2025.01.01
NAMI☆1~Jan.~2025年『新春・波始め』
日時
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1月1日 水曜日・祝日
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観衆
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333人※満員
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場所
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新宿FACE
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・年頭あいさつ
最愛に先立ち、元旦恒例、書初めの披露。wave所属選手が色紙を持って入場し、漢字一文字で
今年の決意表明をする。この日、waveは超満員に。たくさんの観客の前で、一人づつ抱負を述べる。
炎華「みなさん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
今月? 今年の自分の漢字は『一』です。この一には単純に一番になりたい気持ちが込められているのと
今年20(歳)になるので、一人の大人として…ヒューマンとして、あとは、自分はPOPシングルを持って
いるので、シングルに力を入れて頑張っていきたいなって気持ちを込めて一にしました」
狐伯「みなさん、こんにちわー! 私の2025年の一文字は、ドン! 『奪』です!
今日のタイトルマッチもあります。来月も他団体でタイトルが決まっています。いろんなものを
奪っていきたいと思うので、みなさん、狐伯に負けないくらい応援よろしくお願いします!」
広田「改めましてあけましておめでとうございます。シン・広田さくらです。私の今年の漢字は『向』です。
向かう。私の一番、去年のビッグイベントである肩脱臼は継続中でして、その機会に自分自身、子供とか
あとプロレスに対して、向き合えたなと思えました。イベントがなかったら、向き合うことはできなかったと
思うので、たくさんの方に心配、ご迷惑かけてますけど、貴重な経験、充実したイベント中ということで
向き合うにさせていただけました。本当にね、肩の調子が良くて(肩を回す)、びっくりするでしょ(笑)。
みなさんにうれしいお知らせがもうすぐできるんじゃないかと思っています。今年もよろしくお願いします」
宮崎「あけましておめでとうございます。私の2025年の漢字は、じゃん! 『伝』えるという言葉です。
私というレスラーのすべてを後輩に伝えるとか、技術とか、いろんなやり口とか…、ノウハウや、ありがとう。
あと、後輩にもそうなんですけど、お客さんにも自分の気持ちを伝えることをちゃんとやっていこうかと思いまして。
SNSもいろんなのに入っている割には、使いこなせていないなと。ちゃんと今年はやっていこうと思います。
なので、伝えるという字にしました」
桜花「みなさま、新年あけましておめでとうございます。今年もwaveの応援よろしくお願いします
私の一文字はこちら、『美』、です。私、左利きなんですけど、習字は右で書かなきゃいけないんです。
なので、右上がりになっています。欠場中に10キロ太りまして、いま復帰してから半年で6キロ落としました。
デビューしてから23年間、ずっと同じ体重をキープしていたんですけど、だらしない体になってしまいまして
いま美しいからだを目指して頑張っています。今年中にあと4キロ落として、一番動けてた私に返り咲きたい
と思います。みなさん、よろしくお願いします」
GAMI「私、久しぶりの書初めです。いつも混ぜてもらえません。今年は…私の中で、2年半先を見据えてみます。
何があるといいますと、20周年です。2007年に旗揚げして、今年中につぶれるんじゃないかとさんざんいわれて17年
持ちました。前期、黒字に久しぶりになりまして(場内拍手)、
前期1年かけて黒字になった数字をもう、今の現状ではるかに超えています。このまんま突っ走っていきたいんですけど、
今年の一文字は『泥』です。泥の意味は、占いを私は信用しません。ですが、昔、占いの先生に『あなたってさ、泥船に
しがみつくタイプよね』って言われ続けてきました。理由はどんな豪華客船で楽に航海があるのに、わざわざ泥船にしがみついて、
泥船が沈むまで、ずーっとしがみついているパターンです。そういう人間です、そう言われました。wave、泥船なんですけど(笑)、
何回も転覆しそうになっているんですけど、そのたびに、なぜか修復を重ねていって、いまも現存、動いています。このまま、
泥船にしがみついて、20周年を迎えたいと思います。その泥です」
最後に横一列に所属選手が並ぶ。
「泥船の乗組員たちです。豪華客船よりもよくない?(広田「いや、豪華客船のほうが…」)でも、ほら豪華客船でもないやん。
どう見ても。(広田「泥でもない」)泥でもない。(宮崎「いかだ」)いかだ?沈むよね?(笑)
今年も脱力系女子プロレスを貫いてきますので、本日から、よろしくお願いします」
ここでGAMIと同期の紅夜叉と長嶋美智子が登場。現在、二人は歌手活動をしており、その持ち歌である「We Never Give Up!」を
披露することに。二人が現役時代さながら特攻服姿でリングインし、場内から歓声を浴びる。
紅「私たち25年前、タッグを組んでまして、特攻服タッグと呼ばれていて、25年ぶりにタッグを組んで、歌をチャレンジさせて
もらっています」
「この歌は東京ドームで二人でタッグのベルトのに挑戦したことがあって、それを思い出して、そのイメージで私は歌詞を書きました。
作曲は山崎ゆかさんという方で、この曲のドラムが90年代大ブレイクしたDEENという方が弾いてくださってまして、ギターは相川七瀬
さんのバックでやってる方が弾いてくださっています。プロレスのことを描いている曲なので、どうぞ聴いてください」
紅「それでは、元旦からぶっ飛ばしていくぞ、『We Never Give Up!』」
紅&長嶋というスペシャルゲストの登場で、wave新年大会のスタートとなった。
1,新春・スクランブルwave(20分1本勝負)
〇宮崎有妃&櫻井裕子(18分33秒、片エビ固め)SAKI&清水ひかり●
※ムーンサルトプレス。
新春早々、新王者組「キャプテンアームストロング」とぎゃらぱんという好カードからスタート。まずは「炎のファイター」に乗って、ぎゃらぱんが登場。続いてはベルトを持ちながら、宮崎&櫻井組が入場した。
清水の「お願いします」の声に二人とも耳を傾けず、視線をずらす。「今日も私のこと見てくれないんですか?」とコーナーへ戻り、SAKIへ「この間から私のことを見てくれないの」と相談しようとするが、SAKIもなぜか目線を合わせず。
「ひーちゃんが行く」と手を挙げた清水は、「なめやがって、これでもくらえ、ぎゃらくしーパンチ!」とまるで威力のなさそうなぎゃらくしーパンチを炸裂させようと突っ込むが、簡単に宮崎&櫻井に捕らえられる。
櫻井は清水を磔にすると、「あけましておめでとうございます!」と客席へ挨拶をしたのち、背中へのタックル。さらにコーナーへぶつけてから、顔面を踏みつける。宮崎へタッチ。
宮崎はへアホイップから、清水の髪を足で踏みつける。「これが私のやり方だー!」とアピールし、大声援が飛ぶ。
続けて、逆エビ狙い。清水はコーナーのSAKIへ「出てきてー!」とカットプレーを要求。さらには逆片エビに捕らえる宮崎。清水は「出てきてー」とさらに嘆願する。しばらく搾り上げ、そのまま全体重を乗せたところでSAKIがカット。
櫻井へ交代。コーナーに押し込んで二人がかりで顔面を踏みつける。
「押さえとけ、行くぞ!」と櫻井はボディスラムで投げる。ここで清水はドロップキックで反撃し、ようやくSAKIへタッチ。SAKIが飛び出し、カウンターキック。櫻井もカウンターキックでお返しを狙うと、SAKIはこれをキャッチして足首へグーパンチ。SAKIがもう一度、カウンターキックを狙うも、今度は櫻井が捕まえると、そのままファイナルカットを繰り出す。
今度は宮崎がSAKIのカウンターキックをキャッチすると、セコンドへ布を取り出すように要求する。しかし出てきたものはいつもの赤くて大きく、厚手のものではなく、waveの団体ロゴの入った薄い布が出てくる。「布、忘れたー!」とまさかの布忘れをカミングアウトする宮崎。
waveの幕で覆いかぶせようとするも、SAKIは「ちゃんとしたので、やって」と拒む。強引にSAKIにかぶせていくも、サイズが思った以上に小さくて体が全く隠れず。宮崎は「今日、これしかないんだー」と説得を試みるが、SAKIは「できないー、はずかしー」と拒み続ける。
「いったん、寝よう」「いやだー」と押し問答が続くなか、清水が飛び出す。「SAKIちゃん、寝ないとだめだよ、ごめんね」と口をふさぐ。
「静かに寝ててね、お願い」とようやく寝かしつけることに成功。
宮崎は「ミュージックスタート!」と要請し、曲が流れ始める。しかし曲の始まったころに、SAKIがカニばさみで宮崎を倒して中断させる。
さらに清水を呼び込んで、跳び箱式の合体フットスタンプ。続けて、SAKIがSAKIロール。さらに清水もヒップドロップと連携は続く。
宮崎は清水を持ち上げると、スタンガンでコーナーにぶつける。
そして、コーナーに座ると、「裕子ロケット!」と早くも櫻井をリング中央に呼び込む。ここで、裕子ロケット、発射! したものの、櫻井は思い切り顔面をマットにぶつけて不発。このまま、4者とも場外へ。宮崎とSAKIは乱闘を繰り広げる。ここから宮崎は、テーブル席の上にSAKIを乗せて、なんとこの上ではずかし固めを成功させる。テーブル席の観客からは超至近距離だ…。
リング上に戻すと、SAKIは「恥ずかしい…」と本音のつぶやき。SAKIは後頭部へニーを浴びせると、清水にタッチ。清水が宮崎にコルバタで回転する。さらに突っ込むが、宮崎はレフェリーを盾にする。ならばと、カサドーラ式フットスタンプからぎゃらぱん連携による跳び箱式合体フットスタンプ。
清水はトップロープへ。宮崎がカットに入り、雪崩式の攻撃を狙うもSAKIがカット。ここで清水が宮崎に雪崩式フランケンを狙うが耐えられる。それでも、SAKIがアシストに入り、「ギャラクシーパンチー!」と叫びながら、一回転に成功。場外へ転落した宮崎へ清水がトップロープからプランチャ。しかし、宮崎は場外で清水の体を持ち上げると、エプロンにまで到達させる。ここでリング内にいた櫻井の蹴りが飛ぶ。
再び、裕子ロケットの体勢に入り、宮崎がコーナーに上がると、清水が雪崩式フランケンに持っていく。これを宮崎が切り返してフォールに持って行くがカウント2。清水がイナヅマレッグラリアット。さらにトップロープからのフットスタンプ。これも2カウント。
SAKIが宮崎を肩車。しかし重さで持ち上がらず。宮崎はトップロープで待機していた清水と鉢合わせに持って行く。ここで裕子ロケットをスタンバイ。宮崎がミサイルキックを櫻井の背中へヒットさせ、今度こそ、裕子ロケットを発射!カウント2でSAKIがカット。
宮崎がゴンゾボム。
清水が2でなんとか返す。ならばと、宮崎がムーンサルトを決めると3カウントとなった。
2,新春・チャレンジwave 〜桜花由美全員に勝つまで帰れま10(1分1本勝負)
桜花由美vs米山香織、チェリー、世羅りさ、本間多恵、青木いつ希、花園桃花、ななみ、YuuRI、ソイ、新年に相応しい超めでたい大物X
※桜花が10人全員に勝つまで試合が終わらないルール。
①桜花(36秒、体固め)米山
※ビッグブーツ
②桜花(59秒、体固め)チェリー
※ビッグブーツ
③桜花(時間切れ引き分け)世羅
④桜花(時間切れ引き分け)本間
⑤青木(50秒、オーバー・ザ・トップロープ)桜花
⑥桜花(52秒、体固め)花園
※垂直落下ブレーンバスター
⑦桜花(時間切れ引き分け)ななみ
⑧桜花(57秒、オーバー・ザ・トップロープ)YuuRI
⑨桜花(時間切れ引き分け)ソイ
⑩桜花(55秒、レフェリーストップ)シン・広田さくら
※以下、引き分け、または桜花より勝利した選手との再試合となる。
⑪桜花(33秒、エビ固め)世羅
⑫桜花(37秒、オーバー・ザ・トップロープ)本間
⑬桜花(49秒、体固め)青木
※ビッグブーツ
⑭桜花(34秒、エビ固め)ななみ
※ネックハンギングボム
⑮桜花(時間切れ引き分け)ソイ
※決着がつかなかったため再々試合となる
⑯桜花(47秒、体固め)ソイ
※ビッグブーツ。10人勝ち抜いたため、試合終了。
全試合、1分1本勝負。60秒で決着がつかない、または桜花が敗れるとその選手とは再試合となり、全10選手から勝つまで試合は続行される。
特別ルールとして封筒の中に2カウント、オンリーギブアップ、UK、スローモーション、オーバー・ザ・トップロープと書いた紙が入ってあり、桜花が一枚引き、このルールが全試合に採用されることとなった。一枚引いた桜花は、封筒を開けて「ま、いいっか」とつぶやく。
そこには「オーバー・ザ・トップロープ」(以下、OTR)と書かれており、全試合そのルールの採用となった。
さっそくテーマ曲がかかり、一人目として、米山が登場。蛇年とあり、蛇のコスプレ仕様。桜花の握手を振り払うも、いきなりのビッグブーツ
を浴びる。カウントは2。
米山はモンゴリアンチョップを連発するも、桜花はキックで返す。米山もキックで張り合おうとするが、リーチの差で届かない。仕方なく、米山は横十字式エビ固めで丸めるがカウント2。桜花はそのままエビ固めに切り返して3カウント。勝負タイムは36秒。まずは幸先良い1勝を挙げた。
続いて二人目のチェリーが手にした鈴を鳴らしながらの入場。「絶対帰らせないようにしてやる」と意気込み、桜花のビッグブーツをかいくぐり、
アームホイップ。レフェリーの手を取ってクロスラインからフォールも2。そして熟女同士による熟女でドーン!合戦となるが、どちらも空振り。
チェリーは桜花の足を踏んづけ、そこから春夜恋を狙いに行くが、回転途中に桜花がエビ固めに取り、そのまま3カウント。59秒というぎりぎりの
スコアで無事、切り抜けた。
3人目は世羅が登場。まだ2分以内しか試合をしていない桜花は余力十分。世羅が握手を拒むと、桜花は「なんでみんないじわるなのー」とぼやく。
いきなり、世羅は桜花の足をつかんで倒すと、「本年は2025年ということで、2025回まわしたいと思います」と宣言。さすがにそれを回避したい
桜花は足を蹴ってやらせない。世羅は「だったら、せめて25回やりたいと思います」と再び、足を持った瞬間、桜花がエビ固めで丸め込む。カウント2。桜花は至近距離からの蹴りを見舞うが、世羅がその足を持つ。そして、足首へパンチし、グーのアピール。ここで時間切れとなり、クリアならず。
後ほど再試合となる。
続いて、4人目は本間が登場。セコンドのチェリーが「かたきを取って」と檄を飛ばす。
ここでようやくきちんと握手。本間が低空ドロップキック。これを桜花はすかすが、本間はエプロンからコーナーへ。桜花を誘い込むと、「あけましておめでとうー!」と言いながらぶら下がり腕十字。
これをなんとか振りほどいた桜花は、トップロープ上の本間に蹴りを見舞う。場外転落かと思われたが、エプロンに着地してセーフに。本間はジャベに捕らえて、足関節を攻撃。ここでタイムアップとなった。本間はしてやったりのポーズ。
5人目は青木。「私元気です」という桜花に「よろしくお願いしまーす」と大声シャウトをかぶせる。そして、「2025年、桜花由美の鼓膜、やぶるぞー!」と突っ込むが、いきなりのビッグブーツ、2カウント。桜花は串刺しブーツを狙うが、足をつかむと耳元で「ワーッ!」と叫ぶ。そして、
ブレーンバスターを狙うが、青木が踏ん張ると、ふたたび、耳元で「ワーッ!」と絶叫。ロープ際の攻防でエプロンまで落とされた桜花だが、まだ
場外転落には至らず。
青木は桜花の前に出ると、「ワーッ!」という大声シャウトを浴びせる。これで桜花は場外転落。初の黒星となり、青木は大歓声に包まれた。
6人目は花園桃花。ロープを上げる二上会長へシャボン玉の洗礼。二上会長の顔面にはシャボン玉の泡がついていた。
いきなりのフラワー攻撃で桜花をダウンさせ、グーパンチ。さらにコーナーからスイングDDT。残り30秒。花園はもう一度、スイングDDTを狙うも
桜花はそのまま担ぎ上げ、豪快な垂直落下ブレーンバスター。そのままフォールに入り、6人目の相手でも、完全勝利を果たした。
7人目はななみ。まずは握手からななみが突進して串刺しタックル。「2025回まわすぞー!」とダイヤル固めの体勢に持って行く。そのまま回転していくが、15回転目で力尽きる。フラフラの両者。残り10秒。ななみがコーナーに串刺しタックルを決めたところで、時間切れとなった。
8人目はYuuRI。YuuRIが「お願いします!」と握手を求めるも、桜花は少しバテ気味。握手後、コーナーに振り替えた桜花にYuuRIがいきなりのスクールボーイも2。さらにジャパニーズレッグロールクラッチも2。YuuRIは桜花をロープに振り、返ってきたところで背中を押し、そのままずっと往復させる。これにはさすがの桜花も足元がフラフラ。「桜花さん、おきれいですけど、おばさんだからすぐ疲れるんですね」と禁句を吐く。この言葉に過剰に反応した桜花はYuuRIエプロンまで放り出す。それでもYuuRIはふたたび、「おばさん!」と言い放ったため、ビッグブーツ
を食らってOTRとなった。
9人目はソイ。いきなりタックルからエルボーを連打。水平チョップ。桜花も腰投げで対抗するも、2カウント。
ソイは大外刈りも2。ボディプレスは剣山で回避されたが、桜花が突進すると、一本背負いで投げつける。ここでゴングとなった。
そして10人目、新年にふさわしい、超大物Xが登場。すると、広田の曲が流れ、館内から「オーッ!」という声が上がる。
広田が出てくると、大・「広田」コールに包まれる。「だいじょうぶなんですか?」「桜花さんこそ大丈夫?」「これでケガしたりしませんか?」
「1分くらい大丈夫でしょう、はいはい、やろやろ」と言葉を交わし合う。
「よし、帰ってきたぞー!」と気合満々の広田に、場内は「広田」コール。「いつもと変わらないことを全力でやってやるぜー。こんなこと
だってできるようになったからなー」と、まずはコーナーポストで倒立。「桜花さん、できるようになったよ」という広田に「広田さんすごいです」
と言いながらも、桜花は垂直落下式のブレーンバスターに捕らえようとする。しかし、高く持ち上げたところで「絶対ダメ!絶対ダメ!」と
レフェリーの判断でレフェリーストップとなった。思わず広田は、「正式な復帰じゃないのに、すごいことやろうとしたんですけど…そんなふうに
しないでくださいよー」と本音のマイク。
さらにマイクを続ける。
「みなさん、今日の肩慣らしを見ていただいたように、2月1日、新木場大会で正式復帰させてもらいまーす!『広田』コールは2月1日まで取っと
いてください」と復帰宣言! 復帰を前に、この試合が肩慣らしとなった。
「残りまだ5人が残っています」というリングアナのアナウンスがあり、ここから2周目となる。まずは世羅が対峙。世羅は「来い、桜花。わしのは耐えたくせに、ななみには回されてたなー。5回でいいから回させてくれ、回させてください!」と嘆願する。
「桜花」コールが起きるなか、「5回だけだからな」と桜花は倒れたところで試合開始。ここで世羅がジャイアントスイングで回し始める。しかし、5回転どころか10回転まで振り回す。
「バカたれがー」とダマした世羅はダイビングニードロップ狙い。これをかわした桜花はそのままエビ固めで3カウント。
気合を入れる本間。「私、10周年、10回まわせー!」と叫ぶと、そのままマットに寝転がる。ジャイアントスイングで桜花が逆に回すという要求らしい。
場内から「まわせ」コールが起きる。桜花は「まわすぞー」と、回転し始めるが、全く持ち上がらず、引きずったまま、始動する。本間は「熱い熱い」と耐えたが桜花が強引に丸め込んでフォール。
桜花は場外へ。
本間は「今年も暴れるぞー!」と意気揚々にプランチャを決めたが、これはOTRとなる。飛んだあとも、「よっしゃ、行くぞー!」と攻め続けようとするが、ようやく失格となったことに気が付く。
続いては青木。「お前ら終電と始発の時間調べとけー、今度こそ、桜花由美の鼓膜を破るぞー」と2周目も元気いっぱい。いきなり突進するが、桜花は
ビッグブーツ、2カウント。さらに蹴りを見舞おうとするが、青木は足をつかんで「ワーッ!」と叫ぶ。桜花はブレーンバスター狙いも、青木は「ワーッ!」と叫んで回避。「首かっ切ったるわい」とロープに振るが、カウンターのビッグブーツを浴びる。これで3カウントとなった。
残すは2名。ななみがリングイン。ななみはいきなり突進してタックルを決めると、ダイヤル固めからジャパニーズレッグロールクラッチも2。
桜花は突き上げ式顔面キック。ななみの突進を切り返すと、ネックハンギングボムに取り、3カウントを奪った。
残るはソイのみとなる。桜花はいきなりのビッグブーツ。コーナーの串刺し式ブーツから足で顔面を踏みつけると、ブーイングが飛ぶ。さらに桜花は
ランニング式ブーツと畳みかける。残り30秒。
「ソイ」コールが起きる中、ゴキゲンBBAがコーナーへ上がる。ここで、桜花も加わり、ゴキゲンBBA☆DXポーズ。これを分断したソイが桜花へタックル。カウント2で返したものの、時間切れドローとなった。
こうして3周目に突入し、唯一勝ちが拾えていないソイとの再々試合に。ソイが突進すると、桜花は抱え上げてスタンガンからビッグブーツ。さらにかかと落とし。これをソイがカウント2で返すと大歓声。残り30秒。ここでもう一発ダメ押しのビッグブーツを決めると、ようやく3カウントが入った。
合計16試合、ついに桜花が10人勝ち抜きをクリアした。
3,新春・ヤングwave(20分1本勝負)
〇炎華&梨杏(13分18秒、ぐるんちょ)香藤満月&グリズリー藤滝●
両チームの握手からスタート。香藤は「お願いしまーす!」と気合を入れて圧をかける。先発は炎華と香藤。
炎華がエルボーを連打、これにも圧をかけていく香藤。そして炎華をコーナーに追い込むと、エルボーを打ち込む。さらにヘアホイップに行くが、
炎華は側転。雪崩式アームホイップから低空ドロップキック。ここで梨杏にタッチ。梨杏が突っ込むも香藤のタックルを浴びる。ここで藤滝にタッチ。
藤滝がボディスラム。香藤、藤滝がトレイン攻撃。さらに藤滝は梨杏の顔面をかきむしり、コーナーに追い込んで、お尻から全体重をかける。さらにその場飛びのボディプレス。2カウント。
梨杏がエルボーを連打で決めていく。藤滝も重い一発で返す。そして香藤、藤滝で串刺しラリアットの連打。
さらに「鏡餅—」と叫んでのおんぶ式ボディプレス。
続けて、藤滝がボディスラム。香藤がボディプレス。2カウント。
香藤がカナディアンバックブリーカーの体勢へ。炎華がカットに入り、二人がかりで香藤をコーナーに追い込む。炎華がダブル攻撃を指示するも、香藤がこらえる。ならばと、2人がかりで足を踏みつけに出る。
ここからトレイン攻撃に成功。さらにダブルのドロップキック。
梨杏が背後からスリーパー。さらにスタナーから低空ドロップキック。炎華にタッチ
続いて、藤滝がタックルからボディプレス。2カウント。そして逆エビに決める。カットに入った梨杏には、香藤がカナディアンバックブリーカーに決める。
藤滝は技を解くと、炎華を抱え上げる。炎華は回転エビに切り返そうとするも、藤滝が耐える。ここで梨杏がエルボーでアシストして、
回転エビからジャックナイフ固めへ移行。香藤がカット。
香藤と藤滝がダブルのタックル。もう一発狙うが、炎華がダブルのアームホイップで切り返して場外へ放り出すと、二人へのプランチャ。
藤滝をリングに引きずり入れ、炎華&梨杏がサンドイッチドロップキック。炎華がミサイルキック。カウント2。炎華が突進すると、藤滝は正拳突き。
そしてラリアット。さらにバックフリップから香藤がダイビングボディプレス。藤滝もリバーススプラッシュと畳みかけたが、2カウント。
ここで炎華は一瞬のスキをついてぐるんちょで切り返して3カウントを奪った。
4,Regina di WAVE〜WAVE認定シングル選手権試合(30分1本勝負)
<王者>上谷沙弥(13分38秒、エビ固め)狐伯<挑戦者・NEXTトーナメント優勝者>
※スタークラッシャー。第22代王者・上谷が初防衛に成功。
2024年、波女となり、Regina王者となった上谷の初防衛戦。昨年12.29両国大会で巻いたワールド王座のベルトも
掲げ、2本のベルトを携えての入場。挑戦者の狐伯はNEXTトーナメントから勝ち上がり、挑戦権を得た。果たして防衛となるか、またはwave選手のもとへReginaベルトが返ってくるか。
まずはベルトを挟んで記念撮影。
狐伯の握手に上谷は応じず。ゴングが鳴らされ、まずは先手の奪い合い。どちらも読み合いが続き、先手を取らせない。上谷がコーナーに振ると、狐伯はトップロープへ飛び乗る。そのまま振り返ると思われたが、なんと場外でセコンドについていた刀羅ナツコ、琉悪夏めがけての先制プランチャ。狐伯は上谷だけでなく、H.A.T.Eのメンバーにも目を光らせる。
リングへ戻り、再び先手の取り合い。上谷がロープに振ると、そのまま狐伯はセコンドのナツコへスライディングキックを決める。続けて上谷にも低空ドロップキック。
「狐伯」コールで埋め尽くされる中、自らロープに走ったが、ナツコに足を引っ張られて場外へ転落。上谷は場外で狐伯をひきづり、テーブル席に立つとその上でポーズを決める。ブーイングにも耳を手に当てるポーズ。そして「あけましておめでとうー!」と叫んでのプランチャ。先にリングへ戻り、セカンドロープに座って狐伯の帰りを待つ。
狐伯が戻ってくると、ミサイルキックから、ストンピングを連打。さらにコーナーに追いこんで踏みつける。レフェリーの制止には「うっさい、くそジジイ!」と一喝。
さらに狐伯の髪をつかんで何重にも絞ると首投げからのスリーパーに取る。ここからグラウンド式へ移行するも、狐伯が必死に足を伸ばす。
上谷は狐伯を磔にし、自らもエプロンに出ると、かかと落としを投下。リングへ戻し、足で踏みつけフォールも2。
狐伯はエルボー連打。上谷もエルボーで返し、正面からのキック。
コーナーに振るも、狐伯がブーメラン式ミサイルキックで切り返す。さらに低空顔面ドロップキック。狐伯はトップロープに上がるも迎撃される。両者、コーナー上でのせめぎ合いとなり、狐伯はエルボー。頭突きで振り払うと、ミサイルキックを浴びせた。
狐伯は腕を取り、足も決める複合技のジャベに固めるも、上谷はロープへエスケープ。ここでロープに振るも、上谷のフライングニールキックを浴びる。
今度は上谷がセカンドロープに上ると、狐伯が迎撃。すかさず、ナツコが入り、イス攻撃を狙おうとするが、これは誤爆。
狐伯はそのイスをナツコに投げつける。そして、上谷の背後からアストロシザースを決める。
今度は狐伯がトップロープに上るが、上谷も立ち上がると、雪崩式フランケンシュタイナーを決める。ダブルダウン。
狐伯、そして上谷へのコールが交差する。
両者のエルボー合戦から上谷がスピンキック。10分経過。上谷が突進すると、狐伯がブレーンバスターで切り返す。さらに上谷のエルボーの腕を取って背後に回り、スタナーを決める。
座った状態の上谷へ背後から、そして正面からヒザをぶち当てる。そしてそうまとう。カミゴエと、ヒザ攻撃を畳みかける。
ここでフィニッシュとばかりに、直伝ダブルアームTを狙いに行く。
これは封じられると、ノーザンライトスープレックスをロコ
モーションに食らう。狐伯は2カウントでクリア。「上谷」「狐伯」コールが交差。上谷はスタークラッシャーを狙うが、狐伯は首固めで返す。さらに垂直落下ブレーンバスターを決める。
ここで再びダブルアームTを狙うものの、上谷が狐伯とレフェリーを
鉢合わせにする。レフェリーがダメージを受け、倒れている間に、H.A.T.Eのセコンド陣が乱入。トレイン攻撃からサンドイッチラリアット。レフェリーのダウン状態から回復するのを見届けて、セコンド陣はリングを降りる。上谷は二段蹴りを叩き込むとスタークラッシャーを炸裂させる。狐伯はついに力尽き、上谷の王座初防衛となった。
上谷「狐伯どうだ、史上最悪の始まりだろ。お前さあ、waveの顔なんだろ、悔しかったらまた挑戦してこいよ。
こうなったらwaveのヤツら、片っ端からぶっ潰していくしかないでしょう」
このマイクに、広田、宮崎が反応。大・広田コールが起きる。上谷が広田の元へ歩み寄る。
「出てくんなよ、出んなよ、来んなって」と広田が拒絶。いっぽう、宮崎は上谷に対して、睨み返す。すると上谷はアカンベーのポーズ。しかし宮崎はその指を奪い取ると、口でほおばり、舐めていく。
必死に指を取り返した上谷は、「おい、桜花、私とやれ。あいつら、やばいからさ(場内・笑)。やばいんだよ、
この二人」
これに対して桜花は、「私とやりたいの? 初代レジーナと。やるとしたらいつ?」と反応する。二上会長が
「3月2日、後楽園? それまでに桜花さん、何キロやせるんでしたっけ?」と3・2後楽園でのタイトル戦を示唆。
「3月2日、あと2カ月後、あと4キロ、初代レジーナの体形に戻ってやりましょう」と、桜花も王者からの指名に呼応した。
「現Rejinaチャンピオンの上谷をしっかりと堪能させてやるよ、手加減しないからな、このクソばばあ」と、
上谷がメッセージを残してリングを去る。2025年、waveマットは上谷を中心に回り始めた。
・バックステージ
「おいおいおい、元旦早々から血のシャワーかよ。まるでアンハッピーニューイヤー! これでwaveにとっても、
狐伯にとっても、史上最悪の元旦になったんじゃないかな。次の挑戦者、3月2日、後楽園、相手は桜花。初代のRejinaチャンピ
オン、現Rejinaチャンピオンの上谷沙弥様が、アンタに、上谷沙弥様をたっぷり堪能させてやるよ、覚悟しておきな」
2024.12.18
『大師走・東24』
日時
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12月18日 水曜日
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観衆
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180人
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場所
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新木場1stRING
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■ジェネギャwave~平成vs令和~(30分1本勝負)
<平成熟女軍>〇桜花由美&米山香織&チェリー(13分41秒、体固め)香藤満月●&マコトユマ&さくらあや<令和ヤングチーム>
※ビッグブーツ。特別ルールを採用。平成熟女軍は通常の3カウント、令和ヤングチームは2カウントを取れば勝利となる。
・オープニングを飾るのは平成対令和の対戦。平成熟女軍は通常の3カウント、令和ヤングチームは2カウントを取れば勝利となる。
平成軍のテーマは「昭和かれすすき」。この曲に乗って昭和生まれの3人が入場する。まずは令和組が奇襲をかけ、3人が米山を捕らえる。ユマが米山にボディスラム。
1カウント。平成熟女軍は2カウントで敗退のため、あわてて米山がはね返す。さくらもボディスラム。これも1カウント。早くも米山はピンチに追い込まれる。
香藤が再びボディスラムを入ろうとするが、米山は首固めでなんとか脱出。2カウント。米山がぐるぐるパンチ。ここにユマがカットに入って、香藤とダブルでタックル、さらに香藤がボディプレス。1カウント。ユマにタッチ。
ユマがドロップキック3連発、1カウント。さらにミサイルキック。1カウント。米山がユマの股をくぐって、ジャンピングタッチに行こうとするが、ユマが足を引っ張り不成功に。
米山はボディアタックを狙ったが、ユマがキャッチして倒れない。すかさず、桜花が背中を蹴り、なんとか成功させる。チェリーが変形のアキレス腱固めにとらえると、さくらがカット。チェリーはカットに入ったさくらの手をつかんでユマにクロスライン。香藤もその上に乗っける。2カウント。
ユマがチェリーへエルボー連打で反撃に移る。さらにドロップキック。チェリーは1カウントでクリア。
すかさず、ユマは逆エビ固め。桜花がカットに入り、ユマを顔面かきむしりにすると、ブーイングが飛ぶ。桜花&チェリーがクロスライン。倒れたユマに桜花を乗っけてフォールも2。
チェリーはチョークに行くが、ユマが持ち上げてコーナーに背中を当てて、さくらにタッチ。さくらが串刺しニーから、背中へのPK。チェリーがボディへパンチ。エビ合戦となり、1カウントと2カウントで返しあう、珍しい光景に。
チェリーと米山がさくらにクロスライン。さくらの体を丸めて座り込み、「疲れるんだよ、こっちは」とボヤキ始める。桜花、米山も香藤とさくらの体をイス代わりに座り、「なんで私たちは3カウントで向こうは2カウントなの」と平成熟女軍で井戸端会議を始める
しばらくして、「今、休んだから元気になりましたー」とチェリーは立ち上がると、座り込んでいる
さくらにロープワークで何往復もしてからの低空ドロップキック。2カウント。桜花へタッチ。
桜花はさくらへ串刺しの顔面ビッグブーツ。ブーイングに「うるせえ、おめーら」と反応する。
さらにランニングしての串刺しブーツ。これに対して、さくらはミドルキックを打ち込んで反撃。しかし、桜花は「もっと来い」とばかりに胸を張る。
さくらは再度、ミドルキック。桜花は倒れない。続けて、「クソババア!」と叫んでミドルキック。この言葉に敏感な桜花は即座に足を取って未遂に終わらせる。もう一度、さくらはミドルキックにこだわって蹴りを繰り出すと、これはクリーンヒット。桜花は1カウントで返す。ここで、ユマが割って入り、さく
らとダブルのドロップキック。1カウント。
続いて、さくらのミドルをカットした桜花が顔面突き上げ式のキック。2カウント。桜花の突っ込みざまにさくらはカウンターでキックを放つ。
香藤にタッチ。香藤は串刺し式タックルからドロップキック。1カウント。さらに追走式タックルからブロンコバスター。ここで止めとばかりに、ダイビングセントーンを狙ったがこれは失敗。決まっていたら2カウント必至だった。桜花はカウンターのビッグブーツ。2カウント。
コーナーで、米山&チェリーが合体攻撃前のゴキゲンBBAポーズ。ここまではいつもの光景だが、ここに桜花が加わり、「DXー!」とアピールし、「ゴキゲンBBA☆DX」ポーズが完成。しかし、合体技にはいかせないとばかりに、さくらがドロップキック。香藤、ユマもカットに入り、3人は分断され、チェリー&米山は場外へ。
桜花が孤立したチャンスに、ユマが一本背負いから香藤がダイビングボディプレス。桜花はそれでも、1カウントでクリア。香藤がパワーボム狙いで持ち上げるが、場外から蘇生したチェリーが、「熟女でドーン!」によるカット。桜花がこのスキにかかと落とし。香藤はタックル。1カウント。スクールボーイも1。
危ない展開の続いた桜花だが、カウンターのビッグブーツを決めて逆転の3カウントを取った。ハンディありの戦いの中、最後を制したのは平成熟女軍だった。
試合後は平成熟女軍が「ゴキゲンBBA☆DX」ポーズを決めて、ご満悦だった。
■スクランブルwave(30分1本勝負)
青木いつ希&〇関口翔&YuuRI(14分4秒、カケラホマ)SAKI&世羅りさ&清水ひかり●
おなじみ「炎のファイター」が流れ、久々にぎゃらぱんが新木場に帰ってきた。そこに世羅も加わり、「ぎゃらミネンス」が誕生。いつものように、南側通路でダンスを決め、世羅も中央に交じって、エプロンでポーズをとる。
関口が世羅へ「あいつ、靴忘れてるぞー」とアピール。シューズを忘れたらしく、頭を抱える世羅。
ぎゃらぱんに合わせて、相手側と握手を求める世羅だが、その相手が青木とあって、ビビっている模様。予想通り、青木の絶叫シャウトが響く。しかしながら、ダメージを受けたのは世羅だけでなく、自軍の関口もエプロンで倒れて悶絶。YuuRIも場外へ逃げ場を求める。
いっぽう、清水も対抗して高音で「よろしくお願いしますー!」と大声で対抗。声量は互角かも…。
先発は青木と清水。腕の取り合い、清水は一回転して回避。タックル合戦は青木が打ち勝つが、清水も跳ね起きで即立ち上がる。清水はロープを使ってルチャ式のアームホイップからドロップキック。
青木もタックルで対抗。続くYuuRIはドロップキックを二連発。ここで青木と関口も飛び出して、コーナートレインを開始。しかし、3番目となるYuuRIの攻撃を清水がかわして、SAKI&世羅もカットに入る。
清水がYuuRIを首投げ。「せーの、イナヅマー!」と清水にイナヅマを打たせる連携を見せようとするも、SAKIと世羅がサンドイッチ式にストンピングを見舞って倒してしまい、息が合わず。もう一回、やろうとするが、やはり世羅とSAKIが蹴りを見舞って、YuuRIが倒れてしまい、うまくいかず。
世羅とSAKIはストンピングを連打し、その場をごまかす。清水から世羅へスイッチ。
世羅がYuuRI、SAKIが関口にそれぞれカンパーナにとらえる釣り鐘連携を見せると、清水は青木を捕らえてパロスペシャル。カンパーナ&パロスペシャルというこの日ならではの完成形に。
世羅はYuuRIをコーナーに飛ばし、新幹線アタック狙いに行ったが自爆。YuuRIがフライングネックブリーカー。
世羅がエルボーでやり返すも、YuuRIはソバットから延髄蹴り。さらに大車輪を決める。
世羅はセラリズムバスターで反撃。コーナーに振ると、YuuRIはブーメラン式ミサイルキックを投下。
青木にタッチ。青木が串刺しボディプレスからフェースバスター、ボディプレスの3連打。
世羅はエルボー。青木もエルボー返し。世羅がもう一度、エルボー。青木も返す。
世羅は左右のエルボー。青木も打ち返すが、世羅がコーナーに追い詰めて、水平に乗せると、SAKIが水平ニーを決め、世羅が新幹線アタック。
SAKI&清水が青木を追い詰める。エプロンからSAKI&清水がエルボーの連打。青木がSAKIと清水をリングに連れ込むと、一人DDT&フェースバスターで二人を一度に攻撃する。
これに対してSAKIもエルボーを連打したが、青木は関口へタッチ。関口がSAKIへミサイルキック。2カウント。
青木&関口がダブルの連携を狙うと、SAKIは2人のボディへチョキパンチ。これに対して青木&関口がダブルの低空ドロップキック。SAKIが関口を持ち上げ、デスバレー気味に投げる。
続く清水が関口にPKF。セカンドロープからフットスタンプ。関口もコードブレーカーから低空ドロップキック。さらに変形の逆エビで絞り込んだが、YuuRIがカット。
青木が清水の背後からニーを打ち込む。清水がロープによろけると、関口&YuuRIがダブルの619。
関口がこのチャンスにリングへ飛び込んだが、カットに入ったSAKIがパワースラム。ここで清水がフットスタンプを降下させ、稲妻レッグラリアットを決める。
SAKIが世羅へ「絶対持っとけよ」は同士討ち。関口が青木へ「絶対持っとけよ」も同士討ち。清水がSAKIへ「絶対持っとけよ」もやはり、同士討ち。関口と清水はそろって「オー・ノー」のポーズ。
清水は関口へカサドーラ。ここからエビ固め合戦となるがともにカウント2でクリア。清水が逆打ち狙いに行くも、これを切り返した関口がカケラホマで3カウント。きっちり勝負を決めた。
■プレミアムwave 〜ワイルドスピード新木場MAX〜(20分1本勝負)
狐伯&星来芽依(時間切れ引き分け)コグマ&葉月
スターフォックスがwaveリング初登場。相手は同じくスターダムのタッグリーグ戦に参加していたコグマ&葉月のFWC。ブロックが別だったため、両チームの対決は実現していない。この顔合わせがwaveで実現!
まずは両チームが握手。「クマー、やるか?」というコグマの口を星来が封じる。先発は葉月と星来。
先手の取り合いとなり、ともにフォールを取らせない、次々とスピーディーな攻防が繰り広げられる。
両者が見合うと、客席から「スゲー!」と言う声が飛ぶ。狐伯とコグマ。狐伯の攻撃を防いだコグマは背後からクマポーズ狙い。これを狐伯が防ぐと、今度はおんぶ式クマ狙い。
これも狐伯が防いで揺り落とすと、コグマの両手へストンピング。コグマは低空ドロップキックを放ち、「強制クマ行くぞー!」と、と狐伯の背後を取ってのキャメルクラッチ。これをなんとか暴れて防ぐ狐伯だが、葉月も飛び出す。
ダブルを狙うFWCだが、星来がカットに入る。ここで狐伯&星来がダブルのアームホイップ。これに対抗して、コグマ&葉月もアームホイップ。続けて、4人全員がドロップキックを繰り出すも、空中で4者が相打ちとなる。全く互角の攻防に拍手が沸き起こる。
狐伯、星来はエプロンへ。FWCを呼び込むと、狐伯は葉月にエプロンから、星来はリングへ入り、コグマへダブルドロップキック。
星来はコグマへ串刺しラリアットから狐伯が串刺し低空ドロップキック。狐伯がノーザンライトスープレックスも2。星来が串刺しドロップキック5連発。さらにヘアホイップ。狐伯もヘアホイップから串刺し式に顔面を踏みつける。
狐伯がボディスラム。フォールを返されても、計3度に渡り、押さえ込む。さらに背後からドロップキック。
コグマは場外へ。即、リングに挙げると、そのままフォール。2カウント。続けて、コーナーに飛ばすが、コグマはブーメランタックで切り返す。
葉月、コグマが狐伯、星来を捕らえてダブルの顔面ウォッシュ。さらに葉月がセントーンからコグマのボディプレスと二段攻撃。そして、ダブルの低空ドロップキック。葉月は狐伯を磔に捕らえると、背後からドロップキック。
続いて、コグマがボディスラム。ここで、今度こそ、狐伯を強制クマに持って行く。完全に捕らえると、方角をそれぞれ変えて、4方向きっちりとアピールする。続いて葉月にタッチ。葉月がフェイスロック。星来がカットに入るも、狐伯と同士討ちにさせる。
星来がコーナーに振ると、狐伯がブーメランアタック。カットに入ってきたコグマともども、星来がダブルラリアット。
さらに星来一人でダブルのミサイルキックをFWCに決める。
星来がジャーマン狙いでバックを取るが、コグマがこらえる。両者ともにロープの反動を利用するが、コグマを狐伯が、星来を葉月が、それぞれエプロンからつかまえる。「せーので離せよ!」と互いに約束し合うも、「せーの」でコグマだけが解放される。正直者は狐伯だけだった…。
星来とコグマのエビ固め合戦はどちらもカウントを取らせず。そのまま両者、ローリング状態で回転し合う。
回転の最後に、星来がフォールも2カウント。
星来がブレンバスター。残り時間5分。コグマが星来へ追走エルボー。星来もコグマに追走ニー。
星来がコードブレーカー。コグマもフェースバスターで打ち返す。ここでコグマがフライングボディアタックで飛んだが、星来も飛んだため、空中で相打ちとなる。
ダブルダウン。両者立ち上がり、狐伯と葉月へそれぞれスイッチ。両者が飛び出すと、ともにエルボー合戦。
狐伯が打ち勝ったが、コグマがドロップキックで反撃。葉月にタッチ。葉月がセントーン。さらにフェースロックで固める。
残り3分。星来がカット。
葉月が串刺しタックル。星来がカットに入り、葉月の動きを止めると、狐伯がスタナー。
さらに低空ドロップキックを打ち込み、ブレーンバスターで投げる。狐伯&星来がクロスラインを決めに行ったが、背後から葉月が二人をバッティングさせる。
この間に、コグマがダブルのフェースバスターを決めた。ここで、場外へ落ちた狐伯めがけて、コグマがプランチャ投下を狙ったが、星来がカットし未遂に。
ーに上がると、もう一方のコーナーには星来も上がる。ここでダブルのプランチャが見事に決まった。残り1分。
リングへ戻った狐伯と葉月。狐伯がミサイルキックを敢行。残り時間が無くなる中、直伝ダブルアームTを決めに行こうとするが、葉月が切り返してのマヒストラル。
2カウントで狐伯がクリア。もう一度、直伝ダブルアームTに入り、今度は完璧に決まる。しかし、技が決まった瞬間、時間切れのゴングとなった。
・バックステージ
狐伯「夢中になりすぎた」
星来「初めてかも、20分の試合で、いつもは時間が足りないと思うのに今日は長く感じた、めっちゃ。なぜかはわからない。
向こうがスタミナ奪いすぎてさ、いつもの30倍くらい動いた気がする」
狐伯「狐伯は短いと思ったんだけど」
星来「本当に?」
狐伯「楽しすぎた。ダメージがいっぱいあるはずなのに、もっとやりたいって思った。20分じゃ足りないね。
またやりたいね、って狐伯は思っているから、狐伯のパートナーよろしく」
星来「任せろ」
狐伯「狐伯、葉月さんと試合してみたくて、この前のフェイスでFWCと、スターダムさんのリーグ戦に出させてもらっていたんですけど、ブロックが違ったんで対戦できなくてやりたいなって思ってて。この前ね、コグマさんとNEXT当たった時に(セコンドの葉月に)言わせてもらって。そしたらなんと、すぐ組んでいただけて。言ってみるもんだって思いましたね。葉月さん、やっぱり想像通り、強すぎました。でも楽しすぎました」
--今後、スターフォックスとしてやりたいことは?
星来「なんか芽衣さあ、同期狩りしたいね」
狐伯「あー。スターダムにはいっぱいいるもんね」
星来「しかもほかの団体にも2018年組って結構、多いと思うんだよね」
狐伯「waveに出ている人たちも、裕子だったり、いま欠場しているけど、あーみんだって18年だし、名前出てこないとかわいそうだからそれくらいにしておくわ。うちらの同期、もう一人いるしね。いろんな同期と対戦してうちらの世代を高めていきたいと思います!」
■POP選手権(30分1本勝負)
<王者>炎華vs Chi Chi<挑戦者>
※第33代王者初防衛成功
炎華にとっては、POP奪取以来、ようやく初防衛戦の機会が来た。挑戦者のChi Chiは同世代の中でも強敵中の強敵。じゃじゃ馬トーナメントでChi Chiに敗退している炎華にとっては、初防衛戦でリベンジを果たせるか。
まずは炎華が握手を求めるも、Chi Chiが張る。バックの取り合いから、炎華がへッドロック。このままグラウンドへ持ち込むが、Chi Chiがカニ挟みで技を解く。
炎華がドロップキック。髪をつかむがChi Chiもつかみ返す。Chi Chiがヘアホイップ。
これを炎華は側転で一回転して回避。逆にヘアホイップを決めるが、Chi Chiも一回転でクリア。
Chi Chiはトラースキック。コーナーへ振り、串刺し式ビッグブーツを連打。キャメルを決めると、髪をつかむ。炎華は自らの体をロープにまで持って行く。
Chi Chiはコーナーへ振ると、炎華がブーメランアタック。逆にコーナーに振られるも、炎華は高速式に前方回転して回避。そして側転エルボーを決める。
続けて、ボディスラムの姿勢に持って行く途中で、Chi Chiが卍固めで切り返す。ガッチリ決まったが炎華がロープへ逃れる。5分経過。
Chi Chiはランニング式ビッグブーツ。2カウント。
Chi Chiがトップロープへ上るも、炎華が迎撃のドロップキック。その場へうずくまったChi Chiへ炎華がデッドリードライブ。さらにドロップキックを打ち込むと、トップロープからミサイルキック。
ここで炎華はスワンダイブ式のドロップキック。思わぬ攻撃のダメージで、場外へ落ちたChi Chiへすかさずプランチャー。
リングへ戻り、炎華が突進すると、Chi Chiがトラースキック。炎華はドロップキック。さらにジャーマンの体勢へ。
Chi ChiはDDTで切り返す。さらにミサイルキックを投下するが、2カウント。
Chi Chiはバックドロップを決めようと、バックを取るが、炎華は腰を落とす。
Chi Chiはカウンターキック。炎華がスクールボーイで丸め込み、さらにジャックナイフ固めで固めたが2カウント。横入り式エビ固めも2カウント。
ここからエビ固め合戦となるも、どちらもカウント2で返す。Chi Chiはキャプチュード、炎華も投げっぱなしのノーザンライトスープレックスで投げ返す。ダブルダウン。
両者ビザをついた状態でエルボーの打ち合い。さらにスタンディングでも殴り合う。Chi Chiはリストロックのエルボーで何発も打ち込んでいく。炎華がドロップキック。
Chi Chiもビッグブーツ。さらに回し蹴りもカウント2。ブレーンバスターから、再びバックドロップで投げようとするが、炎華はカサドーラで丸め込んで切り返すと、ジャックナイフ固め。2カウント。
炎華はマヒストラルを狙ったが、Chi Chiは回転途中でフォールに行くが2カウント。ここで炎華はHIRO'eが得意にしていたサムギョプサルを繰り出して、3カウントを奪った。
これで、ようやく初防衛に成功。試合後、阿部社長からPOPのベルトと認定証が渡された。
・バックステージ
炎華「今回、7月にベルト取ってから初の防衛戦で、じゃじゃ馬ではChi Chiに負けていたし、煽りでも5か月も防衛戦しないで、やる気あるのかとか、ベルト大切にしているのかとかの言葉をもらって、自分は今回の防衛戦、このベルトの価値も上げたいし、若手も自分が引っ張っていける、そんな存在になりたくて、挑んだ試合で、結構、終盤、ボコボコにされて悔しかったんですけど、最終的にはこうやって、ベルトを守ることができて、まずはうれしいなって思います」
--初防衛を果たして、次の目標は?
炎華「こうやって5か月開いちゃったんですけど、自分が誰とやりたいって発信すれば、GAMIさんは組んでくださる
と思うし、このベルトの価値を、自分が巻いているからには上げて、ジュニアの一番のベルトにしていきたいって思っているので、今後、もっといっぱい防衛戦をやりたいなって思います」
--2024年を振り返って。
炎華「自分、今年1年は小波女になったり、同期ともいっぱい当たる機会をもらえたり、POPのチャンピオンになれたり、あとはいろんな団体に参戦させていただく機会も多くなってきて、自分としては今年1年、去年よりも経験値を積ませてもらったし、もっともっと上に行くための課題を見つけられた1年だったなって思います」
■DUALSHOCK WAVE~WAVE認定タッグ選手権試合(30分1本勝負)
<挑戦者組>宮崎有妃&〇櫻井裕子(15分12秒、クロスアーム式回転エビ固め)尾﨑妹加〇&本間多恵<王者組>
※第37代王者組初防衛に失敗。宮崎&櫻井組が第38代王者となる。
試合前、握手を求める本間&妹加。意外にも、櫻井はこれに呼応せず、宮崎に「宮崎さん、お願いします!」と宮崎とのみ握手。
「行きます!」と手を挙げて先発を名乗り出る櫻井。過去の前哨戦と同様、櫻井には目もくれず、「宮崎出て来いよ!」と挑発する妹加。
それを見た宮崎は、櫻井を制して先発を買って出る。ゴングと同時に飛び出した二人がダブルのラリアット。
これで収まらない両者、ともに引かず、ラリアットの相打ちが3連発。その後は互いにブロックし合うも、四たびラリアットを打ち合ってまたも相打ちに。宮崎が櫻井にタッチ。
櫻井がカウンターキック。妹加もタックルでお返し。本間にタッチすると、本間は串刺しエルボーから低空ドロップキック。
櫻井と本間が向かい合う。櫻井はビッグブーツ、本間がエルボーの打ち合いとなる。
櫻井はコブラツイストへ移行しようとするが、本間が切り返して足のジャベに捕らえる。ロープブレイク。
本間はロープに櫻井の足を絡ませて、低空ドロップキック。櫻井はビッグブーツで脱出すると、宮崎にタッチ。
本間へ串刺しラリアットを見舞った後、「裕子、布もってこい!」とおなじみ、赤い布を持ち込むよう指示。
櫻井が「タイトルマッチだから…」と制しようとしたが、「タイトルマッチ? かんけーねー!!」と絶叫すると、館内から期待の拍手。
赤い布を本間にかける。「最終戦、皆様にイリュージョンをお見せします。ミュージックスタート!」と音楽「オリーブの首飾り」のイントロが流れ始めたとき、いきなり妹加がカット。布を取り去る。
そこには片足を必死で挙げる本間の姿が。場内、大ブーイング。
我に返った本間は宮崎にコードブレーカー。宮崎もえびす落としで返す。早くも「裕子!」と裕子ロケットのスタンバイ。しかし、コーナーの宮崎を妹加がカットして場外へ落とす。またも大ブーイング。
本間はその宮崎めがけて場外ダイブのプランチャ。リングへ戻ると、本間がミサイルキック、2カウント。
本間の突進を宮崎がワキ固めで切り返す。妹加がカット。
宮崎はスタンガン式DDT。本間は回転エビで丸め込もうとするが、宮崎が立ったままこらえる。妹加が飛び出し、ラリアットを打ち込んで回転エビ固めに成功。妹加にタッチし、串刺しラリアット。宮崎も串刺しラリアットで対抗。そして、またもラリアット合戦となるが、ここは意地の張り合いで両者倒れない。2発目も相打ち。3度目と続くが、やはり、どちらも倒れない。
宮崎がパワー合戦から、目つきで流れを変える。走りこんだところを妹加が追走式ラリアット。
妹加がトップロープに上るも、櫻井がカット。動きの止まったところで、宮崎がセカンドロープまで上がり、雪崩式の技へ持って行こうとする。そこにから本間が背後から忍び寄ると、宮崎へバックドロップ。それでも雄たけびとともに蘇生すると、まだコーナーに上っている妹加を持ち上げると、パワーボム気味に叩き落す。
ここで宮崎がムーンサルトで豪快に飛ぶ。2カウント。
10分経過。
宮崎が串差しラリアットから再度、ラリアット。ここで櫻井がリング中央に立ち、裕子ロケットを点火させる。そして、発射したものの、櫻井がロケット砲で突進すると、ラリアットを食らう。
すかさず、宮崎が本間、妹加へダブルラリアット狙いも場外へ落とされる。リング内は櫻井が孤立。このチャンスに本間&妹加は合体619から、妹加がサイドスープレックス。さらに、マイカバスターの体勢に入ったものの、宮崎がカット。本間のミサイルキックは櫻井が間一髪、交わして妹加と同士討ち。
櫻井はビッグブーツからファイナルカット、2カウント。このチャンスに再び、裕子ロケットを点火し発射!
宮崎のミサイルキックの勢いで、櫻井が串刺しタックルに行く、正しい形の裕子ロケットが成功した。櫻井は一気に畳みかけ、変形フェースバスターは2カウント。ビッグブーツ、これも2。
しかし、妹加もタックルからオリンピックスラム。2カウント。
宮崎がカットに入ると、本間もそれを防ごうとコルバタ。これで宮崎は場外へ。
そして、妹加が「妹加ロケット!」と宣言し、本間が妹加の背中にミサイルキックを打ち込んだが、櫻井が身を交わして失敗。このチャンスに櫻井はクロスアーム式の回転エビ固めという新技を見せる。ついにこの技で3カウントが入り、宮崎&櫻井組が勝利。見事、新王者組に輝いた。
殊勲の櫻井に、宮崎が抱き着いて抱擁。櫻井はプロレス入りして初のベルト奪取。目には涙が光る。
阿部社長がベルトを手渡す。
宮崎がマイクを持つ。
「裕子、願いはかなう。それが本心だったら願いはかなう! 言ってやれ」
ここで櫻井にマイクをスイッチ。
「私たちが第38代wave認定タッグチャンピオンだー!宮崎さんが私をあきらめないでいてくれて、私もあきらめないでこのベルトが取れました。私たちがこのチャンピオンとして、これからwaveをもっともっともっと盛り上げていきます!」
ここで妹加がマイクを奪う。
「取られましたけど、盛り上げてくれるといいましたよね。すぐに取り返してやるよ。私たち挑戦させてもらいますので。
短い期間もしれないけど、ベルト磨いとけよ」
と早くもリターンマッチを要求。ちなみにwave次回大会は1月1日。
「私知ってるんですよ。1月1日、(waveに)出られないって」と櫻井は返す。
本間は「私は出れるよ」と突っ込むが、妹加は「(挑戦は)いつだっていいよ、長い間持ってたいんだろ、ま、そういうこと」と言うにとどめた。
今日が、年内最終戦ということで、全員がリングにて記念撮影。
最後のシメを務めるのは、新王者となった宮崎。
「裕子を信じていたら、チャンピオンになりました。今日は勝ったけど、次やったらどうなるかわからない。今日は運がよかった、それだけだと思います。今日は試合前で見れませんでしたが、炎華とChi Chiの試合、若い子の戦い、
プロレス界を盛り上げてくれると思いました。
裕子がここまで諦めなかったのは、私のことを、自分を、お客さんを信じたからだと思います。櫻井は私が育てたと思っていない。SAKIちゃんだって度立てたとは思っていない。お客さんが育てたんですよ。今日、試合前は泣きそう
だけど、最後はうれし涙でよかった」
と今日一日を回想。最後は「これがwaveだー!」で2024年の戦い納めとなった。
その後、リングに残った4人で抱擁。戦い終わって、最後はよき光景が見られた。
・バックステージ
宮崎「私が裕子をどうにかしようと思ってから、まさかね、Reginaのチャンピオンシップやるくらいの前かな、どうにかこの子を引き上げよう、引き上げようと、してきたけど、まさか、今年の最終戦で、タッグのベルトを巻くとは思っていませんでした。でも、裕子はいろんな葛藤をして、自分自身と見つめ合って、私と見つめ合って、
お客さんと見つめ合って、それで成長したんだと思います」
櫻井「プロレスを初めて6周年を迎えて、7年で初めて、この腰に巻けたのがwaveのこのベルトで、そして、隣に大好きな宮崎さんがいてくれて、本当に、本当に! うれしいです。ありがとうございます。あきらめないで、頑張ってよかった(涙ぐむ)」
--櫻井さんにとって、宮崎さんはどんな存在ですか。
宮崎「怖いんじゃない? 怖い先輩よねえ(笑)」
櫻井「最初は怖かったです」
宮崎「そうだよねえ、そりゃそうだ!」
櫻井「でも、カラーズ4人の、特にあーみんがお世話になってて、すごく強くて、温かくて、後輩思いの先輩で、いっぱい試合させていただいて、すごく思って。一緒にタッグを組んで、見捨てないでほしいとかいろいろ言ったけど、それでも、絶対そんなことないとか、タッグでベルトに挑戦するときも、絶対にあきらめないって言ってくれたから頑張れました。ありがとうございます」
宮崎「裕子はこれでいいとか、いい言葉に見えて、この子を押さえつけている人っていっぱいいたと思うんですよ。なんていうか、牙をむかないというか。裕子はこれくらいで大丈夫というか。そんなプロレス界に入って、牙をむかずにやっていくなんて、心が弱い人なんて、簡単に淘汰されていく、この世界で、牙をむかずにプロレスをするなんて
もったいないって思っていました。今日の裕子の気迫、表情はいつもと全然違っていて、試合をコーナーで見ていて、表情がいつもと違うから、組んでいる私もテンションが上がるというか、わくわくするというか、この子何かやってくれるみたいな、そうやって思われるレスラーってすごいことだと思うよ。幸せだと思うよ。ベルトって大変だけど、取るのは簡単だと思っている。でも、持っているうちにチャンピオンとしての戦いをしなきゃいけない。チャンピオンシップをやるときは臨む気持じゃなくて受けて立つ気持ちでいなきゃいけない。これから裕子のチャンピオンロードがどうなるのか楽しみです。これからの裕子、今までも見ていると思うけど、もっともっと見てほしい、そう思います」
--最後に宮崎さんにとっての2024年を振り返って。
宮崎「去年のクリスマスイブにRegina取って、今年の11月までチャンピオンでいたわけですけど、変なのと言ったら失礼なんですけど、アイアンマンとかいっぱいあるんですけど、シングルのベルトって初めてで、それも本当に自問自答しながら、チャンピオン像、自分の中のチャンピオン像ができていたかどうかはわからないんですけど、私の中にある強さを見せることと、コミカルな部分をどう調和していけばいいのかとか、どっちかがクドくなってもいけない
とか、毎回、いろんなことを考えながら戦っていました。私がチャンピオンシップやったのって、若い子ばかりだったんですけど、若い子のメインのシングルって、私と戦うことも怖いのに、その大会のシングルで戦うのってそれはそれで怖いと思うんですよ。それでその緊張とかいろんなものに勝って、すごくいい試合をして、すごくぶつかってきてくれて。
私も試合をしながら、たとえば炎華の成長を感じながらこんなことも怖がらずにできるようになったのかとか、試合をしながらうるっとしたんですけど、waveのなかの若手の底上げとか、あと、裕子とか、遥ちゃんは全然メインとかを普通にやってる子だからアレだけど、いろんな人の印象に残るチャンピオンシップになったと思います。上谷とは初めましてで、あの試合だったけど、私はあの試合に満足しているので、あれ以上のものはなかったと思います。上谷にとっても自分は忘れられない選手になったんじゃないかなって思います」
2024.12.15
『大阪ラプソディVol.63 大師走・西’24』
◎入場式
オープニングは、出場全選手がリングに勢ぞろいしての入場式。対戦カード発表後のあいさつに指名されたのは、メインでトーナメント決勝を戦う孤伯。
「皆さん、こんばんは! WAVE大阪大会、年内最終戦、本日、自分はNEXT(トーナメント)決勝戦です。上谷(沙弥)が持つRegina、取り返すことを今日は考えるのをやめて、渡辺智子を倒しにいきたいと思います。…………言いたいこと、全部忘れた(苦笑)。今日、皆さん全5試合、熱い応援よろしくお願いします」
▼OSAKA・ヤングパワーwave(10分1本勝負)
△グリズリー藤滝(時間切れ引き分け)香藤満月△
第1試合は大型ヤングパワー同士の激突。ともにキャリアまだ2年目だけに粗削りな部分は否めないが、小細工なしでの正面からのぶつかり合いは迫力満点。組み合っても互いに動かず、タックルの打ち合いも互角。先に香藤満月がダウンを奪えば、すぐさまグリズリー藤滝もダウンを奪い返す。
まずは香藤がボディースラムからボディープレス、逆片エビで試合のペースをつかむ。辛うじて藤滝がロープに逃れると、スタンドに戻ってエルボーの打ち合い。互いに1発打ち込むごとに、「ドスン!」と鈍い音が響く。
ショルダータックルで香藤をダウンさせた藤滝は、その場跳びのボディープレスからキャメルクラッチ。体勢が崩れると、香藤の腕をロックしてギブアップを迫った。さらにブレイクに持ち込もうとサードロープに伸ばそうとした足もロックして、ボウバックブリーカーへ移行する。香藤はエプロンに足を突き出して、なんとかブレイクに持ち込んだ。
ボディースラムで叩きつけられながらも、香藤はエルボーを叩き込むとショルダータックルで藤滝をダウンさせ、その場跳びでのボディープレス2連発からランニング式のボディープレスで追い込み、コーナー2段目からのフライング・ソーセージ。しかしカウント3は奪えない。
ロープから走ってくる香藤のボディーにカウンターの正拳突きを叩き込んだ藤滝は、ラリアットを見舞い、片ヒザを着いた状態の香藤の側頭部に右回し蹴りをヒットさせた。しかし香藤はカウント2で肩を上げていく。
ならばと香藤を肩に担いだ藤滝はサモアンドロップを決める。そしてカバーしたところで10分タイムアップのゴングが鳴らされた。
試合後、握手を求めてきた香藤に対し、藤滝は「握手なんかするかよ!」とその右手を叩いてリングを下りた。
▼OSAKA・スクランブルwave(30分1本勝負)
○尾崎妹加、本間多恵、清水ひかり(14分38秒、片エビ固め)ラム会長、青木いつ希、花園桃花●
※ラリアット
タッグ王者チーム(尾崎妹加&本間多恵)に清水ひかりが加わってのトリオ。あとから入場してくると、尾崎が本間を右肩に、清水を左肩に乗せてポーズを取った。それに対抗すべく、青木いつ希もラム会長と花園桃花を両肩に乗せようとしたが持ち上げられなかった。ただこれはからくりがあり、尾崎はセカンドロープに乗っている2人を肩に乗せたが、青木は下から持ち上げようとしていただけにハンディがあった。
清水と青木の顔合わせで試合開始。スピードあふれる流れから清水がフロントキックを決めて尾崎にタッチ。尾崎と青木は正面からショルダータックルで何度もぶつかり合い、ダウンを奪った青木がラム会長にタッチ。ラム会長はボディーアタックを仕掛けたものの尾崎に受け止められ、ショルダータックルでダウンさせられた。
ここでラム会長が、タッグを組んでいたこと、食事をおごっていることを材料に、「もっと優しく」と泣き落としにかかった。直後に放ったショルダータックルは当たりが弱かったが、エルボードロップは通常のもの。青木、花園から「ヒザを着いてから」とクレームを飛ぶと、その言葉通り片ヒザを着いてからヒジを落としていった。さらにボディープレスも、ゆっくりとマットに置く形で放っていった。
しかしタッチを受けた本間は手加減なし。腰を落としたラム会長の正面からドロップキックを叩き込み、ワキ固めで締め上げていく。逃れたラム会長は中指を突き立てて本間を挑発するも、コーナーを利用してのぶら下がり式逆十字、ワキ固めに捕らえられてしまった。なぜかこれを尾崎がカット。戸惑いの表情を見せた尾崎だが、その後は本間との連係でラム会長を攻め込んでいく。
ラム会長は1対2の展開になりながらも、同士打ちを誘うなど本間と尾崎をほんろう。タッチを受けた青木は、本間に低空ブレーンバスターを決め、ダブルニードロップをボディーに突き刺していった。しかし本間も、青木の腕をキャッチして馬乗りアームロックで締め上げる。これは花園にカットされ、青木のバックフリップを浴びた。それでも尾崎のアシストでペースは渡さない。
代わった清水は青木にヒップドロップ、コルバタを決め、尾崎のラリアット、本間の低空ドロップキックにつないで稲妻レッグラリアットを決める。青木はラリアットを返したところで花園にタッチ。
やっと出番が回ってきたと勢い込んでリングインした花園だが、ミサイルキックをかわされると、尾崎にスイングDDTを狙ったが、そのままブレーンバスターでマットに叩きつけられた。さらに清水にもブレーンバスターを決められ、尾崎にはセントーンからアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げられた。
背後に滑り下りる形でスリーパーに切り返した花園だが、そのまあ正面に叩きつけられてしまう。2度目のアルゼンチンバックブリーカーはラム会長、青木のカットで命拾い。ここで騎馬を組んでの攻撃を狙ったラム会長組だったが、青木を乗せることができず自爆。それでもスイングDDTを狙ったが、今度は滞空時間の長いブレーンバスターに切り返されそうとしたが、青木がカットして成功せず。
ラム会長のコードブレイカー、青木のSTOを浴びてダウンした尾崎に、青木が花園とラム会長を背負ってのボディープレスを見舞っていった。ここは本間が飛び込んできてカウント3は数えられず。
ここで花園はクラッカーを取り出して、起き上がってきた尾崎に見舞っていったものの、尾崎はひるむことなくラリアットを叩き込んでカウント3を奪った。
▼OSAKA・ゴキゲンwave(15分1本勝負)
○米山香織(10分27秒、後方回転エビ固め)炎華●
POP王者になって2度目の大阪登場となった炎華。12・18新木場でChiChiの挑戦を受ける最終調整的な意味合いもあるシングルマッチ。
握手を交わして試合開始のゴング。両選手へのコールが交錯するが、「炎華」コールの方が多い。機嫌を損ねた米山香織はリングを下りてゲートの方へ向かう。炎華が促す形で「米山」コールが大きくなり、気を取り直してリングに戻った。そこに炎華が攻撃を仕掛けていく。
スピードに乗った動きで米山をほんろうするも、米山はドロップキックをかわしてからのカバーをカウント2で交わされたところで、炎華の動きを止める狙いから握手を求める。炎華がそれに応じたところに攻撃を仕掛けていった米山だったが、動きを読んでいた炎華は米山の蹴り足をキャッチしてヒザにエルボーを落とすと、米山はマットに倒れ込んだ。
米山の負傷欠場の原因だったヒザへの攻撃とあって炎華にブーイングが飛ぶ。心配そうに近づいてきた炎華を丸め込んだ米山だが、カウント2で返された。炎華をコーナーに追い込み、踏みつけていく米山。炎華は米山のリストをつかむと、コーナーに駆け上がりホイップしてリング下まで吹っ飛ばしていった。
場外でリングサイドの観客が持っていたタオルを利用しての攻撃をやり合った後、リングに戻ったところで炎華がボディーシザースを決めて米山の動きを止めにかかる。そこから反転してフォールに持ち込んだ炎華だが、米山はカウント2でクリアしていった。
コーナーへの側転エルボーをかわした米山は、モンゴリアンチョップ連発からグルグルパンチを4発放つも、いずれも炎華にあっさりとかわされてしまう。ならばと両拳でのパンチを狙ったが炎華に受け止められ、ドロップキックを浴びた。
串刺し側転エルボー、ドロップキックを決めた炎華はSTFでギブアップを迫るも、米山にロープブレイクに持ち込まれてしまう。その後、丸め込みの応酬に。後方回転エビ固めからブリッジしてのフォールを狙った炎華だったが、米山がそれを切り返して全体重を浴びせかけるとカウント3が数えられた。
ベテランの巧みさをずる賢さに敗れてしまった炎華だったが、一歩もも引かず。むしろ若さあふれる躍動感と相手の動きを読んだ試合運びで成長を見せつけた。
▼OSAKA・スクランブルwave(20分1本勝負)
宮崎有妃、○櫻井裕子(17分35秒、変形前方回転エビ固め)桜花由美、YuuRI●
宮崎有妃と櫻井裕子にとって、12・18新木場で挑戦するタッグ王者チーム(尾崎妹加&本間多恵)がアリーナ後方で視察する中で行われたタッグマッチ。
試合は櫻井と桜花由美の“桜対決”でスタート。手四つでの力比べで先手を取った桜花が髪をつかんでの投げ、ワキ固め、YuuRIとのダブルタックル、ダブルエルボードロップで攻め立てる。防戦を強いられながらも櫻井はコブラツイストを桜花に決めるが、串刺しビッグブーツの反撃を浴びる。それでもトラースキックからフロントハイキックの打ち合いに持ち込んだ。
YuuRIのショットガン式ドロップキックを浴びながらもカウンターのボディースラムを返した櫻井は、ようやく宮崎にタッチ。一気にペースを引き戻したい宮崎は、YuuRIにビッグヒップからの恥ずかし固めで精神的に揺さぶりをかけていく。桜花のカットで恥ずかしめから脱出したYuuRiは、宮崎の背中にサッカーボールキックを叩き込む。しかしブーメランアタックは両腕でガードされてクリーンヒットとならず。ロープに貼り付けにされてのラリアットを浴びる。それでも桜花のビッグブーツ、スタンガンでアシストを受け、ブーメランアタックを決めていった。
正式にタッチを受けた桜花が、走り込んでのビッグブーツ、DDTと攻め立てたところで、櫻井がリングに飛び込んできて桜花にビッグブーツを見舞っていく。しかし桜花のビッグブーツ、カカト落としを浴びてしまった。
桜花に雪崩式ブレーンバスターを決めた宮崎だったが、続いて放ったムーンサルトプレスはかわされて自爆。それでも桜花のビッグブーツには、ラリアットで応戦していった。
桜花がネックハンギング・ボムを決めたところで、リング内は櫻井vsYuuRIの展開に。激しいエルボーの打ち合いを繰り広げるなか、櫻井がスタンドでのドラゴンスリーパーに捕らえた。
そのまま体を浴びせてYuuRIの後頭部をマットに打ちつける。YuuRIのトラースキック、ブーメランアタック、ミサイルキックを浴びても引くことなく、スワントーンボムをかわして、宮崎の1人マジックキラーのアシストから裕子ロケットを成功させるも、背後からドロップキックを受けた形の櫻井のダメージは大きい。
YuuRIに羽交い絞めにされた櫻井だったが、桜花のビッグブーツをかわして同士打ちさせると、YuuRIの両腕をつかんでクロスさせて引き寄せる。そのまま相手を飛び越えての回転エビ固め。これがタイミングよく決まりカウント3を奪った。
挑戦が決まってからWAVEでは敗戦が続いていた櫻井にすれば、ようやくもぎ取った勝利。マイクをつかんだ宮崎はまず「今日、裕子ロケット、成功したぞ!」と喜びの絶叫。そして、「まあ、勝ったのは櫻井裕子だけど、私がちゃんとしゃべらしてもらうけど」と続け、アリーナ後方で視察していた王者チームに向かって「オイ、SPICEAP、18日はチャンピオンシップって、わかって来てるよね? あんなふざけた試合して。今日の試合見たな。18日は私たちがチャンピオンになるべきだと思う」との表現で王座奪取を宣言。
リングサイドに歩を進めたSPICEAPに対し、「あんなふうなふざけた試合してて、なにか偉そうにしゃべることはあるんですか?」とマイクを渡した。
受け取った本間は尾崎妹加とともにエプロンに上がり、「どうも、第37代WAVEタッグチャンピオンのSPICEAPです」と自己紹介ののち、「ふざけた試合? ぬるい試合? いやいやいや、WAVEさんのタッグチャンピオンって、こういうのもできてこそじゃないんですか? それを教えてくれたのは、宮崎さん、私はあなただと思ってます。だから私たちはこのベルトを必ず18日、守り抜きますよ。その気持ちで、今日ここに来てます」と返した。
続いて尾崎が「さっき試合見てたけど、私はやっぱり今でも、宮崎有妃の印象しかないかな。最後は(スリーカウントを)取ったかもしんないけど、どんだけ宮崎さんがアシストしてた? それがすべてじゃないですか。私たちはどっちも(フォールを)取れる。お互い困った時は、どっちも助け合える」と櫻井をこき下ろす形で挑発。そして櫻井の表情に目をやって「なんか出てますよ」と指摘して「桜花さんにボコボコにされて、そんなんで助けられないでしょ?」と続けた。
これに宮崎が「お前、櫻井裕子の良さわかってねえなあ。どんなにやられても、根性で立ってくる。それが櫻井裕子だろ。お前らは1人+1人ですごいかもしんないけど、こっちは99対1かもしれない。だけどな、それだってな、お互い求め合ってれば、そういう生き方もタッグチームじゃないのか! 私はいいよ、櫻井裕子認めてるから。お前ら認めてなくたって、私が認めてればいいよな?」と返すと、櫻井は「ハイ!」と答えた。
櫻井の頬に一筋の水滴が伝わっているのを見た宮崎が「泣くな!」と叫ぶと、「汗です!」と返す櫻井。そして宮崎からマイクを受け取ると、「私は誰よりも練習もずっときたし、ずっとずっと負けてもあきらめずにプロレスを続けてきた! Color'sが解散しても戻ってきた! WAVEさんでもずっと今日までやってきた! 絶対に恩返しをする! ベルトを獲ってWAVEさんに恩返しをする! 絶対に負けない!」とはっきり聞き取れないほどの絶叫でアピールした。
それを聞いていた宮崎は、「お前ら2人、こんな半分なに言ってるかわかんないぐらいにしゃべるぐらい、熱くなれんのか? なれねえだろ? クールに決めてんじゃねえよ。こっちは熱くいくんだよ」と冷静な口調で宣戦布告。それでも「なあ、裕子」と同意を求めると、櫻井は「ハイ!」と絶叫でこたえ、宮崎の方から「18日、よろしくお願いします」と握手を交わした。
▼Regina di WAVE次期挑戦者決定トーナメントNEXT~決勝~(時間無制限1本勝負)
○狐伯(10分56秒、パッケーデ)渡辺智子●
※狐伯が優勝。2025年1・1新宿FACEでのRegina挑戦権(王者は上谷沙弥)を獲得
あとから入場してきた渡辺智子がリングインしたところに奇襲を仕掛けた孤伯。しかしリング下にエスケープした渡辺は、コーナー最上段に駆け上がった狐伯に攻撃を仕掛けて反撃に転じる。
それでも狐伯は、場外でのイス攻撃、ラリアットを受けながらもDDTを返していき、渡辺の動きが止まったところでコーナー最上段からのプランチャを見舞っていった。
リングに戻った渡辺にミサイルキックを叩き込み、エルボーの打ち合いを繰り広げるも、次第に渡辺との対格差から劣勢を強いられる。それでも強引なブレーンバスターを決めるなど一歩も引かず。腰を落とした渡辺に前後から走り込んでヒザを叩き込み、休む間を与えず丸め込みの連続でカウント3を狙っていく。
渡辺はカサドーラ狙いを押し潰してカウント2まで追い込み、2度目のカサドーラ狙いは狐伯の体をキャッチして後方に大きく投げ落とす。それでも狐伯は動きを止めることなく、渡辺に攻撃を仕掛けていく。パワーの差を生かしてラリアットを叩き込み、狐伯が仕掛けてきた丸め込みを切り返して押さえ込むシーンも見られた。そして3度目のトライでツームストーンドライバーを決めたが、狐伯はカウント3を許さない。
スタミナの消耗が激しく、次第に狐伯の動きに振り回されるようになった渡辺。最後は狐伯が執念でパッケーデで丸め込んでカウント3を奪った。
先制攻撃は実らなかったものの、ノンストップでリング内を駆け回って渡辺をスタミナ切れに持ち込んだ狐伯の作戦勝ちといった印象の闘いだった。
◎エンディング
敗れた渡辺智子だが、特に悔しい表情を見せることもなく、一方でやられてしまったというぼう然とした表情でもなく、サードロープに体を預けている孤伯に軽く礼をする動きを見せる。そして倒れ込んだままの狐伯に歩み寄って何やら声をかけると、手を差し伸べて引き寄せ、立ち上がらせた。さらに抱き寄せてから狐伯の左手を上げて勝利をたたえてから一例をして、笑顔を見せてからリングを下りた。
阿部由美子ZABUN社長から表彰状を受け取った狐伯はマイクを渡される。
手にした賞状に視線をやりながら「初めて、WAVEに来てこういう賞状をもらいました。Catch the WAVEの時も初めてメダルをもらって、初めて今日、賞状をもらいました。今日、智子さんからは、たぶん“自分を信じる”という強い気持ちをいただいたと思ってます。自分を信じて、上谷が持ってるRegina、絶対、取り返してきたいと思います。今日は、みんな応援していただいてありがとうございました」とRegina奪取を誓った。
そして「いつですか?」と、激闘を終えてすぐのため挑戦する日付を忘れていた模様。「2025年1月1日、新宿FACE」と伝えられると、「じゃあ1月1日、必ず、ちょっと遠いかもしれないけど、孤伯がベルト獲るところ、みんな見に来てください」と伝え、「これが、WAVEだ!」の大合唱で2024年最後の大阪大会は幕を閉じた。
2024.12.01
『PHASE2 Reboot 5th『NAMI☆1~Dec.~’24』
日時
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12月1日 日曜日
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観衆
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159人
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場所
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新宿FACE
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まずは試合に先立ち、入場からスタート。選手を代表して狐伯が挨拶を務める。
「みなさんこんばんわー!(今日は昼興行のため、『えーっ!』という声が客席から漏れる) あっちゃ、くっそー。みんなが声ちっちゃかったら、『起きてますか?』って聞こうと思ったのに。(改めて)みなさん、こんにちわー。こんにちわー。本日はNEXT3回戦、準決勝で、ここで勝った人のみが決勝に進みます。自分の目標は上谷からRejinaを取り戻すことなので、ここで負けてはいられません。今日は日曜日、数ある興行のなかでwaveに来ていただき、ありがとうございます。全5試合、選手一同頑張りますので、よろしくお願いします!」
こうして新宿大会の幕が開けた。
■ヤングwave(15分1本勝負)
△炎華&YUNA&香籐満月vsChi Chi&マコトユマ&グリズリー藤滝△
オープニングはヤング勢による6人タッグ戦。まずは6人が入場後、それぞれが元気よく「お願いします!」と握手。
そんななか、いきなり炎華組が奇襲をかける。Chi Chiを捕まえ、コーナートレイン。
Chi Chiもかわすものの、即座に香藤が串刺しタックルにとらえる。
YUNAはChi Chiにドロップキック4連発。Chi Chiがエルボーでやり返す。
YUNAもエルボーで呼応。Chi Chiがカウンターキックを放つも、YUNAはドロップキックからボディスラム。
さらに逆エビに捕らえる。Chi Chiはもがきながらも、ロープに手を伸ばす。
YUNAがコーナーに振るも、Chi Chiはコーナーにかけ上がり、振り返りざまにミサイルキック。
Chi Chiがユマにタッチ。ユマがドロップキック3連発からカバーに行くがカウント2。
ユマは飛行機投げからブリッジしてフォール。YUNAもドロップキックで返す。
さらに、セカンドロープからのミサイルキック。2カウント。YUNAから香藤にタッチ。
香藤がヒップドロップを投下。ユマは立ち上がり、エルボーの連打でやり返すが、香藤は重い一発をお見舞いする。
さらにベイダータックルからセカンドロープへ上る。これを藤滝がカット。香藤の動きが止まると、Chi Chiがデッドリードライブで投げ捨てる。ユマがフォールに行くが2。
動きが止まった香藤を救うべく、YUNAと炎華はダブルのドロップキックをユマに打ち込むと、香藤がヒップドロップを投下。カウント2でYUNAがカット。
ユマはドロップキック、セカンドロープからのミサイルキック。2カウント。藤滝にスイッチ。
藤滝が香藤に向かってタックル。ともに大型のタックル合戦はどちらも倒れずに互角となる。藤滝が自らロープに走って3発に渡りタックルを打ち込んだが香藤は倒れず。
「満月、お前も走れー!」と指示すると、今度は香藤がロープへ走る。タックルを打ち込んだが、藤滝は倒れず。ならばと両者がともにロープに走ってタックル合戦。またも引き分けとなるが、そのまま反動で香藤がロープに走ってついに打ち勝った。
藤滝は、「満月、上げるぞー!」と宣言して、豪快なボディスラム。続けてボディプレスで飛んだもののこれは自爆。香藤も「お返しだー!」とボディスラム。2カウント。藤滝はボディへのパンチからタックルを打ち込んだが、2カウント。藤滝は再びタックル勝負を挑んだが、香藤は倒れず互角に。藤滝がロープに走ると、YUNAが背中へ蹴りを入れてアシスト。ここで炎華&YUNAの合体ドロップキック。さらに
香藤がボディスラムで投げつける。続けてセカンドロープからダイビングボディプレス、2カウント。香藤から炎華にタッチ。
炎華が側転エルボーからドロップキック、藤滝がタックルからボディプレスでやり返すが、炎華がエルボーを連打しながら立ち上がる。
10分経過。
炎華が自らコーナーに走ってのブーメランアタック。炎華が突進するが、藤滝はパワースラムで切り返してフライングボディプレスもカウント2。藤滝がChi Chiにスイッチ。
Chi Chiがランニングしての串刺しブーツを2発。さらにリング中央でもう1発放つと、卍固めに決める。YUNAがドロップキックでカット。炎華はドロップキックからSTFに取る。
残り3分。Chi Chiがロープへ逃れると、エルボーで反撃。炎華も打ち返す。Chi Chiはキックを打つと、炎華はエルボーで返す。キックとエルボーによるラリーの後、Chi Chiがカウンターのビッグブーツ。炎華はドロップキックで返す。Chi Chiはランニングしてのビッグブーツ。
炎華は腕と足を取り、そこからフォールで固めたが2。ここでブーメランアタック。
残り1分。
炎華はトップロープからミサイルキックでラッシュをかけたが、Chi Chiは腕を取り、そこ
から回転エビ固め。2カウント。
残り30秒。藤滝とユマが割って入り、ダブルタックル。藤滝がChi Chiを持ち上げて、ボディプレス気味に前面へ落とす。2カウント。最後はChi Chiがサイドスープレックスで投げたが、ここでドローとなった。
■ゴキゲンwave(20分1本勝負)
〇米山香織&チェリー(14分26秒、ジャックナイフ固め)桜花由美●&咲蘭
※チェリーの春夜恋との連携から
米山がリング復帰を果たし、waveのリングでゴキゲンBBAが復活。米山は入場時にリングを1周すると、「米ちゃんおかえりー」の声が客席から飛ぶ。
続いて桜花&咲蘭“ジンセイサンブンノイチ”はいつものように咲蘭ダンスを、隣で桜花が一緒に踊って披露。すかさず、チェリーが「桜花さん、いまの踊れてなかったでしょう」と突っ込む。
ボディチェックの際には、桜花の足が上がらず、「踊ったから疲れちゃった」と今度はレフェリーも突っ込む。
桜花&咲蘭が握手を求めると、米山とチェリーは二人だけで握手。
米山と咲蘭が先発。米山は自ら「米山」コールを先導。咲蘭もそれに対して「咲蘭」コールを誘導する。
それぞれのコールが交差したが、レフェリーが「ウイナー!」と咲蘭の手を上げる。
ゴキゲンBBAはいつものクロスライン連携を決めると、ゴキゲンBBAポージング。その最中に桜花がカット。
そして、米山を捕らえてトレイン攻撃。さらに桜花が咲蘭を抱え上げて合体ドロップキック。磔にした状態で桜花と咲蘭が米山を挟んで、「米山さん復帰おめでとうございます」と祝福する。続けて、咲蘭は背後からドロップキック。
ここで磔は解かれたものの、桜花が「へへへへ」と不気味な笑みをうかべる。そして、「何が25周年だー!」とストンピング。「よくぞ復帰してくれたー!」と歓迎の串刺しビッグブーツ。さらにはランニング式ブーツと畳みかける。
米山は「チェンジー!」とチェリーに向かってジャンプするも全く届かず。桜花はエプロンのチェリーにも一撃。桜花はビッグブーツに行くも、これをかいくぐった米山だったが、チェリーは場外に落ちていて、タッチできず。チェリーは「米ちゃんごめん、落とされてた」とお詫び。
桜花は見せつけのようにチェリーから手を届くかどうかの距離でキャメルに取る。米山の手を自らチェリーに近づけるも届かせず。さらに、ツイスト・ダンスのような踊りで手を踏みつける。咲蘭にタッチ。
咲蘭がお転婆ダッシュからフットスタンプ。「お転婆すぎるよ」とチェリーがツッコミ。咲蘭も米山の手を踏んづける。
エプロンに米山の手を出させると、自らもリングの中から出て、全体重を乗せての踏みつけ。米山は「止めてー!」と嘆願する。咲蘭はお尻を米山の手に落とす。
5分経過。リングに戻った両者、米山が両腕をまわしてぐるぐるパンチをアピールも、手がしびれていて、パンチをスローでしか繰り出せず、ワキ固めに捕らえられる。米山はこれを切り返すとお返しに両手にストンピングで踏みつける。チェリーにタッチ。咲蘭に逆エビを決める。カットに入った桜花にもキャメルクラッチにとらえ、一人で二人を固める。
自ら技を解いたチェリーは咲蘭にチョーク攻撃でコーナーに追い詰める。「お転婆すぎるだろー。よくも米ちゃんをー」と、咲蘭の手にストンピング。そして全体重を乗せ、ゴーゴー・ダンスのように踊る。
咲蘭は思わず「いたいー!」と声が出る。コーナーホイップを切り返した咲蘭は串刺しドロップキック。
スクールボーイで丸めてからのドロップキック。桜花へタッチ。桜花がビッグブーツ。コーナーに呼び寄せてぶら下がり腕ひしぎ。これに対してチェリーはビッグブーツをかわすとコルバタ。グラウンドから桜花の足をすくっての変形足四の字。これがガッチリ決まり、「折るぞー!」とアピール。
コーナーに控える米山が「折ーれ、折ーれ」とコールを先導する。桜花は悶絶しながらもなんとかロープブレイクに。チェリーは「手足が長すぎるんだよ」と突っ込みながら突進するが、これを桜花はうまくスタンガンで回避。
桜花のビッグブーツから咲蘭も619でアシスト。桜花がビッグブーツも2カウント。
10分経過。チェリーが桜花のバックを取ると、「米ちゃん、わたしごと投げろー!」と指示。米山がチェリーのバックに回るも、桜花がこらえてそのままコーナーに追い詰め、二人まとめてヒップブッシュ。
しかし続けての串刺しブーツは自爆。ゴキゲンBBAはトレイン攻撃からダブルのどっこいしょを決める。さらにコーナーからのゴキゲンBBAダイブを狙うが咲蘭がカットに入り、米山は場外転落。桜花がチェリーを持ち上げたが、回転エビに切り返される。カウント2でキックアウト。
チェリーはかきむしりから「熟女が熟女にドーン!」。米山にタッチ。米山がモンゴリアンチョップを決めようとするが、桜花が至近距離からのブーツ。米山がモンゴリアンを打とうとするも、その都度、ブーツが飛ぶ。
桜花はクロスアーム式DDTからかかと落とし。そして、咲蘭がトップロープから桜花の方に飛び乗ると、合体フットスタンプで飛び降りる。カウント2。
桜花はカウンターのビッグブーツ。2カウント。さらに桜花&咲蘭が米山とチェリーをハチ合わせ。続けてビッグブーツを放ちに行ったものの、これが咲蘭に誤爆。
このスキにチェリーの春夜恋から米山のジャックナイフ固めによる連携が決まり、見事、wave復帰戦を自らの手で飾った。
桜花が米山の復帰を祝福するマイク。
「米山香織、米山、復帰おめでとう、待ってたよ。でも、すごい早い。早いからあまりヒザ、頑張りすぎず、これからもよろしくお願いします。私たちの物語はまだまだ続きます」
ここで握手をかわしたが、米山は前蹴りで桜花を倒すと、Y字バランスでアピールして、物語の続きを早くも見せ始めた。
■スクランブルwave(30分1本勝負)
〇尾﨑妹加&SAKI&世羅りさ(19分2秒、片エビ固め)宮崎有妃&櫻井裕子●&清水ひかり
※ランセットアーチ
まずは、セコンドに来ていたCOLOR'Sの網倉がロープを上げて、宮崎&櫻井&清水組が入場。続いて、妹加組が登場。妹加は宮崎に握手を求める。宮崎はこれに応えず突き放す。
「宮崎が出て来いよ!」と挑発すると、「私がいるだろ」と櫻井が前に出る。「お前はいらないんだよ、前回も出ただろ」と相手にしようとせず。このまま試合開始。まずはロックアップから妹加が櫻井を倒すと、コーナーの宮崎へ一撃。櫻井が妹加をコーナーに振ると、宮崎がエプロンからラリアット。続けて櫻井が串刺しコーナータックル。
さらに宮崎&櫻井による合体式シーソープレス。宮崎&広田の得意な連携技を見事に決めた。怒った妹加がボディプレスで櫻井を投げて世羅にタッチ。
世羅が逆エビに入ろうと、体を反らせたところで櫻井の側頭部を踏みつける。宮崎組のコーナーを見て「何が悪いんだよー」と居直る。逆エビからカンパーナへ。
世羅は「さきポン!」と指示すると、SAKIは清水をとらえてカンパーナ。ダブルのカンパーナが完成。揺らした後、世羅は櫻井の背中を踏みつけ、ニーを落とす。
櫻井はスクールボーイで切り返して低空ドロップキック。清水にタッチ。
清水はフットスタンプ。カットに来たSAKIにストンピング。二人まとめて、コーナーに振ると、串刺しのPKF。SAKIはよけたため、世羅にのみ命中。世羅は「絶対持っとけよ」からのエルボーを狙ったが、これはSAKIに命中する。なんとなく今日は連携がギクシャクする二人。
清水はこの隙に二人めがけてブーメランアタック。これに対して、世羅はセラリズムバスターでお返し。
そしてコの字固め。清水は自力で一度はロープサイドに逃れたものの、再びリング中央へ引き戻される。それでも何とかロープにたどり着いた。
世羅は左右のエルボーからエアーズロック。SAKIへタッチ。SAKIのアトミックドロップを清水がエビ固めで切り返すと、ヒップドロップを投下したが、SAKIはエビ固めで切り返すと、後頭部へのニー。「行くぞー!」と叫んでブレーンバスター狙い。投げさせまいと、櫻井がカット。SAKIと清水、櫻井による1対2のエルボー合戦。
SAKIは清水、櫻井へダブルのチョキパンチを決める。ここでふたりまとめてブレーンバスターに取ろうとしたが、清水&櫻井が投げ勝つ。
清水は櫻井を飛び越えての馬飛びプレス。そしてコルバタ、低空ドロップキック。宮崎にタッチ。SAKIへ串刺しラリアット。
ここから「カメラの準備をしろー!」と、はずかし固めの体勢へ。SAKIは足を閉じて、必死に耐えたが、ついにはずかし固めを成功。世羅が「はずかしいからやめろー」とカットに入る。
宮崎が追走ラリアットも、SAKIは強引にブレーンバスターで投げる。ここでSAKIがようやくタッチして、妹加登場。宮崎との前哨戦開始となる。
まず、ともにラリアットを打ち込んだが互角。ならばと妹加がラリアットを決めたが宮崎は倒れず。互いにラリアットを3度に渡って打ち合ったがどちらも倒れない。宮崎はストンピングからえびす落とし。コーナーに上るも、妹加も迎撃で上っていく。妹加はセカンドロープから雪崩式ブレーンバスターで豪快に投げる。今度は妹加がコーナーに上がるが、宮崎も迎撃。トップロープからの雪崩式ブレンバスターでお返しした。
このチャンスにトップロープからムーンサルトを放ったが、これは自爆。妹加が突進してきたところをラリアット一撃。櫻井にタッチ。
櫻井がビッグブーツ。リバースDDTからランニング式ブーツ。そして自ら「宮崎さん!」と呼び込む。
宮崎は「よーし!」と「裕子ロケット」の体勢に入るも、SAKIがカット。未遂に終わると、櫻井は串刺しタックルにいくが自爆、逆に妹加組のトレイン攻撃を食らう。続いて、妹加がセントーンを連発。
妹加がエルボー。櫻井もブーツで返す。打ち合いが続き、妹加がエルボーを連打。続いて突進したが、櫻井がブーツでやり返す。
15分経過。「行くぞー!」と櫻井が今度こそ、「裕子ロケット」の体勢に入り、宮崎がセカンドロープからミサイルキックをぶっ放したものの、あまりのダメージにその場に前のめりに倒れてしまい、またしても裕子ロケットは失敗。そのまま倒れて悶絶しながら「ダメだ…」とつぶやく宮崎。
妹加はアルゼンチンバックブリーカーで締め上げると、続けてサイドスープレックスで投げ飛ばす。
清水がカットに入り、イナヅマレッグラリアットで妹加の動きを止めると、櫻井が変形フェースバスター。2カウント。
妹加はラリアット。ダイビングセントーンも2。再びラリアットを打ち込むが、櫻井が切り返してエビ固めで丸めるもカウント2。
妹加はマイカバスターで持ち上げたが、清水がカット入り未遂に。宮崎もカットに割り込んできたが、世羅とSAKIがロープに振る。
これを宮崎がダブルラリアットで切り返す。妹加は宮崎にラリアット。ここで櫻井にランセットアーチでとどめを刺し3カウント。
19分にわたる熱戦を制したのは妹加だった。
試合後、妹加は倒れる櫻井を指さし、宮崎を挑発。「オマエもこうなる」と伝えようとしたのか。その後も、二人の言い合いが続いたが、最後に妹加は勝ち名乗りを上げた。
■Regina di WAVE時期挑戦者決定トーナメントNEXT~準決勝~(20分1本勝負)
〇渡辺智子(8分59秒、エビ固め)梅咲遥●
※背後から丸め込む。渡辺が決勝進出。
11・27YuuRI戦では、「強くて怖い」モードの渡辺智子を繰り出したが、この日はどんなモードで行くのか。いっぽうの梅咲は優勝候補といってもよい存在。果たして決勝にコマを進めるのは果たしてどちらか?
まずは、渡辺がいきなりラリアットを振りぬくも、これを読んでいた梅咲はかいくぐって回避。すぐさま、2発目を振りぬくと、これは確実に決まったが2カウント。
さらに温存していた秘密兵器・スクリュードライバーを久々に繰り出したがこれも梅咲はなんとか2でハネのける。
梅咲はエルボーで対抗したが、渡辺は起き上がりこぼしラリアットで流れを変えさせない。
梅咲がバックを取るが、渡辺はエルボーで脱出。
サソリ固めを繰り出し、ロープになると、立ち上がった梅咲へ助走付きラリアット。さらに二発目を狙ったが、梅咲がショルダースルーで場外へ落とすと、トップロープからプランチャを敢行。
さらに客席をかき分けると、新宿FACEのテーブル席に乗る。渡辺が素早く立ち上がり客席へ落とすと、そのまま会場の隅まで連れていき、壁にたたきつける。
そして客席へ叩きつけ、さらには椅子で殴打。梅咲がダウンしている間に、イスを積み上げていく。
渡辺はボディスラムでイスの山に叩きつける作戦だったが、梅咲がストンピングからブレーンバスターで逆にイスの山にたたきつける。
そして再び、テーブル席に乗ると、今度こそ、プランチャを成功させた。
梅咲は低空ドロップキックからトップロープに上ると、ミサイルキックをたたきつける。
さらにパワースラムで投げつける。ここでストンピングで足を出すと、渡辺はこれをキャッチしてドラゴンスクリュー。続けてすぐさま足四の字を決める。
何とか梅咲はロープに逃れたが、渡辺はレッグドロップからダイビングボディプレスを狙うも、これは失敗。梅咲はカサドーラ。カウント2。さらにマヒストラルで勝負をかけたが、回転途中で渡辺が体重を浴びせて回らせず。
渡辺はラリアットは見舞おうとするが、梅咲はカウンターのエルボーをヒットさせる。
渡辺はラリアットを決めると、「行くぞー!」と右腕を上げる。そのスキに梅咲がバックに回り、ジャーマンで投げたが2カウント。「3」とレフェリーにアピールする梅咲だが、その瞬間、渡辺は背後から丸め込んでのエビ固めで3カウント。ついに渡辺が難敵である梅咲を打ち破り、決勝進出を決めた。
・バックステージ
「計算通りですね。そう簡単にはいかないことはわかっていたので、 だからこそ自分は普段やっていないことを初心に戻ろうと、やってやろうと。(フィニッシュの)回転とかもふだんは使わないし。年齢が行って運動神経は落ちましたけど、頭の動きはよくなったんじゃないの? まだまだ負けれませんよ。(梅咲選手の印象は?)なんなんだろうね。
ああいうかわいい子に限ってやることはえげつないんだなっていうのは、かわいい子は腹黒いんだなって思いました。すっごい痛かった。イスの上でブレンバスターなんてやる?考えられないよ(笑)。でもすごい昔ディアナのベルトを巻いているときに負けて取られたことがあった。それ以来当たっていないかったので、新鮮っちゃあ新鮮でしたね。みんな成長しているどころか、その団体のトップになっているわけで。(決勝に関しては)みんなが予想している人より誰も予想していない私が行ったほうが面白いんじゃないの? 決勝で勝って、上谷のベルト、私がとればいいんですよね。いつですか、決勝は?(記者「12月15日大阪です」)大阪行けるじゃん、よし!」
■Regina di WAVE時期挑戦者決定トーナメントNEXT~準決勝~(20分1本勝負)
○狐伯(12分24秒、パケーテ)コグマ●
※狐伯が決勝進出
まずは握手によるクマポーズは、狐伯はうまく回避。試合開始。場内は「クマ」コールに包まれるも、「狐伯」コールも盛り返す。
狐伯はキックから低空ドロップキック。コグマは座りながらもクマポーズはやめず。
コグマがエプロンにいったん出ると、狐伯は追いかける。すぐさまコグマはリングに戻ってエビ固めで丸め込み、低空ドロップキック。
狐伯もエビに切り返す。コグマの動きを止めるべく、手に体重を乗せていく。
さらにコーナーに追い込み、串刺しドロップキックからブレーンバスター。
再び手を踏みつけて体重を乗せる。スタンディングとなり、コグマはクマポーズを取るも手がしびれてうかくいかず。2度目はなんとかクマポーズをとることができたものの、「クマ!」というコグマに対して狐伯は「やるわけねえだろ!」と一喝。
狐伯の低空ドロップキックをかわしたコグマはキャメルクラッチに取ると、「強制クマー!」に成功。これを四方向に向かって決める。客席からは「かわいいよ」と声が飛ぶ。
思わずセコンドの桜花もスマホで写真を撮る。
コグマは背後からスリーパー。狐伯が切り替えしてフォールも2。
コグマがコーナーへ。狐伯もコーナーに上がって迎撃し、コグマを落としにかかるが、リングへ生還。コグマはドロップキックで場外へ落としにかかるが、狐伯も生還。今度はコグマをドロップキックで場外へ落とすことに成功すると、すかさずプランチャを敢行。
場内へ戻ったコグマへミサイルキック。2カウント。
狐伯はDDT、背後からのニー。さらに正面からそうまとう。続いてカミゴエまで繰り出す。2カウント。
これに対して、コグマは背後からスリーパー。ここからグラウンドへ移行する。狐伯はロープへ逃れる。
二人とも起き上がると、スタンディングのエルボー合戦。コグマはカサドーラで丸めるも、狐伯も切り返して丸め込み合戦。どちらも2カウントで決め手とならず。今度は狐伯が飛びついてカサドーラ。
そのまま両者グルグルとフォールを取ろうと、回転する。しかしどちらもフォールカウントが奪えず。両者とも立ち上がって、エルボーは同士討ち。
両者ダウンへ。
先に立ち上がった狐伯はブレーンバスターに取る。2カウント。
10分経過。コグマはスイングスリーパーからグラウンドでのスリーパー。狐伯はロープに逃れようと体を移動していくが、コグマが中央に戻す。それでも少しづつ体をずらして辛うじてロープに逃れてようやく両者が離れた。コグマは変形ノーザンライトスープレックス、2カウント。ここでとどめを狙うべく、トップロープからセンタープレス。狐伯がキックアウト。
コグマはロープに走るが、これを追走した狐伯はコグマを去る追い抜くと、そのままパケーテに丸めて3カウント。なんとかコグマの動きを止めて3カウントを奪った。
最後はクリーンに二人は握手をかわす。その時、コグマはバックに回り、狐伯にクマを決めた。
ここで決勝の相手である渡辺がリングイン。すると、渡辺がいきなりのラリアット。
「あのさー、私思うんだけど、わたしたちが前にいたところは今日違うところで試合なんですよ。私と狐伯は今日、決勝に残った。これって神様のいたずらなのかな。
私はあの頃の、優しい智子さんじゃないんだよ。お前を、いつも言ってるように真っ暗闇のドン底に突き落としてやるから覚悟しておけよ。決勝、12月15日、大阪? って言ってたよね? イエーイ、大阪に行ける。楽しみにしてるよ」
マイクからも「強くて怖い」渡辺が存分に発揮される。渡辺が退場。
続けて狐伯がマイク。
「狐伯もあのときみたいに泣き虫のあかちゃんじゃないんだ。はい、(決勝に行けて)有言実行ができましたね。今日は、最初の挨拶も締めも、狐伯がさせていただきます。決定なんですかね、
NEXT決勝戦、12月15日、大阪ぜひみなさん見に来てください。
お前もお前も…(とコグマ&セコンドの葉月に何か言おうとすると、コグマがリングへ上がろうとする)
来ないで、来ないで。リングで絡めてないんで、狐伯には相方がいるんで、どこかで必ず…偉い人お願いします。では勝利した狐伯が締めさせていただきます。これがwaveだー!」
・バックステージ
「まだ1試合残ってるんですけど、安心感、次(の試合が)自分だったからちゃんとは見れなかったんですけど、やっぱりこれは運命としか言いようがない、対戦相手ですね。コグマさん、でかいからコロコロするの、ちょっと油断していたんですけど、重量もあって、向かってみてあんな選手になりたいなと思いました。
(改めて決勝は渡辺智子選手ですが…?)これは運命ですね。智子さんも、昔みたいな優しい智子さんじゃないって言ってたけど、狐伯だって、弱弱泣き虫ちゃんじゃないんで。昔から智子さん、怖かったですけどね(笑)。
(勝てば上谷選手のRejina挑戦が控えています)自分の目標はこのNEXTの目的はそれだけなんで、智子さんとシングルできるのはうれしいけど、うれしいで止まってられないんで、上谷の持っているベルト、取り返しに行くんで。あいつ、なんか昨日もベルト、どっかに置き忘れていたってコグマが持っていたらしいけど、狐伯は大事にしたいと思います!」
2024.11.27
「Detras de Lazona vol.30」
日時
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11月27日 水曜日
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観衆
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78人
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場所
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POST DI AMISTAD(ディアナ道場)
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■スクランブルwave(20分1本勝負)
〇尾﨑妹加&マコトユマ(12分57秒、体固め)宮崎有妃&櫻井裕子●
※マイカバスター
まずは宮崎&櫻井の裕子ロケットタッグと、妹加&マコトユマのパワータッグによる対決。
先発は櫻井と妹加。「宮崎さん、出てきてください、お前いらねえよ」という妹加に、「私行きます」と宮崎を制す櫻井。これを見て、妹加はコーナーに引っ込む。
これを宮崎は返り討ちにする。宮崎組はユマにコーナートレイン。櫻井は首四の字に取るが、妹加もリングへ入り、宮崎と乱闘を繰り広げる。レフェリーが制止。
続いて妹加、ユマが櫻井を捕らえると、コーナートレイン。
櫻井とユマがエルボー合戦。櫻井がコブラツイスト。妹加がカットに入る。そのまま妹加がロープに飛ばして、妹加&ユマによるダブルのタックル。
ここからユマが逆エビ。櫻井がロープに手を伸ばす。
続いて、ユマは「挙げるぞー!」と宣言してのボディスラム狙い。櫻井が切り返す。
宮崎にタッチ。宮崎がユマにストンピングを見舞う。「どうしたー?」と檄を飛ばす。
5分経過。片ビザをつきながら反撃に転じるが、宮崎はきついニーを一撃。怒りのユマはエルボーを連打してコーナーに追い込む。宮崎の串刺しラリアットをかわしてドロップキック。さらにセカンドロープからのミサイルキック。ここで妹加登場。
宮崎とリング上で正式にコンタクトを果たす。まず、ラリアット合戦は互角。これが3度にわたって繰り広げられるも、どちらも倒れることなく、意地を見せる。
続いて、妹加のラリアットをかいくぐった宮崎が体を持ち上げると、コーナースタンガン。「裕子、布もってこい」と指示を出すも、ユマがカット。そして、その布を宮崎にかぶせる。目隠し状態となった宮崎に妹加がラリアット。布を外した宮崎は妹加を持ち上げるとえびす落とし。妹加はラリアットを見舞うが、二発目の際、宮崎も腕を出し、ともに互角。
宮崎は目つきからラリアットをお見舞い。櫻井にタッチ。櫻井がカウンターの顔面ブーツを連発。妹加も反撃のエルボーを放つも、櫻井はカウンターでビッグブーツを決める。さらにはリバースDDTで絞めていく。
そして、櫻井がリング中央に陣取ると、宮崎はセカンドロープでセットして、“裕子ロケット”の姿勢となるも、ユマが宮崎をカット。妹加は櫻井にタックルからアルゼンチンバックブリーカー。
宮崎がカット。宮崎はラリアットでアシストすると、櫻井がビッグブーツを放つ。
さらに櫻井が変形フェースバスターもカウント2。妹加はショートレンジのラリアット。そしてもう一発。櫻井をコーナー前にセットすると、セカンドロープからダイビングセントーン。カウント2で櫻井はキックアウトするも、今度はコーナーに乗せると、そのまま持ち上げてマイカバスター。
これで3カウントを決めた。前哨戦は妹加の貫禄勝ちとなる。試合後、宮崎と妹加は視殺戦。櫻井が割って入り、それ以上には進展せず。両者の意識はすでにタイトルマッチに向いている。
■Regina di WAVE次期挑戦者決定トーナメントNEXT~2回戦~(15分1本勝負)
渡辺智子(7分35秒、足四の字固め)YuuRI
※渡辺が準決勝進出
NEXT2回戦は渡辺とYuuRIが激突。両者は過去、YuuRIが新人時代に対戦経験があるものの、「ぐちゃぐちゃにやられました」(YuuRI)と苦い思い出が残る。渡辺もそれ以来の対戦を「楽しみ」と期待を込める。
あれからYuuRIが実力を高めているだけに、過去の記憶を払拭できるか。
まずは握手を蹴り飛ばすYuuRI。渡辺も体制を整えて突っ込むが、YuuRIが懐に入らせず。今度は手四つから、渡辺がフィンガーホイップ。さらには高速ブレンバスター。そしてサソリ固めで絞っていく。
時間切れはキャリアの長い渡辺にとって敗退となるため、短期決戦に出る。サソリが長時間決まっていしまい、YuuRIは苦戦が続く。
渡辺は技を解くとボディスラムから背中へのキック。いつも以上に強さを前面に押し出す渡辺。今度はコーナーに飛ばすと、YuuRIは三転飛びドロップキックで返す。そして、串刺しエルボー、フライングネックブリーカーと畳みかける。2カウント。
フォールを返した渡辺はそのまま体を密着させ、YuuRIの腕をとる。再び締め上げられるYuuRIはなんとかロープまで自力で手を届かせる。
スタンディングとなり、渡辺はエルボー。YuuRIはローキック。ここから両者による、エルボーとローキックの攻防となり、意地の張り合いが続く。
YuuRIはローキック3連発。しかし延髄蹴りは空を切る。ここでラリアットに来た渡辺のバックに回り、投げっぱなしジャーマン。渡辺もすぐさま、投げっぱなしジャーマンで返す。YuuRIは背中へのPK、ソバット、延髄蹴り、低空ドロップキックと続ける。
トップロープに上がると、渡辺が追いかけ、上段での殴り合い、渡辺を落とすと、YuuRIはリングへ戻って、619。さらにバズソーキックへとつないだ。
YuuRIはダイビングセントーンも自爆。ここで渡辺は起き上がりこぼしラリアット。
カバーをYuuRIはブリッジで返す。YuuRIはローキックで反撃を試みたが、右足をキャッチした渡辺はドラゴンスクリューからの足四の字固め。これには思わずYuuRIもタップするしかなかった。
強くて怖い渡辺の真骨頂を見た一戦。キャリアの差を実力で跳ね返し、準決勝へ堂々の進出。試合後、健闘したYuuRIに自ら握手を求めに行った。
■Regina di WAVE次期挑戦者決定トーナメントNEXT~2回戦~(15分1本勝負)
コグマ(14分6秒、片エビ固め)炎華
※コグマが準決勝進出
続くNEXT2回戦。戦前からコグマは「クマをやらせる」、炎華は「絶対にしない」と宣言。果たしてその行方は…。
まずは握手の時点で「クマポーズ、一緒にお願いしますー!」と手を離さないコグマ。炎華はなんとか振りきる。まずは場内に「クマ」コールを要求。そして、クマポーズのコグマに、炎華はいきなりストンピング。場内は大ブーイング。コグマはロープに振られると、場外へ逃げてクマポーズ。
そのまま控室へ姿を消す。反対側の扉から「クマー」と現れるも、「何がクマじゃー」と炎華はロープに振るも、逆にドロップキックを食らう。
そしてキャメルクラッチに入ると、「みんなでー、強制クマー!」と強制クマを決める。しかも1方向では終わらず、それぞれの客席へ強制クマを見せつける。
「やだ、クマじゃない」という炎華だが、さらにそのままキャメルクラッチで絞られる。なんとか足を伸ばしてロープへ。コグマはストンピング。さらにジャンプして両足を投下、カウント2。
今度は磔からのクマポーズ。背後からドロップキックをぶつける。フットスタンプからボディプレスも2カウント。
5分経過。
。ならばとボディプレスをさらに2連発。炎華はエルボー。両手を広げるコグマ。炎華は何発も打ち込むが、コグマは「いい加減にしろー!」と打ち返す。
コグマがコーナーに振ると、炎華がブーメランアタック、カサドーラ、コルバタとルチャ殺法。串刺しドロップキック。さらに側転エルボーからドロップキックを3連発。「もう一発」と宣言して4発目を打ち込むもカウント2。
コグマは「行くぞー!」とアピールしてトップロープへ。炎華が迎撃のパンチ。さらにドロップキックで場外へ落とす。ここで炎華はプランチャで場外ダイブ!
リングへ戻った炎華はミサイルキック、コーナーを変えてもう一発。2カウント。何度もカバーに行くがいずれもコグマは2で返す。炎華はエルボーを連打。コグマはブーメランアタック。炎華はカバーをブリッジで返す。コグマはスタナーからノーザンライトスープレックスも2。
「終わりだー!」とトップロープへ。センタープレスは自爆となり、すかさず炎華が、横入り式エビも2。カサドーラ。さらに後方回転エビで固めたが、これもコグマは2で返す。残り3分。
コグマは背後からスリーパーに取り、スイングスリーパーへ移行。ここからグラウンド式へ取る。ロープに逃れようとした炎華だが、反対側へと連れ戻すコグマ。それでも炎華は回転してロープをつかんだ。
残り1分。コグマはトップロープからリング中央へのセンターボディプレス。ついに粘るほのかに止めを刺した。
最後はコグマから握手を求め、炎華は礼。コグマは準決勝にコマを進めた。
■Regina di WAVE次期挑戦者決定トーナメントNEXT~2回戦~(15分1本勝負)
狐伯(時間切れ引き分け)青木いつ希
※時間切れルールにより、キャリアの浅い狐伯が準決勝進出
宿命の対決がNEXT2回戦で実現。まずは握手を求める
お互いにらみ合うと、エルボー合戦。鈍い音が響きあう。一度、見合った後、今度は青木から打ち込む。
ともにゴツゴツとした鈍い音が響く。狐伯はロープの反動からのエルボー。これに対して、青木はエルボーを連発で決めると、狐伯も連発で返す。まさに意地の張り合い。
狐伯が低空コルバタを狙うと、青木は回転させず、両足をつかんで逆エビへ。
青木は串刺しエルボー、フェースバスター、ニードロップ。さらに顔面へのストンピング。狐伯が吠えて気合をこめるが、ネックロック。首を決めたままヒザを当てる。
そしてキャメルクラッチの姿勢でスリーパーで締め上げる。ここから思いきり、体をそらしていく。拷問技に耐え忍んだ狐伯はロープに足をかける。青木がコーナーに振ると、狐伯はブーメラン式ミサイルキックで返そうとするが、これは自爆。
青木はコーナーに追い詰め、足で踏みつけると全体重をかける。さらにスタンディングでのスリーパーにとるが、狐伯はヒジで脱出。しかし、青木はロケット式ニーで流れを引き戻す。
5分経過。青木は「やり返して来いよ、おい」と挑発。もう一度、スリーパーにとるも、狐伯はロープへ。青木はセンターに引き戻して再度スリーパーで絞める。ロープとなると、青木はストンピングの連打。狐伯はエルボーを打つ。ならばと青木もエルボー。
狐伯はエビ固めで丸め込むと、低空DDTから低空コルバタ、そしてロケットキックから低空ドロップキックと怒涛の攻め。トップロープからのミサイルキックで吹っ飛ばすも2カウント。青木もブロックバスターで反撃。背後へのニーを決めると、高速ブレンバスターも2カウント。
「狐伯、つぶれろー!」とセカンドロープからのボディプレスで飛んだが、狐伯は剣山で回避。
両者、ヒザをついた状態でのエルボー合戦。青木が立ち上がり、エルボーを連打。これに狐伯も立ち上がって、重い一発を返す。狐伯はそうまとう。ノーザンライトスープレックスと続ける。
これに対して、青木はDDT。フォールを2で返されると、再三にわたるスリーパーを決める。残り3分。狐伯は必死にロープをつかむ。
青木はトップロープに上るが、狐伯はデッドリードライブで投げ捨てる。逆にトップロープに上るも、青木も迎撃へ。
両者が主導権を握る争いの中、狐伯がトップロープ上でスリーパー。青木を投げ捨てると、アストロシザース。カウント2。さらにエルボーからフォールも2。もう一度、エルボーを放ってカバーも2。残り1分。
ここで狐伯は直伝ダブルアームTを狙ったが、青木が腰を落とすと、バックに回り、投げっぱなしジャーマンからラリアット、2カウント。今度は珍しい左でのラリアット。狐伯はカサドーラで飛びつくも、回転途中、青木は投げっぱなしジャーマンで投げようとする。それでも狐伯が強引に丸め込む。2カウント。
青木はラリアットを決めたがカウント2のところでタイムアップ。この結果、青木は2017年4月、狐伯は2018年8月デビューということで狐伯に凱歌が上がった。
狐伯の勝利の雄たけびに青木は「やかましいわー!」とやり返した。
■Regina di WAVE次期挑戦者決定トーナメントNEXT~2回戦~茨城が生んだ令和と昭和のアイドル対決・古河対牛久(15分1本勝負)
梅咲遥(11分20秒、ラ・マヒストラル)桜花由美
※梅咲が準決勝進出
古河か、それとも牛久か? 思わぬところで勃発した茨城をめぐる戦い。サブタイトルにも「古河対牛久」と付けられる。
両者は向かい合うと、いきなり、ガンの飛ばし合い。梅咲が「牛久には大仏があるぞー」と言いながらエルボー。
桜花は「古河には今はないけど、城の跡(古河城跡)はあるんだよー!」とやり返す。「牛久は常磐線で一本なんだよ」(梅咲)。「古河も東北本線で一本なんだー!」(桜花)と郷土自慢をしながらのエルボー合戦。
梅咲は何かを考えながら、エルボーを振りかぶる。しかし、後が続かず、「もうねえよ、あるわけねえだろー」と開き直りエルボー。梅咲の突っ込みざまを桜花がビッグブーツ。
さらに「かわいいからってなんだー!」とヘアホイップから、串刺しの顔面踏みつけ攻撃。「何がアイドルだ」と力を込める。さらにサーフボードから髪をつかむ。
やたらと顔面攻撃に力を入れる昭和アイドルの桜花。ワキ固めの体制に入ると、グラウンドの羽折り固めに移行。ロープに逃れると、「ちょっとかわいいからって」と倒れこむ梅咲へ全体重で踏みつけて、さらにジャンプしてフットスタンプ式に降下。
「終わりだコラー!」と串刺し式ビッグブーツ。さらにランニングブーツ。2カウント。
梅咲はドロップキックから低空ドロップキックで流れを変える。さらにミサイルキックと畳みかける。ジャーマン狙いは桜花がヒジでカット。
桜花は「離せコラ」とコーナーに追い詰めてヒップブッシュ。「牛久のくせに生意気だー!」とコーナーにふると、ブーメラン式のミサイルキックを浴びる。バックの取り合いから梅咲が背後へのドロップキック。
桜花の飛び込みざまをパワースラムで投げ飛ばす。さらにトップロープから梅プレス。これを剣山で返した桜花はトップロープからサンマ狙い。
これを梅咲は迎撃するも、逆にぶら下がり式ブラディーEXにとらえる。ここでサンマドロップで飛ぶが、カウント2。
続いてフェイスロックへ。ロープブレイクとなるも、「ノー!」と拒否する桜花。
そしてランニング式の顔面ブーツからカウンター式ブーツも2。梅咲が持ちあげてブレーンバスターからカウンターエルボー。さらにランニングエルボーも2。
梅咲はジャーマン。2カウント。桜花がクロスアーム式DDTからかかと落とし。2カウント。
10分経過。桜花は続いてバックドロップ。2カウント。ネックハンギングボムを梅咲はエビで切り返す。
ビッグブーツを今度はスクールボーイで切り返す。さらにマヒストラルは2。
再度、マヒストラルは2。もう一回狙うとこれも2。今度はマヒストラルを決めるも、そのまま桜花が回転して返していくが、それでも梅咲も同じように回転していき、最後はガッチリ決めて3カウント。
この結果、梅咲が2回戦を突破した。
ここで2回戦がすべて終了し、今日、勝利した4選手がリングイン。チェーンを絡めた箱がリング中央に置かれ、準決勝の抽選へ。
この結果、12・1新宿は次のカードとなった。
・狐伯 対 コグマ
・渡辺 対 梅咲
最後の締めを担当するのはメインを制した梅咲。
「waveアミスタ大会、ありがとうございました。楽しんでいただけましたか。準決勝カードが決まったんですけど、12・1新宿大会で行いますが、みなさんチケットを持ってますか? 2024年もあと2カ月なので、会いに来てください。私たちもがんばります。(いきなり)これがwaveだー!」とタメをつけずにやったため、観客が手を上げられず。「もう一回」コールに、「『これが』と言ったらこぶしを突き上げてください」と前置き。今度こそ、「これがwaveだー!」で場内は一体となり、エンディングとなった。
2024.11.16
『Saturday Night Fever 24 Nov.』
日時
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11月16日 土曜日
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観衆
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138人
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場所
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新木場1stRING
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今年もNEXTの季節がやってきた。今年は全16選手が参加し、1回戦は11・16新木場大会にて開催。10分1本勝負で行われ、引き分けの場合は、キャリアが1日でも浅い選手の勝利となる。なお、2回戦は15分1本勝負、準決勝は20分1本勝負、決勝は時間無制限1本勝負となる。新木場大会の後は、11・27アミスタ大会、12・1新宿大会、12・15大阪大会と続く。優勝者は上谷の持つRegina王座への挑戦権が獲得できる。
まずはNEXTに参戦する全16選手が入場。リング中央に用意されたチェーンで組み合わせ抽選会が行われる。その結果、1回戦の8試合が決定した。特に歓声が上がったのは宮崎対渡辺、コグマ対関口、梅咲対ななみ。ほかにも興味深い顔合わせが続々と実現する運びとなった。
▼Regina di WAVE時期挑戦者決定トーナメントNEXT1回戦10分1本勝負
青木いつ希(8分20秒、チキンウイングフェースロック)香藤満月
※青木が2回戦進出。
オープニングは青木対香藤の元気印対決。「満月、10分負けるな」の声に青木は「やかましいわ!」とその方向に反応する。
「お願いします」と大声の香藤に、青木はいつものように倍返し。ゴングが鳴ると青木は「よっしゃ行くぞ、新木場―!」と静寂を打ち破るシャウトで気合を込める。ロックアップでは両者ともに吠えながら腕に力を投入する。青木がロープに押し込む。
続いて、ヘッドロック合戦から、タックル合戦。どちらも互角の展開に、青木が「来い、オラ―!」と、香藤をと挑発。香藤は自らロープに飛んで、タックルを見舞う。さらに2発目も打ち込むが、青木は倒れない。青木も自ら走ってタックルに行くが、こちらも倒れず。合計7発、どちらも倒れない展開から、8発目にしてようやく香藤が打ち勝つ。ボディプレスをかわした青木が「でけえなー、このデカブツ」とぼやきながらストンピング。
串刺しエルボーからボディプレス。青木が「このデカブツ投げるぞー!」と宣言してボディスラムで投げを試みるが、さすがに無理。青木のタックルを逆に弾き飛ばした香藤は、ボディプレスを3連発。
香藤の逆エビは青木がロープに逃れる。青木は腕を取り、エルボーを落とす。さらに腕を絞っていく。5分経過。
香藤はエルボー。青木も打ち返す。青木はリストロック式に移行し、強烈なエルボーを3連発。青木の突進を香藤がボディスラムで切り返すと、全体重を乗せたセントーン。
2カウント。
残り3分。香藤がセカンドロープからのダイビングボディプレス、これもカウント2。
青木は大外刈り。背後からのランニングニー。これも香藤は執念でフォールを返す。こうなると時間切れ勝利も見えてきたが、青木は焦らずトラースキックから、スタンディング式のチキンウイングフェースロック。この秘密兵器を披露して、1回戦を突破した。
ちなみに前説で広田がNEXT参加者で一番注目している選手と答えていたのが青木。
「前からそう言ってるの。でも本人も、お客さんもそのことは知らないし話題にもならない」のだとか。それはともかく、青木が安定の実力を見せて2回戦へコマを進めた。
・バックステージ
青木「いやー、香藤満月。2年目とはいえ、デカいので、公式の体重だけでも30キロ差くらいあるんで、やっぱり簡単にはいかないところはありましたね。でも、自分は当たるだけ、ぶつかるだけじゃないですし、そういうのも師匠から教えてもらっている戦い方を駆使しました。NEXTの頂点取って、上谷の持つベルト、後楽園のリベンジをしなきゃいけないと思っているので。(2回戦は狐伯選手ですが?)いやー、今日は第1試合だったので、ずっと(後の)試合を見ていたんですけど、正直、狐伯と清水ひかりの試合はスピード感とか動きがすごくて、最近の狐伯、動き、ノリがあるというか、勢いがすごいので、でもその勢いを自分が超えるというか、上回ってNEXTを勝ち進みたいと思います」
▼同1回戦10分1本勝負
YuuRI(時間切れ引き分け)尾崎妹加
※キャリアの浅いYuuRIの勝利。YuuRIが2回戦進出。
まずは先手の取り合い。妹加がラリアットを1発お見舞いしてスタート。さらに串刺しラリアットからのエルボー、セントーンを投下。さらには逆エビ固めに決める。
ブレーンバスター合戦では妹加がぶっこ抜く。続いてエルボー合戦。妹加が再びアルゼンチンバックブリーカーに取り、今度は成功。そしてそのままヒザを突き出して、バックブリーカーに落とす。さらにセカンドロープからのダイビングセントーン。2カウント。
妹加はエルボーを連打、YuuRIは妹加の足を引っこ抜いて動きを止めると、背後からサッカーボールキック。正面から低空ドロップキック、さらに619を決める。
YuuRIはトップロープからミサイルキック、2カウント。続けて、トップロープに上るも、妹加もコーナーに上がり、雪崩式サイドスープレックスで投げつける。YuuRIはランニングから背後に回ると、スリーパーに取り、そのままグラウンド式チョークスリーパー。
かなり絞りこんだが、妹加はパワーでおんぶ式に持ち上げると、そのまま背後に落として脱出。
さらに妹加が起き上がりこぼし式ラリアット3連発。これもYuuRIは2で返す。
妹加はスリーパーに取るが残り時間は1分のアナウンス。ここで妹加は自ら技を解き、ラリアット。
2発目を狙ったが、YuuRIがバックに回ると投げっぱなしジャーマン、2カウント。
残り30秒。妹加はラリアット、2カウント。残り10秒で旋回式アルゼンチンバスターで抑え込んだところ、2カウントまで入ったところで、時間切れ。
あと1秒あればというところだったが、時間が足りず。
この結果、妹加は2015年デビュー、YuuRIは2020年デビューということで、NEXTルールにより、YuuRIが2回戦進出となった。
・バックステージ
YuuRI「くじで引いて、誰が当たるかわからないというところで、妹加さんと当たるってなった時、パワー差とか…二度くらいシングルしたことあったんですけど、強いのはもうわかっているので、自分の中では今日、10分1本勝負だったので、負けないことが大事かなっていうのに重きを置きながら…。でも、受け続けていたら、それも返せなくなったらそれはダメなので、最後も危なかったです。10分でよかったなというのが本当のところです。で、1回戦突破となって、自分、『一番くじ』ってあるじゃないですか。あれを、一発で特賞を2回引いちゃうような、くじ運強い女なのに、正直、一番当たりたくなかった渡辺智子さん…にあたってしまって。今回は10分とういうのがあったかもしれないけど、2回戦は15分…不安でいっぱいです。めちゃくちゃ強いのは十分わかってます。過去戦ってボロボロになって、ぼろくそに泣いてっていうのがあるので、正直、怖いです。
でも日にちがまだあるので、その日までちゃんと自分の対策を練って、自分はチャンピオンに返り咲く目標があるので、その目標に向かってガンバレ!を燃やします。YuuRIのガンバレ!は止まらない。見ててくれ!」
▼同1回戦10分1本勝負
渡辺智子(1分56秒、目つきからの首固め)宮崎有妃
※渡辺が2回戦進出。
前Regina王者である宮崎はNEXTトーナメントで優勝して再び上谷の前に立ちはだかりたいところであるが、1回戦でいきなり実力者・渡辺と激突。
宮崎はその対策として、いきなり赤い布を持ち込んでリングイン。
そして赤の花道に赤の布を被った状態で寝ころび、渡辺を待った。
渡辺が入場する時、いきなり遅いかかる宮崎。まさか花道で寝ているとは知らず、呆気にとられる渡辺。
出鼻をくじいて、いい流れを作った宮崎はリングへ渡辺を連れ込む。しかし、ロープに飛ばすと、ラリアットを食らう。
それでも宮崎は直伝デスバレーで短期決戦に挑む。2カウント。今度はトップロープからのムーンサルトを狙ったが、これは自爆。宮崎は目つきから丸め込むがカウント2。ラリアットは両者相打ちとなる。
宮崎はフォールに行くが渡辺が切り返して抑え込むも2カウント。再び宮崎が目突きに行くと、これを渡辺は手刀で防ぐ。そして逆に渡辺が目突きを決めると、そのまま首固めに丸め込み、アッという間に3カウント。
したたかな作戦で1回戦を突破した。宮崎は早くもここで姿を消した。
・バックステージ
渡辺「まあ、1回戦は絶対(突破するって)決めてたんで。まあ、私はもうベルトしか見えてなかったので。マーベラスでもシングルのベルト巻けなかったし、全女の時も巻けなかったし。いよいよじゃないですか?
年齢関係ないですよね? そう思うんですよ、私は。ただねー、ドローになったら若い子が勝利じゃないですか。これ、たまにちょっと変えてほしいなっていうのがあって。長いキャリアのほうが勝ちっていうのもあっていいかなって。(記者に)そう思いません? 若い子ばかりオマケ付きじゃないですか。なんで私たちはそうやってもらえないんでしょうね。(2回戦のYuuRI戦について?)あのねー、何年か前に…当たってるんですよ。マーベラスだったり、伊藤道場とかで。その時は全然だったんですけど、どっかで試合見たときに一つ一つの蹴りとかがすごく重くなってて、体もちょっと大きくなっていたので、楽しみですね。楽しみしかないですね」
▼同1回戦10分1本勝負
桜花由美(7分56秒、エビ固め)チェリー
※ビッグブーツ。桜花が2回戦進出。
チェリーは桜花に対して「歳は上ですよ、でも、キャリアは下」とアピール。
その言葉をかき消すように、桜花はいきなりビッグブーツも2カウント。
チェリーも負けじと、いきなりの春夜恋狙いも桜花が途中で腰を落として回転させずにフォールへ。2カウント。
場外へ降りるチェリー。「上がって来いよ」「お前が降りて来いよ」というやり取りがあり、その挑発に桜花が場外へ降りると、チェリーは即リングへ上がり、通せんぼ作戦。
桜花はチェリーの足を引っ張るも、うまく場外に引き込めず。カウントは18まで進んだが、スキを突いて桜花が辛うじてリングイン。
それでも、チェリーはビッグブーツを空振りさせて場外へ落とすと、今度は北側のステージ上に持っていく。
そして客席のイスに座らせると、用意していたガムテープでグルグル巻きにして固定し身動きを取れなくする。
場外カウントが進むなか、桜花はイスごとリングへ戻ろうとする。イスが引っ掛かり、なかなかリングに入れないが、なんとか強引に19で見事に生還。イスに巻かれたグルグル巻きのテープをレフェリーが外す。
チェリーは桜花の顔面をマットに殴打。そしてはがしたガムテ―プをムチのようにふるって攻撃。さらにボディへのパンチから腕決め逆片エビ固め。残り5分。
チェリーはコーナーに振ろうとするが、桜花が逆転して串刺しブーツ。さらに顔面を足で押し付ける。さらにはランニング式ビッグブーツ。2カウント。今度はトップロープからのサンマドロップ狙いも、チェリーが追いかけて阻止。
ならばとコーナー上のブラディーEXで絞る。チェリーはコルバタ。一回転して足をつかんでのヒールホールドで絞める。桜花はスタンガン。
ビッグブーツと追い込む。チェリーは熟女でドーン!を3連発。
コルバタからフォールを狙うが、これを返した桜花が正面から至近距離のカウンター式ビッグブーツ! 粘るチェリーに止めを刺した。
・バックステージ
「なんとか、なんとか、(3カウントが)取れました。もうチェリーさん、卑怯ですよ、卑怯! 本当危なかったわー。
(2回戦は梅咲遥戦ですが?)梅咲はねー、若さやかわいさではね、ちょっと私のほうが劣ってるかもしれないけど、まあ、キャリアでちょっと次は15分なので、15分以内に仕留めたいと思います」
▼同1回戦10分1本勝負
コグマ(7分52秒、120%スクールボーイ)関口翔
※コグマが2回戦進出。
ある意味、今大会で一番予想の付きにくい好カードが実現。まずは両者、握手するも、コグマは早くも、クマ!ポーズを取らせようとする。
これに対して関口も「翔」コールを扇動する。両者のコールが交差するなか、まずは関口がロープに振るも、コグマはスライディングで場外へ。関口は追いかけるも、コグマが姿をくらます。関口は北側客席まで探しに行くも見当たらず。
すると、南側からコグマの姿が。「こっちこっち」と手招きする。翻弄されながらもリングに戻った関口に、エプロンでの回転エビから、低空ドロップキック。そして「強制クマ―!」と強制クマに捕らえる。関口は手を噛んで脱出。
そしてエプロン上でアームブリーカー。側面からドロップキック。リングに戻ってフォールも2カウント。
関口はストンピング。コグマの「クマ!」ポーズに「なめとんのかー!」とエルボー。コグマはDDT。
串刺しタックルから、ダイビングボディアタック。2カウント。
関口はエルボーを放とうとするが、コグマがガード。これが2度続き、3発目はフェイントしてからエルボーを決める。
今度はコグマがバックを取るも関口がフライングメーヤーで切り返して、低空ドロップキック。ワキ固め。続けてミサイルキックを放つ。今度は関口が変形のサーフボード。長時間絞るも、コグマはなんとかロープに逃れる。残り3分。
コグマはエビ固め、ここから両者丸め込み合戦となるがいずれも2。関口が腕を取っての回転エビも2カウント。
ここでコグマは120%スクールボーイに取り、3カウントを決めた。これでコグマが2回戦へ進出となった。
・バックステージ
「クマ! 今日は強制クマ!ができたんで満足です。関口翔選手とは以前、戦ったことがあるような気がするんですけど、その時は(髪が)黒かったんで違う人かな…? まあ、無事にクマできて、勝って2回戦に行けます。(初参戦となるwaveについては?)楽しかったです。スターダムとはまた違うワチャワチャ感というか、懐かしい感じがしました。(2回戦の炎華について?)炎華選手にひとこと、『やらぬなら、やるまで待とう、クママギス』。クマ!」
▼同1回戦10分1本勝負
狐伯(8分17秒、パケーテ)清水ひかり
※狐伯が2回戦進出。
まずはゴングと同時に、両者ともに突っ込み合おうとするも、ともに動きを止める。
清水がアームホイップから飛び蹴り。これに対して狐伯も飛び蹴りで対抗。
狐伯はヘアホイップ、コーナーからのヘアホイップ。さらに足を払うと低空DDT。そしてランニング式ロケットキック。清水は足をすくって飛びつき十字固め。ここからエビ固め合戦となるがともに決まらず。
狐伯が横入り式エビ固めを狙うも、清水は途中で腰を落としてフォール。2カウント。清水はカラド―ラを決めるも2カウント。ここから再びエビ固め合戦。
狐伯はパワースラム。清水もパワースラムで対抗。
ともにヒザを付いた状態でエルボー合戦。ここからスタンディングでのエルボーの打ち合いに。狐伯がエルボーで打ち勝つと、ブレーンバスターで投げるも、カウント2。5分経過。狐伯が背後、そして正面からのロケットキック。さらにはカミゴエ。2カウント。ミサイルキックも2。
そしてブレーンバスター。コーナーに上るが、清水は迎撃のPKF。これで狐伯の動きを止めると、デッドリードライブ。さらにはPK。残り3分。
清水はトップロープからダイビングフットスタンプを敢行するが2。バズソーキックも2。狐伯も丸め込みを連発するが、清水は2カウントで返す。
ここで清水が飛び込むと、狐伯はパケーテで切り返してこれで3カウント。一瞬のスキを突いて、狐伯が2回戦へコマを進めた。
狐伯は自らを鼓舞するように吠えてから花見を引き揚げた。
・バックステージ
狐伯「(1回戦突破おめでとうございます)ありがとうございます。(パンパン!と自ら拍手)これは当然の結果です。私は優勝しか目指していないので。(お互いスピーディーな戦いでしたね?)最初から、もうスピードで行こうと思ったんですけど、読まれていましたね。いや、読まれていたのか、同じ気持ちだったのかわからないですけど、結構熱い気持ちになったけど、
自分はNEXT勝ち上がっていかなきゃいけないと思っているので、自分の気持ちのほうが強かったということですね。(2回戦は青木いつ希戦ですが…)これがちょっと結構な強敵ですが、私は3回戦、4回戦、5回戦…? 何回戦あるのかわからないですけど、青木で止まっているわけにはいかないので、ぶっ倒したいと思います」
・インフォメーション
6試合経過の時点でインフォメコーナーへ。欠場中の旧姓・広田さくらがリングイン。
新グッズや売店の情報を伝える。新グッズとしては、パーカーの受注生産が始まるとのこと。
さらにFC限定のクリスマス&忘年会は12・21土曜日に開催される。同時にFC入会キャンペーンを開始。キャンペーン中は入会金2200円が無料となる。
いま入会すればFC限定イベントに参加も可能。ほかにも2・1新木場での宮崎&炎華バースデー大会のチケット発売が開始。
炎華シート、宮崎シートの特典などをお知らせした。
また広田の現在における状況を報告。広田は「年内はまだ無理と思いますが、リハビリを頑張っていますので引き続き、応援よろしくお願いします」と挨拶した。
▼同1回戦10分1本勝負
梅咲遥(7分21秒、原爆固め)ななみ
※梅咲が2回戦進出。
セミは梅咲対ななみのディアナ同門対決。waveのリングでは独特の存在感を発揮しているななみに注目が集まる。
まずはななみが突進してエルボー。これに梅咲もエルボー返し。
ななみの追走式エルボーに対して、梅咲は追走式ドロップキック。さらに空中でタメを作っての低空ドロップキックを決めた。2カウント。
梅咲がトップロープ。ななみはデッドリードライブで切り返す。さらにタックルを打ち込み、2カウント。ななみはスリーパー。
ロープに逃れた梅咲はフライングネックブリーカーからミサイルキックを投下する。
バックの取り合いから梅咲は重いエルボー3連発。
これに対して、ななみは背後からスリーパー。
さらにグラウンド式へ移行する。梅咲はグルグルとリング上を動き回ってなんとかロープを掴む。
ななみはセカンドからボディプレスもカウント2。
今度はトップロープへ。梅咲が迎撃して、雪崩式変形ブレーンバスター。5分経過。梅咲がエルボーを連打。
ななみも打ち返す。梅咲はさらに倍返し
。ここでななみがタックルで梅咲を吹っ飛ばすと、ノーザンライトスープレックス。
続けての裏投げは梅咲がエビ固めで切り返すも2。梅咲がエルボーからキューティースペシャルも2。続けて梅プレスも2でキックアウト。ななみが驚異の粘りを見せる。梅咲はダメ押しとばかりにジャーマンを繰り出し、ようやく3カウント。粘るななみの追走を振り切った。
・バックステージ
「まさかの同じディアナのななみとシングルだったんですけど、自分、明日も2AWさんで、笹村さんがいまディアナのシングルのベルトを持っているんですけど、シングル戦線は負けてられないので、今回しっかりななみに勝つことができました。2回戦は桜花選手とシングルで、桜花選手とは茨城県出身というのが同じなんですけど、(桜花が出身の)古河が本物なのか、(梅咲が出身の)牛久市が本物なのか、この戦いで決着をつけてやろうと思います。応援よろしくお願いします」
▼同1回戦10分1本勝負
炎華(時間切れ引き分け)柊くるみ
※キャリアの浅い炎華の勝利。炎華が2回戦進出。
炎華の1回戦に立ちはだかるのはくるみ。くじ引きの結果、炎華がメインを務めることに。なんとしても1回戦を突破したい炎華にいきなり難敵が現れた。
まず、炎華がドロップキック4連発。しかし、くるみは倒れない。
5発目のドロップキックを振り払うと、フットスタンプを投下する。
炎華は必死によけて、今度はアームホイップに取ろうとする。くるみは投げさせず、タックルで倒す。
くるみは炎華を軽々と持ち上げると、滞空時間を取ってからのボディスラム。そして今度こそ、フットスタンプを落とした。
さらにキャメルクラッチに取る。炎華がロープを掴むと、背中へのフットスタンプ。さらにストンピングを背中へ落としていく。
くるみは逆エビならぬコの字固め。ものすごい反り具合となるも、炎華は必死に耐え抜く。痛みに耐えながら必死に立ちあがってエルボーを打ち込むが一発で返される。
炎華のボディアタックはキャッチされるも、即座にDDTに切り返す。さらに串刺しドロップキック。
くるみが突進すると、側転で切り返してのドロップキックから、側転エルボー、低空ドロップキックを決めた。2カウント。
炎華は思い切って、ボディスラムの体勢も持ち上がらず。逆に軽々と投げられる。くるみは逆エビに取ろうとするが、炎華はエビ固めに切り返すとコーナー・ティヘラ。
くるみが場外へ転落すると、トップロープからのプランチャを敢行。
場外カウントが進んでいき、リングへ戻ろうとするくるみを炎華は足で蹴りで阻止するも、カウント14でリングイン。
炎華は低空ドロップキックを連発で打っていくと、ミサイルキック。2カウント。さらにSTFで絞り上げるも、ロープブレイク。残り1分。
時間切れが迫る中、くるみはトラースキックからサマーソルトドロップで猛ラッシュ。カウント2で炎華が肩を挙げると、観客から拍手が起きる、残り30秒。さらにカナディアン式フェイスバスターを決めるがこれも2カウントで炎華が踏ん張る。
くるみはラリアットを見舞ったが、キックアウトしたところで10分が経過。炎華が先輩のくるみに対して、時間切れのドローに持ち込んだ。
くるみは2010年デビュー、炎華は2023年デビューということで、NEXTルールにより炎華が2回戦へ進出した。
試合後、2回戦へ進出した8選手がリングへ上がる。11・17アミスタ大会への抽選へと移行。その結果、下記のカードが決定した。
・狐伯 対 青木いつ希
・渡辺智子 対 YuuRI
・炎華 対 コグマ
・桜花由美 対 梅咲遥
この2回戦4カードが次回大会である11・27アミスタ大会にて行われる(2回戦は各試合15分1本勝負)。
最後は殊勲の炎華がマイクでシメの挨拶。
「炎華、2回戦進出しましたー! 勝ってはいないし、最後はボロボロだったけど、キャリアが若いというのも今回のトーナメントの武器だと自分は思っているので、この武器を生かしつつ、優勝して上谷さんのベルトに挑戦…します! (2回戦で当たるコグマがクマのポーズをさせようとする)クマはしません!(ブーイングが起きても)ヤです! 今日NEXT開幕して、15日の決勝までNEXT盛り上げていくので、最後まで応援よろしくお願いします」
・バックステージ
「くるみさんは大阪でシングルやらせていただいてて、その時もボロボロで負けていて、くじ引きでくるみさんで、しかもメインで本当に緊張したんですけど、今回NEXT開幕してwave所属の若手として、自分が盛り上げていきたいという気持ちと、スターダムにベルトが行ってしまったということで、自分が挑戦したいという気持ちを全部ぶつけて試合しました。最後はボロボロでしたけど、キャリアが若いというのも武器なので、勝ちは勝ちということで2回戦も頑張りたいと思います。
(2回戦はコグマ戦となりましたが?)くじ引いた時に『クマやる?』って感じのことをやられたんですけど、自分は絶対やらないし、コグマさんが所属しているスターダムさんにベルトが流れたので、スターダム対waveみたいな感じで、所属の私が絶対に勝ちたいと思います」
2024.11.04
『2024 Prime WAVE』
日時
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11月4日 月曜日祝日
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観衆
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735人
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場所
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後楽園ホール
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1,Prime Young wave(10分1本勝負)
△炎華(時間切れ引き分け)咲蘭△
年内にアイスリボン退団を表明している咲蘭がwave参戦。炎華と注目のシングル一騎打ちで後楽園大会がスタート。
両者、ドロップキックは相打ち。エルボー合戦から、炎華がエルボーを連打。咲蘭がカニばさみ。両手を踏みつけ、ストンピングを落とす。
さらにエプロンにも持っていき、その両手に尻餅をつく。炎華も反撃に移り、ドロップキックを連発し、STFに固める。
咲蘭がロープに逃れると、炎華はエプロンでの磔から背面にドロップキック。カウント2。
ストンピングの連打から、ヘアホイップ。
咲蘭も髪をつかみ返してヘアホイップ。さらにねじりを増してのヘアホイップと連発する。続いて全体をかけての踏みつけからキャメルクラッチ。
ここでもまた髪をつかむ。炎華がロープに逃れる。炎華は起き上がると、巧みなロープワークからドロップキック。
側転エルボーを狙うも、これはすかされる。
咲蘭がコーナーに振ると、炎華はブーメラン式ミサイルキックで返す。
炎華が側転エルボーからドロップキック。そしてSTFに固める。ロープブレイク。咲蘭がドロップキックからマウントパンチ。
炎華もマウントパンチでやり返す。
残り時間3分。両者、マウントの取り合いから、咲蘭がグラウンド式スリーパーに取っていく。辛うじて炎華はロープに。
ロープにもたれる炎華に対して、咲蘭が619。セカンドロープからのダイビングフットスタンプは2。
残り1分。
咲蘭がジャパニーズレッグロールクラッチもカウント2。咲蘭が丸め込んでいくが、炎華も切り返してのエビ固めも2カウント。
ここからエビ固め合戦となるも、10分が経過。ドローという結果に終わった。
2,チャレンジ・サバイバルwave(30分勝負)
櫻井裕子(21分19秒、オーバー・ザ・トップロープ)桜花由美、ななみ
※時間差バトルロイヤル。通常ルールに加えオーバー・ザ・トップロープルールを採用。負け抜け勝ち残りとなる。
退場順=①梅咲②真琴③チェリー④清水⑤青木⑥関口⑦藤田⑧花園
1分おきに選手が入場する時間差バトル。オーバー・ザ・トップロープは失格となる。まずは1人目の梅咲と2人目の青木でスタート。
青木がまずは梅咲へタックルで打ち勝つと、串刺し背面タックル、フェースバスター、ボディプレスと畳みかける。
1分が経過。3人目で桜花が早くも登場となる。ちょうど、梅咲がブレンバスターでフォールに行った際に桜花がカット。青木&梅咲の連携をかいくぐった桜花がダブルのフェースバスター。
続いて4人目で櫻井が登場。リングインしてすぐさま、青木にコブラツイスト。
その背後から、梅咲が二人まとめてスクールボーイ狙い。櫻井と青木がこらえる。その3人へそれぞれ、桜花がビッグブーツを放って、まとめてフォールにいくが2カウント。
5人目は清水の登場。4人それぞれをコーナーに振ってまとめると、PKFが青木にのみ命中。櫻井が青木にボディスラムを決め、残の4人でCOLOR’S連携のイロトリドリを決める。
さらにワー!プレスからフォールも2カウント。
6人目の関口が入り、カットに。関口は「コイツだー!」と梅咲に照準を絞り、フライングネックブリーカー。
さらに青木との連携で、桜花を蹴散らしてハイタッチ。
しかし、その瞬間、関口が青木を裏切りフォールに持っていく。2カウント。7人目のチェリーが登場。
いきなり持参してきた魔法の杖で各選手を攻撃。「凶器だろー!」と、青木が抗議。チェリーは清水の手を強引に持って、青木にダブルのクロスライン。青木がダウンすると、ほかの選手も次々とその上に乗せていく。
全員を重ねて乗せた状態のまま、まとめてのアンクルホールドを決める。
ここで8人目、救世主・ななみがリングイン。コーナーに各選手を振っていき、関口にダイヤル固めを決める。9人目の花園が登場。いきなりのシャボン玉&フラワーで関口を攻撃すると、さらにキャメルクラッチ。
「やっていいですか?」と、確認してからのスイングDDT狙いも、逆に関口に雪崩式ブレンバスターを食らう。
ここでラストとなる10人目の藤田あかねが登場。まずは自己PR。「ちょっとすいません、私、プロミネンス脱退しまして今日からただのフリーとして活動していくことになりました。景気づけに優勝して、これから一人でやっていきますので、これからもよろしくお願いします」と決意表明した。
しかし、挨拶が長すぎたためか、全員から標的に合い、いきなりリングから落とされそうになる。かろうじて耐える。
11人目、waveへ久々登場の真琴。コスチュームの色がほぼ被りの桜花を見て、「桜花さん、タッグお願いします」と共闘を呼びかける。そして、桜花&真琴がビッグブーツで各選手を蹴散らす。
梅咲のみビッグブーツを浴びずにリングへ残る。
場外へ落ちた選手たちを見ると、我慢できなくなったのか、トップロープへかけ上ると、場外プランチャを決めるも、全選手でキャッチしてOTTにはならず、リングに入れる。
ここで各選手もリングへ戻り、気が付けば、4人がそれぞれの選手をヘッドロックに決めて、リング中央で鉢合わせ。
ここで桜花、梅咲を除く全員がリングに倒れる。輪が出来上がり、その輪の中で、梅咲が桜花にエストレージャを完成させる。カウント2で桜花が返す。
ここで桜花がビッグブーツで各選手を場外へ蹴散らすと、再び梅咲が我慢できずに場外ダイブのプランチャ。今度は普通に足がついてしまい、OTTで失格第1号に。
真琴が関口と藤田をビッグブーツで蹴散らし、関口にダブルアームスープレックス。さらにタランチュラで捕獲したが、さすがにエプロン際で決める技だけに、周りから落とされて失格。
その後、チェリーが清水にバックを取られて、ジャーマンを狙われる。しかし上がらず、各選手が背後からフォローに行くが、挙げることができず、次々に選手たちが助太刀に入り、数珠繋ぎのような状態に。残った桜花は「よっしゃ、ここは」
と気合を込めたが、やはり上がらず。先頭にいたチェリーが振り向くと、技を解いて、順番に熟女でドーンを連射。最後に残った桜花には「熟女が熟女にドーン!」を打ち込むがこれは失敗に終わる。
桜花も掟破りの「熟女が熟女にドーン!」で対抗するも、こちらも空振り。その桜花を春夜恋に捕らえたチェリーだが、そのまま全員から抑え込まれて失格。ここから各選手が丸め込み合戦に突入するが、どれもカウント2で返して決まらず。「もういいだろー!」と青木がツッコむ。
「オマエ丸め込んだか?」とななみに問いかけると、「込んでないです!」と答える。「よっしゃオマエだー!」と青木&関口がななみに照準を絞り、青木の大外刈りから、関口のセントーン。そして「2017年組仲良しプレスー!」を決めて、「チーム・ホカクドウ」ポーズ。後ろから、清水、桜花が同じようにポーズを決めるが、「改めまして、2017年組いくぞー!」
と青木が桜花の背面へニー、関口がエプロンからのドロップキック。続けて清水が桜花へ突進するも、身をかわされ、落とされそうになる。両手でロープをつかんだ清水が「アイルビー・バックー!」となんとか体勢を持ち直してリングインしようとするも、結局、青木に蹴落とされる。清水が失格。桜花と櫻井がダブルのビッグブーツで青木&関口をエプロンへ落としていくも、二人ともなんとかロープをつかんで転落を阻止。ここで花園が爆弾を投下し、青木、関口がビビって手を離し、失格。
藤田が桜花を捕らえボディスラム。さらに花園を持ち上げ、パワーボムで桜花のもとへ落とす。カウント2。藤田は桜花を抱え上げる。着地した桜花はビッグブーツで藤田を押さえ込んだ。
残るは4人。桜花と櫻井が手を組むと、ななみも花園と組む。桜花&櫻井がダブルのビッグブーツを浴びせる。ななみはさらに一人で二人のビッグブーツを食らう。花園が「よってたかって、みんなでいじめて恥ずかしくないのか、1対2でやってやるよ!」とアピール。「来い!」と手を広げたが、背後からまさかのななみによるスクールボーイで丸め込まれて失格。
残りは3人。ななみと櫻井がエルボー合戦。桜花が飛び込むとななみ&櫻井でダブルタックル。再びエルボー合戦。殴り合いからやがて落とし合いとなり、エプロンでの攻防へ。このチャンスに桜花がビッグブーツでまずは、ななみを蹴落とし、ななみが失格。さらに櫻井が背後から桜花を場外へ蹴落とす。こうして一人残りで櫻井が優勝となった。
二上会長が「このバトルの優勝者には、Reginaか、DUAL SHOCK挑戦の権利を与えられます」と意外過ぎるご褒美を発表。
櫻井は「3月に挑戦したReginaにもう一度挑戦したい気持ちもありますが…、最高のパートナーを見つけてきました! 宮崎さんと組んでDUAL SHOCKに挑戦させてください!」と宮崎とのタッグで挑戦を表明した。
二上会長は「裕子ロケット? わかった、裕子ロケット踏まえて、次挑戦してください」と挑戦権を与えた。
3、Prime コミカルwave(30分1本勝負)
松本浩代(10分25秒、体固め)小仲=ペールワン
※Xは松本都+松本浩代。浩代がペールワンの上に都をボディスラムしてフォール。
広田が自主興行で肩をケガして欠場。続いて代打出場となったウナギ・サヤカがCMLL遠征でろっ骨をケガをしてしまったため、欠場に。まずは広田とウナギがお詫びの挨拶。
広田「改めまして、アジャコングへのカンチョーにより」
ウナギ「メキシコ遠征中であばらがポキッと折れて欠場となりました」
二人「このたびは代打による代打の欠場に誠に申し訳ありませんでした」
とともに欠場のお詫び。そして、「一番謝らなきゃいけない相手」(広田)のXを前にまずは、小仲=ペールワンが登場。
続いて、出てきたXが、松本都! いろんなどよめきの中リングへ上がるも、リングへ入る直前につまづき、早くも暗雲たちこめる。
「まじめにやれよ、都ー! お前、Xかこのやろー」とセコンドの広田が突っ込む。
ゴングと同時にペールワンがジャイアントスイング。さらに持ち上げエアプレーンスピン。回転技を連続する。なんとか都がスクールボーイも2。ここからエルボー合戦。都が回し蹴りからシャイニングウイザード狙い。これをカットしたペールワンが再びエアプレーンスピン。そのままリングへ降ろそうとしたスキに、都は強引にグランド卍。ペールワンがロープブレイク。
都はトップロープに上り、Y字バランスを決めると、ペールワンがそこからエアプレーンスピンに持っていく。途中から回転の向きを変えるおまけつき。都がカウント2で返すと、再びジャイアントスイング。
転技をひたすら繰り出すペールワン、さすがに自分自身もダウン。都が場外へ逃げようとするが、セコンドの広田&ウナギに戻される。「誰か助けて―!」と叫んだ瞬間、ゴジラ音楽が流れる。
すると、もう一人の「X」、松本浩代が登場。Xとは、松本都+松本浩代だった!
「松本、いらっしゃいー!」と手を広げて歓迎する都に浩代はビンタ。
浩代がペールワンにタックル。「ダブルー!」とアピールする都に「触んなー!」とチョップで倒す。ペールワンはその間にコーナーにて、ヨガ式倒立。ならばと、都も別コーナーでY字バランス。
浩代は「松本コール」に合わせて、頑張ってロープに乗る。「無理かも…」と言いつつ、広田、石黒レフェリーが両サイドからアシスト。
ここからロープ渡りで渡ろうとする。なんとか数歩、歩いて一応、成功する。
浩代はリングに降りると、ペールワン&都へダブルバックドロップ。都をフォールに行くが、「味方同士」と言われてカウントは認められず。
ペールワンが浩代にエビ固めからエアプレーン狙い。浩代はこれを阻止してバックに回ると、都もバックに回る。ペールワンもバックに回るが、誰も投げられず。
ここで広田が割って入り、カンチョー狙いも、なんと浩代に命中。「今度こそ今度こそ」と言いながら、続いて都に命中。
ペールワンがトップロープ。ここで広田&ウナギが背後から自撮り棒を使ってのカンチョー。この間に浩代が雪崩式ブレンバスターを狙う。
都は二人を根こそぎパワーボムで投げつけようとするが、浩代のみしか投げられず。ペールワンはトップロープから手刀を落とす。浩代がカットに入り、都がフットスタンプ。
ペールワンが回し蹴りに来たところを都が防御し、そのまま足を持ち上げてY字の状態に。都も自らY字となり、浩代コールが起きる。ならばと、浩代もY字を示してからのダブルラリアット。
そして、都に旋回式ライガーボムをペールワンの上に落として3カウント。なんとかハチャメチャの試合にピリオドを打った。
4,Prime challenge wave〜legacy〜(30分1本勝負)
『極悪同盟』ダンプ松本&〇ZAP(6分25秒、片エビ固め)狐伯●&香藤満月
※ラリアット。
狐伯にとって、ダンプとの初遭遇。ダンプは久々のwave参戦となるが、果たして…。まず、いきなりダンプがレフェリーへ竹刀攻撃。そしてそのまま狐伯&香藤へ奇襲をかけてスタート。
場外戦のなかゴングが鳴る。場外でもダンプの竹刀を浴びる狐伯。さらにZAPのイス攻撃を食らう。これで狐伯はいきなりの流血に追い込まれる。
エプロンまで戻った狐伯に、さらなる凶器攻撃。場内のブーイングを浴びる。ダンプはさらにフォーク連打で額に突き刺す。
狐伯もエルボーで返すが、ZAPにつかまり、再び凶器に餌食に。ダンプがラリアット。狐伯コールが起きる。しかしダンプの凶器攻撃は収まらない。
石黒レフェリーにも一撃。カットに入った香藤にも竹刀攻撃。
狐伯がダウン。ZAPが抱え上げる。ダンプが竹刀で叩きつける。
香藤がたまらずカットに入り、ZAPにドロップキックからボディプレス。しかし、ZAPもラリアットで返す。
狐伯はZAPにカサドーラ。続けて、ロープに走ったが、ここでまたもダンプの竹刀を浴びる。
ここでダンプが一斗缶を持ち出すも、これを狐伯が受け止め、それぞれに一撃。なんとかやり返すことに成功。
香藤も助太刀に入り、ZAPにボディプレス。
狐伯はトップロープからボディプレスを狙うがZAPの剣山を浴びる。
ここで再びダンプが竹刀。ZAPも竹刀からラリアット。
これで3カウントとなった。
ブーイングが起きる場内。ダンプはそのブーイングに両手を広げて応える。そしてマイクを持つ。
「wave、久々にオファーが来ました。GAMIさん、寝てたんじゃねえの? ダンプのこと忘れてたのかよ? 今日もたくさんのお客さん、ありがとうございます! (狐伯に)おい、どうだ、流血した気分は? 気持ちいいだろ、燃えるだよ、狐伯が前、ミコトという名前でマーベラスにいるとき、
礼儀正しかった。挨拶できる礼儀正しい選手でした。いまも礼儀正しい狐伯となって頑張っている、礼儀正しい人は先輩にもかわいがられるし、しかも伸びるんだよ、狐伯は血だらけになっても向かってきたからな。
(香藤に)おデブちゃん。がんばれ。がんばれ。もうちょっとがんばれ。(頭に手を当てて)がんばりなさい。今日はありがとうございました。またwaveに呼んでもらえることを望んでおります」
・バックステージ
狐伯「初の極悪同盟、みんなに応援されていたけど、何にもできなくて、でもこれが、自分が見ていたプロレスだったから…こんな後楽園っていう舞台で対戦させていただいて、いまはうれしいという気持ちだけど、次やった時…ボコボコにできるよね?」
香藤「私がこのカードに組まれた意味を組まれた時からずっと考えていました。ディアナにはジャガー横田選手がいるんですが、ジャガーさんよりも怖くて、違う強さがあって、手も足もでなくてとても悔しいので、やり返すチャンスをいただけたらその時はもっともっと自分の力を出して全力でぶつかっていきたいです」
狐伯「自分たちでそのチャンスを取りに行こう!」
5,DUALSHOCK WAVE~WAVE認定タッグ選手権試合(30分1本勝負)
<DUALSHOCK WAVE優勝・挑戦者組>〇本間多恵&尾﨑妹加(19分26秒、新時代)SAKI●&世羅りさ<王者組>
※第36代王者組が3度目の防衛に失敗。本間&妹加組が第37代王者組となる。
DHAUSHOCKWAVE覇者の本間&妹加がwaveタッグへ挑戦。カラミネンスにはプロミネンス&COLOR’S勢がセコンドに付き、二人をロープ上げで招き入れる。
まずは挑戦者組のほうから握手を求める。本間が「SAKI!」と呼び込む。
「多恵」「SAKI」コールが交差する。いきなり世羅がカットに入り、ダブルを狙うが、本間がカラミネンスの攻撃をかわし、逆に二人をコーナーへ振る。すかさず、妹加が串刺しタックル。
本間が別コーナーで待機し、カラミネンスへダブルのぶら下がり腕ひしぎ。ここからSAKIへアームブリーカー。
SAKIがチョキパンチで返す。SAKIは片腕と片足を持っての変形ジャイアントスイング。
。世羅にタッチ。世羅は本間のシューズにパンチを連打し、グーパンチのアピール。ここから逆エビに決める。
SAKIも飛び出し、カットに来た妹加を捕らえ、ここでダブルのカンパーナを完成させる。世羅が背中へのニー。2カウント。
世羅が本間を磔攻撃。背中へのエルボー。ここで本間がコルバタで流れを変えてドロップキック。妹加にタッチ。
妹加が世羅へタックル。カットに来たSAKIを捕らえて、世羅に投げつけてのボディスラム。続けて二人まとめてセントーンを投下。
妹加が世羅へ串刺しラリアットからエルボー。世羅もセラリズムバスターで返す。SAKIへタッチ。
SAKIがビッグブーツ。カニばさみから後頭部へのニー。背後からのビッグブーツ。妹加も背後からラリアット。そしてバックブリーカーに捕らえるも、世羅がカット。
妹加がサイドスープレックスからダイビングセントーン。2カウント。続いて本間がドロップキック。トップロープからのからミサイルキック。2カウント。
さらにワキ固め。メ・ジャモ・タエに移行したところで、SAKIがロープへ逃れる。本間の低空ドロップキックをかわしたSAKIは後頭部ニー。
SAKIがスイング式リバースバスター。エルボー合戦に移行し、お互いが意地の張り合いを見せる。
SAKIはロープ上段を使い、リバウンド式ブレンバスター。さらにアトミックドロップ。カットに来た妹加を場外へ落とす。
本間がエルボーを放つと、SAKIがフェイスロックに捕らえる。妹加かがカット。ここでSPiCEAPが合体式619でフォールも2カウント。
世羅がカットに入り、カラミネンスが対角コーナーニー攻撃からダブルのコーナープレスも2カウント。
妹加がダブルのラリアットで流れを変えて、合体の特攻バスターを決めたが2カウント。
15分経過。
妹加がマイカバスターを狙うが、世羅が背後からカット。本間がSAKIの腕を捕らえてトップロープからの雪崩式腕ひしぎ。決めた瞬間、世羅がダイビングニードロップでカット。カットに来た妹加に世羅がセラリズムバスター。
リング上は本間とSAKI。エルボーとキックの打ち合いに。SAKIがビッグブーツも1カウント。本間がワキ固め。ロープに逃れたSAKIはえびす落とし。続けてケンタッキーボムも2。SAKIが今度はランニング式ブレンバスターを狙いに行くが、宙で切り返した本間が新技で
ある新時代を決めて3カウントを奪った。ついにSPiCEAPがベルト獲得となった。
本間「カラミネンスからSPiCEAP、勝ちましたー! SAKIー、SAKIー、SAKIー! と世羅。もちろん、世羅さんにもお世話になっておりますけど、SAKIさんは元いた団体の先輩で、私には団体内に先輩いなくて、いつも自分が上でした。そんななかにSAKIっていう先輩が自団体にできたことが自分にとって、どれだけ支えで、どれだけのエネルギーをもらったか。私はそれをリングの上で勝負して、勝って伝えたかった。でもそれができなかった。私がケガしていたからね。でも巡り巡って、同期の大事にしているSPiCEAPで、特別な先輩、SAKI、そしてカラミネンスを超えられたことを誇りに思います。妹加、いつもありがとう。あとどの試合かわからないけど、櫻井が出しゃばっていたみたいだけど…」
妹加「自分たちが試合前だったんであまり聞こえなかったんですけど、試合で勝ったんだって。勝ったからシングルかタッグ挑戦できるってなって、タッグを選んでってことまで聞こえてきたけど、本当のこと?」
櫻井がエプロンサイドへ。
櫻井「私はカラミネンスと試合がしたくて、宮崎さんと挑戦するって言ったんだよ。それはでも違うでしょ、waveのベルトが欲しいんだよ私は」
妹加「たった今取ったばかりなのに、後輩のオマエに渡すわけないだろ!」
櫻井「私のパートナーは宮崎さんだぞ。お前らの先輩だろ! 私がバトルで優勝したから、この権利を手に入れたんだよ」
本間「まあ、宮崎さん一緒ならやっていいよ」妹加「確かに宮崎さんともう一回試合したいから、いいよ」
櫻井「どいつもこいつも宮崎酸と試合したいって…私だろ。私。おめーらから勝つのはこの私だよ。SAKIさんの分まで私がこの仇を取ってやるよ」
本間「わかったよ、その意気込みだけは勝ってやるよ。でもリングで証明しないと何の意味もないから。バイバイ」
・バックステージ
本間「やった、妹加ありがとうー! 長かった。タッグって本当に可能性が無限大だっていうことを、でもこれを教えてくれたのはSAKIなんですよ。
SAKIと出会って、タッグの面白さだったり、自分ひとりでかなえていけないっていう夢をかなえていけるってことを教えてくれたのは特別な先輩のSAKIなんですよ。今このベルトを巻けてることにwaveさんにもアクトレスガールズにも、世羅さんにも、もちろんSAKIにも感謝でいっぱいですね」
妹加「せっかく二人で久しぶりにベルトを巻いたんで、たくさんたくさん、できるだけ長くベルトを巻いていたいよね」
本間「防衛戦いっぱいしたいよね、さっそく、櫻井とね…宮崎さんとだったらね。やりたいよね」
妹加「しかもシングルのチャンピオンだしね」
本間「はっきり言います。宮崎さん狙いで行きます。すぐやりたいよね」
妹加「いつでも準備万端なので待ってます。これからもSPiCEAPから目を離さないでください」
本間「新時代の幕開けです」
6,Regina di WAVE〜WAVE認定シングル選手権試合(30分1本勝負)
○<挑戦者・第15代波女>上谷沙弥(22分51秒、ウラカンラナ)宮崎有妃<王者>●
※第21代王者・宮崎が7度目の防衛に失敗。上谷が第22代王者となる。
まずは宮崎が旧・上谷ポーズを決めて入場。
これに対して、上谷も黒に染まった今の姿をそのまま映し出す。セコンドには渡辺桃が付く。
記念撮影から両者がコーナーに戻ると、二人への声援が交差する。
上谷が握手を求めると、宮崎が応えようとする。これを上谷が拒むと、アカンベーのポーズ。宮崎はその指を持つと、なんと口に入れてなめ始める。
あわてて指を離そうとする上谷だが、この動乱から宮崎はいきなりの恥ずかし固めをトライ。なんとか暴れて阻止する上谷。宮崎の突進をショルダースルーでエプロンへ落とすと、その場でブレンバスター。
場外へ落ちた宮崎へスワンダイブ式のプランチャ。そして、イスをリングに入れると、両手を挙げてのポーズ。さらにそのイスに座る。
リングへ戻った宮崎をカニはさみからイスに痛打させ、低空ドロップキック。コーナーに振っての串刺しニー狙いは、宮崎がそのまま持ち挙げて落とす。上谷がエルボーを連打。宮崎は低空ブレンバスターで切り返す。
宮崎は目つきから恥ずかし固め狙いも、これは上谷が一回転して防御。すると、客席からはブーイング。
ならばと、宮崎はビッグヒップを連打。そして「移動式恥ずかし固め行くぞー!」と宣言して場外へ落とす。二人はそのまま花道の奥へと消える。すると、しばらくすると、台車の上に、変形恥ずかし固めを上谷に決められた宮崎の姿が。それを渡辺桃が台車で運ぶ。
リングへ戻ると、上谷がストンピング。しかし、上谷にはブーイングが飛ぶ。意味が分からない上谷に、宮崎が「ちょっと待って、オマエは何しにこのリングに上がってるんだよ。お客さんが何を見たいかわかってるのか」と問いかける。「わからない」と手を広げる上谷。「上谷の恥ずかし固め見たいよね?」と宮崎は客席に尋ねると、なんと「見たい」コールが大爆発
ここで宮崎は強引に恥ずかし固めの体勢に取り「カメラの準備をしろー」とアピール。両足を絡めていくが、上谷は必死にロックする。
あと一歩のところで、上谷は回転して防御。客席からは「もう一回」コールが起こる。
宮崎は「上谷、分かったよ、そんなに嫌なら」と、ボディスラム。ここで「布持ってこい―」アピール。「今から後楽園のお客さんに、人間浮遊を見せます。ミュージックスタート!」といつものようにBGMが鳴り、上谷に布をかける。
宮崎が曲に合わせて振り付け。しかし、両手をつけるも浮いてこず。「もう一回」コールが起きる。ここで二度目のチャレンジも、まったく上がらず。ブーイングの場内。
「えっと、あの、上谷さあ、あ、おっけおっけ、私のほうが間違ってたね。こうやってぐーっとね。わかった。私がやる」
再び音楽が鳴る。宮崎が布に隠れる。ここで上谷コール。どうしてよいかわからない、上谷にセコンドにより桃までリングへ引きずり込まれる。
見よう見まねで二人がかりで、布に手を押さえると、布が宙に浮き上がる。しかし、二人はこれ以上やってられないとばかりにストンピング。
場内は大ブーイング。上谷&桃が場外へ宮崎を落とす。宮崎がイスを持ち出し、上谷を殴打。イスをさらに投げつける。
今度は宮崎がラダーをリングへ持ち込み、上谷をリングへ入れる。そして上谷のボディへイスを乗せて、「ブレンバスター!」と宣言し、ラダーにブレンバスター。ラダーが上谷へ命中する。さらにコーナーへ宙づりにすると、顔面の前にイスを横位置に張り付け、ラダーを投げつける。
15分経過。ロープにラダーを立てて、宮崎がさらに狙いを定めるが、上谷が串刺しニーで切り返す。そしてラダーを宮崎の顔面にたたきつける。
さらにミサイルキックを打ち放つと、宮崎もラリアットで返す。2カウント。
再び、宮崎はお気に入りの旧・上谷ポーズからムーンサルトを決めようとするが、上谷がコーナーに上って追いつき、雪崩式フランケン狙い。これを踏ん張った宮崎だが、上谷が強引に雪崩式フランケンに成功。さらにそこから一回転してフォールに行く宮崎。カウント2。
宮崎はラリアット。これに対して、上谷はフライングニールキック。両者ダウン。上谷は旋風脚。宮崎もラリアット。上谷がバイシクルキックも2。
宮崎は顔面かきむしりからゴンゾ・ボム。2カウントでセコンドの桃が乱入してカット。宮崎が桃にラリアット。「裕子!」と櫻井を呼び込む。櫻井がスタンバイすると、裕子ロケット。今回は櫻井が耐えき、その反動で串刺しラリアット。ついに裕子ロケットが成功した。
この流れで宮崎がムーンサルトを猛爆。カウント2。ここでエビ固め合戦から宮崎が外道クラッチも2カウント。今度は上谷がウラカンラナを決めると、ついに3カウント。こうして、宮崎政権がストップ。waveの頂点であるReginaの新王者として、上谷の名前が連ねられた。
上谷は正式に第22代Regina王者となり、阿部由美子社長から認定証を受け取る際にアカンベーのポーズ。思わず阿部社長も親指を下にした。
「この私が、第22代Reginaのチャンピオンだー!
宮崎有妃、今回こそ、waveを堪能させてもらったよ。初めての経験、楽しかった。スターダム所属のこの私がwaveを支配したわけだけど、私に勝てそうなやついるの? おいおいおい、狐伯? ビビって逃げちゃったのかなあ。あー、いたわ。ということで度胸ある奴いたら、いつでもかか「って来いよ。後楽園のしもべたちよ、永遠にさよなら」
こうして上谷はリングを降りる。代わって、宮崎の前に立ったのは櫻井。
櫻井「こんなタイトルマッチの後にすいません。今日バトルで優勝して、好きな権利を選んでいいと言われたので、DUAL SHOCK、宮崎さんと挑戦したいってGAMIさんがOKしてくれました。満身創痍のところにすいません」
宮崎「満身創痍だし…。裕子、私は今日バトルで裕子勝ったって今知った。おめでとう。試合前、伝えたくても私、集中してダンスの練習していたから、それは声かけられないよね。ユーチューブ見ながらずっとやってたもんね。おめでとう。実は私はシングルプレーヤーじゃなくて、タッグプレーヤーなのはみなさん、ご存じですか。今日、裕子ロケット成功したよね。完璧だった? ありがとう。いいよ、
DUAL SHOCKやろうじゃないの。楽しみだよ。裕子とはタッグの必殺技、『必ず殺す』と書いて必殺技。必ず食らわせてやる。ションベンでもちびってろ」
SPiCEAPがエプロンへ。
妹加「宮崎さん、私たちは櫻井裕子には興味ないんですよ。宮崎さんを特攻バスターで沈めてやりますよ」
宮崎「そんなこと言われたらおしっこちびっちゃうよ。でもなあ、私たちが勝ったほうがおもしろいんだよ。裕子との15回目で成功した裕子ロケットのほうが感動するんだよ、オマエらにできるかなあ。わかったよ、挑戦してやるよ。楽しみに待ってやるよ」
さらに狐伯もリングイン。
「宮崎さん、今日は宮崎さんが勝って、自分も勝ってから言いたかったんですが、宮崎さんからベルト取るの、絶対的に狐伯だと思ってました。
でも今日、宮崎さんは上谷に負けました。でも次、別に(挑戦者は)決まってないんですよね。(「NEXT」の指摘)そうだ、waveの冬と言えばNEXT。
自分、出場しますか?(二上会長「当たり前やろ」)自分がNEXT優勝して必ず優勝して、上谷から勝って、ベルトを持って宮崎さんの前に立ちます。宮崎さんに勝ってそこで真のReginaになるつもりなので、よろしくお願いします」
こうして様々な選手たちの自己主張や人間模様が交差する中、エンディングを迎えた。