2025.07.05

「Its wave Jul.」

日時
7月5日 土曜日
観衆
80人(満員札止め)
場所
アミスタ
1,8wave(30分勝負)
咲蘭(13分48秒、レッドカードにより失格)夏すみれ
退場順=①郷田②世羅③チェリー④櫻井⑤炎華⑥宮崎
※負け抜け勝ち残りルール。各選手に禁止ごとが設けられ、1度破るとイエローカード、2度破るとレッドカードで失格となる。禁止ごとは宮崎が「ふざけ
る」、炎華が「くるくる回る」、咲蘭が「泣く」、郷田が「タックル」、世羅が「ダブルニー」、櫻井が「裕子ロケット」、チェリーが「若ぶる」、夏が「腰ふる」。


 アミスタ大会は「Its wave」と題して、テーマ曲が鳴って初めて誰が出てきて、どんなカードになるかと言う仕組み。この日はリーグ戦があるため、この試合のみ「Its wave」形式となった。
8waveと題して、第1試合は郷田、炎華、咲蘭、夏、世羅、チェリー、宮崎の順で登場。残るは櫻井なのだが、ここでリングアナが「レフェリー・石黒敦士」と言ってしまったため、大ブーイング。気を取り直して、「最後はこの選手の入場です」と、仕切り直し。館内は大「裕子」コールが沸き起こる。
リングアナ、「改めて大変失礼いたしました」と謝罪。
試合は通常ルールに加え、各選手に禁止ごとを採用。一度破ると、イエローカード、2度破るとレッドカードで失格となる。8人同時に戦い、勝ち抜け負け残りルールとなる。
 各選手の禁止事項=宮崎は「ふざける」の禁止、炎華は「くるくる回る」のが禁止、咲蘭は「泣く」のが禁止、郷田は「タックル」禁止、世羅は「ダブルニー」禁止、櫻井は「裕ロケット」禁止、チェリーは「若ぶる」ことの禁止、夏は先に「ムーンサルトですか?」と聞くが、「腰振り」が禁止となった。
まずは8人がボディチェック。咲蘭が「クソババア出て来いよ」と挑発する。夏と宮崎がセコンドの桜花を指刺す。そこで咲蘭は「金髪クソババア」と言ったところで、夏が奇襲。咲蘭を捕まえ、郷田、炎華、櫻井をコーナーに振って、ベテラン選手たちによるトレイン攻撃。
宮崎は「ババアの意地見せたろわ」と突っ込めば、「誰がババアじゃー」と夏、世羅も続く。残ったチェリーも、「はいはい、わかりました。クソババアです」と突っ込むも、足を出されて防御される。逆に宮崎から順にコーナーへ投げられ、新世代側が突っ込んでいき、最後に郷田がタックルを決めてしまい、最初のイエローカード。
炎華がブレーンバスターで持ち上げようとしたのをきっかけに、新世代側と、ベテラン側に分かれてブレンバスター合戦へ。
 チェリーが若手側に入ろうとしたため、イエローカードが出かけるも、「クソババアチームです」とベテラン側に入り、ブレーンバスターで投げる。
世羅は「オマエそもそも同い年やろがー」と櫻井にストンピング。続いて、「やったことないけど、プレスやります」とチェリーをおんぶしてのプレスをしようとするが、ついつい、プレスではなく、ニーが出てしまう。ここで世羅にイエローカードが1枚。
咲蘭と炎華がルチャムーブ。これを見ていた櫻井に、宮崎が背後からミサイルキックをぶちかまし、裕子ロケットとなってしまう。櫻井にイエローカード。
 レフェリーが「油断しちゃだめだよ」と注意。続けて、宮崎が郷田を世羅に押し込み、結果的にタックルとなる。これで郷田にレッドカードが宣誓されて失格。
宮崎は「裕子、布持って来い!」と指示。すかさずレフェリーが「イエローですか?」とイエローカードをチラつかせる。我に返った宮崎は「戻せ、置いとけ」と布を使わず。
 世羅がチェリーに串刺しタックル。いつもなら、ここで新幹線アタックに行くものの、「ダブルニー」を禁止されているため、コーナーへ突っ込んだものの、ヒザを出すわけにはいかず、コーナーに駆け上る。宮崎がチェリーに低空ドロップキック。
そして、コーナーに上っていた世羅をマットへ落とすと、ニーでチェリーの上に落ちる形となり、レッドガードが発令されて失格。ここで宮崎が「私がみんなをアウトにするぞー!」と宣言。
 すると、炎華が「私にはずかし固めしてください」と腕を差し出す。咲蘭も「はずかし固めしてください」と同じように腕を出すも、「私はしないぞ」とそれぞれをどかす。
懲りずに咲蘭が「宮崎さん、お願いします」と自ら布をかぶって寝そべる。これも布をどかせて挑発には乗らず。
 炎華は「クマー」も「クマしない」と拒否。咲蘭も「クマー」と畳みかけるが、これも迷いながらもクマしない。すると、ダブルのクマには館内も「クマ」コールで後押し。我慢できなくなった宮崎はついつい、クマポーズをしてしまい、イエローカード。
続いて、チェリーも「宮崎さん、私にしてください」と、腕を差し出しはずかし固めをうながすも、「やらないー!」と首投げ。「これは遊んでないからな」と断ってからビッグヒップ。レフェリーも「これは技だ」と認める。
 チェリーが「ヤングパンチ」と宣言して、宮崎のボディに当てそうになるも、我に返り、寸止め。かわりに「熟女でドーン!」を繰り出して、ロープを震わせて「クソババアだー!」アピール。
そのスキに炎華がチェリーにジャパニーズレッグロールクラッチホールドを決めると、全員が上に乗り、3カウントでチェリー失格。炎華は櫻井にティヘラで両足で首を挟むが、回転する直前に止まる。宮崎が「裕子、その足を貸しなさい」と炎華の両足をつかむと、自ら回転し、技を完成させる。これで炎華にイエローカード。
宮崎は「裕子、行くぞ!」裕子ロケットの体勢も、櫻井が身をかわしてミサイルキックの自爆となる。すかさずフォールも2。櫻井が炎華をボディスラム。咲蘭をその上にボディスラムで乗せると、宮崎をカニ挟みで転がせてフォールするが2。宮崎は再び、櫻井の背後から裕子ロケットの体勢もすかされる。
このスキに炎華、咲蘭が櫻井を丸め込んで3カウントが入り、失格となった。
 炎華、咲蘭がダブルで宮崎へドロップキック。咲蘭はコルバタ。続けて、炎華のウルトラコルバタは宮崎がキャッチ。このまま、ライガーボムを決めて3カウント。炎華が失格。ここでずっと戦況を見守っていた夏がリングに入り、ブロンコバスターの要領で飛び乗ると、顔面騎乗固めを繰り出してフォール。窒息状態となり、3カウントで宮崎が失格。しかし、フォール後も、夏はその体勢のまま、ダンスを繰り出す。レフェリーが「夏、落ち着け」と注意を促すが、それでもダンスは辞めず。腰を振り続けたため、イエローカードが発令。それでも夏は踊り続ける。
この光景を見ていた咲蘭があまりの恐怖に泣きだしたため、イエローカード一枚。咲蘭はなんとか気を取り直し、夏にドロップキックを連打。
 夏は619をかわすと、「クソガキー!」と叫んでのランニングキック。「オラ、泣けよ!」とストンピングからツバ攻撃。
 さらに両ヒザをついた状態の咲蘭にエルボーを打つ。さらに「誰か控室から風持ってこい」と、磔にした状態で、顔面に風攻撃。レフェリーが「無理やり泣かさない」と注意する。
夏は「泣けよ、オラー」と挑発するも、咲蘭も「泣いてない!」と抵抗。
 咲蘭はエルボー連打。ドロップキックを放つも、夏がレフェリーを盾にしてヒット。レフェリーが不在となる間に、夏がムチを持ち出して殴打する。レフェリーが起き上がりそうなタイミングで咲蘭にムチを渡して「痛い痛い」とアピール。
「咲蘭、どうしてやるんだ!と反則を注意。夏は背後からレフェリーを咲蘭にぶつける。レフェリーはコーナーにダウン。さらに咲蘭もコーナーにホイップして重ねた状態にすると、二人まとめてブロンコバスターを決める。抜け出した咲蘭が背後から夏を押し込む。さらに、腰を押し込んで振る状態にする。これで夏もレッドカードで失格となり、咲蘭が優勝。
 レフェリーは後半のダメージで試合後、半失神状態となったが、なんとか立ち上がり、咲蘭が勝ち名乗りを挙げた。
2,CATCH THE WAVE 2025・Uranusブロック(15分1本勝負)
〈2勝1敗=6点〉青木いつ希(8分13秒、体固め)マリ卍〈1勝1敗1分=5点〉
※ダイビングボディプレス。青木がリーグ戦6点で終了&Uranusブロック1位
通過。マリ卍は5点でリーグ戦終了。


 マリ卍は現在のところ無敗の5点をキープ。青木は開幕戦の黒星スタートが尾を引いているが、なんとかこの試合で3点をゲットして逆転首位に立ちたい。果たして両者の最終戦の結果は?
青木の握手にマリ卍は張り手。改めて「よろしくお願いしますー!」と絶叫シャウトから握手を求めるもマリ卍が張り手。開始早々、ダブルのラリアット合戦が何度も続く。続いてはエルボー合戦。青木がフルスイングでぶちかまし、「ウラー!」と気合を込める。マリ卍はエルボーを連打で決めてお返し。
「てめえ、いてえな」と青木も連打でやり返す。続けてタックルで突進したが、マリ卍がタックルで返して弾き飛ばす。さらにタックル4連打。ボディスラムからエルボードロップを落としたが2カウント。今度は逆水平チョップを連打して胸板に打ち込んでいく。
青木はDDTで反撃すると、座り込んだマリ卍の背後から蹴りを見舞う。そして磔にすると背中へのダブルニーをヒットさせる。
 今度はスリーパーに固めると、マリ卍は立ち上がり、コーナーに背中からぶつけるも、青木は離さず。そのまま後ろにひっくり返るように倒れて脱出に成功。
青木はヒザ付きのエルボーも、マリ卍がストンピングで返す。バックドロップを狙うも、青木がヒジを頭に落として防御。マリ卍はキチンシンクで動きを止めて今度はバックドロップに成功。そしてセントーンを投下。
 両者立ち上がると、ラリアット合戦。続いて、マリ卍がラリアット。
5分経過。マリ卍はセカンドロープに上ってのダイビングセントーンを投下したが2カウント。館内は「青木」コールに包まれる。ラリアット合戦は青木が崩れ落ちる
も、すかさず投げっぱなしジャーマンでやり返す。さらにラリアットもカウント2。
青木はトラースキックから大外刈りで追い込むも2カウント。ここで一気にダイビングボディプレスで3カウントを決めた。
 この結果、青木が6点となり、黒星スタートからの大逆転でUranusブロック1位通過を決めた。
・バックステージ
青木「初戦で翔に2分ちょいで丸め込まれたときにはどうしようかと思いましたけどね。
無事、6点で決勝リーグに進出いたしましたので、このままポンポンポンって上がっていって、今年こそ波女、波女になるのは青木しかいません! おととしから3位、去年が3位と続きまして、今年こそつかむべき存在は私だと思いますので、今年は青木が波女になって夏を制したいと思います。そしてRegina、上谷、去年の準決勝、あのリベンジをしたいと思います。待っとけ、オマエ!」
3,CATCH THE WAVE 2025・Venusブロック(15分1本勝負)
〈1勝2分=5点〉小林香萌(時間切れ引き分け)梅咲遥〈1勝1敗1分=5点〉
※2013年デビューの小林が1点、2019年デビューの梅咲が2点を獲得。小林、梅咲ともに5点でリーグ戦を終了。夏も5点のため、7・13大阪で3者によるVenusブロック1位決定戦が行われる。

 小林、梅咲ともにこれが最終戦。実力者同士の戦いの行方は?
ロックアップからスタート。小林が押し込み、クリーンに分かれる。腕の取り合いから、ヘッドロックの取り合い。梅咲は腕への噛みつきで脱出し、ヘッドロックに取る。
小林も梅咲の腕を持つと嚙みつきでお返し。低空ドロップキック。カウント2。小林はセントーンを5連発。梅咲は低空ドロップキックで返す。
梅咲はヘアホイップ。さらに「ちぎれろー」と叫んで何度も髪の毛をねじってヘアホイップ。続いて、リバースインディアン式キャメルクラッチで髪を引っ張る。ここから弓矢固めに移行。ロープとなると、磔にしての背後からのドロップキック、カウント2。
梅咲がエルボーを放とうとすると、小林がつま先キックを連打。さらにコザックダンスキック。すべてスネに命中。スネを押さえる梅咲。
梅咲は再度、エルボーを打ちに行くが、もう一度、つま先キックを浴びる。今度は梅咲が足踏み。これを連続にて踏み込む。そして、エルボーで倒して突進するが、腕を取られる。
腕ひしぎを狙われるが、クラッチが外れないとわかると、小林はアームバーに移行。梅咲はロープまで逃れる。小林はすかさずワキ固めを狙ったが、梅咲はうまくローリングして、ドロップキックで脱出。
小林はラリアットを打ち込みに行ったが、梅咲は空振りさせると、フライングネックブリーカーで切り返してフットスタンプ。低空ドロップキック。立ち上がらせると、小林がエルボー、梅咲も打ち返す。
 小林は「どうした?」と問いかけると、梅咲は鈍い音のエルボーで返す。さらにエルボー合戦が続き、小林が連打。さらに突進するも、梅咲はキューティスペシャルで返すと、ドロップキック。2カウント。
梅咲はトップロープに上るが、小林が蹴りで落とすと、逆にトップロープへ。梅咲も迎撃にコーナーへ上ると、雪崩式ブレンバスター。
 ダブルダウン。残り時間は3分を切る。小林が丸め込みも2。今度はわき固めをガッチリと決める。ロープブレイク。
小林は低空ドロップキックからミサイルキックを狙ったがこれは自爆。梅咲がバックを取るが、小林は延髄蹴りで返す。マヒストラル合戦に突入したが、どちらも回転途中で阻止。エビ固め合戦と続いたが、ともに2カウントでクリア。
小林はエルボー連打。突進を梅咲がエルボーで阻止すると、ノーザンライトスープレックスも2。残り時間は1分。梅咲は梅プレスで勝負をかけたが、小林がひっくり返してフォールも2。梅咲はマヒストラルでスピンを開始したが、これを小林が途中で止めてフォールも2。
小林は首固め。梅咲も首固め。小林が再度、首固めに行ったところでドローとなった。
 この結果、2013年、2019年の梅咲が2点獲得。小林、梅咲は合計5点。夏も5点で、7・13大阪で3者による1位決定戦を行うこととなった。
・バックステージ
梅咲「このアミスタは自分のホームでもあるんで、ここで取れなかったのは悔しいのと、まさか3人が5点、想定外すぎて、ちょっと震えてきます。正直、あと13日の大阪の決定戦はディアナのアミスタにかぶっているという…(苦笑)。それを京子さんに言うのは怖いなあと(笑)。
(大阪では小林、夏との1位決定戦だが)今日、勝てなかった相手と、負けてしまった相手と3wayっていうのが自分の中ではどういう感じなんだろうって感じなんですけど、その悔しさをこの1位決定戦で出して、しっかりディアナの絶対センターとして勝てればいいなと思っています!」

小林「梅咲とのシングルって初めてで、私、ここで勝たないと後がなかったんで、結構気合入れて行ったつもりだったんですけど、勝ちきれないって一番悔しいですよね。負けるよりも何よりも勝ち切れないのが一番。でも、大阪で決定戦やるっていうのも、とりあえず決まったので、優勝はしたいですよね。7年ぶり? 8年ぶり? 久しぶりに出たCATCH。せっかく出たら勝つでしょう! 優勝しかないでしょう、という気持ちです。(かつては小波女も取りましたね)取りましたね。ただ、あの後は何も結果を所属の間は残せなかったので、あの時とは違うぞってことをGAMIさんにも見せつけなければいけないですから、ここは私が優勝して上谷のベルトに挑戦します」
4,CATCH THE WAVE 2025・Earthブロック(15分1本勝負)
〈2勝1敗=6点〉狐伯(14分25秒、片エビ固め)香藤満月〈1勝1敗1分=5点〉
※直伝ダブルアームT。狐伯が6点でリーグ戦終了&Earthブロック1位通過。
香藤は5点でリーグ戦終了。

 waveの所属選手が決勝リーグに残ることを命題にしている狐伯にとって、自ら勝ち残ることが必須。最終戦で香藤から3点をモノにできるか。
まずは入場での狐伯のコール時、コーナーに上ると、香藤が場外へ落とす。すかさず香藤がエプロンからプランチャを敢行。
 カウント8でリングインも、香藤がドロップキックで場外へ再び落とす。リングアウト狙いの作戦に出たが、狐伯はなんとかリングへ生還。
狐伯は重いエルボーを打つも、香藤も打ち返す。狐伯はアームホイップから片足での低空ドロップキック。さらに達磨落としからストンピングを連打。DDT。
もう一度、片足での低空キックから片エビ固めも2カウント。
低空ドロップキックをかわした香藤はエプロンの狐伯に攻撃を加えようとする。狐伯は香藤の足をこかすと、ロープ越えのサマーソルトドロップもカウント2。
 「よっしゃ挙げるぞー!」から巨漢の香藤をボディスラムで狙う。さすがに持ち上がらず。
串刺しエルボーから、顔面ウォッシュ。そして、串刺し低空ドロップキック。
「挙げるぞー!」と今度はブレンバスター狙いも持ち上がらず。胸板へチョップをかませると、ボディスラム気味に横へ持ち上げ、コーナーに水平に固定する。香藤を身動き取れなくすると、最上段から踏みつけに出る。
さらに香藤を磔にすると、背後からドロップキック。2カウント。
 5分経過。香藤もエルボー、狐伯も打ち返す。香藤はエルボー。狐伯はスリーパーに取る。
香藤が振りほどき、ベイダータックルから、カナディアンバックブリーカ-で持ち上げると、さんざん締め上げてから前に落とす。
さらに逆エビ固め。全体重を乗せて締め上げたが、狐伯がロープへなんとか逃れる。再度、持ち上げると、コーナーへ宙づり。そして、串刺し背面タックルを連発。セカンドロープからダイビングボディプレスは2。
 そして、エルボー合戦。残り時間5分。香藤が正面からエルボー。これに対して狐伯もロケットニー。2カウント。香藤がボディスラムからボディプレス3連発。2カウント。
続けて、セカンドロープからのダイビングボディプレスは狐伯が剣山でカット。しかし、香藤の全体重がのしかかり、狐伯も足を痛める。
 残り3分。狐伯はロケットニーを2連発も2カウント。さらにもう一発決め、ダメ押しでエルボーをぶちかます。2カウント。
香藤のショルダースルーを着地すると、ジャパニースレッグロールクラッチ。2カウント。続けて回転エビ固めに行くが、回転途中で香藤がこらえて逆にヒップドロップを食らう。香藤がフライングボディアタックも2。
 狐伯はブレーンバスターで投げるが、2カウント。
 残り1分。再度、ロケットニーを決めると、直伝ダブルアームTでついに3カウント。時間切れまで後のない中、何とか決着をつけ、3点を獲得。この結果、狐伯が1位通過となった。
・バックステージ
狐伯「勝ったぞー! 1位通過です。死ぬかと思ったー。いや本当に最初はどうなることかと思いました。でも、美央さんとの試合の時、ここで負けたらやばいって感じでハラハラドキドキしていたんですけど、満月だからと、ナメていたわけじゃないですけど、ちょっと安心していただけにめちゃくちゃ時間ギリギリでヒヤヒヤしていました。いやー、やばかったです。あそこまで粘られるとは思っていなかったです。大阪に向けて、3つ巴に向けて、あと1週間しかないですが、体力付けて臨みたいと思います!」
5,CATCH THE WAVE 2025・Marsブロック(15分1本勝負)
〈2勝1敗=6点〉花園桃花(13分58秒、エビ固め)桜花由美〈2勝1敗=6点〉
花園、桜花とも6点でリーグ戦終了。ウナギ・サヤカも6点のため、7・13大阪で3者によるMarsブロック1位決定戦が行われる。

 桜花は2戦6点を獲得と、数字の上では圧倒的に有利。しかし、花園という曲者が最後の相手として立ちはだかる。果たして、桜花は無事、1位通過をすることができるのか。
「桜花」「桃花」の声援が交差して、桜花は「まぎらわしいなー」と素直な感想をもらす。
 試合開始。桜花がいきなりビッグブーツは2カウント。
チョークスラムもかろうじて2。花園は首固め、スクールボーイ。いずれも2カウント。
 桜花はネックハンギングボムで持ち上げたが丸め込まれ2カウント。観客から「惜しいなー」の声が上がる。
桜花はストンピング。ロープに振ると、花園は逃げまどい、さらに自ら桜花に飛び乗ってお嬢様抱っこ状態に。これを振りほどくとブーイングが飛ぶ。
 桜花はコーナーに飛ばして、串刺しランニングブーツ。そして足で顔面を押し込む。さらに自らロープに走ってのランニングブーツ。ここで「もう一回」コールが起きる。桜花はアンコールに応え、ランニング式ブーツを決める。2カウント。
ここで「桃花」コールが爆発。桜花は気にせず、スリーパーを決める。さらにセカンドロープに上り、花園を誘い込むと、ぶら下がり式ブラディーEX。そしてトップロープからサンマドロップを降下させる。さらにフェースロックで絞り上げる。
 もう一度、ランニング式ブーツ。バックドロップ、2カウント。「桃花」コールが発生すると、桜花は手拍子で「桜花」コールを促し、声援は五分に。そしてランニング式ブーツも2。
エルボー合戦となると、「気持ち」コールが沸き起こる。これを聞いた花園に力がみなぎり、気合のエルボーを決める。
 今度は、桜花にも「気持ち」コールが発生。桜花にも力がみなぎり、強烈な一打に。「気持ちー!」という声援が飛ぶ中、花園は連打でエルボー。
その何発目かを桜花がキャッチ。そして桜花がビッグブーツに行くが、これを花園がキャッチ。花園がグラウンド状態で噛みつき。なんとブリッジしながらも噛みつく。
花園は「垂直ブレンバスター!」宣言をするが、全く持ち上がらず。合計8度に渡ってトライも「できるかー」と、あきらめる。
花園はセカンドからよっしゃいきますよー‼で回そうとするも、桜花がブレーンバスターで切り返す。串刺しブーツを狙いに行くが、花園が足をキャッチ。そして今度こそ、よっしゃ行きますよー‼で回しにいかかるが、これもブレーンバスターで未遂に。
花園は泣き始める。これに「あやまれコールが起きる、桜花は「なんでだよ」と観客に問いかける。続いて、顔面ストンピングにはブーイング。桜花は意に介さず、ランニング式ブーツへ行くが、花園はこれをかわし、ロープに足が絡まると、その右足へのドロップキック。
「さまあみろ、死ね」とスリーパーに捕らえる。
 桜花はおんぶした状態で前に振り落とす。
ここで突進するが、花園はレフェリーの腕をもってクロスラインで返す。花園は「ダブルー」と叫ぶも、レフェリーは「ダブルってなに?」と何していいかわからず。花園はレフェリーを抱え上げたが、何をしていないかわからず、攻撃できず。花園は重さに耐えきれずレフェリーだけをバックドロップ。
桜花はクロスアーム式DDTからカカト落とし。2カウント。さらにフェースロックに固める。10分経過。髪をつかんでの締め上げにレフェリーが注意を与える。
 桜花は技を解いて「甘やかしてんじゃねよ」と抗議したところ、背後から花園が桜花を押し込み、レフェリーと鉢合わせさせる。
二人並んで座り込んだところで、花園が低空ドロップキックも直前でレフェリーが身をひるがえし、桜花だけに命中。
花園はレフェリーの腕をつかんでグルグルと回転して桜花へホイップ。桜花もレフェリーの腕をつかむと交差させてグルグル回して、花園にホイップ。花園も再度、レフェリーの腕をグルグル回す。桜花にホイップしたが、ここでかわすとコーナーに激突。
桜花はネックハンギングボムで花園を投げ固めたが、レフェリー不在でカウントは入らず。桜花がレフェリーを起こそうとしているスキに背後から花園がスクールボーイで丸め込む。
今度は花園が桜花をロープに振り、戻ってきたらさらに違う方角へのロープに振る。技を仕掛けず、ロープワークだけをさせて、次第にフラフラになってきたところに首固めも2。
連発で決めるも惜しくも2。桜花はビッグブーツも花園がエルボーで返す。今度は桜花が泣きだすと花園に「あやまれ」コール。桜花が躊躇している花園をまるめこむも2カウント。ここで垂直落下ブレーンバスターを叩き込んだが、これも2カウント。
ならばと突進したが、花園はくるんと回ってのエビ固め、通称・死にかけサムソンを決めると3カウントで大逆転フォール。まさかの大金星を挙げた。
 この結果により花園、桜花、ウナギ・サヤカの3者が6点で並んだ大混戦状態に。7・13大阪にて1位決定戦が行われることとなった。
シメのマイクを握ったのは花園。
「勝ったぞー! まあまあまあ余裕だと思ってたんですけどねえ…ウソウソウソです。死ぬかと思った。でも、すごく楽しかったです。ありがとうございます。でも次シングルするときは7、8年後くらいにお願いします。だって勝ったけど、勝ったけど、勝ったけど、勝ててない!
私は3人同点、まあまあまあ、私が絶対勝つので見ていてください。(桜花に)何かしゃべりたいの? しゃべりたいの? しゃべらせへんけどなー! だって、今日勝ったのは私やからー。負け犬は早く降りろ!…ありがとうございました。お疲れさまでした。ということで、今日勝った余韻で浸りたいので、締めます。前回は葉月、今回はこのアップタウンの花園がwaveの興行を締めます。みなさん、今後のwaveはスターダムでも、上谷でも、所属でもなく、花園にご注目くださーい!」
 と、最後は「これがwaveだー!」で終了となった。
・バックステージ
桜花「(残念ながら敗れましたが…)本当に! 私が勝つかドローで1位通過が決まっていたのに、あいつにやられてしまってマジで最悪です。(改めて花園から敗れたことについては)絶対付き合わないと決めていたのに、自分の中で今日は最悪です。(7・13の1位決定戦は)それに勝たないと準決勝に行けないので、それで勝って、1位通過して、準決勝行って、決勝行って、Regina取ります! 波女とReginaはセットなので、今年こそ両方取ります!」

花園「1位ですか?私は?(今は桜花、ウナギ選手と3者が並んでいますが…)それ試合してきた意味ないじゃないですか。みんな一緒で、えーっ! でも今日、私、桜花さんに勝ったんですよ。でも、うれしかったと思ったら、勝ってないじゃないですか? また試合するってことですよね。大阪も私が勝つしかないですよね。前回、大阪でウナギの家族にやられているんで、ウナギの家族をやろうと思います。桜花は…しんどいので無視してなんやかんや私が勝てるような悪いことを考えておきます。でも、今日桜花さんに勝てて、waveの興行自分が締めることになって強くなったなって思いました!」