬が奪い返す。そして、高瀬はコーナーを上っていく世羅を捕らえると、コーナーからの投げっぱなしパワーボムを狙う。
その落とし先には狐伯のキャリーが設置されている。狐伯はこれに気づき、自分のキャリーと高瀬のキャリーをすり替える。間一髪、高瀬は自分のキャリーにすり替えられていることに気づき、投げ捨てパワーボムをあきらめる。
今度は世羅が高瀬、高瀬が世羅のキャリーを持つ。ともに殴り合うが、互いのを交換することに合意。しかし、一斉に転がし合うはずが、高瀬は転がさず両方のキャリーをゲット。その間にコーナーに上る高瀬。世羅は高瀬のキャリーを手にする。
これに高瀬は気づいて奪い返し、自らのキャリーを場外へ投げ捨てる。これを場外にいた狐伯がゲット。あわてて高瀬が追いかける。狐伯はエプロンから場外に設置した高瀬のキャリーへのフットスタンプを狙うが高瀬が阻止。場外で高瀬が水平チョップ乱れ打ち。二人がやり合う間に、世羅は二人のキャリーを持ってどこかに消える。しばらくすると、世羅は南側の中段通路に現れ、キャリーを階段から狐伯と高瀬のキャリーを投げ捨てていく。「壊れた?」と確認する世羅。
しかし、二つともにまだつぶれておらず。高瀬は狐伯を場外ボディスラムで投げると、二つのキャリーを持ってリングへ。高瀬は狐伯のキャリーをリング中央に置くとキャリーへのラリアットを狙ったが、狐伯が寸前で転がし、身代わりにラリアットを食らう。
高瀬は狐伯に突進するが、狐伯は高瀬のキャリーを盾にして阻止。狐伯は高瀬のキャリーを投げる。高瀬がキャッチするとドロップキックを狙うが自爆。突進する狐伯に高瀬は狐伯のキャリーを投げ付ける。しかしボディプレスを自爆させると、狐伯は低空ドロップキック。そしてロープ越しにもう一発。狐伯は高瀬のキャリーをリング中央にセットし、トップロープを狙うが高瀬がエルボーで阻止。
今度は高瀬が狐伯のキャリーをリング中央にセッティングするが、世羅が奪い取る。気が付かない高瀬は雪崩式ブレンバスターを敢行。しかし、キャリーはその場にないため、破壊されず。世羅はその間に反対側のコーナー下に狐伯のキャリーをセッティング。トップロープからのダブルニーを落とすと、キャリーが見事にクラッシュ。完全にキャリーが破壊され、世羅の勝利となった。
高瀬は無傷で返ってきた自らのキャリーを手には「どんまい」と狐伯を慰める。その後、世羅はダメ押しとばかりにもう一発ニーを落とし、完全に狐伯のキャリーは再起不能となった。
■プレミアム・チャレンジwave(20分1本勝負)
◯志田光&赤井沙希(13分1秒、片エビ固め)田中きずな●&炎華
※荒鷲ドライバー。



 入場ゲートから横一列で登場したきずなと炎華は拍手して場内を1周しながら入場。
 そして一方、引退を発表した赤井沙希が登場。続けて、Regina王者の志田と続いた。
赤井は志田に「お願いします」と握手。きずな、炎華が志田と赤井に握手を求めると、赤井は「フン!」と握手せず。「志田、出て来いよ」ときずな、炎華がアピール。
ここできずなと炎華が先制のドロップキックを二人へ決めて試合開始。さらにエルボーを二人に打ち込み、志田が場外へ落ちると、きずなと炎華で赤井へダブルのドロップキック。
炎華は赤井の長い黒髪を何重にも絞ってからのヘアホイップ。きずなにタッチ。きずなは「志田、出て来いよ」と再度アピール。赤井も志田にタッチ。
ロックアップをしようとするが、振り払う志田。
ならばと「来いよ」と手四つ狙いのきずな。志田も応える。力比べでは志田が押し込むがきずなはブリッジで耐える。志田がきずなのボディを足を踏んでもびくともせず。きずなは突進するが、志田は持ち上げるとバックブリーカー。
コーナーに持っていき、赤井にタッチ。赤井はカニばさみからきずなをヘッドシザース。志田もアシストに入った炎華を捕らえてドラゴンスリーパーを決める。
赤井はストンピングから志田にスイッチ。きずなはエルボーを連打するも、志田は倒れず。逆に志田がエルボーを打ち込み、さらにキャメルで絞る。
そこから逆エビへ。さらに逆片エビで絞り上げる。きずなは必死にロープへにじり寄っていく。ボディスラムからフォールもきずなはカウント1で返す。
赤井にタッチ。きずなはエルボーを連打。「もっと来い」と赤井。赤井はエルボーとキックのコンビネーション。再度エルボーを狙った赤井にきずなは腕を取りワキ固め。さらに腕ひしぎを狙ったが、これは抜けだされて、赤井は背後からのサッカーボールキック。
フォールに行くが、きずなは潜り抜けてドロップキック。もう一発打ち込み炎華へタッチ。炎華はドロップキック4連発からエルボーを連打。コーナーへの側転エルボーからドロップキックをもう一発決めるもカウント2。
赤井も腕を取りに行き、勢いを止めにかかるが炎華はロープへ。赤井は水面蹴りからバズソーキック。志田へタッチ。コーナーホイップからラリアットを狙うが、途中で止めてフェイントからの張り手。そしてコーナーに貼り付ける。
コーナー越しに首を決めた志田は、そのままトップロープに上り、エプロンの炎華へぶっこ抜きのブレンバスター狙い。ぶっこ抜きを決めようとするが、きずなが炎華の足を引っ張って投げさせない。炎華がこの間にリングへ戻ると、志田の背中へドロップキック。きずなにタッチ。きずながドロップキック。エルボーからのワキ固めを狙ったが、志田は腕を持っていかせず、きずなを持ち上げバックブリーカー。
志田はブレンバスターを狙うが、炎華がアシストに入り、きずな&炎華でのダブルでブレンバスター狙い。しかし、志田がダブルブレンバスター返し。赤井がランニングキックで炎華をカット。志田はコーナーに炎華を横づけにするときずなをブレンバスターで炎華にぶつける。志田は赤井にタッチ。赤井はトップロープからのボディアタックを狙ったが、これを自爆させると、きずな、炎華が連続で丸め込みを狙う。
志田は必死に防御するが、きずなの逆さ押さえ込みは決まったものの2カウント。炎華のアシストからきずなが腕ひしぎも志田はロープへ。きずな&炎華がロープに振ってダブルドロップキックも赤井が志田の体を持って失敗。
志田はきずなへアッパー、赤井がドロップキック。志田はきずなへブレンバスターも2。続けて、荒鷲ドライバーを決めてカウント3が入った。
■CATCH THE WAVE 2023決勝トーナメント〜決勝戦〜(時間無制限1本勝負)
朱崇花(11分36秒、体固め)SAKI
※紅花衣。朱崇花が第14代波女となる。

 いよいよ長いリーグ戦もこれが最後。決勝戦を迎えた。COLOR‘S3人がロープを挙げる中、SAKIが入場。続いて朱崇花も準決勝とは違ったコスチュームでの登場。
まずはビッグブーツの使い手同士、ビッグブーツ合戦でスタート。互いに打ち合った後、SAKIの一発がクリーンヒットしフォール。カウント2。
朱崇花は一度、場外へ降りて一呼吸入れる。リングへ戻ろうとすると、SAKIが突進してくる。
これをかわしてSAKIをエプロンへ落とすと目つきで動きを止め、そのまま場外へ落とすとケブラーダ狙い。SAKIが朱崇花の引っ張り阻止。個々から場外戦となり、互いにビッグブーツ合戦からSAKIがブレンバスター。
先にSAKIが生還し、カウント9で朱崇花がリングに入ると、SAKIはサソリ固め。さらにブルズアンへリート。そこからアトミックドロップを3連発で決める。ここからロープに振ると朱崇花はブーメラン式のムーンサルトアタック。
さらにコーナーへの側転エルボー。再びSAKIがロープに振るも、朱崇花はブーメランアタック。
朱崇花は再び目つきを決めるも、SAKIはファルコンアロー。カウント2。SAKIの突進に朱崇花はみちドラ2。朱崇花はムーンサルトに行くが、剣山で返すSAKI。ダブルダウン。
 両者カウント8で立ち上がり、朱崇花がドロップキック。
互いにエルボーを打ち合いから朱崇花は再びみちドラ2からのムーンサルト。これもカウント2でSAKIが返す。SAKIは追走式のラリアットからロープのリバウンドを利用してのブレンバスター。さらにケンタッキーボムもカウント2。
ここで、ランニング式ブレンバスター。そこからトップロープを狙うと、ダブルニーは失敗。両者ダウン。先に立ち上がった朱崇花が投げを見せようとするが阻止したSAKIが水面蹴りから後頭部へのニー。
今度はSAKIが朱崇花を持ち上げようとする。上がらないとみるや走りこんでの攻撃を狙うが、朱崇花がフライングニールキック。
しかしフォールをSAKIが切り返し逆にフォールに行くもカウント2。朱崇花はスピンキックから紅花衣でついに3カウント、最後の最後で朱崇花が逆転勝利。第14代の波女を手中に収めた。
終了後、CATCH THE WAVE表彰式へ。二上会長から発表される。(「」内は二上会長のコメント)
 ・技能賞 宮崎有妃(ボ・ラギノールスープレックス)
「二か月半、5・4後楽園から欠場者なく、終わることができました。初めてです。最後まで終わりました。ありがとうございます。公式戦、何試合やったか数えきれないくらいですが、最初の中でやった試合は意外と忘れがちなのですが、この技が技能賞で断トツ一位です。5・4後楽園、開幕戦での宮崎のボ・ラギノールスープレックス。あんなアホな技初めて見たよ。やった宮崎もすごいです。受け切った広田もすごいです」
・殊勲賞 青木いつ希
「今年は大金星的なものあまりなかったんですが敗者復活から決勝トーナメントへ行き、プレパラートからかなり強いハートの持ち主になりました。青木いつ希。うるさいだけの選手だったのが年々実力が付いてきました。すごいよ」
・敢闘賞 櫻井裕子
「完璧になったな、ってめっちゃ思った。金星一つもなかったです。勝ち星一つもなかったです。それ(賞金)でアイスクリームをいっぱい勝ってくださいね」
・ベストバウト 青木いつ希対笹村あやめ
「今年ベストバウト、いっぱいあるんですけど、全部見たのが私、野崎、ファンの人もいました。他にもファンの人、記者の人、いろんな方に聞きました。いろんな試合、10試合くらい出ました。消去法で消していくしかしかなくて、その中で、ドラマが2年連続続いて、しかもいい試合でした。6・1新宿の青木対笹村。ちなみにほかの候補が高瀬対SAKI。6・11櫻井対梅咲。6・24の青木対梅咲。私が個人的に大好きな試合は米ちゃん対チェリーちゃんです」
・二上会長が個人的に気に入ったベストパフォーマンス賞 
キャリーシリーズ 世羅りさ

・二上会長が個人的に気に入ったフォトジェニック賞 
6・11ふじさんメッセ大会の青木いつ希

「これは賞品とかないんで今度、マグロの美味しい店に行きましょう」
・3位 青木いつ希、宮崎有妃
・準優勝 SAKI
・優勝 朱崇花
そして冠スポンサーであるラフェスタ様より賞金100万円が贈呈されると、朱崇花は
賞金を手に喜びの表情。朱崇花がマイクを持つ。
「8年前、ここでデビューさせてもらって、いろんなことを言われたこともありましたけど、16歳の子供がここまでのプロレスラ―になることができました。デビューから応援してくださったファンの皆さん、育ててくださったwaveのみなさん、GAMIさん、桜花さん、育てていただいてありがとうございました。波女の称号も100万円も大事ですけど、
一番は志田光とのシングルをするためにここまで上がってきました」
 ここで志田がリングイン。二上会長とのやり取りが行なわれる。
「GAMIさんいつやりましょうか」「飛行機代が安い季節でお願いします。ということは必然的に8月ではないので9・1金曜日で」「金曜日AEWの放送があり、来れないんです、ごめんなさい」「10月1日、日曜日」「来れます!」
 こうして、10・1新宿でのタイトル戦が決定した。
志田が朱崇花に向かって話し出す。「朱崇花、AEWで当たった時は6人タッグでしたけど、今度は1対1で世界に届く試合しましょう。お前にできるかな」
 そう述べると、志田はトロフィーで朱崇花を殴打。なんとトロフィーが破壊され、粉々となる。リングを降りる前に志田は二上会長に土下座してからリングを降りた。
「朱崇花ちゃん、無駄にねえ、交通費かけるの嫌なんです。10何年使ってきたトロフィーボロボロ、それを、その100万円で弁償するか、志田に勝って志田を呼ばなくなる、どちらかです」(二上)「後者です」(朱崇花)「わかりました、全力で応援します」(二上)
 これでCATCHの幕は降りるかと思われたが最後にサプライズ発表。スクリーンに12・24カルッツ川崎大会の文字が躍り出る。
「大場所決めてきました。12月24日カルッツ川崎。次、朱崇花取ってくれると思うから
ケンちゃん出番ないと思います。初めてカルッツ川崎やるのでみなさん見に来てください。」(二上会長)
 こうしてCATCH THE WAVE2023 は閉幕となった。
・バックステージ
――16歳でデビューした故郷と言ってもいいwaveで、ついに初の波女。今のお気持ちはいかがですか?
朱崇花 wave在籍のときは、自分を作るので必死だったというか、プロレスラーとしてというよりかは一個人として形成ができていなかったから、プロレスラーとして何をすればいいかわからなかったし、プロレスラーとしてどう活動していいかわからなかった中で、毎試合毎試合、目の前の試合のやっていくことで夢中だったので、波女とか意識はしていたけど、撮れるモノではないという自分の中での思いだったから、(団体を)出て、フリーを経験して、戻ってきて、ずっと見ていた波女になれたことは一プロレスラー朱崇花として何かを乗り越えられたと思います。
ーーせっかく右手には100万円を手にしていますが、左側にはトロフィーが粉々の状態ですが…(笑)。
朱崇花 100万円を使ってどうにかしようとしてますけど(笑)、そんなの会社の経費でねえやってもらいたいですけど(笑)。でもお世話になったので、1万円くらい出してあげようかなって思います(笑)。
――改めて志田光戦への意気込みを聞かせてください。
朱崇花 志田光も私のデビューから思うと欠かせない人というか、朱崇花を形成してくれたレスラーというのは大前提で、何もできない私を腕相撲とかしたりしたのも覚えています。いま世界の志田光かもしれないけど、世界のBENNYとしても負けられないと思うのでAEWのスーパースターに勝って、レジーナを取り返したいと思います。
――決勝戦のSAKI戦もすごく好勝負でした。

朱崇花 SAKIさん、あまりちょこちょこ絡んでいるけど、じっくりと絡んだことはなかったから、あまりわからないかったですけど、ヤバいですね。決勝に上がってくるだけのセンスとパワーが持っているレスラーだなって思います。私もマイルド♡ワイルド☆カワイルドしたかったので、負けるわけにはいかなかったです。
――準決勝の宮崎戦を振り返ってください。
朱崇花 宮崎さんはもう私のデビューから数回のときに博多でシングル、それこそCATCHかな。そこで私自身、今でも脳裏に浮かんでくるくらいしょっぱい試合をしてしまって、そこから所属しているときは厳しく育てていただいたなあって思うんですけど、今になって、私に対して、天才って言ってくれる、本当に信頼に置けるレスラーの方だと思うので、準決勝の初戦からぶっ飛ばして行った結果、すべてを受け止めての勝利なので、最高です。
――100万円の使い道は豪遊すると言われていたが?
朱崇花 そうねー。飲み屋もいいけど海外もいいかな。これから考えます。
2023.07.03

『ReAL NAMI NO HI』

■CATCH THE WAVE 2023~敗者復活サバイバルwave~(時間無制限勝負)
田中きずな(24分56秒、オーバー・ザ・トップロープ)高瀬みゆき
※最後に残った狐伯、田中きずな、青木いつ希が決勝トーナメント進出。
※参加選手=旧姓・広田さくら、狐伯、田中きずな、炎華、遠藤美月、米山香織、チ
ェリー、柊くるみ、青木いつ希、関口翔、高瀬みゆき、清水ひかり、愛
海、笹村あやめ、網倉理奈、櫻井裕子、川畑梨瑚、鈴木ユラ、Himiko
※退場順=①炎華②③櫻井&網倉④川畑⑤Himiko⑥ユラ⑦⑧チェリー&米山
⑨広田⑩遠藤⑪くるみ⑫愛美⑬清水⑭関口⑮笹村⑯高瀬
※点数&時間差バトルロイヤル。通常ルールに加え、オーバーザトップ
ロープルールを採用。負け抜け勝ち残り、3人が勝ち残った時点で終了。
ブロック敗退した全選手(諸事情で世羅りさは辞退)は敗者復活バトルロイヤルに出場。この中から3選手が決勝トーナメントへ進出することとなった。ルールはリーグ戦の得点の少ない選手が先に入場という公式戦の成績を反映させたもの。3分経過ごとに選手が入場、オーバー・ザ・トップロープルールが採用され、負け抜け勝ち残りで残った3選手が決勝トーナメント進出となる。
まずは得点1のきずな、櫻井、網倉が入場。3WAYから試合はスタート。まずはCOLOR’Sがタックルでの連携。「COLOR’Sが這い上がるんだー!」と網倉。櫻井がヘアホイップ、網倉がコーナーでニーをきずなの顔面に押し付ける。観客はブーイング。櫻井は抱え上げながら拍手を要請してのボディスラム。さらに網倉がワー!プレス2発。きずなはカウント2で返す。完全に1対2の展開に。
さらに網倉がコーナーラリアットから櫻井のコーナータックル。しかしきずなもドロップキックで返すも、COLOR’Sはオーバー・ザ・トップロープ狙いできずなを抱え上げ、外に出そうとする。暴れて阻止したきずながエルボーで必死に反撃。
3分経過。ここで2点の川畑、関口、チェリー、広田が登場し、一気に大所帯に。「この1点どもがー」と毒づく広田。7人が入り乱れてのコーナーホイップ攻撃が続く。広田&チェリーは連携で網倉をフォールにいくが2カウント。
これに川畑も加勢する。その背後から櫻井も入り、櫻井対川畑の図式へ。川畑がかかと落とし。これに櫻井はボディスラム。川畑がミドルキック。ここで関口も二人に割って入り、低空ドロップキックで二人への攻撃。しかし、広田がボ・ラギノールで背後から関口の動きを止めると、吊り天井狙い。
しかし、持ち上げられず。ほかの選手に助っ人を頼み、6人がかりで持ち上げてようやく吊り天井に成功。その間にさらに3分が経過し、3点の狐伯、愛海、炎華、笹村がリングイン。
各方面での戦いが繰り広げられる中、広田は笹村を捕らえて、ロープ渡り。しかしバランスを崩すもロープを持ち、場外へ落ちず、無事にリングへ生還。
その後も各選手の落とし合いが続く。笹村は再度、広田を強引に落としにかかるがエプロンまでは行くものの、またも生還を果たす。ならばと全員で広田を落としに行くも、それでも広田はエプロンにとどまり、奇跡の生還。
ここでさらに3分が経過。今度は4点のHimiko、高瀬、米山、遠藤が登場する。高瀬がコーナーで入場ポーズをする背後から広田がボ・ラギノール。高瀬は落ちそうになるも何とか回避。その間に炎華が背後から広田を丸めに行く。これを広田が丸め返し、炎華が失格。
広田は網倉&櫻井へウラカンで丸め込みに行くと、二人まとめてフォール。他の選手も一緒に乗っかり、これで網倉と櫻井が失格。さらに川畑も広田への攻撃を見せたものの、そのままほかの選手に乗っかられて押しつぶされ失格。続いて、広田とHimikoが笹村狙いでダブルのフェースバスターの連携を見せる。
続けて、ダブルでプロレスLOVEポーズ。しかし、そのポーズ中に広田が丸め込み、Himikoも失格。狐伯は笹村にドロップキック、背後から広田が狐伯へボ・ラギノール。しかし、へなーら狙いは不発。狐伯は広田へ横回転エビに行くも2。なかなかしぶとさを見せる広田。
ここでさらに3分が経過し、得点5のくるみ、青木、清水、ユラが登場。これで全選手が登場したこととなる。くるみはいきなり広田へボディプレス。大人数でフォールに持っていく。しかし、広田はこれをハネ返す。ユラは狐伯にキックのコンビネーション。しかし、そのスキを狙って、チェリーがユラへ春夜恋。これをさらに米山がジャックナイフで丸め込んでいき、ユラが失格。
ここで米山、チェリー、清水が笹村、青木、愛海へドロップキック狙いでロープに振る。しかし、笹村らはロープを持って防御。ならばと突進したが、これはエプロン際でショルダースルーにかわされると、米山とチェリーがオーバー・ザ・トップロープで失格。しかし、同じようにかわされた清水は落ちた場所が花道だったため、セーフの判定に。

 その後も落とし合いが続く。エプロン上で遠藤のラリアットを食らった広田は腕でロープをつかんでなんとか残る。遠藤が落とそうとするが広田は必死に腕をつかんで阻止。すると、青木が二人の腕を外しにかかり、広田がついに場外転落。この騒動の間に遠藤もくるみに丸め込まれて失格。
この後、タックルの乱れ打ちで、何人もの選手を吹っ飛ばしたくるみだが、清水、愛海、関口のトリプルドロップキックを食らう。しかし、3人がかりのカバーを一人でハネ返す。ならばと狐伯も加勢し、4人でフォールに行くもこれも自力で返す。そして逆に、高瀬、青木、愛美、狐伯、笹村、清水とボディスラムで連続投げを見せる。愛海が動きを止めるべく、飛びつき腕ひしぎでくるみの腕を捕らえると、高瀬がアキレス腱に決める。身動きが取れなくなったところで、清水、狐伯、笹村らがフォールで乗っかり、さすがにくるみも返すことができず失格。
ここで残ったメンバーが青木、清水、高瀬、関口、愛海、笹村ら2017年組ということに気づき、6人で喜ぶ中、残っていた狐伯のみがデビュー年が違うため、標的にされる。6人がかりで持ち上げ、落としにかかるが、狐伯はエプロンで何とかとどまる。2017年組が横一列となって、突進を見せるが狐伯はドロップキックで阻止。

 ここで再びそれぞれの戦いに戻り、愛海が笹村と高瀬をダブルフライングメーヤーで投げ、ドロップキックからモンキーフリップで二人をフォールに行くが、ここで狐伯がジャックナイフで愛海を丸め込んで失格に追い込んだ。
 
 関口はブーメランアタックで高瀬、清水二人をフォールも2。今度は清水&関口が高瀬を捕らえて連携を見せようとする。しかし、高瀬がブーメラン式のミサイルキック。今度は清水が高瀬、関口にミドルキック。
関口と高瀬も反撃に出る。清水を捕らえ、ダブルのトップロープからのミサイルキック攻撃を狙ったが、トップロープはオーバー・ザ・トップロープになりやすいため、のぼるのをやめて、二人はエプロンに出て、挟み撃ちでドロップキック。しかし、青木と笹村に場外へ引きずられる。清水は自らトップロープに上って場外の二人めがけてプランチャ。これは自らの意思で場外へ飛び込んだため、オーバー・ザ・トップロープにならず、セーフの判定に。リングに戻った清水は逆打ちを狙ったが、関口がこらえて逆にSTO。清水はハイキックをヒットさせたが、関口はカケラホマに切り返し、全員が乗っかり失格。しかし、関口も反転させられ、丸められて失格。残るは高瀬、狐伯、笹村、青木。「オッケー笹村、続きやろうぜ」と青木。これに笹村も呼応し、公式戦でも見せたエルボー合戦。互いに重いエルボーを打ち合う。そこから、さらにラリアットも打ち合う。そして青木が再度、ラリアットを決めると、高瀬と狐伯もフォールに加勢し、これにより笹村が失格。この結果、青木、高瀬、狐伯の3人が勝ち残り、決勝戦進出と思われたが、リングアナの指摘により、まだきずなが残っており、試合は続行。きずなは序盤からずっとリング下で隠れ、戦況をずっと見つめていた。
 狐伯は低空ドロップキック、青木はボディプレスと高瀬に連続攻撃。高瀬はカウント2で返す。高瀬も反撃に出ると、青木にラリアットから狐伯にパワースラム。青木、狐伯が立ち上がったところをダブルラリアット狙いで突進したが、これはかわされエプロンへ。高瀬はエプロン上でダブルのスタナー。さらに入場の花道を自ら歩き(花道はセーフ)、助走をつけてのランニングラリアットを狙ったが、なんとここで、ずっとリング下にいたきずなが高瀬を突き飛ばす。これで高瀬は場外転落となったため、オーバー・ザ・トップロープにより失格。これでまさかの青木、狐伯に加えてきずなが決勝進出となった。ちなみに4番目に残った高瀬はリザーバー扱いとなった。
勝ち残った3人はそのままリングへ残り、決勝進出が決まっている5人も上がり、8人による抽選会へ。ここでチェーンが用意され、決勝トーナメントのカードを決めることとなる。抽選の結果、決勝トーナメント1回戦は青木対ちえ、宮崎対狐伯、SAKI対きずな、梅咲対朱崇花が決定した。
■CATCH THE WAVE 2023決勝トーナメント〜1回戦〜(時間無制限1本勝負)
〇<敗者復活枠>青木いつ希(7分31秒、胴締めチキンウイングフェイスロック)大空ちえ<ヤングブロック優勝>●
※青木が準決勝進出。

 1回戦はすべて無制限1本勝負、場外は10カウントルールで行われる。
 まずは敗者復活枠で勝ち上がった青木とヤングブロックを制覇したちえによる1回戦から開始。
ちえが先制の「よろしくお願いしまーす!」。これに青木が倍の声でお返し。まずはスクールボーイの連発で抑え込むちえ。そしてドロップキックを3連発。カウント2。エルボーの連打から突進も青木はブロックバスター。青木はコーナーエルボー、フェースバスター、ボディプレスの波状攻撃も2。
ちえもエルボーで返すと青木も打ち返す。その後も打ち合いが続く。青木はリストロックのエルボー。これにちえも立ち上がり、連発してお返し。ちえは延髄蹴りからのフィッシャーマンも2。トップロープからのショルダータックルも2で青木はクリア。ちえはワキ固めからアームロック。
そして再びワキ固めに体勢を入れ替え、腕を攻め続けたが、ロープブレイク。ちえはジャーマン狙い。青木が堪える。青木は大外刈りにとらえ、さらにスリーパー。ちえは必死に足をロープへ伸ばす。
青木は背後からのニー。そしてブレンバスターホールド。さらにセカンドロープからのボディプレスは失敗となるも、ラリアットで流れを引き戻す。
しかし、二度目のラリアットは空振り。ここでちえがジャパニーズレッグロールを決めたが、間一髪で青木がカウント2で返す。ちえはエルボー連打も青木は一発のラリアットで返す。ちえはこれを2でクリア。青木は再度、スリーパー。
ちえも必死に立ち上がる。青木はスタンディングでチキンウイングフェースロック式のスリーパーへ移行。ここからグラウンドへ持ち込み、胴絞め式に持っていくと、ちえがついにギブアップ。青木が準決勝1番乗りとなった。
・バックステージ
青木「1回戦突破しました! 相手、POP王者なんで油断はできないと思ってましたけど、やっぱりちゃんと仕留めに来ましたね。でも青木もいろんな戦いを潜り抜けてきて、
waveのタッグチャンピオンでもあるので、負けていられないですよ。青木史上初のシングル戴冠絶対取りますよ。(M-1で)敗者復活戦からスーパースターまで上り詰めたサンドイッチマンのように、青木がスーパースターになってやりますよ!」
■CATCH THE WAVE 2023決勝トーナメント〜1回戦〜(時間無制限1本勝負)
<エリザベスブロック優勝>宮崎有妃(6分49秒、片エビ固め)狐伯<敗者復活枠>
※直伝デスバレーボム。宮崎が準決勝進出。

 狐伯が宮崎の入場時にドロップキックで奇襲攻撃。場外戦となり、テーブル席に乗るとその場からのプランチャ。
リングへ戻った宮崎に低空ドロップキックからミサイルキックへ。しかしコーナーの攻防で宮崎が逆転すると、狐伯を場外へ落とす。お返しとばかりにイスをいくつも放り投げ、何重にも積み上がっていく。
場外戦から戻ると、宮崎がコの字固め。狐伯は必死にロープへ。しかし、狐伯も水面蹴りから低空DDT、低空ドロップキック。
さらにノーザンライトを狙ったが、投げることはできず、宮崎が逆にデスバレー狙いで抱え上げる。狐伯は必死に足をばたつかせ、エプロンへ逃避。トップロープからの攻撃を狙うも、宮崎が迎撃
。それでも狐伯が雪崩式の回転エビで切り返す。そして、今度こそノーザンライトで投げることに成功。カウント2。
狐伯はトップロープにのぼるも宮崎がロープを揺らすと、バランスを崩し、動くことができず。宮明はこの間に迎撃でトップロープへ上ると、雪崩式ブレンバスターへ。2カウント。
5分経過。宮崎はトップロープへ。ムーンサルトは自爆。狐伯はヨーロピアンも2。宮崎はラリアット。そしてナイヤガラドライバーのような体勢で持ち上げるとそのままパイルドライバー気味に落とす。
初公開の大技を見せたが、これも狐伯はカウント2でかろうじて返す。トドメは直伝デスバレーを決めて3カウント。宮崎が準決勝までたどり着いた。
・バックステージ
宮崎「敗者復活のバトル、見てたんですが、運とかすごく大きいと思うんですよ。敗者復活で勝って、そのまま波女になるってめっちゃかっこいいじゃないですか。私は決勝出てなかったら、すっげと思うんですけど、その運を力でねじ伏せた気がしますね。すごく勝ち上がってやろうという気持ちが狐伯から感じられましたね。でもキャリと技の重さは私のほうがあるので。あの子の1発が私の5発だったり、あの子の10発が私の1発だったりするので。きついところもありましたけど、私勝って当然だと思っていたので。これで次後楽園誰と当たっても、次勝つ自信しかないです」
■CATCH THE WAVE 2023決勝トーナメント〜1回戦〜(時間無制限1本勝負)
<Bブロック優勝>SAKI(11分46秒、エビ固め)田中きずな<敗者復活枠>
※ランニングブレンバスター。SAKIが準決勝進出。

 きずなはロックアップからロープに振るがSAKIにタックルで返される。それでもすぐに立ち上がり、エルボーを打ち込んだ。SAKIはロープに振るがきずなはドロップキックで返す。SAKIも即座に立ち上がると、ビッグブーツで倍返し。
またもエルボーで返すSAKI。SAKIは逆エビ。ロープサイドにきずなが体を持っていくと、リング中央へ引きずり戻す。再度、きずなはロープサイドへにじり寄り、なんとかロープをつかんだ。5分経過。SAKIはボディスラムからリバーススプララッシュ。これは自爆。
きずなはドロップキック。連続で決めるが、あえてSAKIは「来い!」と受け続ける。きずなは計5発にわたって繰り出した。SAKIがフォールを2で返すと、きずなは即座に腕ひしぎに持っていく。
SAKIも必死にロープへ。SAKIは追走式キチンシンクからビッグブーツ。そしてリバースカンパーナ。さらに顔面へのビッグブーツを連発すると、バックドロップ狙いに。これは持ち上げられず。きずなはネックブリーカーを3連発。
カウント2。しかしセカンドロープを上るとSAKIが迎撃。コーナーでの攻防となるが、きずなは回転式の腕ひしぎ。
SAKIも危ないと感じ、すぎにロープへ逃げる。きずなはエルボーを連打。あえて胸を突き出すSAKI。そして受けきるとビッグブーツ。カウント2。きずなは再びエルボーから強引にワキ固め。
背後からのドロップキックを決めたが、SAKIも強引にブレンバスター。しかし連続してのブレンバスターは首固めできずなが丸め込んでカウント2。それでもSAKIはアトミックドロップキックからカニばさみ。グラウンドのきずなへ低空のニーを打ち込むと、ランニング式のブレンバスターで止めを刺した。
・バックステージ
SAKI「敗者復活トーナメントって強い人ももちろん、残っている中で真っ向勝負で勝てないこともあるい、作戦立てても勝てないこともあるし、その中で勝ち上がって、1回戦田中きずなと当たることができて。全力で立ち向かってきてくれたのでそれがすごく嬉しくて。彼女とトーナメント1回戦で当たれてうれしく思えました。次はまだ誰と準決勝と当たるかわからないですけど、(準決勝、決勝と)2試合勝たなければ波女になれないので、それまでに、体つくりとか、気持ちを向けていかなければいけないので、後11日、自分なりに最高の状態で臨みたいと思います」
■CATCH THE WAVE 2023決勝トーナメント〜1回戦〜(時間無制限1本勝負)
<Aブロック優勝>朱崇花(8分55秒、片エビ固め)梅咲遥<Cブロック優勝>
※紅花衣。朱崇花が準決勝進出。


 まずはロックアップ。ここから梅咲はエルボー、低空ドロップキック。朱崇花は場外へ。
すかさず、プランチャ狙いもこれは朱崇花が逃避。
そのままリングへ戻るが、トップロープからのボディアタックは自爆。朱崇花は梅咲を蹴り上げ、場外へ落とすと、ケブラーダを狙ったが、今度は逃げられて自爆。その間に梅咲がトップロープにのぼり、プランチャを決めるとこれは見事に成功。
場外カウントが9まで進んだがなんとか朱崇花は生還。梅咲はミサイルキックを決めるも、朱崇花はすぐ立ち上がりビッグブーツ。
梅咲はコルバタから低空ドロップキック。カウント2。バックの取り合いとなるが、どちらも取れず。今度は梅咲のエルボーと朱崇花のチョップの打ち合いに。
そして朱崇花が投げっぱなしジャーマンからのバックキック。カウント2。朱崇花がトップからのムーンサルトは不発。両者ダウン状態となる。
ここで両者がヒザをついた状態でのエルボー合戦。梅咲がエルボーを何度も打ち込む。そして朱崇花は目つきでやり返すが、梅咲はキューティースペシャル。
カウント2。続けてトップロープからの旋回式プレスはヒザを突き出される。朱崇花のスピンキックは空振り。ここで梅咲が投げっぱなしジャーマンからジャーマンスープレックスを決める。
それでもカウント2。ここで、朱崇花はみちのくドライバー2でやり返すと、トップロープからのムーンサルトを見せたがカウント2。ならばと紅花衣を繰り出してようやく3カウント。激戦の末、朱崇花が勝利となった。
これにより準決勝の4人が決定。カードの抽選会に移る前に、大空ちえからヤングブロック優勝者として、POPの挑戦者指名が発表される。
「1回戦で敗れましたが、ここで切り替えて、自分のPOPをかけて戦いたい相手はヤングブロックでドローとなってしまった田中きずな選手を指名したいと思います」。指名されたきずながリングイン。「よろしくお願いします」とちえが手を差し出し、両者が握手をかわした。日程は後日発表される。
続いて、4選手がリングへ上がり、準決勝の組み合わせ抽選会が行われる。同じくチェーン抽選となり、その結果、7・17後楽園における準決勝は、宮崎対朱崇花、SAKI対青木と決定した。
そして同じ、7・17後楽園のカードとして、二上会長社長からカードが発表される。
「志田光と赤井沙希をブッキングしているのですが、その二人に組んでいただきます。その対戦相手は、田中きずなと炎華です。(観客から「オーッ!」という驚きの声)。がんばってね、以上です」。CATCH決勝の日にふさわしい注目カードとなりそうだ。
そして、最後にCATCH出場選手による記念撮影。最後に宮崎がマイクを握る。
「無事、決勝進出となりました。まさか朱崇花と当たるとは思ってませんでしたが、2023年の波女になるのはただ一人、必ず波女になります。よろしくお願いします」
 こうしてエンディングとなり、大会の幕を閉じた。
・バックステージ
朱崇花「まさか梅咲にこんなに追い込まれると思わなかった。いつの間に実力をつけたんですか、あの女は? まあ、チャンピオンというのは知識にあったけど、ムーンサルトを返されると思わなかったし、紅花衣も1回戦で出すことになるとは思わなかったけど、まあ、準決勝、ちょっと今は考えたくもない相手(宮崎)ですけど、当日はイスだろうが机だろうが何だろうが、私も負けてないと思うので、そこはね。総合点で満点取れるように、志田光戦に向けてコンディション整えたいなって思います」