2021.12.05

刈谷プロレス祭り『KARIYA WAVE 』

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1.KARIYA・3wave(15分1本勝負)
○桜花由美(10分2秒 エビ固め)YAKO●
※ビッグブーツ。もう一人は宝山愛
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2.KARIYA・スクランブルwave(30分1本勝負)
○宮崎有妃&渡辺智子&優宇(13分27秒 体固め)野崎渚&門倉凛&梅咲遥●
※直伝デスバレーボム
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3.KARIYA・カオスwave(15分1本勝負)
○旧姓・広田さくら(10分24秒 ふらふらどーん)小仲=ペールワン●
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4.Regina di WAVE次期挑戦者決定トーナメントNEXT2021〜決勝戦〜(時間無制限1本勝負)
○青木いつ希(13分21秒 片エビ固め)Maria●
※ブロック・スプラッシュ
※青木が12・11横浜大会でReginaに挑戦となる。
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5.KARIYA・プレミアwave(20分1本勝負)
○野崎渚&桜花由美(13分11秒 体固め)宮崎有妃&旧姓・広田さくら●
※ノアールランサー・ハイ
2021.12.01

「NAMI☆1~Dec.~’21」

◎選手入場式
2021年最後の「NAMI☆1(ナミイチ)」、そして新木場1stRING大会が開催され、試合に先立ち、選手入場式がおこなわれた。

選手を代表し、野崎渚が挨拶。

野崎「みなさん、こんばんは! 2カ月ぶりのナミイチ、ご来場誠にありがとうございます。久しぶりなんですが、2021年、ラスト・ナミイチ、そしてラスト新木場大会となっております。2021年最後の新木場大会なんですが、大阪に引き続き恨みを持っている選手が対角線にいるんですが、今日パートナーの彩羽がいるし、SAKIちゃんもいるので、大阪に引き続き勝ちたいと思います! みなさんが笑顔で帰れますよう、選手一同、精一杯頑張りますので応援のほどよろしくお願いします」

続いて、NEXT2021トーナメントのルール説明がおこなわれ、エントリーしている5選手(宮崎有妃、渡辺智子、青木いつ希、Maria、梅咲遥)がリングに残る。今大会では、11・27大阪で決勝進出を決めたMariaを除く4選手が、負け抜け、勝ち残り形式の20分間勝負をおこない、時間切れ、リングアウト、TKOによるあらゆる引き分けの場合は、決着方法がクジ引きで決められることがアナウンスされた。なお、決着方法は以下の6つ。

<1>延長戦による時間無制限1本勝負
<2>プロレスキャリアが短い選手の勝利
<3>プロレスキャリアが長い選手の勝利
<4>体重が軽い選手の勝利
<5>体重が重い選手の勝利
<6>悪徳レフェリールール(Tommyレフェリーのサジ加減)
1、Future wave(20分1本勝負)
○Maria&優宇(12分27秒、スネイクトラップ)大空ちえ●&三浦亜美

11・27大阪でNEXT決勝戦進出を決めたMariaが優宇と組み、大空ちえ&三浦亜美組と対戦。

奇襲を仕掛けたのは大空&三浦組。早々にダブルを狙うが、Mariaがドロップキックで迎撃してみせる。Mariavs三浦となり、ドロップキックは相打ちに。
優宇vs大空のマッチアップに移行。優宇が豪快なショルダータックルでご挨拶。大空もアームホイップを狙うが、踏ん張った優宇が背負い投げ。すぐさま腕十字で捕獲する。

大空がなんとかしのぐと、再びMariaが出ていく。大空をコーナーに叩きつけたあとコーナーホイップするも、大空が回避。逆に大空が拝み渡りからのアームホイップ、ドロップキックにつなげる。
そして三浦&大空のダブルの攻撃から三浦がショルダータックル。逆エビ固めへ。このピンチをしのいだMariaがドロップキックでやり返す。
交代した優宇が三浦に串刺しバックエルボー。カウント2。逆水平チョップをお見舞いする。三浦もやり返し、打ち合いとなる。そこから三浦がドロップキック。カウント2。
タッチを受けた大空もドロップキックで続き、フェイントを入れた足踏み攻撃。そしてブラ下がり腕十字へ。さらにセカンドからのドロップキックを放つが、カウント2止まり。一方、優宇もボディースラムを狙うが、大空が首固めに切り返す。カウント2。
ヒヤリとした優宇だったが、カウンターの旋回式サイドバスター、セントーンで流れを変え、Mariaと交代。Mariaがフロントキック、スリングショット式フットスタンプ、パントキックで続く。今度はエルボー合戦となり、大空がワキ固めへ。Mariaがロープ。すぐさま大空はフィッシャーマンSHでカウント2。
ダブルの攻撃を狙う大空&三浦だったが、Mariaが阻止。逆にMariaがドロップキック+セントーンをお見舞い。さらにMaria&優宇は合体のフットスタンプ。そこからスネイクボムを狙うMariaだったが、かわした大空が丸め込みを連発する。いずれもカウント2。
Mariaもドロップキックで反撃開始。串刺しフロントキックを決めると、優宇のキャノンボールを挟んで、片足ドロップキックをお見舞いする。これも返されると、カカト落としからのスネイクトラップでギブアップを奪った。
2、スクランブルwave~波物語・冬~(30分1本勝負)
○野崎渚&SAKI&彩羽匠(23分29秒、体固め)旧姓・広田さくら●&ハイビスカスみぃ&清水ひかり
※ノアールランサー・ハイ

12・11横浜大会で、レジーナの初防衛戦を迎える野崎渚。この日、野崎の脇を固めるのは現パートナーの彩羽匠と、DUAL SHOCK WAVE 2020に出場したときのパートナー・SAKI。一方、意中の彩羽を野崎に取られる形となったハイビスカスみぃは、野崎への嫉妬を募らせるばかり。今大会では旧姓・広田さくら、清水ひかりとのコンビで挑んだが…。
みぃは白装束に彩羽人形&五寸釘を持参。広田は野崎&彩羽&SAKIという顔ぶれを見て「勝てる要素ぜんぜんねーぞ!?」と誰が先発するかの作戦タイム。協議の結果、清水が先発。赤コーナーは野崎が対峙する。
ロックアップから野崎が押し込み、クリーンブレイク。サイドヘッドロックに捕らえるも、清水が取り返しクロスボディー。サッカーボールキックで攻勢に出る。これをかわした野崎がブレイジングチョップでやり返す。カウント2。
彩羽が出ていくと、みぃは「清水さん、チェンジだ。私と変わりなさい!」と名乗り出るも、清水は無視して試合を続ける。エルボーを放った清水がスクールボーイ。カウント2。
広田が出て行き、彩羽にボ・ラギノール。高田純次は彩羽が迎撃。彩羽がやるハメになったが、広田が「調子に乗るなよ。いまのこの状況、みぃちゃんも、野崎もどうするんだよ。お前が決めないからだろうがよ! みぃちゃんだって、あんな子じゃなかったんだよ。どうするんだよ!」と責め立てる。戸惑う様子の彩羽に、「ヘラヘラしやがって!」と広田がガットショット。ロープに走るが、彩羽がソバットで迎撃し、SAKIとタッチ。
広田はSAKIにフェースクラッシャー。張り付けボ・ラギノールを狙う。これは彩羽が阻止して、野崎&SAKI&彩羽の波状攻撃が決まる。SAKIはアトミックドロップからフロントキックを狙うが、広田がかわしてボ・ラギノール。さらにSAKIはアトミックドロップ、広田のボ・ラギノールが応酬となる。シャイニング・ウィザードを狙う広田だったが、マンハッタンドロップで迎撃される。ダブルダウンとなり、カウント9で試合再開。
SAKIのファルコンアローはカウント2。続いてリバーススプラッシュを狙うが、これはみぃが足止め。コーナー上のSAKIに広田がボ・ラギノールを突き刺し、投げ落とす。さらにロケット式ボ・ラギノールを発射。
交代した清水にもボ・ラギノールを要求する広田だったが、SAKIが阻止。ならばと清水はカサドーラ→フットスタンプ。すかさずロープに走るも、SAKIがカンパーナへ。これも広田がボ・ラギノールで救出する。清水はPKFを放つが、続く延髄斬りはSAKIも回避。そしてSAKIのアトミックドロップ、フロントキックが決まる。カウント2。
彩羽vs清水のマッチアップに。彩羽がミドルキックを放ち、清水を孤立させるとトレイン攻撃。カウント2。旋風脚を狙うが、かわした清水がジャンピング・ハイキック、そしてPKFを放つ。

ここでみぃが登場。彩羽に突進するも、彩羽がエルボーで迎撃する。みぃはエルボー連打から走るも、彩羽もぶっ倒れる。ここでみぃは「お前の目を覚まさせてやる!」とワラ人形攻撃。これは彩羽が妨害する。
すると、みぃは…「タクちゃん、私、みゆきだよ? アナタの彼女のみゆきだよ? 野崎の魔の手によって惑わされているの。あの楽しかった日々を思い出してよ!」と、おもむろに歌い始める。それと同時に清水が創作ダンス!?

困り果てた彩羽は、そーっと野崎と交代。

野崎はみぃにスリーパー。さらに串刺しビッグブーツ、ハーフハッチでカウント2。そこから彩羽とのキックの競演、SAKIのフロントキックを挟んで、フロントキックを叩き込む。

続いてコーナーに登る野崎だったが…。
みぃ「次、何をしようとしてるか知らんけど、それを食らったら終わってしまう。なのでその前に降りて来てもらっていいですかね?」

野崎「降りたくない。いやな予感しかしない」

みぃ「もとはと言えば、私のタクちゃんやん!」

野崎「パートナーですもん」

みぃ「アタシだって人生のパートナーですもん。それをあとから入って来てからさぁ! お前のせいでもめてるんだからさ!!」

“今カノと元カノ”に挟まれた形となった彩羽は困惑。6選手がロープに座って協議することとなり、みぃと野崎が言い争う。ロープから転落すると、試合再開。

彩羽にバックハグで抱きつくみぃ。野崎が引き離しにかかる。広田がボ・ラギノールで飛び込むも、みんなにかわされ、なんとTommyレフェリーに誤爆!? フリーズするTommyレフェリー。
その間にみぃがカサドーラからのエビ固め。だが、Tommyレフェリーは見ておらずノーカウント。みぃは「Tommyさん! なんで見てなかったんですか!」と抗議するも、逆に野崎がスクールボーイでカウント2。コーナーホイップしようとしたが、そのままみぃは広田と交代。

続いて野崎&彩羽はダブルを狙うが、広田がDDTに切り返し、ボ・ラギノール。場外に野崎&彩羽を落とすと、トペ・スイシーダをお見舞いする。

20分経過。広田はスワンダイブを狙うが、失敗。流れが変わり、野崎&SAKIでキックの挟み撃ち。野崎がザキゴエを放つ。キックアウトされるとスリーパーへ。清水がPKFで助けに入ると、広田が回転エビ固めへ。

返した野崎が強烈なノアールランサー・ハイ。しかし広田がふらふらドーン。カウント2。野崎のスリーパー、広田のへなーらサンセットの掛け合いとなる。どちらも決めきれず、広田がウラカンラナ。野崎もフロントキック、ハイキック、ノアールランサー・ハイで畳みかけるも、カウント2。

もう一発ノアールランサー・ハイを決める野崎だったが、コレも返していく広田。ダメ押しのノアールランサー・ハイを放つが、みぃが寸前でカットする。

ここで彩羽は「みゆき、おいで」と両手を広げる。うっとりするみぃだったが、抱きついたのは欠場中の高瀬みゆき。彩羽をまたもや横取りされて呆然とするみぃ。その間に、野崎がノアールランサー・ハイを広田に決めて、今度こそはの3カウント!
◎試合後のマイク
みぃ「あの『みゆき』って言ってたよね?」

高瀬「みゆきです」

みぃ「それはわかるけど、この試合の状況で『みゆき』って言ったら私やん」

高瀬「でもリングネームは…」

みぃ「ハイビスカスみぃですけど? っていうかさ、匠はさ、誰でもいいんか、お前! ハッキリせーへんな、ホンマに。私やろ、パートナーは!」

野崎「みぃさん×3、パートナーは私です。アナタではなくて、私です!」

みぃ「野崎さんとかおっしゃいましたっけ? さっきの試合で、Tommyさんが見てなかっ瞬間、私、丸め込んでスリー入ってたと思うんですよね? えらそうに言ってますけど、あれTommyさん見てたら私、勝ってたと思うけど?」

野崎「そうですね…。確かに、Tommyさんが見てなかった間、3カウント入ってたかもしれません…。それは認めましょう、素直に。私、負けです。(レジーナのベルトを手にする)ということでみぃさん、負けたままなのはイヤなので…」

タイトル戦の流れになりそうになると、みぃは「お疲れさまでしたー。もうイタイのとかはイヤなので、大丈夫でーす」とバックステージへ。

野崎「なんか、きまず…。レジーナ戦はこのあとトーナメント2回戦と、みゆきさんがいるんで、まあそのあとどうにかみぃさんとできたらと思います。今日はありがとうございました」
3、Regina di WAVE次期挑戦者決定トーナメントNEXT2021~4WAY~(20分間勝負)
○青木いつ希(10分47秒、片エビ固め)宮崎有妃●
※ラリアット
①○梅咲遥(10分12秒、エビ固め)渡辺智子●
②○宮崎有妃(10分40秒、エビ固め)梅咲遥●

野崎渚の初防衛戦の相手を決めるため、急きょ開催されることとなった「NEXT2021」。今年は過去にレジーナになったことがない選手という条件で争われ、まずは11・27大阪大会でMariaが決勝戦への切符を手にした。今大会では宮崎有妃、渡辺智子、青木いつ希、梅咲遥の4選手で、残りの1枠が争われる。

オープニングで発表された通り、試合は20分間勝負。負け抜け、勝ち残り形式となり、時間切れ、リングアウト、TKOによるあらゆる引き分けの場合は、6つの決着方法の中からくじ引きで決められる。今回、発表された決着方法は、①延長戦(時間無制限1本勝負)②プロレスキャリアが短い人の勝利③プロレスキャリアが長い人の勝利④体重が軽い人の勝利⑤体重が重い人の勝利⑥悪徳レフェリールールの6つとなった。

各選手のキャリアと体重がコールされるなか、一人ずつ選手が入場。
試合は、開始から梅咲と青木が共闘路線を敷く。それぞれ宮崎と渡辺にスタンディングの腕固めをキメるも、早々に梅咲が青木を裏切り、串刺しエルボー。だが、青木もかわしてバックエルボー、フェースクラッシャー、ボディープレスをお見舞いする。
ならばと梅咲はドロップキックで応戦。2発目を狙うが、青木がかわして場外に放り出す。青木は渡辺にボディープレスを狙うが、渡辺がかわしてサソリ固め。これは宮崎がカットに入る。
渡辺vs宮崎というマッチアップとなり、渡辺がラリアット。だが、宮崎は倒れない。逆にラリアットで制していく。

すかさず梅咲が宮崎にストンピングで襲いかかる。宮崎ははずかし固めを狙うが、しのいだ梅咲がヘッドシザースホイップ。もう一度、宮崎がはずかし固めを狙うが、ガードする梅咲。すると宮崎は「最後の大阪大会でもやらせなかったんですよ。いい加減やらせろよ!」と説得にかかる。
困った梅咲は青木に助けを求め、青木&梅咲で宮崎&渡辺に波状攻撃。さらに、宮崎&渡辺の足を絡めてロックし、キャメルクラッチで絞りあげる。

なんとかしのいだ宮崎が、梅咲にしつこくはずかし固め。今度は成功させる。梅咲が泣き出すと、青木が宮崎にお仕置きのエルボー弾。ラリーとなる。梅咲も加わり読み合いの展開。
梅咲のドロップキックが不発に終わると、すかさず渡辺が宮崎&青木にダブルハンドのラリアット。ならばと宮崎が渡辺にえびす落とし。青木は宮崎にラリアットを決める。カウント2。ここで梅咲のミサイルキックが青木を射貫き、ブレーンバスターへ。カバーするも、渡辺がしあわせのパンケーキを投下。梅咲がかわして青木に命中する。カウント2。
すかさず渡辺は梅咲にラリアットを狙う。これを梅咲がかいくぐりティヘラからの丸め込みへ。宮崎も一緒に押さえ込んで、渡辺が脱落。喜ぶ梅咲だったが、宮崎につまずき転倒。宮崎に抑え込まれて、3カウントが入ってしまった。さらにそこに青木が渡辺を踏み台にしたジャンピング・ラリアットで飛び込み、宮崎から勝利を収めた。
この結果、12・5刈谷でのNEXT決勝戦は、Mariavs青木に決定した。
4、WWWD世界エリザベス選手権試合(60分1本勝負)
<挑戦者>○米山香織(14分19秒、120%スクールボーイ)桜花由美●<王者>
※もう1人の挑戦者はYappy。桜花が2度目の防衛に失敗。米山が第7代王者となる


念願のWWWD世界エリザベス王者となった桜花由美。11・7後楽園で米山香織を下し、初防衛に成功したが(もう1人の挑戦者はLeon)、試合直後に米山が再戦を要求。「美人社長!」を連呼され、根負けした桜花が出した条件は…「waveの選手以外で、40歳以上の選手を連れて来たら」というものだった。かくして再挑戦にこぎつけた米山がブッキングしたのは、米山と同じ誕生日(2月26日)のYappy(P’s Party)。1980年生まれの41歳だ。
桜花は米山を無視してYappyと試合をすすめる。なんとか加わろうとする米山だったが、桜花に蹴り飛ばされ、Yappyにも相手にされぬ展開が続く。何もさせてもらえない米山は「入れてよぉぉぉ!」と悲痛な叫び。

改めて2人に力比べを挑む米山。Yappyが制すると、自然と桜花&米山が共闘路線となり、ダブルの攻撃。2人でビッグブーツを放つが、米山のキックは届かない。もう一度、ダブルを狙うが、米山が裏切り、桜花にスクールボーイ。すぐさまYappyが桜花にショルダータックルで飛び込む。
寝返った米山は「2月26日生まれの私たち!」と、今度はYappyと共闘路線。桜花にヒザ蹴りを連発する。

孤立する桜花だったが、Yappyに串刺しビッグブーツを放ち、ようやく反撃。もう一発、狙っていくが、これはYappyも読んでいた。ヒップで迎撃し、コーナー上で絞首刑。米山がカットに入ると、米山も絞めあげる。これはTommyレフェリーが反則カウントを数える。
Yappyがリリースしたところに、桜花がビッグブーツで飛び込み、場外へと転落させる。そして、米山にはダイビング・サンマドロップを投下。

5分経過。桜花は米山をポキで捕獲する。これはYappyがカット。ならばと桜花は米山にダブルニードロップを投下する。

モンゴリアン・チョップで反撃にかかる米山。グルグルパンチの体勢。これを桜花がブラディーEXに切り返すが、米山も読んでいく。ビッグブーツの打ち合いは、リーチの長さでまさる桜花に軍配。
すかさず桜花は米山に首4の字固め。Yappyも桜花に首4の字で絡みつく。なんとか脱出した米山が桜花、Yappyを交互にカバー。いずれもカウント2。

続いて米山はYappyにリバース・インディアンデスロック。そこに桜花がビッグブーツで飛び込み、米山が倒されるたびにYappyは悶絶。さらに桜花は米山にコブラツイスト。なんとかYappyがロープに逃れる。

追撃にかかる桜花は米山にビッグブーツ。Yappyのヒップアタックを挟んで、バックドロップを敢行。カウント2。
今度はYappyが攻勢に。桜花にスタナー、米山にギロチンドロップを同時に決めると、トップロープからのタラ・サ・インピエルノ(反転式ボディープレス)を放つ。これは自滅。しかし攻撃の手を緩めないYappyはフロントネックロックで米山をブンブンまわしてく。

反撃にかかる米山が後頭部へのニーアタック。これはカウント2。すかさず桜花も米山に垂直落下ブレーンバスターを放つ。カウント2。ならばとYappyも桜花にアックスボンバーを決め、3選手がダウン状態。

カウント8で3選手が立ち上がり試合再開。エルボー合戦を挟んで、米山が桜花にカサドーラ。キックアウトされると今度はYappyが米山にファイナルカットを叩き込む。カウント2。ならばと桜花も米山にネックハンギングボム。これはYappyがカットに入る。

さらにYappyは桜花にブロンコバスター、ギロチンドロップでカウント2。桜花もクロスアームDDTで応戦し、カカト落としを敢行。キックアウトされるとビッグブーツで飛び込むも、ここで米山が割り込み、桜花を120%スクールボーイでクルリ! 3カウントを奪ってみせた。
◎エンディング
ディアナを代表し、梅咲遥がスーツ姿で登場。ベルト、認定証、トロフィーを新王者となった米山に手渡した。

桜花「ちょー、悔しい…。本当は勝って大会を締めたいところだったんですが、負けたのでレジーナ、レジーナ。大会を締めてください。お願いします」
野崎「桜花さん、お疲れさまでした。waveの選手だけでいいので上がって来てください。ということで、2021年最後のナミイチ、新木場大会ありがとうございました。NEXTトーナメントのもう1人の決勝進出者が決まりました。Mariaと青木、12月5日刈谷大会で決勝戦がおこなわれ、勝った方と12月11日、年内最終戦でレジーナ防衛戦やります。どっちが勝っても必ずベルト防衛します。私がベルトを防衛する姿、必ず見に来ること。これは正式決定だ。いいか、野崎様が決めた、ケッテー! これが、waveだーーー!」
◎バックステージ
――おめでとうございます。再戦を申し入れての戴冠となりました。
米山「作戦勝ちみたいなところもあるんですけど、この40歳以上にしか挑戦できないこのベルト、私まだ40歳になりたてなので、いい記念になったのとともに、なんか同じような40代以上の女性に勇気と希望とゴキゲンを与えられたらいいなと思いまーす」

――今年は絶好調。シングルのベルト3本目となります。
米山「そうですね。PURE-J、OZと…」

――好調の要因は?

米山「変わったことといえば、40代に突入したことぐらいしかないんですけど。みんな年齢を言い訳にせず、挑戦するとか言いますけど、年齢とともにレベルも上がってるのかな、と。そんな感じがします」

――初防衛戦とかはどう考えている?

米山「どんどん防衛戦やっていきたいですね。でも、40歳以上の3WAYとなると、挑戦資格を持っている人も限られちゃうので、うまくみつけてできる限り、たくさん防衛していきたいと思います」
◎バックステージ
――対戦相手がMaria戦に決まりました。
青木「あの薄紫は、10月にMariaが復帰してからずっと試合してるんですよ。とんでもなく試合していて、永遠にドローなんですよ。ずっと決着つかないし、1回、凛ちゃんはギブアップ負けしてるし、今年の下半期、因縁の相手なんですよ。今回は時間無制限ですから、決勝戦。今回が因縁の決着を付ける日だと思っています」

――レジーナまであと2勝という位置まできたが。
青木「ほぼ王手? 王手です。私は優勝するしか見えてないので、こないだはルールを理解してなかったんですけど、NEXTの。ルールを理解してからは最強なので、今度の決勝戦も自分は最強ですし、野崎さんはCatch the WAVEで自分、ドローだったんですよ。ってことは、ドローになったのは自分だけで、野崎さんが勝ってない相手は私だけなんです。私にはチャンスがあると思っています」

――決勝戦への意気込みを。

青木「勝ちます。勝った、もう勝った。気持ちで勝ってます。勝ちました、優勝です。任せてください」
2021.11.27

『大阪ラプソディーvol.51』

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1、OSAKA・チャレンジwave(15分1本勝負)
○桜花由美(14分14秒、エビ固め)清水ひかり●
※ビッグブーツ
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2、OSAKA・スクランブルwave(60分3本勝負)
野崎渚&SAKI&沙恵(2‐1)旧姓・広田さくら&ハイビスカスみぃ&優宇
①●野崎(3分38秒、前方回転エビ固め)みぃ○
②○野崎(0分2秒、ドルミル)みぃ●
③○SAKI(19分17秒、体固め)広田●
※ランニングブレーンバスター
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3、Regina di WAVE次期挑戦者決定トーナメントNEXT2021・1回戦(20分勝ち残り戦)
Mariavs宮崎有妃vs渡辺智子vs青木いつ希vs梅咲遥
①(7分0秒、サムソンクラッチ)青木●
②(10分0秒、エビ固め)梅咲●
③○Maria(体重が一番軽い選手が勝利)宮崎●/渡辺●
※時間切れ引き分けのためルールをくじ引きで決定。Mariaが12・5刈谷大会の決勝に進出
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2021.11.14

Domingo especial WAVE 「アンダルシアニアコガレテ」

1、スクランブルwave(20分1本勝負)
○SAKI&清水ひかり(16分27秒、片エビ固め)優宇&青木いつ希●
※ストレッチボム


11・7後楽園で奇跡(宮崎有妃&旧姓・広田さくら)を破り、wave認定タッグ王座を防衛したSAKI&清水ひかりのgalaxyPunch!(以後、ギャラパン)。絶好調のタッグ王者組が第1試合に登場。優宇&青木いつ希と対戦した。清水と優宇はこれが初遭遇となる。

SAKIvs青木の顔合わせでスタート。青木がロックアップで押し込んでいく。フェイントを入れつつ、クリーンブレイク。再び組み合うと、今度はバックの取り合いに。SAKIのショルダータックルを受け止める青木。逆に青木がカニばさみからのドロップキック。これをかわしたSAKIがフロントキックをお見舞いする。
続いてギャラパンで青木をコーナーホイップ。串刺し攻撃を狙うが、これは青木が読んでいた。逆に串刺し攻撃で返すも、かわしたギャラパンが交互にエルボーを放って行く。

清水vs優宇に移行。優宇が挨拶がわりのボディープレス。すぐにタッチし青木もボディープレスを浴びせていく。再び優宇が出て行き、控えのSAKIにエルボー弾。すかさず清水にボディープレス3連発をお見舞い。
続く青木も清水をコーナー下で踏みつけていく。改めて優宇が腕十字の体勢。カットされるとエルボードロップを投下する。カウント2。旋回式サイドバスターもカウント2止まり。

劣勢の清水を救ったのはSAKI。清水はサッカーボールキックを放って交代となる。
SAKIvs優宇となり、SAKIがクロスフェース。フロントキックをお見舞い。そして、優宇と青木の同士討ちを誘って、清水に託す。

清水はダイビング・ボディーアタックを優宇に投下。サッカーボールキックをお見舞いする。カウント2。一方、優宇は逆水平チョップで応戦。キックとチョップがラリーとなる。そして清水がスリーパーで捕獲する。これはカットに遭う。
交代した青木が串刺しラリアット、フェースクラッシャー、ダブルニードロップでカバーする。キックアウトされると走る青木。清水がトラースキックで迎撃すると、青木も大外刈りからラリアットで応戦する。返されるとセカンドからのボディープレス。これをかわした清水がPKF。カウント2。

SAKIが出て行き、青木とエルボー合戦。ロープに走るも青木がバックフリップに切り返す。すかさずラリアットを狙うが、SAKIがワキ固めへ。なんとか青木がロープ。
ギャラパンは連係を狙うが、優宇がクロスボディーで妨害。青木がSAKIにラリアットで飛び込む。カウント2。SAKIもフロントキックから走るも、青木がカウンターのラリアット。カウント2。時間が迫るなか、青木が串刺しラリアット、優宇のキャノンボール、青木のボディープレスが決まる。

だが、このピンチを切り抜けたSAKIがビッグブーツ、ブレーンバスターと畳みかけ、最後はストレッチボムでトドメ。王者の貫禄を見せつけた。
◎フラメンコロイドのライブパフォーマンス
第1試合終了後、松村哲志(メロンシート)、高橋愛夜(アヤ)、あべまこと(まこ)の3人からなるフラメンコ音楽ユニット「フラメンコロイド」さんがライブ。フラメンコを聴くのははじめてというプロレスファンが多いなか、フラメンコの楽しみ方をレクチャーしながら、ステージとリングで情熱的な歌を披露した。
2、チャレンジwave(15分1本勝負)
○桜花由美(10分10秒、エビ固め)Maria●
※ビッグブーツ


旧姓・広田さくらからW.W.W.D世界エリザベス王座を奪い、念願のエリザベス王者となった桜花由美。11・7後楽園では米山香織、Leonの挑戦を退け、初防衛にも成功。12・1新木場では米山とのリマッチが決まっている。今大会ではマーベラスのMariaとシングルマッチをおこなった。

Mariaがかわいらしく「お願いしまーす」と握手を求める。桜花が応じると、Mariaが豹変。ヒザ蹴り、ドロップキックを放つ。
この先制攻撃に桜花もスイッチオン。ヒザ蹴りでやり返し、コーナーホイップ。串刺しビッグブーツでお仕置きする。続くダイビング・サンマドロップはカウント2。すぐに桜花はポキで捕獲する。崩れると変形ヘッドシザースへ。なんとかMariaがロープ。するとMariaを踏みつけ腰へのダブルニードロップを落としていく。
今度は走る桜花だったが、Mariaがドロップキックで迎撃。片足ドロップキックで反撃を開始させる。キックアウトされるとワキ固めへ。桜花もMariaの髪を掴んで必死の抵抗。なんとかロープに逃れる。追撃モードのMariaはフロントキック、スリングショット式フットスタンプ、パントキックと猛攻。
桜花もビッグブーツでやり返すと、Mariaも応戦。「クソガキ」「クソババア」の打ち合いとなる。さらにフォアアームを放つMaria。桜花はフォアアームでふりかぶるも、思い切り足を踏みつけビッグブーツにつなげる。
だが、不適な笑みを浮かべるMaria。桜花にクリストを極める。耐えられるとロープに走る。これを桜花がスタンガンに切り返す。そしてビッグブーツ! 続くブレーンバスターはMariaが回避し、スネークボム。
これをなんとか切り抜けた桜花がクロスアーム式DDT、カカト落としへ。キックアウトされると仕留めにかかる桜花だったが、Mariaがドロップキック。カウント2。カカト落としで返すMaria。だが、桜花がカウンターのネックハンギングボムを叩き込むと、ダメ押しのビッグブーツでトドメを刺した。
試合では罵り合った両者だったが、試合が終わればノーサイド。笑顔でハグしてリングを降りた。
3、スクランブルwave(20分1本勝負)
○宮崎有妃&旧姓・広田さくら(17分40秒、外道クラッチ)彩羽匠&三浦亜美●

11・7後楽園でgalaxyPunch!に敗れ、wave認定タッグ王座の奪還に失敗した奇跡が彩羽匠&三浦亜美とのタッグマッチで再スタート。このところ彩羽のパートナー問題でヤキモキさせられている宮崎。彩羽本人を前にした宮崎は、いったいどのような闘いを挑むのか!?
試合前、4選手がクリーンな握手。宮崎はクールな表情で彩羽とも握手をかわす。試合は広田vs彩羽の顔合わせでスタート。開始からシリアスモードの広田。絶好のボ・ラギノールチャンスが訪れても、かまわずにバックを取る広田。フェースクラッシャーを放ったあとも、プロレスLOVEポーズも封印する。
その異変に彩羽が試合を止める。

彩羽「どうしたんですか?」
広田「何が?」
彩羽「何があったんですか?」
広田「何もないよ!(マイクを要求する)『こんな感じでしたっけ?』って何が? あのさ、あのね、いつも通り! いい? 今日はね、いつもと違うwaveをお見せしますってみなさんに言ってます。私たちはいつも通り。なぜならば、いつも私たちは真面目にふざけたことをやっているだけ。だから今日はいつも通り真面目に、真面目なことをやるだけでしょ! ですよね、宮崎さん! 今日は真面目にやるんだよ。だけど、それもいつも通りなんだよ。そうだろ?」
それを聞いた彩羽が「もうちょっとギア上げていきます」と返すと、広田も「じゃあタイトルマッチじゃないものの、タイトルマッチと同じくらいの熱で、激しい試合をお客さんに提供しようぜ」と試合を再開させる。

改めて組み合いグラウンドの攻防。一進一退のなか、宮崎が割って入る。広田のカニばさみから、宮崎がドロップキック。シーソーホイップで広田を投下する。彩羽も広田をコーナーに追い詰めキック、ソバットでやり返し、三浦と交代となる。
三浦のボディーアタックを迎撃した広田がトルネードDDT。「そのまま寝とけよ!」と高田純次の体勢。思わず「それはやるんですか?」と三浦。すると広田は「真面目はいつも真面目だっつーの! いいから寝とけ!」と、高田純次。もちろん三浦はこれを迎撃してみせる。

広田はお決まりパターンで仰向けになるが、三浦が走るとガットショットで迎撃。そして「先日Tommyさんが55歳の誕生日を迎えました! 今日の主役は、Tommyさんだろ!」と、Tommyレフェリーに高田純次を無茶ブリする。
だが、Tommyレフェリーは「もしも飛び越えて骨折したらどうするんだよ」と断固拒否。すると三浦が「私がかわりにお祝いします!」と逆水平チョップを広田に55連発お見舞い。カバーするもこれは宮崎がカット。

続く彩羽は広田にスリーパー。ランニング・スリーを狙うが、回転エビ固めに返す広田。彩羽のハイキックをかいくぐった広田がボ・ラギノール。彩羽も回避し旋風脚を放つが、受けた広田がふらふらドーン。キックアウトされるとシャイニング・ウィザード。これも返されるとボ・ラギノールを放って宮崎と交代。
宮崎のラリアットをかわした彩羽。えびす落としも回避する。ならばと宮崎は彩羽の蹴りをキャッチしエルボースタンプ。彩羽もキックのコンビネーションからランニング・ローキック、低空ドロップキックをお見舞いする。そして、フライング・ニールキックを放って三浦にタッチ。

交代した三浦が串刺しドロップキックで続く。宮崎ははずかし固めを狙うが、三浦はこれを回避。ショルダータックルで飛び込むが、宮崎は倒れない。逆に宮崎がショルダータックルでなぎ倒し、ハンマー式で広田を投下しようとする。だが、三浦がブレイジング・チョップで迎撃。逆片エビ固めへ。これはニアロープ。
追撃にかかる三浦が逆水平チョップ。かわした宮崎がコーナーへのジャーマンをお見舞いする。そしてムーンサルト・プレスの体勢。三浦が追いつきアルゼンチン・バックブリーカーで捕獲する。会場がどよめくも、広田がボ・ラギノールで宮崎を救出。

ならばと三浦は串刺しボディーアタック、ショルダータックルにつなげる。キックアウトされるとコンバイン。これも広田がボ・ラギノールで救出。助けに入った彩羽にもボ・ラギノールを放ち場外へ送り込むと、トペ・スイシーダを敢行する。
リングに戻された三浦に宮崎が張り付けラリアット、えびす落としで追撃。これは彩羽のカットが間に合う。すぐさま宮崎はムーンサルト・プレスを狙うが、彩羽がコーナーの反対側から登って「おいで」のポーズ。
宮崎は「今日はまじめにやるって決めたの!」とキッパリ。それでも彩羽は「どうしたの?」と両手を広げる。躊躇した宮崎だったが、誘惑に負けて「たくみぃぃぃ」と抱きつく。すかさず広田が宮崎にボ・ラギノールで阻止すると、宮崎が転落。4選手がリング上という状況となり、彩羽がハイキックで三浦の助けに入るが、痛恨の誤爆。すかさず宮崎が三浦を外道クラッチで丸めて勝利を収めた。
◎試合後のマイク
試合後、桜花由美社長がリングへ。

桜花「ちょっと待って×2。メインに行く前に発表ごとがあります。(結婚?との声があがると)結婚の発表するときはちゃんとスクリーン使いますから、もっと待ってて(苦笑)。今年のwaveも残り4大会となりました。そこでですね、高瀬! 高瀬、先に謝っておきます、ゴメンナサイ。野崎は防衛戦を一番最初に高瀬とやりたいとずっと言ってました。だけど、会社的には今年レジーナ戦をやりたいんです。なので、高瀬は復帰が決まって準備ができたらレジーナに挑戦してきてください。すみません、よろしくお願いします。ということで、今年レジーナ戦をおこなうためにNEXTを開催したいと思います。今年の日程は大阪、新木場、刈谷、この3つでトーナメントをやりたいと思っております。そしてここに出場できる選手、今年は規定を決めました。いまシングルのベルトを持ってない選手、そしてレジーナを巻いたことのない人。ということで広田さん、排除です。私も挑戦できません。なので、waveからは宮崎さん。宮崎さんしかいません、NEXTトーナメントよろしくお願いします」
するとセコンドにいた青木が「出れる×4! 出たい×3、空いてる×3」と猛アピール。

桜花「オッケー、じゃあ候補に入れてやる! まだ全員決まってないんですが、今日もちょっと面白い選手みつけたんで、その選手にもオファーしたいと思います。そしてwave最終戦12月11日、横浜大会でレジーナ戦を開催したいと思います。なので、みなさん東京だけでもいいので、ぜひ東京と横浜だけでもいいので見に来てください。よろしくお願いします」
4、ライバルwave(15分)
△野崎渚(1-1)DASH・チサコ△
①○野崎(6分40秒、エビ固め)チサコ●
※ノアールランサー・ハイ
②●野崎(9分5秒、もりもりクラッチ)チサコ○


15周年を迎える野崎渚とDASH・チサコがシングルで激突。15分という中で、フォール、ギブアップをより多く取った選手が勝利となる特別ルールで、野崎は10・10新木場で松本浩代と、10・25新宿で中森華子と同一ルールで対戦している。なお、この試合は、プロレスとフラメンコの初コラボということで、フラメンコロイドさんの演奏のなか、おこなわれることがアナウンスされた。
ゴングと同時にフラメンコロイドさんの演奏もスタート。まずはロックアップで押し合う野崎とチサコ。続いてヘッドロックの取り合いに。ほどいたチサコがビッグブーツ。野崎もビッグブーツで返す。
走るチサコに野崎がビッグブーツ。もう一発放って、おしゃれキックにつなげる。そして場外戦となる。チサコが鉄柱に投下し、スピアを敢行。そしてイスを手にする。野崎を座らせビッグブーツ。花道ボディースラムで主導権を握る。
リングに戻ってリバースインディアン・デスロック。5分経過。ここでチサコがイスを使ったリバースインディアン・デスロックへ。さらにミサイルキック、低空ドロップキックでカウント2。
イスを振りかぶるチサコだったが、ビッグブーツで迎撃した野崎がイス上のフェースクラッシャーで形勢逆転。ノアールランサーを叩き込むと、ノアールランサー・ハイで3カウント。
試合が続行され、野崎がドルミルの体勢。2本目を取りに行く。だが、このピンチを切り抜けたチサコがダイビング・フットスタンプ。これは不発。すぐにバックドロップを放ってダイビング・フットスタンプを投下させる。カウント2。続くホルモンスプラッシュは野崎も回避し、ノアールランサー4連発。レインメーカー式ビッグブーツを狙うが、かわしたチサコが丸め込んで3カウント。1本を取り返した。
これで1対1のイーブン。試合が再開され、エルボーで飛び込むチサコだったが、野崎がかいくぐりコブラクラッチへ。残り5分。
チサコが切り抜け、ダブルリストアームサルトを敢行。返されるとコーナーに登るも、野崎も追いかける。
ヘッドバットで振り落とすチサコ。だが、野崎も速攻のビッグブーツ。雪崩式ブレーンバスターにつなげる。チサコもすぐさま低空の片足ドロップキックで応戦していく。
チサコがクロスフェースで捕らえたところで残り3分のコール。羽折り固めに移行するチサコ。
このピンチをしのいだ野崎がノアールランサーを連発。ビッグブーツを決め、ザキゴエでカウント2。残り時間が少なくなるなか、チサコもスタナー。
ブレーンバスターを放つ。返されるとホルモンスプラッシュを放ったが、ここで15分が終了となった。
◎エンディング
野崎「あー、チサコ…。私が去年の年末、広田さんとレジーナ戦やって、ベルト取られたとき、それでもチサコとシングルやりたいって言ったら『ベルトを持ってる野崎と試合がしたい』って言ったよね? 覚えてる? こうして私の手元にいまベルト戻ってきました。今日はライバルwaveと言って、ちょっと特殊な15分間で何本取れるかっていうルールにしてもらったからノンタイトルだったけど、やっぱりチサコとの試合、楽しいわ。メチャクチャしんどいし、メチャクチャダメージやばいけど、いま一番に思っているのは楽しい、その一言です。今日はありがとうございました。チサコも、15周年おめでとうございました16年目もよろしくお願いします」
チサコ「なんかカッコいいこと言っちゃって? まあチャンピオンだからしょうがないか…。まぁ、レジーナのベルト、野崎が取り返すってわかってたよ。なんでかって? お前wave背負ってるよな? 私は15年間、ただ意地の張りあい、蹴り合い、張り合いしてきたわけじゃない。レジーナのチャンピオンとやりたいなー! でも、私、勝手に決めれないからチャンスが来たら今日以上にぶっ潰してやるよ。野崎、まだまだ15年。これからもよろしくお願いします。今日はありがとうございました」
野崎「チサコもメチャクチャカッコいいこと言うじゃん。ノンタイトルとなったのは、一つ私はこのベルトの初防衛戦は高瀬とやるって決めてたから、高瀬が復帰するのを待ってたから防衛戦やってなかったんだけど、会社から年内に防衛戦やれって言われたので、もうここは高瀬、どこにいるかわからないや。どこかにいる高瀬、ごめんなさい。復帰したらやろうね。それまで私、絶対ベルトを守るから。チサコともやりたいし、高瀬ともやりたいけど、まずは決まったNEXTトーナメント、誰が優勝するのか楽しみにしています。そして、誰になるかわからないけど防衛して、2022年もレジーナとして、waveを背負っていきたいと思います。みなさん応援よろしくお願いします」
ここで再びフラメンコロイドが演奏。ハッピーバースデーの歌をスペイン語で歌いはじめる。11月10日に誕生日を迎えたTommyレフェリーへのサプライズ誕生会となり、二上美紀子会長は「55歳のおばあちゃんです。すごくケチった生活をしているので、いつもは発泡酒飲んでます。ねっ。本物のビールを堪能してください24本(とビールを1ケースプレゼント)。55歳の抱負をさくっと」
Tommy「これ以上ケガしないように頑張りますんで、よろしくお願い致します」

記念撮影では全選手、フラメンコロイドさんもリングへ。
二上会長「今日、フラメンコロイドさんどうでしたか?(大きな拍手がおこる)あの、私が本当に大好きで今日来ていただいて、絶対フラメンコロイドさんの歌とプロレスが絶対合うだろなと思ってて、2年くらい前からずっと言ってたんです。やっと今日、成功しました。ありがとうございました。またぜひ。ロープワークとかしたいもんなんですね。やりたかったんやろなとか思いながら見てました。ありがとうございます」
最後を任されたTommyレフェリーは「今日はみなさんありがとうございました。これからも頑張ります。これが、waveだ!」で締めくくった。
◎バックステージ
――チサコ戦を振り返って。
野崎「一発一発がやっぱり重いですね。同期とのこの15分間、何本取れるかって闘ってきているなかで、松本も、中森もしんどいし、つらいけど、なんかやっぱりチサコとも試合が終わって、結果、楽しいが私の中にはあって、ただ勝敗が決まってないのが悔しいけど、とりあえず15年間、頑張ってきた同期たちとシングルマッチができてうれしいです。チサコも去年の年末に、『チサコと防衛戦やりたかった』っていうことを言ったら、『ベルト持ってる野崎と試合がしたい』って言ったことが私の中では凄くひっかかっていたので、ノンタイトルですが、今日できてよかったです」

――15分間というルールは?
野崎「このルールは難しいですね。今年のキャッチのヤングか。ヤングも10分の中で何本取れるかっていうルールの中で、いろいろ若手が頑張ってきた中で自分だったらどんな闘いするのかなって思ってたんですけど、まあ今回同期との試合はこのルールでやってみてメチャクチャ難しいなと痛感してます。スタートダッシュすれば中森戦のときみたいに、いい一発もらってすぐ取られちゃったりとか、じっくりやろうと思ったら今日みたいになったりとか、結果むずかしいなという思いがすごいあります」

――今日はさらに曲もあって特殊だったが。
野崎「そういうのがはじめてだったので、なんかすごい途中、熱をもらったというか…。燃えるときもあれば、逆にチサコがそれに乗っていつもより厳しい攻めだったのかなって思うと、曲の力ってすごいなって思いました。楽しかったです」

――12・11横浜でタイトル戦も決まったが。
野崎「そうですね、年内最終が横浜で、そこで防衛戦やってほしい。そこでというか、年内ベルト持ってる限りはね、防衛戦やってほしいというのがあって、本来なら高瀬とできたら最高だったんですけど、間に合わないし、せかしてもいい物は生まれないので、しっかりケガを治して。私は私でNEXTの参加者わかりませんけど、優勝者と防衛戦、12月11日にやって防衛して、高瀬と来年こそはできたらいいなと思っています」
◎バックステージ
――今日の試合を振り返って。
チサコ「いや、同期らしい試合できたんじゃないですかね。意地のはりあいじゃないですけど、バチバチできる相手というか、なんか楽しいって言ってたけど、ぜんぜん楽しくないんですけど、自分は。もっと欲を出して試合をしていきたいと私は思ってるので。まあ同期って大切な仲間なので、また試合できたらなって思います」

――変則的なルールについては?

チサコ「仙女ではやらないそういうルールを他団体でできるっていうのは15年経ってもいろいろあるんだなって勉強ですね。楽し…くない。楽しくない! 野崎は楽しいって言ってるけど、楽しくない。勉強になりました。ありがとうございます。でも決着付けられなかったのが悔しいですね。レジーナ防衛してもらって、次、自分がいけたらなって思います」

――チャンピオンの野崎はどうだった?

チサコ「自分が出遅れている感ありますしね、ぶっちゃけ。同期のみんなはもう団体のトップのベルトをみんな持っているわけですから、持ってなくても1回取ったとか、そういうのがあるのに自分はまだ仙女のトップのベルト、シングルのベルトをまだ手にしてないので、そこは結果を早く残してベルトを目指さなきゃいけないなというのはあります。野崎を見て、同期を見て、感じているので、やっぱ1期生の自分がちょっとそこは頑張っていきたいなと思っています」

――来年、挑戦?

チサコ「まあ防衛してからですね。わからないじゃないですか、防衛するか。挑戦したいとは思いますけどね。防衛、頑張れよって言う感じです」
◎バックステージ
――プロレスとのコラボいかがでしたか?
あべまこと(まこ)「はじめての感じで…」

メロンシート(松村哲志)「迫力に圧倒されました」

アヤ(高橋愛夜)「そうですね。本当に闘いぶりが…。自分は2試合ほど招待いただいて拝見してたんですけど、やっぱり迫力に負けちゃいけないのでいろいろ考えてはいたんですけど、実際見るとね、すごいなと改めて思いました」

まこ「はじまっても見る余裕もなかった。バシバシすごいなと思って、トップロープから飛ぶのとか、ビビったけど今日は」

――ファンのノリはどうだった?
メロンシート「ノリですか? こっちのノリ以上にプロレスに対してのノリがすごいんで、どちらかというと、こちらがお客さんの側に乗せていくところがありました。最後もプロレスの試合に対して演奏するというのははじめてだったので、未知の世界だったんですけど、様子をみながら合わせていきました」

アヤ「そのあたりはフラメンコの音楽自体が即興的というか、様子を見ながらちょっと強めたりもできるから、呼吸に合わせてみたいなのは面白かったのかなとは思いました」

メロンシート「いつもは踊りの伴走はあるんですが、踊りも結構な迫力だと思ってましたけど、プロレスはそれのはるか上を行ってました」

アヤ「カラダ張って、本当にすごいなって思いました」

――また次もある?

メロンシート「もちろんです。さっきリングの上でというか、会場の中でも言ってましたけど、リングアナの方が声だけでテンション上がるようにすごかったので、逆にすごい、いい影響いただきました」

アヤ「すごく刺激を受けて、自分もね、はじめて試合を見に行ったときにメロンシートに胸が熱くなったよっていうメールをまずしたんです。その感動を返せたらなという気持ちでいたので、まあ少しでも伝わっていたらなと思いました」
2021.11.07

「COOL RUNNING~Nagisa Nozaki 5484 party time!!~」

1、ヤングwave(15分1本勝負)
△青木いつ希&三浦亜美(時間切れ引き分け)Maria&梅咲遥△

今年2度目となる後楽園ホール大会は、野崎渚の15周年記念興行として開催。第1試合はヤングwaveがおこなわれ、青木いつ希&三浦亜美と Maria&梅咲遥がタッグマッチで対戦した。

試合前、青木&三浦が元気な声で「よろしくお願いします!」と握手を求める。梅咲は応じたが、Mariaはいかにも面倒くさそうな表情。握手を拒否してスタートとなる。

まずは三浦vs梅咲の顔合わせ。手四つの体勢となるが、三浦は171cmの長身。なかなか手が届かない梅咲。ジャンプを繰り返すが、三浦も同時にジャンプ。仕方なく梅咲はMariaに肩車してもらうも、青木がカットに入る。
逆に三浦&青木がダブルのショルダータックルを梅咲に敢行。三浦がヘアーホイップにつなげるが、これで梅咲にもスイッチが入る。ヘアーホイップでやり返すと、かわったMariaが三浦をロープに固定し、腕攻め。今度はロープに飛ばすが、三浦がショルダータックルで飛び込んで行く。

続く青木はMaria→梅咲にショルダータックル。そしてMariaをロープに張り付け、「野崎さん15周年おめでとうございまーす!」と叫んでからのランニング・ニー。さらに「桜花さんのヤツーーー!」とロープ際でのダブルニードロップを投下する。

劣勢のMariaだったが、青木の串刺し攻撃を切り抜け、片足ドロップキック、ドロップキックをお見舞いする。三浦にもドロップキック4連発。カウント2。

5分経過。三浦もボディースラムでMariaを叩きつけ流れを変えると、串刺しボディーアタック。逆エビ固めへ。耐えられるとアルゼンチン・バックブリーカーを狙うが、回避したMariaがドロップキックを放って梅咲と交代。
梅咲は三浦にドロップキックで続く。これはカウント2。三浦が逆水平チョップでやり返すと、梅咲はエルボーで応戦し、チョップから走るも、三浦がカウンターのブレイジング・チョップ。ならばと梅咲も低空ドロップキックからバッドボーイを敢行。そこから低空ドロップキック、ミサイルキックにつなげる。

これをキックアウトした三浦がボディースラムの体勢。切り抜けた梅咲がロープに走るも、エプロンから青木が足止め。三浦のボディーアタック、アルゼンチン・バックブリーカー、フェースバスターが決まる。キックアウトされると、今度は青木が串刺しバックエルボー、フェースクラッシャーで追い打ちをかける。

ロープに走る青木。だが、梅咲がサムソンクラッチで流れを変える。カウント2。タッチを受けたMariaがフロントキック、スリングショット式のフットスタンプ、パントキックをお見舞い。これはカウント2。エルボーの打ち合いからMariaが変形卍固めへ。
なんとかしのいだ青木がダブルニーアタック、ブレーンバスター・ホールドを敢行。キックアウトされるとダブル・ニードロップを投下する。これは梅咲がカット。ならばと青木はMariaにセカンドからのボディープレス、ファンタスティックフリップで三浦を投下する。

劣勢のMariaだったが、梅咲のアシストから攻勢に転じると、青木を飛びつき式の三角締めで捕獲。耐えられると、すかさず走るMariaに青木がラリアット。カウント2。時間が迫るなか、青木がジャーマンの体勢に入ったが、ここで時間切れのゴング…。しかし、諦めきれない青木がジャーマンで投げきり、ようやく終了となった。
2、メモリアルwave(20分1本勝負)
○野崎渚&彩羽匠(12分38秒、エビ固め)進垣リナ●&笹村あやめ
※ノアールランサー・ハイ

11月23日に引退が決まっている進垣リナ。これが最後のwave大会となることから、野崎渚が対戦を希望し、実現したカード。野崎のパートナーは、マーベラスの彩羽匠。マーベラス10・27後楽園で開催された「ワンデータッグトーナメント」で優勝した実力派タッグだ。一方の進垣は、同期の笹村あやめとの3Aで挑む。なお、野崎と進垣の対戦は、20年11・21新宿大会以来となる。
試合は、彩羽vs笹村でスタートするが、彩羽は早々に野崎と交代。早速、3Aがダブルの攻撃を仕掛け、主導権を握る。そして笹村が「野崎さん、15周年おめでとう!」と、3Aでおしゃれキックを狙うが、野崎がかわす。逆に野崎&彩羽の連係キック(おしゃれキック+パントキック)が笹村に決まる。さらに野崎は笹村をコーナーに固定しブレイジング・チョップを連発。ハーフハッチを敢行する。笹村もドロップキック、DDTで反撃を試みるが、野崎がビッグブーツで迎撃し、ミサイル発射。カウント2。
彩羽が出て行き、野崎とトレイン攻撃を成功させる。続く彩羽の串刺し低空ドロップキック、ニールキックはいずれもカウント2止まり。今度はエルボー合戦に。ロープに走る笹村に、彩羽がソバット。しかし笹村もブレーンバスターを放って、進垣と交代。
進垣は彩羽のヒザにレッグドロップ、そのまま足を極めにかかるが、これは彩羽がロープ。ならばと彩羽の足をロープに固定し、ドロップキックをお見舞いする。
一方、彩羽はキックのコンビネーションからランニング・ローキック、低空ドロップキック。高速ブレーンバスターでカウント2。さらにカウンターのローリング・エルボー。旋風脚が決まる。タッチを受けた野崎が進垣にスリーパー。大外刈りは、進垣もかわす。ならばと野崎はビールマンキックから腕を極めにいく。これをしのいだ進垣が逆に腕十字へ。彩羽がカットに入る。
10分経過。進垣のカミカゼ、笹村のフットスタンプの波状攻撃が決まる。そこから進垣がチキンウイング・アームロックへ。これは野崎がロープ。

劣勢の野崎だったが、カウンターのノアールランサー・ハイからレインメーカー式ビッグブーツ。もう一度、ノアールランサー・ハイを叩き込む。進垣に返されると変形アームロックで捕獲する。これは笹村がカット。ならばと彩羽もキックでアシストに入り、最後は野崎がダメ押しのノアールランサー・ハイで進垣から3カウントを奪った。
◎バックステージ
進垣「waveさんにはホントにデビュー当時からお世話になってて、普段自分の団体じゃ経験できないことを経験させてくれて、進垣リナというものの幅を広げてくれたと思います。やっぱり野崎さんとの対戦はタイトルマッチ以来だったんですけど、本当に素晴らしい選手で。今日どうにか野崎さんから1本取ってやろうと思ってたんですが、最後逆に自分が取られてしまう形で。でも、しっかりツメ跡は残せたんじゃないかなと思います」

――大流血しているが?

進垣「カカトが顔面に入ってしまって…。これも勲章ということで(苦笑)」

笹村「ハロウィンは終わったけど、パートナーがこうやって血を出しながら頑張ってくれて。waveさんだけじゃなく、後楽園ホールがたぶん今日進垣ラストということで。勝ちたかったけど、恋人してたあの2人の絆がスゴかったので。私はプロレス界のテッペンを目指してまだまだやっていきますので、今後ともよろしくお願いします!」

進垣「これからも笹村あやめをよろしくお願いします(笑)」

――waveの思い出は?

進垣「思い出はいろいろありますけど、ハロウィンの度にいろいろさせられたイメージがありますかね。この前のモシャスとか、変なオジサンしたり。だいたい広田さん絡みですけど、お客さんからは『あの試合を見て元気をもらった』という方もいたので。少しでもお客さんに元気を与えられてたら、自分もプロレスやってよかったなって思います。ノビノビさせてもらったと思うので、本当にwaveさんの試合は面白かったです!」
3、W.W.W.D世界エリザベス選手権試合(60分1本勝負)
<王者>○桜花由美(11分52秒、片エビ固め)米山香織●<挑戦者>
※ビッグブーツ。もう1人の挑戦者はLeon。第6代王者が初防衛に成功

マーベラス&wave合同興行10・1後楽園大会で、旧姓・広田さくらからW.W.W.D世界エリザベス王座を奪取し、第6代王者となった桜花由美。初防衛戦の相手は、自身の20周年記念大会となった8・22後楽園で、PURE-J無差別級王座を懸けて争ったLeon。そして、もう1人の挑戦者は、今年が引退撤回から10年となる米山香織となった。
ゴングが鳴らされると、3人が対峙。トライアングルの手四つ状態となるが、米山だけが手が届かず。「ちょっと下げて!」と要望するも、桜花がガットショットであっさり排除。

リング上は桜花vsLeonという図式となり、Leonが桜花にヘッドロックを仕掛けて膠着状態となる。そこに米山が強引にヘッドロックで絡みつく。ヘッドロックのトーテムポールができあがるなか、Leon&桜花が共闘。米山をアームロックで捕獲する。ならばと米山はLeon&桜花をまとめてアームホイップ。低空ドロップキックで顔面を捕らえていく。
試合の主導権を握る米山は、Leonを味方につけダブルのフェースバスターを敢行。ここから米山&Leonの波状攻撃が決まり、桜花が孤立する展開。だが、これも米山の作戦だった。Leonが桜花にキャメルクラッチで捕らえると、米山は桜花ではなく、Leonにドロップキック。

怒ったLeonが米山に風車式バックブリーカー、逆エビ固めでお仕置きしていくが、桜花はそのLeonにコブラツイストを極める。さらにLeonに串刺しビッグブーツ、カカト落としでカウント2。走る桜花だったが、Leonがスピアでキャッチ。串刺しスピアで反撃にかかる。続くnoki-Anバックブリーカーは、米山がカットに入る。

再び米山は桜花を巻き込み、ロケット式ドロップキック。しかし、桜花はそのまま米山をバックドロップで叩きつける。
再び米山は桜花を巻き込み、ロケット式ドロップキック。しかし、桜花はそのまま米山をバックドロップで叩きつける。

今度は桜花が主導権を握る形となり、米山にビッグブーツ2連発。米山はモンゴリアンチョップで応戦するが、グルグルパンチ、ビッグブーツは桜花に届かず。しかし、米山もなんとかキックを当てると、セントーンでお返し。

そこに飛び込んで行ったのはLeon。ミサイル・ボディープレス(米山にミサイルキック、桜花にはボディープレス)で試合に割り込んでいく。

戦況が桜花vsLeonに移り、桜花のビッグブーツ、Leonのスピアが交互に決まる。そこからLeonが走るも、割り込んだ米山がカウンターの首固め。カウント2。間髪入れずに不知火でカウント2。ここで桜花も米山に垂直落下ブレーンバスターを敢行する。Leonも桜花にブレーンバスターを放ち、3選手がダウン状態。

エルボーを打ち合いながら立ちあがった3選手。しかし、米山が集中砲火に遭い、排除される。リング上は桜花vsLeonのエルボー合戦に。攻勢に出る桜花がビッグブーツ、クロスアーム式DDT、カカト落としでカウント2。走る桜花に、Leonが旋回式スラムを決める。
10分経過。コーナーに登るLeonだったが、米山が桜花を横取りカバー。さらに後方回転エビ固めを狙うが、桜花が回避しネックハンギングボム。桜花はLeonにバックドロップ、米山も米-ZOUを狙うが、これは未遂。すかさずLeonが桜花&米山にスピアを敢行する。

混戦のなかコーナーに登るLeonだったが、桜花が転落させ、リング上は桜花vs米山という状況。ここで米山は後方回転エビ固め。カウント2。追撃にかかる米山だったが、桜花がカウンターのビッグブーツを叩き込み、接戦を制した。これで桜花は初防衛。
◎試合後のマイク
試合後、米山がマイクを握る。

米山「ちょっと待ってぇぇぇ! もう1回、もう1回挑戦させてよー! 40歳の記念にどうしても欲しかったの、お願い。ねぇ、Leonも、もう1回やろうよ。もう1回3人でもう1回やりたいですー」

Leon「私は無差別も、タッグのベルトも待ってるから、ヨネ頑張って。私はこのあとPURE-Jの道場マッチがあるのでお先に失礼します」

米山「もう1回だけ、もう1回だけ」

桜花「やだよ。ほかにやりたい人いるし」

米山「でも、ほら私、今日11月1日…じゃないけど一日の波の日は毎回出てるの。12月1日もあけてるから、そこでやろうよ。ねぇ、お願いします。ダメ?」

桜花「来年。来年ね!」

米山「わかった…美人社長、美人社長、お願いします。12月1日、美人社長。美人×4、お願いしまーす」

桜花「じゃあwaveの選手以外で誰か40歳以上を連れて来てくれたら、やってあげてもいいよ」

米山「おおおー、オッケー。さすが美人社長! ありがとうございますー」

桜花「誰か連れてきてよ、wave以外でね」

米山「わかった! わかりました!! もう1人連れてきて、12月1日、波の日にエリザベス王座挑戦、もう1回、よろしくお願いしまーす。美人社長ありがとう。みなさん、美人社長にもう一度、盛大な拍手をーーー!」
改めてベルト&認定証の授与式となり、梅咲遥が代読する形で桜花に授与された。
◎バックステージ
桜花「初防衛、成功しました! 40代しか取れないベルトに、米山さんとLeonさんが挑戦してきてくれて、それで防衛できたことがすごく嬉しいです。あの2人を私はリスペクトしてるので。12月1日は米山さんが40代以上の選手を連れてきてくれるということなので、それも防衛していい年越しをしたいと思います」
4、DUAL SHOCK WAVE~WAVE認定タッグ選手権試合(30分1本勝負)
<王者組>SAKI&○清水ひかり(15分31秒、ふらふらドーン)宮崎有妃&旧姓・広田さくら●<挑戦者組>
※第26代王者組が2度目の防衛に成功

8・22後楽園で門倉と青木からベルトを奪取したSAKI&清水ひかりのgalaxyPunch!(以後、ギャラパン)。10・9新木場で未依&網倉理奈の挑戦を退け、これが2度目の防衛戦となる。今回の相手は、元WAVE認定タッグ王者でもある宮崎有妃&旧姓・広田さくら(奇跡)の迷タッグ。正統派のギャラパンは、難敵・奇跡をどう料理するのか。注目の一戦となった。
試合は奇跡が奇襲を仕掛けてゴング。早速、SAKIを倒立させると、広田が高速ボ・ラギノールを放って行く。ギャラパンも広田に連係を仕掛けるが、かわした広田がギャラパンにボ・ラギノール。開始から広田ワールドがさく裂する。
先手を取られてしまったギャラパンだったが、ダブルのブレーンバスターを放って流れを変えようとする。だが、広田はギャラパンにまとめてボ・ラギノール。ロケット発射式ボ・ラギノールまで繰り出し絶好調。ならばとSAKIはバックドロップを狙うが、広田が着地してやはりボ・ラギノール。ある意味、一点集中攻撃で主導権を握る。
続く宮崎ははずかし固め狙い。抵抗するSAKIにしつこく狙っていく。清水がカットに入ると、宮崎は「いいよ、SAKIにやらなくても。じゃあお前がやるってことね?」と脅迫。SAKIを見捨てた清水が引き下がる。
自力ではずかし固めを回避したSAKIは、清水にダブルを強要。しかしこれは未遂に。一方、奇跡のハンマー式ボディープレスも未遂に終わる。すかさずSAKIがバックドロップを狙うが、宮崎が踏ん張る。ならばとSAKIはブレーンバスター、フロントキックでカウント2。
続く清水がPK。宮崎は「SAKIにできなかったからな!」とはずかし固めを狙うが、清水が回避し、PKF、PKでカウント2。コーナーに登るも、宮崎が妨害。SAKIが肩車で宮崎を捕獲するとダブルインパクト式のボディーアタックを狙う。これを宮崎が迎撃し、清水をはずかし固めで捕獲する。
く宮崎のムーンサルト・プレスは清水が寸前でかわす。ならばと宮崎がビッグヒップ。カウント2。

広田が出て行き、ボ・ラギノール。張り付けボ・ラギノールを狙うが、これはSAKIがカット。すかさず清水がオクラホマロールで丸め込む。カウント2。

広田も拝み渡りへ。そして清水&SAKIにルーチャ。さらに広田は清水に619、SAKIにボ・ラギノールをお見舞いする。リング下に落ちた清水にトペ・スイシーダを放つが、これは奇跡が同士討ちとなる。
これで攻勢に転じた清水がプランチャ・スイシーダを投下する。ギャラパンは広田をリングに戻して合体のフットスタンプ。リング中央でのPKFが決まる。キックアウトされるとダイビング・フットスタンプ、ブロックバスターホールドと畳みかける清水。だがこれもカウント2。

一方、広田もカウンターの裏拳から走るも、清水が切り返してカバーする。広田のふらふらドーンはカウント2。ここで宮崎が清水にえびす落とし、広田が夜叉ロックにつなげる。なんとかこれはSAKIがカット。
ギャラパンはダブルを狙うが、宮崎がダブルハンドのラリアットで迎撃。すかさず広田がスワンダイブの体勢。だが、自滅に終わる。しかも、ボ・ラギノールも宮崎に誤爆してしまう。すかさず清水がスクールボーイでカウント2。逆打ちもカウント2止まり。
ここでSAKIが広田を肩車。再びダブルインパクト式のボディーアタックを狙うが、寸前で広田が回転エビ固めに切り返す。さらに広田はウラカン・ラナ。ここから清水との丸め込みの応酬に。いずれもカウント2止まり。間髪入れず広田は投げっぱなしのへなーら・サンセットを放つも、清水のふらふらドーンが決まり3カウント。ギャラパンが難敵・奇跡からベルトを防衛した。
◎バックステージ
SAKI「Color's大会で初防衛して、2度目の防衛。何が起きたか全然わかってないんですが…」

清水「無我夢中だったので。でも、最高で最強でした!」

SAKI「waveの2人から防衛できて、誰がなんと言おうと私たちがwaveのタッグチャンピオンです! もっともっと勝ってベルトを磨いていきたいと思います」
5、Anniversary wave 15th~Nagisa Nozaki 5484 party time!!~(30分1本勝負)
○井上京子(15分8秒、エビ固め)野崎渚●
※ナイアガラドライバー

2006年11月3日にNEO女子プロレスでデビューした野崎渚。その後は、ワールド女子プロレス・ディアナ、フリーランスを経て、一時はリングを離れていた時期もあったが、2017年にZABUN専属フリーとして活動を再開。2019年4月よりwaveに正式入団した。右肩の負傷、眼窩底骨折などケガに泣かされたプロレス人生でもあったが、今年で15周年を迎える。その野崎が記念マッチの相手に選んだのは…かつての師匠でもある井上京子。2人のシングルは今回で2度目。2009年のNEO5・24ラゾーナ川崎以来となる。そのときは京子がラリアットで勝利を収めている。
クリーンな握手をかわし、ゴング。ロックアップで組み合うと京子が余裕で押し込んでいく。ロープに走る野崎だったが、京子がショルダータックルで迎撃。ヘアーホイップが決まる。そして、ダンシングツリーへ。耐えられるとキャメルクラッチで捕獲する。なんとか脱出した野崎が卍固め。耐えられると京子をコーナーに押しこみブレイジング・チョップの乱れ打ち。
さすがの京子も「イターーーイ!!!」と、アイアンクローでやり返す。ブレーンバスター、クロスフェースへ。モンゴリアン・チョップで追い打ちをかける。
さらにミサイルキック、ハーフハッチへ。キックアウトされるとザキゴェ、ダブル・ニーアタックでカウント2。ノアールランサーもカウント2止まり。すぐさまドラゴンスリーパーで捕獲する野崎だったが、京子もロープ。野崎はビールマンキックで追い打ちをかけ、コーナーへ。
しかし、京子が追いかけ雪崩式ブレーンバスターに切り返す。流れが変わり、京子が張り付けラリアット、そしてパワーボムの体勢。踏ん張る野崎に京子がエルボーを見舞う。
一方、野崎もレインメーカー式ビッグブーツ2連発。京子もパワーボムでやり返す。カバーには行かず、野崎が立ち上がるのを待つ京子。今度はエルボー合戦となる。
仕掛ける野崎に京子がカウンターのラリアット、間髪入れずにパワーボムを敢行。野崎もビッグブーツで応戦。カウント2。京子は再びショートレンジのラリアット。パワーボムで叩きつけるも、なんとか返す野崎。
京子がショートレンジのラリアットでなぎ倒すも、野崎がドルミルⅢ(胴締め式チキンウイング・フェースロック)で捕獲する。動きの止まる京子をカバーするもカウント2。ノアールランサー4連発はカウント2。ノアールランサー・ハイもカウント2止まり。もう一発ノアールランサー・ハイを叩き込む野崎。だが、これでも決まらない。思わず頭を抱える野崎。
エルボーで向かっていく野崎に、京子がラリアット。ダメ押しのナイアガラドライバーで3カウント! 試合後、京子から歩み寄り、野崎と握手をかわした。
◎15周年セレモニー
敗れた野崎がまずはマイクを握る。

野崎「京子さん、たくさん迷惑をかけた自分と、今回シングルマッチやってくれて本当にありがとうございました。この15年間いろんなこと経験して、いまだったら井上京子を越せるんじゃないかって思ってたけど、やっぱりまだまだでした。京子さんに勝つまで、自分絶対、引退しません。また、良いタイミングでシングルマッチよろしくお願いします」
続いて15周年のセレモニーがおこなわれ、NEO女子プロレスOGの三田英津子さん、元気美佐恵さん、田村欣子さん、タニー・マウスさん、仲村由佳さん、勇気彩さん、石田亜矢子リングアナウンサーが来場。懐かしのNEOのテーマ曲が流れるなか、花束が贈呈された。そのあと京子、宮崎も加わり、記念撮影をおこなった。
桜花「締める前に報告をしていいですか?(二上美紀子会長が結婚?と突っ込む)違います!まだです。そしたらちゃんとビジョンに出すんで!! 私の結婚報告ではございませんが、プロレスリングwaveは、2022年も元日から大会を開催いたします。2022年1月1日、午後3時より新宿FACEにて『ハッピー・ニュー・イヤー2022』を開催いたします。そして来年の後楽園ホール大会が決定いたしました。2022年はなんと4回! 4回開催いたします。日程を発表いたします。2月13日、5月5日、7月17日、11月6日、こちらの4大会、後楽園ホール大会が決定しました。で、今日、発売しておりますのが2月13日の後楽園大会となります。大会終了後、エレベーター降りたところで販売しておりますので、ぜひみなさんチケットを買って帰ってください。よろしくお願いいたします」
野崎「はい、じゃあ締めさせていただきます。waveの選手だけでいいので上がって来ていただければと思います。いつものアレですね。『これがwaveだ!』やらせていただきます。そうですね、この15年間、本当にいろんなことがありました。辛いこともたくさんありました。でも、こうやって15周年を迎えられたこと、すごく感謝しています。みなさんありがとうございました。そして、いま、いろいろと辛い状況がみなさんにもあると思いますが、前を見て、しっかりと明日に向かって歩いていってほしいと思います。未来が見えないとき、明日が見えないときは、ココ、私たちは四角いリングの中にいるし、waveを見にくれば、間違いないと思います。本当にみなさん、これからもwaveを応援し続けてください。これは正式ケッテーだ! いま、ノザキ様が決めた、ケッテー! これがwaveだーーー! ありがとうございましたー!」
◎バックステージ
野崎「ありがとうございました。何もしゃべれないです。何か(質問あれば)お願いします」

――今日の試合を振り返って。
野崎「今日の試合、そうですね、京子さんとのシングルマッチってこの15年間で2回目だったんですけど、ふだん当たる選手よりも何倍も重くて、一発一発が。それでも私15年間いろんなことを経験してきて、強くなった自覚があって、いまこうやってベルトを手にしているし、すべて京子さんにぶつけて勝てるんじゃないかと思ってたんですけど、やっぱり簡単には越えれない人ですね、井上京子は。でも、簡単に倒せないからこそ、いつか絶対倒してやるという目標ができて、またイチから頑張れるって、プロレスやってて大事なことだなって思いました、今日。まだまだ辞められない理由があって、すごくよかったです。いつか絶対、京子さんを倒します」

――今日は2試合だったが。

野崎「あっ、そうですね。やっぱり井上京子相手に2試合って、厳しいと思われていたかもしれないですけど、なんかやっぱりwaveって変則的なルールが多いなか、いろんなこと経験していて、つい最近だとタッグですけど、1日5試合やったりとか、そういうのをやってきたからこそ、私だったら絶対できるっていうちょっとした自信もあったので、2試合でも大丈夫だろって思ってたんですけど…。京子さんとのシングルマッチに大きいダメージあったかといえば、そこまでなかったので、イケる!と思ったんですけどね…。2試合じゃなかったらもっといけたのかなって…。ちょっと考えちゃいましたけど、いやでも、今日は2試合でよかったと思います。進垣と闘える場所がココしかなかったので、後悔してないです、2試合」

――最後は懐かしい方々も。

野崎「いやー、本当に嬉しいです。15周年っていうので、声を掛けてくれたのは宮崎さんなんですけ…(涙を堪える)ああ、すみません。ああやって集まって、先輩が後輩のために集まって、ああやって見に来てくれて、花まで用意してくれて。ああ、すごい幸せだなと。すごい涙を堪えるのに必死でした。いま、やばいですけど、本当にうれしいです。こんな幸せなことないと思います」

――NEO出身の現役はいま野崎さんを含め3名だが、京子さんと、宮崎さん…。
野崎「そうですね。NEOってなくなってしまった団体なので、いまを生きる…という意味では引きずってても仕方ないんですけど、やっぱりNEOって私、プロレス始める前から大好きな団体だったので、そこにいたっていうことは忘れたくないし、胸にしまって、NEOで学んだことをベースにいま頑張っている。なんて言うんだろうな…みんなにも忘れてほしくないし、知らない人には知ってほしいし、なくなってしまった団体だけど、NEO出身として胸を張ってこれからもプロレスを続けていきたいと思います」

――脱臼とか眼窩底骨折とか休んでいる時間も多かったが。
野崎「そうですね、15年間、そうですね」

――waveで復活するまで戻ってこないんじゃないかと思ったりもしたが、頑張り抜けた要因は?
野崎「そうですね、本当にケガが多くて、もともとwave10周年の大田区で復帰するときも引退をするための復帰っていうのがあったなかで、単純に言えばケガの具合がよくなったというのが一番続ける大きな理由の一つなのと、やっぱりケガが治ったら、動けるようになったら自分の思う通りにプロレスができるようになって、楽しくての今ですね。結果が付いてきて、ベルトも手にしてもう一生関わることのないと思った井上京子選手と試合できて、本当に続けていてよかったなっていう思いですね、いまは」

――京子さんにシングルでオファーした理由は?
野崎「そうですね、15年間を振り返って、一番最初、15周年で、結構前からなんですけど、いつかデビュー戦のカードをやりたいという思いがあって、でも、私のデビュー戦の相手を務めてくださった(ダイナマイト・)関西さんは引退したし、(井上)貴子さんは、私の15周年のカードを決めるとき、欠場中だったので、なんか、そしたら隣にいた京子さんとシングル。プロレスラーとしてデビューしたとき、隣で見守ってくださった先輩、団体のトップの選手と15周年という節目で、一番に野崎渚を感じてほしい。体感してほしいって思ったのは京子さん。っていうので、京子さんと試合がしたいと会社に言いました」

――16年目の抱負は?
野崎「16年目、そうですね。今日、勝てなかった京子さんを倒すためにまた16年目、イチからではないですけど、積み重ねてきたものを捨てずに、どんどん×2、積み重ねていって、またリベンジして、次こそは勝ちたいと思います。それが16年目以降の目標ですね。井上京子を倒す、これを目標に頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。16年目もよろしくお願いします」
◎京子バックステージ
京子「何年ぶりだったんでしたっけ?」

――12年6カ月ぶり。

京子「12年6カ月ぶりだって、調べてくれたそうで。まあリングの上で野崎選手も言ってましたけど、『いろいろありましたけど』って本当に、月日って素晴らしいものですね。そしてまさか、今日改めて思ったんですけど、野崎が15周年、そしてまだ私がリング゙に立っているという、ちょっと前には誰も想像できないっていうか、私もまだプロレスをやらせてもらっていることも奇跡だし、野崎とシングルで闘えるってことが本当に奇跡に近いことだと思います。そして、うん…やっぱり野崎も言ってましたけど、倒すまではやめられないって。私も、チャンピオンじゃなかったらね、そっか…って思うんですけど、まだ私もディアナのチャンピオンなんで、まだまだ負けられないという気持ちが大きくて。最後、技を受けてあげようと思っていましたが、ぜんぜんそんな余裕もなく、大人げなく(笑)。なんか、まあ上からっていうのは申し訳ないですけど、あの野崎が強くなったなと思いました。正直な感想です。(頬を押さえて)効きました…」

――野崎選手は、家出娘とお母さんみたいな関係と言ってたが。
京子「ハハハハ。そうですね、本当アキすぎてビックリするくらい。シングルのオファーが来たときにビックリしたのが本当。私でいいのか?というのと、いま私がチャンピオンで、年もこんなに離れていて、家出期間も長かったんですけど、本当に不思議な、オファーをいただいたときには本当に不思議な感じでした。でも、やるからには、キッチリいま私も違う団体でチャンピオンで、トップで頑張ってるぞ!というところを見せつけたかったので」

――野崎選手が最初にお酒を飲んだのは京子さんと言っていたが。
京子「あ、ホント? 私、二十歳前に入った子はみんなにそう言ってるんです。お酒が飲めるようになったら一番はじめに私と乾杯しようねって。みんなに言ってるので、たぶん野崎もそうだったと思うし、Sareeeもそうだったかもしれないし、最近、遥もちょっとお酒を飲めるようになったんですけど、乾杯は私としようねって。面白いですねー、ふふ」

――過去にはいろいろありましたが。
京子「うん、本当にでも時間がいろんなことを埋めてくれるんだなと思いました。私もたぶん、その時間がなければ『よし、やろう!』とは思えなかったと思うし、時間ってすごく大切だと思いました」

――3年前にディアナでタッグトーナメントがあったときに野崎選手を呼んだのはどういう心境の変化だった?
京子「まさか同じリングに立てるとも思ってはなかったんですけど、やっぱり本当にこう井上京子って、『京子っていろいろこだわりあるよね?』ってみんなに言われるんですけど、まったくそんなことなくて、いいもの取り入れていこう。昨日言ったこと、1時間前に言ったことを忘れているところもあって、やっぱりあのときはお祭りをやりたかったんですね。はじめにディアナをやったときに他団体をリングに上げないとか、いろんなことがあったんですよ。なんですけど、いまそんな時代じゃないし、変わっていかなきゃいけないこともすごくあると思うんですね。そのときに、どこかでは、プロレスやっているからには絡んでいかなきゃいけないだろうな…とは思っていました。でも、まさか記念すべきところのシングルで呼んでもらえるとは思ってなかったのでビックリしました」

――解雇処分をした人ですからね。
京子「それは言っていいのかな? そこはやんわりしてたんだけど(笑)。でもよかったです。時間がいろいろ解決してくれました」

――本人がまだまだ引退しないと言ってましたが。
京子「私の方が先にするわ」

――改めて野崎選手にエールがあれば。
京子「野崎さん、私は33周年なので、ケガも多いと思いますけども、頑張れるだけ頑張って。ファンに元気を与えてください。ありがとうございました」
2021.10.25

「Halloween wave ’21」

◎前説
ハロウィンの時期に毎年開催されている「Halloween wave 」が、今年は新宿FACEにて開催された。大会前には野中美智子リングアナウンサーが前説。今大会よりマスクをした上でなら声援がOKとなることがアナウンスされ、1年以上ぶりに「これがwaveだ!」で大会をスタートさせた。
1、モシャス・ハロウィンwave(時間無制限1本勝負)
○進垣リナ(16分36秒、ふらふらドーン)旧姓・広田さくら●

10・1後楽園で桜花由美にWWWD世界エリザベス王座を奪われ、ようやく通常の“旧姓・広田さくら”に戻った広田。この日は2試合をおこなう予定となっており、早速、第1試合に登場。11月23日に引退する2AWの進垣リナとモシャスwaveで激突した。

広田はもちろん進垣リナのコスプレで登場。一方の進垣はというと…変なおじさんキャラで現れる。わかりづらい状況に、おもむろに広田がマイクを握る。
広田「こんばんは。ちょっとはじめて見たりとか、よくわからない人のために説明が必要だと思います。まずモシャスwaveということで、お互い進垣。私もコスプレ進垣のつもりで来ました。でも、なぜか進垣はとあるポスターで、カゲが原因なんだけども、それがまるで変なオジサンのようだっていうのを呟いたがために、それ以降、進垣は変なオジサンということで、私、今回変なオジサンキャラで来させていただきました。モシャスということで、実は進垣本人から相談を受けました。『変なオジサン、期待してると思います。でも私はその裏をかきたいんです』と。その結果、正解の進垣がいないという状況…。しょうがないよね」

なぜ進垣が変なオジサンだったのかを丁寧に説明され、試合時間も15分1本勝負から時間無制限1本勝負に変更。ゴングとなった。
試合は広田がハンマーロックからヒジにエルボードロップ。進垣っぽい腕攻めを展開する。ロープに進垣を飛ばして、ドロップダウン。アームホイップで投げていく。

だが、すぐに進垣も足を払ってカバーする。カウント2。「だっふんだ!」「アイーン!」のやり合いが決まり、満足した様子の2人が同時に帰ろうとしたが、Tommyレフェリーに戻される。広田に促され、進垣が「すみませんでした」とTommyレフェリーに謝罪。
その背後から広田がボ・ラギノール。腕を取りに行くが、進垣も取り返してワキ固め。ならばと広田は進垣の得意技・バタバタアームロック(仮)へ。耐えた進垣がカミカゼからカバーする。カウント2。

5分経過。今度は進垣が広田の得意技・拝み渡りへ。ロープ中央でジャンプしようとしたが、派手に転落。すると広田は「引退前なんだから、ケガしたらどうするの。頼んでないことやらない!」と諭す。めげない進垣はフェースクラッシャーからのLOVEポーズを披露。広田もやり返し応酬となる。
しつこく広田のムーブをモシャスしてくる進垣に、広田は「私のマネしなくていいの! よけないなことばっかり!」としびれを切らす。すると進垣も「いいじゃないですか! 引退するんだから、やりたいことやって」と広田を黙らせる。

試合が再開され、進垣がボ・ラギノール。広田もやり返しラリーに。両者、激痛でダウン。カウント9で立ち上がった進垣がドロップキック。エルボーの打ち合いから、広田が「なんだかんだ、最後までwaveに上がってくれてありがとう。みんな上がれー!」とさよならトレインを呼び込むも、誰も上がらない。広田は「恥かかせやがって!」とガットショット。続くボディースラムは進垣が回避。レッグドロップでカウント2。
10分経過。続く進垣のダイビング・ボディーアタックはカウント2。進垣も「広田さん、いままでありがとうございました! みんな上がれ!」とやり返すも、これも未遂に。

ここで広田は進垣がwaveで最後に当たりたいと思っている選手がいたことを明かす。そして視線をセコンドにいた野崎の方へ。「えっ、アタシ?」と野崎が出て行くが、本当に当たりたかったのは宮崎有妃。野崎にはずかしい思いをさせたあと、広田は進垣のために奇跡の連係。さらに広田のレッグドロップ、ボ・ラギノールが決まり、ロープに走るも…進垣がふらふらドーンで逆転勝利を収めた。
2、スクランブル・ハロウィンwave(20分1本勝負)
○SAKI&門倉凛(14分39秒、片エビ固め)清水ひかり●&青木いつ希
※ランニング・ブレーンバスター


現waveタッグ王者のSAKI&清水ひかり(galaxyPunch!)と、前タッグ王者組の門倉凛&青木いつ希(門倉と青木)がお互いのパートナーを入れ変えて対戦。大好きな門倉と組めない青木は試合前から不服そう。

そんな中、試合はSAKIvs清水でスタート。清水が早速、仕掛けて行きティヘラ。ドロップキックを放つも、SAKIがかわす。そしてSAKIがアームホイップ。フロントキックで飛び込むが、清水がかわしてスクールボーイ。
続いて門倉vs青木。対戦を避けようとする青木に門倉がドロップキック。SAKIとのトレイン攻撃につなげる。そしてSAKIが顔面へのフロントキック。門倉がフットスタンプを投下する。カウント2。さらに正面からのドロップキック。

SAKIが出て行くと、青木が復活。ガットショットを連発し、ショルダータックルを見舞って、清水と交代。
続いて門倉vs青木。対戦を避けようとする青木に門倉がドロップキック。SAKIとのトレイン攻撃につなげる。そしてSAKIが顔面へのフロントキック。門倉がフットスタンプを投下する。カウント2。さらに正面からのドロップキック。

SAKIが出て行くと、青木が復活。ガットショットを連発し、ショルダータックルを見舞って、清水と交代。
門倉はトラースキックからダブルリストアームサルトで反撃。これはカウント2。続いてSAKIが出て行くと、青木がコーナーホイップ、串刺しバックエルボー、フェースクラッシャー、ボディープレスでカウント2。

この猛攻をしのいだSAKIもカンパーナにつなげる。これは清水がカット。ならばとSAKIはアトミックドロップ。青木もブレーンバスターホールドでやり返し、ダブルニードロップを投下する。カウント2。さらにロープに走ってのラリアットを放つが、ロープ際で勝手に清水がチェンジ。勢いよく出て行った清水のダイビング・ボディーアタックは青木に誤爆してしまう。

流れが変わり、SAKIが反撃モード。ブレーンバスター→フロントキックで追撃する。さらに雪崩式ブレーンバスターを狙うが、青木が妨害。このチャンスに清水がパワーボムでSAKIを投げ落とし、PKを敢行。
SAKIもケンタッキーボムでやり返す。カウント2。ランニング・ブレーンバスターの体勢に入るも、回避した清水が延髄斬り。ブロックバスターホールドでカウント2。

ここで門倉が青木→清水にトラースキックのアシスト。間髪入れずにSAKIがフロントキックで飛び込む。キックアウトされるとランニング・ブレーンバスターで清水から3カウント。
3、チャレンジ・ハロウィンwave(20分1本勝負)
○桜花由美&優宇(15分55秒、エビ固め)梅咲遥&宝山愛●
※ビッグブーツ


ハロウィンということで、それぞれメイクをほどこして登場。桜花、梅咲、宝山がゾンビメイク、優宇はジャック・オー・ランタンのかぶり物で現れる。

ゴングと同時に梅咲が「クソババ、走れ!」と桜花をロープに飛ばしまくる。そして串刺しドロップキックを梅咲&宝山で連続発射。そこから梅咲がボディーシザースへ。桜花がエルボーで抵抗。梅咲がポジションを入れ替えカバーする。カウント2。
反撃に転じた桜花が串刺しビッグブーツをお見舞い。続く優宇が梅咲にボディープレス。串刺しラリアットを狙うが、かわした梅咲がドロップキックを放って宝山とタッチする。

宝山はフットスタンプで勢いよく飛び込んでいくも、優宇を前にし失速。「はじめまして!」と優宇が逆水平チョップ。宝山はフォアアームで向かっていく。受け止めた優宇がハンマーパンチ。

桜花が出て行き、ボディースラム。逆エビ固めへ。宝山がブレイクすると、桜花がダブルニードロップを投下する。続くヒザ蹴りはカウント2。5分経過。宝山のクロスボディーを受け止めた桜花。マットに叩きつけたが、梅咲、宝山がドロップキックで反撃にかかる。
桜花&優宇も連係を狙うが、ことごとく桜花に誤爆してしまう。ふんだり蹴ったりの桜花に梅咲の変形足4の字が決まる。

劣勢の桜花だったがスタンガン、ビッグブーツで反撃。続く優宇が梅咲に旋回式サイドバスター、セントーンを放つ。カウント2。逆水平チョップで追い打ちをかけると、梅咲はフォアアームで応戦。ならばと優宇はジョン・ウー。キャノンボールを狙うが、梅咲がドロップキックで迎撃。ミサイルキックにつなげる。カウント2。

宝山がドロップキック3連発。4発目は優宇がかわして逆水平チョップ。ならばとフォアアームを両腕で交互に放って行く宝山。続くクロスボディーは優宇が跳ね返して、セントーン。ここで梅咲が救出に向かい、宝山&梅咲でドロップキック。
ならばと桜花も出て行き、梅咲、宝山にビッグブーツ、バックドロップを狙うが、宝山が切り返す。宝山のボディーアタック4連発はカウント2止まり。ならばとボディースラムで押さえ込みを連発。いずれもカウント2。続く宝山のドロップキックは桜花が払い落とす。

攻勢に転じた桜花がロープに走るも、梅咲が足止め。反対サイドでは優宇が宝山を足止めしている。桜花は優宇に「絶対持ってろよ!」と前置きしてビッグブーツで飛び込むが、誤爆。優宇のセントーンも桜花に誤爆してしまう。
このチャンスに宝山がスクールボーイを連発。いずれもカウント2。逆さ押さえ込みもカウント2止まり。桜花はブレーンバスターかを狙うが、宝山が首固め。カウント2。ならばとドロップキックを放つが、かわした桜花がビッグブーツ。DDT、カカト落としを放つと、ダメ押しのビッツブーツでトドメを刺した。

試合後、桜花がマイクを握る。

桜花「優宇! 30歳も言っとくけど、世間の10代、20代からしたらババアだからな! あと10年後、お前が挑戦できるベルト、あと10年後に私が巻いてるから挑戦して来いよ」

優宇「動いているのか?」

桜花「動いてるよ。尾崎さんだって52歳で動いているから動いとるわ。ということで、私、エリザベス40歳以上しか巻けないベルトの、いま6代目チャンピンです。(見えないとのこ声に)ありがとうございます×2。そんなベルトのチャンピオンなんですけど、今日本当に10代、20代、顔がかわいいからってババア、ババアって言い過ぎ。なので私は、私と同じレベルのテクニックがあって、スピードがあって、まだまだ脂がのってる40歳の米山香織と、こないだPURE-Jシングルのベルト戦で負けてしまったけど、Leonさん。この3人で11月7日、後楽園ホール大会で防衛戦をやりたいと思います! まだまだ脂がのって、これからの女子プロレス界を引っ張って行く3人です。この3人で40代以上のエリザベスのベルトをかけて闘いたいと思いますので、みなさん応援に来てください。よろしくお願いします! それでは引き続き、お楽しみください」
4、ジェラシー・ハロウィンwave(15分1本勝負)
○彩羽匠(9分32秒、片エビ固め)ハイビスカスみぃ●
※ランニング・スリー


マーベラス10・27後楽園で開催されるワンデータッグトーナメント。彩羽匠がパートナーに野崎渚を選んだことで、ハイビスカスみぃはフラれる形に…。

ジェラシーの塊となったみぃは死装束で現れ、五寸釘と彩羽のぬいぐるみを持参。ゆっくりと死装束を脱ぐと、ヒールモードのみぃ。スタートからシリアスに攻め込む。彩羽のキックをかわして場外戦。
みぃは「蹴りなさいよ、殴りなさいよ」と粋がるも、彩羽が容赦ない蹴り。コーナー下に押し込むと、みぃが泣き始める。

観客にも攻められる雰囲気となり、仕方なく彩羽が「ごめんなさい」と謝ると、みぃが殴りかかる。読んでいた彩羽がガード。そしてグーパンチ。すかさずコーナーに登るも、みぃはコロコロとポジションを遠ざける。反対コーナーに急いで登る彩羽だったが、またしてもみぃは距離を伸ばしていく。
コーナーから降りようとする彩羽だったが、観客の期待に流された彩羽がスワントーンボム。当然、豪快に自滅してしまう。チャンスとばかりにみぃも、ダイビング・ボディーアタックを放つが、これも自滅…。
今度は足の踏み合いに移行。みぃが「オイ、いいか! お前のつま先なくしたるわ!」とロープに走るが、かわした彩羽がガッツリ足を踏みつける。そしてキックのコンビネーション、低空ドロップキック。高速ブレーンバスターでカウント2。
一方のみぃはフォアアームの連発で反撃。効かない様子の彩羽だったが、ロープに走ると、ぶっ倒れる彩羽。思わずみぃは「効いてるのかい!」と、カバーするもカウント2。「こうなったら…」と、みぃは彩羽のぬいぐるみに五寸釘。苦しむ彩羽。
みぃは「痛いでしょ! でもね、私の心はアンタよりずっと痛いのよ。彩羽匠、よく聞きなさい。これで終わりよ。アンタを殺して、アタシも死ぬわ」とロープに走るが、彩羽がローリングエルボーで迎撃し、旋風脚。カバーに乗ったが、自ら引き起こしたあと、泣き叫ぶみぃに容赦ないランニング・スリーを突き刺した。
5、ライバル・ハロウィンwave(15分勝負)
野崎渚(1−1)中森華子
①●野崎(1分11秒、片エビ固め)中森○
※ハイキック
②○野崎(14分30秒、片エビ固め)中森●
※ノアールランサー・ハイ


今年15周年を迎える野崎渚とPURE-Jの中森華子がハロウィン仕様で激突。ルールは15分間でより多くのフォール、ギブアップを取ったほうが勝者となる特別ルールでおこなわれた。
開始からキックの読み合い。野崎が串刺しビッグブーツで制して走るも、中森はハイキック。すぐに野崎も首固め。キックアウトした中森がヒザ蹴りを連発していき、ジャンピング・ハイキック。そのまま押さえ込みいきなり3カウント。
試合が続行され、野崎が丸め込む。カウント2。フロントキックもカウント2。一方、中森は串刺しスピンキック、PK、ギロチンドロップでカバーする。キックアウトされるとワキ固めへ。耐えられるとロープを使って締め上げる。

野崎もビールマンキックで反撃。野崎式串刺しキックにつなげる。ハーフハッチはカウント2。そしてコーナーに追い詰め、ブレイジング。チョップを連発していく。
5分経過。野崎はキッチンシンクからスリーパーを狙うが、脱出した中森が腕固めへ。なんとか野崎がロープ。場外に逃げ込む野崎に、中森がエプロンからのデスティニーハンマー。野崎もノアールランサーで応戦する。

エプロンまで戻った野崎がおしゃれキック、ビッグブーツでカウント2。ミサイルキックにつなげる。カウント2。スリーパーで捕獲するも、中森が脱出。野崎のエルボー、中森のミドルキックがラリーとなる。

10分経過。野崎がフロントキックから走るも、中森も追走してハイキックを放つ。そして顔面蹴りからコーナーに登る中森。野崎が雪崩式で落としていく。
ならばと中森はキックのコンビネーション。野崎もラ・マヒストラルのフェイントを入れて胴締めスリーパーへ。耐えた中森が腕固め。これは野崎がロープ。ザキゴエをかわした中森がハイキック。すぐに走るも、野崎がカウンターのビッグブーツ。すかさずダブル・ニーアータック、ノアールランサーと畳みかける。中森もシャイニング・ウィザードで応戦。ならばと野崎もショートレンジのフロントキック。カウント2。中森もフィッシャーマンズ・バスターでやり返しダブルダウン。

残り1分となり、野崎がラストスパート。ノアールランサー・ハイを3連発させ、3カウント。これで1対1のイーブンとなり、野崎がザキゴエを放つもこれはカウント2。中森もジャンピング延髄を放ったところで時間を迎えた。同期デビューの2人は握手から抱擁をかわしてリングを降りた。
6、リアル・ハロウィンwave(20分1本勝負)
怨霊&○ラム会長(14分44秒、横入り式エビ固め)宮崎有妃●&旧姓・広田さくら


メインイベントは、奇跡(宮崎有妃&旧姓・広田さくら)と666からの刺客・怨霊とラム会長が対戦。会長はwave初参戦となる。奇跡の2人は昨年同様、赤鬼(宮崎)、青鬼(広田)バージョンで登場。
先発は宮崎vs会長。宮崎が鬼っぽく襲いかかるも、かわした会長がナカユビを立てまくる。すると、我慢できなくなった広田がリング内へ。

広田は「おい。ナカユビを立てるな」と会長を諭し始める。
だが、会長はフロントキックで返す。そして怨霊&会長で合体ドロップキック。怨霊がカバーするカウント2。ショルダータックルを放っても倒れない宮崎に何発も放って行く怨霊。根負けした怨霊がタイムの構え。すると宮崎は「お前がGAMIさんと同じ年くらい知ってる。よく頑張ったよ。すごいよ」と褒めちぎり、ビッグヒップを敢行。

タッチを受けた広田は「白くて怖いようなヤツと私はさんざん当たってるからオメーらなんかぜんぜん怖くねーんだよ!」とうそぶくも、怨霊と対峙すると、悲鳴を上げて逃げ惑う。気が動転してしまい、カバーされる。これはカウント2。続く怨霊の串刺しドロップキック、くるくるエルボーもカウント2止まり。
ならばと広田はボ・ラギノールで反撃。コーナーに登るも、会長がロープを揺らして転落させる。怨霊がドロップキックを放って会長と交代。

走る会長だったが、広田がカニばさみ。張り付けボ・ラギノールを狙うが、これは怨霊が妨害。
逆に会長はブレーンバスターの体勢。寸前でかわした広田がフェースクラッシャーからのLOVEポーズ。さらに広田は角でのボ・ラギノールを狙うが、かわした会長が619を放つ。広田もネックブリーカードロップを放って宮崎と交代。
宮崎は張り付けラリアットを放つと「カメラの準備をしろーーー!」と観客にアピール。だが、はずかし固めは怨霊がカット。ならばと合体技を試みるが、会長が寸前で避ける。宮崎は「なに避けてるんだよ!」と再び連係を狙うも、これも未遂に。

逆に会長がラリアット。ぜんぜん効かないといった様子の宮崎が改めてはずかし固めを狙う。これも回避する会長。むしろ怨霊が宮崎の上に広田を投下してダメージを与えていく。
ならばと宮崎は雪崩式を狙うが、会長は必死の抵抗。逆に会長がパワーボムからレインメーカーでカウント2。走る会長に、宮崎がカウンターのえびす落とし。カウント2。ここで怨霊はエクトプラズムを狙うが、広田に誤爆してしまう。

すぐに宮崎は会長にラリアットで飛び込むも、怨霊がカット。宮崎は怨霊を捕獲すると、広田がスワンダイブを狙うが、豪快に転落してしまう。ポカンとしてしまった怨霊と宮崎だったが、怨霊が宮崎にエクトプラズム。会長がスクールボーイで丸め込んで3カウントが入った。
◎エンディング
試合後にSAKI&清水ひかりがリングに現れる。そして清水が「ちょっと待ってください! 奇跡の2人、次の後楽園で防衛戦やらせて下さい!」と対戦要求。

桜花がマイクを握り、奇跡に意志を確認。奇跡が鬼ポーズで返答すると、桜花は「やるってことでいいですね。11月7日、私もエリザベスのタイトル決まってるから、現王者と奇跡も決定で。お願いしますよ」とwave認定タッグ選手権試合も決定した。

続いて野崎が登場。

野崎「私の話も聞いてもらっていいですか? 進垣、ちょっと上がってきて下さい。アナタは最後に当たりたい相手に私を選んでくれなかったけど、11月7日、空いてませんか? 京子さんとシングルが決まってるから、アナタとはタッグマッチで、パートナーは笹村(あやめ)。そして私のパートナーは……彩羽です」

彩羽が現れると、野崎は恋人繋ぎ。それを見た宮崎とみぃが大騒ぎする。

さらに桜花が「22年1月1日、元旦、NAMI☆1(ナミイチ)やります!ここ新宿FACE大会(時間未定)が決まりました。みなさんぜひ元日空けておいて下さい」と元日興行を発表。そして、締めをラム会長に託す。

会長「初参戦の666・ラム会長と申します。はじめましてのwaveさんに出られて光栄ということで、いつもの恒例のがあるんでしょ? いい? そう×4、コレが俺たちのwaveだ!」と大会を締めた。
◎バックステージ
野崎「(なぜ進垣と?)引退するって発表してから、去年タイトルマッチやったのが印象に残っていて、絶対やりたいと思っていた。試合引退まで1カ月切っていますよね? waveでやりたいという思いがあって今回、声をかけました。

(井上京子とのシングルマッチが決まったが)京子さんは私のデビューのパートナーを務めてくれた先輩でもあるので、本当いま別々の道を歩んでいますが、15年のすべてを見てほしい選手。受けてくださったっていう感じですかね。京子さんとはNEOのときに1回だけしかなくて、それ以来のシングルであって、私のすべてを京子さんにぶつけられたらいいと思います」


◎バックステージ

広田「鬼であるときに、(挑戦)言ってきたってのはね、人間を超越したときにね。こんなときによく言ってきた、アイツら」

宮崎「前回の大会でもよかったのに」

広田「こんなギリギリの直前になって言ってくることないですよね? もっと前もって、まともな感じのとき言えば、こっちもオーシ!ってなるんですけど。今日そんなのじゃないですからん。けど、まあ…あれですか? タイトルマッチですか?」

宮崎「あっ、わからない」

広田「言ってましたよね。また私たちの腰にベルトが戻ってきますね。戻ってきたらまたベルト姿で赤鬼、青鬼をまたやりましょう」

宮崎「いいね、最強じゃん」

広田「そうですね。これ取って、年末年始。いい年を迎えられそうです」

宮崎「もうなくなって2年くらい経つ?」

広田「だいぶ保持していて、タッグ戦線から退いて、だいぶまた経ちますよね。そろそろまた巻いておかないと。やっぱりあのタッグベルトは自分たちの保持歴が一番」

宮崎「コロナで試合ができなくて、最長。1年半くらい巻いてましたけど。なぜ私たちに?」

広田「勝てると思ったんじゃないですか? 鬼を越えてこそって気持ちがあったんじゃないですか? 卓越した存在に勝たなければみたいな」

――なぜハロウィンに鬼?
広田「そんなね、ハロウィンに何のコスプレなんて明確な理由はないんですよ」

宮崎「いつもは写真には出せないようなコンセプトがあってやってたらか、みんながツイッター載せれたりとかね。今回はコンセプトはなかったので。去年も、名前は言えないけど、なんとかの刃だったけど、それで私たちは考えて、絶対にみんな読んでるのか?って。見てない人はどっちが鬼かわからないから、子供からお年寄りまでみんながわかるっていう。それから年に二回くらい出ちゃう」

広田「愛されキャラにね。マスコットとして」

――タイトルマッチはどちらでいく?
広田「これで言われたからね。これで行っていかないと」

宮崎「これがラストのときは、コレで何かが出ちゃったとき」

――進垣との試合について?
広田「だって進垣のモシャスなのに、いない状態でしたからね。どこにも進垣の面影なくやってましたから。それで、そのあと赤鬼と青鬼でしたから。なんだったら私、普通のコスチュームはいらなかったから(苦笑)、だから(週プロの)名鑑の撮影をあれだけゴネたんですよ…。別の日にできませんか、と。どうにかなりませんか、と。でもね、せっかく名鑑に載せていただけるので、やっぱりそのためだけにも」

宮崎「いまもう20年くらいやってるから1年くらい鬼でもいいかなって思った。1年くらい面白い年があってもいいかなって思ったんですけど、さすがに怒られちゃうからね」

広田「そんな気持ちでしたよ、私たち」

――ベルト取ったら節分までは?
広田「そうですね。ベルト取ったら、防衛し続けて年末年始、節分まで大活躍ですよ」
2021.10.01

marvelous x プロレスリングwave Presents10・1後楽園大会試合結果

◎前説
waveとMarvelousが合同興行として後楽園ホール大会を開催。大会前の前説には、Marvelousから長与千種代表、waveから二上美紀子会長が登場し、注意事項などをアナウンスした。その中で二上会長は、ハロウィンwaveのプランとして、ダンプ松本&クレーン・ユウvs長与千種&ライオネス飛鳥の“コスプレマッチ”を考えていることを明かし、長与代表に直接承諾を得た。
◎オープニング
オープニングのタイトルコールは、waveの野中美智子リングアナウンサーが担当。続いて全選手による入場式がおこなわれ、出場全17選手のあと、大トリとして40周年を迎えるTommyレフェリーもリングに上がる。

選手を代表し、Tommyレフェリーが「みなさん、こんばんは! 足下が悪いなか、ご来場ありがとうございます。また配信をご覧のみなさん、ありがとうございます。皆様、最後まで大きな拍手よろしくお願いします!」と挨拶をおこなった。

なお、全カードのアナウンスは、Marvelousの坂口真樹子リングアナウンサーが務めた。
1、The Future(15分1本勝負)
△青木いつ希&門倉凛(時間切れ引き分け)Maria&宝山愛△

6月14日から腰の分離症及び神経痛のため欠場していたMariaが約3カ月半ぶりに復帰。青木いつ希&門倉凛vsMaria&宝山愛のカードで、wave×Marvelous初となる合同興行のオープニングを飾った。

門倉が先発を買って出るも、宝山は青木を指名。試合は青木vs宝山でスタートとなる。手四つの力比べと思いきや、宝山がレフェリーの目を盗んでフィンガーロック。その後も、ずる賢い攻めを見せる宝山だったが、徐々に捕まる展開に。劣勢の宝山だったが、ドロップキックを放ってMariaと交代。
門倉は串刺し攻撃で飛び込んで行く。Mariaがビッグブーツ迎撃し、正面ドロップキック。そしてワキ固めへ。門倉もしのいで、門倉と青木でダブルを狙うが、誤爆を誘ったMariaが2人にドロップキック&セントーン。

続く宝山もドロップキックの連発で追撃。門倉もボディースラムで叩きつけたあと足を踏みつけトーキック。DDTを放って青木とタッチ。

青木は宝山をコーナーホイップ。バックエルボー、フェースクラッシャー、ボディープレスを放つが、これは宝山がかわしていく。クロスボディーは青木がキャッチ。そしてボディープレスでカウント2。
今度はフォアアームのラリーとなる。すると宝山はピンチングフォーム式のヘッドバット。ドロップキックでカウント2。Mariaのビッグブーツを挟んでボディースラムで叩きつける。押さえ込みを連発する宝山。いずれもカウント2に終わるとドロップキックを放ってMariaと交代。

Mariaは青木にフロントキック。そして青木の腕を蹴り上げていく。ドロップキックを返されるとワキ固めへ。これはニアロープ。
走るMariaだったが、かわした青木が後頭部にダブル・ニーアタック、ブレーンバスター、ダブル・ニードロップ。返されると、もう一度ロープに走る青木だったが、Mariaが変形のコブラツイストに切り返す。青木も大外刈りを放って門倉と交代。
門倉は低空ドロップキックで追撃にかかる。カウント2。ストンピングを放って走る門倉にMariaが張り手。残り3分となり、Mariaが低空ドロップキック。フロントキックで追い打ちをかける。そして、ロープ越えのフットスタンプ、パントキックでカウント2。

残り1分。門倉がキャノンボールを投下。青木のセカンドからのボディープレスを挟んだあと、門倉のダイビング・フットスタンプが決まる。Mariaも門倉のキックをかわして首固めへ。ここで時間切れを迎えた。

試合後、にらみ合う門倉とMariaだったが、復帰を喜ぶ門倉が抱きしめると、Mariaは正座で一礼した。
2、Impact(15分1本勝負)
○勝俣瞬馬(11分12秒、体固め)井坂レオ●
※ファイアーバードスプラッシュ

Marvelous Impactの井坂レオはDDTの勝俣瞬馬と対戦。レフェリーチェックを受ける際、勝俣は礼儀正しく、Tommyレフェリーにお祝いの言葉。

そこからゴングへ。序盤はグラウンドの展開。続いてロープワークの読み合いとなり、井坂がティヘラ、プランチャ・スイシーダを放つ。「よっしゃ行くぞー!」と観客にアピールしている間に、勝俣が反撃のノータッチ・トペ・コンヒーロ!
追撃にかかる勝俣はボディースラム。セカンドロープからのフットスタンプを投下する。カウント2。バックエルボーはカウント2。

井坂もエルボースマッシュで反撃。勝俣が走ると、カウンターのドロップキック。串刺しバックエルボー。もう一度、串刺し攻撃を狙う。これを勝俣がショルダースルーでエプロンに逃す。すぐに井坂がナックル。スワンダイブ式フォアアームでカウント2。続くブレーンバスターもカウント2止まり。ならばとセカンドからのムーンサルト・プレスを放つが、当たりが浅い。
逆に攻勢に転じた勝俣がコーナーホイップ。そして、アウフグース、ととのえスプラッシュでカウント2。続くムーンサルトは井坂もかわす。

そしてエルボー合戦に。さらに交互に蹴り合ったあと、井坂がフェースバスター、ジャーマンSHでカウント2。ドラゴンSHの体勢。これをアームホイップに切り返した勝俣が突進するも、井坂がカウンターのヒザ蹴り。カナディアン・デストロイを敢行する。
このピンチをしのいだ勝俣がスクールボーイを連発。トラースキックでカウント2。ライトニングスパイラルもカウント2止まり。ならばと最後はファイアーバードスプラッシュでジ・エンド。
3、愛と欲望の日々(10分間)
○宮崎有妃(12ー9)ハイビスカスみぃ●


wave9・26新木場で、念願の彩羽匠とのタッグを実現させたハイビスカスみぃ。初タッグで勝利したことを理由に、みぃは「相互フォローLINE未満」のタッグ継続を主張。当然、宮崎が黙っているハズはなく、彩羽の正パートナーを巡り、時間無制限のシングルマッチが組まれることとなった。
リングに入った宮崎は「私たちの試合が時間無制限1本勝負ということはどういうことかわかってるんですよね? 無制限1本勝負ってことはそれを期待してのカードですよね? 無制限1本勝負ってことは場外カウントなしだ!」と、みぃを場外へと放り出すが、そこに現れたのは彩羽。

彩羽はマイクを取ると、「もしかして外、行こうとかしてます? そういうのスキじゃないです」とキッパリ。その言葉を聞いて、急いでリングに戻る2人。
宮崎「やっぱり無制限1本勝負ってワードは、ちょっとソワソワしちゃうんだよね。うずいちゃうんだよね。オッケー、わかった。こういうのはどうだ? 10分間勝負。それで多く取ったほうが勝ち。10分間は試合します。多くギブアップ、フォール、TKOも多いほうが勝ち。そういうのはどうでしょう?」

本部席の二上会長がオッケーを出し、改めてゴングが鳴らされた。
2人は時間をかけて手四つで組み合い、リストロック。早速、宮崎がギブアップを奪う。みぃも取り返し1本。再び宮崎が取り返し、みいも取り返す。どんどんギブアップによる点数が入って行く。

さらにみぃがヘッドロックでギブアップを奪う。その体勢からみぃの両肩を付けた宮崎が3カウントを2連続。さらにヘッドシザース、ヘッドロックでそれぞれギブアップを奪う。みぃもアームホイップからカバー合戦に。まずは宮崎がカバーし3カウント。みぃもカバーし返し、3カウント。
みぃはボディーシザースへ。宮崎がギブアップ。そこからダイヤル固めで3カウント。これを3連続で繰り出し、1ポイント差まで追いつくみぃ。

続いてみぃはカニばさみを狙うが、踏ん張る宮崎。攻勢に転じた宮崎がコーナーホイップ。みぃはコーナーに登って降りると、ラリアットをかいくぐりネックブリーカードロップ。そして場外の宮崎にプランチャ・スイシーダをお見舞いする。
リングに戻ったみぃがダイビング・ボディーアタックを放つが、届かない…。むしろ宮崎がえびす落としで3カウント。残り3分。ここでみぃはマイクを要求。

みぃ「宮崎さん、たぶん次の技をくらったら私は立てないと思います。最後に聞いてください。宮崎さんのこと尊敬してます。宮崎さんのこと大好きな先輩だと思っています。でも匠を思う気持ちは宮崎さんには負けません、どれだけ好きか、いまから歌うので、聞いていてください」
そう言うとみぃは、あみんの『待つわ』を歌いはじめ、最終的には宮崎もハモってデュエット状態。

何事もなかったかのように試合が再開され、みぃがカニばさみ。残り30秒から宮崎がはずかし固めの体勢。バギーを下ろして狙うが、みぃが踏ん張ると、さらにパンツも下ろしていく。その下にもう1枚履いていたため胸をなで下ろす観客とTommyレフェリー。けれども、そのまま宮崎がはずかし固めの体勢。足を開く前にみぃがギブアップし、終了のゴング。最終的に宮崎が12対9で勝利を収めた。

試合後、宮崎は「やっぱアンタすげーよ。この試合、私が勝ったかもしれないけど、勝ち負けじゃないんだよな。こういうのは。やっぱハイビスカスみぃは最高のライバルですよ。ありがとうございました」と、マイク。ノーサイドとなり、2人は抱擁!?
4、W.W.W.D世界エリザベス選手権試合(60分1本勝負)
<挑戦者>○桜花由美(7分20秒、エビ固め)旧姓・広田エリザベスさくら●<王者>
※ビッグブーツ。もう1人は渡辺智子。広田が初防衛に失敗、桜花が第6代王者となる

ディアナ9・20横浜でW.W.W.D世界エリザベス王座を奪回した旧姓・広田エリザベスさくらが、桜花由美、渡辺智子と初防衛戦をおこなった。

なかなか組み合わない3選手。広田が標的となり、渡辺&桜花がハンマーロック、ツープラトンのブレーンバスター。
渡辺vs桜花へ。トペ・レベルサからカバーする渡辺に、広田がボ・ラギノール。「ザベスは私のものだ!」と桜花に拝み渡り。

桜花もビッグブーツ、垂直落下ブレーンバスターを敢行。渡辺がカットし、桜花にラリアット。広田にもラリアットをお見舞いする。
桜花vs渡辺となり、エプロンの攻防。広田がその2人にボ・ラギノールで場外に突き落とし、トペ・スイシーダを放つ。

リングに戻り、広田が渡辺にスイングDDT。シャイニング・ウィザードでカウント2。桜花にはへなーらサンセット、渡辺にも狙うが、持ち上がらず潰される。カウント2。
桜花vs渡辺に。桜花がDDT、カカト落としから走るも、渡辺がラリアットで迎撃。コーナーに登る渡辺だったが、広田がボ・ラギノール。広田が桜花を横取りカバーするも、その上から渡辺がしあわせのパンケーキを投下する。カウント2.9。

ならばと広田は渡辺、桜花にボ・ラギノール。桜花も広田にバックドロップ。ネックハンギングボムを狙うが、ウラカンラナに切り返す広田。キックアウトした桜花がビッグブーツ。ロープに走るも、これは渡辺が妨害。
チャンスと見た広田がサクラライトを敢行。カウント2。すぐに走る広田だったが、桜花がカウンターのビッグブーツで3カウント。
◎バックステージ
――なかなか取れなかったベルトを手にして。
桜花「やっと取れました!」

――試合を振り返って。
桜花「まだ実感ないんですけど、久しぶりのベルトなんで。これが40以上の既婚者しか巻いてなかったんですよ。ジャガーさん、京子さん、広田さん…アタシ未婚で、既婚だけが取れるベルトみたいなジンクスは覆しました! 40以上になったら取りたいなと思ったベルトだったんで、やっと取れて本当にうれしいです」

――今後の展開は?

桜花「やっぱり40以上で、最近多くなってきたんで、もうちょっと若い40代とやりたいなと思います。いろんなところでやりたいなと思います」
5、Aim for the Ace(20分1本勝負)
△野崎渚(時間切れ引き分け)彩羽匠△

レジーナ・野崎渚と、Marvelousのエース・彩羽匠が激突。両者の対戦は、1年ぶりで今回が7度目。戦績は、2勝2敗2引き分けの五分となっている。両団体のエース対決に、野崎のレジーナが懸けられるかが注視されたが、9・26新木場で野崎は「初防衛戦はやりたい人がいる」と発言。そのことを受け、ノンタイトル戦でおこなわれた。
序盤は慎重な立ち上がりとなり、グラウンドの攻防はどちら譲らず。仕掛けた野崎が串刺しビッグブーツ、ハーフハッチも返されるとチンロックで捕獲する。そして顔面バーン!からキャメルクラッチへ。5分経過。そこからスリーパーで捕獲する。これは彩羽がロープ。

エプロンに繰り出した野崎がおしゃれキック、ビールマンキックで追い打ちをかける。そのまま場外戦となり、野崎が鉄柱に投下。劣勢の彩羽だったが、場外ブレーンバスターで形勢を入れ替え、リングに戻る。
彩羽は野崎にサッカーボールキック、逆片エビ固めへ。これは野崎がロープ。腰攻めのあと、キックのコンビネーション、サッカーボールキック。すぐにロープに走る彩羽だったが、捕まえた野崎がスリーパーへ。ドルミルに移行する。ニアロープに助けられる彩羽。
10分経過。野崎がビッグブーツを放てば、彩羽もフライング・ニールキックで応戦。これが鮮やかに決まり、両者ダウン状態。

先に仕掛けた彩羽がサッカーボールキックを前から、後ろからと打ち込んでいく。すぐに走る彩羽に野崎がカウンターのビッグブーツ、ノアールランサー。
一方、彩羽も投げっぱなしのジャーマンでやり返し、旋風脚。すぐにロープに向かう彩羽。野崎がカウンターのノアールランサー・ハイで迎撃してみせるとダブルダウン。

ヒザ立ちのエルボー合戦から野崎がザキゴェ。カウント2。気合を入れ直す野崎だったが、彩羽もエルボー、ローキックでカウント2。コーナーに登ると、すぐに野崎も追いかける。野崎の雪崩式ブレーンバスターが決まる。これはカウント2。
15分経過。コーナーに登る野崎に、今度は彩羽が足止め。ならばと野崎はコーナー上でフロントネックロック、スリーパーへ。場外へと崩れ落ちた彩羽にノアールランサーを狙うが、寸前でかわす彩羽。

場外で彩羽のエルボー、野崎のビッグブーツがラリーに。そして、野崎が場外DDT。両者ヒートアップし、カウント19でギリギリ生還。

攻勢の彩羽がローリング・エルボーからラリアット。野崎もフェイントを入れてスリーパー→コブラクラッチに移行。崩れると彩羽がザキゴェをかわしてパワーボム。

ならばと彩羽のランニング・スリーは野崎も回避する。そして野崎がカウンターのノアールランサー・ハイ、ノアールランサーを放ったところで時間切れを迎えた。
◎試合終了後
野崎「2勝2敗2分けの7度目のシングルマッチ。まさかのドロー…。増えたのは、ドローでした。あー悔しい、悔しい。20分では足りない。20分で足りないなんて、次はコレ(レジーナ)しかないと思ってるけど、でも、彩羽、闘うのもいいけど、私たち組むっていうのはどうかな?」

セコンドの宮崎とみぃがざわつく。

彩羽「野崎さん、組んでくれるんですか? 10月27日にMarvelous後楽園大会があるんですけど、そこでどうしようかなって思ったときに、ワンデータッグトーナメントなんかやっちゃおうかなって思ってたんですよ。もしよかったらそれに出ていただけませんか?」
野崎「いいね、いいね。そういうの。10月27日? 後楽園? ワンデー? 最高じゃないですか! ねぇ! やっぱアンタ言うこと違うわ。最高、最高ありがとう。やりましょう。お願いします」

タイミングよくテーマ曲が流れ、2人は恋人つなぎで退場。宮崎とみぃは納得いかない様子で付いて行った。
◎バックステージ
――その手のつなぎ方、恋人つなぎですよね?
彩羽「そうなんですか?」

――野崎選手は彩羽選手を横取りする感じになりましたが。
野崎「なんかキーキー言ってる人いましたね」

彩羽「お祝いしてくれてます」

野崎「でも、祝福してくれるかな?」
そこに宮崎&みぃが現れる。
みぃ「ねぇ!×4、どういうこと!?」

宮崎「おかしいよね!?」

みぃ「何2人で組むって」

野崎「決まったんで」

彩羽「10月27日にワンデー」

宮崎「違う、私と組むんだよね?」

みぃ「私でしょ?」

彩羽「いや、野崎さんでしょ…」

動揺する宮崎とみぃ。

宮崎「はじめて聞いたし」

みぃ「そうそう、ちょっとねぇ…」

宮崎「まあ、これはおいおい…(と引き下がる宮崎&みぃ)」


彩羽「まあそんな感じで、10月27日、考えてたんですよねってずっと。門倉凛にもフラれたし、ワンデータッグトーナメントどうしようと思ったときに、こんな激しい試合をしたあとに、言ってくれたら心、動くじゃないですか。タッグ組みたいじゃないですか! 試合の感想…流血、流血! 赤い血でつながりましたね」

野崎「ハハハハ! 糸じゃなくて?(プレッシャーあるのでは? 2人が組めば優勝候補になる)まぁ、たしかに」

彩羽「優勝するしかないですよね」

野崎「優勝当たりまえです。こんだけ闘って息が合わないわけないから」
6、少年と呼ばれたレスラーPresents Tommy40周年記念レスリング試合(40分1本勝負)
加藤園子&○永島千佳世(14分21秒、エビ固め)米山香織●&朱祟花
※フィッシャーマンバスター


メインイベントは40周年を迎えるTommyレフェリーがマッチメークした、加藤園子&永島千佳世vs米山香織&朱祟花のタッグマッチ。Tommyレフェリーが実現させたかった“そんちか(加藤&永島)”だったが、20周年、30周年といずれもスケジュールの都合が合わず断念。40周年の今年にようやく希望が叶う形に。とはいえ、合同興行のメインにwaveの選手もMarvelousの選手もいないという異例の光景となった。

ゴング前にそんちかが奇襲を仕掛ける。まずは朱崇花に連係攻撃でご挨拶。ロープに張り付けると、Tommyレフェリーを呼び込み記念撮影タイムに。
続いて加藤は、コーナーの朱崇花にTommyレフェリーをハンマースローするが、Tommyレフェリーと朱崇花は抱擁。今度は永島が朱崇花をコーナーホイップ。朱崇花がトンボを切って、張り手。ならばと永島がぶら下がり腕十字に捕らえていく。リリースすると、朱崇花の手を踏みつける永島。走る永島だったが、朱崇花がドロップキックで迎撃し、踏みつけ返す。

今度は米山&朱崇花で永島をロープに張り付け、Tommyレフェリーへのお祝いのチョップ40発を予告するが、20発放ったところで攻守が入れ替わり、そんちかが米山に逆水平チョップを20発お見舞いする。
加藤が出て行き、サッカーボールキック。米山がジャンピング・タッチで戻ろうとするが、加藤が足をつかんで阻止。大暴走、ダイビング・ギロチンドロップにつなげる。カウント2。さらにコーナーからの攻撃を狙うが、これは自滅。しかしすぐにフェースクラッシャー、後頭部へのギロチンドロップ。クロスフェースロックで捕獲する。

米山もモンゴリアン・チョップで反撃。ぐるぐるパンチを放って朱崇花と交代。朱崇花が走るも、永島がキックで足止めする。ここでそんちかはダブルを狙うも、朱崇花が2人まとめて投げ捨てる。そして朱崇花は張り手からスピンキック。かいくぐった加藤がハイキック。ロープに走るが、朱崇花もニールキックで迎撃してみせる。ならばと加藤も逆回し蹴り、ハリケーンドライバーでカウント2。
続いて永島がフロントキックで追撃にかかる。ティヘラを狙うが、朱崇花が着地。観客が驚嘆の声をもらす。それに答えるようにセクシーなダンスでアピールする朱崇花。ならばと永島はドラゴンスクリュー。そして朱崇花をマネしたダンスで観客の笑いを誘う。

改めて朱崇花&米山はダブルのフロントキックを放つが、米山の足は届いていない。さらに朱崇花は永島の上に米山を投下。ライオンサルトでカウント2。シットダウン・パワーボムもカウント2止まり。
10分経過。追撃に出る米山が後頭部にランニング・ニー。朱崇花のミサイルキックから場外に落として、朱崇花がコーナーからの場外ムーンサルト・アタック。リングに戻して、米山が「Tommyさん、40周年おめでとう!」とダイビング・千豚♪ これは加藤がカットに入る。
永島がコーナーに登るも、朱崇花がアストロシザースで投げ落とし、米山がダブルリストアームサルト。キックアウトされると米―ZOUを狙うが、これも未遂。逆に永島がフィッシャーマンバスターの体勢。これを米山が首固めに切り返す。キックアウトした永島が裏拳からのフィッシャーマンバスターへ。朱崇花が寸前でカット。その朱崇花が加藤にハイキック。加藤も投げっぱなしのドラゴンでやり返す。
続いて米山が永島にソバット。コーナーに向かうも、加藤が足止め。永島が雪崩式フランケンシュタイナーで攻守を入れ替える。さらに加藤のダイビング・ギロチンドロップを挟んで、永島がダイビング・フットスタンプを投下。これも朱崇花がカットに入るが、最後は永島がダメ押しのフィッシャーマンバスターで3カウント。
◎エンディング
永島「えー、本日はTommyさん、40周年おめでとうございます。数あるレスラーの中からそんちかを選んでくれて、正直ビックリしたと同時に、すごくうれしかったです。ありがとうございます。そうですね、たぶん、加藤と組んでるのってたぶんwaveのお客さんとかMarvelousのお客さん…Marvelousのお客さんは知ってる人もいるかもしれないけど、知らない人も多いのかと。みなさん、目に焼き付けてくれましたか?」
加藤「本日は…Tommyさん! 自分ビックリしました。waveさん、Marvelousさんの所属でもないのに、このリングの上にそんちかを選んでいただき、本当にありがとうございます。ファンのみなさんも本当にありがとうございます。えっと、私はOZアカデミーという団体でメッチャやりあっています。12月30日にですね、ここでやりますんで、すみませんちょっと告知させてもらってすみませんけど、ぜひ見に来てください。Tommyさん本当におめでとうございます。ありがとうございました。Marvelousさん、waveさん、ありがとうございました」
続いてTommyレフェリーをリング中央に残し、両団体の代表として桜花と彩羽が記念品を渡す。

桜花「Tommyさん、40周年おめでとうございます。こちら今日、出場選手全員とスタッフからTommyさんへのプレゼントです!」

彩羽「Tommyさん、40周年おめでとうございます。みんなからです。これからも自分たちのレフェリングよろしくお願いします」
Tommyレフェリー「本日は本当に本当にみんなのおかげで、本当にこういう大会ができました。ありがとうございました! ありがとうございます。来月55歳を迎えます。とりあえず還暦まで頑張りたいと思います。よろしくお願いします。本日はありがとうございました。これからもwave、Marvelousよろしくお願いします」
◎メインコメント①(そんちか)
永島「そうですね。まずこのオファーをいただいたときに、Tommyさんの思いっていうのをはじめて知って、20年、30年でオファーをくださってたみたいなんですけど、スケジュールがあわなくて、今回三度目の正直ということで自分たちもそれを聞いたとき…」

加藤「ビックリしたよね」

永島「ビックリして」

加藤「知らないよね。逆にね」

永島「Marvelousでも、waveでもない、所属でもないのにメインを務めさせていただいていいものなのか、正直迷って、『いいんですか!?』って本当に言ってしまったくらい。でもTommyさんのお願いだからってところで、めっちゃプレッシャーを感じつつやらせていただきました」

加藤「まずカード聞いたときに、永島&加藤、そんちかでTommyさんが『ぜひ!』とそれもまず一つビックリ、そしてメイン。思わず永島に『なんか聞いてるか?』と連絡しました。そしたら何も聞いてない、と。まあそうやってTommyさんの中では、20周年、30周年とオファーしてたんですっていうのも聞いて、そんなに私たちのことを思ってくれたんだっていうのが、やっぱりデビューのときからねTommyさんには。GAEAのデビュー戦のときからTommyさんにレフェリーをしていただいてたので、なんかそういう意味で、いろんな団体を股をかけているであろうTommyさんからオファーをいただくのは本当に光栄で、ぶっちゃけ泣きます。泣きました。今日このwaveさんでも、Marvelousさんでもない私たちをメインに上げてくださって、本当にありがとうございます。そして迎え入れてくださった選手もそうですけど、ファンのみなさん、ありがとうございます。やっぱり長年やってると、気づくことたくさんありますね」

永島「まさか、またこうやって組むとは思わなかったしね」

加藤「そうそうそうそう」

永島「加藤の25周年はね、記念の大会だからさ。ね。あってもさ、あってもって思うけど、まさかね。そのあとにね」

加藤「チャンスをいただけるとは」

永島「うん。だから自分たちの知らないところで、そんちかってどこかに、心の中にあるのかなって思ったら…」

加藤「それ嬉しいよね。本当にありがとうございました」
◎メインコメント②(Tommyさん)
――所属選手ではない選手たちをメインにするという冒険でもあったが。
Tommyレフェリー「はい。まさかメインになるとは思ってもなかったので、せめてセミくらいかなと思って、最後は全試合がメインイベントって言い張りました。リングアナウンサーさんが第1試合って言ってたら一緒ですよね(笑)。

――Tommyさんがそんちかにこだわった理由は?
Tommyレフェリー「GAEAのときにいい試合してくれてたんですよ。で、結局、お互いやめて別々の道を進み、いつかは組んでくれるんじゃないかなと思って、三度目の正直で今回やっとOK出ました」

――数あるレスラーの中で選んだのは?
Tommyレフェリー「フリーになりたてのころ、GAEAさんにはお世話になったし、このリングにたぶん2人で組んでたら絶対上がれないと思った。絶対ここのリングには。で、やっぱり上がって欲しいという気持ちが三度目の正直で叶ってくれました」

――期待通りの試合?
Tommyレフェリー「そうですね。絶対、遊ばれると思ったんですけどね、まあ今日はみんなが笑ってくれればそれでいいと思い、自分もリング上で笑いました」

――40周年を迎えてどのような心境?

Tommyレフェリー「えー、動けてるのかなって心配になりますね。まあカメラマンさんの邪魔にならないっていうのが一番あるんで、邪魔はしてないかなとか。そればっかり心配してます。

――次の目標は還暦まで?
Tommyレフェリー「そうですね。とりあえず、あと5年、頑張ってみます。で5年元気だったらもうちょっと考えます。これ以上ケガしない限り頑張ります」
2021.09.26

「Sunday wave vol.40」

◎前説
大会前に恒例の前説。野中美智子リングアナウンサーがお休みということで、かわりに旧姓・広田エリザベスさくら&吉野希里リングアナウンサーが軽快なトークで会場を温めた。なお、ディアナ9・20横浜でWWWD世界エリザベス王者に返り咲いた広田は、今大会より「旧姓・広田エリザベスさくら」に改名となる。

その広田はちゃっかり前説の中で自主興行10・10新木場を宣伝。追加カードとして、松本都vs旧姓・広田エリザベスさくら、野崎渚vs松本浩代を発表した。
◎オープニング
開始時刻になると、会場が暗転。まずは選手&関係者がリングサイドへ。9月20日に逝去された風間ルミさんへの10カウントゴング、1分間の黙祷が捧げられた。
いったん選手が退場し入場式へ。選手を代表し、桜花由美社長が挨拶。

桜花「みなさん、こんばんは! 本日はご来場、誠にありがとうございます。そしてカンフェティをご覧のみなさん、ありがとうございます。ここでお知らせがあります。wave所属でした塚田しずくなんですけれども、精神疾患のためドクターストップがかかり、本人と話し合った結果、9月22日付けでプロレスラー廃業、wave退団という形になってしまいました。本人はとてもプロレスをやりたがっていたのですが、苦渋の決断となりました。静かに見守っていただけたらと思います。よろしくお願い致します」

続いて、広田がマイクを握る。

広田「改めまして旧姓・広田エリザベスさくらでございます。(拍手が起こる)どうもありがとうございます、ありがとうございます。前説も出て、挨拶もして、グイグイ前に出て行きたいと思っておりますので(笑)。挨拶にあったように、ちょっと悲しい雰囲気になったかなと思ったので、ちょっと私が挨拶をしたいです、と名乗り出させていただきました。今日はね、私たちがさ明るく前を向いて走っていかないと、誰もついてこないと思うので楽しみにしていてくださいね。いいですか? みなさん盛り上がる準備はできていますか?(観客は拍手)ありがとう、ありがとう。お前らもみんなを盛り上げる準備できてるのか?(選手が元気よく手を上げる)全5試合楽しんでいってください。ありがとうございます」
1、スクランブルwave(20分1本勝負)
門倉凛&○青木いつ希(14分46秒、片エビ固め)宝山愛●&梅咲遥
※フロッグスプラッシュ


8・22後楽園でwave認定タッグ王座から陥落した門倉凛&青木いつ希。9・1新木場に引き続き、この日も“門倉と青木”で登場。宝山愛&梅咲遥の越境タッグと対戦となった。

試合は、梅咲&宝山の奇襲でスタート。早速、門倉を捕まえロープに飛ばしまくる。門倉のスタミナを奪ったうえでロープに張り付け観客にアピール。
青木が救出し、交代へ。青木は宝山にキャメルクラッチ。これは梅咲が助け出す。門倉が出て行き低空ドロップキックで追い打ち。タッチワークがスムーズな門倉と青木。宝山が捕まる展開となる。

劣勢の宝山だったが、門倉に小刻みエルボー。強引に後頭部をマットに叩きつけ、ドロップキック!

ようやく梅咲が出てき、門倉にドロップキックで反撃開始。勢いに乗る梅崎は門倉&青木を手玉に取り、変形足4の字固め→足へのドロップキックをお見舞いする。門倉もDDT、低空ドロップキック2連発を放って青木とタッチ。
青木はまず控えの宝山にフォアアームで一直線。梅咲を孤立させるが、梅咲がカウンターのサムソンクラッチ、横十字固め、スクールボーイでカウント2。

このピンチを切り抜けた青木が、門倉&青木で梅咲にトレイン攻撃。そして、「潰れろ!」とボディープレスを放つ。ロープに飛ばすも、梅咲がネックブリーカードロップ、バッドボーイで迎撃。そしてミサイル発射。カウント2。
10分経過。かわった宝山がドロップキックを連発していく。スクールボーイでカウント2を量産していく。ならばとクロスボディーを放つも、青木がキャッチ。すかさず梅咲がドロップキックで援護射撃。ボディースラムで叩きつけ、押さえ込みを連発していく。いずれもカウント2。走る宝山に青木がカウンターのショルダータックル。トレイン攻撃を狙うが、宝山&梅咲も読んでいた。逆に宝山&梅咲がダブルの攻撃を狙うが、青木がダブルハンドのラリアットで迎撃。

これで宝山が孤立してしまう。青木が串刺しラリアット、門倉がキャノンボールで追い打ち。すかさず青木がセカンドロープからのボディープレスを投下する。カウント2。助けに入ろうとする梅咲に、門倉&青木でダブルのトラースキック。分断に成功すると、青木が宝山にラリアット。返されるとトドメのフロッグスプラッシュでジ・エンド。
2、スクランブルwave(20分1本勝負)
SAKI&○清水ひかり(15分30秒、ブロックバスター・ホールド)三浦亜美&大空ちえ●


8・22後楽園でwave認定タッグ王者となったSAKI&清水ひかりのgalaxyPunch!(以後、ギャラパン)。AWG9・25新木場では、Color’s同士の次期挑戦者決定戦がおこなわれ、これを制した未依&網倉理奈(みい・あーみん ※ハートマーク)の挑戦を、Color’s10・9新木場で受けることが決まっている。

今大会では三浦亜美&大空ちえと対戦。試合は清水vs三浦でスタートとなる。早々に三浦を潰しにかかるギャラパン。トレイン攻撃を狙うが、かわす三浦。ならばとギャラパンは交互にフォアアームを連発していく。
三浦も大空を呼び入れSAKIにダブルの攻撃でお返し。そのまま大空が出て行きロープ渡りへ。アームホイップで投げ落とす。そして、ロープをまたいだパロスペシャル。張り付けドロップキックと波状攻撃。

なおも走る大空にSAKIがビッグブーツ。フライングメイヤーからサーフボードストレッチ、ボディーシザースで捕獲する。そしてダイヤル固めへ。

続く清水が大空にヘアーホイップ。サッカーボールキックでカウント2。再びSAKIが出て行きフォアアーム合戦となる。ここでSAKIはフォアアームとみせかけてボディーにグーパンチ。Tommyレフェリーがチェックすると、チェキを出して反則でないことをアピールする。
攻勢に出るSAKIは大空をコーナーホイップ。串刺し攻撃の体勢。これをかわした大空がモンキーフリップ。三浦とタッチ。

逆襲モードの三浦はショルダータックルで清水、SAKIに向かっていく。ギャラパンもダブルを狙うが、三浦がショルダータックルで迎撃。そしてSAKIに串刺し攻撃。切り返したSAKIが回転エビ固めへ。カウント2。
フロントキックで追撃するSAKI。三浦も逆水平チョップで反撃にかかる。串刺しボディーアタックからロープに走るがSAKIがカウンターのボディースラム。フロントキックでカウント2。

清水がサッカーボールキック3連発。三浦もショルダータックルで応戦し逆エビ固めで捕獲する。ブレイクされるとロープに飛ばすが、清水がティヘラからPKF、PKでカウント2。続いて、三浦の逆水平チョップ、清水のローキックがラリーとなる。清水のハイキックをかわした三浦が逆水平チョップ。そこからコンバインへ。これはSAKIのカットが間に合う。

ならばと三浦がアルゼンチン・バックブリーカーで捕獲。フェースバスターにつなげる。カウント2。続く大空のミサイルキック2連発はカウント2。ボディースラムを狙うが、清水が堪えてサッカーボールキックで攻勢。キックアウトされると、コーナーからの攻撃を狙うが、かわした大空がジャンピング・ショルダーアタック。返されるとカサドーラからの裏ヒザ十字へ。これもSAKIがカットに入る。
三浦&大空はSAKIを排除にかかるも、SAKIが迎撃。逆にギャラパンの合体攻撃が決まる。改めて清水が大空にセカンドからのダブルニードロップ。カウント2。丸めこみの応酬はいずれもカウント2止まり。

清水がキックで攻勢に出るも、救出に入った三浦がドロップキックでアシスト。大空がドロップキック→フィッシャーマンSHにつなげる。残り5分となり、走る大空。しかし清水がカウンターのトラースキック、ハイキック。そのままブロックバスターホールドに持ち込み勝利を収めた。
3、チャレンジwave(15分1本勝負)
○野崎渚(12分59秒、片エビ固め)向後桃●
※ノアールランサー


8・22後楽園でレジーナに返り咲いた野崎渚が、今大会ではアクトレスガールズの向後桃と初シングル。向後はこれがメキシコ遠征前の最後の試合となるため、壮行マッチ的なカードとなった。
まずはロックアップ。野崎が余裕で押し込む。続いて野崎はヘッドロック。向後はロープに飛ばして脱出するも、野崎がショルダータックル。読み合いの攻防を挟んで、野崎がブレイジングチョップを放つ。
主導権を握った野崎は顔面バーン!から鎌固め。そして野崎式串刺しビッグブーツを狙うが、回避した向後がクロスボディー。アームホイップからドロップキックを放つ。続いで串刺し攻撃を狙うも、野崎が迎撃。今度は野崎がおしゃれキックにつなげる。ビッグブーツはカウント2。ならばとスリーパーへ。これをスタナーで脱出する向後。フォアアームを放つと、受け止めた野崎がビッグブーツで返す。
向後は野崎のヒザにエルボースタンプを投下。足4の字固めへ。ブレイクされると619。寸前で野崎が回避しビールマンキック→ビッグブーツ。キックアウトされるとスリーパーで捕獲する。そこからドルミルへと移行。

絶体絶命の向後だったが、エルボーで野崎のヒザをエルボーでグリグリ。なんとか脱出に成功する。ならばと野崎はフェースクラッシャーを放って、ランニング・ダブルニーアタックでカウント2。もう一度走るが、向後がドロップキック、619、スワンダイブ・ミサイルキックでカウント2。続くウラカンラナもカウント2止まり。諦めない向後が走るが、野崎がビッグブーツで迎撃。ザキゴエも返されると、ノアールランサーでトドメを刺した。
試合後、野崎がマイクを取る。

野崎「向後! 向後桃さん、アナタ、意外とやるじゃん。ビックリしたよ。今日で最後ね。メキシコ遠征、行くんだよね? メキシコに今日の闘いを持って行ってください。参考になるかわからないけど(苦笑)。waveからこちらを(…とソンブレオをプレゼント)。
メキシコの風になってきてください。ありがとうございました。頑張って。(観客に向かって)応援してあげてください。ありがとうございました」
4、メモリアルwave(15分1本勝負)
○桜花由美(14分7秒、ドラゴンパンサー)進垣リナ●


2AW11・23千葉大会での引退が決まっている進垣リナと桜花由美がおそらく最後のシングルマッチ。桜花は20周年記念の白のコスチュームで登場。

クリーンな握手でゴングを迎える。静かに組み合い、進垣がハンマーロック。桜花も取り返す。桜花のヘッドロックを脱出した進垣がフロントネックロック。桜花もリストロックに切り返す。再び進垣がフロントネックロック。逃れた桜花がアキレス腱固めに入ったところで進垣がロープ。
シリアスな展開のなか、手四つの力比べ。しかしここで桜花が進垣の手を噛み、足を踏みつけていく。主導権を握った桜花がレッグロック。串刺しビッグブーツで攻め込む。キックアウトされるとワキ固め→クロスフェースへ。ロープ際になると、桜花が踏みつけていく。そしてダブルニードロップを投下。さらに串刺し攻撃を狙うが…。
寸前でかわした進垣がアームブリーカー。ワキ固めへ。これは桜花がロープ。反撃に転じた進垣がショルダーアームブリーカー。

続いてエルボーの打ち合いとなる。桜花がフロントキックを連発していき、ロープに走るも、進垣がカウンターの腕十字へ。慌てて桜花がロープ。すぐさまカミカゼを狙う進垣だったが、読んだ桜花がブラディーEXで捕獲。今度は進垣がロープ。桜花はビッグブーツで追い打ちをかける。キックアウトされると、タイガーSHの体勢。踏ん張った進垣にDDTをお見舞いする。カウント2。桜花はもう一度、ブラディーEXを狙うが、これは進垣も読んでいた。そして三角締めを狙うが、桜花がカバーで切り返す。
串刺し攻撃を狙う進垣に桜花がブート。そしてブラ下がりブラディーEXへ。ダイビング・サンマドロップを投下し、ポキで捕獲。

進垣がブレイクしたところで残り3分のコール。コーナーに向かう桜花に進垣がエルボー弾。そしてカミカゼにつなげる。カウント2。桜花のネックハンギングを回避し、キドクラッチで丸め込む。カウント2。

桜花もネックハンギングボムで反撃。返されるとビッグブーツで飛び込むも、かわした進垣がソバットからフェースクラッシャー。カウント2。

すかさず走る進垣に桜花がカウンターのビッグブーツ。これを返されると、風間ルミさんから譲り受けた技・ドラゴンパンサーでギブアップを奪ってみせた。
5、コミカルwave(20分1本勝負)
ハイビスカスみぃ&○彩羽匠(19分39秒、エビ固め)旧姓・広田エリザベスさくら●&宮崎有妃
※ランニング・スリー


当時、欠場中だった彩羽匠のSNS上での「ハイビスカスみぃが気になる」という投稿がそもそもの発端。彩羽が復帰したのを受け、8月の「夏フェスタ」で彩羽匠&ハイビスカスみぃvs奇跡というカードが組まれていたが、コロナの影響を受け白紙に。そのカードがついに今大会で実現することとなった。
みぃが公言していた通り、彩羽&みぃはおそろいのコスチュームで登場。チーム名は「相互フォローLINE未満」とコールされる。彩羽の横に立ち、とにかく嬉しそうなみぃ。それを見た宮崎は早速イライラモードだ。

試合は彩羽vs広田でスタートとなる。開始早々、みぃは「タクちゃん頑張って。わっ、カッコいい!」と黄色い声援。やりづらそうな彩羽。気を取り直し、広田にガットショットを食らわすと、みぃが入ってきて「ダブルいこ」と合体のロケットキック。そのままみぃをお姫様抱っこする彩羽…というより降りようとしないみぃ。
この光景に宮崎が「降ろせよ!」とカットに入る。みぃも負けてはいない。彩羽との連係で宮崎の股間にヘッドバットで飛び込んで行く。

続いてみぃvs広田となるが、みぃはタッチしたときの感触が忘れられないのか、すぐに彩羽とタッチしようとする。すると広田が「私たちはプロレスをやるっていう職業なんですよ」とみぃを諭して、拝み渡りへ。そして、セコンドの大空を見つけ「先輩がやる技を先にやるんじゃねーよ!」と釘を刺す。
しかしながら、ロープをジャンプした際に転落してしまう広田。すかさずみぃが突っ込むも、広田がカニばさみからボ・ラギノール。高田純次へ。これが不発に終わると、広田は「ハイビスカス、オマエがやるってことかーーー!」と仰向けに。

すると、みぃは「私一人だと、寂しくてできないぃー」と彩羽に甘えた声。彩羽とのダブルの高田純次を成功させる。2人の共同作業にうれしさを隠せないみぃ。そのままツープラトンのブレーンバスターを狙うが、広田がDDT、フェースクラッシャーに切り返す。
宮崎が出て行くと、みぃがカニばさみ。執念で踏ん張る宮崎。みぃはもう一度カニばさみ。これも宮崎が回避する。コーナーホイップすると、みぃはコーナーに登って、そのまま降りて突進。宮崎のラリアットをかいくぐり、同時に構える。殺伐な空気が漂うも、控えの広田が「何も決まってないから!」と指摘し、笑いを誘う。
試合を再開させた宮崎がみぃにビッグヒップ。はずかし固めを狙うが、彩羽がカット。ならばと宮崎はみぃのバギーパンツを下ろす。慌てて彩羽がパンツを戻してあげる。脱がしては着せるという、プロレスではない攻防が繰り広げられるなか、“攻守”が入れ替わり、気がつけば彩羽が脱がせて、宮崎が着せるという展開に!?

ならばと宮崎がみぃにえびす落としを敢行。起き上がれないみぃがマイクを要求する。
みぃ「タクちゃん、私はもうダメだわ…。最後にタッグを組めて本当によかった。ありがとう。事切れるまえに1曲聴いてください。『愛が生まれた日』」

ワンコーラス歌ったみぃはマイクを彩羽に渡す。戸惑いながらも彩羽が歌おうとすると、宮崎がマイクを横取りして歌い出す。

みぃは「オマエが歌うな!」と宮崎にネックブリーカードロップ。そして彩羽&みぃがクローズラインを狙うが、パートナーが入れ替わり彩羽&宮崎がみぃに連係。彩羽に抱きつこうとする宮崎だったが、彩羽がキックのコンビネーションからローキック。低空ドロップキックでカウント2。改めてダブルを狙う彩羽&みぃだったが、宮崎がダブルハンドのラリアット。そして彩羽&みぃの上に広田を投下しようとするが、失敗。逆に彩羽&みぃが宮崎にカニばさみ。
リング上で二人きりになったみぃは「タクちゃん、やっと二人きりになれたね。さっきできなかったから、もう1回デュエットやらない?」と歌おうとしたが、広田がボ・ラギノールで妨害。すかさず宮崎がラリアットで飛び込む。カウント2。このチャンスに彩羽の唇を奪おうとする宮崎。なんとか回避する彩羽に、みぃがダイビング・ボディーアタックで助けに入るが、飛距離が足らず。すぐさま広田が「こっちだ!」とスワンダイブの体勢。これも足をすべらせ失敗に…。会場はもう笑いが止まらない。
あらためて彩羽はソバットからコーナーへ。追いかけた宮崎が唇を奪おうとする。抵抗する彩羽にお仕置きの雪崩式ブレーンバスター。すかさず広田がボ・ラギノール。残り3分となり、広田のトペ・スイシーダが決まる。リングに戻って広田がボ・ラギノール。へなーらサンセットでカウント2。

改めて広田はみぃをボ・ラギノールで排除すると、ウラカンラナを敢行。カウント2。ここでもう一度、みぃがダイビング・ボディーアタックで救出に向かうが、またもや自滅。すると広田は「2回目は成功するんだよ!」とスワンダイブの体勢。だが、広田も失敗。
その広田を彩羽が捕まえパワーボム。返されるとランニング・スリーの体勢に入る。さりげなく宮崎も参加しようする。もちろんみぃが許さない。愛のランニング・スリーの奪い合いとなり、宮崎がラリアットで飛び込むが広田に誤爆。
怒った広田が「宮崎さんはもっとしっかり! (みぃに向かって)オマエは脱がない! (彩羽に向かって)オマエも大変だったな…」と言いかけたところで、再び彩羽がランニング・スリーの体勢。みぃが愛のランニング・スリーに加わろうとするが、宮崎がみぃにはずかし固めを敢行。彩羽はそのはずかし固めを避けながら単独で広田にランニング・スリー! これが完璧に決まり3カウントが入った。
◎エンディング
桜花「ちょっといいですか? ちょっと言いたいことがあるんで、おいザベス! そうだ、オマエだ。オイ、オマエが持ってるエリザベスのベルトに挑戦させろ!」

広田「イヤです。waveで絶対やらなきゃいけないとかっていうのも、こういうの関係ないと思うので、イヤです。ずっと持っています。私がザベスです」
桜花「いやいやいや、代表、代表。遥ちゃん? こんなこと言ってるけど、どう思う?」

梅咲「広田さん、剥奪になりますよ」

桜花「ですって!」

梅咲「剥奪ですよ!」

桜花「剥奪だって!」

梅咲「剥奪です!!」

広田「うるせぇー!」

梅咲「剥奪でいいですか?」

桜花「いいですか、いいですか? 後楽園で挑戦させろよ、それ。剥奪か挑戦かどっちがいい?」

広田「わかりました、わかりました。じゃあ、(もう1人の挑戦者は)誰にするのよ」

桜花「次の後楽園、10月10日やりたいのは…」

広田「10月1日じゃない? ありがとね、私の興行の宣伝してくれて。出ないけどね、出ないけど!」

桜花「あーむかつく。10月1日のマーベラスさんとの合同興行でやりたいの。なので合同だからマーベラスにも40以上の選手、いるよね?」

広田「あのさ、長与さん引退してるんだよ!?」

桜花「誰が長与さんって言った! もう1人いるだろ? すみません長与さん」

会場に来ていた長与に了承を求める。

桜花「渡辺さん、いらっしゃいますよね。まだカード決まっていないですよね。えっと、10月1日の後楽園ホールでエリザベス選手権試合、広田vs挑戦者・桜花vs挑戦者・渡辺さん、どうでしょうか?(長与が大きな丸を手で作る)オッケーもらった、オッケーもらったぞ!」

広田「私もザベスですから、やると言ったらやる。ザベスに二言はない!」

桜花「おお! じゃあ10月1日、エリザベス選手権、王者・広田vs挑戦者・桜花vs挑戦者・渡辺智子、これが決定しました。これで3つカードが決定しました!」
彩羽がマイクを握る。

彩羽「あのー、自分10月1日、決まってるカードで野崎選手とシングルマッチさせていただくんですけど、野崎さん、シングルマッチですよ。ベルト、かけなくていいんですか? 後楽園でシングルマッチできるということは…」

野崎「そうだよね。えっと、メチャクチャやりたいんだけど、私、初防衛戦この人って決めてる人がいるんだ、ゴメン。だから10月1日はノンタイトルで。ただ彩羽と久々に試合できることがすごく楽しみです。ノンタイトルだけど、よろしくお願いします」

彩羽「野崎さんとでしたら絶対いい試合できると思うんでよろしくお願いします」

野崎「よろしく。楽しみにしています」
宮崎「ねぇ匠、あのー…。明日のカード、明日のマーベラスさんのカードなんだけど…、あのホラこないだフラれた門倉と組むけど、どういうこと? 私とでいいじゃん。私とじゃない?」

みぃ「いや、私でしょ! 組むのは! だってさ、だってさ宮崎さんと組んでさ、いつも負けてるじゃん。でも私と今日組んではじめて組んだのに勝ったんだよ。私とこれからも組んだほうがいいんじゃん?」

宮崎「ねぇねぇ、ホラ、1回だけっていう約束でしょ?」

みぃ「そうかもしれないけど、負けましたよね、今日。負けましたよね、宮崎さん。でしょ!私と組んだほうがいいでしょ。ねぇ!」

宮崎「約束は約束。後楽園で決めたでしょ? 選ばれたのは私」

みぃ「そうかもしれないですけど、弱いじゃないですか」

宮崎「心はつながってんだよ」

みぃ「それはどうかわかりませんよ。仕事ですよ、こんなの」
もみ合う宮崎とみぃ。止めに入る彩羽がロープに飛ばされ、宮崎&みぃでフラップジャック。ドロップキックで挟み撃ち!?

みぃ「ちょっと聞いて。もとはといえば×2、誰って決めない匠がわるいと思う。もうここでハッキリさせた方がいいですよ!」
彩羽が仕方なく選ぼうとする。しかし、そこに新たな登場人物・宝山が現れ、彩羽にバックハグ!? 「男女七人秋物語」のテーマ曲が流れてエンディングとなった。
桜花「あのー、もういいですか? あの、それはもう控室でやってください。そんなに宮崎さんとみぃさん、喧嘩してるなら、10月1日、2人でシングルやったらどうですか? じゃあ10月1日シングル決定でいいですね。やってください。あとマーベラスさんの方でもう1試合決めてください。いいですか、締めちゃって。みなさん、本日はご来場誠にありがとうございました。いろんなことがありましたが、これがwaveです。そして10月1日、マーベラスさんと合同興行、後楽園大会があります。ぜひ見に来てください。よろしくお願いします。それでは締めますよ。みなさん、用意はいいですか? これがwaveだ! ありがとうございました!」
◎バックステージ
――彩羽選手が『みぃさん気になる』という発言からはじまったタッグだが。
みぃ「はい、今日ついにタッグを組むことができました。ありがとうございます(とエアーの指輪を見せる)」

彩羽「やっぱ気になってるとは言いましたけど、まぁ、まぁ…そうですね。面白いなとは思って。でも、まあ…はい。コミカルがそこまで得意じゃないので」

みぃ「いやいや、もうコミックスターでしょ。すごいよかったよ、試合」

彩羽「脱がないでください。お願いします」

みぃ「脱がせてたよ! 私のこと。どさくさに紛れて」

彩羽「本当ですか?」

みぃ「本当。ビックリした。積極的だなと思って。ねぇ!」

彩羽「10月1日のカードが」

みぃ「10月1日は宮崎さんとシングル。私は匠とタッグを組むのかなって勝手に思ってたんですけど、まあいい機会だと思います。宮崎さんとシングルでどっちが強いか決めて、勝ったほうが組む。ね!」

彩羽「それずっとやってませんか?」

みぃ「ん? シングルはやってない」

彩羽「やってない? どっちが組むみたいな感じの。でも、面白かったですね。自分、見てるお客さんとして控えてて、なんか面白かったです」

みぃ「これ私たちのチーム名なんです(とTシャツの文字を見せる)」

彩羽「“相互フォローLINE未満”っていういい感じの距離感が(苦笑)」

みぃ「ふだんインスタのDMでやりとりしてるんで。LINEくらい教えてくれてもいいんじゃなかな、そろそろ…とは思ってるんですけど。LINE教えてもらえるまではしつこく絡み続けようと思っております」

――10・1後楽園は彩羽さんのパートナーをめぐる闘いになるということで決定?

みぃ「そうですね。まあどっちがどうか決めようよ、と」

――彩羽さんはベルトは懸からなかったけど、野崎さんとの試合に?
彩羽「そうですね。まあこの試合はずっといままで野崎さんと、いままで一番したんじゃないかっていう試合してきているので、自分が欠場1年間して、1年ぶりくらいのシングルなのでさらに磨きのかかった内容でお見せできるんじゃないかな、と思います。もちろん勝つのは自分です」

みぃ「セコンドにつくね(と甘い声)」

―最後、宝山さんが止めに来たのが気になるんですけど。新しい女が出てきたというか…。
彩羽「女って言い方!」

みぃ「そう、何人も何人も!」

彩羽「こっちが聞きたいですよ!」

みぃ「ハッキリしないからでしょ。ハッキリしてよ!」

彩羽「普通、こういうタッグ、プロレスないですよね? そういう組んだら女だとか言ってますけど、おかしいですよ! わからないですけど(笑)」

みぃ「組んだら女だ? 言ってないよ、誰も(笑)」

彩羽「そういうのはよくない。普通にクリーンにいきましょ」

みぃ「じゃあ今日泊まりにいくね」

彩羽「やめてください…」
2021.09.01

「NAMI☆1〜Sep.〜‘21」

◎オープニング
15年目に入ったwaveが新木場大会を開催。まずは野中美智子リングアナが塚田しずくの欠場をアナウンス。そして、今大会を欠場する旧姓・広田さくらが挨拶をおこなった。

広田「皆様、楽しみに来ていただいたのに、私の試合を見せることができなくて、本当にすみませんでした。でもね、大丈夫ですから。2週間安静ということで、8月25日に手術をして、無事にリハビリ、回復に向かっておりまして、9月8日に抜糸なので、それ以降の試合、だから9月12日の大阪の自主興行が一応復帰戦ということになりますので、皆様、心配せずに待っていてください。で、私、あのーレスラー人生で欠場挨拶っていうのがはじめてで、そうなんですよ。欠場の挨拶ははじめて。だから逆にすっごい緊張して、欠場挨拶って何しゃべればいいんだろうって思ってるんですけど、なんでこうなったかっていう原因は、3年前のwaveの年末の後楽園大会で奇跡と組んで、桜花&桃野組とやったときに、ケガっていうのは別に誰のせいっていうわけでもないんですけど、私の場合は、桜花さんのせいでケガをしました。桜花さんが私にジャーマンをやろうとしたのを私がバック転で立とうとして失敗したので、そもそも私にジャーマンを仕掛けようとした桜花さんが悪いというふうに私は認識しております。でも、誰のせいにすることなく私はケガと立ち向かっていこうと思いますので、みなさん変わらず応援お願い致します。それでですね、今日来たがっていたんですけど、塚田から手紙を預かってきましたので、代読させていただきます。
『なんだこりゃ、みなさん、こんばんは。塚田しずくです。髪さわんじゃねー、コノヤロー!外傷性肺気胸のため欠場させていただいております。ご心配をおかけしてしまい、なんだオリャ! 本当に申し訳ございません。元気な姿で皆様の前に立てるようにしっかり安静して治したいと思います。なんだコリャ! なんだオリャ! などと、うやうやしく言っておりますが、元気にしておりますので、ご心配なさらないでください。なんだオリャ!』

塚田も元気にしておりますので、みなさん心配ならさらずに引き続き応援してください。それでは、本日、全5試合、メチャクチャ気合入っている選手がスッゲー面白い試合をしてくれると思いますので、みなさん最後まで楽しんでいってください。ありがとうございましたー!」
1、チャレンジwave(15分1本勝負)
○野崎渚(10分45秒、体固め)入江綾乃●
※ザキゴエ


8・22後楽園で旧姓・広田レジーナさくらから王座を奪回し、レジーナに返り咲いた野崎渚がオープニングマッチに登場。初参戦となる入江綾乃、櫻井裕子とシングル2連戦をおこなった。

先に入場する野崎。なぜか広田もリングに上がる。

広田「野崎、チャンピオン、改めておめでとう。レジーナになった次の試合で、勢いのある新人2人と続けて試合をするって、チャンピオンとして野崎はやっぱりすごいよ。その貪欲さ、新しいことにチャレンジしようとする気持ち、すごい受け取った。ただ私の大会は、告知ぜんぜんしてくれなかったんだけど、私の試合だけ意図的に、わざと。すごい、すごいやってくれない。それは水に流して、大阪大会、野崎がね参戦。まだカード発表してなかったから、だからいい機会だから発表しようと思って、新しい、もっと強い野崎になってもらおうと思って。小仲=ペールワンとシングルマッチ。この対戦を経て、真のチャンピオンになれると信じている! 頑張って! じゃ、2試合頑張って!」
激しく動揺する野崎。入江と対峙しても動揺が隠せない様子だったが、気を取り直してロックアップ。入江が押し込むが、野崎が一気に反対サイドまで押し返しクリーンブレイク。続いて野崎がヘッドロック。入江も取り返し、巻き投げ。これを野崎がヘッドシザースに取り返す。

だが、入江も逆エビ固めへ。野崎がロープに逃れると、低空ドロップキックをお見舞い。そしてカウント2。

野崎もフェースクラッシャーを放つと、セコンドの広田に見せつけるようにプロレスLOVEポーズ。
そして、高田純次へ。入江が迎撃すると、野崎は「高田純次が見破られるとはーーーっ! まさかオマエがやるってことかぁぁぁぁ!」と入江に振るが、入江は「すみません。やり方がわかりません!」と正座。
仕方なく野崎がお手本として広田を呼び入れ、高田純次をやらせるが、最後の最後で野崎がかわす。そして「このやりたがりが!」と広田を蹴り飛ばす。

いつものお返しに成功した野崎だったが、その背後から入江がドロップキック。さらにもう1発ドロップキックが決まる。
受けきった野崎がサイドヘッドロックへ。耐えられると串刺しビッグブーツ、ハーフハッチでカウント2。スリーパーで捕獲するも、ロープに逃れる入江。すぐに野崎はフロントキック。そして、おしゃれキックにつなげる。もう一発フロントキックを叩き込む野崎。キックアウトされるとスリーパーへ。これも耐えられると、ビッグブーツで追撃にかかる。
寸前でかわした入江がネックブリーカードロップ。そしてリバースの逆エビ固めへ。耐えられるとボディースラムで叩きつける。ロープに走る入江に野崎がビッグブーツ。スリーパーで絡みつき、大外刈りへ。キックアウトされるとドルミルへ。これはニアロープ。

劣勢の入江だったが丸め込みを連発させ野崎を追い込む。残り5分から入江がドロップキック。カウント2。野崎もビッグブーツで形勢を入れ替えると、速攻のザキゴエで3カウントを奪ってみせた。
2、チャレンジwave(15分1本勝負)
○野崎渚(8分47秒、ドルミルⅡ)櫻井裕子●

続いて櫻井裕子がリングイン。櫻井もwave初参戦となる。ゴングが鳴らされると同時にショルダータックルを連発する櫻井。カウント2。ボディースラムからボディープレスを投下する。
野崎も串刺しビッグブーツでコーナーに押し込むと、「櫻井裕子、はじめまして!」とブレイジングチョップでご挨拶。キックアウトされるとキャメルクラッチへ。耐えられると、顔面バーン! これはカウント2。変形のリバースインディアン・デスロックで捕獲する。コーナーホイップするも、櫻井が体勢を入れ替えバックエルボー、ショルダータックルでカウント2。
エルボーの打ち合いを挟んで、走る野崎。これをボディースラムで叩きつける櫻井。野崎もドラゴンスリーパーで形勢を入れ替え、ドルミルⅡを狙う。

櫻井が脱出し、逆に胴締め式ドラゴンスリーパーへ。耐えられるとブレーンバスターの体勢。野崎が踏ん張りショートレンジのビッグブーツでカウント2。
キゴエは櫻井がかわしてスクールボーイ。丸め込みを連発していく櫻井。得意のブレーンバスターはカウント2止まり。ならばと走る櫻井に、野崎がカウンターのビッグブーツ。
ザキゴエを放つが、これをキックアウトする櫻井。だが、野崎がドルミルⅡへ。逃げ場を失った櫻井はギブアップするしかなかった…。
3、ゴキゲンwave(20分1本勝負)
○門倉凛&青木いつ希(11分55秒、ダブルリストアームサルト)米山香織&久令愛●

wave認定タッグ王座から陥落した門倉凛&青木いつ希が米山香織&久令愛の越境タッグと対戦。waveでの再スタートマッチをおこなった。
試合は久令愛vs青木でスタート。いきなりショルダータックル合戦に。久令愛が制して、久令愛&米山でダブルのビッグブーツ。青木を孤立させたが、門倉が救出に入る。

すぐさま門倉&青木がトレイン攻撃につなげるも、青木の串刺し攻撃は門倉に誤爆。流れが再び久令愛に移り、鎌固め。耐えた青木がショルダータックルでやり返し、門倉と交代へ。
門倉は久令愛に首固め、片足ドロップキックでカウント2。ボディーシザースで捕獲する。耐えられるとストンピングを見舞って、交代。

青木がショルダータックルで続く。串刺しバックエルボー、フェースクラッシャー、ボディープレスでカバーする。カウント2。
久令愛も逆水平チョップで打ち合いを挑む。主導権を握ると、米山がセントーンで続き、ショーンキャプチャーを予告する。これには、ショーンキャプチャー所属の青木が激しく反応。だが、そのさらに上を行く米山がショーンキャプチャーと見せかけての首固めなどうまさを見せる。なんとか切り抜けた青木が大外刈り。

かわった門倉がドロップキックで続く。ミサイルキックでカウント2。米山もDDTでやり返し、久令愛と交代する。
久令愛が出て行きワキ固めへ。耐えられると久令愛のビッグブーツ、門倉のエルボーが交互に炸裂する。意地の張り合いのなか、久令愛が飛びつき腕十字で捕獲。耐えられるとミサイルキックを発射させる。カウント2。ならばと串刺し攻撃を狙うが、門倉がかわすと、間髪入れずに青木が久令愛に串刺し攻撃。門倉もキャノンボールにつなげる。カウント2。

セカンドロープからのフットスタンプを放つ門倉だったが、久令愛も読んでいた。米山のドロップキックを呼び込み、横十字固めへ。キックアウトされるとスーパーキックでカウント2。ここで青木は米山にラリアット、久令愛には門倉&青木でトラースキックをお見舞い。久令愛を孤立させると、門倉がセカンドロープからのフットスタンプを投下。返されると、ダブルリストアームサルトでトドメを刺した。
4、スクランブルwave〜女7人波物語〜(20分1本勝負)
○SAKI&清水ひかり(15分8秒、横入り式エビ固め)宮崎有妃●&彩羽匠


8・22後楽園でwave認定タッグ王者となったSAKI&清水ひかりのgalaxyPunch!が、新チャンピオンとして始動。初戦の相手となったのは、宮崎有妃&彩羽匠のユキタクだ。彩羽をハイビスカスみぃから取り戻した宮崎にとって、うれしい再始動であり、ノンタイトルながら現チャンピオンチームとの対戦はユキタクにとって大きなチャンスでもある。
先発はSAKIvs宮崎。力比べを制した宮崎が彩羽を呼び入れダブルの攻撃。そそくさと自コーナーに戻ろうとする彩羽を戻してダブルのエルボードロップ。余裕でSAKIがかわして清水とタッチ。
清水は宮崎にドロップキック。小刻みにエルボーを放っていく。コーナーホイップしようとしたが、宮崎が切り返し串刺しラリアット。
清水vs彩羽に移行。彩羽がボディースラム、逆エビ固めへ。清水は自力でエスケープ。そしてクロスボディーで攻守を入れ替え、SAKIと交代。

彩羽がSAKIをコーナーホイップし、ユキタクトレインにつなげる。
反撃に転じるSAKIもニーリフトから串刺しニー。コーナーにセットしてのニーリフトをお見舞いする。彩羽もキックのコンビネーションからサッカーボールキック。そして低空ドロップキックをお見舞い。高速ブレーンバスターでカウント2。SAKIもカンパーナに持ち込みアトミックドロップ。清水の低空ドロップキックを挟んで、SAKIがコーナーからのドロップキック→リバーススプラッシュにつなげる。
続く清水が彩羽にサッカーボールキック、PKでカウント2。宮崎が助けに入る。清水がPKFからのPKへ。これも宮崎がカットし「タクミィ! ガンバ!」と応援。

宮崎にペースを乱される彩羽に、キックで挑む清水。彩羽が強烈ミドルをお見舞い。清水も応戦する。そして清水がカウンターのミドルキックでカウント2。ロープに飛ばすも、彩羽がニールキックでやり返す。
宮崎が出て行き、はずかし固めの体勢。控えのSAKIが「絶対ダメ!」とストップをかける。宮崎が年齢を聞くと、清水が28歳であることが判明。問題なしと判断した宮崎がはずかし固めの体勢へ。すかさずSAKIがカットに入るも、宮崎がダブルハンドのラリアット。SAKIを排除し、改めてはずかし固めを狙うが…自力で回避する清水。ならばと宮崎はビッグヒップでお仕置き。

清水もカサドーラ+フットスタンプで流れを変えると、ダイビング・フットスタンプを投下。かわされるとロープに走るが、宮崎がラリアット。清水もティヘラを放ってSAKIと交代する。
SAKIがフロントキックを連発していく。宮崎はSAKIにはずかし固めへ。決まるとほぼ同時に清水が妨害する。反撃にかかるSAKIがブレーンバスター。

一方、宮崎もコーナーへのジャーマンホイップ。コーナーに登る宮崎に食い下がるSAKI。彩羽が助けに入ると、気づいたSAKIが彩羽の顔面を宮崎のお尻に何度も叩きつけていく。そして雪崩式ブレーンバスターにつなげる。カウント2。ここでSAKIが宮崎を肩車。ギャラパンが合体技を狙うが、これは彩羽がカット。

攻守が入れ替わり、宮崎がえびす落としでカウント2。愛のランニングスリーを狙うが、SAKIが回避すると、すかさず清水がダイビング・ボディーアタック。SAKIがフロントキックで飛び込んで行く。カウント2。
一方、宮崎もデスバレーの体勢。堪えられるバックを取る。彩羽が「持ってろ!」とハイキックを放つが、宮崎に誤爆。続く彩羽のキックはSAKIを捕らえるが、その次のハイキックはまたもや宮崎に誤爆。このチャンスを見逃さなかったSAKIがスクールボーイで丸めて逆転勝利を収めた。

宮崎「イタイ…。タクミ、ここ、イッターイ…。いま思い出したんだけど、こないだ組んだときも、こんなんだったけど…あのー、あのー、多くは言わないけど、あのー…アレだよね? あと、この試合前からアタシがすごく気になったことがあって、(9月)26日のカードを聞いたの。ね、聞いた? 聞いてない? 聞いてない!? あの、私と広田、奇跡が組んで、私の愛するタクミとアゴビスカス、アゴビスカスだよ! 組むって聞いたんだけど、1回の約束だからって私はわかってる。そうだよね! タクミはどういうつもりなのか、どういう気持ちなのかを…」
彩羽「9月26日、waveさんで一度流れてしまったカードですね、それは。宮崎さんと広田さんと、自分とハイビスカスみぃ選手…。1度きりのタッグなんですけど、その宮崎さん、ハイビスカスみぃさんは1回だけということで宮崎さんを選んだんですけど、やっぱ自分は本当はもちろん宮崎さんと組んでいくつもりなんですけど、あのやっぱ自分のタッグパートナーは凛だと思うんで、凛!(青木がガードに入る)もちろん凛と自分のNEW-TRA、また自分が復帰してからやってないんですよ。そこを大本命として、サブみたいな感じで、宮崎さんとやっていけたらなと思います。ねぇ、凛。青木もサブだよ」

門倉「自分はいま、青木と組んでいるので、こっちで頑張っているので、すみません!」

モテモテだった彩羽がフラれる形となり、観客からは笑いが漏れる。精神的なダメージを隠せないまま彩羽が退場すると、宮崎がうれしそうに「たくみぃぃぃ―!」と追いかけていった。
5、桜花由美Anniversary wave 20th〜BLACK〜(30分1本勝負)
○桜花由美&尾崎魔弓&雪妃魔矢(22分43秒、エビ固め)YAKO&梅咲遥&岡優里佳●
※ビッグブーツ


8月19日に20周年を迎え、8・22後楽園の記念マッチでは純白のNEWコスチュームを披露した桜花由美。その桜花のもう一つの顔といえば、OZアカデミー限定で活動している正危軍バージョンだ。予定では、8月6日におこなわれる正危軍マッチだったが、コロナの影響を受け、今大会に延期となった。対戦相手に選ばれたのは、桜花の天敵・YAKO、仙女7・11後楽園で桜花とのシングルに敗れリベンジを誓う岡優里佳、そしてディアナのホープ・梅咲遥が選ばれた。

正危軍が先に入場。雪妃、尾崎、桜花に続いて出てきたのは安納サオリになりきった広田だった。なかなかのクオリティーに観客からはまたもや笑いが漏れる。
先発を買って出たのは岡。「ババア、出てこいよ!」と桜花を指名する。早速、桜花が岡をバラ鞭で叩きまくる。ロープに飛ばしてバラ鞭攻撃。コーナーに登って、絞首刑とやりたい放題の桜花。さらに岡を孤立させ、ロープに張り付けると、ちゃっかり広田も正危軍に加わる。

雪妃は一本鞭で追撃。しっかりいたぶったあと尾崎が岡にフェースクラッシャー。さらにチェーン上へのフェースクラッシャー、チェーンパンチを見舞う。そして、岡の首をチェーンで絞めあげる。
気づいたTommyレフェリーが反則カウントを取ると、尾崎はイス攻撃に変更。正危軍が岡に集中攻撃を仕掛けて行く。続く桜花が岡の手を踏みつけ、フットスタンプ。バラ鞭を振りかざすも、かいくぐった岡が丸め込みを連発。いずれもカウント2。自コーナーに戻ろうとする岡だったが雪妃がタッチを妨害。すぐに桜花&雪妃でクローズライン。かわした岡が梅咲とダブルのドロップキックを放つ。

ようやく交代となり、YAKOがヒップアタックで逆襲。梅咲との合体ドロップキックを決める。そして桜花を捕獲すると、「ババア20周年おめでとう!」と3人でお祝い。
続いて桜花vsYAKOとなり、罵声を浴びせながらエルボー合戦。桜花が走るもYAKOがヒップアタックで迎撃。バックを取ったが、桜花も回避しフロントハイキック。

雪妃が飛び出していき、サイドキック。YAKOもコーナーホイップで流れを変えようとしたが、雪妃が反動を利用した低空ドロップキック。続くミサイルキックはカウント2。攻勢に出る雪妃にYAKOがスタナー。雪妃もキックでやり返すが、YAKOがサイドバスター→ヒップバット→ダブルリストアームサルトと波状攻撃。

続く梅咲がドロップキックで飛び出していき、フォアアームからのネックブリーカードロップ。カウント2。さらにドロップキック、低空ドロップキックを放つ。キックアウトされるロープに走る。これを雪妃がミドルキックで迎撃し、ブレーンバスター。カウント2。
尾崎が出て行き、梅咲にチェーンパンチ。チェーンアッパーを食らわす。尾崎がロープに飛ばすも、梅咲がドロップキック。チェーンを奪いにかかる。次々に両軍メンバーが加わり綱引き合戦。だが、正危軍が一斉に力を抜き、YAKO&梅咲&岡がひっくり返ると、すぐさま梅咲を孤立させ、雪崩式ブレーンバスター。カウント2。ここで尾崎は梅咲の首にチェーンを巻き付け絞首刑。反則を取られると、イス攻撃を放つ。

劣勢の梅咲だったがカウンターのキューティースペシャルを放って、岡と交代。ドロップキックを連発していく岡。フェースクラッシャー、ドロップキックでカウント2。尾崎は張り手を見舞って、桜花と交代。
桜花がフロントキックでカバーする。ショットガンからもう一度、フロントキック。雪妃がランニング・ニーでアシストし、桜花がビッグブーツで飛び込んで行く。カウント2。ならばと正危軍は桜花のバラ鞭、雪妃の一本鞭、尾崎のチェーンパンチで追い込んで行く。改めて桜花がビッグブーツを敢行。キックアウトされるとストンピングを連発する。

ロープに走った桜花だったが、梅咲がドロップキック、YAKOがスタナー、岡がクロスボディーで飛び込む。逆に岡がロープに走るも、雪妃が足止め。桜花がバラ鞭を放つが、岡にかわされ雪妃に誤爆してしまう。
このチャンスに岡がクロスボディー3連発で反撃にかかる。梅咲のミサイルキック、YAKOのバックドロップから岡がダイビング・ボディープレスにつなげる。返されるとワキ固めへ。だが、これは雪妃が鞭でカット。

ならばと岡はクロスボディー。キックアウトした桜花がカカト落とし。ブレーンバスターは岡が首固めに切り返す。すぐさまスクールボーイ、十字固めを繰り出すが、いずれもカウント2。

ヒヤリとした桜花だったが鞭攻撃であっさり攻守を入れ替え、鞭を使った垂直落下ブレーンバスター。これはTommyレフェリーがカウントを入れず。ならばと桜花がダメ押しのビッグブーツで勝利を収めた。
エンディング
桜花「みなさん、こんばんは。正危軍の桜花由美です」

尾崎「拍手だろ!」

桜花「拍手しろよ! これがOZアカデミーの、正危軍の私です。でも、(いつもは)これ以上、もっとひどいかな? 今日はちょっと手加減しました。9月5日、OZ名古屋大会があります。尾崎さんの35周年、プラズマ爆破。ちょっと尾崎さんにその宣伝をしてもらおうかな」

尾崎「急に振るね。今日は正危軍で楽しかったね。どこの団体いっても正危軍は楽しい試合だね。さっき桜花が言った通り、35周年記念で、名古屋国際会議場でプラズマ爆破やります。この3人で組んで、アジャ&松本&ラム会長、名古屋すぐなので、見に来てね! チケット今日売ってるので、帰りそこの売店で買っていってね」
桜花「じゃあ、いつもの正危軍の締めやってよ。安納だったらできるでしょ?」

広田「やるよ、やっちゃっていいの?」

桜花「やっちゃっていいよ。締めて、正危軍の締め」
広田「では、安納が締めます。みんな、やっぱりちょい悪お姉さんが好きだと思う。みんなが大好きぃぃぃ、オーズ!(変なポーズ)違うの? OZって言ったの(とポーズの説明)。違う? そうでしょ、いつもやってるでしょ。正危軍でやってるでしょ、いつもやってないの? じゃあこれから使えばいいよ、コレ。大丈夫、大丈夫。だからみんなが大好きぃぃ。オーズ(と正危軍メンバーの合流)っていうか、そうか、そうか。正危軍は何にしようかな。正危軍バージョンもやろうと思ったのよ、いいの? わかったわかった、わかりました。みんなが大好きぃぃ、正危軍!(とほぼ同じポーズ)でもね、正危軍でも、なんでもここはwaveのリングだから、ちょっとやりすき! 悪いことやりすきぃー! でも、こんなOZどうだった?(拍手が起こる)でしょ、そうでしょ? じゃあ安納しめまーす。いくわよ、尾崎さん。これがwaveだーーー!」
◎正危軍コメント
広田「みなさんお疲れさまでした。今日はwave初参戦、正危軍勢揃いということだったんですけど、初勝利おめでとうございます」

尾崎「初勝利? なんの初勝利。Waveで初勝利?」

広田「どうでした、waveのリングは?」

桜花「年齢だけしか勝てないっていうか」

雪妃「逆に悪く言えなかった、かわいそうだから」

尾崎「悪いけど、あれは桜花にだけ言ってることだからね。私とユキは関係ない」

広田「私もそう思った」

桜花「イヤイヤイヤ、イヤイヤイヤ!」

尾崎「だって桜花とやりあってるんでしょ?」

桜花「やりあってはないです。勝手に向こうが私に嫉妬しているだけで…」

尾崎「桜花のことしか見てないっていうか。ババアっていうか。まず名前がややこしい」

雪妃「ホントに、ホントー」

桜花「名前変えてほしい」

雪妃「優里佳? さっき入場コールのときに「オカユ…」まで聞いて桜花由美のコールか、岡なんとかさんのコールかわからなかった」

尾崎「アンタが悪いんじゃん?」

広田「私が悪い? 私は悪くないと思うんだ。だって安納だから今日。何もいいことしかしてない。桜花さんはさ、だっていつもwaveでさ、嫌われてる社長じゃん?」

桜花「バカヤロー!」

広田「今日はヒールで嫌われちゃったけど、どうなの?」

桜花「嫌われてません! みんなが大好き正危軍です」

広田「あ、いいじゃん」

桜花「それだよ、それ! それを言ってほしかった」

尾崎「そうだよぉ!」

広田「アア、そっか」

桜花「なんでちゃんとコピペして!」

尾崎「アンタ本当見かけだけしかできないよね。中身ぜんぜんないよね」

広田「そんなことないです。今日は芯まで安納サオリでやらせてもらいました」

雪妃「オェズって初めて聞いたわ!」

尾崎「何あれ。実は考えてたでしょ」

広田「あれはぜんぜん考えてなかったんですけど、すごい沸いて出た、OZ愛が、正危軍愛が沸いて出て」

尾崎「あそこでOZやられてもね。たぶんそればっかり考えて、どっちにしたって邪魔なんだよ、ハッキリ言って」

広田「だって私ね、一つね、あのー、雪妃さんと桜花さんにクレームがあるの。尾崎さんがね、『凶器!』って言ったときに2人ともシカトしたの。アタシ見た! アタシは見たの」

尾崎「私も! 凶器じゃない。私チェーン!って言ったのね」

広田「チェーンって言ったら、2人、はぁ?みたいな」

尾崎「2人ともね、そう! そう!」

広田「桜花さんは『イス?』みたいな、イス取ろうとして、結局チェーン!って言った尾崎さんが自分でチェーン取りに行くっていう。恥かいたよ! 尾崎さんはアンタたち2人のおかげで!」

雪妃「気づかなかった…」

尾崎「ホント? モロ無視だよ」

広田「モロ無視でしたよ」

雪妃「それ、(広田が)チェーン渡したらよかったじゃない!」

尾崎「私もそう思った!! 知ってるならなんで渡さないの?」

広田「だって怖かったから…」

雪妃「何しに来たんですか!」

尾崎「ただチクっただけで…ねぇ!」

広田「あはは! 今日はwaveにはじめて来てくれてうれしかったけれども、これからはちゃんと尾崎さんの言うことを聞いて、ちゃんとエプロンサイドにいても聞いているように、尾崎さんの声を!」

尾崎「いいこと言った。アンタもくれなかったけど」

広田「気をつけてチーム一丸となって、このあとビッグマッチあるから頑張って」

尾崎「何様?」

広田「安納でした」
2021.08.22

『サマーウォーズ14回目の夏〜YUMI OHKA 7308days!〜』

◎オープニング
14周年を迎えるプロレスリングwaveが後楽園ホール大会を開催。まずはwave選手による入場式がおこなわれ、桜花由美、旧姓・広田レジーナさくら、宮崎有妃、野崎渚、塚田しずくがリングへ。選手を代表し20周年を迎える桜花が代表の挨拶をおこなった。
桜花「みなさん、こんにちは! 本日はコロナ禍で、緊急事態宣言が出ているにもかかわらず、wave後楽園ホール大会にご来場、誠にありがとうございます。いまコロナで声を出しての声援はできませんが、みなさんの拍手が私たちプロレスラーの応援となって、力となりますので、本日はぜひ熱い拍手をよろしくお願い致します。そして、私事ではありますが、8月19日にプロレス業界でデビューして、20年もいることができました。これも応援してくださるみなさんのおかげだと思っております。本当にありがとうございます! 本日は全6試合、塚田はチャレンジマッチ、私、PURE-Jのベルトに挑戦します。そして宮崎さんは三角関係! 三角関係の試合。で、広田さんと野崎はwaveの頂点のレジーナを懸けて闘います。なので、全6試合最後まで熱い拍手の応援、よろしくお願い致します!」
1、ゴキゲンwave(20分1本勝負)
○米山香織&桃野美桜(8分7秒、後方回転エビ固め)大空ちえ●&三浦亜美

今年初の後楽園大会のオープニングマッチは、米山香織&桃野美桜vs大空ちえ&三浦亜美の一戦。
開始早々、大空がドロップキック。桃野がかわして、アームホイップに持ち込む。だが、大空も主導権を握らせず。ヘッドシザースに捕らえるが、桃野もすぐに脱出してみせる。

米山vs三浦に移行。力比べの雰囲気になるも、あまりの身長差に米山も困惑。桃野との肩車で力比べを挑む。三浦がジャンプして力比べに持ち込み、アームホイップ。ならばと米山&桃野でダブルのガットショット。続く米山のぐるぐるパンチはリーチが足らず。作戦変更の米山は三浦の足を思いきり踏みつけ、クロスチョップをお見舞いする。
桃野がダイビング・クロスボディーで続き、三浦にヘッドシザースホイップ、ドロップキック。逆エビ固めの体勢。だが、身長差もあり苦戦する桃野。米山を呼び込みダブルの逆片エビ固めへ。

このピンチを凌いだ三浦は、桃野にアルゼンチン・バックブリーカー。カウント2。大空がドロップキックで続く。そしてブラ下がり腕十字。さらにドロップキックからワキ固めに移行する。なんとか桃野がロープ。

大空&三浦でダブルを狙うが、桃野が切り返し、大空に低空ドロップキックでお返し。キックアウトされると、ここで米山とタッチ。
米山は大空にセントーン。返されるとロープに走るも、大空がジャンピング・ショルダーアタック3連発。ミサイルキックもカウント2止まり。得意のフィッシャーマンSHを狙うが、切り返す米山。米山も後方回転エビ固めを狙うが、これは未遂。すかさず三浦がショルダータックルで飛び込み、大空がフィッシャーマンSHにつなげる。カウント2。

大空&三浦は、リング中央で米山&桃野を衝突させようとしたが、これを回避した米山組が逆に同士討ちを誘い、そのまま米山が大空を丸めて3カウントを奪った。
2、チャレンジwave 驚波大四強刹~零の刹~(15分1本勝負)
○藤本つかさ(7分54秒、片エビ固め)塚田しずく●
※ミサイルキック

7・24新木場からはじまった塚田しずくの四番勝負。wave所属選手とのシングル4試合を終えた塚田に、桜花由美社長が準備したのは、アイスリボン・藤本つかさとの試合だった。

塚田が「お願いします!」と握手を求めるが、藤本が拒否して試合がスタート。リストロック、ヘッドロックの取り合いからグラウンドになり、藤本がキャメルクラッチへ。
耐えられると「桜花さん20周年、おめでとう」「wave14周年おめでとう」「藤本つかさ、明日で13周年ありがとー」とサッカーボールキックを放って行く。張り付けドロップキックにつなげる藤本。キックアウトされると逆エビ固めを狙うが、塚田が前方回転で切り返し、クロスボディーをお見舞い。すぐに藤本もドロップキックで応戦。

コーナーホイップした藤本。だが、塚田がその反動を利用しドロップキックで突進。ボディースラムにつなげる。カウント2。コーナーに登るも、藤本が首投げで落としていく。
ならばと塚田がカサドーラへ。カウント2。藤本も串刺しドロップキック、串刺し低空ドロップキック、ハーフスラムバスターでカウント2。サッカーボールキックの体勢に入るが…。これをかわした塚田がスクールボーイ。ドロップキック4連発につなげる。
セカンドからのクロスボディーもカウント2。ならばとぐるぐるエルボーでカウント2。さらにカサドーラを狙うが、かわした藤本がサッカーボールキック、逆エビ固めへ。なんとか塚田がロープ。
藤本はサッカーボールキックで追撃。キックアウトされるとミサイルキックを突き刺し、塚田を仕留めた。
3、リアルサマーウォーズwave~愛が生まれた日~(15分1本勝負)
○宮崎有妃、○彩羽匠(12分44秒、体固め)ハイビスカスみぃ●
※愛のランニングスリー

復帰した彩羽匠のパートナーを巡り、宮崎有妃、ハイビスカスみぃの三角関係が勃発。発端となったのは、彩羽の「ハイビスカスみぃが気になる」というSNS上での投稿。これを受け、waveでは夏フェス2DAYSで彩羽匠&ハイビスカスみぃというタッグを予定していたのだが、コロナの影響を受けカードが変更。おそろいのTシャツまで揃えていたというみぃのために、もう一度タッグを組もうとしたが、「おそろいのTシャツ」発言に激しく反応した宮崎が割って入り、3WAYで争われることとなった。
みぃが「宮崎さん全然、合ってないじゃないですか!」とツッコミ、逆に彩羽とのダブルチョップをお見舞い。みぃが走ると、彩羽がカニばさみで宮崎の上に投下。今度はみぃはカニばさみで彩羽を投下しようとしたが…距離が足らず、彩羽が顔面を痛打。謝り倒すみぃに、宮崎が張り手。ネックブリーカードロップを決める。
続いて彩羽とみぃがハンマーロックの攻防。二転三転するなか、まるでダンスのように彩羽に支えられるみぃ。はずかしがるみぃの姿を見た宮崎がリング下でヤキモチ。自分も!とトライするが、彩羽は重さに耐えきれず、2人で自滅。
再び、宮崎とみぃがつかみ合いに。仲裁に入る彩羽。するとみぃが「もとは言えば、匠がハッキリしないからだろ」とガットショット。そして、「私を選べ!」と彩羽に迫る。
一方、宮崎は彩羽をイスに座らせると、その前でみぃにはずかし固め。ギブアップを迫る。そして宮崎&みぃでダブルのフラップジャックから、ドロップキックで彩羽を挟み撃ち。
続いて宮崎はみぃにビッグヒップをお見舞い。これは彩羽がカット。みぃが「助かってくれてありがとう」と抱きつくと、宮崎が「イチャイチャしてんじゃねーよ」とみぃにボディーアタック。

ぶっ倒れるみぃに彩羽がマイクを差し出す。
みぃ「匠、私、アナタのタッグ組みたかったけどもうダメみたい。短い間だったけど、楽しかった。ありがとう。それでは最後に1曲聞いてください。愛が生まれた日」

ワンフレーズ歌って彩羽に歌わせようとするが、宮崎がマイクを奪って歌い出す。みぃがガットショットでストップをかけ、ダイビング・ボディーアタック。これは自滅。
すると宮崎は「やっと二人きりになれた」と喜ぶも、彩羽がサッカーボールキック、低空ドロップキック。高速ブレーンバスターでみぃを投下する。めげない宮崎はリップロックを狙うが、必死で抵抗する彩羽。ハイキックをかわして、またもや唇を奪いにかかる宮崎。

彩羽が右ストレートで宮崎を黙らせ、スワントーンボムの体勢。宮崎が追いかけるが、みぃが妨害。逆にみぃが彩羽に雪崩式ブレーンバスター。カウント2。走るみぃに宮崎がラリアット。えびす落としでカウント2。ムーンサルト・プレスを投下する。これは彩羽がカット。
残り3分。みぃ「匠、助けてくれてありがとう」とうっとりしたところに、彩羽がキックのコンビネーション。ランニング・スリーの体勢に入ると、宮崎も強引に割り込み、合体式で敢行。そのまま2人でみぃをフォールした。
◎試合後のマイク
宮崎「真のタッグパートナーを選べるとありました。私はもちろんタクミィィィ! 匠、一択です」

彩羽「隣に立つのはずっと組んできた門倉凛だと思っています。でも、でも、このあと試合で、タイトルマッチ防衛して青木と門倉、まだ続いていくと思うんで…」

みぃ「匠、宮崎さん。匠は宮崎さんに譲ります。こんな二人の愛を見せられたら私は引き下がるしかありません。ただ、ただ!(とリング下からバギーパンツを持ち出す)実はもうおそろいのバギーパンツを用意していました。だから匠は宮崎さんに譲ります。でも1回、1回だけ思い出に私とタッグを組んでもらえませんか?」
彩羽がそのバギーパンツを受け取る。

彩羽「じゃあ宮崎さんでお願いします」

宮崎「じゃあってなんだよ!」
彩羽「宮崎さんとまたタッグ組んでいきたいと思います。みぃさんとはたぶん1回限りのタッグでよろしくお願いします。どうもありがとうございました」
4、DUAL SHOCK WAVE~WAVE認定タッグ選手権試合(30分1本勝負)
<挑戦者組>○SAKI&清水ひかり(18分57秒、体固め)門倉凛●&青木いつ希<王者組>
※カワイルドニードロップ。門倉と青木が3度目の防衛に失敗。galaxyPunch!が第26代王者組となる


次は同世代のレスラーとやりたいとのリクエストを出していたWAVE認定タッグ王者組の門倉と青木。その言葉に反応したのが、アクトレスガールズColor’sのSAKI&清水ひかり(galaxyPunch!)だった。逆ゲリラオファーをおこない挑戦権をつかみとったギャラパン。王者組が希望した通り、同世代によるタイトルマッチが実現した。

試合は青木vsSAKIでスタートとなる。バックの取り合いから青木がヘッドロック。SAKIがロープに飛ばして脱出すると、青木がショルダータックル。SAKIも青木のロープワークをかわしてスクールボーイでカウント2。
清水vs門倉となり、清水がドロップキック。これを払い落とした門倉がトラースキック。かいくぐった清水がミドルキック→サッカーボールキック。そしてトレイン攻撃を狙うが、これは門倉も回避する。門倉は清水をボディースラムで叩きつけ交代。

青木vs清水でフォアアームの打ち合い。青木がダブルの攻撃を仕掛けて、清水が孤立する展開に。青木がキャメルクラッチに捕らえると、さすがにSAKIがカットに入る。

門倉が出て行き、清水に低空ドロップキック、逆エビ固めへ。串刺し攻撃を狙うが、かわした清水がドロップキックを放ってSAKIと交代。
SAKIが門倉にフロントキック。青木が救出に向かうと、SAKIは2人にまとめて串刺しニー、改めて門倉にニーリフトをお見舞いする。門倉もSAKIのフロントキックをかわして低空ドロップキックでお返し。

続く青木がジョン・ウー、串刺しバックエルボー、フェースクラッシャー、ボディープレスでカウント2。SAKIもブレーンバスターでやり返し、清水と交代。
SAKIが門倉にフロントキック。青木が救出に向かうと、SAKIは2人にまとめて串刺しニー、改めて門倉にニーリフトをお見舞いする。門倉もSAKIのフロントキックをかわして低空ドロップキックでお返し。

続く青木がジョン・ウー、串刺しバックエルボー、フェースクラッシャー、ボディープレスでカウント2。SAKIもブレーンバスターでやり返し、清水と交代。
門倉のキャノンボール、青木のボディープレスから門倉がカバーする。カウント2。トラースキックから走る門倉に、清水がミドルキックで迎撃。SAKIのアトミックドロップを挟んで、清水が低空ドロップキックにつなげる。

続くSAKIもドロップキック、リバーススプラッシュにつなげる。ストレッチボム、ファルコンアローはカウント2止まり。コーナーに登るSAKIだったが、青木が足止め。門倉が雪崩式フランケンシュタイナーを放って流れを変える。青木のダブルニードロップを挟んで、門倉がミサイル発射。カウント2。
合体技を狙う王者組だったが、清水が妨害。復活したSAKIが門倉にブレーンバスター。続くストレッチボムは門倉も回避し、ダブルリストアームサルトでカウント2。門倉の逆打ちもカウント2止まり。

門倉のトラースキック、SAKIのフロントキックが決まる。ここでギャラパンが連係のフットスタンプを敢行。間髪入れずにSAKIがフロントキックを連発していきパワーボムの体勢。これを門倉がウラカンラナに切り返す。

急いでコーナーに登る門倉だったが、清水がブラジリアンキックで妨害。ギャラパンが合体のヒップドロップでカウント2。

SAKIが場外に青木を落とすと、清水がプランチャ・スイシーダ。分断に成功すると、SAKIが門倉にランニング・ブレーンバスター、そしてカワイルドニードロップでトドメを刺した。
◎試合後のマイク
SAKI「waveさんの歴史あるベルトアクトレスガールズのColor’sではじめて巻くことができて、すごいうれしいです。今日からスタートなのでこれからも温かく見守って、そして応援していただけますと幸いです。galaxyPunch!をよろしくお願いしまーす!」
◎バックステージ
SAKI「ずっとwaveさんのベルトは見てるだけというか、レギュラー参戦がちょっと遠のいてからは世代も下に変わったのかなって思ってたんですけど、自分で波を起こして一番近い存在の後輩であるひかりと巻くことができて、スゴく嬉しく思います」

清水「(嬉し泣きしながら)嬉しい…うれしい!! やっと、ずっと巻きたかった! 何回も何回も…。とりあえずうれしい! 全部ムダじゃなかったって思えた!」

SAKI「自団体で自信が揺らぐことが立て続いてたので、この歴史あるwaveさんのベルトを新たな私たちの自信に変えて。アクトレスガールズとColor'sを私たちの力で盛り上げていきたいと思います」

――今後の抱負は?
SAKI「許されるのなら、Color'sのメンバーと防衛戦もしたいです。Color'sにもいろんなタッグチームがあるので」
5、桜花由美Anniversary wave 20th White PURE-J認定無差別級選手権試合(30分1本勝負)
<王者>○Leon(20分58秒、マロマ・デ・レオン)桜花由美●<挑戦者>
※第10代王者が2度目の防衛に成功


Jd’吉本女子プロレスのアストレス2期生として2001年8月19日にデビューした桜花由美。桜花が20周年記念マッチの相手としてゲリラオファーしたのが、PURE-JのLeonだった。桜花とLeonの接点は、2003年3月まで遡る。このときおこなわれた全日本ジュニア選手権試合で、桜花はLeonに挑戦。桜花はこのとき敗れた悔しさからプロレスラーを続ける選択をしたという。18年越しとなる桜花のリベンジは叶うのか? それともPURE-Jの至宝をLeonが守り切るのか、注目の一戦となった。
桜花は真っ白のニューコスチュームに、デビュー当時の入場曲で歌いながら入場。試合はクリーンな握手でゴングとなる。力比べから桜花がヘッドロック。Leonはロープに飛ばそうとするが、桜花が踏ん張る。なんとか脱出して、にらみ合う。
Leonが仕掛けてロープに飛ばそうとするが、桜花が切り返し払い腰。そして、エンジェル・ウィング・ロック。これをLeonがストレッチマフラーに切り返す。両者の攻防が繰り広げられるなか、なんとかLeonがロープ。

桜花が串刺しビッグブーツ、ノーザンライト・スープレックス、サクラ☆ドロップと猛攻。Leonもフェースクラッシャーで流れを変えると、サンセットフリップでカウント2。スリーパーで捕獲する。耐えられると串刺しスピア。2発目は桜花も回避する。
5分経過。桜花のビッグブーツをかわすLeon。ならばと桜花はスタンガン、ビッグブーツでLeonを場外へ。追いかけた桜花はLeonを鉄柱に投下。リングに戻ってダイビング・サンマドロップで追い打ちをかける。

キックアウトされるとクロスフェースへ。ブレイクされるとビッグブーツで追撃。Leonがロープにもたれかかると、場外からのビッグブーツをお見舞いする。
劣勢のLeonだったがケブラドーラ・コンヒーロで一矢報いる。だがすぐに桜花がブラディーEXへ。耐えたLeonがスピアを狙う。これを桜花がかわして、2人はエプロンへ。

エプロン上で桜花がブレーンバスターの体勢。堪えたLeonがスピア。場外に桜花を落とすと、さらにスピアで追撃。桜花の腰をエプロンのエッジ部分に打ち付ける。
リングに戻ってLeonがミサイル発射。キックアウトされるとnoki-Anバックブリーカー→テキサスクローバーホールドへ。ロープに逃れる桜花の腰にまたもやスピア。旋回式スラムからコーナーに登る。

桜花が雪崩式ブレーンバスターに切り返す。そしてクロスアームDDT、カカト落とし、ダブルアーム・スープレックスでカウント2。コーナーに登る桜花。Leonが追いつき、スパイダージャーマン。
15分経過。Leonのマッドスプラッシュが決まる。カウント2。桜花も垂直落下ブレーンバスターで応戦するも、カバーに行けず。両者にダウンカウントが数えられる。Leonが先に仕掛けてスピンキック。これを桜花がバックドロップに切り返す。再び両者ダウン。

ヒザ立ちエルボーの打ち合いから桜花がショートレンジのビッグブーツ。カウント1。Leonのスピンキックでやり返す。これもカウント1。走るLeonに桜花がカウンターのビッグブーツ。もう一発、ビッグブーツ。さらにカウンターのスパインバスター。

今度は丸め込みの応酬となるも、いずれもカウント2。続く桜花のビッグブーツもカウント2。なおも走る桜花にLeonがカウンターのスピア、キャプチュードバスターを放つ。キックアウトされると意表を突いたマロマ・デ・レオンで丸め込み3カウントを奪った。
◎試合後のマイク
Leon「桜花! これがいまのLeonだ!! PURE-Jのチャンピオンとしてな、負けるわけにはいかないんだよ。でも、18年ぶりにまた桜花とベルトを懸けて闘えて本当にうれしかったし、たくさんの刺激をありがとう。それから20周年おめでとう! いまも桜花がこうしてプロレスを続けていてくれてるのが私は本当にうれしい。今日の試合で今後の未来を占うって言ってたけど、私はまだまだお前とやりたいんだよ。またいつでも待ってるから!」
桜花「Leonさん、18年ぶりにまたチャンピオンとしてのLeonさんとこうして20周年の節目で対戦できて、本当にうれしく思ってます。ありがとうございます。ただ、やっぱりそのベルト取れなかったこと、18年前も取れなかったし、20年の周年でも取れなかったし、マジで悔しい! アナタは私のターニングポイントです。20周年、20年間、こうやってプロレスを続けてこれたのは、Leonさんと18年前にベルトに挑戦して取れなかったから。それで私はプロレスを続けてしました。ずっとプロレスを第一に考えて、ずっと20年間やってきました。この20年目の節目で…引退とかしないですよ! しないですよ。まだ、私は引退したいなんて思ってない。そして引退のメドも立ってない。だけど20年の節目なので、これからはプロレスに一番に考えるんじゃなくて、まあいま20年というキャリアとシワと、そして行き遅れってバカにされているので、ちょっと21年目から自分のことを一番に考えていこうかなと思っています。私、結婚できないんじゃなくて、しないんです。してないだけで、結婚相手とかいませんが、これからは探していこうと思っているんで、21年目の桜花由美もヨロシクお願いします。そしてまたLeonさん、節目のとき、アナタがまたチャンピオンでいてくれたらまた対戦よろしくお願いします」
二上会長「いいですか? (Leonに)もうとっとと帰っていいです。桜花さん、残ってて。(会場が暗転)なんで暗転にした、いま? なんで私が出てきたら暗転になる? バカヤロー! 20周年おめでとうございます。えっとですね、こういう世の中なのでセレモニー的なものはないんですが、プレゼントを3つほど。たぶん、お花とか飾らないと思うので、すぐ飾れるようにしておきました(とアレンジ花を渡す)。おめでとうございます。これ、私からです(プレゼントの品を渡す)。それで、3つめ、ここで暗転です。カード決めてきました、ドン!(スクリーンには、正危軍としての桜花に、尾崎魔弓、雪妃魔矢が映し出される)9月1日、正危軍参戦決定。私が昨日事務所にいたときブリブリ怒られていましたが、コレ決めてました。9月1日、正危軍参戦決定。20周年のブラックのほうですね。思いのほか…ゴメン、白が似合ってなかった。やっぱりブラックのほうがいいと思うんで、ブラックを頑張ってください。ということで、9月1日は正危軍がやってきます。正危軍の桜花由美を見に来てください。以上、20周年おめでとうございました」

桜花「本当に20年間、20周年迎えられたのは応援してくださるファンの皆様のおかげだと思っています。コロナ禍ですが、これからもwaveはどんどん突き進んでいきます。なので21年目の桜花由美と、15年目のwaveをよろしくお願いします」
◎バックステージ
Leon「今まで21年プロレスを続けてきた中で、初の他団体での防衛戦で。スゴく緊張もしてたんですけど、メチャメチャ楽しかったです。これは防衛したから言えることかもしれないですけど。桜花さんとはベルトを懸けての対戦は18年ぶり、普通の対戦自体も11年ぶりで。20周年という記念すべき大会で私のベルトに挑戦してきてくれたのが嬉しかったし、最高の闘いができた上で防衛することができたので。今日はいい1日になりました。これからもいろんな団体で防衛していきたいと思います」

◎バックステージ
桜花「ベルトが取れなくて残念です。ベルトを取ってPURE-Jをかきまわして思ってたけど、OZでもベルトが取れなかったので、自分のこれからをまた考えていこうと」

――自分優先宣言もあったが?
桜花「今まではプロレスが1番、会社が1番、仕事を休んじゃいけないって意識で、恋愛もそれなりにはしてたけど結婚までには至らなかったので。これからは自分のことも考えていこうかなと。もう42ですよ! 」

――白のコスチュームだったが?
桜花「ウェディングドレスをイメージして。『プロレスと結婚する』って意味じゃないですよ! 私は自分の幸せもちゃんと考えていきたいなと。正危軍興行でもベルトが取れなかったし、今日も取れなかったし、今はそういう時期じゃない。これは自分のことを考えろってことかなと」

――久々のLeonの印象は?

桜花「本当に楽しかったです。試合中に18年前に試合してた記憶が本当に蘇ってきて。本当にこの人からベルトを取りたいなって。試合もスイングしたし、この人はやっぱり私のターニングポイント。私が迷ったときにまたやりたいなって」

――21年目の抱負は?
桜花「プロレスを引退することはないです。だけど、ちょっと自分のことを考えて、女の幸せも求めていかなきゃなって。私がいきなり結婚宣言してもビックリするなよ! 私はいけないんじゃなくて、いかなかったんです!」
6、Regina di WAVE~WAVE認定シングル選手権試合(30分1本勝負)
<挑戦者>○野崎渚(19分42秒、片エビ固め)旧姓・広田レジーナさくら●<王者>
※ノアールランサー・ハイ。広田が4度目の防衛に失敗。野崎が第17代王者となる

20年12月に前王者の野崎渚からレジーナを奪取し、神童ミコト、KAORU、加藤園子と3度の防衛に成功してきた旧姓・広田レジーナさくら。今大会では波女・高瀬みゆきの挑戦を受ける予定だったが、高瀬が負傷欠場。Catch the WAVE2位の門倉凛も挑戦を辞退したため、挑戦者選びが難航。急きょ3位同士の決定戦がおこなわれ、米山香織を下した野崎渚が挑戦することとなった。
緊迫した雰囲気のなかゴング。慎重に手四つとなると、野崎が制してヘッドロック。グラウンド状態となり、野崎がフロントネックロック。脱出した広田がアキレス腱固めへ。
いったん離れると、今度は野崎が足を取りに行く。ロープに逃げ込む広田にストンピング。串刺しビッグブーツを狙うが、かわした広田がボ・ラギノール。「忘れてただろ!」と拝み渡りへ。ロープジャンプからのアームホイップを敢行する。
野崎もビッグブーツでやり返し、広田をロープ際に追いやりおしゃれキック。リングに戻してビッグブーツ。キックアウトされるとキャメルクラッチへ。背中へのブレイジングチョップを見舞っていく。
ロープに飛ばそうとする野崎だったが、そのまま広田がフェースクラッシャー! トペ・レベルサを放つと野崎が仰向けに…。高田純次の絶好のチャンスだが、躊躇する広田。
野崎「広田さん! どうした!?」
広田「そうやって寝られると高田純次やりたくなるんだけど。タイトルマッチだから…」
野崎「広田さん、悩んだときはやらない!」
広田「普通悩んだときはやるでしょ。じゃあ高田純次だけ。そのあとは二度とふざけない。真面目にやるから」
野崎「二度とやらない…その言葉信じてます。どうぞやってください」
タイトルマッチとは思えない会話がなされたあと、2人とも仰向けに!? 結局、広田の「(高田純次)やっても足でバンとかやるんだから、そういうのはしょって私が寝ればいいでしょ! 野崎がやるってよ!」という主張が通り、野崎が高田純次を敢行。しかし、最後の最後で広田がかわす。
広田は「このやりたがりが!」とスワンダイブを狙うがいずれも失敗。野崎は「どこが真面目だよ。ふざけてんだろ!」とイラ立つが、広田も「いつだって真面目だよ!」とショルダーネックブリーカードロップ。コーナーに登るも、野崎がビッグブーツでエプロンへと突き落とす。

エプロンの広田に対して、野崎がもう一発ビッグブーツを狙うが、寸前でかわされ場外へ。広田がトペ・スイシーダで追い打ちをかける。リングに戻ってミサイルキック。返されるとワキ固めに移行。
耐えた野崎がスリーパーで捕獲。ビールマンキックからビッグブーツ。ランニング・ダブルニードロップ、ノアールランサーと畳みかける。カウント2。トドメのノアールランサーを狙う野崎だったが、広田が足をつかんで阻止。

広田がへなーらサンセット、へな拳を狙うがいずれも未遂。逆に野崎がドラゴンスリーパーへ。なんとか脱出した広田だったが、野崎がビッグブーツで追撃。走る広田がウラカン・ラナで攻守逆転。カウント2。
広田のシャイニング・ウィザード、野崎のノアールランサー・ハイ、広田のへな拳→へなーらサンセットで両者ダウン。

改めて広田がへな拳、野崎のビッグブーツがラリーとなる。広田がへな拳を連発していきロープに走るも、野崎がカウンターのビッグブーツ、ノアールランサー・ハイを放つも、広田がふらふらドーン。カウント2。
野崎のザキゴエもカウント2止まり。スリーパーで捕獲するも、広田がアームロックから夜叉ロックの体勢。これは野崎も読んでいた。ならばと広田は後頭部にキックを見舞って夜叉ロック。耐えられるとへなーらサンセットから夜叉スープレックスにつなげる。だが、カバーにはいかず、ボ・ラギノールからのへなーらサンセット。カウント2。
野崎もカウンターのノーアルランサー・ハイで形勢逆転。もう一発ノアールランサー・ハイ。カバーするも、広田が切り返す。ヒヤリとした野崎だったが、田村欣子から譲り受けたというコブラクラッチ・スープレックスで初公開させ、ダメ押しのノアールランサー・ハイでトドメを刺した。
◎エンディング
野崎「第17代レジーナに約束通りなりました! 広田さん、広田さん、聞こえてますか? 広田さんとの超刺激的でワクワク、ゾクゾクするこの気持ち本当に大好きです。広田さんとしかできないと思っています。いますぐにはちょっとイヤですけど、何度でもまた闘ってください。ありがとうございました。
ベルトを獲ったということで高瀬みゆきさん、上がって来てください。まだ復帰のめどは立ってないですよね。オッケー、オッケー。さっきVでも流れた通り、高瀬が復帰したらいの一番に防衛戦やりたいと思ってます。私、今年入って負けがなかったんですが、唯一、高瀬にだけ負けてるんですよ。しかもキャッチの決勝トーナメントで、このなんだろフラストレーション、悔しい気持ち、全部このベルトに懸けて晴らしたいと思うんで、まずはゆっくり休んでください。復帰したらよろしく」
高瀬「気が早いですけども、私が復帰したら誰といの一番に闘いたい?と、いま考えたりしています。そこに野崎さんの名前は一番にあがってきます。私は野崎さんとの試合が大好きなんです。それがレジーナ戦ということは、最高の、最高の復帰への目標になります。ただ復帰するだけじゃなくて、超パワフルになって戻ってきますので、そのときはぜひよろしくお願いします!」
野崎「楽しみしてる。私も高瀬との試合、大好きだから。みなさん、高瀬の復帰、待ってあげてください。高瀬との防衛が一番の目標ですが、他にもまだまだ防衛したい人たくさんいるので、みなさんこれからの野崎渚、楽しみにしててください。ありがとうございました。waveのみなさん、上がってください。今日でおのおのの、私のサマーウォーズ、一段落したと思います。これから先、どんどん発展していくであろうサマーウォーズ、みなさんこれからも応援よろしくお願いします。そして、その闘い抜いたその先には今度は私の15周年記念大会があります。COOL RUNNING、これね。みなさん、11月7日あけておいてください。COOL RUNNING、旅は人生。みなさんの人生として、みなさんの人生にプロレスリングwaveがかかわらせていただいていることに感謝し、これからも私たちは頑張っていきますので応援よろしくお願いします。ということで締めたいと思います。みなさん準備はいいですか。行きます、これがwaveだ!」
◎バックステージ
野崎「ありがとうございました。7月のキャッチで決勝トーナメント1回戦、高瀬に負けて、一度失ったチャンスをこうしてまた掴むことができ、さらにベルトまで取れたこと、本当にこれが私のサマーウォーズだって、本当に胸を張って言えるすごい夏になったかなと思っています。これから17代レジーナとして、16代目の広田さんよりももっとwaveを盛り上げられる選手になっていきたいと思います。何かありますか?」

――11月には15周年。やりたいことは?
野崎「そうですね、タイトルマッチできたらうれしいですね。相手がまだわからないし、もしかしたら高瀬が間に合ったら11月7日できるかもしれないし、もしかしたら15周年記念のプレミアムなカードになるかもしれないし、自分の中で考えているものはあるので、そこからどうなっていくか、3カ月くらいですかね。自分でも楽しみにしたいと思います」

――広田さんとは前王者時代から闘ってきたが。
野崎「そうですね。広田さんワールドに飲み込まれつつ、ここぞというときの本気の広田すげーよっていうのが体感できて、それを今日、越えることができてうれしいし、やっぱり広田さんとの試合、広田さんが私との試合、すごいスキだって言ってくれるように、私もすごい広田さんとの試合はスキです」

――最近の広田さんの狂い咲きは野崎さんが引き出したものでもあるが。
野崎「去年の年末の試合がキッカケでいまの広田さんがいるのであれば、すごいことですよね。本人はどう思ってるかわからないですけど、もしそうであれば光栄なことですし、やっぱりどんなに今日試合中に怒っても、ふざけんなって思ってもやっぱり広田さんって先輩なので、そのリスペクトしている先輩が私の影響でってもしなってたらうれしい。どうしよう、泣いちゃうかも(笑)」

――団体も15年目に入るが。
野崎「ああ、そうですね。まあ私は途中からの参加なので15周年を迎えるということでね、そのトップに私が立っていれればなと思っています。来年(団体が)15周年、その前に私の11月7日、クールランニング、15周年記念大会があるので、みなさんぜひよろしくお願いします」

◎バックステージ
広田「広田政権が幕を閉じてしまいました…。ですが、私の功績としては深い爪痕を残せたと思いますし、ベルトがなくなっても広田は広田だって確固たるものが私にあると自信を持って言いますので、これからもサクパラダイス軍は継続。ホントはベルトを持ってる間ってGAMIさんは言ってたけど、しれっと継続させようと。自主興行もありますし、桜花さんが20周年、野崎が15周年、ともに後楽園でやってる中、私の25周年は大阪と新木場で。一番キャリアいってるけど、小さいところで可愛くやっていこうかなと(苦笑)。ホントに楽しかったなレジーナ、辛かったけど。最後の方に楽しいと思えるのが、やっぱりベルトなんでしょうね。野崎は2度目のチャンピオンなんで、1回目よりもっと波を立ててくれると思うので。でも私のほうがたぶん面白いことできたかな。これからもwaveがもっと面白くなるようにしてくれると思います」