2022.09.01
「PHASE2 Reboot 3rd『NAMI☆1~Sep.~’22』」
◎前説
大会前の前説に、欠場中の野崎渚が登壇。野中美智子リングアナウンサーとともに、大会の注意事項などをおこなった。
前説中にケガの状態を聞かれた野崎は「来週PCR検査を受けて、陰性だったらすぐ入院。手術するという流れなんですけど、この世のなか、PCRの壁があって、来週手術してなかったら野崎、陽性だったなと思ってください(苦笑)。手術したあとはしばらく歩けないので、会場にこられるのは今日が手術前、最後になります。10月は地方大会が多いので、11月くらいまではお休みさせていただきます」とファンに報告した。
◎オープニング
16年目に突入したプロレスリングwaveが新宿FACEにて恒例の1日興行「NAMI☆1」を開催。試合前には所属選手がリングに上がり、入場式をおこなった。
選手を代表してマイクを取ったのは、婚約を発表したばかりの桜花由美社長。
桜花社長「みなさん、こんばんは。本日はwave大会にご来場いただき誠にありがとうございます。皆様のおかげで8月に15周年を迎えることができました! ありがとうございます。そして、本日16年目の一発目の大会になるんですけども、15周年を迎えるまでにいろいろありました。私がケガして欠場し、宮崎さんがケガをし欠場し、そして野崎がヒザのケガで欠場し、本当にいろんなことがありました。そして、見てください。誰もいまベルトを持ってないんです、waveの選手が。いまレジーナのベルトは、志田光がアメリカのAEWに持って行き、レジーナ不在です。そしてタッグのベルトはぎゃらぱん(galaxyPunch!)にとられてしまいました。3月にディアナのベルトを総取りし、7本もベルトがあったのに、16年目を迎えて、ベルトがまったく…」
そこに流れたのはgalaxyPunch!(SAKI&清水ひかり)のテーマ曲。ぎゃらぱんがベルトを持ってリングに入る。
桜花社長「なに、どうした?」
SAKI「みなさん、こんにちはー! 第30代タッグチャンピオンのgalaxyPunch!でーす。桜花さん、waveにベルトがないんだったらば、今日もタイトルマッチにしたらいいんじゃないでしょうかーーー! だって私たちは第30代だから、30回防衛するのが目標なんですよ。ぎゃらぱんで組むとき、すなわちタイトルマッチ…はいかがでしょうか!?(観客の反応を聞いて)いい反応をいただけました、どうでしょうか?」
桜花社長「ということはぎゃらぱんがタッグで組んだときは、全部タイトルマッチにするってこと?」
SAKI「はい、そうしたいです。どうでしょうか?」
桜花社長「今日、私とYAKOが組んで、ぎゃらぱんとやるのも、タイトルマッチにしたいってこと? アタシ、YAKOとは今日はじめて組むのね。YAKOに聞いてみないとダメだと思うんだけど、YAKOはブスだからオッケーだと思うから。いいよ、タイトルマッチにしても。いいよ、私のところにベルトが戻ってくるってことでしょ?」
SAKI「えっ?(とわざと聞こえないフリをする)」
桜花社長「聞こえてるでしょ!」
SAKI「(声が)ガシャガシャで(笑)。すみません…、聞こえました。失礼しました(苦笑)。本日タイトルマッチでよろしいですか?」
桜花社長「えー、どうしようかな…。いまので、ちょっと気分が…。野中、タイトルマッチでもいい?」
野中リングアナ「私に聞くんですか?」
桜花社長「YAKOはブスだから大丈夫だと思うんだけど…私はオッケーよ。YAKOもきっとブスだから大丈夫」
野中リングアナ「その理由、ちょっとわからないですけど、まあ桜花さんがOKならいいんじゃないですか? じゃあ今日のメインはDUAL SHOCK WAVE〜wave認定タッグ選手権試合でおこなわれます!」
桜花社長「よろしく」
SAKI「既婚のお二人と、ブスには渡せません! よろしくお願いします」
桜花社長「取りにいきますから、よろしく。あとでYAKOには言っとくわ。タイトルマッチになったこと言っておくから…ということは、ぎゃらぱんvs美女と野獣(笑)の試合は、タイトルマッチに決定しました! waveにはベルトがないので、今日1本、取り返したいと思います。みなさん全4試合、熱い応援をよろしくお願い致します」
1、Future wave(30分1本勝負)
○狐伯&鈴季すず&水森由菜(12分39秒、片エビ固め)愛海&梅咲遥●&網倉理奈
※ダブルアームT
15周年記念の全5大会に出場し、完走した狐伯が第1試合に登場。同世代の鈴季すず、水森由菜とトリオを組み、愛海&梅咲遥&網倉理奈と対戦した。愛海とは、8・14新宿大会での周年マッチで激突しており、リベンジをかねた追撃戦となった。
序盤の主導権を握ったのは愛海&梅咲&網倉組。梅咲が水森を捕まえ弓矢固め。張り付けドロップキックをお見舞いする。水森もトロピカルヤッホーからのスクールボーイ。低空ボディーアタックでお返しする。梅咲もネックブリーカードロップからのフットスタンプで応戦。
タッチを受けた網倉がショルダータックル。だが、水森は一歩も引かず。ならばと網倉が逆水平チョップを連発していく。ならばと水森がショルダータックルから走るも、網倉がかわしてワープレス。水森が迎撃するも、すぐに網倉はボディープレス。すぐさま水森もドロップキックでお返しする。
すずが出て行くと、網倉がカナディアン・バックブリーカーで捕獲する。コーナーにセットしトレイン攻撃。サマーソルトドロップでカウント2。
続く愛海は低空ドロップキック。すずがエルボーで返してラリーとなる。愛海はクロスチョップから走るも、すずがニーリフト。ランニング・ニーにつなげる。カウント2。愛海はサムソンクラッチからのヒザ十字へ。耐えられると串刺しドロップキック。これをかわしたすずが串刺しニー。ドルフィンバスターでカウント2。
タッチを受けたのは狐伯。愛海のクロスボディーをかわしてDDT、低空フランケンから、ドロップキックをお見舞いする。さらに正調ドロップキックでカウント2。ドロップキックを連発してく狐伯。勢いに乗る狐伯だったが、網倉がショルダータックルで止めると、すかさず愛海がダブリストアームサルトにつなげる。キックアウトした狐伯がドロップキック。ミサイルキックを発射する。すぐに立ち上がった愛海がジャンピング・ニー!
続く梅咲が低空ドロップキック、ミサイルキックでカウント2。ブレーンバスターを決めると、網倉が愛海&梅咲を背負って3人でのワープレスを投下。続けざまに梅咲がネックブリーカードロップを放ち、なおも走る梅咲。
だが、これをエプロンからすずが足止め。狐伯の低空ドロップキックが決まる。さらにすずが場外からの片足キック、水森がボディープレスで追撃すると、狐伯が低空ドロップキックで追い打ちをかける。すぐさまロープに走るが、梅咲がカウンターのブロックバスターホールド。返した狐伯がカサドーラ、十字固めでカウント2。丸め込みの応酬はいずれもカウント2。
ここで水森が愛海&網倉をダブルハンドのラリアットで排除。梅咲を孤立させると、すずがトラースキック、間髪容れずに狐伯が梅咲にミサイルキックを発射させ、最後はダブルアームTでジ・エンド。
2、Encounter wave(15分1本勝負)
○柊くるみ(14分32秒、体固め)旧姓・広田さくら●
※ダイビング・ボディープレス
8・1新宿大会で予定されていた旧姓・広田さくらvs柊くるみのシングルマッチだが、くるみが直前にコロナ陽性となり流れていたカード。
前説の際、「場外戦はしない!」と明言していた広田だったが、リングに入るなり奇襲。早速、場外戦となるか!?と思われたが、Tommyレフェリーが「まだゴング鳴らしてない」と、2人をリングに戻す。広田も戻ると「私のハードコアの血がさわいでしまってスミマセン」と素直に謝罪。
改めて試合となる。ロックアップの攻防はくるみが圧倒的なパワーで優勢。諦めた広田は「ふざけんなよ。配信とかあって、恥かかされてよー。わかるだろ! 体格差があって…」と弱音を吐きつつ、「でも、無理だとわかっていても挑戦する。それがプロレスだ!」とバックをとってボ・ラギノールを連発。カバーするもカウント2。リストロックの取り合いから広田がロープをつかって絞り上げる。
反撃に転じたくるみが広田のお腹に乗って踏みまくる。滞空時間の長いボディースラムでカウント2。フットスタンプを放つが、かわしまくった広田が丸め込む。カウント2。
広田はロメロスペシャルの体勢。Tommyレフェリーに助けを求めるが、これは未遂。続いて広田は鎌固め、弓矢固めとあの手この手で攻めるも、くるみの体に悪戦苦闘。ならばとワキ固めで捕獲する。これはくるみがロープ。サーフボードストレッチをかけたところで残り5分のコール。
広田は「時間無制限にしろ!」と野中リングアナに求めるが、認められず。逆にくるみがコーナーホイップから突っ込んで行く。寸前でかわした広田がスイングDDT。
エルボー合戦となり、広田が足を踏みつけボ・ラギノール。これがガッツリ決まってダブルダウン。カウント9で試合再開。広田がフェースクラッシャーから高田純次。迎撃したくるみがかわりにやることに…!? 渋るくるみ。
さんざん苦戦している広田は「やんねーのかよ。やれよ! お前な、何を応えてくれるんだよ!」と挑発しながら走るも、くるみがカウンターのラリアット。ならばと広田はウラカンラナを狙うが、くるみが踏ん張りパワーボム。ラリアットをブチ込む。返されるとダイビング・ボディープレスで圧殺した。
3、スクランブルwave(20分1本勝負)
○宮崎有妃&高瀬みゆき(15分29秒、外道クラッチ)世羅りさ●&青木いつ希
8・14新宿でおこなわれた画鋲デスマッチで世羅りさに惜しくも敗れた宮崎有妃。今大会では高瀬みゆきと組み、世羅&青木いつ希組と対戦することに…。通常のプロレスルールではあるものの、宮崎にとってはリベンジのチャンスだ。
先発は高瀬vs青木。青木の大声に対戦相手、味方の世羅、観客までもが圧倒されるなか、両者のファーストコンタクトは互角に終わる。
宮崎vs世羅のマッチアップとなり、世羅がドロップキックから宮崎を場外へ。「いつ希、飛べ!」と指示を出すが、青木は「やったことない、ムリムリ!」と拒否。そうこうしているうちに、宮崎&高瀬が反撃にかかり、宮崎が世羅にはずかし固め。
タッチを受けた高瀬がドロップキック。一方、世羅はナックルで反撃にかかる。逆エビ固め→リバースカンパーナへ。耐えられると世羅&青木が連係。ダブルのニードロップで競演してみせる。
高瀬もセカンドからのエルボーアタックで反撃。世羅もセラリズムバスターでカウント2。交代した青木が串刺しバックエルボー、フェースクラッシャー、ボディープレスにつなげる。2カウント。エルボー合戦から高瀬がチョップとエルボーを連発。青木が大外刈りを狙うが、かわした高瀬がラリアット。
流れを引き継いだ宮崎が串刺しラリアットで続く。正調ラリアットを放つが、これは青木も回避。ならばと宮崎がビッグヒップをお見舞い。カウント2。青木はカニばさみからの低空ドロップキック。ビッグヒップでやり返す。
もちろん宮崎はご立腹。「たいしたケツもしてねーくせに。テメー何、使ってんだ!」とロープ走る。ラリアットを放つも、これは相打ち。なおも走る宮崎だったが、青木がカウンター。カウント2。
世羅が出て行き、宮崎に串刺しバックエルボー。串刺しダブルニーでカウント2。コーナースプラッシュを狙うが、高瀬が足止め。宮崎&高瀬は連係スイングDDTから、宮崎がムーンサルト・プレスを投下させる。
寸前でかわした世羅が青木のアシストからコーナースプラッシュ式ダブルニードロップにつなげる。カウント2。ダブルを狙うが、宮崎&高瀬が迎撃。ならばと世羅のバックドロップ。エアーズロックが決まる。さらに世羅がダイビング・ダブルニードロップを放つが、これは自滅。
流れが変わり宮崎がラリアットで飛び込む。カウント2。宮崎がムーンサルト・プレスを放つが、これもカウント2止まり。ならばと宮崎は目突きからの首固め。キックアウトされると外道クラッチを狙うが、これは青木が妨害する。
15分経過。宮崎が走るが世羅がエアーズロックⅡ。なんとかキックアウトした宮崎が隙をついた外道クラッチで勝利。ひとまず世羅からのピンフォールでリベンジに成功した。
4、DUAL SHOCK WAVE~WAVE認定タッグ選手権試合(20分1本勝負)
<王者組>○SAKI&清水ひかり(19分8秒、片エビ固め)桜花由美&YAKO●<挑戦者組>
※カワイルド・ニードロップ。第30代王者組が2度目の防衛に成功
8・13新宿で婚約を発表し、幸せいっぱいの桜花由美が、これまで因縁を繰り広げてきたYAKOと初タッグを結成。当初の予定では通常のタッグマッチだったが、入場式で現・wave認定タッグ王者組のSAKI&清水ひかり(galaxyPunch!、以後ぎゃらぱん)が「ぎゃらぱんで組むとき、タイトルマッチで」と提案したため、急きょ、タイトルマッチとしておこなわれることとなった。王者組はこれが2度目の防衛戦となる。
入場から幸せオーラ全開の桜花はベールをかぶって入場。幸せオーラを振りまいてく。するとSAKIは「(桜花が)ブスって言ってたよ」とYAKOに告げ口。桜花が「言ってないよぉ。YAKOはかわいい」と取り繕うなか、SAKIvs桜花でゴングとなる。
組みあう瞬間、清水が背後から奇襲。ぎゃらぱんでダブルを狙うが、桜花&YAKOが「幸せパンチ!」で迎撃する。SAKIは「なんだそれ!」と桜花にストンピング。清水の雷電ドロップ、SAKIの低空ボディーアタックが決まる。カウント2。SAKIがサーフボードストレッチにつなげて、ダイヤル固め。カウント2。
清水がストンピングで続き、サッカーボールキック。ランニング・キックでカウント2。
タッチを受けたSAKIが「ブスは落ちとけ!」とYAKOを突き落として、桜花にはヘアーホイップ。そしてキャメルクラッチで捕獲する。清水が桜花の顔面に低空ドロップキックをお見舞いする。これはカウント2。YAKOに助けを求める桜花…。しかし、届かず。
清水が出て行き、フライングメイヤーからのスリーパー。ぎゃらぱんでクローズラインを狙うが、桜花がビッグブーツでぶっちぎり、フェースクラッシャー。
ようやくYAKOとタッチするも、ぎゃらぱんがダブルのフロントキック。YAKOもぎゃらぱんにアームホイップ。ヒップアタックをお見舞い。ダブルリスト・アームサルトで清水を追い込む。カウント2。さらにジャーマンを狙うが、清水が回転エビ固めからのフットスタンプ。PKF、PKにつなげる。カウント2。清水はソバットからコーナーホイップ。これをYAKOがブーメラン式のドロップキックに切り返し、ランニング・ヒップバットでお返しする。
続いて桜花が「よっしゃ行くぞーーー!」と串刺しビッグブーツ。清水を踏みつけていく。さらにもう一発ビッグブーツ。カウント2。コーナーに登るも、清水が足止め。ならばとブラ下がりブラディーEXへ。アームホイップからクルスフィクスで捕獲する。これはSAKIがカットに入る。
ならばと桜花のビッグブーツに、YAKOがヒップバットで続く。改めて桜花がビッグブーツ。カウント2。
一方、清水はキックのコンビネーションで反撃。ランニングPKはカウント2。セカンドからのヒップドロップを放ってSAKIにタッチ。
SAKIは桜花にビッグブーツ。YAKOをリング下に落として桜花を孤立させる。エルボー合戦となり、SAKIが「調子のってんじゃねー!」と叫ぶと、桜花も「調子のってねーわ!」と言い返す。さらにSAKIが「裏切り者が!」と言えば、桜花は「裏切ってねーだろ!」と返していく。みにくい争いが続くなか、桜花が幸せパンチで圧倒すると、SAKIもグーパンチをみせかけてのチョキをアピール。ブレーンバスターにつなげてビッグブーツ。ニーリフト、リバーススプラッシュと畳みかける。カウント2。
攻め込まれる桜花だったが、DDTで流れを変えてカカト落とし。カウント2。続けてビッグブーツを放つが、これもカウント2。YAKOが出て行き、バックドロップの体勢。SAKIが踏ん張り走ると、YAKOがヒップアタックで迎撃。バックドロップにつなげる。そして逆片エビ固めへ。耐えられるとYAKOがコーナーに向かう。これを清水が足止め。SAKIが雪崩式ブレーンバスターを敢行する。
15分経過。SAKIのキリモミ式リバーススプラッシュはカウント2。すぐさまSAKIが走るも、YAKOはカウンターのブロックバスターホールド、タイガーSHでカウント2。ここで桜花がビッグブーツでアシストに入るが、YAKOに誤爆。このチャンスに清水が桜花&YAKOにダイビング・クロスボディーを投下する。
ならばとYAKOもSAKIに後方回転エビ固めを狙うが、これはカウント2。ヒヤリとしたSAKIだったがファルコンアローでカウント2。続いてランニング・ブレーンバスターを敢行。桜花がカットされるも、ここでぎゃらぱんはダブルインパクト式ヒップドロップを選択。これが功を奏し、SAKIがカワイルド・ニードロップにつなげて、2度目の防衛に成功した。
◎エンディング
ベルトがぎゃらぱんの元に戻り、SAKIが改めてマイク。
SAKI「galaxyPunch! 2度目の防衛に成功しました!」
清水「ヤッター!」
SAKI「急きょながらもタイトルマッチにしてくださり、実現することができました。ありがとうございます!」
清水「ありがとうございます」
SAKI「桜花さんは?(桜花はすでにバックステージ)どっか行っちゃった? 今日勝って、そして今日タイトルマッチで実現したことは、ぎゃらぱんが組んだらタイトルマッチということで、よろしいでしょうか!? すでに決まってるカードありますね。ぎゃらぱんvsルミナス。18日の大阪大会…ということは、チャンピオン権限でタイトルマッチです。防衛戦をさせていただきます!(桜花が戻ってくる)いいですよね?」
桜花「いいよ、何回でもやりなよ」
SAKI「ありがとうございます!」
清水「ありがとうございます!」
SAKI「18日の大阪大会、DUAL SHOCK WAVE、私たちとこのベルトをかけて防衛戦してください」
ルミナスもリングに上がり、握手をかわす。そこに広田が割って入る。
広田「ちょっと、ちょっと待ってよ」
SAKI「なんでしょうか?」
広田「あのさ、いいんだけどさ、人んちのベルトでさ、誰もwaveがいないなかでさ、アンタたち好き勝手やってるけどさ。ちょっと桜花さんさ、ちょっといいこと思いついたんだけどさ、ここで30回防衛できるかどうか、そんなのはわからんけど、今年のさ、秋の風物詩のDUAL SHOCK WAVEさ、wave誰もベルト持ってないから、やらなくていいと思うんだ。だから、みんな手を変え、品を変え、このベルトに挑戦していくっていうのはどう? 直接」
桜花「おっ、いいね」
広田「アンタたちは防衛終わったとしても、そのベルトに挑戦して、今年の秋をそれをDUAL SHOCK WAVEにしていこうよ。そのほうがwaveの景色も変わるし、アンタは意地でも30回やりなさいよ」
SAKI「やります」
広田「それでもいいのか? そういうことだぞ?」
清水「臨むところだっ!」
広田「というこで宮崎さん、満を持して北海道あたり、われわれ奇跡でひと暴れしませんか? やりましょう。時はきた! 言いたいことはそれだけだ。それじゃ、それだけだから締めるところはちゃんと締めて」
SAKI「今日はメインで防衛しました、私たちgalaxyPunch!が締めさせていただきます。『これがwaveだ!』改めまして、『これがぎゃらぱんだ!』でお願いします。(広田から『やりすぎだ!』のクレーム)じゃあ、『これがwaveだ、これがぎゃらぱんだ!』でお願いします。いくぞ、ひーちゃん、これがwaveだ! これがぎゃらぱんだーーー!」
◎バックステージ
――おめでとうございます。
ぎゃらぱん「ありがとうございまーす」
SAKI「2度目の防衛に成功しました」
清水「イェイ、イェイ、イェーイ!」
――突然のタイトルマッチになったが?
SAKI「桜花さんが許可をくださってやっぱり30回防衛したいと目標をかなえるためにはどんどんタイトルマッチが実現しないことにはかないませんし、快くオッケーくださって、そして快く勝たせていただいて、ありがとうございましー! 息合わないよね。知らんけど、ずっと仲悪かったのに、はじめてタッグ組んだんだもんね。これで負けたらどうしようって思ってた」
清水「私たちのほうが幸せってことだね」
SAKI「うん、私もそう思う。幸せだよね?」
清水「幸せです」
SAKI「すごい幸せです。このベルトとともに、どんどん×2、チャンピオンロード歩んでいきたいと思います。次は、ルミナスとのタッグマッチがタイトルマッチに今日、変更になりました。18日、大阪、楽しみにしてまーす!」
清水「絶対、絶対、防衛するぞ!」
―今年のDUAL SHOCK WAVEはひたすら防衛戦という形式になりそうだが?
SAKI「はい。うれしいですね。そんな快く、私たちの希望を飲み込んで、叶えようとしてくださって、でも、これもしルミナスにとられてしまったら、ルミナスが30回防衛するみたいな防衛ロードになってしまうので、なんとしてでも、意地でも、守り抜いて…。広田さんの後ろ、宮崎さんいらっしゃったよね?」
清水「はい」
SAKI「広田さんと宮崎さんってことなのか…。どんどん、いろんな相手で向こうもいろんな当て方をしてやると言ってくださったので、誰が相手でも必ずこのベルトを守って、私たちが幸せなチャンピオンロードを歩みます」
2022.08.14
「wave 15th Anniversary『CARNIVAL WAVE』~残った要素が中央に集まり『土』を生じた~」
1、スクランブルwave~エチャレガナス(20分1本勝負)
○ステファニー・バッケル&川畑梨瑚(13分24秒、クロスフェースロック)狐伯●&ダリス
CMLLから来日中のダリスと、ステファニー・バッケル。ルチャを学びたいという狐伯の希望により、急きょwaveに参戦することとなった。
ステファニーはダリスと同じチームでないことに納得がいかない様子。狐伯が2人の仲を引き裂くような形でゴングとなる。まずは狐伯が梨瑚にドロップキック。エルボーの打ち合いから梨瑚が延髄斬りを狙うが、かわす狐伯。
続いてダリスvsステファニーのマッチアップに。手拍子の中、2人はまずはハグ。ダリスが突き飛ばしてようやく試合へ。パワーで圧倒していくダリス。そこからフロントネックロックで捕獲し、ジャベに移行していく。これはステファニーがロープ。ならばとダリスはロメロスペシャルへ。再びジャベで主導権を握る。
ステファニーも回転エビ固めに切り返すと、エルボーから走るも、ダリスがドロップキックを放って、狐伯とタッチ。
ステファニーは狐伯にヘッドバット、ブレーンバスターでやり返す。カウント2。首4の字固めで捕獲する。続いてステファニー&梨瑚がダブルの攻撃。
圧倒されてしまった狐伯だったが、セカンドからのドロップキックでやり返していく。すかさずダリスがダブルハンドのラリアットを狙うが、これは不発。すぐさまダリスがステファニーにドロップキック、梨瑚にはジャンピング・ニーをお見舞い。勢いに乗るダリスだったが次のドロップキックは、狐伯に誤爆してしまう。このチャンスに梨瑚がトラースキックから串刺し攻撃の体勢。
かわしたダリスが張り付けドロップキックをお見舞い。さらにはステファニーのクロスボディーを受け止めたダリスがヒップトスで叩き付けていく。
一方、ステファニーもカサドーラからのフェースバスター、ティヘラでダリスを場外に送り出すと、トップロープからのプランチャを敢行する。ならばと狐伯がエプロンからの攻撃を狙うも、気づいたステファニーが足を刈っていく。
リングに戻って狐伯vsステファニー。めげない狐伯がティヘラ、串刺しドロップキックで反撃にかかる。ボディースラムでカウント2。狐伯の首固め、十字架固めはカウント2止まり。続くスワンダイブ・エルボーアタックはなんとかヒットするも、ステファニーがチンクラッシャーで流れを変えると、梨瑚が低空ドロップキックのアシスト。ステファニーもダブルニーアタックで続き、クロスフェースロックで狐伯からギブアップを奪った。
2、スクランブルwave(20分1本勝負)
○米山香織&高瀬みゆき(12分10秒、後方回転エビ固め)桜花由美●&青木いつ希
15周年記念大会の1発目で、電撃的な結婚発表をおこなった桜花由美。最終大会では、ビッグサプライズに翻弄された米山香織、高瀬みゆき、青木いつ希に囲まれての試合となった。
まずは米山が「桜花―、復帰おめでとー! でも、昨日のあの発表はなんだよぉぉぉ! 私は桜花が引退すると思ってぇぇぇ。私の涙返せ、この大嘘つき! 引退詐欺師が!!」と食ってかかる。そこまで言われると桜花も黙ってはいられない。「あのさ…アンタが引退詐欺したでしょうが!」とビッグブーツで飛び込み試合がスタート。かわした米山&高瀬がガットショット。「何、幸せになってんだよ!」と桜花の結婚を祝っていく。
桜花も2人にまとめてフェースクラッシャーを見舞うと、米山に串刺し式のビッグブーツ。カウント2。桜花は米山のグルグルパンチを受け止め、「幸せパンチ!(エルボー弾)」で返していく。青木も「おめでとパンチ」の連発で続く。カウント2。串刺しバックエルボー、フェースクラッシャーからボディープレスを投下する。
再び桜花が出て行き、ヒザ蹴りを連発。ローンバトルとなってしまった米山がジャンピング・タッチを試みる。桜花が阻止してフェースロックで捕獲する。劣勢が続く米山だったが、桜花&青木の誤爆をさそってようやく交代。
タッチを受けた高瀬が青木にドロップキック2連発。セカンドからのドロップキック、串刺しラリアット、ジャンピング・エルボーでカウント2。高瀬も「おめでとチョップ」で続く。スタナーからカバーするもカウント2。エルボーの打ち合いを挟んで、青木が大外刈り。これもカウント2。続く桜花がビッグブーツで飛び込んで行くが、カウント2。
一方、高瀬もチョップ&エルボーで応戦し、張り付けラリアット。正調ラリアットでカウント2。桜花はスタンガンでチェンジ・ザ・ペース。青木がダブルニーアタックで続き、桜花がバックドロップ。これは高瀬もキックアウトする。
攻勢に転じた高瀬もブレーンバスターでやり返して米山とタッチ。米山がセントーンを投下し、モンゴリアン・チョップ。ならばと桜花がリーチの差をいかしたビッグブーツ。カカト落としでカウント2。
10分経過。桜花のビッグブーツはカウント2。続く垂直落下ブレーンバスターは高瀬がカット。もう一度、桜花がビッグブーツで飛び込むも、あろうことか青木に誤爆してしまう…。
このチャンスに高瀬が桜花にドロップキック。カミカゼから米山がセントーン。高瀬がギロチンドロップを投下させる。カウント2。
今度は米山が後方回転エビ固めを狙うが、回避した桜花がビッグブーツ。カウント2。仕留めにかかる桜花だったが、青木のラリアット、ダブルニードロップが立て続けに桜花に誤爆。見逃さなかった米山が後方回転エビ固めでクルリと丸めてジ・エンド。
3、DUAL SHOCK WAVE~WAVE認定タッグ選手権試合(30分1本勝負)
<王者組>○SAKI&清水ひかり(16分19秒、体固め)旧姓・広田さくら●&アイガー<挑戦者組>
※カワイルド・ニードロップ。第30代王者組が初防衛に成功
前日の8・13新宿大会でブリーフ・シスターズからwave認定タッグ王座を奪取し、2度目の王座戴冠となったSAKI&清水ひかりのgalaxyPunch!(以後、ぎゃらぱん)。王者組となったことで、もともと組まれていた旧姓・広田さくら&アイガー戦は、急きょ初防衛戦となることに…。
試合前、広田が「私たち2人はやらなければいけない時があるんだ。即席タッグじゃありません! 私たちには歴史がある。タッグチーム名も決まりました。それは…」とまで話したところで、なぜかアイガーが広田を襲撃!? チーム名を発表できないまま、王者組が入場となる。
タイトルマッチの記念撮影のあと、クリーンな握手。広田が「オッケー、GO!」とコマンドを出すも、アイガーは無視。ぎゃらぱん相手に一人で立ち向かっていく広田。フェースクラッシャーを放ってアイガーとタッチ。しかし、このときガッツリ目を見てしまったため、目をやられてしまう広田。
そんな事はお構いなしのアイガーは場外で大暴れ。観客と清水を恐怖に陥れる。リングに戻り、アイガーvs清水へ。目を合わせないようにする清水だったが、アイガーが何としてでも視界に入ろうとする。
なんとかしのいだ清水がSAKIにつなぐ。SAKIはアイガーにフロントキック。救出に向かう広田にはガットショットをお見舞い。ならばとアイガーがラリアットを放って広田と交代へ。
広田がアームホイップを放てば、SAKIは串刺し攻撃で応戦。これをかわした広田&アイガーがハイタッチ。そこにぎゃらぱんがガットショットで飛び込んで行く。
清水の雷電ドロップ、SAKIのクロスボディーがリレー式で決まると、そのまま清水がPKF、PKとつなげていく。
一方、広田もフェースクラッシャーでやり返し、プロレスLOVEポーズ。清水もやり返していく。清水の助っ人に入るSAKIだったが、ぎゃらぱんが広田のボ・ラギノールにつかまってしまう。
続いてアイガーが出て行き、ボディープレス。寸前でかわすことに成功した清水だったが、アイガーがダブルアームにとらえると、広田がボ・ラギノール。
ならばとぎゃらぱんもSAKIのビッグブーツから、清水が延髄斬りを放って行く。
SAKIvsアイガーのマッチアップ。アイガーがコーナーへ。SAKIをロックオンするも、清水がハイキックで蹴り落とし救出。すかさずSAKIがリバーススプラッシュでカウント2。ヒップドロップからカバーするもカウント2止まり。
続く広田はSAKIにボ・ラギノール。スイングDDTをお見舞い。広田がトペ・スイシーダを狙うが、これは失敗。逆に清水がトペ・スイシーダを成功させる。SAKIのファルコンアローはカウント2。ロープに走るも、アイガーが足止め。広田が619を命中させ、広田のボ・ラギノールから毒霧を発射させるアイガー。
すかさず広田がシャイニング・ウィザードで飛び込むが、返されると夜叉ロックで捕獲する。これも清水がカット。
形勢逆転に成功したSAKIがブレーンバスターを敢行。ダブルのフットスタンプを成功させる。だが、アイガーが広田の盾に!? アイガーがダウンすると、今度は広田が奮起。
だが、ぎゃらぱんに蹴りまくられる広田。SAKIがリバース・スプラッシュを狙うが、これもアイガーが救出する。復活した広田が夜叉ロック。広田のへなーらサンセット、アイガーの呪橋が同時にサク裂する。
ならばとSAKIもアイガーのラリアットを誤爆させるも、広田がふらふらドーン。ヒヤリとしたSAKIだったが、ビッグブーツでやり返す。カウント2。ストレッチボムもカウント2止まり。ぎゃらぱんはダブルインパクト式ヒップドロップでアイガーを排除すると、改めてSAKIが広田にランニング・ブレーンバスター。カワイルド・ニードロップを投下させ初防衛に成功した。
◎バックステージ
SAKI「galaxyPunch! 初防衛、成功しました!」
清水「イエーイ!」
――初防衛戦はいかがでしたか?
SAKI「このタイトル挑戦に、どっちが挑戦するかってなったときに、ブリーフ・シスターズさんに選んでいただいて、ベルトをとることができて、早速って。結局、タッグチーム名がわからないですけど、広田さんとアイガーと、対戦させていただけて、昨日の今日でベルトを落とさなくてマジでよかった! 強敵すぎて、マジでよかった×2」
清水「こわかったー」
SAKI「心身ともに疲弊しました。アイガーとの再会が6年ぶりだったんですけど、またリングで会えたこともうれしいです」
4、デンジャラスwave(30分1本勝負)
○世羅りさ(17分6秒、体固め)宮崎有妃●
※ダイビング・ダブルニードロップwith 有刺鉄線イス&ラダー
5・18新木場でおこなわれた「CATCH THE WAVE 2022」ハードコアブロック公式戦で15分ドローとなった宮崎有妃vs世羅りさのカード。決着がついていないこともあり、追撃戦が組まれていたが、宮崎が画鋲を1000個買ってしまったことで、ハードコアマッチからデスマッチに急きょ変更された。
立ち上がりはプロレスの攻防となったが、世羅が有刺鉄線竹刀を持ち出すと、宮崎は画鋲が入ったバケツを持ち出す。さすがの世羅も「まだ早いだろ! それメインだろ!!」と諭すが、固定概念などない宮崎は画鋲をブチまけると、早速その上にボディースラムを3連発!
宮崎の振り切り度合いに、度肝を抜かれた世羅だったが、カウンターのファルコンアローで反撃。スイッチの入った世羅は宮崎のお腹に画鋲をぶちまけるとニードロップを投下する。そして場外戦へ。
宮崎はテーブルクラッシュを狙うが、自滅。逆に机の破片でぶっ叩いていく世羅。リングに戻ってキャメルクラッチで捕獲。有刺鉄線竹刀で額をえぐっていくだけでなく、画鋲を額に突き刺していく。
宮崎もDDTで形勢逆転。世羅をコーナーに逆さ吊りにすると顔面にイスをセット。ラダーを投下する。有刺鉄線チェア・バージョンも披露する宮崎。えびす落としはカウント2。ムーンサルト・プレスにつなげるも、これは自滅。ならばとここで碁盤を持ち出す宮崎。
危機を察した世羅が逆に碁盤へバックドロップでぶつけていく。さらに世羅は碁盤の上に画鋲を乗せると宮崎をうつ伏せにセットし、リバーススプラッシュ。
画鋲の上で丸め込みの応酬となり、悲鳴も応酬となる。ならばと走る宮崎に世羅が有刺鉄線竹刀でフルスイング。主導権を握った世羅が有刺鉄線チェアの上にエアーズロックⅡ。イスの上への羅紗鋏もカウント2止まり。
ならばと仰向けの宮崎に有刺鉄線チェア、ラダーを山積みにセットし、ダイビング・ダブルニードロップを投下! 見事に命中させた世羅が宮崎から3カウントを奪った。
◎バックステージ
世羅「勝ちましたね。いや、昨日『画鋲用意したんだ』って言われたときは、どうなることやらと思ったんですが、はじめてだったらしいですね。画鋲。宮崎さんの画鋲処女をいただいちゃいました。いやー、なかなかに、はじめてとは思えない画鋲の使い方でしたけれども、こっちだってデスマッチ、ダテにやってきてるわけじゃないので、画鋲は実は1、2回しかやったことないけど、負けるわけにはいかないので。思いまして。勝っちゃった。でも、囲碁盤デスバレー? あれだけは食らわないって、頭に入れておいてよかった。どんなに自分がいたくてもしんどくてもあれだけは食らわない。そう信じてやったんで。そこが勝利の道じゃないかな。あと個人的なことですけど、首、首ガードするヤツ忘れたから、首のここらへんメッチャ刺さって痛かったなっていうのが今日の感想です。ありがとうございました」
5、Regina di WAVE~WAVE認定シングル選手権試合(30分1本勝負)
<挑戦者>○志田光(16分25秒、エビ固め)鈴季すず●<王者>
※魂のスリーカウント。鈴季が初防衛に失敗。志田が第19代王者となる
2022年の波女であり、野崎渚が返上したレジーナを戴冠した鈴季すずの初防衛戦。AEWに拠点を移している志田光が挑戦者に名乗りをあげ、両者によるタイトル戦がwaveの15周年を締めくくることとなった。同じルーツを持つ両者だが、シングルは初。なお、志田が勝てば7年ぶり2度目のレジーナ戴冠となる。
握手はなし。ゴングが鳴ると、観客は手拍子。「すず」コールと「志田」コールに会場が二分されりなか、いきなりスピーディーな読み合いの攻防。志田がケブラード・コンヒーロで迎撃し、串刺しのランニング・ニー。続く攻撃はすずが回避し、「場外いくぞ!」と場外戦を挑んでいく。
Tommyレフェリーの注意を無視してイスで殴打していくすず。エプロンに志田をセットすると走り込んでの片足キック。リングに戻ると串刺しのランニング・ニーで追撃する。
奮起するすずが「私がレジーナだ!」と志田の顔面を蹴り抜くが、志田もぶっこ抜きのブレーンバスターで意地をみせる。そして、すずをコーナーにセットするとニーリフト2連発からダブルニーアタックでカウント2。さらにコーナーに押し込み脳天ナックルを連発した志田は、サーフボードストレッチ、ワキ固めで捕獲する。これはすずがかろうじてロープ。
すぐさま走る志田だったが、すずが交通事故タックルで形勢逆転。志田をロープにセットし、スライディング・ジャーマンで後頭部をマットに打ち付ける。
コーナーに登るも、志田が足止め。エプロンでインプラントをお見舞いする。場外戦となりカウンター席に戦場を移した志田がすずを担ごうとする…。これは未遂。カウンター上でエルボー合戦が繰り広げられたが、すずがヘッドバットで終わらせる。
リングに戻って志田がエルボー、すずがトラースキック、志田がジャンピングニーからジャーマンへ。すずもゾンビのように復活していきジャーマンでやり返す。
ならばとエルボーを連打した志田がヒザ蹴りを狙うが、すずがカウンターのエルボー。もう一発エルボーを放ったすずが「終わり!」とバックを取る。志田もふんばり延髄斬り。ビーナスシュートを狙うが、これはすずも読んでいた。逆にすずがスパイダージャーマンにつなげる。さらにはミサイルキックから「まだだー!」とドルフィンバスターでカウント2。バックを取るが、志田も踏ん張る。
逆に志田がカカト落とし、ブラジリアンキックをお見舞い。ファルコンアローは、すずが切り返してカウント2を奪う。
ならばと志田もカウンターのニー。すずもグラン・マエストロ・デ・テキーラでカウント2。走る志田に、すずがカウンターのジャンピング延髄。ジャーマンを狙うが、志田が切り抜けビーナスシュート! ファルコンアローでカウント2。KATANAの体勢に入るも、かわされると目突きからの首固め。カウント2。ならばとKATANAをヒットさせ、ダメ押しの魂のスリーカウントでトドメを刺した。
試合後、志田は「獲りました! 志田光、2度目のレジーナです。まあ、日本にはずっといられません。これは“海外流出”と言ってもいいかもしれません。でも、私はこの2回目で、私にしかできないこと、あのときよりももっとできることがある! 私だけができることがあります。レジーナの防衛戦、アメリカでやります! そして、次、GAMIさん、11月6日、後楽園ホールですよね? そのとき、このベルトひと回りも、二回りも世界基準になって私とともに戻ってきます。交通費、よろしくお願いします!!」
頭をかかえる二上会長…。
志田「アメリカでも世界でも、志田光、もっともっと活躍していきます。目を離すなー!」
◎エンディング
二上会長「すずさん、なんで負けるの…。なんで負けたのよ…。聞いてた? 交通費よろしくお願いします、ですよ。おい…頼むで……」
桜花社長「本当に会社的にはすずを応援してたんですけどね」
二上会長「Twitterには一応『頑張れ、すず』って書いたんですけどね…。本人には届かなかったみたいですね、残念です。みなさん、本当に15周年、5大会。ちょっと頭のおかしい5大会でしたね(苦笑)。えー、一応、全部違う感じの5大会を見られた勇者の方々にはわかると思うんですが、5大会、全部違うカラーになったと思います。えーっと、メインがwaveの選手ではない、と。こんな15周年の節目に…」
桜花が驚く。
二上会長「気づいてなかったの!? えーーっ! 気づいてなかったの?」
桜花社長「レジーナはwaveのベルトだから」
二上会長「waveのベルトですけど、アレよその選手ですよ」
桜花社長「ホントでした…(苦笑)。しかも一人はスッゲー交通費かかってますから」
二上会長「スッゲーかかった」
桜花社長「はい」
二上会長「もうお盆の時期にやるの、やめよう。ねっ、ケンちゃんが…。志田ちゃんなんですけど、志田さんが世界でいっぱい防衛をしてくれるというので、AEWでレジーナのベルトをメジャーにしていただきたいと思います。いいです、交通費かかっても。だからみなさんいっぱい見に来てくださいね。(志田に向かって)あの、元川とだけは防衛戦の回数を重ねるのやめて。できれば、海外の。外国人の方とやってきてくれる? 大きな場所でやるときは私が自腹でいいんで、認定証読みに行くんで。お願いしますね。15周年、15年経ちました。まぁ、いっか。さっきトークショーでしゃべったし、ヤングあり、ガチガチあり、コミカルあり、セクシーあり、コミカルあり(苦笑)、デスマッチあり、タイトルマッチあり。なかなか振り幅が広すぎる団体なんですが、100年企業、目指してまだまだ頑張りたいと思いますのでみなさんお付き合いよろしくお願いします」
桜花社長「15周年大会の5大会、みんな本当に楽しんでいただけたでしょうか?」
二上会長「ぜんぜんコレ24時間テレビ(のTシャツを)パクったわけでもぜんぜんないんですけど。いま完走したので、私は『サライ』を歌いたい気分です。(音楽が流れる)歌わへんけど、いやいや、みぃさんの出番やからここは。歌わないですけど、ちょっと節目の周年の大会なので。一応、観客動員数! ハッキリした数字は知らないんですけど、そんなに入りませんでした。目標2000人やったのが、えーっと、まったく届かずでしたけど、いいんです、面白かったから。面白かったからヨシとしましょう! あのー、動員数じゃなくて、満足度なんで。
桜花社長「満足していただけましたか?」
二上会長「ありがとうございます。いいんです、満足度でいいんです」
桜花社長「私たちも完走したので」
二上会長「選手のみなさんで、乾杯をしたいと思います」
桜花社長「誰もケガしなくてよかった」
二上会長「誰もケガしてない」
桜花社長「この5大会で誰もケガしなくてよかった」
二上会長「でも宮崎血だらけやったよ? ユキちゃん、画鋲外しなさいよ。アイガーおいで。志田、親友やろ?(広田と一緒にアイガーもリングイン)負けたけど、すずおいで。すずさんだけ未成年なんでお酒やめておきましょうね。はい、お茶でーす。アイガー、早く入って! 早くして、アンタの時間じゃないから、いま! えーっと、15周年みなさん完走ありがとうございます。ケガないよね? ないよね? ありがとうございます! では、桜花さんのね、結婚発表もありましたし…。では15周年みなさん、ありがとうございました。カンパイ!」
桜花社長「カンパーイ!」
二上会長「おいしい」
桜花社長「イッキしないのかい×2。してくださいよ。イッキ×2…(二上会長が飲み干す)お疲れさまです!」
二上会長「はい、じゃあこのあと締めですね。私が締めたいところなんですけど、ノザキ様。どうぞ」
桜花社長「そうですね。野崎欠場中で、試合はできなかったけれどもノザキ様がちゃんと締めていただければ」
二上会長「何かをケッテーしてください」
野崎「何かを!? 何かをケッテー? 5大会、欠場なのはすごく悔しかったのですが、裏方として、みなさんに楽しんでいただけるように、私頑張りました。みなさんが楽しかったと満足した、と拍手で応えてくれたのを見てたのでそれが凄く私はうれしかったです。そんなうれしい、やさしい皆様、これからも必ず、waveを見に来ること! これは正式ケッテーだ、いま、ノザキ様決めた。ケッテー! これがwaveだーーー!」
◎バックステージ
――レジーナの感想。
志田「2度目のレジーナなんですけど、前回フリーになったばっかのときに波女で優勝して、その勢いでとって、チャンピオンとして何ができたかなって思うと、ハッキリ言って何もできなかったと思うんです。レジーナとして。だから今回、タイトルマッチやって、とったら絶対に私にしかできないことをやろうと決めてました。やっぱりそれは何かっていうと、いま私が活動してるアメリカ、もっと大きい舞台でこのベルトの防衛戦をして、日本の女子プロレスの素晴らしさを伝えること、そして、日本女子プロレス出身の志田光の強さ、それは体だけじゃなく、心の強さだったり、日本の誇る強さっていうのをもっと世界に、このベルトとともにアピールしていきたいなと思っています。11月6日は戻ってくるって、さっき決まったのでその戻ってきたときにこのベルトがまたいまと違う輝きを放つように、全力でレジーナとして闘います」
――試合はどうだった?
志田「あのー、言いたくないんですよ、こういうこと。ただ…、やっぱり…若い選手、勢いあるなって感じさせられましたね。年齢のこととか、言いたくないんですよ。それって言い訳でしないないんですけど、いやーでも、すず…若いからってだけじゃないと思うんですよ。彼女自身の勢い、技術もありますけど、なんかそれを痛感させられたというか、本当に一発一発、効きました。いまもう自分の頭が重いです。こんな状態で明日飛行機に乗って、十何時間、帰れるのかと心配になるくらいのダメージです。やっぱりでもこの、若い子たちの勢いに負けない何かを私はもっともっと見つけなきゃいけないし、勢いだって負けてられないけど、やっぱり技術とか、そういうところもまだまだ鍛えていかなきゃいけないなって今日実感させられました。それくらいいい選手でした」
――離れた後輩にもなるが?
志田「そうですね。ただアイスリボン時代、かぶってないので、本当に初対戦。タイトルマッチとかって前哨戦があると思うんですけど、やっぱり私が着いたのが2日前とかなので、それもできないまま、本当に初対決でタイトルマッチだったんですけど、まあそれも面白かったんじゃないですか? なかなか最近ないし、そういうの」
――すずはアイスやめて、波女になってレジーナとって、8年前の志田さんみたい。
志田「ハハハ。あー、なるほど。正直8年前の自分より、メチャメチャいい選手だと思います。メッチャしんどかったけど、楽しかったですね。やっぱ日本のプロレス楽しいな。アハハハ」
2022.08.14
「wave 15th Anniversary『CARNIVAL WAVE』~陰気が西に移動し、「金」となり~」
|
日時
|
8月14日 日曜日 15時の部
|
|
観衆
|
133人
|
|
場所
|
|
◎オープニング
15周年記念大会の4大会目は、今年21周年を迎え、今秋、結婚することを公表した桜花由美の記念大会。主役の桜花が選手を代表し、挨拶をおこなった。
桜花「みなさん、こんにちはー! 今日は声を出して大丈夫です。飛沫が飛ばない程度の声をよろしくお願いします。8月19日で、21周年を迎えます。私、21年もプロレス続けてます。もし子供だったらもう成人を迎えて、21歳です。それだけ長い間、プロレスを自分で続けてるんだなぁ…と思って、昨日結婚を発表しました!(大きな拍手が沸き起こる)ありがとうございます×3!! まだ婚約段階なので、入籍とかしてないので、私の悪いところ見つかってちょっと無理って言われたら(苦笑)、独身でずっといるかもしれませんが、一応、秋頃に入籍の予定です。ありがとうございます。やっとずっと言ってた1回はしてみたいと思っていた結婚ができることになりました。本当にうれしいです。ありがとうございます。えー、今日は私、独身最後のYシャツマッチ、かわいどころを集めてみました。みなさん、Yシャツマッチの出場選手の濡れるところ見てみたいですか!? っていうか、アレ買った? カッパ。カッパ買った? 買った? 最前列やばいからね。いま買ってください。いま買いに行ってください。みんな若いかわいい子達をびしょびしょにしてやろうかなと思います。なので、ぜひぜひ。カッパを買って来てくださいね。濡れても自己責任ですからね。いいですか? カウンターに座ってるからって、油断しないでくださいね。今日、1万円以上まとめて買ったら粗品のタオルがもらえるんで、濡れたらそれで拭いてください。そういうの全部、計算尽くなので、みなさんカッパをいまのうちに買ってください。15周年4回目の大会、私の記念試合、3試合ですが、みんな張り切って参りますので応援よろしくお願いします!」
◎トークショー
続いてトークショーがおこなわれ、15年前のwave旗揚げ戦にいた二上美紀子会長、桜花由美社長、宮崎有妃が登場。今大会のテーマがノスタルジーであることを発表した。途中から同じく旗揚げ戦に出ていた松本浩代も合流し、当時をふり返りつつ、旗揚げ当初は、実数発表にこだわっていたことなど、懐かしい話題も飛び出した。
トークショーの中で桜花社長は「15年も同じ団体にいるって凄くないですか? 団体を変わるとか、なくなったり、解散とかあるけど、15年間、団体を続けられてきた自分に拍手を送りたい。GAMIさんのおかげです。ありがとうございます」と改めて感謝。
二上会長も「100年企業目指しましょう。もうちょっと行けるよ。もうちょっと行ける、大丈夫です」とやる気をみせ、「15年間、いろいろ山あり、谷あり×4。谷ばかりで最後の方、フリーフォールみたいに落ちたときもあったもんね。そこから徐々に、徐々にこれて15周年迎えましたということです」と、トークショーを締めくくった。
1、ゴキゲンwave(20分1本勝負)
○柊くるみ&優宇(13分18秒、体固め)米山香織●&チェリー
※ダイビング・ボディープレス
waveの15周年を記念し、タッグ戦線を賑わせた米山香織&チェリーのゴキゲンBBAが復活。対するは、若い世代では圧倒的なパワーを誇る柊くるみ&優宇。
試合前、米山が「くるみちゃーん、前に対戦したとき小学生だったんですよ。そのときはこんなに小さかったのに、大きくなっちゃって。私が成長を確かめてあげるから出てこい!」と指名しゴング。
手四つを挑もうとするが、米山は届かない。見かねたチェリーがくるみの背後から奇襲する。早速BBAでダブルのクローズラインを狙うが、くるみが突破。だが、BBAもカニばさみでくるみを倒してお転婆ダッシュを披露する。
先手をとられたくるみだったが、攻守を入れかえ優宇とトレイン攻撃。続く優宇が米山に串刺しボディーアタックでカウント2。滞空時間の長いボディースラムもカウント2。くるみが出て行き、ボディースラムで叩き付ける。カウント2。
優宇、くるみにぺちゃんこにされる米山。反撃に転じようとクロスボディーで飛び込むも、くるみがキャッチ。ならばとチェリーがドロップキックでなぎ倒す。必死の米山はぐるぐるパンチ、アームホイップを放って、ようやくチェリーにタッチ。
チェリーが優宇にカニばさみでカウント2。レッグロックで捕獲する。チェリーは優宇をロープに振ろうとするが、優宇が踏ん張ると両耳を掴んでお仕置きする。優宇も怒って旋回式サイドバスター、セントーンをお見舞い。チェリーも低空ドロップキックから腕十字へ。
このピンチを優宇がしのぐと、くるみが低空ドロップキック、フットスタンプ3連発で追い打ちをかける。カウント2。チェリーもフルネルソンからアンクルホールドへ。
切り抜けたくるみが米山→チェリーにショルダータックル。カナディアン・バックブリーカー式フェースバスターでカウント2。一方、チェリーも熟女でドーンを放って米山と交代。
米山は旋回式ボディーアタックで反撃にかかる。だが、くるみがサンセットフリップを投下。キックアウトされるとコーナーに登るも、チェリーが雪崩式フランケンシュタイナーへ。米山がダイビング千豚♪につなげる。カウント2。続くBBAのゴキゲンバスターは、くるみも回避。逆に優宇のアシストからくるみがダブルハンドのラリアットを敢行する。
さらに優宇&くるみはキャノンボールとくるくるくるみの競演で湧かせたあと、優宇が米山にセカンドからのボディープレス。くるみがダイビング・ボディープレスにつなげて勝利を収めた。
2、チャレンジwave(15分1本勝負)
○松本浩代(11分21秒、テキサスクローバーホールド)狐伯●
強力すぎる“雨女”のため、最近ではwaveにめっきり呼ばれなくなってしまった松本浩代。今大会のテーマがノスタルジーということもあり、久々の参戦を果たしたが、参戦が発表されるやいなや台風襲来も発表されるというミラクルを引き起こす。改めて松本の威力を知らしめたのだが…試合当日は台風が過ぎ去りなんとか晴れ。狐伯との一戦を迎えた。
ゴングが鳴ると松本が「久しぶり!」と第一声。ロックアップで組み合うと、松本がパワーで主導権を握る。ロープに走ると、狐伯がドロップダウン。アームホイップを狙うが、松本が踏ん張る。
狐伯がドロップキックを放てば、松本もショルダータックルでお返し。松本は「waveの狐伯、ぶっ壊すぞ!」と串刺しボディーアタック。チョップ、ボディースラムで畳みかける。
気迫を見せる狐伯がヘッドシザースホイップから串刺しドロップキック。もう一発狙うが、松本が迎撃する。「だらしねーな、オラ!」とエルボーを放つ松本。狐伯も応戦していくが、松本が逆水平チョップで上回っていく。
狐伯もDDT、低空フランケンシュタイナー、低空ドロップキック、ミサイルキックと攻勢。キックアウトした松本がロックドロップの体勢に入る。狐伯が踏ん張るも、松本が強引にぶっこ抜く。続けてパワーボムを狙うが、これは狐伯も切り返す。だが、さらに松本が逆エビ固めに切り返していく。
「フィニッシュ!」と叫んだ松本がリバース・スプラッシュを狙うが、狐伯も回避。狐伯のミサイルキックはカウント2。カサドーラ、首固め、十字架固めもカウント2止まり。走る狐伯に、松本がバックエルボー。かわした狐伯がエルボー弾を放って行く。
しかし松本もカウンターのラリアットを決めると、リバース・スプラッシュ式ダブルニードロップと投下させる。返されるとテキサスクローバーホールドへ。決まった瞬間、狐伯はギブアップするしかなかった。
3、OHKA YUMI~Anniversary wave 21th~ドキッ!セクシーレスラーだらけの「元祖」Yシャツマッチ(30分1本勝負)
○桜花由美<1>(18分17秒、Yシャツ脱衣)雪妃真矢●<2>
※退場順(< >内の数字は入場順)=ラム会長<7>、安納サオリ<6>、高瀬みゆき<5>、SAKI<4>、藤田あかね<3>
Yシャツマッチといえば、wave夏の大定番! 独身最後のYシャツマッチとなる桜花由美、10周年のYシャツマッチでwave初参戦を果たした高瀬を筆頭に、セクシーどころを豪華にラインアップした。なおこの試合は桜花の21周年記念マッチでもある。
ルールは、1分間の時間差入場のバトルロイヤル形式となり、通常ルールに加えオーバー・ザ・トップロープルールを採用。Yシャツが脱げた時点で失格となり、リング下に両足が着いた時点でビチョビチョマシンガンズに水鉄砲で攻撃される。
まずは桜花、雪妃がリングイン。続いてビチョビチョマシンガンズとして旧姓・広田さくら、宮崎有妃、清水ひかり、櫻井裕子、柊くるみ、優宇、二上会長が登場。リング下にそれぞれが配置されたあと、ゴングが鳴らされた。
早速、雪妃が「桜花さん、復帰おめでとうございます。そしてご婚約。まさか本当に言ってくれないとは思わなかったです。まさかTwitterで知るとは思わなかったんですよ。だけどおめでとうございます!」と握手からの低空ドロップキック。「この足か!」と痛めたヒザにニードロップを投下する。「私をあざ笑ってたのか!」と恨みをぶつけていく雪妃。
桜花を場外へと送り込むとほぼ同時に藤田あかねが登場。最初のビチョビチョの餌食となったのは桜花だった。なんとかリングに戻るも、雪妃&藤田がダブルの攻撃。
状況が不利とみた桜花は「ユキちゃん、私たち、正危軍!」と説得にかかる。そこにSAKIがwave認定タッグのベルトを巻いて入場。ほどなくして高瀬みゆきも登場となる。
リングに上がった高瀬は桜花にヘアーホイップ。雪妃→SAKIも続く。高瀬が「私の涙を返せ!」と投げ捨て、桜花を捕獲。
そこに安納がリングイン。桜花「こっち向け!」と水鉄砲で祝福する安納。そして最後の入場となったのがラム会長だった。
リング上では高瀬が安納を担ぎ、みんなで脱がそうとしている最中。リングインするなり、ナカユビを立てていくラム会長。標的になりかけるも、「今回は桜花を狙うんでしょ? 私じゃなくて!」と、逃れて桜花が袋叩きに。
逆ギレした桜花が次々と選手たちを場外へ。ビチョ濡れにされた選手たちがリングに戻り、会長がコーナー上でラムちゃんカッターを高瀬に敢行。しかし、すぐさま桜花に落とされオーバー・ザ・トップロープで最初に脱落した。
続いて桜花が高瀬にブレーンバスターを狙うが、踏ん張ると次々と助っ人が加わっていく。ここでSAKIが安納のYシャツを剥ぎにかかる。結果、みんなに脱がされ、安納が失格。
試合は続き、高瀬がオーバー・ザ・トップロープのピンチに。雪妃、桜花もロープを飛び越えピンチとなるなか、高瀬のみが落とされ失格に。
続いて桜花&雪妃がSAKIに串刺し攻撃。雪妃がSAKIにミサイルキックを放っていくと、藤田がカバーするも、カウント2。雪妃のハイキックは桜花に誤爆。SAKIがファルコンアローから丸め込みを狙うが、桜花がSAKIのYシャツを剥ぎとり失格させた。
今度は桜花と藤田が「団地妻!」「結婚したいのに!」と罵り合いエルボー。藤田がバックフリップにつなげる。キックアウトされるとハーフクラッチの極楽固めへ。これは雪妃がカット。
ならばと雪妃と藤田が胸元をはだけさせてのチョップ合戦。雪妃がアンクルホールドを極めると、桜花が藤田のYシャツを剥いで藤田も失格。
最終的に桜花vs雪妃の正危軍対決となり、桜花が幸せパンチを連発。応戦する雪妃はカウンターのハイキックをお見舞いする。ロープに走ろうとした雪妃だったが、桜花がYシャツを剥ぎとり勝利を収めた…!?
◎エンディング
桜花「チョー幸せです。本当に女子プロレス界の若い子たちは、すぐ結婚しようと思えば結婚できるのに、プロレスバカだから、コイツらは結婚しないです。そんな未婚者はプロレスバカって呼ぶね。えー、みなさん15周年大会、4回目の大会いかがでしたでしょうか? 超みんなセクシー。よかったでしょ? Yシャツマッチの選手、上がっておいで。みんながこんなビショビショになって。だからぜひハッシュタグ、waveproをつけてセクシーな写真を載せてください。ウチの目標はTwitterで、wavepro がトレンド入りすること。2日間連続で入れたいから。アンタたちはセクシーな格好をして、ここに並んで写真撮るから。それをみなさんどんどん上げていただいたら、ハッシュタグがトレンド入りするから。みなさん、セクシーな格好して。4回目は終了しましたがこのあと18時からwave15周年の集大成があります。タッグのタイトルマッチ、そしてシングルのタイトルマッチ、ハードコアからデスマッチになった…」
広田「ババア、言葉出ないんだから、しゃべるな!」
桜花「頭がちょっとついて行かないですけど、本当に…(二上会長もチャチャをいれると)お前のせいだ! お前が水やってるからこうなったんだ。で、このあともぜひぜひチケットをお持ちでない方は買って、このあともお待ちしております。それでは…」
二上会長がラム会長を指名する。
桜花「じゃあラム会長お願いします」
会長「前回、出させていただいたときに、私が間違えて『俺たち』って言っちゃったヤツですね。説明しないとわからないですよね。ってことで本日はありがとうございました。ありがとうございます。巻きます。これが、俺たちのwaveだーーー!」
◎バックステージ
安納「なんで…」
桜花「ビッグ・サプライズだよ」
安納「マジで、マジで」
桜花「ああ、よかったよ」
安納「嬉しかったです。メチャクチャ」
桜花「ああ、よかったよ。ありがとうございます。みんながね、ビックリしてくれることをずっと黙ってたから」
雪妃「何度も会ってるのに」
桜花「その話は正規軍の飲み会で、よろしくお願いします」
――Yシャツマッチはどうだった?
桜花「チョーびしょびしょだよね」
安納「脱がされちゃったー。ボタンないよぉー。でも、楽しかったです」
桜花「楽しかったです」
――21周年だったが。
桜花「一応、結婚してもプロレスは続ける予定なので、25周年、30周年目指して頑張ります」
――お祝いの言葉はありますか?
雪妃「おめでとうございます。いやー、本当に喜ばしいことというか、身近な関係の方がこうやってね、お祝い事があるってことはすごくうれしいことです。正直。はい!」
安納「でも、待ってました。桜花さんが帰ってこられるのを、ずっと待ってました。だから、久々にお会いできて嬉しかったですし、そんなサプライズも待ってたなんて」
桜花「だから2人を出したかったの」
安納「あー、もう! またちょっとまあ正危軍の方でもお願いします」
2022.08.14
「wave 15th Anniversary『CARNIVAL WAVE』~陽気が東に移動し、「木」となり~」
|
日時
|
8月14日 日曜日 12時の部
|
|
観衆
|
88人
|
|
場所
|
|
◎オープニング
大会に先立ち、今大会の主役でもある狐伯が登場。選手を代表し挨拶をおこなった。
狐伯「みなさん、こんにちは! 本日はご来場ありがとうございます。自分は8月8日に4周年を迎えることができました。いまプロレスをできていること、4周年を迎えられたこと、いま本当に幸せです。来年も、再来年も周年が迎えられるように頑張りたいと思います。いまwaveのエースの野崎さんが欠場中なので、今年は自分が引っ張っていけるように頑張りたいと思いますので、応援よろしくお願いします。今日、自分は3試合あります。全部勝つ気持ちだけなので、すべて自分がやりたいカードなので、自分が吸収して勝ちたいと思いますので応援よろしくお願いします」
◎トークショー
続いてトークショーがおこなわれ、今大会は試合のない桜花由美、宮崎有妃、旧姓・広田さくら、そして、ヤング終身名誉会長のチェリーが登壇。
広田が進行役を務め、娘さんの成長を感じさせる話を皮切りに、桜花の結婚、チェリーが年齢を聞かれたときの対処法で盛り上がるなか、宮崎&広田のヤング時代には「女子プロレス・オールスター戦」があったことなど、話題は多岐にわたった。
また若手と対峙するなかで、広田が「チェリーさんは出る杭を打っていく方でしょ?」と尋ねると、チェリーは「私が引いてとかじゃなくて、自ら壁をぶちやぶってほしいな…という思いでやっています。愛情ですから」とヤングへの思いを強調!? さらに「チェリーは結婚しないので、安心してください」と、桜花結婚のニュースに傷心しているファンに向けて、約束した。
そしてヤングといえば、サイレン。広田がお決まりのサイレンを轟かせ、大会をスタートさせた。
1、ヤングwave(15分1本勝負)
○清水ひかり(9分59秒、体固め)ななみ●
※ダイビング・フットスタンプ
第1試合に登場したのは昨日の8・13新宿で、wave認定タッグ王者に返り咲いた清水ひかり。ワールド女子プロレスディアナの新生・ななみと対戦した。両者のシングルはこれが初となる。
ロックアップからななみが押し込みクリーンブレイク。清水が側転でかわしてクロスボディー。カウント2。コーナーホイップから串刺しドロップキックにつなげる清水。ななみを張り付けるとミドルキック→ドロップキックでカウント2。
ななみも逆さ押さえ込みで形勢逆転。ダイヤル固めにつなげる。キックアウトされると逆片エビ固めへ。
このピンチをしのいだ清水がPKF、PKを敢行。カウント2。フォアアームの打ち合いから清水がローキック。カウンターのミドルキックを放つと、ななみの足を払ってPKへ。
これをかわしたななみがショルダータックル5連発。返されると逆片エビ固めへ。ロープを目指す清水だったが、ななみが中央に引きずり戻す。かろうじて清水がロープ。
清水もバイシクルキック、サッカーボールキックで反撃。続くPKはカウント2止まり。「終わり!」と仕留めにかかる清水だったが、逆にななみがボディースラム。セカンドからのダイビング・ボディープレスにつなげる。
これをキックアウトした清水がジャンピング・キックで反撃。これはアゴのあたりにクリーンヒット。続けてジャンピングPKFを放って行く清水だったが、これも返されるとダイビング・フットスタンプでトドメを刺した。
○高瀬みゆき&梅咲遥(17分43秒、体固め)櫻井裕子●&網倉理奈
※ローリングストーン
現・W.W.W.D世界女子タッグ王者組のルミナス(高瀬みゆき&梅咲遥)が第2試合に登場。COLOR‘Sの櫻井裕子&網倉理奈組との対戦となった。
クリーンな握手でスタート。試合は梅咲vs網倉でゴングとなる。ロックアップからハンマーロックの取り合いとなる。網倉がサイドヘッドロックにとらえると、梅咲がバックエルボーで脱出。ロープに飛ばすも、網倉がショルダータックル。COLOR‘Sトレインからダブルのワープレスで「We Are COLOR’S」を叫ぶ。
高瀬が救出に向かい、今度はルミナスが攻勢。トレイン攻撃につなげる。ダブルのボディースラムから「We Areルミナス!」を叫んでバックエルボーでファンにアピール。続いて梅咲が弓矢固めへ。耐えた網倉がローリング・ダブルチョップを放ち、櫻井と交代。
櫻井は首4の字固めで捕獲。串刺し攻撃を狙うが、梅咲がドロップキックで迎撃する。タッチを受けた高瀬が逆エビ固めへ。これは櫻井がロープ。ならばと高瀬はヘアーホイップで追撃し、櫻井をコーナー下で踏みつけていく。櫻井も高瀬を振り返してバックエルボーをお見舞いする。
網倉が出て行き、高瀬にフォアアームを連発。続くショルダータックルは互角の内容。高瀬が「もっと来いよ!」と言えば、網倉も「お前が行けよ!」と言い返す。だが結局は、網倉が走るハメに…。なんとか網倉が豪快にショルダータックルを決めるとワープレスを連発していく。そしてセントーンでカウント2。
高瀬もセカンドからのドロップキックで反撃。DDT、スタナーでカバーする。カウント2。続く梅咲がドロップキック。控えの櫻井を突きおとして分断に成功する。そしてヘッドシザースホイップからのドロップキック。フォアアームから走る梅咲だったが、網倉がサムソンクラッチへ。そこからヒップドロップを落としていく。さらにはカナディアン・バックブリーカーの体勢に入るも、梅咲が切り返す。カウント2。
ならばと網倉は梅咲をロープに飛ばすも、ルミナスでドロップキック、ツープラトンのブレーンバスターにつなげる。カウント2。コーナーに登る梅咲だったが、網倉が担ぎ下ろしてサイドスープレックス、サンセットフリップでカウント2。
続く櫻井がショルダータックルを連発していく。カウント2。そしてコブラツイストで捕獲。カットに入る高瀬だったが、網倉がカナディアン・バックブリーカーで足止めする。続く櫻井のショルダータックルはカウント2。フォアアームのラリーとなり、走る櫻井。梅咲がカウンターのブレーンバスターで形勢逆転。
高瀬が出て行き串刺しラリアット、ジャンピング・エルボーバットでカウント2。梅咲のネックブリーカーを挟んで、ルミナスが合体フェースバスター。ギロチン&フットスタンプの競演でみせる。高瀬のカミカゼからコーナーに登るも、櫻井が投げ落としてショルダータックル。キックアウトされるとドラゴンスリーパーへ。これは梅咲が救出。
反撃に転じた高瀬が走るも、網倉がカナディアン・バックブリーカーで止めてコーナーへ。トレイン攻撃につなげていく。鏡餅式のワープレスはカウント2。続けて櫻井がブレーンバスターを狙うが、高瀬も踏ん張る。ならばと櫻井がカウンターのボディースラム、ブレーンバスター・ホールドでカウント2。ロープに走るも、今度は高瀬がパワースラムに切り返す。これは網倉がセントーンでカット。だが、櫻井にもダメージが…。
続いて梅咲のドロップキックからルミナスがバッドボーイ。高瀬がラリアットで突っ込むも、カウント2。梅咲の旋回式ダイビング・ボディープレス、高瀬のギロチンドロップもカウント2止まり。
残り3分から、ルミナスが合体のアラバマスラムで網倉を排除。高瀬が櫻井にラリアットで仕留めにかかる。キックアウトされるとローリングストーンでジ・エンド。
3、COHAKU~Anniversary wave 4th~(30分1本勝負)
○愛海(9分23秒、ソラリーナ)狐伯●
2018年8月8日にデビューした狐伯。今年で4周年を迎え、waveの超新星としてますますの飛躍が期待されている。自ら望んだカードは、センダイガールズプロレスリングの愛海との一戦だった。キャリアは愛海の方が1年上だが、かつてセンダイガールズワールドジュニア王座を巡り争ったライバルでもある。
愛海が握手からの「フォーーー!」でご挨拶。狐伯が反撃にかかりドロップキック。カウント2。リバース・インディアン・デスロックで捕獲する。なんとか愛海がロープ。
今度は愛海が腕十字へ。腕攻めで主導権を握る。モンキーフリップからのドロップキック。コーナーに登るも、狐伯も駆け上がり、エルボー合戦となる。愛海がエルボーで落として、リバース・フランケン。場外戦となり愛海がボディースラムで叩き付ける。
リングに戻して愛海がドロップキック、ダブルリスト・アームサルトでカウント2。さらには「フォー!」からのダイビング・ボディープレスを投下する。返されるとボディースラムからの押さえ込みへ。これもキックアウトされると腕固めで捕獲する。
なんとか狐伯がロープ。走る愛海に、狐伯がカサドーラ。今度は狐伯がロープに走るも、愛海がカウンターのニーアタックで迎撃する。
追撃にかかる愛海だったが、狐伯が足を払いのけ、低空DDT。低空フランケン、低空ドロップキックと猛攻。さらにはミサイルキックでカウント2。
ヒザ立ちのエルボーの打ち合いとなり、愛海がロープに飛ばす。狐伯が切り返しのスワンダイブ式のエルボーアタック。形は崩れるもなんとか成功させる。すぐさま走る狐伯だったが、愛海がサムソンクラッチへ。狐伯も切り返していくが、愛海がソラリーナで3カウント。
試合後、狐伯がマイク。
狐伯「まだ元気です。負けてないです。まだ1回も負けてないです。負けてない…。4周年で愛海さんと試合できたことが自分は本当にいまうれしくて。愛海さんとまだまだ試合をさせていただきたいです。紆余曲折ありましたが、いまココに立てていることが本当に幸せです。あの…、もう急にいなくなったりしないので、ずっと見ててください。本日はありがとうございました。15周年3つめの大会は自分が締めさせていただきます。それでは、これがー、ヤング・オー!オー!」
◎バックステージ
狐伯「愛海選手は、自分は後輩なんですけど、ライバルだと思ってて、2年以上ぶりに試合ができて、メッチャうれしくて、負けたけどまだ試合をしたいと思います」
――4周年だったが。
狐伯「4周年って言っても半年やってなかったので、3.5周年なんですけど、プロレスラーとして周年を迎えられて本当にその気持ちがいっぱいです」
――メインを任されたが。
狐伯「メインで自分の周年で負けちゃって悔しいけど、それ以上にこれからって思えたので」
――5年目の目標は?
狐伯「waveでは野崎さんが欠場されているので、自分がもっともっと頑張っていきたい、waveを引っ張っていけるような頑張ります」
2022.08.13
「wave 15th Anniversary『CARNIVAL WAVE』~暑気が南に移動し、「火」となり~」
|
日時
|
8月13日 土曜日
|
|
観衆
|
97人
|
|
場所
|
|
|
指定席
|
5,500円
|
|
当日
|
550円アップ
別途ドリンク代500円必要
|
|
メールフォーム
|
|
|
チケット販売
|
|
◎オープニング
15周年記念の2大会目は、今年で26周年を迎える旧姓・広田さくらの記念興行として開催。主役の広田がリングに上がる。
広田「ありがとう×2! 無事に26周年記念大会ということで、やらせていただきます。ありがとうございます。ありがとー、ありがとーー! でもね、自分で反省してるのは、いくらデビュー記念大会だからって、フルで尺使って入場しなくてもよかったかなと思っています。でも、いいよね。やりたい放題だね! いつ出てくるかわからないけど、試合に出て来たときも、まったく同じ尺でまったく同じことやるから、同じように盛り上がっていただけたらなと思います。さっきの大会もそうなんですけど、声出しがね、解禁になってます! でもね、なかなかみなさん急に声出していいんだよって言っても、なかなかね。こんな声出してましたっけ? いつどのタイミングで出してましたっけ…と戸惑っていらっしゃる方もいると思うので、ちょっと私、練習させていただこうかと思っております。(声出しの練習をしたあと、広田コールも要求)ありがとー! 26年前の昨日ね、武道館で一人の天才レスラーが産声をあげました。対戦者に田村欣子&アジャコング。パートナーに長与千種、その天才とは私でございます! ありがとう×4。今日はね、私の自主興行じゃないんですけれども、私のデビュー26周年記念にピッタリのカードをラインアップしてありますので、激しい闘い、面白い闘いあると思いますが、皆様、最後まで精一杯、応援、楽しんでいってください。ありがとうございました!」
1、トロピカル3wave(15分1本勝負)
○狐伯(10分36秒、首固め)ななみ●
※もう1人は水森由菜
2大会目の第1試合も狐伯の試合でスタート。水森由菜、ななみとの3WAYマッチで激突した。ななみと水森はwave初参戦となる。
ななみ&水森は試合前から共闘ムード。狐伯が「3ウェイです!」と念をおしてゴングを迎える。まずは水森が「ゆなもん」コールを観客に要求。続いて「狐伯」コール、「ななみ」コールと移っていく。
試合は、トライアングルの力比べでスタート。はじめは狐伯が劣勢かと思われたが、狐伯&ななみが共闘して水森を捕獲。ロープに飛ばされる水森。狐伯&ななみがドロップダウン。水森が2人を飛び越えていくと、狐伯&ななみでダブルのドロップキックをお見舞いする。
続いて狐伯vsななみとなり、狐伯がドロップキック。ななみをコーナーに逆さ吊りにすると低空ドロップキック。後頭部にもドロップキックをお見舞いする。
ここで水森が復活。狐伯と「トロピカルヤッホー!」を決めるとチョップ合戦となるも、途中からななみが割って入る。ななみが2人をショルダータックルで倒していき、水森に逆エビ固め。なんとか水森がロープ。水森がカウンターのショルダースルー。トロピカル☆ヤッホープレスでカウント2。
狐伯vs水森となり、水森がシーソーホイップで狐伯のななみの上に投下していく。そのまま狐伯を逆エビ固めでしぼりあげる水森。続いて串刺し攻撃を狙うが、狐伯、ななみが迎撃。ならばと水森はダブルハンドのラリアットを狙うが、これも不発。
水森vsななみが対峙するなか、タイミングを見計らった狐伯がななみにスワンダイブ式の回転エビ固め。カウント2。ドロップキックでカウント2。水森も狐伯にショルダータックルを見舞って場外へと排除。ななみにボディースラムを狙うが、踏ん張ったななみがエルボー弾。
走るななみに、水森がカウンターのドロップキック。カバーしようとするも、狐伯がスワンダイブキック。ななみにはボディープレスを投下する。さらにスクールボーイでカウント2。オクラホマロールはななみも切り返す。丸め込みの応酬から狐伯がサムソンクラッチを狙うが、これも読むななみ。逆にななみがボディースラムを狙うが、狐伯が首固めで逆転勝利を収めた。
2、カオス3wave(15分1本勝負)
○梅咲遥(6分50秒、十字架固め)アイガー●
※もう1人は松本都
第2試合はアイガー、松本都という予測不可能な2人の中に、梅咲遥が入るという、展開が予想しづらい3WAYマッチ。
都が握手を求めると、梅咲、アイガーが応じていく。梅咲もアイガーと握手をかわそうとするが、怖くてできない。待ちきれない都が飛び込むとアイガーが梅咲の手をつかんで都にクローズライン。
都は「お前ら、いつの間に手を結んでたんだ!」と疑いにかかる。偶然にも都が孤立する展開が続き、都が疑心暗鬼になっていく。
試合は、都vs梅咲となる。梅咲は「お前も十分バケモノだろ!」と襲いかかるが、都はY字バランスからのスクールボーイ、カカト落としでカウント2。梅咲も「バケモノ!」と叫びながらキャメルクラッチで捕獲する。
そこにアイガーが走り込んで都に視線をあわせていく。おびえながらも都はアイガーと梅咲をあお向けにセットすると、コーナー上でY字バランス。するとアイガーもゆっくりと起き上がりコーナーに登る。さらには梅咲がリング中央でエルボーを四方にアピールしまくる。カオスな状況に、観客からは笑いがもれる。梅咲の独壇場となり、アイガー、都が戦意喪失!? 2人ともコーナーから降りて、都が梅咲を襲撃する。
混戦模様のなか、アイガーのラリアットをかいくぐった梅咲。隙をついた十字架固めでアイガーから3カウントを奪ってみせた。
試合後にはCATCH THE WAVE2022の殊勲賞を獲得したものの、表彰式のときに不在だった梅咲に、二上会長がトロフィーと賞金を授与。
二上会長「おめでとうございます。CATCH THE WAVE 2022、アナタ波女になった鈴季すずに唯一、勝ちました。なので殊勲賞です。もう一つ、ベストパフォーマンス賞は、例のエルボーです。えー、ベストパフォーマンス賞の賞金とかはないんですが、今度ふぐでも食べに行きましょう。以上、コロナからのご生還、ご苦労さまでした」
◎トークショー
第2試合終了後にはスペシャル・トークショーがおこなわれ、“GAMIさん”こと二上美紀子会長がリングへ。
二上会長は「第2回目の15周年記念大会、ご来場ありがとうございます。えっと、ですね。2大会目、3大会目、4大会目は少しだけトークショーはさみます。毎回出る人は違います。お楽しみにしていただけたらと思います」と、コーナーの説明。そして初回ゲストの植松寿絵さん、HIRO’eこと長浜浩江さんを呼び入れた。
二上会長「この2人は、waveの所属選手だった人たちで、引退をwaveでしてくれた人たちです。植松さんはね、最後1年間だけ所属で」
植松「そうですね。はじめGAMIさんと桜花が2人でwaveを旗揚げしたときに、専属のコーチになってくれってお願いをされて、所属ではないんですけど、wave専属コーチとして、waveの練習を受け持って、いろんな団体の選手、行き場のない選手、練習場のない選手を教えてました」
二上会長「行き場のない選手って野たれ死にしそうな言い方やね」
植松「その頃、フリー多かったじゃないですか」
二上会長「いまも多いのよ」
植松「それで最後1年間だけwave所属なって、たっぷり教えてやめたっていう感じですね」
二上会長「いまは、何されてるんですか?」
植松「地元のフィットネスクラブ、J-MAXというところでインストラクターとトレーナーをやっています。だから運動をそのまま続けている感じなので、いまだにこの経験をいかして、格闘技技術とかを教えているので、ムエタイ、キックボクシングとか、そういう型をやったエクササイズです」
二上会長「よく運動あれだけってやってて、また運動しようと思うね」
植松「運動の知識しかないので。ライザップみたいにやせさせる知識はあっても、パソコンとかそういうので勉強する知識がないので、それはいま浩江ちゃんがバリバリ、キャリアウーマンなので」
長浜「私は、何年前? いま26なんですけど、18のときにはじめてwaveの10代として入って、ほぼ2年前くらいに引退しました」
二上会長「そうです、コロナ禍で引退されて、紙テープが投げれなくて、しかも引退のときに宮崎がコロナになって延期になって、紙テープが投げれない、どうしようかってファンの人がサイリウムやりましょうよって言ってくれて、サイリウムやったらものすごいキレかってんな。KAORUさんのときもサイリウムやってた。小さくなったよな?」
長浜「現役のときは何しても痩せなかったんですけど。本当に何もしてないですけど、仕事してるだけで痩せました」
二上会長「いまは何やってるの?」
長浜「いまは、普通の会社でパソコンやってます」
二上会長「柔道整復師は?」
長浜「まだ行ってないです。もうちょっと先で社会勉強中です」
二上会長「はよいかんと27やで?」
長浜「そうなんです」
二上会長「結婚はしてないですよね?」
植松「今日すごいビックリしてね。あのね、あそこに座ってて、桜花、もう引退しちゃうんだってガン泣きしたの。泣いてたのに、結婚って! 会場が一番盛り上がったじゃないですか、大爆笑で。そう大爆笑で盛り上がって、涙返してよって!」
二上会長「それヨネちゃんも言ってた。あの結婚はガチで本当なんです」
植松「(発表が結婚で)逆に嬉しかったんですよ」
二上会長「逆に43年間も独身やったんよ?」
誰かに「もっと独身ですよ?」と突っ込まれると、二上会長も「もっと独身やった、ゴメンゴメン」と自虐。改めて長浜に結婚を聞くと?
長浜「予定はないです」
二上会長「まだええよ、27やもん。43やで、アイツ」
長浜「15周年おめでとうございますっていうより、結婚おめでとうございます、でしたもん」
二上会長「相変わらずやな」
長浜「おめでたいなって」
二上会長「おめでたいから1発目の興行でわざと既婚者を集めたんです。私は青木いつ希がどういうリアクションするかなって。青木いつ希ってマーベラスさんで門倉凛ちゃんが結婚しましたって発表したときにすごいリアクションで、どのテレビ見ても青木が絶対出てくるんです。そのリアクションを期待して、予想通りのリアクションしてくれて、その横でヨネちゃんが崩れさって泣いてた」
長浜「ビックリしました、本当に」
トークも乗って来たところで野中リングアナがタイムリミットをアナウンス。二上会長が「みなさんトークありがとうございました」と切り上げると、植松も「このあとも楽しんでいってください。waveみなさんよろしくお願いします」と締めくくった。
3、DUAL SHOCK WAVE~WAVE認定タッグ選手権試合(30分1本勝負)
〈挑戦者組〉○SAKI&清水ひかり(17分57秒、片エビ固め)宮崎有妃&ハイビスカスみぃ●〈挑戦者組〉
※カワイルド・ニードロップ。ブリーフシスターズが初防衛に失敗。galaxyPunch!が第30代王者組となる
CATCH THE WAVEの開催、宮崎有妃の眼窩底骨折などが重なり、なかなかタイトルマッチが組まれずにいた宮崎&ハイビスカスみぃのブリーフ・シスターズ(ブリシス)の初防衛戦。挑戦に名乗りを上げたのは…第26代王者組のSAKI&清水ひかりのgalaxyPunch!(以後、ぎゃらぱん)。SAKIがCATCH THE WAVE3位のご褒美として、実現となったカードとなる。
試合は、ブリシスが奇襲を仕掛けてゴング。清水にダブルのエルボーをお見舞いする。宮崎が串刺しのラリアット、ブレーンバスターでカウント2。キャメルクラッチで捕獲する。SAKIがカットに入るも、宮崎が蹴り落として、清水にボディースラムからのギロチンドロップでカウント2。ロープに飛ばすも、清水がスクールボーイからのドロップキック。
SAKIが出て行き、ストンピングで反撃。フライングメイヤーからボディーシザースで捕獲する。ダイヤル固めを狙うが、踏ん張る宮崎。清水がドロップキックでアシストし、ダイヤル固めへ。カウント2。宮崎もガットショットからのDDTでみぃと交代する。
みぃはSAKIをコーナーに押し込み、ナックル連打。ヘアーホイップ2連発、低空ドロップキックでカウント2。SAKIもアトミックドロップを放って、清水にタッチ。
清水のフライングメイヤーからSAKIのボディーアタック、清水の雷電ドロップがリレー式でヒットする。みぃもネックブリーカードロップでやり返すと、清水がブリッジで起き上がりカウント2。クロスボディーで応戦すると、みぃも同じようにブリッジで起き上がろうとするも、もう少しのところでぶっ倒れる。
清水が「やるならちゃんとやってくださいよ!」と文句を言うと、みぃは「若いからって私の気持ちなんてわかるわけない」と歌い出す。すると思わず踊り出してしまう清水…。これはSAKIがお仕置きして試合再開。
ダブルを狙うブリシスだったが、見事に失敗。逆に清水がみぃの足を刈っていき、サッカーボールキック。カウント2。コーナーホイップするも、みぃはそのまま宮崎とタッチ。
宮崎にPKFを決める清水。ならばと宮崎がはずかし固めの体勢。清水が自力で回避しキックをお見舞い。ティヘラからもう一度、PKF→PKを狙うが、かわした宮崎がもう一度、はずかし固めへ。
続いてブリシスの合体DDTが決まるもカウント2。宮崎がコーナーに登るが、SAKIが足止め。清水がパワーボムで落としていく。追撃のダイビング・フットスタンプは宮崎もかわしてラリアット。
10分経過。清水の延髄をかわした宮崎がジャーマンの体勢。清水が回転エビ固めからのフットスタンプ。サッカーボールキックでカウント2。
タッチを受けたSAKIがビッグブーツを連発。受け止めた宮崎が跳ね返して張り付けラリアット。もう一発ラリアットを放ってカウント2。さらにえびす落としを決めるとムーンサルトの体勢。だがこれはSAKIが蹴り落とす。ならばと宮崎はリング下からSAKIの足にラリアット。そしてエプロンサイドにパワーボムで叩き付ける。
続いてみぃがダイビング・ボディーアタックを放つも、飛距離が足らず。清水も宮崎にダイビング・ボディーアタックを放つが、清水もまさかの自滅…。
SAKIvs宮崎となり、SAKIがランニング・ニー。串刺しニーから、コーナーにセット。ニーリフトをお見舞いする。リバーススプラッシュを狙うが、宮崎がガード。ブリシスが急所へのヘッドバットを投下する。
SAKIもダメージを負ったが、みぃも悶絶。宮崎が「みぃちゃん大丈夫かー! テメーよくもSAKI、起きろ!」とラリアット。カウント2。みぃもラリアットで続き、サソリ固めへ。これは清水がカット。
15分経過。みぃがコードブレーカーから串刺し攻撃を狙うが、SAKIがかわすと形勢逆転。ギャラパンの連係が決まる。SAKIのカバーは宮崎がカット。ならばと清水が宮崎をキックで排除。改めてみぃがSAKIにDDT。SAKIもファルコンアローで叩き付ける。走るSAKIにみぃが追走してのラリアット、SAKIも追走していくが、みぃがスタナーを敢行。すぐさまSAKIがフロントキックでやり返す。SAKIのストレッチボムはカウント2止まり。ここでギャラパンがダブルを狙うが、宮崎がかいくぐる。
ならばと清水が宮崎にプランチャ。分断に成功すると、SAKIがみぃにランニング・ブレーンバスター。これは形が崩れるも、ダメ押しのカワイルドニードロップを命中させ、3カウント。galaxyPunch!が2度目の戴冠を果たした。
◎バックステージ
――2度目のタッグ王座。
SAKI&清水「やったー!」
SAKI「やっと返ってきました。お帰りー。私たちgalaxyPunch!、COLOR‘SにとってDUAL SHOCK WAVEは一番思い入れのある大切なベルトなので、こうして返ってきてくれてメチャクチャうれしいです。はぁー、ブリシスのおふたりが受けてくれたからこそ、闘ってくれたからこそ、返ってこれました」
清水「うれしい」
――前回は防衛3回でした。今回はどういう目標をたてる?
SAKI「どうしよう! 年内は絶対わたしません。年内どころか」
清水「最長! 最長防衛回数!!」
SAKI「塗り替えよう!」
清水「ギャラパンが名前を刻みましょう!」
SAKI「刻もう。第30代だから30回は防衛しようよ」
清水「スッゲー、それ一番。目標は30回!」
4、KYUSEI HIROTA SAKURA~Anniversary wave 26th~(30分1本勝負)
○旧姓・広田さくら(14分5秒、顔面だるまジャーマン・スープレックス・ホールド_)アルフレッド・ネクレンプルグ●
※もう1人は高瀬みゆき
1996年8月12日に日本武道館でデビューした旧姓・広田さくらの記念マッチは、サクパラダイスの一員でもある高瀬みゆきと、wave初期を支えたアルフレッド・ネクレンブルグとの3WAYマッチに。ネクレンブルグはノルウェー出身の透明人間、192cmの長身ds で、ピュアな気持ちを持つ人だけが見ることができる伝説のレスラーだ。
広田と高瀬がネクレンに握手を求める。ネクレンが広田、高瀬と握手をかわしてゴングとなる。3人で手四つの体勢となるも、ネクレンが優勢。
ロックアップはネクレンが押し込む。ならばと広田&高瀬はダブルのクローズライン狙うが、突破したネクレンがダブルハンドのラリアット。続いてネクレンは高瀬にフェースクラッシャー。キャメルクラッチからの鼻フック。四方に披露していく。
ようやく広田がガットショットで妨害。広田がサイドヘッドロックからバックエルボーを披露。ネクレンもバックエルボーで応戦する。ならばと広田はネクレンをロープ渡りへ。しかし転落。突進するネクレンを広田がエプロンに送り込む。エルボーの打ち合いから場外に落とす。
リング上は高瀬vs広田に。高瀬のラリアットをかわした広田がフェースクラッシャーからのプロレスLOVEポーズ。高瀬もやり返す。ロープに走るも、ネクレンが足をひっぱっていく。広田も足をすくわれ転倒。ネクレンの高速ムーブに翻弄される広田&高瀬。
リングに戻ったネクレンは高瀬&広田の髪をつかんで、2人に頭突き。2人まとめてのカバーはカウント2。ならばと広田がボ・ラギノールを狙うがネクレンがヒップホイップ。さらにネクレンが広田をコーナーホイップ。串刺しニーをお見舞い。サミング攻撃へ。
高瀬もチョップ、エルボーをネクレンにお見舞い。ジャンピング・ラリアットでカバーするも、広田がボ・ラギノールで阻止する。
広田はネクレンに高田純次。ネクレンが迎撃すると、広田はネクレンにも無茶ぶり。ネクレンが高田純次を成功させる。
続いて高瀬がネクレンにダイヤル固めを敢行。これはカウント2。ネクレンがダイヤル固めで反撃にかかる。これは広田がカットに入り、ロープに走るも、高瀬がふらふらドーン。ここで広田はネクレンに「持ってろ!」と指示。切り抜けた高瀬がネクレンをコーナーホイップ。振り替えされるも、高瀬がジャンピング・エルボーを成功させる。コーナートップに上る高瀬だったが、ネクレンが足止めして雪崩式ブレーンバスターにつなげる。これは広田がカット。
広田はネクレンにへなーらサンセットでカウント2。ボ・ラギノール3連発から619。シャイニング・ウィザードでカウント2。逆に高瀬がネクレンにローリング・ストーンでカウント2。
ネクレンがダウンしている間に、広田と高瀬がエルボー合戦。高瀬のラリアットはカウント2。復活したネクレンは高速ロープワーク。ダブルハンドのラリアットをお見舞い。ネクレンがリバース・シューティングスタープレスを投下。広田がネクレンにつかまり、顔面だるまジャーマンSHで3カウントを取られた。
◎エンディング
広田「強敵でした…。でも、その強敵を同じサクパラダイスである高瀬と戦い抜けて、今日は3WAYだったけど絆が深まったよな? 歴史の壁越えたよな? 私たちの限界越えたところ見てくれましたか? ありがとうございました。世界にはまだまだもっとすごいレスラーたちがいると聞いています。このレスラー生命続く限り、そいつらと闘って行きます。でも今日は明確に一つ目標ができました。私たちの1つ前の試合で、タッグチャンピオン動きましたよね。アイガーおいで。そして新チャンピオンのSAKI&清水! はずかしがるなよ、上がって来いよ(アイガーに促す)。まずはチャンピオン獲得おめでとう。だけど明日のラストの大会で私とアイガーが組んでタッグ当たる予定だったよね? そこをタイトルマッチかけませんか? だから、たぶんそこで私たちチャンピオンになると思うんで、また新しいwaveの歴史、みせたいんですよ。タイトルマッチにしましょうよ。それくらいやってもいいですよね。15周年だから。えー、どうしようぜんぜん拍手ないからやめようかな…。ぜんぜんなんか…。無理矢理に拍手してくれるよ」
SAKI「私たち第30代DUAL SHOCKチャンピオン、さっき2人で30回防衛するって決めました。受けて立ちます!」
広田「この2人が組んだらそんな言葉も木っ端微塵になるって知ってるよな? でも受けてくれてありがとう。結婚される予定の桜花さん、タイトルマッチしてもいいですよね? いま気分がいいから。なんでもOKですよね? いい気分ですもんね、いまね」
桜花「いまいい気分だし、どうぞ、どうぞ」
広田「桜花さん頼むならいまですよ。なんでもOKしてくれますよ。明日もココのタッグはタイトルマッチになりますよ?」
二上会長「そうですか? なりましょう」
広田「ということで、明日はラストの大会はダブルタイトルマッチということになりました。15周年ラストふさわしい大会にしますので、お前らもいろんなところを洗ってまっとけよ! アイガー、やっと私たちの時代が来るぞ? なぁ…! たぶん、たぶんやる気だと思います、みなさん引き続き明日も応援よろしくお願いします。(アイガーが狐伯に退場)もう大丈夫かな? waveには世界イチ、いろんな生物があがる団体だと思っております。こんな団体にいままでも、これからも引き続きお付き合いください。こんな広田のデビュー記念興行でしたが、私のデビュー記念興行にふさわしい興行になったと思います。みなさん本当にありがとうございました」
ここで地球の裏側から寄せられたメッセージがビジョンに流される。思わぬ祝福に広田も驚いた様子…。
広田「ありがとー! なんだろ陽気なお兄ちゃんたち踊るなって思ったら、やだー。すごい涙出てくる。ありがとう。何? メチャクチャ愛されてるじゃん、アタシ。ありがとう、いまのVTRは最後に名前があったようにファンの方が作ってくださったんですけど、そのVTRをこの空間と、みなさんと一緒に見れてホンワカした空気になれて本当に嬉しいです。ありがとうございました。やだ、もう、なに? サプライズ続きー。いいね! ありがとうございます。マジで上がっている選手が何も知らないサプライズとしておこなわれますので、最後までみなさん本当に楽しんでいってくださいね。そんな初日でしたが、2日目、明日は1日3試合あります。最後まで突っ走って行きますので、最後まで応援よろしくお願いします。これがwaveだーーー!」
◎バックステージ
広田「ありがとうございました」
――いかがでしたか?26周年。
広田「無事終わりましたね。私は今日1日3試合やりましたが、私の15周年、wave15周年は、今日で終わったつもりだったんですけれども、そんぐらいの気分になりましたけども。明日はタイトルマッチが決まったということで、26年前の武道館で一人の天才が生まれ、いまこうやってみなさんのおかげで生きながらえてるということが、本当に奇跡だったと思います。いやー、嬉しい。自主興行は全部自分で仕切るんですけど、こうやってwaveの中のデビュー記念っていうので私が知らないところでサプライズが本当にたくさんあって、自主興行だけが記念大会じゃないんだなと思ってね。本当に感動しました。最後のVTRくれた、ファンの皆様、本当にありがとうございました。それを一緒になって手拍子したりとかして、見てくれたみなさん本当にありがとうございました。選手、スタッフ、みなさんのおかげです。ありがとー、また明日ねー!」
2022.08.13
「wave 15th Anniversary 『CARNIVAL WAVE』~冷気が北に移動し、「水」となり~」
◎オープニング
15周年を迎えるプロレスリングwaveが新宿FACE、2連戦を開催。記念すべき節目の大会ということもあり、今年は2日間で5大会が予定されている。
試合前にはwave所属選手による入場式がおこなわれ、選手を代表し桜花由美社長が挨拶をおこなった。
桜花社長「みなさん、こんにちは!(観客が返す)今日、声出していいんだった。本日はwave15周年記念大会にご来場いただき、誠にありがとうございます。今日からはじまる2DAYS、5大会、全大会にテーマがあります。本日、この大会、私の復帰戦があります!(拍手)ありがとうございます。そして、今日の夜は広田さんの26周年があります!(拍手)そして、明日の12時からは狐伯の4周年があります!(拍手)そして、明日の15時から私の21周年があります。(拍手)ありがとうございます。そして、15周年、締めくくりは総決算の大会になります。もう本当に16年目に向かっての総決算で、本当に5大会、全部見られる勇者のみなさん、ありがとうございます。本当にすべての大会にテーマがあります。そして配信をご覧のみなさん、ありがとうございます。来られないけど、見たいという方、本当にありがとうございます。15年前にGAMIさんと2人で立ち上げて、いろいろ選手が出たり入ったりしていますが、いまはこの5人の選手でwaveを盛り上げています。そのwaveを今日からはじまる5大会でみなさんに堪能していただきたいと思っておりますので、みなさん、今日は声が出せます。そんな大きな声、飛沫が飛ぶような声は出してはいけないと思いますが、みなさんで15周年を盛り上げていただきたいと思います。もちろん選手も盛り上げていきますので、ぜひ応援のほどよろしくお願い致します!!」
選手が退場するなか、桜花社長がリングに残る。「ここで発表ごとがあります」と話すと、二上美紀子会長とスーツ姿の男性たちがリングへ。
二上会長「えー、ご来場ありがとうございます。15周年を迎えるにあたりまして、1つご報告というか、発表があります。後ろのwaveの旗の両サイドにあるフラッグを見ていただくとわかるんですが、La Festa(ラ・フェスタ)さん、ACCORDER(アコルデ)さん、ecost(エコスト)さんの会社がですね、協賛、年間スポンサーに就いていただくこととになりました」
桜花社長「ありがとうございます」
二上会長「すみません、シャイです。シャイボーイたちですみません。けど、1年間よろしくお願いします」
桜花社長「よろしくお願いします」
記念撮影のあと、桜花が改めて四方に一礼。リングを降りた。
1、激アツ!BURNING wave(15分1本勝負)
○高瀬みゆき(12分30秒、体固め)狐伯●
※ローリングストーン
オープニングマッチを任されたのは、5大会すべてに参戦を志願したwave期待のホープ狐伯と、高瀬みゆきによるシングルでスタート。
ゴングと同時に狐伯がドロックキック。読み合いの攻防のあと、観客の声援をあおる両者。改めて組み合い、狐伯がサイドヘッドロック、高瀬はフロントネックロックで取り返す。力のこもった主導権争いから高瀬がショルダータックルを敢行。すぐさまロープに走るも、足を払った狐伯が低空のヘッドシザース・ホイップ、低空ドロップキックにつなげる。そして張り付けドロップキックでカウント2。
高瀬もボディースラム2連発からのバックブリーカーで反撃。張り付けドロップキックでやり返すし、キックアウトされるとキャメルクラッチで捕獲する。
切り抜けた狐伯がドロップキック。コーナーホイップするも、高瀬が切り返しのドロップキック、串刺し攻撃、ダイビング・エルボーアタックを投下する。コーナーに登る高瀬だったが、狐伯がドロップキックで転落させる。
すかさず低空ドロップキックで突っ込む狐伯だったが、かわした高瀬がギロチンドロップ。しかし狐伯もドロップキック、串刺しドロップキック、低空ドロップキック、ボディースラムでカウント2。
高瀬がDDTからランニング・スタナー。打撃の打ち合いを挟んで、狐伯が低空ドロップキックを放って行く。すぐさまロープに走るが、高瀬が追走してラリアット。カミカゼからのダイビング・ギロチンドロップにつなげる。カウント2。カウンターのパワースラムもカウント2止まり。ならばと関節地獄へ。
かろうじて狐伯がロープ。狐伯もティヘラから串刺し攻撃。これはかわされるも、コーナーへ。高瀬も追いかけるが、雪崩式は不発。逆に狐伯がスワンダイブ式の回転エビ固め。カバーするも、高瀬がポジションを入れ替えカウント2。残り3分となり、高瀬がカウンターのラリアット。最後はローリングストーンで仕留めた。
2、プレミアムwave(15分1本勝負)
○鈴季すず(8分12秒、グラン・マエストロ・デ・テキーラ)X=旧姓・野崎渚●
2022年の波女を制し、レジーナとなった鈴季すずが今大会より復帰。レジーナのベルトを持って登場するも、コーナーを間違えてしまうと、早速、観客&セコンドから「チャンピオン!」と突っ込まれる。
いよいよXの入場。そこに鳴り響いたのは、欠場中の野崎渚のテーマ曲…!? 観客がザワつくなか現れたのは、野崎のコスプレをした旧姓・広田さくらだった。旧姓はもたつきながらも野崎流の開脚リングイン。野中リングアナが「旧姓・野崎渚」とコールする。
試合がはじまり、早々に旧姓がブレイジング・チョップ、串刺しビッグブーツ、そしてブレイジングチョップをお見舞いする。
旧姓は「いつものヤツ!」と鼻をほじりまくって突進。すずは「そんなの見たことない!」とドロップキックで迎撃し、串刺しランニング・ニー、エプロンに旧姓がせり出ると、場外からのドロップキックをお見舞いする。
リングに戻ってすずがミサイル発射。カウント2。フォアアームの打ち合いから旧姓がビッグブーツ。続くおしゃれキックはすずもかわす。そしてプランチャを狙うが、旧姓がぞうきんを投げつけ妨害する。
逆に旧姓がスワンダイブを狙うが、転落。すずがブレーンバスターから押さえ込みを連発していく。いずれもカウント2。
ならばと旧姓はビールマンキックのフェイントからボ・ラギノール。スリーパーで捕獲する。
脱出したすずがバズソーキック。バックを取ると、旧姓が体をクルリと反転させて脱出してみせる。
そしてエルボーからビッグブーツを狙うが、かいくぐったすずがグラン・マエストロ・デ・テキーラで技あり勝利。
試合後、すずが旧姓にレジーナのベルトを見せつけると、旧姓がマイク。
旧姓「すず、心配かけてごめんね。でも戻ってきたよ。こうやってアンタと対戦できて、本当に嬉しかった。悔しいけど、アンタ正真正銘、レジーナだよ!」
そこに流れたのは志田光のテーマ曲。赤いスーツ姿で颯爽と登場する。
志田「AEW、魔界の志田光です。明日ここで、彼女のRegina di waveに挑戦します。タイトルマッチは、AEW女子世界王座を落として以来です。1年3カ月、たまってきた鬱憤を明日すべて吐き出したいと思います。そのベルト、私が持ってた方が価値、上がるよ。明日そのベルトをとって、私がそのベルトを、日本が世界に誇るベルトにする!」
すず「えーっと…スーパースターだ? 世界だ言ってるけど、オマエは所詮、出戻りだろ? コイツの居場所は日本にはねーんだよ。世界にもねーよ。私が明日、このレジーナのベルトを防衛して、鈴季すずがこのベルトを世界に羽ばたかせます。明日よろしくお願いします」
志田がエルボー弾を叩き込むと、すずもエルボーでやり返し、ベルトを見せつけた。注目のレジーナ戦は8・14新宿の最終大会でおこなわれる。
3、チャレンジwave~2カウントルール(15分1本勝負)
○米山香織(5分42秒、エビ固め)川畑梨瑚●
第3試合は米山香織vs川畑梨瑚の2カウントフォールルール。百戦錬磨の米山に、梨瑚はどこまで食い下がることができるのか? 梨瑚の奮闘が期待される一戦だ。
握手から米山が丸め込みを連発。カウント1であわやのシーンを連発していく。早速、得意の後方回転エビ固めを繰り出すも、これは梨瑚も読んでいた。ランニング・ローキックを狙うが、これは米山もかわしていく。カバーしようとする梨瑚だったが、米山がかわしてロープブレイク。
ならばと梨瑚は張り付けミドルキックをお見舞い。そしてボディーシザースで捕獲する。梨瑚のカバーはカウント1。劣勢の米山。観客に「米山」コールを要求する。
米山のカバーはいずれもカウント1。串刺し攻撃を狙うが、かわした梨瑚がトラースキック、フェースクラッシャー、ロケットキックでカウント1。
米山がモンゴリアン・チョップを放てば、梨瑚はミドルキックで応戦。打ち合いとなる。米山のグルグパンチ、クロスチョップ、千豚(セントーン)が決まるもカウント1。
走る米山だったが、梨瑚がソバットで止めて、カカト落とし。後頭部へのブラジリアンキックでカウント2。ムーンサルト・プレスを放つが、かわした米山が丸め込もうとする。エビ固めの応酬はいずれもカウント1。ならばと走る米山に梨瑚がトラースキック、バズソーキックからカバーするも、米山が切り返して2カウント勝利!
4、スクランブルwave(20分1本勝負)
○宮崎有妃&ハイビスカスみぃ(17分52秒、外道クラッチ)日高郁人&青木いつ希●
現wave認定タッグ王者組の宮崎有妃&ハイビスカスみぃ(ブリーフ・シスターズ)が久しぶりにwaveマットに登場。夜の大会ではSAKI&清水ひかり(galaxyPunch!)の挑戦を受けることが決まっているブリシス。今大会ではショーンキャプチャーの日高郁人&青木いつ希組と対戦。タイトル前の最終調整という意味では、十分すぎる相手となった。
試合前、青木が恒例の「よろしくお願いしまーす!」。日高にも大きな声で握手を求めると、さすがの師匠も「こんなにうるさいんですか?」と困惑した様子。
試合は、宮崎vs日高でゴング。ショルダータックル、ラリアットは互角。ならばとスピードをいかした日高がアームホイップ。
すかさず青木が出て行き、ショーンキャプチャー勢で宮崎に低空ドロップキック。さらにドロップキックの挟み撃ち。宮崎も青木に低空ドロップキックを放ち、みぃと交代。ブリシスがダブルの攻撃をお見舞いする。みぃがコーナーに追い詰め、低空ドロップキック、キャメルクラッチで捕獲していく。
タッチを受けた宮崎がブレーンバスター。カウント2。逆片エビ固めでステップオーバー。なんとか自力でロープ。続くみぃが「オイ、どうした。返してみろ!」と挑発する。青木が足を踏みつけると、踏み合いとなるなか、みぃがフェイントをかけてネックブリーカードロップ。青木もフェースクラッシャー、ボディープレスで応戦して日高にタッチ。
日高がみぃ→宮崎にドロップキック。「よくもウチの青木を!」と反撃開始。みぃのエルボー弾に日高がアイルビーバックからのニールキック。日高もエルボーでやり返すと、みぃもセコンドの手を借りながら超スローなアイルビーバックをみせる。
日高「なんですか、いまのは?」
みぃ「アイルビーバックです」
日高「アイルビーバック? 私の技ですよね。やる以上はニールキックまでやってほしいんですよ」
みぃ「あのね、言わせていただきますけど、簡単になんでもできる人に私の気持ちわからないですよ! 私の気持ち、わからないと思います。だから、その気持ちを歌にします。それでは聞いてください。ハイビスカスみぃで、『雨』」
みぃがアカペラでワンコーラス歌いきると、すっかり聞き入ってしまった日高。感動したようでみぃとハグしようとするも、そのままみぃが大外刈り。ブリシスのトレイン攻撃からみぃロケットを発射させる。
続く宮崎がビッグヒップ。さらに宮崎は青木にはずかし固め。日高の目の前で披露するも、日高には刺さらなかったようで放置されてしまう。すると青木が「娘みたいなもんだろ! 助けてください! 助けて! 助けろー! 横から押せ!」と発狂。
仕方なく日高が助けると、宮崎は日高にもはずかし固めを狙うが、日高がショルダースルーで返す。諦めない宮崎がタイツをずらそうとするも、日高は踏ん張る。
宮崎は「リッキーさんはちゃんとお尻出しましたよ?」、みぃも「お尻出すところだろ?」と詰め寄るも、日高は「リッキーさんはお尻出すのが好きな人なんですよ」と冷静に断り、ガットショット。すぐさま走るも、宮崎もガットショットで止めてDDT。
宮崎が日高を捕獲すると、急所にみぃがダイビング・ヘッドバットを投下。2発放っていく。さらに宮崎がムーンサルト・プレスを投下。これは日高もかわす。
青木が出て行き、宮崎にダブルニードロップ。セカンドからのボディープレスでカウント2。「日高さんの恨み。ショーンキャプチャー!」を狙うが、宮崎が追走してラリアット。残り5分となり、宮崎がえびす落としから再びムーンサルト・プレスの体勢。青木が投げ落として、今度は青木がコーナーへ。日高のDDTから、青木がフロッグスプラッシュにつなげる。カウント2。
みいぃのラリアットから宮崎も続いたが、これは青木が迎撃。残り3分から宮崎が目突きからの首固め。外道クラッチは青木も読んでいた。ならばと宮崎がカウンターのスクールボーイ。キックアウトされると外道クラッチで3カウント。
5、ジェラシーwave(20分1本勝負)
○桜花由美&世羅りさ(14分44秒、エビ固め)旧姓・広田さくら&YAKO●
※ビッグブーツ
「CATCH THE WAVE 2022」期間中に、ヒザを負傷し5月より欠場していた桜花由美がwave15周年の記念すべき大会に合わせて大復活。パートナーに世羅りさを迎え、旧姓・広田さくら&YAKOとの対戦となった。このカードは二上会長が桜花の復帰を祝ってマッチメークしたもので、桜花以外は既婚者というやんごとなき状況。桜花が独身パワーをさく裂させるのか、それとも既婚者たちの余裕がまさるのか!? どの顔合わせも刺激的なものとなりそうだ。
世羅がブルーのフェースガードをしたまま試合をしようとすると、他の選手たちが必要以上にツッコんでくる。すると世羅が「鼻が腫れてちょっと…と思ってたら、旦那が夜なべして作ってくれました」とちょっとした旦那自慢。
すると広田に促されたYAKOも「私が着ていたガウンあるじゃないですか。旦那に選んでもらいました」とプチ自慢。もちろん広田も「ウチも試合のときはお弁当とか作ってくれるー」と、それぞれ幸せアピール。
広田が「桜花さんは何か作ってもらったり?」と振ると、桜花は「浜ちゃん(愛犬)にご飯作ってますから!」と苦し紛れに返して試合へ。
先発のYAKOが「行き遅れ、来いよ」と桜花を指名。桜花が対峙するも「気分悪いんだけど…今日、私の復帰戦! メッチャ気分悪いんだけど…」とご機嫌ナナメに。なんとか気を取り直した桜花が突っ込むも、YAKOがかわすと広田がストンピング。YAKOもストンピングを浴びせていく。
広田が「どのツラ下げて戻ってきたんだ!」とコーナーホイップ。広田&YAKO、世羅のトレイン攻撃が決まる。
桜花もエルボーを放って反撃。「このドブスが!」とYAKOに串刺しビッグブーツ。続く世羅が逆エビ固めからのリバース・カンパーナ。一方で桜花が広田を捕獲していく。
続く世羅は、YAKOにダブル・ニードロップ。YAKOもセカンドからのドロップキックでやり返しヒップバット。カウント2。
タッチを受けた広田が世羅にロケット式ボ・ラギノール。さらに桜花も入れてボ・ラギノールを連発していく。広田はロープからのボ・ラギノールを狙うが、転落。「オマエのせいだぞ」と八つ当たりしながらサイドヘッドロックで捕獲する。
世羅も取り返すと、広田はバックエルボーで脱出。エルボーアピールで観客をわかせる。今度は広田がサイドヘッドロック。世羅は普通に脱出してドロップキック。自コーナーに戻ろうとする世羅を広田が引き留める。どうしてもエルボーをさせたい模様。それでも世羅は頑なに拒否してセラリズムバスターにつなげる。見かねた桜花が「エルボーしてあげて…」と促すと、世羅が仕方なくバックエルボー。強烈なエルボー弾をお見舞いする。
続いて桜花&世羅でブレーンバスターの体勢。これを広田がDDTに切り返し場外戦へ。広田のトペ・スイシーダは失敗に。
攻守が入れ替わり、逆に桜花がダイビング・サンマドロップの体勢。これも未遂となるも、ブラ下がりブラディーEXで捕獲する。続けざまの桜花のビッグブーツ、バックドロップはカウント2。ネックハンギング・ボムは広田がウラカンラナに切り返す。キックアウトされるとシャイニング・ウィザードでカウント2。
タッチを受けたYAKOが担ごうとするも、桜花が踏ん張る。エルボーの打ち合いとなり、罵声を浴びせあう。走る桜花にYAKOがヒップアタック。ダブルリスト・アームサルト3連発でカウント2。広田のボ・ラギノールからYAKOがバックドロップにつなげる。カウント2。続くダイビング・ボディープレスを桜花がかわすと、世羅がダブルニードロップ、桜花がクロスアームDDT、カカト落としと畳みかける。カウント2。
一方、YAKOもカウンターのブロックバスターホールドで形勢逆転。キックアウトされると広田のバックブローから、YAKOが後方回転エビ固めへ。カウント2。ならばと旋回式ダイビング・ボディープレスを投下する。カウント2。
そこに広田がスワンダイブでリングイン。だが、すぐに世羅が排除する。改めて桜花がYAKOに垂直落下ブレーンバスターでカウント2。世羅の羅紗鋏から桜花がビッグブーツにつなげて3カウントを奪った。
◎エンディング/桜花が2022年秋に独身引退を発表
宮崎「桜花、復帰おめでとう。ちょっと世羅に言いたいことあるんだ。私、調子にのって画鋲1000個かったんだよね。明日のシングル、ハードコアじゃなくデスマッチでどうですか?」
世羅「望むところです。よろしくお願いします」
桜花「オイ、世羅! YAKO! 広田! なんか旦那自慢してるけどな、アタシは結婚できないんじゃなくて、結婚しないだけなので。言い訳じゃねーよ! お前らもなんだよ。ドンマイじゃねーよ、コラ! 本当そこんところ勘違いしないでください。うっせー、うっせー、うっせー! いこうと思えばいつでもいけるから。いつでもな。いつでも! そのうち発表するからな。えー、本日は15周年大会の1回目にご来場いただき、誠にありがとうございます。15周年で復帰できました。まだヒザは完璧ではありません。骨折の方は大丈夫です。ただ、ヒザがまっすぐ伸びていないっていう状況なんですけど、それでも復帰をさせてくださったスタッフ、選手のみなさん、ありがとうございます。本当にこの大会で復帰したい、本当にこの15周年で復帰をしなければならないと思っていました。15年前、GAMIさんと2人で立ち上げて、2人で団体ふざけるなと言われて、1年持たないと言われていたんですけども、本当にいろんな選手、スタッフ、本当に15年間、支えてくれたファンの皆様、そして新しくwaveのファンになってくださった皆様のおかげで、本当に15年間、無事に完走することができました。本当に本当にありがとうございます! 本当に15年を目の前にしていままで長期欠場したことがない私ですが、してしまって3カ月間、長期欠場して、選手でいなければならないと思ってたんですけども、ウチには本当にバイプレーヤーな宮崎さん、そして変幻自在の広田さん、そしていまヒザをケガして長期欠場に入ってしまったんですが、ウチのエース・野崎、そして未来が本当に楽しみな狐伯。来年の春以降にデビューを一応、目標にしている希沙。この選手がいるので、私がいま欠場中も、団体はちゃんとまわっていた。そう思いました。本当に選手のみなさん、ありがとうございました。本当に15周年をリングの上で闘えて、本当に私はうれしく思っています。本当にありがとうございます。ここでみなさんにお知らせがあります。こちらをご覧ください」
桜花が生まれたときからをふり返りつつ、デビュー当時、wave設立など、これまでの歴史がノスタルジックに映し出される。そして「思い残すことなく旅立ちます。22年秋、終止符」の文字。
会場が明るくなると、桜花が引退ではなく、まさかの結婚を報告。ビッグサプライズにこの日、一番の歓声があがった。
桜花「ヘヘヘヘヘ! 誰もプロレスを引退するとは一言も、私言ってません! みなさんに“行き遅れ、行き遅れ”と言われて、さんざんバカにされてきましたが、私、今年の秋に結婚することになりました! ありがとうございます×2。えー、本当みなさんにいじってもらってね、おいしいなって思ったんですけど、もうこのイジリもないのかなって思うけれども、まだ秋まで私、独身です。独身を謳歌していきたいと思います。そして、プロレスは引退はしません。引退はしないんですけれども、結婚したらまた長期欠場に入る場合もあります。その際は、あのー…ご了承ください。よろしくお願いします。1回目はこんな感じで、私の結婚で締めました。このあともっともっとハッピーなお知らせがあるかもしれないしね。これ以上にありますよ。そして私、明日の3時からの21周年記念大会でYシャツマッチをやります。独身最後のYシャツマッチ! 独身最後のYシャツマッチなんで、みなさんぜひ見に来てください。そしてこのあと18時から広田さんの26周年記念大会あります。いま台風がちょっと近づいておりますが、すぐそのへんで避難していたいだて、すぐ帰ってきてください。みなさんぜひ帰ってきてください。絶対×2、帰ってきてください。よろしくお願いします。それでは第1部これで終了したいと思いますので…(拍手)。みなさん、驚いてもらえたかな? よかったー、本当に。壮大なフリだよ×2。アナタたちは、ただのピエロよ。ありがとうね、YAKO。私の、すごいなんて言うの? アレよ…。YAKOのおかげよ」
広田「先輩・既婚者として指導してやるよ」
桜花「よろしくお願いします。じゃあ4人で『これがwaveだ!』で締めましょう、1回目。それでは18時からの第2部も、みなさんぜひお越しください。みなさん、わかってますね? いきます! 行くぞ、これがwaveだーーー! ありがとうございました」
◎バックステージ
桜花「無事に復帰することができました。15周年復帰することを目標にして、練習をがんばってきたんですけど、まだ100%とは言えないんですが、本当に復帰できてよかったと思っています。
(久々のリングは?)すっごい緊張しました。もう緊張して、デビュー戦みたいに緊張しました。ケガからの復帰ってこんなに緊張するんだって、15年ぶりだったので。ムチャクチャ緊張しました。
(最後にみんなを驚かせましたが)はい、ドッキリでーす。ドッキリ大成功かしら? ここで発表したいと思ったので、スタッフの方に引退風でって作っていただいて、みんな引退かなって思わせておいて、私は独身を引退します。
(本当ですか?)本当ですよ! ドッキリじゃないですよ。これは本気です。どうしよう!? 破棄されたら…されないように頑張りまーす」
2022.08.01
『NAMI☆1~JAug~’22』
◎前説
野中美智子リングアナが恒例の前説。途中から二上美紀子会長、桜花由美社長も加わり、今日から株式会社ZABUNが12期目に入ったこと、8・13&8・14新宿で15周年記念大会をおこなうことをファンに報告した。
二上会長「ちょっとご報告ごとがありまして。本日8月1日、実はですね、プロレスリングwaveを運営している株式会社ZABUN、美人社長と、会長やっておりますけど、その会社が昨日でまるっと11年。今日から12期目に入りました。まあ別にみなさんには関係のないことかもしれませんけど、我々にとっては死活問題なんで(苦笑)」
桜花社長「株式会社っていうか、会社っていうのは5年持つのも大変だそうです」
二上会長「しれーっと持ったね」
桜花社長「はい、持ちました。10年もって、コロナになって、どうなるかなと思ったけども、応援してくださる皆様のおかげで12期目を迎えることができました。本当にありがとうございます! そして! 本当の旗揚げ記念日は8月26日ですけれども、今年は8月13、14日で旗揚げ15周年大会をさせていただきます!」
続いて、野中リングアナが今大会に出場予定だった梅咲遥、柊くるみ、鈴季すずの欠場をアナウンス。また、現在、来日中で観戦に訪れていたダリスとステファニー・バッケルをリングに上げて紹介。盛りだくさんの前説のあと、二上会長、桜花社長、野中リングアナの3人で節目の大会をスタートさせた。
1、Future wave(20分1本勝負)
○狐伯&大空ちえ(11分4秒、体固め)笹村あやめ&櫻井裕子●
※ダブルアームT
8月8日に4周年を迎える狐伯が第1試合に登場。大空ちえとのタッグで、笹村あやめ&櫻井裕子組と対戦した。
試合は狐伯vs櫻井でゴング。ロックアップの押し合いから狐伯がロープに飛ばすが、櫻井がショルダータックル。狐伯もすぐにアームホイップを放つが、櫻井はもう一度、ショルダータックルでやり返す。
続いて大空vs笹村。組もうとすると笹村が大空の足を踏みつけ動きを止めていく。ならばと大空はロープ渡りでやり返そうとするが、笹村は「自分もやりたい!」と一緒にロープに飛び乗っていく。しばしロープ上で言い争ったが、結局、大空が諦めコーナーから降りることに…。すかさず笹村がダイビング・ケサ斬りチョップ! だが、これは大空もガードしてアームホイップ。笹村もボディースラムでやり返す。
タッチを受けた櫻井が滞空時間の長いボディースラム。キャメルクラッチで捕獲する。笹村がドロップキックで飛び込んで行ったが、これはカウント2。続いて笹村&櫻井でダブルのショルダータックル。そしてコーナーホイップするも、大空がセカンドからのドロップキックを放って、ようやく交代。
狐伯が読み合いの攻防を制して笹村にドロップキック。串刺しドロップキックにつなげる。再び大空が出て行き、ジョンピング・ショルダーアタックを放ったが、笹村はフォアアームでやり返す。ならばと大空はフィッシャーマンSHの体勢。これを踏ん張った笹村がネックブリーカードロップ。
さらに笹村&櫻井でトレイン攻撃を決めると、ツープラトンのブレーンバスターを成功させる。櫻井のカバーはカウント2。ボディースラムもカウント2止まり。
大空もDDT、低空ドロップキックで攻勢に転じると、ダイビング・ショルダーアタックを敢行。タッチを受けた狐伯も櫻井にドロップキック。大空とのダブルのドロップキックを決める。
キックアウトされるとコーナーに登るも、笹村が足止め。ならばと狐伯が笹村&櫻井にスワンダイブ・ミサイルキックをお見舞いする。すかさずダブルアームTを狙うが、しのいだ櫻井が反撃。ドラゴンスリーパーで捕獲する。狐伯も苦しめられたが、このピンチを切り抜けるとドロップキック。大空とのダブルのドロップキックにつなげて、DDT。
ここで笹村が大空を排除し、狐伯を孤立させる。チャンスの櫻井がブレーンバスターを狙うも、これを狐伯が首固め、オクラホマロールに切り返す。いずれもカウント2。
逆に狐伯がヘッドシザースホイップからのボディースラムを敢行。ミサイルキックも返されると、最後はダブルアームTを突き刺し接戦を制した。
試合後、狐伯がwave15周年記念大会となる全5大会に出場を直訴。
狐伯「勝ったぞー! みなさん本日はご来場ありがとうございます。8月のナミイチ、第1試合目、狐伯勝ちました! まだ、まだ元気いっぱいです。次のwaveの大会は、8月13日と14日の2日間で5大会あります。waveの選手は一人、3試合(大会)出るってことになってるんですけど、GAMIさん、自分元気です。なので5試合出たいです!」
二上会長「私じゃなく、桜花さんに言いなさい」
狐伯「ああ、すみません。自分、若いんです! 言っちゃった! 一番若いんです。だから5試合…」
表情が変わる桜花。
二上会長「桜花さん、桜花さんまずは落ち着きましょう」
狐伯「若いから…落ち着いてください×2」
桜花社長「オマエ、私にケンカ売ってるのか!? 一応、5大会あるんですけども、選手、体のことを考えて、選手は5大会中3試合は出ようという話をしてたんですけど…」
狐伯「若いので出れます!」
桜花社長「2日で5試合できると思いますか、お客さん。大丈夫? できると思う人?(観客は拍手)」
狐伯「お願いします!」
桜花社長「じゃあ、みんな期待してる。5大会、ケガなく完走できる自信は?」
狐伯「あります!」
桜花社長「と、本人は若いっていうんで5試合させたいと思います」
狐伯「やったー! 頑張ります。あと×3…、アレ? 自分会いたい人が…」
客席を探しまくる狐伯。ようやくダリアとステファニーを見つける。
狐伯「プロレスリングwave・狐伯です。はじめまして。あの、自分、いまあんまり本領発揮できなかったんですけども、ピョンピョンした技をやりたくて、ルチャの動きを勉強したいので、教えてください。お願いします…とGAMIさん、すみません通訳お願いします」
二上会長「オマエ、無茶ぶりにもほどがあるやろ!」
狐伯「GAMIさん、スパニッシュが…」
二上会長がスペイン語でダリスとステファニーに狐伯がルチャを教えてほしいことを伝える。すると2人は客席からOKサイン。
狐伯「ありがとうございます。自分の言いたいことは以上になります」
二上会長「ちょっと待って。ここまで来て練習だけでいいのか? 試合してもらいなさいよ。練習よりも」
狐伯「試合もお願いします」
再び二上会長が8・14新宿大会での試合を打診すると、これもOKサイン。
狐伯「14日、試合お願いします。ありがとうございます。14日、試合をさせていただきます。グラシアス! 自分の言いたいことは以上になります。長い時間使ってしまってすみません。2試合目からも応援お願いします」
2、Emotional wave(時間無制限1本勝負)
○X=アイガー(12分45秒、体固め)旧姓・広田さくら●
※ラリアット
柊くるみとのシングルマッチが予定されていた旧姓・広田さくらだったが、くるみの欠場を受け、相手は当日発表のXに。期待が高まるなか、現れたのは……アイガーだった! 仙女では幾度となく組まれてきた名物カードだ。
まさかの相手にうろたえる広田は「ここはwaveのリングですよね? まさかwaveのリングで闘う日が来るとは…」と、動揺を隠しきれない。腹をくくった広田は、リングアナに試合時間を確認。「15分で足りるか! 無制限だ!」と、急きょ時間無制限1本勝負に変更し、ゴングとなった。
アイガーの目を見ないようにして闘おうとする広田。立ち上がりから警戒しまくる。そんな中、アイガーの目をまともに見てしまったTommyレフェリーが動けなくなてしまう。
広田が仇を討つべし!と突っ込んで行ったが、アイガーがバックドロップ。しかし、レフェリー不在でカウントできず。仕方なくアイガーは客席へと雪崩れこむ。観客を恐怖に陥れたあとリング内へ。
アイガーが広田の背後に取り憑くも、広田がふり返ると、2人ともビックリ。ダブルダウンとなる。カウント9で試合が再開され、アイガーの眼力にぶっ倒れる広田。続くアイガーのヘッドバットは広田もかわしていく。
広田は「さすがアイガー。そっちがその気ならオマエの目を潰してやるからな」と犬神家へ。そしてヘッドシザースホイップ。シャイニング・ウィザードでカウント2。フェースクラッシャーからLoveポーズをキメていく。
ロープに駆け上がろうとする広田だったが、いずれも失敗。ならばとボ・ラギノールをお見舞いする。そして、「オマエのケツを引き裂いてやる」とロープ上を走っていくも、案のじょう、転落。
逆にアイガーが目潰しで反撃。広田の視界を封じるとラリアットで3カウントを奪った。
試合後、まだ目が見えない広田がマイクを握る。
広田「アイガー…、さすがだよ、アイガー。でも、オマエの目潰し攻撃で目が覚めたよ。アイガー! 私とオマエは似ているところがある。運命共同体だってな! アイガー、一つ確信したことがある。なぁ、そうだろ、アイガー。私とオマエが組めば、最強だってことだ! ともに闘い、ともに苦しみ、ともにwaveの…いや、女子プロ界のテッペンとろうぜぇ!(すでにアイガーはバックステージへ)あぁ、恥ずかしがってるオマエの気持ち、わかるよ。いますぐにって、そんな…(観客の拍手に)ありがとう、ありがとう、ありがとう! なぁ、アイガー、聞こえるかこの拍手! オマエと共闘宣言だ! アイガー、これから女子プロの歴史が動くぜぇ、楽しみにしてろよ!」
3、スクランブルwave(20分1本勝負)
○宮崎有妃&優宇(14分3秒、エビ固め)高瀬みゆき●&高瀬にゆかりのある選手=リッキー・フジ
7・17後楽園から復帰を果たした宮崎有妃。今大会では優宇とタッグを結成。高瀬みゆき&鈴季すずと対戦する予定だったが、レジーナのすずがコロナ陽性となり急きょ高瀬のパートナーは“高瀬にゆかりのある、あのお方”とだけ発表されることに…。高瀬のパートナーに関する予測が飛び交うなか、登場したのは2AWのリッキー・フジ!
思わぬ大御所の登場に、宮崎も動揺。「岩田を連れてこいよ…」と嘆きながらも、「お久しぶりです」とリッキーと握手。リッキーも「オマエまた太ったな」と返し、先発を買って出る。
優宇が対峙し、まずはショルダータックル。挨拶がわりにリッキーを吹っ飛ばす。「高瀬どういうことだ、つえーじゃねーか!」と弱音をはくリッキー。力比べも優宇が優勢か?と思われたが、リッキーは優宇の手を踏みつけていく。ならばと優宇は逆水平チョップ。リッキーもチョップで返す。
高瀬が出て行き逆水平チョップを連発。これに対して優宇は強烈な一発で返していく。続く宮崎は高瀬に逆片エビ固めへ。さらに優宇がボディースラム。キャメルクラッチにとらえると、宮崎が低空ドロップキックで飛び込んで行く。カウント2。
改めて宮崎が高瀬をコーナーホイップ。高瀬がコーナーに飛び乗ると、宮崎が高瀬の足を開いていく。しかし高瀬ははずかしがることなく、腕を組んで堂々とした様子。ならばと宮崎ははずかし固めへ。これも高瀬は動じない。諦めた宮崎がギロチンドロップでカウント2。続く優宇のボディープレス2連発もカウント2止まり。
乗り切った高瀬がスタナーで反撃開始。果敢にも優宇を担ごうとしたが、これは未遂。作戦変更でロープに走るも、優宇がカウンターのボディーアタック。
続く宮崎がビッグヒップをお見舞い。カットに入ったリッキーにも宮崎がビッグヒップを狙うが…自ら顔を突っ込んでいくリッキーに、さすがの宮崎もタジタジ。
主導権を握った高瀬&リッキーがトレイン攻撃を決め、高瀬がダイビング・エルボーアタック、ミサイルキック、スピアといい流れを作っていく。
ならばと優宇はパワーボムを狙うが、水車落としで返すリッキー。ところが、優宇が弾みでタイツを引っ張ってしまい、リッキーは半ケツ状態!? 宮崎はそんなリッキーのお尻を高瀬の顔面に命中させると、優宇がキャノンボールにつなげる。
リッキーもダブルハンドのラリアットで宮崎&優宇に逆襲。高瀬とのダブルのカミカゼを成功させる。続く高瀬のギロチンドロップはカウント2止まり。もう一度コーナーに登る高瀬だったが、宮崎が雪崩式ブレーンバスターへ。ムーンサルト・プレスにつなげる。これはリッキーがカット。
しかし、ここでリッキーのラリアットが高瀬に誤爆。すかさず宮崎が外道クラッチに移行するも、カウント2。すぐさま走る宮崎に高瀬がカウンターのラリアット。宮崎もラリアットでやり返す。なおも走る高瀬に宮崎がカウンターのスクールボーイ。切り返そうとする高瀬だったが、さらに体勢を入れ替えた宮崎が高瀬を完璧に丸め込んだ。
4、CATCH THE WAVE 2022~3位決定戦(時間無制限勝負)
○SAKI(8分38秒、エビ固め)米山香織●
※SAKIが3位となる
①○米山香織(6分15秒、米-ZOU)世羅りさ●
②○米山香織(6分55秒、横入り式エビ固め)青木いつ希●
③○米山香織(7分58秒、後方回転エビ固め)清水ひかり●
●
7・17後楽園で最終戦を迎えた今年の「CATCH THE WAVE 2022」。大会終了後には各賞が発表されたが、3位がまだ決まっていなかったため、決勝リーグに残った米山香織、世羅りさ、青木いつき、SAKI、清水ひかりの中から、負け抜け勝ち残りの5WAYで3位を決定することとなった(梅咲遥は体調不良のため、欠場)。
開始早々、米山がのけ者となり、青木vs清水、世羅vsSAKIでエルボー合戦。SAKIがフロントキックで世羅を場外に出すと、世羅がイスを持ち出す。そしてロープに走るSAKI&清水の足を引っ張り、場外へ。イスで殴るも、SAKIが清水をかばっていく。
リングに戻った世羅が米山にガットショット。コーナーホイップすると、Tommyレフェリーがコーナーに挟まれてしまう。お構いなしの世羅が串刺しバックエルボーで突っ込んで行く。完全にレフェリーの死角を作りだすと、青木にイス攻撃。再び場外へと繰り出すも、今度はSAKIが世羅のイスをブートで止めて、清水がプランチャ・スイシーダを投下する。
リング上。COLOR‘Sが米山に波状攻撃。ダブルのエルボードロップを投下する。そこに世羅&青木が復活し、COLOR’Sに張り付けニーをお見舞い。ダブルニードロップの競演でカバーする。
ならばとSAKIが米山にカンパーナ、世羅は清水にリバースカンパーナを決める。一人フリーの青木が「ギブしてねーぞ!」と世羅とSAKIにチャチャをいれると、世羅&SAKIが共闘しダブルのクローズラインの体勢。これを青木が迎撃してみせる。
ならばと世羅が青木にセラリズムバスター、その上にSAKIをエアーズロックで叩き付ける。さらに清水も叩き付けたあと、世羅がリバーススプラッシュ式ダブルニードロップを投下
勢いに乗る世羅が米山に串刺しバックエルボー、串刺しダブルニーをお見舞い。カウント2。羅紗鋏を狙うが、米山が米-ZOUに切り返すと、SAKIらも一緒に押さえ込み、まずは世羅が脱落。
続いてCOLOR‘Svs青木となり、青木がダブルハンドのラリアットを決める。だが、その背後から米山が横入り式エビ固めで青木をクルリ!
COLOR‘Svs米山という構図に。COLOR’Sが連係を狙うが、分断に成功した米山が後方回転エビ固めで清水を丸めて3カウント。
連続フォールの米山はSAKIにも後方回転エビ固めの体勢。これを読んだSAKIがビッグブーツでカウント2。もう一度、後方回転エビ固めを狙う米山だったが、さらに切り返したSAKIが逆転勝利を収めた。
◎エンディング
3位表彰式がおこなわれ、銅メダルがSAKIに授与された。賞金がないことに不満のSAKI。
二上会長「3位はメダルのみです」
SAKI「でも私、ハードコアアイテム買うのに、メチャクチャお金使いました。最後までやりきりました」
二上会長「ですが、3位はメダルのみです。ありがとうございました」
SAKI「そんなのじゃ納得いかないですよね! 3位のワガママ言わせてください!」
二上会長「出来る範囲でお願いします」
SAKI「DUAL SHOCKのベルトに、ひかりとギャラパン!で挑戦させてください」
二上会長「あっ、どうぞどうぞ!」
そこに現れたのは広田とアイガー。
広田「ちょっと! 今日、この大会、このリングで伝説のタッグチームが生まれたんですよ。知ってますか? お前らワガママが過ぎるんだよ。あのタッグのベルトは、私とアイガーが巻くんだよ! 私たちがチャンピオンにふさわしいんですよ」
SAKI「私は、団体の代表の言葉がすべてだと教わって生きてきました。挑戦させてください、私に」
広田「そうだね。それは確かだよ。だけど、それよりも確かなことは試合で勝った方が挑戦できるっつーのはどうだ、オイ!」
そう言うとTシャツを脱ぎはじめるが、アイガーはまだ観客にいた子供とたわむれている。
広田「アイガー! アイガー!! やるよ! やるよ!! LINE交換しない×2! ダメ、交換しちゃ!」
宮崎「わかった、わかった。いい×3。タッグチャンピオンの私が決めます…。ギャラパンで。だってほら試合にならないでしょ? あと今日決まったでしょ。タッグ組むって」
広田「いままでの歴史はすごいです」
宮崎「まあ、確かに。だけど即席タッグとか、イヤなんで、ギャラパンでお願いします。私たちブリーフシスターズ対ギャラパン、DUAL SHOCK WAVEでやりましょう! みぃちゃん忙しいけど、連れてくるから」
SAKI「周年ですか? 5大会あるってさっき。いつですか?」
宮崎「どうですか?」
二上会長「みぃさんが少し多忙なんですよ。オファーはしてるんですけど、13日のみ出場ができるということなので、13日のどちらかでやりましょう。いいですね? 5大会あるんでサクサクとカード決めていきたいんです。13日、決定で!」
SAKI「ありがとうございます!」
不満そうな広田。
二上会長「アイガーとのタッグ、どこかで組むから。なんとかしてよ」
今度は高瀬が「ハイ!」と手をあげる。
高瀬「CATCH THE WAVE2022、第2位の高瀬みゆきです。私も2位としてお願いがございます。waveさんにレギュラーに参戦しつづけて早5年もうすぐですね。周年もうすぐですね。5大会あると聞きました。私、すべてのスケジュールをあけております。ですので、私もすべての興行に出させてください。よろしくお願いしますっ!」
二上会長「そんなに若くないしね…」
高瀬「いえ! 気持ちはいつでも13歳です!」
二上会長「ちょっと頭悪いな…。わかりました×2。高瀬、5大会いきましょう」
高瀬「ありがとうございます!」
二上会長「あの、高瀬がもともとwaveにブッキングされるようになった理由はなんでしょう」
高瀬「Yシャツマッチです」
二上会長「そうですね。ここまでにしときますけど、15周年は真夏に開催されるので、元祖Yシャツマッツやりましょう」
高瀬「おお!」
二上会長「もちろん高瀬はYシャツ枠で出てください」
高瀬「ありがとうございます」
二上会長「よろしくお願いします。次はウチの美人社長から発表が」
桜花「本日はご来場、誠にありがとうございました。私ごとではございますが…」
会場がザワつくと、広田が「結婚? 結婚か?」とお約束。
桜花「ねーわ!×4」
広田「そうだよね」
桜花「なんだよ、それ! いずれあるよ。そのうちあるよ! ここで発表ごとがあります。えー、8月13日に復帰が決まりました! ありがとうございます。一応、8月13日、14日で私は3試合、する予定ですので、ぜひみなさん応援よろしくお願いします」
二上会長「桜花さん、復帰するということなので復帰のカードを私からプレゼントです、コレは。えーっとですね、桜花由美&世羅りさvs旧姓・広田さくら&YAKO」
桜花「なんでよ!」
二上会長「既婚者たちにいろいろとまぎれて、頑張ってください。ビジュアルタッグじゃないよ。既婚者の中に独身が一人。もうパステルおばさんいいよ(と桜花の靴の色をからかう)。他のカードもいくつか発表したいと思います。13日と14日5大会あります。5大会のうち、最初の大会と最後の大会は、waveの選手全員出ます。あっ野崎はでません。その合間の3大会なんですけど、なんと迷惑なことに4月生まれの3人が8月にデビュー記念日という…。めでたいことが重なりましたんで、この3人のデビュー記念大会というか、記念試合が入る大会になります。まず狐伯のデビュー記念試合、決めてきました。アナタのリクエスト通り、センダイガールズの愛海ちゃん? これは本人たっての希望で、愛海さんとシングルマッチやります。広田、どうぞ」
広田「えっと私は、8月の13日がリアル・デビュー記念日なんです」
二上会長「デビューはどこで誰と?」
広田「日本武道館で、対戦相手はアジャコング&田村欣子、パートナーは長与千種という。すみません、どうも。レジェンドです。その私がですね、waveの15周年ということで、記念マッチを考えました。5試合頑張るオバサン(と高瀬を呼び出す)、サクパラダイスだよね? ここらへんでサクパラ健在っていうのをアピールして、カードが旧姓・広田さくらvs高瀬みゆきvsアルフレッド・ネクレンブルクの3WAYマッチ」
二上会長「説明します。アルフレッド・ネクレンブルクといいますのは、waveに所属しているスウェーデン人の透明人間です」
広田「透明人間です。できるよね? ねっ! 3WAYやってやろうぜ。女子プロの歴史、塗り替えてやろうぜ!」
二上会長「今日1日で歴史を2回くらい塗り替えてるよ。すごいね。塗り替えられてます、ありがとうございます。モップと闘うより難しいからね。もう一つ、みなさん気になってるレジーナ。Regina di wave、鈴季すずvs志田光。これは14日の3大会目、一番最後の試合でおそらくメインイベントですね。15周年をまったく自団体の人間がしめないという、それもwaveです。ここでやりたいと思います。チケット売ってますので、お買い求めください。よろしくお願いします」
桜花「みなさん上がっていただいてよろしいでしょうか?」
二上会長「アイガー、おいで。来たらギャラもらえるよ」
慌ててアイガーもリングへ。
桜花「私の復帰戦は13日の14時からの最初の一発目で復帰しますのでぜひみなさん見に来てください。次は8月13日、14日、15周年大会となります。5大会、まだまだチケットは残っております。トータルで2000人? トータルで2000人、同じ人が5回みてもいいので、みなさん会場に足を運んでいただけたらなと思います。お願い致します。(締めの説明)よろしいでしょうか、これが、waveだーーー! ありがとうございました!」
◎SAKIバックステージ
SAKI「うれしい、私、はじめてです。プロレスでこうしてメダルとかいただけたのって」
――ただ賞金はなしということで。
SAKI「みんなもらってましたよね?」
――例年2位、3位はメダルだけで、ただDUAL SHOCKの挑戦権を獲得しましたが。
SAKI「私がCOLOR‘Sをやっていくきっかけの中で一番大きいものがやっぱりDUAL SHOCKのベルトだったので、やっぱり側にいてほしい。一番心強いし、やっぱりひかりともう1回ベルト巻きたいし…。ひかりとやっぱり巻きたいベルト1位! DUAL SHOCK! COLOR’Sも下半期に突入して、もっともっと勢いがほしいです、COLOR‘Sに」
――そのためにDUAL SHOCKに返り咲いて後半に向けて勢いをつけたい?
SAKI「私、年末10周年なので、それまで絶対なんとしてでもとって、とって、とって、守って、守って、守って、一緒に10周年迎えます!」
――王者は宮崎&みぃだが、どういう印象?
SAKI「絶対にいろんな意味で強敵だってのは見てきて十分わかってるんですけど、一番心強かったベルトなので、どんなチャンピオンであろうと、挑戦したいと思ってます」
2022.07.17
「CATCH THE WAVE 2022~決勝戦~」
◎前説
恒例の前説で野中美智子リングアナウンサーが野崎渚がヒザのケガにより今大会を欠場することをアナウンス。決勝リーグのリザーバーである高瀬みゆきが代打出場することが発表された。
◎オープニング
大会開始時刻の11時30分に、スーツ姿の二上美紀子会長&桜花由美社長が登壇。
二上会長「本日はみなさんお忙しいなか、会場に足を運んでいただきありがとうございます」
桜花社長「ありがとうございます」
二上会長「えっと、私たちがスーツで並んでいるということは…謝罪です。本日、土壇場で、朝、急きょ決まりまして、残念な結果になったんですけども、えーっと、CATCH THE WAVEの決勝まで辿り着いた野崎渚が、昨日ケガをしまして、のちほど挨拶で出て来ますが、本当に残念で…。いままでいろんな欠場とか、いろんなことがあったんですけど、これほど無残な結果というのが、いままでなかったので、本当に今日バタバタしております。本当に申し訳ございませんでした。で、払い戻しにつきましては、本日みなさんはいらっしゃっているので払い戻しはないと思うんですけれども、もちろんないと思うんです。後日、払い戻しの方とかは対応させていただきます。ケガは本当にプロレスラーはしょうがない…っていう言葉では済ませられないんですけど、気をつけてても絶対ケガはするものなので、私たち2人もさきほど見ていただいたように、足をひきずりながら毎日歩いています…(苦笑)」
桜花「野崎が欠場して、本当に野崎と鈴季すずの試合を楽しみにしていた皆様、本当に申し訳ございません。私も欠場中で人のことを言えないんですけれども、本当にプロレスラー、いつどこでケガをするかわかりません。それでもこんなにみなさん見に来ていただいて、ありがとうございます!」
二上会長「説明の通り、決勝リーグ戦で万が一のためにと思って、高瀬みゆきをリザーバーにしたんですが、まさかの形でこんなところで高瀬が役に立つとは思いませんでした。本当に高瀬のおかげでなんとか本日、決勝戦を無事に終われそうです。結果はどうであれ、CATCH THE WAVEを最後までできることに意義があると思いますので、みなさん最後まで楽しんで帰ってください」
ここで野崎渚本人が松葉杖で登場。リング下からマイクを握る。
野崎「いまリングに上がることができず、下から失礼いたします。本日は大事な波女決定戦、そしてレジーナ・タイトルマッチを欠場となってしまい、申し訳ございませんでした。そして、欠場の発表が開場2時間前というギリギリの時間になってしまったことも、本当にお詫び申し上げます。どうしても波女になりたくて、どうしても初対決のすずと試合がしたくて、会社にワガママを言って、ギリギリまで治療に励まさせていただいたんですが、このような結果になってしまいました…。そんなワガママを受け入れてくれた会社にはすごく感謝しています。GAMIさん、桜花さん、ありがとうございます。もう一つ、自分のワガママというか、意見を聞いていただきたいんですが…、レジーナを返上させてください。はい…。今年こそ、波女になると決めて、えー、決勝まで頑張ってきましたが、プロレスの神様はいくつ私に試練を与えるんだろうと…。本当に打ちのめされそうになったんですが、レジーナ返上ということで、またイチから頑張って、その試練に立ち向かい、レジーナと、そして来年こそ、波女とりたいと思います。みなさん、応援よろしくお願いします。(大きな拍手が沸き起こる)決勝にはリザーバーとして高瀬が、すずと試合をするということで、みなさん急きょカード変わってしまいましたが、最後まで楽しんでいってください。よろしくお願いします」
桜花「返上…」
二上「ベルトを懸けるとか、返すとか、本当にワガママなノザキ様なのですが…。しょうがない。私は返上っていうのは大嫌いなのですけど、この場合はしょうがないので返上は受け入れます。なので、このままスライドで、このまま懸けましょう。その方がいいですよね、お客さんも?(大きな拍手)ありがとうございます。では、メイン、CATCH THE WAVEの波女決定戦とRegina di wave、高瀬vs鈴季すず…で、決勝とベルトを懸けてメインで闘っていただきます。みなさん最後まで応援よろしくお願いします」
桜花「よろしくお願いします!」
1、Emotional wave(20分1本勝負)
○志田光&川畑梨瑚(17分19秒、片エビ固め)狐伯●&世羅りさ
※荒鷲ドライバー
野崎渚の欠場報告&カード変更という波乱の幕開けとなったwave後楽園ホール大会。いきなり第1試合に登場したのはAEWで活躍する志田光。狐伯にとって、なかなか当たることのない相手だけに、どんなインパクトを残せるかが注目ポイント。また志田のパートナーを務める川畑梨瑚とはリーグ戦で引き分けており、タッグマッチではあるものの、CATCH THE WAVE最終日に決着をつけておきたいところだ。そして、狐伯のパートナーを務めるのはプロミネンスの世羅りさ。ちなみに志田と世羅は同じルーツを持っており、2018年12・31後楽園以来の顔合わせとなる。
狐伯vs川畑、志田vs世羅と手を合わせたあと、徐々に狐伯が捕まる展開に。川畑が低空ドロップキック、ヘアーホイップで追い込んで行く。続く志田はサーフボードストレッチからのワキ固めへ。耐えられると、川畑と交代する。
5分経過。狐伯がスワンダイブで攻勢に転じようとする。これを川畑がキックで墜落させる。狐伯も諦めずカニばさみを敢行。だが、川畑も追撃を許さずカウンターのトラースキック。ならばと狐伯はドロップキックで応戦し、なんとか世羅とのタッチに成功する。
挽回モードの世羅が川畑にセラリズムバスター。ジャイアント・スイングを敢行。さらに串刺し攻撃を狙うが、川畑が迎撃しミサイルキックでやり返す。カウント2。
今度は志田と世羅がエルボー合戦。場外戦となり、志田と世羅が竹刀で衝突。続けて場外ブレーンバスターを成功させたのは世羅。エプロンからのダブルニードロップを投下する。
リングに戻った世羅は志田にリバース・スプラッシュ式ダブルニードロップで追い打ち。すぐさま走る世羅だったが、志田がカウンターの竹刀。世羅もカウンターの正拳でやり返すと「お返しだ!」と竹刀で志田の胴を打ち抜く。ならばと志田はフェイントキック。これに対して世羅はファルコンアローで応戦。志田もファルコンアローでやり返していく。
タッチを受けた狐伯のスワンダイブ・ミサイルキックが志田に決まる。首固めはカウント2。さらにカサドーラを狙うが、これを押しつぶす志田。キックアウトした狐伯は続けてコルバタの体勢。だが、志田も踏ん張りバックブリーカー。
ここは世羅がカットに入りエルボー合戦。狐伯と川畑もエルボー合戦でぶつかり合う。志田&川畑が同時に延髄斬りを決めると、志田が狐伯にミサイル発射。カウント2。続く志田のブレーンバスターは、世羅が慌ててカットイン。
ここから混戦となり、世羅のエアーズロック、川畑のハイキック、狐伯のドロップキックが立て続けに決まっていく。
改めて狐伯が志田にボディースラム。走る狐伯だったが、志田がカウンターのヒザ蹴りで止めて、ランニング・エルボーを敢行。さらに荒鷲ドライバーと畳みかけ、狐伯から3カウント! スーパースターのここぞの実力を見せつけた。
2、スクランブルwave(20分1本勝負)
SAKI&○清水ひかり(13分47秒、キューティースペシャル)中森華子&大空ちえ●
第2試合には、元WAVE認定タッグ王者組でもあるSAKI&清水ひかり(galaxyPunch!、以後ギャラパン)が登場。PURE-Jの実力者・中森華子と大空ちえとの対戦となった。中森はデイリースポーツ認定タッグ王座のベルトを持参してのリングイン。
先発は清水vs大空。サイドヘッドロックの取り合いから読み合いの攻防へ。中森が加わり、PURE-J勢がダブルのDDT、ドロップキックで挟み撃ち。
タッチを受けた中森がフライングメイヤーからのサッカーボールキック。清水もやり返す。続くPKはカウント2。
SAKIが出て行き、ギャラパンが波状攻撃。そこからSAKIがサソリ固めへ。耐えられると、リバース・スプラッシュで追い打ちをかける。すぐさまロープに飛ばすも、中森がカウンターのネックブリーカードロップを敢行する。
大空が飛び出していき、SAKIに拝み渡りからのアームホイップ。清水が救出に向かい、ストンピングを大空に連発。ヘアーホイップ、サッカーボールキックをお見舞いする。SAKIもグーパンチと見せかけてチョキをアピール。
劣勢の大空だったがアンクルホールドで形勢逆転。これも清水が救出。ギャラパンでトレイン攻撃を狙うが、大空が迎撃しセカンドからのドロップキック。
清水vs中森となり、ミドルキックの打ち合いとなる。中森がカウンターのミドルキックを放てば、清水もカウンター攻撃から延髄斬りを連発する。ならばと中森はシャイニング・ウィザードを敢行。キックアウトされると、タッチを受けた大空がミサイル発射。これもカウント2。
10分経過。大空が清水にブラ下がり腕十字。このピンチを切り抜けた清水がローキック。雷電ドロップを放つと、すかさずSAKIが低空ボディーアタックで続く。さらに清水が雷電ドロップを決め、セカンドからのフットスタンプを投下。なおも走る清水を中森が足止め。大空がサムソンクラッチ、オクラホマロールにつなげる。いずれもカウント2。中森のハイキックから大空がフィッシャーマンSHを敢行。これもカウント2止まり。
今度はSAKIのボディースラムから、ギャラパン合体のフットスタンプが決まる。すかさず清水がランニング・レッグラリアット、ダイビング・フットスタンプでカウント2。
最後はキューティースペシャルで大空から3カウントを奪ってみせた。
3、Pride wave~コミカルvs剛腕~Yesterday's enemies could be today's friends(30分)
宮崎有妃&旧姓・広田さくら&米山香織&松本都(4-4)夏実もち&優宇&青木いつ希&笹村あやめ
①○広田(5分17秒、ふらふらドーン)青木●
②○広田(8分24秒、ダブルフォール)笹村●、青木●
※ウラカンラナ
③●都(11分4秒、体固め)優宇○
※ラ・マヒストラルを押しつぶして
④●都(11分21秒、体固め)笹村○
※ラ・マヒストラルを押しつぶして
⑤●都(11分38秒、体固め)青木○
※ラ・マヒストラルを押しつぶして
⑥●米山(14分51秒、体固め)優宇○、笹村○、青木○
⑦○宮崎(27分57秒、片エビ固め)優宇●
※碁盤の上へのデスバレーボム
◎延長戦(時間無制限1本勝負)
○青木いつ希&優宇&夏実もち&笹村あやめ(1分12秒、エビ固め)旧姓・広田さくら●&宮崎有妃&米山香織&松本都
※ラ・マヒストラルを押しつぶして
第3試合は眼窩底骨折のため欠場していた宮崎有妃の復帰戦。惜しくも決勝戦に進めなかった選手たちがコミカルチーム、剛腕チームにわかれての8人タッグマッチで激突する。当初は、ここに高瀬みゆきがエントリーされていたが、リザーバーとして繰り上がったため、急きょう夏実もちが参戦することとなった。
ルールは30分間でより多く、フォール・ギブアップなど通常のプロレスルールで勝ち星を多く取ったチームが勝利。ルチャリブレ・ルールが採用され、最初の5分はお互いシングルマッチとしてスタート。そのあと、5分おきに各チーム1人ずつ投入される。入場順は曲が鳴ってから分かる「バトルロヤル方式」。フォール&ギブアップ、その他で負けた選手もそのまま試合は続行される。これに加えて25分でスローモーションルールが発動されることもアナウンスされた。
コミカル先発は旧姓・広田さくら。剛腕先発は青木いつ希。手四つの力比べでスタートとなるが、ガンの飛ばし合いでヒートアップ。青木がショルダータックルをお見舞い。読み合いの攻防から広田が押さえ込みを連発すれば、青木は丸め込みの連発で応戦する。
広田が「ちょっと待って。いったん落ち着こう」と小休止。するとモジモジしだす青木。どうやらコスチュームの前後を間違えて履いてしまった模様。広田に突っ込まれて、ヤケクソになった青木が串刺しバックエルボー、フェースクラッシャー、ボディープレスと畳みかける。青木の丸め込みはいずれもカウント2。すると広田はまたもや青木のコスチュームをイジリはじめる。青木が「本当によくないから…」と諭してラリアット。エルボー連打から走る青木だったが、広田がふらふらドーンで1本目をゲット。
続いて剛腕に笹村あやめ、コミカルに米山が合流。剛腕チームは広田にダブルの逆エビ固め、米山にはダブルのショルダータックルをお見舞いする。さらに米山をコーナーに逆さ吊りにすると、広田を孤立させる。
笹村が広田に逆エビ固めを決めるも、米山がなんとかカット。そのまま米山は剛腕チームをまとめて後方回転エビ固め。キックアウトされると、間髪容れずに広田が剛腕チームをウラカン・ラナでクルリ! 広田のダブルフォールとなり、コミカル勢が3対0と大量リード。
試合は続き、米山と笹村がエルボー合戦。広田が拝み渡りにつなげる。ここで剛腕に優宇が投入される。早速、優宇は米山&広田にクロスボディー。コミカルには松本都が合流する。
都は優宇にカカト落とし。ラ・マヒストラルをねらうが押しつぶされて優宇が3カウント。都は笹村にもラ・マヒストラルを狙うが、これも押しつぶされて3カウント。青木にも同じ技を仕掛けるが…やはり押しつぶされて3カウント。
一気に3対3のイーブンに。ここで広田が作戦タイム。都のせいでイーブンになったことに対して反省を促す。都がコーナー上でのY字バランスで反省、広田も米山に怒られ犬神家で反省に入る。
米山孤立することとなり、数的優位な剛腕勢がサンドイッチ攻撃、3人同時のボディープレスで3カウント。
夏実もちは盗んだ宮崎のコスチュームで登場。遅れて宮崎がブリブラダンスでリングイン。いきなりプランチャ・スイシーダを投下する宮崎。そして、もちをリングに戻し、「脱げ!」とコスチュームを奪おうとする。
もちがはずかし固めを狙うが、宮崎も堪える。剛腕勢がコミカル勢にトレイン攻撃を放つが、もちが巻き込まれる。このチャンスに宮崎がブレーンバスター。さらにもちを逆さ吊りにすると、広田がボ・ラギノール。続いてムーンサルト・プレスを狙うが、これは不発。
逆にもちがリバース・スプラッシュ。担ごうとするも、宮崎が水車落としで回避し、もちの上に広田を投下。カウント2。宮崎がキャメルクラッチにとらえると、米山がドロップキック、都がローキック、広田がゲキを飛ばしていく。
ローンバトルを強いられるもち。ここで広田がロメロスペシャルの体勢。一人では持ち上がらなかったが、コミカル全員がアシストにまわりなんとか成功させる。4vs3の攻防のなか、宮崎が試合を見ていた志田を連れ込み、中央ではずかし固め。
ここでスローモーションタイムが発動され、都のY字バランス、米山のモンゴリアン・チョップ、宮崎のビッグヒップ、広田のボ・ラギノールが志田に決まる。
スローモーションが終わったと同時に志田が竹刀でお仕置きする。残り3分となり、宮崎の串刺しラリアットがTommyレフェリーに誤爆。レフェリーの死角を作ると碁盤の上へのデスバーレボムを敢行。これで3カウントが入り、再び4対4のイーブンとなる。
残り時間が少なくなるなか、宮崎がもちにムーンサルト・プレスを投下。これは青木&笹村がカット。もちも回転エビ固めに切り返す。残り30秒から宮崎がカウンターのラリアット。カウント2。タイガー・スープレックスを放ったところで試合終了。4対4のドローとなった。
試合後、広田がマイクをとる。
広田「とにかく宮崎さん、お帰りなさい! でも、それはそれ。これはこれなんです。『4点とれてヤッター!』じゃない次元なんですよ。4対4で仲良しこよしで終われるわけないんですよ。完全決着つけましょう。剛腕ブロックvsコミカルブロックでサドンデスやりましょう!」
広田のこの発言を受け、急きょ延長戦が決定。一斉に両軍が入り乱れて再びゴングが鳴らされる。場外戦となるなか、リング上では広田と青木が対峙。広田のボ・ラギノールを青木が受けきり、投げ飛ばす。すかさず青木のラリアットが決まる。
広田もふらふらドーンを狙うが、今度は青木が切り返してカウント2。改めて青木がラリアット。カバーするも、これはコミカル勢がカットする。今度は広田&都でY字バランスからのカカト落とし。すかさず広田がラ・マヒストラルを狙うが、押しつぶした青木が3カウント!
4、CATCH THE WAVE 2022決勝戦~Regina di WAVE~WAVE認定シングル選手権試合(時間無制限1本勝負)
鈴季すず(18分15秒、ジャーマン・スープレックス・ホールド)高瀬みゆき●<リザーバー>
※すずが第13代波女、第18代レジーナとなる
5・5後楽園で開幕したCATCH THE WAVEの最終日。7・1新宿、7・2大阪、7・3名古屋でおこなわれた決勝リーグの結果、Aブロック1位の野崎渚、Bブロック1位の鈴季すずが決勝戦をおこなう予定だったが、信州プロレス7・16長野に参戦した野崎が左ヒザを負傷。今大会を欠場、レジーナを返上することとなった。
これにより決勝リーグのリザーバーであり、去年の波女である高瀬みゆきが繰り上がり、すずと対戦。リザーバーの高瀬が勝てば、波女2連覇達成。すずが勝てば史上最年少の19歳10カ月での戴冠となる。大畠美咲が持つ24歳6カ月での戴冠記録を大幅に更新することになる。
試合はフォアアームの打ち合いから、高瀬がドロップキックで仕掛けると、すずもドロップキックでやり返す。ケンカキックにつなげるすず。コーナーホイップするも、切り返した高瀬がセカンドからのドロップキック、バックブリーカーにつなげる。そして、串刺しドロップキック、逆エビ固めへ。なんとかすずがロープ。
コーナーに登る高瀬を落としたすずがプランチャを狙う。これは高瀬が阻止。すずは高瀬をエプロンに叩き付けると、リングサイドから走り込んでのフロントキックを敢行する。そのまま場外戦が続くと、今度は高瀬が優勢に。
高瀬がミサイルキック、串刺しラリアット、ジャンピング・エルボーアタックと畳みかける。キックアウトされると逆エビ固めへ。かろうじてすずがロープ。高瀬がボディースラムで叩き付けたあと、コーナーへ。すずが張り手で止める。高瀬も張り返し、ヘッドバット。すずもヘッドバットで返して、雪崩式ブレーンバスターを敢行する。これはカウント2。ロープにセットした高瀬にスライディングしてのジャーマン。ミサイルキック、串刺しニーでカウント2。
高瀬もエルボー、チョップから走るも、すずが追走式へ。高瀬も追走していく。そしてラリアットでカウント2。さらにギロチンドロップ2発を腰に投下していく。なおも走る高瀬に、すずが交通事故タックル。カウント2。
小刻みにエルボーを放っていくすず。今度は走るも、高瀬がカウンターのえびす落とし。だが、カバーしたのはポジションを入れ替えたすず。ドルフィンバスターでカウント2。投げっぱなしジャーマンが決まったところでダブルダウン。
エルボーの打ち合いから高瀬がダブルチョップをお見舞い。すずもヘッドバットから投げっぱなしジャーマン。カウンターのグラン・マエストロ・デ・テキーラでカウント2。ジャンピング・ハイキックをお見舞いする。
高瀬もカウンターのラリアットで反撃。2発目もカウント2止まり。えびす落としも返されると、ローリングストーンを狙うが、すずが切り返してドルフィンバスター、最後はジャーマンSHで3カウント。
試合後には、まず阿部由美子社長から認定証とレジーナのベルトが授与された。
◎CATCH THE WAVE 2022表彰式
二上美紀子会長がリングへ。
二上会長「おめでとうございます。いろいろと欠場者が出ましたが、無事、終わりました。皆さん今年も楽しかったと思います。すごい試合の連発でした。選手のみなさん、ありがとうございました」
続いて、各賞が発表され、トロフィーと賞金が贈られた。
◎技能賞=米山香織
二上会長「えー、今年はちょっと悩んだんですけれども、平均年齢が今年グッと下がりまして、グッと下がったなかでもテクニカルな一面を、ちょいちょい出してきた米山(こめやま)香織さん」
◎殊勲賞=梅咲遥
二上会長「殊勲賞はですね、なんと波女になった鈴季すずに一人だけ勝った人がいます。今日、来てません。梅咲遥さん。梅咲さんコロナにかかったらしいので。お転婆さんなんでね、のちほど贈りたいと思います。」
◎敢闘賞=青木いつ希
二上会長「えー、今年はこの人、メチャメチャ頑張りました。2人いたんですけど、どうしても私はこっちかなっていう、これはもう主観です。自分の好みだけです。敢闘賞…青木!」
◎ベストバウト賞=5・29川崎◎中森華子vs清水ひかり
二上会長「決勝リーグははずしました。ぶっちゃけて言うと、決勝リーグ全部がベストバウトです…ぐらいすごかったので、決勝リーグははずしました。みなさん、平等な形で選ばせてもらいました。ベストバウトは6月11日? アミスタで? おこなわれました…あれ? 6月11日アミスタでしたっけ? 5月29日かな。とにかくアミスタでおこなわれました中森華子vs清水ひかり(5・29川崎)。ちなみに敢闘賞のもう一人の候補は清水ひかりでした。ごめんベストバウトにしといた」
◎ベストパフォーマンス賞=梅咲遥
二上会長「これも私の主観だけです。先輩の技を、自分のモノにした、梅咲遥の勝利のバックエルボー。(パクられた方の広田が抗議する)広田のバックエルボーですけど、もともとくいしんぼう仮面やからね。でも広田より梅咲遥のほうがぜんぜんモノにしてカッコいいので、遥ちゃんのものにしておきましょう。(高瀬に向かって)梅咲遥さん、伝えといてくださいね。2つ賞もらったと言っといてください」
続いて1位、2位の表彰へ。
二上会長「ちょっとその前に、いつもの通り私は銅メダルを作ってしまったのですが、今回、3位決定するのを忘れてまして。すっかり忘れてました。なので、決勝リーグに残った人たち、8月1日出てください。そこで3位決めましょう。いいですか? 3位は8月1日に持ち越します」
◎第2位=高瀬みゆき
二上会長「えー、最強のリザーバーでした。ありがとうございます。高瀬でよかったです」
◎第1位=鈴季すず
すずがリングに上がり、金メダル、トロフィーが二上会長から手渡される。優勝賞金100万円はスポンサー・La Festaから贈られた。
すず「えっと、あの…、まずは最年少波女、そして第18代のレジーナ・チャンピオンになりましたー! トロフィーとか、100万円とか、もらったことないものばかりでちょっと戸惑っているんですけど、フリーになってwaveさんに参戦させていただくようになって、リーグ戦に参戦してこのような結果を残せて、本当に本当に嬉しいです。応援ありがとうございました! ちょっといま、頭がまわってなくて、自分がいま何をしているのか、わかっていないので助けてください(苦笑)」
二上会長「えっと、レジーナが波女になった場合、次の防衛戦の相手を指名することができます」
すず「そうなんですね。そんなの決まってるじゃないですか…野崎渚!(野崎を見つける)そこか! 今日、野崎さんと闘えなくて、すっごく悲しかったけど、野崎さんがケガを治して完全復活するまでこのレジーナのベルトは防衛戦やりません! 野崎さんが復帰してから、野崎さんが一番最初にこのベルトに挑戦しに来てください」
二上会長「えっと…、野崎のあのケガはいつ治るかわからないので、そんな長期政権を無駄には築けません。いいですか? で、いま、なぜかスーパースターがやる気を出してきたので、スーパースター(と言ってマイクをゆずる)」
志田「だってアメリカにいるから、日本のベルトに挑戦しちゃいけないなんてこと、ないですよね? だったらそのベルト、私が世界的なベルトにしますよ。どうでしょう、波女さん」
すず「いいですよ! 野崎さんとは一番最初にやりたかったけど、私はオマエのことを知ってる! 試合してみたかったんだ。だから、いいですよ。やりましょう」
志田「じゃあ日程等、まかせます。いつでも日本に来ます。お願いします」
二上会長「ケンちゃん、大丈夫か? 丸の内線乗るのとは意味が違うねん。簡単に言うけど…ではやりましょう。お客さん見たいですよね? ちなみに初対決?」
すず「はい!」
二上会長「ふーん…。えー、私ごとなんですが、今年wave、15周年なんです。ありがとうございます。風が吹いたら飛ぶようなちっちゃい会社なんですけど、15周年持ちましたので、ぜひお二人の闘いは、15周年の大会でやっていただいて、お願いします」
すずと志田が握手をかわす。
二上会長「もう一つ、言っておきたいことがあります。某団体の、リーグ戦にエントリーされていますよね、アナタ。ねえ。いいですか? これはプロレスリングwaveの最高峰のベルトなんです。下手なことはしないでくださいね。わかってますよね?」
すず「も、もちろん!」
二上会長「わかってますよね」
すず「わかってます!」
二上会長「結果を残してこいよ。よろしくお願いします」
すず「わかりました!(記念撮影のあと)それでは締めていいですね? それでは、3連戦で後楽園大会、プロミネンスの締めでやると、私は言いましたので、今回もプロミネンスの締めで締めたいと思います。いま鈴季すずが決めた、ケッテー!×2、レッツ・ゴー・プロミネンス!」
◎鈴季すずバックステージ
すず「レジーナ、最年少波女、そして第18代レジーナチャンピオンの鈴季すずです! 本当にフリーになってから、なかなかベルトに挑戦だとか、そういうのタイミングがなかなかなかったんですけれども、CATCH THE WAVEで決勝までいけることになって、野崎さんが『すずを見てたらレジーナ懸けたくなった』と言ってくれて、このベルトで野崎さんをブン殴って、リングの上で野崎さんと会ったのはそれきりなんで、本当に今日、闘いたかった…。けど、ケガはプロレスでつきものだし、神様がいまじゃなかったって言ってくれたんだなと思って、野崎さんと絶対にどこかでリベンジしたいなと思います。まぁ、どこかのスーパースターと言われるでしゃばりさんが、せっかく人がね、こんなめでたい、100万円もいただいてめでたいときに、でしゃばりさんが出て来ちゃったからね、スーパースターをぶっ倒して、鈴季すずがこのベルトを持って海外をかけまわって、そしてケガが治った野崎渚と、レジーナ懸けてシングルマッチやりますんで。絶対にみなさんそのときまで楽しみにしていてください!」
――100万円の使い道は?
すず「えーーー、まず焼き肉食べに行って、あと車を買って…。あとデスマッチアイテムをいっぱい買いたいなって思っています。ヒヒ」
――直前に対戦相手が変わったことは?
すず「複雑な心境ではありました。野崎渚と試合をするつもりだったので」
――ケガを知ったのは?
すず「えー、昨日です。昨日、知ったんですけど。ケガしたって聞いて、でも、試合はギリギリまで治療して、試合は出たいっていう感じだったけど…。完璧なコンディションの野崎さんとシングルマッチしたいので、今日は複雑な気持ちでしたけど、今日は今日でよかったんじゃないかな、と。高瀬みゆきと初シングルマッチやって、メチャクチャ熱い選手で、ちょっと途中まで圧倒されそうになったんですけど、なんかすべて物事がいい方向に進んでいるなと思っております。すみません、変なことしか言えない。戸惑っています」
――プレッシャーとかあった?
すず「リーグ戦を勝ち上がってきたというのもあって、プレッシャーというか、絶対にベルトをとりたい。最年少波女になりたいっていう気持ちと同じくらい、やっぱりありましたね。みなさんに『頑張って、応援してるよ』って言っていただけるのありがたかったんですけど、期待に応えなきゃみたいな気持ちが生まれてきちゃって。10代でレジーナを巻いている人は少ないと思うので、私もあと2カ月で大人の階段登ってしまいますけど、10代のうちにあと2カ月の間にこのベルトをいろんなところに連れていきたいですね。GAMIさんにプレッシャーまでかけられちゃったんでね、これからもいろんなところにこのベルト持っていって、いろんなところで鈴季すずをアピールして、世界に羽ばたいていってやろうかな、ふふ。はい、そう思います」
――アイスリボンのときもベルトはとったが、他団体の看板ベルトをとった気持ちは?
すず「やっぱり重いですね、すごく。メッチャ重いです。いろんな人が腰に巻いてきた、いろんな人が命懸けで守ってきたこのベルトがいま自分の腰にあって、凄く責任感も重大だし、肌身離さず持っています。ぶら下げておこうかな、首から。すごく大切にしたいです、はい」
――このあとダブルヘッダーだが。
すず「そうですよ! そうだった。そうですよ、いまから新木場1stRINGでプロミネンスの大会ありますんで、このベルトをまずはプロミネンスのファンの皆様にお披露目して、ちょっと血まみれにしてやろうかな? このベルト、血まみれにしてやります!」
◎高瀬バックステージ
高瀬「まさかこんな状態で自分に決勝の機会がまわってくるとは思いませんでした。鈴季すず選手、とてもいい選手でした! 強かったです!! 自分のリザーバーという立場が、役に立たないことに越したことなかったんですけど、こうなってしまったことはプロレス、みんな真剣にやっているので、ないことではない。でも、私が去年ケガをしたときに助けて待っててくれてた野崎さん、そのかわりに私が今日メインイベントに立つ、それが運命のように感じました。だからこそ、私はしっかり勝って、波女2連覇して金メダルを野崎さんの前に持っていきたかったんですけれども、やはりこのCATCH THE WAVEというリーグ戦、勝ち進んだ鈴季すず選手。パッと上がって勝てる選手ではなかったです。でも、私は野崎さんの復帰、心から待っております。それまですず選手が待っているか、志田さんがとって待っているのか、わかりませんが、また野崎さんにレジーナが渡ったときに、私、もう一度挑戦しにいきたいと思います。それまでこの銀メダルも一緒に預かっておこうと思います。今日はありがとうございました」