2022.12.10
「YOKOHAMA WAVE~JAN~22」
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日時
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12月10日 土曜日
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観衆
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122人※満員
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場所
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◎オープニング
タッグの祭典「DUALSHOCK WAVE」とRegina di WAVE次期挑戦者を決めるための「NEXT」を今年は同時開催。今大会ではそれぞれのトーナメント1回戦が予定されており、試合に先立ちエントリー選手による入場式がおこなわれた。
まずは野中美智子リングアナウンサーが12月9日に配信されたAEWランペイジにおいて志田光がザ・バニーを破りReginaを防衛したことをアナウンス。会場からは拍手が沸き起こった。続いて、NEXTを代表して狐伯が挨拶。
狐伯「今日からトーナメントが開始します。自分はNEXT、シングルのほうのトーナメントなんですけど、今日勝って、千葉でも勝って、新宿でも勝って、元旦も勝って、Reginaのベルトを日本に取り戻したいと思います。応援よろしくお願いします」
さらにDUALSHOCK WAVEからは、川畑梨瑚&関口翔が挨拶をおこなった。
関口「今日からタッグトーナメント1回戦、はじまります。われわれRED BLUE〜翼を授ける〜チームは、絶対に優勝します! そして…」
川畑「SAKIさんとひかりさんの持つベルトを、ギャラパンに勝って、新時代を作っていきたいと思いますので、みなさん応援よろしくお願いします」
トーナメントに出場選手がリングを降りたあと、改めてメインイベントの組み合わせ抽選会がおこなわれ、その結果、宮崎有妃&米山香織&清水ひかりvsSAKI&チェリー&網倉理奈に決定した。
1、DUALSHOCK WAVE2022トーナメント1回戦(時間無制限1本勝負)
○旧姓・広田さくら&梅咲遥(13分31秒、ふらふらドーン)関口翔&川畑梨瑚●
今年の「DUAL SHOCK WAVE2022」は変則トーナメントで開催。すべて無制限1本勝負の、通常のプロレスルールで争われ、場外リングアウトとなった場合は再スタートされる。1回戦が12・10横浜、2回戦が12・18千葉、決勝戦が12・22新宿でおこなわれ、優勝チームは1・1新宿で王者・SAKI&清水ひかり(galaxyPunch!)に挑戦することが決まっている。
今大会では1回戦として、関口翔&川畑梨瑚(RED BLUE〜翼を授ける〜)と旧姓・広田さくら&梅咲遥(チームピンクエルボー)が激突。即席タッグチーム同士の対戦となった。
試合は梅咲vs川畑でスタート。開始早々、川畑がサイドヘッドロックに捕らえると、カットに入ろうとする広田に関口もサイドへドロック。するとピンクエルボーは同時にバックエルボーで脱出し、四方にエルボーをアピール。観客を味方に付けていく。
先手を取られた川畑だったが、ピンクエルボーにドロップキックでお返し。続く関口は梅咲にサーフボードストレッチ。救出に向かうと思われた広田だったが、応援するだけで自コーに戻っていく。仕方なく梅咲が自力で切り抜けると、首固めで形勢逆転。カウント2。
ようやく広田が出て行き、ロメロスペシャルの体勢。だが、持ち上がらなかったためストンピング。一方、関口もドロップキック3連発でやり返し、串刺しバックエルボー、串刺しドロップキックからセントーンを投下する。
ならばと広田はフェースクラッシャーでやり返し、プロレスLOVEポーズ。関口もやり返し、意地の張り合いが繰り広げられる。そこからRED BLUEがダブルのドロップキックをお見舞い。
広田が「オイ! 即席タッグで私たちに勝てると思ってるんじゃねーぞ、なぁ梅咲!」と叫ぶと、梅咲は「遥たちも即席かもしれないです…」と冷静なツッコミ。脱力した広田だったが、ロケット式のボ・ラギノール。梅咲も続く。そして広田がスイングDDT。
続いて梅咲が出て行きネックブリーカードロップ、ドロップキックでカウント2。
ならばと関口は鼻パッチンで流れを変える。STO、ブーメランアタックにつなげると、川畑も低空ドロップキック、ローキックで続く。
エルボー合戦を挟んで、ロープに走る梅咲。これを関口が払い腰で止めると、川畑も続くが、梅咲が2人にネックブリーカードロップ。そしてピンクエルボーでボ・ラギノールを連発していく。
改めて梅咲がミサイル発射。キックアウトした川畑もハイキックから走るが、梅咲がカウンターのブロックバスターホールドへ。
さらに広田がシャイニング・ウィザードで追い打ち。トペ・スイシーダの体勢に入る広田だったが、これは失敗。逆にRED BLUEが619の競演。川畑がキックで追い打ちをかけ、ムーンサルト・プレスを狙うが、梅咲が足止め。ピンクエルボーで合体ボ・ラギノールを成功させる。さらに梅咲がプランチャ・スイシーダ!
リングに戻った広田はコード・ブレイカーからの夜叉ロック。これは関口のカットが間に合う。逆に川畑がウラカンラナを狙うが、切り返した広田がカウント2。へなーらサンセットもカウント2止まり。続いてへな拳を狙うが、味方の梅咲に誤爆してしまう。
このチャンスに川畑が広田にハイキック。トドメを刺そうとするが、広田がふらふらドーンで倒れ込み逆転勝利。この結果により、ピンクエルボーは2回戦に進出。12・18千葉で米山香織&チェリー(ゴキゲンBBA)との対戦が決定した。
◎バックステージ
広田「やったな!」
梅咲「とりあえず1回戦突破で、ホッと。連係は…」
広田「まだ、そこはね。ウチらも即席だったんだね」
梅咲「まだちょっと即席だったみたいで…」
広田「そうだね。何回か組んでベテランかと思った」
梅咲「次に勝ち上がったということで、もっと連係がうまくいったらもうちょっと…」
広田「次は本当にベテランのタッグチームだからちょっと次…。でもアレだよ。タッグチーム曲にしてくるなんて、気合は十分だったと思うから」
梅咲「次は、ゴキゲンBBA? 絶対に倒してやります。エルボーで」
広田「年齢はウチらの方が低いから」
梅咲「そうだよ、見とけよ!」
2、Regina di WAVE挑戦者決定トーナメント【NEXT】1回戦(10分1本勝負)
○世羅りさ(7分53秒、十字架固め)高瀬みゆき●
今年のNEXTトーナメントは8選手がエントリー。12・10横浜で1回戦、12・18千葉で準決勝戦、12・22新宿で決勝戦がおこなわれ、優勝者は1・1新宿で志田光に挑戦することが決まっている。公式戦はすべて10分1本勝負でおこなわれ、引き分けの場合はキャリアの浅い選手が勝ち進むことになる。まずは世羅りさと高瀬みゆきが激突。世羅は2012年11月10日デビュー、高瀬は2017年1月15日デビューとなる。なお両者のシングルはこれが初。
握手と見せかけて高瀬がエルボー。いきなり激しいエルボー合戦からスタートとなる。そして高瀬が足を踏みつけていく。世羅も高瀬の後頭部をマットに叩きつけて攻勢に出ると、場外戦に持ち込み、イスで殴打する。
リングに戻った世羅は「せっかくだから10回、まわさせていただきましょう!」とジャイアント・スイングを予告。高瀬がロープにしがみつくも、世羅は観客を味方に付けてジャイアント・スイングを敢行。両者フラフラの状態で試合を再開させ、高瀬が串刺しのラリアット、ジャンピング・エルボーアタックを投下する。
さらに担ごうとする高瀬だったが、世羅が踏ん張りコンバイン。耐えられると串刺しダブルニーで追撃する。続いてエルボー、チョップ合戦となる。世羅がセラリズムバスター、リバース・スプラッシュ式ダブルニードロップでカウント2。高瀬もエルボーとチョップの乱れ打ちから張り付けラリアットで応戦する。
ここで残り3分のコール。高瀬がカミカゼからギロチンドロップにつなげる。これもカウント2止まり。ラリアットを狙う高瀬に世羅がエアーズロックⅡ。高瀬もえびす落としでやり返す。キックアウトされるとラリアット。カバーの体勢に入るも、世羅が体勢を入れ替え技アリ勝利。
◎バックステージ
――1回戦突破しました。
世羅「強敵だね、なかなか1回戦から。実ははじめてのシングルで、高瀬とはどんな展開になるのか読めなかったんですよ、自分でも。高瀬ってなんか底意地強いところがあるじゃないですか。なんて言うんだろう。オモテに出てるパワーもファイトも凄いけど、底意地があるんですよね、アイツ。そこはずっと思ってて、見てて。それをどう引き出して勝つか、逆に利用してやるかだけを考えて今日はやってました。そこをうまく機転をきかせられたらなって思います。2回戦はいま闘ってるヤツでしょ? ちょっと見て、見極めてこようかな」
――10分という時間は?
世羅「メッチャ気にしましたよ。10分…短いでしょ! 限られた時間でね、勝負をどうつけるかっていうのもプロの仕事だと思うんで、正直怖かった。時間、メッチャ聞いてました。あー、よかった本当に」
3、Regina di WAVE挑戦者決定トーナメント【NEXT】1回戦(10分1本勝負)
△青木いつ希(時間切れ引き分け)優宇△
※規定によりキャリアの浅い青木が準決勝進出。
トーナメント1回戦2試合目は、2021年度のNEXT覇者である青木いつ希と、現PURE-J認定無差別級王者・優宇の、キロデシベル対決。優宇は2016年1月4日デビュー、青木は2017年4月16年デビューのため、引き分けた場合は青木が勝ち進むこととなる。
青木がいつものように爆音挨拶。握手を求めると、優宇がひねり潰してゴングとなる。開始早々、青木は観客に「いつ希」コールを要求。自らを奮い立たせてロックアップに挑むも、優宇が押し込んでいく。続いて手四つの力比べ。これも優宇が優勢。
今度はショルダータックル合戦に。倒れない優宇に対して青木が「お前も走れ」と促すが、優宇は走らない。なぜかジャンケンとなり、優宇がロープに走ると、青木が追走。そして優宇のチョップ、青木のエルボーが打ち合いとなる。
続く優宇の串刺しバックエルボーはカウント2。さらに逆水平チョップを連発していく。青木もフェースクラッシャーで流れを変えて、コーナーへ。優宇が串刺し攻撃を狙うが、その衝撃で青木が場外へと転落。優宇のみたらし団子が決まる。
リングに戻った青木が首固めでカウント2。低空ドロップキック。ランニング・ニー、ダブルニードロップを投下する。セカンドからのボディープレスもカウント2止まり。
あっという間に残り3分となり、ロープに走る青木。これを優宇が払い腰で止めてセントーンでカウント2。ラストライドを狙うが、青木が切り返す。ヒヤリとした優宇だったが、セントーンで立て直しを計る。キックアウトされると片羽締めへ。さらに優宇はキャノンボールで追撃。ベアベアーも返されると、もう一度、片羽締め。残り時間が少なくなるなか、ギブアップを奪えないと判断した優宇はラストライドに勝利を託すも、カバーしたところでタイムアップ。規定によりキャリアの浅い青木が準決勝進出を決めた。
◎バックステージ
青木「よっしゃーーー! ハァ×3。みんな、このルール、ぶっちゃけどうかと思うところはあるかもしれません。お客さんの中でももう決まったのにって思うかもしれません。でもー、ルールが全部公式ですから、ルールはルール。青木の勝ちは勝ち。NEXT1回戦突破は青木ですから! どんだけ8割負けててもルールの中で耐えた方が、キャリアがわかったら勝ち! そのルールを味方に付けた青木の粘り勝ちですからー! このままNEXT2022、青木が制覇してやりますよ」
――次は世羅だが。
青木「世羅さん…。世羅さんね、負けてられないんですよ。絶対、強者だってわかってるんですけど、1回戦あの優宇さんに自分、耐えて×3、耐えて×3、ルール上、勝ってますから! 世羅さんにも耐えて勝つと言いたいとこですが、青木が自分で勝利を奪って、決勝戦に駒を進めたいと思います! 待ってろ、世羅りさ!!」
4、Regina di WAVE挑戦者決定トーナメント【NEXT】1回戦(10分1本勝負)
○狐伯(8分39秒、体固め)櫻井裕子●
※ダブルアームT
1回戦3試合目は、狐伯vs櫻井裕子の一戦。狐伯が2018年8月8日、櫻井が2018年11月15日デビューとなる。キャリアはさほど変わりない両者だが、引き分けた場合は櫻井が有利となる。
試合は狐伯がゴングと同時にドロップキック。首固めを連発していく。いずれもカウント2。ショルダータックルは相打ちとなり、狐伯がアームホイップ狙い。これは櫻井が踏ん張り逆にアームホイップを成功させる。
この勢いに乗った櫻井がショルダータックル、首4の字固め→コブラツイストへ。狐伯が耐えきり、エルボー合戦となる。櫻井が串刺し攻撃を狙うが、かわした狐伯が低空ドロップキック。担ごうとするも、櫻井がショルダースルーでかわし、串刺しバックエルボーからボディープレスを投下する。そしてドラゴンスリーパーで捕獲。
耐えた狐伯がドロップキックで反撃開始。櫻井も狐伯をドロップキックで場外へと落として、ロープ越えのブレーンバスターを狙う。しかしこれを狐伯がDDTに切り返し、もう一発DDT。走る狐伯だったが、櫻井がボディースラム、ファイナルカット。
一方、狐伯も首固め、オクラホマロールでカウント2。走る狐伯に櫻井がブレーンバスター。だがカバーの瞬間、狐伯が首固めへ。キックアウトされると串刺しドロップキック。ミサイルキックにつなげる。これも返されると最後はダブルアームTを決めて、準決勝進出を決めた。
◎バックステージ
――1回戦突破、おめでとうございます。
狐伯「ありがとうございます。まずは1回戦突破できて、まだまだ次はさらに…このあとの試合で倉垣選手とすずが試合して、勝った方とやるんですよね? 勝った方とやるのでこの試合しっかり見て、次に備えたいと思います。いま勝ったからうれしいじゃなくて、次を見ていきたいと思います」
――どちらとやりたい?
狐伯「それはもちろん…あー、大きい選手と闘いたいという気持ちはあるんですけど、すずを潰したいという気持ちの方が大きいかなと思っているので…すず、絶対勝て!」
5、Regina di WAVE挑戦者決定トーナメント【NEXT】1回戦(10分1本勝負)
○倉垣翼(9分53秒、エビ固め)鈴季すず●
※ハヤブサ直伝ファルコンアロー
1回戦最後の組み合わせは、前Regina di WAVE王者の鈴季すずと、ベテラン・倉垣翼の対戦。倉垣は過去にJWP認定無差別、OZアカデミー認定無差別級王座などを巻いてきた実力者。両者の対戦はもちろんこれが初となる。なお、すずは2018年12月31日デビューで、倉垣は1995年1月8日デビュー。
まずはロックアップ。体格でまさる倉垣が圧倒するも、ロープ際でポジションを入れ替えたすずがエルボー弾。さらに倉垣のラリアットをブリッジでかわしてみせる。ならばと倉垣が串刺しラリアット。これをかいくぐったすずが串刺しのランニング・ニー。すぐにボディースラムを狙うが、これは倉垣が敢行。串刺しラリアット2連発。そして「行くぞ、ファイアー!」を唱和する。
勢いに乗る倉垣はカナディアン・バックブリーカーにつなげて串刺しエルボー。レッグロック→キャメルクラッチへ。耐えられるとバックドロップの体勢。
これを踏ん張ったすずがスピアで形勢を入れ変えようとするが、倉垣が受け止め担ぎあげる。なんとか切り抜けたすずがドロップキックで反撃。ミサイルキックにつなげる。カウント2。
倉垣も張り付けラリアットで反撃。コーナーに登るも、すずが復活して足止め。すると倉垣はコーナー上でカナディアン・バックブリーカー。耐えたすずが雪崩式フランケンシュタイナーでやり返し、後頭部にヒザ蹴りを見舞う。
ここですずは場外戦を選択。カウント16でリングに戻ると、バックを取る。倉垣が取り返すと、トラースキックのラリーに。すずがジャンピング・ハイキックからロープに走るが、倉垣がカウンターのラリアット。エルボーで応戦するすずに倉垣がバックドロップ。
残り2分となり、倉垣がブレーンバスターの体勢。これをグラン・マエストロ・デ・テキーラに切り返すすず。カウント2止まり。すぐに走るすずだったが、倉垣がラリアット。キックアウトされるとハヤブサ直伝ファルコンアローにつなげて3カウント。
◎バックステージ
倉垣「初対戦、すずちゃん。すごかった! ビックリした。なんか10分だったので、本当にギリギリ勝ててよかった。でも、また闘いたいと思いました。そしていまトーナメントはじまったばかりなので、オラが出場する限りはこの大会優勝しないといけないと思っているので、次の大会もバリバリ気合入れて、頑張ろうと思います。行くぞ、ファイアーーー!」
――次は狐伯だが…。
倉垣「あっ、まだ?(笑)。ぜんぜん当たったことない対戦が続いている。waveさん、いままで鎖国っていうか、フリーを出してなかったのもあって、オラも新鮮な気持ちで、気をつけて闘おうと思います。狐伯もね、いい選手だっていうことはわかっているので、この間、バトルでちらっと当たって…。楽しみながら勝ち進みます!」
6、スクランブルWAVE(30分1本勝負)
○宮崎有妃&米山香織&清水ひかり(12分27秒、体固め)チェリー●&SAKI&網倉理奈
※直伝デスバレーボム
メインイベントは、DUAL SHOCK WAVEにエントリーしている宮崎有妃&網倉理奈、米山香織&チェリーと、王者組のSAKI&清水ひかりをシャッフルしての6人タッグマッチ。オープニングでおこなわれた抽選の結果、カードは宮崎有妃&米山香織&清水ひかりvsチェリー&SAKI&網倉理奈となった。
試合は網倉vs宮崎の師弟対決でスタート。ロックアップで宮崎が押し込むと、網倉がショルダータックルで向かっていくが、受け止めていく宮崎。
宮崎が制すと米山が出て行き、カバーする。カウント2。網倉がワープレスを放つも、かわした米山がコーナーを間違えてチェリーにタッチしてしまう。案のじょうチェリーに捕まり、変型の羽折固めで捕獲される。
これを切り抜けた米山がモンゴリアン・チョップで反撃。グルグルパンチはチェリーが受け止めていく。策がなくなった米山だったが、チェリーの足を思い切り踏みつけ切り抜ける。チェリーも足を踏み返してダブルリストアームサルトを敢行。
今度はSAKIが出て行き、ニーリフト、リバーススプラッシュを敢行。これは寸前で米山がかわしていく。ならばとバックドロップを狙うが、米山がフェースクラッシャーに切り返し、タッチを受けた清水がヒップドロップ、ティヘラ、PKFにつなげる。これを受け止めたSAKIがデスバレーボムを放って網倉にタッチ。
網倉がカナディアン・バックブリーカーで捕獲。コーナーに清水をセットし、トレイン攻撃。サンセットフリップでカウント2。
一方、清水もジャンピング延髄、ジャンピングPKで応戦。続いて宮崎が出て行き、張り付けラリアット。網倉もダブルチョップでやり返す。ならばと宮崎のドロップキックを皮切りに、清水のカニばさみ、米山のセントーン、清水のPKが決まり、最終的に宮崎がミサイルを発射させる。カウント2。
攻め込まれた網倉だったが、セントーンで反撃開始。キックアウトされるとダブルのワープレスを敢行する。カウント2止まり。
タッチを受けたチェリーが宮崎にティヘラ。すぐに立ち上がる宮崎だったが、チェリーがボディーブローを叩き込み、河津掛け。その足でコーナーに向かうも、清水が妨害。宮崎が雪崩式ブレーンバスターにつなげる。カウント2。さらにムーンサルト・プレスを放つが、かわしたチェリーがウラカンラナ。キックアウトされるとロープに走るも、網倉が足止め。網倉のセントーンからチェリーがチェリトーンボムにつなげる。カウント2。
なおも走るチェリーに米山が後方回転エビ固め。宮崎がラリアットにつなげる。一方、チェリーも春夜恋。返されると6選手が入り乱れる形の混戦となり、SAKIのビッグブーツがチェリーに誤爆。チャンスとばかりに宮崎がラリアットで追い打ちをかける。カットされるとムーンサルト・プレスを投下。これも返されると、最後は直伝デスバレーボムを突き刺し、熱戦に終止符。
◎エンディング
宮崎「えー、本日はwaveラジアント大会、ご来場誠にありがとうございました! 12月も残りわずか…いろんなところが、もうどんどんラストになっています。明日は大阪ラスト、なんか今年1年いろいろありすぎて、もう今年が終わるんだって…」
SAKI「(マイクを奪って)まだ終わりません! 22日の新宿FACEがありますから、明日もありますし、今日こんな攻防でミックスでタッグされたけど、米山さんも敵、宮崎さんも敵、あーみんも敵、チェリーさんも敵。私の仲間はひーちゃんだから!」
清水「でもやっぱり対角も楽しかった」
SAKI「終わらせません。私たちチャンピオンが今日は締めさせていただきます! 敵だけど、今日は味方だったチェリーさん! そして私、(チェリー自主興行の)前日、26日に自主横行開きます! チェリーさんは新木場で、私は新宿FACEで10周年大会を開かせていただきます。12月26日、仕事納めもまだかと思います。わかります! チケットが売れていません。ぜひチラシだけでももらって帰ってくれたらうれしいです。よろしくお願いします。waveさん、明日、大阪大会、そして22日は新宿FACEで大会がありますので。そして元旦と…来年も私たちチャンピオンベルト、守り続けるよね。30回まだまだ、だもんね」
清水「(あと)23回、頑張ろう!」
SAKI「誰が勝ち上がってきても、勝ちましょう!」
清水「頑張りましょ! 締めるぞー!(締めの説明をしたあと)行くぞ、これがwaveだ! これがギャラパンだ! ウォーーー!」
エンディング曲が流れるなか、宮崎が「私たち優勝する気満々なんで。元旦は試合だと思っています、アナタたちと。なあ!?」と振ると、網倉も「おお!」と力強く答える。そして宮崎は「頑張ります。ありがとうございました!」と引き揚げていった。
◎バックステージ
SAKI「今日からタッグのトーナメントもはじまりまして、元旦に私たちのDUAL SHOCK WAVEに挑戦するチームがいよいよ12月に決まります。今日はあーみん&宮崎さん、チェリーさん&米山さんとミックスで闘いましたけど、やっぱりひーちゃんと隣にいて、このベルトを守ることが大事だなと改めて感じました。誰が相手でも勝ちましょう。あーみん凄いもんね。あーみん凄いわ…」
清水「成長期ですね。でも、負けないくらい成長しています。追いつかせません!」
SAKI「おおー! カッコいいじゃん!!」
清水「30回防衛するぞ。ウォーーー!」
2022.11.26
「Detras de Lazona Vol.6」
◎前説
野中美智子リングアナウンサーが前説。いつものように注意事項などを説明したあと、今大会にカナダのドキュメンタリー・クルーが入っていることを紹介。番組では「世界中の女性の活躍を取り上げているドキュメンタリーを撮っている」とのこと。コメンテーターを務めるサラメさんが紹介され、第1試合のリングアナウンサーも務めることが発表された。
◎オープニング
まずは選手入場式がおこなわれ、出場全選手がリングへ。久しぶりのwave参戦となる桃野美桜が代表の挨拶をおこなった。
桃野「みなさん、こんばんは! waveに久しぶりに登場しました、ボスです。狐伯、久しぶりだね。1年以上ぶりにwaveに参戦させていただけてメチャクチャうれしいのと、まぁ、これはあまり言いたくないんですけど、1年以上ぶりにボスマミ組めて、今日決まってから、本当にずっと今日という日を楽しみにしてきました。マミーが妊活入るみたいで、今日がラストマッチ? あ、違うのか。マミーに子供が産まれたら、美桜、仲良くできる気がしないので、美桜はボスマミ最後だと思ってやりますので、みなさんもそのつもりで見てください。よろしくお願いします」
桜花「それは、私に子供ができたら嫉妬するってこと?」
桃野「……違う」
桜花「この試合を最後にいったん妊活に入る桜花由美です。本当は徐々に妊活準備に入ると言っていたんですけれども、私は若くありません!」
桃野「たしかに…」
桜花「若くないんです…。まだ30代だったら、もうちょっと期間をおいて妊活に入るっていう準備があったんですけど、もう43なので、1分1秒でも早いほうがいい、ということで試合をやりながら妊活準備には入れないということで、急きょ、今日の試合で一応、長期欠場に入ろうと思っています。一応、子供ができたらうれしいなと思って、奇跡だから。できなかったらすぐ戻ってくるかもしれないです。今日、ボスマミが組めるということで、これで私はいったん妊活に入れるなと思っているので、今日は本当にみなさんとともに、ボスマミと奇跡の試合を思う存分楽しんで、長期欠場前の試合にしたいと思うのでみなさんもぜひぜひ熱い応援よろしくお願い致します!」
1、Future WAVE(15分1本勝負)
△狐伯(時間切れ引き分け)梅咲遥△
第1試合は狐伯vs梅咲遥のシングルマッチ。「狐伯」コールのなか、組み合う両者。梅咲がサイド・ヘッドロックにとらえていく。狐伯も脱出して、ヘアーホイップ。強気な梅咲は同じ技でやり返す。
続いてエルボー合戦。そこから梅咲がボディースラム。狐伯もボディースラムで応戦し、串刺し攻撃の体勢。これを梅咲がドロップキックで迎撃し、弓矢固めへ。耐えられると張り付けドロップキックをお見舞いする。
場外でリセットした狐伯が戻り、再びエルボー合戦。梅咲がボディースラム、変型足4の字固めへ。続いてコーナーホイップ。これを切り返した狐伯が串刺しドロップキック。低空ドロップキック、ブレーンバスターと攻勢に出る。
エルボーの打ち合いから狐伯が走るも、梅咲が迎撃。フットスタンプを投下する。そしてセカンドからのミサイル発射。カウント2。
さらに梅咲は狐伯の両手を踏みつけ、足4の字固めへ。残り5分となる。なんとか狐伯がロープエスケープ。ならばとブレーンバスターからコーナーに登る梅咲。これを狐伯がドロップキックで阻止してデッドリードライブ。すぐさまクロスフェースロックで捕獲する。
残り3分のところで梅咲がエスケープ。追撃にかかる狐伯はコーナーへ。ミサイルキックはカウント2。すぐさま走る狐伯に梅咲がカウンターのブレーンバスター。梅咲もミサイルでやり返し、ブロックバスターホールドでカウント2。ダイビング・ボディープレスを狙うが、かわす狐伯。ここから丸め込みの応酬となるが、いずれもカウント2。ならばと走る狐伯に梅咲がドロップキック。残り10秒から梅咲がジャーマンSHを決めたところで時間切れを迎えた。試合後、互いに手を出すが、歩み寄ることはせず。握手をかわさずリングを降りた。
2、スクランブルWAVE【Resume】(30分1本勝負)
○桜花由美&桃野美桜(24分39秒、片エビ固め)宮崎有妃&旧姓・広田さくら●
※ビッグブーツ
オーストラリアで挙式を終え、念願の“人妻”となった桜花由美。徐々に妊活に入ることを公言していたが、今大会を最後に、本格的に妊活に入ることを発表。桜花が節目の試合として選んだのは、桃野美桜とのタッグ“Boss to Mammy(以後、ボスマミ)”。対峙するのは、waveの迷タッグ・奇跡(宮崎有妃&旧姓・広田さくら)の2人。これまで両チームはwave認定タッグ王座をめぐる争いを繰り広げ、かつ名勝負を生んできた好カードでもある。
リングに上がった広田は「今日で最後、見納めということで、今日はあんなことやこんなことのやり納めっていう…。感慨深いよねー、私が桜花さんとはじめて会ったのは…」と思い出にひたるも、桜花が奇襲を仕掛けてゴングとなる。
早速、ボスマミが串刺し攻撃を狙うが、広田が同士討ちを誘っていく。広田は「久しぶりに組むとこうなるんだって」と、桜花をねぎらうも…桃野は「そこにいるから悪いんだよ」といつものつれない様子。
続いて広田がフェースクラッシャーからの高田純次。これを桜花が迎撃し、桜花のターンとなるも、広田がガットショットで阻止。そして「結婚したとか、妊活入るとか関係ないんだよ。コイツが43歳なのには変わりないんだよ。(高田純次を)やる資格はねーんだ! 無事に子供、産んでから出直して来い!!」と愛ある喝(!?)。
続いてコーナーに振ろうとするが、桜花が振り替えして串刺しビッグブーツ。カウント2。すかさず桃野が飛び出していき、ボスマミの連係「担いで」「投げて」「おんぶ」を決める。さらにキャメルクラッチで捕獲すると、桜花が目一杯、走らされてフロントキックをお見舞いする。
続いて桃野が広田をサイドヘッドロック。広田がバックエルボーで脱出し、エルボーをアピールしてみせる。今度は広田が桃野をとらえる。桃野もバックエルボーで脱出し、エルボーをアピールしてみせるが…背後から広田がボ・ラギノール。
タッチを受けた宮崎がキャメルクラッチで捕獲。すかさず広田がロープに走るも宮崎を激励してコーナーに戻る。続く宮崎の串刺しラリアット、DDTはいずれもカウント2止まり。さらに奇跡はダブルのショルダータックルをお見舞いする。
すっかり奇跡のペースに狂わされている桃野だったが、ドロップキックを放って桜花にタッチ。広田はフェースクラッシャーを放って、プロレスLOVEポーズ。
続いて宮崎vs桜花のマッチアップに。すると、いつもは年齢を理由にはずかし固めを拒否する宮崎がはずかし固めの体勢!? だが、これを桃野がカットしてしまう。これに怒ったのは桜花自身だった。「私、最近やってない! せっかくやる気になったのに、余計なことをするな!」と桃野を戒め、自らはずかし固めに挑んでいく。
久しぶりのはずかし固めを受けきった桜花がビッグブーツで反撃を開始。そしてDDT、カカト落とし、ビッグブーツでカウント2。桃野がクロスボディー、低空ドロップキックで続く。
宮崎もビッグヒップで桃野にお仕置き。桃野を孤立させるが、桃野もヘッドシザースホイップで形勢を入れ替え、美桜ロケットを発射させる。カウント2。
ならばと宮崎はラリアットで応戦。丸め込みの応酬はいずれもカウント2止まり。宮崎のラリアットが決まったところで15分経過。ここで奇跡は広田ロケットを発射させる。さらに広田はトップロープからのロケット式のボ・ラギノールを狙うが、これは未遂。すぐさま広田の張り付けボ・ラギノールと、桃野のドロップキックがラリーとなる。ダブルダウンとなり、カウント9で試合再開。
ここで広田は「美桜、久しぶりだけど、鈍ってないな。ありがとう!」と握手を求めるが、桃野は丸め込みを連発。JKボムを狙う。これを読んだ広田がボ・ラギノール。ロープに走るも、桃野がカウンターのブロックバスターホールドを放って、桜花にタッチ。
続く桜花は串刺しビッグブーツでカウント2。エルボーのラリーを挟んで、広田が正拳突き。そして「桜花、結婚はめでたいことだ。でも、結婚は幸せなことばかりじゃねーんだ!」とシャイニング・ウィザードでカウント2。続けてへなーらサンセットを狙うも、これは桜花が回避する。ならばと広田はスイングDDT。さらにはトペ・スイシーダの体勢。しかし桃野がドロップキックで妨害する。
これで流れが変わり、ボスマミの変型ファンタスティック・フリップ、高い高い、桜花のボディープレスが決まる。これはなんとか宮崎がカット。すぐにボスマミはダブルを狙うが、宮崎がダブルハンドのラリアットで阻止。広田がすかさず夜叉ロックへ。このピンチをしのいだボスマミは連係のロケット式ブレーンバスターの体勢。
だが、宮崎が桃野を操り、桜花にボ・ラギノール。すかさず広田が首固めへ。キックアウトされると、へな拳からのへなーらサンセット!
このピンチをしのいだ桜花は合体の不知火から垂直落下ブレーンバスターを敢行。だが、広田がふらふらドーンを決める。カウント2。ヒヤリとした桜花だったが、カウンターのビッグブーツをズバリと決めて勝負あり。
◎エンディング
桜花「宮崎さん、広田さん、ありがとうございました。奇跡の2人と組んでボスマミとの試合、とても楽しかった。だけど満足はしてない! まだまだ対戦したい!! だから私が帰ってきたら、また再戦よろしくお願いします」
しかし桃野は×マークを作る。
桜花「ボスがケガして、私、ずっと待ってたたんだよ!?」
桃野「まぁ、それはありがとう」
桜花「でしょ? 私とボス、組んで何年?」
桃野「自分で数えて」
桜花「5年だよ、5年! 5年でボスが何回も長期欠場に入っても、私ずっと待ってたよ。今回だって組むの1年以上ぶりだよ。でも、久しぶりな感じしないじゃん?」
桃野「いや…」
桜花「した!? そっか…。(久しぶりな感じ)しないじゃん。私はしなかった。今日の試合やってて、『あぁ、懐かしい』という思いしかなかった。もっともっとやりたいと思った。私事ではありますが、急きょすぐ妊活に入るってことを決めてしまいました。100%子供ができるとは限りません。でも、1%でも可能性があるなら、その可能性に賭けてみたいなと思って、今回、欠場に入らせていただくことになりました。いま、エースの野崎も長期欠場中です。それに私も欠場したら選手が3人になってしまいます。動ける選手がいま3人しかいなくなる状況…でも、『妊活頑張って』と送り出してくれるウチの選手にはホント感謝しています。私は妊活には入りますが、会場にはいます。会場でロビーやったり、受付したり、裏方作業はずっとやっていきます。で、子どもが産まれたらすぐ復帰します。もし子供ができなかったら…諦めがついて、もう復帰しようと思ったら、すぐ復帰します。私はずっとプロレスをやりたいと思っています。引退は考えていません。なので、復帰する際にはボスマミが組んで、私は奇跡との再戦がしたい。そして私が欠場している間に、野崎が復帰して、野崎がエースとして頑張ってくれることを私は願っています。いや、その前に狐伯! アナタも頑張ってよ。一応、若いんだからね、ウチの団体で。野崎がいない今、アナタがこの団体を引っ張って行くという気持ちで、試合に臨んでください。本当に今日はありがとうございました。(いきなり宮崎に)なんか私に一言お願いします」
宮崎「えっ!? そういうのは…」
桃野「(代わりに桃野にマイクが渡る)メッチャ楽しかったです。久しぶりに(奇跡の)お二人と試合ができて、本当に……うれしかったです。また試合してください。よろしくお願いします」
宮崎「いやね、桜花が休むっていうのは凄く大きなことだけど、でもね…今日、美桜を試合ができて私も凄くうれしかったよ。また前みたいに試合したいな。ありがとう!」
広田は横たわったままマイク。桜花が目の前に座る。
広田「やっぱり、ずっとね…リングに上がってない時期を感じさせないくらい…あー、やっぱりコイツだなって思った。美桜、本当にありがとう(と桃野とハグ)」
肩透かしにあう桜花だったが、「狐伯は言ってくれる!」と狐伯に振る。
狐伯「あのー、紆余曲折ありましたが、今日、入場式で同じリングに立てて、本当によかったです(と桃野に挨拶)」
桜花「みんなこんなに私の扱いが雑なんです。雑なんです! でも、そんなみんなの雑な愛が大好きです。私はこのwaveが大好き、なので私が欠場中に……」
感極まる桜花に、狐伯が助け船。梅咲にマイクを渡す。
梅咲「桃野さん、お久しぶりです。桃野さんとどこで試合できるんでしょうか? わからないですけど、会社の偉い人に言ってほしいです。ぜひ試合したいです。よろしくお願いします」
桜花「野崎! ノザキ様。野崎なら(私に一言)言ってくれる」
野崎「術後はじめてリングに上がりました。本当に桃野、アナタの試合が見れてよかったです。復帰したら、いの一番にやりませんか? 楽しみにしていてください。ということで、ノザキ様が締めていいですか?(桜花に)泣いてます? どうした? ただいったんラストということでお子さんができることを我々、望んでおります。頑張ってください! ということで、何を…」
広田「名前は一般公募で」
野崎「おお! これは正式決定だ。いまノザキ様が決めた! ケッテー! これがwaveだーーー!」
2022.11.15
『 Weekday wave vol.126』
◎オープニング
今大会は桜花由美社長が挙式&ハネムーン中のため欠場。試合に先立ち、人妻となったばかりの桜花からの手紙が紹介され、旧姓・広田さくらが代読。
「(桜花の声マネで)みなさん、こんばんは。11月11日、オーストラリアで結婚して人妻になった桜花由美です。本日はwave新木場大会にご来場いただき、ありがとうございます。いま私はオーストラリアのシドニーにいます。ケアンズからほど近いポートダグラスで挙式をし、そのままハネムーンでオーストラリアをまわっています。ケアンズからウルルへ行き、エアーズロックを堪能してきました! そのため今日の大会は、ケッ! 欠席になりますので、私のぶんまで応援よろしくお願いします。私はハッシュタグで大会を追うので、ぜひSNSにアップをお願いします。皆様、思う存分、楽しんでください。20日の静岡大会までには日本に帰りますので、そのときにみなさんに会えることを楽しみにしています。桜花由美」
会場の笑いを誘ったあと、大会がスタート!
1、Future WAVE (15分1本勝負)
△狐伯(時間切れ引き分け)青木いつ希△
第1試合は狐伯vs青木いつ希のシングルマッチ。狐伯の方から「お願いします!」と元気よく握手を求めるが、青木はさらに大声で「よろしくお願いしまーーーす!」と返してゴング。
ロックアップ、力比べと序盤から駆け引きが繰り広げられる。足を踏みつけた狐伯がアームホイップからの低空ドロップキック。すぐさまコーナーホイップする狐伯だったが、青木がリング下へと滑り降りる。ならばと、狐伯は場外の青木にスライディング・キックで追撃。さらに場外ドロップキックを決め、ボディースラムの体勢。だが、これは青木がやり返す。
リングに戻った青木がサイドヘッドロック。切り抜けた狐伯が首4の字固めへ。耐えた青木もボディースラムで反撃し、串刺しバックエルボー、フェースクラッシャー、ボディープレスを放っていく。キックアウトされると逆エビ固めへ。なんとか狐伯がロープ。
攻勢に転じた狐伯が低空DDT、低空ドロップキックをお見舞い。続けて串刺しドロップキック2連発につなげる。さらにブレーンバスターでカウント2。
エルボーの打ち合いから走る狐伯。足を払って止めた青木が後頭部にダブル・ニーアタック→ブレーンバスター・ホールドでカウント2。セカンドからのボディープレスもカウント2止まり。
一方、狐伯も低空ドロップキックでやり返し、ミサイル発射。ならばと青木は大外刈りからの肩固めへ。かろうじて狐伯の足がロープにかかる。「終わりだ!」と仕留めにかかる青木。コーナーに登るも、狐伯が復活しデッドリードライブ。
逆に狐伯がコーナーに登るも、青木も足止め。これを狐伯がスタンガンに切り返し、スワンダイブ式ミサイルキックを投下。青木もショートレンジ・ラリアットで応戦し、ロープに走るも、狐伯がカウンターの丸め込み。キックアウトされると連発するが、切り抜けた青木がラリアットを放ったところで、時間切れを迎えた。
2、スクランブルWAVE(20分1本勝負)
関口翔&○川畑梨瑚(11分42秒、片エビ固め)米山香織●&チェリー
※ムーンサルト・プレス
フリー選手の参戦が一部解禁となり、コミカルの常連だったチェリーがwaveに帰ってきた。早速、米山香織とのゴキゲンBBAを復活させ、元・アクトレスガールズの関口翔&川畑梨瑚と対戦。なお、川畑は本日(11月15日)がリアル・デビュー記念日でもある。
これが2度目のタッグとなる関口&川畑は川畑の入場ダンスを2人で披露。観客を魅了してみせる。
試合は米山vs川畑でスタート。開始早々、川畑がキレキレのダンスからの手四つを挑むと、米山もクネクネのダンスで応戦。読み合いの攻防から川畑がアームホイップ、ドロップキックを決めていく。
ならばと米山は川畑をロープに張り付け、「本日デビュー記念日の梨瑚さん! チョップ4発いくぞー!」とチェリーとチョップでお祝い。ところが4発だと物足りなかったようで、オマケのチョップを叩き込むゴキゲンBBA。
続いてチェリーが出て行くも、川畑がボディースラムで反撃。しかし、チェリーも三角締めからの腕固めへ。耐えられると、髪の毛を抜きまくるチェリー。タッチを受けた米山だったが、川畑がドロップキックで反撃。関口もドロップキックで続く。
一方、ゴキゲンBBAはダブルの攻撃を狙ったが、関口がまとめてチンクラッシャー。そして米山に串刺しバックエルボー、フェースクラッシャーをお見舞い。
ならばと米山もグルグルパンチ、クロスチョップを放ってチェリーにタッチ。チェリーが関口をレッグロックで捕獲する。堪らずに川畑がカットに入る。この2人を手玉にとったチェリーが関口にボディーブロー、大外刈りを狙う。
これを踏ん張った関口が逆にブーメラン・アタック。すぐさまロープに走るが、チェリーがかわしてスリーパーで捕獲する。このピンチを切り抜けた関口がアームブリーカーからのミサイル発射。
続く川畑がキックで追い打ちをかけるも、かわしたチェリーが足をロックしての変型スープレックス・ホールド。熟女でドーン!は、川畑がかわして丸め込む。カウント2。
ヒヤリとしたチェリーだったが、ネックブリーカードロップでやり返し、米山にタッチ。米山がセントーン、ダブルリストアームサルトの体勢。これを堪えた川畑がソバット、カカト落とし、ブラジリアン・キックと畳みかける。カウント2。
ここで川畑&関口が連係。ダブルのドロップキックからダブルのフロントキックを狙う。寸前で米山がかわすと、間髪容れずにチェリーがネックブリーカードロップで飛び込み流れを変える。今度はゴキゲンBBAが連係(ダイビング・フットスタンプからのダイビング千豚♪)。
川畑のキックをかいくぐった米山が後方回転エビ固めを狙うが、これは川畑が読んでいた。すかさず関口がアシストに入り、川畑がノーザンライトSHを敢行。キックアウトした米山が丸め込みへ。カウント2。ならばと米山は川畑を羽交い締め。チェリーが「絶対持ってろよ!」と熟女でドーン!を放つが、かわされ同士討ちに!?
このチャンスに川畑が米山にキックのコンビネーション。ムーンサルト・プレスにつなげて、デビュー記念日にベテランの米山から3カウントを奪ってみせた。
3、スクランブルWAVE(20分1本勝負)
○宮崎有妃&網倉理奈(16分11秒、外道クラッチ)旧姓・広田さくら●&梅咲遥
10・10旭川で宮崎有妃&旧姓・広田さくらと組んだことがきっかけとなり、それ以降、宮崎を慕っている様子の網倉理奈。11・6後楽園では宮崎のセコンドにも付いて、ブリブラダンスを披露した。そんな流れを受けてのタッグ結成となったが、これを面白く思っていないのが広田だった。
試合前からイラ立っている様子の広田。思わず宮崎が「落ち着いて。なんでそんなに怒ってるの?」と尋ねると、「なんでわからないんだ? あんなことやっといて! ふざけんなっ! この前の後楽園ホールで入場してきましたよね!? ハイビスカスみぃと宮崎さんと…それはいいですよ。なんでコイツ(網倉)なんですか! ちょっと前まで、私も一緒に踊って、血だらけになって闘って、やってたじゃないですか! なんで呼んでくれないんですか。なんで、なんで!? ずっと私、宮崎さんのセコンドにいて待ってたのに…。どんな気持ちで見てたと思ってるんですか!」とブチまける。
広田の剣幕に圧倒される宮崎だったが、この日、広田のパートナーを務める梅咲遥が「試合はじまるんですよ。過去は忘れて今日頑張りましょう!」と諭してゴング。
だが、梅咲に裏切られて早速孤立する広田。宮崎&網倉のトレイン攻撃が決まり、網倉の串刺しボディーアタック、ブロンコバスター、セントーンが決まる。キックアウトされるとリストロックで絞りあげる網倉。
これを脱出した広田だったが、網倉がローリング・ダブルチョップ、サイドヘッドロックで捕獲する。広田が得意のバックエルボーで脱出し、エルボーアピール。そこから梅咲のエルボー、広田のボ・ラギノールが決まる。
さらに梅咲がドロップキック、ネックブリーカードロック、フットスタンプ、ミサイルキックと畳みかける。カウント2。
広田&梅咲がバックエルボーで競演すれば、宮崎&網倉はカナディアン・バックブリーカーで競演。さらに串刺しボディーアタック、サムソンクラッチからの雷電ドロップをお見舞いする網倉。
すると宮崎が「カメラの準備をしろーーー!」と梅咲にはずかし固めの体勢。カットに入る広田に一瞬だけはずかし固め。すぐにほどいて、本命・梅咲にはずかし固めを狙うが、耐える梅咲。仕方なく広田にもう一度、はずかし固め…? あまりに簡単に成功してしまうため、「女の子はさ、そんなにすぐ開いちゃダメ。耐えて」と諭す宮崎。
試合を再開させた梅咲がブレーンバスターを狙うが、宮崎がDDTに切り返す。広田&梅咲も連係を試みるが、宮崎が同士討ちを誘って串刺しボディーアタック。そしてダブルのワープレスを敢行。改めて梅咲にはずかし固めの体勢。ガッツリ成功すると、広田が「梅咲、わかるよ。はずかしいよね? でも、大丈夫、そのはずかしさも2人でわかちあえば半分になるから」と、自ら股を広げる広田。
仕方なく梅咲は自力で反撃開始。ヘッドシザースホイップからプランチャを狙うが、宮崎がリングに戻って阻止。
ならばと広田がロケット式ボ・ラギノール。梅咲も追撃に入り、広田が619からのシャイニング・ウィザードにつなげる。さらに広田は「宮崎さん、一緒に踊りたかった!」とヘナーラ・サンセットを狙うが、これは未遂。逆に宮崎のラリアットが決まる。カウント2。
追撃のためコーナーに登る宮崎に広田がボ・ラギノール。ならばと広田&梅咲で連係のボ・ラギノールを敢行し、梅咲のプランチャ・スイシーダ→広田のトペ・スイシーダが決まる。
劣勢の宮崎をリングに戻すと、網倉が「お前ら2人で1人でやるなんて、卑怯だぞ。宮崎さんがかわいそうだ! 広田! やるなら私をやれ! 誰も幸せにならないぞ!!」と制止にかかる。だが、容赦ない梅咲が背後からミサイル発射。
すかさず宮崎が目突きからの首固め。外道クラッチは、広田が読んでウラカン・ラナへ。へな拳を連発する広田に、宮崎がラリアットでやり返す。ならばと広田もサクライト。キックアウトした宮崎がえびす落としを放つが、広田がふらふらドーンでカウント2。ここで広田のへな拳が暴発。梅咲にも当たってしまい、怒った梅咲が突き飛ばすと、躓いた広田を宮崎が丸め込む。キックアウトされると、すぐさま外道クラッチにつなげて3カウントが入った。
◎試合後のマイク
宮崎「広田、あのー、本当にそんな思ってくれてるなんて…。広田はブリシスと組むと、コイツもそうだけど、はじめてのハードコアとか、そういうのに入れてしまうのはね、子どもいるし、子どもにはまだ見せられないし、私もいろいろ考えてのことだったの。いろんなところでハードコア、アホみたいに踊って、ハードコア。ちょっとね…。いまでもお母さん勝つと、あの子たちむっちゃ喜んで、あの子らにプロレスさせてるところを見せたいと思うんだよ。確かにまだ網倉は別に、この子の意見も別にちゃんと聞いてないし、みぃちゃんにも別になんか言ってもないし、みぃちゃんもこないだ『なんでコイツなんだろ』って思ったって。そらそうだよね。北海道でみぃちゃんが欠場になってしまって、急きょ網倉が入ったからね、カードに。みぃちゃん、知らないんだけど、とくに説明もせず…。(11・6後楽園で)網倉が入場して、なんだコイツって思ったんだよね。いま、曲かかりますか? ハードコアの、ブリシスの曲、すみません、突然で。広田が思ってると思わなくて。すみません、本当に」
広田「宮崎さん、ちょっと自分も感情がこう…悲しかったり悔しかったりして、ちょっとだけヒステリーになってしまって、本当すみませんでした。いつもはあんなヒステリックな感じじゃないんですけど、ついつい…。(音響がバタついていると)あんのか、ないのかハッキリしろよ!」
宮崎「突然、言ったことなので。これがライブショー」
広田「お前、ありがたく思えよ」
宮崎「網倉、お前どうなんだよ。いまここで聞きましょうか? 北海道でハードコアやったよね? 結果的に血まみれになったのは私だけだけど、あんなの普通のことだから。たぶん1回、病院行ってないからわからないけど、(指)折れてます…。(ここで曲が鳴り始める)なんだか聞こえてきたぞ!」
網倉が声を張り上げ「私、宮崎さんの指が折れたら宮崎さんの指になります! 目が潰されたら、目になります! だから弟子にしてください!」と志願。
網倉の決意に会場は大きな拍手が送られ、会場にはブリシスの曲。最後は、宮崎、網倉、広田、梅咲のブリブラダンスで締めくくった。
4、DUAL SHOCK WAVE~WAVE認定タッグ選手権試合(30分1本勝負)
<王者組>SAKI&○清水ひかり(21分43秒、逆打ち)世羅りさ&藤田あかね●<挑戦者組>
※第30代王者組が7度目の防衛に成功
アズーリ10・16新木場で世羅りさがSAKI&清水ひかり(galaxyPunch!)に挑戦表明したことにより、今回のタイトルマッチが決定。世羅は藤田あかねとの「チームしまなみ」でタッグ王座に挑戦となった。なお、王者組はこれが7度目の防衛戦。
試合はSAKIvs世羅でスタートとなるも、そっと忍び寄った藤田が背後から襲っていく。早速、ダブルを狙うが清水が妨害。逆にぎゃらぱんの連係が決まる。
ならばと、しまなみも場外戦を仕掛けて形勢逆転。世羅はバックステージから持ち出したスーツケースで清水を襲撃(どうやら狐伯の物だった模様)。SAKIにもスーツケースを投下する。
追撃に出る藤田が清水にボディースラム、エルボードロップでカウント2。世羅がリバース・カンパーナーを仕掛けると、SAKIは藤田にカンパーナ。世羅とSAKIの意地の張り合いが繰り広げられる。
ならばと世羅が清水にダブルニードロップを投下。カウント2。ジャイアント・スイングでブン回して、藤田にタッチ。
追撃にかかる藤田は、あえて世羅を使ったダブル・ニードロップを投下。そして、串刺しショルダータックルにつなげる。
一方、清水もアームホイップでやり返してSAKIにタッチ。SAKIはチームしまなみにフェースクラッシャー。藤田にリバース・スプラッシュを投下する。
藤田もショルダースルーでやり返し、世羅に託す。早速、世羅はSAKIをコーナーホイップ、串刺しバックエルボーを放つと、今度はエルボーの打ち合いとなる。その場のセラリズムバスターでカウント2。
SAKIもアトミックドロップから走るが、藤田が妨害。ならばとブレーンバスターにつなげたSAKIのフロントキック、ランニング・ニーが決まる。カウント2。
ここでぎゃらぱんのダブル・インパクト式ヒップドロップが決まる。カウント2。続けざまにSAKIがストレッチボムを狙うが、踏ん張る世羅がエアーズロック。SAKIもブレーンバスターにつなげて、ファルコンアローでカウント1。
SAKIのフロントハイキック、世羅のドロップキック、SAKIのフロントキック、世羅のエルボーが交互に決まる。
ヒートアップするなか、戦況は清水vs藤田に移行していく。清水がカウンターのジャンピング・ミドルを敢行。キックアウトされるとスリーパーへ。耐えられるとエルボーの打ち合いに。
一進一退の攻防のなか、藤田のショルダーアタックが世羅に誤爆。孤立する藤田にぎゃらぱんがトレイン攻撃。SAKIのアシストから清水がカバーするも、世羅のダブル・ニードロップでのカットが間に合う。
ならばと清水がプランチャで分断。SAKIのランニング・ブレーンバスター。清水のダイビング・フットスタンプが決まる。カウント2。
ここで藤田は清水にヘッドバット。キックアウトされると変型キャメルクラッチからPONジュースへ。みかんでポンを狙うが、着地した清水がハイキック。カサドーラは藤田が切り返すも、清水の逆打ちが完璧に決まり、熱戦に終止符が打たれた。
残り3分。あぐらをかいてエルボーを打ち合う両者。朱崇花が蹴ると、世羅も蹴り返す。すぐに朱崇花がスピンキック。ムーンサルト・プレスにつなげる。カウント2。
◎試合後のマイク
SAKI「7度目の防衛に成功しました! タッグで勝つことができたけど、私、まだ世羅に一度も勝ててないので、次があることを期待します。今日はひーちゃんがメチャクチャ心強かったです。ひーちゃん、次はどうするの? あと23回、私たちの目標、残ってる」
清水「多い…多いね。でも、SAKIさん、今年に入って目標、絶対10年目巻いていたいって、絶対そのベルトがDUAL SHOCKの、このベルトであってほしい。だから12月26日までに23回やろうと全部防衛するぞーーー! それはない? それはない? それはない…。でも、それはないかもしれんけど、でも、30回必ずSAKIさんと防衛して…」
SAKI「誰でもかかってこいってことだよね? 要約すると、そういうことでいいかな?」
清水「誰でもかかってこーーーい!」
いの一番に網倉がリングに入る。
網倉「(宮崎に向かって)師匠、一緒にいきましょう!」
SAKI「師匠って何? 私じゃないの? なんの話?」
お構いなしに、次々とリングに上がる選手たち。
SAKI「ちょちょちょちょ、ひーちゃん、これどうするの!(この日大会に出場したメンバーが全員上がると)23パターンあるんじゃないの?」
この状況に待ったをかけたのは二上美紀子会長。
二上会長「網倉、シングル挑戦するのに、一番ノリで上がって来なかった? あとー、このリングに登ってる人も、シングルのときに上がってなかった? シングルも、タッグもってそんな図々しいことできません。お前らだいたい図々しすぎんねん、バカヤロー…」
SAKI「ちょっと待ってください。ぎゃらぱんだって図々しくいきますよ!」
二上会長「アンタらチャンピオンやからおいといて…。えっと、シングルのトーナメントあるんですよ。12月から、やるんです。シングルの『NEXT』っていうトーナメント。じゃあ、それと平行して、そういうことやらないんですけど…ウチwaveなんで、シングルとタッグのトーナメントを同時進行でおこないます! なので、シングルに出る人はタッグ、もちろん出れません!(紛糾する選手たちに)当たり前やろ。お前ら図々しいにもほどがあるよ(とピシャリ)」
SAKI「タッグやってる間、私たちシングル出てていいんですか?」
二上会長「ダメです」
SAKI「お仕事ナシで?」
二上会長「だいたいシングル巻いてて、タッグも巻くような人たちってよくないから。あんまりよくないから。アンタたちはチャンピオンで、高見の見物」
SAKI「お仕事は…?」
二上会長「オファーするやん! なので、タッグに出る人とシングルに出る人と、のちほど私、面談しますので! あっ、ちょちょたん(梅咲に向かって)、いまパートナーいてないけどどっちに出たい?」
梅咲「タッグがいいです」
二上会長「タッグがええの?」
梅咲「ダメなんですか?」
二上会長「いや、ええよ」
梅咲「じゃあシングルで」
二上社長「なんや、それ。『じゃあ…』って。とりあえずはのちほど。ゴキゲンさんたちは?オバサンたちはタッグで? わかりました。あとでみなさん面談しましょう。いいですか? いいですね! もう一つお知らせごとがありまして…めでたいことなんですけど、waveってコロナの前まで、とある儀式があったんです。本日、その儀式にふさわしい人がいらっしゃるので復活をしようかなと思いまして、ミュージック・スタート」
すると川畑梨瑚のテーマ曲がかかり、ケーキが花道から登場。
二上会長「ばたやんデビュー記念日なんでしょ? クレンジングちゃんと持ってきた? みんな持ってるって。ばたやん、何周年? 4周年! で、18日が自主興行! 4周年自主興行、(新宿)フェイスであります。川畑梨瑚、改め“ばたやん”、いや改めません。ばたやん、デビュー4周年おめでとう!」
そして、解禁となった顔面ケーキでお祝いした。
川畑「(ケーキまみれになりつつも)かわいくなってる? いつもよりかわいって!? こんな周年お祝いしていただいたのがはじめてなので、すごくすごくうれしいです。しかもwaveさんの復活イベント…でいいですか? コロナ明けの(ケーキ)復活で、自分が顔面ケーキしていただけるなんて、本当に幸せです。5年目も頑張ります!」
二上会長「今日、ぎゃらぱんが勝ったんですけど、デビュー記念日なんで、ばたやんが締めていいですよ」
川畑「本当に幸せです。ありがとうございます。みなさん並んでいただけたでしょうか。行きます! これが、waveだーーー!」
◎バックステージ
SAKI「今年に入ってプロミネンス、意識していた相手ではあったので、うれしかったです。タイトルマッチという形でプロミネンスvsCOLOR‘Sができて、勝つことができて。7度目の防衛できて。ありがとう、ひーちゃん」
清水「ありがとうございます! でも、うーん…1戦1戦がやっぱり全力で、死にものぐるいで、でも目指すところは30回。高い、高い目標だけど、でもSAKIさんと2人でだったら絶対叶えられる夢だと思ってるので、2人だけで、でも2人だけじゃなくて、あーみんと裕子がいて、側にいてくれて、支えてくれてるからこそ、誰もが成し遂げれないことをCOLOR‘Sとして叶えたいから、必ず30回。防衛してみませす!」
2022.11.06
「Lets enjoy!!」
1、Future wave(20分1本勝負)
SAKI&○川畑梨瑚(13分15秒、片エビ固め)狐伯●&鈴季すず
※ムーンサルト・プレス
狐伯の復帰戦以来、同世代のライバルとして対峙してきた狐伯と鈴季すずだが、10・24後楽園での #レジーナチャレンジ で、偶然とはいえ、すずのジャーマンから狐伯がジャックナイフでSAKIを丸め込むという息のあった連係(!?)を披露。そのことを受け、今大会では狐伯とすずがタッグを結成。2人にリベンジしたいSAKIが対峙するというシチュエーションが生まれた。
狐伯&すずにReginaへの道を阻まれたSAKIが自ら先発。試合前からやる気満々だ。だが、開始早々、狐伯&すずがダブルのドロップキックを決めてみせる。続いてロープに振られたSAKIだったが、タイミングを外すと川畑との連係でお返し。そして変型のジャイアント・スイングにつなげる。
川畑が出て行き、すずにサッカーボールキックを連発。エルボー合戦を挟んで、串刺しランニング・ニーでカバーする。
タッチを受けた狐伯がドロップキックで追撃。2発目は川畑がかわして低空ドロップキックをお見舞い。さらにコーナーホイップしようとしたが、狐伯がアームホイップに切り返し低空ドロップキックで応戦する。ならばとミドルキックを叩き込んだ川畑が、狐伯を自コーナーに連れ帰る。
SAKIがストンピングで追撃にかかる。串刺し攻撃を狙うが、読みかわす狐伯。SAKIも作戦を変更しカンパーナへ。すずがカットに入ると、SAKIは狐伯&すずにフェースクラッシャー。
一方、狐伯も水面蹴りで流れを変えると低空DDT→低空ドロップキックで報復し、すずにタッチ。すずがSAKIの後頭部にランニング・ニーを叩き込む。続いてSAKIのフロント・ハイキック、すずのエルボーが打ち合いとなる。ヒートアップしたSAKIはグーパンチと見せかけてチョキをアピール。
劣勢のすずに対して、エプロンから狐伯がゲキを飛ばす。これにカチンときた様子のすずが狐伯とつかみ合いに!? 背後からSAKIがアトミックドロップの体勢ですずを担ぐと、すずは狐伯をリング下へと蹴り落とす。
すずの気を引こうとするSAKIが「コッチ、コッチ!」と挑発し、張り付けドロップキック、フロントキックにつなげる。
続く川畑は打撃で攻勢に出るも、すずも臨戦態勢。川畑をセカンドロープにセットし、スライディングしてのジャーマン、続けてエプロン上の川畑に場外からのランニング・キックをお見舞いする。
さらにはリングに戻ってバッドボーイ。いい流れを作ったすずだったが、狐伯が勝手にチェンジして試合権利を奪う。早速、狐伯はダブルアームTを狙うがSAKIが妨害。間髪容れずに川畑が丸め込みにつなげる。さらに投げっぱなしジャーマン。トラースキックを叩き込み、改めてジャーマンの体勢。これをすずがカットし、投げっぱなしジャーマン。狐伯がジャックナイフ・エビ固めへ。バトルロイヤルでも見せた連係を披露したが、惜しくもカウント2。
ヒヤリとした川畑だったが、狐伯にトラースキック、ハイキック、バックキックと畳みかける。キックアウトされるとムーンサルト・プレスの体勢。これは狐伯も阻止する。ならばと川畑がカウンターのトラースキック、バズソーキック2発で振り切り、最後はムーンサルト・プレスでトドメを刺した。
2、スクランブルwave~イリミネーションマッチ(30分)
優宇&高瀬みゆき&青木いつ希&関口翔(4−3)旧姓・広田さくら&米山香織&ハイビスカスみぃ&梅咲遥
①○高瀬(7分52秒、首固め)みぃ●
②○高瀬(8分2秒、首固め)米山●
③●優宇(12分47秒、オーバー・ザ・トップロープ)広田○、梅咲○
④○青木(17分52秒、エビ固め)梅咲●
⑤●高瀬(19分8秒、ウラカン・ラナ)広田○
⑥●青木(20分46秒、オーバー・ザ・トップロープ)広田○
⑦○関口(22分15秒、カケロホマラ)広田●
※関口の1人残りで優宇組の勝利
旧姓・広田さくらは第2試合に登場。米山香織&ハイビスカスみぃ&梅咲遥と組み、waveの若手レギュラー陣(優宇&高瀬みゆき&青木いつ希)に、フリー解禁となったことを受けての参戦となる関口翔を加えた布陣と激突。試合はイリミネーション形式でおこなわれ、30分間のうちに相手チームを全滅させた方が勝利。30分を終えた時点でどちらも全滅しなかった場合は、残っている人数が多いチームが勝ちとなる。なお、オーバー・ザ・トップロープルールも採用された。
試合はクリーンな握手でスタート…と思いきや、広田組が奇襲。梅咲が青木にエルボーを決めると、エルボーポーズでまずはアピール。あえて広田の前でもアピールする。呆然とする広田だったが、青木が「後輩にとられてんじゃねーぞ!」と、広田に串刺しボディーアタック、ボディープレスをお見舞い。サイドヘッドロックで捕獲すると、広田はバックエルボーで脱出。四方のファンに向けてエルボーポーズでアピールする。ついでに梅咲にもさきほどのお返し。
優宇が出て行き、逆水平チョップ、ボディープレスで広田をカバー。カウント2。広田も拝み渡りを狙ったが、非情にも優宇が手を放す…。仕方なく一人で挑戦する広田だったが、案の定、転落。「今日のお前らおかしいぞ!」とあおった観客に文句を言いながら、優宇にはボ・ラギノールで反撃にかかる。
米山が出て行き、優宇にクロスボディー。これをはじき飛ばした優宇がセントーン。関口が出ていくと、米山がモンゴリアン・チョップ、グルグルパンチ、クロスチョップで迎撃。みぃとのクローズラインを決め、さらに連係を試みたものの失敗。
復活した関口がランニング・ネックブリーカードロップで反撃にかかると、みぃは足を踏んで動きを止める。もちろん関口もやり返していく。ならばとみぃはブレーンバスターを予告するが、これは関口が敢行。一方、みぃもスタナー、低空ドロップキックでやり返す。コーナーに登って降りたところに、関口がドロップキック、STOを放ち、高瀬にタッチ。
高瀬はみぃに串刺しラリアット。セカンドからのダイビング・エルボーアタックで追撃にかかる。ならばとみぃはエルボーで応戦。これを受けて立つ高瀬だったが、みぃが走るとぶっ倒れる。追い打ちをかけようとみぃがブレーンバスターの体勢。だが、これは高瀬が敢行し、スタナー、低空ドロップキックにつなげる。ならばと突進するみぃだったが、高瀬がカウンターの首固めで3カウント。カットに入った米山もカウンターの首固めで連続フォール。
立て続けに2本を先取した高瀬。広田が飛び出すと、またもや首固め。あわやの場面となったが、梅咲が寸前でカット。カウント2。
今度は優宇が広田にラリアットを連発。セントーンを放つが、かわした広田が「上げるぞ!」とロメロスペシャルの体勢。失敗に終わると、梅咲&米山&みぃが助けに入る。それでも優宇のボディーに大苦戦。ならばと、4コーナーに登る広田&梅咲&米山&みぃだったが、優宇がジャンプすると、バランスを崩す4選手。結局、優宇がバンプをとった衝撃で4選手が転落し、優宇がみたらしだんごにつなげる。
さらに優宇は広田&梅咲をコーナーにセットしキャノンボール。ベアベアーズを狙うが、場外から米山&みぃが妨害。気をとられたと優宇が背を向けると、広田&梅咲がボ・ラギノールの連係。優宇をオーバー・ザ・トップロープで失格させることに成功した。
試合は、広田vs関口に移行。広田がフェースクラッシャーを放ってLOVEポーズ。広田&梅咲がロケット式ボ・ラギノールを発射させると、梅咲がブレーンバスター、フットスタンプにつなげる。カウント2。
関口もドロップキックで反撃にかかると高瀬がドロップキックで続き、セカンドからのミサイルキック。ロープに走るが、みぃが足をすくって攻守逆転。
梅咲が低空ドロップキック、ミサイルキックにつなげる。これはカウント2止まり。走る梅咲に高瀬がパワースラム。なおもロープに走るが、今度は米山が足をすくう。すかさず梅咲がドロップキックを放つと、米山&みぃがスリッパで叩きまくる。
なんとか高瀬が交代に成功し、戦況は青木vs梅咲へ。梅咲がネックブリーカードロップ、ブロックバスターホールドでカウント2。青木も大外刈りでやり返す。カウント2。梅咲が丸め込みを狙うが、青木が切り返し3カウント。
とうとう広田1人となってしまった赤コーナー。青木&高瀬がコーナーホイップ。串刺し攻撃につなげる。そしてサンドイッチ・ラリアットを叩き込む。このピンチを切り抜けた広田が2人を相手にDDTから低空ウラカン・ラナ。ダブルフォールでゴボウ抜きか!?と思いきや、試合権利のある高瀬のみが失格に…。
広田の数的不利な状況は変わらず。広田vs青木&関口という構図となったが、なんとか広田が青木をオーバー・ザ・トップロープでエプロンへ。関口も同じくオーバー・ザ・トップロープでエプロンへと送り込むと、フェイントを入れて青木を失格させることに成功。
最終的に残ったのは広田vs関口。仕掛けた関口が丸め込みを連発していく。なんとか返していく広田だったが、関口の執念がまさり、カケラホマで3カウントが入った。
3、カオスwave(15分1本勝負)
○桜花由美(10分24秒、エビ固め)アイガー●
※ビッグブーツ
今大会終了後、海外で挙式をし、徐々に妊活休養に入ることを明かしている桜花由美が独身最後の日の試合として、アイガーと対戦。
試合がはじまるも目線を逸らす両者。アイガーが視線を合わせると、「見てんじゃねーぞ!」と桜花がガットショット。すぐさまアイガーも桜花の背後に取り憑く。
桜花が振り向こうとすると、アイガーも桜花が怖いのか、振り向かせない。グルグルまわしてもてあそばれる桜花。
続いて走るアイガーに、桜花がビッグブーツ。アイガーが雄叫びをあげると、桜花も「なんだ、オラ!」とガンを飛ばす。桜花はアイガーのラリアットを受け止める、ビッグブーツ。アイガーも受け止める。ならばと桜花は幸せパンチを狙うが、かいくぐったアイガーが「ノー・シアワセ!」と言い返す。
それにもくじけない桜花が串刺しビッグブーツにつなげる。場外戦を挟んだあと、アイガーがDDTを放ってコーナーへ。
桜花がロープを揺さぶりアイガーを逆さ吊りに。串刺しビッグブーツを狙うも、アイガーが白い毒霧で迎撃。ラリアットでカウント2。桜花もDDTでやり返し、カカト落としでカウント2。
さらにビッグブーツを放つが、耐えたアイガーがラリアットで応戦していき、再びガンの飛ばし合い。桜花のネックハンギングボム、アイガーのチョークスラムはいずれもカウント2止まり。ならばと走るアイガーに、桜花のカウンターのビッグブーツがズバリと決まり3カウント。
試合後、桜花がマイクを握る。
桜花「アイガー、私、一応欠場前にやりたい人って言われて、アイガーってお願いしたんです。で、アイガーが怖くても、勝てたら、私は結婚に勝てる気がすると思いました。なので勝ったので、私はこの結婚、勝てる気がします。えー、私ごとではございますが、本日が独身の試合の最終日となります。このあと18時からOZ新宿大会に出るんですけども、そこでOZさんは欠場に入ります。waveは一応、妊活準備がありますので、徐々に欠場していく方向になっていくと思いますので、ぜひ独身。まだ妊活に入る前に、ぜひぜひまた見に来てください。そして、私ごとではございますが、明日からオーストラリアに行きます。オーストラリアに行って、挙式と入籍をしてきます。(拍手が沸き起こる)ありがとうございます。日本に帰ってきたら人妻となって帰ってきますので、次の試合は、人妻としてリングに上がりたいと思いますので、ぜひ応援よろしくお願い致します」
◎バックステージ
桜花「勝てたので、この先どんなに怖いことや辛いことがあっても、アイガーとの試合を思い出して、結婚生活に勝っていこうと思います」
――いよいよ結婚だが、いまの気持ちは?
桜花「えー、なんかちょっと複雑です。やっぱり妊活に入るって決めて、OZさん10年以上レギュラーだったんですけど、先に欠場させていただいて、waveも妊活に入れるとなった段階で、欠場に入るので、ホントにいつ欠場に入るかわからないです。帰ってきてすぐ入ってしまうのか、しばらく経って入るのか、でもwaveの試合も徐々に減らしていくと思うので、本当に私を応援してくださる方は1回でも多く、見に来ていただければなと思います」
――長い道程でしたが。
桜花「ホントですね、42年も! いやでもホントに独身って最高だと思ったんです。自分の自由時間、最高って思ってたんですけど、私のプロレスの不規則な生活を理解してくれる方なので、それを踏まえて私と結婚してくれるというので、とても助かっています。なので、いままでと変わらないかもしれないです。そこに子どもが出来たっていうぐらいで」
――社長業の方は?
桜花「続けます、続けます。なので会場にはいますので、みなさん来てください」
――明日出発?
桜花「明日出発です」
――何日くらいいってる?
桜花「10日くらい行ってます。帰ってくるの18日なので、15日の新木場はお休みです」
――人妻として上がるのはどのタイミング?
桜花「たぶん20日の静岡? もともと(結婚が)決まってから新木場が入ったので」
――人妻第一戦は?
桜花「静岡なんです(笑)」
――おめでたいことですから。
桜花「成田離婚しないように気をつけます。帰ってきてやっぱり別れる! 日本では籍入ってないから別れる!って(笑)。向こうのリーガル・ウエディングといって、オーストラリア方式のウエディング。帰ってきて、向こうの書類が返ってきたら、それまでに夫婦別姓が締結されていたらいいな…。書類が返ってくるの3カ月くらいかかるらしいんで…。でも入籍日は、一応、11月11日に入れるので、書類戻ってきて11月11日に入籍したことになるので。夢だったので、海外で挙式して入籍するのが。それが叶います」
4、プレミアムwave(15分1本勝負)
△世羅りさ(時間切れ引き分け)朱崇花△
10・24後楽園の #レジーナチャレンジ を受け、一部フリー選手の参戦が解禁となったプロレスリングwave。これにより、いまや大人気フリーレスラーへと成長した朱崇花のwave参戦が実現。世羅りさのとの注目の初シングルマッチがwaveのリングで組まれた。
慎重に組み合う両者。すぐに朱崇花がサイドヘッドロック。世羅が取り返す。早速、読み合いの攻防となるが、朱崇花がラ・ブファドーラで先制。場外に世羅が落ちると、ケブラーダを狙う。
これを阻止した世羅がファイアーマンキャリーで担いだまま鉄柱に衝突。さらに場外ブレーンバスターを敢行する。世羅が「朱崇花、はじめまして!」とリングに戻す。そして逆エビ固め→リバース・カンパーナへ。ダブルニードロップを腰に落としていく世羅。串刺しバックエルボー、さらに腰攻めを展開する。ロープに飛ばすが、朱崇花がドロップキックで形勢逆転。
朱崇花は鉄柱からのラ・ケブラーダを成功させるとリングに戻り、ミサイル発射。ロープに走るも、世羅がかわしてコンバイン。そのまま抱えてコーナーに叩き付ける世羅。すぐさま串刺しダブルニーアタックでカウント2。リバーススプラッシュ式ダブルニードロップを投下するが、未遂。世羅が強引にリバーススプラッシュ式ダブルニードロップにつなげる。
一方、朱崇花は打撃のコンビネーションからムーンサルト・プレスを投下。これは世羅が寸前でかわす。
残り5分となり、朱崇花が張り手。世羅はエルボーで返していく。朱崇花がフロントキックでやり返すと、世羅がエアーズロックⅡ。朱崇花も応戦する。カウント1。ならばと世羅は羅紗鋏を放ち、両者にダウンカウントが数えられる。
残り3分。あぐらをかいてエルボーを打ち合う両者。朱崇花が蹴ると、世羅も蹴り返す。すぐに朱崇花がスピンキック。ムーンサルト・プレスにつなげる。カウント2。
畳みかけようとする朱崇花だったが、世羅が踏ん張りエアーズロック。ファルコンアローでカウント2。
こで世羅が羅紗鋏。ダイビング・ダブルニードロップにつなげる。カウント2。走る世羅に朱崇花がフライング・ニールキックを放ったところで時間切れのゴング。
握手を求める世羅だったが、朱崇花は張り返してリングを降りた…。
世羅「オイ、朱崇花! ここのリングで出会ったのも何かの縁だろ? またやろうや。見―つけたちゃった。まだまだやり合いたいヤツ、たくさんいますねー、プロレスリングwaveさん! 一個、アピールすることがあるはずなんですよ。オイ、COLOR‘S、お前らが持つタッグベルト、プロミネンスが挑戦表明してるよな? いつやらせるんだよ。さっさと日にち決めてもらっていいですか? えっ、誰が決めるんだ?」
二上会長「ワシや。waveのリングやろ。11月15日、新木場でいいですか?」
世羅「15日、新木場で! いいでしょう!」
二上会長「清水、帰ってくるよね? ちゃんと」
SAKI「何もなければ…」
二上会長「ベルト、メキシコに盗られたりしてないよね、客に?」
SAKI「私いるんで、日本に」
二上会長「でもメキシコってホラ、アソコよくパクられたりするから。大丈夫かな? アタシも以前あったんで…、ハイ。清水が帰ってくるという前提で11月15日やりましょう。SAKI&清水組vs世羅と誰?」
世羅「私には面白いパートナーがいましてね、チームしまなみ…藤田あかねを呼びたいと思います」
二上会長「オッケ−、ギャラパン対チームしまなみ。わかりました。それでいきましょう」
世羅「この空気どうやって締めたらいんですか? えー、このあとメインイベントです。プロミネンスでした。ありがとうございました」
5、Regina di WAVE~WAVE認定シングル選手権試合(30分1本勝負)
<王者>○志田光(22分31秒、片エビ固め)宮崎有妃●<挑戦者>
※KATANA。第19代王者が2度目の防衛に成功
8・14新宿で志田光がRegina di waveに返り咲いたことでwaveの至宝が海外へと流出。その間、志田はさくらえみとの初防衛戦を敢行。一方、日本では、次期挑戦者を決めるべく、#レジーナチャレンジ と銘打たれたバトルロイヤルがおこなわれ、そこで勝ち上がったのが宮崎有妃だった。宮崎は20年7月以来、2年4カ月ぶりのRegina挑戦、志田はこれが2度目の防衛戦となる。
宮崎はいつもの入場曲ではなく、ハードコアスタイルで登場。みぃ&網倉理奈を引き連れブリブラダンスを披露すると、ラダー、テーブル、チェア、碁盤を次々とリングに用意する。志田が後から入場すると、宮崎がマイクを要求する。
宮崎「志田、全部用意してきた。オマエ、私の土俵で闘ってもいいんだよな? ハードコア・ルールで…見たいよな? 見たいよな? GAMIさん、桜花! この試合、ハードコア・ルール、いいですよね!?」
二上会長「ダメです。ダメです! チャンピオン・シップなんで、ダメです。普通の試合じゃないんで、ダメです。見たいのはやまやまですが、ダメです! チャンピオン・シップ委員会の2人がダメです!!」
宮崎が「えええええーーー!」と、打ちひしがれているところに、志田が奇襲のドロップキック。試合がスタートとなり、さらに志田がドロップキックを放つも、今度はかわした宮崎がイスを手にする。だがこれはTommyレフェリーが制止する。
逆に志田がコーナーに押し込み、ナックル連打。ならばと宮崎がビッグヒップでやり返す。はずかし固めを予告するが、志田が回避しバックブリーカー。そして場外戦へと突入する。戦場はステージ上へと移動。志田がクロスボディーを投下する。そして、エプロンに宮崎をセットし、ランニング・ニーアタックを敢行。エプロンサイドでキャメルクラッチを極める。
リング内に戻り、志田がサーフボードストレッチへ。耐えらえると、コーナーブレーンバスターを敢行。
宮崎も串刺しラリアット、はずかし固めで形勢逆転。辱めを受けた志田は「テメー、よくも!」と小刻みエルボーで反撃。串刺しニーを叩き込むが、Tommyレフェリーが挟み込まれて裁定不能状態に!?
これをチャンスと踏んだ宮崎はハードコアモードを全開。イスを投げつけたあと、志田をコーナーに逆さ吊りにしてイスを顔面にセット。ラダーで突っ込んでいく。さらには場外のテーブルに志田をセットし、テーブルクラッシュを敢行。
これで主導権を握った宮崎はテーブルの破片を持ってリングイン。志田が奪ってテーブルで脳天をブチ抜いていく。宮崎はラリアットを応戦するもTommyレフェリーはまだ回復しておらず…。ならばと宮崎はフェイバリット・アイテムの囲碁盤を持ち出すが、逆に志田が囲碁盤の上にファルコンアロー! カバーするも、これもレフェリー不在でノーカウント。
コーナーに登る志田だったが、宮崎が雪崩式ブレーンバスターに切り返す。ここでTommyレフェリーがようやく復活。ダウンカウントを数えはじめると、両者ギリギリで立ち上がり、試合再開。
志田のエルボーに、宮崎はサミングで応戦。だが、志田も延髄斬りでやり返す。もう一度、宮崎はサミングからの首固め。キックアウトした志田が走るが、宮崎が丸め込みへ。外道クラッチの掛け合いはかろうじて宮崎が制すも、カウント2止まり。
すぐに宮崎はムーンサルト・プレスの体勢。これを回避した志田が雪崩式ブレーンバスターを狙う。これは宮崎も回避する。逆に宮崎がエプロン上でブレーンバスターを掛けようとするも、志田が踏ん張り奈落式ブレーンバスターを敢行。
これで主導権を握った志田はセカンドロープからのダイビング・ダブルニーアタック→ダイビング・ダブルニーアタックにつなげる。
そしてファルコンアローでカウント2。KATANAを狙うが、回避した宮崎がデスバレーボム。だが、カバーに行けず。
先に宮崎が仕掛けて張り付けラリアット、ラリアットでカウント2。ムーンサルト・プレスを成功させるも、これもカウント2止まり。
志田も丸め込みで流れを変えると、志田は竹刀、宮崎はイスでチャンバラを繰り広げる。すぐさま志田が魂のスリーカウントにつなげるが、これを返されると必殺のKATANAを抜き、2度目の防衛に成功した。
◎エンディング
志田「クッソ、面白かった。私がこのベルトを獲って、日本にベルトがない状態で、それでも私はこのベルトの価値を存分に高めて帰ってきたと思ってる。そして #レジーナチャレンジ も、大会もハッシュタグもトレンドに入ってたし、私がいなくてもチャンピオンとしてメチャクチャ盛り上げてるんじゃないですか、私。問題は…次ですよ。Who’s next!? 次、この今日のメインイベント見て、それでもまだ尻込みしないで私に挑戦したいヤツ。ここに上がって来い。顔を見せろ、顔」
いの一番に網倉理奈がリングへ。
志田「えっ!? ごめんなさい…ちょっと勉強不足で、スミマセン。どちら…?」
網倉「はじめまして! COLOR‘Sの網倉理奈です!! ハイッ!」
すると他の選手たちもリングに雪崩込む。
志田「わかった!×5。1回下がれ×3。1回下がってください!一番に下がった人を挑戦させるかもしれない…」
そうすると一斉に下がる選手たち。朱崇花は遅れてエプロンへ。
志田「ちょっと気になる選手も、やりたい選手もいますが、GAMIさん、もう1回やってもいいと思いますし、レジーナチャレンジじゃなくてもいいです。どうにか次の挑戦者決めておいてください。私、タイトルマッチ次、1月1日にやるので」
二上会長「(交通費)高いやん…円安」
志田「そうですね。いま1ドル150円まで来ているので、しかも年末年始という、ピーク時ではあるんですが、私、次1月1日に新宿FACEで防衛戦をやるので、それまでに誰が挑戦者なのか、決めておいていただければと思います」
二上会長「1日なんですか?」
志田「1月1日です。それはもう決まってるので、すみませんが、交通費またよろしくお願いします! 見たいよね? すぐ帰ってきていいよね、私。毎月でも帰ってきていいくらいです」
二上会長「やめてくれ、毎月は! 1月1日、やりましょう。その前に年末なので、ウチはNEXTというシングルのトーナメントがあります。そちらやりましょう。去年、青木が優勝しました」
青木「ハイ!」
志田「もうNEXTやるって決まったんだから降りろ、オラ! 締めるんだよ、私が! オラオラ、トーナメントに集中しろ(挑戦者希望の選手たちを一掃する志田)。宮崎さん、メチャクチャ面白かったです、ホントに。私、こういう試合やりに日本に来てるんだなって思いました。こういう試合のために、こういう試合、味わいたくて、わざわざ日本に来てるんだなって思いました。ありがとうございました。今日、宮崎さんが勝った方がwaveにとってはハッピーエンドだったと思います…そんなん知るか、ボケッ!
私がこのベルト持ってまだまだ世界各地で防衛戦やって、(リングサイドの野崎に向かって)オマエが復帰したときにチャンピオンとして、オマエの相手をするのは私だ! これはシダ様が決めた。ケッテーーー! 今日はありがとうございました! まだ×4、お客さん! 声足りないよ! 声出していんだよ、もう。声出していいんだよ。声出していこうよ! 私がチャンピオンの間に、この空席を絶対埋める! 他団体だろうが、なんだろうが私がもっともっとwaveを盛り上げていきます。これがwaveだーーーっ!」
◎バックステージ
―ー2度目の防衛おめでとうございます。
志田「ありがとうございます。いやー、きつかったけど、楽しかったー! 私、今回、昨日、日本に着いて、明日アメリカに帰るんですよ。ホント日本での滞在時間って、たぶん50時間ないくらいで、往復30時間以上かけて来て、それでもその価値のある闘いだったなと思います。ホントにこういうドキツい試合をしたくて、ドキツい相手と頭イカれてる相手と、頭イカれた試合、これをしたくて、また日本に来てるんだなって。日本に来て、日本でまたプロレスはじめて、ホントによかったなと今日すごく思いました。それくらいキツいけど、楽しかったです、今日。いや、なんか手も震えが止まらなくて、それくらいホントに心も追い詰められたし、身体も凄いしんどかったし…こういうのだよね、女子プロレスって。まだまだ日本でマナブこと、やりたいことあるなって改めてそう思わせてくれた一戦でしたね」
――次は1月1日?
志田「ホント、リング上で言った通り、ホントは毎月帰ってきたいくらいの気持ちなんですけど、やっぱりできるだけwaveさんには申し訳ないですけど、できるだけ帰ってきたいなと思ってるし、このベルトを持っている限り、私が日本に帰ってくる理由ってわるわけだし、やっぱり日本で試合をするためにも、こういう今日みたいな試合をもっともっと味わうためにも、このベルトは手放せないなと思うので…。1月1日、2023年の幕開けを日本で迎えられるっていうのも、凄く23年を1年、突っ走る年になるんじゃないかなと思うので、また年始にチャンピオンとして戻ってきます」
――1月の帰国は長くなる予定?
志田「ならないと思いますね。弾丸だと思います。なんでこんな弾丸になるかっていうと、AEW毎週水曜日に生放送で大会やってて、土日だったら休まずに来れるんですよ。土日に日本に来て、水曜までに向こうに戻れば、AEWもそのまま出れるので。なのでいつも弾丸になっちゃうんですけど。やっぱ休みたくないんでね、できるだけ。ホントに。『なんていうスケジュールなんだ!?』ってメッチャ言われますけど、休むのもったいないですよ。こんなに日本の女子プロレスもメチャクチャ楽しいし、アメリカのプロレスもホントに、いま夢の真っ只中生きてるのに休むなんてもったいないんですよ。だからできるだけ弾丸になって行ったり来たりになっちゃうんですけど、また1月も帰ってきたいと思います。またなんかそれまでにアメリカでも、また防衛戦。最初の防衛戦はアメリカでやったとはいえ、相手が日本人だったので、次はやっぱり海外の選手と、外国人の選手と防衛戦やりたいなっていうもありますし、このベルトと一緒にアメリカ、カナダ合わせて8都市、旅してきましたけど、まだまだいけると思うので。このベルトと一緒にまだ旅を続けたいなと思います」
2022.10.24
「Survival Dance~#レジーナチャレンジ~」
◎オープニング
現在AEWを主戦場にしている志田光がレジーナに返り咲き、レジーナが海外へと流出中のプロレスリングwave。11・6後楽園でおこなわれる志田、2度目の防衛戦の相手を決めるため、二上美紀子会長がTwitterを使って挑戦者を募集。その結果、33名の選手がエントリー。当日発表のシークレット選手2名を加えた総勢35名が挑戦権を懸けたバトルロイヤルで激突することとなった。
大会に先立ち二上美紀子会長がリングへ。まずは声を出していい大会であることを告げ、恒例の「まいど!」で観客とコール&レスポンス。早速、ルールが説明される。
はじめは2選手によるシングルマッチでスタートとなり、3分目からエントリー選手が1人ずつ登場。その後は1分ごとに選手が追加される。選手が残り7人になった段階で一度、休憩に入り、そのあと改めてファイナルに残った7人で試合を再開。そして、最後の1人に残った選手が、11・6後楽園で志田のベルトに挑戦することが告げられた。
レフェリーはパンチ田原とTommyが担当(20人目の登場で交代)。勝敗は3カウント、ギブアップ、TKO、KO、オーバー・ザ・トップロープが採用された。なおリングアウトに関しては、どこかに行ってしまう場合は失格。また入場の際に時間を取り過ぎて、次の選手が来るまでにリングに入らない場合も失格となることがアナウンスされた。
1、Regina挑戦者決定時間差バトルロイヤル(35人参加)
○宮崎有妃<9>(52分58秒、体固め)世羅りさ●<34>
※直伝デスバレーボム。
※退場順(< >内の数字は入場順)=アイガー<3>、rhythm<5>&柳川澄樺<7>、神姫楽ミサ<10>、谷もも<4>、松本都<17>、Aoi<1>、藤田あかね<18>、川畑梨瑚<2>、SAKI<13>、優宇<22>、櫻井裕子<11> 、AKARI<24>、大空ちえ<16>、関口翔<14>&米山香織<8>、倉垣翼<21>、沙恵<23>、梅咲遥<28>、桜花由美<26>、チェリー<27>、 YAKO<32>、ハイビスカスみぃ<30>&救世忍者・乱丸<33>&旧姓・広田さくら<12>、狐伯<20>、遠藤美月<35>、鈴季すず<19>、青木いつ希<31>&笹村あやめ<28>&高瀬みゆき<15>、網倉理奈<6>、朱崇花<25>、世羅
◎前半戦
レジーナへの挑戦権を35名の選手で争うバトルロイヤル。後楽園ホールでの1マッチ興行ということでも注目を集めるなか、まずはAoiと川畑梨瑚が入場でダンスバトル。試合前から競り合う。
川畑がサッカーボールキックを放ち最初のカバー。カウント2。ボディースラム2連発を放って行く。Aoiも反撃にかかり、リストロック。
あっという間にアイガーのテーマ曲。アイガーはリングに入ったものの仁王立ち。すぐに4人目の谷ももが登場となる。谷は川畑&Aoiの上にダブル・ニードロップを投下させ「ももざんまい!」を披露。だが、背後からアイガーがしのびよると、大きな悲鳴。
続いてrhythmがリングイン。アイガーが次々と背後にとりつきリング上を混沌とさせる。そこに登場したのは網倉。早速、アイガーが網倉にとりつくが、網倉が振り向くと……逆にアイガーが驚いて転倒。リング上にいた選手達に押さえ込まれて、最初の脱落者となった。
試合は続き、JTO勢が仲間割れ状態に!? 互いにカバーしあうも、カウント2。
そこに米山が登場。早速、JTO勢は米山にOTRを狙うが、これは未遂。逆に米山がダイビング・クロスボディーを投下する。続いて谷&川畑が柳川にキャメルクラッチをきめると、次々と選手が連なっていく。
10人目は神姫楽ミサ。リング上では宮崎が柳川&rhythmをまとめてカバーし3カウントをとっている。リングインした神姫楽が宮崎に対して串刺しラリアット、ショルダータックル、セントーンをお見舞いする。
櫻井がリングインする直前に、宮崎が神姫楽にやり返して3カウント。さらにその直後に広田が登場。宮崎が串刺し攻撃を狙うも、これは未遂となる。
13人目のSAKIがアトミックドロップを連発していく。広田がかわしてボ・ラギノールで応戦。ならばと櫻井&網倉がSAKIの助っ人にまわり、広田をリストロックで捕獲する。その上にSAKIが騎乗し、COLOR’Sの絆をアピールする。
続いての登場は関口。リングインするなり米山とのダブルを狙うが、網倉がぶっちぎっていく。大外刈りを狙う関口をことごとくなぎ倒す網倉。
15人目は高瀬。元・アクトレスガールズがwaveのリングで再会することとなり、「強く、やさしく、あなたに一生懸命、元アクトレスガールズ!」と、懐かしいフレーズを叫んだのだが…。背後から広田らが襲撃。元アクトレスガールズをあお向けにし、いつものように飛び越えようとしたが、人数が多すぎて失敗。広田の直撃をくらった谷がみんなに押さえ込まれて3カウント。
そこに大空が入場。早速、ロープ渡りへ。広田も対角のロープで敢行する。続いての入場となった松本都もコーナー上でY字バランス。いきなりミヤコワールドを作りあげたが、リング内では宮崎がムーンサルト・プレスを投下する。豪快に自滅すると、その衝撃で松本が場外へと転落し、早々に失格となった。
続いて藤田が入場。孤軍奮闘しているなか、すずがリングイン。コーナーに登るすずを宮崎が落としにかかる。出落ちを回避するすず。そこに藤田が突っ込んでいったが、かわしたすずがオーバー・ザ・トップロープで、藤田を失格においやった。
ここで狐伯が登場。一方、リング上では川畑がみんなに押さえ込まれて失格に。
21人目は倉垣。いつもの入場パフォーマンスを繰り広げ、選手達をビビらせる。続いて優宇がリングインするなか、狐伯がSAKIにジャックナイフ。みんなに押さえ込まれて退場へ。
沙恵、登場。宮崎vs倉垣の間に果敢にも割り込んでいく。フロントキックを放つが、倉垣が吹っ飛ばし、倉垣&宮崎が反撃のダブル。なんとかかいくぐる沙恵。
続いて優宇のキャノンボールが櫻井に決まる。すかさずコーナーに登る優宇だったが突きおとされて失格に。
ここでAKARIが登場。リングインするなり、関口に関節技をきめる。次に入場したのはシークレットゲストの一人である朱崇花。入場に時間がかかり、すぐさま桜花が入場。
桜花と対峙した朱崇花がビッグブーツ。桜花も応戦していく。そして桜花がカウンターのビッグブーツを決めるも、米山が横取りカバーする。朱崇花が返してカウント2。桜花&朱崇花で米山にビッグブーツの競演。
続いてチェリーが入場。櫻井にボディーブローを見舞うとスリーパーへ。切り抜けた櫻井がコブラツイストを決めると、米山がカット。逆にチェリーがコブラツイストで捕獲。元アクトレスガールズvsその他の選手の引っ張りあいとう構図となり、引きちぎられそうになった櫻井がついにギブアップ。
梅咲がリングイン。早速、宮崎がはずかし固めを仕掛けて行く。これは高瀬がカット。
続いてみぃが入場。リング上ではAKARIが失格となる。さらにみぃがリングインすると同時に大空&米山も失格に。
青木の入場直後に、狐伯が倉垣にスワンダイブ式の回転エビ固め。みんなで押さえ込み3カウント。
YAKO、登場。早速、広田にヒップアタックを決める。続いて沙恵vs狐伯となり、狐伯が沙恵をOTR葬。梅咲もプランチャで飛んでしまい、退場に追い込まれる。
乱丸が入場すると、久しぶりに凡女美ィーナスがwaveマットで復活。入場でもりあげたあと世羅がリングイン。朱崇花とエルボー合戦を繰り広げる。ロープに走る朱崇花にすずがニーリフトをお見舞いする。
最後の入場となったのはもう一人のシークレット・遠藤美月。桜花と対峙するも、遠藤がBTボムを放って3カウントを奪ってみせる。
ここで乱丸が忍法金縛り! 全員がフリーズしたが、「おばちゃんだけ解除!」すると、遠藤、高瀬、世羅、宮崎、広田、みぃが動き出す。動かない選手たちの中にチェリーを発見。金縛り状態のままOTR葬された…。続けざまにYAKOもOTRで失格。
ここで広田が「1つのリングに3人もコミカルはいらない」!と乱丸、みぃの対戦を挑む。広田が「カンチョーの広田!」とキメると、乱丸が「忍法の乱丸!」と続く。キメ台詞のないみぃは迷ったあげく、靴下をぬいで手に装着。「足が臭いハイビスカス!」と、広田に襲いかかる。ならばと広田はボ・ラギノールで応戦する。だが、乱丸の忍法はみぃ&広田が阻止。この攻防が繰り広げられ、3人がダウン状態。10カウントが数えられ、3人がKOで失格となった。
リング上が混沌となるなか、遠藤がパワーボムで狐伯を失格に追いやる。さらに遠藤、すずがOTRで失格となり、リング上では朱崇花が高瀬にチョークスラムの体勢。だが、ここで残り7人となったため、ここで試合中断された。
◎後半戦
若干の休憩時間がとられたあと宮崎有妃、世羅りさ、青木いつ希、笹村あやめ、高瀬みゆき、網倉理奈、朱崇花の7人が改めてリングへ。試合が再開される。
笹村→高瀬が宮崎&網倉&世羅&朱崇花にトレイン攻撃。青木も突っ込むが…全員にかわされ逆にトレイン攻撃の餌食となる。続いて、笹村&青木&高瀬vs宮崎&朱崇花&網倉&世羅でブレーンバスターの掛け合いに。これは笹村組に軍配。そして関節地獄へ。
そこから高瀬がコーナーに登るも、笹村が妨害。ならばと高瀬&青木が笹村に雪崩式ブレーンバスターを狙うが、そこに朱崇花&世羅も加わっていく。結果、高瀬&青木&笹村が同時に投げ捨てられ3カウント。
今度は朱崇花&世羅が共闘路線。宮崎にダブルのバックドロップを放って行く。カウント2。さらに世羅のダブル・ニードロップ、朱崇花のライオンサルトが宮崎に決まる。キックアウトされると、朱崇花はコーナーへ。
すると、網倉が「お前ら卑怯だぞ!」と宮崎を守りにかかるが、宮崎が裏切りのスクールボーイで網倉をクルリ。
すかさず朱崇花が宮崎にミサイル発射させる。ならばと宮崎は碁盤を持ち出す。デスバレーを狙うが、世羅が回避し、逆に碁盤上にバックドロップ。間髪容れずに朱崇花が世羅にスピンキックを放って行く。すぐさま朱崇花はムーンサルト・プレスを放つが、かわされると着地。その朱崇花に宮崎が投げっぱなしジャーマンを決める。世羅が串刺しダブルニー、リバーススプラッシュ式ダブルニーにつなげていく。返されるとエアーズロックを狙うが、宮崎が阻止。
その宮崎が朱崇花に外道クラッチを仕掛けるも、世羅が妨害。朱崇花がロープに飛ばされ、トップロープに飛び乗るが、勢いあまってそのまま転落してしまい、失格。
これでリング上は宮崎vs世羅となり、宮崎がえびす落としでカウント2。ムーンサルト・プレスを放つが、世羅がカウント1で返す。
逆襲に出る世羅が羅紗鋏。ダイビング・ダブルニードロップを投下する。かわした宮崎が外道クラッチの体勢。だが、世羅も切り返し掟破りの外道クラッチへ。カウント2。ヒヤリとした宮崎が直伝デスバレーボム。返されるとダメ押しの直伝デスバレーボムで50分越えのバトルを制した。
◎エンディング
宮崎「優勝したぞーっ! 11月6日、志田の持ってるレジーナに挑戦するのは…一度、断ったのは私だけど…。志田に挑戦するのがゴールではなく、そのベルトを持って、復帰したときの野崎渚! テメーの前にな、偉そうに立ってやるよ。海外になんか興味ないよ。私の持ってるベルト、そして、その先にいる野崎…のために、必ず志田からスリーとります。今日、本当にありがとうございました!」
二上会長「次は断らないでください」
宮崎「もちろんです」
二上会長「私からお知らせが…。11月6日、志田のベルトに宮崎の挑戦が決定しました。あとウチのリング上ではなく、アズーリのリング上でCOLOR‘Sの2人の持ってるベルトに、プロミネンスが挑戦するっていう…。なんか本当に雑誌にも何も載らないところでやっていただいたんですけど、それもやりましょう」
SAKIが、清水が海外遠征中であることを告げる。
二上会長「そもそもチャンピオンがおらんかったわ。じゃあ、後楽園ではないところでやりましょう。あともう1つ、これ重要なことなんですけど、いいですよね?(桜花)社長。今回、思い切った企画で、私のTwitterに名乗りをあげてくれた選手をwaveに出しました。フリー関係ないですと言って、フリーのみなさんに本当に出ていただきました。フリーの人、ちょっと立ってください。で、それ以外の人って、基本所属とか、ユニットとかされている方なんですけど、(フリーに向かって)今日出ていたので、これからも出てください。(大喜びする乱丸)で、すごく急なんですけど、師匠、10月30日とかあいてる?」
乱丸がリング下から大阪でプロミネンスのイベントに出ることを告げる。二上会長が「大丈夫、(興行は)昼間やから。世羅だって出るもん」と言うと、乱丸は「空いてます!」と即答。これで乱丸の10・30刈谷大会への参戦が決定した。
二上会長「あと、みぃちゃん、出てください。その日ね、広田がピアノの発表会でお休みなんです。すみません。なのでカオスなルールは松本都にお願いしてるので、コミカルなところは凡女美に任せていいですかね。そういう感じで。(今回)私のTwitterに名乗りをあげなかったフリーたちを見返してやりましょう。とりあえず、最後みんな上がってください」
出場選手が全員リングに上がり記念撮影。最後は改めて宮崎がマイクをとる。
宮崎「ありがとうございます。出ていただいたみなさん、本当にありがとうございました。(夏実)もち! もち、いない?(セコンドをしていたもちを探す)帰った!? ケガはゆっくり…野崎もしっかり治して帰ってきてください。それでは『これがwaveだ!』で締めたいと思います。行くぞー、これがwaveだーーーっ!」
◎バックステージ
――試合を振り返って。
宮崎「あのー、今日私も出る順番とか全部聞いたので、結構はじめのほうだったので、絶対ダメだと思うんですけど、うまいこと勝ち上がれたと思っています。運がついてたと思っています、はい。えー、ここのバトルロイヤルはただの通過点で、その先にある志田、それも通過点で…。野崎が復帰するときに私は必ずベルトを持っていようと思ってるので、11月6日、スーパースターだけど、ただの後輩です。ただの後輩です! 必ずアイツからベルトをとります」
――これまでレジーナ挑戦を避けてきたが。
宮崎「そうなんです。あんまりベルトというものに興味がなくて、タッグはいっぱいとってるんですけど、だいたいがパートナーがベルトがほしいって言われ、『ヨッシャ、とろう!』っていうので、とってたのがあって…。こんなこと言ったら怒られるかもしれないけど、waveの人に…。他団体に一人で出るときは持って行かなかったり、別にタッグで組んだときに持てばいいとか、思ってたりするから。たとえば高瀬とか、いろんな人が他団体出て、一人でもベルト持っていってるのにもかかわらず、所属の私は持って行ってなかったりっていう。ベルトで安易な強さがわかるとかがあんまり好きじゃなくて、見に来てくれた人が『アイツは強い』と思ってくれるほうのが大事だと思っているので、試合を見て強いと思ってくれる方が大事だと…私の中の変なこだわりというか、ポリシーがあるので。いつも組んだ相手がどうしてもほしいっていうので、便乗してとってたという感じですね。シングルはいままで2回挑戦したのかな。水波に。アレも…。アレですよね。断って、んで、なんか札幌で45分アイアンマッチとか、アビリバvsOVER SUNでやって負けて、シングルになったとか…。本当そういうのしかないんですけど。
まあポスターをつくったGAMIさんが私を乗せるのがうまいのか…今日の(大会の)ヤツと11月6日のポスターが志田ひとりのヤツで、なんかムカつくなと思ったり、忘れてないんですけど、ぜんぜん忘れてないんですけど、今日、野崎が松葉杖とれて歩いてる。もう次はとれますって言ってたこととかで、いろいろ考えて…。まぁ、高瀬もいろんな気持ちあるだろうけど、私がベルトを待って野崎の前に立ちたい、と思ったってことですね、結局は」
――バトルロイヤルはどうだった?
宮崎「いやーもう緊張しててというか…。いたるところでいろんなことが起こるから、いろいろ考えて何かやったわけじゃなくて、網倉とかもこないだ北海道で急きょ、ハードコアの試合をやったときとかも、すごい仲間意識を持ってくれて、『宮崎さんを攻撃しないでください』みたいに言ってたけど、弱肉強食の世界だと思うので、容赦なく…。そうですね、やらせてもらいましたけど。まぁ私はその先に野崎を見ているので、すぐに野崎は前のように試合出来るわけではないと思うんですけど、野崎の前に立ちたいと思っています」
2022.10.01
「PHASE2 Reboot 3rd〜NAMI☆1~Oct.~’22」
◎前説
11月、12月と1日の興行がないため、今大会が年内最後の「NAMI☆1」大会。前説では野中美智子アナウンサーがいつものように注意事項を説明。さらに今大会は1試合ごとに正面がかわる正面四方システムとなることがアナウンスされた。
◎アントニオ猪木さん追悼の10カウントゴング
大会に先立ち、出場選手たちがリングサイドに集結。10月1日に79歳で逝去されたアントニオ猪木さんへの10カウントゴング、1分間の黙祷を捧げた。
1、Future wave(20分1本勝負)
○大空ちえ&AKARI(17分30秒、リングアウト勝ち)高瀬みゆき●&青木いつ希
オープニングマッチは、声圧強めの高瀬みゆき&青木いつ希と、PURE-Jの大空ちえ&AKARIのタッグマッチ。10・24後楽園でおこなわれるレジーナ・チャレンジに高瀬、青木ともに参戦を表明している状況だ。
試合は青木vs大空でゴングとなる。青木がアームロック、サイドヘッドロックでギブアップを迫っていく。大空はこれをヘッドシザースで脱出。すぐさま青木は大空を孤立させ、高瀬とのダブルのショルダータックル。そして四方に大空を張り付け、高瀬&青木で「せーの!」からの「ヨイショ!」で交互にチョップを放って行く。これで勢いに乗った青木はダブル・ニードロップで追い打ちをかける。カウント2。
続く高瀬は大空にキャメルクラッチ。青木がロープワークからの低空ドロップキックをお見舞いする。カバーしたが、これはノーフォールに。高瀬がロープに飛ばすも、大空がドロップキック。ならばと高瀬はトレイン攻撃を狙うが、大空が回避し、青木にロープ渡り。だが、青木が手を放したため、大空は転落してしまう。
ここから場外戦となり、AKARI&大空が青木にヒザ十字で一矢報いることに成功する。
リングに戻った青木は串刺し攻撃、フェースクラッシャー、ボディープレスでお返し。カウント2。大空もスクールボーイで流れを変えて、ようやくAKARIとチェンジとなる。
AKARIはドロップキックで巻き返しにかかる。串刺し攻撃、ミサイルキック、腕十字へ。耐えられるとソバットから走るも、青木が大外刈りに切り返す。
タッチを受けた高瀬がギロチンドロップを投下。キックアウトされるとダイヤル固めへ。さらに張り付けラリアットからコーナーホイップ。これは振り替えされるも、旋回式ドロップキックに切り返す。AKARIも二段蹴りで止めて、ブレーンバスターを敢行する。
タッチを受けた大空がジャンピング・ショルダーアタックを連発していき、DDT。カウント2。高瀬もブレーンバスターで流れを変えて、ロープに走るが、AKARIが追走式の張り付けラリアットで妨害し、大空と連係。そこから大空がフィッシャーマンSHにつなげる。カウント2。なおも走る大空だったが、高瀬がカウンターのパワースラム。グラウンドで追い詰めていくも、AKARIにカットされると青木&高瀬で連係。
残り5分となり高瀬のスピアが決まる。キックアウトされるとカミカゼからのギロチンドロップを投下する。これはAKARIがカット。仕留めにかかる高瀬がラリアットで飛び込む。かわした大空がブラ下がり腕十字へ。青木が慌てて救出に入る。
ここで再び場外戦に。ヒートアップしていくなか、青木がボディーアタックを狙うがこれは高瀬に誤爆。その間に大空がリングに生還。戻ろうとする高瀬を、微妙なところで排除しきった大空がリングアウト勝ちを奪った。
興奮状態の大空が試合後、マイクを握る。
大空「勝ちましたー! リングアウトでも立派な勝利です。今日、勝ったということで、いまwaveさんのツイート、自分もチェックしてるんですが、10月24日のレジーナ・チャレンジ、自分も挑戦したいです。GAMIさーん!」
そこにセコンドで来ていた谷もももリングへ。
谷「ハイ、谷ももも挑戦したいでーーーす!」
AKARI「AKARIもやりたいです!」
谷「GAMIさんどこですか?」
本部席の二上美紀子会長が「私、ここや」と声をかける。PURE-J3人が挑戦を表明するも、大空の勝ち方が微妙だったため、「レジーナ・チャレンジは考えますかね…」としぶる会長。
大空「あ、えっ? めっちゃボロボロになってまで勝ったのに…。えー!?」
二上会長「ちえちゃん、そんなキャラやったか?」
大空「身も心もボロボロです…!」
二上会長「それはな太りすぎやねん。お前ちょっと太りすぎやねん」
大空「1回(体重を)落としてから…あの戻って…」
二上会長「(ヘロヘロ状態の大空に)その姿勢の悪さはなんやねん。誰に向かって言ってんねん。(レジーナ・チャレンジは)リング上で手をあげるんじゃなくて、私のツイートに書いてください。Twitterに『出たい』ということを書いていただいたら、私そのまま返信するので」
大空「わかりました。ぜひ!」
二上会長「チェックしてるわりには要領を得てなかったですね。あと、ちえちゃんは少し痩せること。今日の勝利はいったん預かります。いまYouTube生配信中なんですけど、欠場中の野崎さん来てるんですよ。そんな感じでした。Twitter待っています」
谷「ハイ、ツイートしまーす」
2、チャレンジwave(15分1本勝負)
○ステファニー・バッケル(11分40秒、バッケルノツノ)狐伯●
プロレスリングwaveの15周年記念興行の中で、CMLL勢との対戦を希望した狐伯。前回はダリスと組んで、ステファニー・バッケル組と対戦したが、今回はシングルでバッケルとの対戦となった。
開始早々、バッケルがリストをとっていきうまさを見せるが、狐伯も落ち着いて脱出してみせる。再び組み合うとバッケルがサーフボードストレッチ。切り抜けた狐伯が丸め込みでカウントを奪う。バッケルのヘッドシザースも脱出してみせる狐伯。ならばとバッケルはフロントネックロック。そこからアームホイップを放つ。狐伯もすぐに投げ返していく。
バッケルがショルダータックルから走ると、狐伯がリープフロッグ。サムソンクラッチを狙うが、バッケルが押さえ込む。カウント2。フェイスカット、レッグドロップにつなげるバッケル。キックアウトされるとフェースロック、ドラゴンスリーパーへ。5分経過。
走る狐伯だったが、バッケルがニーリフトで止めて、ヘッドシザースでマットに頭を叩きつける。
劣勢の狐伯だったが、ドロップキックで反撃。バッケルもチンクラッシャーを見舞う。すぐに狐伯がヘッドシザースからの低空ドロップキック。コーナーに登るも、バッケルが追いかける。これを狐伯がスタンガンに切り返し、ミサイルキックでカウント2。さらに狐伯はバッケルの指を踏みつけ、低空フランケン。ロープに走るも、バッケルがスクールボーイで切り返す。そして変型STFへ。
このピンチをしのいだ狐伯だったが、バッケルはさらにDDTで追撃。狐伯も後方回転エビ固め、オクラホマロール、十字固めでカウント2。ドロップキックからミサイルキックを狙うが、かわしたバッケルがレッグドロップ。スイッチの入ったバッケルが串刺しラリアット。狐伯の反撃をもろともせず、ヘッドバットを連発し、顔面ウォッシュ。串刺しダブルニー、ブレーンバスターを放つと、バッケルノツノにつなげてギブアップを奪った。
3、カオスwave(15分1本勝負)
○アイガー(5分25秒、エビ固め)米山香織●
10・24後楽園でおこなわれる、レジーナへの挑戦権をかけたバトルロイヤルに参戦の意向を示しているアイガーと米山香織がシングルで激突。
アイガーが入場するなり、米山はリングから降りて「こわいー、行かなきゃダメ?」とおびえている。
あまりの怖さに米山は握手を拒否。ビビりまくっている米山に対して「米山」コールが沸き起こる。「がんばれ自分!」と奮い立たせた米山がドロップキックを放つが、かわしたアイガーがカバーする。カウント1。
突っ込む米山だったが、これもかわしたアイガーが背後に取り憑く。振り向いた米山にアイガーがDDT。米山もキャメルクラッチでやり返す。場外戦となるとバックステージへと逃げ込む米山。しかしこれは作戦だったようで、アイガーを台車に乗せて再登場。
怒った様子のアイガーが米山を捕まえ、リングに戻す。手拍子とともにコーナーに登るアイガー。米山が突っ込むと、アイアンクロー。米山がアイガーの顔に驚くと、アイガーも米山の顔にビックリ仰天しコーナーから転落してしまう。
このチャンスに米山がモンゴリアン・チョップ、グルグルパンチを放つが。アイガーも読んでいた。ラリアットを放つアイガー。カウント2。続けてチョークスラムを狙うが、米山が回避し後方回転エビ固めを狙う。これを吹っ飛ばしたアイガーが背後に取り憑く。悲鳴をあげながらも米山がサムソンクラッチを狙うが、押しつぶしたアイガーが勝利。
試合後、アイガーが米山を追いかけると、米山は一目散。アイガーは観客を恐怖に陥れながら退場した。
4、蹴撃wave(15分1本勝負)
○桜花由美(14分9秒、エビ固め)清水ひかり●
※ビッグブーツ
SAKIとのgalaxyPunch!(以後、ぎゃらぱん)でwave認定タッグ王者組に返り咲いた清水ひかり。最多防衛記録を目指しているぎゃらぱんは、2人が組むときはすべてタイトルマッチにすることを宣言。10・9札幌で4度目の防衛戦が予定されているが、勝てば翌10・10旭川でおこなわれるSAKI&清水vs桜花由美&狐伯のカードもタイトルマッチとなることが決まっている。桜花としてはベルトを巻くまたとないチャンス。仮・前哨戦となるこの試合で、その実力をアピールしておきたいところだ。
開始早々、打撃戦が繰り広げられたが、清水のドロップキック、桜花のフロントキックは空を切る。お互いを研究し尽くしている様子。
桜花がガットショットからヘアーホイップ。ねちっこく痛めつけていく。サーフボードストレッチにとらえると、観客は「ひかり」コール。桜花は気にせず串刺しビッグブーツにつなげていく。余裕の試合運びの桜花はコーナーへ。清水がエルボーで向かっていくが、桜花がかわしてブラ下がりブラディーEXで捕獲する。さらにアームホイップからクルスフィクスへ。
ビッグブーツで追撃にかかる桜花だったが、かわした清水がようやく反撃。PKFを皮切りにダイビング・ヒップドロップを投下する。キックアウトされると足4の字固めへ。耐えられるとロープに足をセットしドロップキック。ブレーンバスターを狙うが、踏ん張る桜花。
スタンガンで攻守を入れ替えた桜花がビッグブーツ。清水がローキックでやり返すと、桜花がエルボーやビッグブーツで返していく。走る桜花に清水がヒザ蹴り、桜花もビッグブーツから走るも、清水がトラースキック、ハイキック。コーナーに登るが桜花が阻止。逆にフロントキックでカウント2。一方、清水も延髄斬りから、PKにつなげる。カウント2。
残り3分となり、桜花がクロスアームDDT、カカト落としでカバーする。カウント2。ビッグブーツもカウント2止まり。ダメ押しを狙うが、清水がパワースラムに切り返す。
スピンキックからのダイビング・フットスタンプにつなげる清水。すぐに走るも、桜花がカウンターのネックハンギング・ボム。これもカウント2。ならばとタイガー・スープレックスの体勢に入る桜花だったが、清水が回避すると、最後はビッグブーツで振り切った。
試合後の桜花は横たわる清水に対してベルトを腰に巻くポーズ。タイトル奪取に意欲をみせた。
5、スクランブルwave(20分1本勝負)
宮崎有妃&○旧姓・広田さくら(16分41秒、サクライト)柊くるみ●&梅咲遥
10・9札幌でgalaxyPunch!(以後、ぎゃらぱん)の持つwave認定タッグ王座に挑戦することが決まっている宮崎有妃&旧姓・広田さくらのタッグ・奇跡が柊くるみ&梅咲遥を相手に試運転。
いつになくシリアスモードの広田が先発し、梅咲と対峙する。にらみ合いながら、リング内を一周。そのまま両者タッチとなる。
飛び出していった宮崎とくるみがショルダータックルで衝突。試合を一気に動かし、宮崎が低空ドロップキックでくるみを倒して顔面に低空ドロップキック。
再び広田vs梅咲に。エルボーをアピールしあう両者。エルボー合戦へと発展する。串刺しエルボーを狙う梅咲だったが、かわした広田がLoveポーズ。梅咲もやり返す。Loveポーズの競り合い制したのは広田。ロープに走るもくるみがエプロンから足止め。梅咲がドロップキックを連発していく。
続けてダブルを狙うくるみ&梅咲だったが、広田をロープに飛ばすと宮崎が捕獲。リズムを変えた広田がくるみ&梅咲にDDTを放って、ボ・ラギノール。ロープ上を走ってのボ・ラギノールを狙うが、さすがに途中で転落してしまう。
攻守が入れ替わり、梅咲がブレーンバスター、フットスタンプで反撃にかかる。カウント2。
今度はバックの取り合いに。そこから広田がボ・ラギノール。そしてサイドヘッドロックへ。梅咲がバックエルボーで脱出して、四方にエルボーアピール。今度は梅咲がサイドヘッドロックで広田を捕獲。これを広田がバックエルボーで脱出し「お前には譲らないぞ!」と意地を張る。
タッチを受けた宮崎がはずかし固めの体勢。踏ん張る梅咲がネックブリーカードロップ。セカンドからのミサイルキックを発射させる。もう一度、コーナーに登るが、広田が足止め。宮崎が追いかけるも、これはくるみが妨害。梅咲がミサイルキックにつなげるが、宮崎もすぐにラリアット。そしてはずかし固めの体勢。2度切り抜ける梅咲。3度目はくるみがカットに入る。
ことごとく失敗した宮崎は「こんなにもお客さんが期待してるのに…」と嘆きながら試合再開。バックを取る梅咲。宮崎がロープブレイクしようとするが、その先には仁王立ちのくるみが待ち受けている。エプロンからくるみがエルボー弾を放つが、あろうことが梅咲に誤爆。このチャンスに宮崎がはずかし固めを成功させる。
辱めをうけた梅咲はポップアップ式ドロップキックを放って、ようやくくるみと交代。くるみは串刺しラリアットからラリアットを放つが、宮崎が受け止める。逆に宮崎のラリアットはくるみが受け止め、見応えのある打ち合いが展開される。そこから抜けだしたのはくるみ。カウンターのラリアットからボディープレスでカウント2。
10分経過。劣勢の宮崎を、広田がボ・ラギノールで救出する。反撃に転じた宮崎がDDTから広田を投下。くるみが起き上がると、「テメー、広田に何してくれてんだ!」と目突きからのラリアット。さらにはロケット式ボ・ラギノールでくるみをとらえて、広田がトペ・スイシーダを敢行する。残念なことにこれは同士討ちに…。
逆に梅咲がプランチャ・スイシーダをお見舞いする。リングに戻ったくるみ&梅咲は奇跡をコーナーにセットし、くるみがくるくるくるみ。カウント2。カナディアン・バックブリーカーにとらえるも、着地した広田が梅咲のドロップキックを誤爆させて丸め込む。くるみが切り返してぶっこ抜きジャーマン。だがこれは広田がふらふらドーン。カウント2。
流れが変わり、宮崎がくるみにラリアットからムーンサルト・プレスを投下。かわされると、すかさず走る広田。だが、くるみが人でなしドライバー。なんとか宮崎がカットしカウント2。奮起する広田がへな拳からのへなーらサンセット。だが、持ち上がらずにカウント2。
攻守が入れ替わると、くるみが宮崎をバックドロップで広田の上に投下。ダイビング・ボディープレスを投下する。これを寸前でかわした広田が電光石火のサクライトで逆転勝利を収めた。
◎エンディング
広田「見たか、お前ら! スゲーだろ、私、すごいよね? やっぱすごいよね。やっぱすごいよね。やったよね? 勝ったぞー! ありがとう×2。ちょっとな、キャリアあるからってな、調子のってんじゃねーぞ。◎×●んだぞ。それはそうとお前ら10月24日、もちろんツイートは書いてるんだよね? おお、いまのところでPURE-Jの3人も名乗り上げましたけど、何人ぐらいいます?(観客の声を聞いて)まじ? っていうか、もっと増えていいんですよ。ですよね? こういうことやると、やっぱ私、別にそんなにおよびじゃないだろうなって思うレスラーたちって絶対いるんですって。もう一歩踏み込めないレスラーたちいっぱいいると思うんですけど、これはマジでガツガツ来ていいヤツなんで、GAMIさんのツイートとか、誰か何かを発信したらそこでキャッチして、GAMIさんに連絡あったりとか拡散していただくことで、10月24日盛り上がると思います。それにずっとコロナでさ、声どこに行っても出しちゃいけないとか言ってるけど、ちょっとプロレス会場でだいたい声出しOKみたいになってきましたよね? 今日とかプロレスって声出してみんなで一体になって応援できるし、メチャクチャ楽しいじゃん。そう思いませんか? やっぱりプロレスって声出して、声援送って、勝ったときに喜んでってできないと思うんですけど、10月24日はなんの壁もなく、私たち募集をかけているのでレスラーのみなさん、そしてみなさんももうちょっと出てほしいなと思うレスラーにちょこちょこアピールして、みんなで10月24日一緒に盛り上げていきましょう。ありがとうございます。そして今日皆さんの前で私勝ちました。キッチリ3カウントとりました。ということは、10月8日北海道でタイトルマッチ決まってますもんね。ぎゃらぱん、SAKIと清水と…。そうなんですよ。私なんでも言うこと適当なんで10月8日って言いましたけど、10月9日です、正しくは! 私の言うことあんまり信じないように! 10月9日ですからね。そこでタイトルマッチ決まってますが、この勢いで勝ち、ベルトもらいましょう!」
王者の清水が「ちょっと待ったー!」と現れる。マイクを握るも、何も言わず。
広田「なんか言うのかと思って、待っとったけど。しゃべらんのかい、お前は。なんで出て来た!」
清水「10月9日!」
広田「お前、8日か9日かどっちかわからなくなったんだろ? 忘れるな、お前」
清水「10月9日、奇跡に勝つのはgalaxyPunch!だー!」
広田「ひとりで強がりやがって…」
清水「ひとりでも強い!」
広田「何を根拠に。ひとりだと負けてたじゃないか!」
清水「今日は! 負けてしまいましたが、私とSAKIさんは2人で最強なんです。だから10月9日必ず奇跡に勝ちます」
広田「わかりましたよ。勝つのは奇跡ですけど、北海道のみなさんにものすごい熱い闘いみせてあげましょうよ」
清水「よろしくお願いします」
広田「ではみなさん…」
清水「広田さん、あの、今日は帰っていただいて、今日は私、清水ひかりが締めます!(広田たちが抗議すると)チャンピオンだから! チャンピオンだからいんです! 10月9日、必ず奇跡から防衛して、10月10日に名乗りをあげてくださった桜花さんと、この試合を必ず防衛戦にして、お二人から勝ちます。必ず勝ちます!!」
広田「わかったよ! 言いたいことは!」
清水「締めます」
広田「自信がねーんだったら帰れよ、お前は。締めれるのか、じゃあ」
清水「いつまでも船場吉兆だと思うなよ! みなさん、『これがwaveだ!』のあとに『1・2・3、ダーで!』で一緒に声を出していただいて、心を込めていただけたらと思います。みなさん、いきますよ。これがwaveだ、1・2・3・ダー! ありがとうございました!」
◎バックステージ
――24日に向けてのアピールも出来たが。
広田「リング上で言ったことって、とくに今日すごく感じて、お客さんも声を出せて本当に生き生きとプロレス見てるなってすごく感じて。やっぱりもうそろそろ、もっとプロレスって楽しいっていうのを、コロナ前以上にみんな気づきはじめてるんじゃないかなと思って、それを代弁させてもらいました。10月24日は箱も大きいので、で、おそらく声援もOKな状況で開催できると思うのでみんなで楽しんでもらいたいと思っています」
宮崎「そもそもね、後楽園がバトルになったのって、私が志田のチャンピオンシップを断ったところからなの。そこなの。とは言うものの、チャンピオン次期挑戦者決定戦なんだけど、私はバトルロイヤルていう形式がすごく好きで、こういう誰がくるかわからない。本当にいろんな団体とか、なんならGAMIさん、海外も視野に入れてたもんね。もしそういうところまで届くんだったら、そうやっていろんなところの人が集まって、waveの後楽園にっていうんだったら、私はその形式でやるの楽しみなので、何なら勝ちたいと思ってるし。そもそも勝った先には挑戦者っていうのがあるのかもしれないけど、なんか24日から11月6日までって時間はすごい短いじゃん。みんなテンションが上がったままで6人もできるのかなと思ってて」
広田「よかったですね。ワンクッションおいて、本当に。誰が挑戦するかわからないですけど、こんなに盛り上がって、もっともっと盛り上がって、挑戦権とって、で志田って。みんな忘れがちですけど、志田ってもうすごいスター選手なんで」
宮崎「ふふふ。ちょっとwaveはないがしろにしすぎ」
広田「そうなんですよね。だから志田にふさわしい挑戦者決定戦になって、挑戦者が選ばれていけばいいなと思います」
――その前に9日、タイトルマッチありますが。
広田「はい」
宮崎「おお。9日ね」
広田「9日です。札幌大会」
宮崎「ガトーキングダム、いやーでも…」
広田「久しぶりですね。奇跡で組んで、タッグタイトル挑戦するの」
宮崎「そうそう×2、本当に」
広田「もうそろそろ私たちがまたチャンピオンに返り咲いてもいいのかなと思って」
宮崎「それでねwaveにベルトが戻ってきて」
広田「戻ってきて、翌日はただのタッグマッチになるというだけの話なので」
宮崎「まあ今日は清水だけだったけど、SAKIちゃんといると清水もすごくパワーアップするから」
広田「なんなんですかね、あの相乗効果みたいな」
宮崎「すごいよね。まあ、でも私たち2人あわせて」
広田「ぜんぜんかなわないですよね。まだまだ見せてない新技とかありますからね」
宮崎「ある!」
広田「あります、出しましょう」
宮崎「本当だよ」
広田「バンバン出してきましょう。お楽しみに」
◎バックステージ
――もうTwitterは?
大空&AKARI&谷「まだ」
大空「これから3人同時にツイートします」
――24日の意気込みは?
大空「チャレンジするからには勝つ勢いで行くので、まずは疑惑の判定と言われたものを覆すためのツイートをします」
AKARI「私も最後waveは2年前、試合。今日すごいうれしいです。(私もやりたい、すごい3人でできてすごい3人うれしい、絶対がんばる)
谷「私はwaveさんまだ一度も参戦したことないんですけど、ずっとwaveさんに出たいなっていう。練習生のときに出稽古させていただいていて、お世話にはなっていて、ずっとwaveさんに出たい、出たい思っていて、初参戦がレジーナチャレンジということで、爪痕を残して帰りたいと思っています」
――優勝すれば挑戦?
谷「そうですね、挑戦したいです!」
大空「マイクをとられ、とられたまんまだったので、堂々としゃべれるように頑張っていきたいと思って、挑戦して優勝します」
AKARI「3人、PURE-Jがんばろう」
谷「とりあえず、協力しましょう。3人で協力して、周りを倒していってから考えよう、数人になったら」
大空「まずは生き残る。そして一緒にツイートする」