2023.05.14
『下北ヤングタウンDX〜pm〜』
・入場式
『下北ヤングタウンDX〜pm〜』大会に出場する10選手が入場。
選手を代表して広田よりあいさつ。
「こんにちわ! 本日2大会めですね、最初、来ていない人もいるかもしれないですけど、最初、私は激闘の末負けました。私個人の感じだと、CATCHすべて今、負けが続いています。次の遠藤さんとの戦いは勝つでしょう、いや勝たなければいけません。そして、今日は母の日です。午前中と午後の大会の間、選手たちは各々休んだりするんですけど、私はずっと子供たちの宿題をやっておりました。まったく休めておりません。でもそれが母の強さにつながると思います。今日は母の日、ふさわしい勝利を自分でつかみたいと思います。それでは全4試合、最後まで応援よろしくお願いします!」
1,Future wave(15分1本勝負)
川畑梨瑚(9分6秒、ノーザンライトスープレックスホールド)炎華
まずは握手をかわして試合開始。ロックアップから川畑が押し込んでいく。体を入れ替えた炎華がエルボーを打ち込むが、川畑も低空ドロップキック、ボディスラムから逆エビへ。なんとか頑張ってロープに逃げる炎華。背中へのニーを放つ川畑。首投げから背後へのサッカーボールキックを3連発。再び逆エビを狙ったが、炎華は腰を落とされる前に先にロープへと逃れる。
川畑は炎華をコーナーに押し込み、コーナードロップキックからフォールも2。炎華は立ち上がると、エルボーを連打。キック狙う川畑をガードした炎華だが、ならばとフェイントからのミドルキック。炎華もドロップキックを打ち込むと、さらにエルボーからドロップキック。側転エルボー、もう一発ドロップキックへとつなぐ。そしてSTFへ。いい流れを見せたが川畑はロープに逃れる。
炎華はストンピングを挟んでボディスラムを狙うが、これは投げ返される。川畑は背中、さらに正面からのPK、低空ドロップキックとつなげる。炎華もひるまず、回転エビで切り返す。ドロップキック、そして首固めもカウント2。一気に攻めたい炎華は、再びドロップキックを3連発からのフォールに行くがカウントは2。
川畑はソバットからのかかと落とし。ボディスラムから逆エビとつなげて今度はガッチリと腰を落とすも、炎華は粘りを見せてロープへと体を引き寄せた。川畑はハイキックからのフォールも2で炎華がキックアウト。
粘りを見せた炎華だったが、最後はノーザンライトを決められて川畑の勝利となった。
2,CATCH THE WAVE 2023〜ヤングブロック〜(10分1本勝負)
<1勝1分=3点>鈴木ユラ(6分27秒、三角絞めからの腕十字固め)田中きずな<2敗=0点>
初戦ではHimikoに敗れて0点だったきずなと、炎華と引き分けて1点で始まったユラとのヤングブロック公式戦。
ロックアップからタックルを決めたユラがボディスラム。カウント2。ユラは首投げの連発からサーフボード。さらにタックル4連打と続けたがカウント2。
きずなは立ち上がって、エルボーを打つと、エルボー合戦へ移行。Himikoをコーナーに振ってドロップキック。さらにリング中央でもう一発。カウント2。そしてフライングネックブリーカーを連発し、さらにはドロップキックを4連発決めた。
再びエルボー合戦からユラがワキ固め。きずなはロープに逃れると、再びエルボーを連打。ユラがエルボーに来たところをワキ固め。ここから腕ひしぎへと移行しかけたがユラがロープへ。今度はユラが追走式のニーから低空ドロップキック。そして腕ひしぎを狙うがそのまま三角締めの体勢へ移行。
きずなは必死にこらえたが三角の状態で腕を取られて、腕十字の形でギブアップとなった。これでユラは2戦消化し、得点を3点に伸ばした。
試合後コメント
ユラ「今、勝てたという事実で、前回の引き分けで1点だったのがめっちゃもったいないなって思います。今、前回も勝ちだったら4点ももらえていたわけで、この1点の差がもっと開く場合もあると思うので、そこで後悔したくないなって思います。
(きずな選手とは戦ってみていかがでしたか?)きずな選手はめっちゃ俊敏に動く選手で、
飛び技とかめっちゃ多くて痛くて、私とは系統が違う選手なので、やりにくいですね、やっぱ。難しいです。相手の対策とかがやろうにも限界があるので、それがもうちょっとできたかなって感じです」
3,スクランブルwave~キャリーはそこまできている~(20分1本勝負)
〇世羅りさ&柊くるみ(14分40秒、リングアウト勝ち)狐伯●&愛海
ライバルである狐伯&愛海のタッグ。相対するは世羅&くるみのプロミネンス組。愛海の入場でのフォー!に免疫のなかったくるみは「こわっ」と動揺する場面も。いっぽう、「今日は凶器なしだから」と狐伯は世羅にアピール。
まずは愛海とくるみが先発でロックアップ。愛海がドロップキックを放てば、くるみもタックルでお返し。ヘッドロックの取り合いは互角に。続いて、狐伯と世羅。世羅がストンピングの連打。そして逆エビからリバースカンパーナへと移行する。
世羅がくるみへタッチ。逃げる狐伯を捕まえるとボディスラムから全体重を乗せたストンピングを狐伯の背中へ落とす。狐伯もパンチを連打するが、エルボー一発で返すくるみ。
世羅にタッチ。コーナーに追い込んでの顔面踏みつけからコーナーエルボー。狐伯は世羅の足をすくうと低空ドロップキック、さらに低空DDTからヘッドシザースとつなぐ。
愛海にタッチ。世羅へドロップキックを決めたが、カバーに入るとくるみがカット。世羅とくるみを同士討ちさせた愛海は二人を相手にダブルのモンキーフリップからダブルのドロップキック。しかし世羅への単独のモンキーフリップは防がれ、セラリズムバスターを浴びる。
世羅がくるみにタッチ。くるみがドロップキック。愛海が切り返してのDDT、ドロップキック。すかさず、くるみめがけて走りこむとパワースラムで返される。くるみは逆エビ固めに取るが、愛海はロープに逃れる。愛海もジャンピングニーでお返しすると、狐伯にタッチ。代わった瞬間、狐伯はミサイルキック。さらにティヘラから低空ドロップキックを放つ。
続けて巨漢のくるみを相手にボディスラムを狙うがこれは持ち上がらず。逆にトラースキックからスパインバスターを浴びる。くるみはグラウンドのスリーパーに取るが、この間に世羅は控室のほうに戻る怪しい動きを見せる。しばらくすると、キャリーケースを3個持ってリングサイドへ。キャリークラッシャーの本領発揮か? さわつく場内。この試合、急きょ、サブタイトルには「キャリー~世羅はそこまできている~」と付けられていた。
リング上にキャリーケースを3個持ってきた世羅に「待て待て!」と慌てる3人。パートナーのくるみの分まであるようだ。「おい、待て!」というくるみに「絶対壊さない、信じて」と諭す世羅。「やばいです、これで仙台に帰るんです」と動揺する愛海。キャリーをコーナー際に並べた世羅は、狐伯を捕まえてキャリーに投げようとする。耐える狐伯。リング上にキャリーケースを3個持ってきた世羅に「待て待て!」と慌てる3人。パートナーのくるみの分まであるようだ。「おい、待て!」というくるみに「絶対壊さない、信じて」と諭す世羅。「やばいです、これで仙台に帰るんです」と動揺する愛海。キャリーをコーナー際に並べた世羅は、狐伯を捕まえてキャリーに投げようとする。耐える狐伯。
エルボーの打ち合いとなり、狐伯がカニ挟みで足をすくうと世羅がキャリーへ突っ込む結果に。それでも世羅は向かって来る狐伯を持ち上げると、エアーズロック。そして逆エビに捕らえる。狐伯は体を沿らせて反転し、脱出を試みるが、世羅はそのまま狐伯を抱きかかえてコーナーへ投げる。すかさず、くるみがサマーソルトを決めると、世羅は新幹線アタックへ。
そして3個の中から、狐伯のキャリーを持ち出し、体の上に置くがコーナーダブルニーは失敗。狐伯は自分の身とキャリーを守る。そしてコーナーの世羅へ低空ドロップキックからDDT。続けて、愛海がトップロープからのフォー!プレス。くるみがカットに入る。
狐伯がトップロープに上るとくるみのカットプレーから世羅がセカンドロープへ上る。
狐伯はコーナーでスタナーを決め、エプロンから場外へ降りるが、世羅は狐伯めがけて狐伯のキャリーを投げる。
そして、赤と青、残りのキャリーを持ち出して場外戦へ突入。愛海は青の自身のキャリーを抱きしめ、奪い返そうとするが、世羅は赤のキャリーで殴打。愛海も応戦し、キャリーチャンバラへ。この赤の持ち主はくるみのものであり、「お前よくも使ったな」と世羅、愛海にダブルラリアットを放つ。ここで狐伯もエプロンからくるみへミサイルキック。
場外での乱闘が続く中、世羅は場外に設置していたキャリーの山の上に狐伯を放り投げ、そのままリングへ戻ると、レフェリーのカウントが進み、リングアウト勝ちをモノにした。世羅の作戦勝ちとなったが、キャリーを奪われた3選手はそれぞれ世羅にブーイング。
そして、自分のキャリーを手にして不満げに持ち帰った。
4, CATCH THE WAVE 2023〜エリザベスブロック〜(15分1本勝負)
<1勝2敗=2点>遠藤美月(12分47秒、対固め)旧姓・広田さくら<3敗=0点>
ともにエリザベスブロックを2戦消化して2敗づつという遠藤と広田。すでに宮崎が2勝しているため、この試合で勝利しないと、優勝戦線へ残るのは困難となってくる。まずはとにかく勝ち点2をゲットしたい。
まずは握手するも、遠藤が腕を引っ張る。しかしラリアットも、互いのエルボーも決まらず。再び向かい合うと、ともに同じような展開となる。さらにまた向かい合うと、すかさず「3回目はないからね」とTommyレフェリーが制す。
手四つから力比べへ。ブリッジをする広田の上に遠藤が乗っかると、簡単に崩れる。
もう一度ブリッジする広田に遠藤が乗っかると今度は頑張って耐える。再度、乗ろうとする遠藤にぎごちないモンキーフリップで返す広田。広田は両足を遠藤の胴体に巻き付けるも、「届かねー」と足がクロスできず。「しぼれー」「ならやせろー」の応酬が起きる。遠藤はエルボーからカウンターキックでカウント2。続けて、チンロックからサーフボード。そして広田と同じように、カニばさみで胴体に巻きつく遠藤。ヒジをヒザに落として脱した広田はトーホールド。意外な技に「おー」と湧く場内。遠藤も蹴り返してトーホールドからヒザへのボディプレス。
遠藤がコーナーに追い込むもフェイスバスターからのプロレスLOVEポーズで返す広田。
遠藤は腕を絞ると、広田はロープ渡りの要領でコーナーをまたぎ、ロープ最上段で前転を見せる。うまく行かずリング内に崩れ落ちるが、二人の共同作業で元の状態に戻すと、セカンドロープからトップロープにジャンプして着地してみせた。
広田は遠藤をロープに張り付けるとボ・ラギノール。場外へ落ちた遠藤にプランチャを成功させた。すぐさま遠藤をリングに挙げるも、自らはロープを飛び超えようとするがつまづいて再び場外へ転落。遠藤はリングに入るのを防ごうとしたが、場外カウント8でなんとか生還。
再び場外へ落とそうとあおる遠藤だが、広田がエプロン上で逃げる。ならばと、コーナーへの攻撃から雪崩式ブレンバスターへ。広田も遠藤の腕を強引に取ると腕ひしぎへ持っていく。さらにへな拳からボ・ラギノール、そして夜叉ロックを決める。
なんとかロープを掴んだ遠藤はラリアットを放つと両者ダウンへ。続けて、エルボー合戦から広田はFFD。遠藤はカウント2でクリア。遠藤もラリアット2連発で追い込みをかける。残り3分。遠藤はハーフネルソン式のドラゴンスープレックスという奥の手を久々に繰り出し、持ち上げ式パワーボムからダメ押しのラリアットでかろうじて15分以内に決着を付けた。
遠藤はリーグ戦初勝利、エリザベスブロック突破へ望みをつないだ。
2023.05.14
『下北ヤングタウンDX〜am〜』
・前説
waveでは初となる北沢タウンホール大会。プロレス興行としても、久々の開催となり、1日3興行行なわれることとなった。
野中リングアナは過去、演劇でこの場所にて舞台に立ったことがあるという。そんな北沢タウンホールの思いにふけながら試合開始となった。
・入場式
まずは第一部となる『下北ヤングタウンDX〜am〜』出場の10選手が入場。
選手を代表して宮崎があいさつした。
「みなさんこんにちわ。今日はとってもたくさん興行あるなかでご来場誠にありがとうございます。今日は昼、夕方、夜と3大会ありますが通し券を買って
くださった方も本当にありがとうございます。今日でCATCH THE WAVE2023、少し見えてくる気がします。まだまだですが。今年も波女は一番気持ちの強い女がなると思っています。私がなると思っています。ですが、そんな簡単になれると思っていません。みんなもそう思っていると思います。昼、夕方、夜、全選手精一杯頑張りますので、応援よろしくお願いします」
1,CATCH THE WAVE 2023〜Bブロック〜(15分1本勝負)
<1勝=2点>川畑梨瑚(11分32秒、ジャパニーズレッグロールクラッチホールド)関口翔<1敗=0点>
まずはRED BLUE~翼を授ける~対決。リーグ戦ならではの顔合わせである。ともにこれがBブロック初戦となる。
まずはロックアップから川畑がロープに振るも関口がタックルで返す。これに対して川畑が低空ドロップキック。そしてボディスラムからフォールも1カウント。続けて背後へのサッカーボールキックを合計6発浴びせる。
関口もストンピングから首投げ、背後への低空ドロップキック、キャメルクラッチとつなげる。さらにグラウンドでのネックロック。ここからワキ固め狙いも、川畑は必死に逃れてロープブレイク。関口は川畑の左腕をコーナーに絡めて蹴りを見舞う。ボディスラムからフォールもカウント2。
川畑がエルボーを打つも、関口もボディスラムで反撃。川畑はすかさず首固めで丸め込み、ドロップキック。そしてコーナーに追い込み、顔面を踏みつける。ランニング式のPKで畳みかけるがカウント2。川畑は再びボディスラムから顔面を踏みつける。もう一度コーナーに押し込んでランニング式のドロップキック。その後、ボディスラムの投げ合いとなるが、関口が投げ勝つ。ここから反撃のワキ固めへ。これはガッチリ決まったがロープに逃れられた。
関口はロープに張り付けると、エプロンに出て、川畑の側面へのドロップキック。リングに戻り、逆片エビにとらえるが川畑の手がロープへ。
川畑も蹴りからソバット、かかと落としで反撃するがカウント2。即座に関口はアームブリーカーからドロップキック。そしてワキ固め、さらには腕ひしぎを決めるもこれもロープに逃れられた。関口はトップロープに上るも、川畑が蹴りで迎撃。ここからコーナーに追い込んで、バズソーキック。
今度は川畑がトップロープへ。関口は下からエルボーで突き上げ、デッドリードライブで投げ飛ばす。
互いに立ち上がると、リストを固めてのエルボー合戦。川畑はハイキックから投げっぱなしジャーマン。これに関口もSTOで対抗。カウント2。川畑は延髄蹴り、関口もSTO。どちらも3カウントが入らず。その後、丸め込み合戦となり、互いにフォールを取り合うも、川畑がハイキックを挟んでジャパニーズレッグロールクラッチで3カウント。接戦の末、川畑が勝ち点2をゲットした。
試合後コメント
川畑「去年、初出場させていただいた時はドローばっかり、勝ち点1点しか取れなかったので、今年こそ全勝する勢いで勝ち点を取りたいです。まずは初戦で2点をゲットしたので、このまま勢いに乗って波女まで突っ走りたいと思います。
(パートナーである関口と戦ってみて?)タッグを組んでるからこその、負けたくない意地というか、今まで対戦することが多かったんですけど、ずっと負けっぱなしというか、やっと少しは成長したっていうことを近くで見せられたんじゃないかなって思います。
(100万円の使い道は?)コスチュームとガウンを新しくして、そのコスチュームで志田さんの持つRegina、挑戦したいと思います」
スクランブルwave(20分1本勝負)
〇狐伯&炎華(12分3秒、ノーザンライトスープレックスホールド)青木いつ希&田中きずな●
試合前、きずながコーナーを間違え、青コーナー側に立ち、思わず炎華が苦笑するというハプニング。午前中の開催とあり、青木は観客席に向かって「みんな起きてるか―!」と問いかけ。「お願いします」と手を差し伸べる炎華に大声シャウトで返す青木。狐伯のほうにもにじり寄るが「来ないで」と拒否される。パートナーであるきずなにも「よろしくー!」と大声で挨拶した。
先発は青木と炎華。「よっしゃ行くぞ、下北沢ー!」という青木のかけ声とともに試合開始。青木がまずは炎華の腕を取る。炎華は回転して取り返す。炎華はヘッドロック。青木もヘッドロックを取り返す。そしてグラウンドへ。炎華はヘッドシザースで返す。青木が炎華の髪を掴んで、きずなへタッチ。
炎華ときずなへ。炎華がストンピングからコーナーへ一撃。狐伯へタッチ。
狐伯はきずなへドロップキックから弓矢固めへ。青木がすかさずカット。「きずな、しっかりー」と檄を飛ばす。
狐伯はきずなをロープに張り付け、背後からドロップキック。カウント2。炎華へタッチ。炎華はヘアホイップ連発してからボディスラム。カウント2。エルボーを連打する炎華。きずなはこれをかわしてドロップキック。
青木にタッチ。青木は炎華にタックル。そして、狐伯にもタックル。炎華は立ち上がると、青木へエルボーを連打。「まだまだ」と胸を張る青木に何度も打っていく炎華。しかし、青木の振りかぶった一発のエルボーに倒される。
それでも炎華は立ち上がり、再び何発も打つが青木の一発に返される。青木はボディスラムからフォール。ここで狐伯がドロップキックでアシストに入る。青木をコーナーにホイップすると、狐伯がドロップキック、炎華が側転エルボーと連続で決めた。さらに炎華がドロップキックを決めてから狐伯にスイッチ。
狐伯は水面蹴りからドロップキック。青木をコーナーに座らせてのランニング式ドロップキックからブレンバスター。カウント2。
狐伯と青木のエルボー合戦が続く。どちらも先手を打たせないとばかりの打ち合いから狐伯がドロップキック。足をすくった青木が背後へのニー。ここから青木は高速ブレンバスターホールド。ランニング式のダブルニーと次々に技を畳みかける。さらにセカンドロープからのボディプレス。カウント2。
青木が出ずっぱりの展開にコーナーのきずなが「青木さん、変わってください、チェンジチェンジ!」と手を差し出す。青木は「行って来い―!」ときずなにタッチ。きずなはドロップキック4連発からフォールに行くもカウント2。
さらにエルボーを連打。逆さ押さえ込みからスクールボーイと丸め込んでいく。
続けて、ボディスラムを狙ったところで、狐伯に投げ返される。狐伯はトップロープに上ったが青木がカットし、デッドリードライブ。きずなは再びボディスラムにトライすると、「あげるぞー!」と叫んで投げることに成功。狐伯がフォールを返したタイミングでそのままワキ固めに入る。いい流れを作ったが炎華がカット。
ここで、青木はきずなのアシストにリングに入ったが、狐伯からドロップキックを食らう。さらに炎華もドロップキックを放ち、青木が場外転落。この間に狐伯はきずなへミサイルキック。そしてノーザンライトスープレックスと続けてフィニッシュとなった。
3,CATCH THE WAVE 2023〜エリザベスブロック〜(15分1本勝負)
<1勝=2点>チェリー(12分43秒、春夜恋)旧姓・広田さくら<2敗=0点>
一昨日、自主興行を終え、この日リアルバースデーを迎えたチェリーが初の公式戦。客席のあちらこちらから「おめでとー」の声が飛ぶ。広田も拍手をしながら「おめでとー」と祝福。チェリーは「誕生日に尊敬する広田さんと試合できることがうれしいです。見ていると元気になる広田さんのプロレスが大好きです。今日はリーグ戦で落とせない一戦ですが、あの技はどうしても見たいと思います」と返礼する。あの技とは…??「そんなたいしたことやってないよ、なんだろ?」とわからない様子の広田。謎かけのままゴングがなった。
ロックアップからロープに押し込んだ広田はクリーンブレイク。そして、意味不明のステップを見せる。ざわつく場内に「はじめてやったんだよー!」と
カミングアウトする。
ヘッドロックに取ったチェリーは「これだよ、これ!」とアピール。これに対して、ヒジを打っていき、ヘッドロックを解いた広田は、観客席に向けてエアエルボーのポーズ。この瞬間、チェリーはスクールボーイに取る。カウント2で返されると、すかさず首固めと丸め込んでいくチェリー。これもかろうじてカウント2で返した広田。
「お前がやれって言うからやったんだろがー」と抗議する広田に「あのー、大好きです!」とチェリー。
「うるせーんだよ!」と広田はフェースバスターからプロレスLOVEポーズ。
そしてチェリーをロープに張り付けると、「誕生日ということで、お祝いってことで年の数だけやります!」とボ・ラギノールを連発。観客も1から一緒に数を数えていく。15発あたりで「痛いけど、うれしいです」とチェリー。「まだだいぶあるけど、大丈夫?」と広田はさらに「16、17、18…」と続けていき、36を数えるころには「指が…」と自らのダメージを悟り、40を超えるころにはバテが見え始め、スローペースに。それでも、「50、51、52、53、54…」と続けると、「おめー、なんだよー50ってー!」とチェリーが怒りのストンピング。
チェリーは変形足4の字にとらえながら、「よくもやりやがったなー、折るぞー」とアピール。広田は指の先端だけ、ロープに触れると、Tommyレフェリーは認めず。なんとか体を手繰り寄せ、今度はきっちり掴んでロープブレイクに。「しっかり握りやがって」とチェリー。
チェリーは広田の腕を取り、「この体勢だけど、あれだけは絶対やるなよ」と釘をさす。広田は当然のごとく、やり始める。ロープ渡りの要領で、一回転してからコーナーをまたぎ、ロープの最上段中央から後転にトライするも、これは失敗し場外転落。公式戦は場外カウント10で終わるため、リングに入ろうとする広田にチェリーは何度も蹴り落とそうとする。それでもカウント9で何とかリング
反撃に移ったチェリーはどっこいしょからカウント2。広田もシャイニングウイザードからカウント2。へなーらサンセット、へな拳はいずれも決まらず。それでも、ヒジへのバッククラッカーからの腕ひしぎへ。さらにはアームブリーカーを狙ったが、そのままスリーパーにとらえるチェリー。そして羽根折り固めに持っていく。広田はなんとかロープに。
チェリーはエクスプロイダーからトップロープを狙うが、広田も追いかけて上っていき、トップロープ上で腕固めへ。しかしトップロープ上のため、レフェリーから降りるよう指示される。広田はミサイルキック。カウント2。ここで夜叉ロックにとらえたが、チェリーも必死に耐えロープまで体を持っていった。チェリーは裏拳を決めると、広田はFFDで覆いかぶさるが、これを反転させ、まさかのFFD返し。カウント2。最後は春夜恋で固めて3カウントを
取り、勝ち点2点。幸先良いスタートを切った。
試合後コメント
チェリー「私、今日リアル誕生日で、そんな日に尊敬する大好きな広田さんと
シングルで、そして勝利で飾ることができて、幸先いいスタートとなりました。
この調子でエリザベスブロック、全部勝利して、エリザベスのベルトを満を持して挑戦したいと思います!
(100万円の使い道は?)日本全国各地のプロレス団体に乱入して、試合をして、温泉に入って、美味しいものを食べようと思います」
4, CATCH THE WAVE 2023〜エリザベスブロック〜(15分1本勝負)
<2勝=4点>宮崎有妃(10分31秒、体固め)遠藤美月<2敗=0点>
※直伝デスバレーボム。
メインは宮崎対遠藤のエリザベスブロック公式戦。試合前の時点では、宮崎は初戦で広田から勝利で2点、遠藤は米山に敗れて0点という得点状況である。
そして二人はシングル初対決となる。
いきなりのタックル合戦でスタート。互角の打ち合いが続く。ともに髪をつかんでの倒し合い.宮崎は足へのドロップキックで遠藤を倒すと、ビッグヒップ。
「初対決だからやっときますか」とはずかし固めをやりかけたが「みんなが見たくないって」と技を解く。「えー! やってー、やってよ」と遠藤は頭を下げ、かけやすい体勢に持っていく。このスキに宮崎はスクールボーイで丸め込む。
カウント2で返すと、遠藤もスクールボーイで返す。
すると、遠藤もはずかし固めの体勢を取ったが、宮崎がエルボーで阻止。
遠藤はDDTからクロスフェース。ヘッドバットの連打から遠藤バットに流れたがこれは自爆。
宮崎は低空ドロップキックからミサイルキック。デスバレー狙いも、遠藤はこらえてバックドロップで切り返す。さらには投げっぱなしジャーマンへ。セカンドロープに宮崎を乗せるとBMクラッシュの体勢に行くが、これは阻止され、ミサイルキック。これを遠藤がすかして逆片エビ。何とかロープに逃れる宮崎。遠藤はトップロープに上ると、宮崎も上っていく。遠藤がヘッドバットを決めて宮崎を振り払うと、ダイビングヘッドバット。さらにダイビングボディプレスへとつなぐ。宮崎も、蹴りで体勢を入れ替えると、直伝デスバレー。両者ダウン状態に。
先に立ち上がった宮崎はムーンサルトプレスを爆発。遠藤も必死にカウント2で返す。続けざまにラリアット。二発目はかわされ、遠藤が逆にラリアット。
そしてともに目つきからの首固め合戦となる。あきらめない宮崎は目つきからの直伝デスバレー。まさかの流れを作り、これでカウント3が入った。宮崎は早くも2戦2勝の4点。エリザベスブロックで単独首位に立った。
試合後、マイクを持つ。
「これでエリザベスブロック後楽園の広田と遠藤さん、両方に勝って勝ち点4、あとは米山とチェリーに勝つだけです。誰と戦おうが勝つだけです。遠藤さんとは初対決がCATCH、もっと前に当たりたかったし、まだまだ辞めるまでに試合したいです。私は見ていました。アメリカから遠藤さんが帰った時の試合、私はJWPだけど、セコンドに行ってました。すごいかっこよかったです。あのかっこいいまま、しっかり引退してもらおうと思います。私はこの後、hotシュシュの旗揚げ戦に行ってきます。私はこの大会(の出場)だけなんですが、今のように、残りの2大会もたくさん声を出して盛り上がって応援してください。よろしくお願いします」とあいさつ。宮崎の音頭で「これがwaveだ!」で締めくくりとなった。
宮崎「(まず2戦2勝、勝ち点4点となりました。これについてはいかがですか?)私の中でのエリザベスブロックはパーフェクトで終わろうと思っているので順調ですね。
(遠藤選手とは初対決でしたが?)いやでも、楽しかったですよ。なんか、パンチ(田原)さんの興行と遠藤さんの凱旋の自主興行の時に見ましたけど、まだまだ引退するにはもったいないなと思っています。
(宮崎さんの気持ちでは志田とのRegina戦、そしてその先の野崎戦を見据えていますか?)そうです、だからこんなところで躓いているわけにはいかないんです。絶対波女になってやると思っているのと、言葉にするのとは違う。私はどのインタビューでも波女になって、志田に勝って…と言っているんです。後戻りするつもりはないです。進むしかないんで。私には見えてます。志田に勝って、野崎にベルトを見せつけるって。もう目に見えているんで。ここまで明確に見えていることってきっと叶うものだと思っています。
(この北沢タウンホールは宮崎選手にとって、思い出はたくさんあるのでは?)はい、ありますね、ありますね。NEOの初期、2000年くらいから前半くらいはここと板橋産文ホールばっかり使っていたので、無茶苦茶懐かしいです。うれしかったです。ここで試合をするって聞いた時は。まだみんな使っているんだーって。控室の雰囲気も懐かしいですね。これからも使っていくかも…という話も聞いたので、またここで試合ができたらうれしいですね」
2023.05.04
『CATCH THE WAVE 2023~開幕戦~』
●前説
野中リングアナの諸注意や新商品の案内などの後に二上会長がリングインし、二つのお知らせごとがあるとのこと。
「一つ目は、最近、話題になっている選手の試合中の卑猥な写真をSNSに挙げられている人がいらっしゃいます。試合中、写真を撮ることは構わないんです。ただ、自分で楽しんでください。SNSにわざわざ女の子の股開けてる写真とか載せて誰が得するんですか? ウチははずかし固めを使う宮崎有妃というレスラーがいらっしゃいます。カメラの準備をしろと言います、撮っていただいて結構です。ただ、今日、(対戦相手が)広田です(館内・笑)。ただ、人妻で、二人子供を産んでいる広田の御開帳です。それは上げられても構いませんよ、恥ずかしくとも何ともないです。ただ、でも、そうじゃなくて、若い選手のそんな卑猥な写真を上げるなんて、恥ずかしいと思ってください。節度のある投稿をお願いします。あまりこれが続くようなら写真撮影禁止にします。それは嫌ですよね? だからみなさん、こういう写真上がってましたよという人がいたら、私にDMこそっと送ってください。すごいエロイ写真を撮ってたよって人がいましたら、私にこっそり言いに来てください。つまみだします。私、人を出禁にすること得意なんで、よろしくお願いします」という注意喚起を行った。
そしてもう一つ。「アクシデントで、本当にすいません。網倉が練習中にヒザをケガしまして、つい30分前の出来事で、本人、テーピングとかして、今日初戦だから頑張りたいと言ってたんですけど、今日、無理してもGW中、いっぱい試合がありますし、6日にカラーズの大会もあるから、今日は網倉欠場となります。申し訳ありません。でも不戦勝にはならないです。今日まだ(リーグ戦が)始まってもいないので、すいません。去年は決勝戦でまさかの野崎欠場で、『今年はみんなケガなく最後まで完走するのが私の願いです』って言ってて、始まる前にケガをするという…どないせえっちゅうねん(観客・笑)。狐伯がリーグ戦の試合がなくなりますので、6waveのところに入って7waveになります」との発表があった。以上、大事な二つのお知らせごとを経て、2023年の「CATCHTHE WAVE」開幕となった。
●入場式
まずは恒例の入場式から。各ブロックごとに入場となり、ヤング、エリザベス、A、B、Cブロックの合計23選手が登場した(愛海と欠場の網倉を除く)。ヤング出場選手はヤングらしく、各選手が走って入場した。そして、今年の公式ルールを吉野希里リングアナが説明したあと、選手を代表して、田中きずな、炎華、Himiko、鈴木ユラが選手宣誓をおこなった。
4人「宣誓! われわれ選手一同は、女子プロレスラー精神にのっとり清く、正しく、美しく、CATCH THE WAVE 2023を闘い抜くことを誓います。2023年5月4日 プロレスリングwave・田中きずな、プロレスリングwave・炎華、ワールド女子プロレスディアナ・Himiko、AlmaLibre・鈴木ユラ」
●あいさつ
SAKIの肩を借りて網倉がゆっくりと登場。
「このたびは急に欠場となり本当に申し訳ございませんでした。このCATCH THE WAVE 初戦の狐伯にも変な思いをさせてしまったし、何より自分が当日欠場することも初めてで、まだ気持ちの整理ができず、本当に申し訳ございません。ただ、必ずしっかり治して、もっと強くなって、すぐに皆さんの前に戻ってきます。今日はすいませんでした。お時間ありがとうございました」とあいさつ。退場時、網倉のテーマ曲が響くと、観客は拍手で後押しし、早期の復帰を願った。
■7wave(20分1本勝負)
チェリーvs高瀬みゆきvs関口翔vs川畑梨瑚vs櫻井裕子vs梅咲遥
退場順=①櫻井(2分26秒、ギブアップ)※ダブルの腕ひしぎ十字固め、ヒザ十字固め、首四の字を同時に食らう。
②関口(3分29秒、首固め)③狐伯(4分49秒、エビ固め)④川畑(8分6秒、ラ・マヒストラル)⑤&⑥梅咲遥、
高瀬みゆき(9分37秒、オーバー・ザ・トップロープ)
※チェリーが優勝。オーバー・ザ・トップルールを採用。
第1試合には、今日、「CATCHTHE WAVE2023」にエントリーされていながら試合が組まれなかった7選手が出場。狐伯も急きょ、網倉の欠場でこの輪に加わった。勝ち抜け負け残り、オーバー・ザ・トップロープルールが採用された。
ゴングと同時にそれぞれが手四つの姿勢。これを振り払うように、ルミナスとREDBLUEがそれぞれ連携を見せる。そのREDBLUEをルミナスが攻撃。リング中央でルミナスポーズを取ると、背後からドロップキックで狐伯がカット。さらに、これを背後から攻撃したチェリー&櫻井が「サクラフブキー!」とアピール。それぞれの自己アピール合戦が展開される。
続いて7人による数珠つなぎコブラ。これをチェリーが振りほどく。今度は全員が櫻井に集中攻撃。グラウンドからチェリーと関口がダブルで腕ひしぎ、川畑がヒザ十字、高瀬が首四の字を同時に決めると、櫻井がギブアップしてまずは一人目の脱落。
この後、REDBLUEが連携を見せ、他の選手をなぎ倒していくが、ポーズを取るふりをして川畑が関口を首固めで丸め込み3カウント。関口が二人目の失格となった。残り5人。狐伯と川畑が共闘し、高瀬と梅咲をそれぞれコーナーへ追いやり、互いに低空ドロップキックを見せるが、ハイタッチの瞬間に裏切り合い、丸め込み合戦となる。これに残りの3選手も乗じて、各選手が丸め合う。最終的には回転エビで飛び込んだ狐伯が残りの4人からひっくり返されてそのままフォールされて失格に。残りは4選手。
ここでルミナスが連携に出る。高瀬がセカンドロープに上り、梅咲はアシストでチェリーと川畑を背後から押さえてのミサイルキック。高瀬が飛び終わった瞬間、梅咲がジャックナイフ固めで裏切りのフォールに行くがカウント2。ここで、高瀬がクレームを入れ、ルミナスのエルボー合戦へ。高瀬は水平チョップに移行。梅咲もパワースラムからのブレンバスターと激しくパートナー同士がやり合う。
梅咲がトップロープに上ろうとすると、川畑がキックでカット。OTRで落としにかかるが、梅咲はこれを回避。川畑は高瀬と梅咲にそれぞれトラースキック。そして、高瀬、梅咲にボディスラムで横一列に並べると、ムーンサルトを狙うがこれはよけられて失敗。
この間に梅咲が川畑をマヒストラルで丸めてカウント3。残るはルミナスとチェリー。高瀬はチェリーにカミカゼ。続けてトップロープからのギロチン狙い。すぐさまチェリーが立ち上がってOTRを狙う。梅咲もカットに入ると、3人での落とし合いとなり、そのままエプロンでの攻防になる。挟み撃ちでチェリーの転落を狙ったルミナスだったが、これをうまくかわす。最後は梅咲と高瀬がロープを持っていた手にしっぺを決めると、ともに場外転落。老獪な作戦が決まり、チェリーの勝利となった。
■ CATCH THE WAVE 2023〜ヤングブロック〜(10分1本勝負)
Himiko<1勝=2点>(8分2秒、エビ固め)田中きずな<10点>
※ダブルアーム卑弥バスター。
田中きずながデビュー1か月でCATCH THE WAVE初参戦。18歳のきずなに対して、
Himikoは51歳。年の差33歳という対決がヤングブロックの初戦で実現した。
「お願いします!」ときずなの握手にはHimikoもがっちりと握手で返礼。まずはロックアップからスタート。腕の取り合いからHimikoがグラウンドのヘッドロック。さらにデスロックへ。きずなは下からパンチで応戦する。
再度、ロックアップ。Himikoはグラウンドからトーホールド。きずなは捕らえられるが、かけられた状態のまま蹴りで応戦。それでもHimikoは反転させ、サソリの形に捕らえる。きずなは絞められながらも、必死にロープに体を手繰り寄せてブレイクに。
Himikoは串刺し式の背面エルボーから低空ドロップキック、ボディスラムとつなげるがカウント2。エルボースマッシュを連打していくが、きずなが首固めで切り返し、スクールボーイへ。これをキックアウトされると、Himikoのカウンターのエルボー狙いをかわして、すかさずワキ固めへ。
さらには腕ひしぎへと移行。いい流れを作ったが、ロープに逃れられる。
きずなはドロップキック2連発からフライングネックブリーカーを決めると、再度ワキ固めへ。これもロープに逃れられると、串刺し式のドロップキック。Himikoもその場飛びのドロップキックからロープに飛ばしてのドロップキック。
さらにフェースクラッシャーに決めたが、きずなは何とかカウント2でクリア。ならばと、Himikoはダブルアーム卑弥バスターを決めて3カウント。ワキ固めのダメージから右腕を押さえながらも、まずは2点を獲得した。
▽バックステージ
Himiko「自分後楽園で他団体のリーグ戦、初出場で、シングルも初めてだったので、気合入れていけました。初戦は絶対落とせないと思っていたので、いい形で2点取れたのではないかと思います。(田中きずなは)スキがあれば決めてくるので、そこを注意していたんですけど、気持ちが入っていたので、結構、危なかったです。ブロック優勝してその上に行きたいと思っているので、まずは全勝優勝を狙っていきたいと思います」
■ CATCH THE WAVE 2023〜ヤングブロック〜(10分1本勝負)
炎華<1点>(時間切れ引き分け)鈴木ユラ<1点>
田中きずなと同じく、デビュー1か月の炎華がヤングブロック初参戦。
まずはロックアップから腕の取り合い。ユラはミドルキックを連発した後、誘い込むようにしてグラウンドへ持ち込み、三角締めへ。そしてロープへ貼り付けにすると、ミドルキックを胸板にぶち込み、背後からのドロップキック。ボディスラムの連発からサーフボードに持っていく。
これに対して炎華もドロップキックで反撃。スペースローリングエルボーを決めると、ドロップキックを4連発。そして逆エビ固めに捕らえるがロープに。
ユラは炎華が向かってきたところをボディスラムで切り返すと、コーナーホイップから串刺し式のニー。さらにはサッカーボールキックを背中に3度決めるも、ランニング式のローキックをかわした炎華がスクールボーイ。
さらにドロップキックを挟んでからSTFへ。ユラがロープに逃れると、エルボー合戦へ。ユラがランニング式のローキックを今度こそ成功させカウント2。続けざまにブレンバスター。
これを返した炎華が丸め込みを連発し、どん欲にフォールを狙っていく。いずれも返されると今度はジャパニーズレッグロールクラッチを狙いに行く。これを完成寸前のところでユラが胴絞めスリーパーに切り返す。
炎華が耐え続けると、腕ひしぎへ移行する。炎華は腕を離さずクラッチは許さず。ここで時間切れとなり、10分ドローで両者1点となった。
▽バックステージ
炎華「悔しいです。逆エビとか、STFとかもっと絞れたりできたな、とか、最後のほう、体力が足りなくなってきたので、課題点がいっぱい見つかった試合だなと思います。(ユラは)蹴りが痛いです…。途中でちょっと心折れそうになりました。(リーグ戦のこれからは)今回はドローで1点しかもらっていないので、勝ちたいです。特にきずなには勝ちたいです」
ユラ「相手がまだ全然新人だってことを知っているので、引き分けというのがめっちゃ悔しいです。新人だからってわけじゃないですけど、歴(キャリア)としてはこっちのほうが上なのに、ドローって負けも同然なので、それがむっちゃ悔しいです。(リーグ戦は)このままいずれ上まで行きたいです。上まで行って上から見下ろす景色を見てみたいです」
■ CATCH THE WAVE 2023〜Cブロック〜(15分1本勝負)
清水ひかり<2点>(2分57秒、トゥインくるん)青木いつ希<0点>
ともに2016年デビューということもあり、意識するライバル同士が初戦で激突。青木は3度目、清水は2度目のCATCH出場となる。
青木が短期勝負に出る。スタートからラリアット、ダブル二ーを落とし、ロープにもたれさせての背後からのダブルニー、ブレンバスターホールド、再びダブルニー、そして「つぶれろ!」からのフライングボディプレスと畳みかける。
さらにジャーマンで決着を狙うが、清水も投げさせまいと必死に防御。前方回転からフットスタンプで脱出する。清水の延髄蹴りが空を切ると、青木は投げっぱなしジャーマンからダイビングフットスタンプ。これは清水が間一髪かわして自爆に
清水はすかさずティヘラで押さえ込む。カウント2。続けてバズソーキックを決めたが、青木もラリアットでやり返す。
ライバルならではの一進一退の攻防となるが、青木の突進を飛び付きのウラカンラナ=トゥインくるんに切り返し、そのまま3カウント。メキシコ遠征でモノにした技術を見せて、まずは2点を獲得。同期対決は清水にとって、青木からの初勝利という嬉しい勝利でもあった。
▽バックステージ
清水「やったよ…。見てた? 見てた? 勝ったよ、やっと…。やっと、やっと、やっと勝った!(キャリア)6年…青木いつ希のプロエス人生の初勝利は清水ひかりからなんですよ。勝ったけど、もうボロボロ…でも良かった。清水ひかりが青木いつ希から、この大事な大事なキャッチで勝つことができました。このまま波に乗って…波女になります!」
■ CATCH THE WAVE 2023〜エリザベスブロック〜(15分1本勝負)
米山香織<1勝=2点>(4分4秒、エビ固め)遠藤美月<1敗=0点>
9・11後楽園で引退を迎える遠藤にとって、CATCH THE WAVE参戦は自らの引退ロードを華々しく飾るチャンス。CATCH優勝からの引退という有終の美を飾ることができるか。初戦の米山とは意外にも初シングル。
まずはゴングと同時に遠藤のラリアットでスタート。すかさず、米山は鼻フックで動きを止める。遠藤は背後から髪の毛を掴み、かきむしりからケンカキックを連発。エルボーを落とすと、チンロック。
ロープに逃れた米山は遠藤の足の甲を踏みつけて、流れを変えるとクロスボディー。モンゴリアンチョップからグーパンチ。
遠藤もヘッドバットから遠藤バット。これをかわした米山はセントーン。さらに丸め込みを連発するが、遠藤はクリア。
遠藤はラリアットからDDTで押さえ込んだがカウント2。しかし、一瞬のスキを突いた米山がエビ固めで丸め込んで3カウント。米山が勝ち点2点をゲットして好発進となった。
▽バックステージ
米山「遠藤さんとの最初で最後のシングル、勝ちました!波女になって100万円取るぞ!」
■ CATCH THE WAVE 2023〜Bブロック〜(15分1本勝負)
世羅りさ<1勝=2点>(10分39秒、リングアウト)SAKI<1敗=0点>
SAKIは4度目の出場、世羅は3度目の出場となる。Bブロックの優勝候補同士がいきなりの初戦で対戦。勝敗の行方が気になるところだが…。
まずは手四つ合戦からスタート。ヘッドロック合戦から、世羅がカウンター・キックから串差し式のエルボー。そして逆エビ固めからカンパーナへ移行。
早くもセラリズムバスターを繰り出す。そしてコの字固めに固めると、続けてコーナーでの攻撃を狙う。SAKIは場外へエスケープ。世羅も足を引きずられて場外へ落とされる。
場外でのエルボー合戦を経て、ともにカウント9でリング内へ。リーグ戦は10カウントのルールだ。
SAKIは逆エビ固めからブルズアンヘリート。そしてバックの取り合いから、SAKIがみちのくドライバーⅡ。これに対して、すぐさま世羅もファルコンアローで切り返す。
両者エルボーの打ち合いから世羅がエアーズロックⅡ。世羅がトップロープを上ろうとするも、SAKIが阻止、ここからエプロンに戦場が移る。
エプロンでのセラリズムバスターは不発となり、そのまま両者場外へ転落。場外でセラリズムバスターを決めた世羅はさらにエプロンからダメ押しのダブルニーを落とし、カウント9ギリギリでリングイン。
SAKIは10以内にリングに戻れず、リングアウトで決着となった。リングアウトでも、もちろん勝ち点2点は獲得となり、世羅の作戦勝ちとなった。
▽バックステージ
世羅「1勝! 2点取りましたよ! ぶっちゃけね、Bブロックの中で強敵だと思っていたのはSAKIだったので、そこから2点もぎ取ったというのは大きかったかな。狙ってましたしね、場外が10カウントというルールを聞いた時に、これは使えるなって思ってたんで。まあ、知力勝ちというか、図ったなと言われても仕方ないんですけど、この調子で勝ち星どんどん取って波女になりたいと思います。(100万円の使い道は?)100万? 決まっているじゃないですか。プロミネンスのために使いますよ、ただ大会をするだけなのはつまららないので、海外での大会開催の資金にしたいと思います」
■ CATCH THE WAVE 2023〜Aブロック〜(15分1本勝負)
朱崇花<1勝=2点>(6分26秒、ASKA FANTASY)柊くるみ<1敗=0点>
過去2度出場している朱崇花だが、意外にも優勝経験はなし。3度目の出場で、波女の称号を得ることができるか。一方のくるみは昨日デビュー13周年を数えた。14年目となる今日、勝ち点で弾みを付けたい。
まずはくるみの握手を朱崇花が拒否。くるみはすかさずバックを取ると投げっぱなしジャーマン。
あまりの勢いに朱崇花は即座に場外へ降り、ダメージの回復に努める。しかしくるみはそれを追いかけ、客席へ朱崇花を放り投げて休ませない作戦に出た。
リングに戻ると、フットスタンプ×2からサマーソルトドロップ。カウント2で朱崇花はなんとか返す。
くるみはカナディアンの体勢に持っていこうとするが、朱崇花は一回転して着地すると、トラースキック。
くるみもショルダータックルからラリアットでエプロンへ追い込む。エプロン上での攻防となり、朱崇花はビッグブーツでくるみを場外へ落とすと、ラ・ケブラーダを敢行。
リングへ戻ると、ミサイルキックでさらに追い込む。カウント2でくるみはクリア。朱崇花はビッグブーツを至近距離で放つと、くるみもラリアットで対抗。朱崇花はスピンキックを決めるも、続くトップロープからのムーンサルトは剣山を食らう。
くるみはくるくるくるみからダイビングフットスタンプ。そしてカナディアン式に持ち上げるが、叩き落とすところを朱崇花が着地。バズソーキックを放つ。
くるみもラリアットで反撃するが、2発目を狙ったところをASKAFANTASYに捕らえられて3カウント。朱崇花がまずは幸先いい1勝を手にした。
▽バックステージ
朱崇花「あー、痛い…。え、何? くるみ?私、初対戦なんです、実は。一回も交えたことはなかったけど、ちょっとあれは反則じゃない? 人間凶器じゃない? マイナス5ポイントくらいからスタートしないと割に合わない。でもこの一戦を乗り越えたら、(Aブロックの)後はなんてことはないでしょ。ケガして当日休んでいるようだったらまだまだなんじゃないかな。私はそういう考えだな。まあ、せいぜい早く治してください。じゃあね!」
■ CATCH THE WAVE 2023〜エリザベスブロック〜(15分1本勝負)
宮崎有妃<2点>(12分6秒、体固め)旧姓・広田さくら<0点>
※直伝デスバレーボム。
開幕戦のメインはエリザベスブロックの”奇跡”対決。ここ3大会、wave所属選手以外が波女に輝いているだけに、所属選手としても意地を見せたいところ。まずは2点をゲットするのはどちらか…。
宮崎の入場時、広田は奇襲でいきなりのトペを決めようとするが、腰にロープが引っかかって失敗。胸をなでおろす宮崎。
改めて両者コーナーに分かれて試合開始。宮崎はコスチュームの大部分にフリンジを施した新コスチューム。まずはリストの取り合い。
。前転する宮崎に合わせて広田も前転。今度は広田が腕を取ると、フェースクラッシャーからプロレスLOVEポーズ。そして高田純次を仕掛けるが、その都度、宮崎は起き上がる。業を煮やした広田が「ちょっとなんなんですか」とクレームを入れる。
宮崎は「広田、今日は本気で勝ちに行こうとしている。だから一切付き合わない」と返す。広田も「それは立派な考えですけど、私はつねに本気ですよ。全部いつもの通りやって、それで優勝します。だから、互いに1個ずつネタ…というか技をやって、メリハリにしましょう」と提案した。
まず、宮崎ははずかし固めを選択。いっぽうの広田は、「私の番がやってまいりましたー!」と側転式のボ・ラギノールからロープ渡りへ移行しようとするが、これは宮崎が2個目と判断したのか拒否。
広田はそれでもロープ渡りを狙うかと思えば、なんと取っていた腕へロープ最上段からのフットスタンプ。これに対して、宮崎はえびす落としからムーンサルトを見舞ったがこれは自爆。
広田はへな拳からへなーらサンセット、カウント2。コードブレーカーから夜叉ロックへ。これはロープに逃れられると、ウラカン・ラナを決める。これもカウント2。
宮崎は外道クラッチ。広田も外道クラッチでお返しするが、ともに2で決まらない。宮崎は投げっぱなしジャーマン、ラリアット。そしてダメ押しに重爆ムーンサルトを決めるが、広田はこれもカウント2で返す。
宮崎がフィニッシュに持ち込もうと持ち上げると、広田はこれもサクラライトで切り返す。ラリアットからのえびす落としに持っていっても、これもFFDで追い込まれる。何度も押さえ込まれる宮崎。
広田はへな拳からのボ・ラギノール。2度目のへな拳は宮崎がかわすと、逆ボ・ラギノールを決める。
そして、ボ・ラギノールを決めたまま、コーナーへ広田を押し込む宮崎。広田をコーナーまで押し上げると、そのまま雪崩式のボ・ラギノール・スープレックスで投げ飛ばした!
ものすごい神業を見せた宮崎は最後に直伝デスバレーを決めて、粘りに粘った広田から3カウントをようやく奪い、勝ち点2点をゲットした。
宮崎がマイク。
「本日はCATCH THE WAVE開幕戦、ご来場誠にありがとうございます。試合前の練習で、網倉がけがをしたり、狐伯のカードが変わったり、ご迷惑をおかけしました。(四方にお詫びの礼)えー、本気です。本気で勝ちを狙っていこうと思います。エリザベスブロックで1位で勝って、波女で100万円、どうだっていいんです。私は志田に挑戦する権利がほしいんです。志田に挑戦する権利を勝ち取って、もっと先を見ています。復帰する野崎渚、あいつの前に立ってやろうと思っています。野崎、売店行っちゃったか? あのやろー。試合見とけよな(笑)。野崎の前に、ベルトを持って、仁王立ちする。そのために私は今ここでプロレスラーとして立っています。みんなたしかに広田が言ったように、波女を狙っているかもしれない。でも、私はみんなの気持ちよりも、もっともっと上を行っていると思っています。必ず波女になって、7月17日、決勝で私がここに立って、それに勝って、そのあと、志田とベルトを賭けて戦う、そして、勝つんです。…そこまで考えているんです。おまえら、100万円が欲しいだけだろ? 今日は初戦、広田さくら、彼女も色々いっぱい考えてきていて、昨日も大阪(で試合)で、それで帰ってきて今日だったのに、本当にすごいなと思います。広田、今日はありがとう」
そして最後は宮崎による「これがwaveだ!」でシメとなった。
▽バックステージ
宮崎「余裕がなかったと言えば、余裕なかったんですが、やっぱり本気度が違うなと思いました。広田っていろんな技があるからいろいろ対策しようと思ってても、ああいうときに出る夜叉ロックが本当にきつくて。この後、サインしなきゃいけないんだけど、上手にできるかな? (最後に出たボ・ラギノールスープレックスはすごかったですが)もう本当に意地で(笑)、やったんですけど、広田軽いですね。投げ切れました。でも初戦は広田で本当に良かったなと思います。(この先のレジーナ戦への思いは?)志田とは去年やったばかりですけど、手が届かなかったですけど、触れたかなと。志田のレジーナ戦をいろいろ見てきて、私が一番触れたんじゃないかと思っています。あとちょっとでベルトを掴めると思っています。この確信は、私の中の想像じゃないと思います。(エリザベスブロックの今後は?)遠藤さんと試合するのは初めてだったり米山香織というあの生物はすごくないですか。40代と思えない幼い顔、だれからも愛されるあのキャラ。プロレス頭もすごいと思いますし…いや、でも絶対勝てると思います。(ここ3大会wave勢が優勝できていないが?)あーそうですね。Twitterで網倉が書いてて、いいなと思ったんですけど、網倉が(ブロック1位で)勝ち進んでいって、(自分もブロックで勝って)網倉と試合できたらいいなと思ったんですけど…。でも、網倉が悔しそうに泣いていて。去年、私が眼窩底骨折で途中欠場したので、悔しさはすごくわかります。でもあいつは乗り越えられると思うので、大丈夫だと思います」
2023.04.16
『CHIBA WAVE Vol.6』
●前説
いつものように桜花社長、野中リングアナが前説。野中リングアナはリング上でマスクを取って話すのはなんと3年ぶりとのこと。今日は青木いつ希のリアル6周年ということで、二人から「おめでとー!」と拍手で祝福。青木は2017年4月16日、対真琴戦でデビューしている。リアル6周年を勝利で飾れるか??
●入場式
選手を代表して広田があいさつ。
「こんばんわー。4月を迎えてwaveの景色もいろいろ変わったと思います。新人二人も増えて。私個人もいろいろ変わりまして、子供たち二人が無事、小学校に入学しました(拍手)。今日、日曜日なので学校はお休みなんですが、私は最初の売店しか出ないんです。なぜかというと、自分の試合が終わったら先に帰らせていただくんです。理由はですね、月曜日から小学校が始まりますんで、まだまだ新一年生で試合が終わるのが夜9時、10時になって、寝るのが遅くなると次の日の学校に響いてしまうので、当面は日曜日の夜の試合は、前半の試合にさせてもらって、自分の試合が終わったら帰るという方針でやらせていただくことになりました。自分の希望が通って、健全な形で子育てができるというのは、お客様の理解、waveの会社の理解、そして、参戦していただける選手の理解があってできることなので、この場を借りてお礼を言いたいです。ありがとうございます。で、ここからが重要です。私は今日、2試合目なんですが、2試合目以降、何が起こったかわかりません。なので、私のためにいつも以上にツイッターでwaveのことをつぶやいてください。また、これからどんどん私のためにつぶやいてもらって、これからcatchに入りますよね、もし私がレジーナになったとしても、それでも日曜日の夜の試合はタイトルマッチだとしても、1試合目か2試合目ですよ(笑)。また新しい景色が来ましたよ。今日は全5試合、盛り上げていきますので、楽しんでください」
続いてこの日、デビュー6周年を迎えた青木も、あいさつを振られる。
青木「(小声で)聞いてない聞いてないー。(意を決して地声で)みなさん、こんばんわー! リアルに6周年を迎えました青木いつ希ですー。今日はデビュー3戦目も初タッグも、炎華ちゃんと対戦ということで、(炎華に)おい、お前、本物のプレパラートなめんじゃないぞ。デビュー何年を迎えようと、試合はめちゃんこ緊張するからな! 今日はよろしくお願いしますー!」
1,アオハルwave(20分1本勝負)
〇青木いつ希&関口翔(15分18秒、体固め)炎華●&梅咲遥
※セカンドロープからのフライング・ボディプレス。
そのデビュー6周年となった青木が挨拶に続いて、第1試合に登場。いっぽう、炎華はデビュー3戦目にして初のタッグマッチを経験することとなった。
炎華は「よろしくお願いします」と青木に手を差し出すと、「もっと!もっと!」と、大きな声を出すように要求される。「よろしくお願いします!」と、最初よりかは大声で言い直すも、青木からその数倍のビッグボイスで「よろしくお願いしまーす!」と返礼を浴びた。
そして、そのまま両者が先発に。「よっしゃ行くぞ、千葉―!」と青木が声を張り上げ、まずは炎華とロックアップからスタート。
腕の取り合いから炎華が回転して腕を取り返す。青木はヘッドロックからグラウンドに。炎華はこれを振りほどく。
いったんは離れたが、「簡単にうまく行くと思うなよ」と青木は再びヘッドロック。ロープに振ろうとする炎華だが、青木が腰を落として阻止。すかさず梅咲が助っ人に入る。青木をコーナーへ振った後、炎華をコーナーホイップするがタックルで突進され、梅咲も立て続けにタックルを食らう。
青木は関口へスイッチ。関口はコーナーに炎華を追い詰めて顔面を踏みつける。さらにリング中央に持っていくと、グラウンド式のサーフボード。続けて、キャメルクラッチに取り、そのままマスク越しに鼻フック。青木が隣で「ギブアップ?」とレフェリーのように確認する。キャメルを解くとボディスラム。青木にスイッチ。タックルを放つ。炎華もエルボーで反撃を試みるが倒すことができず、逆に1発のエルボーで倒される。カウント2。
青木は炎華を捕まえた形で関口へタッチ。ボディスラムからフォール。さらに逆エビに
持っていくが、炎華は必死にロープへ体を持っていく。
関口は炎華をロープに張り付けると背中へのドロップキック。さらにロープに振るが梅咲が割って入り、炎華とダブルのドロップキックで関口の動きを止める。青木もカットに入り、チーム・ホカクドウが連携を狙うが、梅咲は二人へのダブルネックブリーカーからドロップキックでまとめて蹴散らす。さらに関口へセカンドコーナーからのミサイルキックへ。続けてエルボーを合戦となるも、関口はワキ固めで切り返す。STOと続けたがカウント2。
今度はコーナーでの攻防となったが、エプロンでのアームブリ-カーを決めた関口がトップロープからのミサイルキックへ。カウント2。再び青木へスイッチ。青木は怒涛の攻めを見せ、コーナータックルからフェイスバスター、ボディプレスへとつなぐ。
梅咲もエルボー。青木も振りかぶってのエルボー。互いのエルボー合戦が続く。梅咲はエルボーを連打すると、青木はブロックバスターで切り返す。
今度はバックに回る青木だが、梅咲も取り返し、エルボーを放つと、ブレンバスターで投げる。さらにコーナーに追い込んでの低空ドロップキック。十分に青木を痛めつけた後、炎華へタッチ。炎華はリングインとともに、ドロップキックを3連発、しかし青木は倒れない。ならばとエルボーを連打。これに青木もエルボーを打ち返す。一発の重みに倒れる炎華。それでも立ち上がり、真っ向からエルボーを連打。
これを青木はタックルで返すと、ラリアットを狙うが、すかさず梅咲がドロップキックでカット。このチャンスに炎華はスペースローリングエルボーからのドロップキック。ここでようやく、青木を倒すことに成功すると、そのままSTFに取る。関口がカット。
炎華はブレンバスターへ持っていこうとするが、青木は腰を落とす。
ならばと、逆さ押さえ込みを狙うが、青木が耐える。炎華はエルボーを打ち込み、再び逆さ押さえ込みへ移行しようとするが、青木は首固めで丸め込む。カウント2でクリア。青木は関口を呼び込んだが、炎華が身をかわし、同士討ちに。このスキに青木をスクールボーイ。さらに梅咲のミサイルキックのアシストから、ジャパニーズレッグロールクラッチを見せたが惜しくもカウント2。立ち上がるとすぐにエルボーを打つ炎華だが、走りこんだところを青木のカウンターのエルボーで返される。青木は逆エビに取る。さらに腰を落として逆片エビに移行。炎華はしばらく搾り上げられたが、あきらめず必死にロープに逃れた。
青木はロープにもたれかかる炎華の背中へダブルニー。そしてボディスラムからセカンドロープに上り、「炎華、つぶれろー!」の掛け声とともに、ボディプレスを決めて3カウントを奪った。
敗れて悔しさに涙ぐむ炎華。いつの間にか関口も反対側に。観客は青木にブーイング。青木は炎華に声をかけた後、どうしてよいかわからない表情で戸惑いながら引き揚げた。
2,スクランブルwave(20分1本勝負)
米山香織&〇チェリー(11分37秒、春夜恋)旧姓・広田さくら●&網倉理奈
エリザベス世代な3人に網倉が交じるという異色の顔合わせ。入場式のコメント通り、今日は日曜日の夜とあって広田は2試合目に出場。
テーマ曲に合わせて振り付けを披露する広田&網倉だったが、その背後から奇襲をかけるBBA。網倉を踏みつけてゴキゲンBBAポーズ。
これに網倉もチェリーをカナディアン式に持ち上げて反撃を試みるが、脱出されるとスリーパーを決められる。続いて、米山がモンゴリアンチョップ。網倉もモンゴリアンチョップのお返しを狙ったが、カットされたので、すぐさま逆水平でやり返す。広田へタッチ。広田はフェースバスターからのプロレスLOVEポーズ。米山は腕を取ると、広田は一回転、さらにロープをまたぎ、トップロープ上に上って、前転後転を見せる。そしてセカンドからトップロープの飛び移りにも成功。そして、二人まとめてヘッドシザースで投げつける。ここまでは完璧な流れ。「今日は何でもできそうな気がする」と自画自賛の広田は、米山を捕らえると、吊り天井の体勢に行くが、まったく持ち上がらず。
「一人では限界があるから」と網倉に手伝いを指示。網倉も前方から米山の体を浮かせようとアシストをするも、結局、持ち上がらず。なぜか仕掛けている側の広田が痛がる。
広田は「この役たたずがー!なんでかけるほうの私が痛いんだよー。責任取ってこいー」とキレながら網倉にタッチ。
網倉は「怒られちゃったー」と言いながら米山をコーナーに追い詰めブロンコバスター。
ワー!プレスは米山が反対側に転がり決まらず。ここで丸め込みからのヒップドロップでダメージを与えてから再度、ワー!プレスを決めると今度は成功。しかし、続くパワーボムはショルダースルーで切り返されると、米山が背中へのワー!プレスでお返し。続いて、チェリーが変形足四の字。網倉の苦痛の声が場内に響き渡る。ようやく広田がカットに入り、ダブルの攻撃を狙う。しかし、チェリーが体を入れ替えて、なぜかチェリー&広田によるクロスライン。広田を網倉の上に載せると、ダブルニーを落として乗っかりフォール。
キックアウトされると米山を呼び込んで、BBAによるクロスラインから米山を網倉の上に乗せた状態にして、ダブルニーからのフォール。カウント2。チェリーが網倉の立ち上がりざまを走って攻撃しようとするが、パワースラムで返される。反撃に転じた網倉はカナディアンで持ち上げる。前方に落とすとサマーソルトドロップ。広田へタッチ。網倉を使ってシーソー式のボ・ラギノール。今度は網倉が広田をシーソーで飛ばしてのボ・ラギノール。2連発を受けたチェリーは場外転落。ここですかさず広田はプランチャ。見事に決まり、「あ、できた」と広田。本人が一番信じられない様子。
リングにチェリーを戻すとへな拳。カウント2。続けてへなーらを狙うが丸め込まれ、さらに熟女でドーンを食らうが辛うじて2カウントで網倉がカット。網倉はBBAをタックルで吹っ飛ばす。そして、米山をコーナーに逆さ宙づりにすると、反対のコーナーにチェリーを同じく逆さにして乗せる。そして広田をカナディアン式に持ち上げ、コーナーへ突進。広田がボ・ラギノールを米山、チェリーにそれぞれ打ち込む。ダメージの残るチェリーに広田がシャイニングウイザード。そして夜叉ロックを決めるも、米山がカット。チェリーはエクスプロイダーで広田を投げたが、FFDを浴びせられ、なんとかカウント2で米山がフォローに入る。
広田は米山にボ・ラギノール。同時にチェリーがエクスプロイダーで網倉を投げようとするが、バックを取った網倉がボ・ラギノール。さらに、網倉とチェリーのバックの取り合いとなり、広田が背後からボ・ラギノールの照準を定める。しかし、網倉に誤爆。このスキに米山のスクールボーイからチェリーが春夜恋で広田を丸め込んで3カウント。最後のボ・ラギノールの誤爆が勝負の明暗を分けた。
2,メモリアルwave(15分1本勝負)
〇遠藤美月(8分19秒、体固め)谷もも●
※バックドロップ。
遠藤の引退ロード、この日は谷ももとおそらく最初で最後のシングルマッチ。
まずはももの握手にきっちり遠藤も応える。
ロックアップからスタート。遠藤がロープへ押し込むが、さっと手を放す。再びロックアップからグラウンドへ。立ち上がると遠藤がタックル。二発目を狙ったが、すくい投げで返される。
攻撃の手を緩めない遠藤はヒザをももの胃袋に打ち込んで攻め込み、首投げからチンロック。この状態から背中へヒザを落としていく。そして再びキチンシンクから追走式のコーナーエルボー。しかし二発目はかわされると、ももが反撃に移り、フェースバスターからダブルニーを連発。しかし「お手を拝借」とももざんまいを決めかけたところで遠藤が立ち上がり、未遂に。
攻撃の手を緩めない遠藤はヒザをももの胃袋に打ち込んで攻め込み、首投げからチンロック。この状態から背中へヒザを落としていく。そして再びキチンシンクから追走式のコーナーエルボー。しかし二発目はかわされると、ももが反撃に移り、フェースバスターからダブルニーを連発。しかし「お手を拝借」とももざんまいを決めかけたところで遠藤が立ち上がり、未遂に。
遠藤はブロックバスター狙いで持ち上げるがももは首固めで切り返す。再び持ち上げるがももは体を入れ替えて、卍固め。遠藤はロープに逃れる。
遠藤がロープに持たれているスキに、背後から走りこんでの背中へのダブルニー。ここでようやく、ももざんまいを完成させた、。
ももはエプロンに回り、遠藤の顔面へヒザを打ち込むが、コーナー際で捕まる。リングに戻り、遠藤はブロックバスター式に持ち上げるが、その状態でクルスフィックスに捕らえられる。そこからももはうまく丸め込んでいくがカウント2。遠藤はバックドロップを敢行。そして再びブロックバスター狙いで持ち上げたが、またも腕を決められる
技を解くと、ももは走りこむが、遠藤はすかさずラリアットを決めてフォール。キックアウトしたももは飛びついての丸め込みからそうまとう。ダメ押しにウラカンラナを狙いに行くが、これを力で阻止した遠藤はそのままパワーボム気味に投げつける。カウント2。そして再度のバックドロップで3カウントを奪った。
4,Future wave(15分1本勝負)
笹村あやめ(8分36秒、体固め)田中きずな
※トップロープからのダイビングフットスタンプ。
田中きずなデビュー3戦目はこの2AWスクエアを本拠とする笹村とのシングル。
まずはきずなの握手に笹村もきっちりと応え、試合開始。
きずなコールとあやめコールが飛び交う中、腕の取り合い。笹村はヘッドロックで絞り上げる。きずなはロープに振ってヘッドロックを振りほどくも、タックルを浴びる。
笹村はコーナーへ持っていこうとするが、これをきずなが蹴って阻止。ならば、コーナーに追い込んでのエルボーを連打するが、きずなに位置を変えられ、逆に連打される。
もう一度、体を入れ替えた笹村は一発のエルボーを打ちこんだ。笹村は首投げからロープを持ったままフットスタンプを連発。
そしてキャメルクラッチへ。きずなはロープに逃れようとするが、笹村も絞り上げる。それでもなんとか粘ってロープへたどり着いた。笹村はボディスラムを連発。3発目も狙うがきずなはこらえる。それでも強引に投げられたが、すぐに立ち上がってエルボーの連打。きずなもボディスラムを狙うが、笹村は阻止。それでも、強引に持ち上げると、投げることに成功した。拍手が沸き起こる場内。
休む間もなく、ドロップキック×4。押さえ込んでフォールに行くが返されるたび、何度でも押さえに行く。
スタンディングの体勢に戻ると、きずなはエルボーを何度でも打っていく。重い一発を食らって返されるが、それでもすぐに立ち上がって再び連打。またも一発で返される。
笹村はきずなをロープに張り付けた状態からエルボーを打つも、きずなは腕を取ると、ショルダーネックブリーカーからのワキ固め。グイグイと絞り上げていく。笹村もさすがに苦悶の表情。いい形で腕を決め続けたきずなだったが、笹村はなんとかロープにたどり着く。
きずなは笹村をコーナーに振るも、追走したところを切り返され、逆に背面式のタックルを食らう。それでも逆さ押さえ込みを繰り出したがカウントは2。笹村は至近距離からのタックル。きずなもエルボーを連発。打って来いとばかりに両手を広げる笹村に、何度でも打ち込むきずな。そしてエルボー一発で返される。それでも立ち上がり、エルボーの連発で攻め込む。それでもまた一発で倒される。
観客は拍手で後押し。きずなは決してあきらめずにエルボーを何度も何度も打ち込む。笹村はお返しの重い一発をお見舞いしてフォールに行くもカウント2できずなが返し、きずなの頑張りに拍手が沸き起こる。
トドメとばかりに笹村はトップロープからのフットスタンプを決めてこれでカウント3となった。
試合後、「大丈夫かー」とのぞき込む笹村。立ち上がったきずなは笹村にエルボーを打ち込む。笹村はその根性と負けん気に思わず笑顔。客席後方で見守っていた二上会長もこの姿勢には拍手を送っていた。きずなは炎華の肩を借りて引き揚げた。
5,デンジャラスwave(30分1本勝負)
柊くるみ&〇鈴季すず(24分52秒、ジャーマンスープレックスホールド)宮崎有妃&狐伯●
※ハードコアルール採用。イスの上へのジャーマンスープレックスホールド。
メインは宮崎&狐伯が入場と同時にイスやラダー、机をリングに運び込む。一通り持ち込んでからブリブラダンス。そして入場ゲートから姿を見せたすず、くるみに花道でいきなり襲い掛かる。宮崎はすず、狐伯はくるみと場外戦。二手にわたり、乱闘が繰り広げられる。
宮崎はすずが持参していたアーティスト王座のベルトを奪い取り、オフィシャルのカメラマンに向かって記念撮影。そして、イスチャンバラを繰り広げる。さらにすずは狐伯に対して鉄柱攻撃。いっぽう、宮崎はくるみの背中へイスを乱打した。
リング上、狐伯とすずが入り、エルボー合戦。狐伯はエルボーで倒した後、マウントパンチ。すずも体を入れ替えるとマウントパンチで応戦。それはエプロンまで続き、二人は打ち合ったまま場外転落。
リング上は宮崎とくるみ。タックル合戦でのぶつかり合いはくるみが吹っ飛ばす。宮崎はコーナーにダウン。即座にサマーソルトを狙うが、これは自爆。
宮崎は背中にイスを浴びせると、ラダーにくるみの首を引っ掛けた状態でイスを打ち込んでいく。
狐伯にタッチ。狐伯はドロップキック。二発目をかわしたくるみはボディスラムを挟んでから、フットスタンプ・オン・ザ・チェアー。フォールに行くがカウント2。くるみもすずにタッチ。狐伯をコーナーに振ってからのイス攻撃で顔面を捕らえる。
狐伯もヒザをついた状態でのパンチで反撃、そこから立ち上がるもすずがエルボー。コーナーに追い詰め、顔面に足で全体重を浴びせてからくるみにスイッチ。
くるみはコーナーへのタックルからフォールもカウント2。狐伯はエルボーを連打して反撃するが、くるみも一発のエルボーで返す。狐伯はそれでもエルボー。くるみもエルボーを打ち込む。くるみが狐伯をエプロンへ放り出すと、イスを狐伯の顔面に立てかけた状態で、場外からすずがランニングしてドロップキックを浴びせた。
そして「いいもんみっけ」と机をコーナーに立てかける。狐伯をコーナーへ振ろうとするがこれは逆に振り飛ばされる。すずは背中から机に打ち付けられて悶絶。狐伯はエプロン側から机を投げつけると、ミサイルキック。ここで宮崎登場。宮崎はすずにラリアット。くるみがフォローに入る。宮崎は二人を捕らえると、すずにDDT、くるみのスタナーを同時に決める。そしてすずにミサイルキックへ。
さらに、すずをコーナー宙づりにセット。すずの顔面の前にイスを置き、ラダーを投げつける。そしてあらかじめ用意していた有刺鉄線をぐるぐる巻きにしたイスをリング中央にセットすると、「カメラの準備をしろー!」。まさかの恥ずかし固めを有刺鉄線イスの上でトライする宮崎だが背中の激痛により足をフックできず。この技を食らいたいすずは自ら足を開脚させる。「何やってるんだー!」とくるみがカット。
今度はすずが反撃。ステープラーで宮崎の左腕に4・24プロミネンス後楽園大会のチラシを打ち込み、同大会のアピールタイム。左腕にチラシが付いている状態の宮崎に、くるみがラリアット。しかしこれには宮崎も倒れずラリアットのお返し。ともに打ち込むがどちらも倒れない。もう一度、ともにロープに走り、くるみのラリアットをかわした宮崎が一発を打ち込んだ。宮崎はコーナーを外しにかかる。これを見たすずは宮崎を羽交い絞めに捕らえたが、くるみのランニングエルボーは寸前でかわし、すずと同士討ちとなる。
その間に机をコーナーの上段へ水平に設置していた宮崎だったが、すずがカットに入ると、机の上での攻防に。そして机の上に乗った状態で宮崎へウラカンラナ。見事に決まったが、机の先にすずの額が当たり、アクシデントからの流血に。
くるみは倒れている宮崎の体の上にラダーを乗せて、トップロープから飛ぶ姿勢に入ったが、背後から狐伯がカット。ここで宮崎は雪崩式ブレンバスターを決めて、くるみはリング中央にセットしてあったラダーへ背中から突っ込む。
机を場外へ移動させると、くるみを寝かせて場外ダイブのセッティング。宮崎はトップロープから場外ダイブを狙うが、すずがそうはさせまいと、リング内へ放り投げる。くるみも蘇生し、リングへ戻るが、宮崎はくるみ&すずへのラリアット。そしてくるみへボディスラムからイスを置いて、トップロープからのムーンサルト。これは宮崎自身にもダメージが残る。カバーに入るもすずがカット。
続けて「行きますか、これ」と宮崎は碁盤を持ち込むと、その盤へめがけてデスバレーを敢行しようとするが、くるみがこらえ、逆にバックドロップで投げられる。さらにラリアットも打ち込まれ、連続して碁盤に倒される。この間に、くるみはイスの山を築くと、その上にインプラント。カバーに入るが狐伯がカット。
今度は宮崎がくるみを持ち上げ、イスの上にデスバレーボム。両者ダウン。先に立ち上がったくるみが宮崎めがけて走りこむが宮崎はショルダースルーで切り返し、ともに場外転落。ここで、すずと狐伯のイスチャンバラとなるが、すずが打ち勝つ。「なんで私がこんな血まみれになってんだよー」と自らに疑問を投げかけながらも、有刺鉄線イスをコーナーの最上段と2段目の間に挟み込んでセット。有刺鉄線イスに狐伯の額を打ち付けようとしたが、これは狐伯が阻止して、逆にすずを背中からぶつける。そしてフェイスバスターから低空ドロップキックでフォール。
キックアウトしたすずは狐伯とのエルボー合戦。すずがカニカニクリップで足をすくうと、ついに狐伯も有刺鉄線イスの餌食に。そしてすずが狐伯の顔面をイスに押し込む。これで狐伯も顔面が真っ赤に染まる。くるみがリング中央にイスをセットすると、すずを座らせた状態で、ダブルでイスでの殴打。
くるみはボディスラム。その間にラダーをセットするすず。すずは最上段へ上るが、逆側から宮崎が上り詰める。最上段での攻防で宮崎が打ち勝つと、ラダーからの雪崩式ブレンバスター。この間に狐伯もラダー最上段へ上がる。そしててっぺんからのミサイルキック。カウント2でくるみがカット。
狐伯はラダーを倒しこむラダーバスター。そしてイスの山を築き上げると、コーナー最上段からのラダープレス。カウント2。すずは逆転のジャーマンを放ったが狐伯は一回転して着地。ならばと再度ジャーマンを決める。狐伯もダブルリストアームサルトで即座に反撃。ダブルダウン。両者立ち上がり、エルボー合戦。すずはハーフネルソンフェイスバスターを決めたが狐伯もキックアウト。
再びイスの山を築いたすずはその上にグランマエストロ・デ・テキーラ。これは宮崎がカウント2.9で間一髪カット。ここでくるみが宮崎をイスで攻撃。場外へ落ちる宮崎。場外に置きっぱなしになっていた机の上に宮崎をセットすると、くるみがトップロープから場外ダイブ。机が真っ二つに割れた。そしてリング上ではすずがイスの上へのジャーマンを決めて狐伯から3カウント。大熱戦にピリオドが打たれた。
試合後、狐伯の髪をつかむすず。手を差し出すと狐伯も握り返す。
「すず、シングルは引き分けだから、今日は負けたけど、シングルはまだ終わってねえから。これから先ずっと、お前を倒すことだけ考えてプロレスするわ」
すずは宮崎とも握手。くるみも宮崎と握手を交わして引き揚げる。狐伯は「21歳、最後の夜、最高にバッキバキに決まりました。自分はまず、もっともっと普通の試合で勝てるように頑張っていきます」と決意表明。
最後は狐伯のシメでエンディングとなった。
2023.04.08
『HAPPY BIRTHDAY WAVE~SAKURASAKU4.4&4.5&2.2~』
●前説
試合前、いつものように野中リングアナの前説。広田がお花見に行った話を場外からしていると、その話題もそこそこに「広田さんマスク小さくないですか?広田さんの顔がでかいのか、マスクが小さいのか?」とツッコミ。さらに「今日、お誕生日で、モシャスでございますよ、17日ですよね?」と誕生日の日にちを狐伯と間違えるボケ(広田は12日生まれ)。それでもめげずに、「45歳ってすごいですよね、(私より)一回り上ですからね」とまとめた。
また5・14 北沢で3興行行うこととなり、今日よりチケットが先行発売。そのPRも行った。
●入場式あいさつ
まずは4月に誕生日を迎える、桜花、広田、狐伯がそれぞれあいさつ。
狐伯「こんばんは。本日は桜花さん、広田さん、狐伯のバースデーwaveだー! 狐伯は17日に22歳になります。イエーイ。今日は主役なので、もちろん自分がメインだと思います。メインで鈴木すずぶっ倒してもっと最強になります。22歳の狐伯も応援してください」
桜花「みなさんこんばんはー。54年4月4日午後4時44分生まれの44歳になりました桜花由美でーす。いま妊活で休業しておりましたが全く授かる気配がありません。まだまだいないので、9月10日に引退されてしまう遠藤美月選手とシングルマッチをやったことがないので、させていただきたい思い、5分間だけですが、一夜だけ復活することになりました。主役は私なので、私がメインだと思います。よろしくお願いしますー!」
広田「こんばんは。私は4月12日に晴れて45ちゃいとなりますー。新しいことが始まる春ですけど、子供たちも新1年生になりました。この前、めぐはぴっかぴっかの6歳と言ってまして『ママもぴっかぴかの45際だね』って。今日は、お久しぶりの清水が参戦してくれるということで、さらに久しぶりのモシャスwaveだって、ことで、ここwaveですからね、まじめでやったるでとかより感動とかより、コミカルがメインに決まってますよねー。この春ハッピーにスタートしましょうよ。それでは全5試合最後まで楽しんでいってくださいー」
果たしてメインに選ばれたのはどの試合だ??
●1.スクランブルwave(20分1本勝負)
世羅りさ&〇青木いつ希(14分39秒、片エビ固め)宮崎有妃&田中きずな●
※セカンドロープからのフライングボディプレスから。
第1試合は4・2新宿でデビューを果たしたばかりである田中きずなのデビュー第2戦。
パートナーは宮崎。第2戦で早くもタッグマッチを経験することになった。まずは小走りに走って入場のきずな。宮崎は歩いて後に続いた。
対戦相手である青木から握手を求められると、「お願いします」と答えるが「もっと! もっと!」と大きな声を要求される。その都度、少し大きな声を発していくと、青木は「よろしくおねがいしまーす!!」と最大級の大声で返した。
先発はきずなと青木。ロックアップからロープに追い込まれると、宮崎のアシストでエルボーを刻む。青木をコーナーに送り込み、宮崎のホイップできずなが突進するもカウンターキックで返される。これに宮崎は青木を捕らえ、「きずなよく見とけよ」とビッグヒップ。
これにはきずなコールが起きたが、思わず拒否のきずな。その後、きずなは青木にタックルを食らい、コーナーに連れていかれる。続いて世羅にスイッチ。きずなとの初顔合わせ。
世羅はグラウンドに持ち込み、キャメルクラッチへ。髪をかき分け、苦痛の顔をあえて見せる世羅。コーナーにいる青木からの「広島、絞れ絞れ!」の声には「うるさいなー!」とうるさがる。さらにカンパーナを繰り出す。何度も振り子のように振られるきずな。
再び青木へタッチ。「エルボー来い!」と胸を出す青木に何度も打つきずな。青木はボディスラムからフォール。カウントは2。エルボーを挟んでから、世羅にタッチ。
世羅がヒザを連発。そしてジャイアントスイングの体勢に入ると、「きずなを回すのか?」と館内がざわつく。ここで豪快にジャイアントスイングで回すと、きずなの悲鳴が響き渡る。10回転してからフォールに行くと、宮崎が必死でカット。
続けて世羅はコーナーアタックを狙うも、きずなはこれをすかすと、ドロップキックから宮崎にタッチ。世羅&青木はクロスラインへ行こうとしたが、宮崎はダブルラリアットで切り返す。さらにはミサイルキック。これで世羅を場外へ落とすと、客席までなだれ込んでの乱闘へ。会場後方に置かれていたラダーを手にした世羅は宮崎を殴打。
さらに、リングに持ち込む。そしてセカンドロープに立てかけると、きずなを捕らえ、ラダーの方向へのブレンバスターを狙う。さすがにこれには宮崎が「何やってんだー!」とカットして、ラダーを場外へ落とす。世羅は宮崎へコーナーホイップから新幹線アタックへ。
再び世羅から青木にスイッチ。コーナーエルボー、フェイスバスター、ボディプレスとつなげる。
そしてスタンディングとなり、青木と宮崎のエルボー合戦へ。青木がエルボーを連発、これに対して、宮崎はショートレンジのラリアット3連発。さらにラリアット合戦となり、互角に打ち合う。そして3度目で青木が打ち勝った。「終わりだ」と叫んだ青木はコーナーへ登ろうとするも、宮崎がこれに気づき、雪崩式ブレンバスターで投げ落とす。
宮崎はコーナーからムーンサルトを狙うがこれは失敗。ならばと目つきからのラリアット。ここできずなにタッチ。きずなはドロップキック3連発。青木はフラフラになるも倒れず。ならばとエルボーで倒しに行く。青木はあえて胸を張り、そこを目掛けてきずながエルボー。青木はラリアットを決めようとするが、宮崎がカットのラリアット。
きずなはドロップキックから、田中稔直伝の腕ひしぎに持ち込む。さらにはボディスラムを狙ったものの、これは持ち上げられず。ならばと逆さ抑え込みへと持っていくが、これはカウント2。世羅がカットに入るがこれを同士討ちに誘い込み、そこからスクールボーイもカウント2で返される。
青木はエルボーからロープにきずなを置いての背中へのニー。ここから逆エビへ。宮崎がカットするも、世羅もフォローに入る。宮崎と世羅が場外でやり合う間に青木は腰を落としての逆片エビ。きずなは必死にロープへ体を持っていく。それでも青木は絞り込んだが、きずなは踏ん張り、何とかロープへと逃れた。青木はボディスラムから、コーナーに上がる。「きずな、つぶれろー!」と叫んでのボディプレス。これできずなは3カウントを聞いた。
バックステージ
宮崎「(きずなが)初めてのタッグはもっと戸惑うと思ったんですけど、技よりも気持ちを見せられたんじゃないかと思います。世羅と青木という曲者二人でしたけど、お客さんはみんなきずなの見方だったよ」
きずな「(泣きながら)すいませんでした…。何もできなくて…。せっかく宮崎さんと組ませていただいたのに、何もできなくかったです…。もっと練習して…、何もできなくてすいませんでした」
宮崎「いーえ、大丈夫だよね、ドロップキックだけ出せればいいんだよ。あとはねえ、お父さんが教えてくれた腕十字も出したしね。お父さんとお母さんとは別に、一人の人間として見てもらいたいという気持ちはわかるけど、今があるのって、二人がそれぞれきずなと同じようにがんばってきて、得たものが、動きがすべてわかるというものが身近にいるというのはすごく恵まれているからね。そういうものも吸収しつつ、私たちが教えたものも吸収しつつ、もっといいレスラーになれると思うよ。まだ今日2戦目だし。でも、楽しかったですよ、私は今日は。とても緊張していたのはわかたけど、大声出して叫んでいたし、まだ赤ちゃんだから…、大丈夫だよ!」
●2、オレンジwave(15分1本勝負)
○網倉理奈(9分6秒、逆エビ固め)炎華⚫︎
きずなと同じくデビュー2戦目となる炎華は憧れの存在であるという網倉とのシングルマッチ。
炎華はドロップキックからエルボーを殴打していくが、タックルで倒される。そして、早くもワー!プレスの洗礼を浴びる。
網倉は炎華をコーナーにぶつけると、顔面にヒザを当て、全体重を乗せていく。さらにはボディスラム。カウント2。
今度は逆エビで絞ると、炎華は必死の思いで、ロープに逃れる。続けざまに腰へヒップドロップの連発からキャメルクラッチと一転集中攻撃を繰り広げる。
ここで互いにスタンディングになると、炎華もエルボーを叩き込むが、一発のエルボーで返される。
「炎華、がんばれ!」と檄を飛ばして胸を出す網倉。炎華は何発も網倉の胸元へエルボーを打つが一発で返される。再び胸を出されると何度も打ち込むが、やはり一発で返される。ならばとスクールボーイ。
してSTFに移行していく。意外な技に館内も沸いたが、網倉は体をねじりよせてロープブレイクへ。
炎華はスペースローンウルフエルボーからドロップキックを連打。そして、果敢にもボディスラムで投げようとするが、これは逆に投げ返される。
今度は網倉がカナディアンの体勢に入り、持ち上げる。炎華は必死にこらえるも、網倉自ら技を解くとセントーン。これも辛うじて2カウント。ならばと、逆エビへ行こうと、炎華の両足を捕らえに行く。炎華はこれをエビ固めで切り返す。カウント2。これを機に丸め込みを狙おうと、続けて逆さ抑え込みに持っていこうとしたが、これは踏ん張られ、サイドスープレックスで返される。
そして、今度こそ網倉が逆エビを決める。炎華も頑張って耐えるが、さらに絞り上げるとギブアップするしかなかった。最後は網倉が「よくやった」と言わんばかりに何か激励をかわし、肩を貸して一緒に引き上げた。
炎華コメント
「負けちゃってすごい悔しんですけど、憧れの網倉さんと当たれてうれしかったです。網倉さんはすごく強くて元気で、網倉さんみたいになりたいと思ったし、次は絶対に勝てるように頑張りたいなって思いました」
● 3.HAPPY BIRTHDAY WAVE〜メモリアル三丁目の海坊主〜エキシビジョンマッチ(5分間)
桜花由美vs遠藤美月
※エキシビジョンのため、勝敗なし。
入場式でのあいさつでも語ったように、引退する遠藤と戦いたいという思いをかなえるべく、5分間限定で復帰した桜花。欠場する前の状況と何ら変わることなく、桜花のテーマに乗って登場。リングに入ると、観客席からの「桜花!」の声援には一つ一つ応え、足をたたいて気合を込める。
まずは握手で手を差し出すと、いきなりバックドロップで投げられそうになる。さらにワキ固めに持っていかれると、あわてて場外エスケープ。エキジビジョンでも、短期決戦に出る遠藤に、「遠藤、5分しかないんだぞ」と抗議。
慎重にリングへ戻ると手四つの体勢へ。スリーパーからバックに回る遠藤。ヘッドシザースに取るも、桜花はハンドスプリングで脱出。
そして、遠藤をコーナーに追い込み、ビッグブーツ。さらにはランニング式のビッグブーツ。残り3分。
遠藤も紅夜叉譲りのケンカキックからエルボーを落とす。さらにヘッドバッドを連打すると、桜花はカウンターの払い腰。カウント2で返す遠藤。
桜花はワキ固め、アームバーと攻めるが遠藤はロープへ逃れる。ならばとストンピングを連打。もう一度、ビッグブーツ。カウント2。
残り1分。遠藤はラリアット。桜花はタイガーを狙うが遠藤が腰を落としたため、DDTへ移行、さらにかかと落としを敢行した。残り30秒、ビッグブーツをダメ押しに決めるもカウント2。遠藤もバックドロップで桜花を投げ切る。残り10秒、遠藤は最後にDDTを繰り出すも、ここでタイムアップとなった。
試合後は桜花から手を差し出して両者が抱擁。桜花の引退前のシングルは5分という制限ではあったが、無事、その願いは叶うことができた。
バックステージ
桜花「遠藤さん、スタートから飛ばし過ぎです! もう秒殺狙われてるんじゃないかって(笑)」
遠藤「ちょっと狙ってたんだけどね(笑)」
桜花「ちょっと怖かったです。(久々のリングは?)リングを離れていると5分だけでもすごく疲れます」
遠藤「全然じゃねえかよ(笑)。すごい動いていたし」
桜花「遠藤さんとはシングルしたことがなくて、プライベートではシングル…サシ飲みしたことはあるんですけど、遠藤さんは9月10日に引退されてしまうことで、まだ何もないので、私誕生日だし、遠藤さん、5分間だけお付き合いくださいってことでお願いしました。先週のフェイスのときに遠藤さんの試合見てて、『あ、遠藤さんと試合したことないわ』って思ってお願いしました」
遠藤「エーッて思いました。最初、何で自分だろうって思いましたけどね」
桜花「それだけ自分の中で思い入れがあって」
遠藤「(桜花さんはブランクがありましたが…)でも全然。力もあるし、すごかったです」
桜花「(5分間は)長く感じましたね。やっぱりこれだけリングを離れていると、緊張するし、相手も何してくるかわからないし、怖いし…でも楽しかったです」
●HAPPY BIRTHDAY WAVE〜モシャス〜(30分1本勝負)
○旧姓・広田清水(11分7秒、首固め)旧姓・広田さくら⚫︎
※高田純次に来たところを丸め込む。
広田の誕生日はモシャスwave。相手である清水ひかりはなんと広田のコスプレで本人と同時に登場。リングアナからは「旧姓・広田清水」とコールされた。
「ママ」という広田の子どもたちの声に手を振る広田と清水。ゴングが鳴ると、広田の動きに清水も合わせ、ともに同じ動きが繰り広げられる。思わず広田は、「まるで鏡と試合してるようだー!」。
今度は清水が左右にヒジを大きく振って、広田の走り方をマネしてのタックル。「なんだそれー」と突っ込む広田だが、「合ってるよー」と観客の声。
「お前が行けー」「お前だ」とのやり取りに「はい」と素直に従う清水がまたも左右にヒジを大きく振っての広田走りからタックル。
「こんな感じかー、マネされるのは」という広田に、清水は「強くなったな」と肩に手を置く。完コピを続ける清水は、「お待たせしましたー。いつもの広田さんのやります」とアピール。「そんなの、やらなくていいよ、無理しなくていいんだよー」と嫌がる広田を無視して、トップロープに上り、犬神家のチャレンジ。
それを見た広田も反対側のコーナーに上がると犬神家。そして簡単に倒立に持っていく。いっぽうの清水は三点倒立の体勢からなかなか足が挙げられない。倒立したまま、広田は「できないのか、私すげえだろー、ガハハハ」と自慢げに笑う。
あきらめた清水は、コーナーを使った二段式の蹴りで犬神家を蹴散らす。すると、今度はエアエルボーのポーズ。そして、ロープ渡りへ。しかし、二段目から最上段へ移るジャンプができず、ゆっくり上って成功。「私のすごさがわかったのか」と広田はロープを蹴る。
広田はボ・ラギノールを狙うがこれは空を切る。逆に清水が広田をロープに張り付けると、背後からボ・ラギノールを成功させた。広田は場外へ転落。ここで清水はトペ・スイシーダの姿勢に入るが、もちろん、ロープにつまづいて失敗。広田はすかさずリングへ戻り、「起きろー!」とコーナーに上ろうとするも、ずり落ちる。さらにスワンダイブもずっこける。清水も同じようにスワンダイブを失敗するが着地には成功。そして今度はともにロープへ走りこんでの追走式ボラギノール合戦が続く。これが互角に終わると、シャイニングウイザード合戦。ともに一発づつ放った後、クロスカウンター式に打ち合ってしまい、両者ダウン状態に。
ダウンカウントが進む中、二人はなんとか9で立ち上がる。
清水の裏拳、延髄蹴りは失敗、広田のマヒストラルも失敗。清水はへなーら狙い。広田は裏拳を決めると清水がそのダメージでFFD。清水は高田純次をやり始めるが、その最中に剣山でカット。いつもは人にやらせるのに「それだけはやらせねえぞ」と今回だけは拒否。広田はボディスラムから本家・高田純次。しかし、高田純次のフィニッシュの流れになった瞬間、清水が首固めで丸め込むと、カウント3。旧姓・広田清水の勝利となった。
最後はともに握手をし、ハグをかわす。意外なほどの清水の再現性の高さに広田も認める形となった。
バックステージ
広田「やっぱり、コスプレレスラーとして約26年やって45歳目前にしてはじめてされる側の気持ちがわかって、なんという屈辱、でもどこかに喜ぶ気持ちもあって、そんな複雑な心境でみんな戦っていたんだなって今回わかることができました。(広田清水の完成度は?)双子の子供が二人とも、『ママ―!』って。それがすべてじゃないですかね」
清水「(清水さんは広田さんのコスプレ完成度はどうでしたか?)これでいいのでしょうか…??」
広田「これ以上ないほど、完璧な広田だったよ」
清水「では、これからも自身を持って頑張っていきたいと思います。(モシャスで苦労した点は?)全部です。広田さんの魂が乗り移りました」
●HAPPY BIRTHDAY WAVE〜アオハル〜(30分1本勝負)
△狐伯(18分29秒、無効試合)鈴季すず△
入場式で誕生日の3選手が気にしていたメインに選ばれたのは狐伯。
ともに握手はかわさず。
まずはレスリングの攻防から開始。グラウンドで技術の探り合い。すずがネックロック。これを腕から外して逆にネックロックを決める狐伯。すずはロープに振ると、狐伯が拒否してコーナーへ飛ばす。そして再びレスリングの攻防となり、まったく互角の展開に。
立ち上がると、リング中央でのにらみ合い。そこからともにエルボーを打ち合い、エルボーのキャッチボール状態に。
すずがエルボーを連打すると、狐伯もその分お返し。狐伯はヒザを打ち込んだ後、エルボーからコーナーへ振る。
さらにヘアホイップ。串刺しエルボーを決めた後、ロープに振ってのドロップキック。そして連続フォールに持っていく。
フォールを返されると、すかさずフェイスロック。すずはなんとかロープに。狐伯はストンピングを落とすと、すずは足を取り場外戦へ戦場を移行。すずは「こいつが誕生日っていうから持ってきたぞー!」と巨大ステープラーとプロミネンスの大会チラシを手にするも、ドロップキックでかわされて未遂に。
狐伯はステージ上に持っていき、ともにエルボー合戦。そこから花道へ移動し、すずはブレンバスターを狙うが、ともに譲らず。狐伯が投げ勝つ。
狐伯は先にリングイン。そしてエルボーを落としていく。さらにトップロープからのミサイルキックへ。カウント2。
続けてフェイスロックを決めるも、すずは必死にロープブレイクへ。
すずはフルネルソンバスターで流れを変えに行く。ロープに持たれる狐伯へ背後からのニーを連発。ここでジャーマンを狙うが、これは狐伯が腰を落として阻止し、DDT。そしてフェイスロックを再度決めて絞り上げる。そして、コーナーに倒れこむすずへ串刺しの低空ドロップキック。
狐伯はトップロープへ登ろうとするが、すずは「させるかー」と立ち上がり、コーナー最上段へ。狐伯がヘッドバットで落とすも、すずは再び立ち上がり、逆に下から突き上げ式のヘッドバットで狐伯を止めると、雪崩式ブレンバスター。
狐伯はすぐに立ち上がりドロップキック。すずはすぐ立ち上がり、投げっぱなしのジャーマン。これに狐伯もすぐに立ち上がる、狐伯がブレンバスターで投げるとダブルダウン。
カウント8でともに立ち上がると、エルボー合戦。すずはジャーマンを狙うが狐伯は必死に防御。それでも強引に投げると、すずは着地。そして低空DDTからの低空ドロップキック。これにはすずも場外転落。ここで、狐伯がトップロープからのプランチャ。これはすずが寸前ですかして自爆。すずは狐伯を南側の客席へ連行。階段を上りきると、壁にたたきつける。最上段でエルボーの打ち合いへ。そして再びすずがステープラーとチラシを持ち出すが、これを狐伯が奪うと、逆に額へ打ち付ける。
狐伯はリング内へ。続けて、すずはラダーとイスを持ち込む。ラダーの仕様を阻止しようとするTommyレフェリーと取り合いになる間に背後から狐伯がイスを叩き込む。すずもイスで反撃。そして狐伯の肩にステープラーでチラシを打ち込む。思わず悲鳴を上げる狐伯。
これに怒った狐伯は、エルボーからイス攻撃を連発。すずもイスで対抗。両者取っ組み合いとなり、ともにエキサイト。再びイスで打ち合いとなり、収拾不能と判断したTommyレフェリーがここでゴングが打ち鳴らした。
「デスマッチじゃない!」とマウントの姿勢でパンチを繰り出す二人の間を止めに入るTommyレフェリー。リングアナから「ノーコンテスト」と正式裁定が館内に告げられた。
狐伯「こんなんで終われるわけねえだろ。もう一回やらせろ。こんな勝負のつかねえ試合は意味ねえんだよ、次の16日千葉。オマエのスケジュールは知らないけど、16日もう一回試合やらせろや、勝負つけようや」
このアピールを聞いて、宮崎もリングイン。
宮崎「あのさあ、オマエもさあ(すず)、オマエ(セコンドの世羅)もだよ、ハードコアでもデスマッチでもないんだよ、オマエら頭おかしいな。通常ルールってことわかってくれる? ちょうど私もそろそろすずと試合したいと思ってた。16日、タッグでやってやるよ。すずともうひとり。世羅はさあ、千葉の大会でケガしすぎだよ、オマエ千葉は出禁だよ、2回もケガして、わかってるだろ。だったらプロミネンスもう一人。オマエじゃない、もう一人を連れて来いよ」
世羅「せっかく狐伯がハードコア、やるんでしょ。いいよ、うちの最終兵器、柊くるみ出してあげましょう」
宮崎「いいですよね?」
このカードは桜花もOKの合図。16日、ハードコアでの対決が決まった。
「オマエは来るなよ」と世羅に再確認の宮崎。すずは狐伯とにらみ合って引き上げた。
そして「ここから空気はガラリと変わりまして」(宮崎)と恒例のバースデー。
きずなと炎華がブルーシートを引き出す。そして試合を終えた遠藤、広田清水、網倉がケーキを持ってリングへ。桜花、広田、狐伯たちの恒例の誕生日ケーキ爆弾の儀式が行われた。
ここで広田がお願い。
「いつもはここで顔面ケーキなんですけど、子供たちが泣きながら『辞めて』というので、私は今年で顔面ケーキを卒業させていただきます」
と、誕生日ケーキを持って来ていた広田清水へ、代わりに顔面ケーキの儀式を引き継いでもらうことに。清水も誕生日は4月22日ということもあって、一緒にバースデーを祝った。
最後に顔面ケーキを浴びた3人が抱負。
狐伯「まずは16日すずをぶっ倒します」
清水「ありがとうございます。今年30歳になります。自分が目指していた30歳とは全然違っていますが、これからも応援よろしくお願いします」
桜花「今年で44歳、妊活するには遅すぎるんですが、1パーセントの望みがあればそこに賭けてみようと…、もう少し妊活頑張ってみますので、復帰するときはよろしくお願いします」
最後に巻き込まれた形の清水による「これがwaveだ」で大会は締めくくられた。
バックステージ
狐伯「すずとはキャッチぶりのシングルマッチ。復帰したときにも対戦して負けて、キャッチではドローで終わって。今回もこんな形でこれはドローなんですかね? 勝敗は決まらず、試合内容も納得いくものではなかったのでしっかり勝敗付けられるように、16日、本当はシングルがよかったけど、タッグ…ハードコアになるみたいなので、相手の得意とするものでも勝ちに行きたいと思います。(ハードコアは?)自分、初めにやったときも今回も、隣には宮崎さんがいてくださって。自分はハードコアよくわからないので、これから勉強します。でも、宮崎さんが隣にいるので怖さはありません。(22歳をこれから迎えての抱負は?)16歳からプロレスラーになって6年立ちますが、自分の中では今のところ成長したとは思っていないので、しっかり成長して、大人のプロレスラーになります」
2023.04.02
PHASE2 Reboot 4th『NAMI☆1~Apr.~’23』
●入場式
試合に先立ち入場セレモニー。田中きずな、炎華もwaveジャージに身を包んで、最初にリングイン。欠場中の桜花、野崎も含め、総勢7名の所属となった。挨拶は桜花。
「今日はたくさんのご来場ありがとうございます! ただいま、妊活中の桜花由美です。waveは旗揚げ16年目なんですけど、今日で桜花体制になって4年…これから5年目です。約3年間はコロナに泣かされて大変な思いをしましたが、みなさんのおかげで5年目を迎えることができました。waveでは、引き続き、マスクの着用をお願いしていますけど、マスクをしたうえで、大きな声を出して、応援よろしくお願いします。そして、今日は、新しい芽が二つ咲きます。2年ぶりの新人が二人、デビューします。田中きずなと炎華、この二人がデビューします。今日からは本当は7人なんですけど、戦える選手が5人、戦える選手が増えるので、みなさん大きな声援、拍手、よろしくお願いします」
1,アオハルwave(20分1本勝負)
○狐伯&愛海(10分50秒、ヨーロピアンクラッチ)網倉理奈●&梅咲遥
狐伯と愛海がシングルでの対戦を経て、タッグを結成。二人のコンビネーションが気になるところだが…。
先発は手を挙げて名乗り出た狐伯。網倉に先制のドロップキック。2発目は交わされるも、すかさずスクールボーイ。しかし、網倉にタックルで倒される。
続いて愛海と梅咲。愛海が狐伯を呼び込んでのドロップキックからモンキーフリップと二人の連携も飛び出す。その後、狐伯がコーナーの梅咲に低空ドロップキック。しかし梅咲も髪をつかむとヘアホイップで反撃。コーナーに追い詰めると、顔面を踏みつける。
梅咲から網倉へタッチ。網倉はコーナーでのブロンコバスター。そしてワー!プレス。続けてコーナータックルを決める。その後、ボディスラムで投げようとして、狐伯が踏ん張るも、網倉が投げ勝つ。
続けて梅咲もコーナーでのストンピングを連打。さらには弓矢固め。ジャックナイフ固めは狐伯が切り返す。狐伯が愛海にタッチ。愛海が狐伯のアシストを経てモンキーフリップで網倉、梅咲とまとめて投げる。
そして丸め込みを返した梅咲はネックブリーカーでやり返す。さらにブレンバスター。梅咲から再び網倉へタッチ。網倉はタックルからワー!プレスを狙うも、愛海は「フォー!」のポーズで阻止。「アホかボケ、コラー!」と叫ぶ愛海だが、網倉は強引に寝かせると、今度はワー!プレス成功。愛海もDDTで流れを取り戻すと、ダブルリストアームサルトから狐伯がミサイルキック。
そして丸め込みを返した梅咲はネックブリーカーでやり返す。さらにブレンバスター。梅咲から再び網倉へタッチ。網倉はタックルからワー!プレスを狙うも、愛海は「フォー!」のポーズで阻止。「アホかボケ、コラー!」と叫ぶ愛海だが、網倉は強引に寝かせると、今度はワー!プレス成功。愛海もDDTで流れを取り戻すと、ダブルリストアームサルトから狐伯がミサイルキック。
2,シン・サクラタイセンwave(15分1本勝負)
旧姓・広田さくらvsチェリーvs 櫻井裕子
○櫻井(10分37秒、体固め)広田●
※逆FFDから。
「サクラ大戦」のテーマが鳴り響くなか、3選手が登場。
広田さくら、チェリー(=さくらんぼ)、櫻井と「サクラ」の名を持つ3選手による3WAY戦。「桜の木は一本でいんだよ!」と広田は二人と握手せず。
ゴングと同時に起きた「裕子」コールに広田がクレームを入れると、「広田」コールが鳴り響き、満足げの様子。
「やっぱり若い芽は咲くまいと。蕾のうちに積みましょう!」とチェリーと意気投合して、
ダブルで櫻井狙い。まずはヘアホイップを交互に連発し、二人がかりで踏みつけるブーイングが飛ぶ。二人で櫻井を踏みつけてフォールを取るとこれまたブーイング。
「しぶてえな」とチェリー。櫻井をコーナーホイップするも、広田の突進はカウンターキックでかわされる。「もう一回」コールのなか、チェリーが突進するもこれもカウンターキックでかわした櫻井はタックルで広田を吹っ飛ばす。それでも広田&チェリーはクロスラインを決める。
しかし、ここでチェリーが「私が間違ってました。どうみてもこっち側でしょう、私」
と櫻井の隣に立つ。櫻井も「チェリーさんはお若いですから」と意気投合。チェリー&櫻井が広田を踏みつけ、ダブルの攻撃を繰り広げると「ブーイングはどうしたんだ!」。全くブーイングは起きない。
チェリー&櫻井はダブルのフェースバスター。ダウンする広田にチェリーが腕ひしぎ、櫻井ももう一本の腕を取る。必死に広田は足をロープへ伸ばす。
今度はチェリー&櫻井がダブルのブレンバスター狙いも広田はDDTでお返し。そして高田純次で二人まとめて飛ぶも、剣山で返される。ならばと、「くそ、高田純次が敗れるということは、お前らがやるというのかー!」とのリクエストには即座に応じるチェリー&櫻井。しかし、最後のフィニッシュは腕ひしぎに取り、またもダブルで腕を取られる広田。もがきにもがいて、必死にロープへ足を伸ばす。
広田は手をぶらぶらさせて「どうしてくれるんだ」とクレーム。しかし、櫻井のはがい絞めをかわすと、ボ・ラギノールを連打。そしてチェリー&櫻井を捕らえて、ダブルのロープ渡りを成功させ、チェリー、櫻井にボ・ラギノールを連打。ここで場外へ落ちた二人に広田はトペを狙うもロープに腰が絡まり失敗。
では、チェリーが櫻井にアンクルホールド。さらに広田もまとめて、キャメルクラッチと逆エビの両攻め。技が解けると、櫻井はチェリーへボディスラム。そしてインディアンにとらえたまま、広田をブレンバスター。
その後、スクールボーイ合戦となる。3者が丸め込む中、いずれも決まらず。ここで広田はボ・ラギノールを再び打ち込む。
調子の出てきた広田は2人まとめてのウラカンもカウント2。再びボ・ラギノールを次々に打ちこむ。しかし、ここでボ・ラギノールでダメージのあった櫻井が逆FFDを決めて3カウント。櫻井は記憶がない中での勝利となった。そして、お尻を抑えながら引き上げた。
3,メモリアル wave~遠藤美月引退ロードin wave・喧騒と静寂(15分1本勝負)
○青木いつ希(8分46秒、塵輪・弐)遠藤美月○
いよいよ4月から遠藤の引退ロードがスタート。まずは同じタイプの突貫型といえる青木とのシングル。青木はwaveのタッグベルトを持っての登場、一方の遠藤は日本とアメリカの国旗を持ってのスタイルで入場した。
青木は大声で握手を求めると言葉を発さず応える遠藤。遠藤コールと青木コールが交差するなか、「遠藤、かかってこいやー」と手四つを求める青木。それをふりほどく遠藤。
ならばと、もう一度手四つを狙っていく青木。遠藤もこれに応える。するとあっけなく、遠藤が有利に。青木は腕を振りほどく。すかさず腕の取り合いに。青木はヘッドロック。そしてタックルは互角のぶつかり合いに。再び打ち合ったが、これも互角の流れ。今度は「お前が来い」と青木が挑発。すると遠藤は一発で青木を倒す。そしてストンピングを連打。エルボーを落とす。そしてキャメルを決める。これに手を噛んでカットする青木。「まずいぞ、これー」と感想(?)を漏らす。
青木はコーナーエルボーからのフェイスバスター。さらに首を掻っ切るポーズ。そしてエルボーを打ち込むが遠藤はヘッドバットで青木を倒す。さらに自らロープの反動を生かしたダイビング式ヘッドバットを狙うもこれは自爆。遠藤は続けざまにラリアット。
そしてワキ固めに持っていく。これに青木が遠藤の背後からニーを当てると、ランニング式のダブルニー。そしてセカンドからのボディプレスを慣行。
青木はバックに回るも、遠藤がワキ固めで逆転。青木はなんとかロープへ。
遠藤はラリアット。起き上がり式に決めるも二発目はカットされ、塵輪に決めたがカウント2。
最後は塵輪・弐に決めると、なんとか逆転の3カウントを奪った。
試合後は両者のハグ。そして青木は遠藤の姿が消えるまで礼の姿勢を崩さなかった。
4,Birth wave~田中きずな&炎華デビュー戦~(15分1本勝負)
○炎華(7分33秒、ジャパニーズレッグロールクラッチホールド)田中きずな●
ついにwave生え抜きの新人同士によるデビュー戦の時が訪れた。全5試合中の4試合目、セミファイナルにラインアップされた。
まずはサイリウムが降られる中、オレンジのコスチュームに包まれて、炎華が登場。憧れであるHIRO’eのコスチュームをモチーフとしたデザインだ。
続いて、こちらもサイリウムの光りが降り注ぐ中で田中きずなが登場。カーテンが空いた瞬間、一礼をして登場するとリングインの後は四方に向かって礼をする登場シーンとなった。テーマ曲は田中稔、府川唯未の曲から自身のオリジナル曲へとつながった。
桜花、二上会長もセコンドにつくなか、二人は握手して試合開始。
まずは、互いにロックアップ。ロープブレイクになると、エルボーを打ち込むきずな。炎華も負けじと、体を反転させると、エルボーを打ち込む。
コーナーに振らせまいと、エルボーからヘッドロックのきずな。グラウンドでのヘッドロックへ。
炎華も首を取る。その後ブレイクに。序盤から互角の攻防となり、観客からは大きな拍手。
横ステップを軽快に踏むきずな。今度は腕の取り合い。炎華が一回転からのヘッドロック。
きずなも取り返す。そしてグラウンド式のヘッドロックに持っていく。さらにヘッドシザースで首を取る。これをジャンプして抜け出した炎華。再びエルボーの打ち合いへ。
炎華は「行くぞー!」とアピールしてからスペースローリング式のエルボーへ。
そして、逆エビへ行く炎華。ロープに逃れようするきず。すると、セコンドの桜花が「向こう向こう!」と炎華に中央に持っていくよう指示、すかさず炎華はセンターへ持っていく。
今度はきずなへ「来い来い!」とロープへ来るように檄を飛ばす。きずなは懸命に少しづつ体をにじり寄せて、ロープへたどり着いた。
きずなは逆さ抑え込みからのドロップキックを連打。そしてワキ固め。今度は炎華が必死にロープへ。
今度はアームバーを決めるきずな。
炎華は足をすくってこれを抜け出すと、ドロップキック3連発。
再びエルボー合戦。きずなが丸め込みもカウント2。
再びエルボー合戦。きずなが丸め込みもカウント2。
今度は炎華がスクールボーイ。そしてジャパニーズレッグロールを決めるとカウント3。
これから始まる同期の戦いはまず、炎華の勝利で終えた。
炎華
「練習してきた技が出せるか心配でしたけど、勝ててすごい嬉しいです。悔しい部分もたくさんあって、試合を振り返ってこれからも練習したものを伸ばして行きたいと思います。(田中きずなは)気合が違って、自分も圧倒されそうになったんですけど、ガッと来てくれて、自分も頑張らなきゃという気持ちにすごくなりました」
その後、仕事の合間に駆けつけたHIROeもバックステージに姿を見せ、激励をかわした。
田中きずな
「悔しいです。一番負けたくない相手で、勝てなくて悔しいし、もう二度と負けたくないので、もっともっと頑張っていつか必ず追い越します」
――両親から試合前、どんな声をかけられましたか?
「お父さんは今日はここに来れていないんですけど、夜中も朝もLINEで励ましてもらったり、お母さんも普段はあんまり励ましてもらうというよりかは、マイナスの言葉ばっかり言うんですけど、今日は励ましてもらいました」
ーー今後どんなレスラーになりたいか。
「私は小さい頃、プロレスに夢をもらったんですけど、私が与えてもらったように、私も誰かの夢になれるようになりたいと思います」
ーー入門を発表してから1年、この1年は早かったか。
「早かったです。でも、プロレスをやりたいと思ったのがこの新宿FACEで、この新宿FACEで戦えたことが嬉しかったです。私の夢だったことが叶えたと思いました」
5,プレミアム・デンジャラスwave(30分1本勝負)○葛西純&SAKI(18分2秒、片エビ固め)宮崎有妃●&朱崇花
※ラダー上からのパールハーバー・スプラッシュ。ハードコアルール採用
ハードコアルール採用となったメインでは、まず場外乱闘からスタート。それぞれが各所で戦いを繰り広げると、リング上では葛西と宮崎が対峙。イスで両者打ち合いの後、4者場外へ。
「止まれ」の標識を持った朱崇花はSAKIを殴打。宮崎は半分に割った机を手にして葛西を殴打。
リングへ戻った葛西をコーナーへ宙づりにすると、イスを顔面に当てた上でラダーを投げつける。
朱崇花と葛西。コーナーでの攻防からスタンディングでのエルボー合戦。
そしてイスの上へのボディスラムからフォールもカウント2。
ここで、朱崇花から宮崎へタッチ。葛西はフォークを持ち出すと宮崎の額へ突き刺す。ざっくりと額へ突き刺したとたんに、宮崎は額から鮮血がほとばしる。自軍コーナーのSAKIにもフォークをわたそうとするが、それは拒まれる。
続いてSAKIが登場。セコンドの網倉が流血でダウンしている宮崎に「宮崎さん!」と
檄を飛ばすと、「うるせーあーみん、誰の応援してるんだ」とSAKIも応戦。
SAKIは宮崎をイスに座らせてからのハイキック。さらにイスで足を固定してからスプレーを浴びせる。咳にむせぶ宮崎。SAKIから葛西へ。「こんなにいっぱいリング汚しやがって!」と葛西はラダーへのボディスラム。
「逃げんじゃねえよ、まだまだ終わんねえぞ」、と宣言してから、ラダーをブレンバスターのようにして宮崎に投げつける。
それでも何とか宮崎はダブルのラリアットを葛西&SAKIに打ち込み、朱崇花にタッチ。
朱崇花はキックを連打。
さらに葛西とSAKIめがけて、二人へドロップキック。これに葛西は倒れず。SAKIはボディへのグーパンチでダメージを与えているスキにイスをリングに集める。しかし、朱崇花はブレンバスターでイスの上に投げ返す。ならばとSAKIもブレンバスターでお返し。
葛西が再び登場。「お前はきれいな顔しやがって」と朱崇花をコーナーへぶつけ、「朱崇花、愛してるぜ」と叫んでからのダブルアーム。そして、イスを持ち出すと、朱崇花は逆にイスで殴打。これに対してラリアットの連打で返す葛西。そしてブレンバスター合戦となり、ともに投げられまいと堪えるも、飛鳥は葛西を立てたイスへ打ち付けると、イスのほうはスライディングキックで蹴り飛ばし、さらにイスを使ってのフットスタンプへ。
さらにはイスを抱えた状態でのムーンサルトは失敗へ。
葛西はラリアットから肩車。前方に落とすも、朱崇花はニールキックでなんとか脱出。
朱崇花から宮崎へタッチ。葛西にラダーを首からかぶせてのイスで殴打してから、碁盤を持ち出し、その上にデスバレーボムを狙う。葛西はこれをこらえるとエルボー合戦に突入。
葛西はヘッドバットを叩き込むと、さらには碁盤の上でDDT。そしてリバースタイガードライバー。これも宮崎は2で返す。
トップロープに上る葛西を朱崇花がカットし、雪崩式のフランケンシュタイナーにとらえる。ここでさらに朱崇花はトップからイスでのムーンサルト。続けて宮崎が葛西の体の上にイスを置いてのムーンサルトを決めた。いずれもカウント2で返す葛西。
連発で食らった葛西は「洒落になんねえぞ!」と本音を漏らす。朱崇花はミサイルキックを狙ったが宮崎に誤爆。すると、葛西はロープを何往復もしてからのラリアット。
ここで葛西はパールハーバー・スプラッシュを決めたが、これも宮崎は執念でカウント2で返す。ならばとラダー最上段からのパールハーバースプラッシュ。ついに宮崎も力尽きた。
葛西コールが鳴り響く中、葛西がマイクを握る。
「ストップ・ザ・ミュージック。いやー、楽しかったよ、日曜日の新宿歌舞伎町のど真ん中で、真昼間からハードコア、めちゃめちゃ楽しいなあ。おい、宮崎、俺っちとデスマッチでシングルでやりてえんだろ。
いいか、よく聞け、この日本の人口、1憶2千万の人口の中で、お前と俺がここで命を着ずり合った。すげえ奇跡だと思わねえか。お互い数ある腐るほどある職業のなかで、おお互いがプロレスラーを志して、プロレスラーになって、この新宿歌舞伎町のリングの中で、命を削りあった。これも奇跡とは思わねえか? これだけ奇跡が続くと、お前のアプローチ、断る理由がない。場所とタイミングはお前に任せる。やろうじゃねえか。葛西純と1対1でやって満足とか、いい試合で満足とか、そんな言葉は俺っち期待してねえから。奇跡が続いてるんだ、葛西純に勝つという奇跡を起こしてみろ」
こう述べると葛西は退場。
宮崎
「本日はwave新宿大会、ご来場まことにありがとうございます。今日は、きずなと炎華のデビュー戦を見に、はじめてwaveへ来られた方もたくさんいると思います。ああいう試合があったりコミカルがあったり、こういう試合もガッチリやってるんです。葛西純に対するこわだりは個人的なものんですが、あの人がいるから私はここにいます。葛西純の話をすると感情が高まりすぎて涙がでるんです。プロミネンスもすごいハードコア、デスマッチやってます。私はwaveでもハードコア、デスマッチがガッチリ見られる選手になってみたいと思います。まだ日程決まってません。ですが、葛西純とデスマッチでシングルやってみたいと思います。waveのみなさん、リングにあがってきてください。(宮崎の流血を見て驚く選手たち)大丈夫です! 私はデスマッチファイターだから、こんなの全然平気です。大丈夫だ、私は生きてるー!」
二上会長
「すごいよ、あんなきずなちゃんと炎華ちゃんのフレッシュな戦いの後にハードコアって、waveは頭おかしいとツイッターに書かれてましたよ(笑)。本日はありがとうございました。waveでは誠に珍しく満員です! このまま満員続いていくように、二人にかかっているので。今日、試合よかったよ。(きずなに)お母さん、そわそわしながら見とったで。デビューしたということはこれから(2人の)試合は続きます。次の大会、4・8土曜日、新木場。狐伯、広田、桜花のバースデー興行となります」
ここで二上会長から4・8新木場のカード発表がされた。
注目のきずな、炎華の第2戦となる。
・宮崎有妃&田中きずなvs世羅りさ&青木いつ希
・炎華vs網倉理奈
・旧姓・広田さくらvs清水ひかり(モシャス)
・狐伯vs鈴季すず
・桜花由美vs遠藤美月(桜花は妊活中だが、このままだと当たれないため5分のエキジビジョンとして行う)
また、5月よりスタートするCatch the waveにもきずな、炎華が出場することも付け加えられた。
そして、締めは野崎。
「新人デビューしたり、コミカルあったり、ハードコアあったり、5年目も楽しいことがたくさんあると思うので、みなさん見に来てください。私も年内には必ず復帰します。そんなwaveをこれからも応援すること。これは正式決定だ! 今、野崎様が決めた。ケッテー! これがwaveだ!」
宮崎
――振り返ってみていかがでしたか。
「ふつう、こういうハードコアって男子1人で女子3人っていう形はないですよね? 葛西純の存在は大きくて、試合をするのは目標であってゴールではありません。あいつの脳とか、ハートの中に、宮崎有妃というハードコア、デスマッチファイターがあると刻み込んでやりたい。勝ちたいとか負けたいとかじゃなく、刻み込みたい。蛍光灯かもしれないし。やっと承諾してくれたので、いろいろと面白いことをやっていきましょう」
ーー葛西に興味を持ったきっかけは?
「(NEOの)引退前にやったデスマッチで葛西純&沼澤邪鬼対私&伊東竜二戦をやったことがきっかけで。沼澤君もそうだけど、葛西純という人間、デスマッチファイターがオーラというか、ものすごいものを感じて。私が引退を決めていたにもかかわらず、何で今まで私はデスマッチをやってこなかったのだろうって後悔して。あの1試合で終わって引退ということが悔しくて悔しくてしょうがなくて。それで復帰してからGAMIさんにハードコアもデスマッチももっとやっていきたいって言ったんですけど、その時は葛西さんの話は一切してなくて。でも根底には葛西純がいて。それを飲みの席で話したらやりましょうって。私はいつも(葛西の)曲がかかっただけで感情がたかぶって涙が出てくるんですよ。いろんなハードコア、デスマッチをする選手がみんな目標にするのがあの人で、カリスマですよね。
ーー試合は見られていないと思いますが今日、田中きずな、炎華の2選手がデビューしました。二人に期待することは?
「すごいありますよ、ずっと練習をwaveの選手が付けてきて、自分のデビュー戦は覚えていないけど、でも、モニターで見てました。もうその時は感情が馬鹿になってて、その時も泣きそうになりました。でも、一瞬目を離したすきにカンカンカンってなって、控え室にいた誰かに『どっちが勝った?どっちが勝った?』って(笑)。でも試合前きずながずっと泣いていたんですよ。それで今日、府川さんが来ていたので、お母さんを呼んで。『お母さんどうにかして』って言ったら、でもその時だけはきずなはしっかりしてて、『お母さん出て行って』って(笑)。お母さんには強いから(笑)。でも良かった、無事に怪我なく、デビューできて。これが第一歩。私も今日、葛西純との第一歩も始まったと思っているので、これからあの子たちを育てていこうと思います」
府川さんコメント
「今日はありがとうございました。今日までがもうすごく早くて。1年前に入団を決めてから。デビューって別ってて、今日は来ているんですけど、リングで戦っている姿を本当に信じられない気持ちで見ていました。18歳になって成人になったたわけですけど、親権と言ったら、変な話になってしまうんですけど、わたしはGAMIさんにきずなを預けて、プロレス入団ってことはそういうことなんでしょうけど、きずなをお願いしますっていう気持ちで、GAMIさんに託しています」
ーー試合前は何かアドバイスしたりは?
「何もできないんじゃないかってすごく心配だったんですけど、新人だから気持ちは見せてほしいって思っていて。負けたくない気持ち、表情だったりがすごく見えて、細かいことを言えばきりがないけど、一番大事な部分が体全部で伝わってきたので。気持ちが全部出せてよかったなって思っています。やられている場面のほうが多いかなって言う気はしたんですけど、全部心が折れていないというか、逆エビをやられていても何をされていても折れていなかったので。目つきとか、あの子のプロレスに対する気持ちが伝わってきました」
――入場曲に関しては?
「『きずながパパとママの曲を使いたいんだけど』と相談して来て。その王レッシャーでつぶれちゃうとかじゃなくて逆に新人なのにすごく期待していただいて。そのプレッシャーはものすごいものだと思うんですけど、それはもちろんあの子は感じてないわけじゃないんですけど、それを武器にしようとしててすごいねと。きずながそういうなら、それでもいいのかなと。それで頭の部分を編集していただいて、あとはあの子のイメージでオリジナルを作ってもらったので。デビュー戦からコスチュームも全部自分でこういうのがいって」
ーーどんなレスラーになってもらいたいか。
「お客さんを呼べるレスラーになってもらいたいです。また次見たいって思ってもらえるレスラー。これでお腹いっぱいじゃなくて、また見たい、次見たいって思ってもらえるレスラーになってほしいですね」
2023.03.18
『CHIBA WAVE Vol.5』
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日時
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3月18日 土曜日
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観衆
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36人
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場所
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SRS席
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7,700円
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RS席
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5,500円
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当日
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550円アップ
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メールフォーム
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チケット販売
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●前説
いつものように野中リングアナと桜花社長であいさつ。いきなり桜花社長が「なんか血くさい」という発言からスタート。今日が2AW、20日は大阪、21日は名古屋という3連戦の皮切りとなる。今日の全カードに付ける試合タイトルに関しては、抽選のため、カードが決まり次第、二上会長が即興で決めるとのこと。ちなみに「桜花対野中で何か決めてください」と野中リングアナがお題を出すと、二上会長は「TRAPPERwave」と即興で回答。15年前、二人が一緒に所属していた劇団名の名前を挙げ、タイトルを決めた。
●抽選会
試合に先立ち、本日の試合を決める抽選会を開催。試合に参戦する8人がリングに上がる。
Tommyレフェリーが抽選用のチェーンを用意。チェーンの先には番号が書いてあり、それをもとに試合が決定される。
それぞれがチェーンを選んだ結果、米山対チェリー、SAKI対関口、広田対櫻井、狐伯対網倉がそれぞれ決定。そしてSAKI対関口のチェーンには「2カウントルール」と書かれており、そのルールが適応されることとなった。
退場時の花道では広田が櫻井にカンチョーを食らわせ、早くも臨戦態勢を取った。
▽CHIBA・プレミアムwave 30分1本勝負
宮崎有妃(7分9秒、片エビ固め)リッキー・フジ
※ムーンサルトプレス。
いきなりの有刺鉄線バットを持って登場したリッキー。自らのコーナーにバットを置く。
ゴングが鳴ると、リッキーはいきなりバットを持つ。「何でそんなものが」とここではじめてバットの存在に気付いた宮崎は驚く。「何持ってきてるんですか」とリッキーに問いかける。
まずはヘッドロックから絞っていくリッキー。宮崎の悲鳴には「うるせえな、オイ」と
怒鳴る。宮崎もヘッドロックを取り返すも、リッキーは腕を取って再びヘッドロックに。
宮崎はネックロックでグラウンドに持ち込む。その後、グラウンドの攻防となるも、
宮崎が上に乗りながらも足首を決められ、再び悲鳴を上げる。
なんとかロープに逃れたかと思えば、今度はリッキーがアキレス腱固めに移行。宮崎は必死にロープまで身を持っていく。
両者が離れると、宮崎は至近距離のキックを放ち、有刺鉄線バットを手にしようとするが、これは阻止される。リッキーはコーナーに宮崎を追い詰めてパンチを連打。そして「ブレーンバスター」と予告するが、これは逆に投げ飛ばされる。
宮崎はビッグヒップを連打。しかし、お尻を顔面にぶつけている瞬間に捕まえる。やはりお尻には敏感なリッキー。「リッキーさん、やめて」「誘ったのはお前だろ」というやり取りから、リッキーがカミカゼに持っていく。
ここで一気にフィニッシュを狙うが、ここで宮崎のセコンドに付いていた網倉がコーナーに置いてあった有刺鉄線バットを持って乱入。リッキーの背中を痛打すると、このスキに宮崎はラリアット、さらにはムーンサルトとつないで畳みかけて3カウント。リッキーから殊勲の勝利を挙げた。
「ありがとう」と礼を言う宮崎に「さすが師匠―!」と歓喜の網倉。
リッキーは抗議するも、最後は「今日は俺の負けだ。おまえいつか葛西とやるらしいな。シングルかタッグかわからないが、タッグだったら、お前と組んでやってもいいぞ、そのときは呼んでくれ」とアピールした。今回のシングル戦がきっかけとなって、宮崎&リッキー組へと発展するのか注目だ。
▽CHIBA BBAwave 15分1本勝負
米山香織(10分52秒、エビ固め)チェリー
※ファンタジーイリュージョンを切り返す。
第2試合より抽選で決まったシングル4試合に突入。まずは、ゴキゲンBBA対決が実現。かつてwaveタッグ王者組にもなった間柄なのは言うまでもない。
「まさかゴキゲンBBA対決になるとは」「ホントだよねー」「米ちゃんのこと殴れないよお」「しょうがないよね」と双方ともやりにくそうな雰囲気。
ゴングが鳴ると、米山コール、チェリーコールがそれぞれ沸き起こる。チェリーは「米ちゃん、声援は五分五分だね。米ちゃんのこと、殴れないけど、今日来ているお客さんのために、ゴキゲンBBA対決正々堂々臨みたいと思います」と言った瞬間、いきなりのグーパンチ。「てめえ米山、チクショー」とスイッチを入れ、ストンピングを連打。コーナーに追い込み、ロープブレイクとなるも踏みつけ攻撃を続ける。
米山も低空ドロップキックのドロップキックで反撃し、髪を掴んでのヘアホイップ。「痛い!」と痛がるチェリーを投げつける。
さらにキャメルクラッチから顔面をかきむしる。「恥ずかしいだろ、ギブアップしろー」とアピールするも、今度はチェリーがキャメルクラッチ返し。「てめえ、恥かかせやがって」と米山の髪をむしっていく。
技を解くと、コーナーでのストンピングを連打するチェリー。そして腕の取り合いからグラウンドの展開へ。
チェリーがワキ固めで腕を絞り上げると、米山がもがいて、なんとかロープにたどり着く。
そして今度は、ともにコーナーへの振り合いから米山がチェリーを強引に投げつける。ぐるぐるパンチはチェリーが阻止すると、ボディへのパンチから、スタンドで足を取ってからの足4の字へ。米山は必死に反転しロープに逃れる。「足が痛てえか」「痛いよ」「じゃあ足だ、オラ」とチェリーはヒールホールドに固め、アンクルホールドと足攻めを続けていく。
これをなんとか脱出した米山がダブルリストアームサルトからのセントーンで反撃。それでも、チェリーは米山の腕を取る。いったんはエビ固めで切り返した米山だが、チェリーは再び腕を取り「折るぞ、オラー!」のアピールから腕固め。米山はロープに逃れたが、今度は背後に回るとスリーパー。そしてダブルリストアームサルトもカウント2。
ここで勝負と見たチェリーは、熟女でドーン!を狙うもは振り。米山が丸め込みを連発も2カウント。チェリーも春夜恋を見せるも、米山が切り返す。ならばとチェリーはファンタジーイリュージョンを決めたが、米山は体を入れ替え、そのままエビに固めると、3カウントが入った。
試合後、二人は握手を交わし、その絆を確かめ合った。
▽CHIBA あなたに一生懸命wave 2カウントフォールマッチ 15分1本勝負
SAKI(11分49秒、体固め)関口翔
※ランニングブレーンバスター。
試合タイトルには「CHIBA あなたに一生懸命wave」と二人に共通するタイトルが付けられた。
両者が入場し、「2カウントルール」がアナウンスされるとSAKIは「そうだったー!」と苦渋の表情を見せる。関口は「ワン!」で肩を挙げるしぐさをして、体にルールを覚えこませる。
試合開始早々、まずはSAKIがスクールボーイ、その後、ともに激しい動きからフォールを取り合うもともに1。「やばいなー」という関口に「ハーッ」とため息のSAKI。
SAKIは手四つホイップから、コーナーに押し込んでいき、ようやく普通の試合スタイルに持ち込む。グラウンドでのサーフボードに捕らえ、ギブアップを狙っていくが関口は「ノー!」。続けて、ダイヤル固めで回し、フォールを連発するがいずれもカウント1。
関口もコーナーからブーメラン式のミサイルキックを決めるも、カウント1。今度はエプロン上から張り付けた状態のSAKIへドロップキック。そのままカバーに入るもSAKIはカウント1でクリア。関口は逆エビからワキ固めに移行したがロープブレイク。
そして、スタンディングでエルボーの打ち合いからSAKIがブレーンバスター。再びエルボーでの打ち合いを見せる。
関口は飛びつきの腕ひしぎを狙うがSAKIも必死に防御。ならばとこの体勢でカウントを取りに行き、SAKIが1カウントで返すとこのスキに腕ひしぎを決めた。SAKIはなんとかロープに。そして今度は丸め込み合戦となり、ともに1カウント。関口のSTOからのカバーを逆に丸め込んで逆フォールを狙うSAKIだがカウント1。
両者ダウンから片ヒザを付き合った状態でのエルボー合戦。そしてSAKIは至近距離のビッグブーツ。関口もエルボーで返す。打撃戦から関口がバッククラッカー。そして再び丸め込み合戦となるも、どちらも1カウントで返し、決まらない。
関口はトップロープからのミサイルを敢行。これもカウント1。するとSAKIもビッグブーツを放つがカウント1。ならばとケンタッキーボムを狙うが関口が切り返し、フォールに持っていったが1カウント。SAKIはランニング式にヒザを後頭部に打ち付けて強引にフォールに行くもカウント1でキックアウト。SAKIはトドメとばかりにランニングブレーンバスターを繰り出すとついに2カウントフォール。苦戦しながらもSAKIが何とか試合を制した。しかし試合後、なかなか立ち上がれない両者にいつも以上の体力の消耗を感じさせた。
▽CHIBA 春一番wave 15分1本勝負
旧姓・広田さくら(14分59秒、夜叉ロック)櫻井裕子
「CHIBA 春一番wave」というタイトルで組まれたこの試合。
握手を求める櫻井に広田は張り手で返す。そして、「許さねえからな」と捨てゼリフを吐くが、この時点では何を許さないのかはわからず。
まずはロックアップ。ロープに押し込むとクリーンに離れる櫻井。再びロックアップからロープへ。またも櫻井はきれいに離れる。ここで広田が客席へツッコミ。「あのさあ、すごい押されてるんだから『広田ー』とか、やりあってるときに声援とかないわけ?」。さらに櫻井に対し、「何が許せねえか知っているのかよー」と投げかける。全く心当たりのない櫻井。
「こんなに怒ることないからね。お前、自分の名前考えてみろ。『さくら』(櫻)が入っているだろ。今まで、自分の中のさくらを咲かせたことあるのかよー。名前負けしているんだよ、さくらと付いているんだったら、お前のなかのさくらを咲かせてみろー」と檄を飛ばすと、ここからエルボー合戦。さらにはタックル合戦となるが、ともに互角。どちらも倒れないとなると、さらにぶつかり合う。
広田「お前が走れよー」櫻井「お前こそ走れよー」というやり取りには、広田は「はい」と素直に従い、自らロープに走るが、簡単にタックルで倒される。「その調子だぞ」という広田に、櫻井はもう一回タックルで倒す。「わかってきたじゃねえか」と広田。
櫻井は「来いよ」とと四つに誘い込む。「来いっていうならもっと下げろよ、私のサイズに合わせろよ」と広田。仕方なく、手を広田のサイズに合わせる櫻井。手四つ合戦となり、広田が櫻井を力で押し倒す。ブリッジの櫻井に、その上に乗る広田。
しかし、櫻井を飛び越え、なぜか広田もブリッジ。ともにブリッジしながらの手四つという摩訶不思議な状態に。広田は頭で押し込み「ギブ?」とギブアップを狙う。しかし、「おでこ痛い」と攻めているはずなのに痛がる。
形が崩れると、「てめえ、舐めんじゃねえぞ」と広田がフェースバスター。これを連打し、
「応援が多かったら挙げるからねー」と吊り天井の体勢に入る。ここで客席から「裕子」コール。「何でそっちなんだよ」とクレームをつける広田。ここで「広田」コールが起き、吊り天井を狙うも不発に。ならばと腕を取る広田。櫻井も取り返す。Tommyレフェリーが「回れ」とアピールすると、広田は櫻井の周りをぐるぐる回る。「違う違う」と客席からツッコミ。今度は前に回るが、反動で後転もしてしまい、元通りに。ならばと今度はロープとロープの間を潜り抜け、トップロープに着地。「見たかー」と啖呵を切っている間に振り落とされる。
再びスタンディングの展開に。ヘッドロックの櫻井に、ヒジで返す広田。しかし、コーナーへのランニングエルボーを狙うと、あまりの遅さにかわされる。櫻井はボディスラムを狙うも、これは広田が逆転のボディスラム。拍手に対して「ボディスラムくらいできるわー」と叫ぶ。しかし続けての高田純次は失敗。ここで、広田は「まさかお前がやるというのかー」と言う問いかけに、櫻井は「やりません!」と拒絶。「エーッ!」という館内。櫻井のエルボー一発でリング中央に倒れた広田に、高田純次を仕方なく見せる櫻井。最後は自爆に終わらせると、広田は腕を取り、ロープ渡りに持っていく。しかし、トップロープからセカンド、セカンドからトップロープに戻るという得意のムーブは一度目こそ成功したが、二度目は失敗に。
今度は櫻井をエプロンに張り付けると、場外から花道ダッシュでのボ・ラギノール。rチングに戻ると、櫻井はタックルを連打し、ブレンバスター狙い。広田はこれを逆さ抑え込みで返す。ここで櫻井はボディスラムからネックロック。広田もワキ固めで返すが、ロープに。
へなーら狙いの広田だが、櫻井はフェイスバスター。再びネックロックで絞ると残り時間は1分。なんとかロープを掴む広田。櫻井が突進するとFFD、カウント2。広田はその場で飛び乗りウラカンラナもカウント2。残り30秒。広田は裏拳から巴投げ。残り時間は10秒。広田は夜叉ロックにつなぐと、ついに櫻井はギブアップ。リングアナの勝負タイムは「14分59秒」。なんと残り1秒という時間で広田が奇跡の勝利を収めた。試合後、エアアピールを見せた広田は颯爽と引き揚げた。
▽CHIBA ライバルwave 15分1本勝負
狐伯(時間切れ引き分け)網倉理奈
ライオンマークがまぶしいCOLOR’Sベルトを誇示しながら網倉が入場。いっぽうの狐伯はリング上で一回転。宮崎は狐伯側のセコンドにつく。
まずは握手から試合開始。狐伯が横へのフットワークを見せると「おいおいおい」と警戒する網倉。手四つから始まり、網倉が絞って有利に持っていく。狐伯は足を踏みつけて切り返し、手四つを優位に立たせる。網倉はこれを振りほどくとヘッドロック。狐伯はロープに飛ばすと網倉はうまく体を寝かせる。今度は狐伯が体を寝かせると、背中へのワー!プレス。さらにタックルを決めるが、狐伯はすぐに立ち上がる。「上げるぞー」とカナディアンバックブリーカーを仕掛けようとする網倉だがこれは不発。狐伯はロープワークを繰り広げ、網倉を混乱させる。それでも、「捕まえたぞー」と狐伯を捕まえるとキャメルクラッチからブロンコバスター。そして正調版のワー!プレス。これを3方向で決める。
そして、「今度こそ」と狐伯を担ぎ上げ、コーナーにぶつけに行ったが、これをかわした狐伯はドロップキック。コーナーにダウンさせると低空ドロップキック。そしてセカンドからのミサイルを放った。
今度はスタンディングでのエルボー合戦となると、ともに打ち合うなか、網倉はカナディアンバックブリーカーを仕掛ける。そしてコーナーに逆さに乗せて宙づりに持って行ってからのタックル、サマーサルトとつないだ。しかしセカンドからのセントーンは自爆。狐伯は低空ドロップキックを連打。網倉もボディスラムで返すと、逆エビに決める。即座にロープをつかむ狐伯だが、ならばと再度、逆エビをリング中央で決める。長時間決められた狐伯だが、なんとかロープに逃れた。
「終わりー!」と叫んだ網倉は抱え上げて前方に落とし、セカンドからのセントーン。
狐伯はなんとかカウント2で返す。再度コーナーへ上る網倉だが狐伯が追いかける。セカンドロープまで上った狐伯だが、エルボーで返す網倉。ここで狐伯はドロップキックを放って網倉を場外に。狐伯はトップロープからプランチャ―。さらにブレンバスターを場外マットの上で決めた。
先にリングへ入る狐伯。残り3分。ここで網倉はパワースラムを見せたが、エビに切り返す狐伯。網倉はサイドスープレックスを決めたが、フォールにたどり着けず、両者がダウン。網倉はローリングチョップ、狐伯も迎撃のドロップキック。ならばと網倉はラリアット。
ト。これに対して、狐伯は丸め込みを連発。網倉も丸め込み返す。狐伯は低空ドロップキックを足に決め、低空のDDTもカウント2。残り1分。網倉が抱えあげて前に落とすと再度、逆片エビからセントーン。狐伯はかろうじてカウント2で返す。残り10秒、網倉はサイドスープレックス野茂って行き、今度こそ抑え込むもカウント2。ここで時間切れ引き分けドローのゴングが鳴った。
狐伯はマイクを掴み、「悔しい、もうちょっと時間があったら負けてたかもしれない。でも15分、負けなかった。今日は負けも勝ちもしなかったけど、明日、21日、あーみん参戦するんだよね。そのカードも誰と当たるかわからない。もしかしらあーみんとあたるかもしれないから、そのときは絶対勝つんで。(客席に向かって)3連戦、いいスタート切れなかったけど、明日大阪、21日名古屋、絶対明日と21日勝つので、大阪、名古屋も付いてきてください」とアピール。狐伯の締めでエンディングとなった。